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特許7387757NIDDセッションを管理するネットワーク機能のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】NIDDセッションを管理するネットワーク機能のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20231120BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20231120BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W80/10
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021562317
(86)(22)【出願日】2019-06-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-27
(86)【国際出願番号】 CN2019093805
(87)【国際公開番号】W WO2020215486
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2022-01-07
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/084503
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】ロン, ホンシア
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】3GPP TS 23.502 V16.0.2,2019年04月01日,67-81,321-324,342-350ページ
【文献】3GPP TS 23.501 V16.0.2,2019年04月01日,224-225ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 -H04B 7/26
H04W 4/00 -H04W 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機能(10)において実施される方法であって、前記ネットワーク機能は、セッション管理機能(SMF)を含み、
NIDDセッションを確立するための要求を受信すること(S101)であって、NIDDが、非インターネットプロトコルデータ配信を指す、NIDDセッションを確立するための要求を受信すること(S101)と、
他のネットワーク機能にセッション管理データについての要求を送信することと、
前記他のネットワーク機能から前記セッション管理データを取得することと、
前記NIDDセッションを確立するためのユーザプレーン機能(UPF)またはネットワーク公開機能(NEF)を選択すること(S102)と
を含み、
前記ネットワーク機能が、前記セッション管理データに基づいて前記UPFまたは前記NEFを選択し、
前記セッション管理データが、前記UPFまたは前記NEFの指示を含む、方法。
【請求項2】
前記指示がブール値を有し、
前記ブール値の真値が、前記NEFを選択することを指示し、前記ブール値の偽値または不在が、前記UPFを選択することを指示する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セッション管理データが、前記NEFの識別情報をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記セッション管理データが、前記ネットワーク機能から前記NEFへの接続のための情報をさらに含み、
前記ネットワーク機能から前記NEFへの前記接続のための前記情報が、外部グループ識別子、外部識別子、移動局国際サブスクライバディレクトリ番号(MSISDN)、またはアプリケーション機能識別子のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
統合データ管理(UDM)から前記セッション管理データを取得すること(S103)
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記UDMが、統合データリポジトリ(UDR)から前記セッション管理データを取得する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記セッション管理データが、オペレータによってプロビジョニングされる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記NEFが選択されたとき、ネットワークリポジトリ機能(NRF)から、前記NEFに関するサービス情報を取得すること(S104)
をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記NEFに、前記NIDDセッションのための作成要求を送信すること(S105)と、
前記NEFから、前記NIDDセッションのための前記作成要求についての応答を受信すること(S106)と
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワーク機能が、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)から前記NIDDセッションを確立するための前記要求を受信する、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク機能(10)のための装置であって、前記ネットワーク機能は、セッション管理機能(SMF)を含み、
プロセッサ(1001)と、
前記プロセッサ(1001)によって実行可能な命令を含んでいるメモリ(1002)と
を備え、
前記装置が、
NIDDセッションを確立するための要求を受信することであって、NIDDが、非インターネットプロトコルデータ配信を指す、NIDDセッションを確立するための要求を受信することと、
他のネットワーク機能にセッション管理データについての要求を送信することと、
前記他のネットワーク機能から前記セッション管理データを取得することと、
前記NIDDセッションを確立するためのユーザプレーン機能(UPF)またはネットワーク公開機能(NEF)を選択することと
を行うように動作可能であり、
前記ネットワーク機能が、前記セッション管理データに基づいて前記UPFまたは前記NEFを選択し、
前記セッション管理データが、前記UPFまたは前記NEFの指示を含む、装置。
【請求項12】
請求項2から10のいずれか一項に記載の方法を実装するようにさらに動作可能である、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
コンピュータプログラム(1301)を記憶したコンピュータ可読記憶媒体(130)であって、前記コンピュータプログラム(1301)が、デバイスに、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を行わせるように前記デバイスによって実行可能である、コンピュータ可読記憶媒体(130)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信システムの技術に関し、詳細には、NIDDセッションを管理するネットワーク機能のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点において読み取られるべきであり、従来技術にあるものまたは従来技術にないものに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
(第5世代(5G)通信システムなどの)通信システムでは、プロトコルデータユニット(PDU)コネクティビティサービスが、(ユーザ機器(UE)などの)端末デバイスと、データネットワーク名(DNN)によって識別されるデータネットワークとの間のPDUの交換を提供する。PDUコネクティビティサービスは、UEからの要求時に確立され得るPDUセッションを介してサポートされる。
【0004】
各PDUセッションは、単一のPDUセッションタイプをサポートする、すなわち、PDUセッションの確立においてUEによって要求された単一のタイプのPDUの交換をサポートする。以下のPDUセッションタイプ、すなわち、インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)、IPv6、IPv4v6、イーサネット、および非構造化が規定される。非構造化PUDセッションを介したデータ配信は、非IDデータ配信(NIDD)と称されることもある。
【0005】
端末デバイスとのモバイル発信(MO)およびモバイル着信(MT)通信をハンドリングするためにNIDDのための機能が使用され得、その通信のために使用されるデータが、非構造化(非IPとも呼ぶ)と見なされる。そのような配信は、異なる機構によって達成され得る。
【0006】
しかしながら、そのようなNIDDセッションを管理するネットワーク機能は、異なる機構のうちの特定の機構をどのように選択すべきかを知らない。NIDDセッションを管理することの効率が影響を受けるか、またはNIDDセッションの確立が機構の不適当な選択により時々失敗することがある。
【発明の概要】
【0007】
本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0008】
本開示のいくつかの態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題のソリューションを提供し得る。本明細書で開示される問題点のうちの1つまたは複数に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。すなわち、本開示の実施形態によれば、NIDDセッションのための異なる機構間の選択が明示的に設定され得る。したがって、NIDDセッションを管理することの効率が改善される。
【0009】
本開示の第1の態様は、NIDDセッションを確立するための要求を受信することであって、NIDDが、非インターネットプロトコルデータ配信を指す、NIDDセッションを確立するための要求を受信することと、NIDDセッションを確立するためのユーザプレーン機能(UPF)またはネットワーク公開機能(NEF)を選択することとを含む、ネットワーク機能において実施される方法を提供する。
【0010】
本開示の実施形態では、ネットワーク機能は、セッション管理データに基づいてUPFまたはNEFを選択する。
【0011】
本開示の実施形態では、セッション管理データは、UPFまたはNEFの指示を含む。
【0012】
本開示の実施形態では、指示はブール値を有し、ブール値の真値が、NEFを選択することを指示し、ブール値の偽値または不在が、UPFを選択することを指示する。
【0013】
本開示の実施形態では、セッション管理データは、NEFの識別情報をさらに含む。
【0014】
本開示の実施形態では、セッション管理データは、ネットワーク機能からNEFへの接続のための情報をさらに含み、ネットワーク機能からNEFへの接続のための情報は、外部グループ識別子、外部識別子、移動局国際サブスクライバディレクトリ番号(MSISDN:mobile station international subscriber directory number)、またはアプリケーション機能識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
本開示の実施形態では、本方法は、統合データ管理(UDM)からセッション管理データを取得することをさらに含む。
【0016】
本開示の実施形態では、UDMは、統合データリポジトリ(UDR)からセッション管理データを取得する。
【0017】
本開示の実施形態では、セッション管理データは、オペレータによってプロビジョニングされる。
【0018】
本開示の実施形態では、本方法は、NEFが選択されたとき、ネットワークリポジトリ機能(NRF)から、NEFに関するサービス情報を取得することをさらに含む。
【0019】
本開示の実施形態では、本方法は、NEFに、NIDDセッションのための作成要求を送信することと、NEFから、NIDDセッションのための作成要求についての応答を受信することとをさらに含む。
【0020】
本開示の実施形態では、ネットワーク機能は、セッション管理機能(SMF)を備える。
【0021】
本開示の実施形態では、ネットワーク機能は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)からNIDDセッションを確立するための要求を受信する。
【0022】
本開示の第2の態様は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を含んでいるメモリとを備える、ネットワーク機能のための装置を提供する。本装置は、NIDDセッションを確立するための要求を受信することであって、NIDDが、非インターネットプロトコルデータ配信を指す、NIDDセッションを確立するための要求を受信することと、NIDDセッションを確立するためのユーザプレーン機能(UPF)またはネットワーク公開機能(NEF)を選択することとを行うように動作可能である。
【0023】
本開示の実施形態では、本装置は、上記の実施形態のいずれかに記載の方法を実装するようにさらに動作可能である。
【0024】
本開示の第3の態様は、NIDDセッションを確立するための要求を受信するように設定された受信ユニットであって、NIDDが、非インターネットプロトコルデータ配信を指す、受信ユニットと、NIDDセッションを確立するためのユーザプレーン機能(UPF)またはネットワーク公開機能(NEF)を選択するように設定された選択ユニットとを備える、ネットワーク機能のための装置を提供する。
【0025】
本開示の第4の態様は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムが、デバイスに、上記の実施形態のいずれかに記載の方法を行わせるようにデバイスによって実行可能である、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0026】
添付の図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通して、本開示の上記および他の目的、特徴および利点がより明らかになり、同じ参照符号は、概して、本開示の実施形態における同じ構成要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示の実施形態による、ネットワーク機能において実施される方法を示す例示的なフローチャートである。
図2】本開示の実施形態による、ネットワーク機能において実施される方法を示す別の例示的なフローチャートである。
図3】UDMからセッション管理データを取得するためのプロシージャを示す例示的な図である。
図4】本開示の実施形態による、方法における他のステップを示す例示的なフローチャートである。
図5】NIDDおよび非NIDDセッション管理データをプロビジョニングするプロシージャを示す例示的な図である。
図6】非NIDDセッション管理データに基づいてセッション確立を制御するプロシージャを示す例示的な図である。
図7】NIDDセッション管理データに基づいてセッション確立を制御するプロシージャを示す例示的な図である。
図8】本開示の実施形態による、ネットワークノードを示すブロック図である。
図9】本開示の実施形態による、コンピュータ可読記憶媒体を示すブロック図である。
図10】本開示の実施形態による、ネットワークノードの機能ユニットを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0029】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同じように、実施形態のいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになる。
【0030】
本明細書全体にわたる、特徴、利点、または同様の言い回しへの言及は、本開示とともに実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の単一の実施形態におけるものであるべきであることまたはその実施形態におけるものであることを暗示しない。むしろ、特徴および利点に言及する言い回しは、一実施形態に関して説明される特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されたい。さらに、本開示の説明される特徴、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。具体的な実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしに本開示が実践され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在するとは限らないことがある追加の特徴および利点が、いくつかの実施形態において認識され得る。
【0031】
本明細書で使用される「ネットワーク」、または「通信ネットワーク/システム」という用語は、新無線(new radio:NR)、long term evolution(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)など、任意の好適な通信規格に従うネットワーク/システムを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークノードとの間の通信は、限定はしないが、第1世代(1G)通信プロトコル、第2世代(2G)通信プロトコル、2.5G通信プロトコル、2.75G通信プロトコル、第3世代(3G)通信プロトコル、4G通信プロトコル、4.5G通信プロトコル、5G通信プロトコルを含む、任意の好適な世代の通信プロトコル、および/あるいは現在知られているかまたは将来において開発されることになる任意の他のプロトコルに従って実施され得る。
【0032】
「ネットワーク機能」または「ネットワークノード」という用語は、通信ネットワークにおけるアクセス能力をもつネットワークデバイス/装置/エンティティを指し、それを介して、端末デバイスが、通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信する。ノード/機能は、無線通信ネットワークにおける基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、(サービス能力サーバ/アプリケーションサーバ(SCS/AS)、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)、アプリケーション機能(AF)などの)サーバノード/機能、(サービス能力公開機能(SCEF)、ネットワーク公開機能(NEF)などの)公開ノード、コントローラまたは任意の他の好適なデバイスを含み得る。BSは、たとえば、ノードB(ノードBまたはNB)、エボルブドノードB(eノードBまたはeNB)、次世代ノードB(gノードBまたはgNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどであり得る。
【0033】
ネットワーク機能/ノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、測位ノードなどを備える。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にし、および/または提供し、あるいは、無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0034】
端末デバイスという用語は、無線信号を送信および/または受信することによって基地局などのネットワーク機能/ノードまたは別の無線デバイスと通信することが可能であるデバイスを包含する。したがって、端末デバイスという用語は、限定はしないが、モバイルフォン、マシンツーマシン通信のための固定または移動無線デバイス、統合または埋込み無線カード、外部差込み型無線カード、車両などを包含する。
【0035】
また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、IoTデバイスと呼ばれることもあり、監視、検知および/または測定などを実施し、そのような監視、検知および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)コンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。
【0036】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するユーザ機器(UE)であり得る。そのようなマシンまたはデバイスの具体的な例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、車両または他の機器、たとえば、医療器械を表し得、これは、その動作ステータスに対する監視、検知および/または報告など、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。
【0037】
本明細書で使用される「第1の」、「第2の」などという用語は、異なるエレメントを指す。単数形「a」および「an」は、コンテキストが別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しない。「に基づいて」という用語は、「に少なくとも部分的に基づいて」として読み取られるべきである。「一実施形態(one embodiment)」および「一実施形態(an embodiment)」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読み取られるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読み取られるべきである。明示的および暗黙的な他の規定が、以下で含まれ得る。
【0038】
図1は、本開示の実施形態による、ネットワーク機能において実施される方法を示す例示的なフローチャートである。
【0039】
図1に示されているように、ネットワーク機能において実施される方法は、S101において、NIDDセッションを確立するための要求を受信することであって、NIDDが、非インターネットプロトコルデータ配信を指す、NIDDセッションを確立するための要求を受信することと、S102において、NIDDセッションを確立するためのユーザプレーン機能(UPF)またはネットワーク公開機能(NEF)を選択することとを含む。
【0040】
UEからアプリケーション機能(AF)へのNIDDは、以下の2つの機構のうちの1つによって達成され得る。
【0041】
- NIDDチャネルを介するNEFを使用する配信、
【0042】
- ポイントツーポイント(PtP)N6トンネルを介するUPFを使用する配信。
【0043】
本開示の実施形態によれば、(UPFを介するまたはNEFを介するなど)NIDDセッションのための異なる機構間の選択が明示的に設定され得る。したがって、NIDDセッションを管理することの効率が改善される。
【0044】
図2は、本開示の実施形態による、ネットワーク機能において実施される方法を示す別の例示的なフローチャートである。
【0045】
図2に示されているように、方法は、S103において、統合データ管理(UDM)からセッション管理データを取得することをさらに含み得る。次いで、ステップS102において、ネットワーク機能は、セッション管理データに基づいてUPFまたはNEFを選択し得る。
【0046】
本開示の実施形態によれば、UDMにおける、セッション管理データ、またはセッション管理サブスクリプションデータと称される、は、NIDDセッション管理のための特定の情報を含んでいることがある。
【0047】
本開示の実施形態では、ネットワーク機能は、セッション管理機能(SMF)を備える。
【0048】
SMFは、非構造化PDUセッション確立のために上記の2つの機構、すなわち、NIDDチャネルを介するNEFを使用する配信、またはN6チャネルを介するUPFを使用する配信のうちのどちらの機構が使用されるべきであるかを決定し得る。
【0049】
図3は、UDMからセッション管理データを取得するためのプロシージャを示す例示的な図である。
【0050】
図3に示されているように、NFサービスコンシューマー(たとえば、SMF)10が、UEのセッション管理サブスクリプションデータを受信するためにUDM20に要求を送る(第3世代パートナーシッププロジェクト技術仕様(3GPP TS)29.503 V15.3.0も参照)。要求は、UEの識別情報(/{supi})、要求される情報のタイプ(/sm-data)、およびクエリパラメータ(single-nssai、dnn、supported-features、plmn-id)を含んでいる。「supi」という用語は、サブスクリプション永続識別子を指す。「sm-data」という用語は、セッション管理データを指す。「single-nssai」という用語は、単一のネットワークスライス選択支援情報を指す。「dnn」という用語は、データネットワーク名を指す。「plmn-id」という用語は、パブリックランドモバイルネットワーク識別子を指す。
【0051】
詳細には、ステップ31において、NFサービスコンシューマー(たとえば、SMF)10は、UEのセッション管理サブスクリプションデータを表すGET要求をリソースに送り、クエリパラメータは、選択されたネットワークスライスおよび/またはDNNおよび/またはsupported-featuresおよび/またはplmn-idを指示する。
【0052】
ステップ32aにおいて、成功時に、UDMは、「200 OK」で応答し、メッセージ本文は、要求元NFサービスコンシューマーについて関連のあるものとしてUEのセッション管理サブスクリプションデータを含んでいる。
【0053】
セッション管理サブスクリプションデータに関する例示的なデータ構造は、以下のようにリストされ得る。
【0054】
タイプ:SessionManagementSubscriptionData(3GPP TS29.503 V15.3.0、節6.1.6.2.8から)
【0055】
タイプ:DnnConfiguration(3GPP TS29.503 V15.3.0、節6.1.6.2.9から)
【0056】
ステップ32bにおいて、UEのための有効なサブスクリプションデータがない場合、またはUEサブスクリプションデータが存在するが、要求されたセッション管理サブスクリプションが利用可能でない(たとえば、クエリパラメータが、UEサブスクリプションに属しないネットワークスライスおよび/またはDNNを含んでいる)場合、(「ProblemDetails」エレメントにおいて)応答本文中に追加のエラー情報を含むHTTPステータスコード「404 Not Found」が返されるものとする。
【0057】
失敗時に、エラーを指示する適切なHTTPステータスコードが返されるものとし、GET応答本文中で適切な追加のエラー情報が返されるべきである。
【0058】
本開示の実施形態によれば、SMFは、現在存在するプロシージャを利用して、UDMからセッション管理データを取得する。したがって、NIDD中に余分のプロシージャが必要とされない。NIDDセッションを確立するための効率が改善される。
【0059】
本開示の実施形態では、セッション管理データは、UPFまたはNEFの指示を含む。
【0060】
本開示の実施形態では、指示はブール値を有し、ブール値の真値が、NEFを選択することを指示し、ブール値の偽値または不在が、UPFを選択することを指示する。
【0061】
本開示の実施形態では、セッション管理データは、NEFの識別情報をさらに含む。
【0062】
本開示の実施形態では、セッション管理データは、ネットワーク機能からNEFへの接続のための情報をさらに含み、ネットワーク機能からNEFへの接続のための情報は、外部グループ識別子、外部識別子、移動局国際サブスクライバディレクトリ番号(MSISDN)、またはアプリケーション機能識別子のうちの少なくとも1つを含む。外部グループ識別子、外部識別子、MSISDNは、UEに関するものであり、アプリケーション機能識別子は、アプリケーション機能(AF)に関するものである。
【0063】
本開示の実施形態によれば、NIDDのための特定のセッション管理データは、表1および/または表2に示されているデータ構造に基づいて構築され得る。たとえば、本開示の実施形態における特定のセッション管理データは、以下のように、更新されたNIDD設定を含む。
【0064】
タイプ:NiddDnnConfiguration(表2に基づいて更新される)
【0065】
本開示の実施形態によれば、NIDDのための特定のセッション管理データは、明示的インジケータおよび/または他の情報を追加することによって、現在存在するデータ構造に基づいて構築され得る。SMFによる選択が、現在の処理アルゴリズムに対する更新を伴って明示的に処理されることになる。ソフトウェアまたはハードウェアにおける、現在のネットワーク機能に対する更新コストが低減され得る。
【0066】
特定のデータタイプ、および/または追加されるパラメータの名前が限定されないことがあることを理解されたい。たとえば、ブール値ではなく数値がインジケータのために代替的に利用され得る。数値「1」が真値と入れ替わり得、数値「0」が偽値と入れ替わり得る。
【0067】
図4は、本開示の実施形態による、方法における他のステップを示す例示的なフローチャートである。
【0068】
図4に示されているように、方法は、S104において、NEFが選択されたとき、ネットワークリポジトリ機能(NRF)から、NEFに関するサービス情報を取得することをさらに含み得る。
【0069】
本開示の実施形態では、方法は、S105において、NEFに、NIDDセッションのための作成要求を送信することと、S106において、NEFから、NIDDセッションのための作成要求についての応答を受信することとをさらに含み得る。
【0070】
図5は、プロビジョニングNIDDおよび非NIDDセッション管理データのプロシージャを示す例示的な図である。
【0071】
本開示の実施形態では、セッション管理データは、オペレータによってプロビジョニングされる。
【0072】
図5は、NIDD設定をプロビジョニングする以下のステップを示す。
【0073】
ステップ501:オペレータ30は、プロビジョニングシステム40を通して、DNN名前、S-NSSAIなどの他の情報とともに、「構造化」としてのPDUタイプをもつDNN設定を作成し(表2)、非NIDDセッション管理データは、IPv4、IPv6、IPv4v6、イーサネットなどのNIDDタイプではなくセッション管理データを指し得る。
【0074】
ステップ502:プロビジョニングシステム40は、適用されるUEのための非NIDDセッション管理データをUDR50中に作成する。
【0075】
ステップ503:UDR50は、UEのための非NIDDセッション管理データの持続性を保つ。
【0076】
ステップ504:UDR50は、非NIDDセッション管理データの持続性の成功についてプロビジョニングシステム40に応答する。
【0077】
ステップ505: プロビジョニングシステム40は、オペレータ30のプロビジョニング動作を確認した。
【0078】
ステップ506:オペレータ30は、プロビジョニングシステム40を通して、DNN名前、S-NSSAIなどの他の情報とともに、「非構造化」としてのPDUタイプをもつDNN設定を作成する(表3)。
【0079】
ステップ507:プロビジョニングシステム40は、適用されるUEのためのNIDDセッション管理データをUDR50中に作成する。
【0080】
ステップ508:UDR50は、UEのためのNIDDセッション管理データの持続性を保つ。
【0081】
ステップ509:UDR50は、NIDDセッション管理データの持続性の成功についてプロビジョニングシステム40に応答する。
【0082】
ステップ510: プロビジョニングシステム40は、オペレータ30のプロビジョニング動作を確認した。
【0083】
図6は、非NIDDセッション管理データに基づいてセッション確立を制御するプロシージャを示す例示的な図である。
【0084】
図6は、非NIDDセッション管理データに基づいてセッション確立を制御する以下のステップを示す。
【0085】
ステップ601:SMF10は、AMFから、(IPv4、IPv6、IPv4v6などのPDUセッションタイプについて表す)「構造化」としての要求されたPDUセッションタイプをもつPDUセッション確立要求を受信した。
【0086】
ステップ602:SMF10は、構造化としての要求されたPDUセッションタイプに基づいて、UDMから非NIDDセッション管理データを得ることを判断することができ、入力データは、SUPI、DNN、S-NSSAIなどを含む。
【0087】
ステップ603:UDM20は、UDRにおいてプロビジョニングされる場合、UDRから非NIDDセッション管理データを取り出す。
【0088】
ステップ604:UDM20は、非NIDDセッション管理データでSMFに応答する。
【0089】
ステップ605:SMF10は、非NIDDセッション管理データで、要求されたPDUセッション(「構造化」)のためのUPFを選択することを決定する。
【0090】
ステップ606:SMF10は、UPF選択を開始する。
【0091】
ステップ607:SMF10は、有する場合、ローカル設定からUPF80を選択することができる。
【0092】
ステップ608:SMF10は、NRF70からUPF80を発見することを試み、PDUセッション確立をサーブするために適格なものを選択する、ステップ608は、ステップ607についての代替である。
【0093】
ステップ609:SMF10は、選択されたUPF80にN4セッション確立要求を送る。
【0094】
ステップ610:UPF80は、要求を処理し、作成された非NIDDセッションのセッション情報についてSMF10に応答する。
【0095】
図7は、NIDDセッション管理データに基づいてセッション確立を制御するプロシージャを示す例示的な図である。
【0096】
本開示の実施形態では、UDMは、統合データリポジトリ(UDR)からセッション管理データを取得する。
【0097】
本開示の実施形態では、ネットワーク機能は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)からNIDDセッションを確立するための要求を受信する。
【0098】
図7は、NIDDセッション(「非構造化」)のためのPDUセッション確立のためのシーケンスフローを示す。本開示の実施形態によれば、SMF10は、UDM20からNIDDセッション管理データを得、その情報に基づいて、UPFに向けてまたはNEF90に向けてのいずれかで、UE要求PDUセッションをどのように確立すべきかを判断する。SMF10は、UPF選択を実行するかまたはNEF IDを使用し、次いで、PDUセッション確立プロシージャを続けることを決定する。
【0099】
詳細には、図7は、NIDDセッション管理データに基づいてセッション確立を制御する以下のステップを示す。
【0100】
ステップ701:UEは、PDUセッション(「非構造化」)を確立するために、無線アクセスネットワーク(RAN)を通してAMF60に要求を送る。AMF60は、メッセージが新しいPDUセッションについての要求に対応することを、要求タイプが「初期要求」を指示することと、PDUセッションIDがUEの(1つまたは複数の)任意の既存のPDUセッションのために使用されないこととに基づいて、決定する。AMF60は、SMF10を選択し、「非構造化」としての要求されたPDUセッションタイプをもつNsmf_PDUsession_CreateSMContext要求をSMF10に送る。
【0101】
ステップ702:SMF10は、要求されたPDUセッションタイプ(「非構造化」)に基づいて、UEのNIDDセッション管理サブスクリプションデータを表すNudm_SDM GET要求をリソースに送り、クエリパラメータが、選択されたネットワークスライスおよび/またはDNNおよび/またはsupported-featuresおよび/またはplmn-idを指示する。
【0102】
ステップ703:UDM20は、ステートレスである場合、UDR50からUE NIDDセッション管理サブスクリプションデータを得、表3としての実施形態では、UE NIDDセッション管理データについて、フラグ「NEF選択を呼び出す」と前にプロビジョニングされたNEF IDの両方がUDM20に返されるものとする。
【0103】
ステップ704:成功時に、UDM20は、「200 OK」で応答し、メッセージ本文は、UEのNIDDセッション管理サブスクリプションデータを含んでいる。
【0104】
UDM20は、SMF20に対する応答において、「NEF選択を呼び出す」が真にセットされたNIDDセッション管理データと、NIDDセッションのために使用されるものとするNEF IDと、SMF-NEF接続のために使用される、外部グループ識別子、外部識別子、MSISDNまたはAF IDなど、他のNIDD情報とを送ることになり、プロトコルデータは、表3における実施形態として更新されるものとする。
【0105】
ステップ705:SMF10は、NIDDセッション管理データを受信したとき、「NEF選択を呼び出す」フラグがセットされたかどうかに基づいて、UPF選択を実行するかまたはNEF IDを使用することを決定する。
【0106】
ステップ706:SMF10は、(NIDDセッション管理データに基づいて)応答において「NEF選択を呼び出す」フラグがないかまたはフラグが偽にセットされる場合、UPF選択を実行することを判断する。
【0107】
ステップ707:SMF10は、有する場合、ローカル設定からUPF80を選択する。
【0108】
ステップ708:SMF10は、NRF70からUPF80を発見し、UE要求PDUセッションのための1つの適格なUPFを選択する、ステップ708は、ステップ707についての代替である。
【0109】
ステップ709:要求タイプが「初期要求」を指示する場合、SMFは、選択されたUPFとのN4セッション確立プロシージャを始動する。
【0110】
ステップ710:UPF80は、要求を処理し、作成されたNIDDセッションのセッション情報についてSMF10に応答する。
【0111】
ステップ711:SMF10は、真にセットされた、NIDDセッション管理データ中の「NEF選択を呼び出す」フラグがあり、NEF IDが存在する場合、NEF IDを使用し(ステップ5)、SMF10は、このNEF IDのサービス情報を得るためにNRF70に照会し得る。
【0112】
ステップ712:SMF10は、NEF90に向けたPDUセッションを作成するものとし、SMFは、Nnef_SMContext_Create要求を呼び出し、Nnef_SMContext_Create要求中のパラメータは、ユーザ識別情報、PDUセッションID、NEF ID、NIDD情報、S-NSSAI、DNNなどを含んでいることがあり、受信されたユーザ識別情報についてAFがNEF90とのNIDD設定プロシージャを前に実施しなかった場合、NEF90は、ステップ713の前に(NIDDを介したデータ配信のための必要な情報を設定するために)NIDD設定プロシージャを始動する。
【0113】
ステップ713:NEF90は、NEF PDUセッションコンテキストを作成し、NEF90は、Nnef_SMContext_Create要求応答を呼び出す。
【0114】
NEF90は、NEF PDUセッションコンテキストを作成し、それをユーザ識別情報およびPDUセッションIDに関連付け、Nef_SMContext_Create要求応答メッセージは、ユーザ識別情報、PDUセッションID、NEF ID、S-NSSAI、DNNなどを含んでいることがある。NEF90は、SMFに向けて、UEのためのNEFにおけるPDUセッションの確立を確認する。
【0115】
ステップ711~713は、ステップ706~710についての代替である。
【0116】
本開示の実施形態によれば、NIDDセッションのための異なる機構間の選択が明示的に設定され得る。したがって、NIDDセッションを管理することの効率が改善される。
【0117】
さらに、UDMにおける、セッション管理データ、またはセッション管理サブスクリプションデータと称される、は、NIDDセッション管理のための特定の情報を含んでいることがある。
【0118】
本開示の実施形態によれば、SMFは、現在存在するプロシージャを利用して、UDMからセッション管理データを取得する。したがって、NIDDセッション確立中に余分のプロシージャが必要とされない。NIDDセッションを確立するための効率が改善される。
【0119】
さらに、NIDDのための特定のセッション管理データは、表1および/または表2に示されているデータ構造に基づいて構築され得る。本開示の実施形態によれば、NIDDのための特定のセッション管理データは、明示的インジケータおよび/または他の情報を追加することによって、現在存在するデータ構造に基づいて構築され得る。SMFによる選択が、現在の処理アルゴリズムに対する更新を伴って明示的に処理されることになる。ソフトウェアまたはハードウェアにおける、現在のネットワーク機能に対する更新コストが低減され得る。
【0120】
図8は、本開示の実施形態による、ネットワークノードを示すブロック図である。
【0121】
本開示の第2の態様は、プロセッサ1001と、プロセッサ1001によって実行可能な命令を含んでいるメモリ1002とを備える、SMF10など、ネットワーク機能10のための装置を提供する。本装置は、NIDDセッションを確立するための要求を受信すること(S101)であって、NIDDが、非インターネットプロトコルデータ配信を指す、NIDDセッションを確立するための要求を受信すること(S101)と、NIDDセッションを確立するためのユーザプレーン機能(UPF)またはネットワーク公開機能(NEF)を選択すること(S102)とを行うように動作可能である。
【0122】
本開示の実施形態では、本装置は、図1図2図4における方法など、上記の実施形態のいずれかに記載の方法を実装するようにさらに動作可能である。
【0123】
プロセッサ1001は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラなど、任意の種類の処理構成要素、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアであり得る。メモリ1002は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、任意の種類の記憶構成要素であり得る。
【0124】
図9は、本開示の実施形態による、コンピュータ可読記憶媒体を示すブロック図である。
【0125】
コンピュータプログラム1301を記憶したコンピュータ可読記憶媒体130であって、コンピュータプログラム1301が、デバイスに、図1図2図4における方法など、上記の実施形態のいずれかに記載の方法を行わせるようにデバイスによって実行可能である、コンピュータ可読記憶媒体130。
【0126】
コンピュータ可読記憶媒体130は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。
【0127】
図10は、本開示の実施形態による、ネットワークノードの機能ユニットを示すブロック図である。
【0128】
ネットワーク機能10のための装置は、NIDDセッションを確立するための要求を受信するように設定された受信ユニット1010であって、NIDDが、非インターネットプロトコルデータ配信を指す、受信ユニット1010と、NIDDセッションを確立するためのユーザプレーン機能(UPF)またはネットワーク公開機能(NEF)を選択するように設定された選択ユニット1020とを備える。
【0129】
ユニット/機能ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、計算、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0130】
これらのユニットがある場合、ネットワークノード10は、固定プロセッサまたはメモリを必要としないことがあり、任意のコンピューティングリソースおよび記憶リソースが、通信システムにおける少なくとも1つのネットワークノード/デバイス/エンティティ/装置から構成され得る。ネットワークリソースの使用効率とネットワークのフレキシビリティとを改善するように、仮想化技術およびネットワークコンピューティング技術がさらに導入され得る。
【0131】
概して、本開示の様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、論理あるいはそれらの任意の組合せで実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、ハードウェアで実装され得、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装され得るが、本開示はそれに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図式表現を使用して、例示および説明され得るが、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技法または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組合せで実装され得ることを十分に理解されたい。
【0132】
したがって、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、集積回路チップおよびモジュールなど、様々な構成要素において実施され得ることを諒解されたい。したがって、本開示の例示的な実施形態は、集積回路として具現される装置において実現され得、ここで、集積回路は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように設定可能である、データプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路および無線周波数回路のうちの少なくとも1つまたは複数を具現するための回路(ならびに場合によってはファームウェア)を含み得る。
【0133】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールでなど、コンピュータ実行可能命令で具現され得ることを諒解されたい。概して、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他のデバイス中のプロセッサによって実行されたとき、特定のタスクを実施するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、固体メモリ、RAMなど、コンピュータ可読媒体に記憶され得る。当業者によって諒解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において必要に応じて組み合わせられるかまたは分散され得る。さらに、機能は、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など、ファームウェアまたはハードウェア等価物において全体的にまたは部分的に具現され得る。
【0134】
本開示は、明示的に本明細書で開示される特徴の任意の新規の特徴または組合せあるいはその任意の一般化のいずれかを含む。本開示の上記の例示的な実施形態への様々な修正および適応は、添付の図面とともに読まれるとき、上記の説明に鑑みて、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意のおよびすべての修正が、依然として、本開示の非限定的なおよび例示的な実施形態の範囲内に入る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10