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特許7386808無線通信システムにおいて、変調信号を送受信するための方法及びその装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、変調信号を送受信するための方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/18 20090101AFI20231117BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20231117BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20231117BHJP
【FI】
H04W28/18 110
H04W24/10
H04W72/23
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020557918
(86)(22)【出願日】2019-04-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 KR2019004626
(87)【国際公開番号】W WO2019203564
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2022-04-13
(31)【優先権主張番号】10-2018-0046300
(32)【優先日】2018-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ヒョジン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジュンヒュン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨンスン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ビュンジュ・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジュホ・イ
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-168224(JP,A)
【文献】特表2017-528974(JP,A)
【文献】特表2016-507952(JP,A)
【文献】国際公開第2017/178635(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0268065(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0320837(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0366325(US,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,Applying Multi-Dimensional Modulation to Non-Orthogonal Multiple Access[online],3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162163,2016年04月15日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1-162163.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、基地局によって遂行される方法において、
端末に、複数のリソースエレメント(resource elements: REs)グループを複数の複素数値に対応する1つの変調シンボルにマッピングさせてデータを伝送するためのグループ変調に係わる設定情報を送信するが、前記グループは、時間ドメインまたは周波数ドメインで分散された複数のリソースエレメントに基づいて設定されたものである段階と、
前記端末から、前記グループ変調に対応するチャネル品質指示子(channel quality indicator: CQI)テーブルに基づいて決定されたCQIインデックスを指示するフィードバック情報を受信する段階と、
前記CQIインデックスに基づいて、MCS(modulation and coding scheme)を決定する段階と、
前記端末に、前記MCSに係わる情報を伝送する段階を含む方法。
【請求項2】
記設定情報は、
前記基地局におけるグループ変調使用されるか否かに係わる情報、前記グループ変調のために使用可能なグループサイズを指示する情報及び前記グループ変調のために使用可能なグループ当たりビット数に係わる情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記CQIインデックスは、前記グループ変調のためのグループサイズ、グループ当たりビット数及び符号率に基づいて決定され
前記グループサイズは、チャネル状態情報または前記端末の能力に係わる情報に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
記MCSを決定する段階は、
前記CQIインデックスに基づき、前記端末において使用されるグループ変調方式を決定する段階と
前記グループ変調方式に基づき、MCSインデックス及びリソース割り当て情報を決定する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記MCSに係わる情報は、前記端末で使用されるグループ変調方式に係わる情報、前記MCSインデックスを指示する情報及び前記リソース割り当て情報を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
記MCSに係わる情報は、
DCCH(physical downlink control channel)を介して伝送される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
記設定情報は、
RC(radio resource control)メッセージを介して伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
無線通信システムにおいて、端によって遂行される方法において、
基地局から、複数のリソースエレメント(resource elements: REs)グループを複数の複素数値に対応する1つの変調シンボルにマッピングしてデータを伝送するためのグループ変調と関連した設定情報を受信するが、前記グループは、時間ドメインまたは周波数ドメインで分散された複数のリソースエレメントに基づいて設定されたものである段階と、
前記基地局に、前記グループ変調に対応するチャネル品質指示子(channel quality indicator: CQI)テーブルに基づいて決定されたCQIインデックスを指示するフィードバック情報を伝送する段階と、
前記基地局から、前記CQIインデックスに基づいて決定されたMCS(modulation and coding scheme)に係わる情報を受信する段階と、を含む方法。
【請求項9】
記CQIインデックスは、前記グループ変調のためのグループサイズ、グループ当たりビット数及び符号率に基づいて決定れ、
前記グループサイズは、チャネル状態情報または前記端末の能力に係わる情報に基づいて決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
記設定情報は、
前記基地局における前記グループ変調使用されるか否かに係わる情報、前記グループ変調のために使用可能なグループサイズを指示する情報、及び前記グループ変調のために使用可能なグループ当たりビット数に係わる情報を含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
記端末において使用されるグループ変調方式は、前記CQIインデックスに基づいて決定され
MCSインデックス及びリソース割り当て情報は、前記グループ変調方式に基づいて決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記MCSに係わる情報は、前記端末で使用される前記グループ変調方式に係わる情報
前記MCSインデックスを指示する情報及び前記リソース割り当て情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記MCSに係わる情報は、
DCCH(physical downlink control channel)を介して受信される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
無線通信システムにおける基地局において、
送受信
前記送受信機を介して端末に、複数のリソースエレメント(resource elements: REs)のグループを複数の複素数値に対応する1つの変調シンボルにマッピングしてデータを伝送するためのグループ変調と関連した設定情報を伝送し、グループは、時間ドメインまたは周波数ドメインで分散された前記複数のリソースエレメントに基づいて設定されたものであり、
前記送受信機を介して前記端末から、前記グループ変調に対応するチャネル品質指示子(channel quality indicator: CQI)テーブルに基づいて決定されたCQIインデックスを指示するフィードバック情報を受信し、
前記CQIインデックスに基づいて、MCSを決定し、
MCS(modulation and coding scheme)を決定し、
前記送受信機を介して前記端末に、前記MCSに係わる情報を伝送する少なくとも1つのプロセッサと、を含む基地局。
【請求項15】
無線通信システムにおいて、変調信号を送受信する端末において、
送受信
前記送受信機を介して基地局から、複数のリソースエレメント(REs)を複数の複素数値に対応する1つの変調シンボルにマッピングしてデータを伝送するためのグループ変調と関連した設定情報を受信し、グループは、時間ドメインまたは周波数ドメインで分散された複数のリソースエレメントに基づいて設定されたものであり、
前記送受信機を介して前記基地局に、前記グループ変調に対応するチャネル品質指示子(channel quality indicator: CQI)テーブルに基づいて決定されたCQIインデックスを指示するフィードバック情報を伝送し、
前記送受信機を介して前記基地局から、前記CQIインデックスに基づいて決定されたMCS(modulation and coding scheme)に係わる情報を受信する少なくとも1つのプロセッサと、を含む端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおいて、情報を含む信号を送受信する方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システム商用化後、増加勢にある無線データトラフィック需要を充足させるために、改善された5G通信システムまたはpre-5G通信システムを開発するための努力がなされている。そのような理由により、5G通信システムまたはpre-5G通信システムは、4Gネットワーク後(beyond 4G network)の通信システム、またはLTEシステム後(post LTE)のシステムと呼ばれている。高データ伝送率を達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のようなもの)での具現が考慮されている。超高周波帯域での電波経路損失を緩和させ、電波伝達距離を延長させるために、5G通信システムにおいては、ビームフォーミング(beam forming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元多重入出力(FD(full dimension)-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beamforming)及び大規模アンテナ(large scale antenna)の技術が論議されている。また、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムにおいては、進化された小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network(RAN))、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(D2D(device to device) communication)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(coordinated multi-points)及び受信干渉除去(interference cancellation)のような技術開発がなされている。それ以外にも、5Gシステムにおいては、進歩されたコーディング変調(ACM:advanced coding modulation)方式であるFQAM(hybrid FSK(frequency-shift keying) and QAM(amplitude modulation) modulation)、SWSC(sliding window superposition coding)、並びに進歩された接続技術であるFBMC(filter bank multi carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0003】
一方、インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の連結網において、事物のように、分散された構成要素間において情報をやり取りして処理する事物インターネット(IoT:internet of things)網で進化している。クラウドサーバなどとの連結を介したビックデータ(big data)処理技術などが、IoT技術に結合されたIoE(internet of everything)技術も出てきている。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、並びに保安技術のような技術要素が要求され、最近では、事物間連結のためのセンサネットワーク(sensor network)、事物通信(M2M:machine to machine、MTC(machine type communication)などの技術が研究されている。IoT環境においては、連結された事物において生成されたデータを収集、分析し、人間生活に新たな価値を創出する知能型IT(internet technology)サービスが提供されうる。IoTは、既存のIT(Information technology)技術と多様な産業との融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカーまたはコネックティドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスのような分野に応用されうる。
【0004】
そのために、5G通信システムをIoT網に適用させるための多様な試みがなされている。例えば、センサネットワーク、事物通信(M2M)、MTCのような技術が、5G通信技術であるビームフォーミング、MIMO及びアレイアンテナなどの技法によって具現されているのである。前述のビックデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)の適用も、5G技術とIoT技術との融合一例であるとも言える。
【0005】
前述のところのように、移動通信システムの発展により、多様なサービスを提供することができるようになることにより、そのようなサービスを効果的に提供するための方案が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、移動通信システムにおいて、サービスを効果的に提供することができる装置及びその方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、無線通信システムにおいて、変調信号を送受信するための方法及びその装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、移動通信システムにおいて、サービスを効果的に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける無線資源領域である時間・周波数領域の基本構造を図示した図面である。
図2】一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける下向きリンク制御チャネルを図示した図面である。
図3】一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける下向きリンク制御チャネルの伝送資源を図示した図面である。
図4】一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける制御領域に対する設定を図示した図面である。
図5】一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける下向きリンクRB構造に対する設定を図示した図面である。
図6】一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおけるデータ送信プロセスを示したブロック図である。
図7】一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおけるデータ受信プロセスを示したブロック図である。
図8】一部実施形態によるグループ変調シンボルを図示する図面である。
図9】一部実施形態による、グループ変調シンボルをREグループにマッピングさせる過程を図示した図面である。
図10】一部実施形態による、グループサイズが4である場合、隣接したREを1グループに設定する方式を図示した図面である。
図11】一部実施形態による、グループサイズによってREGを設定する方式を図示した図面である。
図12】一部実施形態による、グループサイズによってREGを設定する方式を図示した図面である。
図13】一部実施形態による、DMRSと係わるREG設定を図示した図面である。
図14】一部実施形態による、変調信号送受信のための基地局の動作方法を図示した図面である。
図15】一部実施形態による、変調信号送受信のための端末の動作方法を図示した図面である。
図16】一部実施形態による、グループ変調モードのCQIテーブルを図示した図面である。
図17】一部実施形態による、デフォルトモードのCQIテーブルを図示した図面である。
図18】一部実施形態による、変調信号送受信のための基地局のMCS設定方式を図示した図面である。
図19】一部実施形態による、変調信号送受信のための端末のMCS設定方式を図示した図面である。
図20】一部実施形態による、グループ変調モードのMCSテーブルを図示した図面である。
図21】一部実施形態による、デフォルトモードのMCSテーブルを図示した図面である。
図22】一部実施形態による、変調信号送受信のための基地局の動作を図示したフローチャートである。
図23】一部実施形態による、変調信号送受信のための端末の動作を図示したフローチャートである。
図24】一部実施形態による、基地局の構造を図示するブロック図である。
図25】一部実施形態による、端末の構造を図示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一部実施形態による無線通信システムにおいて、変調信号を送受信するための基地局の動作方法は、端末に、グループ変調設定情報を送信する段階と、前記端末から、グループ変調方式に係わるフィードバック情報を受信する段階と、前記フィードバック情報を考慮し、MCS(modulation and coding scheme)を決定する段階と、を含んでもよい。
【0011】
一部実施形態によれば、前記グループ変調設定情報は、前記基地局のグループ変調方式の使用いかんに係わる情報、前記グループ変調のために使用可能なグループサイズ、グループ変調のために使用可能なグループ当たりビット数に係わる情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0012】
一部実施形態によれば、前記フィードバック情報は、CQI(channel quality indicator)インデックスを含み、前記CQIインデックスは、チャネル状態情報、及び前記端末の能力情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された、グループ変調のためのグループサイズ、グループ当たりビット数及び符号率のうち少なくとも一つによっても選択される。
【0013】
一部実施形態によれば、前記方法は、前記決定されたMCSに係わる情報を、前記端末に送信する段階をさらに含み、前記MCSを決定する段階は、前記フィードバック情報に基づき、前記端末において、グループ変調方式を使用するか否かということを判断し、前記判断結果に基づき、前記端末で使用されるMCSを決定することができる。
【0014】
一部実施形態によれば、前記MCSに係わる情報は、前記端末で使用されるグループ変調方式に係わる情報を含み、前記端末で使用されるグループ変調方式に係わる情報は、前記端末において、グループ変調方式を使用するか否かということに係わる情報、グループ変調のための、グループの大きさ、グループ当たりビット数及び符号率のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0015】
一部実施形態によれば、前記決定されたMCSに係わる情報を前記端末に送信する段階は、前記端末に前記決定されたMCSに係わる情報をPDCCH(physical downlink control channel)を通じて送信することができる。
【0016】
一部実施形態によれば、前記端末に、グループ変調設定情報を送信する段階は、前記端末に上位階層シグナリングまたはRRC(radio resource control)シグナリングのうち少なくとも1つのシグナリングを介して送信することができる。
【0017】
一部実施形態による、無線通信システムにおいて、変調信号を送受信するための端末の動作方法は、基地局から、グループ変調設定情報を受信する段階と、前記基地局に、グループ変調方式に係わるフィードバック情報を送信する段階と、前記基地局から、前記フィードバック情報を考慮して決定されたMCSに係わる情報を受信する段階と、を含んでもよい。
【0018】
一部実施形態によれば、前記フィードバック情報は、CQIインデックスを含み、前記CQIインデックスは、チャネル状態情報、及び前記端末の能力情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された、グループ変調のためのグループサイズ、グループ当たりビット数及び符号率のうち少なくとも一つによっても選択される。
【0019】
一部実施形態によれば、前記グループ変調設定情報は、前記基地局のグループ変調方式の使用いかんに係わる情報、前記グループ変調のために使用可能なグループサイズ、グループ変調のために使用可能なグループ当たりビット数に係わる情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0020】
一部実施形態によれば、前記MCSは、前記基地局によって決定され、前記MCSは、前記フィードバック情報に基づき、前記端末において、グループ変調方式を使用するか否かということに基づいても決定される。
【0021】
一部実施形態によれば、前記MCSに係わる情報は、前記端末で使用されるグループ変調方式に係わる情報を含んでもよい。
【0022】
一部実施形態によれば、前記端末で使用されるグループ変調方式に係わる情報は、前記端末において、グループ変調方式を使用するか否かということに係わる情報、グループ変調のための、グループの大きさ、グループ当たりビット数及び符号率のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0023】
一部実施形態によれば、前記MCSに係わる情報を受信する段階は、前記基地局から、前記MCSに係わる情報をPDCCHを介して受信することができる。
【0024】
一部実施形態によれば、前記グループ変調設定情報を受信する段階は、前記基地局から、上位階層シグナリングまたはRRCシグナリングのうち少なくとも1つのシグナリングを介して受信することができる。
【0025】
一部実施形態による無線通信システムにおいて、変調信号を送受信する基地局は、送受信部と、変調信号の送受信のためのプログラムを保存する少なくとも1つのメモリと、前記プログラムを実行することにより、端末に、グループ変調設定情報を送信し、前記端末から、グループ変調方式に係わるフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報を考慮してMCSを決定するように制御する少なくとも1つのプロセッサと、を含んでもよい。
【0026】
一部実施形態による無線通信システムにおいて、変調信号を送受信する端末は、送受信部と、変調信号の送受信のためのプログラムを保存する少なくとも1つのメモリと、前記プログラムを実行することにより、基地局から、グループ変調設定情報を受信し、前記基地局に、グループ変調方式に係わるフィードバック情報を送信し、前記基地局から、前記フィードバック情報を考慮して決定されたMCSに係わる情報を受信するように制御する少なくとも1つのプロセッサと、を含んでもよい。
【0027】
以下、添付された図面を参照し、本実施形態について詳細に説明する。
【0028】
本実施形態の説明において、本開示が属する技術分野にのいて周知されており、本開示と直接関連のない記述内容については、説明を省略する。それは、不要な説明を省略することにより、本開示の要旨を不明確にせず、さらに明確に伝達するためである。
【0029】
同じ理由により、添付図面において、一部構成要素は、誇張されていたり、省略されていたり、概略的であったりして図示されている。また、各構成要素の大きさは、実際サイズを全面的に反映させるものではない。各図面において、同一であったり、対応したりする構成要素には、同一参照番号を付した。
【0030】
本開示の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本開示は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態にも具現されるが、ただし、本実施形態は、本開示を完全にものにし、本開示が属する技術分野で当業者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本開示は、請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体にわたり、同一参照符号は、同一構成要素を指す。
【0031】
そのとき、処理フローチャート図面の各ブロックと、フローチャート図面の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって遂行されうるということを理解することができるであろう。それらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサにも搭載されるので、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを介して遂行されるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を遂行する手段を生成することになる。それらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するために、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を志向することができるコンピュータ利用可能であったり、コンピュータで読み取り可能であったりするメモリにも保存されるので、そのコンピュータ利用可能であったり、コンピュータで読み取り可能であったりするメモリに保存されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。該コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータ上、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上にも搭載されるので、コンピュータ上、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上において、一連の動作段階が遂行され、コンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を行うための段階を提供することも可能である。
【0032】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実施形態においては、ブロックと言及された機能が、順序を外れて生じることも可能であるということに注目しなければならない。例えば、続けて図示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時にも遂行され、あるいはそのブロックが、折々当該機能により、逆順にも遂行されるのである。
【0033】
また、本実施形態で使用される「~部」という用語は、ソフトウェア、あるいはFPGA(field programmable gate array)またはASIC(application specific integrated circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」は、ある役割を遂行する。しかしながら、「~部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「~部」は、アドレッシングすることができる記録媒体に存在するようにも構成され、1またはそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成される。従って、一例として、「~部」は、ソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素、並びにプロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「~部」とのうちにおいて提供される機能は、さらに少ない数の構成要素及び「~部」によって結合されるか、あるいは追加される、構成要素と「~部」とにもさらに分離される。それだけでなく、当該の構成要素及び「~部」は、デバイス内または保安マルチメディアカード内の1またはそれ以上のCPUを再生させるようにも具現される。また、本実施形態において「~部」は、1以上のプロセッサを含んでもよい。
【0034】
以下、添付図面を参照し、本発明の動作原理について詳細に説明する。下記において、本発明の説明において、関連する公知の機能または構成に係わる具体的な説明が、本発明の要旨を必要以上に不明確にしうると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述される用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であり、それらは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによっても異なる。従って、それら定義は、本明細書全般にわたる内容を基になされなければならないのである。以下、基地局は、端末の資源割り当てを行う主体であり、gNode B、eNode B、Node B、BS(base station)、無線接続ユニット、基地局制御器、またはネットワーク上のノードのうち少なくとも一つでもある。端末は、UE(user equipment)、MS(mobile station)、セルラフォン、スマートフォン、コンピュータ、または通信機能を遂行することができるマルチメディアシステムを含んでもよい。ここで、前記例示に制限されるものではないということは、言うまでもない。
【0035】
本開示は、5G通信技術及び事物インターネット(IoT:internet of things)関連技術を基に、知能型サービス(例えば、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカーまたはコネックティドカー、ヘルスケア、デジタル教育、小売業、保安関連及び安全関連のサービスなど)にも適用される。
【0036】
以下の説明で使用される放送情報を称する用語、制御情報を称する用語、通信カバレージ(coverage)に係わる用語、状態変化を称する用語(例:イベント(event))、ネットワーク客体(network entity)を称する用語、メッセージを称する用語、装置の構成要素を称する用語などは、説明の便宜のために例示されたものである。従って、本発明は、後述される用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を有する他の用語が使用されもする。
【0037】
以下、説明の便宜のために、3GPPLTE(3rd generation partnership project long term evolution)規格で定義している用語及び名称が一部使用されうる。しかし、本発明は、前記用語及び名称によって限定されるものではなく、他の規格によるシステムにも、同一に適用される。
【0038】
無線通信システムは、初期の音声を主とするサービスを提供したところから脱し、例えば、3GPPのHSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term EvolutionまたはE-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access))、LTE-A(LTE-Advanced)、LTE-Pro、3GPP2のHRPD(High Rate Packet Data)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、及びIEEEの802.16eのような通信標準のように、高速、高品質のパケットデータサービスを提供する広帯域無線通信システムに発展している。
【0039】
広帯域無線通信システムの代表的な例として、LTEシステムにおいては、下向きリンク(DL:downlink)においては、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)方式を採用しており、上向きリンク(UL:uplink)においては、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)方式を採用している。上向きリンクは、端末(UEまたはMS)が基地局(eNode BまたはBS)に、データまたは制御信号を伝送する無線リンクを意味し、下向きリンクは、基地局が端末に、データまたは制御信号を伝送する無線リンクを意味する。前述のような多重接続方式は、各ユーザ別に、データまたは制御情報を伝送する時間・周波数資源が互いに重ならないように、すなわち、直交性(orthogonality)がなされるように、割り当てて運用することにより、各ユーザのデータまたは制御情報を区分する。
【0040】
LTE以後の今後の通信システムとして、すなわち、5G通信システムは、ユーザ及びサービス提供者の多様な要求事項を自由に反映させなければならないために、多様な要求事項を同時に満足させるサービスが支援されなければならない。5G通信システムのために考慮されるサービスとしては、向上されたモバイル広帯域通信(eMBB:enhanced mobile broadband)、大規模機械型通信(mMTC:massive machine type communication)、超信頼低遅延通信(URLLC:ultra reliability low latency communication)などがある。
【0041】
一部実施形態によれば、eMBBは、既存のLTE、LTE-AまたはLTE-Proが支援するデータ伝送速度よりさらに向上されたデータ伝送速度を提供することを目標とすることができる。例えば、5G通信システムにおいてeMBBは、1つの基地局観点において下向きリンクにおいては、20Gbpsの最大伝送速度(peak data rate)、上向きリンクにおいては、10Gbpsの最大伝送速度を提供しなければならない。また、5G通信システムは、最大伝送速度を提供すると共に、増大された端末の実際体感伝送速度(user perceived data rate)を提供しなければならない。そのような要求事項を満足させるために、5G通信システムにおいては、さらに向上された多重アンテナ(MIMO:multiple input multiple output)伝送技術を含み、多様な送受信技術の向上が要求される。また、現在のLTEが使用する2GHz帯域において、最大20MHz伝送帯域幅を使用して信号を伝送する一方、5G通信システムは、3~6GHzまたは6GHz以上の周波数帯域において、20MHzより広い周波数帯域幅を使用することにより、5G通信システムで要求するデータ伝送速度を満足させることができる。
【0042】
同時に、5G通信システムにおいて、事物インターネット(IoT)のような応用サービスを支援するために、mMTCが考慮されている。mMTCは、効率的に事物インターネットを提供するために、セル内において、大規模端末の接続支援、端末のカバレージ向上、向上されたバッテリ時間、端末のコスト低減などが要求されうる。該事物インターネットは、さまざまなセンサ、及び多様な機器に付着されて通信機能を提供するので、セル内において、多数の端末(例えば、1,000,000端末/km)を支援しなければならない。また、mMTCを支援する端末は、サービス特性上、建物地下のように、セルがカバーすることができない陰影地域に位置する可能性が高いので、5G通信システムで提供する他のサービス対比で、さらに広いカバレージが要求されうる。mMTCを支援する端末は、低価の端末によって構成されなければならず、端末のバッテリを折々交換し難いために、10~15年のように非常に長いバッテリ生命時間(battery life time)が要求されうる。
【0043】
最後に、URLLCの場合、特定目的(mission-critical)で使用されるセルラ基盤無線通信サービスとして、ロボット(robot)または機械装置(machinery)に対するリモートコントロール(remote control)、産業自動化(industrial automation)、無人飛行装置(unmanned aerial vehicle)、遠隔健康制御(remote health care)、非常状況お知らせ(emergency alert)などに使用されるサービスなどにも使用される。従って、URLLCが提供する通信は、非常に低い低遅延(超遅延)、及び非常に高い信頼度(超信頼度)を提供することができなければならない。例えば、URLLCを支援するサービスは、0.5ミリ秒より短い無線接続遅延時間(air interface latency)を満足させなければならず、同時に、10-5以下のパケット誤謬率(packet error rate)の要求事項を有することができる。従って、URLLCを支援するサービスのために、5Gシステムは、他のサービスより小さい伝送時間区間(TTI:transmit time interval)を提供しなければならず、同時に、通信リンクの信頼性を確保するために、周波数帯域において、広いリソースを割り当てなければならない設計事項が要求されうる。
【0044】
前述の5G通信システムで考慮される三種のサービス、すなわち、eMBB、URLLC、mMTCは、1つのシステムで多重化されて伝送されうる。そのとき、それぞれのサービスが有する異なる要求事項を満足させるために、サービス間において、互いに異なる送受信技法及び送受信パラメータを使用することができる。ただし、前述のmMTC、URLLC、eMBBは、互いに異なるサービス類型の一例であるのみ、本開示の適用対象になるサービス類型は、前述の例に限定されるものではない。
【0045】
また、以下において、LTEシステム、LTE-Aシステム、LTEProシステムまたは5G(または、NR)システムを一例とし、本発明の実施形態について説明するが、類似した技術的背景またはチャネル形態を有するそれ以外の通信システムにも、本発明の実施形態が適用されうる。また、本発明の実施形態は、熟練された技術的知識を有した者の判断をもって、本発明の範囲を大きく外れない範囲において、一部変形を介し、他の通信システムにも適用されうる。
【0046】
以下、LTE、LTE-A、5Gシステムのフレーム構造について、図面を参照し、さらに具体的に説明する。
【0047】
図1は、一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける無線資源領域である時間・周波数領域の基本構造を図示した図面である。図1において、横軸は、時間領域を、縦軸は、周波数領域を示す。時間領域での最小伝送単位は、OFDMシンボルであり、Nsymb 101個のOFDMシンボルが集まり、1つのスロット102を構成し、2個のスロットが集まり、1つのサブフレーム103を構成することができる。スロット102の長さは、0.5msであり、サブフレーム103の長さは、1.0msでもある。そして、ラジオフレーム104は、10個のサブフレームによって構成される時間領域単位である。周波数領域での最小伝送単位は、サブキャリア(subcarrier)であり、全体システム伝送帯域(transmission bandwidth)の帯域幅は、総Nsc BW 105個のサブキャリアによっても構成される。時間周波数領域において資源の基本単位は、リソースエレメント(RE:resource element)106であり、OFDMシンボルインデックス及びサブキャリアインデックスで示すことができる。リソースブロック(RB(resource block)またはPRB(physical resource block))107は、時間領域における、Nsymb 101個の連続されたOFDMシンボルと、周波数領域における、Nsc RB 108個の連続されたサブキャリアとにも定義される。従って、1つのRB 107は、NsymbxNscRB個のRE 106によって構成される。一般的に、データの最小伝送単位は、RB単位でもある。LTEシステムにおいて、一般的に、Nsymb=7、Nsc RB=12であり、Nsc BW及びNsc RBは、システム伝送帯域の帯域幅に比例することができる。ただし、そのような具体的な数値は、システムによって可変的にも制御される。
【0048】
次に、LTEシステム及びLTE-Aシステムにおける下向きリンク制御情報(DCI:downlink control information)について具体的に説明する。
【0049】
一部実施形態によれば、LTEシステムにおいて、下向きリンクデータまたは上向きリンクデータに係わるスケジューリング情報は、DCIを介し、基地局から端末にも伝達される。一部実施形態によれば、DCIは、さまざまなフォーマットを定義することができ、上向きリンクデータに係わるスケジューリング情報であるか、あるいは下向きリンクデータに係わるスケジューリング情報であるかということ、制御情報の大きさが小さいコンパクトDCIであるか否かということ、多重アンテナを使用した空間多重化(spatial multiplexing)を適用するか否かということ、電力制御用DCIであるか否かということなどによって定められたDCIフォーマットを適用して運用することができる。例えば、下向きリンクデータに関するスケジューリング制御情報であるDCI format 1は、少なくとも次のような制御情報を含むように構成される。
【0050】
- 資源割り当て類型0/1フラグ(resource allocation type 0/1 flag):リソース割り当て方式が類型0であるか、あるいは類型1であるかということを通知する。類型0は、ビットマップ方式を適用し、RBG(resource block group)単位でリソースを割り当てる。LTEシステムにおいてスケジューリングの基本単位は、時間領域リソース及び周波数領域リソースで表現されるRBであり、RBGは、複数個のRBによって構成され、類型0方式でのスケジューリングの基本単位になる。類型1は、RBG内において、特定RBを割り当てるようにする。
【0051】
- 資源ブロック割り当て(resource block assignment):データ伝送に割り当てられたRBを通知する。システム帯域幅及びリソース割り当て方式により、表現するリソースが決定される。
【0052】
- 変調及びコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme):データ伝送に使用された変調方式と、伝送するデータであるtransport blockの大きさとを通知する。
【0053】
- HARQ(hybrid automatic repeat request)プロセス番号(HARQ process number):HARQのプロセス番号を通知する。
【0054】
- 新たなデータ指示子(new data indicator):HARQ初期伝送であるか、あるいは再送信であるかということを通知する。
【0055】
- 重複バージョン(redundancy version):HARQの重複バージョンを通知する。
【0056】
- PUCCHのための送信電力制御命令(TPC(transmit power control) command for PUCCH(physical uplink control channel)):上向きリンク制御チャネルであるPUCCHに対する伝送電力制御命令を通知する。
【0057】
一部実施形態によれば、DCIは、チャネルコーディング及び変調過程を経て、下向きリンク物理制御チャネルであるPDCCHを介しても伝送される。
【0058】
一部実施形態によれば、DCIメッセージpayloadには、CRC(cyclic redundancy check)が付き、該CRCは、端末のアイデンディティに該当するRNTI(radio network temporary identifier)によってもスクランブリング(scrambling)される。DCIメッセージの目的、例えば、端末特定(UE-specific)のデータ伝送、電力制御命令またはランダムアクセス応答などにより、互いに異なるRNTIが使用されうる。すなわち、RNTIが明示的に伝送されず、CRC計算過程に含まれて伝送される。PDCCH上で伝送されるDCIメッセージを受信すれば、端末は、割り当てられたRNTIを使用してCRCを確認し、CRC確認結果が合えば、当該メッセージは、その端末に伝送されたものであるということが分かる。
【0059】
図2は、一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける下向きリンク制御チャネルを図示した図面である。
【0060】
図2を参照すれば、LTEのDCIが伝送される下向きリンク物理チャネルであるPDCCH 201が図示される。図2によれば、PDCCH 201は、データ伝送チャネルであるPDSCH 202と時間多重化され、全システム帯域幅にわたって伝送される。PDCCH 201の領域は、OFDMシンボル個数で表現されながら、それは、PCFICH(physical control format indicator channel)を介して伝送されるCFI(control format indicator)で端末にも指示される。PDCCH 201を、サブフレーム前部へ来るOFDMシンボルに割り当てることにより、端末が、できる限り迅速に下向きリンクスケジューリング割り当てをデコーディングすることができるようにし、それを介し、DL-SCH(downlink shared channel)に対するデコーディング遅延、すなわち、全体的な下向きリンク伝送遅延を低減させることができる長所がある。1つのPDCCHは、1つのDCIメッセージを運搬することができ、下向きリンクと上向きリンクとに、多数の端末が同時にスケジューリングされうるので、各セル内においては、多数個のPDCCHの伝送が同時にもなされる。PDCCH 201のデコーディングのためのレファレンス信号としては、CRS(cell-specific reference signal)203が使用されうる。CRS 203は、全帯域にわたり、毎サブフレームごとに伝送され、セルID(identity)により、スクランブリング及び資源マッピングが異なりうる。CRS 203は、全ての端末が共通して使用するレファレンス信号であるために、端末特定ビームフォーミングが使用されえない。従って、LTEのPDCCHに対する多重アンテナ送信技法は、開ループ送信ダイバーシティにも限定される。ここで、前記例示に制限されるものではないということは、言うまでもない。CRSのポート数は、PBCH(physical broadcast channel)のデコーディングから暗黙的に端末にも知られる。
【0061】
一部実施形態によれば、PDCCH 201の資源割り当ては、CCE(control-channel element)を基にもし、1つのCCEは、9個のREG(resource element group)でもあり、総36個のREによっても構成される。特定PDCCH 201のために必要なCCEの個数は、1,2,4,8個にもなり、それは、DCIメッセージpayloadのチャネルコーディング率によっても異なる。そのように、互いに異なるCCE個数は、PDCCH 201のリンク適応(Link adaptation)を具現するためにも使用される。端末は、PDCCH 201に係わる情報を知らない状態で信号を検出しなければならないが、LTEにおいては、ブラインドデコーディングのために、CCEの集合を示す探索空間(search space)を定義した。該探索空間は、各CCEのAL(aggregation level)に、複数個の集合で構成されており、それは、明示的にシグナリングされず、端末アイデンディティによる関数及びサブフレーム番号を介しても暗黙的に定義される。各サブフレーム内において端末は、設定された探索空間内のCCEから作られうる可能な全ての資源候補群(candidate)について、PDCCH 201に対するデコーディングを行い、CRC確認を介し、当該端末に有効であると宣言された情報を処理することができる。
【0062】
一部実施形態によれば、該探索空間は、端末特定探索空間と共通(common)探索空間とにも分類される。一定グループの端末、または全ての端末が、システム情報に対する動的なスケジューリングやページングメッセージのようなセル共通の制御情報を受信するために、PDCCH 201の共通探索空間を調査することができる。例えば、セルの事業者情報などを含むSIB(system information block)-1の伝送のためのDL-SCHのスケジューリング割り当て情報は、PDCCH 201の共通探索空間を調査して受信することができる。
【0063】
一部実施形態によれば、LTEにおいて、全体PDCCH領域は、論理領域でのCCEの集合によって構成され、CCEの集合によってなる探索空間が存在する。該探索空間は、共通探索空間と端末特定探索空間とに区分され、LTE PDCCHに係わる探索空間は、下記のようにも定義される。
【0064】

【数1】
【0065】
前述のPDCCHに係わる探索空間の定義によれば、端末特定探索空間は、明示的にシグナリングされず、端末アイデンディティによる関数及びサブフレーム番号を介し、暗黙的にも定義される。換言すれば、端末特定の探索空間が、サブフレーム番号によって変わりうるので、それは、経時的に変わりうるということを意味し、それを介し、端末間において、他の端末により、特定端末が探索空間を使用することができない問題(ブロッキング(blocking)問題)を解決する。もし自身が調査する全てのCCEが、すでに同じサブフレーム内でスケジューリングされた他の端末によって使用されているために、当該サブフレームにおいて、ある端末がスケジューリングされなければ、該探索空間は、経時的に変わるために、次のサブフレームにおいては、そのような問題が生じないのである。例えば、特定サブフレームにおいて、端末#1と端末#2との端末特定探索空間の一部が重畳されていても、サブフレーム別に端末特定探索空間が変わるために、次のサブフレームにおける重畳は、それとは異なると予想することができる。
【0066】
一部実施形態によれば、前述のPDCCHに係わる探索空間の定義によれば、共通探索空間の場合、一定グループの端末、または全ての端末がPDCCHを受信しなければならないので、既約束のCCE集合と定義される。換言すれば、該共通探索空間は、端末のアイデンディティやサブフレーム番号などによって変動されないのである。該共通探索空間が、たとえ多様なシステムメッセージの伝送のために存在するとしても、個別的な端末の制御情報の伝送にも使用することができる。それを介し、該共通探索空間は、端末特定探索空間において可用資源が不足し、端末がスケジューリングされない現象に対する解決策としても使用される。
【0067】
一部実施形態によれば、該探索空間は、与えられたaggregation level上において、端末がデコーディングを試みなければならないCCEによってなる候補制御チャネルの集合であり、1,2,4,8個のCCEでもって、1つのまとまりを作るさまざまなaggregation levelがあるので、端末は、複数個の探索空間を有することができる。LTE PDCCHにおいて、aggregation levelによって定義される探索空間内の端末がモニタリング(monitoring)しなければならないPDCCH候補群(candidates)の数は、下記表によって定義される。
【0068】

【表1】
【0069】
[表1]によれば、端末特定探索空間の場合、aggregation level{1,2,4,8}を支援し、そのとき、それぞれ{6,6,2,2}個のPDCCH候補群を有することができる。共通探索空間302の場合、aggregation level{4,8}を支援することができ、そのとき、それぞれ{4,2}個のPDCCH候補群を有することができる。該共通探索空間が、aggregation levelが{4,8}のみを支援する理由は、システムメッセージが、一般的にセル端まで達しなければならないために、カバレージ特性を良好にするためである。
【0070】
一部実施形態によれば、共通探索空間に伝送されるDCIは、システムメッセージや、端末グループに対する電力調整(power control)のような用途に該当する0/1A/3/3A/1Cのような特定DCIフォーマットについてのみ定義されうる。該共通探索空間内においては、空間多重化を有するDCIフォーマットは、支援しないのである。ここで、前記例示に制限されるものではないということは、言うまでもない。該端末特定探索空間でデコーディングしなければならない下向きリンクDCIフォーマットは、当該端末について設定された伝送モード(transmission mode)によって変わりうる。該伝送モードの設定は、RRCシグナリングを介して行われるために、当該設定が、当該端末に対して効力を発揮するか否かということに係わる正確なサブフレーム番号が指定されていない。従って、該端末は、伝送モードと関係なく、DCIフォーマット1Aについて、常時デコーディングを行うことにより、通信を失わないようにも動作される。
【0071】
前述のところにおいては、LTE及びLTE-Aでの下向きリンク制御チャネル及び下向きリンク制御情報を送受信する方法及び探索空間について記述したが、下記においては、現在論議されている5G通信システムにおける下向きリンク制御チャネルについて、図面を参照し、さらに具体的に説明する。
【0072】
図3は、一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける下向きリンク制御チャネルの伝送資源を図示した図面である。
【0073】
図3を参照すれば、制御チャネルを構成する時間資源及び周波数資源の基本単位(REG)は、時間軸には、1OFDMシンボル301で構成されており、周波数軸には、12個のサブキャリア302、すなわち、1RBで構成されている。制御チャネルの基本単位の構成にあたり、時間軸基本単位を1OFDMシンボル301と仮定することにより、1サブフレーム内において、データチャネルと制御チャネルとが時間多重化されうる。データチャネルより制御チャネルを前に位置させることにより、ユーザのプロセッシング時間を短縮させることができ、遅延時間要求事項を満足させやすい。制御チャネルの周波収縮基本単位を1RB 302と設定することにより、制御チャネルとデータチャネルとの周波数多重化をさらに効率的に行うことができる。
【0074】
図3に図示されているREG 303に連結されることにより、多様な大きさの制御チャネル領域を設定することができる。一例として、5Gにおいて、下向きリンク制御チャネルが割り当てられる基本単位をCCE 304とする場合、1CCE 304は、多数のREG 303によっても構成される。図3に図示されたREG 303を例に挙げて説明すれば、REG 303は、12個のREによっても構成され、1CCE 304が6個のREG 303によって構成されるならば、1CCE 304は、72個のREによっても構成されるということを意味する。下向きリンク制御領域が設定されれば、当該領域は、多数のCCE 304によっても構成され、特定下向きリンク制御チャネルは、制御領域内のAL(aggregation level)により、1または多数のCCE 304にマッピングされても伝送される。制御領域内のCCE 304は、番号によって区分され、そのとき該番号は、論理的なマッピング方式によっても付される。
【0075】
図3に図示された下向きリンク制御チャネルの基本単位、すなわち、REG 303には、DCIがマッピングされるREと、それをデコーディングするためのレファレンス信号であるDMRS(demodulation reference signal)305がマッピングされる領域とがいずれも含まれうる。図3でのように、1REG 303内における3個のREから、DMRS305が伝送されうる。参照として、DMRS 303は、REG 303内でマッピングされる制御信号のようなプリコーディングを使用して伝送されるために、端末は、基地局がいかなるプリコーディングを適用したかということに係わる情報がなくとも、制御情報をデコーディングすることができる。
【0076】
図4は、一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおける制御領域に対する設定を図示した図面である。図4を参照すれば、5G無線通信システムにおいて、下向きリンク制御チャネルが伝送される制御領域(CORESET:control resource set)に係わる例示であり、周波数軸に、システム帯域幅410、時間軸に、1スロット420(図4の一例においては、1スロットが7OFDMシンボルと仮定した)内に、2個の制御領域(制御領域#1(control resource set#1)401、制御領域#2(control resource set#2)402)が設定されている一例を示す。制御領域401,402は、周波数軸に、全体システム帯域幅410内において、特定サブバンド403としても設定される。時間軸には、1または多数個のOFDMシンボルとしても設定され、それを制御領域長(control resource set duration)404と定義することができる。図4の一例において制御領域#1401は、2シンボルの制御領域長と設定されており、制御領域#2402は、1シンボルの制御領域長と設定されている。
【0077】
前述のところで説明した5Gでの制御領域は、基地局が端末に、上位階層シグナリング(例えば、システム情報(system information)、MIB(master information block)、RRCシグナリング)を介しても設定される。端末に制御領域を設定するということは、制御領域の位置、サブバンド、制御領域の資源割り当て、制御領域長のような情報などの情報を提供することを意味する。例えば、下記表2の情報を含んでもよい。
【0078】

【表2】
【0079】
ここで、前記例示に制限されるものではなく、表2の設定情報以外にも、下向きリンク制御チャネルを伝送するのに必要な多様な情報が端末に設定されうるということは、言うまでもない。
【0080】
次に、5Gでの下向きリンク制御情報(DCI:downlink control information)について具体的に説明する。
【0081】
5Gシステムにおいて、上向きリンクデータ(PUSCH:physical uplink shared channel)または下向きリンクデータ(PDSCH:physical downlink shared channel)に係わるスケジューリング情報は、DCIを介し、基地局から端末にも伝達される。端末は、PUSCHまたはPDSCHに対し、対備策(フォールバック(fallback))用DCIフォーマットと、非対備策(non-fallback)用DCIフォーマットとをモニタリングすることができる。対備策DCIフォーマットは、基地局と端末との間における固定されたフィールドによっても構成され、非対備策用DCIフォーマットは、設定可能なフィールドを含んでもよい。
【0082】
一部実施形態によれば、PUSCHをスケジューリングする対備策DCIは、下記表3の情報を含んでもよい。
【0083】

【表3】
【0084】
一部実施形態によれば、PUSCHをスケジューリングする非対備策DCIは、下記表4の情報を含んでもよい。
【0085】

【表4】
【0086】
一部実施形態によれば、PDSCHをスケジューリングする対備策DCIは、下記表5の情報を含んでもよい。
【0087】

【表5】
【0088】
一部実施形態によれば、PDSCHをスケジューリングする非対備策DCIは、下記表6の情報を含んでもよい。
【0089】

【表6】
【0090】
一部実施形態によれば、前記DCIは、チャネルコーディング及び変調過程を経て、下向きリンク物理制御チャネルであるPDCCHを介しても伝送される。DCIメッセージのpayloadには、CRCが付き、該CRCは、端末のアイデンディティに該当するRNTIによってもスクランブリングされる。DCIメッセージの目的、例えば、端末特定のデータ伝送、電力制御命令またはランダムアクセス応答などにより、互いに異なるRNTIが使用されうる。また、一部実施形態によれば、RNTIは、明示的に伝送されず、CRC計算過程に含まれて伝送される。PDCCH上で伝送されるDCIメッセージを受信すれば、端末は、割り当てられたRNTIを使用してCRCを確認し、CRC確認結果が合えば、当該メッセージが当該端末に伝送されたということを知ることができる。
【0091】
例えば、システム情報(SI:system information)に係わるPDSCHをスケジューリングするDCIは、SI-RNTIによってもスクランブリングされる。RAR(random access response)メッセージに対するPDSCHをスケジューリングするDCIは、RA-RNTIによってもスクランブリングされる。Pagingメッセージに対するPDSCHをスケジューリングするDCIは、P-RNTIによってもスクランブリングされる。SFI(slot format indicator)を通知するDCIは、SFI-RNTIによってもスクランブリングされる。TPC(transmit power control)を通知するDCIは、TPC-RNTIによってもスクランブリングされる。端末特定のPDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIは、C-RNTI(Cell RNTI)によってもスクランブリングされる。
【0092】
一部実施形態によれば、特定端末が、前記PDCCHを介し、データチャネル、すなわち、PUSCHまたはPDSCHをスケジューリングされれば、スケジューリングされた資源領域内において、データがDMRSと共に送受信されうる。図5に図示された例は、特定端末が下向きリンクにおいて、14個のOFDMシンボルを1つのスロット(または、サブフレーム)として使用し、初期2つのOFDMシンボルにPDCCHが伝送され、3番目シンボルからDMRSが伝送されるように設定された場合を示す。図5の場合、PDSCHがスケジューリングされた特定RB内において、PDSCHは、3番目シンボルからDMRSが伝送されないREと、その後、4番目から最後のシンボルまでのREに、データがマッピングされて伝送される。図5で表現された副搬送間隔△fは、LTE/LTE-Aシステムの場合、15kHzであり、5Gシステムの場合、{15,30,60,120,240,480}kHzのうち一つが使用されうる。
【0093】
また、一部実施形態によれば、セルラシステムにおいて、下向きリンクチャネル状態を測定するために、基地局は、基準信号(reference signal)を伝送することができなければならない。3GPPのLTE-Aシステムの場合、基地局が伝送するCRSまたはCSI-RSを利用して端末は、基地局と端末との間のチャネル状態を測定することができる。該チャネル状態は、多様な要素を考慮して測定されなければならず、そこには、下向きリンクにおける干渉量が含まれうる。該下向きリンクにおける干渉量には、隣接基地局に属したアンテナよって生じる干渉信号、及び熱ノイズなどが含まれ、該下向きリンクにおける干渉量は、端末が下向きリンクのチャネル状況を判断するのに重要である。一部実施形態によれば、送信アンテナが行った個人基地局から、受信アンテナが行った個人端末に信号を伝送する場合、端末は、基地局から受信された基準信号において、下向きリンクで受信することができるシンボル当たり、エネルギーと当該シンボルをと受信する区間において、同時に受信される干渉量を判断し、Es/Ioを決定しなければならない。決定されたEs/Ioは、データ伝送速度、またはそれに相応する値に変換され、基地局に、チャネル品質指示子(CQI:channel quality indicator)の形態で伝送され、基地局が端末にどれほどのデータ伝送速度で伝送を行うかということの判断にも使用される。
【0094】
一部実施形態によれば、LTE、LTE-A、5G、またはそれと類似したシステムの場合、端末は、下向きリンクのチャネル状態に係わる情報を基地局にフィードバックし、基地局の下向きリンクスケジューリングに活用するようにする。すなわち、該端末は、下向きリンクで、基地局が伝送する基準信号を測定し、測定された基準信号から抽出した情報を、LTE/LTE-A標準として定義する形態で、基地局にフィードバックするのである。前述のように、LTE/LTE-Aにおいて、端末がフィードバックする情報は、チャネル状態情報と称することができ、該チャネル状態情報は、次の三種情報を含んでもよい。
【0095】
- ランク指示子(RI:rank indicator):端末が現在のチャネル状態で受信することができる空間レイヤ(spatial layer)の個数
【0096】
- プリコーディングマトリックス指示子(PMI:precoding matrix indicator):端末が現在のチャネル状態において好むプリコーディング行列(precoding matrix)に対する指示子
【0097】
- チャネル品質指示子(CQI:channel quality indicator):端末が現在のチャネル状態において受信することができる最大データ伝送率(data rate)
【0098】
一部実施形態によれば、CQIは、最大データ伝送率と類似しても活用される信号対干渉ノイズ比(SINR:signal to interference plus noise ratio)、最大の誤謬訂正符号化率(code rate)変調方式及び周波数当たりデータ効率などでも代替される。
【0099】
一部実施形態によれば、RI、PMI、CQIは、互いに関連して意味を有する。一例として、LTE/LTE-Aで支援するプリコーディング行列は、rank別に異なるように定義されている。例えば、RIが1の値を有するときのPMI値Xと、RIが2の値を有するときのPMI値Xは、異なるようにも解釈される。また、端末がCQIを決定するときにも、自体が基地局に知らせたPMI値Xが、基地局で適用されたという仮定を行う。すなわち、端末が、RI_X、PMI_Y、CQI_Zを基地局に報告したことは、ランク(rank)をRI_Xにし、PMIをPMI_Yにするとき、CQI_Zに該当するデータ伝送率を、当該端末が受信することができると報告するようである。そのように、該端末は、CQIを計算するとき、基地局にいかなる伝送方式を行うかということを仮定し、当該伝送方式で、実際に伝送を行ったとき、最適化された性能を得ることができるようにする。
【0100】
一部実施形態によれば、LTE/LTE-Aにおいて、端末がフィードバックするチャネル状態情報であるRI、PMI、CQIは、周期的または非周期的な形態によってもフィードバックされる。基地局が、特定端末のチャネル状態情報を非周期的に獲得する場合、該基地局は、端末に対する下向きリンク制御情報(DCI)に含まれた非周期的フィードバック指示子(または、チャネル状態情報要請フィールド、チャネル状態情報要請情報)を利用し、非周期的フィードバック(または、非周期的なチャネル状態情報報告)を行うように設定することができる。また、該端末は、非周期的フィードバックを行うように設定された指示子をn番目サブフレームで受信すれば、(n+k)番目サブフレームでのデータ伝送に、非周期的フィードバック情報(または、チャネル状態情報)を含み、上向きリンク伝送を行うことができる。kは、3GPP LTE Release11標準に定義されたパラメータであり、FDD(frequency division duplexing)においては、4でもあり、TDD(time division duplexing)においては、[表7]のようにも定義される。
【0101】

【表7】
【0102】
また、一部実施形態によれば、非周期的フィードバックが設定された場合、フィードバック情報(または、チャネル状態情報)は、RI、PMI、CQIを含み、フィードバック設定(または、チャネル状態報告設定)により、RIとPMIは、フィードバックされない。
【0103】
以下、本発明の実施形態について、添付図面と共に詳細に説明する。以下において、LTEシステムまたはLTE-Aシステムを一例とし、本発明の実施形態について説明するが、類似した技術的背景またはチャネル形態を有するそれ以外の通信システムにも、本発明の実施形態が適用されうる。例えば、LTE-A後に開発される5世代移動通信技術(5G、NR(new radio))がそれに含まれるであろう。従って、本発明の実施形態は、当業者の判断でもって、本発明の範囲を大きく外れない範囲において、一部変形を介し、他の通信システムにも適用される。
【0104】
また、本発明についての説明において、関連する機能または構成に係わる具体的な説明が、本発明の要旨を必要以上に不明確にすると判断された場合、その詳細な説明は、省略する。そして、後述される用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であり、それは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによっても異なりうる。従って、その定義は、本明細書全般にわたる内容を基に、なされなければならないのである。
【0105】
本開示においては、複数のREをグループ化し、1つの変調シンボルにマッピングしてデータを伝送し、REグループ(REG)に該当する変調シンボルを受信してデータを復調する方法について提案する。提案する変調方式を、以下において、グループ変調(GM;group modulation)と言う。本開示は、グループ変調のために、RB内において、REをグループ化する方式、グループ変調基盤リンク適応のためのCQI及びMCS設定方式、並びにグループ変調使用いかんと、使用するグループ変調タイプに係わる基地局と端末との設定方式を含んでもよい。
【0106】
図6は、一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおけるデータ伝送プロセスを示したブロック図である。下向きリンクにおいて、エンコーダ601を経て、コードワード(code words)形態に入力されるビットは、インターリーバ(Interleaver)602を経て、スクランブリングされる(603)。グループ変調マッパ(group modulation mapper)604は、スクランブリングされたビットを複素変調シンボルにマッピングし、レイヤマッパ(layer mapper)605は、複素変調シンボルを、1または複数の伝送レイヤにマッピングする。その後、プリコーダ606は、アンテナポートの各伝送チャネル上において、複素変調シンボルをプリコーディング(precoding)する。REGマッパ(REG mapper)607は、各アンテナポートに係わる複素変調シンボルを、REGにマッピングする。その後、OFDM信号生成器(OFDM signal generator)608がIFFT(inverse fast Fourier transform)を行い、各アンテナのための複素時間ドメインOFDM信号を生成する。該複素時間ドメインOFDM信号は、多重または単一のアンテナポートを介して送信される。
【0107】
一部実施形態によれば、基地局または端末の要請により、フォールバックモードで動作する場合は、グループ変調マッパ604とREGマッパ607との代わりに、デフォルト変調マッパとデフォルトREマッパ(RE mapper)とが使用されうる。該デフォルト変調マッパと該デフォルトREマッパは、既存のLTE/LTE-Aまたは5GNRで使用される形態と同一でもある。
【0108】
図7は、一部実施形態による、LTE、5G、またはそれと類似したシステムにおけるデータ受信プロセスを示したブロック図である。多重アンテナまたは単一アンテナによって受信されたOFDM信号に対し、OFDM信号受信器(OFDM signal receiver)701は、FFT(fast Fourier transform)を行い、REGデマッパ(REG demapper)702は、REGに対応する信号のデータをデマッピング(demapping)する。デプリコーダ(deprecoder)703は、アンテナポートによって受信された信号に対し、デプリコーティング(deprecoding)を行い、レイヤデマッパ(layer demapper)704は、各コードワードに対し、デマッピング(demapping)を行う。そして、グループ復調デマッパ(group demodulation demapper)705は、各レイヤに対し、復調(demodulation)を行い、デスクランブラ(descrambler)706は、復調された信号に対し、デスクランブリング(descrambling)を行う。デインターリーバ(deinterleaver)707は、コードワード別に、レイヤ数を考慮し、デスクランブリングされた信号に対し、デインターリービング(deinterleaving)を行い、デコーダ(decoder)708は、RI情報、ACK情報及びCQI情報により、データをデコーディング(decoding)する。
【0109】
基地局または端末の要請により、フォールバックモードで動作する場合は、REGデマッパ702とグループ復調デマッパ705との代わりに、デフォルトREデマッパ(RE demapper)とデフォルト復調マッパとが使用されうる。前記デフォルトREデマッパと前記デフォルト復調マッパは、既存のLTE/LTE-Aまたは5GNRで使用される形態と同一でもある。
【0110】
一部実施形態によれば、1グループ変調シンボルは、グループサイズに対応する個数ほどの実数値と虚数値との対で表現されるか、あるいはグループサイズに対応する個数ほどの複素数値によっても表現される。それぞれの実数値と虚数値との対、または各複素数の値は、グループ変調サブシンボルであると言える。図8は、グループサイズが2であり、3ビットデータに対応するグループ変調シンボルと、グループサイズが3であり、4ビットデータに対応するグループ変調シンボルとの一例を図示する。例えば、011という3ビットデータ伝送のために、0.01-0.41i、-1.04+0.86iという2つの複素数値をグループ変調シンボルにマッピングさせて伝送することができる。該グループ変調シンボル値は、実施形態の値に固定された値ではなく、システムにおいて、性能に最適化された値にも変更される。
【0111】
図9は、二進データ数列をグループ変調シンボルにマッピングした後、該グループ変調シンボルをREグループにマッピングさせる過程の一例を図示する。001011という6ビットデータは、-0.53-0.27i、1.28-0.26i、-0.43+0.29iの値を有するあらかじめ定義されたグループ変調シンボルにもマッピングされる。また、一部実施形態によれば、-0.53-0.27i、1.28-0.26i、-0.43+0.29iのそれぞれは、グループ変調サブシンボルでもある。図9のグループ変調シンボルは、グループサイズが3であるので、3個のREが、1グループにおいて、RBのデータ領域にマッピングされる。
【0112】
図10ないし図13は、グループ変調のために、RBのデータ領域内において、REをグループ化する方式を図示する。同じグループに該当するREを、同じ数字で表示した。例えば、グループサイズが2である場合、12個のREが6個のグループにグループ化される。一部実施形態によれば、データ領域のRE数が、グループサイズの倍数ではない場合は、データ領域のRE数をグループサイズで除した余りに該当するREに対し、情報を伝送しなかったり、グループ変調を適用しなかったりするデフォルト変調方式を使用して変調し、情報を伝送することができる。ここで、前記例示に制限されるものではないということは、言うまでもない。該デフォルト変調方式は、システムであらかじめ定義し、固定させて使用したり、チャネル状態を考慮し、可変的に使用したりもする。
【0113】
一部実施形態によれば、REグループ化方式は、基本的に、隣接したREを1グループに設定する方式と、特定時間または特定周波数に集中して悪影響を及ぼすノイズ及び干渉の影響を最小化させるために、時間軸または周波数軸において、可能な限り遠く分散されているREを1グループに設定する方式と、を使用することができる。また、各REを各グループにランダムにマッピングするために、インターリーバを使用することができる。ここで、前記例示に制限されるものではなく、REをグループ化する方式には、制限がないということは、言うまでもない。
【0114】
図10は、グループサイズが4である場合について、隣接したREを1グループに設定する方式を図示した図面である。図11は、それぞれ5G NR Phase IのDMRS type 1が使用された場合、グループサイズが2、2、4、6であるREGを設定する方式を図示する。図12は、それぞれ5G NR Phase IのDMRS type 2が使用された場合、グループサイズが、2、3、3、3であるREGを設定する方式を図示する。図13は、グループサイズが2である6個のREGを定義した後、2個のREGをDMRSと定義し、残りREGは、データ伝送のためのREGに設定する方式を図示する。本開示で提案するREグループ化方式は、図10ないし図13に図示された実施形態に限られるものではなく、本開示の技術思想が許容する範囲において、多様に変形して実施することができる。
【0115】
図14は、一部実施形態による、変調信号送受信のための基地局の動作方法を図示した図面である。図14は、基地局のリンク適応のための動作でもある。
【0116】
段階1401において、基地局は、グループ変調関連情報を伝送することができる。
【0117】
段階1402において、基地局は、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を伝送することができる。
【0118】
段階1403において、基地局は、グループ変調方式に係わるチャネル品質指示子を受信することができる。また、一部実施形態によれば、基地局は、CQIインデックスを受信することができる。
【0119】
段階1404において、基地局は、グループ変調基盤CQIテーブルを基に、受信したCQIを解釈することができる。フォールバックモードで動作する場合は、基地局は、グループ変調基盤CQIテーブルの代わりに、デフォルトCQIテーブルを基に、受信したCQIを解釈することができる。
【0120】
図15は、一部実施形態による、変調信号送受信のための端末の動作方法を図示した図面である。図15は、端末のリンク適応のための動作でもある。
【0121】
段階1501において、端末は、基地局のグループ変調関連情報を受信することができる。
【0122】
段階1502において、端末は、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を受信することができる。
【0123】
段階1503において、端末は、受信したCSI-RSに係わるSINR測定、及び対応するBLER(block error rate)または伝送率を選択することができる。
【0124】
段階1504において、端末は、グループ変調基盤CQIテーブルを基に、CQIインデックスを生成することができる。
【0125】
段階1505において、端末は、グループ変調方式に係わるCQIインデックスをフィードバックすることができる。フォールバックモードで動作する場合は、端末は、グループ変調基盤CQIテーブルの代わりに、デフォルトCQIテーブルを基に、CQIインデックスを生成することができる。
【0126】
一部実施形態によれば、端末は、受信SINRのようなチャネル状態推定値と、バッテリ消耗のような端末の能力とにより、グループ変調のためのグループサイズを定め、グループサイズに該当するCQIテーブルにおいて、グループ当たりビット数及び符号率を基に、CQIインデックスを決定することができる。グループ変調基盤CQIテーブルは、図16のようにも表現される。図16に図示されているように、端末または基地局のうち少なくとも一つは、グループサイズ別CQIテーブルを使用したり、多様なグループサイズが含まれた1つのCQIテーブルを使用したりすることができる。ここで、グループ変調基盤CQIテーブルが、図16の例示に制限されるものではないということは、言うまでもない。図16において、(# of bits per group)は、グループ変調において定義したグループ当たり伝送するデータビット数である。Efficiencyは、次の数式1によって計算される。
【0127】
[数式1]
(efficiency)=(# of bits per group)/(group size)x(code rate)
【0128】
デフォルトモードのCQIテーブルは、図17のようにも表現される。該デフォルトモードのCQIテーブルは、既存のLTE/LTE-Aまたは5GNRで使用される形態と同一でもある。ここで、デフォルトモードのCQIテーブルは、図17の例示に制限されるものではないということは、言うまでもない。
【0129】
図18は、一部実施形態による、変調信号送受信のための基地局のMCS設定方式を図示した図面である。図18は、基地局のグループ変調基盤リンク適応のためのMCS設定方式でもある。
【0130】
段階1801において、基地局は、端末のグループ変調方式を設定することができる。
【0131】
段階1802において、基地局は、端末がグループ変調方式を使用するか否かということを判断することができる。
【0132】
段階1803において、端末がグループ変調方式を使用する場合、基地局は、端末のGMが適用されたMCSテーブルに基づき、MCSインデックスを選択することができる。
【0133】
段階1804において、基地局は、PDCCHを介し、グループ変調方式、MCSインデックス、資源割り当て情報のうち少なくとも一つを伝送することができる。
【0134】
段階1805において、基地局は、設定されたグループ変調及びMCS方式を使用し、データを伝送することができる。
【0135】
段階1813において、端末がグループ変調方式を使用しない場合、基地局は、デフォルトMCSテーブルに基づき、MCSインデックスを選択することができる。
【0136】
図19は、一部実施形態による、変調信号送受信のための端末のMCS設定方式を図示した図面である。
【0137】
段階1901において、端末は、設定されたグループ変調方式を確認することができる。
【0138】
段階1902において、端末は、PDCCH内グループ変調方式、MCSインデックス及び資源割り当て情報を確認することができる。
【0139】
段階1903において、端末は、グループ変調方式を使用するか否かということを判断することができる。
【0140】
段階1904において、グループ変調方式を使用する場合、端末は、GMが適用されたMCSテーブルにおいて、MCSインデックスに係わる情報を確認することができる。言い替えれば、端末は、GMが適用されたMCSテーブルにおいて、段階1902におけるMSCインデックスに係わる情報を確認することができる。
【0141】
段階1905において、端末は、設定されたグループ変調方式及びMSC方式でデータを受信し、復調することができる。
【0142】
段階1914において、グループ変調方式を使用しない場合、端末は、デフォルトMCSテーブルにおいて、MSCインデックスに係わる情報を確認することができる。
【0143】
一部実施形態によれば、基地局は、端末から受信したグループ変調方式と、CQIインデックスとを基に、端末のグループ変調方式を設定し、MCSインデックスと資源とを割り当てることができる。図20は、一部実施形態による、グループ変調モードのMCSテーブルを図示した図面であり、図21は、一部実施形態による、デフォルトモードのMCSテーブルを図示した図面である。ここで、前記例示に制限されるものではないということは、言うまでもない。
【0144】
図21に図示されているように、グループサイズ別MCSテーブルを使用したり、多様なグループサイズが含まれた1つのMCSテーブルを使用したりすることができる。図20において、(# of bits per group)は、グループ変調で定義したグループ当たり伝送するデータビット数である。Efficiencyは、前記CQIテーブルと同一に、[数式1]によって計算される。一部実施形態によれば、デフォルトモードのMCSテーブルは、既存のLTE/LTE-Aまたは5GNRで使用される形態と同一でもある。
【0145】
一部実施形態によれば、グループ変調使用いかんは、RRCメッセージに含み、基地局と端末とのRRC連結時に伝達することができる。グループ変調を使用する場合、端末または基地局は、グループ変調タイプは、準静的(semi-static)に使用する方法と、動的(dynamic)に使用する方法とのうち一つを選択することができる。準静的グループ変調方式は、データ伝送時、最初に設定したグループサイズを固定させて使用する方式でもある。動的グループ変調方式は、基地局または端末の要請により、グループサイズを変化させて使用する方式でもある。基地局のグループサイズ(または、グループ変調と係わる他の設定)の変更要請は、既MCS設定情報を介しても伝達され、端末のグループサイズ(または、グループ変調と係わる他の設定)の変更要請の場合、CQIフィードバックを介しても伝達される。
【0146】
また、一部実施形態によれば、グループ変調が使用されたデータ伝送時、フォールバックモードが存在する。フォールバックモードとは、システムの一部に誤謬が生じたとき、全体システムが作動しないことを防止するように、誤謬が生じた部分の全部または一部の機能を作動させないモードを意味する。該フォールバックモードとは対比される意味で、システムが正常に作動するモードは、一般モードとも定義される。該フォールバックモードにおいては、グループ変調を支援しない。従って、その場合、デフォルトCQI/MCSインデックステーブル(図17図21)が使用されうる。反対に、該フォールバックモードではない一般モードにおいては、グループ変調基盤のCQI/MCSインデックステーブル(図16図20)が使用される。一部実施形態によれば、フォールバックモード転換情報は、PDCCHを介して伝送されるDCIメッセージにも含まれる。
【0147】
図22は、一部実施形態による、変調信号送受信のための基地局の動作を図示したフローチャートである。
【0148】
段階2220において、基地局は、端末に、グループ変調設定情報を送信することができる。一部実施形態によれば、グループ変調設定情報は、基地局のグループ変調設定に係わる情報でもある。
【0149】
一部実施形態によれば、該グループ変調設定情報は、基地局のグループ変調方式の使用いかんに係わる情報、グループ変調のために使用可能なグループサイズ、グループ変調のために使用可能なグループ当たりビット数に係わる情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。言い替えれば、該グループ変調設定情報は、基地局がグループ変調方式を使用するか否かということ、基地局がグループ変調方式を使用するとき、設定可能なグループの大きさに係わる情報、基地局がグループ変調方式を使用するとき、設定可能なグループ当たりビット数に係わる情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0150】
また、一部実施形態によれば、基地局は、端末に、前記端末に上位階層シグナリングまたはRRCシグナリングのうち少なくとも1つのシグナリングを介し、グループ変調設定情報を送信することができる。
【0151】
一部実施形態によれば、グループ変調は、前述のように、少なくとも1つのビットをグループ変調シンボルにマッピングすることにより、変調を行う構成でもある。例えば、基地局または端末は、少なくとも1つのビットを、複数のグループ変調サブシンボルを含むグループ変調シンボルにマッピングすることにより、BLERまたはBERを向上させることができる。
【0152】
段階2240において、基地局は、端末から、グループ変調方式に係わるフィードバック情報を受信することができる。
【0153】
一部実施形態によれば、該フィードバック情報は、チャネル品質指示子またはチャネル状態情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。チャネル品質指示子またはチャネル状態情報は、基地局が端末に送信したCSI-RSに基づき、端末が測定したチャネル状態に係わる情報を含んでもよい。
【0154】
また、一部実施形態によれば、フィードバック情報は、CQIインデックスを含んでもよい。端末は、CSI-RSによって測定したチャネル状態に係わる情報、端末の能力情報に基づき、対応するCQIテーブルを決定し、該CQIテーブルからインデックスを決定し、フィードバック情報を介して送信することができる。
【0155】
例えば、端末は、グループ変調設定情報に基づき、基地局のグループ変調モードのCQIテーブルまたはデフォルトモードのCQIテーブルのうち少なくとも一つから、CQIインデックスを決定することができる。他の例として、端末は、受信SINRのようなチャネル状態推定値と、バッテリ消耗のような端末の能力とにより、グループ変調のためのグループサイズを定め、該グループサイズに該当するCQIテーブルにおいて、グループ当たりビット数及び符号率を基に、CQIインデックスを決定することができる。
【0156】
一部実施形態によれば、CQIインデックスは、チャネル状態情報、及び前記端末の能力情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された、グループ変調のためのグループサイズ、グループ当たりビット数及び符号率のうち少なくとも一つによっても選択される。端末がCQIインデックスを決定する順序または方式は、前記例示に制限されるものではない。
【0157】
段階2260において、基地局は、フィードバック情報を考慮し、MCSを決定することができる。
【0158】
一部実施形態によれば、該基地局は、フィードバック情報に基づき、端末において、グループ変調方式を使用するか否かということを判断し、判断結果に基づき、端末で使用されるMCSを決定することができる。
【0159】
一部実施形態によれば、MCSに係わる情報は、端末で使用されるグループ変調方式に係わる情報を含んでもよい。例えば、MCSに係わる情報は、MCSインデックスを含んでもよい。
【0160】
一部実施形態によれば、該グループ変調方式に係わる情報は、前記端末において、グループ変調方式を使用するか否かということに係わる情報、グループ変調のための、グループの大きさ、グループ当たりビット数及び符号率のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0161】
例えば、該基地局は、フィードバック情報を考慮して決定することができる。ここで、基地局がMCSインデックスを決定するとき、端末からのフィードバック情報を必ずしも考慮しなければならないものではないということは、言うまでもない。該基地局は、端末において、グループ変調方式を使用するか否かということを決定し、該決定結果に基づき、グループ変調モードのMCSテーブル、またはデフォルトモードのMCSテーブルのうち少なくとも一つからMCSインデックスを決定することができる。
【0162】
また、端末は、決定されたMCSに係わる情報を端末に送信することができる。一部実施形態によれば、基地局は、端末に、決定されたMCSに係わる情報を、PDCCHを介して送信することができる。
【0163】
図23は、一部実施形態による、変調信号送受信のための端末の動作を図示したフローチャートである。
【0164】
段階2320において、端末は、基地局から、グループ変調設定情報を受信することができる。
【0165】
一部実施形態によれば、該グループ変調設定情報は、基地局のグループ変調方式の使用いかんに係わる情報、グループ変調のために使用可能なグループサイズ、グループ変調のために使用可能なグループ当たりビット数に係わる情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。それは、前述の内容と対応する。
【0166】
また、一部実施形態によれば、該端末は、基地局から、上位階層シグナリングまたはRRCシグナリングのうち少なくとも1つのシグナリングを介し、グループ変調設定情報を受信することができる。
【0167】
段階2340において、端末は、基地局に、グループ変調方式に係わるフィードバック情報を送信することができる。
【0168】
一部実施形態によれば、該フィードバック情報は、CQIインデックスを含んでもよい。該CQIインデックスは、チャネル状態情報、及び端末の能力情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された、グループ変調のためのグループサイズ、グループ当たりビット数及び符号率のうち少なくとも一つによっても選択される。該フィードバック情報に係わる内容は、前述の内容と対応する。
【0169】
段階2360において、端末は、基地局からフィードバック情報を考慮して決定されたMCSに係わる情報を受信することができる。
【0170】
一部実施形態によれば、該MCSは、基地局によっても決定される。また、該MCSは、フィードバック情報に基づき、端末において、グループ変調方式を使用するか否かということに基づいても決定される。
【0171】
一部実施形態によれば、該MCSに係わる情報は、端末で使用されるグループ変調方式に係わる情報を含み、端末で使用されるグループ変調方式に係わる情報は、該端末において、グループ変調方式を使用するか否かということに係わる情報、グループ変調のための、グループの大きさ、グループ当たりビット数及び符号率のうち少なくとも一つを含んでもよい。該MCSに係わる情報は、前述の内容と対応する。
【0172】
また、一部実施形態によれば、端末は、基地局から、MCSに係わる情報をPDCCHを介して受信することができる。
【0173】
本発明の前記実施形態を遂行するために、基地局と端末との送信部、受信部、制御部がそれぞれ図22図23とに図示されている。前記実施形態に該当する通信システムにおいて、下向きリンク制御チャネル及びデータチャネルを送受信する方法を適用するための基地局と端末との送受信方法が示されており、それを遂行するために、基地局と端末との送受信部、プロセッサ、メモリが、それぞれ実施形態によって動作しなければならない。
【0174】
図24は、一部実施形態による、基地局の構造を図示するブロック図である。
【0175】
図24を参照すれば、基地局は、プロセッサ2401、送受信部2402及びメモリ2403を含んでもよい。ただし、基地局の構成要素が前述の例に限定されるものではない。例えば、該基地局は、前述の構成要素よりさらに多くの構成要素を含むか、あるいはさらに少ない構成要素を含んでもよい。それだけでなく、プロセッサ2401、送受信部2402及びメモリ2403が、1つのチップ(chip)形態にも具現される。
【0176】
一部実施形態によれば、プロセッサ2401は、前述の本開示の実施形態によって基地局が動作するように、一連の過程を制御することができる。例えば、該基地局のプロセッサ2401は、本開示の実施形態によるOFDM信号を使用した下向きリンク制御チャネルn割り当て及び送信、RS、データチャネル資源マッピングや、送受信方法などを制御することができる。プロセッサ2401は、複数個のプロセッサによっても構成され、プロセッサ2401は、メモリ2403に保存されたプログラムを実行することにより、端末に、グループ変調設定情報を送信し、端末から、グループ変調方式に係わるフィードバック情報を受信し、フィードバック情報を考慮し、MCSを決定するように制御することができる。
【0177】
送受信部2402は、端末と信号を送受信することができる。該端末と送受信する信号は、制御情報とデータとを含んでもよい。一部実施形態によれば、送受信部2402は、送信される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信器や、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信器などによっても構成される。ただし、その送受信部2402は、一実施形態であるのみ、送受信部2402の構成要素が、RF送信器及びRF受信器に限定されるものではない。また、送受信部2402は、無線チャネルを介して信号を受信し、プロセッサ2401に出力し、プロセッサ2401から出力された信号を無線チャネルを介して伝送することができる。
【0178】
一部実施形態によれば、メモリ2403は、基地局の動作に必要なプログラム及びデータを保存することができる。また、メモリ2403は、基地局が送受信する信号に含まれた制御情報またはデータを保存することができる。メモリ2403は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスク、CD-ROM(compact disc read only memory)及びDVD(digital versatile disc)のような記録媒体、または記録媒体の組み合わせによっても構成される。また、メモリ2403は、複数個のメモリによっても構成される。一部実施形態によれば、メモリ2403は、変調信号を送受信するためのプログラムを保存することができ、前述のグループ変調方式の設定、及びグループ変調方式の送受信のためのプログラムを保存することができる。
【0179】
図25は、一部実施形態による、端末の構造を図示するブロック図である。図25を参照すれば、端末は、プロセッサ2501、送受信部2502、メモリ2503を含んでもよい。ただし、該端末の構成要素は、前述の例に限定されるものではない。例えば、基地局は、前述の構成要素よりさらに多くの構成要素を含むか、あるいはさらに少ない構成要素を含んでもよい。それだけではなく、プロセッサ2501、送受信部2502及びメモリ2503が1つのチップ形態によっても具現される。
【0180】
一部実施形態によれば、プロセッサ2501は、前述の本開示の実施形態により、端末が動作することができる一連の過程を制御することができる。例えば、該端末のプロセッサ2501は、本開示の実施形態によるOFDM信号を使用した下向きリンク制御チャネル受信、及びRS、データチャネル送受信方法などを制御することができる。プロセッサ2501は、複数個のプロセッサによっても構成され、プロセッサ2501は、メモリ2503に保存されたプログラムを実行することにより、基地局から、グループ変調設定情報を受信し、基地局に、グループ変調方式に係わるフィードバック情報を送信し、基地局から、フィードバック情報を考慮して決定されたMCSに係わる情報を受信するように制御することができる。
【0181】
一部実施形態によれば、送受信部2502は、基地局と信号を送受信することができる。基地局と送受信する信号は、制御情報とデータとを含んでもよい。一部実施形態によれば、送受信部2502は、送信される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信器や、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信器などによっても構成される。ただし、その送受信部2502は、一実施形態であるのみ、送受信部2402の構成要素が、RF送信器及びRF受信器に限定されるものではない。また、送受信部2502は、無線チャネルを介して信号を受信し、プロセッサ2501に出力し、プロセッサ2501から出力された信号を、無線チャネルを介して伝送することができる。
【0182】
一部実施形態によれば、メモリ2503は、端末の動作に必要なプログラム及びデータを保存することができる。また、メモリ2503は、端末が送受信する信号に含まれた制御情報またはデータを保存することができる。メモリ2503は、ROM、RAM、ハードディスク、CD-ROM及びDVDのような記録媒体、または記録媒体の組み合わせによっても構成される。また、メモリ2503は、複数個のメモリによっても構成される。一部実施形態によれば、メモリ2503は、変調信号を送受信するためのプログラムを保存することができ、前述のグループ変調方式の設定、及びグループ変調方式の送受信のためのプログラムを保存することができる。
【0183】
本開示の請求項または明細書に記載された実施形態による方法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせの形態によっても具現されうる(implemented)。
【0184】
該ソフトウェアで具現する場合、1以上のプログラム(ソフトウェアモジュール)を保存するコンピュータ可読記録媒体が提供されうる。該コンピュータ可読記録媒体に保存される1以上のプログラムは、電子装置(device)内の1以上のプロセッサによって実行可能になるように構成される(configured for execution)。1以上のプログラムは、電子装置をして、本開示の請求項または明細書に記載された実施形態による方法を実行させる命令語(instructions)を含む。
【0185】
そのようなプログラム(ソフトウェアモジュール、ソフトウェア)は、RAM・フラッシュメモリを含む不揮発性(non-volatile)メモリ、ROM、電気的削除可能プログラム可能ROM(EEPROM:electrically erasable programmable read only memory)、磁気ディスク保存装置(magnetic disc storage device)、CD-ROM、デジタル多目的ディスク(DVDs:digital versatile discs)、または他の形態の光学保存装置、マグネチックカセット(magnetic cassette)にも保存される。または、それらの一部または全部の組み合わせによって構成されたメモリにも保存される。また、それぞれの構成メモリは、多数個含まれてもよい。
【0186】
また、該プログラムは、インターネット(Internet)、イントラネット(Intranet)、LAN(local area network)、WLAN(Wide local area network)またはSAN(storage area network)のような通信ネットワーク、またはそれらの組み合わせによって構成された通信ネットワークを介してアクセス(access)することができる付着可能な(attachable)保存装置(storage device)にも保存される。そのような保存装置は、外部ポートを介し、本開示の実施形態を遂行する装置に接続することができる。また、通信ネットワーク上の別途の保存装置が、本開示の実施形態を遂行する装置に接続することもできる。
【0187】
前述の本開示の具体的な実施形態において、本開示に含まれる構成要素は、提示された具体的な実施形態により、単数または複数に表現された。しかし、単数または複数の表現は、説明の便宜のために提示された状況に適するように選択されたものであり、本開示は、単数または複数の構成要素に制限されるものではなく、複数に表現された構成要素であるとしても、単数に構成されたり、単数で表現された構成要素であるとしても、複数で構成されたりもする。
【0188】
なお、本明細書と図面とに開示された本開示の実施形態は、本開示の記述内容を容易に説明し、本開示の理解の一助とするために特定例を提示したものであるのみ、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であるということは、本開示の属する技術分野で当業者に自明なのである。また、前記それぞれの実施形態は、必要によっては、互いに組み合わせされて運用することができる。例えば、本開示の一実施形態と異なる一実施形態の一部分が互いに組み合わせされ、基地局と端末とが運用されもする。また、本開示の実施形態は、他の通信システムにおいても適用可能であり、本実施形態の技術的思想に基づく他の変形例も実施可能であろう。
【符号の説明】
【0189】
2401 プロセッサ
2402 送受信部
2403 メモリ
2501 プロセッサ
2502 送受信部
2503 メモリ
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