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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】基地局アンテナ用クランピング装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/12 20060101AFI20231117BHJP
【FI】
H01Q1/12 E
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022539007
(86)(22)【出願日】2020-12-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 KR2020018779
(87)【国際公開番号】W WO2021133009
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0176805
(32)【優先日】2019-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0047510
(32)【優先日】2020-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ヘ ハン
(72)【発明者】
【氏名】イン ホ キム
(72)【発明者】
【氏名】ヒョウン ソク ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ソン マン カン
(72)【発明者】
【氏名】デ ミュン パク
【審査官】岸田 伸太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-078053(JP,A)
【文献】特開2012-034088(JP,A)
【文献】特開2005-051409(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下垂直に配置された支柱ポールに対して直交するように一側に水平に延長配置されたガイドアームユニットと、
前記ガイドアームユニット内に配置され、ヒンジの位置が固定されたアンテナモジュールの下端部を基準として、前記ガイドアームユニット内において前記アンテナモジュールの上端部を前記水平方向にムービングさせて前記支柱ポールに対するティルティング角度を調整するティルティング部と、を含み、
前記ティルティング部は、
前記ガイドアームユニット内に長手方向に長く設けられ、外周面に雄ねじ山が形成されたスクリューボルトと、
前記スクリューボルトに沿って移動し、前記アンテナモジュールの上端部と上部回動リンクによりヒンジ連結されたティルティング駆動部と、を含む、基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項2】
前記ティルティング駆動部は、
内部に所定の空間が備えられた駆動部ハウジングと、
前記駆動部ハウジングに結合されたモータハウジングに備えられ、電気的に駆動される駆動モータと、
前記モータハウジングから前記駆動部ハウジング側に延びた前記駆動モータの回転軸に連動して回転し、外周面にギヤ歯が備えられた駆動ギヤと、
回転中心に前記スクリューボルトが貫通して結合される雌ねじ山が形成され、外周面に前記駆動ギヤと噛合するギヤ歯が備えられたムービングギヤと、を含む、請求項1に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項3】
前記ティルティング駆動部は、
前記駆動ギヤを前記駆動部ハウジングに対して回転支持する駆動ベアリング支持部と、
前記ムービングギヤを前記駆動部ハウジングに対して回転支持するムービングベアリング支持部と、をさらに含む、請求項2に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項4】
前記ティルティング駆動部は、
前記ガイドアームユニットの幅方向一側および幅方向他側にそれぞれ配置され、前記ガイドアームユニットの長手方向に長く配置された一対のガイドレールと、
前記駆動部ハウジングの外側に固定され、前記一対のガイドレールそれぞれに結合されて前記駆動部ハウジングの結合を媒介する一対のムービングガイドブロックと、をさらに含む、請求項2に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項5】
上下垂直に配置された支柱ポールに対して直交するように一側に水平に延長配置されたガイドアームユニットと、
前記ガイドアームユニット内に配置され、ヒンジの位置が固定されたアンテナモジュールの下端部を基準として、前記ガイドアームユニット内において前記アンテナモジュールの上端部を前記水平方向にムービングさせて前記支柱ポールに対するティルティング角度を調整するティルティング部と、を含み、
前記ガイドアームユニットは、
前記支柱ポールに対する結合を媒介するハウジングコネクタと、
前記ハウジングコネクタに連結され、前記支柱ポールに対して直交する方向に水平延長されるガイドハウジングと、を含み、
前記ガイドハウジングは、下方が開口した逆「コ」字状の垂直断面を有する、基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項6】
前記支柱ポールに上下に所定距離離隔して結合された上部結合クランプおよび下部結合クランプと、
前記上部結合クランプの下側に備えられ、前記ハウジングコネクタを載置固定させる載置クランプと、をさらに含み、
前記ガイドアームユニットは、
前記ハウジングコネクタが前記載置クランプに載置された後、前記上部結合クランプを介して固定される動作で前記支柱ポールに結合される、請求項5に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項7】
前記上部結合クランプは、前記アンテナモジュールの上端部に上部回動リンクによりヒンジ固定された前記ガイドアームユニットと結合され、
前記下部結合クランプは、前記アンテナモジュールの下端部に固定された下部回動リンクとヒンジ固定される回動ブラケットを介して前記アンテナモジュールと結合される、請求項6に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項8】
前記上部回動リンクは、一端部が前記アンテナモジュールにヒンジ回動可能にヒンジ固定され、他端部が前記ガイドアームユニットにヒンジ回動可能にヒンジ固定され、
前記下部回動リンクは、一端部が前記アンテナモジュールに固定され、他端部が前記回動ブラケットにヒンジ回動可能にヒンジ固定される、請求項7に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項9】
前記載置クランプは、
前記支柱ポールの外周面に密着結合される支柱ポール結合部と、
前記支柱ポール結合部の上部で放射状に直交して折曲延長され、前記ハウジングコネクタが載置される載置フランジ部と、を含む、請求項6に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項10】
前記ハウジングコネクタは、
前記ガイドハウジングに面着結合されるように垂直配置された垂直部と、
前記垂直部の下端から前記支柱ポールの外周面を取り囲みながら前記載置フランジ部の上面に面着する水平部と、
前記水平部の先端から折曲げられて前記載置フランジ部の周縁に係止される係止部と、を含む、請求項9に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項11】
前記上部結合クランプおよび下部結合クランプは、
前記支柱ポールの外周面のうち前記アンテナモジュールとの間に相当する外周面に密着する一側クランプブロックと、
前記支柱ポールの外周面のうち前記一側クランプブロックに対向する反対側の外周面に密着する他側クランプブロックと、
前記一側クランプブロックと他側クランプブロックとを貫通してナット締結される少なくとも2つ以上の固定ボルトと、を含む請求項6に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項12】
前記下部結合クランプは、下部回動リンクにより前記アンテナモジュールの下端部にヒンジ固定される、請求項11に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項13】
上下垂直に配置された支柱ポールに対して直交するように一側に水平に延長配置されたガイドアームユニットと、
前記ガイドアームユニット内に配置され、ヒンジの位置が固定されたアンテナモジュールの下端部を基準として、前記ガイドアームユニット内において前記アンテナモジュールの上端部を前記水平方向にムービングさせて前記支柱ポールに対するティルティング角度を調整するティルティング部と、を含み、
前記ティルティング部は、無線または有線により遠隔で駆動制御される、基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項14】
前記スクリューボルトに形成された雄ねじ山は、所定サイズのボールが挿入されるボールスクリュー形状および台形形状のいずれか1つを含む、請求項1に記載の基地局アンテナ用クランピング装置。
【請求項15】
上下垂直に配置された支柱ポールに対して平行するように一側に垂直に延長配置されたガイドアームユニットと、
前記ガイドアームユニット内に配置され、ヒンジの位置が固定されたアンテナモジュールの下端部を基準として、前記ガイドアームユニット内において前記アンテナモジュールの上端部を前記垂直方向にムービングさせて前記支柱ポールに対するティルティング角度を調整するティルティング部と、を含む、基地局アンテナ用クランピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局アンテナ用クランピング装置(CLAMPING APPARATUS FOR BASE STATION ANTENNA)に関し、より詳しくは、遠隔でティルティング動作が円滑に行われるように支柱ポールに基地局用アンテナを装着できる基地局アンテナ用クランピング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムにおいて、「基地局」とは、セル内で携帯端末の電波を中継するシステムをいう。基地局は、主にビルの屋上などに設置され、携帯端末の電波を中継する。したがって、セル単位で基地局が存在し、このような基地局は、携帯端末と交換局との間におけるインターフェース機能以外にも、着発信信号の送出、通話チャネルの指定、通話チャネルの監視などをセル単位で制御する。基地局に採用されるアンテナ装置は、垂直または水平にビームティルティング可能な制御アンテナが多いというメリットから普及されてきた。
【0003】
移動通信サービスの大衆化に伴い、より安定してサービスを提供できる無線ネットワーク環境を提供するアンテナ装置の普及が拡大しており、移動通信サービスは有線通話のみを可能にしていた2G(2Generation)から3Gおよび4Gと、pre-5Gを経て、最近は5Gが定着化している傾向にある。このような5G移動通信のためのアンテナ装置が既存の4Gおよびpre-5Gとともに実装され、その設置位置を共有することができる。
【0004】
しかし、従来の基地局アンテナ装置は、一旦、支柱ポールに対する設置が完了すれば、アンテナモジュールの方向性を再調整するために作業者が高く設置されたアンテナモジュールに近づくことが非常に不便である問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の技術的課題を解決するためになされたものであって、支柱ポールに装着されたアンテナモジュールを遠隔でティルティング調整できる基地局アンテナ用クランピング装置を提供することを目的とする。
【0006】
これとともに、本発明は、支柱ポールに対する設置および結合が容易な基地局アンテナ用クランピング装置を提供することを他の目的とする。
【0007】
本発明の技術的課題は以上に言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置は、上下垂直に配置された支柱ポールに対して直交するように一側に水平に延長配置されたガイドアームユニットと、前記ガイドアームユニット内に配置され、ヒンジの位置が固定されたアンテナモジュールの下端部を基準として、前記ガイドアームユニット内において前記アンテナモジュールの上端部を前記水平方向にムービングさせて前記支柱ポールに対するティルティング角度を調整するティルティング部とを含む。
【0009】
ここで、前記ティルティング部は、前記ガイドアームユニット内に長手方向に長く設けられ、外周面に雄ねじ山が形成されたスクリューボルトと、前記スクリューボルトに沿って移動し、前記アンテナモジュールの上端部と上部回動リンクによりヒンジ連結されたティルティング駆動部とを含むことができる。
【0010】
また、前記ティルティング駆動部は、内部に所定の空間が備えられた駆動部ハウジングと、前記駆動部ハウジングに結合されたモータハウジングに備えられ、電気的に駆動される駆動モータと、前記モータハウジングから前記駆動部ハウジング側に延びた前記駆動モータの回転軸に連動して回転し、外周面にギヤ歯が備えられた駆動ギヤと、回転中心に前記スクリューボルトが貫通して結合される雌ねじ山が形成され、外周面に前記駆動ギヤと噛合するギヤ歯が備えられたムービングギヤとを含むことができる。
【0011】
また、前記ティルティング駆動部は、前記駆動ギヤを前記駆動部ハウジングに対して回転支持する駆動ベアリング支持部と、前記ムービングギヤを前記駆動部ハウジングに対して回転支持するムービングベアリング支持部とをさらに含むことができる。
【0012】
また、前記ティルティング駆動部は、前記ガイドアームユニットの幅方向一側および幅方向他側にそれぞれ配置され、前記ガイドアームユニットの長手方向に長く配置された一対のガイドレールと、前記駆動部ハウジングの外側に固定され、前記一対のガイドレールそれぞれに結合されて前記駆動部ハウジングの結合を媒介する一対のムービングガイドブロックとをさらに含むことができる。
【0013】
また、前記ガイドアームユニットは、前記支柱ポールに対する結合を媒介するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに連結され、前記支柱ポールに対して直交する方向に水平延長されるガイドハウジングとを含み、前記ガイドハウジングは、下方が開口した逆「コ」字状の垂直断面を有することができる。
【0014】
また、前記支柱ポールに上下に所定距離離隔して結合された上部結合クランプおよび下部結合クランプと、前記上部結合クランプの下側に備えられ、前記ハウジングコネクタを載置固定させる載置クランプとをさらに含み、前記ガイドアームユニットは、前記ハウジングコネクタが前記載置クランプに載置された後、前記上部結合クランプを介して固定される動作で前記支柱ポールに結合される。
【0015】
また、前記上部結合クランプは、前記アンテナモジュールの上端部に上部回動リンクによりヒンジ固定された前記ガイドアームユニットと結合され、前記下部結合クランプは、前記アンテナモジュールの下端部に固定された下部回動リンクとヒンジ固定される回動ブラケットを介して前記アンテナモジュールと結合される。
【0016】
また、前記上部回動リンクは、一端部が前記アンテナモジュールにヒンジ回動可能にヒンジ固定され、他端部が前記ガイドアームユニットにヒンジ回動可能にヒンジ固定され、前記下部回動リンクは、一端部が前記アンテナモジュールに固定され、他端部が前記回動ブラケットにヒンジ回動可能にヒンジ固定される。
【0017】
また、前記載置クランプは、前記支柱ポールの外周面に密着結合される支柱ポール結合部と、前記支柱ポール結合部の上部で放射状に直交して折曲延長され、前記ハウジングコネクタが載置される載置フランジ部とを含むことができる。
【0018】
また、前記ハウジングコネクタは、前記ガイドハウジングに面着結合されるように垂直配置された垂直部と、前記垂直部の下端から前記支柱ポールの外周面を取り囲みながら前記載置フランジ部の上面に面着する水平部と、前記水平部の先端から折曲げられて前記載置フランジ部の周縁に係止される係止部とを含むことができる。
【0019】
また、前記上部結合クランプおよび下部結合クランプは、前記支柱ポールの外周面のうち前記アンテナモジュールとの間に相当する外周面に密着する一側クランプブロックと、前記支柱ポールの外周面のうち前記一側クランプブロックに対向する反対側の外周面に密着する他側クランプブロックと、前記一側クランプブロックと他側クランプブロックとを貫通してナット締結される少なくとも2つ以上の固定ボルトとを含むことができる。
【0020】
また、前記下部結合クランプは、下部回動リンクにより前記アンテナモジュールの下端部にヒンジ固定される。
【0021】
また、前記ティルティング部は、無線または有線により遠隔で駆動制御される。
【0022】
また、前記スクリューボルトに形成された雄ねじ山は、所定サイズのボールが挿入されるボールスクリュー形状および台形形状のいずれか1つを含むことができる。
【0023】
本発明の他の実施例による基地局アンテナ用クランピング装置は、上下垂直に配置された支柱ポールに対して平行するように一側に垂直に延長配置されたガイドアームユニットと、前記ガイドアームユニット内に配置され、ヒンジの位置が固定されたアンテナモジュールの下端部を基準として、前記ガイドアームユニット内において前記アンテナモジュールの上端部を前記垂直方向にムービングさせて前記支柱ポールに対するティルティング角度を調整するティルティング部とを含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置によれば、次の多様な効果を達成することができる。
【0025】
第一、支柱ポールに装着されたアンテナモジュールに作業者が近づかなくても、必要に応じて遠隔でティルティング角度を調整することにより、アンテナモジュールの方向性の再設定が容易である効果を有する。
【0026】
第二、作業者が基地局アンテナの方向性を調整するにあたり、高い支柱ポールに登らなくてもよいので、作業者の作業便宜性を向上させることができる効果を有する。
【0027】
第三、支柱ポールにティルティング部を多様な方向に設けることができるので、設計自由度を向上させる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置を示す前方側の下向き斜視図である。
図2】本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置を示す後方側の下向き斜視図である。
図3図1および図2の分解斜視図である。
図4】本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置のティルティングの様子を示す側面図である。
図5図1および図2の構成のうちティルティング部を示す側断面図である。
図6図1のA-A線に沿った切開斜視図である。
図7図1および図2の構成のうちガイドハウジングが除去された状態を示すティルティング部の内部斜視図である。
図8図6のB-B線に沿った一部切開斜視図である。
図9図5の一部分を拡大した拡大断面図である。
図10図1および図2の構成のうち固定クランプ、上部支持クランプおよび下部支持クランプの支柱ポールに対する設置の様子を示す斜視図およびその一部拡大図である。
図11a】固定クランプの支柱ポールに対する設置過程を示す斜視図である。
図11b】固定クランプの支柱ポールに対する設置過程を示す斜視図である。
図12a】ガイド固定ブラケットの支柱ポールに対する設置過程を示す斜視図である。
図12b】ガイド固定ブラケットの支柱ポールに対する設置過程を示す斜視図である。
図12c】ガイド固定ブラケットの支柱ポールに対する設置過程を示す斜視図である。
図13】本発明による基地局アンテナ用クランピング装置の多様な設置例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明による基地局アンテナ用クランピング装置の実施例を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
各図面の構成要素に参照符号を付すにあたり、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたり、かかる公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0031】
本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または手順などが限定されない。また、他に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含む、ここで使われるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0032】
図1は、本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置を示す前方側の下向き斜視図であり、図2は、本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置を示す後方側の下向き斜視図であり、図3は、図1および図2の分解斜視図であり、図4は、本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置のティルティングの様子を示す側面図である。
【0033】
本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置100は、図1図4に示すように、ガイドアームユニット105と、ティルティング部101とを含む。ガイドアームユニット105は、ティルティング部101のムービングをガイドする役割を果たし、ティルティング部101は、ガイドアームユニット105のガイドを受けながらムービングされることにより、アンテナモジュールAのティルティング角度を調整する役割を果たすことができる。
【0034】
ここで、アンテナモジュールAは、少なくとも1つの周波数帯域を有するアンテナ機器(以下、図面符号「A1」と区分して指す)と、アンテナ機器に連結されて、移動通信システムの基地局と移動通信端末との間で弱くなった信号を受けて増幅または再送信し、歪んだ波形を定形化し、タイミングを再調整するなどの機能を行う中継器(RRH、Remote Radio Head)(以下、「RRH」と称し、図面符号「A2」と区分して指す)とを含むことができる。
【0035】
ガイドアームユニット105は、図1および図2に示すように、上下垂直に配置された支柱ポール1に対して直交するように一側に水平に延長配置される。支柱ポール1は、略内部が中空の円筒形状に形成される。このような構成からなる支柱ポール1の外周面に、後述する上部結合クランプ10および載置クランプ30を介して安定的に水平設置される。
【0036】
本発明の一実施例において、支柱ポール1は、図1および図2に示すように、上下垂直に配置されたものに限定して説明する。しかし、図示しないが、支柱ポール1は、家屋の壁面で水平に配置されてもよいことは当然である。この時、家屋の壁面に水平に配置された支柱ポール1の先端部には、支柱ポール1と直交して結合された不図示の垂直ポールがさらに備えられて、上述した水平地面に対して上下垂直に配置された支柱ポール1の役割を代替することができる。以下では、説明の便宜のために、本発明の一実施例で使う方向に対する用語は、支柱ポール1の実際の設置方向とは関係なく、水平地面に対して上下垂直に配置された支柱ポール1を基準として説明することとする。
【0037】
ガイドアームユニット105は、図1図4に示すように、ティルティング部101のムービング距離を制限するとともに、ティルティング部101のムービングをガイドする役割を果たす。すなわち、ガイドアームユニット105は、一端は支柱ポール1に結合され、他端は支柱ポール1に対して片持ち梁状に所定長さ延びた位置に備えられることから、ティルティング部101のムービングがガイドアームユニット105の一端と他端との間に制限される。
【0038】
より詳しくは、ガイドアームユニット105は、図3に示すように、支柱ポール1に対する結合を媒介するハウジングコネクタ120と、ハウジングコネクタ120に連結され、支柱ポール1に対して直交する方向に水平延長されるガイドハウジング110とを含むことができる。
【0039】
ここで、ガイドハウジング110は、下方が開口した逆「コ」字状の垂直断面を有するように形成される。これは、アンテナモジュールAの上端部との結合を媒介する上部回動リンク41およびティルティング部101のムービング時に干渉されないようにするためである。
【0040】
一方、ハウジングコネクタ120は、後述する支柱ポール1に結合された載置クランプ30に載置された状態で、後述する上部結合クランプ10を介して支柱ポール1に安定的に固定させる役割を果たす。ハウジングコネクタ120の具体的な形状および構造については、後述する載置クランプ30の説明部分でより詳しく説明する。
【0041】
ティルティング部101は、図1図4に示すように、ガイドアームユニット105内に配置され、ヒンジの位置が固定されたアンテナモジュールAの下端部を基準として、ガイドアームユニット105内においてアンテナモジュールAの上端部を水平方向にムービングさせて支柱ポール1に対するティルティング角度を調整する役割を果たすことができる。
【0042】
より詳しくは、アンテナモジュールAは、図3に示すように、その上端部に備えられた上部回動リンク41を介してティルティング部101とヒンジ回動可能に連結され、その下端部に備えられた下部回動リンク42を介して支柱ポール1に対してヒンジ回動可能に連結される。
【0043】
ここで、支柱ポール1には、図3に示すように、アンテナモジュールAの上端部をティルティングさせるように備えられたガイドアームユニット105の結合を媒介する上部結合クランプ10および載置クランプ30が備えられるとともに、アンテナモジュールAの下端部に連結された下部回動リンク42とのヒンジ結合を媒介するように備えられた回動ブラケット45の結合を媒介する下部結合クランプ20が備えられる。
【0044】
上部回動リンク41は、アンテナモジュールAと結合される一端部およびティルティング部101と結合される他端部がすべて相対的にヒンジ回動可能にヒンジ結合され、下部回動リンク42は、アンテナモジュールAと結合される一端部はヒンジ回動不可能に直接ねじ締結され、回動ブラケット45と結合される他端部は相対的にヒンジ回動可能にヒンジ結合される。したがって、上部回動リンク41で連結されたアンテナモジュールAのヒンジの位置は、ティルティング部101のガイドアームユニット105内での位置によって変化するが、下部回動リンク42で連結されたアンテナモジュールAのヒンジの位置は、相対的に固定されたものと定義することができる。
【0045】
図5は、図1および図2の構成のうちティルティング部101を示す側断面図であり、図6は、図1のA-A線に沿った切開斜視図であり、図7は、図1および図2の構成のうちガイドハウジングが除去された状態を示すティルティング部の内部斜視図であり、図8は、図6のB-B線に沿った一部切開斜視図であり、図9は、図5の一部分を拡大した拡大断面図である。
【0046】
ティルティング部101は、図5図9に示すように、ガイドアームユニット105の構成のうちガイドハウジング110内に長手方向に長く設けられ、外周面に雄ねじ山が形成されたスクリューボルト130と、スクリューボルト130に沿って移動し、アンテナモジュールAの上端部と上部回動リンク41によりヒンジ連結されたティルティング駆動部140とを含むことができる。
【0047】
ここで、スクリューボルト130に形成された雄ねじ山は、詳しく図示しないが、所定サイズのボールが挿入されるボールスクリュー形状およびギヤの噛合が容易な台形形状のいずれか1つを含むことができる。
【0048】
スクリューボルト130は、支柱ポール1に対して直交するように水平方向に長く配置されたガイドハウジング110の内側一端および内側他端にそれぞれ固定ねじ(図示せず)を用いて固定される。
【0049】
ティルティング駆動部140は、図5図9に示すように、内部に所定の空間が備えられた駆動部ハウジング141と、駆動部ハウジング141に結合されたモータハウジング142に備えられ、電気的に駆動される駆動モータ143と、モータハウジング142から駆動部ハウジング141側に延びた駆動モータ143の回転軸に連動して回転し、外周面にギヤ歯が備えられた駆動ギヤ145と、回転中心にスクリューボルト130が貫通して結合される雌ねじ山が形成され、外周面に駆動ギヤ145と噛合するギヤ歯が備えられたムービングギヤ144とを含むことができる。
【0050】
駆動部ハウジング141は、上述した所定の空間が形成されて、駆動ギヤ145とムービングギヤ144が設けられる設置空間としての役割を果たすことはもちろん、いずれか一部はガイドハウジング110の幅方向内側面にそれぞれ固定された後述する一対のガイドレール150に結合され、他の一部はアンテナモジュールAのうちアンテナ機器A1の上端部に上部回動リンク41を介して結合されて、駆動モータ143の駆動によってガイドレール150のガイドを受けながらガイドハウジング110の下側で長手方向(すなわち、水平方向)にアンテナモジュールAの上端部がムービングされることにより、ティルティング角度が調整されるようにする役割を果たす。
【0051】
モータハウジング142は、駆動部ハウジング141の一側に別の空間を形成するように備えられ、モータハウジング142の内部には、駆動モータ143がスクリューボルト130に対して平行に離隔した前記回転軸を有するように固定される。
【0052】
駆動モータ143の回転軸は、モータハウジング142の内部から貫通して駆動部ハウジング141の内側に露出し、駆動モータ143の回転軸を同軸として連動するように駆動ギヤ145が備えられる。
【0053】
ここで、ティルティング駆動部140は、図5図7および図8に示すように、駆動ギヤ145を駆動部ハウジング141に対して回転支持する駆動ベアリング支持部147と、ムービングギヤ144を駆動部ハウジング141に対して回転支持するムービングベアリング支持部146とをさらに含むことができる。
【0054】
駆動ベアリング支持部147とムービングベアリング支持部146は、それぞれ駆動部ハウジング141内で回転可能に備えられた駆動ギヤ145およびムービングギヤ144を駆動部ハウジング141に対して回転支持する役割を果たし、それぞれ固定状態の内輪と回転状態の外輪との間で摩擦を低減させる複数のベアリングボールが介在したタイプで備えられる。ここで、駆動ベアリング支持部147およびムービングベアリング支持部146の各内輪は、それぞれ駆動部ハウジング141に対して固定され、駆動ベアリング支持部147およびムービングベアリング支持部146の各外輪は、駆動ギヤ145およびムービングギヤ144とともに連動して回転するように備えられる。
【0055】
一方、ティルティング駆動部140は、図5図9に示すように、ガイドアームユニット105の幅方向一側および幅方向他側にそれぞれ配置され、ガイドアームユニット105の長手方向に長く配置された一対のガイドレール150と、駆動部ハウジング141の外側に固定され、一対のガイドレール150それぞれに結合されて駆動部ハウジング141の結合を媒介する一対のムービングガイドブロック160とをさらに含むことができる。
【0056】
より詳しくは、一対のガイドレール150は、長手方向に長く水平配置されたガイドハウジング110の幅方向一側および幅方向他側にそれぞれ長手方向に長く水平固定される。
【0057】
そして、一対のムービングガイドブロック160は、それぞれ一対のガイドレール150の外側面の一部を取り囲みながら係止結合されるように逆「コ」字状の垂直断面形状を有しかつ、駆動部ハウジング141の一側外面および他側外面にそれぞれ固定される。
【0058】
ここで、図6に示すように、一対のガイドレール150と一対のムービングガイドブロック160との間には、ベアリング挿入ホール155が形成され、不図示の複数のベアリングが介在して両者間のティルティングムービングを支持することができる。
【0059】
図10は、図1および図2の構成のうち固定クランプ、上部支持クランプおよび下部支持クランプの支柱ポールに対する設置の様子を示す斜視図およびその一部拡大図であり、図11aおよび図11bは、固定クランプの支柱ポールに対する設置過程を示す斜視図であり、図12a~図12cは、ガイド固定ブラケットの支柱ポールに対する設置過程を示す斜視図である。
【0060】
本発明による基地局アンテナ用クランピング装置100の一実施例は、図10図12cに示すように、支柱ポール1に上下に所定距離離隔して結合された上部結合クランプ10および下部結合クランプ20と、上部結合クランプ10の下側に備えられ、ハウジングコネクタ120を載置固定させる載置クランプ30とをさらに含むことができる。
【0061】
また、上部結合クランプ10は、図10に示すように、支柱ポール1の外周面のうちアンテナモジュールAとの間に相当する外周面に密着する上部一側クランプブロック11a、11bと、支柱ポール1の外周面のうち上部一側クランプブロック11a、11bに対向する反対側の外周面に密着する上部他側クランプブロック12a、12bと、上部一側クランプブロック11a、11bと上部他側クランプブロック12a、12bとを水平に貫通してナット締結される少なくとも2つ以上の上部固定ボルト13とを含むことができる。
【0062】
上部一側クランプブロック11a、11bと、上部他側クランプブロック12a、12bおよび少なくとも2つ以上の上部固定ボルト13は、ガイドアームユニット105を強固に支柱ポール1に媒介結合させる限度ではそれぞれ単一セットで備えられてもよい。本発明の一実施例では、上部一側クランプブロック11a、11bと、上部他側クランプブロック12a、12bおよび少なくとも2つ以上の上部固定ボルト13がそれぞれ2つのセットで備えられて、それぞれガイドアームユニット105の構成のうちハウジングコネクタ120の上側および下側の2箇所を強固に固定させる構造で採用した。
【0063】
少なくとも2つ以上の上部固定ボルト13は、それぞれ支柱ポール1の外周面一側および他側で、上部一側クランプブロック11a、11bと、上部他側クランプブロック12a、12bおよびガイドアームユニット105の構成のうちハウジングコネクタ120を同時に貫通した後、上部固定ナット14によって締結および固定可能である。
【0064】
一方、下部結合クランプ20は、図10に示すように、支柱ポール1の外周面のうちアンテナモジュールAとの間に相当する外周面に密着する下部一側クランプブロック21と、支柱ポール1の外周面のうち下部一側クランプブロック21に対向する反対側の外周面に密着する下部他側クランプブロック22と、下部一側クランプブロック21と下部他側クランプブロック22とを水平に貫通してナット締結される少なくとも2つ以上の下部固定ボルト23とを含むことができる。
【0065】
少なくとも2つ以上の下部固定ボルト23は、それぞれ支柱ポール1の外周面一側および他側で、下部一側クランプブロック21と、下部他側クランプブロック22およびアンテナモジュールAの下端部に連結された下部回動リンク42とのヒンジ結合を媒介するように備えられた回動ブラケット45を同時に貫通した後、下部固定ナット24によって締結および固定可能である。
【0066】
載置クランプ30は、図10図12cに示すように、支柱ポール1の外周面のうちアンテナモジュールAとの間に相当する外周面に密着結合される内側載置クランプ30aと、支柱ポール1の外周面のうち内側載置クランプ30aに対向する反対側の外周面に密着結合される外側載置クランプ30bとを含み、内側載置クランプ30aと外側載置クランプ30bは、それぞれの面接するフランジ面31’に形成されたボルト貫通孔33を通して貫通する不図示の固定ボルトと、その端部に締結される固定ナットによって支柱ポール1の外周面を全部取り囲むように結合される。
【0067】
ここで、載置クランプ30は、図11aおよび図11bに示すように、支柱ポール1の外周面に密着結合される支柱ポール結合部31と、支柱ポール結合部31の上部で放射状に直交して折曲延長され、ハウジングコネクタ120が載置される載置フランジ部32とを含む形状に備えられる。
【0068】
図示しないが、支柱ポール結合部31の内側面は、支柱ポール1との関係から摩擦力が増大する材質で備えられたり、摩擦力を形成するセレーション形状に形成されることも可能である。したがって、不図示の固定ボルトおよび固定ナットによる固定力が伝達される場合、支柱ポール結合部31の内側面が支柱ポール1の外周面に強固に密着して自重による下方スリップが防止できる。
【0069】
載置クランプ30は、ガイドアームユニット105の構成のうちハウジングコネクタ120が安定的に係止固定されるようにする役割を果たすことができる。
【0070】
より詳しくは、ガイドアームユニット105の構成のうちハウジングコネクタ120は、図3(または図12aおよび図12b)を参照すれば、ガイドハウジング110の支柱ポール1側の一端部に面着結合されるように垂直配置された垂直部121と、垂直部121の下端から支柱ポール1の外周面を取り囲みながら載置フランジ部32の上面に面着する水平部122と、水平部122の先端から折曲げられて載置フランジ部32の周縁に係止される係止部125とを含むことができる。これとともに、ハウジングコネクタ120は、垂直部121と水平部122の両端部それぞれを結ぶ形態で一体に備えられた補強部123をさらに含むことができる。
【0071】
ここで、ハウジングコネクタ120には、図3(または図12aおよび図12b)に示すように、支柱ポール1に対する組立時、係止部125が支柱ポール1の外周面のうちアンテナモジュールAが位置した側から移動して反対側の支柱ポール1の外周面上に位置した載置クランプ30の載置フランジ部32の先端に流入して係止できるように、略支柱ポール1の外径より大きい内径を有する「U」字状の切開部124が形成される。
【0072】
切開部124は、支柱ポール1の外周面のうち上述した反対側方向に開口するように形成され、係止部125は、それぞれ切開部124の先端部に一対が形成されかつ、載置クランプ30の構成のうち載置フランジ部の厚さよりも大きい係止溝が形成されるように略逆「コ」字状の垂直断面形状を有するように折曲形成される。
【0073】
以下、図11a~図12cを参照して、ガイドアームユニット105を支柱ポール1に固定組立てる過程を簡略に説明する。
【0074】
まず、図11aおよび図11bに示すように、載置クランプ30の構成のうち内側載置クランプ30aおよび外側載置クランプ30bを、支柱ポール1の外周面のうちアンテナモジュールAが備えられた側の外周面とその反対側の外周面にそれぞれ密着させた後、貫通ホール33を貫通する不図示の固定ボルトおよび固定ナットを用いて強固に固定させる。
【0075】
そして、図12aに示すように、ガイドアームユニット105の構成のうちハウジングコネクタ120を、支柱ポール1の外周面のうちアンテナモジュールAまたはガイドハウジング110が備えられた側からその反対側の外周面方向である水平方向に移動させる(図12aの図面符号丸数字の1参照)。この時、ハウジングコネクタ120は、切開部124に形成された「U」字状の内側端が支柱ポール1の外周面の一部を取り囲むように水平移動させることができる。これとともに、ハウジングコネクタ120は、少なくとも載置クランプ30の構成のうち載置フランジ部32の先端に係止部125が嵌合できる位置まで水平方向移動させることが好ましい。
【0076】
次に、図12bおよび図12cに示すように、ハウジングコネクタ120を下方に移動させた後(図12Aの図面符号丸数字の2参照)、ハウジングコネクタ120の係止部125に形成された係止溝(図面符号表記せず)に載置フランジ部の先端が嵌合して係止されるように、ハウジングコネクタ120をアンテナモジュールAまたはガイドハウジング110が備えられた水平方向に移動させる(図12aの図面符号丸数字の3参照)。
【0077】
その後、図12cに示すように、上部結合クランプ10と、少なくとも2つ以上の上部固定ボルト13および上部固定ナット14を用いてハウジングコネクタ120にガイドハウジング110を結合させると、支柱ポール1に対するガイドアームユニット105の組立が完了できる。
【0078】
図13は、本発明による基地局アンテナ用クランピング装置の多様な設置例を示す側面図である。
【0079】
図13(a)は、図1図12cですでに説明した本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置100のティルティング部101の設置の様子を概略化したものである。
【0080】
すなわち、図13(a)に示される本発明の一実施例による基地局アンテナ用クランピング装置100は、ガイドアームユニット105が支柱ポール1に対して直交するように水平方向に長く延びて配置され、ティルティング部101が水平延長されたガイドアームユニット105に沿ってムービングされることにより、アンテナモジュールAのティルティング角度を調整するように実現されたものである。
【0081】
しかし、本発明の実施例が必ずしも上述した一実施例で実現されるべきではなく、図13(b)に示すように、ガイドアームユニット105が支柱ポール1に対して平行するように垂直方向に長く延びて配置され、ティルティング部101が垂直延長されたガイドアームユニット105に沿ってムービングされることにより、アンテナモジュールAのティルティング角度を調整できるように実現されることも可能である。
【0082】
上記のように構成される本発明による基地局用アンテナ装置の実施例は、特にティルティング部101が無線または有線により遠隔で駆動制御できるので、作業者が直接アンテナモジュールAの方向性の調整のために高い位置に設けられた支柱ポール1を通して登る必要がなく、遠隔支援センター(図示せず)のような遠距離でアンテナモジュールAの方向性の調整が可能なため、作業者の便宜性および製品の信頼性を大きく向上させるという利点を提供する。
【0083】
以上、本発明による基地局用アンテナ装置の実施例を、添付した図面を参照して詳細に説明した。しかし、本発明の実施例が必ずしも上述した実施例によって限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者による多様な変形および均等な範囲での実施が可能であることは当然であろう。そのため、本発明の真の権利範囲は後述する特許請求の範囲によって定められる。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、支柱ポールに装着されたアンテナモジュールを遠隔でティルティング調整することができ、支柱ポールに対する設置および結合が容易な基地局アンテナ用クランピング装置を提供する。
【符号の説明】
【0085】
A:アンテナモジュール A1:アンテナ機器
A2:RRH 1:支柱ポール
10:上部結合クランプ 11a、11b:上部一側クランプブロック
12a、12b:上部他側クランプブロック 13:上部固定ボルト
14:上部固定ナット 20:下部結合クランプ
21:下部一側クランプブロック 22:下部他側クランプブロック
23:2つ以上の固定ボルト 24:2つ以上の固定ナット
30:載置クランプ 30a:内側載置クランプ
30b:外側載置クランプ 41:上部回動リンク
42:下部回動リンク 45:回動ブラケット
100:クランピング装置 101:ティルティング部
105:ガイドアームユニット 110:ガイドハウジング
120:ハウジングコネクタ 121:垂直部
122:水平部 123:補強部
124:切開部 125:係止部
130:スクリューボルト 140:ティルティング駆動部
141:駆動部ハウジング 142:モータハウジング
143:駆動モータ 144:ムービングギヤ
145:駆動ギヤ 146:ムービングベアリング支持部
147:駆動ベアリング支持部 150:ガイドレール
160:ムービングガイドブロック
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12a
図12b
図12c
図13(a)】
図13(b)】