IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社野村総合研究所の特許一覧

<>
  • 特許-移動プラン提案装置 図1
  • 特許-移動プラン提案装置 図2
  • 特許-移動プラン提案装置 図3
  • 特許-移動プラン提案装置 図4
  • 特許-移動プラン提案装置 図5
  • 特許-移動プラン提案装置 図6
  • 特許-移動プラン提案装置 図7
  • 特許-移動プラン提案装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】移動プラン提案装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20231120BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20231120BHJP
【FI】
G06Q50/14
G06Q30/0207 328
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019103462
(22)【出願日】2019-06-03
(65)【公開番号】P2020197891
(43)【公開日】2020-12-10
【審査請求日】2022-05-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】弁理士法人インターブレイン
(72)【発明者】
【氏名】寺田 知太
(72)【発明者】
【氏名】安藤 裕紀
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-083186(JP,A)
【文献】特開2004-265155(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地域サービスを提供する複数の地域サービス業者それぞれから、地域サービスの利用料金の割引を示す地域サービス特典の取得条件を含む地域サービスプランの登録を受け付ける地域サービス登録部と、
運輸サービスを提供する複数の運輸サービス業者それぞれから、運輸サービスの利用料金の割引を示す運輸サービス特典の取得条件を含む運輸サービスプランの登録を受け付ける運輸サービス登録部と、
ユーザから、推奨プランの提案要求を受信する提案要求受信部と、
前記提案要求が受信されたとき、複数種類の地域サービスプランおよび複数種類の運輸サービスプランのうち、地域サービスの割引率と運輸サービスの割引率に基づく合計割引率が最大となるときの地域サービスプランと運輸サービスプランの組み合わせを前記推奨プランとして特定する推奨プラン特定部と、
前記推奨プランを前記ユーザに提示する推奨プラン提示部と、を備え、
前記運輸サービス特典の取得条件は、第1利用時間帯において運輸サービスを利用することであり、
前記地域サービス特典の取得条件は、第2利用時間帯において地域サービスを利用することであり、
前記推奨プラン特定部は、更に、出発地点から地域サービスが提供される地点までの運輸サービスに応じた移動時間を想定し、前記第1利用時間帯に運輸サービスを利用し、かつ、想定される移動時間の経過後に前記第2利用時間帯において地域サービスを利用可能なプランを推奨プランとして特定することを特徴とする移動プラン提案装置
【請求項2】
ユーザから推奨プランの予約選択を受け付けたとき、推奨プランの利用料金を決済する決済処理部、を更に備え、
前記決済処理部は、決済後に推奨プランのキャンセルが受け付けられたときには、利用料金の全部または一部をユーザに返還することを特徴とする請求項1に記載の移動プラン提案装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの経路を案内・提案するための技術、に関する。
【背景技術】
【0002】
旅行には、事前に旅程を計画する楽しみもあれば、旅先でおもしろそうな観光サービスや特典のある観光サービスを見つけたために旅程を臨機応変に変更する楽しみもある。一方、観光業者(地域サービス業者)は、過去の経験から繁忙期と閑散期を把握していることが多い。観光業者にとって、閑散期に観光客をいかに呼び込めるかは重要な経営課題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-8696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
閑散期であれば割引サービスなどの特典を提供してもよいと考えている観光業者もいる。たとえば、温泉業者が「平日の12:00~13:00」に利用料金(入湯料)を割引した場合、この時間帯に温泉近くにいる観光客はせっかくなので温泉にいってみようと思うかもしれない。
【0005】
また、タクシーや電車、人力車などの運輸業者(運輸サービス業者)にも繁忙期と閑散期がある。運輸業者も、観光業者と同様、閑散期であれば割引サービスなどの特典を提供してもよいと考えていることがある。本発明者らは、観光業者が提供する割引サービスなどの特典と運輸業者が提供する割引サービスなどの特典を観光客にまとめて提供できれば、観光客をいっそう強力に誘引できるのではないかと考えた。
【0006】
本発明は、上記認識に基づいて完成された発明であり、その主たる目的は、地域に関わるサービスと運輸に関わるサービスそれぞれが提供する特典を組み合わせた移動プランを提案する技術、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様における移動プラン提案装置は、地域サービスを提供する複数の地域サービス業者それぞれから、地域サービス特典の取得条件を含む地域サービスプランの登録を受け付ける地域サービス登録部と、運輸サービスを提供する複数の運輸サービス業者それぞれから、運輸サービス特典の取得条件を含む運輸サービスプランの登録を受け付ける運輸サービス登録部と、ユーザから、推奨プランの提案要求を受信する提案要求受信部と、提案要求が受信されたとき、複数種類の地域サービスプランおよび複数種類の運輸サービスプランのうち、地域サービス特典の取得条件および運輸サービス特典の取得条件の双方が成立可能な地域サービスプランと運輸サービスプランの組み合わせを推奨プランとして特定する推奨プラン特定部と、推奨プランをユーザに提示する推奨プラン提示部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の事業者とユーザそれぞれに有利な移動プランを提供しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】移動プラン提案装置により提供される旅程提案サービスを説明するための概要図である。
図2】移動プラン提案装置の機能ブロック図である。
図3】地域サービスプラン格納部のデータ構造図である。
図4】運輸サービスプラン格納部のデータ構造図である。
図5】利用情報格納部のデータ構造図である。
図6】プラン検索画面の画面図である。
図7】推奨プランの提案過程を示すシーケンス図である。
図8】タクシーの利用状況を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、移動プラン提案装置100により提供される旅程提案サービスを説明するための概要図である。
本実施形態における旅程提案サービスにおいては、ユーザ(観光客)に対してメリットのある旅行プランを随時提案する。ここでいう旅行プランは、観光地で提供される観光サービス(地域サービス)と観光地に行くための運輸サービスの組み合わせとして定義される。
【0011】
図1において、ユーザX1は地点P0に10:30に到着したとする。地点P0は、鉄道駅などが想定される。ユーザX1は、地点P0の近くの観光地をめぐりたいと考えている。地点P1、P2はいずれも地点P0に近い観光地である。地点P1、P2としては、海岸や遺跡、公園、神社、寺などが想定される。
【0012】
地点P1の近辺では観光サービスS1、S2が提供されている。また、地点P2では観光サービスS3が提供されている。観光サービスとしては、温泉、レストラン、美術館、遊覧船、劇場などが想定される。
【0013】
観光サービスを提供する観光業者(地域サービス業者)は、観光客にさまざまな特典を提供する。特典としては、利用料金の割引、ドリンク・サービス、クーポン券、ゲストによるトークショー、などが考えられる。図1においては、観光サービスS1を「11:00~12:00」に利用すれば、ユーザX1に特典が提供される(以下、特典が提供される時間帯のことを「特典時間帯」とよぶ)。一方、観光サービスS2には特典は設定されていない。観光サービスS3には「14:00~16:00」が特典時間帯として設定されている。観光業者は、閑散期に特典時間帯を設定することで観光客を誘引する。
【0014】
ユーザX1が、地点P0から地点P1に向かうには運輸サービスM1、M2のいずれかを利用する。運輸サービスとしては、タクシー、人力車、バス、レンタカー、電車などが考えられる。本実施形態における旅程提案サービスにおいては、観光業者だけでなく、運輸サービスを提供する運輸業者(運輸サービス業者)もさまざまな特典を提供できる。観光業者の特典と同様、運輸業者が提供する特典も任意である。
以下においては、観光業者の提供する特典を「観光特典(地域サービス特典)」、運輸業者の提供する特典を「運輸特典(運輸サービス特典)」、両者を特に区別しないときには単に「特典」とよぶ。
【0015】
図1においては、運輸サービスM1については「10:00~11:00」が特典時間帯である。運輸サービスM2については「13:00~14:00」が特典時間帯である。また、運輸サービスM1による想定移動時間は1時間、運輸サービスM2による想定移動時間は30分である。
【0016】
ユーザX1は、10:30に運輸サービスM1を利用すれば、運輸サービスM1の運輸特典を得られる。また、運輸サービスM1を利用した場合、1時間後の11:30に地点P1に到着するため、観光サービスS1(特典時間帯「11:00~12:00」)の観光特典も得られる。一方、運輸サービスM2の運輸特典を受けるには13:00まで待たなくてはならないし、その場合には観光サービスS1の観光特典を受けることはできない。
【0017】
地点P0から地点P2に向かうには運輸サービスM5を利用することになる。運輸サービスM5の特典時間帯は「10:00~11:00」であるため、運輸特典を受けることはできる。しかし、運輸サービスM5の想定移動時間は1.5時間なので、ユーザは運輸サービスM5を利用した場合、地点P2に12:00に到着することになる。地点P2の観光サービスS3は14:00以降に利用しないと特典を得られないため旅の効率が悪い。
以上を総合判断すると、ユーザX1にとっては、運輸サービスM1を利用して地点P1に向かい、観光サービスS1を堪能することが「運輸特典と観光特典の双方を受けることができる上手な旅行プラン」となる。
【0018】
地点P1に到達したユーザX1は、同様にして、運輸サービスM3を利用すれば、運輸サービスM3の運輸特典をもらった上に、地点P2において観光サービスS3の観光特典ももらうことができる。
【0019】
さまざまな運輸特典と観光特典をもらうことはユーザに有利なことではあるが、ユーザに複雑な検討作業を強いることにもなりかねない。本実施形態における移動プラン提案装置100は、このような特典を受けやすい旅行プランを「推奨プラン」として、ユーザに提案する。推奨プランを提案することにより、ユーザは多くの特典をもらいながら上手な旅行できたという満足感が得られるとともに、観光業者と運輸業者も観光客をいっそう誘引しやすくなる。
【0020】
図2は、移動プラン提案装置100の機能ブロック図である。
移動プラン提案装置100の各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)および各種コプロセッサなどの演算器、メモリやストレージといった記憶装置、それらを連結する有線または無線の通信線を含むハードウェアと、記憶装置に格納され、演算器に処理命令を供給するソフトウェアによって実現される。コンピュータプログラムは、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、それらの上位層に位置する各種アプリケーションプログラム、また、これらのプログラムに共通機能を提供するライブラリによって構成されてもよい。以下に説明する各ブロックは、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0021】
移動プラン提案装置100は、インターネット102を介してユーザ端末104、観光端末106、運輸端末108および決済システム110と接続される。
ユーザ端末104は、ユーザ(観光客)が利用するスマートフォンやラップトップPCなどの通信端末である。観光端末106は観光業者が利用する通信端末であり、運輸端末108は運輸業者が利用する通信端末である。決済システム110は、クレジットカード会社や銀行などの金融機関が提供するシステムである。
【0022】
移動プラン提案装置100は、通信部120、データ処理部122およびデータ格納部124を含む。
通信部120は、ユーザ端末104等の外部装置との通信処理を担当する。データ格納部124は各種データを格納する。データ処理部122は、通信部120により取得されたデータおよびデータ格納部124に格納されているデータに基づいて各種処理を実行する。データ処理部122は、通信部120およびデータ格納部124のインタフェースとしても機能する。
【0023】
通信部120は、地域サービス登録部126、運輸サービス登録部128、提案要求受信部130、推奨プラン提示部132、利用情報提示部134および決済通信部148を含む。
【0024】
地域サービス登録部126は、観光端末106から「観光特典プラン(地域サービスプラン)」の登録を受け付ける。観光特典プランは、観光特典とその観光特典を取得するための条件を対応づけたものである。
運輸サービス登録部128は、運輸端末108から「運輸特典プラン(運輸サービスプラン)」の登録を受け付ける。運輸特典プランは、運輸特典とその運輸特典を取得するための条件を対応づけたものである。
【0025】
提案要求受信部130は、ユーザ端末104から推奨プランの提案要求を受け付ける。推奨プラン提示部132は、ユーザ端末104に対して推奨プランを提示する。利用情報提示部134は、各種サービスの利用状況を示す「利用情報」を観光端末106と運輸端末108に提供する。利用情報の詳細は後述する。決済通信部148は、決済システム110との通信処理を担当する。
【0026】
データ格納部124は、地域サービスプラン格納部142、運輸サービスプラン格納部144および利用情報格納部146を含む。
地域サービスプラン格納部142は観光特典プランを格納する。地域サービスプラン格納部142については図3に関連して詳述する。運輸サービスプラン格納部144は、運輸特典プランを格納する。運輸サービスプラン格納部144については図4に関連して詳述する。利用情報格納部146は、利用情報を格納する。
【0027】
データ処理部122は、推奨プラン特定部136、決済処理部138およびプラン集計部140を含む。
推奨プラン特定部136は、観光特典プランおよび運輸特典プランに基づいて、後述の方法により推奨プランを生成する。決済処理部138は、ユーザが推奨プランを選んだときの決済処理を実行する。プラン集計部140は各種プランの利用状況を集計し、利用情報として利用情報格0納部146に登録する。
【0028】
図3は、地域サービスプラン格納部142のデータ構造図である。
観光業者は、観光特典プランを移動プラン提案装置100に設定する。地域サービス登録部126は、観光端末106から観光特典プランを受信し、地域サービスプラン格納部142に登録する。図3によれば、地点P1で「足湯サービス(観光サービス)」を提供する観光業者V1は、「平日の15:00~15:30」に訪れた観光客に対して利用料金の20%オフという観光特典を提供している。観光業者V1は、また、「雨の日」に訪れた観光客に対しては利用料金を40%オフとしている。地点P1で史跡Aを管理する観光業者V2は「10月17日の16:00~17:00」に「有名人Yが来る」という観光特典を提供する。このように観光特典プランは、集客のためのさまざまな観光特典と、観光特典の取得条件を定義する。
【0029】
図4は、運輸サービスプラン格納部144のデータ構造図である。
運輸業者は、運輸特典プランを移動プラン提案装置100に設定する。運輸サービス登録部128は、運輸端末108から運輸特典プランを受信し、運輸サービスプラン格納部144に登録する。図4によれば、運輸業者T1はタクシー会社であり、地点P0を出発点とした場合、「16:00~17:00」に乗車したユーザに対して運輸特典として利用料金が5%オフとなる。
【0030】
運輸業者T3は、バス会社であり、地点P2を出発点とした場合、女性客に対しては利用料金が3%オフとなる。運輸業者T4(一般人)は、自家用車の運転手であり、相乗りをオファーしている。10月16日の「5:30~5:40」に地点P0に行けば、500円で時点P1まで連れて行ってもらえる。
【0031】
図5は、利用情報格納部146のデータ構造図である。
ユーザ(観光客)は、後述の方法により、移動プラン提案装置100から提案される推奨プランを予約選択する。プラン集計部140は、ユーザによって利用された推奨プランを集計し、利用情報格納部146に登録する。たとえば、プランID=R01の推奨プラン(以下、「推奨プラン(R01)」のように表記する)は、ユーザX2によって利用されている。推奨プラン(R01)の利用に際して、ユーザX2は地点P0においてタクシー業者T1のタクシーに時刻11:13に乗車し、地点P1に11:45に到着し、観光業者V1の足湯サービスを堪能している。
【0032】
利用情報格納部146のデータである利用情報は、観光端末106および運輸端末108に提供される。観光業者や運用業者は利用情報を参照することにより、どの推奨プランがどのくらい人気があるのかを知ることができる。たとえば、多くの観光客が地点P0においてタクシーを利用している場合には、人力車サービスを提供する運輸業者T2は新たな特典を設定するなどの対策をするかもしれない。このように、利用情報を参照することにより、観光業者や運輸業者は集客対策を効率的に行うことができる。このような仕組みにより、観光業者や運輸業者が移動プラン提案装置100の提供する旅程提案サービスに参加する意欲を喚起できる。
【0033】
図6は、ユーザが旅先を検討するときに表示されるプラン検索画面204の画面図である。
ユーザX1は、地点P0にいるとき、足湯に行きたいと考えたとする。ユーザX1がユーザ端末104から移動プラン提案装置100にアクセスしたとき、移動プラン提案装置100の通信部120はプラン検索画面204のウェブページをユーザ端末104に送信する。
【0034】
ユーザX1は、ユーザ端末104に表示されたプラン検索画面204の検索入力領域200に観光サービス「足湯」を入力して検索する。このとき、ユーザ端末104から「足湯」、「ユーザX1のID」および「ユーザX1の現在位置」を含む提案要求が移動プラン提案装置100に送信される。ユーザX1の現在位置は、ユーザ端末104が有する一般的な位置検出機能により特定される。移動プラン提案装置100は、ユーザX1のIDに対して、ユーザX1の属性情報、たとえば、名前、性別、利用履歴などをあらかじめ対応づけておいてもよい。
【0035】
推奨プラン特定部136は、地点P0から所定範囲内、たとえば、30キロメートル以内の範囲で足湯サービスを提供している観光業者を検索する。観光業者はあらかじめ移動プラン提案装置100に観光サービスの内容と場所を登録しておいてもよいし、推奨プラン特定部136は一般的な地図情報を検索することで足湯サービスを提供する観光業者を特定してもよい。
【0036】
地点P1において足湯サービスを検出したときには、推奨プラン特定部136は地点P0から地点P1までの運輸手段を検索する。運輸業者はあらかじめ移動プラン提案装置100に対して運輸サービスを提供可能な範囲を登録しておいてもよいし、推奨プラン特定部136は一般的な交通情報を検索することで指定ルートにおいて運輸サービスを提供可能な運輸業者を特定してもよい。
【0037】
推奨プラン特定部136は、次に、地域サービスプラン格納部142に登録されている観光特典プランと運輸サービスプラン格納部144に登録されている運輸特典プランを検索し、運輸サービスと観光サービス(上記例では足湯サービス)の組み合わせを総当たりで作り、正規の利用料金と享受可能な特典にともなう合計割引率を計算する。たとえば、運輸サービスM5と観光サービスS8を組み合わせるとき、推奨プラン特定部136は運輸サービスM5で運輸特典を受けられるか、観光サービスS8の観光特典を受けられるかを判定する。推奨プラン特定部136は、両方を受けられるときにはそれぞれの特典のうちの「割引率」に関わる部分を合計して合計割引率を算出する。
【0038】
本実施形態においては、推奨プラン特定部136は運輸サービスと観光サービスの双方による合計割引率が最も大きくなる組み合わせを「(最高の)推奨プラン」として選ぶ。推奨プラン特定部136は合計割引率が大きくなる順に複数の推奨プランを特定し、合計割引率が大きい複数の推奨プランをユーザ端末104に並べて表示させる。図6によれば「足湯の里」の推奨プラン(R01)は、タクシーを利用して地点P1に行き「足湯の里」を利用する旅行プランであり、現在地点・現在時点においてもっとも合計割引率が大きい。
【0039】
プラン検索画面204には、足湯サービスに関わる推奨プランとして「足湯の里」と「極上湯」が提案されている。推奨プラン(R01:足湯の里:タクシー)の正規の利用料金は2,500円である。この料金は、観光サービス(足湯の里)の料金(500円)と運輸サービス(タクシー)の料金(2,000円)の合計額である。「足湯の里」を対象とした観光特典サービスとタクシーの運輸特典サービスを考慮すると、合計割引率は40%となる。このため、合計利用料金は、1,500円(=2,000×0.6)となる。なお、内訳はタクシーが45%オフで2,000円から1,100円となり、「足湯の里」が20%オフで500円から400円となる。すなわち、タクシーで「足湯の里」にいく推奨プラン(R01)を利用すれば、タクシーの割引と「足湯の里」の割引をどちらも受けることができるので、観光客にとって大きな割引となる。
【0040】
評点領域202には、「足湯の里」を利用したことのある観光客による評点が表示される。評点は5段階である。ユーザはレビューボタン206をタッチすることにより、観光客の「足湯の里」に対するレビュー、すなわち、利用経験者の感想を表示させることができる。なお、評点およびレビューは、「足湯の里」という観光サービスではなく、推奨プランに対して設定されてもよい。
【0041】
ユーザがプラン検索画面204において推奨プラン(R01:足湯の里)をタッチすると決済画面(図示せず)が表示される。ユーザは、クレジットカードなどの既存の決済方法により利用料金を支払う。決済処理部138は、決済通信部148を介して利用料金の決済処理を行う。決済完了後、決済通信部148はユーザ端末104に決済完了通知を送信する。ユーザX1は、地点P0にいるタクシーにこの決済完了画面を表示することで、推奨プラン(R01)のサービスを受けることができる。
【0042】
図7は、推奨プランの提案過程を示すシーケンス図である。
ユーザは、まず、「足湯」のように観光サービスを指定した提案要求を移動プラン提案装置100に送信する(S10)。推奨プラン特定部136は、指定された観光サービスを検索する(S12)。次に、推奨プラン特定部136は、ユーザが現在地点から目的地に到達するために利用可能な運輸サービスを検索する(S14)。推奨プラン特定部136は、観光サービスと運輸サービスそれぞれの観光特典プランと運輸特典プランを検索し、1以上の推奨プランを作成する(S16)。推奨プラン提示部132は、推奨プランを示すウェブページ(プラン検索画面204)をインターネット102に送信し(S18)、ユーザ端末104はプラン検索画面204を画面表示させる(S20)。このあと、ユーザは、推奨プランを予約選択し、決済処理を実行する。決済金額は、決済システム110により、実際に推奨プランに対応した運輸業者と観光業者に配賦される。
【0043】
ユーザは、「足湯」のような観光サービスを検索してもよいし、「地点P1」のように目的地を検索対象としてもよい。この場合には、推奨プラン特定部136は地点P1の周辺にある観光サービスを検索するとともに、地点P0から地点P1に向かうための運輸サービスを検索する。
【0044】
図8は、タクシーの利用状況を示すグラフである。
プラン集計部140は、推奨プランの予約状況とそれに対する運輸手段の利用状況をまとめて運輸端末108に表示させることができる。図8は、ある日曜日に地点P0を出発した観光客数と、地点P0に到着したタクシーの台数を示す。地点P0で観光客を乗せた運輸業者は、乗車人数と出発時刻を移動プラン提案装置100に通知する。また、タクシーは、地点P0に到着したときには、到着時刻を移動プラン提案装置100に通知する。
【0045】
時刻t1~t2においては、40人の観光客が地点P0から出発しているが、この時間帯に地点P0に到着したタクシーの台数は5台しかいない。このため、時刻t1~t2はタクシー不足(需要過多)であることがわかる。40人の観光客の多くはタクシーではなく、別の運輸手段を利用したと考えられる。
【0046】
時刻t3~t4においては、5人の観光客が地点P0から出発しているが、この時間帯に地点P0に到着したタクシーの台数は20台である。したがって、時刻t3~t4はタクシー過剰(供給過多)であることがわかる。
【0047】
タクシー会社はこのような利用情報を得ることにより、タクシーの配車を合理的に考えることができる。上述の例の場合、タクシー会社は時刻t1~t2にはタクシーを地点P0に重点的に配置し、時刻t3~t4ではタクシーを別の地点に回すとしてもよい。あるいは、時刻t3~t4の閑散時間帯においては特典を設定することで観光客のタクシー需要を喚起してもよい。
【0048】
以上、実施形態に基づいて移動プラン提案装置100について説明した。
本実施形態の移動プラン提案装置100によれば、観光業者は観光客を戦略的かつ効率的に集客できる。たとえば、地点P7は紅葉が有名なスポットであるとき、地点P7に近い地点P8の観光業者は秋シーズンに観光特典を設定すれば、地点P7を訪れた観光客の一部は地点P8まで足を伸ばすかもしれない。
【0049】
運輸業者も閑散期に割引などの運輸特典をつけることで、効率的に集客できる。飛行機と新幹線、人力車とタクシーのように競合関係になりやすい運輸サービスもある。運輸業者は集客をしたい時間帯や客層などに応じた運輸特典をつけることで、観光客を誘引しやすくなる。
【0050】
今後はMaaS(Mobility as a Service)が一般化すると予想される。MaaSは、あらゆる運輸手段をクラウド化し、これらをシームレスにつなぐことで乗客を目的地に運ぶ仕組みである。本実施形態の移動プラン提案装置100によれば、MaaSにおいてもあらゆる運輸サービスがさまざまな運輸機会を提供するだけでなく、運輸特典によって乗客を積極的に誘引することで運輸手段の稼働率を高めるやすくなると考えられる。
【0051】
また、観光業者と運輸業者が特典を工夫することにより、観光サービスと運輸サービスの質がいっそう向上すると考えられる。その一方、特典やそのための取得条件が複雑化すると、ユーザは運輸サービスや観光サービスを上手に選ぶのが難しくなる可能性がある。移動プラン提案装置100は、ユーザの現在地点、現在時刻、各運輸サービスの移動時間等を考慮した上で、ユーザにとってメリットの大きな推奨プランを提案できる。このため、「近くの足湯に行きたい」「海岸の近くでどこかおもしろいところに行きたい」という漠然としたニーズに対して、満足度の高い旅行プランを随時提案できる。特に、各種運輸手段の乗車時刻だけでなく、想定移動時間を想定した上で観光サービスの利用予定時刻を想定することで、ユーザは運輸サービスの特典と観光サービスの特典を効率よくもらうことができる。
移動プラン提案装置100を利用することにより、ユーザは「上手な旅」を気軽に楽しむことができる。
【0052】
一例として、ある駅から徒歩20分の距離に温泉があるとする。通常、温泉の入湯料は1,000円であり、タクシーを使うとすれば1,500円の交通費かかる。ユーザは、歩いて温泉に行けば交通費がかからないので合計コストは1,000円だが、タクシーをつかって温泉に行くと2,500円かかる。この場合、ユーザはタクシーを使うのはお金がもったいないと感じて徒歩で温泉に向かうかもしれない。あるいは温泉行きそのものを断念するかもしれない。
【0053】
もし、時間帯によっては温泉が500円、タクシーが1,000円に割引なったとすると、ユーザは1,500円のコストにより、タクシー付きで温泉に行くことができる。このときには、普段に比べて1,000円(=2,500-1,500)も安いので、ユーザが温泉を行き先として選ぶ可能性が高くなる。また、ユーザがタクシーを使ってくれれば、時間と予算に余裕のできたこのユーザは温泉近くの別の観光サービス、たとえば、レストランや美術館などを利用してくれるかもしれない。推奨プランによっては、推奨プランに関わる運輸業者や観光業者だけでなく、関連する運輸業者や観光業者にも経済的利益が及ぶ可能性がある。推奨プランを起点とした連鎖的な経済効果を期待できる。
【0054】
交通不便なところにある寺社仏閣であっても、タクシーを使ったとしてもそれほど合計料金が高くないのであれば、ユーザはせっかくなので足を伸ばしてみようと思うかもしれない。普段であれば高額な観光サービスであっても、特別に安く利用できる機会があれば、ユーザは利用してみようと思うかもしれない。運輸サービスと観光サービスそれぞれが提供する特典の双方を利用することにより、ユーザの割安感(メリット)を高めることができる。観光業者と運輸業者それぞれが独自に設定した特典が相乗効果を発揮する方式であるため、観光業者や運輸業者の一方に過度な負担がかかりにくい。複数の業者が可能な範囲で特典を工夫することにより、ユーザに対する大きなメリットを提案できる。
たとえば、ある観光地近辺の観光業者や運輸業者が全体として特典を提供することにより、この観光地の他の観光地に対する魅力を高めることもできる。
【0055】
また、利用情報を参照し、推奨プランの人気に応じて、運輸業者や観光業者は特典の設定方法を柔軟に変更できる。たとえば、11月が閑散期であるため、各業者は11月に手厚い特典を設定したとする。特典のおかげで11月の旅行に人気が出てきたときには、11月の特典を減らしてもよい。11月の旅行人気の継続を期待しつつ、別の閑散期である2月に今度は特典を設定してもよい。このように、特典時間帯を変化させることで、閑散期と繁忙期の落差を小さくできる。また、このような調整は観光地の混雑緩和にも寄与すると考えられる。
【0056】
冬が閑散期の観光地でも、冬景色の魅力を知ってもらいたいときもある。広告によってこういった冬の魅力をアピールする方法もあるが、運輸業者と観光業者それぞれができる範囲で冬の特典を提供し合うことにより、結果的に冬旅行の魅力を高めることができる。このように複数の業者が提供する複数の特典をからめた推奨プランを提案することにより、観光客に大きなメリットを与えることで観光地の訪問意欲を高めることができる。
【0057】
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【0058】
移動プラン提案装置100は、単一の装置として構成されてもよいし、移動プラン提案装置100の機能の一部が他の装置に割り当てられてもよい。
【0059】
[変形例]
特典は、割引以外にもさまざまなものが考えられる。たとえば、クーポン券やくじ、景品であってもよい。タクシーであれば優良ドライバーや女性ドライバーによるサービスであることを運輸特典としてもよいし、電気自動車や高級車などの特別な車種を運輸特典としてもよい。
【0060】
本実施形態においては、割引率に基づいて推奨プランを生成するとして説明した。推奨プラン特定部136は、運輸サービスと観光サービスの組み合わせごとに推奨度を設定してもよい。たとえば、運輸サービスの割引率が10%以上なら10ポイント、観光サービスの割引率が10%以上なら更に10ポイントを加算してもよい。20%以上なら20ポイントを加算してもよい。また、観光サービスとして踊りなどのイベントが特典として提供されるときにはそのイベントの価値に応じて推奨プラン特定部136は推奨度を加算してもよい。イベントの価値は開催回数が少ないほど、いいかえれば、希少なイベントほど高くなるとしてもよい。推奨プラン特定部136は、観光サービスのレビュー評点に応じて推奨度を増減させてもよい。推奨プラン特定部136は、さまざまな査定基準により各特典をポイント換算し、推奨度を計算する。そして、推奨度が所定値以上となる旅行プランを推奨プランとして提案してもよい。あるいは、推奨度による順位が所定順位以内、たとえば、1~3位の旅行プランを推奨プランとして提案してもよい。
【0061】
ユーザは、複数の観光地、複数の観光サービスをあらかじめ「行き先候補」として登録してもよい。たとえば、ユーザは地点P1、P2の双方をあらかじめ移動プラン提案装置100に登録しておく。まず、ユーザは、地点P0において地点P1を対象とした推奨プランの提案要求を移動プラン提案装置100に送信する。ユーザは提案プランにしたがって地点P1で観光サービスを楽しむ。続いて、ユーザは地点P1において次の提案を求める提案要求を移動プラン提案装置100に送信する。この提案要求には地点P2が設定されており、移動プラン提案装置100は地点P2を対象とした推奨プランを提案する。
【0062】
ユーザは、移動プラン提案装置100が提案する推奨プランを「お気に入り」としてユーザ端末104に登録してもよい。プラン集計部140はこの「お気に入り」の登録状況を集計し、利用情報提示部134はこれを利用情報として観光端末106および運輸端末108に提供してもよい。運輸業者と観光業者はお気に入りの登録状況、推奨プランの成約状況により、どの推奨プランに人気があるか、人気が出そうかを推測できる。
【0063】
ユーザが推奨プランを選択したとき、該当する運輸業者はユーザを迎えに行くとしてもよい。たとえば、ユーザが地点P0でタクシーを含む推奨プランを予約選択したとき、タクシー会社はユーザを迎えるために地点P0にタクシーを向かわせてもよい。あるいは、本実施形態において説明したように、ユーザは推奨プランを申し込んだあと、決済完了画面を地点P0のタクシーで提示することで、推奨プランの運輸特典を受けられるとしてもよい。
【0064】
ユーザは、推奨プランを予約選択するとき、クレジットカードなどの既知の決済手段により利用料金を前払いする。ユーザは、推奨プランの利用をキャンセルできてもよい。具体的には、ユーザ端末104からキャンセル指示を移動プラン提案装置100に送信する。キャンセル料を取らない場合には、決済処理部138は既知の決済手段による前払い処理をキャンセルする。キャンセルしたときでも、利用料金の全部または一部をキャンセル料として決済してもよい。
【0065】
キャンセル料を全額返還する場合には、冷やかしで推奨プランが予約されるのを抑制するため、推奨プランの予約に条件をつけてもよい。たとえば、ユーザは地点P0にいなければ、地点P0を出発地点とする推奨プランを予約できないとしてもよい。あるいは、10:00以降の乗車を想定した推奨プランの場合、10:00から1時間前の9:00以降でないと予約できないとしてもよい。
【0066】
推奨プランの料金は後払いであってもよい。たとえば、ユーザは推奨プラン(R09)を予約したとする。このときには、ユーザは推奨プラン(R09)の運輸サービスを利用したとき、推奨プラン(R09)の提案に基づいて料金を支払い、運輸特典を受ける。次に、推奨プラン(R09)の観光サービスを利用したときにも利用料金を支払い、観光特典を受けるとしてもよい。
【0067】
推奨プラン特定部136は、推奨プランを自動的に停止してもよい。たとえば、タクシー会社が月曜日の早朝が閑散期であると想定してこの時間帯に運輸特典を設定したとする。しかし、この運輸特典に関わる推奨プラン(R10)の予約が意外にも多いとき、たとえば、推奨プラン(R10)の予約数が閾値以上となったときには、推奨プラン特定部136は推奨プラン(R10)の新規予約受付を自動停止してもよい。このような制御方法によれば、閑散期になるという読みが外れたとき、タクシー会社は予約分の推奨プラン(R10)には対応するものの、乗客が多いのに運輸特典を提供し続けるという事態を回避できる。推奨プラン特定部136は、上述の事態が生じたときには、推奨プラン(R10)に関わるタクシー会社に対応不要を示すNG通知をしてもよい。
【0068】
この運輸特典の予約数の閾値、つまり、運輸サービスの提供可能件数は、運輸会社も設定可能である。提示された推奨プランをエンドユーザが成約した場合には、成約通知が運輸会社に予約通知として通知され、また、成約した推奨プランがキャンセルされた場合にはキャンセル通知が運輸会社にキャンセル通知として通知されてもよい。運輸会社は独自の配車システムを構築していることが多い。運輸会社の配車担当者が配車システムの配車可能数を参照し、本システムにおける運輸サービスの提供可能件数を設定する。これに加え、本システムと既存の配車システムとが連動する構成であってもよく、配車システムが特定時間の配車可能数または配車可能数から所定数を差し引いた残数を本システムに特定のタイミングで通知し(本システムが配車システム側に定期的にリクエストしてもよい)、本システムはその配車可能数または残数を運輸サービスの提供可能件数に自動的に反映してもよい。
特定のタイミングとは、たとえば、上述の配車可能数または残数が変化した時などである。
【0069】
各運輸サービスプランにはそれを識別可能な識別情報が付与されており、通知に際してはその運輸サービスプランの識別情報も含めて通知する。地域サービスプランまたは運輸サービスプランに上限数があるということは、推奨プラン数にも上限があることになり(地域サービスプラン数と対応する運輸サービスプラン数のいずれか低い数)、ユーザに提示する際には推奨プラン数の残数を提示する構成とすることもできる。
【0070】
特典の取得条件は、時間帯であってもよいし、天候などの環境に基づく条件であってもよい。たとえば、観光業者は4月29日の天気予報が雨のときには、4月29日に「雨の日の観光特典」を設定することで観光客の誘引を図ってもよい。このほかにも、お年寄りや女性、子ども、リピーターなど、観光客のユーザ属性に応じて特典を設定してもよい。
【0071】
本実施形態においては、旅行を想定して説明した。移動プラン提案装置100は所定地域で提供される地域サービスと、その地域までユーザを運ぶ運輸サービスの組み合わせを推奨プランとして提案するものであり旅行以外にも応用可能である。たとえば、ユーザが複数の病院のいずれかを選ぶときにも、移動プラン提案装置100は特典に基づいて病院(地域サービス)と運輸サービスの組み合わせを推奨プランとして提案してもよい。地域サービスとしては、このほかにも遊園地、映画館、百貨店、銀行などさまざまなものが考えられる。
【符号の説明】
【0072】
100 移動プラン提案装置、102 インターネット、104 ユーザ端末、106 観光端末、108 運輸端末、110 決済システム、120 通信部、122 データ処理部、124 データ格納部、126 地域サービス登録部、128 運輸サービス登録部、130 提案要求受信部、132 推奨プラン提示部、134 利用情報提示部、136 推奨プラン特定部、138 決済処理部、140 プラン集計部、142 地域サービスプラン格納部、144 運輸サービスプラン格納部、146 利用情報格納部、148 決済通信部、200 検索入力領域、202 評点領域、204 プラン検索画面、206 レビューボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8