(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】支持ユニット及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20231117BHJP
【FI】
H01L21/304 648G
H01L21/304 651M
H01L21/304 651B
H01L21/304 643A
(21)【出願番号】P 2022060781
(22)【出願日】2022-03-31
【審査請求日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】10-2021-0042577
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ス ハン
(72)【発明者】
【氏名】キム,チョル グ
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ジョン ボン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン,カン ソプ
【審査官】堀江 義隆
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0050235(US,A1)
【文献】特開2020-056095(JP,A)
【文献】特開平07-302778(JP,A)
【文献】特開2005-310940(JP,A)
【文献】特開2014-042027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を支持する支持ユニットにおいて、
回転可能なチャックステージと、
前記チャックステージより上部に配置され、前記支持ユニットに支持された基板を加熱する加熱部材と、
前記加熱部材の下に配置される反射板と、
前記反射板の下に配置される冷却板と、
上部から見る時、前記反射板に形成された開口と重畳されるように配置され、前記冷却板の上部に配置される支持部材と、
前記加熱部材に電力を印加する電源と、
前記チャックステージより上部に配置され、前記加熱部材が配置される内部空間を形成するウィンドウと、
前記加熱部材に印加される前記電力を選択的に遮断するインターロックモジュールと、を含
み、
前記インターロックモジュールは、
前記内部空間の温度変化に応じて前記電源および前記加熱部材により提供される閉回路を開放させることにより、前記電源から前記加熱部材に伝達される前記電力を遮断する遮断部材を含み、
前記遮断部材は、前記支持部材に設置される
支持ユニット。
【請求項2】
前記支持ユニットは、
制御器をさらに含み、
前記インターロックモジュールは、
前記内部空間の温度を測定し、測定された前記内部空間の温度を前記制御器に伝達する温度センサーを含み、
前記制御器は、
前記温度センサーから伝達された前記内部空間の温度が設定温度より高い場合、前記電力が前記加熱部材に印加されることを遮断する制御信号を発生させる請求項1に記載の支持ユニット。
【請求項3】
前記遮断部材は、
第1遮断部材と、
前記第1遮断部材と直列連結され、前記第1遮断部材と異なる電力遮断構造を有する第2遮断部材と、を含む請求項
1に記載の支持ユニット。
【請求項4】
前記第1遮断部材は、ヒューズ(Fuse)を含み、
前記第2遮断部材は、バイメタル(Bi-Metal)を含む請求項
3に記載の支持ユニット。
【請求項5】
前記加熱部材の下に配置される板と、
前記板に形成された開口に挿入され、前記電力を前記加熱部材に伝達する電源ラインと連結される端子台と、をさらに含み、
前記加熱部材は、
環形状を有し、その一端及び他端が各々の前記端子台と連結される請求項1乃至請求項
4のいずれかの一項に記載の支持ユニット。
【請求項6】
前記支持ユニットは、
前記チャックステージと結合されて前記チャックステージを回転させ、中空を有するスピン駆動部と、
前記スピン駆動部の前記中空に挿入される本体と、をさらに含み、
前記板は、前記チャックステージの回転から独立的に前記本体と結合される請求項
5に記載の支持ユニット。
【請求項7】
前記加熱部材は、
複数に提供され、
上部から見る時、前記加熱部材は、前記本体を囲むように構成される請求項
6に記載の支持ユニット。
【請求項8】
基板を処理する装置において、
内部空間を有するチャンバーと、
前記内部空間で基板を支持し、回転させる支持ユニットと、
前記支持ユニットに支持されて回転する基板に処理液を供給する液供給ユニットと、
前記支持ユニットが支持する基板を処理するための処理空間を有するボウルと、
制御器と、を含み、
前記支持ユニットは、
中空を有するスピン駆動部と結合されるチャックステージと、
前記スピン駆動部の前記中空に挿入されるノズル本体と、 前記チャックステージより上部に配置され、前記支持ユニットに支持された基板を加熱する加熱部材と、
前記ノズル本体と結合され、前記加熱部材の下に配置される反射板と、
前記反射板の下に配置される冷却板と、
前記反射板に形成された開口に挿入され、前記冷却板の上部に配置される支持部材と、
前記加熱部材に電力を印加する電源と、
前記チャックステージより上部に配置され、前記加熱部材が配置される内部空間を形成するウィンドウと、
前記内部空間の温度が設定温度より高い場合、前記加熱部材に伝達される前記電力を遮断するインターロックモジュールと、を含み、
前記インターロックモジュールは、
前記内部空間の温度を測定し、測定された前記内部空間の温度を前記制御器に伝達する温度センサーと、
前記内部空間の温度変化に応じて前記電源
および前記加熱部材
により提供される閉回路を開放させ
ることにより、前記電源
から前記加熱部材に伝達される前記電力を遮断する遮断部材と、を含
み、
前記遮断部材は、前記支持部材に設置される
基板処理装置。
【請求項9】
前記制御器は、
前記温度センサーから伝達された前記内部空間の温度が前記設定温度より高い場合、前記電力が前記加熱部材に印加されることを遮断する制御信号を発生させる請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記遮断部材は、
第1遮断部材と、
前記第1遮断部材と異なる電力遮断構造を有する第2遮断部材と、を含む請求項
8に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1遮断部材は、ヒューズ(Fuse)を含み、
前記第2遮断部材は、バイメタル(Bi-Metal)を含む請求項
10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記加熱部材の下に配置される板と、
前記板に形成された開口に挿入され、前記加熱部材に前記電力を伝達する電源ラインと連結される端子台と、をさらに含み、
前記加熱部材は、
環形状を有してその一端及び他端が各々前記端子台と連結される請求項
8乃至請求項
11のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記加熱部材は、
複数に提供され、
各々の前記加熱部材は、上部から見る時前記ノズル本体を囲むように構成される請求項
8乃至請求項
11のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記加熱部材は、
前記チャックステージの回転から独立的に前記反射板の上部に固定設置される請求項
13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
基板を支持する支持ユニットにおいて、
中空を有するスピン駆動部と結合されるチャックステージと、
前記支持ユニットに支持された基板の背面に処理流体を供給するバックノズル部と、
前記チャックステージより上部に配置され、前記支持ユニットに支持された基板を加熱する複数のIRランプと、
前記IRランプに電力を印加する電源と、
前記チャックステージより上部に配置され、前記IRランプが配置される内部空間を形成し、その側面に少なくとも1つ以上の流出ホールが形成されるウィンドウと、
前記IRランプより下部に配置される反射板と、
冷却流体が流れる冷却流路が形成され、前記反射板より下部に配置されその上面の中で一部が前記反射板の下面と接触される冷却板と、
前記反射板に形成された開口に挿入され、前記冷却板に置かれる支持部材と、
前記反射板
と前記冷却板
との間
の空間に非活性ガスを供給するガス供給ラインと、
設定条件が満足されれば、前記IRランプに印加される前記電力を遮断するインターロックモジュールを含
み、
前記インターロックモジュールは、
前記支持部材に設置され、前記内部空間の温度変化に応じて前記電源および前記IRランプにより提供される閉回路を開放させることにより、前記電源から前記IRランプに伝達される前記電力を遮断する遮断部材と、
前記内部空間の温度を測定し、前記支持ユニットを制御する制御器に測定された前記内部空間の温度を伝達する温度センサーと、を含む
支持ユニット。
【請求項16】
前記バックノズル部は、
前記中空に挿入されるノズル本体と、
前記ノズル本体の上部に提供される流体噴射部と、を含み
、
前記反射板
および前記冷却板は、前記バックノズル部と結合されて前記チャックステージの回転から独立的であり、
前記流出ホールは、複数
が提供され、上部から見る時、前記ウィンドウの円周方向に沿って離隔されて形成される請求項
15に記載の支持ユニット。
【請求項17】
前記遮断部材は、
ヒューズ(Fuse)を有する第1遮断部材と、
バイメタル(Bi-Metal)を有する第2遮断部材と、を含み、
前記制御器は、
前記温度センサーから伝達された前記内部空間の温度が設定温度より高い場合、前記電力が前記IRランプに伝達されることを遮断する制御信号を発生させる請求項
15又は請求項
16に記載の支持ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は支持ユニット及び基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、平板表示素子製造や半導体製造工程でガラス基板やウエハを処理する工程は感光液塗布工程(photoresist coating process)、現像工程(developing process)、蝕刻工程(etching process)、アッシング工程(ashing process)等様々な工程を含む。各工程には基板に付着された各種汚染物を除去するために、薬液(chemical)又は純水(deionized water)を利用した洗浄工程(wet cleaning process)と基板表面に残留する薬液又は純水を乾燥させるための乾燥(drying process)工程が遂行される。また、最近には硫酸やリン酸のようなケミカルを利用してシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を選択的に除去する処理工程(例えば、蝕刻工程)を進行している。
【0003】
ケミカルを利用した基板処理装置では基板に対する処理効率を改善するために基板を加熱する基板処理装置が利用されている。特許文献1には上述した基板処理装置の一例が開示されている。特許文献1によれば、基板処理装置はスピンヘッド内に基板を加熱するランプを有する。ランプは基板を加熱する輻射熱を発生させる。ランプが輻射する熱が基板に伝達されれば、基板の温度は高くなる。したがって、基板処理効率は高くなる。
【0004】
しかし、ランプの異常動作又はランプを作動させる部品の故障等の理由によって、ランプが配置される空間の温度が過度に高くなることができる。この場合、スピンヘッドで爆発が発生することがあり得る。また、スピンヘッドの駆動器に熱が伝達されて駆動器に故障を誘発することがあり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国特許公開第2005-0072598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は基板を加熱する加熱部材の異常作動又は加熱部材を作動させる部品の故障等を検出できる支持ユニット及び基板処理装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的は加熱部材が配置される空間の温度が過度に高くなること(Overtemp、過熱)を検出できる支持ユニット及び基板処理装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は加熱部材が発生させる熱による爆発危険及び/又はスピン駆動部の故障リスクを改善することができる支持ユニット及び基板処理装置を提供することにある。
【0009】
本発明の目的はここに制限されなく、言及されないその他の目的は下の記載から通常の技術者が明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は支持ユニットを提供する。基板を支持する支持ユニットは、回転可能なチャックステージと、前記チャックステージより上部に配置され、前記支持ユニットに支持された基板を加熱する加熱部材と、前記加熱部材に電力を印加する電源と、前記チャックステージより上部に配置され、前記加熱部材が配置される内部空間を形成するウィンドウと、前記加熱部材に印加される前記電力を選択的に遮断するインターロックモジュールと、を含むことができる。
【0011】
一実施形態によれば、前記支持ユニットは、制御器をさらに含み、前記インターロックモジュールは、前記内部空間の温度を測定し、測定された前記内部空間の温度を前記制御器に伝達する温度センサーを含み、前記制御器は、前記温度センサーから伝達された前記内部空間の温度が設定温度より高い場合、前記電力が前記加熱部材に印加されることを遮断する制御信号を発生させることができる。
【0012】
一実施形態によれば、前記インターロックモジュールは、前記内部空間の温度変化に応じて前記電源、そして前記加熱部材が提供される閉回路を開放させて前記電源が前記加熱部材に伝達される前記電力を遮断する遮断部材を含むさらに含むことができる。
【0013】
一実施形態によれば、前記遮断部材は、第1遮断部材と、前記第1遮断部材と直列連結され、前記第1遮断部材と異なる電力遮断構造を有する第2遮断部材と、を含むことができる。
【0014】
一実施形態によれば、前記第1遮断部材はヒューズ(Fuse)を含み、前記第2遮断部材はバイメタル(Bi-Metal)を含むことができる。
【0015】
一実施形態によれば、前記支持ユニットは、前記加熱部材の下に配置される反射板と、前記反射板下に配置される冷却板と、上部から見る時、前記反射板に形成された開口と重畳されるように配置され、前記冷却板の上部に配置される支持部材と、を含み、前記支持部材には、前記遮断部材が設置されることができる。
【0016】
一実施形態によれば、前記加熱部材の下に配置される板と、前記板に形成された開口に挿入され、前記電力を前記加熱部材に伝達する電源ラインと連結される端子台と、をさらに含み、前記加熱部材は、環形状を有し、その一端及び他端が各々前記端子台と連結されることができる。
【0017】
一実施形態によれば、前記支持ユニットは、前記チャックステージと結合されて前記チャックステージを回転させ、中空を有するスピン駆動部と、前記スピン駆動部の前記中空に挿入される本体と、をさらに含み、前記板は前記チャックステージの回転から独立的になるように前記本体と結合されることができる。
【0018】
一実施形態によれば、前記加熱部材は、複数に提供され、上部から見る時、前記加熱部材は前記本体を囲むように構成されることができる。
【0019】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、内部空間を有するチャンバーと、前記内部空間で基板を支持し、回転させる支持ユニットと、前記支持ユニットに支持されて回転する基板に処理液を供給する液供給ユニットと、前記支持ユニットが支持する基板を処理するための処理空間を有するボウルと、制御器と、を含み、前記支持ユニットは、中空を有するスピン駆動部と結合されるチャックステージと、前記チャックステージより上部に配置され、前記支持ユニットに支持された基板を加熱する加熱部材と、前記加熱部材に電力を印加する電源と、前記チャックステージより上部に配置され、前記加熱部材が配置される内部空間を形成するウィンドウと、前記内部空間の温度が設定温度より高い場合前記加熱部材に伝達される前記電力を遮断するインターロックモジュールと、を含み、前記インターロックモジュールは、前記内部空間の温度を測定し、測定された前記内部空間の温度を前記制御器に伝達する温度センサー、又は前記内部空間の温度変化に応じて前記電源、そして前記加熱部材が提供される閉回路を開放させて前記電源が前記加熱部材に伝達される前記電力を遮断する遮断部材と、を含むことができる。
【0020】
一実施形態によれば、前記制御器は、前記温度センサーから伝達された前記内部空間の温度が前記設定温度より高い場合、前記電力が前記加熱部材に印加されることを遮断する制御信号を発生させることができる。
【0021】
一実施形態によれば、前記支持ユニットは、前記スピン駆動部の前記中空に挿入されるノズル本体と、前記ノズル本体と結合され、前記加熱部材の下に配置される反射板と、前記反射板下に配置される冷却板と、前記反射板に形成された開口に挿入され、前記冷却板の上部に配置される支持部材と、を含み、前記支持部材には前記遮断部材が設置されることができる。
【0022】
一実施形態によれば、前記遮断部材は、第1遮断部材と、前記第1遮断部材と異なる電力遮断構造を有する第2遮断部材と、を含むことができる。
【0023】
一実施形態によれば、前記第1遮断部材はヒューズ(Fuse)を含み、前記第2遮断部材はバイメタル(Bi-Metal)を含むことができる。
【0024】
一実施形態によれば、前記開口に挿入され、前記電力を前記加熱部材に伝達する電源ラインと連結される端子台をさらに含み、前記加熱部材は、環形状を有してその一端及び他端が各々前記端子台と連結されることができる。
【0025】
一実施形態によれば、前記加熱部材は、複数に提供され、各々の前記加熱部材は、上部から見る時、前記ノズル本体を囲むように構成されることができる。
【0026】
一実施形態によれば、前記加熱部材は、前記チャックステージの回転から独立的になるように前記反射板の上部に固定設置されることができる。
【0027】
また、本発明は基板を支持する支持ユニットを提供する。支持ユニットは、中空を有するスピン駆動部と結合されるチャックステージと、前記支持ユニットに支持された基板の背面に処理流体を供給するバックノズル部と、前記チャックステージより上部に配置され、前記支持ユニットに支持された基板を加熱する複数のIRランプと、前記IRランプに電力を印加する電源と、前記チャックステージより上部に配置され、前記IRランプが配置される内部空間を形成し、その側面に少なくとも1つ以上の流出ホールが形成されるウィンドウと、前記IRランプより下部に配置される反射板と、冷却流体が流れる冷却流路が形成され、前記反射板より下部に配置され、その上面の中で一部が前記反射板の下面と接触される冷却板と、前記反射板、そして前記冷却板の間空間に非活性ガスを供給するガス供給ラインと、設定条件が満足されれば、前記IRランプに印加される前記電力を遮断するインターロックモジュールと、を含むことができる。
【0028】
一実施形態によれば、前記バックノズル部は、前記中空に挿入されるノズル本体と、前記ノズル本体の上部に提供される流体噴射部と、を含み、前記支持ユニットは、前記反射板、そして前記冷却板は前記バックノズル部と結合されて前記チャックステージの回転から独立的であり、前記流出ホールは、複数に提供され、上部から見る時、前記ウィンドウの円周方向に沿って離隔されて形成されることができる。
【0029】
一実施形態によれば、前記支持ユニットは、前記反射板に形成された開口に挿入され、前記冷却板に置かれる支持部材を含み、前記インターロックモジュールは、前記支持部材に設置され、前記内部空間の温度変化に応じて前記電源、そして前記IRランプが提供される閉回路を開放させて前記電源が前記IRランプに伝達される前記電力を遮断する遮断部材と、そして、前記内部空間の温度を測定し、測定された前記内部空間の温度を前記支持ユニットを制御する制御器に伝達する温度センサーと、を含み、前記遮断部材は、ヒューズ(Fuse)を有する第1遮断部材と、バイメタル(Bi-Metal)を有する第2遮断部材と、を含み、前記制御器は、前記温度センサーから伝達された前記内部空間の温度が設定温度より高い場合、前記電力が前記IRランプに伝達されることを遮断する制御信号を発生させることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施形態によれば、基板を加熱する加熱部材の異常作動又は加熱部材を作動させる部品の故障等を検出することができる。
【0031】
また、本発明の一実施形態によれば、加熱部材が配置される空間の温度が過度に高くなることを検出することができる。
【0032】
また、本発明の一実施形態によれば、加熱部材が発生させる熱による爆発危険及び/又はスピン駆動部の故障リスクを改善することができる。
【0033】
本発明の効果が上述した効果によって限定されることではなく、言及されない効果は本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の一実施形態による基板処理装置が提供された基板処理設備を概略的に示した平面図である。
【
図2】
図1の工程チャンバーに提供される基板処理装置の平面図である。
【
図3】
図1の工程チャンバーに提供される基板処理装置の断面図である。
【
図4】
図2のA-A’方向から見た支持ユニットの断面図である。
【
図5】
図4の支持ユニットの一部分を拡大して示す図面である。
【
図6】
図5のウインドー、そしてチャックステージの一部を拡大して示す斜視図である。
【
図8】
図4の支持ユニットが基板を加熱する形状を示す図面である。
【
図9】
図2の‘B’領域を拡大して見た図面である。
【
図10】
図9のC-C’方向から見た支持ユニットの断面図である。
【
図11】本発明の加熱モジュール、そしてインターロックモジュールの電気的な連結の一例を概略的に示したブロック図である。
【
図12】
図11のインターロックモジュールがインターロックを遂行する一例を示す図面である。
【
図13】
図11のインターロックモジュールがインターロックを遂行する他の例を示す図面である。
【
図14】
図11のインターロックモジュールがインターロックを遂行する他の例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下では添付した図面を参考として本発明の実施形態に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は様々な異なる形態に具現されることができ、ここで説明する実施形態に限定されない。また、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明することにおいて、関連された公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすることができていると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。また、類似な機能及び作用をする部分に対しては図面の全体に亘って同一な符号を使用する。
【0036】
ある構成要素を‘含む’ということは、特別に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外することではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。具体的に、“含む”又は“有する”等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることがであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないことと理解されなければならない。
【0037】
単数の表現は文脈の上に明確に異なりに表現しない限り、複数の表現を含む。また、図面で要素の形状及びサイズ等はより明確な説明のために誇張されることができる。
【0038】
図1は本発明の一実施形態による基板処理装置が提供された基板処理設備を概略的に示した平面図である。
図1を参照すれば、基板処理設備1はインデックスモジュール1000と工程処理モジュール2000と制御器3000を含む。
【0039】
インデックスモジュール1000はロードポート1200及び移送フレーム1400を含む。ロードポート1200、移送フレーム1400、及び工程処理モジュール2000は順次的に一列に配列される。以下、ロードポート1200、移送フレーム1400、そして工程処理モジュール2000が配列された方向を第1の方向12とする。そして、上部から見る時、第1の方向12と垂直になる方向を第2方向14とし、第1の方向12と第2方向14を含む平面に垂直である方向を第3方向16とする。
【0040】
ロードポート1200には基板Wが収納されたキャリヤー1300が安着される。ロードポート1200は複数が提供され、これらは第2方向14に沿って一列に配置される。
図1では4つのロードポート1200が提供されたことと図示した。しかし、ロードポート1200の数は工程処理モジュール2000の工程効率及びフットプリント等の条件に応じて増加するか、又は減少してもよい。キャリヤー1300には基板Wの縁を支持するように提供されたスロット(図示せず)が形成される。スロットは第3方向16に複数が提供される。基板Wは第3方向16に沿って互いに離隔された状態に積層されるようにキャリヤー1300内に位置される。キャリヤー1300としては前面開放一体型ポッド(Front Opening Unified Pod;FOUP)が使用されることができる。
【0041】
工程処理モジュール2000はバッファユニット2200、移送チャンバー2400、そして工程チャンバー2600を含む。移送チャンバー2400はその長さ方向が第1方向12と平行に配置される。第2方向14に沿って移送チャンバー2400の一側及び他側には各々工程チャンバー2600が配置される。移送チャンバー2400の一側に位置した工程チャンバー2600と移送チャンバー2400の他側に位置した工程チャンバー2600は移送チャンバー2400を基準に互いに対称になるように提供される。工程チャンバー2600の中で一部は移送チャンバー2400の長さ方向に沿って配置される。また、工程チャンバー2600の中で一部は互いに積層されるように配置される。即ち、移送チャンバー2400の一側には工程チャンバー2600がAXB(AとBは各々1以上の自然数)の配列に配置されることができる。ここで、Aは第1の方向12に沿って一列に提供された工程チャンバー2600の数であり、Bは第3方向16に沿って一列に提供された工程チャンバー2600の数である。移送チャンバー2400の一側に工程チャンバー2600が4つ又は6つ提供される場合、工程チャンバー2600は2X2又は3X2の配列に配置されることができる。工程チャンバー2600の数は増加するか、或いは減少してもよい。上述したことと異なりに、工程チャンバー2600は移送チャンバー2400の一側のみに提供されることができる。また、上述したことと異なりに、工程チャンバー2600は移送チャンバー2400の一側及び両側に単層に提供されることができる。
【0042】
バッファユニット2200は移送フレーム1400と移送チャンバー2400との間に配置される。バッファユニット2200は移送チャンバー2400と移送フレーム1400との間に基板Wが搬送される前に基板Wが留まる空間を提供する。バッファユニット2200はその内部に基板Wが置かれるスロット(図示せず)が提供され、スロット(図示せず)は相互間に第3方向16に沿って離隔されるように複数提供される。バッファユニット2200で移送フレーム1400と対向する面と移送チャンバー2400と対向する面の各々が開放される。
【0043】
移送フレーム1400はロードポート1200に安着されたキャリヤー1300とバッファユニット2200との間に基板Wを搬送する。移送フレーム1400にはインデックスレール1420とインデックスロボット1440が提供される。インデックスレール1420はその長さ方向が第2方向14と並んで提供される。インデックスロボット1440はインデックスレール1420上に設置され、インデックスレール1420に沿って第2方向14に直線移動される。インデックスロボット1440はベース1441、本体1442、そしてインデックスアーム1443を有する。ベース1441はインデックスレール1420に沿って移動可能するように設置される。本体1442はベース1441に結合される。本体1442はベース1441上で第3方向16に沿って移動可能するように提供される。また、本体1442はベース1441上で回転可能するように提供される。インデックスアーム1443は本体1442に結合され、本体1442に対して前進及び後進移動できるように提供される。インデックスアーム1443は複数が提供されて各々個別駆動されるように提供される。インデックスアーム1443は第3方向16に沿って互いに離隔された状態に積層されるように配置される。インデックスアーム1443の中で一部は工程処理モジュール2000からキャリヤー1300に基板Wを搬送する時に使用され、他の一部はキャリヤー1300から工程処理モジュール2000に基板Wを搬送する時に使用されることができる。これはインデックスロボット1440が基板Wを搬入及び搬出する過程で工程処理前の基板Wから発生されたパーティクルが工程処理後の基板Wに付着されることを防止することができる。
【0044】
移送チャンバー2400はバッファユニット2200と工程チャンバー2600との間に、そして工程チャンバー2600の間に基板Wを搬送する。移送チャンバー2400にはガイドレール2420とメーンロボット2440が提供される。ガイドレール2420はその長さ方向が第1の方向12と並んで配置される。メーンロボット2440はガイドレール2420上に設置され、ガイドレール2420上で第1の方向12に沿って直線移動される。メーンロボット2440はベース2441、本体2442、そしてメーンアーム2443を有する。ベース2441はガイドレール2420に沿って移動可能するように設置される。本体2442はベース2441に結合される。本体2442はベース2441上で第3方向16に沿って移動可能するように提供される。また、本体2442はベース2441上で回転可能するように提供される。メーンアーム2443は本体2442に結合され、これは本体2442に対して前進及び後進移動できるように提供される。メーンアーム2443は複数に提供されて各々個別に駆動されるように提供される。メーンアーム2443は第3方向16に沿って互いに離隔された状態に積層されるように配置される。バッファユニット2200から工程チャンバー2600に基板Wを搬送する時に使用されるメーンアーム2443と工程チャンバー2600からバッファユニット2200に基板Wを搬送する時に使用されるメーンアーム2443は互いに異なることができる。
【0045】
工程チャンバー2600内には基板Wに対して液処理工程(例えば、洗浄工程、又は蝕刻工程のような膜除去工程)を遂行する基板処理装置10が提供される。各々の工程チャンバー2600内に提供された基板処理装置10は遂行する工程の種類に応じて異なる構造を有することができる。選択的に、各々の工程チャンバー2600内の基板処理装置10は同一な構造を有することができる。選択的に、工程チャンバー2600は複数のグループに区分されて、同一なグループに属する工程チャンバー2600に提供された基板処理装置10は互いに同一な構造を有し、異なるグループに属する工程チャンバー2600に提供された基板処理装置10は互いに異なる構造を有することができる。例えば、工程チャンバー2600が2つのグループに分けられる場合、移送チャンバー2400の一側には第1グループの工程チャンバー2600が提供され、移送チャンバー2400の他側には第2グループの工程チャンバー2600が提供されることができる。選択的に、移送チャンバー2400の一側及び他側の各々で下層には第1グループの工程チャンバー2600が提供され、上層には第2グループの工程チャンバー2600が提供されることができる。第1グループの工程チャンバー2600と第2グループの工程チャンバー2600は各々使用されるケミカルの種類や、洗浄方式の種類に応じて区分されることができる。
【0046】
制御器3000は基板処理設備1を制御することができる。制御器3000はインデックスモジュール1000、そして工程処理モジュール2000を制御することができる。制御器3000は工程処理モジュール2000の工程チャンバー2600に提供され、後述する基板処理装置10を制御することができる。制御器3000は基板処理装置10を有し、後述する支持ユニット300を制御することができる。制御器3000は後述するインターロックモジュール700が伝達する温度データが伝達され、伝達された温度データに基づいて支持ユニット300を制御することができる。
【0047】
また、制御器3000は基板処理設備1の制御を実行するマイクロプロセッサー(コンピュータ)で成されるプロセスコントローラと、オペレータが基板処理設備1を管理するためにコマンド入力操作等を行うキーボードや、基板処理設備1の稼動状況を可視化して表示するディスプレー等で成されるユーザインターフェイスと、基板処理設備1で実行される処理をプロセスコントローラの制御で実行するための制御プログラムや、各種データ及び処理条件に応じて各構成部に処理を実行させるためのプログラム、即ち処理レシピが格納された格納部を具備することができる。また、ユーザインターフェイス及び格納部はプロセスコントローラに接続されていることができる。処理レシピは格納部の中で記憶媒体に記憶されていることができ、記憶媒体は、ハードディスクであってもよく、CD-ROM、DVD等の可搬性ディスクや、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。
【0048】
以下では、本発明の工程チャンバー2600に提供される基板処理装置10に対して説明する。下の実施形態では基板処理装置10が高温の硫酸、高温のリン酸、アルカリ性薬液、酸性薬液、リンス液、そして乾燥ガスのような処理流体を使用して基板Wを液処理する装置を例として説明する。しかし、本発明の技術的思想はこれに限定されなく、回転する基板Wに処理液を供給して液処理工程を遂行する様々な基板処理装置に全て適用されることができる。
【0049】
図2は
図1の工程チャンバーに提供される基板処理装置の平面図であり、
図3は
図1の工程チャンバーに提供される基板処理装置の断面図である。
図2と
図3を参照すれば、基板処理装置10はチャンバー100、ボウル200、支持ユニット300、液供給ユニット400、排気ユニット500、昇降ユニット600、そしてインターロックモジュール700を含む。
【0050】
チャンバー100は密閉された内部空間を提供する。上部には気流供給部材110が設置される。気流供給部材110はチャンバー100の内部に下降気流を形成する。気流供給部材110は高湿度の外気をフィルタリングしてチャンバー100の内部に供給する。高湿度の外気は気流供給部材110を通過してチャンバー100の内部に供給され、下降気流を形成する。下降気流は基板Wの上部に均一な気流を提供し、処理流体によって基板W表面が処理される過程で発生される汚染物質を空気と共にボウル200の回収筒210、220、230を通じて排気ユニット500に排出させる。
【0051】
チャンバー100の内部空間は水平隔壁102によって工程領域120(処理空間の一例)とメンテナンス領域130とに分けられる。工程領域120にはボウル200と支持ユニット300が位置する。メンテナンス領域130にはボウル200と連結される回収ライン241、243、245、排気ライン510の他にも昇降ユニット600の駆動部と、液供給ユニット300の駆動部、供給ライン等が位置する。メンテナンス領域130は工程領域120から隔離される。
【0052】
ボウル200は後述する支持ユニット300が支持する基板Wを処理するための処理空間を有することができる。ボウル200は上部が開放された円筒形状を有し、基板Wを処理するための処理空間を有する。ボウル200の開放された上面は基板Wの搬出及び搬入通路として提供される。処理空間には支持ユニット300が位置される。支持ユニット300は工程進行する時、基板Wを支持した状態で基板Wを回転させる。
【0053】
ボウル200は強制排気が行われるように下端部に排気ダクト290が連結された下部空間を提供する。ボウル200には回転される基板W上で飛散される処理液と気体を流入及び吸入する第1回収筒210、第2回収筒220、そして第3回収筒230が多段に配置される。
【0054】
環状の第1回収筒210、第2回収筒220、そして第3回収筒230は1つの共通の環状空間と通じる排気口Hを有する。具体的に、第1乃至第3回収筒210、220、230は各々環状のリング形状を有する底面及びその底面から上方向に延長されて円筒形状を有する側壁を含む。第2回収筒220は第1回収筒210を囲み、第1回収筒210から離隔される。第3回収筒230は第2回収筒220を囲み、第2回収筒220から離隔される。
【0055】
第1回収筒210、第2回収筒220、そして第3回収筒230は基板Wから飛散された処理液及びヒューム(Fume)が含まれた気流が流入される第1回収空間RS1、第2回収空間RS2、そして第3回収空間RS3を提供することができる。第1回収空間RS1は第1回収筒210によって定義され、第2回収空間RS2は第1回収筒210と第2回収筒220間の離隔空間によって定義され、第3回収空間RS3は第2回収筒220と第3回収筒230との間の離隔空間によって定義される。
【0056】
第1回収筒210、第2回収筒220、そして第3回収筒230の各上面は中央部が開放される。第1回収筒210、第2回収筒220、そして第3回収筒230は連結された側壁から開放部に行くほど、対応する底面との距離がだんだん遠くなる傾斜面になる。基板Wから飛散された処理液は第1回収筒210、第2回収筒220、そして第3回収筒230の上面に沿って第1回収空間RS1、第2回収空間RS2、及び/又は第3回収空間RS3内に流れていく。
【0057】
第1回収空間RS1に流入された第1処理液は第1回収ライン241を通じて外部に排出される。第2回収空間RS2に流入された第2処理液は第2回収ライン143を通じて外部に排出される。第3回収空間RS3に流入された第3処理液は第3回収ライン145を通じて外部に排出される。
【0058】
液供給ユニット400は基板Wに処理液を供給して基板Wを処理することができる。液供給ユニット400は基板Wに加熱された処理液を供給することができる。処理液は基板Wの表面を処理することができる。処理液は基板W上の薄膜を除去することのように、基板Wを蝕刻処理するための高温のケミカルであり得る。一例として、ケミカルは硫酸、リン酸、又は硫酸とリン酸の混合液であり得る。液供給ユニット400は液ノズル部材410、そして供給部420を含むことができる。
【0059】
液ノズル部材410はノズル411、ノズルアーム413、支持ロード415、ノズル駆動器417を含むことができる。ノズル411は供給部420から処理液が供給されることができる。ノズル411は処理液を基板Wの表面に吐出することができる。ノズルアーム413は一方向に長さが長く提供されるアームであって、先端にノズル411が装着される。ノズルアーム413はノズル411を支持する。ノズルアーム413の後段には支持ロード415が装着される。支持ロード415はノズルアーム413の下部に位置する。支持ロード415はノズルアーム413に垂直に配置される。ノズル駆動器417は支持ロード415の下端に提供される。ノズル駆動器417は支持ロード415の長さ方向軸を中心に支持ロード415を回転させる。支持ロード415の回転によってノズルアーム413とノズル411が支持ロード415を軸にスイング移動する。ノズル411はボウル200の外側と内側との間をスイング移動することができる。そして、ノズル411は基板Wの中央領域と縁領域との間の区間をスイング移動し、処理液を吐出することができる。
【0060】
排気ユニット500はボウル200の内部を排気することができる。一例として、排気ユニット500は工程の時、第1回収筒210、第2回収筒220、そして第3回収筒230の中で処理液を回収する回収筒に排気圧力(吸引圧力)を提供することができる。排気ユニット500は排気ダクト290と連結される排気ライン510、ダンパー520を含むことができる。排気ライン510は排気ポンプ(図示せず)から排気圧が提供され、半導体生産ラインの底面空間に埋め込まれたメーン排気ラインと連結される。
【0061】
一方、ボウル200はボウル200の垂直位置を変更させる昇降ユニット600と結合される。昇降ユニット600はボウル200を上下方向に直線移動させる。ボウル200が上下に移動されることによって支持ユニット300に対するボウル200の相対高さが変更される。
【0062】
昇降ユニット600はブラケット612、移動軸614、そして駆動器616を含む。ブラケット612はボウル200の外壁に固定設置される。ブラケット612には駆動器616によって上下方向に移動される移動軸614が固定結合される。基板Wが支持ユニット300にローディング又はアンローディングされる時、支持ユニット300がボウル200の上部に突出されるようにボウル200は下降する。また、工程が進行する時には基板Wに供給された処理液の種類に応じて処理液が既設定された回収筒210、220、230に流入されるようにボウル200の高さが調節される。ボウル200は前記各回収空間RS1、RS2、RS3別に回収される処理液と汚染ガスの種類を異なりにすることができる。
【0063】
図4は
図2のA-A’方向から見た支持ユニットの断面図であり、
図5は
図4の支持ユニットの一部分を拡大して示す図面である。
図4、そして
図5を参照すれば、支持ユニット300は工程進行のうちに基板Wを支持し、工程が進行される間に基板Wを回転させることができる。
【0064】
支持ユニット300はチャック310、スピン駆動部320、バックノズル部330、加熱モジュール340、反射板360、冷却板370、ガス供給部材380、そして冷却流体供給部材390を含むことができる。
【0065】
チャック310はチャックステージ312、そして石英ウインドー314を含むことができる。石英ウインドー314はチャックステージ312の上部に配置されることができる。
【0066】
石英ウインドー314は後述する加熱部材342を保護するために提供されることができる。石英ウインドー314は加熱部材342を覆うことができる。石英ウインドー314は加熱部材342が配置される内部空間317を形成することができる。例えば、石英ウインドー314は後述するチャックステージ312と互いに組み合わせて内部空間317を形成することができる。また、石英ウインドー314はチャックステージ312を覆うカバー形状を有することができる。内部空間317には後述する反射板360、そして冷却板370が配置されることができる。チャックステージ312はスピン駆動部320と結合されて回転可能することができる。石英ウインドー314はチャックステージ312と互いに結合されることができる。したがって、石英ウインドー314はチャックステージ312と共に回転されることができる。
【0067】
石英ウインドー314は後述する加熱部材342が発生させる光が透過できるように透明な素材で提供されることができる。また、上部から見る時、チャックステージ312が有する直径は石英ウインドー314が有する直径より大きいことができる。
【0068】
また、石英ウインドー314は上面、そして側面を含むことができる。石英ウインドー314の上面は支持ユニット300に支持される基板Wの下面と対向するように提供されることができる。即ち、石英ウインドー314の上面は支持ユニット300に支持される基板Wの下面と互いに平行である面であり得る。また、石英ウインドー314の側面は石英ウインドー314の縁領域で上面から下方向に延長されて形成されることができる。石英ウインドー314の側面には後述する非活性ガスが流出される少なくとも1つ以上の流出ホール314aが形成されることができる。例えば、流出ホール314aは後述するガス供給ライン380が供給するガスGが流出されるホールであり得る。流出ホール314aは石英ウインドー314の側面に形成され、
図6に図示されたように互いに同一な間隔に離隔されて形成されることができる。例えば、流出ホール314aは上部から見る時、石英ウインドー314の円周方向に沿って互いに同一な間隔に離隔されて形成されることができる。
【0069】
再び、
図5を参照すれば、また、石英ウインドー314には支持ピン318が提供されることができる。支持ピン318は石英ウインドー314の上部面の縁部に所定の間隔離隔されて配置される。支持ピン318は石英ウインドー314から上側に突出されるように提供される。支持ピン318は基板Wの下面を支持して基板Wが石英ウインドー314から上側方向に離隔された状態で支持されるようになる。
【0070】
チャックステージ312の縁にはチャッキングピン316が設置されることができる。チャッキングピン316は石英ウインドー314を貫通して石英ウインドー314の上側に突出されるように提供される。チャッキングピン316は多数の支持ピン318によって支持された基板Wが正位置に置かれるように基板Wを整列することができる。工程を進行する時、チャッキングピン316は基板Wの側部と接触されて基板Wが正位置から離脱されることを防止することができる。
【0071】
また、チャックステージ312には遮断突起312aが形成されることができる。遮断突起312aは支持ユニット300の外部の不純物がチャック310の内部空間317に流入されることを遮断することができる。遮断突起312aは上部から見る時、リング形状を有することができる。遮断突起312aは上部から見る時、後述する冷却板370を囲むように提供されることができる。また、遮断突起312aは上部から見る時、反射板360と重畳されるように提供されることができる。また、遮断突起312aはその上端が反射板360から離隔されるように提供されることができる。遮断突起312aの上端と反射板360の間の離隔された空間は後述する非活性ガスが流出される流出開口として機能することができる。
【0072】
チャックステージ312はスピン駆動部320に結合されて回転されることができる。スピン駆動部320は中空モーターを含み、中空を有する中空回転軸に提供されることができる。スピン駆動部320の中空には後述する第1ガス供給ライン381、第2ガス供給ライン383、冷却流体供給ライン391、そして冷却流体排出ライン393の中で少なくともいずれか1つ以上が提供されることができる。
【0073】
上述したように、チャックステージ312が回転される場合、石英ウインドー314はチャックステージ312と共に回転されることができる。また、チャック310内に提供される構成はチャック310の回転から独立的に位置されることができる。例えば、後述する加熱部材342、反射板360、冷却板370、第1ガス供給ライン381、第2ガス供給ライン383、冷却流体供給ライン391、冷却流体排出ライン393、ヒューズ722、バイメタル732、第1ライン724、第2ライン734、そして温度センサー710はチャック310の回転から独立的に位置されることができる。
【0074】
バックノズル部330は基板Wの背面に処理流体、例えば薬液を供給するために提供される。バックノズル部330は流体噴射部332、そしてノズル本体334を含むことができる。ノズル本体334は流体噴射部332と結合されることができる。例えば、ノズル本体334の上端には流体噴射部332が結合されることができる。流体噴射部332は薬液供給ライン(図示せず)から薬液が伝達されて基板Wの背面に処理流体を供給することができる。ノズル本体334は上下方向に延長され、内部に空間を有する筒形状に提供されることができる。ノズル本体334はスピン駆動部320の中空に挿入されて、スピン駆動部320及びチャックステージ312の回転から独立的に位置することができる。また、上述した反射板360、そして冷却板370はノズル本体334と結合されて、チャックステージ312及びスピン駆動部320の回転から独立的に提供されることができる。
【0075】
加熱モジュール340は工程進行の中で基板Wを加熱することができる。加熱モジュール340は加熱部材342、電源ライン344、電源346、スイッチ347、端子台348、そして支持部材349を含むことができる。
【0076】
加熱部材342はチャックステージ312より上部に配置されることができる。加熱部材342は石英ウインドー314の下に配置されることができる。加熱部材342はチャックステージ312と石英ウインドー314との間に配置されることができる。加熱部材342はノズル本体334に直接又は間接的に結合されて、チャックステージ312の回転から独立的に提供されることができる。例えば、加熱部材342は反射板360の上部に提供される支持ブラケット362によって支持されることができる。したがって、加熱部材342はチャックステージ312の回転から独立的に提供されることができる。加熱部材342は支持ユニット300に支持された基板Wを加熱することができる。加熱部材342は支持ユニット300に支持された基板Wに熱エネルギーを伝達して基板Wを加熱することができる。加熱部材342は支持ユニット300に支持された基板Wに光を照射して基板Wを加熱することができる。光は赤外線領域の波長を有する光であり得る。これと異なりに光は紫外線領域の波長を有する光であってもよい。加熱部材342は環形状を有することができる。加熱部材342は上部から見る時、上述したノズル本体334を囲むように提供されることができる。加熱部材342は複数に提供されることができる。各々の加熱部材342は上部から見る時、上述したノズル本体334を囲むように構成されることができる。加熱部材342は上部から見る時、互いに異なる直径を有するように提供されることができる。例えば、上部から見る時、加熱部材342の中でいずれか1つの内周直径は加熱部材342の中で他の1つの内周直径より小さいことができる。また、加熱部材342はランプであり得る。例えば、加熱部材342はIRランプであり得る。しかし、これに限定されることではなく、加熱部材342は基板Wを加熱することができる光を照射する公知された基材で多様に変形されることができる。
【0077】
また、加熱部材342が発生させる熱エネルギー(例えば、加熱部材342が発生させる光の出力)は個別的に制御されることができる。加熱部材342は各々の個別的な区域の温度を制御することによって、工程進行の間に基板Wの半径に応じて温度を連続的に増加又は減少するように制御することができる。本実施形態では5つの加熱部材342が図示されてあるが、これは1つの例に過ぎず加熱部材342の数は望む温度制御された程度に依存して加減されることができる。
【0078】
加熱モジュール340が有する電源ライン344、電源346、スイッチ347、端子台348、そして支持部材349に対する説明は後述する。
【0079】
反射板360は加熱部材340の下部に配置されることができる。反射板360は加熱部材342の下部に配置されることができる。反射板360は加熱部材342が発生させる熱エネルギーを基板Wに反射させることができる。反射板360は加熱部材342が発生させる熱エネルギーを基板Wの縁領域及び/又は基板Wの中央領域に反射させることができる。反射板360は加熱部材340が発生させる熱エネルギーに対する反射効率が高い材質で提供されることができる。反射板360は加熱部材342が照射する光に対する反射効率が高い材質で提供されることができる。例えば、反射板360は金、銀、銅、及び/又はアルミニウムを含む材質で提供されることができる。反射板360はクォーツに金、銀、銅、及び/又はアルミニウムでコーティングされた材質で提供されることができる。反射板360はクォーツに金、銀、銅、及び/又はアルミニウムを物理的気相蒸着法(PVD)方式にコーティングした材質で提供されることができる。
【0080】
冷却板370は反射板360の下部に配置されることができる。冷却板370には冷却流体が流れる冷却流路372が形成されることができる。冷却流体供給部材390は冷却流路372に冷却流体を供給することができる。冷却流体供給部材390は冷却流体供給ライン391、冷却流体供給源392、そして冷却流体排出ライン383を含むことができる。冷却流体供給ライン391は冷却流体供給源392から冷却流体が伝達されて冷却流路372に冷却流体を供給することができる。冷却板370は熱伝導率が優れた素材で提供されることができる。例えば、冷却板370はアルミニウムを含む素材で提供されることができる。
【0081】
また、冷却板370は上部から見る時、反射板360より小さい直径を有することができる。また、冷却板370は反射板360と接触されることができる。また、冷却板370の上面の中で一部領域は反射板360と接触され、冷却板370の上面の中で他の領域は反射板360と離隔されることができる。例えば、
図7に図示されたように冷却板370には中央ホール373、接触部374、そして離隔部375が形成されることができる。冷却板370の上面の中で接触部374は反射板360の下面と接触されることができる。冷却板370の上面の中で離隔部374は反射板360の下面と離隔されて後述する非活性ガスGが流入される間に空間を形成することができる。即ち、接触部374は離隔部375と比較する時、相対的にその高さが高いことができる。離隔部375は接触部374と比較する時、相対的にその高さが低いことができる。また、上部から見る時、単位面積当たり離隔部375に対比して接触部374が占める比率は、冷却板370の中央領域より冷却板370の縁領域でさらに大きいことができる。即ち、冷却板370の縁領域は反射板360とより多く接触され、冷却板370の中央領域は反射板360とより少なく接触されることができる。これは、石英ウインドー314が有する側面を有するので、石英ウインドー314の縁領域では加熱部材342が発生させる熱エネルギーをさらに多く持っているためである。したがって、反射板360の縁領域の温度が反射板360の中央領域の温度よりさらに高くなる恐れが大きいので、冷却板370は、その縁領域で反射板360とさらに多く接触されることができる構造を有する。
【0082】
また、接触部374は第1接触部374aと第2接触部374bを含むことができる。第1接触部374aは中央ホール733から冷却板370の縁領域に至るように形成されることができ、第2接触部374bは冷却板370の縁領域に形成されることができる。また、第2接触部374bは複数に提供されることができる。第2接触部374bは互いに離隔されて形成されることができる。隣接する第2接触部374bの間、そして第2接触部374bと第1接触部374aとの間の領域は後述する非活性ガスが流出される流出開口として機能することができる。
【0083】
再び、
図4と
図5を参照すれば、ガス供給部材380はチャックステージ312と石英ウインドー314が形成する内部空間317にガスGを供給することができる。ガス供給ライン380が内部空間317に供給するガスGは冷却ガスであり得る。ガス供給部材380は第1ガス供給ライン381、第1ガス供給源382、第2ガス供給ライン383、第2ガス供給源384を含むことができる。ガス供給部材380が内部空間317に供給するガスGは非活性ガスであり得る。例えば、ガスGは窒素、アルゴン等を含む非活性ガスであり得る。しかし、これに限定されることではなく、ガスGは公知された非活性ガスで多様に変形されることができる。第1ガス供給ライン381は第1ガス供給源382からガスGが伝達されて冷却板370と反射板360との間の空間にガスGを供給することができる。第2ガス供給ライン383は第2ガス供給源384からガスGが伝達されて冷却板370の下部領域にガスGを供給することができる。
【0084】
図8は
図4の支持ユニットが基板を加熱する形状を示す図面である。
図8を参照すれば、加熱部材342が発生させる熱エネルギーHは基板Wに直接的に伝達されるか、或いは反射板360によって反射されて基板Wに間接的に伝達されることができる。この時、反射板360は加熱部材342が発生させる熱エネルギーHによって温度が高くなることができる。反射板360の温度が高くなれば、反射板360の熱はスピン駆動部320に伝達されることができ、スピン駆動部320の温度が高くなれば、中空モーターを含む連結されるスピン駆動部320の駆動は適切に行われないか、又は中空モーターに故障を発生させることができる。したがって、加熱部材342によって加熱される反射板360の熱がスピン駆動部320に伝達されることを最小化することが非常に重要である。本発明の一実施形態によれば、冷却板370の冷却流路372には冷却水が流れることができる。そして、冷却板370は反射板360と接触されることができる。即ち、冷却板370は水冷式クーリング方式に反射板360の温度が過度に高くなることを防止することができる。
【0085】
場合によって、反射板360の熱によって冷却板370の冷却流路372に流れる冷却水に沸騰現象が発生されることができる。したがって、本発明の一実施形態による冷却板370は接触部374、そして離隔部375を含むことができる。即ち、冷却板370の上面全体が反射板360の下面と接触されることではなく、冷却板370の上面の中で一部領域が反射板360と接触される。そして、冷却板370の上面の中で反射板360と接触されない他の領域、そして反射板360の下面の間の空間にはガス供給部材380が供給する非活性ガスGが流れることができる。ガス供給部材380が供給する非活性ガスGは加熱部材342によって加熱された反射板360の熱の中で一部が冷却板370に伝達されることを遮断することができる。また、反射板360の熱の中で一部はガスGに伝達されて、流出ホール314aを通じて外部に排出されることができる。即ち、本発明の一実施形態によれば、冷却板370の上面の中で一部領域が反射板360と接触され、冷却板370と反射板360が離隔されて形成する空間に非活性ガスGが供給されて、冷却流路372に流れる冷却水の沸騰現象を最大に抑制することができる。即ち、本発明の一実施形態によれば、空冷式クーリング方式より相対的に冷却効率がよい(これは空冷式クーリング方式と比較する時、水冷式クーリング方式で使用される冷却水の比熱が空冷式クーリング方式で使用される冷却ガスの比熱より大きいので)水冷式クーリング方式に反射板360を効果的に冷却させるか、或いは反射板360の熱がスピン駆動部320に伝達されることを防止し、水冷式クーリング方式を使用する場合、発生されることができる冷却水の沸騰現象を非活性ガスGを供給する空冷式クーリング方式に最大に抑制することができるようになる。即ち、スピン駆動部320に熱が伝達されることを最大に抑制することができるので、基板Wに対する処理工程をより長い時間の間に安定的に遂行することができるようになる。また、反射板360と接触される接触面積が異なる複数の冷却板370の中で選択された冷却板370を内部空間317に配置して、反射板360に対する冷却効果を選択的に制御することができる。これは冷却板370と反射板360の接触面積に応じて熱伝導程度が変更されるためである。
【0086】
また、上述したようにチャックステージ312に形成される遮断突起312aは液供給ユニット400が供給する処理液がチャック310の内部空間317に流入されることを防止することができる。また、上述したガス供給ライン380が供給する非活性ガスGは流出ホール314aを通じてチャック310の内部空間317からチャック310の外部空間に向かう方向に流れることができる。また、ガス供給ライン380が供給する非活性ガスGはチャック310の内部空間317の圧力がチャック310の外部空間と比較する時、相対的に陽圧になるようにすることができる。したがって、基板Wが相対的に低い速度に回転されても、液供給ユニット400が供給する処理液がチャック310の内部空間に流入されることを最大に抑制することができる。
【0087】
また、上述したように加熱部材342の異常動作、又は加熱部材342を作動させる部品の故障等の理由によって加熱部材342が必要以上の熱を発生させることができる。この場合、加熱部材342が発生させる熱は内部空間317の温度を過度に高めることができる。内部空間317の温度が過度に高くなれば支持ユニット300の爆発危険度は高くなることができる。また、内部空間317の温度が過度に高くなれば、その熱はスピン駆動部320に伝達されることができる。このような熱はスピン駆動部320に故障を誘発することができる。したがって、本発明は設定条件が満足されれば、加熱部材342ヘの電力伝達を遮断するインターロックモジュール700を含む。例えば、設定条件は内部空間317の温度が設定温度より高くなる場合を意味することができる。しかし、これに限定されることではなく、設定条件はユーザの必要によって多様に変形されることができる。
【0088】
以下では、本発明の一実施形態によるインターロックモジュール700に関して詳細に説明する。
図9は
図2の‘B’領域を拡大して見た図面であり、
図10は
図9のC-C’方向から見た支持ユニットの断面図である。
【0089】
図9と
図10を参照すれば、反射板360には開口361が形成されることができる。反射板360に形成された開口361は上部から見る時、反射板360の中心領域から反射板360の半径方向に沿って延長されて形成されることができる。開口361は反射板360の上面から下面まで延長されて形成されることができる。即ち、開口361は反射板360を貫通して形成されることができる。
【0090】
反射板360に形成された開口361には端子台348が挿入されることができる。端子台348は上部から見る時、大体に
【数1】
形状を有することができる。上部から見た、
【数2】
形状の端子台348の開放された部分は流体噴射部332に向かうように提供されることができる。また、環形状を有する加熱部材342の一端及び他端は端子台348と結合されることができる。端子台348は電源ライン344が印加する電源346の電力を加熱部材342に伝達する媒介体として機能を遂行することができる。即ち、電源ライン344は端子台348と連結されることができる。また、電源ライン344の少なくとも一部分はノズル本体334が有する内部の空間に提供されることができる。また、端子台348は反射板360に形成された開口361に挿入されるので、端子台348は反射板360の下に配置される冷却板370の上面に置かれることがきる。例えば、端子台348の下面は冷却板370の上面と接触されるように提供されることができる。
【0091】
反射板360に形成された開口361には支持部材349が挿入されることができる。即ち、支持部材349は上部から見る時、開口361と重畳される位置に配置されることができる。支持部材349は端子台348と結合されることができる。支持部材349はその上面の面積が下面の面積より大きい形状を有することができる。支持部材349は冷却板370の上部に配置されることができる。支持部材349の下面は冷却板370と直接的に接触されるか、或いは冷却板370から小さい間隔を置き、離隔されることができる。また、端子台348、電源ライン344、及び加熱部材342が互いに連結される地点を保護するために、端子台348と支持部材349の上部はカバー(図示せず)で覆われることができる。また、端子台348及び支持部材349はチャックステージ312の回転から独立的に提供されることができる。また、
図9と
図10では端子台348及び支持部材349が別個の構成であり、これらの構成が互いに締結されたことを例として図示したが、端子台348及び支持部材349は1つの本体で提供されてもよい。
【0092】
インターロックモジュール700は温度センサー710、第1遮断部材720、そして第2遮断部材730の中で少なくとも1つ以上を含むことができる。例えば、インターロックモジュール700は温度センサー710、第1遮断部材720、そして第2遮断部材730を含むことができる。
【0093】
温度センサー710はプローブ712、そしてセンサーライン714を含むことができる。プローブ712はセンサーライン714の一端に提供されることができる。プローブ714は内部空間317の温度を測定して、測定された温度をセンサーライン714を通じて制御器3000に伝達することができる。プローブ714は端子台348と隣接するように配置されることができる。プローブ714は複数の加熱部材342の間に配置されることができる。例えば、プローブ714はノズル本体334と隣接する加熱部材342の順に、2番目及び3番目に配置される加熱部材342の間に配置されることができる。センサーライン714の少なくとも一部はノズル本体334が有する内部の空間に提供されることができる。また、センサーライン714は後述する端子台348によってその位置が固定されることができる。例えば、後述する端子台348にタプ(Tap)を形成し、タブに無頭ボルトを締結し、無頭ボルトが有するホールにセンサーライン714が嵌合させることができる。
【0094】
遮断部材720、730は支持部材349に設置され、内部空間317の温度変化に応じて電源346、そして加熱部材342が提供される閉回路を開放させて電源346が加熱部材342に伝達される電力を遮断することができる。遮断部材720、730は電源346、そして加熱部材342が提供される閉回路内に提供されてもよい。又は制御器3000が内部空間317の温度変化に応じて電源346、そして加熱部材342が提供される閉回路を開放させる制御信号を発生させることができるようにする信号を制御器3000に伝達してもよい。また、遮断部材720、730は第1遮断部材720、そして第2遮断部材730を含むことができる。
【0095】
第1遮断部材720はヒューズ(Fuse)722、そして第1ライン724を含むことができる。第1ライン724はヒューズ722を加熱部材342及び電源346と電気的に連結させることができる。第2遮断部材730はバイメタル(Bi-Metal)732、そして第2ライン734を含むことができる。第2ライン734はバイメタル732を加熱部材342及び電源346と電気的に連結させることができる。ヒューズ722、そしてバイメタル732は上部から見る時、開口361と重畳されるように位置されることができる。例えば、ヒューズ722、そしてバイメタル732は開口361に挿入される支持部材349に設置されることができる。例えば、ヒューズ722、そしてバイメタル732は開口361に挿入される支持部材349の上面に設置されることができる。ヒューズ722、そしてバイメタル732は温度変化に応じて電力を遮断することができる構造を有することができる。
【0096】
第1遮断部材720、そして第2遮断部材730は内部空間317の温度が高くなれば、電源ライン344が加熱部材342に伝達する電力を遮断する電力遮断構造を有することができる。ヒューズ722を有する第1遮断部材720は内部空間317の温度が高くなれば、ヒューズ722が有する道火線が切れて電力が遮断される電力遮断構造を有する。即ち、ヒューズ722が有する道火線が切れた場合、電源346と加熱部材342が提供される閉回路が開放されるので、電源346が加熱部材342に伝達する電力は遮断されることができる。また、バイメタル732を有する第2遮断部材730は内部空間317の温度が高くなれば、バイメタルが有する互いに異なる熱膨張係数を有する金属板が熱変形されて電力が遮断される電力遮断構造を有する。即ち、バイメタル732に熱変形が発生する場合、電源346と加熱部材342が提供される閉回路が開放されるので、電源346が加熱部材342に伝達する電力は遮断されることができる。
【0097】
一方、内部空間317の温度は加熱部材342が異常動作されなくとも、非常に高温(例えば、約600℃以上の温度)状態になることができるが、このような内部空間317に第1遮断部材720、そして第2遮断部材730をそのまま配置する場合、加熱部材342が異常動作をしなくとも前記道火線が切れるか、前記金属板が熱変形されることができる。例えば、ヒューズ722のインターロック感知条件、即ちヒューズ722の道火線が切れる温度条件は約160℃(第1温度の一例)であり得る。例えば、バイメタル732のインターロック感知条件、即ちバイメタル732に熱変形が発生する温度条件は約180℃(第2温度の一例)であり得る。このようなヒューズ722及びバイメタル732が内部空間317にそのまま配置される場合、加熱部材342が異常動作されなくとも、第1遮断部材720及び第2遮断部材730はインターロックを遂行するようになる。
【0098】
したがって、本発明の一実施形態による上部から見る時、第1遮断部材720、そして第2遮断部材730は反射板360に形成された開口361と重畳されるように配置される。したがって、冷却板370の一部領域は端子台348、そして支持部材349に向かって露出される。例えば、上述したように第1遮断部材720、そして第2遮断部材730は支持部材349に設置される。したがって、冷却板370が有する冷気によって加熱部材342が異常動作しない場合に、前記道火線が切れるか、或いは前記金属板が熱変形される問題点を解消することができる。
【0099】
図11は本発明の加熱モジュール、そしてインターロックモジュールの電気的な連結の一例を概略的に示したブロック図である。
図11を参照すれば、先に説明したように加熱部材342は基板Wを加熱する熱を発生させる。加熱部材342は電源346が印加する電力によって作動することができる。電源346は加熱部材346に電力を印加することができる。電源346が印加する電力は電源ライン344によって加熱部材346に伝達されることができる。電源346の電力印加の可否は電源346と加熱部材342との間に提供されるスイッチ347によって制御されることができる。
【0100】
また、第1遮断部材720と第2遮断部材730は電気的に直列連結されることができる。また、温度センサー710が測定する内部空間317の温度は制御器3000に伝達されることができる。温度センサー710から伝達された内部空間317の温度が予め記憶された設定温度より高い場合、制御器3000は電源ライン344が加熱部材342に伝達する電力を遮断する制御信号を発生させることができる。例えば、
図12に図示されたように制御器3000はスイッチ347をオープンさせる制御信号を発生させることができる。
【0101】
また、第1遮断部材720が有するヒューズ722は内部空間317の温度が設定温度より高い場合、ヒューズ722が含む道火線が切れる仕様を有することができる。例えば、内部空間317の温度が設定温度より高い場合、
図13に図示されたようにヒューズ722が含む道火線が切れることができる。したがって、電源346が加熱部材342に印加する電力は遮断されることができる。
【0102】
これと類似に、第2遮断部材720が有するバイメタル722は内部空間317の温度が設定温度より高い場合、バイメタル722が含む金属板の変形が発生する仕様を有することができる。例えば、内部空間317の温度が設定温度より高い場合、
図14に図示されたように第2遮断部材720が含む金属板には熱変形が発生することができる。したがって、電源346が加熱部材342に印加する電力は遮断されることができる。
【0103】
また、上部から見る時、反射板360で開口361が形成されない領域を第1領域とし、内部空間317で開口361が形成された領域を第2領域とする時、上述したように内部空間317が含む第1領域の温度は内部空間317が含む第2領域の温度より高いことができる。但し、第1領域と第2領域は互いに連通する領域であるので、温度において互いに比例関係であり得る。
【0104】
また、ヒューズ722、そしてバイメタル732がインターロックを遂行する場合、この2つの構成は再使用ができない。したがって、本願発明で温度センサー710によるインターロックは第1遮断部材720及び第2遮断部材730のインターロック条件より低い温度で成されることができる。例えば、第2領域に置かれるヒューズ722の道火線が上述したように約160℃で切れることは、第1領域の温度が約660℃である場合であり得る。また、第2領域に置かれるバイメタル732に約180℃で熱変形が発生することは、第1領域の温度が約680℃である場合であり得る。先に説明したようにヒューズ722、そしてバイメタル732がインターロックを遂行する場合、この2つの構成は再使用ができない。したがって、第1領域の温度を測定する温度センサー710の測定温度が、約640℃に至る場合、制御器3000は電源346が加熱部材342に伝達する電力を遮断する制御信号を発生させることができる。
【0105】
上述したように、本発明のインターロックモジュール700は3重の電力遮断構造を有する。第1に、インターロックモジュール700の温度センサー710は内部空間317の温度を測定し、測定された温度に対するデータを制御器3000に伝達し、制御器3000はこれに基づいて電源346が印加する電力が加熱部材342に印加されることを遮断する制御信号を発生させる。第2に、インターロックモジュール700の第1遮断部材720は内部空間317の温度が設定温度より高い場合、電源346が印加する電力が加熱部材342に伝達されることを遮断する電力遮断構造を有する。第3に、インターロックモジュール700の第2遮断部材730は内部空間317の温度が設定温度より高い場合、電源346が印加する電力が加熱部材342に伝達されることを遮断する電力遮断構造を有する。
【0106】
また、第1遮断部材720と第2遮断部材730は電気的に直列に連結され、この2つは互いに異なる電力遮断構造を有する。したがって、内部空間317の温度が設定温度より高くなってこれらの中でいずれか1つでも電力を遮断するようになる場合、電源346が発生させる電力が加熱部材342に伝達されない。即ち、本発明は様々な環境要因にも内部空間317の温度が過度に高くなることを効果的に検出し、内部空間317の温度が過度に高くなる場合、加熱部材342の作動を中断させて、支持ユニット300の爆発の危険、そしてスピン駆動部320の故障危険を効果的に改善することができる。
【0107】
上述した例では、インターロックモジュール700が支持ユニット300に適用されることを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、上述したインターロックモジュール700は熱を発生させる基材を有する様々な装置に同一又は類似に適用されることができる。
【0108】
上述した例では、インターロックモジュール700が液処理を遂行する基板処理装置10に適用されることを例として説明したが。これに限定されることではない。例えば、上述したインターロックモジュール700は基板Wを乾燥する基板処理装置、プラズマを利用して基板を処理する基板処理装置、基板上に塗布膜を形成する基板処理装置等に同一又は類似に適用されることができる。
【0109】
上述した例では、制御器3000が支持ユニット300、液供給ユニット400等を制御する構成であることを例として説明したが、これに限定されることではない。例えば、支持ユニット300は支持ユニット300が有する構成を制御する制御器を含むことができ、このように支持ユニット300が含む制御器は上述した制御器3000と同一又は類似な方式に、内部空間317の温度が設定温度より高くなる場合、加熱部材342に伝達される電力を遮断するインターロックを遂行することができる。
【0110】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の好ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲、及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される様々な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むことと解析されなければならない。
【符号の説明】
【0111】
10 基板処理装置
100 チャンバー
300 支持ユニット
310 チャック
312 チャックステージ
312a 遮断突起
314 ウインドー
314a 流出ホール
317 内部空間
320 スピン駆動部
330 バックノズル部
340 加熱モジュール
342 加熱部材
344 電源ライン
346 電源
347 スイッチ
348 端子台
349 支持部材
360 反射板
361 開口
362 支持ブラケット
370 冷却板
372 冷却流路
373 開口
374 接触部
374a 第1接触部
374b 第2接触部
375 離隔部
380 ガス供給部材
390 冷却流体供給部材
700 インターロックモジュール
710 温度センサー
712 プローブ
714 センサーライン
720 第1遮断部材
730 第2遮断部材
3000 制御器