(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】プログラム
(51)【国際特許分類】
F25D 23/00 20060101AFI20231117BHJP
【FI】
F25D23/00 301P
(21)【出願番号】P 2023111924
(22)【出願日】2023-07-07
(62)【分割の表示】P 2020107222の分割
【原出願日】2020-06-22
【審査請求日】2023-07-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】垣内 翔太
(72)【発明者】
【氏名】三並 俊満
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 真梨子
(72)【発明者】
【氏名】村上 和宏
【審査官】森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/031246(WO,A1)
【文献】特開2015-125535(JP,A)
【文献】特表2016-521348(JP,A)
【文献】特開2020-95614(JP,A)
【文献】特開2008-65827(JP,A)
【文献】国際公開第2020/094529(WO,A1)
【文献】特開2007-17052(JP,A)
【文献】特開平3-105460(JP,A)
【文献】特開2004-323118(JP,A)
【文献】特開2004-340811(JP,A)
【文献】特開2003-344146(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/00
G01G 17/00
G01G 19/40
G01G 23/16
G07G 1/00
A23L 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫に配された重量センサーと通信する端末通信部と、食品の管理に係わるユーザーインターフェースを表示する表示パネルと、ユーザーのタッチ操作を検出するタッチセンサーと、を備える端末装置に対して、
前記重量センサーの設定を実行させるプログラムであって、
前記ユーザーインターフェースにおいて前記重量センサーに係わるタッチ操作を前記タッチセンサーを介して検出すると、前記重量センサー上に食品がないことの確認を促す旨を前記表示パネルに表示させるステップと、
前記表示パネルに表示させるステップの後に所定のボタンが前記タッチセンサーを介してタッチされると、前記端末通信部を介して前記重量センサーにゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を送信するステップと、
を前記端末装置に実行させるプログラム。
【請求項2】
冷蔵庫に配された重量センサーと通信する端末通信部と、食品の管理に係わるユーザーインターフェースを表示する表示パネルと、ユーザーのタッチ操作を検出するタッチセンサーと、を備える端末装置に対して、
前記重量センサーの設定を実行させるプログラムであって、
前記ユーザーインターフェースにおいて前記重量センサーに係わるタッチ操作を前記タッチセンサーを介して検出すると、前記ユーザーが使用する容器を前記重量センサー上に載置するように要求する旨を前記表示パネルに表示させるステップと、
前記表示パネルに表示させるステップの後に所定のボタンが前記タッチセンサーを介してタッチされると、前記端末通信部を介して前記重量センサーにゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を送信するステップと、
を前記端末装置に実行させるプログラム。
【請求項3】
前記端末装置に、
前記ゼロ設定を行った前記重量センサーが検出した前記食品の重量を取得するステップを実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記端末装置に、
前記取得するステップで取得した前記食品の重量を前記食品の残量の割合を示す単位に換算するステップと、
前記換算するステップで換算した前記食品の重量を前記食品の残量として前記表示パネルにより表示するステップと、
を実行させる請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記端末装置に、ユーザーによる前記食品の残量の割合の入力を受け付けるステップを実行させ、
前記換算するステップは、前記受け付けるステップにおいて受け付けた前記食品の残量の割合と、前記食品の残量の割合を受け付けたときに取得した前記食品の重量とに基づいて、取得した前記食品の重量を換算する、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
端末通信部と、表示パネルと、タッチセンサーとを備える端末装置の制御部に、
食品の管理に係わるユーザーインターフェースを前記表示パネルに表示させ、
前記ユーザーインターフェースにおける重量センサーに係わるタッチ操作を前記タッチセンサーを介して検出すると、前記表示パネルに所定の画面を表示させ、
前記所定の画面には、前記重量センサー上に食品がないことの確認を促す表示が含まれ、
前記所定の画面を表示した後に所定のボタンが前記タッチセンサーを介してタッチされると、ゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を、前記端末通信部を介して前記重量センサーを制御するセンサー制御部に送信させる、
プログラム。
【請求項7】
端末通信部と、表示パネルと、タッチセンサーとを備える端末装置の制御部に、
食品の管理に係わるユーザーインターフェースを前記表示パネルに表示させ、
前記ユーザーインターフェースにおける重量センサーに係わるタッチ操作を前記タッチセンサーを介して検出すると、前記表示パネルに所定の画面を表示させ、
前記所定の画面には、前記重量センサー上にケースを置く必要性を示す表示が含まれ、
前記所定の画面を表示した後に所定のボタンが前記タッチセンサーを介してタッチされると、ゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を、前記端末通信部を介して前記重量センサーを制御するセンサー制御部に送信させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、及び、端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、重量センサーに載置される飲み物の重量に関する情報を冷蔵庫制御ユニットに出力し、冷蔵庫制御ユニットが飲み物の重量に関する情報に基づいて飲み物の貯蔵開始及び保管終了を管理するシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、重量センサーが検出する食品の重量を、ユーザーが食品の残量として容易に把握できるプログラム、及び、端末装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示におけるプログラムは、冷蔵庫に配された重量センサーと通信する端末通信部と、食品の管理に係わるユーザーインターフェースを表示する表示パネルと、ユーザーのタッチ操作を検出するタッチセンサーと、を備える端末装置に対して、前記重量センサーの設定を実行させるプログラムであって、前記ユーザーインターフェースにおいて前記重量センサーに係わるタッチ操作を前記タッチセンサーを介して検出すると、前記重量センサー上に食品がないことの確認を促す旨を前記表示パネルに表示させるステップと、前記表示パネルに表示させるステップの後に所定のボタンが前記タッチセンサーを介してタッチされると、前記端末通信部を介して前記重量センサーにゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を送信するステップと、を前記端末装置に実行させる。
【0006】
本開示におけるプログラムは、冷蔵庫に配された重量センサーと通信する端末通信部と、食品の管理に係わるユーザーインターフェースを表示する表示パネルと、ユーザーのタッチ操作を検出するタッチセンサーと、を備える端末装置に対して、前記重量センサーの設定を実行させるプログラムであって、前記ユーザーインターフェースにおいて前記重量センサーに係わるタッチ操作を前記タッチセンサーを介して検出すると、前記ユーザーが使用する容器を前記重量センサー上に載置するように要求する旨を前記表示パネルに表示させるステップと、前記表示パネルに表示させるステップの後に所定のボタンが前記タッチセンサーを介してタッチされると、前記端末通信部を介して前記重量センサーにゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を送信するステップと、を前記端末装置に実行させる。
【0007】
本開示におけるプログラムは、端末通信部と、表示パネルと、タッチセンサーとを備える端末装置の制御部に、食品の管理に係わるユーザーインターフェースを前記表示パネルに表示させ、前記ユーザーインターフェースにおける重量センサーに係わるタッチ操作を前記タッチセンサーを介して検出すると、前記表示パネルに所定の画面を表示させ、前記所定の画面には、前記重量センサー上に食品がないことの確認を促す表示が含まれ、前記所定の画面を表示した後に所定のボタンが前記タッチセンサーを介してタッチされると、ゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を、前記端末通信部を介して前記重量センサーを制御するセンサー制御部に送信させる、プログラム。
【0008】
本開示におけるプログラムは、端末通信部と、表示パネルと、タッチセンサーとを備える端末装置の制御部に、食品の管理に係わるユーザーインターフェースを前記表示パネルに表示させ、前記ユーザーインターフェースにおける重量センサーに係わるタッチ操作を前記タッチセンサーを介して検出すると、前記表示パネルに所定の画面を表示させ、前記所定の画面には、前記重量センサー上にケースを置く必要性を示す表示が含まれ、前記所定の画面を表示した後に所定のボタンが前記タッチセンサーを介してタッチされると、ゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を、前記端末通信部を介して前記重量センサーを制御するセンサー制御部に送信させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示におけるプログラム、及び、端末装置は、重量センサーが検出した食品の重量を、食品の残量としてユーザーが把握し易い単位に換算した上でユーザーに通知できる。そのため、重量センサーが検出した食品の重量を、ユーザーが食品の残量として容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】第1重量検出ユニットの正面を上面側からみた分解斜視図
【
図4】第2重量検出ユニットの正面を上面側からみた分解斜視図
【
図6】食品管理サーバー、及び、端末装置の機能的構成を示すブロック図
【
図8】食品の残量に係る食品管理用UIの一例を示す図
【
図13】食品管理システムの動作を示すフローチャート
【
図14】食品管理システムの動作を示すフローチャート
【
図15】生成処理における端末装置の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本開示の基礎となった知見等)
上記従来技術のように、重量センサーが検出した食品の重量を食品の残量としてユーザーに通知する場合、単に重量値で通知する構成では、ユーザーが食品の残量を容易に把握できない場合がある。例えば、重量センサーが卵の重量を検出する場合、卵の残量を重量値で通知されても、ユーザーは、卵が何個残っているのかを容易に把握できない。
そこで、本開示は、重量センサーが検出した食品の重量を、ユーザーが食品の残量として容易に把握できるプログラム、及び、端末装置を提供する。
【0012】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0013】
(実施の形態)
以下、
図1-
図15を用いて、実施の形態を説明する。
[1.構成]
図1は、食品管理システム1000の構成を示す図である。
【0014】
食品管理システム1000は、重量センサー1が重量を検出する食品Fについて、残量や、保存が開始された保存開始日、賞味期限または消費期限の期限日等を管理するシステムである。
図1に示す食品管理システム1000は、食品Fとして、牛乳F1、ビールF2、卵F3、及び、玉葱F4を管理する場合を例示している。
【0015】
食品管理システム1000は、冷蔵庫2を備える。冷蔵庫2は、前面が開口した主箱体20を備え、主箱体20には、冷蔵室21、製氷室22、新鮮凍結室23、冷凍室24、及び、野菜室25が形成されている。冷蔵室21の前面の開口部には、回転式の左ドア21A及び右ドア21Bが設けられている。製氷室22、新鮮凍結室23、冷凍室24、及び、野菜室25のそれぞれには、食品Fを収容する引出22A、23A、24A、25Aが設けられている。
【0016】
食品管理システム1000は、第1重量センサー11、第2重量センサー12、第3重量センサー13、及び、第4重量センサー14の4つの重量センサー1を備えている。第2重量センサー12、及び、第4重量センサー14のそれぞれは、ケース3と共に第1重量検出ユニット15を構成している。また、第3重量センサー13は、ケース3と卵ホルダー4と共に第2重量検出ユニット16を構成している。
【0017】
第1重量センサー11、第2重量センサー12、及び、第3重量センサー13は、家屋Hに設置された冷蔵庫2の冷蔵室21内に設けられる。第1重量センサー11は、上面に牛乳F1が充填された容器が載置され、載置された容器に充填された牛乳F1の重量を検出する。第2重量センサー12は、上面にケース3が載置され、ケース3に収容されたビールF2の全重量を検出する。第3重量センサー13は、上面にケース3と卵ホルダー4とが載置され、卵ホルダー4に収容された卵F3の全重量を検出する。
【0018】
第4重量センサー14は、家屋Hに配置された棚5に設けられる。第4重量センサー14は、上面にケース3が載置され、ケース3に収容された玉葱F4の全重量を検出する。
【0019】
なお、第1重量センサー11が重量を検出する食品Fは、牛乳F1に限定されず、他の飲み物でもよいし、飲み物以外の食品Fでもよい。第2重量センサー12、第3重量センサー13、及び、第4重量センサー14についても同様で、重量を検出する食品Fは上述した食品Fに限定されない。
【0020】
また、第1重量センサー11は、上面にケース3が載置されて第1重量検出ユニット15を構成し、ケース3に収容された食品Fの全重量を検出してもよい。さらに、第1重量センサー11は、上面にケース3と卵ホルダー4とが載置されて第2重量検出ユニット16を構成し、卵ホルダー4に収容された卵F4の全重量を検出してもよい。また、第2重量センサー12、及び、第4重量センサー14は、ケース3を介さず上面に載置された食品Fの重量を検出してもよい。さらに、第2重量センサー12は、上面にケース3と卵ホルダー4とが載置されて第2重量検出ユニット16を構成し、卵ホルダー4に収容された卵F4の全重量を検出してもよい。また、第3重量センサー13は、ケース3を介さず上面に載置された食品Fの重量を検出してもよい。さらに、第3重量センサー13は、上面にケース3が載置されて第1重量検出ユニット15を構成し、ケース3に収容された食品Fの全重量を検出してもよい。
【0021】
また、本実施の形態の食品管理システム1000が備える重量センサー1の数及び設置場所はあくまで一例であり、
図1に示す数及び設置場所に限定されない。
【0022】
図2は、重量センサー1の正面を上面側からみた斜視図である。
重量センサー1の形状は、略直方体形状である。
重量センサー1は、第1重量検出ユニット15、及び、第2重量検出ユニット16を構成しないで単体で用いられる場合、第1重量センサー11のように上面に食品Fが載置される。
【0023】
図3は、第1重量検出ユニット15の正面を上面側からみた分解斜視図である。
第1重量検出ユニット15は、重量センサー1とケース3とを備える。
ケース3は、上面が開放された箱型である。ケース3の内側には収容部3Aが形成されている。収容部3Aの底面は、重量センサー1の上面より広く形成されている。ケース3の底面には、重量センサー1と係合可能な係合部3Bが設けられている。
【0024】
第1重量検出ユニット15は、重量センサー1がケース3の係合部に係合されることで食品Fの重量を検出する際に重量センサー1がケース3に対して移動しないようにケース3の底面に固定される。
【0025】
図4は、第2重量検出ユニット16の正面を上面側からみた分解斜視図である。
第2重量検出ユニット16は、重量センサー1とケース3と卵ホルダー4とを備える。卵ホルダー4は、卵を卵ホルダー4において固定するための固定孔4Aが複数設けられている。卵ホルダー4は、固定孔4Aが設けられる面が上面となり、且つ、当該面の周縁から所定の角度で突出する部材が当該面から下方に突出するようにケース3に収容される。これにより、卵ホルダー4は、ケース3において卵F3を立てた状態で収容させることができる。
図4では、卵ホルダー4が備える固定孔4Aの数が「10」であるが、卵ホルダー4が備える固定孔4Aの数は、「10」に限定されずさらに多くてもよく少なくてもよい。また、
図4に示す固定孔4Aは、卵ホルダー4の長手方向に2列で並んでいるが、固定孔4Aの並びは、長手方向2列に限定されない。
【0026】
第2重量検出ユニット16は、重量センサー1の上面にケース3が載置され、ケース3の収容部3Aに卵ホルダー4が載置されることにより、重量センサー1が卵ホルダー4に収容された卵F4の全重量を検出する。
【0027】
図1の説明に戻り、食品管理システム1000は、タッチパネル62を有する端末装置6を備える。タッチパネル62は、「表示部」の一例に対応する。端末装置6は、例えばスマートフォンやタブレット端末により構成される。端末装置6は、重量センサー1が重量を検出する食品Fを管理するためのアプリケーションプログラムがインストールされおり、当該アプリケーションの機能によって食品管理サーバー7と通信する。
以下の説明では、重量センサー1が重量を検出する食品Fを管理するためのアプリケーションプログラムを、「食品管理用アプリ」といい「6130」の符号を付す。食品管理用アプリ6130は、「プログラム」、及び、「アプリケーションプログラム」の一例に対応する。
【0028】
本実施形態の端末装置6は、通信装置8と通信接続を確立している場合、通信装置8を介して食品管理サーバー7と通信し、通信装置8と通信接続を確立していない場合、通信装置8を介さず食品管理サーバー7と通信する。
【0029】
通信装置8は、インターネット、電話網、その他の通信網を含むグローバルネットワークGNに接続し、グローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー7と通信する。通信装置8は、端末装置6をグローバルネットワークGNに接続するためのインターフェイス装置である。通信装置8は、モデムに係る機能や、ルーター機能、NAT(Network Address Translation)機能等の機能を有する。通信装置8は、端末装置6と、グローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー7との間で送受信されるデータを転送する。
【0030】
食品管理システム1000は、食品管理サーバー7を備える。食品管理サーバー7は、重量センサー1が重量を検出する食品Fを管理するサーバー装置であり、グローバルネットワークGNに接続する。なお、各図では、食品管理サーバー7を、1つのブロックによって表現するが、これは必ずしも食品管理サーバー7が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。例えば、食品管理サーバー7は、処理内容が異なる複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。
【0031】
次に、重量センサー1、端末装置6、及び、食品管理サーバー7の機能的構成について説明する。
【0032】
図5は、重量センサー1の機能的構成を示すブロック図である。
重量センサー1は、センサー制御部100、センサー通信部101、検出部102、及び、電源部103を備える。
【0033】
センサー制御部100は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるセンサープロセッサー110、及び、センサー記憶部120を備え、重量センサー1の各部を制御する。センサー制御部100は、センサープロセッサー110が、センサー記憶部120に記憶された制御プログラム1201を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
【0034】
センサー記憶部120は、センサープロセッサー110が実行するプログラムや、センサープロセッサー110により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。センサー記憶部120は、センサープロセッサー110が実行する制御プログラム1201、重量センサー1の設定に係る設定データ1202、重量センサー1の識別情報であるセンサーID1203、その他の各種データを記憶する。センサー記憶部120は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、センサー記憶部120は、揮発性記憶領域を備え、センサープロセッサー110が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0035】
センサー通信部101は、所定の通信規格に従った通信回路等の通信ハードウェアを備え、センサー制御部100の制御で食品管理サーバー7と通信する。本実施形態では、センサー通信部101が使用する通信規格は、無線通信規格を例示するが、有線通信規格でもよい。
【0036】
検出部102は、ひずみゲージ式や電気抵抗線式等のセンサー素子により構成され、センサー制御部100の制御で、重量センサー1に載置された食品Fの重量、或いはケース3に収容された食品Fの重量を検出する。なお、ケース3に収容された食品Fとは、卵ホルダー4に収容された食品Fも含む。検出部102は、検出結果をセンサー制御部100に出力する。
【0037】
電源部103は、バッテリー1031を備え、センサー制御部100の制御に従って重量センサー1の各部に電力を供給する。なお、電源部103は、冷蔵庫2から電力の供給を受け、冷蔵庫2から供給された電力を重量センサー1の各部に供給する回路を、バッテリー1031の代わりに或いは共に備えていてもよい。
【0038】
図6は、食品管理システム1000が備える端末装置6と食品管理サーバー7との機能的構成を示すブロック図である。
【0039】
まず、食品管理サーバー7の機能的構成について説明する。
食品管理サーバー7は、サーバー制御部70、及び、サーバー通信部71を備える。
【0040】
サーバー制御部70は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるサーバープロセッサー700、及び、サーバー記憶部710を備え、食品管理サーバー7の各部を制御する。サーバー制御部70は、サーバープロセッサー700が、サーバー記憶部710に記憶された制御プログラム7110を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
【0041】
サーバー記憶部710は、サーバープロセッサー700が実行するプログラムや、サーバープロセッサー700により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。サーバー記憶部710は、サーバープロセッサー700が実行する制御プログラム7110、食品管理サーバー7の設定に係る設定データ7120、食品管理データベース7130、その他の各種データを記憶する。サーバー記憶部710は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、サーバー記憶部710は、揮発性記憶領域を備え、サーバープロセッサー700が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0042】
図7は、食品管理データベース7130の一例を示す図である。
食品管理データベース7130は、重量センサー1が重量を検出する食品Fに係る各種情報を格納するデータベースである。
【0043】
食品管理データベース7130が格納する1件のレコードRは、ユーザーID7131、センサーID1203、センサー通信情報7132、種類情報7133、検出重量情報7134、換算単位情報7135、設定時重量情報7136、設定時残量情報7137、保存場所情報7138、保存開始日情報7139、期限日情報7140、期限日通知タイミング情報7141、残量通知タイミング情報7142、及び、食品画像データ7143を有する。
【0044】
なお、食品管理データベース7130が格納する1件のレコードRは、さらに1又は複数の別種類の情報を有していてもよい。
【0045】
ユーザーID7131は、食品管理用アプリ6130を利用するユーザーPを識別する識別情報であり、食品管理用アプリ6130を利用するユーザーPに対して適切に割り当てられる。
【0046】
センサーID1203は、上述した通り、重量センサー1を識別する識別情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して1又は複数のセンサーID1203が対応付けられる。
【0047】
センサー通信情報7132は、同じレコードRで対応付くセンサーID1203の重量センサー1と通信するための情報である。センサー通信情報7132は、例えばアドレス情報等を含む。
【0048】
種類情報7133は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の種類情報7133が対応付けられる。
【0049】
検出重量情報7134は、重量センサー1が検出した食品Fの重量を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の検出重量情報7134が対応付けられる。検出重量情報7134は、対応する重量センサー1が食品Fの重量を検出する度に、食品管理サーバー7によって適切に更新される。
【0050】
換算単位情報7135は、重量センサー1が検出する食品Fの重量を換算する単位を示す情報である。本実施の形態では、1の換算単位情報7135が示す単位は、食品Fの個数を示す単位、及び、食品Fの残量の割合を示す単位のいずれかである。食品Fの個数を示す単位は、「個」であり、食品Fの残量の割合を示す単位は、百分率である。なお、食品Fの個数を示す単位である「個」は、一般に助数詞であるが、本実施の形態では単位として扱う。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の換算単位情報7135が対応付けられる。
【0051】
設定時重量情報7136は、換算単位情報7135が示す単位の設定が食品管理用アプリ6130において行われたときに、重量センサー1が検出していた食品Fの重量を示す情報である。1件のレコードRではユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の設定時重量情報7136が対応付けられる。
【0052】
設定時残量情報7137は、重量センサー1が重量を検出する食品Fについて、換算単位情報7135が示す単位の設定が食品管理用アプリ6130において行われたときの残量を示す情報である。設定時残量情報7137が示す食品Fの残量は、ユーザーPにより設定され、その単位は、同じレコードRで対応付く換算単位情報7135が示す単位である。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の設定時残量情報7137が対応付けられる。
【0053】
保存場所情報7138は、重量センサー1が検出する食品Fの保存場所を示す情報である。本実施の形態では、保存場所情報7138は、保管場所として、「冷蔵庫」、「収納庫」、「防災」、「設定しない」のいずれかを示す。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の保存場所情報7138が対応付けられる。
【0054】
保存開始日情報7139は、重量センサー1が検出する食品Fの保存開始日を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の保存開始日情報7139が対応付けられる。
【0055】
期限日情報7140は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの賞味期限または消費期限の期限日を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の期限日情報7140が対応付けられる。
【0056】
期限日通知タイミング情報7141は、対応付く期限日情報7140が示す期限日を、ユーザーPに通知するタイミングを示す情報である。
図7に示すように、期限日通知タイミング情報7141が示すタイミングは、期限日情報7140が示す期限日から何日前といったタイミングである。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の期限日通知タイミング情報7141が対応付けられる。
【0057】
残量通知タイミング情報7142は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの残量が少ないことを通知するタイミングを示す情報である。
図7に示すように、残量通知タイミング情報7142が示すタイミングは、何パーセント以下、何個以下といったタイミングである。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の残量通知タイミング情報7142が対応付けられる。
【0058】
食品画像データ7143は、食品Fの画像である食品画像FOGの画像データである。1件のレコードRでは、ユーザーID7131に対して、センサーID1203と同数の食品画像データ7143が対応付けられる。
【0059】
図7に示す1件のレコードRは、第1重量センサー11、第2重量センサー12、第3重量センサー13、及び、第4重量センサー14に関するレコードRである。
【0060】
図7に示す1件のレコードRのユーザーID7131には、第1重量センサー11のセンサーID1203として「SE0001」が対応付き、第2重量センサー12のセンサーID1203として「SE0002」が対応付き、第3重量センサー13のセンサーID1203として「SE0003」が対応付き、第4重量センサー14のセンサーID1203として「SE0004」が対応付いている。
【0061】
図6の説明に戻り、サーバー通信部71は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、サーバー制御部70の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。本実施形態においてサーバー通信部71は、端末装置6及び重量センサー1と通信する。
【0062】
次に、端末装置6の機能的構成について説明する。
端末装置6は、端末制御部60、端末通信部61、タッチパネル62、及び、カメラ63を備える。端末制御部60は、「制御部」の一例に対応する。
【0063】
端末制御部60は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである端末プロセッサー600、及び、端末記憶部610を備え、端末装置6の各部を制御する。端末制御部60は、端末プロセッサー600が、端末記憶部610に記憶された制御プログラム6110を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。端末装置6には、食品管理用アプリ6130が事前にインストールされる。食品管理用アプリ6130は、端末プロセッサー600により端末記憶部610から読み出されて実行されることで、端末制御部60を、アプリ実行部6000として機能させるプログラムである。アプリ実行部6000は、「プログラム実行部」の一例に対応する。アプリ実行部6000の詳細については後述する。
【0064】
端末記憶部610は、端末プロセッサー600が実行するプログラムや、端末プロセッサー600により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。端末記憶部610は、端末プロセッサー600が実行する制御プログラム6110、端末装置6の設定に係る設定データ6120、食品管理用アプリ6130、ユーザーID7131、その他の各種データを記憶する。端末記憶部610は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、端末記憶部610は、揮発性記憶領域を備え、端末プロセッサー600が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0065】
端末通信部61は、所定の通信規格に従った通信回路等の通信ハードウェアを備え、端末制御部60の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。本実施形態において端末通信部61は、アプリ実行部6000の制御に従って、食品管理サーバー7と所定の通信規格に従って通信する。本実施形態では、端末通信部61が使用する通信規格は、無線通信規格を例示するが、有線通信規格でもよい。
【0066】
タッチパネル62は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、端末制御部60の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、端末制御部60に出力する。端末制御部60は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0067】
カメラ63は、端末制御部60の制御に従って撮影を行う。カメラ53は、撮影画像のデータを端末制御部60に出力する。
【0068】
上記の通り、端末制御部60は、アプリ実行部6000として機能する。
アプリ実行部6000は、端末通信部61を制御して、食品管理サーバー7と各種情報を送受信する。アプリ実行部6000は、端末装置6と通信装置8とが通信接続が可能である場合、通信装置8を介して食品管理サーバー7と各種情報を送受信し、そうでない場合、通信装置8を介さず食品管理サーバー7と各種情報を送受信する。このため、ユーザーPが家屋H内或いは家屋Hの周辺に位置しなくても、端末装置6は、食品管理用アプリ6130の機能によって、食品管理サーバー7と各種情報を送受信できる。
【0069】
また、アプリ実行部6000は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの管理に係るユーザーインターフェースを、タッチパネル62に表示させる。以下の説明において、このユーザーインターフェースを、「食品管理用UI」といい「6300」の符号を付す。アプリ実行部6000は、食品管理用UI6300をタッチパネル62に表示させることで、重量センサー1が重量を検出する食品Fに係る各種情報をユーザーPに提供し、また、重量センサー1が重量を検出する食品Fに係る各種入力をユーザーPから受け付ける。
【0070】
本実施の形態においては、アプリ実行部6000は、タッチパネル62に食品管理用UI6300を表示させることで、ユーザーPに、重量センサー1が重量を検出する食品Fの残量に係る情報を提供する。
図8は、食品Fの残量に係る食品管理用UI6300の一例を示す図である。
【0071】
食品Fの残量に係る食品管理用UI6300は、食品Fごとに、食品Fの残量に係るオブジェクトOBを含む。
図8に示す食品管理用UI6300は、牛乳F1の残量に係るオブジェクトOB1、ビールF2の残量に係るオブジェクトOB2、卵の残量に係るオブジェクトOB3、及び、玉葱F4の残量に係るオブジェクトOB4を含む。
【0072】
1のオブジェクトOBは、食品画像FOGと、食品Fの残量を示す残量情報ZJとを含む。また、1のオブジェクトOBは、所定の場合に、食品Fの残量が少ないことを警告する残量警告情報KJ1、及び/又は、食品Fの期限日が近いことを警告する期限日警告情報KJ2を含む。
【0073】
図8に示す牛乳F1の残量に係るオブジェクトOB1は、牛乳F1を示す食品画像FOG1、牛乳F1の残量を示す残量情報ZJ1、及び、残量警告情報KJ1を含む。
図8に示すように、残量情報ZJ1は、20%刻みのバーによって、牛乳F1の残量を5段階で示す画像である。
また、
図8に示すビールF2の残量に係るオブジェクトOB2は、ビールF2を示す食品画像FOG2、及び、ビールF2の残量を示す残量情報ZJ2を含む。残量情報ZJ2が示すビールF2の残量は、「個」の単位で示される。
また、
図8に示す卵F3の残量に係るオブジェクトOB3は、卵F3を示す食品画像FOG3、卵F3の残量を示す残量情報ZJ3、及び、期限日警告情報KJ2を含む。残量情報ZJ3が示す卵F3の残量は、「個」の単位で示される。
また、
図8に示す玉葱F4の残量に係るオブジェクトOB4は、玉葱F4を示す食品画像FOG4、玉葱F4の残量を示す残量情報ZJ4、及び、残量警告情報KJ1を含む。
図8に示すように、残量情報ZJ4が示す玉葱F4の残量は、「個」の単位で示される。
【0074】
アプリ実行部6000は、
図8に示す食品管理用UI6300をタッチパネル62に表示させる際、端末通信部61によって食品管理サーバー7から
図7に示すレコードRを受信する。そして、アプリ実行部6000は、受信したレコードRに基づいて、レコードRが含むセンサーID1203のそれぞれについてオブジェクトOBを生成する。オブジェクトOB1の生成については、
図15を参照して詳述する。
【0075】
図8のように、アプリ実行部6000は、食品管理用UI6300の表示により、食品Fの残量を食品Fの個数を示す単位でユーザーPに通知する。また、アプリ実行部6000は、食品管理用UI6300の表示により、食品Fの残量を、割合を示すバーでユーザーPに通知する。これにより、ユーザーPは、重量センサー1が重量を検出する食品Fの残量を容易に把握できる。
【0076】
なお、
図8では、残量情報ZJ1のように、食品Fの残量を割合で示す場合に、20%刻みのバーで通知する構成であるが、「約10%」「約20%」のように、10%刻みで且つ文字列で通知してもよいし、実際のパーセンテージを文字列で通知してもよい。
【0077】
食品Fの残量に係る食品管理用UI6300は、すべてボタンB1、冷蔵庫ボタンB2、収納庫ボタンB3、及び、防災ボタンB4を有する。
【0078】
すべてボタンB1は、保存場所情報7138が示す保存場所に係りなく、レコードRが含むセンサーID1203の全てについて、オブジェクトOB1を食品Fの残量に係る食品管理用UI6300に表示するためのソフトウェアボタンである。
冷蔵庫ボタンB2は、食品Fの残量に係る食品管理用UI6300が表示するオブジェクトOBを、保存場所情報7138が「冷蔵庫」を示すセンサーID1203についてのオブジェクトOBに絞り込むソフトウェアボタンである。
収納庫ボタンB3は、食品Fの残量に係る食品管理用UI6300が表示するオブジェクトOBを、保存場所情報7138が「収納庫」を示すセンサーID1203についてのオブジェクトOBに絞り込むソフトウェアボタンである。
防災ボタンB4は、食品Fの残量に係る食品管理用UI6300が表示するオブジェクトOBを、保存場所情報7138が「防災」を示すセンサーID1203についてのオブジェクトOBに絞り込むソフトウェアボタンである。
ユーザーPは、これらボタンをタッチ操作することで、食品Fの残量に係る食品管理用UI6300に表示されるオブジェクトOBを保存場所に応じて異ならせることができる。
【0079】
以上のような食品Fの残量の通知を行うために、食品管理用アプリ6130においては、重量センサー1に係る設定がユーザーPによってなされる。なお、本実施の形態では、重量センサー1に係る設定は、重量センサー1を使用開始する前に行われる設定、いわゆる初期設定と、前回の設定から設定内容を変更する場合の設定とが含まれる。
重量センサー1に係る設定において、食品管理用UI6300では、ユーザーPのタッチ操作に応じて画面が遷移する。
【0080】
図9-
図12を参照して、重量センサー1に係る設定における食品管理用UI6300の画面遷移、及び、当該画面遷移における各画面について説明する。
重量センサー1に係る設定では、食品管理用UI6300において、ユーザーPのタッチ操作に応じて、第1画面GM1、第2画面GM2、第3画面GM3、及び、第4画面GM4の順に画面遷移する。
【0081】
図9は、第1画面GM1の一例を示す図である。
第1画面GM1は、第1説明情報J1を含む。第1説明情報J1は、第1画面GM1においてユーザーPが行う操作の説明を示す。
【0082】
第1画面GM1は、重量センサー1の使い方を示す画像G1を含む。
図9で例示する画像G1は、重量センサー1の画像G2と、第1重量検出ユニットの画像G3とを含む。つまり、画像G1は、重量センサー1を、単体として使う使い方と、第1重量検出ユニット15として使う使い方とを示している。なお、画像G1は、第2重量検出ユニット16の画像を含み、重量センサー1を、単体として使う使い方と、第1重量検出ユニット15として使う使い方と、第2重量検出ユニット16として使う使い方との3種を示してもよい。
【0083】
第1画面GM1は、更新ボタンB6と第1重量表示領域HA1を含む。更新ボタンB6は、第1重量表示領域HA1の表示内容を更新するためのソフトウェアボタンである。第1重量表示領域HA1は、更新ボタンB6がタッチ操作されたときに重量センサー1が検出した重量を表示する領域である。
図9の例では、第1重量表示領域HA1は「100g」を表示している。
【0084】
第1画面GM1は、リセットボタンB7を含む。リセットボタンB7は、現在検出している重量をゼロとして、以後、重量の検出を行うゼロ設定を、重量センサー1に行わせるためのソフトウェアボタンである。第1画面GM1においてリセットボタンB7をタッチ操作した後に更新ボタンB6のタッチ操作を行うと、第1重量表示領域HA1は、「0g」の重量を表示する。
【0085】
第1画面GM1は、遷移条件情報J2を含む。遷移条件情報J2は、次の画面に遷移するための条件を示す。
図9で例示する遷移条件情報J2は、第1重量表示領域HA1が示す重量が「0g」になったことを次の画面へ遷移する条件を示す。
【0086】
第1画面GM1は、次へボタンB8を含む。次へボタンB8は、第2画面GM2に遷移するためのソフトウェアボタンである。
【0087】
図10は、第2画面GM2の一例を示す図である。
第2画面GM2は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類を設定するための画面である。
【0088】
第2画面GM2は、種類入力領域NA1を有する。種類入力領域NA1は、重量センサー1が検出する食品Fの種類を示す文言を、ユーザーPがソフトウェアキー等を操作して入力するための領域である。ユーザーPは、種類入力領域NA1において文言を入力することで、文言に制約なく、任意の食品Fの種類を第2画面GM2において設定できる。
【0089】
第2画面GM2は、スキャン設定ボタンB9を含む。スキャン設定ボタンB9は、バーコードやQRコード(登録商標)等のコードの読み取りによって、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類を設定するためのソフトウェアボタンである。スキャン設定ボタンB9がタッチ操作されると、アプリ実行部6000は、カメラ63を起動させる。次いで、アプリ実行部6000は、カメラ63の撮影画像からコードを読み取れた場合、食品管理サーバー7に、読み取りデータが示す食品Fの種類を問い合せる。アプリ実行部6000は、問い合せの応答として得た食品Fの種類を、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類として第2画面GM2において設定する。
【0090】
第2画面GM2は、食品種類表示領域HA2を有する。食品種類表示領域HA2は、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類として設定可能な食品の種類を示すアイコンICが一覧表示される領域である。食品種類表示領域HA2が表示するアイコンICの各々は、タッチ操作により選択可能ある。アプリ実行部6000は、1のアイコンICが選択されると、選択されたアイコンICが示す食品Fの種類を、重量センサー1が重量を検出する食品Fの種類として第2画面GM2において設定する。
【0091】
第2画面GM2は、設定確定ボタンB10を含む。設定確定ボタンB10は、種類入力領域NA1、スキャン設定ボタンB9、及び、食品種類表示領域HA2における選択のいずれかにより第2画面GM2において設定された食品Fの種類を確定するためのソフトウェアボタンである。食品管理用UI6300では、第2画面GM2において設定確定ボタンB10がタッチ操作された場合、第2画面GM2から第3画面GM3に遷移する。
【0092】
図11は、第3画面GM3の一例を示す図である。
第3画面GM3は、後述する単位設定領域TAに対するタッチ操作に応じて、表示内容を異ならせる画面である。
【0093】
第3画面GM3は、第3説明情報J3を含む。第3説明情報J3は、第3画面GM3における操作においてユーザーPが重量センサー1に対して行う操作の説明を示す。第3説明情報J3は、重量検出を望む食品Fを、直接或いはケース3を介して重量センサー1に載置することを促す文言と画像とを含む。
【0094】
第3画面GM3は、第2重量表示領域HA3を有する。第2重量表示領域HA3は、重量センサー1が検出する重量を表示する領域である。第3画面GM3への遷移前に、第1画面GM1においてリセットボタンB7がタッチ操作された場合、第2重量表示領域HA3は、ゼロ設定を行った重量センサー1が検出する重量を表示する。例えば、ケース3が重量センサー1に載置された状態でリセットボタンB7がタッチ操作された場合、第2重量表示領域HA3は、ケース3の重量が差っ引かれた重量を表示する。
【0095】
第3画面GM3は、単位設定領域TAを有する。単位設定領域TAは、重量センサー1が検出した食品Fの重量を換算する単位を設定するための領域である。単位設定領域TAは、重量センサー1が検出した食品Fの重量を換算する単位として、食品Fの個数を示す単位である「個」を選択するためのチェックボックスC1と、食品Fの残量の割合を示す単位である百分率を選択するためのチェックボックスC2と、を有する。
【0096】
図中、左の第3画面GM3は、ユーザーPのタッチ操作によりチェックボックスC1にチェックが入力された場合の第3画面GM3を示している。チェックボックスC1にチェックが入力された場合、第3画面GM3の単位設定領域TAには、個数入力領域NA2が表示される。個数入力領域NA2は、ユーザーPがソフトウェアキー等によって、重量センサー1に載置された食品F、ケース3に収容した食品F、及び、卵ホルダー4に収容した卵F3のいずれかの食品Fの個数を入力するための領域である。
【0097】
図中、右の第3画面GM3は、ユーザーPがタッチ操作によりチェックボックスC2にチェックが入力された場合の第3画面GM3を示している。チェックボックスC2にチェックが入力された場合、第3画面GM3の単位設定領域TAには、割合入力領域NA3が表示される。割合入力領域NA3では、重量センサー1に載置された食品F、ケース3に収容した食品F、及び、卵ホルダー4に収容した卵F3のいずれかの食品Fの残量を、ユーザーPがタッチ操作によって、10パーセント刻みのパーセンテージを入力するための領域である。
【0098】
なお、チェックボックスC1、C2の両者ともにチェックが外れている場合、単位設定領域TAには、個数入力領域NA2、及び、割合入力領域NA3が表示されない。また、チェックボックスC1、C2には、両者同時にチェックを入れることができない。
【0099】
第3画面GM3は、次へボタンB11を含む。次へボタンB11は、第4画面GM4に遷移するためのソフトウェアボタンである。
【0100】
図12は、第4画面GM4の一例を示す図である。
第4画面GM4は、食品画像表示領域HA4を有する。食品画像表示領域HA4は、食品画像FOGを表示する領域である。
【0101】
第2画面GM2において、スキャン設定ボタンB9がタッチ操作されコードの読み取りが行われた場合、食品画像表示領域HA4は、食品管理サーバー7に問い合わせた食品Fの種類の食品画像FOGを表示する。この食品画像FOGの食品画像データ7143は、例えば、食品Fの種類の問い合せの際に食品管理サーバー7から端末装置6に送信される。
また、第2画面GM2において、アイコンICの選択が行われた場合、食品画像表示領域HA4は、選択されたアイコンICが示す食品Fの種類の食品画像FOGを表示する。
また、第2画面GM2において、種類入力領域NA1において食品Fの種類の入力が行われた場合、食品画像表示領域HA4は、食品画像FOGとして、端末装置6が記憶する撮影画像を表示可能である。
【0102】
第4画面GM4は、種類表示領域HA5を有する。種類表示領域HA5は、第2画面GM2で設定された食品Fの種類の文言が表示される領域である。
【0103】
第2画面GM2において、スキャン設定ボタンB9がタッチ操作されコードの読み取りが行われた場合、種類表示領域HA5は、食品管理サーバー7から応答のあった食品Fの種類の文言を表示する。
また、第2画面GM2において、アイコンICの選択が行われた場合、種類表示領域HA5は、選択されたアイコンICが示す食品Fの種類の文言を表示する。
また、第2画面GM2において、種類入力領域NA1において食品Fの種類の入力が行われた場合、種類表示領域HA5は、食品Fの種類の文言として、種類入力領域NA1に入力された文言を表示する。
【0104】
第4画面GM4は、設定時残量情報7137を表示する。第3画面GM3から遷移した第4画面GM4では、個数入力領域NA2に入力された食品Fの個数、または、割合入力領域NA3に入力された割合を示す設定時残量情報7137を表示する。
図12の例で示す設定時残量情報7137は、「8個」を示す。
【0105】
第4画面GM4は、保存開始日が表示される保存開始日表示領域HA6を有する。保存開始日表示領域HA6に表示される保存開始日は、ユーザーPのタッチ操作によって変更可能である。デフォルトの保存開始日表示領域HA6には、第4画面GM4を表示している日が保存開始日として表示される。
【0106】
第4画面GM4は、期限日が表示される期限日表示領域HA7を有する。期限日表示領域HA7に表示される期限日は、ユーザーPのタッチ操作によって設定及び変更が可能である。第2画面GM2においてコードの読み取り以外で食品Fの種類が設定された場合、デフォルトの期限日表示領域HA7には、期限日が表示されず、期限日が未設定であることを示す文字列が入力される。一方で、第2画面GM2においてコードの読み取りで食品Fの種類が設定された場合、デフォルトの期限日表示領域HA7には、食品管理サーバー7から受信した期限日が表示される。
【0107】
第4画面GM4は、保存場所が入力される保存場所入力領域NA4を有する。保存場所入力領域NA4に入力される保存場所は、「冷蔵庫」、「収納庫」、「防災」、及び、「設定しない」のなかから、ユーザーPにより選択される。
【0108】
第4画面GM4は、期限日を通知するタイミングが入力される期限日通知タイミング入力領域NA5を有する。期限日通知タイミング入力領域NA5に入力されるタイミングは、「設定しない」、「1日前」、「2日前」、「3日前」、「4日前」、「5日前」、「6日前」、及び、「7日前」のなかから、ユーザーPにより選択される。
【0109】
第4画面GM4は、残量を通知するタイミングが入力される残量通知タイミング入力領域NA6を有する。残量通知タイミング入力領域NA6に入力されるタイミングは、第3画面GMが設定した単位が個数の場合、0個から5個の間で、第3画面GM3で設定した単位が割合の場合、0%から90%の間で、ユーザーPにより設定される。
【0110】
第4画面GM4は、第4画面GM4において入力された内容及び表示された内容を確定するための確定ボタンB12を含む。
【0111】
[2.動作]
次に、本実施の形態の動作について説明する。
まず、重量センサー1に係る設定における食品管理システム1000の動作について説明する。
図13は、本実施の形態に係る食品管理システム1000の動作を示すフローチャートである。
図13において、フローチャートFAは端末装置6の動作を示し、フローチャートFBは食品管理サーバー7の動作を示し、フローチャートFCは重量センサー1の動作を示す。
【0112】
図13で示す食品管理システム1000の動作では、端末装置6にインストールされた食品管理用アプリ6130と重量センサー1との対応付けが適切に完了していることを前提とする。すなわち、
図13に示す食品管理システム1000の動作では、食品管理用アプリ6130の機能によって、端末装置6が食品管理サーバー7を介して重量センサー1が検出する重量を取得可能であること、及び、端末装置6が食品管理サーバー7を介して設定対象の重量センサー1と通信可能であることを前提とする。また、
図13に示す食品管理システム1000の動作では、重量センサー1は検出重量情報7134を食品管理サーバー7に送信し、食品管理サーバー7は受信した検出重量情報7134に基づいて食品管理データベース7130を適切に更新していることを前提とする。なお、重量センサー1は、重量の変化を検出したことをトリガーに検出重量情報7134を食品管理サーバー7に送信する。また、重量センサー1は、このトリガーに加えて、前回に検出重量情報7134を送信してから所定期間(例えば15分)が経過したことをトリガーに、検出重量情報7134を食品管理サーバー7に送信する。
【0113】
フローチャートFAで示すように、端末装置6のアプリ実行部6000は、重量センサー1に係る設定を開始するか否かを判別する(ステップSA1)。例えば、アプリ実行部6000は、食品管理用UI6300において、重量センサー1に係る設定の開始を指示するタッチ操作を受け付けた場合に、ステップSA1において肯定判別する。
【0114】
アプリ実行部6000は、重量センサー1に係る設定を開始しないと判別した場合(ステップSA1:NO)、処理をステップSA1に戻し、再度、ステップSA1の判別を行う。
【0115】
一方、アプリ実行部6000は、重量センサー1に係る設定を開始すると判別した場合(ステップSA1:YES)、タッチパネル62により、第1画面GM1の食品管理用UI6300を表示する(ステップSA2)。
【0116】
次いで、アプリ実行部6000は、第1画面GM1において更新ボタンB6がタッチ操作されたか否かを判別する(ステップSA3)。
【0117】
アプリ実行部6000は、更新ボタンB6がタッチ操作されたと判別した場合(ステップSA3:YES)、重量センサー1が現在検出している重量を第1画面GM1の第1重量表示領域HA1に表示する(ステップSA4)。
【0118】
ここで、ステップSA4において詳述する。
アプリ実行部6000は、設定対象の重量センサー1が検出している重量を要求する重量要求情報を、端末通信部61によって食品管理サーバー7に送信する。この重量要求情報には、端末記憶部610が記憶するユーザーID7131と設定対象の重量センサー1のセンサーID1203とが含まれる。食品管理サーバー7は、重量要求情報に含まれるユーザーID7131とセンサーID1203との組み合わせに対応付く検出重量情報7134を、重量要求情報に対する応答として、サーバー通信部71により端末装置6に送信する。アプリ実行部6000は、受信した検出重量情報7134が示す重量を第1重量表示領域HA1に表示する。
【0119】
ステップSA3の説明に戻り、アプリ実行部6000は、更新ボタンB6がタッチ操作されていないと判別した場合(ステップSA3:NO)、リセットボタンB7がタッチ操作されたか否かを判別する(ステップSA5)。
【0120】
アプリ実行部6000は、リセットボタンB7がタッチ操作されたと判別した場合(ステップSA5:YES)、ゼロ設定の実行を指示するゼロ設定指示情報を端末通信部61により食品管理サーバー7に送信する(ステップSA6)。ゼロ設定指示情報には、端末記憶部610が記憶するユーザーID7131と設定対象の重量センサー1のセンサーID1203とが含まれる。
【0121】
フローチャートFBを参照して、食品管理サーバー7のサーバー制御部70は、サーバー通信部71によってゼロ設定指示情報を端末装置6から受信したか否かを判別する(ステップSB1)。
【0122】
サーバー制御部70は、ゼロ設定指示情報を端末装置6から受信していないと判別した場合(ステップSB1:NO)、処理をステップSB4に移行させる。
【0123】
一方、サーバー制御部70は、ゼロ設定指示情報を端末装置6から受信したと判別した場合(ステップSB1:YES)、受信したゼロ設定指示情報に含まれるユーザーID7131とセンサーID1203との組み合わせを含むレコードRを、食品管理データベース7130から特定する(ステップSB2)。
【0124】
次いで、サーバー制御部70は、ステップSB2において特定したレコードRに含まれるセンサー通信情報7132に基づいて、端末装置6から受信したゼロ設定指示情報をサーバー通信部71により重量センサー1に送信する(ステップSB3)。
【0125】
フローチャートFCを参照し、重量センサー1のセンサー制御部100は、センサー通信部101によって食品管理サーバー7からゼロ設定指示情報を受信したか否かを判別する(ステップSC1)。
【0126】
センサー制御部100は、食品管理サーバー7からゼロ設定指示情報を受信していないと判別した場合(ステップSC1:NO)、再度、ステップSC1の判別を行う。
【0127】
一方で、センサー制御部100は、食品管理サーバー7からゼロ設定指示情報を受信したと判別した場合(ステップSC1:YES)、ゼロ設定を行う(ステップSC2)。
【0128】
例えば、ゼロ設定指示情報を受信したときに重量センサー1が検知している重量が100gであるとする。以降、重量センサー1は、ゼロ設定を行うと、検出した重量から100を引いた重量を食品管理サーバー7に通知するようになる。
【0129】
このように、ゼロ設定を行うことで、重量センサーは、ケース3や卵ホルダー4の重量を含まない重量を、食品管理サーバー7に通知できる。また、ゼロ設定を行うことで、ユーザーPは、ケース3とは異なる形状、重さのケースを重量センサー1に載置して、重量センサー1を重量検出ユニットとして使用することもできる。つまり、ゼロ設定によって、ユーザーPは、好みのケースを使用して重量センサー1を重量検出ユニットとして使用できる。
【0130】
フローチャートFAのステップSA5の説明に戻り、端末装置6のアプリ実行部6000は、次へボタンB8がタッチ操作されたか否かを判別する(ステップSA7)。
【0131】
アプリ実行部6000は、次へボタンB8がタッチ操作されていないと判別した場合(ステップSA7:NO)、処理をステップSA2に戻し、再度、ステップSA2の判別を行う。
【0132】
一方、アプリ実行部6000は、次へボタンB8がタッチ操作されたと判別した場合(ステップSA7:YES)、タッチパネル62により、第2画面GM2の食品管理用UI6300を表示する(ステップSA8)。
【0133】
次いで、アプリ実行部6000は、設定確定ボタンB10がタッチ操作されたか否かを判別する(ステップSA9)。
【0134】
アプリ実行部6000は、設定確定ボタンB10がタッチ操作されていないと判別した場合(ステップSA9:NO)、再度、ステップSA9の判別を行う。
【0135】
一方で、アプリ実行部6000は、設定確定ボタンB10がタッチ操作されたと判別した場合(ステップSA9:YES)、タッチパネル62により、第3画面GM3の食品管理用UI6300を表示する(ステップSA10)。
【0136】
次いで、アプリ実行部6000は、次へボタンB11がタッチ操作されたか否かを判別する(ステップSA11)。
【0137】
アプリ実行部6000は、次へボタンB11がタッチ操作されていないと判別した場合(ステップSA11:NO)、再度、ステップSA11の処理を行う。
【0138】
一方、アプリ実行部6000は、次へボタンB11がタッチ操作されたと判別した場合(ステップSA11:YES)、タッチパネル62により、第4画面GM4の食品管理用UI6300を表示する(ステップSA12)。
【0139】
次いで、アプリ実行部6000は、確定ボタンB12がタッチ操作されたか否かを判別する場合(ステップSA13)。
【0140】
アプリ実行部6000は、確定ボタンB12がタッチ操作されていないと判別した場合(ステップSA13:NO)、再度、ステップSA13の処理を行う。
【0141】
一方、アプリ実行部6000は、確定ボタンB12がタッチ操作されたと判別した場合(ステップSA13:YES)、食品管理データベース7130への情報の格納を要求する格納要求情報を生成する(ステップSA14)。
【0142】
ここで、ステップSA14について詳述する。
アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、ユーザーID7131に対して設定対象のセンサーID1203を対応付ける。
【0143】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、第3画面GM3の第2重量表示領域HA3が表示する重量を示す設定時重量情報7136を、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0144】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、個数入力領域NA2に食品Fの個数が入力された場合、食品Fの個数を示す換算単位情報7135と、個数入力領域NA2に入力された食品Fの個数を示す設定時残量情報7137とを、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。一方、アプリ実行部6000は、割合入力領域NA3に食品Fの残量の割合が入力された場合、食品Fの残量の割合を示す換算単位情報7135と、割合入力領域NA3に入力されたパーセンテージを示す設定時残量情報7137とを、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0145】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、食品画像表示領域HA4が表示する食品画像FOGの食品画像データ7143を、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0146】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、種類表示領域HA5が表示する食品Fの種類を示す種類情報7133を、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0147】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、保存開始日表示領域HA6に入力された保存開始日を示す保存開始日情報7139を、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0148】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、期限日表示領域HA7に入力された期限日を示す期限日情報7140を、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0149】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、保存場所入力領域NA4に入力された保存場所を示す保存場所情報7138を、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0150】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、期限日通知タイミング入力領域NA5に入力されたタイミングを示す期限日通知タイミング情報7141を、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0151】
また、アプリ実行部6000は、格納要求情報の生成に際し、残量通知タイミング入力領域NA6に入力されたタイミングを示す残量通知タイミング情報7142を、設定対象のセンサーID1203に対応付ける。
【0152】
そして、アプリ実行部6000は、対応付けたこれら情報を含み、食品管理データベース7130にこれら情報の格納を要求する格納要求情報を生成する。
【0153】
アプリ実行部6000は、格納要求情報を生成すると、生成した格納要求情報を端末通信部61によって、食品管理サーバー7に送信する(ステップSA15)。
【0154】
フローチャートFCを参照して、サーバー制御部70は、サーバー通信部71によって格納要求情報を受信したか否かを判別する(ステップSB4)。
【0155】
サーバー制御部70は、サーバー通信部71によって格納要求情報を受信したと判別した場合(ステップSB4:YES)、受信した格納要求情報に含まれる各種情報を食品管理データベース7130に格納する(ステップSB5)。
【0156】
ステップSB5において、サーバー制御部70は、食品管理データベース7130が格納するレコードRから、受信した格納要求情報に含まれるユーザーID7131とセンサーID1203との組み合わせを有するレコードRを特定する。サーバー制御部70は、レコードRを特定できた場合、特定したレコードRに、受信した格納要求情報に含まれる各種情報を格納する。
【0157】
次に、重量センサー1に係る設定後の食品管理システム1000の動作について説明する。
図14は、食品管理システム1000の動作を示すフローチャートである。
図14の動作では、重量センサー1が食品Fの重量を検出するたびに、食品管理サーバー7が食品管理データベース7130の検出重量情報7134を適切に更新していることを前提とする。
【0158】
図14において、フローチャートFDは端末装置6の動作を示し、フローチャートFEは食品管理サーバー7の動作を示す。
【0159】
端末装置6のアプリ実行部6000は、食品Fの残量に係る食品管理用UI6300をタッチパネル62によって表示するか否かを判別する(ステップSD1)。例えば、アプリ実行部6000は、食品管理用UI6300において、食品Fの残量の表示を指示するタッチ操作を受け付けた場合に、ステップSD1において肯定判別する。
【0160】
アプリ実行部6000は、食品Fの残量に係る食品管理用UI6300をタッチパネル62によって表示すると判別した場合(ステップSD1:YES)、端末通信部61によって食品管理サーバー7からレコードRを要求するレコード要求情報を送信する(ステップSD2)。ステップSD2で送信されるレコード要求情報には、端末記憶部610が記憶するユーザーID7131が含まれる。
【0161】
フローチャートFEを参照し、食品管理サーバー7のサーバー制御部70は、サーバー通信部71によってレコード要求情報を受信すると(ステップSE1)、受信したレコード要求情報に含まれるユーザーID7131を含むレコードRを食品管理データベース7130から特定する(ステップSE2)。
【0162】
そして、サーバー制御部70は、サーバー通信部71によって特定したレコードRを端末装置6に送信する(ステップSE3)。
【0163】
フローチャートFDを参照して、端末装置6のアプリ実行部6000は、端末通信部61によってレコードRを受信すると(ステップSD3)、食品Fの残量に係る食品管理用UI6300を生成する生成処理を実行する(ステップSD4)。
【0164】
図15は、生成処理における端末装置6の動作を示すフローチャートである。
アプリ実行部6000は、ステップSD3で受信したレコードRを参照し、センサーID1203を1つ特定する(ステップSD11)。
【0165】
次いで、アプリ実行部6000は、ステップSD11で特定したセンサーID1203に対応付く設定時重量情報7136と設定時残量情報7137とに基づいて、ステップSD11で特定したセンサーID1203に対応付く換算単位情報7135が示す単位における単位当たりの食品Fの重量を求める(ステップSD12)。
【0166】
次いで、アプリ実行部6000は、ステップSD12で求めた重量に基づいて、ステップSD11で特定したセンサーID1203に対応付く検出重量情報7134が示す食品Fの重量を、換算単位情報7135が示す単位に換算する(ステップSD13)。
【0167】
次いで、アプリ実行部6000は、換算した食品Fの重量を食品Fの残量として示す残量情報ZJ1を生成する(ステップSD14)。
【0168】
次いで、アプリ実行部6000は、ステップSD14で生成した残量情報ZJが示す食品Fの残量が、残量通知タイミング情報7142が示すタイミングに該当するか否かを判別する(ステップSD15)。
【0169】
アプリ実行部6000は、残量通知タイミング情報7142が示すタイミングに該当すると判別した場合(ステップSD15:YES)、残量警告情報KJ1を生成し(ステップSD16)、該当しないと判別した場合(ステップSD15:NO)、処理をステップSD17に移行させる。
【0170】
アプリ実行部6000は、現在日が期限日通知タイミング情報7141が示すタイミングに該当するか否かを判別する(ステップSD17)。
【0171】
アプリ実行部6000は、期限日通知タイミング情報7141が示すタイミングに該当すると判別した場合(ステップSD17:YES)、期限日警告情報KJ2を生成し(ステップSD18)、該当しないと判別した場合(ステップSD17:NO)、処理をステップSD19に移行させる。
【0172】
アプリ実行部6000は、ステップSD12-ステップSD18において生成した情報と、ステップSD11で特定したセンサーID1203に対応付く食品画像データ7143が示す食品画像FOGとを含むオブジェクトOBを生成する(ステップSD19)。
【0173】
次いで、アプリ実行部6000は、レコードRにおいてステップSD11で特定していないセンサーID1203があるか否かを判別する(ステップSD20)。
【0174】
アプリ実行部6000は、ステップSD11で特定していないセンサーID1203があると判別した場合(ステップS20:YES)、処理をステップSD11に戻し、未特定のセンサーID1203をステップSD11で特定して、再度、ステップSD12以降の処理を実行する。
【0175】
一方、アプリ実行部6000は、ステップSD11で特定していないセンサーID1203がないと判別した場合(ステップSD20:NO)、ステップSD17で生成したオブジェクトOBを全て含む食品管理用UI6300を生成する(ステップSB21)。
【0176】
ここで、
図7に示すレコードRに基づいて
図8に示す食品管理用UI6300を生成する場合を例に挙げて、
図15に示す動作を具体的に説明する。
【0177】
アプリ実行部6000は、第1重量センサー11のセンサーID1203に対応付く各種情報に基づいて、オブジェクトOB1を生成する。アプリ実行部6000は、設定時重量情報7136と設定時残量情報7137とに基づいて、容器に充填された牛乳F1について残量1パーセント当たりの牛乳F1の重量を求める。次いで、アプリ実行部6000は、求めた当該重量に基づいて、検出重量情報7134が示す牛乳F1の重量を百分率の単位に換算する。そして、アプリ実行部6000は、換算した牛乳F1の重量に対応する本数のバーの色を変えた残量情報ZJ1を生成する。
次いで、アプリ実行部6000は、残量情報ZJ1が示す牛乳F1の残量が、残量通知タイミング情報7142が示すタイミングに該当すると判別し、残量警告情報KJ1を生成する。他方、アプリ実行部6000は、現在日が期限日通知タイミング情報7141が示すタイミングに該当しないと判別し、期限日警告情報KJ2を生成しない。
そして、アプリ実行部6000は、生成した残量情報ZJ1と、生成した残量警告情報KJ1、及び、食品画像データ7143が示す牛乳F1の食品画像FOGとを含むオブジェクトOB1を生成する。
【0178】
なお、上述した通り、食品Fの残量を割合で示す場合、20%刻みのバーで通知する構成に限定されず、「約10%」「約20%」のように、10%刻みで且つ文字列で通知してもよいし、実際のパーセンテージで通知してもよい。例えば、検出重量情報7134が示す牛乳F1の重量を百分率の単位に換算した結果が、「8%」であった場合、アプリ実行部4000は、バーの画像に代わって、「約10%」の文字列を示す残量情報ZJ1を生成してもよい。また、アプリ実行部4000は、バーの画像に代わって、実際に換算した値である「8%」の文字列を示す残量情報ZJ1を生成してもよい。
【0179】
アプリ実行部6000は、第2重量センサー12のセンサーID1203に対応付く各種情報に基づいて、オブジェクトOB2を生成する。アプリ実行部6000は、設定時重量情報7136と設定時残量情報7137とに基づいて、1個当たりのビールF2の重量を求める。次いで、アプリ実行部6000は、求めた当該重量に基づいて、検出重量情報7134が示すビールF2の重量を「個」の単位に換算する。そして、アプリ実行部6000は、換算したビールF2の重量をビールF2の残量として示す残量情報ZJ2を生成する。
アプリ実行部6000は、残量情報ZJ2が示すビールF2の残量が、残量通知タイミング情報7142が示すタイミングに該当しないと判別し、且つ、現在日が期限日通知タイミング情報7141に該当しないと判別し、残量警告情報KJ1と期限日警告情報KJ2とを生成しない。
そして、アプリ実行部6000は、生成した残量情報ZJ2、及び、食品画像データ7143が示すビールF2の食品画像FOGを含むオブジェクトOB2を生成する。
【0180】
アプリ実行部6000は、第3重量センサー13のセンサーID1203に対応付く各種情報に基づいて、オブジェクトOB3を生成する。アプリ実行部6000は、設定時重量情報7136と設定時残量情報7137とに基づいて、1個当たりの卵F3の重量を求める。次いで、アプリ実行部6000は、求めた当該重量に基づいて、検出重量情報7134が示す卵F3の重量を「個」の単位に換算する。そして、アプリ実行部6000は、換算した卵F3の重量を卵F3の残量として示す残量情報ZJ3を生成する。
次いで、アプリ実行部6000は、残量情報ZJ3が示す卵F3の残量が、残量通知タイミング情報7142が示すタイミングに該当しないと判別し、残量警告情報KJ1を生成しない。他方、アプリ実行部6000は、現在日が期限日通知タイミング情報7141に該当すると判別し、期限日警告情報KJ2を生成する。
そして、アプリ実行部6000は、生成した残量情報ZJ2、生成した期限日警告情報KJ2、及び、食品画像データ7143が示す卵F3の食品画像FOGを含むオブジェクトOB3を生成する。
【0181】
アプリ実行部6000は、第4重量センサー14のセンサーID1203に対応付く各種情報に基づいて、オブジェクトOB4を生成する。オブジェクトOB4は、上述したオブジェクトOB1と同様の判別が行われ、同様に生成される。
【0182】
アプリ実行部6000は、オブジェクトOB1、OB2、OB3、OB4を生成すると、生成したこれらオブジェクトOBを食品管理用UI4300に含ませる。
【0183】
図14に示すフローチャートFDの説明に戻り、アプリ実行部6000は、生成処理を実行すると、生成処理で実行した食品管理用UI6300をタッチパネル62により表示する(ステップSD5)。
【0184】
[3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、食品管理用アプリ6130は、タッチパネル62を備える端末装置6の端末制御部60を、重量センサー1が検出した食品Fの重量を取得し、取得した食品Fの重量を食品Fの個数を示す単位に換算し、換算した食品Fの重量を食品Fの残量としてタッチパネル62により表示するアプリ実行部6000と、して機能させる。
【0185】
また、端末装置6は、タッチパネル62と、重量センサー1が検出した食品Fの重量を取得し、取得した食品Fの重量を食品Fの個数を示す単位に換算し、換算した食品Fの重量を食品Fの残量としてタッチパネル62により表示する端末制御部60と、を備える。
【0186】
この食品管理用アプリ6130、及び、端末装置6によれば、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として把握し易い単位に換算した上でユーザーPに通知できる。そのため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として容易に把握できる。
【0187】
アプリ実行部6000は、ユーザーPによる食品Fの個数の入力を受け付け、受け付けた食品Fの個数と、食品Fの個数を受け付けたときに取得した食品Fの重量とに基づいて、取得した食品Fの重量を換算する。
【0188】
これによれば、食品Fの1つ当たりの重量を求めることができるため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、正確に食品の個数を示す単位に換算できる。そのため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として容易且つ正確に把握できる。
【0189】
また、本実施の形態において、食品管理用アプリ6130は、タッチパネル62を備える端末装置6の端末制御部60を、重量センサー1が検出した食品Fの重量を取得し、取得した食品Fの重量を食品Fの残量の割合を示す単位に換算し、換算した食品Fの重量を食品Fの残量としてタッチパネル62により表示するアプリ実行部6000と、して機能させる。
【0190】
また、端末装置6は、タッチパネル62と、重量センサー1が検出した食品Fの重量を取得し、取得した食品Fの重量を食品Fの残量の割合を示す単位に換算し、換算した食品Fの重量を食品Fの残量としてタッチパネル62により表示する端末制御部60と、を備える。
【0191】
この食品管理用アプリ6130、及び、端末装置6によれば、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として把握し易い単位に換算した上でユーザーPに通知できる。そのため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として容易に把握できる。
【0192】
また、アプリ実行部6000は、ユーザーPによる食品Fの残量の割合の入力を受け付け、受け付けた食品Fの残量の割合と、食品Fの残量の割合を受け付けたときに取得した食品Fの重量と、に基づいて、取得した食品Fの重量を換算する。
【0193】
これによれば、割合に関し単位当たりの食品Fの重量を求めることができるため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、正確に食品の残量の割合を示す単位に換算できる。そのため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として容易且つ正確に把握できる。
【0194】
また、本実施の形態において、食品管理用アプリ6130は、タッチパネル62を備える端末装置6の端末制御部60を、重量センサー1が検出した食品Fの重量を取得し、重量センサー1が検出した食品Fの重量を換算する単位を、食品Fの個数を示す単位、及び、食品Fの残量の割合を示す単位のうちユーザーPが選択した単位に設定し、設定した単位が食品Fの個数を示す単位である場合に、取得した食品Fの重量を食品Fの個数を示す単位に換算し、設定した単位が食品Fの残量の割合を示す単位である場合に、取得した食品Fの重量を食品Fの残量の割合を示す単位に換算し、換算した食品Fの重量を食品Fの残量としてタッチパネル62により表示するアプリ実行部6000と、して機能させる。
【0195】
端末装置6は、タッチパネル62と、端末制御部60と、を備える。端末制御部60は、重量センサー1が検出した食品Fの重量を取得し、重量センサー1が検出した食品Fの重量を換算する単位を、食品Fの個数を示す単位、及び、食品Fの残量の割合を示す単位のうちユーザーPが選択した単位に設定し、設定した単位が食品Fの個数を示す単位である場合に、取得した食品Fの重量を食品Fの個数を示す単位に換算し、設定した単位が食品Fの残量の割合を示す単位である場合に、取得した食品Fの重量を、食品Fの残量の割合を示す単位に換算し、換算した食品Fの重量を食品Fの残量としてタッチパネル62により表示する。
【0196】
この食品管理用アプリ6130、及び、端末装置6によれば、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として把握し易い単位に換算した上でユーザーPに通知できる。そのため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として容易に把握できる。また、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが選択した単位に換算した上でユーザーPに通知できるため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量としてより容易に把握できる。
【0197】
アプリ実行部6000は、ユーザーPによる食品Fの個数の入力、及び、ユーザーPによる食品Fの残量の割合の入力のいずれかを受け付ける。アプリ実行部6000は、食品Fの個数の入力を受け付けた場合、受け付けた食品Fの個数と、食品Fの個数を受け付けたときに取得した食品Fの重量と、に基づいて、食品Fの重量を食品Fの個数を示す単位に換算し、食品Fの残量の割合の入力を受け付けた場合、受け付けた食品Fの残量の割合と、食品Fの残量の割合を受け付けたときに取得した食品Fの重量と、に基づいて、食品Fの重量を食品Fの残量の割合を示す単位に換算する。
【0198】
これによれば、ユーザーが選択した単位における単位当たりの食品Fの重量を求めることができるため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、正確に、ユーザーPが選択した単位に換算できる。そのため、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量としてより容易に且つ正確に把握できる。
【0199】
また、本実施の形態において、アプリ実行部6000は、現在検出している重量をゼロとして重量の検出を行うゼロ設定を、重量センサー1に行わせ、ゼロ設定を行った重量センサー1が検出した食品Fの重量を取得する。
【0200】
これによれば、ケース3や卵ホルダー4の重量を含まない重量を、食品Fの残量としてユーザーPに通知できる。そのため、ユーザーPは、重量センサー1が検出した食品Fの重量を、ユーザーPが食品Fの残量として容易に且つより正確に把握できる。
【0201】
また、本実施の形態において、食品管理用アプリ6130は、端末装置6にインストール可能なアプリケーションプログラムである。
【0202】
これにより、重量センサー1が検出する食品Fの重量を食品Fの残量として通知する機能を有していない端末装置6を、食品管理用アプリ6130のインストールによって、当該機能を有する端末装置6とすることができる。よって、汎用的な端末装置6を、重量センサー1が検出する食品Fの重量をユーザーPが食品Fの残量として容易に把握できる端末装置6とすることができる。
【0203】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0204】
例えば、上述した実施の形態では、レコードRが食品管理データベース7130に格納され、重量センサー1が検出する食品Fの管理を食品管理サーバー7が行う構成であるが、レコードRが端末記憶部410に記憶され、重量センサー1が重量を検出する食品Fに係る各種情報を食品管理用アプリ6130が管理する構成でもよい。この構成の場合、アプリ実行部6000は、端末記憶部410に記憶されるレコードRの内容を、上述した食品管理サーバー7と同様に適宜更新する。この構成の場合、食品管理システム1000は食品管理サーバー7を具備する必要がなくシステム構成が簡易となる。
【0205】
また、例えば、上述した実施の形態では、重量センサー1に係る設定において重量センサー1と端末装置6とは食品管理サーバー7を介して通信する構成であるが、重量センサー1と端末装置6とは、食品管理サーバー7を介さずに通信してもよい。この構成の場合、重量センサー1及び端末装置6は、通信装置8を介して通信する構成でもよいし、直接通信する構成でもよい。
【0206】
また、例えば、上述した各実施の形態において、食品Fの個数を示す単位として「個」を例示したが、食品Fの個数を示す単位は、「個」に限定されず、「本」や「枚」、「匹」、「セット」等の他の助数詞としてもよいし、食品Fの種類に応じて相違させてもよい。また、食品Fの残量の割合を示す単位として、百分率を例示したが、食品Fの残量の割合を示す単位は、百分率に限定されず、千分率や歩合等の他の割合を示す単位でもよい。
【0207】
また、例えば、サーバー制御部70は、受信した格納要求情報に含まれる期限日情報7140として期限日が設定されていないことを示す情報を含む場合、受信した格納要求情報に含まれる保存開始日情報7139に基づいて、期限日を算出し、算出した期限日を示す期限日情報7140を、食品管理データベース7130に格納してもよい。
【0208】
例えば、上述した食品管理システム1000は、冷蔵庫2内の食品Fと冷蔵庫2外の食品Fとを管理する場合を例示した。しかしながら、重量センサー1が冷蔵庫2内にのみ設けられ、食品管理システム1000は、冷蔵庫2内の食品Fのみを管理してもよい。また、食品管理システム1000は、冷蔵庫2外の食品Fのみを管理してもよい。
【0209】
例えば、冷蔵庫2の主箱体20に形成される部屋の種類は、冷蔵室21、製氷室22、新鮮凍結室23、冷凍室24、及び、野菜室25に限定されず、少なくてもよいし、さらに別の種類の部屋が形成されてもよい。また、冷蔵室21の前面の開口部に設けられるドアの数は、1つでもよい。
【0210】
例えば、サーバー制御部70、端末制御部60、及び、センサー制御部100の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0211】
図5及び
図6に示した各部は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施の形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、重量センサー1、端末装置6、及び、食品管理サーバー7の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0212】
また、例えば、
図13-
図15に示す動作のステップ単位は、食品管理システム1000の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。例えば、
図13に示すフローチャートでは、遷移先の画面から遷移元の画面に戻ることなく、第1画面GM1、第2画面GM2、第3画面GM3、第4画面GM4の順に画面遷移していくフローチャートであるが、
図13に示すフローチャートの動作は、遷移先の画面から遷移元の画面に戻るためのステップが含まれ、遷移元の画面に戻ることを考慮した動作でもよい。
【0213】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0214】
以上のように、本発明に係るプログラム、及び、端末装置は、重量センサーが検出した食品の重量を食品の残量としてユーザーに通知する用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0215】
1 重量センサー
6 端末装置
7 食品管理サーバー
11 第1重量センサー
12 第2重量センサー
13 第3重量センサー
14 第4重量センサー
60 端末制御部(制御部)
62 タッチパネル(表示部)
6000 アプリ実行部(プログラム実行部)
6130 食品管理用アプリ(プログラム、アプリケーションプログラム)
F 食品
P ユーザー