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特許7387651ろ過のためのシステムおよび関連する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】ろ過のためのシステムおよび関連する方法
(51)【国際特許分類】
   B01D 61/12 20060101AFI20231120BHJP
   C02F 1/44 20230101ALI20231120BHJP
【FI】
B01D61/12
C02F1/44 D
C02F1/44 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020570790
(86)(22)【出願日】2019-06-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 EP2019066416
(87)【国際公開番号】W WO2019243552
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2022-05-20
(31)【優先権主張番号】201841023145
(32)【優先日】2018-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】597064713
【氏名又は名称】サイティバ・スウェーデン・アクチボラグ
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100207158
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 研二
(72)【発明者】
【氏名】ニテャーナンダ・マイヤ
(72)【発明者】
【氏名】ディーパック・アラヴィンド
(72)【発明者】
【氏名】フレドリク・ルンドストローム
(72)【発明者】
【氏名】サメーラ・シンハ・ヒンドゥプル
(72)【発明者】
【氏名】シヴァクマール・セルバラジ
(72)【発明者】
【氏名】アラガー・サヘブアゴウダ
【審査官】山崎 直也
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-525563(JP,A)
【文献】特表2007-526302(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0240557(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02730330(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/22
61/00-71/82
C02F 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム(10)の動作の方法であって、
流量センサ(70)によって、膜ろ過システム(12)のフィルタ(20)を通って流れる浸透流体(48)の流速を測定するステップと、
コントロールユニット(86)によって、前記浸透流体(48)の前記測定された流速を表す信号を受け取るステップと、
前記コントロールユニット(86)によって、前記浸透流体(48)の前記測定された流速の信号に基づいて、前記フィルタ(20)の第1の流束率を決定するステップと、
前記コントロールユニット(86)によって、前記決定された第1の流束率を第1の所定の流束率と比較するステップと、
前記コントロールユニット(86)によって、前記決定された第1の流束率と前記第1の所定の流束率との前記比較に基づいて、通常モードまたは流束容認モードで前記膜ろ過システム(12)を動作させるステップであって、前記膜ろ過システム(12)の前記流束容認モードが、前記フィルタ(20)の決定された正規化透水率値にさらに基づく、ステップと
を含み、
前記膜ろ過システム(12)を動作させるステップが、前記決定された第1の流束率が前記第1の所定の流束率より小さい場合、前記膜ろ過システム(12)の少なくとも1つの動作パラメータを制御することによって、前記膜ろ過システム(12)を前記通常モードで動作させるステップを含み、
前記少なくとも1つの動作パラメータが、前記膜ろ過システム(12)の浸透ポンプ(46)の速度、前記膜ろ過システム(12)の供給ポンプ(34)の速度、前記膜ろ過システム(12)の浸透流路(42)の第1の圧力制御弁(44)の作動、および前記膜ろ過システム(12)の貯留流路(50)の第2の圧力制御弁(52)の作動を含み、
前記膜ろ過システム(12)を動作させるステップが、前記膜ろ過システム(12)の前記少なくとも1つの動作パラメータを制御した後に、前記決定された第1の流束率が前記第1の所定の流束率以上である場合、前記膜ろ過システム(12)を前記通常モードで動作させるステップを含み、
前記膜ろ過システム(12)を動作させるステップが、前記膜ろ過システム(12)の前記少なくとも1つの動作パラメータを制御した後に、前記決定された第1の流束率が前記第1の所定の流束率より小さい場合、前記膜ろ過システム(12)を前記流束容認モードで動作させるステップを含み、
前記膜ろ過システム(12)を動作させるステップが、前記フィルタ(20)をきれいにするために、前記フィルタ(20)を通るように水(66)を導くことによって前記膜ろ過システム(12)を前記流束容認モードで動作させるステップを含み、
前記膜ろ過システム(12)を前記流束容認モードで動作させるステップが、前記フィルタ(20)の所定の流束および前記フィルタ(20)の決定された膜透過圧に基づいて、前記フィルタ(20)の前記正規化透水率値を決定するステップを含み、
前記膜ろ過システム(12)を前記流束容認モードで動作させるステップが、前記フィルタ(20)の前記決定された正規化透水率値を前記フィルタ(20)の所定の基本値と比較するステップを含み、
前記膜ろ過システム(12)を前記流束容認モードで動作させるステップが、前記フィルタ(20)の前記決定された正規化透水率値が前記フィルタ(20)の前記所定の基本値の所定の割合より小さい場合に、インジケータ(92)を作動させて前記フィルタ(20)の交換を表示するステップを含み、
前記膜ろ過システム(12)を動作させるステップが、前記フィルタ(20)の前記決定された正規化透水率値が前記フィルタ(20)の前記所定の基本値の所定の割合以上である場合に、前記膜ろ過システム(12)を前記通常モードで動作させるステップを含み、
前記流束容認モードにおいて、前記水(66)は、供給流路(18)から、フィルタ(20)を介して貯留流路(50)及び出口経路(68)へと導かれる、方法。
【請求項2】
前記膜ろ過システム(12)を前記通常モードで動作させるステップが、前記第1の所定の流束率を、前記第1の所定の流束率より小さい第2の所定の流束率に再設定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コントロールユニット(86)によって、前記フィルタ(20)の動作情報を表す一意の識別子(89)を記憶するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法のためのシステム(10)であって、
フィルタ(20)を備える膜ろ過システム(12)と、
前記膜ろ過システム(12)に結合されるコントロールシステム(14)であって、前記コントロールシステム(14)が、
前記膜ろ過システム(12)に結合され、前記フィルタ(20)を通って流れる浸透流体(48)の流速を測定するように構成される流量センサ(70)、および
前記流量センサ(70)に通信可能に結合されるコントロールユニット(86)であって、
前記浸透流体(48)の前記測定された流速を受け取り、前記浸透流体(48)の前記測定された流速に基づいて、前記フィルタ(20)の第1の流束率を決定し、
前記決定された第1の流束率と第1の所定の流束率とを比較し、
前記決定された第1の流束率と前記第1の所定の流束率との前記比較に基づいて、前記膜ろ過システム(12)を通常モードまたは流束容認モードで動作させるように構成され、前記膜ろ過システムの前記流束容認モードが、前記フィルタ(20)の決定された正規化透水率値にさらに基づく、コントロールユニット(86)
を備える、コントロールシステム(14)と
を備える、システム(10)。
【請求項5】
前記膜ろ過システム(12)が、
浸透ポンプ(46)、および浸透流路(42)に結合される第1の圧力制御弁(44)と、
供給流路(18)に結合される供給ポンプ(34)と、
貯留流路(50)に結合される第2の圧力制御弁(52)と
をさらに備える、請求項に記載のシステム(10)。
【請求項6】
前記コントロールユニット(86)が、前記浸透ポンプ(46)、前記第1の圧力制御弁(44)、前記供給ポンプ(34)、および前記第2の圧力制御弁(52)に結合され、
前記コントロールユニット(86)が、前記決定された第1の流束率と前記第1の所定の流束率との前記比較に基づいて、前記浸透ポンプ(46)の速度、前記供給ポンプ(34)の速度、前記第1の圧力制御弁(44)の作動、および前記第2の圧力制御弁(52)の作動を制御するように構成される、請求項に記載のシステム(10)。
【請求項7】
前記コントロールシステム(14)が、前記浸透流路(42)に結合される第1の圧力センサ(72)、前記供給流路(18)に結合される第2の圧力センサ(73)、および前記貯留流路(50)に結合される第3の圧力センサ(82)をさらに備え、前記コントロールユニット(86)が、前記第1の圧力センサ(72)、前記第2の圧力センサ(73)、および前記第3の圧力センサ(82)に通信可能に結合され、前記第1の圧力センサ(72)、前記第2の圧力センサ(73)、および前記第3の圧力センサ(82)からの出力に基づいて、前記フィルタ(20)の膜透過圧を決定するように構成される、請求項に記載のシステム(10)。
【請求項8】
前記コントロールシステム(14)が、前記コントロールユニット(86)に結合されるインジケータ(92)をさらに備え、前記コントロールユニット(86)が、前記フィルタ(20)の前記決定された正規化透水率値が前記フィルタ(20)の所定の基本値の所定の割合より小さい場合に、前記インジケータ(92)を作動させて前記フィルタ(20)の交換を表示するように構成される、請求項に記載のシステム(10)。
【請求項9】
前記コントロールユニット(86)が、前記フィルタ(20)の動作情報を表す一意の識別子(89)を記憶するように構成されるメモリユニット(90)を備える、請求項に記載のシステム(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施形態は、一般に、膜ろ過システムに関し、より詳細には、膜ろ過システムのフィルタの健全性を監視するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
溶液または混合物として多くの物質が存在することによって、溶液または混合物を分離するために開発されるべきプロセスの必要性が生じた。化学、薬学、食品、石油、健康管理、および汚水用途でのプロセスの流れにおいて物質を浄化、回収、隔離、および除去する必要があることによって、分離技術についての必要性に拍車がかかった。近年では、膜ベースのろ過が、多くの分離用途で重要性を増している。
【0003】
最も一般的な膜ろ過プロセスは、精密ろ過(MF)、限界ろ過(UF)、および逆浸透(RO)である。膜ろ過プロセスは、圧力で駆動され、膜フィルタを使用して流体から高分子を分離するために使用される。フィルタの膜の小さい膜透過圧では、膜流束は流体圧に比例する。「膜流束」という用語は、フィルタの膜の、単位面積当たりの媒体の流速のことをいう。膜フィルタは、混合物のある構成成分が通過するのを許可する一方で、混合物の他の構成成分を保持することにより、選択的障壁としての機能を果たす。ろ過プロセスによって、2つの相、すなわち浸透相と貯留相がもたらされる。
【0004】
膜分離プロセスの使用に関連する欠点は、膜フィルタの汚染として知られている現象である。汚染は、膜の表面または膜の細孔への付着物と呼ばれる材料の堆積であり、膜性能の変化または膜の完全な詰まりさえもたらす。結果として、フィルタの目詰まりに起因して、フィルタ効率が減少し、それによって、今度はろ過品質に影響が及び、全体的な処理時間が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
膜フィルタの最適で効果的な使用を可能にするために、膜フィルタの健全性を常時監視する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の一態様によれば、方法が開示される。方法は、流量センサによって、膜ろ過システムのフィルタを通って流れる浸透流体の流速を測定するステップを含む。さらに、方法は、コントロールユニットによって、浸透流体の測定された流速を受け取るステップと、コントロールユニットによって、浸透流体の測定された流速に基づいて、フィルタの第1の流束率を決定するステップとを含む。さらに、方法は、コントロールユニットによって、決定された第1の流束率を第1の所定の流束率と比較するステップを含む。加えて、方法は、コントロールユニットによって、決定された第1の流束率と第1の所定の流束率との比較に基づいて、膜ろ過システムを通常モードまたは流束容認モードで動作させるステップを含む。膜ろ過システムの流束容認モードは、フィルタの決定された正規化透水率値にさらに基づく。
【0007】
本明細書の別の態様によれば、システムが開示される。システムは、フィルタを有する膜ろ過システムと、膜ろ過システムに結合されるコントロールシステムとを含む。コントロールシステムは、膜ろ過システムに結合され、フィルタを通って流れる浸透流体の流速を測定するように構成される流量センサと、流量センサに通信可能に結合されるコントロールユニットとを含む。コントロールユニットは、浸透流体の測定された流速を受け取り、浸透流体の測定された流速に基づいて、フィルタの第1の流束率を決定するように構成される。コントロールユニットは、決定された第1の流束率を第1の所定の流束率と比較するようにさらに構成される。さらに、コントロールユニットは、決定された第1の流束率と第1の所定の流束率との比較に基づいて、膜ろ過システムを通常モードまたは流束容認モードで動作させるように構成される。ろ過システムの流束容認モードは、フィルタの決定された正規化透水率値にさらに基づく。
【0008】
同様の文字が図面の全体を通して同様の部分を表す添付図面を参照して、以下の詳細な説明を読むと、本開示のこれらおよび他の特徴、態様、および利点をより良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本明細書の一実施形態による、膜ろ過システムと膜ろ過システムに結合されるコントロールシステムとを有するシステムの概略図である。
図2図1の実施形態によるシステムを動作させる方法を図示するフローチャートである。
図3】本明細書の実施形態による、膜ろ過システムの動作のサイクルの数に対する、膜ろ過システムのフィルタの流速率の変動を図示するグラフ表示である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
別段の指示がない限り、本明細書で使用される技術用語および科学用語は、本開示が属する分野における当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などといった用語は、何らかの順序、量、または重要度を示さず、むしろ1つの要素を別のものから区別するために使用される。また、「a」および「an」といった用語は、量の限定を示さず、むしろ参照される物品のうちの少なくとも1つの存在を示す。本明細書における、「含む(including)」、「備える(comprising)」、「有する(having)」といった用語およびそれらのバリエーションの使用は、その後にリスト化される項目およびそれらの均等物ならびに追加の項目を包含することを意味する。「通信可能に結合される」および「結合される」という用語は、物理的または機械的な接続または結合に限定されず、直接的であれ、間接的であれ、電気的接続またはワイヤレス結合を含むことができる。
【0011】
本明細書の実施形態によれば、膜ろ過システムおよびコントロールシステムを有するシステムが開示される。コントロールシステムは、膜ろ過システムに結合され、膜ろ過システムのフィルタを通って流れる浸透流体の流速を測定するように構成される流量センサを含む。コントロールシステムは、流量センサに通信可能に結合されるコントロールユニットをさらに含む。コントロールユニットは、浸透流体の測定された流速を受け取り、浸透流体の測定された流速に基づいて、フィルタの第1の流束率を決定し、決定された第1の流束率を第1の所定の流束率と比較するように構成される。コントロールユニットは、決定された第1の流束率と第1の所定の流束率との比較に基づいて、膜ろ過システムを通常モードまたは流束容認モードで動作させるようにさらに構成される。膜ろ過システムの流束容認モードは、フィルタの決定された正規化透水率(NWP:Normalized Water Permeability)値にさらに基づく。別の実施形態によれば、膜ろ過システムを動作させる方法が開示される。本明細書の実施形態によれば、例示的なコントロールシステムは、膜ろ過システムのフィルタの寿命を監視することを可能にし、フィルタの決定された第1の流束率およびNWP値に基づいて、膜ろ過システムの動作の繰り返されるサイクルにわたるフィルタの使用を最適化することを容易にする。
【0012】
図1を参照すると、本明細書の一実施形態による、膜ろ過システム12と、膜ろ過システム12に結合されるコントロールシステム14とを有するシステム10の概略図が示される。図示された実施形態では、膜ろ過システム12は、フィルタ(すなわち、膜フィルタ)20に供給流路18を介して結合される貯蔵器16を含む。フィルタ20は、膜26によって分離される入口部22および出口部24を有する。入口部24は、入口28と第1の出口30とを有する。出口部24は、第2の出口32を有する。
【0013】
膜ろ過システム12は、供給ポンプ34および供給流路18に結合される供給制御弁36をさらに含む。供給ポンプ34は、供給制御弁36の上流に置かれる。貯蔵器16は、一時的な供給流体38の貯蔵のために使用される。具体的には、供給ポンプ34は、貯蔵器16からフィルタ20の入口28に供給流路18を介して所定の圧力で供給流体38を供給するために使用される。供給制御弁36は、供給流路18を介した供給流体38の流れを許可するまたは停止するために使用される。
【0014】
加えて、膜ろ過システム12は、浸透流路42を介して第2の出口32に結合される収集タンク40を含む。膜ろ過システム12は、第1の圧力制御弁44および浸透流路42に結合される浸透ポンプ46をやはり含む。浸透ポンプ46は、第1の圧力制御弁44の下流に置かれる。フィルタ20は、フィルタ20の両端間の圧力差を利用することによって、供給流体38から浸透流体48を分離するために使用される。第1の圧力制御弁44は、フィルタ20の第2の出口32を介して浸透流路42を通って流れる浸透流体48の圧力を制御するために使用される。具体的には、第1の圧力制御弁44の開口の量は、フィルタ20の第2の出口31を介して浸透流路42を通って流れる浸透流体48の圧力を制御するために制御することができる。浸透ポンプ46は、浸透流路42を介して収集タンク40に所定の圧力で浸透流体48を供給するために使用される。
【0015】
さらに、貯蔵器16は、貯留流路50を介してフィルタ20の第1の出口30に結合される。膜ろ過システム12は、貯留流路50に結合される第2の圧力制御弁52をやはり含む。第2の圧力制御弁44は、フィルタ20の第1の出口30を介して貯留流路50を通って流れる貯留流体54の圧力を制御するために使用される。貯留流体54は、浸透流体48の分離後の、供給流体38の残りの部分である。貯留流体54は、貯留流路50を介して貯蔵器16に供給される。具体的には、フィルタ20の第1の出口30を介して貯留流路50を通って流れる貯留流体54の圧力を制御するために、第2の圧力制御弁44の開口の量が制御される。さらに、供給源56が流路58を介して貯蔵器16に結合される。供給源56は、供給流体38の貯蔵のために使用される。移送ポンプ60が流路58に結合され、供給源56から貯蔵器16に流路58を介して供給流体38を移送するために使用される。要求があるときはいつでも、移送ポンプ60は、追加の供給流体38で貯蔵器16を補充するように動作する。
【0016】
加えて、膜ろ過システム12は、入口経路62を介して供給ポンプ34の上流の供給流路18の一部に結合される水供給源(図示せず)を含む。入口経路62は、制御弁64を介して供給流路18の部分に結合される。制御弁64は、供給流路18を通した、供給流体38または水66のいずれかの流れを許可するために使用される。排水タンク(図示せず)が、第2の圧力制御弁52の下流で、出口経路68を介して貯留流路50の一部に結合される。出口経路68は、制御弁69を介して貯留流路50の部分に結合される。1つの事例では、制御弁69は、水66を貯留流路50を介して排水タンクに導くために使用される。別の事例では、制御弁66は、貯留流体54を貯蔵器16に導くために使用される。本明細書において、説明した膜ろ過システム12は例示的な実施形態であり、限定するものと解釈すべきでないことに留意されたい。膜ろ過システム12の構成は、用途に応じて変わってよい。
【0017】
説明した実施形態において、コントロールシステム14は、流量センサ70および浸透流路42に結合される第1の圧力センサ72を含む。流量センサ70は、第1の圧力制御弁44の下流で浸透ポンプ46の上流に置かれる。第1の圧力センサ72は、第1の圧力制御弁44の上流に置かれる。流量センサ70は、フィルタ20を通って浸透流路42に流れる浸透流体48の流速を測定するために使用される。一実施形態では、流量センサ70は、浸透流路42を通って流れる浸透流体48の流速を表す信号を出力することができる。別の実施形態では、流量センサ70は、浸透流体48の流速を計算するために、浸透流体48のたとえば量または速度といったパラメータを表す信号を出力することができる。浸透流体48の流速を測定するために使用できる任意のタイプの流量センサが想定される。第1の圧力センサ72は、浸透流路42を通って流れる浸透流体48の圧力を検知するために使用される。コントロールシステム14は、第1の圧力制御弁44に結合される第1の作動センサ74、および浸透ポンプ46に結合される第1の速度センサ76をさらに含む。第1の作動センサ74は第1の圧力制御弁44の作動状態を測定するために使用され、第1の速度センサ76は浸透ポンプ46の速度を測定するために使用される。
【0018】
コントロールシステム14は、供給流路18に結合される第2の圧力センサ73、および供給ポンプ34に結合される第2の速度センサ78をさらに含む。第2の圧力センサ73は、供給制御弁36の下流に置かれる。第2の圧力センサ73は、供給流路18を通って流れる供給流体38の圧力を検知するために使用される。第2の速度センサ78は、供給ポンプ34の速度を測定するために使用される。
【0019】
コントロールシステム14は、別の流量センサ80および貯留流路50に結合される第3の圧力センサ82を追加で含む。流量センサ80は、第2の圧力制御弁52の下流に置かれる。第3の圧力センサ82は、第2の圧力制御弁52の上流に置かれる。流量センサ80は、貯留流路50を通って流れる貯留流体54の流速を測定するために使用される。一実施形態では、流量センサ80は、貯留流路50を通って流れる貯留流体54の流速を表す信号を出力することができる。別の実施形態では、流量センサ80は、貯留流体54の流速を計算するために、貯留流体54のたとえば量または速度といったパラメータを表す信号を出力することができる。貯留流体54の流速を測定するために使用できる任意のタイプの流量センサが想定される。第3の圧力センサ82は、貯留流路50を通って流れる貯留流体54の圧力を検知するために使用される。コントロールシステム14は、第2の圧力制御弁52に結合される第2の作動センサ84をさらに含む。第2の作動センサ84は第2の圧力制御弁52の作動状態を測定するために使用される。
【0020】
さらに、説明した実施形態では、コントロールシステム14は、プロセッサ88およびプロセッサ88に結合されるメモリユニット90を有するコントロールユニット86を含む。いくつかの実施形態では、コントロールユニット86は、膜ろ過システム12の1つまたは複数の機能を制御するために使用される。ある種の実施形態では、コントロールユニット86は、意図した機能性を実施するために、互いに協働して働く1つより多いプロセッサを含む場合がある。コントロールユニット86は、メモリユニット90との間でコンテンツを記憶して取り出すようにさらに構成される。一実施形態では、コントロールユニット86は、膜ろ過システム12の機能性を開始して制御するように構成される。
【0021】
一実施形態では、コントロールユニット86は、汎用コンピュータ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ、およびコントローラのうちの少なくとも1つを含む。他の実施形態では、コントロールユニット86は、限定しないが、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)などといったカスタマイズしたプロセッサ要素を含む。いくつかの実施形態では、コントロールユニット86は、キーボード、マウス、および任意の他の入力デバイスのうちの少なくとも1つと通信可能に結合して、操作者からコンソールを介してコマンドおよび/またはパラメータを受け取るように構成することができる。
【0022】
一実施形態では、メモリユニット90は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、またはプロセッサ88によってアクセス可能な任意の他のタイプのコンピュータ可読メモリである。また、ある種の実施形態では、メモリユニット90は、膜ろ過システム12を動作させる一連のステップを実施するようにプロセッサ88に命令する複数の命令を有するプログラムで符号化された、非一時的なコンピュータ可読媒体であってよい。一実施形態では、メモリユニット90は、フィルタ20の動作情報に関連する一意の識別子89を記憶するように構成される。
【0023】
説明した実施形態では、コントロールユニット86は、流量センサ70、80に通信可能に結合される。一実施形態では、コントロールユニット86は、浸透流体48の流速を表す出力信号を流量センサ70から受け取るように構成される。別の実施形態では、コントロールユニット86は、知られている技能にしたがって、浸透流体48の流速を計算するために、流量センサ70から、浸透流体48のたとえば量または速度といったパラメータを表す出力信号を受け取るように構成される。コントロールユニット86は、浸透流体48の測定された流速に基づいて、フィルタ20の第1の流束率を決定するように構成される。本明細書では、フィルタ20の第1の流束率は、フィルタ20の単位面積当たりの浸透流体48の測定された流速として規定されることに留意されたい。コントロールユニット86は、フィルタ20の決定された第1の流束率と第1の所定の流束率とを比較して、決定された第1の流束率と第1の所定の流束率との比較に基づいて、膜ろ過システム12を通常モードまたは流束容認モードで動作させるようにさらに構成される。
【0024】
一実施形態では、コントロールユニット86は、決定された第1の流束率が第1の所定の流束率より小さい場合、膜ろ過システム12の少なくとも1つの動作パラメータを制御することによって、膜ろ過システム12を通常モードで動作させるように構成される。少なくとも1つの動作パラメータとしては、浸透ポンプ46の速度、供給ポンプ34の速度、第1の圧力制御弁44の作動、第2の圧力制御弁52の作動が挙げられる。さらに、コントロールユニット86は、膜ろ過システム12の少なくとも1つの動作パラメータを制御した後に、決定された第1の流束率が第1の所定の流束率より小さい場合、膜ろ過システム12を流束容認モードで動作させるように構成される。膜ろ過システム12の流束容認モードは、フィルタ20の決定されたNWP値にさらに基づく。フィルタ20のNWP値は、フィルタ20の所定の流束およびフィルタ20の決定された膜透過圧(TMP:Trans Membrane Pressure)に基づいて決定される。通常モードの動作、流束容認モードの動作、およびTMPの決定などといった態様は、後続の図を参照して詳細に説明される。
【0025】
コントロールユニット86は、供給ポンプ34および浸透ポンプ46にやはり結合され、供給ポンプ34および浸透ポンプ46の速度を制御するように構成される。コントロールユニット86は、第1の速度センサ76および第2の速度センサ78にさらに通信可能に結合され、それぞれ、浸透ポンプ46および供給ポンプ34の速度を表す出力信号を受け取るように構成される。
【0026】
コントロールユニット86は、供給制御弁36、第1の圧力制御弁44、および第2の圧力制御弁52にさらに結合され、供給制御弁36、第1の圧力制御弁44、および第2の圧力制御弁52の作動を制御するように構成される。コントロールユニット86は、第1の作動センサ74および第2の作動センサ84にやはり通信可能に結合され、第1の圧力制御弁44および第2の圧力制御弁84の作動状態を表す出力信号を受け取るように構成される。
【0027】
加えて、コントロールユニット86は、第1の圧力センサ72、第2の圧力センサ73、および第3の圧力センサ82に通信可能に結合される。コントロールユニット86は、第1の圧力センサ72、第2の圧力センサ73、および第3の圧力センサ82に通信可能に結合され、第1の圧力センサ72、第2の圧力センサ73、および第3の圧力センサ82からの出力に基づいて、フィルタ20のTMPを決定するように構成される。さらに、コントロールユニット86は、制御弁64、66に通信可能に結合され、膜ろ過システム12を通る水流を許可する、または停止するために弁64、66を制御するように構成される。
【0028】
さらに、コントロールユニット86は、インジケータ92に結合される。コントロールユニット86は、インジケータ92を作動させて、フィルタ20の決定されたNWP値とフィルタ20の所定の基本値の比較に基づいて、フィルタ20の交換を表示する。インジケータ92は、音声ベースインジケータまたは視覚ベースインジケータまたはそれらの組合せであってよい。
【0029】
図2を参照すると、図1の実施形態によるシステム10を動作させる方法90を図示するフローチャートである。ステップ93において、システム10の動作のサイクル期間に、供給流体38が供給ポンプ34によって貯蔵器16からフィルタ20の入口28に供給流路18を介して供給される。フィルタ20は、フィルタ20の両端間の圧力差を利用することによって、供給流体38から浸透流体48を分離する。浸透ポンプ46は、浸透流路42を介して収集タンク40に所定の圧力で浸透流体48を供給する。貯留流体54は、貯留流路50を介して貯蔵器16に供給される。要求があるときはいつでも、移送ポンプ60は、追加の供給流体38で貯蔵器16を補充するように動作する。本サイクルが繰り返される。一実施形態では、供給流体38は細胞培養媒体および細胞残屑を含み、浸透流体48は代謝産物を含む。別の実施形態では、供給流体38はタンパク溶液を含み、浸透流体48は塩溶液を含む。
【0030】
一実施形態では、コントロールユニット86は、浸透流体48の流速を表す出力信号を流量センサ70から受け取る。別の実施形態では、コントロールユニット86は、流量センサ70から、浸透流体48のたとえば量または速度といったパラメータを表す出力信号を受け取り、知られている技能にしたがって、浸透流体48の流速を計算する。ステップ94において、コントロールユニット86は、浸透流体48の測定された流速に基づいて、フィルタ20の第1の流束率を決定する。前述したように、フィルタ20の第1の流束率は、フィルタ20の単位面積当たりの浸透流体48の測定された流速として規定される。ステップ96において、コントロールユニット86は、フィルタ20の決定された第1の流束率を第1の所定の流束率と比較する。一実施形態では、第1の所定の流束率は、たとえば所定の流束率の70%である。決定された第1の流束率が第1の所定の流束率より小さい場合、ステップ98において、膜ろ過システム12は通常モードで動作される。決定された第1の流束率が第1の所定の流束率以上である場合、ステップ94が再び繰り返される。
【0031】
膜ろ過システム12の少なくとも1つの動作パラメータを制御することによって、膜ろ過システム12は、通常モードで動作される。一実施形態では、少なくとも1つの動作パラメータとしては、浸透ポンプ46の速度、供給ポンプ34の速度、浸透流路42の第1の圧力制御弁44の作動、貯留流路50の第2の圧力制御弁52の作動が挙げられる。コントロールユニット86は、第1の速度センサ76および第1の作動センサ74からの出力に基づいて、それぞれ、浸透ポンプ46の速度および第1の圧力制御弁44の作動を制御する。さらに、コントロールユニット86は、第2の作動センサ84および第2の速度センサ78の出力に基づいて、それぞれ、第2の圧力制御弁52の作動および供給ポンプ34の速度を制御する。
【0032】
一実施形態では、コントロールユニット86は、所定の時刻および所定の期間に所定のシーケンスで、浸透ポンプ46の速度、供給ポンプ34の速度、浸透流路42の第1の圧力制御弁44の作動、貯留流路50の第2の圧力制御弁52の作動を制御する。所定のシーケンス、所定の時刻および所定の期間は、決定された第1の流束率および第1の所定の流束率などの要因に基づいて設定される。一実施形態では、所定のシーケンスは、所定の時刻および所定の期間に、浸透ポンプ46の速度を増加すること、浸透ポンプ46の速度を低下すること、第2の圧力制御弁52を調整すること、および供給ポンプ34の速度を増加することのシーケンスを含む。ここで、所定のシーケンス、所定の時刻、および所定の期間が用途に応じて変わる場合があることに留意されたい。
【0033】
膜ろ過システム12の少なくとも1つの動作パラメータを制御した後、コントロールユニット86は、浸透流体48の流速を表す出力信号を流量センサ70から再び受け取る。再び、コントロールユニット86が、ステップ99において、浸透流体48の測定された流速に基づいて、フィルタ20の更新された第1の流束率を決定する。次いで、コントロールユニット86は、ステップ100において、フィルタ20の決定され更新された第1の流束率を第1の所定の流束率と比較する。フィルタ20の決定され更新された第1の流束率が第1の所定の流束率以上である場合、ステップ94が再び繰り返される。膜ろ過システム12の少なくとも1つの動作パラメータを制御した後に、決定され更新された第1の流束率が第1の所定の流束率より小さい場合、膜ろ過システム12は流束容認モードで動作される。流束容認モードでは、コントロールユニット86は、ステップ101において、制御弁64を制御して、入口経路62、供給流路18および、フィルタ20を介して水66を向けて、フィルタ20をきれいにする。さらに、コントロールユニット86は、制御弁69を制御して、貯留流路50および出口経路68を介してフィルタ20を出る水を導く。フィルタ20をきれいにする期間に、制御弁64が使用されて、供給流体38の流れが供給流路18を通るのを防止する。また、制御弁69が使用されて、貯蔵器16への水66の流れを防止する。
【0034】
前述したように、膜ろ過システム12の流束容認モードは、フィルタ20の決定されたNWP値にさらに基づく。ステップ102において、フィルタ20のNWP値は、フィルタ20の所定の流束およびフィルタ20の決定されたTMPに基づいてコントロールユニット86によって決定される。具体的には、NWP値は、以下の関係式によって計算される。
NWP=Flux/TMP
上式で、流束はフィルタ20の製造業者によって提供される所定の流束である。TMPは、以下の関係式によって計算される。
TMP=((p+p)/2)-p
上式で、pは第1の圧力センサ72の出力であり、pは第2の圧力センサ73の出力であり、pは第3の圧力センサ82の出力である。
【0035】
その後、ステップ104において、コントロールユニット86は、フィルタ20の決定されたNWP値をフィルタ20の所定の基本値と比較する。ステップ106において、フィルタ20の決定されたNWP値がフィルタ20の所定の基本値の所定の割合より小さい場合に、コントロールユニット86は、インジケータ92を作動させてフィルタ20の交換を表示する。たとえば、フィルタ20の決定されたNWP値がフィルタ20の所定の基本値の50%より小さい場合に、コントロールユニット86は、インジケータ92を作動させる。前述したように、インジケータ92は、音声ベースインジケータまたは視覚ベースインジケータまたはこれらの組合せであってよい。フィルタ20の決定されたNWP値がフィルタ20の所定の基本値の所定の割合以上である場合に、フィルタ20の決定されたNWP値がフィルタ20の所定の基本値の所定の割合より小さくなるまで、ステップ94~102が繰り返される。そのような実施形態では、第1の所定の流束率は、第1の所定の流束率より小さい第2の所定の流束率に再設定される。一実施形態では、メモリユニット90は、フィルタ20の動作情報に関連する一意の識別子89を記憶する。フィルタ20の動作情報としては、限定しないが、膜ろ過システムのタイプ、供給流体のタイプ、浸透流体のタイプ、貯留流体のタイプ、動作のサイクルの数、第1の流束率、第1の所定の流束率、供給ポンプ34および浸透ポンプ46の速度、第1の圧力制御弁44および第2の圧力制御弁52の作動、NWP値、所定の流束、膜透過圧などが挙げられ得る。
【0036】
本明細書の実施形態によれば、例示的なコントロールシステム14は、フィルタ20の健全性の常時監視を可能にして、フィルタ20の最適で効率的な使用を可能にする。具体的には、コントロールシステム14は、繰り返される動作サイクルにわたって、フィルタ20の流束率およびNWP値を連続監視することによって、フィルタ20の寿命の自動的な評価を可能にする。コントロールシステム14は、検知した流束率に基づいて、膜ろ過システム12を通常モードまたは流束容認モードで動作させるかを決定する。所定の流束率の値は、繰り返したサイクルにわたって再設定することができる。
【0037】
図3を参照すると、グラフ表示は、本明細書の実施形態による膜ろ過システムの動作のサイクルの数に対する、膜ろ過システムのフィルタの流速率の変動を図示する。X軸は、フィルタの動作のサイクルの数を表し、Y軸は、フィルタの流速率を表す。曲線108は、第1の膜透過圧(TMP1)に対応するフィルタの第1の流速率の変動を表す。曲線110は、第2の膜透過圧(TMP2)に対応するフィルタの第2の流速率の変動を表す。曲線112は、第3の膜透過圧(TMP3)に対応するフィルタの第3の流速率の変動を表す。直線114は、所定の割合の流束率(閾値限界)を表す。フィルタがいくつかのサイクルにわたって動作すると、所定の割合の流束率は、膜透過圧の変化に対応して再設定される。たとえば、曲線108を参照すると所定の割合の流束率は40%であり、曲線110を参照すると所定の割合の流束率は35%であり、曲線112を参照すると所定の割合の流束率は30%である。
【0038】
本発明の実施形態によれば、コントロールシステムは、流束率およびNWP値に基づいたフィルタの寿命の評価を可能にする。コントロールシステムは、フィルタの健全性の常時監視を可能にし、それによって、最適なフィルタの使用および効率的なろ過プロセスを可能にする。
【0039】
本出願の一定の特徴だけが本明細書で説明され記載されてきたが、多くの修正形態および変更形態が当業者により想到されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、あらゆるそのような修正形態および変更形態を本出願の真の趣旨内に収まるものとして網羅するように意図されていることを理解されたい。
【符号の説明】
【0040】
10 システム
12 膜ろ過システム
14 コントロールシステム
16 貯蔵器
18 供給流路
20 フィルタ
22 入口部
24 入口部、出口部
26 膜
28 入口
30 第1の出口
31 第2の出口
32 第2の出口
34 供給ポンプ
36 供給制御弁
38 供給流体
40 収集タンク
42 浸透流路
44 第1の圧力制御弁
46 浸透ポンプ
48 浸透流体
50 貯留流路
52 第2の圧力制御弁
54 貯留流体
56 供給源
58 流路
60 移送ポンプ
62 入口経路
64 制御弁
66 制御弁、水
68 出口経路
69 制御弁
70 流量センサ
72 第1の圧力センサ
73 第2の圧力センサ
74 第1の作動センサ
76 第1の速度センサ
78 第2の速度センサ
80 流量センサ
82 第3の圧力センサ
84 第2の作動センサ
86 コントロールユニット
88 プロセッサ
89 一意の識別子
90 メモリユニット
92 インジケータ
108 曲線
110 曲線
112 曲線
114 直線
図1
図2
図3