(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】ソーラークッカー
(51)【国際特許分類】
F24S 20/30 20180101AFI20231117BHJP
【FI】
F24S20/30
(21)【出願番号】P 2023117217
(22)【出願日】2023-07-19
【審査請求日】2023-08-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.展示会 第8回 ソーラークッカー全国大会in茅ヶ崎 第一カッターきいろ公園(中央公園)会場 2022年10月2日公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523273484
【氏名又は名称】坂本 優一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100097043
【氏名又は名称】浅川 哲
(72)【発明者】
【氏名】坂本 優一郎
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-194967(JP,A)
【文献】特開2005-114190(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24S 20/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射板と、
反射板の周囲を保持するフレームと、を備え、
前記反射板は、前記フレームに周囲が保持された弾性シートと、弾性シートの一面に形成された反射面とを備え、
前記反射面が、複数の反射片の集合体によって形成され、隣接する反射片同士の間に隙間が設け
られ、
前記フレームは、中央に前記反射面を露出させる開口部を有し、周囲に前記弾性シートを挟み込む挟持部を有する一対の板状部材と、を備えるソーラークッカー。
【請求項2】
前記複数の反射片は、それぞれがガラスミラー片からなり、各ガラスミラー片の裏面が弾性シートの一面に接着されている請求項1に記載のソーラークッカー。
【請求項3】
前記ガラスミラー片は、矩形状の薄い小片からなり、縦横方向に複数配列されたガラスミラー片の集合体によって反射面を形成する請求項2に記載のソーラークッカー。
【請求項4】
前記隙間は、各反射片の周囲に沿ってスリット状に形成される請求項1に記載のソーラークッカー。
【請求項5】
前記反射板および前記フレームの後傾姿勢を保持することで、前記反射面が自重により湾曲する請求項1に記載のソーラークッカー。
【請求項6】
前記反射板および前記フレームの後傾姿勢を保持する支柱を備えている請求項1に記載のソーラークッカー。
【請求項7】
前記フレームは
、前記板状部材の周囲に沿って配置される枠部材を備える請求項1に記載のソーラークッカー。
【請求項8】
前記板状部材の開口部は円形である請求項
1に記載のソーラークッカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光の熱エネルギを利用して調理することのできるソーラークッカーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放物面状の反射面で集光した太陽光を熱エネルギに変換して、前記反射面の前方に設けた調理台で調理するソーラークッカーが知られている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1に記載されたソーラークッカーは、前記反射面を形成するために、断面が湾曲した複数の棒状体を回転自在に設けた骨格部と、前記棒状体に着脱自在に取り付ける複数の扇形の反射シートと、調理台と、支持台と、をそれぞれ着脱自在に設けたものである。また、特許文献2に記載された集光調理器具は、中心部が凹状に湾曲した円形状の反射板と、反射板の凸状に膨らんだ反射裏面から延設された脚部とを具備し、反射板には光吸収物質をコーティングした反射面が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第3143682号公報
【文献】特開2005-114190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたソーラークッカーにあっては、使用する際には円盤状の基部から放射状に延びる断面が湾曲した複数の棒状体の一つ一つに、扇形の反射シートを取り付けて円形状の反射面を形成する必要があるため、組み立てるのに手間がかかり煩雑な作業となっていた。また、特許文献2に記載された集光調理器具にあっては、中心部が凹状に湾曲した円形状の反射板を使用するため反射板が嵩張り、また全体の重量も増すことから持ち運びが容易でない。
【0005】
そこで、本発明は、持ち運びが容易で使用する際の組み立ての手間も掛からず、反射面での集光効率も良いソーラークッカーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のソーラークッカーは、反射板と、反射板の周囲を保持するフレームと、を備え、前記反射板は、前記フレームに周囲が保持された弾性シートと、弾性シートの一面に形成された反射面とを備え、前記反射面が、複数の反射片の集合体によって形成され、隣接する反射片同士の間に隙間が設けてある。また、本発明のソーラークッカーは、前記フレームが、中央に前記反射面を露出させる開口部を有し、周囲に前記弾性シートを挟み込む挟持部を有する一対の板状部材と、を備えている。
【0007】
また、本発明のソーラークッカーは、前記複数の反射片がガラスミラー片からなり、各ガラスミラー片の裏面が弾性シートの一面に接着されている。
【0008】
また、本発明のソーラークッカーは、前記反射板および前記フレームの後傾姿勢を保持することで、前記反射面が自重により湾曲する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のソーラークッカーによれば、弾性シートの一面に配置された複数の反射片の集合体によって柔軟性のある反射面を形成したので、ソーラークッカーを持ち運ぶ際には反射面を平面状に保つことで、持ち運びが容易となる。また、使用する際には、反射板およびフレームを後側に傾けるだけで、反射面が湾曲状に形成されるので、組み立てが容易となる。さらに、反射面を形成する複数の反射片同士の間に隙間を設けたので、柔軟性のある反射面の形状変化にも対応できる。また、フレームは反射面を露出させる開口部を中央に有し、前記弾性シートを挟み込む挟持部を周囲に有する一対の板状部材を備えているので、一対の板状部材の間に弾性シートを挟み込むことで中央の開口部から反射面を露出させることができると共に、周囲の挟持部で弾性シートを確実に挟持することができる。
【0010】
また、本発明のソーラークッカーによれば、反射面が複数のガラスミラー片によって形成されているので、経年変化による反射面のゆがみも少なく優れた反射効果が得られる。また、ガラスによる重みを利用して、使用時には弾性シートにほどよい撓みを生じさせる。
【0011】
さらに、本発明のソーラークッカーによれば、反射板および前記フレームの後傾姿勢を保持することで、前記反射面が自重により程よく撓み、湾曲状の反射面が形成される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1実施形態に係るソーラークッカーの正面図である。
【
図2】第1実施形態に係るソーラークッカーの背面図である。
【
図3】第1実施形態に係るソーラークッカーの分解斜視図である。
【
図4】(a)は第1実施形態に係るソーラークッカーの使用状態説明図、(b)は
図4(a)のA部拡大図である。
【
図5】(a)は第2実施形態に係るソーラークッカーの正面図、(b)はフレームを分解した図、(c)は反射板を折り畳んだ状態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のソーラークッカーについて、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。なお、図面は、ソーラークッカーを模式的に表したものであり、実物の寸法および寸法比と、図面上の寸法および寸法比とは必ずしも一致していない。また、重複説明は適宜省略し、同一部材には同一符号を付与することがある。
【0014】
図1乃至
図3には本発明の第1実施形態に係るソーラークッカーが示されている。ソーラークッカー1は、反射板2と、反射板2の周囲を保持するフレーム3と、を備える。前記反射板2は、前記フレーム3に周囲が保持された弾性シート4と、弾性シート4の一面に形成された反射面5とを備える。前記弾性シート4は、例えば縦横長さ約1000×1000mm、厚さ約1.2mmの矩形状の薄いゴムシートからなり、柔軟性を備えている。前記反射面5は、複数の反射片の集合体によって形成されている。複数の反射片は、例えばそれぞれがガラスミラー片6からなる。各ガラスミラー片6は、例えば縦横50×50mm、厚さ1.2mmの矩形状の薄い小片からなる。そして、前記弾性シート4にガラスミラー片6を縦横に複数配列することで、複数のガラスミラー片6が集合した反射面5が形成される。各ガラスミラー片6は、その一つ一つが裏面に塗布したシリコン系の接着剤によって弾性シート4の一面に貼り付けられている。ガラスミラー片6は、透明なガラスに薄い銀を塗って作られる。素材がガラスなので、経年変化による表面のゆがみも少なく反射効率に優れている。
【0015】
弾性シート4は柔軟性を備えているので、自重によってある程度の撓みを持つが、複数のガラスミラー片6の荷重が加わることで、弾性シート4の撓み幅が大きくなり、湾曲状の反射面5が形成されることになる。なお、反射面5は反射板2を直立させた状態では平面形状を保ち、反射板2を後側に傾斜させて反射5が上向きに傾斜することで湾曲面が形成される。反射面5の上向き角度は、前記反射面5に湾曲面が形成される角度であれば、特に限定されるものではない。また、湾曲面の曲率の大きさも特に限定されない。なお、反射片としては、前記ガラスミラー片6だけでなく、高精度の透明ポリエステルフィルムなどからなるフィルムミラー片を利用することも可能である。
【0016】
この実施形態で特徴的な点は、弾性シート4に配列された複数のガラスミラー片6同士の間にスリット状の隙間7が設けてある点である。この隙間7の幅は特に限定されないが、
図4に示されるように、ソーラークッカー1を後側に傾けて反射面5を湾曲させた時に、隣接するガラスミラー片6の端部が互いに重ならない程度の幅が必要である。隙間7は各ガラスミラー片6の全周に連続して設けられ、平常時には隙間7を通して下の弾性シート4の一面が見える。この隙間7を形成したことによって、反射面5の平面形状と湾曲形状との間の形状変化に対応可能となる。
【0017】
前記反射板2の周囲を保持するフレーム3は、
図3に示されるように、前記弾性シート4を両面側から挟み込む一対の板状部材8a,8bと、この板状部材8a,8bの周囲に沿って配置される枠部材9と、を備える。一対の板状部材8a,8bは、例えば縦横長さ約1000×1000mm、厚さ約2.0mm程度の矩形状のアルミ板からなり、中央に前記反射板2を大きく露出させる開口部10を有している。この開口部10から露出する弾性シート4に多数のガラスミラー片6を配置することにより前記反射面5が形成される。また、前記開口部10の周囲には前記弾性シート4を挟み込む挟持部11が設けられている。この実施形態では、前記開口部10を除く板状部材8a,8b全体が挟持部11となっているので、弾性シート4をより確実に挟持することができる。予め両方の板状部材8a,8bの各挟持部11に両面テープ21を貼っておき、まず裏面側の板状部材8bの上に弾性シート4を載せ、弾性シート4の一方の面を板状部材8bに接着する。次いで、その上から表面側の板状部材8aを被せて、弾性シート4の他方の面を板状部材8aに接着する。このように、弾性シート4の周囲を一対の板状部材8a,8bに接着することで、弾性シート4は板状部材8a,8bに固定される。弾性シート4を裏面側の板状部材8bの上に載せて接着する際、弾性シート4を引っ張りながら接着する必要はない。板状部材8bの上に弾性シート4を普通に載せ置くことで、弾性シート4に適度の撓み代を持たせることができる。なお、板状部材8a,8bとしては、アルミ板に限定されない。ベニヤ板などを用いることで軽量化が図られる。
【0018】
この実施形態では、上記一対の板状部材8a,8bに保持された弾性シート4の一面に反射面5を形成する。反射面5は、表面側の板状部材8aの開口部10から露出する円形の弾性シート4に複数のガラスミラー片6を一つ一つ接着していくことで形成される。その際、弾性シート4の一面にガラスミラー片6の形状及び隙間7の幅に対応した縦横のマス目を付けておく。こうすることで、多数のガラスミラー片6を、所定の位置に容易に接着することができる。また所定幅の隙間7を、ガラスミラー片6の周囲に確実に設けることができる。その結果、開口部10には縦横均等に配列された多数のガラスミラー片6の集合体からなる反射面5が形成される。
【0019】
なお、
図1に示されるように、開口部10の円周部には、円周形状に合わせて三角形や台形などに加工されたガラスミラー片6が配列される。一方、円周部を除く中央部分には矩形状に加工されたガラスミラー片6が配列されることで、開口部10全体がガラスミラー片6で満たされる。この実施形態では、円形の開口部10内に複数のガラスミラー片6が縦横方向に配列されており、縦方向の配列ではガラスミラー片6を1/2ずつずらして配置しているが、横方向の配列と同様、真っ直ぐに並べて目地を通した配置であっても問題ない。また、縦横方向の配列に限定されることなく、開口部10の中心から放射状にガラスミラー片6を配列し、又は渦巻き状にガラスミラー片6を配列することも可能である。
【0020】
枠部材9は、前記反射板2を挟持する一対の板状部材8a,8bの周囲に沿って配置される。枠部材9は、例えば4本のアルミ製角パイプ12a~12dを上下左右に2本ずつ配置し、各角パイプ12a~12dの端部をコーナジョイント13で連結して四角枠に形成したものである。枠部材9の大きさは板状部材8a,8bの全体形状に対応している。そのため、板状部材8a,8bの外周部を枠部材9に接着固定することで、板状部材8a,8bの自立性が確保され、同時に反射板2の平面性が保持される。
【0021】
この実施形態において、前記枠部材9は、4本の角パイプ12a~12dによって囲まれた矩形の収納空間14を備えている。
図2及び
図3に示されるように、この収納空間14には、中央部に前記反射板2および前記フレーム3の後傾姿勢を支えるための支柱15が収納され、左右両側に調理器を設置するための三脚17が収納されている。前記支柱15は、上端が上辺の角パイプ12aに回動可能に取り付けられ、下端を下辺の角パイプ12bに突き当てている。また、上部に一対のナット22、中間部にジョイント23を備えている。ソーラークッカー1の使用時には、支柱15の下端の突き当てを外して回動可能とし、
図4に示されるように、ナット22及びジョイント23で支柱15の長さを調整しながら反射板2及びフレーム3の後傾姿勢を適当な角度で支える。また、三脚17は、左右に3本ずつ収納された合計6本の脚18からなる。使用時には左右の脚18を1本ずつ連結して三脚17を組み立てる。その際、3本の脚18の上部に取り付けられた丸環24をシャックル(図示せず)で連結して三脚17を立てる。なお、下辺の角パイプ12bの内側には支持脚19が収納されている。支持脚19は、ソーラークッカー1の使用時に、下辺の角パイプ12bの外側に付け替えることで枠部材9を支持する。また、この実施形態では上記支柱15及び脚18は全ねじのシャフトからなる。
【0022】
次に、上記構成からなるソーラークッカー1の使用方法について説明する。ソーラークッカー1は、反射板2及びフレーム3を直立させた状態では、反射面5が湾曲せずに平面形状を保つので全体形状が薄く、フレーム3の両側を持って運ぶことができる。また、全体が嵩張らないので、車での持ち運びも容易である。支柱15、三脚17、支持脚14などの付属部品も忘れずに運ぶことができる。
図4に示されるように、反射板2およびフレーム3の上部を後に倒して後傾姿勢を保持することで、フレーム3の開口部10には湾曲状の反射面5が形成される。反射面5の湾曲形状は、
図4に示すように、フレーム3を直立させたときの垂直軸線axに対する反射面5の上向き角度αによって異なり、上向き角度αを小さくすることで反射面5の湾曲形状が浅くなり、反対に上向き角度αを大きくすることで反射面5の湾曲形状が深くなる。これは、反射面5の上向き角度αが小さいと弾性シート4の撓み方が少なく、逆に反射面5の上向き角度αが大きいと弾性シートが大きく撓むからである。ガラスミラー片6は、その重みで弾性シート4をさらに撓ませて湾曲状の反射面5を形成する。なお、太陽が真上に近い位置にあるほど、反射板2及びフレーム3の後傾角度が大きくなる。その結果、反射面5の上向き角度αが大きくなり湾曲形状が深くなるため集光効率も上がる。反射面5で反射させた太陽光がソーラークッカー1の前方に設置された調理器16に効率よく集光されるように、フレーム3の向きを太陽に向けて調整し、また反射板2及びフレーム3の後傾姿勢を支柱15によって調整する。
【0023】
前記調理器16は、例えば鍋や飯ごうなど、太陽光からの熱エネルギを内部の料理素材に伝達し易いものが望ましい。調理器16は、例えば、三脚17の頂部から垂らしたチェーン20などに吊り下げられる。なお、チェーン20も枠部材9の前記収納空間14に収納しておくことができる。
【0024】
図5(a)(b)(c)には、本発明の第2実施形態に係るソーラークッカー31が示されている。このソーラークッカー31は、持ち運びの利便性をさらに向上させたものであり、反射板32と、反射板32の周囲を保持するフレーム33とが取り外しできる。反射板32は、第1実施形態と同様、弾性シート4と、その一面に配置された複数のガラスミラー片6の集合体によって形成された反射面5とからなり、各ガラスミラー片6の周囲にはスリット状の隙間7が設けてある。反射板32は平面形状が八角形に形成されており、8個の頂点がフレーム33に固定されている。固定する手段は、この実施形態のような結び紐34でもよく、またフレーム33に引っかけて固定するフック状のものであってもよい。なお、反射面5を形成するガラスミラー片6の配置形状は、弾性シート4の八角形状に対応した形状となっているが、この形状に限られることがなく、例えば円形に形成されていてもよい。
【0025】
一方、フレーム33は、反射板32の周囲を取り囲むように円形に形成されている。全体がアルミパイプによって形成されるために、軽量化が図られている。フレーム33は、8本に分割されたパイプ材35を連結駒36でつなげることによって円形に形成される。
【0026】
この実施形態に係るソーラークッカー31は、持ち運びする際には反射板32とフレーム33とを分離しておき、使用する際に両者を組み立てて一体化する。また、
図5(b)に示すように、フレーム33を8本のパイプ材35に分割することで、持ち運びの際の利便性がさらに向上する。さらに、反射板32は、柔軟性を有する弾性シート4と、その一面に互いに隙間7を設けて配置されたガラスミラー片6の集合体によって形成されているため、
図5(c)に示したように折り畳んで持ち運びすることが可能である。
【0027】
この実施形態に係るソーラークッカー31は、反射板32及びフレーム33の後傾姿勢を第1実施形態と同様の支柱によって支えることで、八角形をした反射板32の中央部分が撓み、破線で示したような反射面5が湾曲形状に形成される。
【符号の説明】
【0028】
1 ソーラークッカー
2 反射板
3 フレーム
4 弾性シート
5 反射面
6 ガラスミラー片
7 隙間
8a,8b 板状部材
9 枠部材
10 開口部
11 挟持部
12a~12d 角パイプ
13 コーナジョイント
14 収納空間
15 支柱
16 調理器
17 三脚
18 連結脚
19 支持脚
20 チェーン
21 両面テープ
22ナット
23 ジョイント
24 丸環
31 ソーラークッカー
32 反射板
33 フレーム
34 結び紐
35 パイプ材
36 連結駒
【要約】
【課題】 持ち運びが容易で使用する際の組み立ての手間も掛からず、反射面での集光効率が良いソーラークッカーの提供を目的としている。
【解決手段】 反射板2と、反射板2の周囲を保持するフレーム3と、を備え、前記反射板2は、前記フレーム3に周囲が保持された弾性シート4と、弾性シート4の一面に形成された反射面5とを備え、前記反射面5が、複数のガラスミラー片6の集合体によって形成され、隣接するガラスミラー片6同士の間に隙間7が設けてあるソーラークッカー1。
【選択図】
図3