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▶ 内田 直子の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】靴
(51)【国際特許分類】
   A43B 23/24 20060101AFI20231117BHJP
【FI】
A43B23/24
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018173006
(22)【出願日】2018-09-14
(65)【公開番号】P2019051317
(43)【公開日】2019-04-04
【審査請求日】2020-07-30
【審判番号】
【審判請求日】2022-05-16
(31)【優先権主張番号】P 2017177207
(32)【優先日】2017-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.集会名 LED関西 関西女性起業家応援プロジェクト 開催場所 コングレコンベンションセンター(大阪府大阪市北区大深町3-1) 開催日 2017年12月19日 2017年12月22日 2018年1月24日 2.展示会名 Creema Craft Party 2018 開催場所 インテックス大阪(大阪府大阪市住之江区南港北1丁目5-102) 公開日 2018年1月20日と2018年1月21日の2日間 3.展示会名 神戸セレクション2018 内覧会・商談会・展示販売会 開催場所 神戸ファッションマート アトリウムプラザ(兵庫県神戸市東灘区向洋町中6丁目9) 公開日 2018年2月23日 4.展示会名 神戸セレクション2018 催事出展 開催場所 阪急百貨店 西宮阪急(兵庫県西宮市高松町14-1) 公開日 2018年5月9日から2018年5月15日までの7日間 5.展示会名 神戸セレクション2018 催事出展 開催場所 福屋 八丁掘本店(広島県広島市中区胡町6-26) 公開日 2018年5月23日から2018年5月29日までの7日間 6.販売場所 TSUTAYA BOOK STORE 梅田MeRISE店(大阪府大阪市北区鶴野町1番5号) 販売日 2018年8月1日 7.公開方法 DRESSORIES KOBEのサーバー上にアップロード 掲載日 2018年8月19日 8.販売場所 STARBUCKS COFFEE 梅田MeRISE店(大阪府大阪市北区鶴野町1番5号) 販売日 2018年8月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】317014699
【氏名又は名称】内田 直子
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(74)【復代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内田 直子
【合議体】
【審判長】窪田 治彦
【審判官】山崎 孔徳
【審判官】関口 哲生
(56)【参考文献】
【文献】実開平3-42209(JP,U)
【文献】中国実用新案第203234131(CN,U)
【文献】韓国登録特許第10-1326334(KR,B1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0399734(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 23/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴本体と、
無端状のリングと、
前記リングを前記靴本体の踵部分の上方に取り付ける取付部と
を備え、
前記取付部は、
前記靴本体の内部から前記踵部分に粘着層によって当接可能な形状を有する当接部と、
前記当接部の上部から前記靴の後方に延びて前記リングに連結する後方延長部と
を有することにより、前記取付部が前記靴本体に着脱可能であり、
前記リングには、着脱可能な装飾部が連結し、前記リングの形状は、環状、またはD字状であり、
前記装飾部は、
装飾が施されたチャーム部と、
前記チャーム部を前記リングに着脱可能に連結する連結部とを有することにより、前記装飾部が前記リングに着脱可能であり、
前記粘着層は、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、または、ゴム系粘着剤のいずれかを粘着素材として用いており、
前記当接部は外形が角取り形状であるということを特徴とする靴。
【請求項2】
前記取付部が前記靴本体の前記踵部分の上方に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴に関する。更に詳しくは、個人の嗜好に合わせた装飾を靴に施すことができ、使用上の美観に変化を持たせることを可能にした靴に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、靴(特にパンプスなど)では、通常はデザインが固定的であり、使用上の美観に変化がなく、靴自体に個人の嗜好を反映させることができないという問題がある。
【0003】
この問題を解決させるものとして、例えば特許文献1には、デザイン変更が可能な履物が記載されている。この履物は、アッパーの外周面の踵側に、形態の異なる複数の付属部材の1つを装着するための取付具が外部に露出するように設けられ、付属部材として、脚を覆う履物の一部を構成するレッグ部材が取付具に着脱自在に取り付けられ、他の付属部材が、レッグ部材を取り外したときに取付具を隠すための装飾部材とされ、装飾部材は、レッグ部材の代わりに取付具に取り付けられることを特徴とする。
【0004】
上記の特許文献1の考案は、レッグ部材の代わりに装飾部材を着脱可能とすることにより、デザイン変更を可能としつつ、レッグ部材を外したときにおいても、デザイン性を向上させている。しかし、靴自体に取付具が設けられているため、レッグ部材を取り付けない際は、取付具を隠すための装飾部材が必要という問題点を有する。更に、装飾部材のデザイン変更は可能であるが、取付具に取り付けることができる構成が必ず必要となるため、流行とともに多様に変化する個人の嗜好に対応し続けることが難しいという問題点も有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録第3157023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上記の問題を解決すべく、個人の嗜好に合わせた装飾を靴に施し、使用上の美観に変化を持たせることを可能にした靴を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る発明は、靴本体と、無端状のリングと、前記リングを前記靴本体の踵部分の上方に取り付ける取付部とを備えた靴に関する。
【0008】
本発明の請求項2に係る発明は、前記取付部は、前記靴本体の内部から前記踵部分に当接可能な形状を有する当接部と、前記当接部の上部から前記靴の後方に延びて前記リングに連結する後方延長部とを有することにより、前記取付部が前記靴本体に着脱可能であるということを特徴とする請求項1に記載の靴に関する。
【0009】
本発明の請求項3に係る発明は、前記取付部が前記靴本体の前記踵部分の上方に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の靴に関する。
【0010】
本発明の請求項4に係る発明は、前記リングに着脱可能な装飾部を連結させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の靴に関する。
【0011】
本発明の請求項5に係る発明は、前記リングの形状は、環状、またはD字状であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の靴に関する。
【0012】
本発明の請求項6に係る発明は、前記装飾部は、装飾が施されたチャーム部と、前記チャーム部を前記リングに着脱可能に連結する連結部とを有することにより、前記装飾部が前記リングに着脱可能であるということ特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の靴に関する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に係る発明によれば、前記靴本体と、無端状の前記リングと、前記リングを前記靴の前記踵部分に取り付ける前記取付部を構成要件としていることから、美観を損なわずに、個人の嗜好に合わせた靴の装飾性の向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
【0014】
本発明の請求項2に係る発明によれば、前記取付部は、前記靴の内部から前記踵部分に当接可能な形状を有する前記当接部と、前記当接部の上部から前記靴の後方に延びて前記リングに連結する前記後方延長部とを有することを構成要件としていることから、以下のような効果を奏する。
【0015】
本発明は、前記取付部の前記当接部を前記靴の内部から前記踵部分に当接させて、前記後方延長部を前記靴の後方へ延ばすだけで、前記取付部および前記リングを前記靴に容易に取り付けることが可能であり、別デザインの靴として美観を高めることもでき、一方、前記取付部および前記リングを取り外せば、元のデザインでも使用することができる。したがって、靴本来のデザインで使用したいときも、そうでないときも、個人の嗜好に合わせて、取捨選択できるという優れた効果を奏する。
【0016】
本発明の請求項3に係る発明によれば、前記取付部は、前記靴の前記踵部分の上方に固定されるように構成されているので、前記取付部および前記リングが前記靴の前記踵部分に対してずれたり脱落するおそれがなく、美観を損なわずに、個人の嗜好に合わせた靴の装飾性の向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
【0017】
本発明の請求項4に係る発明によれば、前記装飾部が前記リングに着脱可能に設けられているので、前記装飾部のデザインは限定されず、デザインの形状を自由に選択できる。そのため、従来の装飾具などに比べて、個人の嗜好にあった装飾ができ、個人的な美観や趣味性を反映した選択ができるという優れた効果を奏する。
【0018】
本発明の請求項5に係る発明によれば、前記リングの形状が、環状、またはD字状であることを特徴としていることから、前記装飾部を容易に取り外しすることができるという優れた効果を奏する。
【0019】
本発明の請求項6に係る発明によれば、前記装飾部は、装飾が施された前記チャーム部と、前記チャーム部を前記リングに着脱可能に連結する前記連結部とを有することを構成要件としていることから、以下のような効果を奏する。
【0020】
前記装飾部は前記チャーム部とともに、前記リングに着脱可能に連結する前記連結部を有しているので、前記チャーム部のデザインは限定されず、デザインの形状を自由に選択できる。そのため、従来の装飾具などに比べて、個人の嗜好にあった装飾ができ、個人的な美観や趣味性を反映した選択ができるという優れた効果を奏する。
【0021】
前記リングには、前記装飾部を1個だけでなく、複数個を同時に連結可能であるので、服飾への適応範囲の幅を広げることができるという優れた効果も奏する。
【0022】
従来の装飾靴は、美観の変化多様性に乏しい、という美的限界があるが、本発明は使用時に、前記靴の踵部分に前記装飾部が前記リングを介して連結されているので、歩行の動きによって前記チャーム部が揺れ、前記装飾部に施された宝石などの輝きが増し、美観の向上を図ることができる。つまり、前記装飾部自体のデザイン性の美観に加えて、前記装飾部の動きによって美観を動的に変化させることができるので、美観の向上に大きな効果を発揮するという優れた効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の第1の実施形態におけるアタッチメントを靴に取り付けた状態の靴の踵部分を示す斜視図である。
図2】(A)はアタッチメントの平面図であり、(B)はアタッチメントの側面図である。
図3図1の正面図である。
図4図1の背面図である。
図5図1の側面図である。
図6図1の底面図である。
図7図1の平面図である。
図8】本発明の第2の実施形態における取付部が靴本体に固定されている状態の靴の踵部分を示す斜視図である。
図9】(A)は図1の正面図であり、(B)は図8の正面図である。
図10図8の背面図である。
図11図8の側面図である。
図12図8の底面図である。
図13図8の平面図である。
図14】本発明に係るリングの一例を示す図である。
図15】本発明に係るチャーム部の一例を示す図である。
図16】本発明に係る連結部の一例を示す図である。
図17図1のリングと取付部とは異なる形状を有するリングと取付部の一例を示す図である。(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面図、(D)は底面図、(E)は平面図である。
図18】(A)は図17に示したリングと取付部を靴に取り付けた状態の斜視図であり、(B)は正面図である。
図19図17のリングとは異なる形状を有するリングの一例を示す図である。(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面図、(D)は底面図、(E)は平面図である。
図20】(A)は図19に示したリングと取付部を靴に取り付けた状態の斜視図であり、(B)は正面図である。
図21】アタッチメントをショートブーツのサイドに取り付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の靴は、靴本体(9)と、リング(2)と、取付部(3)から構成されている。 以下、リング(2)と取付部(3)を有するアタッチメント(1)が靴本体(9)に着脱可能に取り付けられた実施形態1と、取付部(3)が靴本体(9)に固定された実施形態2について詳細に説明する(図9参照)。
【0025】
[実施形態1]
図1において、本発明の実施形態におけるアタッチメント(1)は、リング(2)と、リング(2)を靴本体(9)の踵部分(10)に取り付ける取付部(3)と、リング(2)に着脱可能な装飾部(4)から構成されている。
なお、既存の靴に着脱可能に取り付けるために、取付部(3)は靴本体(9)の内部から踵部分(10)に当接可能な形状を有する当接部(7)と、当接部(7)の上部から靴本体(9)の後方に延びてリング(2)に連結する後方延長部(8)から構成されている(図2参照)。
【0026】
リング(2)は、靴本体(9)の踵部分(10)の上方に取り付けられた取付部(3)に連結されている。
リング(2)の形状は、環状、またはD字状をしており、装飾部(4)が外れないような無端状であれば全てよい(図14参照)。
リング(2)の形状を可動域の大きすぎないものにすることで、リング(2)に装飾部(4)を取り付けた際に装飾部(4)が上下左右に動いてしまい、足と靴本体(9)の間に生まれる隙間に装飾部(4)が入ってしまうことを防ぐことができる。そのため、着用者の足を傷めるおそれがない。
また、着用時にリング(2)を、装飾部(4)が踵部分(10)の上部になるように配置させることで、更に美観性を高めることができる。
リング(2)に取り付ける装飾部(4)の個数は、特に限定せず1個のみでも、複数個でもよく、着用者が適宜選択することができる。
なお、リング(2)の素材は、特に限定されないが、例えば、ワイヤー、紐等を環状にしたものでもよい。要するに、靴本体(9)の取付部(3)に通すことが可能であって、かつチャーム部(5)を連結部(6)によって取り付け可能であればよい。
【0027】
図17に示すような上下2つの環から構成されているリング(2)や、図19に示すようなリボンの形状をしたリング(2)を使用することで、装飾部(4)の美観性だけでなく、リング(2)自体の美観性も高めることができる。
図17に示すような上下2つの環から構成されているリング(2)は、上部の環を後方延長部(8)に、下部の環を装飾部(4)の連結部(6)に通して取り付けることができる(図18(A)参照)。リング(2)の環は、図1のように後方延長部(8)及び連結部(6)を1つ環に通して構成してもよいし、図18(A)のように別々の環に通してもよい。リング(2)の環の個数については、特に限定しない。
図19に示すようなリボンの形状をしたリング(2)は、装飾部(4)を付けていない時のリング(2)自体の美観性を高めるだけでなく、リング(2)の環の幅が狭くなるように構成されているため、環に余地がなくなることで、リング(2)を固定することができる。つまり、リング(2)を安定した状態で保ちながら、チャーム部(5)のみが揺れるので、更に美観性を高めることができる。
【0028】
取付部(3)の当接部(7)は、靴本体(9)の内部から踵部分(10)に当接可能に設けられている。形状に関しては、アタッチメント(1)が踵部分(10)を覆うように設けて、靴本体(9)の内部に固定できれば、特に限定されない。
図17及び図19に示すような角を減らした形状の当接部(7)を使用することで、より歩行時の摩擦による剥がれや靴擦れを防ぐことができる。また、当接部(7)は靴本体(9)に貼りやすく、取り付け、または取り外しを容易に行うことができるものであることが望ましい。
当接部(7)の素材は、特に限定されないが、例えば、布、皮革、または薄い合成樹脂シートから構成されたものでもよい。
また、着用者の踵に配置されるので、靴擦れしにくく踵を保護するようなクッション性を有するものでもよい。例えば、ポリウレタン、シリコン、ジェル等を当接部(7)の表面や内部に配置する、もしくは当接部(7)とこれらを一体的に成型したものでもよい。
【0029】
当接部(7)は粘着シート等の粘着層(11)によって、靴本体(9)に取り付ける。
図17及び図19は、粘着層(11)として粘着シートを使用しているが、靴本体(9)に当接部(7)を挟み込んで取り付けてもよい。
当接部(7)の取り付け方法は特に限定しないが、着用感を妨げず、靴本体(9)を傷めないものを使用することが望ましい。
しかし、粘着シートに使用される粘着素材に関しては、ただ剥がれにくく粘着力の強いものではなく、廃棄時及び交換時に靴本体(9)を傷めないものを使用することが望ましい。例えば、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ゴム系粘着剤等を粘着素材として用いることができる。
【0030】
取付部(3)の後方延長部(8)は、当接部(7)の上部から靴本体(9)の後方に延びて、リング(2)に連結可能な構成であればよく、例えば、リング(2)が挿通可能なヘアピン状に折り曲げられた帯状体や、帯状の布片により環を構成するように形成されたものでもよい。
【0031】
後方延長部(8)は粘着シート等の粘着層(11)によって、当接部(7)と同様に靴本体(9)に取り付ける。
図17及び図19は、粘着層(11)として粘着シートを使用しているが、靴本体(9)に後方延長部(8)を挟み込んで取り付けてもよい。
後方延長部(8)の取り付け方法は特に限定しないが、着用感を妨げず、靴本体(9)を傷めないものを使用することが望ましい。
しかし、粘着シートに使用される粘着素材に関しては、ただ剥がれにくく粘着力の強いものではなく、廃棄時及び交換時に靴本体(9)を傷めないものを使用することが望ましい。例えば、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ゴム系粘着剤等を用いることができる。なお、当接部(7)が靴本体(9)に取り付けられていれば、後方延長部(8)は靴本体(9)に取り付けても、取り付けなくてもどちらでもよい。
【0032】
図2を参照すると、装飾部(4)は、装飾が施されたチャーム部(5)と、チャーム部(5)をリング(2)に着脱可能に連結する連結部(6)から構成されている。
なお、連結部(6)は、リング(2)に着脱可能な連結具(61)と、連結具(61)とチャーム部(5)を連結するための留め具(62)から構成されている。
【0033】
チャーム部(5)は、連結部(6)によってリング(2)に着脱可能に取り付けられている。チャーム部(5)に施す装飾については、個人の嗜好に合わせる対応をするため、リング(2)に着脱可能に連結する連結部(6)が構成されていれば、特に限定されない(図15参照)。
チャーム部(5)は、装飾効果の高い素材で構成され、例えばダイヤなどの宝石や、金銀などの貴金属やクリスタルガラス、金属以外にもチュール生地やフェルト生地などが単数、または複数で構成される。イヤリングやブローチなどの装飾具と同じ装飾とすれば、美的効果が一体的に上がり、より望ましい。
なお、図1の例では、装飾部(4)は1個であるが、複数個とすることも可能である。
【0034】
連結部(6)は、リング(2)に装飾部(4)を取り付けるために設けられている。
連結部(6)によって、装飾部(4)が着脱可能であるため、リング(2)から連結部(6)を取り外して、別の装飾部と取り替えることも可能である。
【0035】
連結部(6)の連結具(61)は、一部を開閉可能に形成したリング状の部材(例えば、引き輪、ナスカンなど)とすることもできる。この場合、連結部(6)の一部を開いてリング(2)に掛け、連結部(6)の一部の開いた部分を閉じることにより取り付け、または取り外しすることが可能である(図16参照)。
【0036】
実施形態1は、リング(2)と取付部(3)を有するアタッチメント(1)が靴本体(9)から着脱可能に取り付けられているため、既存の靴の踵部分(10)だけでなく、ショートブーツの側面にも取り付けることが可能である(図21参照)。
アタッチメント(1)が着脱可能な構成であるため、様々な種類の靴の任意の箇所に取り付けることが可能である。例えば、ショートブーツ以外にもロングブーツ、スリッポン(デッキシューズ)等にも取り付けることができる。
【0037】
[実施形態2]
本発明の第2実施形態において、取付部(3)を既存の靴の踵部分の上方に固定されるように構成されている。なお、第1の実施形態と同一構成のものについては、同一符号を用い、説明は省略する(図8図13参照)。
【0038】
取付部(3)は、リング(2)を靴本体(9)の踵部分(10)に取り付けるために設けられている。取付部(3)は、リング(2)が挿通可能であれば、形状は特に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明によれば、個人の嗜好に合わせた装飾を施すことができ、使用上の美観に変化を持たせることを可能にした靴とすることができる。
【符号の説明】
【0040】
1 アタッチメント
2 リング
3 取付部
4 装飾部
5 チャーム部
6 連結部
61 連結部の連結具
62 連結部の留め具
7 当接部
8 後方延長部
9 靴本体
10 踵部分
11 粘着層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21