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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】ガスメータ
(51)【国際特許分類】
   G01F 3/22 20060101AFI20231117BHJP
   G01F 1/00 20220101ALI20231117BHJP
   G01F 15/06 20220101ALI20231117BHJP
【FI】
G01F3/22 D
G01F1/00 F
G01F15/06
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018216751
(22)【出願日】2018-11-19
(65)【公開番号】P2020085540
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-06-14
【審判番号】
【審判請求日】2022-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000221834
【氏名又は名称】東邦瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】猪子 照恵
(72)【発明者】
【氏名】坂田 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】榎本 光伸
(72)【発明者】
【氏名】岩本 龍志
(72)【発明者】
【氏名】木場 康雄
(72)【発明者】
【氏名】大和久 崇
(72)【発明者】
【氏名】宇野 長武
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 博久
(72)【発明者】
【氏名】土屋 創太
(72)【発明者】
【氏名】田中 恭太郎
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 孝信
(72)【発明者】
【氏名】久米村 秀明
(72)【発明者】
【氏名】安井 昌広
(72)【発明者】
【氏名】田村 至
(72)【発明者】
【氏名】浅田 昭治
(72)【発明者】
【氏名】松井 彰
(72)【発明者】
【氏名】坂野 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】山崎 拓也
【合議体】
【審判長】中塚 直樹
【審判官】後藤 慎平
【審判官】田邉 英治
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-102783(JP,A)
【文献】特開2008-51648(JP,A)
【文献】特開2013-157020(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 3/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メータ部と、無線部と、が一体化して構成され、
前記メータ部は、ガス流路を遮断する遮断弁と、ガスの流量を計測する流量計測手段と、前記遮断弁を閉弁するための強制遮断手段と、前記遮断弁を開弁するための復帰手段と、メータの各状態やガスの積算値を表示する表示手段と、有線により外部と通信を行うメータ部外部通信手段と、前記無線部と通信を行うメータ部内部通信手段と、を有し、
前記無線部は、前記メータ部内部通信手段と通信を行う無線部内部通信手段と、有線により外部と通信を行う無線部外部通信手段と、無線により外部と通信を行う無線通信手段と、を有したガスメータであって、
前記メータ部に対して、所定の指示を行うことにより、前記メータ部は前記メータ部内部通信手段を用いて前記無線部内部通信手段と通信を行い、前記無線部外部通信手段による通信機能を無効化し、かつ前記メータ部内部通信手段と前記無線部内部通信手段との通信は停止させず、継続して通信が可能な状態にすることを特徴とするガスメータ。
【請求項2】
前記メータ部に対して、所定の指示を行うことにより、更に、前記無線通信手段による無線通信機能を無効化することを特徴とする請求項1に記載のガスメータ。
【請求項3】
前記所定の指示は、前記メータ部外部通信手段による通信で行われる請求項1または2に記載のガスメータ。
【請求項4】
前記所定の指示は、前記復帰手段および前記強制遮断手段との組み合わせ操作によって行われる請求項1または2に記載のガスメータ。
【請求項5】
前記無線部外部通信手段の通信機能が無効化された状態を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のガスメータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
無線通信機能を一体化して構成したガスメータにおいて、特に無線通信機能の無効化の設定に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のガスメータは一般的にガス流量を計測するメータ部と、ガス流量を遮断する遮断弁を内蔵するガスメータと、測定した流量値を管理センターへ送信する無線通信部を有している。このようなガスメータでは、メータ部、無線通信部は、別筐体にて独立に動作するものが多いが、小型化、低コスト化の観点から一体化して合理化したガスメータが求められている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図5は、従来の無線内蔵ガスメータのブロック図を示すものである。図5に示すように、ガスメータ101に内蔵されたプリント基板106上に、メータ部120と、無線部130が実装されている。メータ部120と無線部130は、制御部170を介してデータのやり取りを行い、例えば、流量センサ104により入口103aから出口103b間を流れるガス流量を検出し、検出された流量データを無線通信でガスの供給業者のコンピュータに送信する機能を有する。また、検出した流量に異常があった場合等にガスを遮断する遮断弁105も有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-161375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、メータ部120に無線部130を一体化して構成した場合、無線部130に故障が生じた場合、例えば、物理的に同一基板に無線部130を構成している場合は無線部130を交換することは不可能で、ガスメータ101自体を交換する必要が生じ、作業コストに影響を与えるという課題を有していた。
また、ガスメータ101自体は交換せずに、一体化した無線部130の代替えとして、外付けの無線通信装置を使用することも考えられるが、メータ部と外付け無線通信装置とを有線接続する為の外部端子は、一体化した無線部の外部端子としても共用される為、一体化した無線部の動作、例えば、管理センターから無線部宛ての同報通信が行われた場合に、この内蔵の無線部が応答することにより無用の通信が発生して、外付けの無線通信装置の有線通信に影響を与えるという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、メータ部と無線部とを一体化して構成したガスメータにおいて、内蔵する無線部の外部との通信機能を停止させ、外付け無線通信装置への影響を排除し、交換作業を効率的に行えるガスメータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来技術の課題を解決するために、本発明のガスメータは、メータ部と、無線部と、が一体化して構成され、前記メータ部は、ガス流路を遮断する遮断弁と、ガスの流量を計測する流量計測手段と、前記遮断弁を閉弁するための強制遮断手段と、前記遮断弁を開弁するための復帰手段と、メータの各状態やガスの積算値等を表示する表示手段と、有線により外部と通信を行うメータ部外部通信手段と、前記無線部と通信を行うメータ部内部通信手段と、を有し、前記無線部は、前記メータ部内部通信手段と通信を行う無線部内部通信手段と、有線により外部と通信を行う無線部外部通信手段と、無線により外部と通信を行う無線通信手段と、を有したガスメータであって、前記メータ部に対して、所定の指示を行うことにより、前記無線通信手段による通信機能を無効化することを特徴とするものである。
【0008】
これによって、外付け無線通信装置を接続する場合に、メータ部に対して、所定の通信電文あるいは所定の操作等による所定の指示を行うことで、内蔵した無線部の有線による通信機能を無効化することができ、例えば、管理センターから無線部宛ての同報通信が行われた場合に、この内蔵の無線部が応答することにより無用の通信が発生して、外付けの無線通信装置の有線通信に影響を与えることがない。
【発明の効果】
【0009】
本発明のガスメータは、メータ部と一体化して内蔵する無線部に故障等が発生したり、或いは電波環境により無線通信ができない場合に、外付けの無線通信装置を接続する際に、内蔵した無線部の外部との通信機能を停止することが容易にできるため、無線通信装置の交換作業を効率よく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1におけるガスメータのブロック図。
図2】本発明の実施の形態1におけるガスメータと外付け無線通信装置を接続したときの構成図。
図3】本発明の実施の形態1におけるガスメータの制御フローチャート。
図4】本発明の実施の形態2におけるガスメータの制御フローチャート。
図5】従来の無線機能を内蔵したガスメータのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は、メータ部と、無線部と、が一体化して構成され、前記メータ部は、ガス流路を遮断する遮断弁と、ガスの流量を計測する流量計測手段と、前記遮断弁を閉弁するための強制遮断手段と、前記遮断弁を開弁するための復帰手段と、メータの各状態やガスの積算値等を表示する表示手段と、有線により外部と通信を行うメータ部外部通信手段と、前記無線部と通信を行うメータ部内部通信手段と、を有し、前記無線部は、前記メータ部内部通信手段と通信を行う無線部内部通信手段と、有線により外部と通信を行う無線部外部通信手段と、無線により外部と通信を行う無線通信手段と、を有したガスメータであって、前記メータ部に対して、所定の指示を行うことにより、前記無線通信手段による通信機能を無効化することを特徴とするもので、外付け無線通信装置を接続するときに、内蔵する無線部の有線による通信機能を容易に無効化できるので、例えば、管理センターから無線部宛ての同報通信が行われた場合に、この内蔵の無線部が応答することにより無用の通信が発生して、外付けの無線通信装置の有線通信に影響を与えることがない。これにより、外付け無線通信装置への交換が可能となり、交換作業を効率的に実施することができる。
【0012】
第2の発明は、特に第1の発明において、前記メータ部に対して、所定の指示を行うことにより、更に、前記無線通信手段による通信機能を無効化することを特徴とするもので、内蔵された無線部による無用の無線通信を防止できる。
【0013】
第3の発明は、特に第1または2の発明において、前記所定の指示は、前記メータ部外部通信手段による通信で行われるもので、例えば監視センターにより瞬時に無効化の通信を行うことができ、他の無線通信装置等に影響を与えることなく、外付け無線通信装置への交換が可能となり、交換作業を効率的に実施することができる。
【0014】
第4の発明は、特に第1または2の発明において、前記所定の指示は、前記復帰手段および前記強制遮断手段との組み合わせ操作によって行われるもので、作業現場において作業者が無線部の無効化の操作を行うことができ、無効化の操作を行うと瞬時に無効化することができるので、他の無線通信装置等に影響を与えることなく、外付け無線通信装置への交換が可能となり、交換作業を効率的に実施することができる。
【0015】
第5の発明は、特に第1~4のいずれか1つの発明において、前記無線部外部通信手段の通信機能が無効化された状態を前記表示手段に表示することを特徴とするもので、内蔵する無線部の通信機能の無効状態か否かを表示することができるので、作業現場において作業者が動作状態を容易に把握しながら外付け無線通信装置への交換が可能となり、更に交換作業を効率的に実施することができる。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるガスメータのブロック図を示すものである。
【0018】
図1において、ガスメータ1は、メータ部1aと無線部1bとを一体化して内蔵した構成になっている。メータ部1aは、ガスを遮断する遮断弁2と、遮断弁2を開栓するための操作を行う復帰手段3と、遮断弁2を強制的に閉栓する強制遮断手段8と、ガスの流量を計測する流量計測手段5と、流量計測手段5で計測されたガスの流量の積算値や各種情報を表示する表示手段4と、ガスメータ1の外部と有線接続で通信を行うメータ部外部通信手段7と、無線部1bと通信を行うためのメータ部内部通信手段9と、メータ部1a内の各手段の制御を行うメータ部制御手段6とで構成されている。
【0019】
一方、無線部1bは、メータ部1aと通信を行う無線部内部通信手段10と、ガスメータ1の外部と有線接続で通信を行う無線部外部通信手段12と、ガスメータ1の外部と無線で通信を行う無線通信手段13と、無線部1b内の各手段の制御を行う無線部制御手段11とで構成されている。
【0020】
また、メータ部1aと無線部1bは、1つの回路基板(コントローラ基板1c)に構成されており、共に、電池14から電源が供給される。
【0021】
ここで、メータ部外部通信手段7と無線部外部通信手段12は同一のインターフェース(例えば、Uバス通信など)で実現されており、外部通信線16により共通の外部通信用端子台17と接続されており、外部通信用端子台17を介して外部装置(図示せず)と接続される。また、メータ部内部通信手段9と無線部内部通信手段10は、メータ部1aと無線部1b間で専用に通信するためのインターフェースで、内部通信線15で接続されており、内部データを送受信する。
【0022】
なお、本実施の形態において、メータ部1aと無線部1bはコントローラ基板1cに一体化して構成しているが、メータ部1aと無線部1bを別々の回路基板として構成し、無線部内部通信手段10と無線部外部通信手段12が有線でメータ部1aと接続されて一体化された状態でガスメータ1の筐体内部に内蔵される形態でも良いことは言うまでもない。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるガスメータと外付け無線通信装置を接続したときの構成図を示すものである。
【0024】
図2において、ガスメータ1は図1に示す構成を有しており、外付け無線通信装置20は無線による外部との通信機能と、ガスメータとの有線による通信を実現するインターフェース(例えば、Uバス通信など)を有している。
【0025】
そして、外付け無線通信装置20とガスメータ1とは、外部通信用端子台17に接続された専用ケーブル線19を介して通信が可能となる。
【0026】
ここで、無線部1bの通信機能を無効化するための動作を図1図2および図3を用いて説明する。なお、以下の説明では、専用ケーブル線19を介する通信インターフェースをUバス通信とする。
【0027】
無線部1bに何らかの故障が生じた場合、無線通信手段13或いは無線部外部通信手段12による通信ができないことが想定される。この場合、無線部1bの通信機能を停止して、代替として外付け無線通信装置20を接続する作業が必要になる。
【0028】
このとき、メータ部1aのメータ部外部通信手段7に対して、設定器などの外部通信装置(図示せず)により、内蔵する無線部1bの通信機能を停止する設定を行う(図3のステップS1)。メータ部1aは、メータ部外部通信手段7で受け付けた通信が無線部1bの通信機能を停止する設定か否かをメータ部制御手段6で判定する(図3のステップS2)。
【0029】
ここで、無線部1bの通信機能を停止する設定(無線部無効化指示)であると判定すると、メータ部制御手段6より、メータ部内部通信手段9に対して「無線部無効化指示」(図示せず)を出す(図3のステップS3)。そして、無線部1bでは、無線部内部通信手段10で受けた通信が「無線部無効化指示」であるか否かを判定する(図3のステップS4)。
【0030】
そして、無線部制御手段11が「無線部無効化指示」であると判定すると、無線部制御手段11より無線部外部通信手段12による無線部宛てのUバス通信の送受信を停止し、かつ、無線通信手段13による、無線部1b宛ての無線通信の送受信を停止して、無線部1bの通信機能の無効化が実行される(図3のステップS5およびステップS6)。
【0031】
これにより、無線部1bは外部装置からの無線通信に対して、送受信動作を行わなくなり、かつ、Uバス通信による無線部1b宛ての送受信も行わなくすることができ、他の無線通信装置および内蔵しているメータ部1aとのUバス通信への影響を遮断することができる。なお、メータ部内部通信手段9と無線部内部通信手段10の通信は停止させず、継続して通信が可能な状態にしている。
【0032】
そして最後に、外付け無線通信装置20を、専用ケーブル線19を介してガスメータ1に接続し、所定の手順で外付け無線通信装置20の無線通信を開始させる(図示せず)。
【0033】
以上が、内蔵する無線部を無効化して、外付け無線通信装置を接続する作業手順の一実施例となる。
【0034】
以上のように本実施の形態においては、外部通信装置によって、メータ部外部通信手段7を経由してメータ部1aに「無線部無効化指示」を送り、メータ部内部通信手段と無線部内部通信手段とを介して無線部1bの通信機能を無効化することにより、無線部1bの無線部外部通信手段12および無線通信手段13が故障していても、無線部の通信機能を容易に無効化することができ、他の無線通信装置等に影響を与えることなく、外付け無線通信装置への交換が可能となり、交換作業を効率的に実施することができる。
【0035】
なお、無線部1bの通信機能を有効化するときも、メータ部内部通信手段9と、無線部内部通信手段10の通信は継続して使用できるため、無効化のときと同様に外部通信装置によりメータ部外部通信手段7を経由してメータ部1aに「無線部有効化指示」を送ることで、メータ部内部通信手段9と無線部内部通信手段10を介して、無線部制御手段11に伝え、無線部外部通信手段12によるUバス通信および無線通信手段13による無線通信を再開させることは容易に実現することができる。
【0036】
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態のフローチャートである。また、システム構成は実施の形態1で使用した図1と同様であり、説明は省略する。
【0037】
実施の形態2は、メータ部1aの復帰手段3および強制遮断手段8を用いて内蔵する無線部1bの通信機能を無効化するものであり、以下、実施の形態1との相違点について、図1図2および図4を用いて説明する。
【0038】
実施の形態1と同様に、無線部1bに何らかの故障が生じた場合、無線通信手段13或いは無線部外部通信手段12による通信ができないことが想定される。この場合、無線部1bの通信機能を停止して、代替として外付け無線通信装置20を接続する作業が必要になる。
【0039】
このとき、メータ部1aの復帰手段3(例えば、タクトスイッチなどによるガスメータの復帰スイッチ)と、強制遮断手段8(例えば、リードスイッチなどによるテスト遮断操作)との組み合わせ操作を実施する(図4のステップS7)。
【0040】
次に、メータ部制御手段6により「無線部無効化指示」の操作であるか否かを判定する(図4のステップ8)。そして、メータ部制御手段6が「無線部無効化指示」の操作であると判定すると、メータ部制御手段6より、メータ部内部通信手段9に対して「無線部無効化指示」(図示せず)を出す(図3のステップS3)。
【0041】
以下、図3と同様な手順で無線部1bの通信機能を無効化し、外付け無線通信装置20を接続する。
【0042】
以上のように本実施の形態においては、メータ部1aの復帰手段3と強制遮断手段8の組み合わせ操作によって、「無線線部無効化指示」を送り、メータ部内部通信手段9と無線部内部通信手段10とを介して無線部1bの通信機能を無効化することにより、交換作業を行う現場で外部通信装置を必要とせず、現場での特殊な操作を行うことで、無線部の通信機能を容易に無効化することができ、他の無線通信装置等に影響を与えることなく、外付け無線通信装置への交換が可能となり、更に交換作業を効率的に実施することができる。
【0043】
また、実施の形態1と同様に、無線部1bの通信機能を有効化することも可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上のように、本発明にかかるガスメータは、メータ部を経由し、内部通信手段を用いて内蔵する無線部の通信機能を無効化することが可能となるので、電気メータや水道メータ等の用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0045】
1 ガスメータ
1c コントローラ基板
1a メータ部
1b 無線部
2 遮断弁
3 復帰手段
4 表示手段
5 流量計測手段
6 メータ部制御手段
7 メータ部外部通信手段
8 強制遮断手段
9 メータ部内部通信手段
10 無線部内部通信手段
11 無線部制御手段
12 無線部外部通信手段
13 無線通信手段
14 電池
15 内部通信線
16 外部通信線
17 外部通信用端子台
図1
図2
図3
図4
図5