IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

特許7387689情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
<>
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図1
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図2
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図3
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図4
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図5
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図6
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図7
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図8
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図9
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図10
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04883 20220101AFI20231120BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20231120BHJP
   G04G 21/00 20100101ALI20231120BHJP
   G04G 9/00 20060101ALI20231120BHJP
【FI】
G06F3/04883
G06F3/04845
G04G21/00 Z
G04G9/00 305
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021168970
(22)【出願日】2021-10-14
(65)【公開番号】P2023059075
(43)【公開日】2023-04-26
【審査請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健司
(72)【発明者】
【氏名】池松 香
(72)【発明者】
【氏名】笹谷 奈翁美
【審査官】石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/129193(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0161922(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0138552(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
G04G 21/00-21/08
G04G 9/00-9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログ時計のコンテンツ上に、指定された開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分コンテンツを重畳して表示する表示部と、
前記表示部に搭載されたタッチパネルと、
前記部分コンテンツに対する前記タッチパネルへの操作に応じて、前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する変更部と、
を備え
前記変更部は、前記部分コンテンツに含まれ前記時間範囲の境界部分に対する前記タッチパネルへのドラッグ操作に応じて、前記境界部分が所定の時刻の位置を超えると、当該所定の時刻の位置までの時間範囲に対応する部分コンテンツを前記アナログ時計のコンテンツの中心側に縮小し、当該所定の時刻の位置を超える時間範囲に対応する部分コンテンツを、縮小した部分コンテンツの外側になるように、前記部分コンテンツおよび前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記変更部は、前記部分コンテンツに対する前記タッチパネルへのドラッグ操作に応じて、前記部分コンテンツの位置および前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変更部は、前記部分コンテンツに対する前記タッチパネルへのピンチイン操作またはピンチアウト操作に応じて、前記部分コンテンツの幅および前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
アナログ時計のコンテンツ上に、指定された開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分コンテンツを重畳して表示する表示工程と、
前記部分コンテンツに対するタッチパネルへの操作に応じて、前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する変更工程と、
を含み、
前記変更工程において、前記部分コンテンツに含まれる前記時間範囲の境界部分に対する前記タッチパネルへのドラッグ操作に応じて、前記境界部分が所定の時刻の位置を超えると、当該所定の時刻の位置までの時間範囲に対応する部分コンテンツを前記アナログ時計のコンテンツの中心側に縮小し、当該所定の時刻の位置を超える時間範囲に対応する部分コンテンツを、縮小した部分コンテンツの外側になるように、前記部分コンテンツおよび前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
アナログ時計のコンテンツ上に、指定された開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分コンテンツを重畳して表示する表示手順と、
前記部分コンテンツに対するタッチパネルへの操作に応じて、前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する変更手順と、
をコンピュータに実行させ
前記変更手順において、前記部分コンテンツに含まれ前記時間範囲の境界部分に対する前記タッチパネルへのドラッグ操作に応じて、前記境界部分が所定の時刻の位置を超えると、当該所定の時刻の位置までの時間範囲に対応する部分コンテンツを前記アナログ時計のコンテンツの中心側に縮小し、当該所定の時刻の位置を超える時間範囲に対応する部分コンテンツを、縮小した部分コンテンツの外側になるように、前記部分コンテンツおよび前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、時刻を各種の態様で表示する機能が提供されている。例えば、使用者の認知機能の程度に応じて表示部の表示態様を、時刻のアナログ表示や時刻のデジタル表示などに切り替える技術が提供されている。また、Outlook(登録商標)等で提供される予定表では、ユーザが開始時刻や終了時刻をプルダウンで選択し、選択した開始時刻や終了時刻を表示する機能が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-60286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、開始時刻と終了時刻との時間範囲の変更を容易に受け付ける技術は提案されていなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、時間範囲の変更を容易に受け付けることができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、表示部と、操作部と、時間範囲変更部とを備える。表示部は、アナログ時計のコンテンツ上に、指定された開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分コンテンツを重畳して表示する。操作部は、前記表示部に搭載される。時間範囲変更部は、前記部分コンテンツに対する前記操作部への操作に応じて、前記部分コンテンツに対応する前記時間範囲を変更する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、時間範囲の変更を容易に受け付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置における時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置における別の時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置における別の時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置における別の時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置における別の時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置による部分画像内に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置による部分画像の境界部分に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態に係る情報処理装置によるピンチ操作に応じた時間範囲変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0010】
〔情報処理装置の構成〕
図1は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。図1に示す実施形態に係る情報処理装置1は、アナログ時計の画像上に、指定された開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分画像を重畳して表示し、タッチパネルへの操作に応じて、部分画像に対応する時間範囲を変更する。ここでいう部分画像とは、アナログ時計の画像上の指定された時間範囲に対応する画像領域のことをいう。かかる部分画像は、タッチパネルへの操作に応じて画像を示すアナログ時計の中心を軸にして位置や範囲を変化させる。なお、部分画像は、全体画像を示すアナログ時計の中心を軸とした、時間範囲に対応する扇形の領域を一例とするが、これに限定されるものではなく、時間範囲に対応する円弧に関する領域としてもよいし、双方の領域としてもよい。
【0011】
図1に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、制御部20と、記憶部30と、表示部40と、操作部50とを備える。
【0012】
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部10は、ネットワークと有線または無線で接続され、ネットワークを介して、外部の装置との間で情報の送受信を行う。
【0013】
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部30は、アナログ時計画像(時間範囲無)情報31と、アナログ時計画像(時間範囲有)情報32とを備える。
【0014】
なお、記憶部30は、アナログ時計画像以外の情報を記憶している。例えば、記憶部30は、部分画像に対応する時間範囲を示す情報を記憶している。
【0015】
アナログ時計画像(時間範囲無)情報31は、時間範囲に対応する画像領域(部分画像)が描かれていないアナログ時計の画像に関する情報である。かかるアナログ時計画像(時間範囲無)情報31には、文字盤だけが描かれている。アナログ時計画像(時間範囲有)情報32は、時間範囲に対応する画像領域(部分画像)が描かれているアナログ時計の画像に関する情報である。
【0016】
表示部40は、例えば、タッチパネルディスプレイの表示装置であるが、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)などのディスプレイを含む。操作部50は、例えば、タッチパネルであるが、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。
【0017】
制御部20は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部20は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。
【0018】
制御部20は、ユーザによる操作に応じて、時間範囲に対応する画像領域(部分画像)を変更する。かかる制御部20は、時間範囲受付部21と、操作受付部22と、時間範囲変更部23と、表示制御部24とを備える。
【0019】
時間範囲受付部21は、時間範囲を受け付ける。例えば、時間範囲受付部21は、開始時刻と終了時刻との時間範囲を受け付ける。時間範囲受付部21は、受け付けた時間範囲を表示制御部24に通知し、時間範囲に対応する部分画像をアナログ時計画像上に重畳して表示させる。
【0020】
操作受付部22は、部分画像に対する操作部50への操作を受け付ける。ここでいう操作とは、例えば、部分画像に対するドラッグ操作、ピンチイン操作やピンチアウト操作のことをいう。なお、ピンチイン操作およびピンチアウト操作は、アナログ時計画像の内部で受け付けられてもよいし、外部で受け付けられてもよいし、どちらでも受け付けられるようにしてもよい。
【0021】
時間範囲変更部23は、操作部50への操作に応じて時間範囲を変更する。
【0022】
例えば、時間範囲変更部23は、操作が部分画像に対するドラッグ操作である場合には、当該操作に応じて、部分画像の位置および時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、部分画像に対するドラッグ操作に応じて、部分画像そのものをアナログ時計画像が示すアナログ時計の中心を軸として旋回移動し、部分画像の位置を変更する。言い換えれば、時間範囲変更部23は、開始時刻と終了時刻との時間範囲の幅を変えないで、時間範囲を変更する。そして、時間範囲変更部23は、変更前の開始時刻と終了時刻との時間範囲を、変更後の位置に対応する開始時刻と終了時刻との時間範囲に変更する。
【0023】
また、別の例では、時間範囲変更部23は、操作が部分画像に対するピンチイン操作またはピンチアウト操作である場合には、当該操作に応じて、部分画像の幅および時間範囲を変更する。言い換えれば、時間範囲変更部23は、開始時刻と終了時刻との時間範囲の幅を変化させて、時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、部分画像に対するピンチイン操作に応じて、幅が狭くなるようにし、部分画像の幅を変更する。具体的には、時間範囲変更部23は、部分画像が扇形である場合には、扇形の角度が小さくなるように部分画像を変化させて、扇形の部分画像の幅を変更する。また、時間範囲変更部23は、部分画像に対するピンチアウト操作に応じて、幅が広くなるようにし、部分画像の幅を変更する。具体的には、時間範囲変更部23は、部分画像が扇形である場合には、扇形の角度が大きくなるように部分画像を変化させて、扇形の部分画像の幅を変更する。そして、時間範囲変更部23は、変更前の開始時刻と終了時刻との時間範囲を、変更後の幅に対応する開始時刻と終了時刻との時間範囲に変更する。
【0024】
また、別の例では、時間範囲変更部23は、操作が部分画像における時間範囲の境界部分に対するドラッグ操作である場合には、当該操作に応じて、部分画像の幅および時間範囲を変更する。境界部分は、時間範囲の終了時刻部分または開始時刻部分のことをいう。すなわち、時間範囲変更部23は、部分画像における時間範囲の境界部分に対するドラッグ操作に応じて、当該部分をアナログ時計画像が示すアナログ時計の中心を軸として旋回移動し、部分画像の幅を変更する。一例として、時間範囲変更部23は、部分画像が扇形である場合に、扇形の開始時刻または終了時刻を示す辺に対するドラッグ操作に応じて、扇形の部分画像の幅を変更する。別の一例では、時間範囲変更部23は、部分画像が扇形である場合に、扇形の開始時刻または終了時刻を示す円弧の終了部分に対するドラッグ操作に応じて、扇形の部分画像の幅を変更する。そして、時間範囲変更部23は、変更前の開始時刻と終了時刻との時間範囲を、変更後の幅に対応する開始時刻と終了時刻との時間範囲に変更する。
【0025】
加えて、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作対象の終了時刻部分が時計回りに12時の位置を超えると、12時の位置までの時間範囲に対応する部分画像をアナログ時計画像の中心側に縮小する。そして、時間範囲変更部23は、時計回りに12時の位置を超える時間範囲に対応する部分画像を、縮小した部分画像の外側になるように、全体の部分画像および時間範囲を変更する。また、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作対象の開始時刻部分が反時計回りに12時の位置を超えると、12時の位置までの時間範囲に対応する部分画像をアナログ時計画像の中心側に縮小する。そして、時間範囲変更部23は、反時計回りに12時の位置を超える時間範囲に対応する部分画像を、縮小した部分画像の外側になるように、全体の部分画像および時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、アナログ時計画像が示す1つのアナログ時計の中で、12時の位置を超えるごとに段階的に時間範囲を示す部分画像を増やして、全体の部分画像および時間範囲を変更する。
【0026】
なお、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作対象が12時の位置を超えると、12時の位置までの時間範囲に対応する部分画像をアナログ時計画像の中心側に縮小し、その外側に12時の位置を超える時間範囲に対応する部分画像を増やすと説明したが、これに限定されない。時間範囲変更部23は、ドラッグ操作対象が12時の位置を超えると、12時の位置までの時間範囲に対応する部分画像をそのままにして、その内側に12時の位置を超える時間範囲に対応する部分画像を増やしてもよい。
【0027】
表示制御部24は、アナログ時計画像(時間範囲無)情報31を展開してアナログ時計画像を表示部40に表示する。そして、表示制御部24は、時間範囲受付部21によって受け付けられた時間範囲に対応する部分画像を、アナログ時計画像に重畳して表示する。
【0028】
また、表示制御部24は、時間範囲変更部23によって操作に応じて変更された部分画像を、アナログ時計画像に重畳して表示する。そして、表示制御部24は、時間範囲受付部21によって受け付けられた時間範囲および時間範囲変更部23によって操作に応じて変更された時間範囲をデジタル態様で、表示部40に表示する。
【0029】
〔時間範囲変更の画面遷移〕
図2は、実施形態に係る情報処理装置における時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。図2左図には、アナログ時計画像(時間範囲無)情報31を展開して描画されたアナログ時計画像G0に、時間範囲受付部21によって受け付けられた開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分画像G1が重畳して表示部40に表示されている。また、アナログ時計画像G0の上部に時間範囲を示す開始時刻と終了時刻とが表示されている。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「1:00-2:00」と表示されている。部分画像G1は、「1:00-2:00」の時間範囲に対応する画像である。
【0030】
符号a0に示すように、ユーザは、操作部50を介して、表示部40に表示されている部分画像G1に対して、指を使ってドラッグ操作を開始する。すると、操作受付部22は、部分画像G1に対するドラッグ操作を受け付ける。
【0031】
符号a1に示すように、ユーザは、操作部50を介して、指を使ってドラッグ操作を行う。すると、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作に応じて、部分画像G1の位置および時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、部分画像G1に対するドラッグ操作に応じて、部分画像G1そのものをアナログ時計画像G0が示すアナログ時計の中心を軸として旋回移動し、部分画像G1の位置を変更する。加えて、時間範囲変更部23は、変更した位置に対応する時間範囲に変更する。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「3:00-4:00」と表示されている。
【0032】
図3は、実施形態に係る情報処理装置における別の時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。図3左図には、ピンチアウト操作による時間範囲変更が表わされ、図3右図には、ピンチイン操作による時間範囲変更が表わされている。なお、ピンチアウト操作およびピンチイン操作は、かかる場合では、アナログ時計画像G0の外側で受け付けられるとする。
【0033】
符号b1に示すように、ユーザは、操作部50を介して、2本の指を使ってピンチアウト操作を行う。すると、時間範囲変更部23は、ピンチアウト操作に応じて、部分画像G2の扇形の幅および時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、部分画像G2の扇形の角度が大きくなるように、扇形の部分画像G2の幅を変更する。加えて、時間範囲変更部23は、変更した幅に対応する時間範囲に変更する。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「3:00-4:30」と表示されている。
【0034】
また、符号b2に示すように、ユーザは、操作部50を介して、2本の指を使ってピンチイン操作を行う。すると、時間範囲変更部23は、ピンチイン操作に応じて、部分画像G2´の扇形の幅および時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、部分画像G2´の扇形の角度が小さくなるように、扇形の部分画像G2´の幅を変更する。加えて、時間範囲変更部23は、変更した幅に対応する時間範囲に変更する。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「3:00-3:15」と表示されている。
【0035】
図4は、実施形態に係る情報処理装置における別の時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。図4左図には、アナログ時計画像G0に、時間範囲受付部21によって受け付けられた開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分画像G3が重畳して表示部40に表示されている。また、アナログ時計画像G0の上部に時間範囲を示す開始時刻と終了時刻とが表示されている。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「3:00-10:00」と表示されている。部分画像G3は、「3:00-10:00」の時間範囲に対応する画像である。
【0036】
符号c1に示すように、ユーザは、操作部50を介して、表示部40に表示されている部分画像G3の終了時刻部分に対して、指を使ってドラッグ操作を開始する。すると、操作受付部22は、部分画像G3の終了時刻部分に対するドラッグ操作を受け付ける。
【0037】
符号c2に示すように、ユーザは、操作部50を介して、指を使って終了時刻部分に対するドラッグ操作を行う。すると、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作に応じて、部分画像G3の幅および時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作に応じて、終了時刻部分をアナログ時計画像G0が示すアナログ時計の中心を軸として旋回移動し、部分画像G3の幅を変更する。
【0038】
さらに、ユーザは、終了時刻部分に対するドラッグ操作を12時の位置を超えて行う。すると、時間範囲変更部23は、12時の位置までの時間範囲に対応する部分画像G3aをアナログ時計画像G0の中心側に縮小する。そして、時間範囲変更部23は、12時の位置を超える時間範囲に対応する部分画像G3bを、縮小した部分画像G3aの外側になるようにして、全体の部分画像G3a、G3bおよび時間範囲を変更する。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「3:00-13:45」と表示される。
【0039】
図5は、実施形態に係る情報処理装置における別の時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。図5では、部分画像G4の開始時刻部分に対するドラッグ操作をした場合である。図5左図には、アナログ時計画像G0に、時間範囲受付部21によって受け付けられた開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分画像G4が重畳して表示部40に表示されている。また、時間範囲を示す開始時刻と終了時刻とが表示されている。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「3:00-10:00」と表示されている。部分画像G4は、「3:00-10:00」の時間範囲に対応する画像である。
【0040】
符号d1に示すように、ユーザは、操作部50を介して、表示部40に表示されている部分画像G4の開始時刻部分に対して、指を使ってドラッグ操作を開始する。すると、操作受付部22は、部分画像G4の開始時刻部分に対するドラッグ操作を受け付ける。
【0041】
符号d2に示すように、ユーザは、操作部50を介して、指を使って開始時刻部分に対するドラッグ操作を反時計回りに行う。すると、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作に応じて、部分画像G4の幅および時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作に応じて、開始時刻部分をアナログ時計画像G0が示すアナログ時計の中心を軸として旋回移動し、部分画像G4の幅を変更する。
【0042】
さらに、ユーザは、開始時刻部分に対するドラッグ操作を12時の位置を超えて行う。すると、時間範囲変更部23は、12時の位置までの時間範囲に対応する部分画像G4aをアナログ時計画像G0の中心側に縮小する。そして、時間範囲変更部23は、12時の位置を超える時間範囲に対応する部分画像G4bを、縮小した部分画像G4aの外側になるようにして、全体の部分画像G4a、G4bおよび時間範囲を変更する。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「23:00-10:00」と表示される。
【0043】
図6は、実施形態に係る情報処理装置における別の時間範囲変更の画面遷移の一例を示す図である。図6では、部分画像G5の終了時刻部分に対するドラッグ操作をした場合であって12時の位置を2回超えた(日にちを跨いだ)場合である。図6左図には、アナログ時計画像G0に、時間範囲受付部21によって受け付けられた開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分画像G5が重畳して表示部40に表示されている。また、時間範囲を示す開始時刻と終了時刻とが表示されている。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「3:00-12:00」と表示されている。部分画像G5は、「3:00-12:00」の時間範囲に対応する画像である。
【0044】
符号e1に示すように、ユーザは、操作部50を介して、表示部40に表示されている部分画像G5の終了時刻部分に対して、指を使ってドラッグ操作を開始する。すると、操作受付部22は、部分画像G5の終了時刻部分に対するドラッグ操作を受け付ける。
【0045】
符号e2に示すように、ユーザは、操作部50を介して、指を使って終了時刻部分に対するドラッグ操作を行う。すると、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作に応じて、部分画像G5の幅および時間範囲を変更する。すなわち、時間範囲変更部23は、ドラッグ操作に応じて、終了時刻部分をアナログ時計画像G0が示すアナログ時計の中心を軸として旋回移動し、部分画像G5の幅を変更する。
【0046】
さらに、ユーザは、終了時刻部分に対するドラッグ操作を12時の位置を超えて行う。すると、時間範囲変更部23は、12時の位置までの時間範囲に対応する部分画像G5aをアナログ時計画像G0の中心側に縮小する。そして、時間範囲変更部23は、12時の位置を超える時間範囲に対応する部分画像G5bを、縮小した部分画像G5aの外側になるようにして、全体の部分画像G5a、G5bおよび時間範囲を変更する。
【0047】
さらに、ユーザは、終了時刻部分に対するドラッグ操作を再び12時の位置を超えて行う。すると、時間範囲変更部23は、12時の位置までの時間範囲に対応する部分画像G5bをアナログ時計画像G0の中心側に縮小する。そして、時間範囲変更部23は、12時の位置を超える時間範囲に対応する部分画像G5cを、縮小した部分画像G5bの外側になるようにして、全体の部分画像G5a、G5b、G5cおよび時間範囲を変更する。ここでは、開始時刻と終了時刻とを示す時間範囲は、「3:00-4:00+1」と表示される。時間範囲の「+1」は、1日後(日を跨いだこと)を意味する。すなわち、時間範囲変更部23は、2日に渡る時間範囲を示すことができる。
【0048】
このようにして、時間範囲変更部23は、アナログ時計画像G0が示す1つのアナログ時計の中で、12時の位置を超えるごとに段階的に時間範囲を示す部分画像を増やして、全体の部分画像および時間範囲を変更することができる。
【0049】
〔処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の制御部20による情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理装置による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0050】
図7に示すように、制御部20は、時間範囲の変更要求があったか否かを判定する(ステップS11)。時間範囲の変更要求がなかったと判定した場合には(ステップS11;No)、制御部20は、時間範囲の変更要求があるまで、判定処理を繰り返す。
【0051】
一方、時間範囲の変更要求があったと判定した場合には(ステップS11;Yes)、制御部20は、アナログ時計画像(時間範囲無)情報31を展開したアナログ時計画像上に、指定された時間範囲に対応する部分画像を重畳して表示する(ステップS12)。
【0052】
そして、制御部20は、部分画像に対する操作部50へのドラッグ操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS13)。ドラッグ操作を受け付けたと判定した場合には(ステップS13;Yes)、制御部20は、部分画像内に対するドラッグ操作であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0053】
部分画像内に対するドラッグ操作であると判定した場合には(ステップS14;Yes)、制御部20は、部分画像内に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理を実行する(ステップS15)。なお、部分画像内に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理のフローチャートについては、後述する。そして、制御部20は、ステップS20に移行する。
【0054】
一方、部分画像内に対するドラッグ操作でないと判定した場合には(ステップS14;No)、制御部20は、部分画像の境界部分に対するドラッグ操作であるか否かを判定する(ステップS16)。部分画像の境界部分に対するドラッグ操作でないと判定した場合には(ステップS16;No)、制御部20は、ステップS20に移行する。
【0055】
一方、部分画像の境界部分に対するドラッグ操作であると判定した場合には(ステップS16;Yes)、制御部20は、部分画像の境界部分に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理を実行する(ステップS17)。なお、部分画像の境界部分に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理のフローチャートについては、後述する。そして、制御部20は、ステップS20に移行する。
【0056】
ステップS13において、ドラッグ操作を受け付けていないと判定した場合には(ステップS13;No)、制御部20は、部分画像に対するピンチ操作であるか否かを判定する(ステップS18)。ここでいうピンチ操作とは、ピンチイン操作またはピンチアウト操作のことをいう。部分画像に対するピンチ操作でないと判定した場合には(ステップS18;No)、制御部20は、ステップS20に移行する。
【0057】
一方、部分画像に対するピンチ操作であると判定した場合には(ステップS18;Yes)、制御部20は、ピンチ操作に応じた時間範囲変更処理を実行する(ステップS19)。なお、ピンチ操作に応じた時間範囲変更処理のフローチャートについては、後述する。そして、制御部20は、ステップS20に移行する。
【0058】
ステップS20において、制御部20は、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS20)。制御部20は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合、時間範囲の変更を終了するための操作が行われたと判定した場合に、動作終了タイミングになったと判定する。
【0059】
動作終了タイミングになっていないと判定した場合には(ステップS20;No)、制御部20は、次の操作を受け付けるべく、ステップS13に移行する。一方、動作終了タイミングになったと判定した場合には(ステップS20;Yes)、制御部20は、図7に示す情報処理を終了する。
【0060】
図8は、実施形態に係る情報処理装置による部分画像内に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8に示すように、制御部20は、部分画像内に対するドラッグ操作が終了したか否かを判定する(ステップS31)。部分画像内に対するドラッグ操作が終了していないと判定した場合には(ステップS31;No)、制御部20は、部分画像内に対するドラッグ操作が終了するまで、判定処理を繰り返す。
【0061】
一方、部分画像内に対するドラッグ操作が終了したと判定した場合には(ステップS31;Yes)、制御部20は、時間範囲を、終了した際の部分画像の位置に応じた、開始時刻と終了時刻との時間範囲に変更する(ステップS32)。そして、制御部20は、部分画像内に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理を終了する。
【0062】
図9は、実施形態に係る情報処理装置による部分画像の境界部分に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9に示すように、制御部20は、境界部分に対するドラッグ操作が12時の位置を超えたか否かを判定する(ステップS41)。境界部分に対するドラッグ操作が12時の位置を超えていないと判定した場合には(ステップS41;No)、制御部20は、境界部分に対するドラッグ操作に応じた部分画像を表示する(ステップS42)。そして、制御部20は、ステップS44に移行する。
【0063】
一方、境界部分に対するドラッグ操作が12時の位置を超えたと判定した場合には(ステップS41;Yes)、制御部20は、12時の位置までの部分画像をアナログ時計画像の中心側に縮小し、12時の位置を超えた新たな部分画像を縮小した部分画像の外側に表示する(ステップS43)。そして、制御部20は、ステップS44に移行する。
【0064】
ステップS44において、制御部20は、境界部分に対するドラッグ操作が終了したか否かを判定する(ステップS44)。境界部分に対するドラッグ操作が終了していないと判定した場合には(ステップS44;No)、制御部20は、境界部分に対するドラッグ操作を継続すべく、ステップS41に移行する。
【0065】
一方、境界部分に対するドラッグ操作が終了したと判定した場合には(ステップS44;Yes)、制御部20は、時間範囲を、終了した際の部分画像の位置に応じた、開始時刻と終了時刻との時間範囲に変更する(ステップS45)。そして、制御部20は、部分画像の境界部分に対するドラッグ操作に応じた時間範囲変更処理を終了する。
【0066】
図10は、実施形態に係る情報処理装置によるピンチ操作に応じた時間範囲変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10に示すように、制御部20は、部分画像内に対するピンチ操作が終了したか否かを判定する(ステップS51)。部分画像に対するピンチ操作が終了していないと判定した場合には(ステップS51;No)、制御部20は、部分画像に対するピンチ操作が終了するまで、判定処理を繰り返す。
【0067】
一方、部分画像に対するピンチ操作が終了したと判定した場合には(ステップS51;Yes)、制御部20は、時間範囲を、終了した際の部分画像の位置に応じた、開始時刻と終了時刻との時間範囲に変更する(ステップS52)。そして、制御部20は、部分画像に対するピンチ操作に応じた時間範囲変更処理を終了する。
【0068】
〔変形例〕
上述した例では、表示制御部24は、現在処理中の処理対象の部分画像を表示する前に、既に処理した別の部分画像を表示している場合には、例えばそれぞれの部分画像を異なる色で表示するようにしてもよい。そして、それぞれの部分画像が重なる場合には、表示制御部24は、重なる部分を例えば淡い色で表示するようにしてもよい。
【0069】
〔ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。以下、情報処理装置1を例に挙げて説明する。図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0070】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0071】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークを介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークを介して他の機器へ送信する。
【0072】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0073】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0074】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部20の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部30内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0075】
〔その他〕
なお、上記実施形態において説明した情報処理は、例えば、スケジューラにおける組み込みユーザインターフェースとして適用できる。
【0076】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0077】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図1に示した時間範囲受付部21および操作受付部22が統合されてもよい。また、例えば、記憶部30に記憶される情報は、ネットワークを介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
【0078】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0079】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、表示部40と、操作部50と、時間範囲変更部23とを備える。表示部40は、アナログ時計から時分を示す針を除いたコンテンツを表示する。表示部40は、アナログ時計のコンテンツ上に、指定された開始時刻と終了時刻との時間範囲に対応する部分コンテンツを重畳して表示する。時間範囲変更部23は、部分コンテンツに対する操作部50への操作に応じて、部分コンテンツに対応する時間範囲を変更する。これにより、情報処理装置1は、時間の範囲の変更を容易に受け付けることができる。
【0080】
また、時間範囲変更部23は、部分コンテンツに対する操作部50へのドラッグ操作に応じて、部分コンテンツの位置および部分コンテンツに対応する時間範囲を変更する。これにより、情報処理装置1は、部分コンテンツに対するドラッグ操作を用いることで、時間の範囲を容易に変更することができる。
【0081】
また、時間範囲変更部23は、部分コンテンツに対する操作部50へのピンチイン操作またはピンチアウト操作に応じて、部分コンテンツの幅および部分コンテンツに対応する時間範囲を変更する。これにより、情報処理装置1は、部分コンテンツに対するピンチイン操作またはピンチアウト操作を用いることで、時間の範囲を容易に変更することができる。
【0082】
また、時間範囲変更部23は、部分コンテンツに含まれる時間範囲の境界部分に対する操作部50へのドラッグ操作に応じて、部分コンテンツの幅および部分コンテンツに対応する時間範囲を変更する。これにより、情報処理装置1は、部分コンテンツに含まれる時間範囲の境界部分に対するドラッグ操作を用いることで、時間の範囲における開始時刻や終了時刻を容易に変更することができる。
【0083】
また、時間範囲変更部23は、境界部分が12時の位置を超えると、12時の位置までの時間範囲に対応する部分コンテンツをアナログ時計のコンテンツの中心側に縮小する。時間範囲変更部23は、12時の位置を超える時間範囲に対応する部分コンテンツを、縮小した部分コンテンツの外側になるように、部分コンテンツおよび部分コンテンツに対応する時間範囲を変更する。これにより、情報処理装置1は、12時間を超える時間の範囲を容易に受けることができる。
【0084】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0085】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、時間範囲受付部21は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0086】
1 情報処理装置
10 通信部
20 制御部
21 時間範囲受付部
22 操作受付部
23 時間範囲変更部
24 表示制御部
30 記憶部
31 アナログ時計画像(時間範囲無)情報
32 アナログ時計画像(時間範囲有)情報
40 表示部
50 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11