(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】飛行運動をシミュレートするための小型の可搬式モーションプラットフォーム
(51)【国際特許分類】
G09B 9/12 20060101AFI20231117BHJP
【FI】
G09B9/12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019138427
(22)【出願日】2019-07-29
【審査請求日】2022-07-29
(32)【優先日】2018-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ビドル, エリザベス マリー
(72)【発明者】
【氏名】スタラーチェ, アンソニー パット
(72)【発明者】
【氏名】スタッフォード, ショーン
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第101034503(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0266991(US,A1)
【文献】特表2016-533534(JP,A)
【文献】特開2003-126188(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00-9/56
G09B 17/00-19/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(302)と、
座席(306)を支持するように構成された座席フレーム(304)と、
スチュアートプラットフォーム構成(330)で配置された6つのアクチュエータ(308)と、
前記ベース(302)に旋回可能に連結された安定板(318)と
を備える可搬式モーションプラットフォーム(300)装置であって、
前記アクチュエータは前記ベースに対して前記座席フレームを6つの自由度で動かし、前記アクチュエータの各々は前記ベースに連結された対応する第1の端部(326)と、前記座席フレームに連結された対応する第2の端部(328)を有し、
前記安定板(318)の各々は、前記ベース(302)を支持する下層面に対して前記ベースを横方向に支持するように、前記ベース(302)の第1の外縁(316)内にある収納位置と、前記ベース(302)の前記第1の外縁(316)を超えて延在する展開位置との間で回転可能である、可搬式モーションプラットフォーム(300)装置。
【請求項2】
前記ベースは91.44cm(36インチ)を超えない第1の幅(402)を有し、前記座席フレームは91.44cm(36インチ)を超えない第2の幅(408)を有する、請求項1に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項3】
前記アクチュエータの前記第1の端部は第1の外周(802)を画定し、前記アクチュエータの前記第2の端部は前記第1の外周を下回る第2の外周(804)を画定する、請求項1又は2に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項4】
前記第2の外周は前記第1の外周の90%を下回る、請求項3に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項5】
前記ベースは、着脱式ホイール(1002)によって選択的に支持される、請求項1~4のいずれか一項に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項6】
前記着脱式ホイールが前記ベースに取り付けられるとき、前記着脱式ホイールは下層面に対する前記ベースの運動を促進することができる、請求項5に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項7】
前記アクチュエータは制御ユニット(310)に動作可能に連結されており、前記制御ユニットは、前記制御ユニットでフライトシミュレータ(906)から受信した第1の制御信号に基づいて、また、さらに前記第1の制御信号に応答して前記制御ユニットから前記アクチュエータに送信される第2の制御信号に基づいて、前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項8】
前記制御ユニットは、前記ベースに装着され、前記ベースの外縁(316)内に配置されている、請求項7に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項9】
前記制御ユニットは、60Hzで動作する120Vの電源によって電力供給されるように構成されている、請求項7又は8に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項10】
ハンド制御モジュール(312)とフット制御モジュール(314)とをさらに備え、前記ハンド制御モジュールと前記フット制御モジュールは前記座席フレームに着脱可能に連結することができ、前記フライトシミュレータに動作可能に連結することができる、請求項7~9のいずれか一項に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項11】
前記ハンド制御モジュールは、前記座席フレームに沿った第1の複数の場所で、前記座席フレームに着脱可能に連結することができ、前記フット制御モジュールは、前記座席フレームに沿った第2の複数の場所で、前記座席フレームに着脱可能に連結することができる、請求項10に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項12】
前記アクチュエータの各々は、30.48cm(12インチ)以下の対応する最大ストローク長を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の可搬式モーションプラットフォーム装置。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか一項に記載の可搬式モーションプラットフォームに動作可能に連結されたフライトシミュレータ(906)から受信される第1の制御信号を、前記可搬式モーションプラットフォーム(300)
の制御ユニット(310)で受信することと、
前記第1の制御信号に応答して、前記制御ユニットを介して第2の制御信号を生成することと、
前記制御ユニットから前記アクチュエータへ前記第2の制御信号を送信することと、
前記第2の制御信号に応答して、前記アクチュエータを介して前記ベースに対して前記座席フレームを移動することと、
前記ベース(302)を支持する下層面に対して前記ベースを横方向に支持するように、安定板(318)を、前記ベース(302)の第1の外縁(316)内にある収納位置と、前記ベース(302)の前記第1の外縁(316)を超えて延在する展開位置との間で回転させることと
を含む方法。
【請求項14】
前記可搬式モーションプラットフォームのハンド制御モジュール(312)から前記フライトシミュレータへ第3の制御信号を送信することをさらに含み、前記第1の制御信号は前記第3の制御信号に基づいている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記可搬式モーションプラットフォームのフット制御モジュール(314)から前記フライトシミュレータへ第4の制御信号を送信することをさらに含み、前記第1の制御信号は前記第4の制御信号にさらに基づいている、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、モーションプラットフォームに関して、より具体的には、飛行運動をシミュレートするための可搬式モーションプラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
パイロット訓練(例えば、民間機パイロット訓練、軍事機パイロット訓練など)には一般的に、航空機の飛行及び/又は航空機の飛行が行われる環境を人工的に再現するように構成されたフルサイズのフライトシミュレータの利用が含まれる。従来のフルサイズフライトシミュレータは、一般的には大きな水平及び垂直の寸法(例えば、幅20フィート×高さ20フィート)を有し、したがって、同様に大きな施設(例えば、幅40フィート×高さ40フィートの部屋及び/又は領域)に設置される。
【0003】
従来のフルサイズフライトシミュレータの設置は一般的に恒久的である。これはこのようなシミュレータのサイズ(及び関連する重量)では、設置後のシミュレータの再設置が実現困難になるからである。フルサイズフライトシミュレータの製造及び設置費用は、数千万ドルの範囲になりうる。一旦設置すると、フルサイズフライトシミュレータは広範囲に及ぶ高価な保守が必要となりうるため、このような保守は設置場所で実施しなければならない。
【発明の概要】
【0004】
飛行運動をシミュレートするための小型の可搬式モーションプラットフォームが開示される。幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを備える。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。
【0005】
幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォームはベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを備える。幾つかの開示された実施例では、ベースは36インチを超えない第1の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは36インチを超えない第2の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。幾つかの開示された実施例では、第1の端部は第1の外周を画定し、第2の端部は第1の外周を下回る第2の外周を画定する。
【0006】
幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置は、ベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを備える。幾つかの開示された実施例では、ベースは36インチを超えない第1の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、ベースは着脱式ホイールによって選択的に支持される。幾つかの開示された実施例では、着脱式ホイールは、ベースに着脱式ホイールが取り付けられたときに、下層面に対するベースの運動を促進することができる。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは36インチを超えない第2の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。
【0007】
幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はベース、座席フレーム、6つのアクチュエータ、及び制御ユニットを備える。幾つかの開示された実施例では、ベースは36インチを超えない第1の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは36インチを超えない第2の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットはベースに装着され、ベースの外縁内に配置される。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットはアクチュエータに動作可能に連結されている。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは、制御ユニットで受信したフライトシミュレータからの第1の制御信号に基づいて、さらに、第1の制御信号に応答して制御ユニットからアクチュエータに送られる第2の制御信号に基づいて、アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
【0008】
幾つかの実施例では、方法が開示される。幾つかの開示された実施例では、方法は、第1の領域と第2の領域との間に配置された、36インチを超えない第1の幅を有する開口部を通って可搬式モーションプラットフォームを動かすことを含む。幾つかの開示された方法の実施例では、可搬式モーションプラットフォームはベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを含む。幾つかの開示された実施例では、ベースは第1の幅を下回る第2の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは第1の幅を下回る第3の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、6つのアクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。
【0009】
幾つかの実施例では、方法が開示される。幾つかの開示された実施例では、方法は、可搬式モーションプラットフォームの制御ユニットで第1の制御信号を受信することを含む。幾つかの開示された実施例では、第1の制御信号は、可搬式モーションプラットフォームに動作可能に連結されたフライトシミュレータから受信される。幾つかの開示された方法の実施例では、可搬式モーションプラットフォームはベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを含む。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、6つのアクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、第1の制御信号に応答して、制御ユニット経由で第2の制御信号を生成することを含む。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、第2の制御信号を制御ユニットからアクチュエータへ送信することを含む。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、第2の制御信号に応答して、アクチュエータを経由してベースに対して座席フレームを動かすことを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】既知のフルサイズフライトシミュレータの斜視図である。
【
図2A】例示的なスチュアートプラットフォームによって円滑にシミュレートされる飛行運動を示している。
【
図2B】例示的なスチュアートプラットフォームによって円滑にシミュレートされる飛行運動を示している。
【
図2C】例示的なスチュアートプラットフォームによって円滑にシミュレートされる飛行運動を示している。
【
図2D】例示的なスチュアートプラットフォームによって円滑にシミュレートされる飛行運動を示している。
【
図2E】例示的なスチュアートプラットフォームによって円滑にシミュレートされる飛行運動を示している。
【
図2F】例示的なスチュアートプラットフォームによって円滑にシミュレートされる飛行運動を示している。
【
図3】本開示の教示に従った、例示的な可搬式モーションプラットフォームの斜視図である。
【
図4】
図3の可搬式モーションプラットフォームの前面図である。
【
図5】
図3及び
図4の可搬式モーションプラットフォームの背面図である。
【
図6】
図3~
図5の可搬式モーションプラットフォームの第1の側面図である。
【
図7】
図3~
図6の可搬式モーションプラットフォームの第2の側面図である。
【
図8】
図3~
図7の可搬式モーションプラットフォームの上面図である。
【
図9】
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォームのブロック図である。
【
図10】例示的な着脱式ホイールをさらに含む
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォームの斜視図である。
【0011】
ある種の例が上述の図に示されており、これらについて以下で詳細に説明する。これらの例についての説明では、同じ又は類似した要素を特定するために、類似した又は同一の参照番号が使用される。図は必ずしも縮尺通りではなく、ある種の特徴及び図の表現は、分かりやすくするため及び/又は簡潔にするために、縮尺が強調されて又は概略的に示されていることがある。
【発明を実施するための形態】
【0012】
上述のように、従来のフルサイズフライトシミュレータは、一般的には大きな水平及び垂直の寸法(例えば、幅20フィート×高さ20フィート),を有し、したがって、同様に大きな施設(例えば、幅40フィート×高さ40フィートの部屋及び/又は領域)に設置される。例えば、
図1は既知のフルサイズフライトシミュレータ100の斜視図である。
図1のフルサイズフライトシミュレータ100は、幅約20フィートと高さ約20フィートを有する。
図1のフルサイズフライトシミュレータ100は、ドア104を有する部屋102の中に設置された、及び/又は組み立てられた状態で示されている。
【0013】
図1のフルサイズフライトシミュレータ100は可搬式ではない。例えば、
図1のフルサイズフライトシミュレータ100は、フルサイズフライトシミュレータ100を実質的に小さな(例えば、ドア104の寸法を通り抜けるよう十分に小さな)構成要素部品に分解し、ドア104を通って構成要素部品を移動し、その構成要素部品を別の場所で再設置及び/又は再組立てしない限り、
図1のドア104を通って搬出及び/又は移動し、別の場所(例えば、別の部屋又は領域)に設置することはできない。このような再配置、再設置及び/又は再組立ては、関与することが必要な労働力、時間、及び費用に基づくと、一般的に実現困難になりうる。したがって、
図1の部屋102の中での
図1のフルサイズフライトシミュレータ100の初期設置は、一般的に恒久的になる。
【0014】
図1のフルサイズフライトシミュレータ100は、6つのアクチュエータ106を含む。
図1のアクチュエータ106の各々は、第1の端部108と、第1の端部108の反対側に位置する第2の端部110とを有する。
図1のアクチュエータ106の各々は、対応する第1の端部108でフルサイズフライトシミュレータ100のベース112に連結され、対応する第2の端部110でフルサイズフライトシミュレータ100のコンテナ114に連結されている。
図1のフルサイズフライトシミュレータ100のアクチュエータ106は、スチュアートプラットフォーム構成116で配置されている。本書で使用されているように、6つのアクチュエータの群の記述との関連で、「スチュアートプラットフォーム構成」という用語は、自由懸垂体が移動可能な6つの自由度(例えば、3次元直交座標系の軸に沿った3つの直線運動、及び3次元直交座標系の軸の周りの3つの回転運動)で、上部構造体の上に装着された及び/又は上部構造体の内部に配置された一又は複数のデバイス及び/又は構造体が移動可能になるように、プラットフォームのベース構造体(例えば、ベースプレート)に3つの装着位置でペアにして取り付けられ、プラットフォームの上部構造体(例えば、上部プレート)に3つの装着位置で別のペアにして取り付けられた6つのアクチュエータを指す。例えば、
図1のスチュアートプラットフォーム構成116では、各自由度がピッチ運動、ロール運動、ヨー運動、サージ運動、ヒーブ運動、及びスウェイ運動を含む、6つのシミュレートされた飛行運動の1つに対応する6つの自由度で、コンテナ114の上に装着された及び/又はコンテナ114の内部に配置された一又は複数の構造体がアクチュエータ106によって移動可能になるように、6つのアクチュエータ106は、フルサイズフライトシミュレータ100のベース112に3つの装着位置でペアにして(例えば、対応する第1の端部108で)取り付けられ、フルサイズフライトシミュレータ100のコンテナ114に3つの装着位置で別のペアにして(例えば、対応する第2の端部110で)取り付けられる。
【0015】
図2A~
図2Fは、例示的なスチュアートプラットフォーム200によって円滑にシミュレートされる飛行運動を示している。
図2A~
図2Fのスチュアートプラットフォーム200は、6つのアクチュエータ202を含む。
図2A~
図2Fのアクチュエータ202の各々は、対応する第1の端部204と、第1の端部204の反対側に配置された対応する第2の端部206を有する。
図2A~
図2Fのアクチュエータ202の各々は、対応する第1の端部204でスチュアートプラットフォーム200のベース構造体208に連結され、対応する第2の端部206でスチュアートプラットフォーム200の上部構造体210に連結されている。より具体的には、図示された3次元直交座標系212で、6つの自由度を有するアクチュエータ202によって、上部構造体210が移動可能になるように、6つのアクチュエータ202は、ベース構造体208に3つの装着位置でペアにして(例えば、対応する第1の端部204で)取り付けられ、上部構造体210に3つの装着位置で別のペアにして(例えば、対応する第2の端部206で)取り付けられる。
【0016】
図2Aは、図示された3次元直交座標系212のy軸の周りの上部構造体210のピッチ運動214をシミュレートするため、ベース構造体208に対して上部構造体210を動かすスチュアートプラットフォーム200のアクチュエータ202を示す。
図2Bは、図示された3次元直交座標系212のx軸の周りの上部構造体210のロール運動216をシミュレートするため、ベース構造体208に対して上部構造体210を動かすスチュアートプラットフォーム200のアクチュエータ202を示す。
図2Cは、図示された3次元直交座標系212のz軸の周りの上部構造体210のヨー運動218をシミュレートするため、ベース構造体208に対して上部構造体210を動かすスチュアートプラットフォーム200のアクチュエータ202を示す。
図2Dは、図示された3次元直交座標系212のx軸に沿った上部構造体210のサージ運動220をシミュレートするため、ベース構造体208に対して上部構造体210を動かすスチュアートプラットフォーム200のアクチュエータ202を示す。
図2Eは、図示された3次元直交座標系212のz軸に沿った上部構造体210のヒーブ運動222をシミュレートするため、ベース構造体208に対して上部構造体210を動かすスチュアートプラットフォーム200のアクチュエータ202を示す。
図2Fは、図示された3次元直交座標系212のy軸に沿った上部構造体210のスウェイ運動224をシミュレートするため、ベース構造体208に対して上部構造体210を動かすスチュアートプラットフォーム200のアクチュエータ202を示す。
【0017】
上記で説明した
図2A~
図2Fのスチュアートプラットフォーム200のシミュレートされた飛行運動は、上述の
図1のフルサイズフライトシミュレータ100によって実行及び/又は実装されうる。上記で説明した
図2A~
図2Fのスチュアートプラットフォーム200のシミュレートされた飛行運動は、本書で開示された例示的なモーションプラットフォームによって代替的に実行及び/又は実装されうる。
【0018】
本書で開示された例示的なモーションプラットフォームは、上述の
図1のフルサイズフライトシミュレータ100のスケールに対して小型化されたスケールとなるように構造化及び/又は寸法化される。開示されたモーションプラットフォームの縮小されたサイズは有利には、開示されたモーションプラットフォームの可搬化を可能にする。例えば、上述の
図1のフルサイズフライトシミュレータ100とは異なり、本書で開示した可搬式モーションプラットフォームは有利には、(例えば、標準的な出入口のサイズである)幅36インチ×高さ80インチの開口部を通って移動可能になるように構造化及び/又は寸法化される。したがって、開示された可搬式モーションプラットフォームは、労力、時間、又は費用の点で大きな投資を負担することなく、1つの部屋及び/又は施設のエリア又は使用環境(例えば、訓練センター、研究センター、研究所、オフィス、家庭などの部屋及び/又はエリア)から別の場所へ有利に移送及び/又は再配置することができる。開示されたモーションプラットフォームの可搬性はまた有利には、任意の場所で効果的に実行されうるモーションプラットフォームの保守を可能にする。
【0019】
図3は、本開示の教示に従った、例示的なモーションプラットフォーム300の斜視図である。
図4は、
図3の可搬式モーションプラットフォーム300の前面図である。
図5は、
図3及び
図4の可搬式モーションプラットフォーム300の背面図である。
図6は、
図3~
図5の可搬式モーションプラットフォーム300の第1の側面図である。
図7は、
図3~
図6の可搬式モーションプラットフォーム300の第2の側面図である。
図8は、
図3~
図7の可搬式モーションプラットフォーム300の第2の上面図である。
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300は、例示的なベース302、例示的な座席フレーム304、例示的な座席306、6つの例示的なアクチュエータ308、例示的な制御ユニット310、例示的なハンド制御モジュール312、及び例示的なフット制御モジュール314を含む。
【0020】
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300のベース302は、幅約36インチの開口部(例えば、出入り口)を通り抜けるようにサイズ及び/又は寸法が決定される。例えば、
図3~
図8のベース302は、ベース302の第1の例示的な外縁316によって概して画定される第1の例示的な幅402を有する。ベース302の第1の幅402は、ベース302の第1の例示的な外側端404から、ベース302の第2の例示的な外側端406まで延在する。
図3~
図8の例示的な実施例では、ベース302の第1の幅402は、36インチに等しいか(例えば、これを超えない)36インチ未満である。例えば、
図3~
図8のベース302の第1の幅402は約34.5インチである。上述したベース302のサイズ決定及び/又は寸法決定により、ベース302及び/又はより一般的に可搬式モーションプラットフォーム300は、幅36インチの開口部を通ることが可能になり、その結果、可搬式モーションプラットフォーム300は、1つの部屋及び/又は施設のエリア又は使用環境(例えば、訓練センター、研究センター、研究所、オフィス、家庭などの部屋及び/又はエリア)から別の場所へ容易に移送及び/又は再配置できるようになる。
【0021】
図3~
図8の例示的な実施例では、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302は一般的に、ベース302の第1の外縁316を画定する矩形形状を有する。他の実施例では、ベース302は、
図3~
図8に示したベース302の第1の幅402及び/又は第1の外縁316とは異なる、第1の幅及び/又は第1の外縁を有するベース302をもたらす異なる形状になりうる。例えば、
図3~
図8のベース302は代替的に、矩形形状、台形形状、円形状、又は楕円形状のうちの1つを有しうる。
【0022】
図3~
図8の例示的な実施例では、可搬式モーションプラットフォーム300はさらに、ベース302に枢動可能に連結された例示的な安定板318を含む。安定板318の各々は、安定板318の対応する1つが
図3~
図8のベース302の第1の外縁316内にある収納位置(例えば、
図3~
図8に示したように)と、安定板318の対応する1つが
図3~
図8のベース302の第1の外縁316を超えて延在する展開位置との間で回転可能である。それぞれの展開位置に配置されると、
図3~
図8の安定板318は、ベース302及び/又はより一般的に可搬式モーションプラットフォーム300を支持する下層面に対して、可搬式モーションプラットフォーム300全体が揺れること又は傾くことを防止するため、
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に対して、付加的な横方向の支持を提供することができる。
【0023】
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304はまた、幅約36インチの開口部(例えば、出入口)を通り抜けるようにサイズ及び/又は寸法が決定される。例えば、
図3~
図8の座席フレーム304は、座席フレーム304の第2の例示的な外縁320によって一般的に画定される第2の例示的な幅408を有する。座席フレーム304の「第2の幅408は、座席フレーム304の第1の例示的な外側端410から、座席フレーム304の第2の例示的な外側端412まで延在する。
図3~
図8の例示的な実施例では、座席フレーム304の第2の幅408は、36インチに等しいか(例えば、これを超えない)36インチ未満である。例えば、
図3~
図8の座席フレーム304の第2の幅408は約26.0インチである。上述した座席フレーム304のサイズ決定及び/又は寸法決定により、座席フレーム304及び/又はより一般的に可搬式モーションプラットフォーム300は、幅36インチの開口部を通ることが可能になり、その結果、可搬式モーションプラットフォーム300は、1つの部屋及び/又は施設のエリア又は使用環境(例えば、訓練センター、研究センター、研究所、オフィス、家庭などの部屋及び/又はエリア)から別の場所へ容易に移送及び/又は再配置できるようになる。
【0024】
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304は、可搬式モーションプラットフォーム300の座席306を支持するように構成されている。
図3~
図8の例示した実施例では、座席フレーム304は例示的な座席ベース支持位置414を含み、さらに、座席ベース支持部分414に連結され座席ベース支持部分414から上向きに延在する例示的な座席背面支持部分416を含む。座席ベース支持部分414は、座席306の例示的な座席ベース322を支持するように成形及び/又は構成されており、座席背面支持部分416は、座席306の例示的な座席背面324を支持するように成形及び/又は構成されている。他の実施例では、座席フレーム304は、座席背面支持部分416をさらに含むことなく、座席ベース支持部分414のみを含みうる。座席フレーム304が座席ベース支持部分414と座席背面支持部分416とを共に含む実施例では、上述の座席フレーム304の第2の幅408は、座席ベース支持部分414の幅及び座席背面支持部分416の幅のうちの一方よりも大きい。
【0025】
図3~
図8の例示的な実施例では、座席フレーム304の座席ベース支持部分414は一般的に、座席フレーム304の第2の外縁320を画定する矩形形状を有する。他の実施例では、座席フレーム304の座席ベース支持部分414は、
図3~
図8に示した座席フレーム304の第2の幅408及び/又は第2の外縁320とは異なる、第2の幅及び/又は第2の外縁を有する座席フレーム304をもたらす異なる形状になりうる。例えば、
図3~
図8の座席フレーム304の座席ベース支持部分414は代替的に、三角形状、台形形状、円形状、又は楕円形状のうちの1つを有しうる。
【0026】
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300の座席306は、可搬式モーションプラットフォーム300のユーザー(例えば、人間)に座面を提供する。上述のように、
図3~
図8の座席306は座席フレーム304によって支持される。より具体的には、座席306の座席ベース322は、座席フレーム304の座席ベース支持部分414によって支持され、座席306の座席背面324は、座席フレーム304の座席背面支持部分416によって支持される。幾つかの実施例では、座席306は、座席フレーム304の第2の幅408を下回る幅を有する。他の実施例では、座席306の幅は、座席フレーム304の第2の幅408以上になりうる。このような他の実施例では、座席306の幅は、36インチに等しいか(例えば、これを超えない)36インチ未満で、その結果、可搬式モーションプラットフォーム300は、1つの部屋及び/又は施設のエリア又は使用環境(例えば、訓練センター、研究センター、研究所、オフィス、家庭などの部屋及び/又はエリア)から別の場所へ容易に移送及び/又は再配置できるようになる。
【0027】
図3~
図8のアクチュエータ308の各々は、第1の端部326と、第1の端部326の反対側に位置する第2の端部328とを有する。
図3~
図8のアクチュエータ308の各々は、対応する第1の端部326で、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に連結されており、また、対応する第2の端部328で、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304(例えば、座席フレーム304の座席ベース支持部分414の外縁)に連結されている。
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300のアクチュエータ308は、アクチュエータ308が可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に対して、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304を6つの自由度で動かすことを可能にする、例示的なスチュアートプラットフォーム構成330で配置されており、各自由度は、ピッチ運動、ロール運動、ヨー運動、サージ運動、ヒーブ運動、及びスウェイ運動を含む、6つのシミュレートされた飛行運動の1つに対応している。
【0028】
図3~
図8のスチュアートプラットフォーム構成330に関連して、可搬式モーションプラットフォーム300の6つのアクチュエータ308は、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に、対応する第1の端部326でペアにして(例えば、第1の例示的なペア418、第2の例示的なペア420、及び第3の例示的なペア422)取り付けられる。より具体的には、アクチュエータ308の各々は、ベース302に装着された対応する第1の例示的なユニバーサルジョイント332を介して、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に連結され、また、アクチュエータ308の対応する1つの第1の端部326に連結される。
図3~
図8の例示的な実施例では、第1のペア418、第2のペア420、第3のペア422の各々でアクチュエータ308の隣り合う第1の端部326間の距離は、中心で4インチから5インチの間となる。具体的な実施例では、第1のペア418、第2のペア420、第3のペア422の各々でアクチュエータ308の隣り合う第1の端部326間の距離は、中心で約4.6インチとなる。
【0029】
図3~
図8のスチュアートプラットフォーム構成330にさらに関連して、可搬式モーションプラットフォーム300の6つのアクチュエータ308は、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304に(例えば、座席フレーム304の座席ベース支持部分414の外縁に)対応する第2の端部328で異なるペアで(例えば、第4の例示的なペア424、第5の例示的なペア426、及び第6の例示的なペア502で)取り付けられる。より具体的には、アクチュエータ308の各々は、座席フレーム304に装着された対応する第2の例示的なユニバーサルジョイント334を介して、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304に連結され、また、アクチュエータ308の対応する1つの第2の端部328に連結される。
図3~
図8の例示的な実施例では、第4のペア424、第5のペア426、第6のペア502の各々でアクチュエータ308の隣り合う第2の端部328間の距離は、中心で2インチから3インチの間となる。具体的な実施例では、第4のペア424、第5のペア426、第6のペア502の各々でアクチュエータ308の隣り合う第1の端部328間の距離は、中心で約2.3インチとなる。
【0030】
図3~
図8のアクチュエータ308の第1の端部326が、
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300のベース302にそれぞれ連結される配置は、第1の例示的な外周802を画定する。同様に、
図3~
図8のアクチュエータ308の第2の端部328が、
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304にそれぞれ連結される配置は、第2の例示的な外周804を画定する。幾つかの実施例では、第2の外周804は第1の外周802を下回る。このような幾つかの実施例では、第2の外周804は第1の外周802の90パーセント(90%)を下回る。例えば、
図3~
図8のアクチュエータ308の第1の端部326によって画定される第1の外周802は約103.6インチで、また、
図3~
図8のアクチュエータ308の第2の端部328によって画定される第2の外周804は約91.1インチで、その結果、第2の外周804は第1の外周802の約87.9%になる。
【0031】
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300の6つのアクチュエータ308の各々は、アクチュエータ308のうちの対応する1つに、装着及び/又は一体形成される6つの例示的なサーボモーター336のうちの対応する1つを介して、調整可能な(例えば、長さが増減する)可変長を有する電子機械的なリニアアクチュエータである。
図3~
図8のサーボモーター336の各々は、
図3~
図8のアクチュエータ308の対応する1つに動作可能に連結され、また、
図3~
図8の制御ユニット310に動作可能に連結される。アクチュエータ308の各々の対応する長さは、以下でさらに説明されるように、可搬式モーションプラットフォーム300の制御ユニット310から、サーボモーター336の対応する1つで受信される一又は複数の電気制御信号に応じて、サーボモーター336の対応する1つによって、格納された長さ(例えば、最小長)と伸長された長さ(例えば、最大長)との間で変えることができる。アクチュエータ308の対応する1つの格納された長さと伸長された長さと間の差分は、アクチュエータ308の対応する1つの最大ストローク長を画定する。幾つかの実施例では、アクチュエータ308の各々は、12インチ以下の最大ストローク長を有する。例えば、
図3~
図8のアクチュエータ308の各々は、約7.9インチの最大ストローク長を有する。
【0032】
可搬式モーションプラットフォーム300のアクチュエータ308の各々の対応する長さが(例えば、
図3~
図8に示したように)完全に格納されている、及び/又は最小長であるとき、アクチュエータ308の各々は、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に対して約51.5度の角度で配置され、アクチュエータ308の各々は、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304に対して約51.5度の角度で配置され、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302と可搬式モーションプラットフォームの座席フレーム304との間の距離は約13.3インチで、可搬式モーションプラットフォーム300の(例えば、座席306を含む)全体の高さは約51.1インチである。上述した可搬式モーションプラットフォーム300のサイズ決定及び/又は寸法決定により、可搬式モーションプラットフォーム300は幅36インチ×高さ80インチの開口部(例えば、標準的な出入口の寸法)を通って移動可能となり、その結果、可搬式モーションプラットフォーム300は、1つの部屋及び/又は施設のエリア又は使用環境(例えば、訓練センター、研究センター、研究所、オフィス、家庭などの部屋及び/又はエリア)から別の場所へ容易に移送及び/又は再配置できるようになる。
【0033】
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300の制御ユニット310は、以下でさらに説明されるように、可搬式モーションプラットフォーム300のサーボモーター336の各々と動作可能に連結される。
図3~
図8の例示的な実施例では、制御ユニット310は可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に装着される。制御ユニット310は、ベース302の第1の外縁316内に配置される、及び/又は含まれる第3の例示的な外縁338を有する。幾つかの実施例では、
図3~
図8の制御ユニット310は、従来の家庭用電源(例えば、プラグを受け入れるように構成された壁コンセント)によって電力供給されるように構成されている。例えば、
図3~
図8の制御ユニット310は、60Hzで動作する120Vの電源によって電力供給されるように構成されうる。別の実施例では、
図3~
図8の制御ユニット310は代替的に、50Hzで動作する230Vの電源によって電力供給されるように構成されうる。このような実施例では、
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300は、制御ユニット310に動作可能に連結される第1の端部と、壁コンセントに挿入されるように構成された電気プラグに動作可能に連結される第2の端部(例えば、第1の端部の反対側)を有する、電気コードを含みうる。
【0034】
図9は、
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300のブロック図である。
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300の制御ユニット310は、コントローラ902(例えば、一又は複数のプログラム可能な論理コントローラ)と、
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300のサーボモーター336及び/又はアクチュエータ308の作動を制御するように集合的に構成された6つの例示的なサーボドライブ904を含む。制御ユニット310のコントローラ902は、
図3~
図9の制御ユニット310のサーボドライブ904の各々に動作可能に連結されており、制御ユニット310のサーボドライブ904の各々は、
図3~
図9のアクチュエータ308の対応する1つに関連付けられたサーボモーター336の対応する1つに動作可能に連結されている。制御ユニット310のコントローラ902はまた、例示的なフライトシミュレータ906に動作可能に連結されている。幾つかの実施例では、
図3~
図9の制御ユニット310は、外部電源から電力を受け取るように構成された、及び/又は、制御ユニット310(例えば、コントローラ902、サーボドライブ904など)及び/又は一般的に可搬式モーションプラットフォーム300(例えば、サーボモーター336、フライトシミュレータ906、ハンド制御モジュール312及び/又はフット制御モジュール314を含む例示的なユーザーインターフェース910、例示的なヘッドマウント式又はヘルメットマウント式の仮想現実ディスプレイ912など)の一又は複数の電気構成要素に電力を供給するように構成された、例示的な電源908をさらに含みうる。
【0035】
コントローラ902、サーボドライブ904及び/又はより一般的に
図3~
図9の制御ユニット310は、コントローラ902及び/又は制御ユニット310で、
図3~
図9のフライトシミュレータ906から受信した一又は複数の第1の制御信号に基づいて、サーボモーター336の作動及び/又は
図3~
図9のアクチュエータ308の作動を制御する。例えば、
図3~
図9のコントローラ902及び/又は制御ユニット310で、
図3~
図9のフライトシミュレータ906から受信した第1の制御信号に応答して、コントローラ902は、一又は複数の第2の制御信号を、
図3~
図9の制御ユニット310のサーボドライブ904の各々に送信する、及び/又は送る。コントローラ902から受信した第2の制御信号に応答して、
図3~
図9の制御ユニット310のサーボドライブ904の各々は、アクチュエータ308の対応する1つに関連するサーボモーター336の対応する1つに、一又は複数の第3の制御信号を送信する、及び/又は送る。サーボドライブ904の対応する1つから受信した第3の制御信号に応答して、サーボモーター336の各々は、
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300のアクチュエータ308の関連する1つの対応する長さを調整する(例えば、伸長する又は短縮する)ように作動される。
【0036】
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300のハンド制御モジュール312は、可搬式モーションプラットフォーム300の座席306に着席した可搬式モーションプラットフォーム300の例示的なユーザー914(例えば、人)の手によって、操縦、配置及び/又は操作されるように構成された一又は複数の入力デバイスを支持する、及び/又は、含む。例えば、ハンド制御モジュール312は、航空機の操縦桿をシミュレートするように構造化された第1の入力装置、及び/又は、航空機のスロットルレバーをシミュレートするように構造化された第2の入力装置を支持、及び/又は含みうる。ハンド制御モジュール312の入力デバイスは、具体的な種類の航空機(例えば、特定の種類の飛行機、特定の種類のヘリコプターなど)のハンド制御をシミュレートするように構成及び/又は構造化されうる。
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300のハンド制御モジュール312は、フライトシミュレータ906に動作可能に連結することができ、次に可搬式モーションプラットフォーム300の制御ユニット310に動作可能に連結することができる。
【0037】
図3~
図9のハンド制御モジュール312が、
図3~
図9のフライトシミュレータ906に動作可能に連結されるとき、フライトシミュレータ906は、ハンド制御モジュール312及び/又はその関連する入力デバイスの運動、操作及び/又は相対位置に対応する一又は複数の第4の制御信号を受信することができる。したがって、ハンド制御モジュール312がフライトシミュレータ906に動作可能に連結され、フライトシミュレータ906が可搬式モーションプラットフォーム300の制御ユニット310に動作可能に連結されるとき、コントローラ902及び/又は制御ユニット310で、フライトシミュレータ906から受信される上述の第1の制御信号は、フライトシミュレータ906でハンド制御モジュール312から受信された第4の制御信号に基づきうる。
【0038】
図3~
図9のハンド制御モジュール312は、
図3~
図8の座席フレーム304との間で着脱可能に連結することができ、その結果、ハンド制御モジュール312は、座席フレーム304から選択的に着脱可能で、及び/又は、より一般的に、全体として可搬式モーションプラットフォーム300との間で着脱可能となりうる。ハンド制御モジュール312は、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304の任意の部分に取り付けることができる。例えば、
図3~
図9のハンド制御モジュール312は、座席フレーム304の右側に取り付けられているように示されているが、ハンド制御モジュール312は代替的に、座席フレーム304の左側、座席フレーム304の中央部分、及び/又は座席フレーム304の上、又は座席フレーム304に沿った他の所定の位置に取り付けられうる。幾つかの実施例では、1つの部屋及び/又は施設のエリア又は使用環境(例えば、訓練センター、研究センター、研究所、オフィス、家庭などの部屋及び/又はエリア)から別の場所へ、
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300の移動及び/又は移送を容易にするため、
図3~
図9の座席フレーム304から
図3~
図9のハンド制御モジュール312を取り除くことが望まれる、及び/又は必要となりうる。他の実施例では、一又は複数の関連する第1の入力デバイスを有する又は支持する第1の種類のハンド制御モジュール312を、第1の入力デバイスとは異なる一又は複数の関連する第2の入力デバイスを有する又は支持する第2の種類のハンド制御モジュール312で交換することを促進するため、
図3~
図9のハンド制御モジュール312を
図3~
図9の座席フレーム304から取り外すことが望まれる、及び/又は必要となりうる。
【0039】
図3~
図8の可搬式モーションプラットフォーム300のフット制御モジュール314は、可搬式モーションプラットフォーム300の座席306に着席した可搬式モーションプラットフォーム300のユーザー914(例えば、人)の足によって、操縦、配置及び/又は操作されるように構成された一又は複数の入力デバイスを支持する、及び/又は、含む。例えば、フット制御モジュール314は、航空機の第1のラダーペダルをシミュレートするように構造化された第1の入力デバイスを支持、及び/又は含むことができ、また、航空機の第2のラダーペダルをシミュレートするように構造化された第2の入力装置をさらに支持、及び/又は含むことができる。フット制御モジュール314の入力デバイスは、具体的な種類の航空機(例えば、特定の種類の飛行機、特定の種類のヘリコプターなど)のフット制御をシミュレートするように構成及び/又は構造化されうる。
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300のフット制御モジュール314は、フライトシミュレータ906に動作可能に連結することができ、次に可搬式モーションプラットフォーム300の制御ユニット310に動作可能に連結することができる。
【0040】
図3~
図9のフット制御モジュール314が、
図3~
図9のフライトシミュレータ906に動作可能に連結されるとき、フライトシミュレータ906は、フット制御モジュール314及び/又はその関連する入力デバイスの運動、操作及び/又は相対位置に対応する一又は複数の第5の制御信号を受信することができる。したがって、フット制御モジュール314がフライトシミュレータ906に動作可能に連結され、フライトシミュレータ906が可搬式モーションプラットフォーム300の制御ユニット310に動作可能に連結されるとき、コントローラ902及び/又は制御ユニット310で、フライトシミュレータ906から受信される上述の第1の制御信号は、フライトシミュレータ906でフット制御モジュール314から受信された第5の制御信号に基づきうる。
【0041】
図3~
図9のフット制御モジュール314は、
図3~
図8の座席フレーム304との間で着脱可能に連結することができ、その結果、フット制御モジュール314は、座席フレーム304から選択的に着脱可能で、及び/又は、より一般的に、全体として可搬式モーションプラットフォーム300との間で着脱可能となりうる。フット制御モジュール314は、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304の任意の部分に取り付けることができる。例えば、
図3~
図9のフット制御モジュール314は、座席フレーム304の中央部分に取り付けられているように示されているが、フット制御モジュール314は代替的に、座席フレーム304の左側、座席フレーム304の右側、及び/又は座席フレーム304の上、又は座席フレーム304に沿った他の所定の位置に取り付けられうる。幾つかの実施例では、1つの部屋及び/又は施設のエリア又は使用環境(例えば、訓練センター、研究センター、研究所、オフィス、家庭などの部屋及び/又はエリア)から別の場所へ、
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300の移動及び/又は移送を容易にするため、
図3~
図9の座席フレーム304から
図3~
図9のフット制御モジュール314を取り除くことが望まれる、及び/又は必要となりうる。他の実施例では、一又は複数の関連する第1の入力デバイスを有する又は支持する第1の種類のフット制御モジュール314を、第1の入力デバイスとは異なる一又は複数の関連する第2の入力デバイスを有する又は支持する第2の種類のフット制御モジュール314で交換することを促進するため、
図3~
図9のフット制御モジュール314を
図3~
図9の座席フレーム304から取り外すことが望まれる、及び/又は必要となりうる。
【0042】
幾つかの実施例では、
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300は、例示的なシェーカー916(例えば、不平衡フライホイールに連結された電気モーター)をさらに含みうる。可搬式モーションプラットフォーム300のシェーカー916は、制御ユニット310のコントローラ902に動作可能に連結されうる。制御ユニット310のコントローラ902は、ランブル効果(rumble effect)又は触覚を選択的に生み出すために、(例えば、コントローラ902からシェーカー916へ送信される一又は複数の電気信号によって)シェーカー916に命令を出すことができる。シェーカー916によって生み出されるランブル効果又は触覚は、座席306、ハンド制御モジュール312、及び/又は可搬式モーションプラットフォーム300のフット制御モジュール314に移動させることが可能で、その結果、可搬式モーションプラットフォーム300のユーザー914はランブル効果又は触覚を経験する(例えば、ユーザー914の手、足、及び/又は胴体で感じる)ことができる。シェーカー916は、
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300のベース302、座席フレーム304、座席306、アクチュエータ308、制御ユニット310、ハンド制御モジュール312、及び/又はフット制御モジュール314のいずれにも装着可能である。
【0043】
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォーム300の上述の可搬性は、着脱式ホイールを実装することによって強化されうる。例えば、
図10は、例示的な着脱式ホイール1002をさらに含む、
図3~
図9の可搬式モーションプラットフォームの斜視図である。
図10の例示的な実施例では、着脱式ホイール1002は、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302の例示的な下面に選択的に連結することができる。
図10に示したように、着脱式ホイール1002が可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に連結されると、ベース302は着脱式ホイール1002によって支持され、(例えば、座席306を含む)可搬式モーションプラットフォーム300全体の高さはその結果、約51.1インチ(
図3~
図8に関連して説明した)から54.5インチに増加する。着脱式ホイール1002が可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に連結、及び/又は取り付けられると、着脱式ホイール1002はベース302及び/又は、より一般的に、可搬式モーションプラットフォーム300の下層面(例えば、床又は地面)に対する動きを容易にする。
【0044】
図10の着脱式ホイール1002は、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302からの着脱式ホイール1002の解放及び/又は取り外しを容易にするように構造化された解放機構を含む。幾つかの実施例では、着脱式ホイール1002は、可搬式モーションプラットフォーム300の使用を開始する前に、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302から取り外さなければならない。
図10の着脱式ホイール1002は、着脱式ホイール1002の回転を防止するように構造化された固定機構をさらに含む。幾つかの実施例では、着脱式ホイール1002は、可搬式モーションプラットフォーム300の使用を開始する前に(例えば、着脱式ホイール1002がこれ以上回転しなくなるように)固定しなければならない。
【0045】
図3~
図10の可搬式モーションプラットフォーム300のコンパクトな設置面積によって、可搬式モーションプラットフォーム300は、狭い開口部及び/又は通路(例えば、標準的な寸法を有する出入口)を通って移動可能である。例えば、可搬式モーションプラットフォーム300は、第1の領域と第2の領域との間に配置された、36インチを超えない幅を有する開口部を通って移動可能である。このような実施例では、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302の第1の幅402、及び座席フレーム304の第2の幅408はそれぞれ開口部の幅を下回る。幾つかの実施例では、着脱式ホイール1002は、開口部を通って可搬式モーションプラットフォーム300を移動する前に、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302に取り付けられる。幾つかの実施例では、着脱式ホイール1002は、開口部を通って可搬式モーションプラットフォーム300を移動した後に、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302から取り外される。幾つかの実施例では、開口部を通る可搬式モーションプラットフォーム300の移動には、開口部を通って延在する下層面に沿った可搬式モーションプラットフォーム300の摺動(例えば、押出し、引出し、回転など)が含まれる。幾つかの実施例では、着脱式ホイール1002は、可搬式モーションプラットフォーム300のベース302を支持し、摺動中に下層面に接触している。
【0046】
幾つかの実施例では、ハンド制御モジュール312は、開口部を通って可搬式モーションプラットフォーム300を移動する前に、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304から取り外される。幾つかの実施例では、ハンド制御モジュール312(例えば、第1のハンド制御モジュール)又は第2のハンド制御モジュールは、開口部を通って可搬式モーションプラットフォーム300を移動した後に、座席フレーム304に取り付けられる。幾つかの実施例では、第2のハンド制御モジュールはハンド制御モジュール312とは異なる。
【0047】
幾つかの実施例では、フット制御モジュール314は、開口部を通って可搬式モーションプラットフォーム300を移動する前に、可搬式モーションプラットフォーム300の座席フレーム304から取り外される。幾つかの実施例では、フット制御モジュール314(例えば、第1のフット制御モジュール)又は第2の制御モジュールは、開口部を通って可搬式モーションプラットフォーム300を移動した後に、座席フレーム304に取り付けられる。幾つかの実施例では、第2のフット制御モジュールはフット制御モジュール314とは異なる。
【0048】
上述の内容から、開示されたモーションプラットフォームは、上述の
図1のフルサイズフライトシミュレータ100のスケールに対して小型化されたスケールとなるように構造化及び/又は寸法化されることを理解されたい。開示されたモーションプラットフォームの縮小されたサイズは有利には、開示されたモーションプラットフォームの可搬化を可能にする。例えば、上述の
図1のフルサイズフライトシミュレータ100とは異なり、本書で開示した可搬式モーションプラットフォームは有利には、(例えば、標準的な出入口のサイズである)幅36インチ×高さ80インチの開口部を通って移動可能になるように構造化及び/又は寸法化される。したがって、開示された可搬式モーションプラットフォームは、労力、時間、又は費用の点で大きな投資を負担することなく、1つの部屋及び/又は施設のエリア又は使用環境(例えば、訓練センター、研究センター、研究所、オフィス、家庭などの部屋及び/又はエリア)から別の場所へ有利に移送及び/又は再配置することができる。また、開示されたモーションプラットフォームの可搬性は有利には、任意の場所で効果的に実行されうるモーションプラットフォームの保守を可能にする。
【0049】
幾つかの実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置が開示される。幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを備える。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。
【0050】
幾つかの開示された実施例では、ベースは36インチを超えない第1の幅を有し、座席フレームは36インチを超えない第2の幅を有する。
【0051】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの第1の端部は第1の外周を画定し、アクチュエータの第2の端部は第1の外周を下回る第2の外周を画定する。幾つかの開示された実施例では、第2の外周は第1の外周の90%を下回る。
【0052】
幾つかの開示された実施例では、ベースは着脱式ホイールによって選択的に支持される。幾つかの開示された実施例では、着脱式ホイールは、ベースに着脱式ホイールが取り付けられたときに、下層面に対するベースの運動を促進することができる。
【0053】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは動作可能に制御ユニットに連結される。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは、制御ユニットで受信したフライトシミュレータからの第1の制御信号に基づいて、さらに、第1の制御信号に応じて制御ユニットからアクチュエータに送られる第2の制御信号に基づいて、アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
【0054】
幾つかの開示された実施例では、制御ユニットはベースに装着され、ベースの外縁内に配置される。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは60Hzで動作する120Vの電源によって電力供給されるように構成されている。
【0055】
幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はさらに、ハンド制御モジュールとフット制御モジュールとを備える。幾つかの開示された実施例では、ハンド制御モジュールとフット制御モジュールとは、座席フレームに着脱可能に連結することができ、フライトシミュレータに動作可能に連結することができる。幾つかの開示された実施例では、ハンド制御モジュールは、座席フレームに沿った第1の複数の場所で、座席フレームに着脱可能に連結することができる。幾つかの開示された実施例では、フット制御モジュールは、座席フレームに沿った第2の複数の場所で、座席フレームに着脱可能に連結することができる。
【0056】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、12インチ以下の対応する最大ストローク長を有する。
【0057】
幾つかの実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置が開示される。幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォームはベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを備える。幾つかの開示された実施例では、ベースは36インチを超えない第1の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは36インチを超えない第2の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。幾つかの開示された実施例では、第1の端部は第1の外周を画定し、第2の端部は第1の外周を下回る第2の外周を画定する。
【0058】
幾つかの開示された実施例では、第2の外周は第1の外周の90%を下回る。
【0059】
幾つかの開示された実施例では、ベースは着脱式ホイールによって選択的に支持される。幾つかの開示された実施例では、着脱式ホイールは、ベースに着脱式ホイールが取り付けられたときに、下層面に対するベースの運動を促進することができる。
【0060】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、ベースに装着された制御ユニットに動作可能に連結され、ベースの外縁内に配置される。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは、制御ユニットで受信したフライトシミュレータからの第1の制御信号に基づいて、さらに、第1の制御信号に応じて制御ユニットからアクチュエータに送られる第2の制御信号に基づいて、アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
【0061】
幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは60Hzで動作する120Vの電源によって電力供給されるように構成されている。
【0062】
幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はさらに、ハンド制御モジュールとフット制御モジュールとを備える。幾つかの開示された実施例では、ハンド制御モジュールとフット制御モジュールとは、座席フレームに着脱可能に連結することができ、フライトシミュレータに動作可能に連結することができる。
【0063】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、12インチ以下の対応する最大ストローク長を有する。
【0064】
幾つかの実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置が開示される。幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを備える。幾つかの開示された実施例では、ベースは36インチを超えない第1の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、ベースは着脱式ホイールによって選択的に支持される。幾つかの開示された実施例では、着脱式ホイールは、ベースに着脱式ホイールが取り付けられたときに、下層面に対するベースの運動を促進することができる。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは36インチを超えない第2の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。
【0065】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの第1の端部は第1の外周を画定し、アクチュエータの第2の端部は第1の外周の90%未満である第2の外周を画定する。
【0066】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、ベースに装着された制御ユニットに動作可能に連結され、ベースの外縁内に配置される。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは、制御ユニットで受信したフライトシミュレータからの第1の制御信号に基づいて、さらに、第1の制御信号に応じて制御ユニットからアクチュエータに送られる第2の制御信号に基づいて、アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
【0067】
幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは60Hzで動作する120Vの電源によって電力供給されるように構成されている。
【0068】
幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はさらに、ハンド制御モジュールとフット制御モジュールとを備える。幾つかの開示された実施例では、ハンド制御モジュールとフット制御モジュールとは、座席フレームに着脱可能に連結することができ、フライトシミュレータに動作可能に連結することができる。
【0069】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、12インチ以下の対応する最大ストローク長を有する。
【0070】
幾つかの実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置が開示される。幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はベース、座席フレーム、6つのアクチュエータ、及び制御ユニットを備える。幾つかの開示された実施例では、ベースは36インチを超えない第1の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは36インチを超えない第2の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットはベースに装着され、ベースの外縁内に配置される。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットはアクチュエータに動作可能に連結されている。幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは、制御ユニットで受信したフライトシミュレータからの第1の制御信号に基づいて、さらに、第1の制御信号に応じて制御ユニットからアクチュエータに送られる第2の制御信号に基づいて、アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
【0071】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの第1の端部は第1の外周を画定し、アクチュエータの第2の端部は第1の外周の90%未満である第2の外周を画定する。
【0072】
幾つかの開示された実施例では、ベースは着脱式ホイールによって選択的に支持される。幾つかの開示された実施例では、着脱式ホイールは、ベースに着脱式ホイールが取り付けられたときに、下層面に対するベースの運動を促進することができる。
【0073】
幾つかの開示された実施例では、制御ユニットは60Hzで動作する120Vの電源によって電力供給されるように構成されている。
【0074】
幾つかの開示された実施例では、可搬式モーションプラットフォーム装置はさらに、ハンド制御モジュールとフット制御モジュールとを備える。幾つかの開示された実施例では、ハンド制御モジュールとフット制御モジュールとは、座席フレームに着脱可能に連結することができ、フライトシミュレータに動作可能に連結することができる。
【0075】
幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、12インチ以下の対応する最大ストローク長を有する。
【0076】
一部の例では、方法が開示される。幾つかの開示された実施例では、方法は、第1の領域と第2の領域との間に配置された、36インチを超えない第1の幅を有する開口部を通って可搬式モーションプラットフォームを動かすことを含む。幾つかの開示された方法の実施例では、可搬式モーションプラットフォームはベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを含む。幾つかの開示された実施例では、ベースは第1の幅を下回る第2の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは第1の幅を下回る第3の幅を有する。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、6つのアクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。
【0077】
幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、開口部を通過する可搬式モーションプラットフォームの移動前に、可搬式モーションプラットフォームのベースに着脱式ホイールを取り付けることを含む。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、開口部を通過する可搬式モーションプラットフォームの移動後に、可搬式モーションプラットフォームのベースから着脱式ホイールを取り外すことを含む。
【0078】
幾つかの開示された実施例では、開口部を通過する可搬式モーションプラットフォームの移動は、開口部を通って延在する下層面に沿って、可搬式モーションプラットフォームを摺動することを含む。幾つかの開示された実施例では、着脱式ホイールはベースを支持し、摺動中に下層面に接触している。
【0079】
幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、開口部を通過する可搬式モーションプラットフォームの移動前に、可搬式モーションプラットフォームの座席フレームから第1のハンド制御モジュールを取り外すことを含む。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、開口部を通過する可搬式モーションプラットフォームの移動後に、第1のハンド制御モジュール又は第2のハンド制御モジュールを座席フレームに取り付けることを含む。幾つかの開示された実施例では、第2のハンド制御モジュールは第1のハンド制御モジュールとは異なる。
【0080】
幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、開口部を通過する可搬式モーションプラットフォームの移動前に、可搬式モーションプラットフォームの座席フレームから第1のフット制御モジュールを取り外すことを含む。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、開口部を通過する可搬式モーションプラットフォームの移動後に、第1のフット制御モジュール又は第2のフット制御モジュールを座席フレームに取り付けることを含む。幾つかの開示された実施例では、第2のフット制御モジュールは第1のフット制御モジュールとは異なる。
【0081】
幾つかの実施例では、方法が開示される。幾つかの開示された実施例では、方法は、可搬式モーションプラットフォームの制御ユニットで第1の制御信号を受信することを含む。幾つかの開示された実施例では、第1の制御信号は、可搬式モーションプラットフォームに動作可能に連結されたフライトシミュレータから受信される。幾つかの開示された方法の実施例では、可搬式モーションプラットフォームはベース、座席フレーム、及び6つのアクチュエータを含む。幾つかの開示された実施例では、座席フレームは座席を支持するように構成されている。幾つかの開示された実施例では、6つのアクチュエータはスチュアートプラットフォーム構成で配置されている。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータは、座席フレームをベースに対して6つの自由度で動かすことができる。幾つかの開示された実施例では、アクチュエータの各々は、ベースに連結された対応する第1の端部と座席フレームに連結された対応する第2の端部を有する。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、第1の制御信号に応答して、制御ユニット経由で第2の制御信号を生成することを含む。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、第2の制御信号を制御ユニットからアクチュエータへ送信することを含む。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、第2の制御信号に応答して、アクチュエータを経由してベースに対して座席フレームを動かすことを含む。
【0082】
幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、第3の制御信号を可搬式モーションプラットフォームのハンド制御モジュールからフライトシミュレータへ送信することを含む。幾つかの開示された実施例では、第1の制御信号は第3の制御信号に基づいている。幾つかの開示された実施例では、方法はさらに、第4の制御信号を可搬式モーションプラットフォーム.のフット制御モジュールからフライトシミュレータへ送信することを含む。幾つかの開示された実施例では、第1の制御信号はさらに第4の制御信号に基づいている。
【0083】
本明細書では特定の例示的な方法、装置、及び製品が開示されるが、本特許出願の範囲はこれらに限定されるものではない。反対に、本特許出願は、本特許出願の特許請求の範囲内に公正に当てはまるすべての方法、装置、及び製品を包含する。