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特許7386919動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/235 20110101AFI20231117BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20231117BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20231117BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20231117BHJP
   H04L 65/40 20220101ALI20231117BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/24
G06Q30/0601
G06Q30/015
H04L65/40
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022060841
(22)【出願日】2022-03-31
(65)【公開番号】P2023151294
(43)【公開日】2023-10-16
【審査請求日】2022-03-31
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.2021年12月12日および2022年3月17日 https://live.nicovideo.jp/watch/lv334083101 (2021年12月12日) https://live.nicovideo.jp/watch/lv335463033 (2022年3月17日)にて発表
(73)【特許権者】
【識別番号】598138327
【氏名又は名称】株式会社ドワンゴ
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】市瀬(鈴木) 圭一
(72)【発明者】
【氏名】市野 圭一
(72)【発明者】
【氏名】高島 尚希
(72)【発明者】
【氏名】山田 森央
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 達郎
(72)【発明者】
【氏名】吉浦 徹
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 佳祐
(72)【発明者】
【氏名】井上 豪
(72)【発明者】
【氏名】強瀬 恵佑
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-197411(JP,A)
【文献】特開2017-199352(JP,A)
【文献】特開2021-056825(JP,A)
【文献】特開2019-109785(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
G06Q 30/0601
G06Q 30/015
H04L 65/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信装置であって、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信する商品データ送信部と
記複数の視聴者端末とは異なる端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信する購入商品データ受信部と、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する購入商品データ送信部と、
を備える動画配信装置。
【請求項2】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信装置であって、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信する商品データ送信部と、
前記複数の視聴者端末又は複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信する購入商品データ受信部と、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する購入商品データ送信部と、
を備え、
前記商品の提示情報の表示態様は、前記複数の視聴者端末のユーザ操作に基づいて変更可能である、
動画配信装置。
【請求項3】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信装置であって、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信する商品データ送信部と、
前記複数の視聴者端末又は複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信する購入商品データ受信部と、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する購入商品データ送信部と、
を備え、
前記複数の視聴者端末における前記商品の提示情報の表示タイミングは、前記複数の視聴者端末のユーザランクに応じて変更可能である、
動画配信装置。
【請求項4】
前記商品の提示情報の表示態様は、前記複数の視聴者端末のユーザ操作に基づいて変更可能である、
請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの商品の在庫に関するデータを受信する在庫データ受信部を備え、 前記商品データ送信部は、前記複数の視聴者端末に前記在庫に関するデータに基づく在庫に関する情報を表示させるための在庫表示データを送信する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項6】
前記商品の提示情報で示される各商品の表示態様は、前記商品の提示情報で示される各商品の閲覧数の情報、又は購入数の情報に基づいて変更可能である、
請求項1からのいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項7】
前記購入商品表示データは、前記購入された商品に関する情報を表示するオブジェクトを前記複数の視聴者端末に表示するためのデータである、
請求項1からのいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項8】
前記オブジェクトの表示態様は、前記購入された商品に関するデータに基づいて変更可能である、
請求項に記載の動画配信装置。
【請求項9】
前記購入された商品に関するデータは、購入された商品の識別情報を含み、
前記オブジェクトの表示態様は、前記購入された商品の識別情報を表示するように変更可能である、
請求項に記載の動画配信装置。
【請求項10】
前記購入商品表示データは、前記購入された商品に関する情報を表示するテキストデータを前記複数の視聴者端末に表示するためのデータである、
請求項1からのいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項11】
前記テキストデータは、商品を購入したユーザに関する情報を含む、
請求項10に記載の動画配信装置。
【請求項12】
前記テキストデータの表示態様は、前記商品を購入したユーザのユーザ情報に基づいて変更可能である、
請求項11に記載の動画配信装置。
【請求項13】
前記商品を購入したユーザに関する情報は、ユーザの識別情報を含み、
前記テキストデータの表示態様は、前記商品が購入された時刻に基づいて、前記ユーザの識別情報を並べて表示するように変更可能である、
請求項12に記載の動画配信装置。
【請求項14】
前記複数の視聴者端末における前記商品の提示情報の表示タイミングは、前記複数の視聴者端末のユーザランクに応じて変更可能である、
請求項1、2、4から13のいずれか1項に記載の動画配信装置。
【請求項15】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信するための情報処理方法であって、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信するステップと
記複数の視聴者端末とは異なる端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信するステップと、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信するステップと、
を備える情報処理方法。
【請求項16】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信するための情報処理方法であって、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信するステップと、
前記複数の視聴者端末又は前記複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信するステップと、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信するステップと、
を備え、
前記商品の提示情報の表示態様は、前記複数の視聴者端末のユーザ操作に基づいて変更可能である、
情報処理方法。
【請求項17】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信するための情報処理方法であって、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信するステップと、
前記複数の視聴者端末又は前記複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信するステップと、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信するステップと、
を備え、
前記複数の視聴者端末における前記商品の提示情報の表示タイミングは、前記複数の視聴者端末のユーザランクに応じて変更可能である、
情報処理方法。
【請求項18】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信プログラムであって、
コンピュータを、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信する商品データ送信手段と
記複数の視聴者端末とは異なる端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信する購入商品データ受信手段と、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する購入商品データ送信手段と、
して機能させる動画配信プログラム。
【請求項19】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信プログラムであって、
コンピュータを、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信する商品データ送信手段と、
前記複数の視聴者端末又は前記複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信する購入商品データ受信手段と、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する購入商品データ送信手段と、
して機能させ、
前記商品の提示情報の表示態様は、前記複数の視聴者端末のユーザ操作に基づいて変更可能である、
動画配信プログラム。
【請求項20】
動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信プログラムであって、
コンピュータを、
少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信する商品データ送信手段と、
前記複数の視聴者端末又は前記複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信する購入商品データ受信手段と、
前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する購入商品データ送信手段と、
して機能させ、
前記複数の視聴者端末における前記商品の提示情報の表示タイミングは、前記複数の視聴者端末のユーザランクに応じて変更可能である、
動画配信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを介した動画コンテンツの配信が一般的に行われている。動画コンテンツ配信中、視聴者が配信者に対しコメントやギフト等を投稿することでコミュニケーションを図るサービスが広く提供されている。
【0003】
非特許文献1に記載されているように、視聴者がギフト等を購入し、配信者に向けてコメントと共に購入したギフト等を投稿できる機能が提供されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】“推しVTuberにスパチャ(Super Chat)を贈る方法!基本的な仕組みや使い方、注意点まで解説”、[online]、[令和4年3月18日検索]、インターネット<https://otona-life.com/2021/08/01/76945/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、動画コンテンツにおいて、通信販売を行い、視聴者が商品を購入できるサービスも広く提供されている。
【0006】
しかしながら、動画コンテンツの視聴者が商品を購入した事実は、他の視聴者は知ることができない。そこで、商品の購入を通じたコミュニケーションの充実を図るサービスが
望まれている。
【0007】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであって、動画コンテンツの視聴者間で商品購入の情報を共有することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1態様による動画配信装置は、動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信装置であって、少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信する商品データ送信部と、前記複数の視聴者端末又は前記複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信する購入商品データ受信部と、前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する購入商品データ送信部と、を備える。
【0009】
本発明の第2態様による動画配信装置においては、前記商品の提示情報の表示態様は、前記複数の視聴者端末のユーザ操作に基づいて変更可能である。
【0010】
本発明の第3態様による動画配信装置は、前記少なくとも1つの商品の在庫に関するデータを受信する在庫データ受信部を備え、前記商品データ送信部は、前記複数の視聴者端末に前記在庫に関するデータに基づく在庫に関する情報を表示させるための在庫表示データを送信する。
【0011】
本発明の第4態様による動画配信装置においては、前記商品の提示情報で示される各商品の表示態様は、前記商品の提示情報で示される各商品の閲覧数の情報、又は購入数の情報に基づいて変更可能である。
【0012】
本発明の第5態様による動画配信装置においては、前記購入商品表示データは、前記購入された商品に関する情報を表示するオブジェクトを前記複数の視聴者端末に表示するためのデータである。
【0013】
本発明の第6態様による動画配信装置においては、前記オブジェクトの表示態様は、前記購入された商品に関するデータに基づいて変更可能である。
【0014】
本発明の第7態様による動画配信装置においては、前記購入された商品に関するデータは、購入された商品の識別情報を含み、前記オブジェクトの表示態様は、前記購入された商品の識別情報を表示するように変更可能である。
【0015】
本発明の第8態様による動画配信装置においては、前記購入商品表示データは、前記購入された商品に関する情報を表示するテキストデータを前記複数の視聴者端末に表示するためのデータである。
【0016】
本発明の第9態様による動画配信装置においては、前記テキストデータは、商品を購入したユーザに関する情報を含む。
【0017】
本発明の第10態様による動画配信装置においては、前記テキストデータの表示態様は、前記商品を購入したユーザのユーザ情報に基づいて変更可能である。
【0018】
本発明の第11態様による動画配信装置においては、前記商品を購入したユーザに関する情報は、ユーザの識別情報を含み、前記テキストデータの表示態様は、前記商品が購入された時刻に基づいて、前記ユーザの識別情報を並べて表示するように変更可能である。
【0019】
本発明の第12態様による動画配信装置においては、前記複数の視聴者端末における前記商品の提示情報の表示タイミングは、前記複数の視聴者端末のユーザランクに応じて変更可能である。
【0020】
本発明の第13態様による動画配信方法は、動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信するための情報処理方法であって、少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信するステップと、前記複数の視聴者端末又は前記複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信するステップと、前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信するステップと、を備える。
【0021】
本発明の第14態様による動画配信プログラムは、動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信プログラムであって、コンピュータを、少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示させるための商品表示データを前記複数の視聴者端末に送信する商品データ送信手段と、前記複数の視聴者端末又は前記複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において前記少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信する購入商品データ受信手段と、前記複数の視聴者端末に前記購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する購入商品データ送信手段と、して機能させる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、動画コンテンツの視聴者間で商品購入の情報を共有することができる動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、実施形態の動画配信装置を含む動画配信システムの概略的構成を示す図である。
図2図2は、実施形態の動画配信装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
図3図3は、実施形態の視聴者端末に表示される動画配信画像の一例を概略的に示す図である。
図4図4は、実施形態の視聴者端末に表示される動画配信画像の別の例を概略的に示す図である。
図5図5は、実施形態の視聴者端末に表示される動画配信画像のさらに別の例を概略的に示す図である。
図6図6は、実施形態の視聴者端末に表示されるコンパクトモードにおける動画配信画像の一例を概略的に示す図である。
図7図7は、実施形態の動画配信装置において、購入された商品に関する情報を表示させる動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、実施形態の動画配信装置、動画配信方法、及び動画配信プログラムについて、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
(構成例)
図1は、実施形態の動画配信装置を含む動画配信システムの概略的構成を示す図である。
【0026】
動画配信システムは、動画配信装置1、EC(Electronic Commerce)サーバ2、配信者端末3、及び視聴者端末4を備えている。動画配信装置1は、ネットワークを介してECサーバ2、配信者端末3、及び視聴者端末4と通信可能に接続され得る。なお、図1では、3台の視聴者端末4が図示されているが、視聴者端末4の数は図示した数に限定されるものではない。図1では、1台の配信者端末3が図示されているが、配信者端末3の数は複数台であってもよく、図示した数に限定されるものではない。
なお、動画配信装置1を備える動画配信サイトは複数設けられてもよい。例えば、同じコンテンツを同時に複数のサイトから配信するサイマル配信によって、複数の動画配信サイトから、本願実施形態における番組生放送をおこなってもよい。同様に、ECサーバ2を備えるショッピングサイトが複数設けられてもよい。複数のショッピングサイトから商品を購入できることにより、購入できる商品の幅や品ぞろえが充実するとともに、配信者や視聴者のお気に入りのサイトを複数追加して、より興趣性の高いライブコマースを実現できるメリットがある。
【0027】
動画配信装置1は、ネットワークを介して動画配信サービスを提供するサーバ装置である。動画配信装置1は、情報処理機能を有するコンピュータを含む電子機器である。動画配信装置1は、配信者端末3から受信した動画コンテンツデータに基づいて、動画コンテンツデータを視聴者端末4に配信する。動画配信装置1は、動画コンテンツの進行を管理し、配信者端末3と視聴者端末4に動画コンテンツの進行過程に応じたデータを送信する。進行過程は、時刻又は経過時間に基づくコンテンツの進行状況を示す。動画コンテンツは、生放送のコンテンツであってもよく、録画された動画コンテンツでもよい。以下の説明では、動画コンテンツは、生放送のコンテンツであるとして説明する。動画配信装置1は、ネットワークを介して、ECサーバ2と通信を行い、電子商取引に関する種々のデータを出力し、処理の結果を受け取る。動画配信装置1は、情報処理装置の一例である。動画配信装置1の構成例については後述する。
【0028】
ECサーバ2は、ネットワークを介して、配信者端末3、及び視聴者端末4の少なくとも一方に所定のサービスを提供するサーバ装置である。ECサーバ2は、情報処理機能を有するコンピュータを含む電子機器である。例えば、ECサーバ2は、配信者端末3、及び視聴者端末4の少なくとも一方と通信を行い、電子商取引(EC)サービスを提供する。ECサーバ2は、ネットワークを介して、動画配信装置1と通信を行い、電子商取引に関する情報の処理を行う。ECサーバ2は、動画配信装置1に対して電子商取引に関する種々のデータを出力する。ECサーバ2は、既存のECサービスを提供する電子機器であってもよい。ECサーバ2の構成例については後述する。
【0029】
配信者端末3は、例えばビデオカメラ等のコンテンツソースに接続可能なコンピュータを含む電子機器である。配信者端末3は、例えば、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC(Personal Computer)、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダ等)、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末等であり得るが、これらに限られない。
【0030】
配信者端末3は、例えば、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサにより実行されるプログラムが記憶されたメモリと、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。配信者端末3は、端末の一例である。
【0031】
視聴者端末4は、コンピュータを含む電子機器である。視聴者端末4は、例えば、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダ等)、VR端末、AR端末等であり得るが、これらに限られない。
【0032】
視聴者端末4は、例えば、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサにより実行されるプログラムが記憶されたメモリと、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。
【0033】
視聴者端末4は、動画配信装置1から動画コンテンツデータ等のコンテンツデータを受信し、図示しない表示手段や音響手段等により視聴者へコンテンツを提示することが可能である。視聴者端末4は、端末の一例である。
【0034】
図2は、実施形態の動画配信装置1の一構成例を概略的に示すブロック図である。
図1に示す動画配信装置1は、図2に示すように制御部11と、通信部12と、記憶部13と、計時部14と、を備えている。
【0035】
制御部11は、動画配信装置1の中枢部分に相当するコンピュータを構成する。制御部11は、1以上のプロセッサを備える。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)及び/又はGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はDSP(Digital Signal Processor)等であってもよい。制御部11は、メモリを備える。メモリは、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を備える。メモリは、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を備える。プロセッサは、ROM、又は記憶部13に記憶されているプログラムをRAMに展開する。プロセッサがRAMに展開されるプログラムを実行することで、制御部11は、動画配信装置1の全体の動作を制御する。
【0036】
通信部12は、有線通信、又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信インターフェースである。通信部12は、ネットワークを介して、配信者端末3及び視聴者端末4と通信を行う。
【0037】
記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶媒体で実現され得る。記憶部13は、配信者端末3から受信したコンテンツデータを記憶する。コンテンツデータは、リアルタイム配信用の生放送の動画コンテンツデータ、タイムシフト配信の動画コンテンツデータ等の画像データを含み得る。タイムシフト配信は、録画された動画コンテンツをユーザの要求に応じて配信することを含む。動画コンテンツは、単にコンテンツともいう。記憶部13は、コンテンツデータをコンテンツ識別情報と関連付けて記憶する。コンテンツ識別情報は、各コンテンツを識別可能な情報であり、コンテンツID、又はコンテンツ名等の情報を含む。記憶部13は、コンテンツデータを配信者又は配信者端末3の識別情報(ユーザ識別情報)と関連付けて記憶してもよい。
【0038】
記憶部13は、コンテンツデータに関連付けられたタイムラインデータを記憶する。タイムラインは、コンテンツの進行時刻等に基づくアクティビティを示す。アクティビティは、コンテンツの内容に関連するイベント、及びコンテンツ配信中に視聴者又は配信者の操作を示す情報、ECサーバ2からのデータ受信を示す情報、配信者端末3又は視聴者端末4へのデータ送信を示す情報等を示す。タイムラインデータは、進行時刻、経過時間、及びアクティビティを含む。進行時刻は、コンテンツの配信開始時刻及び配信終了時刻、コンテンツに含まれる各アクティビティの開始時刻及び終了時刻等を含む。イベントは、コンテンツの詳細を表す項目を示す。イベントは、例えば、オープニング、内容説明、フリートーク、アンケート、ゲーム、及びエンディング等を含む。経過時間は、コンテンツの開始時点からの経過時間、又は各イベントの開始時点からの経過時間を示す。視聴者又は配信者の操作は、コンテンツに含まれるボタン等の入力操作を含む。入力操作は、クリック操作、又はタップ操作ともいう。ECサーバ2から受信したデータは、視聴者又は配信者による商取引に関連する情報を示す。商取引に関連する情報は、商品を購入した視聴者又は配信者の識別情報(ユーザ識別情報)、商品を購入した時刻、購入商品の商品識別情報、購入数量等を含む。購入商品は、ユーザにより購入された商品を示す。商品識別情報は、商品の識別情報ともいう。商取引に関連する情報は、後述する商品データ、購入された商品に関するデータ、在庫に関するデータを含む。商品は、ECサーバ2により提供されるECサイトで購入可能な有体物であってもよい。商品は、商品を購入したユーザに実際に届けられる物であってもよいし、動画配信装置1又はECサーバ2により提供されるサービスにおいて使用できるギフト、又はポイント等でもあってもよい。ユーザ識別情報は、視聴者又は配信者を個々に識別するために視聴者又は配信者毎に割り当てられた固有の識別情報である。ユーザ識別情報は、ユーザID、ユーザ名、又はユーザを示すアイコン等であり得る。購入商品の商品識別情報は、商品を個々に識別するために商品毎に割り当てられた固有の識別情報である。購入商品の商品識別情報は、購入商品識別情報ともいう。商取引の情報は、購入された商品に関するデータともいう。記憶部13は、タイムラインデータをコンテンツ識別情報と関連付けて記憶する。以下の説明では、視聴者又は配信者は、単にユーザともいう。記憶部13は、配信者端末3からタイムラインデータを受信してもよい。記憶部13は、ECサーバ2からデータを受信する毎にタイムラインデータを更新してもよい。
【0039】
記憶部13は、視聴者又は視聴者端末4のユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、視聴者又は視聴者端末4の識別情報(ユーザ識別情報)、購入された商品に関するデータ等を含み得る。購入された商品に関するデータは、商品を購入したユーザのユーザ識別情報に関連付けられた商品を購入した時刻、購入商品の識別情報、購入数量を示す情報等を含む。ユーザ情報は、ユーザランクを示す情報を含む。ユーザランクは、会員を段階的に区別するユーザの区分を示す。例えば、ユーザランクは、プレミアム会員、及び通常会員等のランクを含む。プレミアム会員は、通常会員よりユーザランクが高い会員であってもよい。ユーザランクは、ゴールド、シルバー、ブロンズ等のランクであってもよい。ユーザには、ユーザランクが高い順に、ゴールド、シルバー、ブロンズが適用され得る。ユーザ情報は、コンテンツの視聴情報、及びコンテンツの視聴履歴等を含んでもよい。視聴情報は、コンテンツの視聴状況を示す情報である。視聴情報は、視聴中のコンテンツ識別情報を含んでもよい。視聴状況は、コンテンツの視聴中、又はコンテンツからの退出等の状況を含む。コンテンツの視聴履歴は、過去に視聴したコンテンツの情報を含む。記憶部13は、視聴者又は視聴者端末4のユーザ情報と同様に、配信者又は配信者端末3のユーザ情報を記憶し得る。以下の説明において、「配信」するは、「送信」すると読み替えてもよい。
【0040】
計時部14は、クロック信号を生成するための発振回路及び可変PLL(Phase Locked Loop)、クロック信号のパルス数をカウントするカウンタ回路等から構成される。計時部14はカウントされるパルス数に基づいて時刻を計時する。なお、制御部11は、計時部14がカウントするパルス数に基づいたタイミングで各種制御を実行する。また、制御部11は、計時部14が計時する時刻に基づいて、コンテンツの開始時点からの経過時間をカウントしたり、予め定められた時間を経過したか否かを判別したりする。制御部11は、計時部14が計時する時刻に基づいて、視聴者又は配信者による商取引の情報を管理する。
【0041】
以下、制御部11の機能的な構成を説明する。制御部11は、コンテンツ受信部110、商品データ受信部111、購入商品データ受信部112、在庫データ受信部113、コンテンツ配信部114、商品データ送信部115、購入商品データ送信部116、及び進行管理部117として機能する。各部は、制御部11、又はプロセッサと読み替え可能である。
【0042】
コンテンツ受信部110は、通信部12を介して配信者端末3から動画コンテンツデータを受信する。動画コンテンツデータは、生放送のコンテンツデータを含む。動画コンテンツデータは、コンテンツ識別情報により識別可能なデータである。以下の説明では、「受信」は、「取得」と読み替えてもよい。
【0043】
商品データ受信部111は、通信部12を介してECサーバ2から商品に関するデータを受信する。商品に関するデータは、ECサーバ2において提供される商取引サービスで取り扱われる少なくとも1つの商品の各々に関連付けられたデータを示す。少なくとも1つの商品は、動画コンテンツのコンテンツ識別情報に関連付けられたすべての商品であってもよい。商品に関するデータは、商品識別情報、商品の価格、商品の詳細情報等を含む。商品識別情報は、商品を個々に識別するために商品毎に割り当てられた固有の識別情報である。商品識別情報は、例えば、商品ID、商品名、商品を示す画像等を含む。商品を示す画像は、例えば、商品のサムネイル画像、アイコン、記号等を含む。商品の価格は、商品毎の単価を示す。商品の詳細情報は、商品の色、サイズ、形状、素材等の情報を含む。商品データ受信部111は、動画コンテンツのコンテンツ識別情報に関連付けられた全部又は一部の商品に関するデータを受信してもよい。商品データ受信部111は、他の動画コンテンツのコンテンツ識別情報に関連付けられた全部又は一部の商品に関するデータを受信してもよい。商品に関するデータは、商品データともいう。なお、ECサーバ2を備えるショッピングサイトが複数設けられている場合、商品データ受信部111は、通信部12を介して複数のECサーバ2から商品データを受信してもよい。
【0044】
購入商品データ受信部112は、通信部12を介してECサーバ2から購入された商品に関するデータを受信する。購入された商品に関するデータは、商品が購入されたことに関する情報である。商品が購入されたことは、商品の購入事実を含む。購入された商品に関するデータは、商品を購入したユーザのユーザ識別情報、商品を購入した購入時刻、購入された商品の識別情報、購入数量等を含んでもよい。購入された商品に関するデータは、購入商品の価格、詳細情報等を含んでもよい。商品を購入したユーザは、動画コンテンツを視聴している視聴者端末4の視聴者、他の動画コンテンツを視聴している視聴者端末4の視聴者、及び配信者端末3の配信者を含み得る。
【0045】
在庫データ受信部113は、通信部12を介してECサーバ2から少なくとも1つの商品の在庫に関するデータを受信する。在庫に関するデータは、各商品識別情報と関連付けられた商品の在庫数を示す情報を含む。在庫に関するデータは、在庫数が少ないことを示す「残りわずか」等の情報を含んでもよい。在庫に関するデータは、在庫数がゼロであることを示す「売り切れ」等の情報を含んでもよい。在庫に関するデータは、商品の入荷予定を示す「入荷予定アリ」、「近日入荷予定」等の情報を含んでもよい。在庫データ受信部113は、ECサーバ2において在庫に関するデータが更新される毎に在庫に関するデータを取得してもよい。ECサーバ2は、動画コンテンツ毎に在庫に関するデータを管理してもよいし、複数の動画コンテンツと関連付けられている商品について商品毎に在庫に関するデータを管理してもよい。
【0046】
コンテンツ配信部114は、通信部12を介して視聴者端末4に動画コンテンツデータを配信する。例えば、コンテンツ配信部114は、ネットワークを介して視聴者端末4からの配信要求を取得する。コンテンツ配信部114は、視聴者端末4から受信した配信要求に応答して、配信要求を受けたコンテンツデータを記憶部13から取得し、視聴者端末4へコンテンツデータを配信する。視聴者端末4からの配信要求は、ユーザ識別情報と、コンテンツ識別情報とを含み得る。ユーザ識別情報は、配信要求を入力したユーザを識別する情報である。以下の説明において、「応答して」は「基づいて」と読み替えてもよい。
【0047】
コンテンツ配信部114は、例えば、計時部14から得られる時間情報と、コンテンツデータの配信時刻、又はタイムラインデータに基づいて、コンテンツデータの配信の開始及び終了を管理してもよい。なお、コンテンツ配信部114は、コンテンツデータが受信されたことにより、リアルタイムでコンテンツの配信を開始し、コンテンツデータが終了したことによりコンテンツの配信を終了するように、動画コンテンツの配信の開始及び終了を管理してもよい。
【0048】
なお、コンテンツ配信部114は、記憶部13に保存された動画コンテンツを、視聴者端末4からの配信要求を入力に応答して、配信してもよい。この場合、コンテンツ配信部114は、タイムラインデータに基づいて、アクティビティをコンテンツと共に配信してもよい。
【0049】
なお、コンテンツ配信部114は、配信済みのコンテンツデータを直ちに破棄してもよいが、例えば、リプレイ、又はスローモーション再生を可能とするために所定期間バッファリングしていてもよい。
【0050】
商品データ送信部115は、商品表示データを視聴者端末4に送信する。商品表示データは、商品データ受信部111により受信された商品に関するデータに基づいて、商品の提示情報を視聴者端末4において表示させるためのデータを示す。商品の提示情報は、商品に関するデータの少なくとも一部に基づいて生成される情報を含む。商品表示データは、商品の提示情報を識別可能な態様で表示するデータである。商品表示データは、商品の提示情報として、商品識別情報、商品を示す画像、商品の価格、商品の詳細情報の少なくとも1つを含む。なお、商品データ送信部115は、商品表示データを配信者端末3に送信してもよい。この場合、商品表示データは、商品データ受信部111により受信された商品データに基づいて、商品の提示情報を配信者端末3において表示させるためのデータを示す。
【0051】
商品データ送信部115は、ユーザランクに応じて商品表示データを視聴者端末4に送信タイミングを変更してもよい。
【0052】
商品データ送信部115は、在庫表示データを視聴者端末4に送信する。在庫表示データは、在庫データ受信部113により受信された在庫に関するデータに基づいて、商品の在庫に関する情報を視聴者端末4において表示させるためのデータを示す。在庫に関する情報は、在庫に関するデータの少なくとも一部に基づいて生成される情報を含む。在庫表示データは各商品の在庫に関する情報を識別可能な態様で表示するためのデータである。在庫表示データは、各商品の在庫に関する情報として、商品識別情報に関連付けられた商品の在庫数、在庫数が少ないことを示す情報、在庫数がゼロであることを示す情報、入荷予定を示す情報の少なくとも1つを含む。なお、商品データ送信部115は、在庫表示データを配信者端末3に送信してもよい。この場合、在庫表示データは、在庫データ受信部113により受信された在庫に関するデータに基づいて、商品の在庫に関する情報を配信者端末3において表示させるためのデータを示す。
【0053】
商品データ送信部115は、各商品の閲覧数を示す情報、又は購入数を示す情報に基づいて商品の提示情報を識別可能な態様で表示するためのデータを視聴者端末4に送信する。視聴者端末4における商品の提示情報で示される各商品の表示態様は、各商品の閲覧数の情報、又は購入数の情報に基づいて変更可能である。なお、商品データ送信部115は、商品の提示情報を識別可能な態様で表示するためのデータを配信者端末3に送信してもよい。この場合、配信者端末3における商品の提示情報で示される各商品の表示態様は、各商品の閲覧数の情報、又は購入数の情報に基づいて変更可能である。
【0054】
購入商品データ送信部116は、購入商品表示データを視聴者端末4に送信する。購入商品表示データは、購入商品データ受信部112により受信された購入された商品に関するデータに基づいて、購入された商品に関する情報を視聴者端末4において表示させるためのデータを示す。購入された商品に関する情報は、購入された商品に関するデータの少なくとも一部に基づいて生成される情報を含む。購入商品表示データは、購入された商品に関する情報を表示するオブジェクトを含む。購入された商品に関する情報を表示するオブジェクトは、購入オブジェクトともいう。購入オブジェクトは、商品が購入されたことを示すオブジェクトであってもよい。購入オブジェクトは、購入商品識別情報を含んでもよい。購入オブジェクトは、購入商品の商品を示す画像、購入商品の商品名等を含んでもよい。購入オブジェクトは、商品を購入したユーザに関する情報を含んでもよい。ユーザに関する情報は、ユーザ識別情報を含んでもよい。ユーザに関する情報は、ユーザ識別情報に関連付けられた購入された商品に関するデータを含んでもよい。購入オブジェクトの表示態様は、購入された商品に関するデータに基づいて変更可能である。購入オブジェクトの表示態様は、例えば、ユーザ情報に含まれる商品の購入数に基づいて表示サイズ、表示色等が変更され得る。
【0055】
購入商品表示データは、購入された商品に関する情報を表示するテキストデータを含む。購入された商品に関する情報を表示するテキストデータは、商品が購入されたことを示すテキストデータであってもよい。テキストデータは、購入商品識別情報を含んでもよい。テキストデータは、商品を購入したユーザに関する情報を含んでもよい。ユーザに関する情報は、ユーザ識別情報を含んでもよい。ユーザに関する情報は、ユーザ識別情報に関連付けられた購入された商品に関する情報を含んでもよい。テキストデータの表示態様は、ユーザ情報に基づいて変更可能である。テキストデータの表示態様は、商品が購入された時刻に基づいて、ユーザの識別情報を並べて表示するように変更可能である。テキストデータの表示態様は、例えば、ユーザ情報に含まれる商品を購入した時刻の順序を示す購入順に基づいてユーザ識別情報の表示順、表示サイズ、表示色、フォント等が変更され得る。
【0056】
なお、購入商品データ送信部116は、購入商品表示データを配信者端末3に送信してもよい。この場合、購入商品表示データは、購入商品データ受信部112により受信された購入された商品に関するデータに基づいて、購入された商品に関する情報を配信者端末3において表示させるためのデータを示す。
【0057】
進行管理部117は、記憶部13に記憶されるタイムラインデータに基づいて、コンテンツの進行を管理する。進行管理部117は、動画コンテンツの終了を検知する。
【0058】
商品の提示情報が表示される動画配信画像について説明する。図3は、実施形態の視聴者端末4に表示される動画配信画像の一例を概略的に示す図である。
【0059】
図3は、商品の提示情報に含まれる商品が購入される前の動画配信画像を示す。図3に示す例では、動画配信画像は、動画コンテンツを表示するエリアA1、及び商品の提示情報を表示するエリアA2を少なくとも含む。エリアA2は、商品の提示情報に含まれる各商品を表示する商品オブジェクトOb21~Ob26を含む。商品オブジェクトOb21~Ob26は、公知の技術により動画コンテンツに合成又は重畳され得る。
【0060】
商品オブジェクトOb21~Ob26は、商品の提示情報を示す。商品オブジェクトOb21~Ob26は、各商品を識別可能な態様で表示する。商品オブジェクトOb21~Ob26は、商品識別情報を含む。商品オブジェクトOb21~Ob26は、商品のサムネイル画像を含む。商品オブジェクトOb21~Ob26は、商品の価格を含む。エリアA2は、少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する、商品の提示情報を表示する商品オブジェクトを含む。エリアA2は、スクロールバー、又は矢印ボタン等を含んでもよい。矢印ボタンは、右矢印、及び左矢印の少なくとも1つを含む。エリアA2に表示される商品オブジェクトは、スクロールバー、又は矢印ボタン等を介したユーザ操作に基づいて、変更され得る。ユーザは、スクロールバー、又は矢印ボタンを操作することで、エリアA2に表示される商品オブジェクトを左右に移動し得る。なお、ユーザ操作に基づいて商品オブジェクトを移動可能な方向は左右に限られず、設定された任意の方向に移動可能であってよい。なお、エリアA2に表示される商品オブジェクトは、ユーザによるスライド操作、又はスワイプ操作等に基づいて、変更されてもよい。エリアA2に表示される商品オブジェクトは、ユーザ操作に基づいて表示態様を表示又は非表示に変更され得る。
【0061】
ユーザは、商品オブジェクトを選択する選択操作をすることで、商品オブジェクトに示された商品を購入できる。選択操作は、商品オブジェクトをタップするタップ操作、又はクリックするクリック操作等を含む。ユーザが商品オブジェクトを選択すると、ユーザは、ECサーバ2により提供されるECサイトにアクセス可能となる。ユーザは、ECサイトを介して商品を購入可能である。ECサーバ2は、ユーザの購入に関する情報を記憶する。ECサーバ2は、ユーザの購入に関する情報を購入された商品に関するデータとして動画配信装置1に送信する。動画配信装置1は、購入された商品に関するデータを受信し、記憶部13に保存する。
【0062】
購入された商品に関する情報が表示される動画配信画像について説明する。図4は、実施形態の視聴者端末4に表示される動画配信画像の別の例を概略的に示す図である。
【0063】
図4は、商品の提示情報に含まれる商品が購入された場合の動画配信画像を示す。図4に示す例では、動画配信画像は、動画コンテンツを表示するエリアA1、商品の提示情報を表示するエリアA2、購入された商品に関する情報を表示するエリアA3、及び購入オブジェクトOb11を少なくとも含む。エリアA2は、商品の提示情報に含まれる各商品を表示する商品オブジェクトOb21~Ob26を含む。商品オブジェクトOb21~Ob26、購入された商品に関する情報を表示するエリアA3、及び購入オブジェクトOb11は、公知の技術により動画コンテンツに合成又は重畳され得る。
【0064】
エリアA3は、購入された商品に関する情報を表示するテキストデータを表示する。テキストデータは、商品を購入したユーザの識別情報
を含む。テキストデータは、購入された商品の識別情報を含み得る。テキストデータは、商品を購入した場所を特定する情報を含み得る。商品を購入した場所は、例えば、ECサーバ2により提供されるECサイトを特定する情報である。テキストデータは、例えば、「AAAさん、BBBさん、他3人がXマーケットで商品Yを購入しました」等である。テキストデータは、商品を購入したユーザが複数いる場合は、「他3人」等のようにユーザの識別情報を省略した態様で表示してもよい。テキストデータは、商品を購入したユーザが複数いる場合は、購入した時刻の早い順にユーザの識別情報を並べ替えた態様で表示してもよい。テキストデータは、購入した時刻の早い順にユーザの識別情報を異なる色、異なるフォント、異なるサイズで表示してもよい。
【0065】
購入オブジェクトOb11は、購入された商品に関する情報を表示するオブジェクトである。購入オブジェクトOb11は、商品が購入されたことを示す情報を含む。購入オブジェクトOb11は、購入された商品の商品識別情報を含んでもよい。購入オブジェクトOb11は、商品を購入したユーザの識別情報を含んでもよい。購入オブジェクトOb11は、例えば、購入された商品のサムネイル画像とテキスト画像「購入されました」を含む。購入オブジェクトOb11は、商品が購入される毎にポップアップ通知として表示されてもよい。購入オブジェクトOb11が表示される期間は、予め設定された所定期間でもよいし、管理者等により適宜更新され得る所定期間でもよい。所定期間は、例えば、1秒、3秒、又は5秒等である。購入オブジェクトOb11は、表示されてから所定期間を経過すると非表示とされてもよい。
【0066】
商品オブジェクトOb21~Ob26は、商品の在庫に関する情報を表示させるための在庫表示データを含む。在庫に関する情報は、在庫数を含んでもよい。在庫に関する情報は、在庫数が少ないことを示すテキスト画像「残りわずか」を含んでもよい。在庫に関する情報は、在庫数がゼロであることを示すテキスト画像「売り切れ」を含んでもよい。在庫に関する情報は、商品の入荷予定を示すテキスト画像「入荷予定アリ」を含んでもよい。在庫数がゼロである商品を示す商品オブジェクトは、他の商品を示す商品オブジェクトと識別可能な態様で表示されてもよい。例えば、在庫数がゼロである商品を示す商品オブジェクトは、ユーザにより選択できない態様で表示されてもよい。在庫数がゼロである商品を示す商品オブジェクトは、他の商品を示す商品オブジェクトと異なる表示態様で表示されてもよい。表示態様は、文字色、サイズ、フォント、背景色、明度又は輝度、背景パターン、フレーム色、点滅表示等を含む。在庫数がゼロである商品を示す商品オブジェクトは、非表示とされてもよい。在庫に関する情報は、公知の技術により商品オブジェクトOb21~Ob26に合成又は重畳され得る。商品オブジェクトOb21~Ob26の表示態様は、在庫に関するデータに基づいて変更可能である。
【0067】
商品オブジェクトOb21~Ob26は、各商品の閲覧数の情報、又は購入数の情報に基づいて表示態様を変更してもよい。閲覧数は、例えば、各商品がユーザにより選択された回数を示す。閲覧数は、例えば、ユーザによる商品のクリック数、又はタップ数等である。閲覧数は、ユーザがECサイトの商品ページにアクセスした回数あってもよい。購入数は、例えば、ユーザが各商品を購入した数を示す。商品オブジェクトOb21~Ob26は、閲覧数の多い順に左から右へ並べられてもよい。商品オブジェクトOb21~Ob26は、購入数の多い順に左から右へ並べられてもよい。商品オブジェクトOb21~Ob26は、閲覧数又は購入数に基づくランキングを示す表示を含んでもよい。ランキングを示す表示は、例えば、「閲覧数1位」、「購入数1位」、「人気No.1」等を含む。
【0068】
図5は、実施形態の視聴者端末4に表示される動画配信画像のさらに別の例を概略的に示す図である。
【0069】
図5は、商品の提示情報に含まれる商品が購入された場合の動画配信画像を示す。図5に示す例では、動画配信画像は、動画コンテンツを表示するエリアA1、商品の提示情報を表示するエリアA2、購入された商品に関する情報を表示するエリアA3、及びオブジェクトOb12、Ob13を少なくとも含む。エリアA2は、商品の提示情報に含まれる各商品を表示する商品オブジェクトOb21~Ob26を含む。商品オブジェクトOb21~Ob26、購入された商品に関する情報を表示するエリアA3、及びオブジェクトOb12、Ob13は、公知の技術により動画コンテンツに合成又は重畳され得る。図5に示す例は、図4に示す動画配信画像の購入オブジェクトの異なる表示態様を示す。
【0070】
エリアA3は、図4と同様に、購入された商品に関する情報を表示するテキストデータを表示する。
オブジェクトOb12、Ob13は、購入された商品に関する情報を表示するオブジェクトである。オブジェクトOb12、Ob13は、商品毎に商品が購入されたことを示すオブジェクトである。オブジェクトOb12は、購入オブジェクトOb12-1、Ob12-2、及びOb12-3を含む。オブジェクトOb13は、購入オブジェクトOb13-1、及びOb13-2を含む。購入オブジェクトOb12-1、Ob12-2、及びOb12-3、購入オブジェクトOb13-1、及びOb13-2の各々は、購入オブジェクトOb11と同様に、商品が購入されたことを示す情報を含む。例えば、購入オブジェクトOb12-1、Ob12-2、及びOb12-3は、商品オブジェクトOb21により示される商品と関連付けられている。購入オブジェクトOb12-1、Ob12-2、及びOb12-3は、商品オブジェクトOb21により示される商品が購入されたことを示す。購入オブジェクトOb13-1、及びOb13-2は、商品オブジェクトOb24により示される商品と関連付けられている。購入オブジェクトOb13-1、及びOb13-2は、商品オブジェクトOb24により示される商品が購入されたことを示す。
【0071】
オブジェクトOb12、Ob13は、購入された商品の数と同一の数の購入オブジェクトを含んでもよい。オブジェクトOb12、Ob13は、積み上げられた態様で示された複数の購入オブジェクトを含む。複数の購入オブジェクトは、購入された時刻に応じて表示順を変更してもよい。例えば、購入された時刻の早い順に購入オブジェクトを下から並べてもよい。複数の購入オブジェクトは、購入された時刻に応じて表示サイズを変更してもよい。例えば、購入された時刻の早い順に購入オブジェクトのサイズを大きいものから小さいものへ変更してもよい。複数の購入オブジェクトは、購入された時刻に応じて表示時間を変更してもよい。例えば、購入された時刻が早いほど購入オブジェクトの表示時間を長くしてもよい。複数の購入オブジェクトOb11、表示されてから所定期間を経過すると非表示とされてもよい。
【0072】
なお、オブジェクトOb12、Ob13は、購入された商品の数に応じて購入オブジェクトのサイズを変更してもよい。例えば、商品オブジェクトOb21により示される商品が3つ購入された場合、オブジェクトOb12は、商品が1つ購入されたことを示す購入オブジェクトのサイズよりも大きいサイズの購入オブジェクトを含んでもよい。購入オブジェクトのサイズは、購入された商品の数に応じて所定のサイズに変更され得る。例えば、購入された商品が1つである場合を基準サイズとすると、購入された商品が3つである場合は、オブジェクトOb12は、基準サイズの3倍のサイズの購入オブジェクトを含んでもよい。
【0073】
図6は、実施形態の視聴者端末4に表示されるコンパクトモードにおける動画配信画像の一例を概略的に示す図である。コンパクトモードは、通常の表示モードよりも表示される画像が少ない表示モードを示す。通常の表示モードは、通常モードともいう。コンパクトモードは、通常モードに比べてシンプルな表示を含む。表示モードは、ユーザ操作に基づいて通常モードとコンパクトモードを切り替え可能である。
【0074】
図6は、コンパクトモードにおいて、商品の提示情報に含まれる商品が購入された場合の動画配信画像を示す。図6に示す例では、動画配信画像は、動画コンテンツを表示するエリアA1、購入された商品に関する情報を表示するエリアA3、及び購入オブジェクトOb14を少なくとも含む。購入された商品に関する情報を表示するエリアA3、及び購入オブジェクトOb14は、公知の技術により動画コンテンツに合成又は重畳され得る。
【0075】
ユーザは、エリアA1内の任意の位置においてクリック操作又はタップ操作をすることで、表示モードを切り替え可能である。例えば、通常モードにおいて、ユーザによりエリアA1内の任意の位置においてクリック操作又はタップ操作がされると、表示モードは通常モードからコンパクトモードに遷移する。なお、動画配信装置1は、エリアA1内又はエリアA1外に設けられたモード変更ボタン等を介したユーザの入力操作に基づいて、表示モードを変更してもよい。
【0076】
コンパクトモードは、エリアA3、及び購入オブジェクトOb14の少なくとも一方を含んでもよい。表示モードは、管理者、又は配信者等の操作により切り替えられてもよい。
【0077】
図3~6により、視聴者端末4に表示される動画配信画像の表示例について説明したが、視聴者端末4における表示例はこれに限定されるものではない。
【0078】
(動作例)
動画配信装置1の動作について説明する。
以下で説明する処理手順は一例にすぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。処理手順は、実施形態に応じて各処理の省略または置換が可能であり、新たな処理の追加も可能である。
【0079】
図7は、実施形態の動画配信装置1において、購入された商品に関する情報を表示させる動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0080】
以下の説明では、動画コンテンツが複数の視聴者端末4に配信され、当該動画コンテンツを視聴している複数の視聴者端末4に少なくとも1つの商品に関する商品の提示情報を表示させるものとする。なお、動画配信装置1は、複数の異なる動画コンテンツを配信する視聴者端末4に同一の商品の提示情報を表示させてもよい。なお、動画コンテンツは、配信者端末3に配信されてもよい。この場合、動画配信装置1は、配信者端末3に少なくとも1つの商品の提示情報を表示させる。ECサーバ2は、動画コンテンツ毎に商品に関するデータを管理してもよいし、複数の異なる動画コンテンツにおいて送信される商品に関するデータを一括して管理してもよい。
【0081】
以下の例では、動画配信装置1により配信される同一の動画コンテンツを視聴している複数の視聴者端末4、動画配信装置1を備える動画配信サイトとは異なる配信サイトからサイマル配信により配信される複数の視聴者端末4が視聴している動画コンテンツと同じ動画コンテンツを視聴している視聴者端末、複数の視聴者端末4が視聴している動画コンテンツとは異なる動画配信装置1により配信される動画コンテンツを視聴している視聴者端末、配信者端末3のうちの何れかの端末において、それぞれの端末において表示される商品の提示情報に含まれる商品が購入されることを想定する。なお、「複数の視聴者端末4」は、同一の動画コンテンツを視聴している視聴者端末4を示す。
【0082】
コンテンツ受信部110は、動画コンテンツを配信者により使用される配信者端末3から取得する(ステップS1)。コンテンツ受信部110は、動画コンテンツを記憶部13に保存する。
【0083】
コンテンツ配信部114は、動画コンテンツを視聴者の視聴者端末4に配信する(ステップS2)。ステップS2では、例えば、コンテンツ配信部114は、視聴者端末4により動画コンテンツの配信要求を受信する。コンテンツ配信部114は、動画コンテンツの配信要求に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて、記憶部13に保存される動画コンテンツデータを取得する。コンテンツ配信部114は、動画コンテンツデータを配信先の視聴者端末4へ配信する。
【0084】
商品データ受信部111は、ECサーバ2から商品データを受信する(ステップS3)。ステップS3では、例えば、商品データ受信部111は、動画コンテンツデータに関連付けられた商品データをECサーバ2から取得する。商品データは、商品に関するデータともいう。商品データ受信部111は、商品データを記憶部13に保存する。
【0085】
商品データ送信部115は、商品表示データを視聴者端末4に送信する(ステップS4)。ステップS4では、例えば、商品データ送信部115は、少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する商品の提示情報を表示させるための商品表示データを視聴者端末4に送信する。商品データ送信部115は、在庫データ受信部113により受信された在庫に関するデータに基づいて、各商品の在庫に関する情報を表示させるための在庫表示データを視聴者端末4に送信してもよい。商品データ送信部115は、在庫表示データを商品表示データに合成又は重畳した表示データを視聴者端末4に送信してもよい。視聴者端末4は、商品表示データに基づいて商品の提示情報を表示する。商品データ送信部115は、視聴者端末4のユーザ操作に基づいて変更可能な商品表示データを視聴者端末4に送信してもよい。
【0086】
商品データ送信部115は、商品の提示情報で示される各商品の閲覧数の情報、又は購入数の情報に基づいて商品の表示態様を変更可能な商品表示データを視聴者端末4に送信してもよい。
【0087】
商品データ送信部115は、視聴者端末4のユーザランクに応じて表示タイミングを変更可能な商品表示データを視聴者端末4に送信してもよい。これに代えて、商品データ送信部115は、視聴者端末4を使用するユーザのユーザランクに応じて商品表示データを視聴者端末4に送信タイミングを変更してもよい。例えば、商品データ送信部115は、ユーザランクが高いユーザの視聴者端末4に対しては、他のユーザよりも早いタイミングで商品表示データを送信してもよい。
【0088】
購入商品データ受信部112は、ECサーバ2から購入された商品に関するデータを受信する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、購入商品データ受信部112は、ECサーバ2から、少なくとも商品が購入されたことを示す情報を受信する。購入商品データ受信部112は、商品を購入したユーザのユーザ識別情報、商品を購入した購入時刻、購入商品の商品識別情報、購入数量を受信してもよい。購入商品データ受信部112は、複数の視聴者端末4、又は複数の視聴者端末4とは異なる端末のうちの何れかの端末において、少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、ECサーバ2から購入された商品に関するデータを受信する。購入商品データ受信部112は、購入された商品に関するデータを記憶部13に保存する。
【0089】
購入商品データ送信部116は、購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを視聴者端末4に送信する(ステップS6)。一例では、購入商品データ送信部116は、購入された商品に関する情報を表示するオブジェクトを視聴者端末4に表示するためのデータを視聴者端末4に送信する。購入商品データ送信部116は、購入された商品に関するデータに基づいてオブジェクトの表示態様を変更可能な購入商品表示データを視聴者端末4に送信してもよい。例えば、購入商品データ送信部116は、購入された商品に関するデータに基づいて購入商品の識別情報を表示するように変更可能な購入商品表示データを視聴者端末4に送信してもよい。別の例では、購入商品データ送信部116は、購入された商品に関する情報を表示するテキストデータを視聴者端末4に表示するための購入商品表示データを視聴者端末4に送信する。購入商品データ送信部116は、商品を購入したユーザに関する情報を含むテキストデータを視聴者端末4に表示するためのデータを視聴者端末4に送信してもよい。購入商品データ送信部116は、商品を購入したユーザのユーザ情報に基づいてテキストデータの表示態様を変更可能な購入商品表示データを視聴者端末4に送信してもよい。例えば、購入商品データ送信部116は、商品が購入された時刻に基づいて、ユーザの識別情報を並べて表示するように変更可能な購入商品表示データを視聴者端末4に送信してもよい。
【0090】
進行管理部117は、動画コンテンツの終了を検知する(ステップS7)。ステップS7では、例えば、進行管理部117は、記憶部13に記憶されるタイムラインデータに基づいて動画コンテンツが終了したか否かを判定する。進行管理部117により動画コンテンツが終了したと判定された場合(ステップS7:YES)、処理は、終了する。進行管理部117により動画コンテンツが終了していないと判定された場合(ステップS7:NO)、処理は、ステップS7からステップS5に遷移し、ステップS5からステップS7を繰り返す。
【0091】
なお、進行管理部117は、商品表示データを視聴者端末4に送信するタイミング、及び購入商品表示データを視聴者端末4に送信するタイミングをタイムラインデータに記録してもよい。
【0092】
(効果)
上記のように、本実施形態によれば、動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する動画配信装置は、少なくとも1つの商品のうちの一部又は全部の商品に関する商品の提示情報を表示させるための商品表示データを複数の視聴者端末に送信し、複数の視聴者端末又は複数の視聴者端末とは異なる端末のうちの何れかの端末において少なくとも1つの商品に含まれる商品が購入された場合、購入された商品に関するデータを受信し、複数の視聴者端末に購入された商品に関するデータに基づく購入された商品に関する情報を表示させるための購入商品表示データを送信する。
これにより、動画配信装置は、動画コンテンツを配信するとともに、商品の提示情報を表示し、商品が購入された場合に購入されたことを示す情報を複数の視聴者端末に表示させることができる。そのため、ユーザは、動画コンテンツの視聴中に、動画コンテンツから直接ECサイトにアクセスし、動画コンテンツに表示された商品を購入することができる。また、ユーザは、リアルタイムで他のユーザが商品を購入したことを示す情報を得ることができる。このように、動画配信装置は、動画コンテンツの視聴中に、視聴者間で商品の購入情報を共有し、商品の購入を通じたユーザ間のコミュニケーションの充実を図ることができる。また、動画配信装置は、他のユーザにより購入された商品の情報を共有することで、ユーザ間の連帯感を高め、ユーザに商品購入の動機付けを与えることができる。
【0093】
本実施形態によれば、動画配信装置は、商品の提示情報の表示態様を、複数の視聴者端末のユーザ操作に基づいて変更する。
これにより、動画配信装置は、例えば、商品の提示情報に含まれる商品の数が多い場合に、視聴者端末に表示される商品をユーザの操作により変更することができる。また、動画配信装置は、商品の提示情報をユーザの操作により非表示にすることができる。そのため、ユーザは、ユーザの見たい商品の情報を表示させることができ、容易に欲しい商品を選択することができる。また、ユーザは、商品の提示情報が不要な場合には商品の提示情報の表示を非表示にすることができる。このように、動画配信装置は、商品の購入に対するユーザの利便性を高めることができる。
【0094】
本実施形態によれば、動画配信装置は、複数の視聴者端末に在庫に関する情報を表示させるための在庫表示データを送信する。
これにより、ユーザは、商品の在庫をECサイトにアクセスすることなく認識することができる。動画配信装置は、商品の購入に対するユーザの利便性を高めることができる。また、ユーザは、例えば、在庫が少ない商品を示す情報に基づいて、他のユーザに人気の高い商品を認識することができる。動画配信装置は、在庫に関する情報に基づいてユーザの商品購入の動機付けを図ることができる。このように、動画配信装置は、商品の購入を通じたユーザ間のコミュニケーションの充実をさらに図ることができる。
【0095】
本実施形態によれば、動画配信装置は、商品の提示情報で示される各商品の表示態様を、商品の提示情報で示される各商品の閲覧数の情報、又は購入数の情報に基づいて変更することができる。
これにより、動画配信装置は、閲覧数の情報、又は購入数の情報に基づいて商品の人気度を表示し、ユーザに商品購入の動機付けを与えることができる。また、動画配信装置は、例えば、閲覧数、又は購入数に基づいて商品の表示順を変更することで、人気の高い商品をユーザに選択しやすくすることができる。このように、動画配信装置は、商品の購入に対するユーザの利便性を高めることができる。また、動画配信装置は、商品の購入を通じたユーザ間のコミュニケーションの充実をさらに図ることができる。
【0096】
本実施形態によれば、動画配信装置は、購入された商品に関する情報を表示するオブジェクトを複数の視聴者端末に表示する。これにより、動画配信装置は、他のユーザが商品を購入したことを視覚的に認識しやすくすることができる。ユーザは、直感的に他のユーザが商品を購入したことを認識することができる。このように、動画配信装置は、ユーザに購入された商品に関する情報を容易に認識させることで、ユーザの利便性を高めることができる。
【0097】
本実施形態によれば、動画配信装置は、オブジェクトの表示態様を、購入された商品に関するデータに基づいて変更することができる。これにより、動画配信装置は、購入された商品に関するデータに含まれる商品を購入した時刻、購入商品の識別情報、購入数量等を、ユーザに視覚的に容易に認識させることができる。例えば、動画配信装置は、オブジェクトの表示態様を、購入された商品の識別情報を表示するように変更することができる。これにより、動画配信装置は、他のユーザにより購入された商品を、ユーザに容易に認識させることができる。このように、動画配信装置は、ユーザに購入された商品に関する情報を容易に認識させることで、ユーザの利便性を高めることができる。
【0098】
本実施形態によれば、動画配信装置は、購入された商品に関する情報を表示するテキストデータを複数の視聴者端末に表示する。これにより、動画配信装置は、他のユーザが商品を購入したことを文字情報により認識させることができる。ユーザは、文字情報により他のユーザが商品を購入したことを容易に認識することができる。このように、動画配信装置は、ユーザに購入された商品に関する情報を容易に認識させることで、ユーザの利便性を高めることができる。
【0099】
本実施形態によれば、動画配信装置は、商品を購入したユーザに関する情報を表示するテキストデータを複数の視聴者端末に表示する。これにより、動画配信装置は、商品を購入した他のユーザを識別しやすくすることができる。動画配信装置は、ユーザに、だれが商品を購入したかを認識させることで、配信者、動画コンテンツの出演者、及び視聴者間で、商品購入の事実を共有し、配信者、動画コンテンツの出演者、及び視聴者間のコミュニケーションを活発にさせることができる。また、他のユーザと共感性を高め、ユーザが商品を購入する動機付けを与えることができる。また、動画配信装置は、ユーザに、自己が購入した情報を他のユーザに表示させるため、商品を購入する動機付けを与えることができる。このように、動画配信装置は、商品の購入を通じたユーザ間のコミュニケーションの充実をさらに図ることができる。
【0100】
本実施形態によれば、動画配信装置は、テキストデータの表示態様を、商品を購入したユーザのユーザ情報に基づいて変更することができる。これにより、動画配信装置は、購入された商品に関するデータに含まれる商品を購入した時刻、購入商品の識別情報、購入数量等を、ユーザに視覚的に容易に認識させることができる。例えば、動画配信装置は、商品が購入された時刻に基づいて、ユーザの識別情報を並べて表示するように変更することができる。これにより、動画配信装置は、ユーザに、いつ商品が購入されたかを、ユーザに容易に認識させることができる。動画配信装置は、ユーザに、自己が購入した情報を他のユーザに表示させることにより、配信者、動画コンテンツの出演者、及び視聴者間で、商品購入の事実を共有し、配信者、動画コンテンツの出演者、及び視聴者間のコミュニケーションを活発にさせることができる。また、動画配信装置は、ユーザに、より早く商品を購入する動機付けを与えることができる。
【0101】
本実施形態によれば、動画配信装置は、複数の視聴者端末における商品の提示情報の表示タイミングを、複数の視聴者端末のユーザランクに応じて変更することができる。これにより、動画配信装置は、ユーザに、ユーザランクに応じて優先的に商品購入の機会を与えることができる。動画配信装置は、ユーザに、優先的に商品を購入するため、ユーザランクを上げるための動機付けを与えることができる。
【0102】
[他の実施形態]
上述の実施形態では、動画配信装置1は、生放送コンテンツを視聴者端末4に配信する例として説明したが、動画配信装置1は、タイムシフト配信の動画コンテンツを視聴者端末4に配信してもよい。タイムシフト配信の動画コンテンツは、過去にリアルタイムで視聴者端末4に配信された生放送の動画コンテンツを録画したものである。
【0103】
コンテンツ配信部114は、記憶部13に保存された動画コンテンツとタイムラインデータを視聴者端末4に配信する。タイムラインデータは、動画コンテンツがリアルタイムで配信された際に保存された商品表示データを視聴者端末4に送信するタイミング、及び購入商品表示データを視聴者端末4に送信するタイミングを含む。
【0104】
商品データ送信部115は、タイムラインデータに基づいて、記憶部13に保存された商品表示データを視聴者端末4に送信する。
【0105】
購入商品データ送信部116は、タイムラインデータに基づいて、記憶部13に保存された購入商品表示データを視聴者端末4に送信する。
【0106】
ユーザは、タイムラインデータに基づいて表示された商品表示データに含まれる商品オブジェクトを選択することができる。ユーザが商品オブジェクトを選択すると、ユーザは、ECサーバ2により提供されるECサイトにアクセス可能となる。ユーザは、ECサイトを介して商品を購入可能である。ECサーバ2は、ユーザの購入に関する情報を記憶する。ECサーバ2は、商品の在庫に関するデータを更新する。
【0107】
この例では、動画配信装置は、生放送コンテンツと同様に、リアルタイム感を維持しつつ、動画コンテンツの視聴中に、視聴者間で商品の購入情報を共有し、商品の購入を通じたユーザ間のコミュニケーションの充実を図ることができる。また、ユーザは、録画された動画コンテンツを視聴中においても、動画コンテンツに表示される商品の提示情報に基づいて、商品を購入することができる。動画配信装置は、他のユーザにより購入された商品の情報を共有することで、ユーザ間の連帯感を高め、ユーザに商品購入の動機付けを与えることができる。
【0108】
上述の実施形態では、動画配信装置1は、ECサーバ2により提供されるECサイトで購入可能な商品に関する商品の提示情報を表示するための商品表示データを視聴者端末4に送信する例として説明したが、動画配信装置1は、くじ引き、ガチャ等のゲームを表示するデータを商品表示データとして視聴者端末4に送信してもよい。この場合、商品表示データは、ゲームの結果に応じて異なる商品の提示情報を表示し得る。例えば、商品表示データがくじ引きである場合、制御部11は、くじ引きを表示する画像データを視聴者端末に送信する。制御部11は、くじ引きの画像データに対するユーザ操作を取得する。制御部11は、ユーザ操作に基づいてくじ引きの結果を視聴者端末に送信する。くじ引きの結果は、商品に関するデータであってもよい。制御部11は、くじ引きの結果を示す商品の提示情報を表示させるための商品表示データを視聴者端末に送信する。ユーザは、商品を選択するユーザ操作により、ECサーバ2により提供されるECサイトにアクセスすることができる。制御部11は、ECサーバ2から当該商品の商品に関するデータを受信する。制御部11は、購入商品表示データを送信する。制御部11は、「XXが当たりました」等の情報を含む購入商品表示データを送信してもよい。
【0109】
この例では、動画配信装置は、動画コンテンツの視聴中に、視聴者間でゲーム等の結果を示す情報を共有し、ユーザ間のコミュニケーションの充実を図ることができる。
【0110】
上述の実施形態では、動画配信装置1は、動画コンテンツに商品表示データ、及び購入商品表示データを合成又は重畳した表示データを視聴者端末4に送信する例を説明したが、これに限られない。動画配信装置1は、動画コンテンツ、商品表示データ、及び購入商品表示データを別々に視聴者端末4に送信し、視聴者端末4が動画コンテンツに商品表示データ、及び購入商品表示データを合成又は重畳された表示データを表示デバイス等に表示してもよい。
【0111】
なお、動画配信装置1が記憶部13を備える例について説明したが、これに限定されない。記憶部13は、動画配信装置1とは異なる装置に含まれていてもよい。
【0112】
なお、動画配信装置は、動画配信装置1を例に説明したように1つの電子機器で実現されてもよいし、複数の電子機器に機能を分散させたシステムによって実現されてもよい。
【0113】
プログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0114】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0115】
1…動画配信装置、2…ECサーバ、3…配信者端末、4…視聴者端末、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、14…計時部、110…コンテンツ受信部、111…商品データ受信部、112…購入商品データ受信部、113…在庫データ受信部、114…コンテンツ配信部、115…商品データ送信部、116…購入商品データ送信部、117…進行管理部、A1~A3…エリア、Ob11…購入オブジェクト、Ob12…オブジェクト、Ob12-1~Ob12-2…購入オブジェクト、Ob13…オブジェクト、Ob13-1~Ob13-2…購入オブジェクト、Ob21~Ob26…商品オブジェクト。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7