(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】袋収納装置及び商品販売データ処理システム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20231120BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20231120BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20231120BHJP
【FI】
G07G1/00 331Z
G07G1/12 321Z
G07G1/01 301C
(21)【出願番号】P 2019169662
(22)【出願日】2019-09-18
【審査請求日】2022-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 渉
【審査官】小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】特開昭56-087160(JP,A)
【文献】実開昭54-063701(JP,U)
【文献】特開2014-211845(JP,A)
【文献】特開2006-085274(JP,A)
【文献】特開2019-023812(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00- 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイズの異なる袋をそれぞれ収納する複数の収納部と、前記収納部毎に設けられ当該収納部に収納された前記袋を外部に取り出すことが可能な取出口とを有する筐体と、
前記取出口の各々に対応して設けられ、発光又は表示により報知を行う報知部と、
商品を撮像した撮像画像から前記商品のサイズを推定する推定部と、
前記推定部が推定した前記商品のサイズに基づいて、前記商品の収容に使用する袋のサイズを特定する特定部と、
前記特定部で特定されたサイズの袋を収納する前記収納部に対応して設けられた前記報知部を動作させる報知制御部と、
を備え、
前記特定部は、客が持参したマイバッグのサイズが指示されると、前記推定部が推定された前記商品のサイズから前記マイバッグのサイズを差し引いた残りのサイズに基づいて、前記商品の収容に使用する袋のサイズを特定する、袋収納装置。
【請求項2】
前記特定部は、前記商品の収容に使用する袋のサイズと当該袋の枚数とを特定し、
前記報知制御部は、
前記特定部で特定されたサイズの袋を収納する前記収納部に対応して設けられた前記報知部に前記袋の枚数を表示させる請求項
1に記載の袋収納装置。
【請求項3】
商品販売データ処理装置と、袋収納装置とを有する商品販売データ処理システムであって、
前記商品販売データ処理装置は、
商品の売上登録を行う売上登録部と、
前記売上登録部で売上登録された商品のサイズに基づいて、サイズの異なる複数種類の袋の中から前記商品の収容に使用する袋のサイズを特定する特定部と、
前記特定部による特定結果を前記袋収納装置に指示する指示部と、
を備え、
前記袋収納装置は、
サイズの異なる袋をそれぞれ収納する複数の収納部と、前記収納部毎に設けられ当該収納部に収納された前記袋を外部に取り出すことが可能な取出口とを有する筐体と、
前記取出口の各々に対応して設けられ、発光又は表示により報知を行う報知部と、
前記商品販売データ処理装置から前記袋のサイズ
が指示されると、指示されたサイズの袋を収納する前記収納部に対応して設けられた前記報知部を動作させる報知制御部と、
を備え、
前記特定部は、客が持参したマイバッグのサイズが指示されると、前記売上登録部で売上登録された商品のサイズから前記マイバッグのサイズを差し引いた残りのサイズに基づいて、前記商品の収容に使用する袋のサイズを特定する、商品販売データ処理システム。
【請求項4】
前記特定部は、前記商品の収容に使用する袋のサイズと当該袋の枚数とを特定し、
前記報知制御部は、前記商品販売データ処理装置から前記袋のサイズと当該袋の枚数とが指示されると、指示されたサイズの袋を収納する前記収納部に対応して設けられた前記報知部に前記袋の枚数を表示させる請求項
3に記載の商品販売データ処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、袋収納装置及び商品販売データ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の小売店(店舗)では、商品の売上登録及び会計処理に係る操作を客自身が行う、セルフチェックアウト装置等と呼ばれる商品販売データ処理装置が用いられている。かかる商品販売データ処理装置では、装置の周辺に複数サイズの袋(レジ袋)を設置したりしている。そして、客は、複数サイズの袋の中から商品の収容に適したサイズの袋を選択し、選択した袋に購入した商品を収容する。
【0003】
また、従来、商品の大きさに関するデータに基づいて、1取引で販売される商品を収容するのに必要な買物袋データを導出し、導出した買物袋データをオペレータ用のディスプレイに表示させる技術が提案されている。
【0004】
しかしながら、上述した従来技術のように、オペレータ用のディスプレイに買物袋データを表示させる構成では、客は、装置周辺に置かれた複数サイズの袋の中から、表示により指示された袋を探すことになるため煩わしく、利便性の上で改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、商品を収容する袋の選択に係る利便性を向上させることが可能な袋収納装置及び商品販売データ処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の袋収納装置は、筐体と、報知部と、推定部と、特定部と、報知制御部とを備える。筐体は、サイズの異なる袋をそれぞれ収納する複数の収納部と、前記収納部毎に設けられ当該収納部に収納された前記袋を外部に取り出すことが可能な取出口とを有する。報知部は、前記取出口の各々に対応して設けられ、発光又は表示により報知を行う。推定部は、商品を撮像した撮像画像から前記商品のサイズを推定する。特定部は、前記推定部が推定した前記商品のサイズに基づいて、前記商品の収容に使用する袋のサイズを特定する。報知制御部は、前記特定部で特定されたサイズの袋を収納する前記収納部に対応して設けられた前記報知部を動作させる。また、特定部は、客が持参したマイバッグのサイズが指示されると、前記推定部が推定された前記商品のサイズから前記マイバッグのサイズを差し引いた残りのサイズに基づいて、前記商品の収容に使用する袋のサイズを特定する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態にかかるセルフチェックアウト装置の外観を示す正面図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る袋収納装置の一例を示す外観斜視図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係るセルフチェックアウト装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る商品マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係る袋マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態に係るセルフチェックアウト装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、第1の実施形態の商品販売データ処理装置1及び袋収納装置が行う商品販売データ処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、第2の実施形態に係る袋収納装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、第2の実施形態に係る袋収納装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、第2の実施形態の袋収納装置が行う報知処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、袋収納装置及び商品販売データ処理装置について説明する。本実施形態は、袋収納装置及び商品販売データ処理装置を、客自身が売上登録及び会計処理に係る操作を行うセルフチェックアウト装置に適用した例である。なお、以下に説明する実施形態により、この発明が限定されるものではない。
【0009】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態にかかるセルフチェックアウト装置100の外観を示す正面図である。
図1に示すように、セルフチェックアウト装置100は、商品販売データ処理装置1と、籠置き棚2と、袋詰め棚3と、袋収納装置7とを有する。なお、セルフチェックアウト装置100は、商品販売データ処理システムの一例である。
【0010】
商品販売データ処理装置1は、第1筐体11と第2筐体12とを備える。第1筐体11は、入出金部4と読取部5とを備える。第2筐体12は、内部に、後述する制御部200(
図4参照)を収納する。
【0011】
入出金部4は、金銭の入金及び出金を行う装置である。入出金部4は、第1筐体11の内部に収納された紙幣釣銭機及び硬貨釣銭機(何れも図示せず)によって構成される。
【0012】
読取部5は、商品読取部51、プリンタ52及びカードリーダ53を備える。商品読取部51は、商品に付されたバーコードや2次元コード等のコードシンボルを読み取る。商品読取部51は、例えば、バーコードスキャナや、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary MOS)イメージセンサ等の撮像素子を有する撮像装置で構成される。
【0013】
プリンタ52は、商品に付されたバーコードや2次元コード等のコードシンボルを読み取る。プリンタ52は、制御部200が実行する商品の売上登録及び会計処理に係るレシートを印字する。カードリーダ53は、商品の代金の支払いに係るクレジットカードの読み取りを行う。
【0014】
ここで、売上登録は、商品に付されたコードシンボルから読み取られた商品識別コードを一時記憶したり、当該商品識別コードに基づいて、商品マスタ252(
図5を参照)から該当する商品の商品情報(商品名、価格等)を読み出し、読み出した商品情報をRAM23等に一時記憶したりする処理等を意味する。また、会計処理は、売上登録された商品コードや商品情報に基づいて、取引に係る合計金額等の表示、客から預かった預り金に基づいて釣銭を計算して表示する処理、商品情報や決済情報(合計金額、預り金額、釣銭額等)を印字したレシートを発行する処理等を意味する。
【0015】
また、第1筐体11の上部には、表示操作部6が設けられている。表示操作部6は、表示部61と、操作部62とを備える。
【0016】
表示部61は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスであり、制御部200の制御に従って情報を表示する。操作部62は、例えば表示部61の表面に設けられたタッチパネルであり、オペレータの操作に応じたキー情報を制御部200に出力する。例えば、操作部62は、表示部61と協働することで、置数キーや小計キー等の各種キー操作子として表示部61に表示させる。ここで、置数キーは、数値を入力する際に顧客が操作する操作子である。小計キーは、売上登録を終了して会計処理の開始を指示するための操作子である。
【0017】
籠置き棚2は、商品読取部51の読み取り対象となる商品を置くための台である。例えば、籠置き棚2は、商品を収容した籠の置き場として使用される。籠置き棚2は、商品販売データ処理装置1の一側方に設けられている。
【0018】
袋詰め棚3は、商品読取部51による読み取りが完了した商品を置くための台である。例えば、袋詰め棚3は、商品読取部51による読み取りが完了した商品や会計処理が完了した商品を袋に収容する際に使用される。袋詰め棚3は、商品販売データ処理装置1の他側方(籠置き棚2の反対側)に設けられている。袋詰め棚3は、レジ袋や買物袋等の袋B(
図3参照)を収納する袋収納装置7を保持するための置台31や、袋収納装置7から取り出された袋Bを掛けるためのフック32を備える。
【0019】
次に、上述した袋収納装置7の構成について説明する。
図2は、袋収納装置7の一例を示す外観斜視図である。
図3は、
図2に示した袋収納装置7の縦断側面図である。
【0020】
袋収納装置7は、箱状の筐体71を備える。筐体71は、その内部にサイズの異なる袋Bをそれぞれ収納することが可能な複数の収納部72を備えている。
図3では、3種類の袋B(B1、B2、B3)を用いた例を示している。具体的には、筐体71は、最も小さなサイズの袋B1を収納する収納部72aと、袋B1よりも大きなサイズの袋B2を収納する収納部72bと、最も大きなサイズの袋B3を収納する収納部72cとを備える。
【0021】
また、筐体71には、収納部72の各々に収納された袋Bを外部に取り出す(引き出す)ための取出口73が設けられている。具体的には、筐体71には、収納部72aに連通する取出口73a、収納部72bに連通する取出口73b、収納部72cに連通する取出口73cが設けられている。取出口73は、オペレータと対峙する正面側に設けられ、例えば横長の開口形状を有する。
【0022】
また、筐体71には、取出口73の各々に対応して報知部74が設けられている。報知部74は、発光又は表示により報知を行うことが可能な機器である。例えば、報知部74は、LED(Light Emitting Diode)等の発光装置、LED表示器等の表示装置を用いることができる。
【0023】
報知部74は、
図2に示すように、例えば取出口73の近傍に設けられる。具体的には、
図2では、取出口73aの近傍に報知部74aを設けた例を示している。また、取出口73bの近傍に報知部74bを、取出口73cの近傍に報知部74cを設けた例を示している。
【0024】
なお、本実施形態では、筐体71の形状を箱状としたが、この形状に限定されるものではない。また、本実施形態では、収納部72の個数を3としたが、これに限定されるものではない。また、袋Bの収納及び取り出しに係る構造は特に問わず、公知の技術を用いることができる。例えば、袋Bは、折り畳まれた(例えば二つ折りされた)状態で収納されてもよい。また、例えば、袋Bは、収納部72から引出可能に構成されたトレイ等の容器に載置された状態で収納部72内に収納されてもよい。
【0025】
次に、上述したセルフチェックアウト装置100のハードウェア構成について説明する。
図4は、セルフチェックアウト装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4に示すように、商品販売データ処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23を備えている。
【0026】
CPU21は、プロセッサの一例であり、商品販売データ処理装置1の動作を統括的に制御する。ROM22は、各種プログラムを記憶する。RAM23は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。CPU21、ROM22、RAM23は、互いにバス24を介して接続されている。CPU21、ROM22及びRAM23は、制御部200を構成する。制御部200では、CPU21がROM22や記憶部25に記憶されRAM23に展開された制御プログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0027】
また、CPU21は、バス24を介して記憶部25に接続される。記憶部25は、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部25は、制御プログラム251と、商品マスタ252と、袋マスタ253とを備える。
【0028】
制御プログラム251は、商品販売データ処理装置1を制御するための制御プログラムを記憶する。商品マスタ252は、店舗内で販売される各商品に関する商品情報を記憶する。袋マスタ253は、袋収納装置7に収納された袋Bに関する袋情報を記憶する。
【0029】
図5は、商品マスタ252のデータ構成の一例を示す図である。
図5に示すように、商品マスタ252は、商品コードに関連付けて、商品名、価格、サイズ、重量、収容条件等の商品情報を記憶する。ここで、商品コードは、各商品を識別することが可能な商品識別子の一例である。商品名は、商品コードで特定される商品の名称を示す情報である。価格は、商品コードで特定される商品の単価を示す情報である。
【0030】
サイズは、商品コードで特定される商品の大きさを示す情報である。例えば、サイズには、商品の体積や寸法、形状等を示す情報を格納することができる。重量は、商品コードで特定される商品の重量を示す情報である。収容条件は、商品コードで特定される商品を袋Bに収容する際の条件を規定して情報である。例えば、収容条件は、袋詰め可能な商品の向き(姿勢)を規定する情報(全方向可能、縦置き不可等)であってもよい。また、例えば、収容条件は、重ね置き可能な商品か否かを示す情報であってもよい。また、例えば、収容条件は、温かい商品、冷たい商品等の商品の温度特性を示す情報であってもよい。なお、サイズ、重量及び収容条件は、袋Bの種別及び枚数を特定する際に使用される。
【0031】
図6は、袋マスタ253のデータ構成の一例を示す図である。
図6に示すように、袋マスタ253は、袋種別に関連付けて、許容サイズ、許容重量等の袋情報を記憶する。
【0032】
ここで、袋種別は、袋Bの種別であるサイズ区分を示す情報である。例えば、袋種別は、「S」、「M」、「L」等の袋Bのサイズを示す情報であってもよいし、予め定められた数値によりサイズ区分を示す情報であってもよい。また、例えば、袋種別は、対応するサイズ区分の袋Bを収納した袋収納装置7の収納部72又は当該収納部72に対応する報知部74を直接指示することが可能な情報であってもよい。
【0033】
許容サイズは、袋種別で特定される袋Bに収容することが可能な物(商品)の大きさの上限値を示す情報である。例えば、許容サイズには、袋Bの容積や寸法等を示す情報を格納することができる。許容重量は、袋種別で特定される袋Bで収容することが可能な重量の上限値を示す情報である。
【0034】
図4に戻り、制御部200には、バス24を介して、通信部26が接続される。通信部26は、LAN(Local Area network)等のネットワークに接続可能な通信インタフェースである。通信部26は、商品販売データ処理装置1の上位機器である店舗サーバ(図示せず)や、店舗のサービスカウンタに設置された情報処理装置等と通信を行う。
【0035】
また、制御部200には、バス24及び入出力コントローラ27を介して、上述した表示部61、操作部62、商品読取部51、プリンタ52及びカードリーダ53等が接続される。
【0036】
また、制御部200には、バス24と入出力コントローラ27を介して、袋収納装置7が接続される。袋収納装置7は、上述した3つの報知部74(74a、74b、74c)の他、制御部75を備える。
【0037】
制御部75は、例えば、上述した制御部200と同様のCPU(プロセッサ)、ROM及びRAM等のコンピュータで構成され、袋収納装置7の動作を統括的に制御する。
【0038】
制御部75は、図示しないインタフェース等を介して商品販売データ処理装置1(入出力コントローラ27)に接続される。また、制御部75は、報知部74の各々に接続され、商品販売データ処理装置1からの指示に応じて、報知部74の動作を制御する。
【0039】
次に、セルフチェックアウト装置100の機能構成について説明する。
図7は、セルフチェックアウト装置100(商品販売データ処理装置1及び袋収納装置7)の機能構成の一例を示す図である。
【0040】
図7に示すように、商品販売データ処理装置1は、売上登録部201と、会計処理部202と、袋特定部203と、特定結果通知部204とを機能部として備える。これら機能部の一部又は全ては、プロセッサ(CPU21)とメモリ(ROM22、記憶部25)に記憶された各種プログラム(例えば、制御プログラム251)との協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、これら機能部の一部又は全ては、専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
【0041】
売上登録部201は、売上登録部の一例である。売上登録部201は、商品読取部51で読み取られた商品コードに基づき、当該商品コードに対応する物品の売上登録を行う。
【0042】
具体的には、売上登録部201は、商品読取部51で読み取られた商品コードと、商品マスタ252に記憶された商品コードとを照合することで、該当する商品コードに関連付けられた商品情報を取得する。そして、売上登録部201は、取得した商品情報をRAM23等に一時記憶することで売上登録を行う。
【0043】
会計処理部202は、売上登録部201で売上登録された商品の商品情報に基づいて会計処理を実行する。具体的には、会計処理部202は、売上登録部201が登録した商品情報に含まれる価格に基づいて、客が購入する商品の合計価格を算出する。そして、会計処理部202は、入出金部4に支払金額が入金されると、その支払金額から合計価格を減算して釣銭額を算出し、算出した釣銭額を入出金部4から釣銭として排出させる。
【0044】
袋特定部203は、特定部の一例である。袋特定部203は、売上登録部201で売上登録された商品の商品情報に基づいて、当該商品の収容に使用する袋Bの袋種別(サイズ区分)とその枚数を特定する。具体的には、袋特定部203は、売上登録された各商品の商品情報に含まれるサイズ、重量及び収容条件と、袋マスタ253に記憶された各袋種別の許容サイズ、許容重量とを用いて、商品の収容に使用する袋Bの袋種別とその枚数を特定する。なお、袋種別及び枚数の特定方法は特に問わず、公知の方法を用いてもよい。
【0045】
以下、袋種別及び枚数の特定方法の一例について説明する。まず、袋特定部203は、売上登録された各商品を、当該商品の商品情報に規定された収容条件に基づいて区分する。例えば、袋特定部203は、温かい商品と冷たい商品とが同一の袋Bに同封されないよう別区分とする。次いで、袋特定部203は、区分した商品群毎にそれら商品の総体積や総重量を算出する。次いで、袋特定部203は、算出した総体積及び総重量と、袋マスタ253に登録された各袋種別の許容サイズ及び許容重量とに基づいて、総体積及び総重量の条件を充足(収容)可能な袋種別及び枚数を、区分した商品群毎に特定する。ここで、袋特定部203は、例えば、袋Bの枚数が最小で且つ袋Bの合計の許容サイズ(又は合計の許容重量)と、算出した総体積(又は総重量)との差が最小となる袋種別及び枚数の組合せを特定する。また、袋特定部203は、袋Bの許容重量に基づき、同一の袋Bに収容する商品の重量が許容重量を超えないよう袋種別及び枚数の組合せを特定する。
【0046】
また、収容条件に、袋詰め可能な商品の向きや、重ね置きの可否が指示されている商品が存在する場合には、袋特定部203は、これらの条件を加味して袋種別及び枚数の組合せを特定する。例えば、袋特定部203は、商品の向きや、重ね置きの可否等の収容条件に基づいて、同一の袋Bに収容可能な商品の組み合わせを導出し、導出した商品群毎に総体積や総重量を算出してもよい。
【0047】
なお、袋特定部203が袋Bの袋種別及び枚数を特定するタイミングは特に問わず、種々のタイミングを設定することが可能である。例えば、袋特定部203は、小計キーが操作されたことを条件に、袋Bの袋種別及び枚数を特定してもよい。また、例えば、袋特定部203は、会計処理が終了したことを条件に、袋Bの袋種別及び枚数を特定してもよい。
【0048】
特定結果通知部204は、指示部の一例である。特定結果通知部204は、袋特定部203が特定した袋Bの袋種別及び枚数を指示する情報を袋収納装置7に送信する。
【0049】
一方、袋収納装置7は、
図7に示すように、通知受付部701と、報知制御部702とを機能部として備える。これら機能部の一部又は全ては、制御部75のプロセッサと、メモリに記憶された各種プログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、これら機能部の一部又は全ては、専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
【0050】
通知受付部701は、商品販売データ処理装置1の特定結果通知部204から通知される情報を受信する。具体的には、通知受付部701は、特定結果通知部204から袋Bの袋種別及び枚数を指示する情報を受け付ける。
【0051】
報知制御部702は、報知制御部の一例である。報知制御部702は、通知受付部701が受け付けた情報に基づいて、報知部74の動作を制御する。具体的には、報知制御部702は、通知受付部701が受け付けた袋Bの袋種別及び枚数を指示する情報に基づき、指示された袋種別の袋Bを収納する収納部72に対応して設けられた報知部74を動作させる。
【0052】
例えば、袋種別として袋B1が指示されると、報知制御部702は、この袋B1を収納する収納部72aに対応して設けられた報知部74aを発光又は点滅させる。また、例えば、袋種別として報知部74aや報知部74aが直接指示された場合、報知制御部702は、指示内容に基づいて該当する報知部74aを発光又は点滅させる。なお、報知制御部702は、袋Bの袋種別と、当該袋種別に対応する報知部74の位置又は報知部74の位置とを対応付けた設定情報に基づき、指示された内容から対応する報知部74の位置を特定できるものとする。
【0053】
なお、報知部74の動作方法は、発光又は点滅に限らないものとする。例えば、報知部74が、LED表示器等の表示装置で構成される場合には、報知制御部702は、特定結果通知部204から指示された袋Bの枚数を該当する報知部74に表示させてもよい。例えば、特定結果通知部204から、袋B1=2枚、袋B3=1枚を指示された場合には、報知制御部702は、袋B1に対応する報知部74aに「2」を表示させるとともに、袋B3に対応する報知部74cに「1」を表示させる。
【0054】
このように、袋収納装置7では、商品販売データ処理装置1から指示された袋Bの袋種別に応じて、当該袋種別の袋Bを収納する収納部72に対応して設けられた報知部74を動作させる。これにより、オペレータは、袋収納装置7に収納された各種の袋Bの中から、商品の収容に使用する袋Bを容易に判別することができるため、袋Bの選択に係る利便性を向上させることができる。
【0055】
また、袋収納装置7では、商品販売データ処理装置1から指示された袋Bの袋種別の枚数に応じて、当該袋種別の袋Bを収納する収納部72に対応して設けられた報知部74にその枚数を表示させる。これにより、オペレータは、商品の収容に袋Bが何枚必要なのかを容易に把握することができるため、袋Bの選択に係る利便性を向上させることができる。
【0056】
次に、上述したセルフチェックアウト装置100の動作例について説明する。
図8は、商品販売データ処理装置1及び袋収納装置7が行う商品販売データ処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理では、小計キーの操作に応じて袋Bの袋種別及び枚数を特定する形態について説明する。
【0057】
まず、売上登録部201は、商品読取部51で商品コードが読み取られたか否かを判定する(ステップS11)。商品読取部51で商品コードが読み取られていない場合(ステップS11;No)、売上登録部201は、ステップS13に移行させる。
【0058】
また、売上登録部201は、商品読取部51で商品コードが読み取られた場合(ステップS11;Yes)、その商品コードに対応する商品の商品情報を商品マスタ252から読み出して売上登録を行い(ステップS12)、ステップS13に移行する。
【0059】
続いて、制御部200は、小計キーの操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS13)。ここで、小計キーが操作されない場合(ステップS13;No)、制御部200は、ステップS11に処理を戻す。また、制御部200は、小計キーの操作を受け付けると(ステップS13;Yes)、売上登録を終了し、ステップS14に移行させる。
【0060】
続いて、袋特定部203は、売上登録された各商品の商品情報に基づき、当該商品の収容に使用する袋Bの袋種別及び枚数を特定する(ステップS14)。次いで、特定結果通知部204は、ステップS14で特定された袋種別及び枚数を袋収納装置7に通知する(ステップS15)。
【0061】
会計処理部202は、売上登録部201が登録した各商品の合計金額を算出し、入出金部4等を介して支払金額が入金されると、これらの合計金額及び支払金額に基づいて会計処理を実行する(ステップS16)。
【0062】
一方、袋収納装置7では、通知受付部701が商品販売データ処理装置1(特定結果通知部204)からの通知を待機している(ステップS21;No)。通知受付部701は、特定結果通知部204から袋種別及び枚数を指示する情報を受け付けると(ステップS21)、当該情報を報知制御部702に引き渡す。
【0063】
続いて、報知制御部702は、通知受付部701が受け付けた袋種別及び枚数に基づき、当該袋種別に対応する報知部74に指示された枚数を表示させる(ステップS22)。
【0064】
以上、本実施形態によれば、袋収納装置7は、種別(サイズ)の異なる袋Bをそれぞれ収納し、商品販売データ処理装置1から指示される袋種別に応じて、当該袋種別の袋Bを収納する収納部72に対応して設けられた報知部74を動作させる。これにより、袋収納装置7は、商品の収容に使用する袋Bの取出口73をオペレータに報知することができるため、袋Bの選択に係る利便性を向上させることができる。
【0065】
また、袋収納装置7は、商品販売データ処理装置1から指示される袋種別及び枚数に応じて、当該袋種別の袋Bを収納する収納部72に対応して設けられた報知部74に指示された枚数を表示させる。これにより、袋収納装置7は、商品の収容に使用する袋Bの枚数をオペレータに報知することができるため、袋Bの選択に係る利便性を向上させることができる。
【0066】
なお、上述した実施形態は、セルフチェックアウト装置100が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0067】
(変形例1)
上述の実施形態では、商品販売データ処理装置1が、商品の収容に使用する袋Bの袋種別及び枚数を決定(特定)する形態を説明した。しかしながら、オペレータである客自身が、使用する袋Bの袋種別や枚数を指定するような状況も想定される。例えば、客によっては、タバコ等の特定の商品を他の商品と別の袋Bにしたい等の要望がある。
【0068】
そこで、制御部200(例えば、袋特定部203)は、袋Bの袋種別及び枚数を指定することが可能な操作画面を表示部61に表示させることで、オペレータからの袋種別及び枚数の指定を受け付け可能な構成としてもよい。この場合、袋特定部203は、上述した特定方法で特定した袋種別の枚数に、オペレータから指定された袋種別の枚数を加えた結果を、最終的な特定結果とする。
【0069】
このような構成により、セルフチェックアウト装置100は、オペレータから指定された袋種別を含めて、商品の収容に使用する袋Bの取出口73をオペレータに報知することができる。また、セルフチェックアウト装置100は、オペレータから指定された袋種別の枚数を含めて、商品の収容に使用する袋Bの枚数をオペレータに報知することができる。
【0070】
(変形例2)
スーパーマーケット等の店舗では、会計処理が完了した商品を収容するために、客が持参した袋(以下、マイバッグ)を使用する場合がある。この場合、上述したセルフチェックアウト装置100の構成では、マイバッグ分の容量を加味することができないため、袋収納装置7から必要数以上の袋Bが取り出される可能性がある。
【0071】
そこで、制御部200(例えば、袋特定部203)は、客が持参したマイバックの容積やサイズ、寸法等を入力することが可能な操作画面を表示部61に表示させることで、マイバックに関する袋情報を入力可能な構成としてもよい。この場合、袋特定部203は、袋種別及び枚数を特定する際に、商品の総体積からマイバック分の容積(体積)を差し引いた値に基づき特定することで、マイバック分の容量を加味した処理を行う。
【0072】
このような構成により、セルフチェックアウト装置100は、客が持参したマイバック分の容量を加味して袋Bの袋種別及び枚数の特定を行うことができるため、必要数以上の袋Bが取り出されてしまうことを防ぐことができる。
【0073】
(変形例3)
上述の実施形態では、袋収納装置及び商品販売データ処理システムをセルフチェックアウト装置100に適用した形態について説明した。しかしながら、適用先の装置及びシステムは、これに限定されるものではない。例えば、袋収納装置及び商品販売データ処理システムは、売上登録及び会計処理に係る操作を店員が行う通常の商品販売データ処理装置に適用してもよい。また、袋収納装置及び商品販売データ処理システムは、売上登録に係る操作を店員が行う、会計処理に係る操作を客自身が行う、セミセルフ方式の商品販売データ処理装置(会計装置)に適用してもよい。
【0074】
[第2の実施形態]
上述の第1の実施形態では、袋収納装置7は、商品販売データ処理装置1で特定された袋種別及び枚数に基づいて、報知部74を動作させる形態と説明した。第2の実施形態では、袋収納装置7が単独で商品の収容に使用する袋種別及び枚数を特定し、報知部74を動作させる形態を説明する。なお、上述の第1の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付与し説明を省略する。
【0075】
図9は、本実施形態に係る袋収納装置7aのハードウェア構成の一例を示す図である。
図9に示すように、袋収納装置7aは、制御部75aを備える。制御部75aは、上述した制御部75と同様のCPU(プロセッサ)、ROM及びRAM等のコンピュータで構成され、袋収納装置7aの動作を統括的に制御する。
【0076】
制御部75aは、報知部74の各々に接続され、報知部74の動作を制御する。なお、制御部75aのROMは、上述した商品マスタ252や袋マスタ253を記憶する形態としてもよい。
【0077】
また、制御部75aは、図示しないインタフェース等を介して撮像部8に接続される。撮像部8は、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ等の撮像素子を有する撮像装置で構成される。撮像部8は、例えば、
図1に示した籠置き棚2を撮像可能な位置に設けられ、商品読取部51による読み取りが行われる前の商品又は当該商品を収容した籠等を撮像する。撮像部8で撮像された撮像画像は、制御部75aに入力される。
【0078】
なお、制御部75aは、
図4の構成と同様に、商品販売データ処理装置1に接続されてもよい。例えば、制御部75aは、商品販売データ処理装置1を介して、撮像部8で撮像された撮像画像を取得してもよい。また、例えば、制御部75aは、商品販売データ処理装置1の記憶部25に記憶された商品マスタ252及び袋マスタ253を参照する。
【0079】
図10は、袋収納装置7aの機能構成の一例を示す図である。
図10に示すように、袋収納装置7aは、撮像画像取得部711と、推定部712と、袋特定部713と、報知制御部714とを機能部として備える。これら機能部の一部又は全ては、制御部75aのプロセッサと、メモリに記憶された各種プログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、これら機能部の一部又は全ては、専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
【0080】
撮像画像取得部711は、撮像部8で撮像された撮像画像を取得する。推定部712は、撮像画像取得部711が取得した撮像画像に基づき、撮像部8で撮像された商品のサイズ(体積、寸法、形状等)を推定する。ここで、推定部712が行う推定方法は特に問わず、画像認識等の公知の技術を用いることができる。
【0081】
例えば、推定部712は、籠の中に収容された各商品を認識することで、当該商品の商品コードを特定し、商品マスタ252等から対応する商品のサイズを読み出して加算することで、撮像部8が撮像した商品のサイズを導出してもよい。また、例えば、推定部712は、籠内で商品が占める割合や、籠内で積層された商品の高さ等のボリュームを撮像画像から認識し、予め設定しておいた籠の容積と認識したボリュームとの関係から、撮像部8で撮像された商品の体積(総体積)等を導出してもよい。
【0082】
袋特定部713は、特定部の一例である。袋特定部713は、推定部712が推定された商品のサイズと、袋マスタ253に記憶された各袋種別の許容サイズとを用いて、商品の収容に使用する袋Bの袋種別とその枚数を特定する。また、袋特定部713は、特定した袋Bの袋種別及び枚数を報知制御部714に指示する。なお、袋種別及び枚数の特定方法は特に問わず、上述した袋特定部203と同様の方法を用いることが可能である。
【0083】
報知制御部714は、報知制御部の一例である。報知制御部714は、袋特定部713で特定された袋Bの袋種別及び枚数に基づき報知部74の動作を制御する。なお、報知部74の制御方法は、上述の報知制御部702で説明した制御方法と同様であるため、説明を省略する。
【0084】
図11は、袋収納装置7aが行う報知処理の一例を示すフローチャートである。まず、撮像画像取得部711は、撮像部8で撮像された撮像画像を取得する(ステップS31)。次いで、推定部712は、ステップS31で取得された撮像画像に基づき、当該撮像画像に含まれた商品のサイズ(総体積)を推定する(ステップS32)。
【0085】
続いて、袋特定部713は、ステップS32で推定された商品のサイズに基づき、当該商品の収容に使用する袋Bの袋種別及び枚数を特定する(ステップS33)。次いで、報知制御部714は、ステップS33で特定された袋種別及び枚数に基づき、当該袋種別に対応する報知部74に指示された枚数を表示させる(ステップS34)。
【0086】
以上、本実施形態によれば、袋収納装置7aは、撮像部8の撮像画像から撮像部8で撮像された商品のサイズを推定し、推定したサイズに基づいてその商品の収容に使用する袋Bの袋種別及び枚数を特定する。そして、袋収納装置7aは、筐体71内に収納した種別(サイズ)の異なる袋Bの中から、特定した袋種別の袋Bを収納する収納部72に対応して設けられた報知部74を動作させる。これにより、袋収納装置7aは、商品の収容に使用する袋Bの取出口73をオペレータに報知することができるため、袋Bの選択に係る利便性を向上させることができる。
【0087】
また、袋収納装置7aは、特定した袋種別及び枚数に応じて、その袋種別の袋Bを収納する収納部72に対応して設けられた報知部74に特定した枚数を表示させる。これにより、袋収納装置7aは、商品の収容に使用する袋Bの枚数をオペレータに報知することができるため、袋Bの選択に係る利便性を向上させることができる。
【0088】
また、袋収納装置7aは、商品販売データ処理装置1からの指示によらず、袋収納装置7a単体で袋種別及び枚数の特定と、特定した袋種別及び枚数の報知とを行うことができる。したがって、袋収納装置7aでは、例えば、商品販売データ処理装置1で売上登録を行う前の商品や、商品販売データ処理装置1で会計処理が完了した後の商品に対し、袋Bの提供を行うことができる。
【0089】
なお、上述した実施形態は、袋収納装置7aが有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0090】
(変形例1)
上述の実施形態では、撮像部8が撮像する撮像画像(画像データ)を用いて、商品のサイズを推定する形態を説明した。しかしながら、商品サイズの推定は撮像画像に基づくものに限らず、他の情報を用いて推定してもよい。
【0091】
例えば、籠置き棚2の載置面に重量を測定可能な重量センサを設け、当該重量センサで測定される重量を用いて、籠置き棚2に置かれた商品のサイズを推定してもよい。具体的には、推定部712は、撮像部8で撮像された撮像画像と、重量センサで計測された重量とを併用することで、籠置き棚2に置かれた商品の総体積及び総重量を推定する。
【0092】
このような構成により、袋収納装置7aは、商品サイズの推定精度を向上させることができるため、袋特定部713で特定される袋Bの正確性を向上させることができる。
【0093】
なお、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0094】
さらに、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0095】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる
【符号の説明】
【0096】
100 セルフチェックアウト装置
1 商品販売データ処理装置
7、7a 袋収納装置
71 筐体
72、72a、72b、72c 収納部
73、73a、73b、73c 取出口
74、74a、74b、74c 報知部
75、75a 制御部
201 売上登録部
202 会計処理部
203 袋特定部
204 特定結果通知部
701 通知受付部
702 報知制御部
711 撮像画像取得部
712 推定部
713 袋特定部
714 報知制御部
252 商品マスタ
253 袋マスタ
B、B1、B2、B3 袋
【先行技術文献】
【特許文献】
【0097】