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特許7387755情報配置方法、ネットワーク機器と端末機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】情報配置方法、ネットワーク機器と端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20231120BHJP
   H04W 76/28 20180101ALI20231120BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20231120BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W76/28
H04W72/23
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021557439
(86)(22)【出願日】2020-03-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2020078617
(87)【国際公開番号】W WO2020192412
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-10-04
(31)【優先権主張番号】201910239313.5
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】鮑 ▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】陳 力
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/033017(WO,A1)
【文献】特開2014-007559(JP,A)
【文献】InterDigital Inc.,C-DRX with Multiple Configurations[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706683,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706683.zip>,2017年06月16日
【文献】Qualcomm Incorporated,Triggering Adaptation of UE Power Consumption Characteristics[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1900912,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900912.zip>,2019年01月12日
【文献】Intel Corporation,On Potential Techniques for UE Power Saving,3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902508,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1902508.zip>,2019年02月16日
【文献】LG Electronics Inc.,Consideration for DRX in NR,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706750,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706750.zip>,2017年06月16日
【文献】Ericsson,BWP Inactivity Timer and DRX,3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1713941,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1713941.zip>,2017年11月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器に用いられる情報配置方法であって、
端末機器に不連続受信DRX配置情報を送信することを含み、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数であり、
前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、
前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータが、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータを含み、
前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータが、配置値の現れるDRXパラメータと配置値の現れないDRXパラメータからなり、
前記第一のDRX配置が、前記第二のDRX配置における配置値の現れないDRXパラメータを備え、前記第二のDRX配置における配置値の現れないDRXパラメータ、前記第二のDRX配置における配置値は、前記第一のDRX配置における配置値と同一であり、
ここで、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータと、前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータとは同一であり、前記第二のDRX配置における配置値の現れるDRXパラメータは、前記第一のDRX配置における一部又は全部のDRXパラメータであり、前記一部又は全部のDRXパラメータ、前記第一のDRX配置における配置値は、前記第二のDRX配置における配置値と異なり、
又は、
ここで、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータが、前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータのサブセットであり、前記第二のDRX配置における配置値の現れるDRXパラメータには、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータが含まれず、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値が含まれ、
又は、
ここで、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における第一の部分のDRXパラメータが前記第二のDRX配置において無効であることを指示するための無効指示情報が含まれる、情報配置方法。
【請求項2】
前記DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれ、
そのうち、前記第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、前記第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記MセットのDRX配置におけるターゲットDRXパラメータとアクティブ化リソースセットとの間には、関連関係が存在し、
そのうち、前記ターゲットDRXパラメータは、前記端末機器が前記アクティブ化リソースセット上でDRX操作を実行する時に使用したDRXパラメータであり、前記アクティブ化リソースセットは、キャリア又は一部の帯域幅BWPを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、各セットのDRX配置には、一つの配置識別子が付帯されており、又は、
前記DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれ、各セットの第二のパラメータセットには、一つのサブ配置識別子が付帯されており、
そのうち、前記第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、前記第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、各セットのDRX配置がRRCシグナリングにおける位置と、配置識別子との間には、マッピング関係が存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
端末機器に用いられる情報配置方法であって、
ネットワーク機器からのDRX配置情報を受信することを含み、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数であり、
前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータが、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータを含み、
前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータが、配置値の現れるDRXパラメータと配置値の現れないDRXパラメータからなり、
前記第一のDRX配置が、前記第二のDRX配置における配置値の現れないDRXパラメータを備え、前記第二のDRX配置における配置値の現れないDRXパラメータ、前記第二のDRX配置における配置値は、前記第一のDRX配置における配置値と同一であり、
ここで、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータと、前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータとは同一であり、前記第二のDRX配置における配置値の現れるDRXパラメータは、前記第一のDRX配置における一部又は全部のDRXパラメータであり、前記一部又は全部のDRXパラメータ、前記第一のDRX配置における配置値は、前記第二のDRX配置における配置値と異なり、
又は、
ここで、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータが、前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータのサブセットであり、前記第二のDRX配置における配置値の現れるDRXパラメータには、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータが含まれず、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値が含まれ、
又は、
ここで、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における第一の部分のDRXパラメータが前記第二のDRX配置において無効であることを指示するための無効指示情報が含まれる、情報配置方法。
【請求項7】
前記第二のDRX配置に基づいてDRX操作を実行する時に、前記第一のDRX配置において指定されるDRXパラメータの配置値を多重化することを決定すれば、前記指定されるDRXパラメータの配置値及び前記第二のDRX配置に現れるDRXパラメータの配置値に基づいて、DRX操作を実行することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれ、
そのうち、前記第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、前記第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なり、
前記第一のパラメータセットにおける固定DRXパラメータの配置値、及び指定されるサブ配置識別子に対応する第二のパラメータセットにおける可変DRXパラメータの配置値に基づいて、DRX操作を実行することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記DRX配置情報を受信した後、前記方法は、
アクティブ化リソースセット上で、前記MセットのDRX配置におけるターゲットDRXパラメータを使用してDRX操作を実行することをさらに含み、前記ターゲットDRXパラメータと、キャリア又はBWPを含む前記アクティブ化リソースセットとの間に、関連関係が存在する、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、各セットのDRX配置には、一つの配置識別子が付帯されており、又は、
前記DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれ、各セットの第二のパラメータセットには、一つのサブ配置識別子が付帯されており、
そのうち、前記第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、前記第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なり、
又は、
前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、各セットのDRX配置がRRCシグナリングにおける位置と、配置識別子との間には、マッピング関係が存在する、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記複数セットのDRX配置には、前記端末機器がDRX状態をアクティブ化する時にDRX操作を実行するための一セットのデフォルト配置が含まれ、
前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、前記デフォルト配置は、前記MセットのDRX配置のうち、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置であり、又は、
前記デフォルト配置は、前記MセットのDRX配置のうち、指定される配置識別子に対応するDRX配置である、請求項6に記載の方法
【請求項12】
前記DRX配置情報には、前記デフォルト配置の配置識別子であるデフォルト識別子が付帯されており、又は、
前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、前記MセットのDRX配置には、いずれもDRX配置がデフォルト配置であるかどうかを指示するための識別子が含まれ、前記デフォルト配置における前記識別子は、デフォルト値であり、残りのDRX配置における前記識別子は、前記デフォルト値ではなく、又は、
前記デフォルト配置には、前記識別子が含まれ、且つ前記識別子は、前記デフォルト値であり、残りのDRX配置には、前記識別子が含まれない、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記DRX配置情報を受信した時、前記方法は、
DRX操作を実行することをさらに含み、
及び/又は、
前記DRX配置情報を受信した時、前記方法は、
前記MセットのDRX配置を記憶することをさらに含む、請求項6に記載の方法
【請求項14】
前記DRX配置情報には、DRX状態オプションが付帯されており、前記DRX状態オプションは、前記端末機器が前記DRX配置情報を受信した時に前記DRX状態オプションに対応する操作を実行するために用いられ、
前記DRX状態オプションは、アクティブ化を含み、そのうち、前記DRX配置情報を受信した時、前記方法は、前記DRX状態オプションに基づいて、DRX操作を実行することをさらに含み、又は、
記DRX状態オプションは、非アクティブ化であり、そのうち、前記DRX配置情報を受信した時、前記方法は、前記DRX状態オプションに基づいて、前記MセットのDRX配置を記憶することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記DRX配置情報には、操作指示情報が付帯されており、前記操作指示情報は、前記DRX配置情報を受信した後、第一の時刻にDRX状態をアクティブ化すること、第二の時刻に非アクティブ化操作を実行すること、のうちの少なくとも一つの操作を実行するよう前記端末機器に指示するために用いられる、請求項6に記載の方法。
【請求項16】
前記DRX配置情報を受信した後、前記方法は、
前記第一の時刻に、DRX操作を実行することをさらに含む、請求項15に記載の方法
【請求項17】
前記DRX配置情報を受信した後、前記方法は、
前記第二の時刻に、前記複数セットのDRX配置を記憶することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記DRX配置情報を受信した後、前記方法は、
前記第二の時刻に、前記第二の時刻のDRX配置に対して非アクティブ化操作を実行し、前記第二の時刻より遅い前記第一の時刻に、DRX操作を実行することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記DRX配置情報を受信した後、前記方法は、
前記第一の時刻に、DRX操作を実行し、前記第一の時刻より遅い前記第二の時刻に、前記第二の時刻のDRX配置に対して非アクティブ化操作を実行することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記ネットワーク機器からの、前記端末機器が指定されるDRX配置に自動的に復帰するための条件情報を受信することをさらに含み、
前記条件情報は、予め設定される時間の長さを含み、
そのうち、前記自動復帰条件情報を受信した後、前記方法は、
第一の時間の長さが前記予め設定される時間の長さ以上である時、前記指定されるDRX配置に復帰すること、又は、前記第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、前記指定されるDRX配置に復帰することをさらに含み、前記第一の時間の長さは、前記端末機器に上り下りリンクデータ伝送がない時の積算時間の長さであり、
又は、
前記条件情報は、予め設定されるDRX周期個数を含み、
そのうち、前記自動復帰条件情報を受信した後、前記方法は、
第一の時間の長さに含まれるDRX周期数が前記予め設定されるDRX周期個数以上である時、前記指定されるDRX配置に復帰すること、又は、
前記第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、前記指定されるDRX配置に復帰し、前記第一の時間の長さは、前記端末機器に上り下りリンクデータ伝送がない時の積算時間の長さであることをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項21】
前記DRX配置情報を受信した後、前記方法は、
前記ネットワーク機器からの、前記MセットのDRX配置に対して再配置を行うための再配置指示情報を受信することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項22】
前記再配置は、全量配置を含み、且つ、前記再配置指示情報には、NセットのDRX配置が含まれ、Nは、1以上の整数であり、
そのうち、前記再配置指示情報を受信した後、前記方法は、
前記MセットのDRX配置を前記NセットのDRX配置に更新することをさらに含み、 又は、
前記再配置は、増分配置を含み、前記再配置指示情報には、LセットのDRX配置が含まれ、Lは、1以上の整数であり、
そのうち、前記再配置指示情報を受信した後、前記方法は、
前記MセットのDRX配置の上で、前記LセットのDRX配置を新規追加することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ネットワーク機器からのDRX配置情報を受信する受信モジュールを含み、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数であり、
前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータが、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータを含み、
前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータが、配置値の現れるDRXパラメータと配置値の現れないDRXパラメータからなり、
前記第一のDRX配置が、前記第二のDRX配置における配置値の現れないDRXパラメータを備え、前記第二のDRX配置における配置値の現れないDRXパラメータ、前記第二のDRX配置における配置値は、前記第一のDRX配置における配置値と同一であり、
ここで、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータと、前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータとは同一であり、前記第二のDRX配置における配置値の現れるDRXパラメータは、前記第一のDRX配置における一部又は全部のDRXパラメータであり、前記一部又は全部のDRXパラメータ、前記第一のDRX配置における配置値は、前記第二のDRX配置における配置値と異なり、
又は、
ここで、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータが、前記第二のDRX配置におけるDRXパラメータのサブセットであり、前記第二のDRX配置における配置値の現れるDRXパラメータには、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータが含まれず、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値が含まれ、
又は、
ここで、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における第一の部分のDRXパラメータが前記第二のDRX配置において無効であることを指示するための無効指示情報が含まれる、端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月27に中国で提出された中国特許出願番号No.201910239313.5の優先権を主張しており、同出願の内容の全てのは、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信分野に関し、特に情報配置方法、ネットワーク機器と端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
端末機器は、ネットワーク機器との通信する過程中、端末機器の電力量を節約し、端末機器の消費電力を低減するために、端末機器は、物理下りリンク制御信道(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を不連続的にモニタリングして、ネットワーク機器により発行された情報を不連続的に受信することができる。通常、端末機器のこのような情報受信方式は、不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)と呼ばれてもよい。
【0003】
端末機器がDRX操作を実行することを容易にするために、ネットワーク機器は、端末機器のために一セットのDRXパラメータを配置してもよく、それによって、端末機器が配置された一セットのDRXパラメータに基づいてDRX操作を実行することができる。しかしながら、実際の応用では、ネットワーク機器により配置されたDRXパラメータの配置値は、一般的に固定されており、端末機器の業務が変化するか、又はバッテリ状態が変化する時、業務とバッテリ状態にうまく適応することができなく、それによって、端末機器の業務と節電性能に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、DRXにおいて、ネットワーク機器が端末機器のために一セットのDRXパラメータを配置するだけであるため、端末機器の業務とバッテリ状態にうまく適応できず、それによって、端末機器の業務と節電性能に影響を与えるという問題を解決するための情報配置方法、ネットワーク機器と端末機器を提供する。
【0005】
上記技術課題を解決するために、本開示は、以下のように実現される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の方面によれば、ネットワーク機器に用いられる情報配置方法を提供した。この情報配置方法は、
端末機器に不連続受信DRX配置情報を送信することを含み、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0007】
第二の方面によれば、端末機器に用いられる情報配置方法を提供した。この情報配置方法は、
ネットワーク機器からのDRX配置情報を受信することを含み、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0008】
第三の方面によれば、ネットワーク機器を提供した。このネットワーク機器は、
端末機器に不連続受信DRX配置情報を送信する送信モジュールを含み、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0009】
第四の方面によれば、端末機器を提供した。この端末機器は、
ネットワーク機器からのDRX配置情報を受信する受信モジュールを含み、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0010】
第五の方面によれば、ネットワーク機器を提供した。このネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第一の方面に記載の方法のステップを実現させる。
【0011】
第六の方面によれば、端末機器を提供した。この端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第二の方面に記載の方法のステップを実現させる。
【0012】
第七の方面によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供した。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載の方法のステップを実現させる。
【0013】
第八の方面によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供した。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第二の方面に記載の方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の実施例により提供された技術案では、ネットワーク機器は、端末機器のために複数セットのDRX配置を配置することができるため、ネットワーク機器は、端末機器の現在の業務特性又はバッテリ状態に基づいて、適切な一セットのDRX配置を柔軟に選択することができ、それによって、端末機器の業務伝送需要により良く適応し、端末機器の電力量を節約する目的を実現させ、バッテリ効率とユーザ体験を向上させることができる。
【0015】
ここに説明する添付図面は、本開示のさらなる理解を提供するために使用され、本開示の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するために使用され、本開示に対する不適切な限定を構成しない。添付図面において、
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の一実施例の情報配置方法のフロー概略図である。
図2】本開示の一実施例の情報配置方法のフロー概略図である。
図3】本開示の一実施例のネットワーク機器の構造概略図である。
図4】本開示の一実施例の端末機器の構造概略図である。
図5】本開示の一実施例のネットワーク機器の構造概略図である。
図6】本開示の一実施例の端末機器の構造概略図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
関連技術では、ネットワーク機器は、端末機器のためにDRXパラメータを配置することができ、それによって、端末機器は、DRXパラメータに基づいてDRX操作を実行し、端末機器の電力量を節約することができる。通常、ネットワーク機器は、端末機器のためにDRXパラメータを配置する時、一セットのDRX配置を配置することができ、このセットのDRX配置において、端末機器がDRX操作を実行する時に使用しなければならないパラメータの配置値、及び、使用する可能性があるパラメータの配置値を含んでもよい。例えば、DRX長周期に関連するパラメータの配置値、DRX短周期に関連するパラメータの配置値、伝送に関連するパラメータの配置値などである。
【0018】
しかしながら、実際の応用では、これらのDRXパラメータの配置値は、一般的に固定されており、動的な調整をサポートしないため、端末機器は、これらのパラメータに基づいてDRX操作を実行するプロセスにおいて、端末機器の業務が変化するか、又はバッテリ状態が変化する時、業務又はバッテリ状態にうまく適応することができなくなり、それによって、端末機器の業務と節電性能に影響を与える。
【0019】
これに鑑み、本開示の実施例は、情報配置方法、端末機器とネットワーク機器を提供する。この方法がネットワーク機器に用いられる場合、端末機器に不連続受信DRX配置情報を送信することを含んでもよく、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0020】
このように、ネットワーク機器は、端末機器のために複数セットのDRX配置を配置することができるため、ネットワーク機器は、端末機器の現在の業務特性又はバッテリ状態に基づいて、適切な一セットのDRX配置を柔軟に選択することができ、それによって、端末機器の業務伝送需要により良く適応し、端末機器の電力量を節約する目的を実現させ、バッテリ効率とユーザ体験を向上させることができる。
【0021】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0022】
本開示の技術案は、様々な通信システム、例えば、長期的進化(Long Term Evolution、LTE)/拡張型長期的進化(Long Term Evolutionadvanced、LTE-A)システム、LTE周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレックス(Time Division Duplex、TDD)システム、汎用移動通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)又はグローバルインターオペラビリティマイクロ波アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Acess、WiMAX)通信システム、5Gシステム、又はニューラジオ(New Radio、NR)システムなどに用いられてもよい。
【0023】
端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)と理解されてもよく、移動端末(Mobile Terminal)、移動ユーザ機器などと呼ばれてもよく、無線アクセスネットワーク(例えば、Radio Access Network、RAN)を介して一つ又は複数のコアネットワークと通信できる。端末機器は、移動端末、例えば移動電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)と、移動端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型の移動装置であってもよく、ドローン、飛行体などの飛行機器であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークとボイス及び/又はデータを交換する。
【0024】
ネットワーク機器は、コアネットワークと理解されてもよく、基地局と理解されてもよく、そのうち、基地局は、GSM(登録商標)又はCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、WCDMAにおける基地局(NodeB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(eNB又はe-NodeB、evolutional Node B)及5G基地局(gNB)、及び後続進化通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよく、本開示では限定しないが、記述の便宜上、以下の実施例は、gNBを例として説明する。
【0025】
以下では、添付図面を結びつけながら、本開示の各実施例により提供された技術案について詳細に説明する。
【0026】
図1は、本開示の一実施例の情報配置方法のフロー概略図であり、前記方法は、ネットワーク機器に用いられ、前記方法は、下記の通りである。
【0027】
S102、端末機器に不連続受信DRX配置情報を送信し、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0028】
S102において、ネットワーク機器は、端末機器のためにDRXパラメータを配置する時、端末機器にDRX配置情報を送信してもよく、そのうち、このDRX配置情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングに付帯されてもよく、具体的に、端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられてもよく、Mは、2以上の整数である。
【0029】
このように、ネットワーク機器は、端末機器のために複数セットのDRX配置を配置することができるため、ネットワーク機器は、端末機器の現在の業務特性又はバッテリ状態に基づいて適切な一セットのDRX配置を柔軟に選択することができ、それによって、端末機器の業務伝送需要により良く適応することができ、端末機器の電力量を節約する目的を実現させる。
【0030】
本実施例では、DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれてもよく、そのうち、M=2である場合、第一のDRX配置と第二のDRX配置は、一セットのDRX配置をそれぞれ代表し、Mが2より大きい場合、第一のDRX配置は、そのうちの一セットのDRX配置であり、第二のDRX配置は、残りのDRX配置のうちのいずれか一つのDRX配置であってもよい。
【0031】
選択的に、第一のDRX配置は、端末機器がDRX状態をアクティブ化する時にDRX操作を実行するためのデフォルト配置であってもよく、又は、第一のDRX配置は、MセットのDRX配置のうち、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置であってもよい。
【0032】
第一のDRX配置については、ネットワーク機器は、第一のDRX配置において第一のDRX配置に必要なDRXパラメータの配置値を配置してもよく、そのうち、第一のDRX配置に必要なDRXパラメータは、
DRX長周期の周期とオフセット(drx-LongCycleStartOffset)、
DRX持続モニタリングタイマーの長さ(drx-onDurationTimer)、
DRXスロットオフセット量(drx-SlotOffset)、
DRX非アクティブ化タイマーの長さ(drx-InactivityTimer)、
下りリンクハイブリット自動再送要求ラウンドトリップタイム(DL HARQ RTT、Down Link Hybrid Automatic Repeat request Round-Trip Time)タイマーの長さ(drx-HARQ-RTT-TimerDL)、
上りリンク(uplink)HARQ RTTタイマーの長さ(drx-HARQ-RTT-TimerUL)、
下りリンク再送タイマーの長さ(drx-RetransmissionTimerDL)、
上りリンク再送タイマーの長さ(drx-RetransmissionTimerUL)、
DRX短周期の周期とオフセット(drx-ShortCycle)、
DRX短周期の使用時間の長さ(drx-ShortCycleTimer)のうちの少なくとも二つを含んでもよい。
【0033】
第二のDRX配置については、ネットワーク機器は、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、少なくとも以下のいくつかの方式を採用してもよく、
一番目の実現方式、
第一のDRX配置におけるDRXパラメータがいずれも第二のDRX配置に必要なパラメータである場合では、
これらのDRXパラメータの配置値はいずれも、それが第一のDRX配置における配置値と異なると、第二のDRX配置においてこれらのDRXパラメータの配置値を与える必要があり、即ち第二のDRX配置には、第一のDRX配置における全てのDRXパラメータが含まれてもよく、且つこの全てのDRXパラメータの配置値は、それが第一のDRX配置における配置値と異なり、
これらのDRXパラメータにおける一部のDRXパラメータの配置値は、それが第一のDRX配置における配置値と同じであると、この部分のDRXパラメータの配置値は、第二のDRX配置において現れず、第一のDRX配置におけるものと異なる配置値のみが現れることが黙認されてもよい。即ち第二のDRX配置には、第一のDRX配置における一部のDRXパラメータが含まれてもよく、且つ、この部分のDRXパラメータが第一のDRX配置における配置値は、それが第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0034】
例えば、第一のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、A、B、C、D、Eという五つのDRXパラメータの配置値を配置した場合では、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、A、B、C、D、Eという五つのDRXパラメータを配置することも必要であれば、さらに、BとCの配置値が第一のDRX配置におけるBとCの配置値と同じであると、第二のDRX配置に対する配置結果は、第二のDRX配置には、A、DとEの配置値が含まれ、BとCの配置値が含まれないことであり、A、B、C、DとEの配置値が第一のDRX配置におけるA、B、C、D、Eの配置値と異なると、第二のDRX配置に対する配置結果は、第二のDRX配置には、A、B、C、DとEの配置値が含まれることである。
【0035】
選択的に、第二のDRX配置は、第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータも必要がある場合、第二のDRX配置において他のDRXパラメータの配置値を配置することも必要があり、即ち第二のDRX配置には、第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値がさらに含まれる。
【0036】
例えば、第一のDRX配置には、A、B、C、D、Eという五つのDRXパラメータの配置値が含まれ、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、パラメータA、B、C、D、E及びFを配置する必要があり、且つ、B、C、Dの配置値が第一のDRX配置におけるB、C、Dの配置値と同じであれば、第二のDRX配置に対する配置結果は、第二のDRX配置には、A、E及びFの配置値が含まれ、BとCとDの配置値が含まれないことである。
【0037】
選択的に、第二のDRX配置には、第一のDRX配置における全てのDRXパラメータが含まれ、この全てのDRXパラメータが第一のDRX配置における配置値は、それが第二のDRX配置における配置値と同じであり、なお、第二のDRX配置には、第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータがさらに含まれる場合、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、第二のDRX配置には、第一のDRX配置におけるDRXパラメータが含まれないが、第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値が含まれるようにしてもよい。
【0038】
例えば、第一のDRX配置には、A、B、C、D、Eという五つのDRXパラメータの配置値が含まれ、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、パラメータA、B、C、D、E及びFを配置する必要があり、且つ、A、B、C、D及びEの配置値が第一のDRX配置におけるA、B、C、D、Eの配置値と同じであれば、第二のDRX配置に対する配置結果は、第二のDRX配置には、Fの配置値が含まれ、A、B、C、D及びEの配置値が含まれないことである。
【0039】
これより分かるように、一番目の方式では、ネットワーク機器は、第一のDRX配置においてそれに必要なDRXパラメータを配置してもよく(選択的に、第一のDRX配置には、以上に記載の10個のDRXパラメータが含まれてもよく、上記10個のDRXパラメータにおいて選択的なDRXパラメータ(例えばDRX短周期に関連するパラメータ)以外の他のDRXパラメータが含まられてもよい)、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、第一のDRX配置を基準とし、第二のDRX配置に必要なDRXパラメータが第一のDRX配置におけるDRXパラメータと同じであると、第二のDRX配置において第一のDRXと異なる配置値が付帯される必要があるだけであり、第一のDRXと同じである配置値が付帯されないことが黙認され、第二のDRX配置には、第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータがさらに含まれると、第二のDRX配置において他のDRXパラメータの配置値が付帯されてもよい。
【0040】
説明すべきことは、第二のDRX配置において付帯されないことが黙認される配置値については、第一のDRX配置における相応な配置値を多重化してもよく、即ち、端末機器は、第二のDRX配置に基づいてDRX操作を実行する時に、第一のDRX配置における指定されるDRXパラメータの配置値及び第二のDRX配置におけるDRXパラメータの配置値に基づいてDRX操作を実行することができ、この指定されるDRXパラメータの配置値は、即ち第二のDRX配置において現れないことが黙認される配置値である。
【0041】
二番目の実現方式、
第二のDRX配置に必要なDRXパラメータが第一のDRX配置における一部のDRXパラメータであれば、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、第二のDRX配置には、第一のDRX配置における第一の部分のDRXパラメータが第二のDRX配置において無効であることを指示するための無効指示情報が含まれてもよい。
【0042】
さらに、第一のDRX配置における第二のDRX配置に必要な部分のDRXパラメータについては、ネットワーク機器は、これらのDRXパラメータを配置する時、実現方式は、上記一番目の実現方式と同じであってもよく、即ち、第二のDRX配置には、第一のDRX配置における第二の部分のDRXパラメータがさらに含まれてもよく、この第二の部分のDRXパラメータが第一のDRX配置における配置値は、それが第二のDRX配置における配置値と異なる。ここで説明の繰り返しを省略する。
【0043】
例えば、第一のDRX配置には、A、B、C、D、Eという五つのDRXパラメータの配置値が含まれ、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、第二のDRX配置は、パラメータA、B、C、Dが必要であるが、パラメータEが必要でなければ、さらに、
A、B、C、Dの配置値がいずれも第一のDRX配置におけるA、B、C、Dの配置値と異なると、第二のDRX配置に対する配置結果は、第二のDRX配置には、A、B、C、Dの配置値及びEの無効指示情報が含まれることであり、
A、B、C、Dの配置値がいずれも第一のDRX配置におけるA、B、C、Dの配置値と同じである場合、第二のDRX配置に対する配置結果は、第二のDRX配置には、Eの無効指示情報が含まれることであり、
BとCの配置値が第一のDRX配置におけるBとCの配置値と同じであると、第二のDRX配置に対する配置結果は、第二のDRX配置には、AとDの配置値が含まれるが、BとCの配置値が含まれなく、且つEの無効指示情報が含まれることである。
【0044】
これより分かるように、二番目の実現方式では、ネットワーク機器は、第一のDRX配置においてそれに必要なDRXパラメータを配置してもよく(選択的に、第一のDRX配置には、以上に記載の10個のDRXパラメータが含まれてもよい)、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、第一のDRX配置を基準とし、第一のDRX配置における一部のDRXパラメータが必要でないと、第二のDRX配置には、この部分のDRXパラメータが第二のDRX配置において無効であることを指示するための無効指示情報が含まれてもよく、第一のDRX配置における、第二のDRX配置に必要な別の一部のDRXパラメータについては、第二のDRX配置において第一のDRX配置と異なる配置値が付帯される必要があるだけである。
【0045】
説明すべきことは、第二のDRX配置には、現れないことが黙認される配置値が存在すると、第一のDRX配置における相応な配置値を多重化してもよく、具体的には、上記一番目の実現方式に記載の関連内容を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0046】
三番目の実現方式、
第二のDRX配置において、第二のDRX配置に必要な全てのDRXパラメータの配置値を配置してもよく、これらのDRXパラメータは、第一のDRX配置におけるDRXパラメータと同じであってもよく、異なってもよい。そのうち、同じである場合、同じDRXパラメータのうちの少なくとも一つのDRXパラメータが第一のDRX配置における配置値は、第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0047】
例えば、第一のDRX配置には、A、B、C、D、Eという五つのDRXパラメータの配置値が含まれ、第二のDRX配置には、A、B、C、D、EとFという六つのDRXパラメータの配置値が含まれ、そのうち、第一のDRX配置におけるA、B、C、DとEの配置値は、第二のDRX配置に含まれるA、B、C、D、Eの配置値と同じである。
【0048】
また、例えば、第一のDRX配置には、A、B、C、D、Eという五つのDRXパラメータの配置値が含まれ、第二のDRX配置には、A、B、C、D、Eという五つのDRXパラメータの配置値が含まれ、そのうち、第一のDRX配置におけるA、B、C、Dの配置値は、第二のDRX配置に含まれるA、B、C、Dの配置値と同じである。
【0049】
説明すべきことは、以上に記載の一番目の実現方式と二番目の実現方式とは、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置を統合的に配置し、且つ配置方式は、差別化配置であり、差別化配置の方式によって、シグナリングオーバヘッドを節約することができると理解されてもよい。以上に記載の三番目の実現方式は、ネットワーク機器が各セットのDRX配置を単独に配置し、そのうち、各セットのDRX配置においてどれらのDRXパラメータが必要であるかによって、これらのDRXパラメータを配置すると理解されてもよい。
【0050】
実際の応用では、実際の状況に応じていずれか一つの実現方式を選択して第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置してもよく、例えば、シグナリングの節約を前提にして、上記一番目の実現方式又は二番目の実現方式を使用して配置してもよく、各セットのDRX配置の完全性を保証することを前提にして、上記三番目の実現方式を使用して配置してもよい。
【0051】
本実施例では、DRX配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれなくてもよい。具体的に、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置を配置する時、各セットのDRX配置における必要な複数のDRXパラメータについては、これらのDRXパラメータがMセットのDRX配置における配置値が変化するかどうかに基づいて、これらのDRXパラメータを分類し、固定DRXパラメータと可変DRXパラメータを得てもよく、そのうち、固定DRXパラメータの配置値がMセットのDRX配置においては固定されており、可変DRXパラメータの配置値がMセットのDRX配置においては可変である。
【0052】
ネットワーク機器は、端末機器にDRX配置情報を送信する時、DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれてもよく、そのうち、第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なる。
【0053】
このように、端末機器は、DRX配置情報を受信した時、第一のパラメータセットと一セットの第二のパラメータセットに基づいて一セットのDRX配置を決定し、第一のパラメータセットとMセットの第二のパラメータセットに基づいてMセットのDRX配置を決定してもよい。
【0054】
選択的に、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置を配置する時、一セットのDRX配置における全てのDRXパラメータをグループ化し、複数組のパラメータセットを得てもよく、一組のパラメータセットには、少なくとも一つのDRXパラメータの配置値が含まれてもよい。
【0055】
選択的に、一セットのDRX配置における全てのDRXパラメータを二組に分けてもよく、一組目のパラメータセットは、業務バースト特性に関連するDRXパラメータ、例えば、周期に関連するパラメータとDRX持続モニタリングタイマーの長さ、DRX非アクティブ化タイマーの長さなどであってもよく、二組目のパラメータセットは、伝送に関連するDRXパラメータ、例えば、DRX HARQ RTTタイマーの長さ、DRX再送タイマーの長さなどであってもよい。
【0056】
一組のパラメータセットについて、それは、Mセットの配置値に対応してもよく、一組のパラメータセットに対してパラメータ配置を行う時、その配置方法は、上述した全セットのDRX配置に対する配置原則を取ってもよい。例えば、一組目のパラメータセットについては、複数セットの配置には、いずれも一組目のパラメータセットにおける全てのDRXパラメータが含まれる場合、一セット目の配置においてこの全てのDRXパラメータの配置値を与えてもよく、残りの各セットの配置において、一セット目と同じでないパラメータ配置値を与える必要があるだけであり、その他の現れないパラメータ配置値は、一セット目における配置値と同じであることが黙認される。別の組のパラメータセットについては、いずれも類似した処理を行うことができる。
【0057】
本実施例では、ネットワーク機器は、DRXパラメータを配置する時、MセットのDRX配置におけるターゲットDRXパラメータとアクティブ化リソースセットとの間には、関連関係を確立してもよく、そのうち、ターゲットDRXパラメータは、端末機器がアクティブ化リソースセット上でDRX操作を実行する時に使用したDRXパラメータであり、アクティブ化リソースセットは、キャリア又は一部の帯域幅(bandwidth part、BWP)を含んでもよい。
【0058】
例えば、伝送に関連するDRXパラメータをBWPとバインディング又は関連付けてもよく、具体的には、DRX index2=1とBWP2とバインディング又は関連付け、DRX index2=2とBWP3とバインディング又は関連付けることであってもよく、そのうち、DRX index2=1とDRX index2=2は、伝送に関連するDRXパラメータの異なる配置値と理解されてもよい。関連付けた後、ネットワーク機器は、BWP切り替えを行うよう端末機器に指示する場合、関連するDRXパラメータも、それに応じて切り替えられる。
【0059】
本実施例では、DRX配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれると、各セットのDRX配置を標識してもよく、即ち各セットのDRX配置のために配置識別子を決定してもよい。このように、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置に対して動的なアクティブ化/非アクティブ化/パラメータ切り替えなどの操作を行う必要がある場合、MセットのDRX配置の配置識別子に基づいて実現してもよい。
【0060】
各セットのDRX配置のために配置識別子を決定する時、一実現方式は、各セットのDRX配置には、明示的な配置識別子(configuration index)が付帯されてもよく、例えば、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置のindex設置は、0であり、二セット目のDRX配置のindex設置は、1であり、三セット目のDRX配置のindex設置は、2であり、これによって類推する。
【0061】
説明すべきことは、MセットのDRX配置のindexは、連続的(例えば、0、1、2、3……)であってもよく、不連続的(例えば0、2、4、6……)であってもよく、index総数を超えなければよい。一般的に、indexは、一つの最大許容範囲を決定し、ネットワーク機器制御シグナリング(例えばL1/L2)オーバヘッドと設計を考慮すると、indexの最大スペースは、数値であってもよく、即ち、多くとも、ネットワーク機器が端末機器のために2、4、8などのセット数のDRXパラメータを配置することを許容する。
【0062】
各セットのDRX配置のために配置識別子を決定する時、別の実現方式は、MセットのDRX配置がRRCシグナリングにおいて現れた順序を、MセットのDRX配置のindex識別子として、即ち各セットのDRX配置がRRCシグナリングにおける位置と、配置識別子との間には、マッピング関係が存在し、このマッピング関係は、ネットワーク機器と端末機器によって予め約束されてもよい。このような実現方式は、配置シグナリングにおいて一番目の実現方式のようにindexドメインが現れる必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約した。
【0063】
例えば、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置は、index=0に対応し、二セット目のDRX配置は、index=1に対応し、三セット目のDRX配置は、index=2に対応し、これによって類推する。この実現方式では、DRX配置がRRCシグナリングにおいて現れる順序とindexとの間には、デフォルトのマッピング関係がとられるため、indexは、一般的に連続して現れる必要があり、且つindex最大値の制限も受け、即ちネットワーク機器が最大で配置することができるDRXセットである。
【0064】
本実施例では、DRX配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれず、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセット(具体的には以上に記載の関連内容を参照する)が含まれる場合、各セットの第二のパラメータセットのためにサブ配置識別子を決定してもよい。このように、ネットワーク機器は、サブ配置識別子に基づいて第二のパラメータセットに対して動的なアクティブ化/非アクティブ化/パラメータ切り替えなどの操作などを行ってもよい。
【0065】
選択的に、一セットのDRX配置に含まれるDRXパラメータを複数組のパラメータセットに分け、一組のパラメータセットがMセットの配置に対応すれば、各組のパラメータセットのためにセット識別子(例えば一組目のパラメータセットは、セット識別子index1を採用し、二組目のパラメータセットは、セット識別子index2を採用する)を決定してもよく、且つその上で、各組のパラメータセットにおけるMセットの配置に対してグループ内の識別子を決定し、そのうち、グループ内の識別子を決定する方法は、上述した、各セットのDRX配置の配置識別子を決定する方法と同じであり、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0066】
各組のパラメータセットのグループ内の識別子を決定した後、ネットワーク機器は、制御シグナリング(L1/L2シグナリング)によって端末機器を動的に制御して一組目のパラメータセットindex1におけるindex1=1の配置値と二組目のパラメータセットindex2におけるindex2=2の配置値をアクティブ化し、一組目のパラメータセットindex1におけるindex1=2の配置値と二組目のパラメータセットindex2におけるindex2=3の配置値などをアクティブ化してもよい。
【0067】
以上は例をあげてMセットのDRX配置又は複数組のパラメータセットについてどのようにマーキングするかを説明し、DRX配置の配置識別子又はパラメータセットのサブ配置識別子、セット識別子などに基づいて、ネットワーク機器の制御情報(例えばL1/L2シグナリング)は、アクティブ化又は操作する必要があるのがどのセットのDRX配置又はどれらのDRXパラメータであるかを、これらの識別子によって端末機器に簡単に通知することができ、これらのパラメータの具体的な配置値は、すでにDRX配置情報によって配置されており、ネットワーク機器と端末機器は、正確に同一セットの同じDRXパラメータを使用して同期してDRX関連操作を行うことを容易にすることができる。
【0068】
なお、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置の配置識別子又はパラメータセットのサブ配置識別子、セット識別子などに基づいて、MセットのDRX配置に対して動的なアクティブ化/非アクティブ化/パラメータ切り替えなどの操作を行うことを実現してもよく、具体的なDRXパラメータの配置値が付帯される必要がないため、シグナリングオーバヘッドを節約することもでき、迅速な操作に便利である。
【0069】
選択的に、ネットワーク機器が端末機器のために配置したDRX配置のセット数が比較的に少ない場合、配置識別子で異なるDRX配置を区別する必要がなく、他の識別子方式を採用してもよく、例えば、M=2である場合、一セットのDRX配置は、通常の配置であり、ほかのセットのDRX配置は、節電配置であり、ネットワーク機器が制御シグナリング(例えばL1/L2)によってそのうちの一セットの配置をアクティブ化する時、制御シグナリングにおける他のドメインで異なる配置を直接区別し(例えば、command typeで異なる配置を区別する)、さらに通常の配置をアクティブ化するか、それとも節電配置をアクティブ化するかを区別することができる。
【0070】
本実施例では、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置を配置する時、MセットのDRX配置には、一セットのデフォルト配置がさらに含まれてもよい。そのうち、デフォルト配置は、端末機器がDRX状態をアクティブ化する時にDRX操作を実行するために用いられてもよい。
【0071】
ネットワーク機器は、非明示的な指示の方法によってMセットのDRX配置においてどのセットの配置がデフォルト配置であるかを指示してもよく、明示的な指示の方法によってMセットのDRX配置においてどのセットの配置がデフォルト配置であるかを指示してもよい。具体的に、
配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれると、非明示的な指示の方法に基づいてデフォルト配置を指示する時、ネットワーク機器と端末機器は、MセットのDRX配置において、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置がデフォルト配置であると予め約束してもよく、又は指定される配置識別子に対応するDRX配置がデフォルト配置であると予め約束してもよく、例えば、指定される配置識別子がindex=0である場合、配置識別子が0であるDRX配置は、デフォルト配置である。
【0072】
明示的な指示の方法に基づいてデフォルト配置を指示する時、以下の少なくとも三つの方法を含んでもよく、
一番目の方法、DRX配置情報には、デフォルト識別子が付帯されてもよく、配置識別子がこのデフォルト識別子であるDRX配置は、デフォルト配置である。
【0073】
例えば、DRX配置情報には、デフォルト識別子default index=2が付帯されてもよい。すると、配置識別子が2であるDRX配置は、即ちデフォルト配置である。
【0074】
二番目の方法、MセットのDRX配置には、いずれもDRX配置がデフォルト配置であるかどうかを指示するための識別子が含まれ、そのうち、デフォルト配置において、この識別子は、デフォルト値であり、他のDRX配置において、この識別子は、デフォルト値ではなく、このように、MセットのDRX配置において付帯される識別子がデフォルト値であるかどうかによって、デフォルト識別子を決定することができる。
【0075】
例えば、各セットのDRX配置のoptionalドメインにおいて識別子default valueを付帯してもよく、そのうち、デフォルト配置のdefault valueの値は、Trueであり、他のDRX配置のdefault valueの値は、Falseである。
【0076】
三番目の方法、MセットのDRX配置においてデフォルト配置のみは、DRX配置がデフォルト配置であるかどうかを指示するための識別子が付帯され、且つこの識別子は、デフォルト値であり、残りのDRX配置には、DRX配置がデフォルト配置であるかどうかを指示するための識別子が付帯されない。
【0077】
例えば、デフォルト配置のoptionalドメインにおいて識別子default valueが付帯されてもよく、且つ、default valueの値は、Trueであり、残りのDRX配置において、識別子default valueが付帯されない。
【0078】
本実施例では、ネットワーク機器は、DRX配置情報を受信した後、どのような操作を実行するよう端末機器に指示してもよい。
【0079】
一実現方式では、ネットワーク機器は、端末機器により実行された操作を非明示的に指示してもよい。具体的には、以下の二つの場合を含んでもよく、
場合一、
ネットワーク機器と端末機器は、予め約束してもよく、配置は、即ちアクティブ化である。つまり、端末機器は、DRX配置情報を受信した時、ネットワーク機器の制御シグナリング(例えばL1/L2シグナリングなどであり、具体的に、端末機器が非アクティブ化又は非配置などの操作を実行するために用いられてもよい)が再度受信されるまで、一セットのDRX配置(一般的には、デフォルト配置であるか、又は指定される一セットのDRX配置である)のアクティブ化を開始し、このセットの配置を直ちに使用してDRX操作を行う。
【0080】
場合二、
ネットワーク機器と端末機器は、予め約束してもよく、配置は、即ち非アクティブ化である。つまり、端末機器は、DRX配置情報を受信した時、ネットワーク機器のアクティブ化制御シグナリングが受信され、このシグナリングに基づいてDRX操作を行うまで、端末機器の行為は、ただMセットのDRX配置を記憶するだけであり、DRX操作の実行を開始しない。
【0081】
別の実現方式では、ネットワーク機器は、端末機器により実行された操作を明示的に指示してもよい。具体的には、以下の二つの場合を含んでもよく、
場合一、
端末機器にDRX配置情報を送信する時、DRX配置情報には、端末機器がDRX配置情報を受信した時にDRX状態オプションに対応する操作を実行するためのDRX状態オプションが付帯されてもよい。
【0082】
DRX状態オプションには、アクティブ化又は非アクティブ化が含まれてもよく、そのうち、DRX状態オプションには、アクティブ化が含まれる場合、DRX状態オプションは、端末機器がDRX配置情報を受信した時、ネットワーク機器の制御シグナリングが再度受信されるまで、DRX操作を実行するために用いられ、即ち端末機器は、DRX配置情報を受信すると、一セットのDRX配置(一般的には、デフォルト配置であるか、又は指定される一セットのDRX配置である)のアクティブ化をすぐに開始し、この配置を使用してDRX操作を行う。
【0083】
DRX状態オプションには、非アクティブ化が含まれる場合、DRX状態オプションは、端末機器がDRX配置情報を受信した時、MセットのDRX配置を記憶するために用いられ、即ち端末機器は、DRX配置情報を受信すると、ネットワーク機器のアクティブ化制御シグナリングが受信され、このシグナリングに基づいてDRX操作を行うまで、ただMセットのDRX配置を記憶するだけであり、DRX操作の実行を開始しない。
【0084】
場合二、
ネットワーク機器は、端末機器にDRX配置情報を送信する時、DRX配置情報には、操作指示情報が付帯されてもよく、操作指示情報は、DRX配置情報を受信した後、以下の少なくとも一つの操作を実行するよう端末機器に指示するために用いられてもよい。
【0085】
第一の時刻にDRX状態をアクティブ化し、第二の時刻に非アクティブ化操作を実行する。そのうち、第一の時刻は、第二の時刻より早くてもよく、第二の時刻より遅くてもよい。
【0086】
具体的に、操作指示情報が、第一の時刻にDRX状態をアクティブ化するよう端末機器に指示するために用いられる場合、端末機器は、操作指示情報が付帯されたDRX配置情報を受信した時、ネットワーク機器の制御シグナリングが再度受信されるまで、第一の時刻に一セットのDRX配置(一般的には、デフォルト配置であるか、又は指定される一セットのDRX配置である)のアクティブ化を開始する。
【0087】
操作指示情報が、第二の時刻に非アクティブ化操作を実行するよう端末機器に指示するために用いられる場合、端末機器は、操作指示情報が付帯されたDRX配置情報を受信した時、ネットワーク機器の新たな制御シグナリングが再度受信されるまで、第二の時刻に現在のDRX配置に対して非アクティブ化操作を行う。
【0088】
操作指示情報が、第一の時刻にDRX状態をアクティブ化するよう端末機器に指示するために用いられ、第二の時刻に非アクティブ化操作を実行する場合、さらに、
第一の時刻が第二の時刻より遅い場合、端末機器は、操作指示情報が付帯されたDRX配置情報を受信した時、ネットワーク機器の制御シグナリングが再度受信されるまで、第二の時刻に現在のDRX配置に対して非アクティブ化操作を行い、第一の時刻に一セットのDRX配置(一般的には、デフォルト配置であるか、又は指定される一セットのDRX配置である)のアクティブ化を開始し、
第一の時刻が第二の時刻より早い場合、端末機器は、操作指示情報が付帯されたDRX配置情報を受信した時、ネットワーク機器の制御シグナリングが再度受信されるまで、第一の時刻に一セットのDRX配置(一般的には、デフォルト配置であるか、又は指定される一セットのDRX配置である)のアクティブ化を開始し、第二の時刻に現在のDRX配置に対して非アクティブ化操作を行う。
【0089】
本実施例では、ネットワーク機器は、端末機器に、端末機器が指定されるDRX配置に自動的に復帰するための条件情報を送信してもよい。
【0090】
選択的に、指定されるDRX配置は、複数セットのDRX配置のうち、端末機器に対する一セットの節電配置であってもよく、このように、端末機器は、指定されるDRX配置に自動的に復帰することによって、端末機器の電力量を節約することができる。
【0091】
選択的に、指定されるDRX配置は、デフォルト配置であってもよい。
【0092】
条件情報は、予め設定される時間の長さを含んでもよく、この予め設定される時間の長さは、端末機器が、第一の時間の長さが予め設定される時間の長さ以上である時、指定されるDRX配置に復帰するか、又は、第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、指定されるDRX配置に復帰するために用いられてもよく、そのうち、第一の時間の長さは、端末機器に上り下りリンクデータ伝送がない時の積算時間の長さである。
【0093】
条件情報は、予め設定されるDRX周期個数を含んでもよく、この予め設定されるDRX周期個数は、端末機器が、第一の時間の長さに含まれるDRX周期数が予め設定されるDRX周期個数以上である時、指定されるDRX配置に復帰するか、又は、第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、指定されるDRX配置に復帰するために用いられてもよい。
【0094】
説明すべきことは、ネットワーク機器は、端末機器のために条件情報を配置する時、統合的に配置してもよく、即ち異なるDRX配置に対応する条件情報は、同じであり、単独に配置してもよく、即ち異なるDRX配置に対応する条件情報は、異なる。ここでは、具体的に限定しない。
【0095】
さらに説明すべきことは、端末機器が指定されるDRX配置に復帰する時、ネットワーク機器について、端末機器と同期して行う必要がある可能性があり、即ち端末機器の自動復帰条件が満たされると、ネットワーク機器が同時に維持される条件判断も満たされることを意味し、ネットワーク機器は、指定されるDRX配置の状態に同期して復帰する必要がある。
【0096】
本実施例では、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置に対して再配置と非配置を行ってもよい。
【0097】
再配置の実現方式は、以下の通りであり、
ネットワーク機器は、端末機器にDRX配置情報を送信した後、端末機器に再配置指示情報を送信してもよく、この再配置指示情報は、ネットワーク機器により配置されたMセットのDRX配置に対して再配置を行うために用いられる。
【0098】
再配置は、全量配置であってもよく、そのうち、再配置指示情報には、NセットのDRX配置がさらに含まれ、Nは、1以上の整数である。このように、端末機器がMセットのDRX配置をNセットのDRX配置に更新することを容易にすることができる。
【0099】
再配置は、増分配置であってもよく、そのうち、再配置指示情報には、LセットのDRX配置がさらに含まれてもよく、Lは、1以上の整数である。このように、端末機器がLセットのDRX配置に基づいてMセットのDRX配置に対して増分配置を行うことを容易にすることができる。
【0100】
一実現方式では、LセットのRDX配置は、新規追加される配置であってもよく、即ちMセットのDRX配置が保留されることが黙認され、その上で、LセットのDRX配置を新規追加する。
【0101】
別の実現方式では、再配置が増分配置であり、且つLセットのDRX配置が新規追加されるDRX配置でない場合、再配置指示情報には、第一の配置識別子及び第二の配置識別子のうちの少なくとも一つがさらに含まれてもよく、そのうち、第一の配置識別子は、MセットのDRX配置のうちの保留待ちのDRX配置に対応する配置識別子であり、第二の配置識別子は、MセットのDRX配置のうちの更新待ちのDRX配置に対応する配置識別子である。
【0102】
再配置指示情報には、第一の配置識別子が含まれる場合、再配置指示情報は、MセットのDRX配置のうち、第一の配置識別子に対応するDRX配置を保留するために用いられてもよく、残りのDRX配置は、全てLセットのDRX配置に更新されてもよい。端末機器について、再配置指示情報を受信した後、端末機器の行為は、MセットのDRX配置のうち、第一の配置識別子に対応するDRX配置を保留することであってもよく、残りのDRX配置は、全てLセットのDRX配置に更新されてもよい。
【0103】
再配置指示情報には、第二の配置識別子が含まれる場合、再配置指示情報は、MセットのDRX配置のうち、第二の配置識別子に対応するDRX配置を更新するために用いられてもよく、且つ全ては、LセットのDRX配置に更新され、残りのDRX配置は、保留されることが黙認されてもよく、削除されることが黙認されてもよい。端末機器については、再配置指示情報を受信した後、端末機器の行為は、MセットのDRX配置のうち、第二の配置識別子に対応するDRX配置を更新することであってもよく、且つ全ては、LセットのDRX配置に更新され、残りのDRX配置は、保留されることが黙認されてもよく、削除されることが黙認されてもよい。
【0104】
再配置指示情報には、第一の配置識別子及び第二の配置識別子が含まれる場合、再配置指示情報は、MセットのDRX配置のうち、第一の配置識別子に対応するDRX配置を保留するために用いられてもよく、第二の配置識別子に対応するDRX配置を更新し、且つ全ては、LセットのDRX配置に更新され、残りのDRX配置(存在する場合)は、保留されることが黙認されてもよく、削除されることが黙認されてもよい。端末機器については、再配置指示情報を受信した後、端末機器の行為は、MセットのDRX配置のうち、第一の配置識別子に対応するDRX配置を保留することであってもよく、第二の配置識別子に対応するDRX配置を更新し、且つ全ては、LセットのDRX配置に更新され、残りのDRX配置(存在する場合)は、保留されることが黙認されてもよく、削除されることが黙認されてもよい。
【0105】
つまり、再配置が増分配置である場合、MセットのDRX配置においてどれらの配置が保留される必要があるか、どれらの配置が更新される必要があるかを明確に指示してもよい。
【0106】
非配置の実現方式は、以下の通りであり、
ネットワーク機器は、端末機器にDRX配置情報を送信した後、さらに端末機器に非配置指示情報を送信してもよく、非配置指示情報は、MセットのDRX配置のうちの少なくとも一セットのDRX配置に対して非配置を行うために用いられてもよい。
【0107】
本実施例では、非配置指示情報には、MセットのDRX配置のうちの削除待ちのDRX配置に対応する配置識別子である第三の配置識別子が含まれてもよい。このように、端末機器が非配置指示情報を受信した時、MセットのDRX配置のうち、第三の配置識別子に対応するDRX配置を削除することができる。
【0108】
選択的に、DRX配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれなく、例えば、DRX配置情報には、第一のパラメータセットとMセットの第二のパラメータセットとが含まれるか、又は、DRX配置情報には、複数組のパラメータセットが含まれ、一組のパラメータセットがMセットの配置に対応すれば、MセットのDRX配置に対して再配置又は非配置を行う時、Mセットの第二のパラメータセットサブ配置識別子、又は複数組のセット識別子パラメータセットのそれぞれの内部のグループ内の識別子によって実現されてもよく、具体的な実現方式は、以上に記載の全セットのDRX配置に対して再配置又は非配置を行う方法を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0109】
本開示の実施例により提供された技術案では、ネットワーク機器は、端末機器のために複数セットのDRX配置を配置することができるため、ネットワーク機器は、端末機器の現在の業務特性又はバッテリ状態に基づいて、適切な一セットのDRX配置を柔軟に選択することができ、それによって、端末機器の業務伝送需要により良く適応し、端末機器の電力量を節約する目的を実現させ、バッテリ効率とユーザ体験を向上させることができる。
【0110】
図2は、本開示の一実施例の情報配置方法のフロー概略図である。前記方法は、端末機器に用いられ、前記方法は、下記の通りである。
【0111】
S202、ネットワーク機器からのDRX配置情報を受信し、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0112】
S202において、ネットワーク機器は、端末機器のためにDRXパラメータを配置する時、端末機器にDRX配置情報を送信してもよく、この時、端末機器は、ネットワーク機器からのDRX配置情報を受信してもよい。そのうち、このDRX配置情報は、RRCシグナリングに付帯されてもよく、具体的に、端末機器が、MセットのDRX配置を決定するために用いられてもよく、Mは、2以上の整数である。
【0113】
このように、ネットワーク機器は、端末機器のために複数セットのDRX配置を配置することができるため、ネットワーク機器は、端末機器の現在の業務特性又はバッテリ状態に基づいて適切な一セットのDRX配置を柔軟に選択することができ、さらに制御端末機器は、このDRX配置に基づいてDRX操作を実行し、このように、端末機器の業務伝送需要により良く適応し、端末機器の電力量を節約する目的を実現させ、バッテリ効率とユーザ体験を向上させることができる。
【0114】
本実施例では、DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれてもよく、そのうち、M=2である場合、第一のDRX配置と第二のDRX配置は、一セットのDRX配置をそれぞれ代表し、Mが2より大きい場合、第一のDRX配置は、そのうちの一セットのDRX配置であり、第二のDRX配置は、残りのDRX配置のうちのいずれか一つのDRX配置であってもよい。
【0115】
選択的に、第一のDRX配置は、端末機器がDRX状態をアクティブ化する時にDRX操作を実行するためのデフォルト配置であってもよく、又は、第一のDRX配置は、MセットのDRX配置のうち、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置であってもよい。
【0116】
第一のDRX配置については、ネットワーク機器は、第一のDRX配置において第一のDRX配置に必要なDRXパラメータの配置値を配置してもよく、そのうち、第一のDRX配置に必要なDRXパラメータは、
DRX長周期の周期とオフセット、DRX持続モニタリングタイマーの長さ、DRXスロットオフセット量、DRX非アクティブ化タイマーの長さ、下りリンクハイブリット自動再送要求ラウンドトリップタイム、タイマーの長さ、上りリンクHARQ RTTタイマーの長さ、下りリンク再送タイマーの長さ、上りリンク再送タイマーの長さ、DRX短周期の周期とオフセット、DRX短周期の使用時間の長さのうちの少なくとも二つを含んでもよい。
【0117】
第二のDRX配置については、ネットワーク機器は、第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置する時、以下のいくつかの方式を少なくとも採用してもよく、
一番目の方式、
第一のDRX配置におけるDRXパラメータがいずれも第二のDRX配置に必要なパラメータである場合、第二のDRX配置には、第一のDRX配置における一部又は全部のDRXパラメータが含まれ、この一部又は全部のDRXパラメータが第一のDRX配置における配置値は、第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0118】
さらに、第二のDRX配置には、第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータも必要がある場合、第二のDRX配置には、第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値がさらに含まれてもよい。
【0119】
選択的に、第二のDRX配置には、第一のDRX配置におけるDRXパラメータが含まれないが、第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値が含まれるようにしてもよい。
【0120】
一番目の方式では、第二のDRX配置におけるDRXパラメータに対する具体的な配置方式は、図1に示す実施例における相応な内容の記述を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0121】
二番目の方式、
第二のDRX配置に必要なDRXパラメータが第一のDRX配置における一部のDRXパラメータであれば、第二のDRX配置には、第一のDRX配置における第一の部分のDRXパラメータが第二のDRX配置において無効であることを指示するための無効指示情報が含まれる。
【0122】
さらに、第二のDRX配置には、第一のDRX配置における第二の部分のDRXパラメータがさらに含まれ、第二の部分のDRXパラメータが第一のDRX配置における配置値は、第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0123】
二番目の方式では、第二のDRX配置におけるDRXパラメータに対する具体的な配置方式は、図1に示す実施例における相応な内容の記述を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0124】
説明すべきことは、上記一番目の実現方式と二番目の実現方式については、端末機器は、DRX配置情報を受信した後、第二のDRX配置に基づいてDRX操作を実行する時に、第一のDRX配置において指定されるDRXパラメータの配置値(指定されるDRXパラメータの配置値は、第二のDRX配置において現れないことが黙認される配置値である)を多重化する必要がある場合、指定されるDRXパラメータの配置値及び第二のDRX配置におけるDRXパラメータの配置値に基づいてDRX操作を実行することができる。
【0125】
三番目の実現方式、
第二のDRX配置において、第二のDRX配置に必要な全てのDRXパラメータの配置値を配置してもよく、これらのDRXパラメータは、第一のDRX配置におけるDRXパラメータと同じであってもよく、異なってもよい。そのうち、同じである場合、同じDRXパラメータのうちの少なくとも一つのDRXパラメータが第一のDRX配置における配置値は、第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0126】
説明すべきことは、以上に記載の一番目の実現方式と二番目の実現方式は、ネットワーク機器がMセットのDRX配置を統合的に配置し、且つ配置方式は、差別化配置であり、差別化配置の方式によって、シグナリングオーバヘッドを節約することができると理解されてもよい。以上に記載の三番目の実現方式は、ネットワーク機器は、各セットのDRX配置を単独に配置し、そのうち、各セットのDRX配置においてどれらのDRXパラメータが必要であるかによって、これらのDRXパラメータを配置すると理解されてもよい。
【0127】
実際の応用では、実際の状況に応じていずれか一つの実現方式を選択して第二のDRX配置におけるDRXパラメータを配置してもよく、例えば、シグナリングの節約を前提にして、上記一番目の実現方式又は二番目の実現方式を使用して配置してもよく、各セットのDRX配置の完全性を保証することを前提にして、上記三番目の実現方式を使用して配置してもよい。
【0128】
本実施例では、DRX配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれなくてもよい。
【0129】
具体的に、DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれてもよく、そのうち、第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なる。詳細な記述は、図1に示す実施例における相応な内容の記述を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0130】
説明すべきことは、DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれる場合、端末機器は、DRX操作を実行する時に、指定される第一のパラメータセットに含まれるDRXパラメータの配置値、及びサブ配置識別子に対応する第二のパラメータセットに含まれるDRXパラメータの配置値に基づいて、DRX操作を実行することができ、そのうち、サブ配置識別子は、ネットワーク機器が各セットの第二のパラメータセットのために割り当てる識別子である。
【0131】
選択的に、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置を配置する時、一セットのDRX配置における全てのDRXパラメータをグループ化し、複数組のパラメータセットを得る場合、端末機器は、DRX操作を指定する時、異なるセット識別子内に指定されるグループ内の識別子に対応するDRXパラメータの配置値に基づいて、DRX操作を指定することができ、例えば、一組目のパラメータセットindex1におけるindex1=1の配置値と二組目のパラメータセットindex2におけるindex2=2の配置値に基づいてDRX操作を実行する。
【0132】
本実施例では、ネットワーク機器は、DRXパラメータを配置する時、MセットのDRX配置におけるターゲットDRXパラメータとアクティブ化リソースセットとの間には、関連関係を確立した場合、端末機器は、アクティブ化リソースセット上でDRX操作を実行する時に、MセットのDRX配置におけるターゲットDRXパラメータの配置値を使用してDRXパラメータを実行することができ、そのうち、ターゲットDRXパラメータとアクティブ化リソースセットとの間には、関連関係が存在し、アクティブ化リソースセットは、キャリア又はBWPを含む。
【0133】
本実施例では、ネットワーク機器により配置された各セットのDRX配置は、配置識別子に対応してもよい。
【0134】
一実現方式では、DRX配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれてもよく、各セットのDRX配置には、一つの明示的な配置識別子が付帯されてもよく、
DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれる場合、各セットの第二のパラメータセットには、一つの明示的なサブ配置識別子が付帯されてもよい。
【0135】
別の実現方式では、DRX配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれる場合、各セットのDRX配置がRRCシグナリングにおける位置と、配置識別子との間には、マッピング関係が存在する。このマッピング関係に基づいて各セットのDRX配置の配置識別子を決定することができる。
【0136】
ネットワーク機器がMセットのDRX配置のために配置識別子を決定する具体的な実現方式は、図1に示す実施例に記載の相応な内容を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0137】
選択的に、ネットワーク機器が一セットのDRX配置に含まれるDRXパラメータを複数組のパラメータセットに分け、一組のパラメータセットがMセットの配置に対応すれば、各組のパラメータセットは、一つのセット識別子に対応してもよい。具体的な実現方式は、図1に示す実施例に記載の相応な内容を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0138】
本実施例では、ネットワーク機器は、MセットのDRX配置を配置する時、MセットのDRX配置から一セットのデフォルト配置を決定してもよい。そのうち、デフォルト配置は、端末機器がDRX状態をアクティブ化する時にDRX操作を実行するために用いられてもよい。
【0139】
デフォルト配置は、非明示的な方式によって決定されてもよい。具体的に、
DRX配置情報には、MセットのDRX配置が明確に含まれる時、デフォルト配置は、MセットのDRX配置のうち、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置であり、又は、デフォルト配置は、MセットのDRX配置のうち、指定される配置識別子に対応するDRX配置である。
【0140】
デフォルト配置は、明示的な方式によって決定されてもよい。具体的に、
DRX配置情報には、デフォルト配置の配置識別子であるデフォルト識別子が付帯され、又は、
DRX配置情報には、MセットのDRX配置が含まれ、MセットのDRX配置には、いずれも識別子が含まれ、この識別子は、DRX配置がデフォルト配置であるかどうかを指示するために用いられ、デフォルト配置においてこの識別子は、デフォルト値であり、残りのDRX配置においてこの識別子は、デフォルト値ではなく、又は、
デフォルト配置には、前のセグメントの以上に記載の識別子が含まれ、且つこの識別子は、デフォルト値であり、残りのDRX配置には、この識別子が含まれない。
【0141】
ネットワーク機器がデフォルト配置を決定する具体的な実現方式は、図1に示す実施例に記載の相応な内容を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0142】
本実施例では、端末機器は、配置情報を受信した後、ネットワーク機器の指示に基づいて相応な操作を実行してもよい。具体的には、以下のいくつかの場合を含んでもよく、
場合一、
ネットワーク機器と端末機器は、予め約束してもよく、配置は、即ちアクティブ化であり、即ち端末機器は、DRX配置情報を受信した時、DRX操作を実行する。
【0143】
選択的に、端末機器は、デフォルト配置に基づいてDRX操作を実行してもよく、選択的に、指定される一セットのDRX配置に基づいてDRX操作を実行してもよい。
【0144】
場合二、
ネットワーク機器と端末機器は、予め約束してもよく、配置は、即ち非アクティブ化である。即ち端末機器は、DRX配置情報を受信した時、MセットのDRX配置を記憶する。
【0145】
以上の場合一と場合二では、ネットワーク機器は、相応な操作を実行するよう端末機器に非明示的な指示する。
【0146】
場合三、
端末機器により受信されたDRX配置情報には、端末機器がDRX配置情報を受信した時にDRX状態オプションに対応する操作を実行するためのDRX状態オプションが付帯されている。
【0147】
DRX状態オプションには、アクティブ化又は非アクティブ化が含まれてもよく、そのうち、DRX状態オプションには、アクティブ化が含まれる場合、端末機器は、DRX配置情報を受信した時、前記DRX状態オプションに基づいて、DRX操作を実行する。
【0148】
選択的に、端末機器は、デフォルト配置に基づいてDRX操作を実行してもよく、選択的に、指定される一セットのDRX配置に基づいてDRX操作を実行してもよい。
【0149】
DRX状態オプションには、非アクティブ化が含まれる場合、端末機器は、DRX配置情報を受信した時、前記DRX状態オプションに基づいて、MセットのDRX配置を記憶する。
【0150】
場合四、
端末機器により受信されたDRX配置情報には、操作指示情報が付帯されており、操作指示情報は、端末機器が前記DRX配置情報を受信した後、第一の時刻にDRX状態をアクティブ化すること、第二の時刻に非アクティブ化操作を実行すること、のうちの少なくとも一つの操作を実行することを指示するために用いられる。
【0151】
具体的に、端末機器は、操作指示情報が付帯されたDRX配置情報を受信した後、以下の一つの操作を実行してもよい。
【0152】
第一の時刻に、DRX操作を実行する。
【0153】
選択的に、端末機器は、デフォルト配置に基づいてDRX操作を実行してもよく、選択的に、指定される一セットのDRX配置に基づいてDRX操作を実行してもよい。
【0154】
第二の時刻に、複数セットのDRX配置を記憶する。
【0155】
第二の時刻に、第二の時刻のDRX配置に対して非アクティブ化操作を実行し、第一の時刻に、DRX操作を実行し、第一の時刻は、第二の時刻より遅い。
【0156】
第一の時刻に、DRX操作を実行し、第二の時刻に、第二の時刻のDRX配置に対して非アクティブ化操作を実行し、第二の時刻は、第一の時刻より遅い。
【0157】
以上のステップの具体的な実現は、図1に示す実施例における相応なステップの具体的な実現を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0158】
本実施例では、端末機器は、ネットワーク機器からの条件情報を受信してもよく、この条件情報は、端末機器が指定されるDRX配置に自動的に復帰するために用いられる。
【0159】
選択的に、指定されるDRX配置は、複数セットのDRX配置のうち、端末機器に対する一セットの節電配置であってもよく、このように、端末機器は、指定されるDRX配置に自動的に復帰することによって、端末機器の電力量を節約することができる。
【0160】
選択的に、指定されるDRX配置は、デフォルト配置であってもよい。
【0161】
本実施例では、条件情報は、予め設定される時間の長さであってもよく、このように、端末機器は、自動復帰条件情報を受信した後、
第一の時間の長さが予め設定される時間の長さ以上である時、指定されるDRX配置に復帰すること、又は、
端末機器に上り下りリンクデータ伝送がない時の積算時間の長さである第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、指定されるDRX配置に復帰すること、のうちの操作を実行してもよい。
【0162】
条件情報は、予め設定されるDRX周期個数であってもよく、このように、端末機器は、自動復帰条件情報を受信した後、
第一の時間の長さに含まれるDRX周期数が予め設定されるDRX周期個数以上である時、指定されるDRX配置に復帰すること、又は、
端末機器に上り下りリンクデータ伝送がない時の積算時間の長さである第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、指定されるDRX配置に復帰すること、のうちの操作を実行してもよい。
【0163】
説明すべきことは、ネットワーク機器は、端末機器のために条件情報を配置する時、統合的に配置してもよく、即ち異なるDRX配置に対応する条件情報は、同じであり、単独に配置してもよく、即ち異なるDRX配置に対応する条件情報は、異なる。ここでは、具体的に限定しない。
【0164】
本実施例では、端末機器は、ネットワーク機器の指示に基づいてMセットのDRX配置に対して削除、保留又は更新してもよい。
【0165】
端末機器がMセットのDRX配置に対して保留又は更新する実現方式は、以下の通りであり、
端末機器は、前記DRX配置情報を受信した後、ネットワーク機器からの再配置指示情報を受信してもよく、再配置指示情報は、MセットのDRX配置に対して再配置を行うために用いられる。
【0166】
再配置は、全量配置であってもよく、そのうち、再配置指示情報には、NセットのDRX配置がさらに含まれ、Nは、1以上の整数である。このように、端末機器は、再配置指示情報に基づいて、MセットのDRX配置をNセットのDRX配置に更新することができる。
【0167】
再配置は、増分配置であってもよく、そのうち、再配置指示情報には、LセットのDRX配置がさらに含まれてもよく、Lは、1以上の整数である。このように、端末機器は、再配置指示情報に基づいて、LセットのDRX配置を使用してMセットのDRX配置を更新することができる。
【0168】
一実現方式では、LセットのRDX配置は、新規追加される配置であってもよく、即ちMセットのDRX配置が保留されることが黙認され、その上で、LセットのDRX配置を新規追加してもよい。このように、端末機器は、再配置指示情報を受信した後、MセットのDRX配置の上で、LセットのDRX配置を新規追加する。
【0169】
別の実現方式では、再配置が増分配置であり、且つLセットのDRX配置が新規追加されるDRX配置でない場合、再配置指示情報には、第一の配置識別子及び第二の配置識別子のうちの少なくとも一つがさらに含まれてもよく、そのうち、第一の配置識別子は、MセットのDRX配置のうちの保留待ちのDRX配置に対応する配置識別子であり、第二の配置識別子は、MセットのDRX配置のうちの更新待ちのDRX配置に対応する配置識別子である。
【0170】
このように、端末機器は、再配置指示情報を受信した後、
MセットのDRX配置のうち、第一の配置識別子に対応するDRX配置を保留すること、
LセットのDRX配置に基づいて、MセットのDRX配置のうち、第二の配置識別子に対応するDRX配置を更新すること、のうちの少なくとも一つの操作を実行してもよい。
【0171】
具体的な実現方式は、図1に示す実施例に記載の相応なステップの具体的な実現を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0172】
端末機器がMセットのDRX配置を削除する実現方式は、以下の通りであり、
端末機器は、DRX配置情報を受信した後、さらにネットワーク機器からの非配置指示情報を受信してもよく、非配置指示情報は、MセットのDRX配置のうちの少なくとも一セットのDRX配置に対して非配置を行うために用いられる。
【0173】
具体的に、非配置指示情報には、MセットのDRX配置のうちの削除待ちのDRX配置に対応する配置識別子である第三の配置識別子が含まれてもよい。このように、端末機器は、非配置指示情報を受信した後、MセットのDRX配置のうち、第三の配置識別子に対応するDRX配置を削除することができる。
【0174】
説明すべきことは、図2に示す実施例に記載の各部分の内容の具体的な記述は、いずれも図1に示す実施例に記載の相応な内容を参照すればよく、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0175】
本開示の実施例により提供された技術案では、ネットワーク機器は、端末機器のために複数セットのDRX配置を配置することができるため、ネットワーク機器は、端末機器の現在の業務特性又はバッテリ状態に基づいて、適切な一セットのDRX配置を柔軟に選択することができ、それによって、端末機器の業務伝送需要により良く適応し、端末機器の電力量を節約する目的を実現させ、バッテリ効率とユーザ体験を向上させることができる。
【0176】
以上では、本明細書の特定の実施例について記述した。他の実施例は、添付される請求項の範囲内である。いくつかの場合において、請求項の範囲に記載の動作又はステップは、実施例の順序と異なる順序によって実行でき、且つ望ましい結果が依然として実現できる。また、添付図面において描かれているプロセスは、示されている特定の順序又は連続する順序のみが望ましい結果を実現するよう必ずしも要求しない。何らかの実施の形態では、マルチタスク処理と並行処理も可能であり、又は有利であり得る。
【0177】
図3は、本開示の一実施例のネットワーク機器の構造概略図である。前記ネットワーク機器は、送信モジュール31を含み、そのうち、
送信モジュール31は、端末機器に不連続受信DRX配置情報を送信し、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0178】
選択的に、前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における一部又は全部のDRXパラメータが含まれ、前記一部又は全部のDRXパラメータが前記第一のDRX配置における配置値は、前記第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0179】
選択的に、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値がさらに含まれる。
【0180】
選択的に、前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータが含まれず、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値が含まれる。
【0181】
選択的に、前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における第一の部分のDRXパラメータが前記第二のDRX配置において無効であることを指示するための無効指示情報が含まれる。
【0182】
選択的に、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における第二の部分のDRXパラメータがさらに含まれ、前記第二の部分のDRXパラメータが前記第一のDRX配置における配置値は、前記第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0183】
選択的に、前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第一のDRX配置に含まれるDRXパラメータは、前記第二のDRX配置に含まれるDRXパラメータと同じ又は異なる。
【0184】
選択的に、前記DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれ、
そのうち、前記第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、前記第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なる。
【0185】
選択的に、前記MセットのDRX配置におけるターゲットDRXパラメータとアクティブ化リソースセットとの間には、関連関係が存在し、
そのうち、前記ターゲットDRXパラメータは、前記端末機器が前記アクティブ化リソースセット上でDRX操作を実行する時に使用したDRXパラメータであり、前記アクティブ化リソースセットは、キャリア又は一部の帯域幅BWPを含む。
【0186】
選択的に、前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、各セットのDRX配置には、一つの配置識別子が付帯されており、又は、
前記DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれ、各セットの第二のパラメータセットには、一つのサブ配置識別子が付帯されており、
そのうち、前記第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、前記第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なる。
【0187】
選択的に、前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、各セットのDRX配置がRRCシグナリングにおける位置と、配置識別子との間には、マッピング関係が存在する。
【0188】
選択的に、前記複数セットのDRX配置には、前記端末機器がDRX状態をアクティブ化する時にDRX操作を実行するための一セットのデフォルト配置が含まれる。
【0189】
選択的に、前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、前記デフォルト配置は、前記MセットのDRX配置のうち、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置であり、又は、
前記デフォルト配置は、前記MセットのDRX配置のうち、指定される配置識別子に対応するDRX配置である。
【0190】
選択的に、前記DRX配置情報には、前記デフォルト配置の配置識別子であるデフォルト識別子が付帯されており、又は、
前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、前記MセットのDRX配置には、いずれもDRX配置がデフォルト配置であるかどうかを指示するための識別子が含まれ、前記デフォルト配置における前記識別子は、デフォルト値であり、残りのDRX配置における前記識別子は、前記デフォルト値ではなく、又は、
前記デフォルト配置には、前記識別子が含まれ、且つ前記識別子は、前記デフォルト値であり、残りのDRX配置には、前記識別子が含まれない。
【0191】
選択的に、前記DRX配置情報には、DRX状態オプションが付帯されており、前記DRX状態オプションは、前記端末機器が前記DRX配置情報を受信した時に前記DRX状態オプションに対応する操作を実行するために用いられる。
【0192】
選択的に、前記端末機器が前記DRX配置情報を受信した時DRX操作を実行するための前記DRX状態オプションには、アクティブ化が含まれ、又は、
前記端末機器が前記DRX配置情報を受信した時に前記MセットのDRX配置を記憶するための前記DRX状態オプションには、非アクティブ化が含まれる。
【0193】
選択的に、前記DRX配置情報には、操作指示情報が付帯されており、前記操作指示情報は、前記DRX配置情報を受信した後、第一の時刻にDRX状態をアクティブ化すること、第二の時刻に非アクティブ化操作を実行すること、のうちの少なくとも一つの操作を実行するよう前記端末機器に指示するために用いられる。
【0194】
選択的に、前記送信モジュール31は、さらに前記端末機器に、前記端末機器が指定されるDRX配置に自動的に復帰するための条件情報を送信する。
【0195】
選択的に、前記条件情報は、予め設定される時間の長さ又は予め設定されるDRX周期個数を含み、
そのうち、前記予め設定される時間の長さは、前記端末機器が、第一の時間の長さが前記予め設定される時間の長さ以上である時、前記指定されるDRX配置に復帰するか、又は、前記第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、前記指定されるDRX配置に復帰するために用いられ、前記第一の時間の長さは、前記端末機器に上り下りリンクデータ伝送がない時の積算時間の長さであり、
前記予め設定されるDRX周期個数は、前記端末機器が前記第一の時間の長さに含まれるDRX周期数が前記予め設定されるDRX周期個数以上である時、前記指定されるDRX配置に復帰するか、又は、前記第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、前記指定されるDRX配置に復帰するために用いられる。
【0196】
選択的に、前記送信モジュール31は、前記端末機器に前記DRX配置情報を送信した後、さらに前記端末機器に再配置指示情報を送信し、前記再配置指示情報は、前記MセットのDRX配置に対して再配置を行うために用いられる。
【0197】
選択的に、前記再配置は、全量配置を含み、且つ、前記再配置指示情報には、NセットのDRX配置が含まれ、Nは、1以上の整数であり、又は、
前記再配置は、増分配置を含み、且つ、前記再配置指示情報には、LセットのDRX配置が含まれ、Lは、1以上の整数である。
【0198】
選択的に、前記再配置は、増分配置を含み、前記再配置指示情報には、第一の配置識別子及び第二の配置識別子のうちの少なくとも一つがさらに含まれ、
そのうち、前記第一の配置識別子は、前記MセットのDRX配置のうちの保留待ちのDRX配置に対応する配置識別子であり、前記第二の配置識別子は、前記MセットのDRX配置のうちの更新待ちのDRX配置に対応する配置識別子である。
【0199】
選択的に、前記送信モジュール31は、前記端末機器に前記DRX配置情報を送信した後、さらに前記端末機器に、前記MセットのDRX配置のうちの少なくとも一セットのDRX配置に対して非配置を行うための非配置指示情報を送信する。
【0200】
選択的に、前記非配置指示情報には、前記MセットのDRX配置のうちの削除待ちのDRX配置に対応する配置識別子である第三の配置識別子が含まれる。
【0201】
選択的に、一セットのDRX配置には、複数組のパラメータセットが含まれ、一組のパラメータセットには、少なくとも一つのDRXパラメータの配置値が含まれ、各組のパラメータセットは、一つのセット識別子に対応する。
【0202】
本開示の実施例によって提供されたネットワーク機器は、図1の方法の実施例においてネットワーク機器によって実現された各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここで説明の繰り返しを省略する。本開示の実施例では、ネットワーク機器は、端末機器のために複数セットのDRX配置を配置することができるため、ネットワーク機器は、端末機器の現在の業務特性又はバッテリ状態に基づいて、適切な一セットのDRX配置を柔軟に選択することができ、それによって、端末機器の業務伝送需要により良く適応し、端末機器の電力量を節約する目的を実現させ、バッテリ効率とユーザ体験を向上させることができる。
【0203】
図4は、本開示の一実施例の端末機器の構造概略図である。前記端末機器は、受信モジュール41を含み、そのうち、
受信モジュール41は、ネットワーク機器からのDRX配置情報を受信し、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0204】
選択的に、前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における一部又は全部のDRXパラメータが含まれ、前記一部又は全部のDRXパラメータが前記第一のDRX配置における配置値は、前記第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0205】
選択的に、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値がさらに含まれる。
【0206】
選択的に、前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータが含まれず、前記第一のDRX配置におけるDRXパラメータ以外の他のDRXパラメータの配置値が含まれる。
【0207】
選択的に、前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における第一の部分のDRXパラメータが前記第二のDRX配置において無効であることを指示するための無効指示情報が含まれる。
【0208】
選択的に、前記第二のDRX配置には、前記第一のDRX配置における第二の部分のDRXパラメータがさらに含まれ、前記第二の部分のDRXパラメータが前記第一のDRX配置における配置値は、前記第二のDRX配置における配置値と異なる。
【0209】
選択的に、前記端末機器は、処理モジュール42をさらに含み、そのうち、
前記処理モジュール42は、前記第二のDRX配置に基づいてDRX操作を実行する時に、前記第一のDRX配置において指定されるDRXパラメータの配置値を多重化することを決定すれば、前記指定されるDRXパラメータの配置値及び前記第二のDRX配置に含まれるDRXパラメータの配置値に基づいて、DRX操作を実行する。
【0210】
選択的に、前記DRX配置情報には、第一のDRX配置と第二のDRX配置が少なくとも含まれ、前記第一のDRX配置に含まれるDRXパラメータは、前記第二のDRX配置に含まれるDRXパラメータと同じ又は異なる。
【0211】
選択的に、前記DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれ、
そのうち、前記第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、前記第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なる。
【0212】
選択的に、前記処理モジュール42は、前記第一のパラメータセットにおける固定DRXパラメータの配置値、及び指定されるサブ配置識別子に対応する第二のパラメータセットにおける可変DRXパラメータの配置値に基づいて、DRX操作を実行する。
【0213】
選択的に、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記DRX配置情報を受信した後、アクティブ化リソースセット上で前記MセットのDRX配置におけるターゲットDRXパラメータを使用してDRX操作を実行し、前記ターゲットDRXパラメータと、キャリア又はBWPを含む前記アクティブ化リソースセットとの間に、関連関係が存在する。
【0214】
選択的に、前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、各セットのDRX配置には、一つの配置識別子が付帯されており、又は、
前記DRX配置情報には、一セットの第一のパラメータセット及びMセットの第二のパラメータセットが含まれ、各セットの第二のパラメータセットには、一つのサブ配置識別子が付帯されており、
そのうち、前記第一のパラメータセットには、固定DRXパラメータの配置値が含まれ、前記第二のパラメータセットには、可変DRXパラメータの配置値が含まれ、異なる第二のパラメータセットに含まれる可変DRXパラメータの配置値は、異なる。
【0215】
選択的に、前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、各セットのDRX配置がRRCシグナリングにおける位置と、配置識別子との間には、マッピング関係が存在する。
【0216】
選択的に、前記複数セットのDRX配置には、前記端末機器がDRX状態をアクティブ化する時にDRX操作を実行するための一セットのデフォルト配置が含まれる。
【0217】
選択的に、前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、前記デフォルト配置は、前記MセットのDRX配置のうち、RRCシグナリングにおいて現れた一セット目のDRX配置であり、又は、
前記デフォルト配置は、前記MセットのDRX配置のうち、指定される配置識別子に対応するDRX配置である。
【0218】
選択的に、前記DRX配置情報には、前記デフォルト配置の配置識別子であるデフォルト識別子が付帯されており、又は、
前記DRX配置情報には、前記MセットのDRX配置が含まれ、前記MセットのDRX配置には、いずれもDRX配置がデフォルト配置であるかどうかを指示するための識別子が含まれ、前記デフォルト配置における前記識別子は、デフォルト値であり、残りのDRX配置における前記識別子は、前記デフォルト値ではなく、又は、
前記デフォルト配置には、前記識別子が含まれ、且つ前記識別子は、前記デフォルト値であり、残りのDRX配置には、前記識別子が含まれない。
【0219】
選択的に、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記DRX配置情報を受信した時、DRX操作を実行する。
【0220】
選択的に、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記DRX配置情報を受信した時、前記MセットのDRX配置を記憶する。
【0221】
選択的に、前記DRX配置情報には、DRX状態オプションが付帯されており、前記DRX状態オプションは、前記端末機器が前記DRX配置情報を受信した時に前記DRX状態オプションに対応する操作を実行するために用いられる。
【0222】
選択的に、前記DRX状態オプションは、アクティブ化を含み、そのうち、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記DRX配置情報を受信した時、前記DRX状態オプションに基づいて、DRX操作を実行し、又は、
前記DRX状態オプションは、非アクティブ化であり、そのうち、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記DRX配置情報を受信した時、前記DRX状態オプションに基づいて、前記MセットのDRX配置を記憶する。
【0223】
選択的に、前記DRX配置情報には、操作指示情報が付帯されており、前記操作指示情報は、前記DRX配置情報を受信した後、第一の時刻にDRX状態をアクティブ化すること、第二の時刻に非アクティブ化操作を実行すること、のうちの少なくとも一つの操作を実行するよう前記端末機器に指示するために用いられる。
【0224】
選択的に、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記DRX配置情報を受信した後、前記第一の時刻に、DRX操作を実行し、又は、
前記第二の時刻に、前記複数セットのDRX配置を記憶し、又は、
前記第二の時刻に、前記第二の時刻のDRX配置に対して非アクティブ化操作を実行し、前記第二の時刻より遅い前記第一の時刻に、DRX操作を実行し、又は、
前記第一の時刻に、DRX操作を実行し、前記第一の時刻より遅い前記第二の時刻に、前記第二の時刻のDRX配置に対して非アクティブ化操作を実行する。
【0225】
選択的に、前記MセットのDRX配置には、前記端末機器がDRX状態をアクティブ化する時にDRX操作を実行するためのデフォルト配置が含まれ、
そのうち、前記処理モジュール42は、DRX操作を実行し、
前記デフォルト配置に基づいてRDX操作を実行することを含む。
【0226】
選択的に、前記受信モジュール41は、前記ネットワーク機器からの、前記端末機器が指定されるDRX配置に自動的に復帰するための条件情報を受信する。
【0227】
選択的に、前記条件情報は、予め設定される時間の長さを含み、
そのうち、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記自動復帰条件情報を受信した後、第一の時間の長さが前記予め設定される時間の長さ以上である時、前記指定されるDRX配置に復帰し、又は、前記第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、前記指定されるDRX配置に復帰し、前記第一の時間の長さは、前記端末機器に上り下りリンクデータ伝送がない時の積算時間の長さである。
【0228】
選択的に、前記条件情報は、予め設定されるDRX周期個数を含み、
そのうち、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記自動復帰条件情報を受信した後、前記方法は、
第一の時間の長さに含まれるDRX周期数が前記予め設定されるDRX周期個数以上である時、前記指定されるDRX配置に復帰すること、又は、
前記第一の時間の長さの積算計時停止時刻の後の一番目のDRX周期が開始される時、前記指定されるDRX配置に復帰し、前記第一の時間の長さは、前記端末機器に上り下りリンクデータ伝送がない時の積算時間の長さであることをさらに含む。
【0229】
選択的に、前記受信モジュール41は、前記DRX配置情報を受信した後、前記ネットワーク機器からの再配置指示情報を受信し、前記再配置指示情報は、前記MセットのDRX配置に対して再配置を行うために用いられる。
【0230】
選択的に、前記再配置は、全量配置を含み、且つ、前記再配置指示情報には、NセットのDRX配置が含まれ、Nは、1以上の整数であり、
そのうち、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記再配置指示情報を受信した後、前記MセットのDRX配置を前記NセットのDRX配置に更新する。
【0231】
選択的に、前記再配置は、増分配置を含み、前記再配置指示情報には、LセットのDRX配置が含まれ、Lは、1以上の整数である。
【0232】
そのうち、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記再配置指示情報を受信した後、前記MセットのDRX配置の上で、前記LセットのDRX配置を新規追加する。
【0233】
選択的に、前記再配置指示情報には、第一の配置識別子及び第二の配置識別子のうちの少なくとも一つがさらに含まれ、前記第一の配置識別子は、前記MセットのDRX配置のうちの保留待ちのDRX配置に対応する配置識別子であり、前記第二の配置識別子は、前記MセットのDRX配置のうちの更新待ちのDRX配置に対応する配置識別子であり、
そのうち、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記再配置指示情報を受信した後、
前記MセットのDRX配置のうち、前記第一の配置識別子に対応するDRX配置を保留すること、
前記LセットのDRX配置に基づいて、前記MセットのDRX配置のうち、前記第二の配置識別子に対応するDRX配置を更新すること、のうちの少なくとも一つを実行する。
【0234】
前記受信モジュール41は、前記DRX配置情報を受信した後、前記ネットワーク機器からの非配置指示情報を受信し、前記非配置指示情報は、前記MセットのDRX配置のうちの少なくとも一セットのDRX配置に対して非配置を行うために用いられる。
【0235】
選択的に、前記非配置指示情報には、前記MセットのDRX配置のうちの削除待ちのDRX配置に対応する配置識別子である第三の配置識別子が含まれ、
そのうち、前記処理モジュール42は、前記受信モジュール41が前記非配置指示情報を受信した後、前記MセットのDRX配置のうち、前記第三の配置識別子に対応するDRX配置を削除する。
【0236】
選択的に、一セットのDRX配置には、複数組のパラメータセットが含まれ、一組のパラメータセットには、少なくとも一つのDRXパラメータの配置値が含まれ、各組のパラメータセットは、一つのセット識別子に対応する。
【0237】
本開示の実施例によって提供された端末機器は、図2の方法の実施例において端末機器によって実現された各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここで説明の繰り返しを省略する。本開示の実施例では、ネットワーク機器は、端末機器のために複数セットのDRX配置を配置することができるため、ネットワーク機器は、端末機器の現在の業務特性又はバッテリ状態に基づいて、適切な一セットのDRX配置を柔軟に選択することができ、それによって、端末機器の業務伝送需要により良く適応し、端末機器の電力量を節約する目的を実現させ、バッテリ効率とユーザ体験を向上させることができる。
【0238】
本開示の実施例では、通信機器は、ネットワーク機器と端末機器を含んでもよく、通信機器が端末機器である場合、図5に示すように、図5は、本開示の一実施例の端末機器の構造概略図である。図5に示す端末機器500は、少なくとも一つのプロセッサ501、メモリ502、少なくとも一つのネットワークインターフェース504とユーザインタフェース503を含む。端末機器500の様々なコンポーネントは、バスシステム505よって結合される。理解できるように、バスシステム505は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために用いられる。バスシステム505は、データバスに加えて、電源バスと、制御バスと、状態信号バスとをさらに含む。明瞭に説明するために、図5では様々なバスがバスシステム505として表記される。
【0239】
そのうち、ユーザインタフェース503は、ディスプレイ、キーボード、クリックデバイス(例えば、マウス、トラックボール(trackball))、タッチパネル又はタッチスクリーンなどを含んでもよい。
【0240】
理解できるように、本開示の実施例におけるメモリ502は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性と不揮発性メモリの両方を含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。例示的なものであるが限定的なものではない説明によって、多くの形式のRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)である。本開示の実施例において記述されるシステムと方法のメモリ502は、これらと他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
【0241】
いくつかの実施の形態では、メモリ502には、実行可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットであるオペレーティングシステム5021とアプリケーションプログラム5022というエレメントが記憶されている。
【0242】
そのうち、オペレーティングシステム5021は、様々なベーシックサービス、例えばフレームワークレイヤ、コアライブラリレイヤ、ドライブレイヤなどを含み、様々なベーシックサービスの実現及びハードウェアに基づくタスクの処理に用いられる。アプリケーションプログラム5022は、様々なアプリケーションプログラム、例えばメディアプレイヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)などを含み、様々なアプリケーションサービスを実現するために用いられる。本開示の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム5022に含まれてもよい。
【0243】
本開示の実施例では、端末機器500は、メモリ502に記憶され、且つプロセッサ501上で運行できるコンピュータプログラムとをさらに含み、コンピュータプログラムがプロセッサ501によって実行される時、以下のステップを実現させる。
【0244】
ネットワーク機器からのDRX配置情報を受信し、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0245】
上記本開示の実施例の図2で掲示された方法は、プロセッサ501に用いられてもよく、又はプロセッサ501によって実現されてもよい。プロセッサ501は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現の過程において、上記方法の各ステップは、プロセッサ501におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の指令によって完了されてもよい。上記プロセッサ501は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本発明の実施例において開示されている各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、このプロセッサは、任意の一般的なプロセッサなどであってもよい。本発明の実施例を結び付けて開示されている方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって実行して完了され、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了されると具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど、当技術分野で成熟したコンピュータ可読記憶媒体に位置してもよい。このコンピュータ可読記憶媒体は、メモリ502に位置し、プロセッサ501は、メモリ502内の情報を読み取り、そのハードウェアを結び付けて上記方法のステップを完成させる。具体的には、このコンピュータ可読記憶媒体には、プログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサ501によって実行される時、上記情報配置方法の実施例の各ステップを実現させる。
【0246】
理解できるように、本開示の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、処理ユニットは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0247】
ソフトウェアの実現に対して、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数など)によって本開示の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0248】
端末機器500は、前述の実施例において端末機器によって実現された各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0249】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供した。このコンピュータ可読記憶媒体には、一つ又は複数のプログラムが記憶され、この一つ又は複数のプログラムは指令を含み、この指令は、複数のアプリケーションプログラムを含む通信機器によって実行される時、この通信機器に図2に示す実施例の方法を実行させ、以上に記載の情報配置方法のステップを実行するために具体的に用いられる。
【0250】
通信機器がネットワーク機器である場合、図6に示すように、図6は、本開示の実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。ネットワーク機器600のエンティティ装置構造概略図は図6に示されるように、プロセッサ602と、メモリ603と、発射機601と受信機604とを含む。具体的アプリケーションにおいて、発射機601と受信機604は、アンテナ605に結合されてもよい。
【0251】
メモリ603は、プログラムを格納するために用いられる。具体的に、プログラムは、プログラムコードを含んでもよく、前記プログラムコードは、コンピュータ操作指令を含む。メモリ603は、リードオンリーメモリとランダムアクセスメモリとを含み、プロセッサ602に指令とデータを提供してもよい。メモリ603は、高速RAMメモリを含む可能性があり、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリをさらに含む可能性もある。
【0252】
プロセッサ602は、メモリ603によって格納されるプログラムを実行する。
【0253】
具体的に、ネットワーク機器600において、プロセッサ602は、以下の方法を実行してもよい。
【0254】
端末機器に不連続受信DRX配置情報を送信し、前記DRX配置情報は、前記端末機器がMセットのDRX配置を決定するために用いられ、Mは、2以上の整数である。
【0255】
上記の本開示の図1に示す実施例で開示されたネットワーク機器600によって実行される方法は、プロセッサ602に用いられてもよく、又はプロセッサ602によって実現されてもよい。プロセッサ602は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現の過程において、上記方法の各ステップは、プロセッサ602におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の指令によって完了されてもよい。上記的プロセッサ602は、汎用プロセッサであってもよく、中央プロセッサ(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)などを含み、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本開示の実施例において開示されている各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、任意の通常のプロセッサなどであってもよい。本開示の実施例を結びつけて開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって完了されてもよく、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了されると具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど、当技術分野で成熟したコンピュータ可読記憶媒体内に位置してもよい。この記憶媒体は、メモリ603に位置し、プロセッサ602は、メモリ603内の情報を読み取り、そのハードウェアを結びつけて、上記方法のステップを完成する。
【0256】
ネットワーク機器は、図1に示す方法を実行し、ネットワーク機器が図1に示す実施例における機能を実現し、本開示の実施例では、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0257】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。このコンピュータ可読記憶媒体には、一つ又は複数のプログラムが記憶され、この一つ又は複数のプログラムは、指令を含み、この指令は、複数のアプリケーションプログラムを含む通信機器によって実行される時、この通信機器に図1に示す実施例の方法を実行させ、以上に記載の情報配置方法のステップを実行するために具体的に用いられる。
【0258】
要するに、以上は、本開示の好ましい実施例に過ぎず、本開示の保護範囲を限定するためのものではない。本開示の精神と趣旨内で行われる任意の修正、同等の置き換え及び改良などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【0259】
上記の実施例によって記述されたシステム、装置、モジュール又はユニットは、具体的には、コンピュータチップ又はエンティティによって実現されてもよく、又はある機能を有する製品によって実現されてもよい。一つの典型的な実現機器は、コンピュータである。具体的に、コンピュータは、例えばパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セルラー電話、カメラ電話、スマートフォン、パーソナルディジタルアシスタント、メディアプレイヤー、ナビゲーション機器、電子メール機器、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス又はこれらの機器における任意の機器の組み合わせであってもよい。
【0260】
コンピュータ可読媒体は、不揮発性メモリと揮発性メモリ、リムーバブルメディアと非リムーバブルメディアを含み、任意の方法又は技術によって情報記憶を実現できる。情報は、コンピュータ可読指令、データ構造、プログラムのモジュール又は他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例としては、位相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、リードオンリーディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光学ストレージ、カートリッジ型磁気テープ、磁気テープ磁気ディスクストレージ又は他の磁気ストレージデバイス又は任意の他の非伝送媒体を含むが、これらに限らず、コンピューティングデバイスによってアクセスされることが可能な情報を記憶するために用いることができる。本明細書における定義によると、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読メディア(transitory media)、例えば、変調されるデータ信号とキャリア波を含まない。
【0261】
説明すべきことは、本明細書では、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0262】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分のがソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0263】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述していたが、本開示は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上記した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うこともでき、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6