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特許7387577デザインキットを利用した業務提携のための方法、システム、および非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】デザインキットを利用した業務提携のための方法、システム、および非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231120BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020197136
(22)【出願日】2020-11-27
(65)【公開番号】P2021182366
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2020-11-27
(31)【優先権主張番号】10-2020-0059515
(32)【優先日】2020-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウェブサイトの掲載日 2019年12月23日 ウェブサイトのアドレス https://tv.naver.com/v/11586424 公開者 韓 伯熙、鄭 ▲ご▼芸、金 聖鐵、金 相泰
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】509288208
【氏名又は名称】ネイバー クラウド コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Naver Cloud Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】韓 伯熙
(72)【発明者】
【氏名】鄭 ▲ご▼芸
(72)【発明者】
【氏名】金 聖鐵
(72)【発明者】
【氏名】金 相泰
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-004232(JP,A)
【文献】特開2005-266359(JP,A)
【文献】特開2002-258909(JP,A)
【文献】特開2014-048825(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行する方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、所定の複数のデバイスの画面構成に使用されるデザイン要素を状態表現とインタラクションが含まれたコンポーネントとしてコード化して提供する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記複数のデバイスのそれぞれの解像度にしたがってグリッド規則に基づいて前記コンポーネントが変化する反応型レイアウトとして、列(column)単位の規則と行(row)単位の規則を含むグリッドレイアウトを提供する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、サービスしようとする画面の開発過程において、前記コンポーネントを前記列単位の規則と前記行単位の規則にしたがって前記グリッドレイアウトに配置して画面を構成する段階
を含み、
前記コンポーネントは、複数の状態を含み、
前記コード化して提供する段階は、
前記コンポーネントの状態別にインタラクションをコード化し、前記コンポーネントを前記コンポーネントとミラーリングされたソースコードと1つのセットにして提供する段階、および
前記デザイン要素のうちの1つのアイコンを、表現するオブジェクトによって大きさが調整可能なフォント形態のコンポーネントで構成する段階
を含み、
前記コンポーネントが選択される場合に、前記コンポーネントと、前記ソースコードとが1つのセットとして前記グリッドレイアウトに配置され、
前記構成する段階は、
画面の開発過程において、前記コンポーネントの状態によって前記コンポーネントに対する反応を認知できるように、インタラクションによって前記コンポーネントの状態を視覚化して示す段階
を含む、方法。
【請求項2】
前記コード化して提供する段階は、
前記コンポーネントの選択時に、前記コンポーネントを前記コンポーネントのソースコードと1つのセットにして提供する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コード化して提供する段階は、
2つ以上のコンポーネントの組み合わせによって構成されたモジュールをコード化してモジュール単位で提供する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コード化して提供する段階は、
2つ以上のモジュールの組み合わせによって構成されたテンプレートをコード化してテンプレート単位で提供する段階
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記グリッドレイアウトを提供する段階は、
少なくとも2つ以上に等分が可能な列単位と一定の高さを有する行単位からなる前記グリッドレイアウトを提供すること
を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、前記コンポーネントを含むデザインキット(design kit)を利用した画面開発過程において利用される
を特徴とする、請求項1~のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、前記画面開発過程の前に、前記デザインキットを利用したデザインコンサルティング過程およびワイヤフレーム(wireframe)過程において利用される
を特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項8】
請求項1~のうちのいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータシステムに実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項9】
請求項1~のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
所定の複数のデバイスの画面構成に使用されるデザイン要素を状態表現とインタラクションが含まれたコンポーネントとしてコード化して提供するコンポーネント提供部、
前記複数のデバイスのそれぞれの解像度にしたがってグリッド規則に基づいて前記コンポーネントが変化する反応型レイアウトとして、列単位の規則と行単位の規則を含むグリッドレイアウトを提供するレイアウト提供部、および
前記コンポーネントを前記列単位の規則と前記行単位の規則にしたがって前記グリッドレイアウトに配置して画面を構成する画面構成部
を備え、
前記コンポーネントは、複数の状態を含み、
前記コンポーネント提供部は、
前記コンポーネントの状態別にインタラクションをコード化し、前記コンポーネントを前記コンポーネントとミラーリングされたソースコードと1つのセットにして提供し、
前記デザイン要素のうちの1つであるアイコンを、表現するオブジェクトによって大きさが調整可能なフォント形態のコンポーネントで構成し、
前記コンポーネントが選択される場合に、前記コンポーネントと、前記ソースコードとが1つのセットとして前記グリッドレイアウトに配置され、
前記画面構成部は、
画面の開発過程において、前記コンポーネントの状態によって前記コンポーネントに対する反応を認知できるように、インタラクションによって前記コンポーネントの状態を視覚化して示すこと
を特徴とする、コンピュータシステム。
【請求項11】
前記コンポーネント提供部は、
2つ以上のコンポーネントの組み合わせによって構成されたモジュールをコード化してモジュール単位で提供し、
2つ以上のモジュールの組み合わせによって構成されたテンプレートをコード化してテンプレート単位で提供すること
を特徴とする、請求項10に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
前記レイアウト提供部は、
少なくとも2つ以上に等分が可能な列単位と一定の高さを有する行単位からなる前記グリッドレイアウトを提供すること
を特徴とする、請求項1011のうちのいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、画面デザインに対する業務提携を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ウェブ上で使用されている言語であるHTML(Hyper Text Markup Language)は、特別なデータタイプが使用されておらず移植性に優れているため使用に便利である。HTMLは、専門的なプログラミング知識のない一般の利用者でも簡単に生成して編集することができる。
【0003】
例えば、特許文献1(公開日2002年5月2日)には、HTMLコードを利用してウェブ上でホームページを製作する技術が開示されている。
【0004】
HTMLは、単純な構造であり、フォーマットとレイアウトのための表現言語であってデータを記述するための言語ではないため、ハイパーテキスト(Hypertext)を簡単に作成することに適している反面、複雑かつ構造化された文書を作成するには限界があった。
【0005】
これを補うために、CGI(Common Gateway Interface)やPHP(Professional HTML Preprocessor)、ASP(Active Server Page)、JSP(Java Server Page)などの言語などがともに開発されている。
【0006】
しかし、1つの画面を生成するために多数の機能ブロックが複合的に構成されているため、コードの複雑度と相互干渉作用を増加させ、再使用性を低下させるという問題を抱えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0031501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
画面デザインに参加する企画者、デザイナ、開発者が各自で作業をしても、一貫性を維持することができる、業務提携方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
コンピュータシステムが実行する方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、画面デザインの業務提携のためのサイトを提供し、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、画面構成に使用されるデザイン要素を状態表現とインタラクションが含まれたコンポーネントとしてコード化して提供する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、サービスしようとする画面の開発過程において前記コンポーネントを利用して画面を構成する段階を含む方法を提供する。
【0010】
一側面によると、前記提供する段階は、前記コンポーネントの状態別にインタラクションをコード化し、前記コンポーネントをソースコードとともに提供する段階を含んでよい。
【0011】
他の側面によると、前記提供する段階は、前記コンポーネントの状態別にインタラクションをコード化し、前記コンポーネントを前記コンポーネントとミラーリングされたソースコードと1つのセットにして提供する段階を含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記コンポーネントの選択時に、前記コンポーネントのソースコードをコピーして提供する段階を含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記デザイン要素うちの1つであるアイコンをフォント形態のコンポーネントとして構成する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記提供する段階は、2つ以上のコンポーネントの組み合わせによって構成されたモジュールをコード化してモジュール単位で提供する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記提供する段階は、2つ以上のモジュールの組み合わせによって構成されたテンプレートをコード化してテンプレート単位で提供する段階をさらに含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、列(column)単位の規則と行(row)単位の規則を含むグリッドレイアウトを提供する段階をさらに含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記構成する段階は、前記コンポーネントを前記列単位の規則と前記行単位の規則にしたがって前記グリッドレイアウトに配置して前記画面を構成してよい。
【0018】
また他の側面によると、前記グリッドレイアウトを提供する段階は、デバイスの解像度にしたがい、グリッド規則に基づいて前記コンポーネントが変化する反応型レイアウトを提供してよい。
【0019】
また他の側面によると、前記グリッドレイアウトを提供する段階は、少なくとも2つ以上に等分が可能な列単位と一定の高さを有する行単位からなる前記グリッドレイアウトを提供してよい。
【0020】
また他の側面によると、前記サイトは、前記コンポーネントを含むデザインキット(design kit)を利用した画面開発過程を提供してよい。
【0021】
また他の側面によると、前記サイトは、前記画面開発過程の前に、前記デザインキットを利用したデザインコンサルティング過程およびワイヤフレーム(wireframe)過程のうちの少なくとも1つを提供してよい。
【0022】
前記方法を前記コンピュータシステムに実行させるために非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0023】
前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0024】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、画面デザインの業務提携のためのサイトを提供するものとして、画面構成に使用されるデザイン要素を状態表現とインタラクションが含まれたコンポーネントとしてコード化して提供するコンポーネント提供部、列単位の規則と行単位の規則を含むグリッドレイアウトを提供するレイアウト提供部、および前記コンポーネントを前記列単位の規則と前記行単位の規則にしたがって前記グリッドレイアウトに配置して画面を構成する画面構成部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施形態によると、繰り返されるデザイン要素をコンポーネント化し、これを利用して開発者が自らサービス設計に合わせて画面を構成することにより、一貫した反応(response)とユーザエクスペリエンス(UX)、およびユーザインタフェース(UI)を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
図4】本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、コンポーネントの状態別のタイプを説明するための図面である。
図6】本発明の一実施形態における、コンポーネントの例を示した図である。
図7】本発明の一実施形態における、コンポーネントの一例である入力(input)の状態別のタイプを示した図である。
図8】本発明の一実施形態における、コード化されたコンポーネントの例示を示した図である。
図9】本発明の一実施形態における、コンポーネント集合であるモジュールの例を示した図である。
図10】本発明の一実施形態における、モジュール集合であるテンプレートの例を示した図である。
図11】本発明の一実施形態における、アイコンのフォント化を説明するための例示図である。
図12】本発明の一実施形態における、アイコンタイプの例を示した図である。
図13】本発明の一実施形態における、アイコンのコードコピーを活用する例を示した図である。
図14】本発明の一実施形態における、画面構成のためのグリッドシステムのレイアウト例を示した図である。
図15】本発明の一実施形態における、画面構成のためのグリッドシステムのレイアウト例を示した図である。
図16】本発明の一実施形態における、画面構成のためのグリッドシステムのレイアウト例を示した図である。
図17】本発明の一実施形態における、画面構成のためのグリッドシステムのレイアウト例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0028】
本発明の実施形態は、画面デザインに対する業務提携を支援する技術に関する。
【0029】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、繰り返されるデザイン要素をコンポーネント化し、これを利用して開発者が自らサービス設計に合わせて画面を構成するように支援することができる。
【0030】
また、本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、デザインキット(design kit)を利用することでプロジェクトごとに繰り返されるプロセスを減らし、開発時間を短縮させることができる。
【0031】
また、本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、直感的なコンポーネント(component)設計により、迅速かつ容易なコミュニケーションを支援することができる。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。
【0033】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0034】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0035】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、業務提携サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0037】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0038】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0039】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0040】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0041】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術の構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0042】
以下では、デザインキットを利用した業務提携のための方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0043】
図3は、本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、図4は、本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0044】
本実施形態に係るサーバ150は、業務提携サービスを提供するサービスプラットフォームの役割を担う。サーバ150には、コンピュータによって実現されたデザイン業務提携システムが構成されてよい。サーバ150は、クライアント(client)である複数の電子機器110、120、130、140を対象とするものであって、電子機器110、120、130、140上にインストールされた専用アプリケーションやサーバ150と関連するウェブ/モバイルサイトへの接続によって画面デザインに対する業務提携サービスを提供してよい。特に、サーバ150は、デザインキットを利用することで画面デザインに対して一貫性のある作業を維持しながら、繰り返されるデザイン過程を省略することのできる新たなデザインプロセスを提供してよい。
【0045】
サーバ150のプロセッサ222は、図4に係るデザイン業務提携方法を実行するための構成要素として、図3に示すように、コンポーネント提供部310、レイアウト提供部320、および画面構成部330を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ222の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0046】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、図4のデザイン業務提携方法が含む段階410~430を実行するようにサーバ150を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0047】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ150に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ222によって実行される互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、サーバ150がデザイン要素のコンポーネントを提供するように上述した命令にしたがってサーバ150を制御するプロセッサ222の機能的表現として、コンポーネント提供部310が利用されてよい。
【0048】
プロセッサ222は、サーバ150の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、以下で説明する段階410~430をプロセッサ222が実行するように制御するための命令を含んでよい。以下で説明する段階410~430は、図4に示された順序とは異なるように実行されてもよく、段階410~430のうちの一部が省略されるか、追加の過程がさらに含まれてもよい。
【0049】
図4を参照すると、段階410で、コンポーネント提供部310は、画面構成に必要なデザイン要素をコンポーネント化して提供してよい。画面デザインに参加する企画者、デザイナ、開発者などのようにサービスを生成するすべての者(以下、「ユーザ」とする)は、デフォルトデザインの他にも、アクションに反応して変化する状態をすべて含んでデザインしなければならない。デザイン要素は1つや2つではないため、失敗によって抜け漏れが出たり、開発側の優先順位によって配布がなされないなどのような問題が生じていた。このような問題を解決するために、すべての反応が考慮されたコンポーネントをコード化して一貫した反応を維持することのできる業務提携が求められている。コンポーネント提供部310は、デザイン要素それぞれに対して状態表現とインタラクションが含まれたコンポーネントをコード化し、ソースコードとともに提供する。企画者、デザイナ、開発者がコードを用いてコミュニケーションすることのできる環境を提供することにより、UXを勘案したインタラクションが適用されたUIと、UIが作動する方法をコード化して提供し、該当のUIにミラーリングされたソースコードを1つのセットにして提供することにより、すべてのユーザがデザインとコードを同時に確認することができ、一貫性のある作業を支援することができる。
【0050】
段階420で、レイアウト提供部320は、モバイル、タブレット、デスクトップなどのような多様な機器の解像度に対応させるために反応型レイアウトを提供するために、反応型に必要な列単位の規則とコンポーネント整列のための行単位の規則を含むグリッドシステムのレイアウトを提供してよい。一例として、レイアウト提供部320は、反応型に必要な12の列(column)単位と、多様なコンポーネントを簡単に並べることのできる32ピクセルの高さの行(row)単位で構成されたグリッドシステムのレイアウトを提供する。列単位と行単位が含まれたレイアウトを利用する場合、開発者はもちろん、すべてのユーザがコンポーネントを配置することができ、これにより、構成された画面を自動で反応型として実現することができる。
【0051】
段階430で、画面構成部330は、ユーザ選択によるコンポーネントを行単位と列単位の規則に基づいてレイアウトに配置することによって画面を構成してよい。デザイナによるページデザインがなくても、事前に生成されたコンポーネントとレイアウトシステムを利用することにより、サービスしようとする画面を開発者が直接に構成することができる。本実施形態では、画面デザインで繰り返し使用されるデザインリソースをライブラリで構築して画面構成に適用してよい。画面構成部330は、コンポーネントを選択する場合、選択されたコンポーネントのソースコードをコピーし、コンポーネントとソースコードを1つのセットにしてレイアウトに配列することにより、一貫したリソースでサービス画面を構成することができる。一例として、アイコンをすべてフォントで埋め込み(embed)、ソースコードをコピーして画面を構成することにより、アイコンが変わる心配がなく、アイコンもフォントであるため、フォントの大きさを調節するようにアイコンの大きさを調節することができる。
【0052】
本実施形態に係るサーバ150は、予め生成されたコンポーネントとレイアウトシステムを利用してサービス画面を構成することができるデザインキットサイトを提供する。このようなデザインキットサイトを利用することにより、デザイナが介入する必要なく、開発者が直ぐにサービス画面を開発することができる。
【0053】
場合によっては、デザインキットの円滑な使用のために、UX/UIコンサルティング(consulting)を提供してよい。画面構成部330は、開発者がデザインキットを使用する前に、開発者の要求にしたがい、デザイナのページデザインとしてUX/UIコンサルティングを要求してよい。一例として、画面構成部330は、サードパーティ・ライブラリとして付加的なスクリプト、スタイルファイルロードを提供してよい。画面構成部330は、カスタムスクロール、インタラクティブなツリー構造、チャート機能、リサイジング機能、整列機能、時間選択機能、日付および時間選択機能、スライド画面切り替え機能、イメージプレビュー機能(ドラッグ・アンド・ドロップファイルアップロード)などを提供してよい。本実施形態では、開発者の画面構成の前に、デザイナがデザインキットを利用してUX/UIコンサルティングをして開発側にガイドする個別のプロセスが含まれてよい。
【0054】
他の場合には、企画者が、事前に生成されたデザインキットを利用してワイヤフレーム(wire frame)を整理すれば、デザイナが企画者のワイヤフレームに対してUX/UIコンサルティングをし、必要な場合には追加でコンポーネントをデザインしてよく、後に、開発者は、事前に生成されたデザインキットとデザイナが新たに追加したコンポーネントを利用してサービス画面を生成してよい。
【0055】
デザインキットサイトを利用したデザインプロセスとして、(1)デザイナの介入なく、サービス設計に合わせて開発者が事前に生成されたデザインキット(コンポーネントとレイアウトシステム)を利用してサービス画面を直ぐに構成するプロセス、(2)サービス設計に対してデザイナがデザインキットを利用してUX/UIコンサルティングをした後、デザイナのコンサルティングに基づいて開発者がサービス画面を構成するプロセス、および(3)サービス設計に対して企画者が先にデザインキットを利用してワイヤフレームを整理すれば、これにデザイナが追加で必要なコンポーネントをデザインした後、開発者がデザインキットと追加されたコンポーネントを利用してサービス画面を構成するプロセスを提供してよい。
【0056】
デザインキットを利用したデザインプロセスには、デザインQA(Quality Assurance、リリース前にテストおよび検収する段階)プロセスが含まれてよく、該当のプロセスにより、デザイナは、開発者が生成したサービス画面に対してコードで意見を与えることができる。
【0057】
以下では、デザインキットの実施形態について細かく説明する。
【0058】
デザインキットは、3種類の単位である、コンポーネント、モジュール、およびテンプレートで構成されてよい。コンポーネントとは、基本単位要素としてUI(user interface)を構成するデザイン要素を意味し、すべてのコンポーネントはそれぞれのコンポーネントとしての機能を有する。このようなコンポーネントの組み合わせをモジュールと定義する。また、テンプレートとは、レイアウトが含まれたデザイン要素として、目的(例えば、検索など)によって少なくとも2つ以上のコンポーネントまたはモジュールを組み合わせて提供される単位を意味する。
【0059】
デザインキットのすべてのコンポーネントは、インタラクションによってコンポーネントの状態を視覚化して示すことにより、ユーザが取るべきアクションを誘導したり、コンポーネントの状態を直感的に察知できるように支援する。ユーザのアクションに即刻的に反応し、ユーザは明確な結果を確認することができ、統一されたインタラクションによってサービス全体に一貫性を提供することができる。
【0060】
一例として、コンポーネントは、4種類の状態別のタイプが存在する。図5を参照すると、コンポーネントの一例であるボタン500は、ホバー(hover)状態、有効化(enabled)状態、フォーカス(focus)状態、無効化(disabled)状態を含んでよい。ホバー状態は、アクションが可能なコンポーネントにユーザがカーソルを合わせたときに表現される状態を意味し、有効化状態はアクションが可能なコンポーネントの状態を、フォーカス状態はユーザがコンポーネントをハイライトするかオプションを選択した状態を、無効化状態はアクションが不可能なコンポーネントの状態を意味する。
【0061】
すべてのコンポーネントには、このような4種類の状態表現が必須で製作されなければならず、ユーザは、コンポーネントの状態によって自身のアクションに対する反応を認知してよい。
【0062】
図6は、ボタン(button)、入力(input)、メニュー(menu)、ページネーション(pagination)、チェックボックス(check box)、ラジオボタン(radio button)、ドロップダウン(dropdown)などのコンポーネントの例を示している。
【0063】
コンポーネントの一例として、入力は、ユーザがデータを入力するためのフィールドを意味する。他のコンポーネントとは異なり、図7に示すように、入力700は、データによって補助説明(helper)、エラー(error)、完了(success)、必須入力(required)などのケースが存在する。入力前には補助テキストによって理解を援助し、入力後には入力した値による結果を示す。これによってユーザはフィードバックを受けることができ、状況ごとにカラーを異なるように設定することで直感的な状況認知が可能となる。例えば、各状況のカラーとして、エラーはRed、完了はGreen、必須入力はBlueを適用してよい。
【0064】
このような入力は、多様な機能とコンポーネントと結合して使用してよい。入力ボックス前のタイトルの提供の可否によって2種類のタイプに分けられてよく、すべてのタイプは3種類の状態、すなわち、有効化状態、無効化状態、読み取り専用状態が提供される。
【0065】
プロセッサ222は、状態表現とインタラクションが含まれたコンポーネントをコード化して提供することにより、図8に示すように、基本的な入力タイプに該当するコンポーネント801と該当のコンポーネント801のソースコード802を1つのセットにして提供してよい。言い換えれば、入力コンポーネント801の1つに複数の状態が存在する場合、状態別にインタラクションをコード化し、該当のコンポーネント801をソースコード802が含まれたセット概念で提供してよい。ソースコード802が表示されたインタフェース画面では、コード全体を見るための「大きく表示」ボタン81、およびコードをコピーするための「コピー」ボタン82が含まれてよい。
【0066】
ソースコード802は、コンポーネント801とともに直接表示される方式の他にも、表示はせずにコンポーネント801の選択時に自動でコピーされる方式によって提供されてもよい。
【0067】
プロセッサ222は、2つ以上のコンポーネントの組み合わせによって構成されたモジュールもコード化して提供してよい、例えば、カレンダーコンポーネントが入力コンポーネントに含まれ、入力データとして日付選択が可能なモジュールを提供してよい。図9に示すように、プロセッサ222は、カレンダーコンポーネントと入力コンポーネントが結合された形態として、月単位のカレンダーが入力内に含まれ、日付選択が可能なモジュール901と該当のモジュール901のソースコード902を1つのセットにして提供してよい。このとき、プロセッサ222は、カレンダー内で年、月、日単位の選択が可能なリストを提供する機能、オプション値を追加することで設定期間を制限する機能などを追加でさらに含んでコード化してよい。カレンダーコンポーネントの他にも、タイトルがある入力コンポーネントを利用するときには、タイトルにドロップダウンコンポーネント、ツリーメニューコンポーネント、多様なレイヤタイプのコンポーネントなどを結合させてモジュール単位でコード化して提供してもよい。
【0068】
プロセッサ222は、2つ以上のモジュールの組み合わせによって構成されたテンプレートもコード化し、テンプレートと該当のテンプレートのソースコードを1つのセットにして提供してよい。図10を参照すると、2つ以上のモジュールが結合されたテンプレート単位として、例えば、3つ以下の条件を入力する検索テンプレート1001、5つ以上の条件を入力する検索テンプレート1002などをそれぞれのソースコードとともに提供してよい。
【0069】
コンポーネントの他の例であるアイコンは、テキストフォント形態でコンポーネント化されてよい。図11を参照すると、アイコン1100は、円形と四角形を基準として一定の領域(例えば、正方形)のグリッド1101内で大きさを自由に変形してよく、どのようなオブジェクトを表現するかによって割合を調整することのできるフォント形態のコンポーネントで構成される。このとき、一定の勾配を使用してアイコンに統一性を付与してよく、例えば、0度、45度、90度を使用しながら左右を反転させて追加の応用を加えてよい。
【0070】
図12を参照すると、アイコン1100は、単にラインで形態を表現するラインアイコン、視覚的に明確に伝達することのできるソリッドアイコン、テーマに応じてカラーが変化するカラーアイコンなどに分けられてよい。
【0071】
プロセッサ222は、アイコンコンポーネントをコード化して提供してよく、アイコンも他のコンポーネントと同じように、アイコンコンポーネントと該当のアイコンのソースコードを1つのセットにして提供してよい。
【0072】
プロセッサ222は、アイコンを集めたライブラリを提供してよく、ユーザがライブラリ内でアイコンをクリックすれば、該当のアイコンのコードがコピーされて画面構成に直ぐに利用可能となる。プロセッサ222は、図13に示すようにライブラリ内のアイコンリスト1300を提供してよく、ユーザがアイコンリスト1300内で特定のアイコン1301を選択する場合、コードコピーに関するお知らせ1302を表示してよい。アイコン1301の選択によってコードがコピーされることにより、文書への貼り付け、アイコン1301に対するコードクラスを直ぐに適用してよい。
【0073】
アイコンの他にも、イラストレーション(illustration)も共感要素として多く使用されるデザイン要素のうちの1つであるため、アイコンと同じようにコンポーネント化し、画面構成に利用可能なコンポーネントライブラリとして構築してよい。
【0074】
したがって、プロセッサ222は、画面構成において、コンポーネントはもちろん、使用頻度が高いコンポーネントグループをモジュール化して提供することができ、さらにレイアウトまで備えたテンプレート単位で提供することも可能である。
【0075】
プロセッサ222は、画面構成のためのグリッドシステムのレイアウトを提供してよい。一例として、プロセッサ222は、デザインキットに対する専用レイアウトとして、ブートストラップ(bootstrap)基盤の12グリッドシステムを使用してよい。モバイル、タブレット、デスクトップなどの多様な機器の解像度に対応させるために反応型レイアウトを適用してよく、各機器に適した画面構成を示すために動的に変化するレイアウトを提供してよい。
【0076】
レイアウト設計の目的は、解像度が異なっても同じ経験をユーザに提供しようとすることにあり、このためには、機器ごとに異なる構造の画面を設計するのではなく、解像度が下がるときにはグリッド規則に合うようにコンポーネントの変化が可能なレイアウトを提供する。解像度によるコンポーネントの変化により、機器ごとに異なる構造で設計する必要がない。
【0077】
一例として、図14を参照すると、プロセッサ222は、12個の列単位からなるレイアウトを提供しているが、このとき、列単位を12個のグリッドに設定した理由は、効率的なレイアウトを構成することができるためである。12は1、2、3、4、6、12で割ることができるため画面を多様に構成することができ、例えば、6個ずつのグリッドに2等分してそれぞれイメージとテキストで構成してよく、4等分する場合には3個ずつのグリッドに分けてそれぞれ異なるコンテンツを示してよい。
【0078】
さらに、プロセッサ222は、コンポーネントを効率的に配置するための行単位の規則を含むレイアウトを提供してよい。ボタン、入力、データテーブル、リストなどのすべてのコンポーネントを32ピクセルの高さの行に入るように設計されたレイアウトを利用してよく、これにより、多様なコンポーネントを行内に容易に整列することができ、行単位に積み重ねて配置することができる。32ピクセルの高さを有する行単位の規則と12グリッドからなる列単位の規則を利用することにより、開発者はデザインガイドがなくてもコンポーネントを配置することができ、これにより、構成された画面を自動で反応型として実現することができる。
【0079】
図15は、画面構成のための全体ページの構造例を示したものであり、ページの構成をクラス単位で示している。
【0080】
図15を参照すると、app(1510)は、ページの開始点を意味する。
【0081】
content-wrap(1520)は、本文全体領域であって、例えば、タブレットサイズに対応させるために最小幅が960ピクセルに規定されてよい。
【0082】
flexible-lnb(1530)は、LNB(left navigation bar)領域であって、基本幅は250~500ピクセルまで拡張可能であり、閉じた場合は40ピクセルの幅を有する。
【0083】
flexible-content(1540)は、flexible-lnb(1530)を除いた本文領域であって、header-top-wrap(1550)、content-header(1560)、content-body(1570)で構成され、flexible-lnb(1530)の幅の変化によって幅値が流動的に変更される。
【0084】
header-top-wrap(1550)は、GNB(global navigation bar)領域に活用される空間であって、右側整列を基本として規定する。
【0085】
content-header(1560)は、ページのタイトル領域であって、実際にタイトルが適用される領域は80ピクセルの高さを有し、下端に余白が含まれてよい。
【0086】
content-body(1570)は、すべてのコンポーネントが実際に適用される空間であって、例えば、860ピクセルの最小幅を有し、左右30ピクセルと下端60ピクセルの余白を有してよく、該当の領域内部で大部分のコンポーネントは12グリッドシステムに準ずる。
【0087】
図16は、ページのフォームの構造例を示したものであって、これはcontent-body(1570)の内部に適用される。
【0088】
図16を参照すると、form-area(1610)は、フォームの開始点であって、form-grouprow(単一行)(1630)が他の構造に含まれるときには省略される場合がある。
【0089】
form-wrap(1620)は、フォーム領域の区分単位であって、内部にform-grouprow(1630)を含む。form-wrap(1620)とform-wrap(1620)の間には上下20ピクセル間隔と区分線が発生する。
【0090】
form-grouprow(1630)は、1つの行を定義する部分であって、32ピクセルの高さと13ピクセルの下端余白を有する。form-group内部では、12グリッドシステムによってコンポーネントを配置してよい。左側ラベル領域は2つの列を、右側コンポーネント領域は6個または10個の列を基本として規定する。
【0091】
form-bottom(1640)は、フォームの最下端に配置され、主にボタンが並べられる領域である。上端20ピクセルと下端60ピクセルの余白を有する。
【0092】
フォームレイアウトは、content-body(1570)を構成する基本的なレイアウトであって、一例として、図17に示したように、1つの行はラベル領域(form-label)(1701)とコンポーネント領域(row)(1702)とで構成される。
【0093】
ラベル領域1701は2つの列、コンポーネント領域1702は6個または10個の列として規定される。6個の列で構成されるコンポーネント領域1702は行単位コンポーネント(例えば、入力、ドロップダウンなど)に使用し、10個の列で構成されるコンポーネント領域1702は面単位コンポーネント(例えば、テキスト領域、テーブルなど)に使用する。
【0094】
プロセッサ222は分割フォームレイアウトを提供してよいが、これは、フォーム領域を一定の割合で分割するときに使用してよく、12グリッドシステムによって一定の個数のグリッド単位で適用する場合には同じ割合で等分してよい。
【0095】
プロセッサ222は、タイトル領域が含まれたフォームレイアウトを提供してよいが、これは、下位要素によってグルーピングするときに使用してよい。タイトル領域は、form-wrap(1620)内部にtitle-wrapクラスで適用されてよく、32ピクセルの高さを有し、区分線を基準に上端10ピクセルと下端20ピクセルの余白を有する。
【0096】
プロセッサ222は、必須入力事項が含まれたフォームレイアウトを提供してよく、上述したタイトル領域と類似の構造を有するために12グリッドシステム構造で適用する。
【0097】
上述したフォームレイアウトタイプは、コンポーネントを12グリッドシステムとして配置するため、固定的な横幅領域を表現するには困難がある。各列の固定値および流動的に変化する列に対する定義が可能なフォームテーブルを適用してよく、このようなフォームテーブルは、テーブル構造が基本的なフォーム形態で構成される。
【0098】
上述では12グリッドシステムが適用されたレイアウトについて説明しているが、これに限定されてはならず、サービス対象機器やデザイン画面構成によってレイアウト構造、グリッド規則などはいくらでも変更可能である。
【0099】
このように、本発明の実施形態によると、繰り返されるデザイン要素をコンポーネント化し、これを利用して開発者が自らサービス設計に合わせて画面を構成することによって一貫した反応を維持することができる。また、繰り返されるデザイン過程を省略することによって効率的なデザインプロセスを提供することができ、直感的なコンポーネントの設計によって迅速かつ容易なコミュニケーションを支援することができる。
【0100】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0101】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0102】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0103】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0104】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0105】
222:プロセッサ
310:コンポーネント提供部
320:レイアウト提供部
330:画面構成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17