(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】ダウンリンク制御情報(DCI)のサイズ調整用のシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20231120BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20231120BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20231120BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20231120BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04L27/26 113
H04W72/0453
H04W72/20
(21)【出願番号】P 2020563660
(86)(22)【出願日】2019-05-10
(86)【国際出願番号】 IB2019053901
(87)【国際公開番号】W WO2019215706
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2021-01-28
【審判番号】
【審判請求日】2023-03-01
(32)【優先日】2018-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】キティーチョークチャイ, キティーポン
(72)【発明者】
【氏名】アンデション, マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ブランケンシップ, ユフェイ
(72)【発明者】
【氏名】フレベリ オルソン, ヨーナス
(72)【発明者】
【氏名】シャピン, アレクセイ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィークストレーム, グスタフ
【合議体】
【審判長】齋藤 哲
【審判官】本郷 彰
【審判官】圓道 浩史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0049203(US,A1)
【文献】Ericsson,On Compact DCI for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1803920,2018年04月07日
【文献】Ericsson,Summary of 7.1.3.1.4 (DCI contents and formats),3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1805572,2018年04月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンク制御情報(DCI)の第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとの間のフォーマットサイズの調整をもたらすように無線デバイスを動作させる方法であって、
前記第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを解釈するための1つまたは複数のリソースブロックグループ(RBG)パラメータを決定すること(900)であって、
前記1つまたは複数のRBGパラメータが、(a)1つまたは複数のRBG換算係数あるいは(b)1つまたは複数のRBGサイズのいずれかであり、
前記1つまたは複数のRBGパラメータが、前記第1のDCIフォーマットのサイズが前記第2のDCIフォーマットのサイズと合致するように、前記周波数領域リソース割り当てを規定するのに必要なビット数を調節するように、前記周波数領域リソース割り当ての粒度を調節し、
前記第1のDCIフォーマットが前記第2のDCIフォーマットと異なり、
前記1つまたは複数のRBGパラメータを決定することが、基地局から前記1つまたは複数のRBGパラメータを設定する情報を受信することを含む、
1つまたは複数のRBGパラメータを決定すること(900)と、
前記第1のDCIフォーマットを有するDCIを受信すること(902)と、
前記1つまたは複数のRBGパラメータに従って前記DCIの前記周波数領域リソース割り当てを解釈すること(904)と
、
を含む方法。
【請求項2】
前記周波数領域リソース割り当てを除外したとき、前記第1のDCIフォーマットのビットサイズが、前記第2のDCIフォーマットと比較してL-Kビット増加し、
Kは、前記第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、前記第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、
Lは、前記第2のDCIフォーマットと比較して前記第1のDCIフォーマットに付加された、前記第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値であり、
前記第1のDCIフォーマットに対する前記周波数領域リソース割り当てを規定するために必要な前記ビット数が、前記第2のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数と比較してL-Kビット以上の分だけ減少するように、前記1つまたは複数のRBGパラメータが前記第1のDCIフォーマットに対する前記周波数領域リソース割り当ての前記粒度を調節する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIの前記周波数領域リソース割り当てを解釈することが、対応する帯域幅部分の周波数領域サイズとともに前記1つまたは複数のRBGパラメータに従って前記DCIの前記周波数領域リソース割り当てを解釈することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のRBGパラメータが第1のRBGパラメータを含み、前記第1のRBGパラメータが、(a)前記周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1の換算係数(M)または(b)前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置に関連した第1のRBGサイズのいずれかであり、
前記DCIの前記周波数領域リソース割り当てを解釈すること(904)が、前記第1のRBGパラメータに基づいて前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置を決定することを含み、
前記第1のRBGパラメータに基づいて前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置を決定することが、第1のRBGのユニットにおいて前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置を決定することを含み、前記第1のRBGのサイズが、(a)Mの物理的リソースブロック(PRB)または(b)前記第1のRBGサイズのいずれかである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のRBGパラメータが第2のRBGパラメータを含み、前記第2のRBGパラメータが、(a)前記周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2の換算係数(N)または(b)前記周波数領域リソース割り当ての前記長さに関連した第2のRBGサイズのいずれかであり、
前記DCIの前記周波数領域リソース割り当てを解釈すること(904)が、前記第2のRBGパラメータに基づいて前記周波数領域リソース割り当ての前記長さを決定することを含み、
前記第2のRBGパラメータに基づいて前記周波数領域リソース割り当ての前記長さを決定することが、第2のRBGのユニットにおいて前記周波数領域リソース割り当ての前記長さを決定することを含み、前記第2のRBGのサイズが、(a)NのPRBまたは(b)前記第2のRBGサイズのいずれかである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記周波数領域リソース割り当てが、前記第1のRBGパラメータおよび前記第2のRBGパラメータに基づいて、それぞれ前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置および前記長さにマッピングされるリソース指示値(RIV)をもたらす、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の換算係数(M)が前記第2の換算係数(N)と等しく、前記RIVを表すために必要なビット数が
であり、
は前記対応する帯域幅部分におけるPRBの数である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のRBGパラメータと前記第2のRBGパラメータとが(a)等しいパラメータまたは(b)同一のパラメータのいずれかであり、
前記第1のRBGパラメータと前記第2のRBGパラメータが
と等しい値を有し、前記周波数領域リソース割り当てを除外したとき、
Kは、前記第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、前記第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、
Lは、前記第2のDCIフォーマットと比較して前記第1のDCIフォーマットに付加された、前記第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である、請求項5または6に記載の方法。
【請求項9】
ダウンリンク制御情報(DCI)の第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとの間のフォーマットサイズの調整をもたらすための無線デバイスであって、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を行うように適合された無線デバイス。
【請求項10】
ダウンリンク制御情報(DCI)の第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとの間のフォーマットサイズの調整をもたらすように基地局を動作させる方法であって、
前記第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを解釈するための1つまたは複数のリソースブロックグループ(RBG)パラメータを決定すること(1000)であって、
前記1つまたは複数のRBGパラメータが、(a)1つまたは複数のRBG換算係数あるいは(b)1つまたは複数のRBGサイズのいずれかであり、
前記1つまたは複数のRBGパラメータが、前記第1のDCIフォーマットのサイズを前記第2のDCIフォーマットのサイズと合致させるために、前記周波数領域リソース割り当てを規定するのに必要なビット数を調節するように前記周波数領域リソース割り当ての粒度を調節し、
前記第1のDCIフォーマットが前記第2のDCIフォーマットと異なり、
前記1つまたは複数のRBGパラメータを決定することが、前記基地局で前記1つまたは複数のRBGパラメータを決定することを含む、
1つまたは複数のRBGパラメータを決定すること(1000)と、
前記1つまたは複数のRBGパラメータに応じた前記周波数領域リソース割り当てを含み、前記第1のDCIフォーマットを有する、DCIを生成すること(1002)と、
無線デバイスに前記DCIを送信すること(1004)と
、
を含む方法。
【請求項11】
前記周波数領域リソース割り当てを除外したとき、前記第1のDCIフォーマットのビットサイズが、前記第2のDCIフォーマットと比較してL-Kビット増加し、
Kは、前記第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、前記第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、
Lは、前記第2のDCIフォーマットと比較して前記第1のDCIフォーマットに付加された、前記第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値であり、
前記第1のDCIフォーマットに対する前記周波数領域リソース割り当てを規定するために必要な前記ビット数が、前記第2のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数と比較してL-Kビット以上の分だけ減少するように、前記1つまたは複数のRBGパラメータが、前記第1のDCIフォーマットに対する前記周波数領域リソース割り当ての前記粒度を調節する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
対応する帯域幅部分の周波数領域サイズとともに前記1つまたは複数のRBGパラメータに応じた前記DCIの前記周波数領域リソース割り当てがもたらされる、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数のRBGパラメータが第1のRBGパラメータを含み、前記第1のRBGパラメータが、(a)前記周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1の換算係数(M)または(b)前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置に関連した第1のRBGサイズのいずれかであり、
前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置が前記第1のRBGパラメータに基づき、
前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置が第1のRBGのユニットにおいてもたらされ、前記第1のRBGのサイズが(a)Mの物理的リソースブロック(PRB)または(b)前記第1のRBGサイズのいずれかである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは複数のRBGパラメータが第2のRBGパラメータを含み、前記第2のRBGパラメータが、(a)前記周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2の換算係数(N)または(b)前記周波数領域リソース割り当ての前記長さに関連した第2のRBGサイズのいずれかであり、
前記周波数領域リソース割り当ての前記長さが前記第2のRBGパラメータに基づくものであり、
前記周波数領域リソース割り当ての前記長さが第2のRBGのユニットにおいてもたらされ、前記第2のRBGのサイズが(a)NのPRBまたは(b)前記第2のRBGサイズのいずれかである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記周波数領域リソース割り当てが、前記第1のRBGパラメータおよび前記第2のRBGパラメータに基づいて、それぞれ前記周波数領域リソース割り当ての前記開始位置および前記長さにマッピングされるリソース指示値(RIV)をもたらす、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の換算係数(M)が前記第2の換算係数(N)と等しく、前記RIVを表すために必要なビット数が
であり、
は前記対応する帯域幅部分におけるPRBの数である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のRBGパラメータと前記第2のRBGパラメータとが(a)等しいパラメータまたは(b)同一のパラメータのいずれかであり、
前記第1のRBGパラメータと前記第2のRBGパラメータが
と等しい値を有し、前記周波数領域リソース割り当てを除外したとき、
Kは、前記第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、前記第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、
Lは、前記第2のDCIフォーマットと比較して前記第1のDCIフォーマットに付加された、前記第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である、請求項14または15に記載の方法。
【請求項18】
ダウンリンク制御情報(DCI)の第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとの間のフォーマットサイズの調整をもたらすための基地局であって、請求項10から17のいずれか一項に記載の方法を行うように適合された基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2018年5月11日出願の米国特許仮出願第62/670,489号の利益を主張するものであり、その開示の全体が参照によってここで本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、無線通信システムにおけるダウンリンク制御情報(DCI)に関するものである。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワークでは、ネットワークノード間でデータを通信するフォーマットは、指定された既知のやり方で制御情報として送信される。受信ノード(たとえばLong Term Evolution(LTE)ネットワークにおけるユーザ機器(UE))は、最初に、送信されたデータのトランスポートフォーマットに関する情報を含有している制御情報を復号する。フォーマット情報の例には、
・割り当て(データは一般的には周波数で配置される)、
・使用される層数、
・変調符号化情報、
・復調参照シンボル、などがある。
【0004】
新無線(New Radio:NR)では、ダウンリンク(DL)データ割り当ておよびアップリンク(UL)データ許可のために使用されるダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットは4つある。DLおよびULに関してそれぞれに2つの異なるフォーマットがあり、第1のフォーマットは初期アクセスに使用され、第2のフォーマットは、それ以上の拡張機能が有効になったとき、初期アクセスの後に使用される。第2のフォーマットのサイズは第1のフォーマットよりも大きい。
【0005】
DCI(本明細書では「DCIメッセージ」とも称される)は、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を通じて送信され、UEによってブラインド探索される。UEが実施する探索には、検索空間エントリとして知られている所定の時間-周波数ロケーションにある仮説的PDCCHに基づいて1つまたは複数の復号が試行される、という問題がある。UEは、復号を試行するとき、DCIの一定のサイズを想定する。これは、UEが、より大きいDCIとより小さいDCIの両方を見つけようとするなら、2つの復号を試行しなければならないことを意味する。
【0006】
PDCCHが受信され得る時間-周波数ロケーションのセットは検索空間と呼ばれる。NRでは、検索空間を規定する時間-周波数リソースの領域は制御領域セット(CORESET)と呼ばれ、非常に柔軟に設定され得る。UEは、設定されたいくつかのCORESETを有し得る。
【0007】
現在、いくつかの課題が存在する。NRは、超高信頼度の低レイテンシ通信(URLLC)サービスのサポートを提供することに高い関心が寄せられており、LTEのリリース15も同様である。URLLC要求に対するDCIフォーマットの必要について検討が継続中である。この理由は、URLLCが、10-5以下の低い誤り率要件を伴う、信頼性の極めて高い、DCIの送信を必要とすることである。リソース消費量が同一であれば、より小さいDCIは、より大きいDCIよりも送信が頑健である。あるいは、信頼性が同一であれば、より小さいDCIは、より大きいDCIよりもリソース消費が少なく、このことは、限りあるPDCCHリソース上で頑健性の目標を維持したまま、より大きいDCIを送信し得ることを意味する。
【0008】
したがって、URLLCサービスに対して特に適切な新規のDCIフォーマットが必要である。
【発明の概要】
【0009】
本明細書では、第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとの間のダウンリンク制御情報(DCI)のフォーマットサイズの調整と、無線デバイスの対応する実施形態とをもたらすための、無線デバイスを動作させる方法の実施形態が開示される。いくつかの実施形態では、第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとの間のDCIフォーマットサイズの調整をもたらすための無線デバイスを動作させる方法は、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを解釈するための1つまたは複数のリソースブロックグループ(RBG)パラメータを決定することを含む。1つまたは複数のRBGパラメータは、(a)1つまたは複数のRBG換算係数あるいは(b)1つまたは複数のRBGサイズのいずれかである。1つまたは複数のRBGパラメータは、第1のDCIフォーマットのサイズを第2のDCIフォーマットのサイズと合致させるために、周波数領域リソース割り当てを規定するのに必要なビット数を調節するように、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。この方法は、第1のDCIフォーマットを有するDCIを受信することと、1つまたは複数のRBGパラメータに従ってDCIの周波数領域リソース割り当てを解釈することとをさらに含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当てを除外したとき、第1のDCIフォーマットのビットサイズが、第2のDCIフォーマットと比較してL-Kビット増加し、Kは、第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、Lは、第2のDCIフォーマットと比較して第1のDCIフォーマットに付加された、第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である。いくつかの実施形態では、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数が、第2のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数と比較してL-Kビット以上の分だけ減少するように、1つまたは複数のRBGパラメータが第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。
【0011】
いくつかの実施形態では、DCIの周波数領域リソース割り当てを解釈することは、対応する帯域幅部分の周波数領域サイズとともに1つまたは複数のRBGパラメータに従ってDCIの周波数領域リソース割り当てを解釈することを含む。いくつかの実施形態では、対応する帯域幅部分は、無線デバイスの対応する初期の帯域幅部分または対応する有効な帯域幅部分のいずれかである。
【0012】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータは第1のRBGパラメータを含み、第1のRBGパラメータは、(a)周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1の換算係数(M)または(b)周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1のRBGサイズのいずれかである。さらに、いくつかの実施形態では、DCIの周波数領域リソース割り当てを解釈することは、第1のRBGパラメータに基づいて周波数領域リソース割り当ての開始位置を決定することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータに基づいて周波数領域リソース割り当ての開始位置を決定することは、第1のRBGのユニットにおける周波数領域リソース割り当ての開始位置を決定することを含み、第1のRBGのサイズは、(a)Mの物理的リソースブロック(PRB)または(b)第1のRBGサイズのいずれかである。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータは第2のRBGパラメータを含み、第2のRBGパラメータは、(a)周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2の換算係数(N)または(b)周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2のRBGサイズのいずれかである。いくつかの実施形態では、DCIの周波数領域リソース割り当てを解釈することは、第2のRBGパラメータに基づいて周波数領域リソース割り当ての長さを決定することを含む。いくつかの実施形態では、第2のRBGパラメータに基づいて周波数領域リソース割り当ての長さを決定することは、第2のRBGのユニットにおける周波数領域リソース割り当ての長さを決定することを含み、第2のRBGのサイズは、(a)NのPRBまたは(b)第2のRBGサイズのいずれかである。いくつかの実施形態では、周波数リソース割り当てがもたらすリソース指示値(RIV)は、第1のRBGパラメータおよび第2のRBGパラメータに基づいて、それぞれ周波数領域リソース割り当ての開始位置および長さにマッピングされる。いくつかの実施形態では、第1の換算係数(M)は第2の換算係数(N)と等しく、RIVを表すために必要なビット数は
であり、ここで、
は対応する帯域幅部分におけるPRBの数である。いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは別個のパラメータである。いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは、(a)等しいパラメータまたは(b)同一のパラメータのいずれかである。いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは
と等しい値を有し、周波数領域リソース割り当てを除外したとき、Kは、第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、Lは、第2のDCIフォーマットと比較して第1のDCIフォーマットに付加された、第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である。
【0013】
いくつかの実施形態では、DCIは、DCIサイズ調整のための1つまたは複数のパディングビットを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、無線デバイスにおいて1つまたは複数のRBGパラメータを決定することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、無線デバイスにおいて1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、無線デバイスにおいて1つまたは複数のRBGパラメータを動的に決定することを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、基地局から、1つまたは複数のRBGパラメータを設定する情報を受信することを含む。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータを設定する情報を受信することは、準静的設定によって情報を受信することを含む。
【0017】
いくつかの形態では、第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットの間のDCIフォーマットサイズの調整をもたらすための無線デバイスは、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを解釈するための1つまたは複数のRBGパラメータを決定するように適合されている。1つまたは複数のRBGパラメータは、(a)1つまたは複数のRBG換算係数あるいは(b)1つまたは複数のRBGサイズのいずれかである。1つまたは複数のRBGパラメーは、第1のDCIフォーマットのサイズを第2のDCIフォーマットのサイズと合致させるために、周波数領域リソース割り当てを規定するのに必要なビット数を調節するように、周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。無線デバイスは、第1のDCIフォーマットを有するDCIを受信して、1つまたは複数のRBGパラメータに従ってDCIの周波数領域リソース割り当てを解釈するようにさらに適合されている。
【0018】
第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとの間のDCIフォーマットサイズの調整をもたらすように基地局を動作させる方法の実施形態および基地局の対応する実施形態も開示される。いくつかの実施形態では、第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットとの間のDCIフォーマットサイズの調整をもたらすように基地局を動作させる方法は、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを解釈するための1つまたは複数のRBGパラメータを決定することを含む。1つまたは複数のRBGパラメータは、(a)1つまたは複数のRBG換算係数あるいは(b)1つまたは複数のRBGサイズのいずれかである。1つまたは複数のRBGパラメータは、第1のDCIフォーマットのサイズを第2のDCIフォーマットのサイズと合致させるために、周波数領域リソース割り当てを規定するのに必要なビット数を調節するように、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。この方法は、1つまたは複数のRBGパラメータに応じた周波数領域リソース割り当てを含み、第1のDCIフォーマットを有する、DCIを生成することをさらに含む。この方法は、無線デバイスにDCIを送信することをさらに含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当てを除外したとき、第1のDCIフォーマットのビットサイズが、第2のDCIフォーマットと比較してL-Kビット増加し、Kは、第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、Lは、第2のDCIフォーマットと比較して第1のDCIフォーマットに付加された、第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である。第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数が、第2のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数と比較してL-Kビット以上の分だけ減少するように、1つまたは複数のRBGパラメータが、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。
【0020】
いくつかの実施形態では、対応する帯域幅部分の周波数領域サイズとともに1つまたは複数のRBGパラメータに応じたDCIの周波数領域リソース割り当てがもたらされる。いくつかの実施形態では、対応する帯域幅部分は、無線デバイスの対応する初期の帯域幅部分または対応する有効な帯域幅部分のいずれかである。
【0021】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータは第1のRBGパラメータを含み、第1のRBGパラメータは、(a)周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1の換算係数(M)または(b)周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1のRBGサイズのいずれかである。周波数領域リソース割り当ての開始位置は第1のRBGパラメータに基づくものである。いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当ての開始位置は第1のRBGのユニットにおいてもたらされ、第1のRBGのサイズは(a)MのPRBまたは(b)第1のRBGサイズのいずれかである。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータは第2のRBGパラメータを含み、第2のRBGパラメータは、(a)周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2の換算係数(N)または(b)周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2のRBGサイズのいずれかである。周波数領域リソース割り当ての長さは第2のRBGパラメータに基づくものである。いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当ての長さは第2のRBGのユニットにおいてもたらされ、第2のRBGのサイズは(a)NのPRBまたは(b)第2のRBGサイズのいずれかである。いくつかの実施形態では、周波数リソース割り当てがもたらすRIVは、第1のRBGパラメータおよび第2のRBGパラメータに基づいて、それぞれ周波数領域リソース割り当ての開始位置および長さにマッピングされる。いくつかの実施形態では、第1の換算係数(M)は第2の換算係数(N)と等しく、RIVを表すために必要なビット数は
であり、ここで、
は対応する帯域幅部分におけるPRBの数である。いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは別個のパラメータである。いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは、(a)等しいパラメータまたは(b)同一のパラメータのいずれかである。いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは
と等しい値を有し、周波数領域リソース割り当てを除外したとき、Kは、第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、Lは、第2のDCIフォーマットと比較して第1のDCIフォーマットに付加された、第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である。
【0022】
いくつかの実施形態では、DCIは、DCIサイズ調整のための1つまたは複数のパディングビットを含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、基地局において1つまたは複数のRBGパラメータを決定することを含む。いくつかの実施形態では、基地局において1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、基地局において1つまたは複数のRBGパラメータを動的に決定することを含む。
【0024】
本明細書に組み込まれて本明細書の一部分を形成する添付図面は、本開示のいくつかの態様を図解し、説明とともに、本開示の原理について説明するように働くものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示の様々な例示の実施形態に対応する可能な周波数領域リソース割り当てを示す図である。
【
図2】本開示の様々な例示の実施形態に対応する可能な周波数領域リソース割り当てを示す図である。
【
図3】本開示の様々な例示の実施形態に対応する可能な周波数領域リソース割り当てを示す図である。
【
図4】本開示の様々な例示の実施形態に対応する可能な周波数領域リソース割り当てを示す図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、別々の有効な帯域幅部分(BWP)サイズ用の別々のDCIフォーマットに関する例示のダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットサイズを示す図である。
【
図6】本開示の実施形態が実施され得る無線ネットワークの一例を示す図である。
【
図7】本開示の実施形態が実施され得るユーザ機器デバイス(UE)の一例を示す図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態によって実施される機能が仮想化され得る仮想化環境を示す概略ブロック図である。
【
図9】本明細書で説明された本開示の実施形態の少なくともいくつかの態様による無線デバイスの動作を示す流れ図である。
【
図10】本明細書で説明された本開示の実施形態の少なくともいくつかの態様によるネットワークノードの動作を示す流れ図である。
【
図11】本開示の実施形態が実施され得る通信システムの一例を示す図である。
【
図12】
図11のUE、基地局、およびホストコンピュータの例示の実装形態を示す図である。
【
図13】
図11および
図12のものなどの通信システムにおいて実施される方法を示す流れ図である。
【
図14】
図11および
図12のものなどの通信システムにおいて実施される方法を示す流れ図である。
【
図15】
図11および
図12のものなどの通信システムにおいて実施される方法を示す流れ図である。
【
図16】
図11および
図12のものなどの通信システムにおいて実施される方法を示す流れ図である。
【
図17】本開示の実施形態が実施され得る装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下で明らかにされる実施形態は、当業者が実施形態を実施することを可能にするとともに、実施形態を実施する最善の方式を例証するための情報を表すものである。当業者なら、添付図面に照らして以下の説明を読み取れば、本開示の概念を理解するはずであり、本明細書で特にとりたてて対処されないこれらの概念の用途を理解するはずである。これらの概念および用途は本開示の範囲に含まれることを理解されたい。
【0027】
今のところ、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに関して、いくつかの課題が存在する。より具体的には、新無線(NR)には、超高信頼度の低レイテンシ通信(URLLC)サービスのサポートを提供することに高い関心が寄せられており、Long Term Evolution(LTE)のリリース15についても同様である。URLLC要求に対するDCIフォーマットについて、要求に関する審議が進行中である。この理由は、URLLCが、10-5以下の低い誤り率要件を伴う、信頼性の極めて高い、DCIの送信を必要とすることである。リソース消費量が同一であれば、より小さいDCIは、より大きいDCIよりも送信が頑健である。あるいは、信頼性が同一であれば、より小さいDCIは、より大きいDCIよりもリソース消費が少なく、このことは、限りある物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)リソース上で頑健性の目標を維持したまま、より大きいDCIを送信し得ることを意味する。
【0028】
しかしながら、新規のDCIフォーマットが導入される場合には、それ自体のサイズは、利用可能なDCIサイズのうちの1つと等しくなるはずである。URLLC用の新規のDCIフォーマットの目的の1つは、頑健なPDCCH送信のための小さいDCIサイズを得ることであるため、DCIフォーマット0-0または1-0と同一のサイズの新規のDCIフォーマットを規定することが妥当である。
【0029】
新規のDCIフォーマットを構築するために、既存のDCIフォーマット0-0または1-0における1つまたは複数のフィールドが除去されてよく、あるいは1つまたは複数のフィールドのビットフィールドサイズが低減されてもよい。その上、1つまたは複数の新規のフィールドが追加されてよい。新規のDCIフォーマットは、サイズが初期の帯域幅部分または有効な帯域幅部分に依拠するDCIフォーマット0-0または1-0とサイズを合致させるべきである。そのため、新規のDCIフォーマットと既存のDCIフォーマット0-1または1-0との間のDCIサイズ調整の方法が必要である。
【0030】
本開示の特定の態様およびこれらの実施形態は、これらの課題または他の課題に対する解決策を提供し得るものである。新規のDCIフォーマットの周波数領域リソース割り当ては、DCIフォーマット0-1および1-0に対して使用されるものと同一のタイプ1リソース割り当てに準拠し得るものである。しかしながら、割り当ての開始および/または長さは、グループの物理的リソースブロック(PRB)のユニットにおいて行われ得る。本明細書では、PRBのグループはリソースブロックグループ(RBG)とも称される。
【0031】
本開示の実施形態は、以下のいずれかにより、新規のDCIフォーマットにおける周波数領域割り当てを調節することに基づいてDCIサイズ調整のための方法を提供するものである。
・RBGサイズをスケーリングするか、または
・新規のDCIフォーマットの設定に関連してRBGサイズを設定する
【0032】
その上、本開示は、新規のDCIフォーマットのサイズをDCIフォーマット0-0/1-0のサイズと合致させるRBGサイズ換算係数を選択するための方法を教示するものである。その上さらに、本開示は、新規のDCIフォーマットのサイズをDCIフォーマット0-0/1-0のサイズと合致させるRBGサイズを設定するための方法も教示するものである。
【0033】
次に、論議は、本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明に移る。しかしながら、本開示の実施形態を説明する前に、従来のDCIフォーマット0-0および1-0ならびにDCIフォーマット0-0および1-0に対する周波数領域リソース割り当てのタイプ1を説明することが有益である。
【0034】
DCIフォーマット0-0/1-0は、PRBのユニットにおける周波数領域割り当ての開始および長さを規定する周波数領域リソース割り当てのタイプ1をサポートする。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の技術仕様(TS)38.214のV15.1.1(R1-1805796)によれば、所与の帯域幅部分サイズ
のPRBについて、アップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)のタイプ1のリソース割り当てフィールドは、開始の仮想リソースブロック(RB
start)および隣接して割り当てられたリソースブロックに関する長さ(L
RBs)に対応するリソース指示値(RIV)を含む。RIVは以下のように規定される。
であれば
であり、そうでなければ
であり、ここで、L
RBs≧1かつ
を超過しないものとする。
【0035】
NRでは、UL許可用のより小さいDCIはフォーマット0_0と呼ばれ、以下のフィールド(3GPPのTS 38.212のV15.1.1(R1-1805794)を参照されたい)を含む。
【0036】
NRでは、フォーマット1_0は、1つのDLセルにおいて物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするために使用され、以下のフィールド(3GPPのTS 38.212のV15.1.1(R1-1805794)を参照されたい)を含む。
【0037】
DCIフォーマット0-0および1-0と同一サイズの新規のDCIフォーマットを構築するために、既存のDCIフォーマット0-0または1-0における1つまたは複数のフィールドが除去されてよく、あるいは1つまたは複数のフィールドのビットフィールドサイズが低減されてもよい。その上、1つまたは複数の新規のフィールドが追加されてよい。以下の表3および表4は新規のDCIフォーマットの内容の例を提供するものであり、新規のDCIフォーマットのサイズは、DCIフォーマット0-0または1-0のサイズと合致する。
【0038】
上記の例に見られるように、周波数領域リソース割り当て、変調符号化方式(MCS)、およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスナンバなどのフィールドは低減され得ることが予期される(たとえば表3および表4の下線付き斜体の部分を参照されたい)。さらに、マルチアンテナ動作に関連したものなど追加のフィールドが追加され得る(たとえば表3および表4の太字部分を参照されたい)。いくつかの例では、以下の実施形態など、MCS表を指示するフィールドがある。
・5ビットのレガシーMCSフィールドが、MCS表を指示する1ビットのフィールドと、MCSを指示する4ビットのフィールド(すなわち、所望のMCSを含有している指示されたMCS表における行のMCSインデックスを指示する)とに分割される。
・MCS表を指示するための1ビットは別のフィールドから再割り当てされ得、5ビットのレガシーMCSフィールドはMCSインデックス指示するために使用される。
【0039】
DCIフォーマット0-0/1-0のサイズは初期の帯域幅部分または有効な帯域幅部分のサイズに依拠するので、新規のDCIフォーマットのサイズの調整は、必ずしもDCIフォーマット0-0/1-0のサイズに固定されるとは限らない。むしろ、この調整は(リソース割り当て(RA)タイプ1に基づいて)、
である周波数領域割り当てフィールドのサイズ(すなわちビット数)を決定する初期の帯域幅部分または有効な帯域幅部分のサイズに依拠する。ここで、
は、所与の帯域幅部分(BWP)に対するPRBにおける割り当てユニットの数(すなわちPRBの数)である。
【0040】
既存のDCIフォーマット0-0/1-0における(周波数領域リソース割り当てフィールドを除いた)1つまたは複数のフィールドからの、新規のDCIフォーマットの合計サイズの低減が(BWPのサイズに依拠し得るか否かにかかわらず)Kビットであると想定する。また、1つまたは複数の新規のフィールドからの、新規のDCIフォーマットに対して追加されるビットの総数が(BWPのサイズに依拠し得るか否かにかかわらず)Lビットであると想定する。すなわち、所与のBWPに関して、DCIフォーマット0-0/1-0のサイズと合致させるために、L-Kビットをさらに低減する必要がある。言い換えれば、周波数領域リソース割り当てフィールドを考慮に入れなければ、既存のDCIフォーマット0-0/1-0と比較して、新規のDCIフォーマットのビット増加はL-Kビットである。したがって、既存のDCIフォーマット0-0/1-0に対して新規のDCIフォーマットのサイズを合致させるためには、L-Kビットのビット低減が必要である。
【0041】
一実施形態では、DCIサイズ調整は、初期のBWPまたは有効なBWPのサイズに応じて動的に調節される。
【0042】
一実施形態では、DCIサイズ調整は、長さおよび開始のユニットとして異なるRBGサイズを使用して周波数領域割り当てを調節することによって行われる。たとえば、開始位置は、サイズMのPRBのRBGのユニット(MのPRBごとに可能な開始位置)で考えることができ、長さは、サイズNのPRBのRBGのユニット(NのPRB、2NのPRBなどの可能な長さ)で考えることができる。MとNの値は同一でも異なってもよく、準静的に設定され得る。
【0043】
長さ用のユニットと開始用のユニットとして異なるRBGサイズを使用して周波数領域リソース割り当てを調節するために、3GPPのTS 38.214のV15.1.1(R1-1805796)におけるRIVは次のように変更され得る。
とし、
とする。
とし、RB
start=M・RB’
startとする。開始位置および長さがそれぞれMおよびNの倍数であるので、これが可能である。周波数領域リソース割り当てによってもたらされるRIVは、開始の仮想リソースブロック(RB’
start)および隣接して割り当てられたリソースブロックに関する長さ(L’
RBs)に対応し、RB’
startはMのPRBのユニット(すなわちMのPRBである第1のRBGサイズのユニット)であり、L’
RBsはNのPRBのユニット(すなわちNのPRBである第2のRBGサイズのユニット)である。RIVは以下のように規定される。
であれば、
RIV=S
R(L’
RBs-1)+RB’
startであり、
そうでなければ
RIV=S
R(S
L-L’
RBs+1)+(S
R-1-RB’
start)であり、
ここで、L’
RBs≧1かつL
RBsは
を超過しないものとする。
上記のことを使用すると、RB’
startおよびL’
RBsに基づいてRIVを計算することができる。同様に、RIVから、RB’
startおよびL’
RBsの値を決定することができる。上記において、様々なパラメータが以下のように記述され得ることに留意されたい。
・S
Rは、BWPにおける周波数領域リソース割り当てに関する可能な開始位置の数である。S
Rは次式のように規定され得、
ここで、「M」は、本明細書では開始位置の換算係数と称されることがある。重要なことには、従来のDCIフォーマット0-0/1-0では、開始位置はBWPにおける任意のPRBであり得る。しかしながら、ここでは、開始位置として可能なのはたとえばPRB 1、PRB 1+M、PRB 1+2Mなどのみである。PRB 1は、BWPにおける開始PRBの単なる一例であることに留意されたい。言い換えれば、開始位置RB’
startは、MのPRBのユニットにおいて(すなわちMのPRBのサイズを有する第1のRBGのユニットにおいて)規定される。
・S
Lは、BWPにおける周波数領域リソース割り当てに関する可能な長さの数である。S
Lは次式のように規定され得、
ここで、「N」は、本明細書では長さの換算係数と称されることがある。重要なことには、従来のDCIフォーマット0-0/1-0では、長さは、1からBWPのサイズまでの範囲における任意数のPRBであり得る。しかしながら、ここでは、可能な長さは、たとえばBWPのサイズまでの、NのPRB、2NのPRBなどのみである。言い換えれば、長さL’
RBsは、NのPRBのユニットにおいて(すなわちNのPRBのサイズを有する第2のRBGのユニットにおいて)規定される。
・L’
RBsは、サイズN(すなわちNのPRBのユニットにおける周波数領域リソース割り当てのサイズ)に隣接して割り当てられたRBGの数である。
・L
RBsは、隣接して割り当てられたリソースブロックの数(すなわちPRBのユニットにおける周波数領域リソース割り当てのサイズ)であり、次式となる。
・RB’
startは、MのPRBのユニットにおける周波数領域リソース割り当てに関する開始RBGの位置である。
・RB
startは、PRBのユニットにおける周波数領域リソース割り当てに関する開始PRBの位置であり、次式となる。
RB
start=M・RB’
start
【0044】
他の選択肢が可能であり、たとえばSRまたはSLの一方または両方の規定における天井動作は床動作によって置換される。これらの選択肢のうちのいくつかでは、LRBsの規定におけるminは不要であり、LRBs=N・L’RBsとなる。
【0045】
L
RBsが
を超過してはならないという条件は、場合によっては緩和され得る。代わりに、この条件は、RB
start+L
RBsがN・S
Lを超過しないこと、という条件で置換されてよい。L
RBsが
を超過する場合には、これは、RB
startにおいて始まってBWPの端部において終結する割り当てとして解釈されるものとする。
【0046】
たとえば、RIVを表すために必要なビット数は
である。
【0047】
MおよびNは、フォールバックDCIフォーマット(たとえばDCIフォーマット0-0または1-0)と比較したDCIサイズの低減を、必要とされる数と一致させるように選択され得る。これは、UEおよびNRノードB(gNB)において、所定のアルゴリズムに従って個別に行われ得る。やり方の1つには、周波数領域リソース割り当てフィールドのサイズの低減が十分に大きくなるように(たとえば、前述のようにL-Kビット以上になるように)、M=Nにセットして、Mを2の最小の累乗に選択するものがある。他の実施形態では、周波数領域リソース割り当てフィールドのサイズの低減が十分に大きくなるように(たとえば、前述のように周波数領域リソース割り当てフィールドのサイズの低減がL-Kビット以上になるように)MまたはNの一方を1にして、他方を2の最小の累乗に選択する。他の実施形態では、周波数領域リソース割り当てフィールドのサイズが十分に小さくなるまで(たとえば、前述のように周波数領域リソース割り当てフィールドのサイズの低減がL-Kビット以上になるまで)MおよびNを1つずつ小さくする。
【0048】
前述のように、可能なスケジューリング選択肢の1つには、gNBが、L
RBsおよびRB
startを、それぞれNおよびMの倍数と見なすものがある。上記の周波数領域割り当てに関連した別々の特殊なケースがあり、たとえば、
1.M=N=1は、開始位置および長さが1つのPRBのユニットであると考えられる元の周波数領域リソース割り当てに対応する。
2.M=1、N=2は、開始位置が1つのPRBのユニットであると考えられ、長さが2つのPRBのユニットであると考えられる周波数領域リソース割り当てに対応する。
3.M=2、N=1は、開始位置が2つのPRBのユニットであると考えられ、長さが1つのPRBのユニットであると考えられる周波数領域リソース割り当てに対応する。
4.M=N=2は、開始位置および長さが2つのPRBのユニットであると考えられる周波数領域リソース割り当てに対応する。
図1~
図4は、上記の例に対応する可能な割り当てを図示するものである。
【0049】
一例では、M=Nであれば、周波数領域リソース割り当てフィールドのサイズは
から
に低減され得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、DCIサイズ調整は、L-K(DCIサイズを合致させるのに必要な追加のビット)以上の周波数領域割り当て低減を与える最小のM(RBG換算係数)を選択して周波数領域割り当てを調節することによって達成される。この場合、Mの値は暗示的に決定され得る。一般的には、換算係数Mは
に選択され得る。
【0051】
DCIフォーマット0-0/1-0のサイズとさらに合致させるために、新規のDCIフォーマットに対していくつかのパディングビットを加えてよい。
【0052】
別の実施形態では、DCIサイズ調整は、準静的に設定されるRBGサイズを使用して周波数領域割り当てを調節することによって達成される。
【0053】
一実施形態では、RBGサイズは、新規のDCIフォーマットの設定に関連して設定される。
【0054】
一実施形態では、設定されるRBGサイズ(たとえば、設定される、開始に関するRBGサイズおよび/または長さに関するRBGサイズ)は、初期のBWPまたは有効なBWPに依拠する。
【0055】
DCIフォーマット0-0/1-0のサイズとさらに合致させるために、新規のDCIフォーマットに対していくつかのパディングビットを加えてよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、RBGサイズは、周波数領域割り当てに関するビット数から決定される。そのような実施形態では、いくつかの他のフィールドのビットサイズは準静的に設定されてよく、周波数領域割り当て用のビット数は、利用可能なビット数から他のフィールド用のビットの合計を減じたものとして決定される。ULの例に関して、合計でXの利用可能なビットがあり、たとえば準静的にするための前符号化指示用に使用されるビット数をYビットとし、フィールドの残りは(周波数領域割り当てを除いて)静的であって、合計Zであると想定する。そこで、UEは、周波数領域割り当て用のビット数をX-Y-Zと決定し、この数から、想定するべきRBGサイズを決定する。前符号化指示用に使用されるビット数がY′に再設定された場合には、UEは周波数領域割り当て用のビット数をX-Y′-Zとして再計算し、そのために別のRBGサイズを決定し得る。
【0057】
別の実施形態では、DCIフォーマットサイズを調整するために使用され得る特定の順序のアクションのリストが規定され得る。アクションは、DCIフォーマットが合致するまで継続され得る。これは、
・正確なRBGサイズまたは換算係数を与える式ベースの計算と、
・規定された順序に従って、規定された値まで減少させる(たとえば、第1に、HARQプロセスフィールドを、1ビットずつ、2ビットまで減少させ得、第2に、冗長バージョン(RV)フィールドを1ビットまで減少させ得、第3に、RBGサイズを変更し得るなど)必要のあるフィールドのリストと、
・本開示の実施形態からの他のアクションとを含み得る。
【0058】
次に、新規のDCIフォーマットのサイズを、初期のダウンリンクBWPに関するDCIフォーマット0-0/1-0のサイズと合致させるための例示の実施形態について論じる。
図5には、種々のフォーマット、ユーザ機器デバイス(UE)に特有の検索空間(USS)対一般的な検索空間(CSS)、および種々のBWPに関するDCIサイズが示されている。実施形態1において導入される新規のDCIタイプは、サイズA0を得るように調整され、すなわちCSSにおけるDCIフォーマット0-0/1-0(DCIフォーマット0-0/1-0でもある)と合致する。以下では、新規のDCIタイプはそれぞれDCIフォーマット0-3および1-3と呼ばれ、DCIフォーマット0-3は、C-RNTIによってCRCスクランブルをかけられるURLLCの物理的アップリンク共有チャネル(PUSCH)のスケジューリング用であり、DCIフォーマット1-3は、C-RNTIによってCRCスクランブルをかけられるURLLCのPDSCHのスケジューリング用である。一例としてURLLCサービスが使用されているが、DCIフォーマット0-3および1-3は他のサービスタイプ用に使用され得ることに留意されたい。
【0059】
初期のBWPは有効なBWPと異なり得る(一般的にはより小さい)。したがって、初期のBWPの周波数領域リソース割り当てを、有効なBWPの周波数領域リソース割り当てへと再解釈するやり方が必要である。これは、DCIフォーマット0-0/1-0が初期のBWP用に規定されているが、別のBWPサイズが有効であるのと同一の問題である。したがって、原理的に、DCI0-0/1-0の再解釈を解決するために採用されるものと同一の方法が、DCIフォーマット0-3/1-3に対しても同様に使用され得る。
【0060】
この問題に対するいくつかの解決策が明らかにされている。URLLC用の最も有効な解決策は、RIVの解釈において開始および/または長さをスケーリングすることである。すなわち、RIVは(サイズを規定する)初期のBWPに従って解釈され、開始および長さをもたらす。この開始/長さが、有効なBWPに適用され、ここでデータ送信が生じるが、開始/長さの一方または両方が、リソースブロック(RB)のグループ(すなわち、有効なBWPに適用される前に、開始および長さの値に係数Kを掛けたもの)に関し解釈される。この解決策により、有効なBWPの内部の開始および長さにおけるより広い範囲が可能になる。この解決策は、LTEのDCIフォーマット1Cに類似である。
【0061】
DCIフォーマット0-0および1-0のリソース割り当ての粒度(granularity)は1つのRBである。対照的に、DCIフォーマット0-3および1-3のリソース割り当ての粒度はKのPRBである。
【0062】
本明細書で説明される主題は、任意の適切なタイプのシステムにおいて任意の適切な構成要素を使用して実施され得るものであるが、本明細書で開示される実施形態は、
図6で説明される例示の無線ネットワークなどの無線ネットワークに関連して説明される。簡単さのために、
図6の無線ネットワークが表すのは、ネットワーク606、ネットワークノード660および660B、ならびに無線デバイス(WD)610、610B、および610Cのみである。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、または無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなど別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適切な任意の追加要素をさらに含み得る。図示された構成要素のうち、ネットワークノード660およびWD 610は付加的な詳細を伴って表されている。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに対して通信および他のタイプのサービスを提供してよく、無線デバイスが、無線ネットワークによって提供されるサービスまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスにアクセスすることおよび/または使用することを容易にする。
【0063】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、遠隔通信、データ、セルラー、および/または無線ネットワークもしくは他の類似のタイプのシステムを備えてよく、かつ/またはこれらとインターフェースをとってよい。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格または他のタイプの所定の規則もしくはプロシージャによって動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、および/または他の適切な第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、または第5世代(5G)の規格などの通信規格、IEEE 802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格および/または、ワイマックス(WiMax)、ブルートゥース、Z-Wave、および/またはZigBee規格などの任意の他の適切な無線通信規格を実施してよい。
【0064】
ネットワーク606は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク、公衆スイッチ電話ネットワーク(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、WLAN、有線ネットワーク、無線ネットワーク、都市内ネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0065】
ネットワークノード660およびWD 610は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続をもたらすことなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイスの機能をもたらすように連携する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意数の有線または無線のネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは、有線もしくは無線の接続を介したデータおよび/または信号の通信を容易にする、またはこれらに関与する、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0066】
本明細書で使用されるように、ネットワークノードは、無線デバイスに対する無線アクセスを可能にするため、および/または無線アクセスをもたらすため、ならびに/あるいは無線ネットワークにおける他の機能(たとえば管理)を実施するために、無線ネットワークにおける無線デバイスおよび/または他のネットワークノードもしくは機器と直接的または間接的に通信することができ、通信するように設定され、通信するように構成され、かつ/または通信するように動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定されるものではないが、アクセスポイント(AP)(たとえば無線AP)、基地局(BS)(たとえば無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、およびgNB)を含む。基地局は、提供するカバレッジの量(または言い方を変えれば送信電力レベル)に基づいて分類され得、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局とも称され得る。基地局は、中継を制御する中継ノードまたは中継ドナーノードでよい。ネットワークノードは、集中型デジタルユニット、および/またはリモート無線ヘッド(RRH)と称されることもあるリモートラジオユニット(RRU)など、分散型無線基地局の1つまたは複数の(あるいはすべての)部分も含み得る。そのようなRRUは、アンテナ一体型無線としてアンテナに組み込まれてよく、または組み込まれなくてもよい。分散型無線基地局の一部分は、分散型アンテナシステム(DAS)におけるノードと称されることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)またはBSコントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば移動交換センタ(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME))、運用および保守(O&M)のノード、運用支援システム(OSS)ノード、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、測位ノード(たとえばエボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(e-SMLC))、および/または運転テストの最小化(MDT)を含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるような仮想ネットワークノードでよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスに対して無線ネットワークへのアクセスを可能にし、かつ/または提供する、あるいは無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに対していくつかのサービスを提供することができ、提供するように設定され、提供するように構成され、かつ/または提供するように動作可能な任意の適切なデバイス(またはデバイスのグループ)を表現し得る。
【0067】
図6において、ネットワークノード660は、処理回路670、デバイス可読媒体680、インターフェース690、補助機器684、電源686、電力回路687、およびアンテナ662を含む。
図6の例示の無線ネットワークに図示されたネットワークノード660は、ハードウェア構成要素の図示された組合せを含むデバイスを表現し得るものであるが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せのネットワークノードを備え得る。ネットワークノードは、本明細書で開示されたタスク、特徴、機能、および方法を実施するのに必要なハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組合せを備えることを理解されたい。その上に、ネットワークノード660の構成要素は、より大きなボックスの内部に配置された単一のボックスとして表されているかまたは複数のボックスの内部にネストにされているが、実際には、ネットワークノードは、図示された単一の構成要素を構成する複数の異なる物理的構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体680は複数の別個のハードドライブならびに複数のランダムアクセスメモリ(RAM)モジュールを備え得る)。
【0068】
同様に、ネットワークノード660は、複数の物理的に分離した構成要素(たとえばノードBの構成要素およびRNCの構成要素、あるいはBTSの構成要素およびBSCの構成要素など)から成り得、各構成要素が独自の構成要素を有し得る。ネットワークノード660が複数の別個の構成要素(たとえばBTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるあるシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数がいくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが複数のノードBを制御してよい。そのようなシナリオでは、それぞれの固有のノードBとRNCの対が、いくつかの事例において単一の別個のネットワークノードと考えられ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード660は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は二重(たとえば異なるRAT用の別個のデバイス可読媒体680)にされてよく、いくつかの構成要素は再利用されてよい(たとえばRATによって同一のアンテナ662が共有され得る)。ネットワークノード660は、たとえばGSM、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、LTE、NR、Wi-Fi、またはブルートゥース無線技術など、ネットワークノード660に一体化された異なる無線技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットも含み得る。これらの無線技術は、同一のチップもしくは別々のチップまたはチップのセットおよびネットワークノード660の内部の他の構成要素に組み込まれ得る。
【0069】
処理回路670は、本明細書でネットワークノードによってもたらされる動作として説明されたあらゆる決定する動作、計算する動作、または類似の動作(たとえばある取得する動作)を実施するように設定されている。処理回路670によって実施される動作は、処理回路670によって得られた情報をたとえば他の情報に変換して、得られた情報または変換後の情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは得られた情報または変換後の情報に基づいて1つまたは複数の動作を実施し、前記処理の結果として決定することによって得られる処理情報を含み得る。
【0070】
処理回路670は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、もしくは任意の他の適切なコンピュータデバイス、リソースのうち1つまたは複数の組合せ、あるいは、単独で、またはデバイス可読媒体680などネットワークノード660の他の構成要素と併せて、ネットワークノード660の機能性をもたらすように動作可能なハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化されたロジックの組合せを備え得る。たとえば、処理回路670は、デバイス可読媒体680または処理回路670の内部のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性には、本明細書で論じた様々な無線の特徴、機能、または利点のうちの任意のものをもたらすことが含まれ得る。いくつかの実施形態では、処理回路670はシステムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、処理回路670は、無線周波数(RF)トランシーバ回路672およびベースバンド処理回路674のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路672およびベースバンド処理回路674は、別個のチップ(またはチップのセット)上、基板上、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上に存在し得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路672およびベースバンド処理回路674の一部分またはすべてが、同一のチップまたはチップのセット上、基板上、またはユニット上に存在し得る。
【0072】
ある実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによってもたらされるものとして本明細書で説明された機能性のいくつかまたはすべては、デバイス可読媒体680または処理回路670の内部のメモリに記憶された命令を実行する処理回路670によって実施されてよい。代替実施形態では、機能性のうちのいくつかまたはすべてが、処理回路670によって、ハードワイヤード式などで、別個のまたは離散型のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなく、もたらされ得る。それらの実施形態のあらゆるものにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令の実行の有無にかかわらず、処理回路670は、説明された機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によってもたらされる利点は、単体の処理回路670またはネットワークノード660の他の構成要素に限定されず、一般に、全体としてのネットワークノード660ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワークによって享受される。
【0073】
デバイス可読媒体680は、持続性の記憶機構、ソリッドステートメモリ、遠隔の記憶装置、磁気媒体、光媒体、RAM、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえばハードディスク)、取外し可能記憶媒体(たとえばフラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオティスク(DVD))、ならびに/あるいは任意の他の揮発性または不揮発性の、非一時的な、デバイス可読、かつ/または情報、データ、および/または処理回路670によって使用され得る命令を記憶する、コンピュータ実行可能な記憶デバイスを制限なく含む、任意の形式の揮発性または不揮発性のコンピュータ可読記憶装置を備え得る。デバイス可読媒体680は、ロジック、規則、コード、表などのうちの1つまたは複数を含むコンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション、および/または処理回路670によって実行され得、ネットワークノード660によって利用される他の命令を含む、任意の適切な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体680は、処理回路670による任意の演算および/またはインターフェース690を介して受信された任意のデータを記憶するように使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路670とデバイス可読媒体680を一体化するように考えられてよい。
【0074】
インターフェース690は、ネットワークノード660、ネットワーク606、および/またはWD 610との間のシグナリングおよび/またはデータの有線もしくは無線の通信において使用され得る。図示のように、インターフェース690は、たとえばネットワーク606との間で有線接続を通じてデータを送受信するためのポート/端末694を備える。インターフェース690には、アンテナ662に結合され得る、またはある実施形態ではアンテナ662の一部分であり得る、無線フロントエンド回路692も含まれる。無線フロントエンド回路692はフィルタ698および増幅器696を備える。無線フロントエンド回路692は、アンテナ662および処理回路670に接続され得る。無線フロントエンド回路692は、アンテナ662と処理回路670の間で通信される信号を調整するように設定されてよい。無線フロントエンド回路692が受信し得るデジタルデータは、無線接続を通じて他のネットワークノードまたはWDに送られるものである。無線フロントエンド回路692は、フィルタ698および/または増幅器696の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅のパラメータを有する無線信号に変換してよい。次いで、無線信号は、アンテナ662を通じて送信されてよい。同様に、データを受信するときには、アンテナ662によって収集され得た無線信号が無線フロントエンド回路692によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは処理回路670に渡され得る。他の実施形態では、インターフェース690は、異なる構成要素および/または異なる構成要素の組合せを備え得る。
【0075】
ある代替実施形態では、ネットワークノード660は個別の無線フロントエンド回路692を含まなくてよく、代わりに、処理回路670が、無線フロントエンド回路を備えて、個別の無線フロントエンド回路692のないアンテナ662に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路672のいくつかまたはすべてがインターフェース690の一部分と考えられる。さらに別の実施形態では、インターフェース690が、無線ユニット(図示せず)の一部分として、1つまたは複数のポートまたは端末694、無線フロントエンド回路692、およびRFトランシーバ回路672を含んでよく、デジタルユニット(図示せず)の一部分であるベースバンド処理回路674と通信し得る。
【0076】
アンテナ662は1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、無線信号を送信および/または受信するように設定されている。アンテナ662はデータおよび/または信号を無線で送受信可能な任意のタイプのアンテナでよく、無線フロントエンド回路692に結合され得る。いくつかの実施形態では、アンテナ662は、たとえば2GHz~66GHzの無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向性アンテナ、セクタアンテナ、またはパネルアンテナを備え得る。全方向性アンテナはあらゆる方向の無線信号を送信/受信するように使用されてよく、セクタアンテナは特定の領域内のデバイスとの間で無線信号を送信/受信するように使用されてよく、パネルアンテナは、比較的直線の無線信号を送信/受信するために使用される視線アンテナでよい。いくつかの事例では、複数のアンテナを使用することは多重入出力(MIMO)と称され得る。ある実施形態では、アンテナ662はネットワークノード660から分離されてよく、インターフェースまたはポートを介してネットワークノード660に接続可能であり得る。
【0077】
アンテナ662、インターフェース690、および/または処理回路670は、本明細書においてネットワークノードが実施するものとして説明されたあらゆる受信動作および/またはある取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、WD、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ662、インターフェース690、および/または処理回路670は、本明細書においてネットワークノードが実施するものとして説明されたあらゆる送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、WD、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0078】
電力回路687は、電力管理回路を備えてよく、または電力管理回路に結合されてもよく、ネットワークノード660の構成要素に対して、本明細書で説明された機能性を実施するための電力を供給するように設定されている。電力回路687は電源686から電力を受け取り得る。電源686および/または電力回路687は、ネットワークノード660の様々な構成要素に対して、それぞれの構成要素にとって適切な形態で(たとえば各それぞれの構成要素向けに、必要な電圧および電流のレベルで)電力を供給するように設定され得る。電源686は、電力回路687および/またはネットワークノード660に含まれてよく、または外部にあってもよい。たとえば、ネットワークノード660は、入力回路または電気ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(たとえば電力コンセント)に接続可能でよく、それによって外部電源が電力回路687に電力を供給する。さらなる例として、電源686は、電力回路687に接続されているかまたは組み込まれているバッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、万一外部電源が役に立たないときバックアップ電力を供給し得る。光起電力デバイスなど他のタイプの電源も使用され得る。
【0079】
ネットワークノード660の代替実施形態に含まれ得る、
図6に示されたもの以上のさらなる構成要素は、本明細書で説明された機能性のうちの任意のものおよび/または本明細書で説明された主題をサポートするのに必要なあらゆる機能性を含む、ネットワークノードの機能性の特定の態様をもたらすことを担い得るものである。たとえば、ネットワークノード660には、ネットワークノード660への情報の入力を可能にし、かつネットワークノード660からの情報の出力を可能にするためのユーザインターフェース機器が含まれ得る。これによって、ユーザは、ネットワークノード660に対する診断、保守、修理、および他の管理機能を実施することができる。
【0080】
本明細書で使用されるように、WDは、ネットワークノードおよび/または他のWDと、無線通信することが可能な、無線通信するように設定された、無線通信するように構成された、かつ/または無線通信するように動作可能なデバイスを指す。WDという用語は、本明細書では、他に断らない限りUEと区別なく使用され得るものである。無線で通信することは、電磁波、電波、赤外線波、および/または空中の情報伝達に適切な他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを包含し得る。いくつかの実施形態では、WDは、人間との直接的な相互作用なしで情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部のイベントによって起動されたとき、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールに基づき、ネットワークへ情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定されるものではないが、スマートフォン、携帯電話、セル式電話、ボイスオーバIP(VoIP)フォン、無線ローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーム用のコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生機器、着用可能端末デバイス、無線エンドポイント、モバイルステーション、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組込型機器(LEE)、ラップトップ搭載型機器(LME)、スマートデバイス、無線の顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえば、サイドリンク通信のための3GPP規格、V2V(vehicle-to-vehicle)通信、V2I(vehicle-to-infrastructure)通信、V2X(vehicle-to-everything)通信を実施することによってD2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合D2D通信デバイスと称され得る。もう一つの具体例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施してそのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合マシン間(M2M)デバイスでよく、3GPPの状況ではマシンタイプ通信(MTC)デバイスと称され得る。特定の例の1つとして、WDは、3GPPの狭帯域IoT(NB-IoT)規格を実施するUEでよい。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例には、センサ、電力計などの計量デバイス、工業用機械、家庭用機器もしくは個人用機器(たとえば冷蔵庫、テレビなど)、または個人用ウェアラブル(たとえば腕時計、フィットネストラッカなど)がある。他のシナリオでは、WDは、それ自体の運転状態もしくは動作に関連した他の機能について報告することおよび/または監視することが可能な車両または他の機器を表し得る。上記で説明されたようなWDは無線接続のエンドポイントを表してよく、その場合には、デバイスは、無線端末と称され得る。その上、上記で説明されたようなWDは可動性であり得、その場合にはモバイルデバイスまたはモバイル端末と称され得る。
【0081】
図6で図示されたように、WD 610は、アンテナ611、インターフェース614、処理回路620、デバイス可読媒体630、ユーザインターフェース機器632、補機634、電源636、および電力回路637を含む。WD 610は、少し例を挙げるだけでも、たとえばGSM、WCDMA、LTE、NR、Wi-Fi、WiMAX、またはブルートゥース無線技術など、WD 610によってサポートされる種々の無線技術用の図示された構成要素の1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD 610の内部の他の構成要素として、同一のチップもしくは別々のチップまたはチップのセットに組み込まれ得るものである。
【0082】
アンテナ611に含まれ得る1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイは、無線信号を送り、かつ/または受信するように設定されてインターフェース614に接続されている。ある代替実施形態では、アンテナ611はWD 610から分離されてよく、インターフェースまたはポートを介してWD 610に接続可能であり得る。アンテナ611、インターフェース614、および/または処理回路620は、本明細書においてWDが実施するものとして説明されたあらゆる受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ611はインターフェースと見なされてよい。
【0083】
図示のように、インターフェース614は無線フロントエンド回路612およびアンテナ611を備える。無線フロントエンド回路612は、1つまたは複数のフィルタ618および増幅器616を備える。無線フロントエンド回路612は、アンテナ611および処理回路620に接続されており、アンテナ611と処理回路620の間で通信される信号を調整するように設定されている。無線フロントエンド回路612は、アンテナ611に結合されてよく、またはアンテナ611の一部分でもよい。いくつかの実施形態では、WD 610は、別個の無線フロントエンド回路612を含まなくてよく、むしろ、処理回路620が無線フロントエンド回路を備えてアンテナ611に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路622のいくつかまたはすべてがインターフェース614の一部分と見なされ得る。無線フロントエンド回路612が受信し得るデジタルデータは、無線接続を通じて他のネットワークノードまたはWDに送られるものである。無線フロントエンド回路612は、フィルタ618および/または増幅器616の組合せを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅のパラメータを有する無線信号に変換してよい。次いで、無線信号は、アンテナ611を通じて送信されてよい。同様に、データを受信するときには、アンテナ611によって収集され得た無線信号が無線フロントエンド回路612によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは処理回路620に渡され得る。他の実施形態では、インターフェース614は、異なる構成要素および/または異なる構成要素の組合せを備え得る。
【0084】
処理回路620は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、CPU、DSP、ASIC、FPGA、もしくは任意の他の適切なコンピュータデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいは、単独で、またはデバイス可読媒体630などWD 610の他の構成要素と併せて、WD 610の機能性をもたらすように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化されたロジックの組合せを備え得る。そのような機能性には、本明細書で論じた様々な無線の特徴または利点のうちの任意のものをもたらすことが含まれ得る。たとえば、処理回路620は、本明細書で開示された機能性をもたらすために、デバイス可読媒体630または処理回路620の内部のメモリに記憶された命令を実行してよい。
【0085】
図示のように、処理回路620は、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、およびアプリケーション処理回路626のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路620は、異なる構成要素および/または異なる構成要素の組合せを備え得る。ある実施形態では、WD 610の処理回路620はSOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、およびアプリケーション処理回路626は、別個のチップ上またはチップのセット上に存在してよい。代替実施形態では、ベースバンド処理回路624およびアプリケーション処理回路626の一部分またはすべてが、1つのチップまたはチップのセットへと組み合わされてよく、RFトランシーバ回路622は別個のチップ上またはチップのセット上に存在してよい。さらなる代替実施形態では、RFトランシーバ回路622およびベースバンド処理回路624の一部分またはすべてが、同一のチップ上またはチップのセット上に存在してよく、アプリケーション処理回路626は別個のチップ上またはチップのセット上に存在してよい。さらに別の代替実施形態では、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、およびアプリケーション処理回路626の一部分またはすべてが、同一のチップまたはチップのセットにおいて組み合わされてよい。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路622はインターフェース614の一部分でよい。RFトランシーバ回路622は、処理回路620向けのRF信号を調整し得る。
【0086】
ある実施形態では、本明細書でWDが実施するものとして説明された機能性のいくつかまたはすべてが、ある実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得るデバイス可読媒体630に記憶された命令を実行する処理回路620によってもたらされ得る。代替実施形態では、機能性のうちのいくつかまたはすべてが、処理回路620によってハードワイヤード式などで、別個のまたは離散型のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなく、回路もたらされ得る。それらの特定の実施形態のあらゆるものにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令の実行の有無にかかわらず、処理回路620は、説明された機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によってもたらされる利点は、単体の処理回路620またはWD 610の他の構成要素に限定されず、一般に、全体としてのWD 610ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワークによって享受される。
【0087】
処理回路620は、本明細書でWDによって実施される動作として説明されたあらゆる決定する動作、計算する動作、または類似の動作(たとえば一定の取得する動作)を実施するように設定され得る。処理回路620によって実施されるこれらの動作は、処理回路620によって得られた情報をたとえば他の情報に変換して、得られた情報または変換後の情報をWD 610に記憶された情報と比較する動作、ならびに/あるいは得られた情報または変換後の情報に基づいて1つまたは複数の動作を実施し、前記処理の結果として決定する動作を含み得る。
【0088】
デバイス可読媒体630は、ロジック、規則、コード、表などのうちの1つまたは複数を含むコンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション、および/または処理回路620によって実行され得る他の命令を記憶するように動作し得る。デバイス可読媒体630には、コンピュータメモリ(たとえばRAMまたはROM)、大容量記憶媒体(たとえばハードディスク)、取外し可能記憶媒体(たとえばCDまたはDVD)、ならびに/あるいは情報、データ、および/または処理回路620によって使用され得る命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性の、非一時的な、デバイス可読かつ/またはコンピュータ実行可能の記憶デバイスが含まれ得る。いくつかの実施形態では、処理回路620とデバイス可読媒体630を一体化するように考えられてよい。
【0089】
ユーザインターフェース機器632は、人間のユーザがWD 610と相互作用することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚など多くの形態であり得る。ユーザインターフェース機器632は、ユーザに対して出力を生成し、ユーザがWD 610に入力を供給することを可能にするように動作可能であり得る。相互作用のタイプは、WD 610にインストールされたユーザインターフェース機器632のタイプに依拠して変化し得る。たとえば、WD 610がスマートフォンであれば、相互作用はタッチスクリーンを介するものであり得、WD 610がスマートメータであれば、相互作用は、使用量(たとえば使用されたガロン数)を与えるスクリーン、または(たとえば煙が検知された場合に)音響の警報をもたらすスピーカによるものであり得る。ユーザインターフェース機器632は、入力のインターフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力のインターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器632は、WD 610への情報の入力を可能にするように設定されて処理回路620に接続され、処理回路620が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器632は、たとえばマイクロフォン、近接センサまたは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、または他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器632は、WD 610から情報を出力することを可能にし、処理回路620がWD 610から情報を出力することを可能にするようにも設定されている。ユーザインターフェース機器632は、たとえばスピーカ、表示器、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。WD 610は、ユーザインターフェース機器632の1つまたは複数の入力および出力のインターフェースと、デバイスと、回路とを使用して、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、これらが本明細書で説明された機能性から利益を得ることを可能にし得る。
【0090】
補機634は、WDによって一般に実施され得ない、より特殊な機能性をもたらすように動作可能である。これは、様々な目的で測定するための特化されたセンサ、有線通信などの追加のタイプの通信用インターフェースを備え得る。補機634の構成要素の含有およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに依拠して異なり得る。
【0091】
電源636は、いくつかの実施形態ではバッテリーまたはバッテリーパックの形態でよい。外部電源(たとえば電気のコンセント)、光起電力デバイス、または動力電池など他のタイプの電源も使用され得る。WD 610がさらに備える電力回路637は、本明細書で説明または指示された何らかの機能性を実行するのに電源636からの電力を必要とするWD 610の様々な部品に電源636からの電力を配送するためのものである。電力回路637は、ある実施形態では電力管理回路を備え得る。電力回路637は、それに加えて、またはその代わりに、外部電源から電力を受け取るように動作可能であり、その場合、WD 610は、入力回路または電力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気のコンセントなど)に接続可能でよい。電力回路637は、ある実施形態では、外部電源からの電力を電源636に配送するように動作可能であり得る。これは、たとえば電源636を充電するためでよい。電力回路637は、電力を、供給されるWD 610のそれぞれの構成要素向けに適切なものにするために、電源636との間でやり取りする電力に対して、何らかのフォーマッティング、変換、または他の変更を実施してよい。
【0092】
図7は、本明細書で説明された様々な態様によるUEの一実施形態を図示するものである。本明細書で使用されるように、ユーザ機器すなわちUEには、必ずしも、関連するデバイスを所有しかつ/または操作する人間のユーザの意味でのユーザが存在するわけではない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる操作を意図されたデバイスを表現し得るが、特定の人間のユーザに関連付けられない、または最初は関連付けられなくてもよい(たとえばスマートなスプリンクラコントローラ)。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売またはエンドユーザによる操作を意図されていないデバイスを表現し得るが、ユーザの利益に関連付けられてよく、またはユーザの利益のために運用されてもよい(たとえばスマートな電力計)。UE 700は、NB-IoTのUE、MTCのUE、および/または拡張MTC(eMTC)のUEを含む、3GPPによって同定された任意のUEでよい。UE 700は、
図7に図示されるように、3GPPのGSM、UMTS、LTEなど、3GPPによって公布された1つまたは複数の通信規格および/または5G規格による通信用に設定されたWDの一例である。前述のように、WDという用語とUEという用語は交換可能に使用され得る。それゆえに、
図7はUEであるが、本明細書で論じられた構成要素はWDにも同様に適用可能であり、逆の場合も同じである。
【0093】
図7において、UE 700が含む処理回路701は、入出力インターフェース705、RFインターフェース709、ネットワーク接続インターフェース711、RAM 717、ROM 719、および記憶媒体721を含む記憶装置715等、通信サブシステム731、電源713、ならびに/あるいは任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せに対して動作可能に結合されている。記憶媒体721は、オペレーティングシステム723、アプリケーションプログラム725、およびデータ727を含む。他の実施形態では、記憶媒体721は他の類似のタイプの情報を含み得る。あるUEは、
図7に示された構成要素のすべてを利用してよく、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の集積化のレベルは、UEごとに変化し得るものである。さらに、あるUEは、複数のプロセッサ、記憶装置、トランシーバ、送信器、受信器など、構成要素の複数の事例を含み得る。
【0094】
図7において、処理回路701はコンピュータの命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路701は、1つまたは複数のハードウェア(たとえば離散ロジック、FPGA、ASICなど)で実施されるステートマシン、適切なファームウェアを加えたプログラマブルロジック、1つまたは複数の記憶されたプログラム、適切なソフトウェアを加えたマイクロプロセッサまたはDSPなどの汎用プロセッサ、または上記のものの任意の組合せなど、記憶装置の中に機械可読コンピュータプログラムとして記憶されたマシン命令を実行するように機能する任意の逐次ステートマシンを実施するように設定されてよい。たとえば、処理回路701は2つのCPUを含み得る。データは、コンピュータが使用するのに適した形式の情報でよい。
【0095】
表された実施形態では、入出力インターフェース705は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースをもたらすように設定され得る。UE 700は、入出力インターフェース705を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同一のタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、USBポートは、UE 700に対して入力および出力を供給するように使用され得る。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、表示器、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、発光体、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せでよい。UE 700は、ユーザがUE 700に情報を取り込むことを可能にする入出力インターフェース705を介して入力デバイスを使用するように設定されてよい。入力デバイスは、タッチ感応または存在感応の表示器、カメラ(たとえばデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、指向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。存在感応表示器は、ユーザから入力を感知するための容量性タッチセンサまたは抵抗性タッチセンサを含み得る。センサは、たとえば加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の類似のセンサ、またはそれらの任意の組合せでよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサでよい。
【0096】
図7において、RFインターフェース709は、送信器、受信器、およびアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースをもたらすように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース711は、ネットワーク743Aに通信インターフェースをもたらすように設定され得る。ネットワーク743Aは、LAN、WAN、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、遠隔通信ネットワーク、別の類似のネットワーク、またはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線のネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク743AはWi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース711は、イーサネット、送信制御プロトコル(TCP)/IP、同期型光ネットワーキング(SONET)、非同期転送モード(ATM)等、1つまたは複数の通信プロトコルによる通信ネットワークを通じて1つまたは複数の他のデバイスと通信するのに使用される、受信器および送信器のインターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース711は、通信ネットワークリンク(たとえば光リンク、電気リンクなど)に適切な受信器および送信器の機能性を実施し得る。送信器の機能と受信器の機能は、回路部品、ソフトウェアまたはファームウェアを共有してよく、あるいは別個に実施されてもよい。
【0097】
RAM 717は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウエアプログラムの実行中に、処理回路701に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシュをもたらすために、バス702を介してインターフェースをとるように設定され得る。ROM 719は、処理回路701にコンピュータ命令またはデータを供給するように設定され得る。たとえば、ROM 719は、不変の低水準のシステムコード、または基本的な入出力(I/O)、スタートアップ、もしくはキーボードからのキーストロークの受取りなど、不揮発性メモリに記憶される基本的なシステム機能のためのデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体721は、RAM、ROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的EPROM(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取外し可能カートリッジ、またはフラッシュドライブなどの記憶装置を含むように設定され得る。一例では、記憶媒体721は、オペレーティングシステム723と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットエンジンもしくはガジェットエンジン、または別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム725と、データファイル727とを含むように設定され得る。記憶媒体721は、UE 700が使用する多種多様なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちの任意のものを記憶し得る。
【0098】
記憶媒体721は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM)、外部マイクロDIMMのSDRAM、加入者識別モジュール(SIM)または取外し可能ユーザ識別(RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他の記憶装置、またはそれらの任意の組合せなど、複数の物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体721により、UE 700は、一時的記憶媒体または非一時的記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスしてデータをオフロードする、またはアップロードすることが可能になり得る。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を備え得る記憶媒体721において実体的に具現されてよい。
【0099】
図7において、処理回路701は、通信サブシステム731を使用してネットワーク743Bと通信するように設定されてよい。ネットワーク743Aとネットワーク743Bは、同一のネットワーク(複数可)または異なるネットワーク(複数可)であり得る。通信サブシステム731は、ネットワーク743Bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定されてよい。たとえば、通信サブシステム731は、IEEE 802.7、符号分割多元接続(CDMA)、WCDMA、GSM、LTE、汎用地上波RAN(UTRAN)、WiMax等、1つまたは複数の通信プロトコルによって無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局などの無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数の遠隔のトランシーバと通信するのに使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定されてよい。各トランシーバが、RANリンク(たとえば周波数割り当てなど)に適した送信器の機能性を実施するための送信器733および/または受信器の機能性を実施するための受信器735を含み得る。さらに、各トランシーバの送信器733と受信器735は、回路部品、ソフトウェアまたはファームウェアを共有してよく、あるいは別個に実施されてもよい。
【0100】
図示の実施形態において、通信サブシステム731の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの短距離通信、ニアフィールド通信、所在を判定するための全地球測位システム(GPS)の使用などロケーションベースの通信、別の類似の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム731は、セルラー通信、Wi-Fi通信、ブルートゥース通信、およびGPS通信を含み得る。ネットワーク743Bは、LAN、WAN、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、遠隔通信ネットワーク、別の類似のネットワーク、またはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線のネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク743Bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークでよい。電源713は、UE 700の構成要素に交流(AC)または直流(DC)の電力を供給するように設定され得る。
【0101】
本明細書で説明された特徴、利点、および/または機能は、UE 700の構成要素のうちの1つで実施されてよく、またはUE 700の複数の構成要素にわたって分割されてもよい。さらに、本明細書で説明された特徴、利点、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実施され得る。一例では、通信サブシステム731は、本明細書で説明された構成要素のうちの任意のものを含むように設定され得る。さらに、処理回路701は、バス702を通じてそのような構成要素のうちの任意のものと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のいかなるものも記憶装置に記憶されたプログラム命令によって表現され得、処理回路701によって実行されたとき、本明細書で説明された対応する機能を実施する。別の例では、そのような構成要素のいかなるものの機能性も処理回路701と通信サブシステム731の間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のいかなるものの非計算集約的機能もソフトウェアまたはファームウェアで実施され得、計算集約的機能はハードウェアで実施され得る。
【0102】
図8は、いくつかの実施形態によって実施される機能が仮想化され得る仮想化環境800を図示する概略ブロック図である。現在の状況では、仮想化は、装置またはデバイスの仮想バージョンを生成することを意味し、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス、およびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る。本明細書で使用されるように、仮想化は、ノード(たとえば仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)、またはデバイス(たとえばUE、WD、または任意の他のタイプの通信デバイス)またはそれらの構成要素に適用され得、機能性のうちの少なくとも一部分が(たとえば1つまたは複数のネットワークにおける1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想マシンまたは仮想コンテナによって)1つまたは複数の仮想構成要素として実施される実装形態に関するものである。
【0103】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明された機能のうちのいくつかまたはすべてが、ハードウェアノード830のうちの1つまたは複数によってホスティングされた1つまたは複数の仮想環境800において実施される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実施され得る。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではない、または無線接続性を必要としない(たとえばコアネットワークノードである)実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0104】
各機能は、本明細書で開示された実施形態のいくつかの特徴、機能、および/または利点のうちのいくつかを実施するように機能する1つまたは複数のアプリケーション820(あるいはソフトウェアインスタンス、仮想機器、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと称され得る)によって実施され得る。アプリケーション820は、処理回路860および記憶装置890を備えるハードウェア830をもたらす仮想化環境800において実行される。記憶装置890が含んでいる命令895は処理回路860によって実行され得、それによって、アプリケーション820は、本明細書で開示された特徴、利点、および/または機能のうちの1つまたは複数をもたらすように機能する。
【0105】
仮想化環境800は、民生品の(COTS)プロセッサ、専用ASIC、またはデジタルもしくはアナログのハードウェア構成要素もしくは専用プロセッサを含む何らかの他のタイプの処理回路であり得る、1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路860のセットを備える汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス830を備える。各ハードウェアデバイス830が備え得る記憶装置890-1は、処理回路860によって実行される命令895またはソフトウェアを一時的に記憶するための非持続的記憶装置でよい。各ハードウェアデバイス830が備え得る1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)870は、ネットワークインターフェースカードとしても知られており、物理ネットワークインターフェース880を含む。各ハードウェアデバイス830は、処理回路860によって実行可能なソフトウェア895および/または命令を記憶している非一時的かつ持続的な機械可読記憶媒体890-2も含み得る。ソフトウェア895は、1つまたは複数の仮想化層850のインスタンスを作成するためのソフトウェア(ハイパーバイザとも称される)、仮想マシン840を実行するためのソフトウェア、ならびに仮想マシン840が本明細書で説明されたいくつかの実施形態に関連して説明された機能、特徴、および/または利点を実行することを可能にするソフトウェアを含む任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0106】
仮想マシン840は、仮想処理、仮想記憶、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶機構を備え、対応する仮想化層850すなわちハイパーバイザによって実行され得る。仮想機器820のインスタンスの異なる実施形態が、仮想マシン840のうちの1つまたは複数で実施され得、実装形態は異なるやり方で作製され得る。
【0107】
処理回路860は、動作中にソフトウェア895を実行して、仮想コンピュータモニタ(VMM)と称されることもあるハイパーバイザすなわち仮想化層850のインスタンスを作成する。仮想化層850は、仮想マシン840に対するネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示してよい。
【0108】
図8に示されるように、ハードウェア830は一般的な構成要素または特定の構成要素を伴うスタンドアロンのネットワークノードでよい。ハードウェア830はアンテナ8225を備えてよく、仮想化によっていくつかの機能を実施し得る。あるいは、ハードウェア830は、多くのハードウェアノードが連携し、とりわけアプリケーション820のライフサイクル管理を監視する管理および編成(MANO)8100によって管理される、より大きなハードウェアのクラスタの一部分(たとえばデータセンタまたはCPE)におけるものなどでよい。
【0109】
ハードウェアの仮想化は、いくつかの状況では、ネットワーク機能の仮想化(NFV)と称される。NFVは、業界標準の多くのネットワーク機器のタイプを、データセンタおよびCPEに配置され得る大容量のサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理的記憶機構に統合するために使用され得る。
【0110】
NFVの状況では、仮想マシン840は、あたかも有形で仮想化されていないマシン上で実行しているかのようにプログラムを実行する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン840、および仮想マシン840の専用ハードウェアであろうと、仮想マシン840のうち他のものと共有されるハードウェアであろうとハードウェア830のうちの仮想マシン840を実行する部分の各々が、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0111】
依然としてNFVの状況において、仮想ネットワーク機能(VNF)がハンドリングを担う特定のネットワーク機能は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチュア830の最上部における1つまたは複数の仮想マシン840で実行され、
図8のアプリケーション820に対応するものである。
【0112】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の無線ユニット8200は、それぞれが1つまたは複数の送信器8220および1つまたは複数の受信器8210を含み、1つまたは複数のアンテナ8225に結合され得る。無線ユニット8200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを通じてハードウェアノード830と直接通信してよく、仮想構成要素と組み合わせて使用され得て、無線アクセスノードまたは基地局など無線能力を伴う仮想ノードをもたらす。
【0113】
いくつかの実施形態では、いくつかのシグナリングは、ハードウェアノード830と無線ユニット8200の間の通信用に代替として使用され得る制御システム8230の使用の影響を受ける可能性がある。
【0114】
図9は、本明細書で説明された実施形態の少なくともいくつかの態様によるWD(たとえばUE)の動作を図示する流れ図である。図示のように、WDは、第1のDCIフォーマット(たとえば、URLLCなどの新規のDCIフォーマット)と第2のDCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマット0-0または1-0などのフォールバックDCIフォーマット)との間のDCIフォーマットサイズ調整をもたらすように動作する。このように動作するために、WDは、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを解釈するための1つまたは複数のRBGパラメータを決定する(ステップ900)。上記で論じられたように、1つまたは複数のRBGパラメータは、(a)1つまたは複数のRBG換算係数(Mおよび/またはN)、あるいは(b)1つまたは複数のRBGサイズのいずれかである。上記で論じられたように、1つまたは複数のRBGパラメータは、第1のDCIフォーマットのサイズを第2のDCIフォーマットのサイズと合致させるために、周波数領域リソース割り当てを規定するのに必要なビット数を調節するように、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。WDは、第1のDCIフォーマットを有するDCIを受信し(ステップ902)、1つまたは複数のRBGパラメータに従ってDCIの周波数領域リソース割り当てを解釈する(ステップ904)。
【0115】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当てを除外したとき、第1のDCIフォーマットのビットサイズが、第2のDCIフォーマットと比較してL-Kビット増加し、Kは、第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、Lは、第2のDCIフォーマットと比較して第1のDCIフォーマットに付加された、第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である。いくつかの実施形態では、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数が、第2のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数と比較してL-Kビット以上の分だけ減少するように、1つまたは複数のRBGパラメータが第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。
【0116】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、DCIの周波数領域リソース割り当てを解釈するとき、WDは、対応するBWPの周波数領域サイズとともに1つまたは複数のRBGパラメータに従ってDCIの周波数領域リソース割り当てを解釈する。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、対応するBWPは、無線デバイスの、対応する初期のBWPまたは対応する有効なBWPのいずれかである。
【0117】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータは第1のRBGパラメータを含み、第1のRBGパラメータは、(a)周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1の換算係数(M)または(b)周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1のRBGサイズのいずれかである。さらに、上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、DCIの周波数領域リソース割り当てを解釈することは、第1のRBGパラメータに基づいて周波数領域リソース割り当ての開始位置を決定することを含む。さらに、上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータに基づいて周波数領域リソース割り当ての開始位置を決定することは、第1のRBGのユニットにおける周波数領域リソース割り当ての開始位置を決定することを含み、第1のRBGのサイズは、(a)MのPRBまたは(b)第1のRBGサイズのいずれかである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータは第2のRBGパラメータを含み、第2のRBGパラメータは、(a)周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2の換算係数(N)または(b)周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2のRBGサイズのいずれかである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、DCIの周波数領域リソース割り当てを解釈することは、第2のRBGパラメータに基づいて周波数領域リソース割り当ての長さを決定することを含む。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第2のRBGパラメータに基づいて周波数領域リソース割り当ての長さを決定することは、第2のRBGのユニットにおける周波数領域リソース割り当ての長さを決定することを含み、第2のRBGのサイズは、(a)NのPRBまたは(b)第2のRBGサイズのいずれかである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当てがもたらすRIVは、第1のRBGパラメータおよび第2のRBGパラメータに基づいて、それぞれ周波数領域リソース割り当ての開始位置および長さにマッピングされる。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1の換算係数(M)は第2の換算係数(N)と等しく、RIVを表すために必要なビット数は
であり、ここで、
は対応するBWPにおけるPRBの数である。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは別個のパラメータである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは、(a)等しいパラメータまたは(b)同一のパラメータのいずれかである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは
と等しい値を有し、周波数領域リソース割り当てを除外したとき、Kは、第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、Lは、第2のDCIフォーマットと比較して第1のDCIフォーマットに付加された、第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である。
【0118】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、DCIは、DCIサイズ調整のための1つまたは複数のパディングビットを含む。
【0119】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、無線デバイスにおいて1つまたは複数のRBGパラメータを決定することを含む。
【0120】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、無線デバイスにおいて1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、無線デバイスにおいて1つまたは複数のRBGパラメータを動的に決定することを含む。
【0121】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、基地局から、1つまたは複数のRBGパラメータを設定する情報を受信することを含む。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータを設定する情報を受信することは、準静的設定(semi-static configuration)によって情報を受信することを含む。
【0122】
図10は、本明細書で説明された実施形態の少なくともいくつかの態様によるネットワークノード(たとえば基地局)の動作を図示する流れ図である。図示のように、ネットワークノードは、第1のDCIフォーマット(たとえば、URLLCなどの新規のDCIフォーマット)と第2のDCIフォーマット(たとえば、DCIフォーマット0-0または1-0などのフォールバックDCIフォーマット)との間のDCIフォーマットサイズ調整をもたらすように動作する。このように動作するために、ネットワークノードは、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを解釈するための1つまたは複数のRBGパラメータを決定する(ステップ1000)。上記で論じられたように、1つまたは複数のRBGパラメータは、(a)1つまたは複数のRBG換算係数(Mおよび/またはN)あるいは(b)1つまたは複数のRBGサイズのいずれかである。上記で論じられたように、1つまたは複数のRBGパラメータは、第1のDCIフォーマットのサイズを第2のDCIフォーマットのサイズと合致させるために、周波数領域リソース割り当てを規定するのに必要なビット数を調節するように、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。ネットワークは、1つまたは複数のRBGパラメータに応じた周波数領域リソース割り当てを含み、第1のDCIフォーマットを有する、DCIを生成する(ステップ1002)。ネットワークノードは、無線デバイスにDCIを送信する(ステップ1004)。
【0123】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当てを除外したとき、第1のDCIフォーマットのビットサイズが、第2のDCIフォーマットと比較してL-Kビット増加し、Kは、第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、Lは、第2のDCIフォーマットと比較して第1のDCIフォーマットに付加された、第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である。第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数が、第2のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当てを規定するために必要なビット数と比較してL-Kビット以上の分だけ減少するように、1つまたは複数のRBGパラメータが、第1のDCIフォーマットに対する周波数領域リソース割り当ての粒度を調節する。
【0124】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、対応するBWPの周波数領域サイズとともに1つまたは複数のRBGパラメータに応じたDCIの周波数領域リソース割り当てがもたらされる。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、対応するBWPは、無線デバイスの、対応する初期のBWPまたは対応する有効なBWPのいずれかである。
【0125】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータは第1のRBGパラメータを含み、第1のRBGパラメータは、(a)周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1の換算係数(M)または(b)周波数領域リソース割り当ての開始位置に関連した第1のRBGサイズのいずれかである。周波数領域リソース割り当ての開始位置は第1のRBGパラメータに基づくものである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当ての開始位置は第1のRBGのユニットにおいてもたらされ、第1のRBGのサイズは(a)MのPRBまたは(b)第1のRBGサイズのいずれかである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータは第2のRBGパラメータを含み、第2のRBGパラメータは、(a)周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2の換算係数(N)または(b)周波数領域リソース割り当ての長さに関連した第2のRBGサイズのいずれかである。周波数領域リソース割り当ての長さは第2のRBGパラメータに基づくものである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当ての長さは第2のRBGのユニットにおいてもたらされ、第2のRBGのサイズは(a)NのPRBまたは(b)第2のRBGサイズのいずれかである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、周波数領域リソース割り当てがもたらすRIVは、第1のRBGパラメータおよび第2のRBGパラメータに基づいて、それぞれ周波数領域リソース割り当ての開始位置および長さにマッピングされる。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1の換算係数(M)は第2の換算係数(N)と等しく、RIVを表すために必要なビット数は
であり、ここで、
は対応するBWPにおけるPRBの数である。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは別個のパラメータである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは、(a)等しいパラメータまたは(b)同一のパラメータのいずれかである。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、第1のRBGパラメータと第2のRBGパラメータは
と等しい値を有し、周波数領域リソース割り当てを除外したとき、Kは、第1のDCIフォーマットにおいて減少されたかまたは除外されたビットである、第2のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応する、ビット減少値であり、Lは、第2のDCIフォーマットと比較して第1のDCIフォーマットに付加された、第1のDCIフォーマットにおける1つまたは複数のフィールドに含まれるビット数に対応するビット増加値である。
【0126】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、DCIは、DCIサイズ調整のための1つまたは複数のパディングビットを含む。
【0127】
上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、基地局において1つまたは複数のRBGパラメータを決定することを含む。上記で論じられたように、いくつかの実施形態では、基地局において1つまたは複数のRBGパラメータを決定することは、基地局において1つまたは複数のRBGパラメータを動的に決定することを含む。
【0128】
図11を参照して、一実施形態によれば、通信システムが含む3GPPタイプセルラーネットワークなどの遠隔通信ネットワーク1110は、RANなどのアクセスネットワーク1111と、コアネットワーク1114とを備える。アクセスネットワーク1111は、ノードB、eNB、gNBなどの複数の基地局1112A、1112B、1112C、またはそれぞれ対応するカバレッジエリア1113A、1113B、1113Cを規定する他のタイプの無線APを備える。各基地局1112A、1112B、1112Cは、有線または無線の接続1115を通じてコアネットワーク1114に接続可能である。カバレッジエリア1113Cに配置された第1のUE 1191は、対応する基地局1112Cに無線で接続するかまたは基地局1112Cによってページングされるように設定されている。カバレッジエリア1113Aにおける第2のUE 1192は、対応する基地局1112Aに無線で接続可能である。この例では複数のUE 1191、1192が図示されているが、開示された実施形態は、単独のUEがカバレッジエリアにある状況、または単独のUEが対応する基地局1112に接続している状況にも同様に適用可能である。
【0129】
遠隔通信ネットワーク1110自体が接続されているホストコンピュータ1130は、スタンドアロンのサーバのハードウェアおよび/またはソフトウェア、クラウドで実施されたサーバ、分散型サーバ、またはサーバファームにおける処理リソースで具現され得るものである。ホストコンピュータ1130はサービスプロバイダの所有権または制御下にあってよく、あるいはサービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダのために運用されてよい。遠隔通信ネットワーク1110とホストコンピュータ1130の間の接続1121および1122は、コアネットワーク1114からホストコンピュータ1130まで直接延在してよく、または任意選択の中間ネットワーク1120を介したものでもよい。中間ネットワーク1120は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホスティングされたネットワークのうちの1つ、または2つ以上の組合せでよく、中間ネットワーク1120は、存在する場合には、バックボーンネットワークまたはインターネットでよく、詳細には、中間ネットワーク1120は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0130】
図11の通信システムは、接続されたUE 1191、1192とホストコンピュータ1130の間の接続性を全体として可能にするものである。接続性はオーバーザトップ(OTT)接続1150として説明され得る。ホストコンピュータ1130と、接続されたUE 1191、1192とは、アクセスネットワーク1111、コアネットワーク1114、任意の中間ネットワーク1120、および可能なさらなるインフラストラクチュア(図示せず)を仲介物として使用して、OTT接続1150を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定されている。OTT接続1150は、OTT接続1150を通す、関与している通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンクの通信のルーティングを認識しないという意味でトランスペアレントであり得る。たとえば、基地局1112は、ホストコンピュータ1130を起源とする、接続されているUE 1191に転送される(たとえばハンドオーバされる)べきデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、通知されなくてよく、通知される必要もない。同様に、基地局1112は、UE 1191を起源とする、ホストコンピュータ1130に向けた発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0131】
次に、前節で論じられたUE、基地局、およびホストコンピュータの、一実施形態による例示の実装形態を、
図12を参照しながら説明する。通信システム1200において、ホストコンピュータ1210が備えるハードウェア1215に含まれる通信インターフェース1216は、通信システム1200の異なる通信デバイスのインターフェースに対する有線または無線の接続をセットアップして維持するように設定されている。ホストコンピュータ1210がさらに備える処理回路1218は、記憶機構および/または処理能力を有し得る。詳細には、処理回路1218は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1210がさらに含むソフトウェア1211は、ホストコンピュータ1210に記憶されているか、またはホストコンピュータ1210によるアクセスが可能であり、処理回路1218によって実行可能である。ソフトウェア1211はホストアプリケーション1212を含む。ホストアプリケーション1212は、UE 1230およびホストコンピュータ1210において終結するOTT接続1250によって接続されているUE 1230などの遠隔ユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストアプリケーション1212は、遠隔ユーザにサービスを提供するとき、OTT接続1250を使用して送信されるユーザデータを供給してよい。
【0132】
通信システム1200がさらに含む基地局1220は、遠隔通信システムに与えられるものであり、ホストコンピュータ1210およびUE 1230との通信を可能にするハードウェア1225を備える。ハードウェア1225は、通信システム1200の異なる通信デバイスのインターフェースに対する有線または無線の接続をセットアップして維持するための通信インターフェース1226、ならびに、少なくとも基地局1220によってサーブされたカバレッジエリア(
図12には示されていない)内のUE 1230に対する無線接続1270をセットアップして維持するための無線インターフェース1227を含み得る。通信インターフェース1226は、ホストコンピュータ1210に対する接続1260を容易にするように設定されてよい。接続1260は直接的でよく、あるいは遠隔通信システムのコアネットワーク(
図12には示されていない)および/または遠隔通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過してよい。示された実施形態において、基地局1220のハードウェア1225がさらに含む処理回路1228は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1220がさらに有するソフトウェア1221は、内部に記憶されているか、または外部接続によってアクセス可能である。
【0133】
通信システム1200は、既に言及されたUE 1230をさらに含む。UE 1230のハードウェア1235が含み得る無線インターフェース1237は、UE 1230が現在配置されているカバレッジエリアにサーブする基地局に対する無線接続1270をセットアップして維持するように設定されている。UE 1230のハードウェア1235がさらに含む処理回路1238は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE 1230がさらに含むソフトウェア1231は、UE 1230に記憶されているか、またはUE 1230によるアクセスが可能であり、処理回路1238によって実行可能である。ソフトウェア1231はクライアントアプリケーション1232を含む。クライアントアプリケーション1232は、ホストコンピュータ1210のサポートを伴って、UE 1230を介して、人間のユーザまたは人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1210において実行中のホストアプリケーション1212は、UE 1230およびホストコンピュータ1210において終結するOTT接続1250を通じて、実行中のクライアントアプリケーション1232と通信し得る。ユーザにサービスを提供するとき、クライアントアプリケーション1232は、ホストアプリケーション1212から要求データを受け取り、要求データに応答してユーザデータを供給してよい。OTT接続1250は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1232は、供給するユーザデータを生成するためにユーザと対話してよい。
【0134】
図12のホストコンピュータ1210、基地局1220、およびUE 1230は、それぞれ
図11のホストコンピュータ1130、基地局1112A、1112B、1112Cのうちの1つ、およびUE 1191、1192のうちの1つに類似のものまたは同一のものでよいことが注目される。つまり、これらのエンティティの内部作用は
図12に独立して示されたものでよく、周囲のネットワークトポロジは
図11のものでよい。
【0135】
図12において、OTT接続1250は、ホストコンピュータ1210とUE 1230の間の基地局1220を介した通信を図示するために抽象的に描かれており、いかなる仲介のデバイスにも、これらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングにも、明示的な参照はない。ネットワークインフラストラクチャはルーティングを決定してよく、ルーティングは、UE 1230もしくはホストコンピュータ1210を運用するサービスプロバイダまたは両方から見えないように設定されてよい。OTT接続1250が有効であるとき、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえばネットワークのロードバランシングの配慮または再設定に基づいて)ルーティングの動的変更をさらに裁定してよい。
【0136】
UE 1230と基地局1220の間の無線接続1270は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従うものである。様々な実施形態のうちの1つまたは複数が、無線接続1270が最終区分を形成するOTT接続1250を使用して、UE 1230に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示がレイテンシを改善するとともに誤り率を低下させ得、それによって、ユーザ待ち時間の短縮、DCIサイズに関する融通性の増大、より優れた応答性、ならびにより効率的なバッテリー動作およびバッテリー寿命の延長などの利益をもたらす。
【0137】
1つまたは複数の実施形態を改善するデータレート、レイテンシ、および他の要因を監視するために、測定プロシージャが用意されてよい。測定結果の変動に応答してホストコンピュータ1210とUE 1230の間のOTT接続1250を再構成するための、任意選択のネットワーク機能がさらに存在し得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1250を再構成するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1210のソフトウェア1211およびハードウェア1215、またはUE 1230のソフトウェア1231およびハードウェア1235、あるいは両方で実施されてよい。いくつかの実施形態では、OTT接続1250が通る通信デバイスの中に、または同デバイスに関連して、センサ(図示せず)が配備されてよく、センサは、上記の例の監視された量の値を供給することにより、あるいはソフトウェア1211、1231が監視された量を計算するかまたは推定するのに使用される他の物理量の値を供給することにより、測定プロシージャに関与し得る。OTT接続1250の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、望ましいルーティングなどを含み得、基地局1220に影響を及ぼす必要はなく、基地局1220にとって未知のものまたは感知できないものでよい。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術において既知の、実施され得るものである。ある実施形態では、測定は、ホストコンピュータ1210による、スループット、伝搬時間、レイテンシ等の測定を容易にする、専用のUEシグナリングを包含し得る。測定は、ソフトウェア1211および1231が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続1250を使用してメッセージを送信するとき、詳細には空または「ダミー」のメッセージを送信するとき、実施されてよい。
【0138】
図13は、一実施形態によって通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、
図11および
図12を参照しながら説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単さのために、この段落では
図13の参照のみを含むことにする。ステップ1310において、ホストコンピュータはユーザデータを供給する。ステップ1310のサブステップ1311(任意選択でよい)において、ホストコンピュータはホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。ステップ1320において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を開始する。ステップ1330(任意選択でよい)において、基地局は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが起動した送信で搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1340(これも任意選択でよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連したクライアントアプリケーションを実行する。
【0139】
図14は、一実施形態によって通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、
図11および
図12を参照しながら説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単さのために、この段落では
図14の参照のみを含むことにする。方法のステップ1410において、ホストコンピュータはユーザデータを供給する。任意選択のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータはホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。ステップ1420において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を開始する。送信は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、基地局を通されてよい。ステップ1430(任意選択でよい)において、UEは、送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0140】
図15は、一実施形態によって通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、
図11および
図12を参照しながら説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単さのために、この段落では
図15の参照のみを含むことにする。ステップ1510(任意選択でよい)において、UEは、ホストコンピュータによって供給された入力データデータを受信する。それに加えて、またはその代わりに、ステップ1520において、UEがユーザデータを供給する。ステップ1520のサブステップ1521(任意選択でよい)において、UEはクライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。ステップ1510のサブステップ1511(任意選択でよい)において、UEは、ホストコンピュータによって供給されて受信された入力データに反応してユーザデータを供給するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを供給するとき、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮に入れてよい。ユーザデータが供給された特定のやり方に関係なく、UEは、サブステップ1530(任意選択でよい)において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。この方法のステップ1540において、ホストコンピュータは、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0141】
図16は、一実施形態によって通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、
図11および
図12を参照しながら説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単さのために、この段落では
図16の参照のみを含むことにする。ステップ1610(任意選択でよい)において、基地局は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、UEからユーザデータを受信する。ステップ1620(任意選択でよい)において、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1630(任意選択でよい)において、ホストコンピュータは、基地局が起動した送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0142】
本明細書で開示された任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールによって実施され得る。各仮想装置が、これらの機能ユニットを複数備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびに、DSP、専用デジタルロジックなどを含み得る他のデジタルハードウェアを含み得る処理回路によって実施されてよい。処理回路は、ROM、RAM、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなどの1つまたはいくつかのタイプの記憶装置を含み得る記憶装置に記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてよい。記憶装置に記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の遠隔通信プロトコルおよび/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明された技術のうちの1つまたは複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実施させるように使用され得る。
【0143】
図17は、無線ネットワーク(たとえば
図6に示された無線ネットワーク)における装置1700の概略ブロック図を図示するものである。この装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば
図6に示されたWD 610またはネットワークノード660)において実施され得る。装置1700は、本明細書で開示された任意のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
【0144】
UEなどの無線デバイスであり得る仮想装置1700が備え得る処理回路は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびに、DSP、専用デジタルロジックなどを含み得る他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、ROM、RAM、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなどの1つまたはいくつかのタイプの記憶装置を含み得る記憶装置に記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてよい。記憶装置に記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の遠隔通信プロトコルおよび/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに、いくつかの実施形態において本明細書で説明された技術のうちの1つまたは複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、装置1700の任意の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実施させるように使用され得る。
【0145】
ユニットという用語は、電子工学、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野における従来の意味を有し得、たとえば本明細書で説明されたような電気回路および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、記憶装置、ソリッドステートおよび/またはディスクリートのロジックデバイス、それぞれのタスク、プロシージャ、計算、出力、および/または表示機能を実行するためのコンピュータプログラムまたは命令、などを含み得る。
【0146】
本開示では、以下の短縮形のうちの少なくともいくつかが使用され得る。短縮形の間に不整合がある場合には、上記で使用されている様子を優先させるべきである。以下で複数回列記されている場合には、最初のものが最も望ましい。
・2G 第2世代
・3G 第3世代
・3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
・4G 第4世代
・5G 第5世代
・AC 交流
・AP アクセスポイント
・ASIC 特定用途向け集積回路
・ATM 非同期転送モード
・BS 基地局
・BSC 基地局コントローラ
・BTS ベーストランシーバ基地局
・BWP 帯域幅部分
・CD コンパクトディスク
・CDMA 符号分割多元接続
・CORESET 制御領域セット
・COTS 民生品
・CPE 顧客構内機器
・CPU 中央処理装置
・CRC 巡回冗長検査
・C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
・CSS 共通検索空間
・D2D デバイス間
・DAS 分散型アンテナシステム
・DC 直流
・DCI ダウンリンク制御情報
・DIMM デュアルインラインメモリモジュール
・DL ダウンリンク
・DSP デジタル信号プロセッサ
・DVD デジタルビデオティスク
・EEPROM 電気的消去可能プログラム可能読取り専用メモリ
・eMTC 拡張マシンタイプ通信
・eNB エボルブドノードB
・EPROM 消去可能プログラム可能読取り専用メモリ
・E-SMLC エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ
・FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
・GHz ギガヘルツ
・gNB 新無線ノードB
・GPS 全地球測位システム
・GSM モバイル通信用グローバルシステム
・HARQ ハイブリッド自動再送要求
・HDDS ホログラフィックデジタルデータ記憶
・HD-DVD 高密度デジタル多用途ディスク
・I/O 入出力
・IoT モノのインターネット
・IP インターネットプロトコル
・LAN ローカルエリアネットワーク
・LEE ラップトップ組込型機器
・LME ラップトップ搭載型機器
・LTE Long Term Evolution
・M2M マシン間
・MCE マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ
・MCS 変調符号化方式
・MDT 運転テストの最小化
・MIMO 多重入出力
・MME モビリティ管理エンティティ
・MSC 移動交換センタ
・MSR マルチスタンダード無線
・MTC マシンタイプ通信
・NB-IoT 狭帯域のモノのインターネット
・NFV ネットワーク機能の仮想化
・NIC ネットワークインターフェースコントローラ
・NR 新無線
・O&M 運用および保守
・OSS 運用支援システム
・OTT オーバーザトップ
・PDA 携帯情報端末
・PDCCH 物理的ダウンリンク制御チャネル
・PDSCH 物理的ダウンリンク共有チャネル
・PRB 物理的リソースブロック
・PROM プログラム可能読取り専用メモリ
・PSTN 公衆スイッチ電話ネットワーク
・PUSCH 物理的アップリンク共有チャネル
・RA リソース割り当て
・RAID 独立ディスクの冗長アレイ
・RAM ランダムアクセスメモリ
・RAN 無線アクセスネットワーク
・RAT 無線アクセス技術
・RB リソースブロック
・RBG リソースブロックグループ
・RF 無線周波数
・RIV リソース指示値
・RNC 無線ネットワークコントローラ
・ROM 読取り専用メモリ
・RRH リモート無線ヘッド
・RRU リモートラジオユニット
・RUIM 取外し可能ユーザアイデンティティ
・RV 冗長バージョン
・SDRAM 同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ
・SIM 加入者識別モジュール
・SOC システムオンチップ
・SON 自己組織化ネットワーク
・SONET 同期型光ネットワーキング
・TCP 送信制御プロトコル
・TS 技術仕様
・UE ユーザ機器
・UL アップリンク
・UMTS Universal Mobile Telecommunications System
・URLLC 超高信頼度の低レイテンシ通信
・USB ユニバーサルシリアルバス
・USS ユーザ機器に固有の検索空間
・UTRAN 汎用地上波無線アクセスネットワーク
・V2I 路車間
・V2V 車車間
・V2X 車車間・路車間
・VMM 仮想コンピュータモニタ
・VNE 仮想ネットワーク要素
・VNF 仮想ネットワーク機能
・VoIP ボイスオーバインターネットプロトコル
・WAN 広域ネットワーク
・WCDMA 広帯域符号分割多元接続
・WD 無線デバイス
・WiMax ワイマックス
・WLAN 無線ローカルエリアネットワーク
【0147】
当業者なら、本開示の実施形態に対する改善および変更形態を明確に理解するであろう。そのような改善および変更形態のすべてが、本明細書で開示した概念の範囲内にあると見なされる。