(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】デバイス管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20231120BHJP
【FI】
G06Q30/0645
(21)【出願番号】P 2022541134
(86)(22)【出願日】2021-06-11
(86)【国際出願番号】 JP2021022374
(87)【国際公開番号】W WO2022030105
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】P 2020133023
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【氏名又は名称】深石 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】水田 怜央
(72)【発明者】
【氏名】市川 一興
(72)【発明者】
【氏名】松本 望
(72)【発明者】
【氏名】西▲崎▼ 達哉
【審査官】太田 龍一
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-157472(JP,A)
【文献】特開2002-304655(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより操作される端末と、ボックスに収納されるレンタルデバイスの管理を行うサーバと、を備えるデバイス管理システムであって、
前記端末は、
レンタルデバイスに紐付けられた情報、および、ユーザ認証により得られたユーザ認証情報を前記サーバへ送信する送信部、を含み、
前記サーバは、
前記レンタルデバイスに紐付けられた情報から、当該レンタルデバイスに固有のデバイス固有コードを取得する取得部と、
前記ボックスにロック解除を指示するロック制御部と、
前記レンタルデバイスが前記ボックスから取り出されたことを示す事象をトリガーとして、前記レンタルデバイスが前記ボックスから取り出された旨が、
前記ボックスまたは前記レンタルデバイスから通知された場合に、前記ユーザ認証情報に基づいてユーザを特定し、特定されたユーザとして前記レンタルデバイスにログインさせるログイン制御部と、
を含む、
デバイス管理システム。
【請求項2】
前記レンタルデバイスが前記ボックス内のケーブルから外されたことをトリガーとして、前記レンタルデバイスが前記ボックスから取り出された旨が前記ボックスから前記サーバへ通知される、
請求項1に記載のデバイス管理システム。
【請求項3】
前記レンタルデバイスが前記ボックス内のケーブルから外されたことをトリガーとして、前記レンタルデバイスが前記ボックスから取り出された旨が前記レンタルデバイスから前記サーバへ通知される、
請求項1に記載のデバイス管理システム。
【請求項4】
前記レンタルデバイスが前記ボックス内でのみ検知可能なビーコンを検知できなくなったことをトリガーとして、前記レンタルデバイスが前記ボックスから取り出された旨が前記レンタルデバイスから前記サーバへ通知される、
請求項1に記載のデバイス管理システム。
【請求項5】
前記レンタルデバイスに紐付けられた情報として、当該レンタルデバイスを収納するボックスに固有のボックス固有コードが用いられ、
前記サーバは、前記ボックス固有コードと当該ボックス固有コードに紐付けられたデバイス固有コードとを記憶した記憶部、をさらに含み、
前記取得部は、前記記憶部を参照して、前記端末から送信されたボックス固有コードに紐付けられたデバイス固有コードを取得する、
請求項1~4の何れか一項に記載のデバイス管理システム。
【請求項6】
ボックスに収納されるレンタルデバイスの管理を行うサーバ、を備えるデバイス管理システムであって、
前記サーバは、
前記レンタルデバイスが前記ボックスへ返却されたことを示す事象をトリガーとして、前記ボックスまたは前記レンタルデバイスから、
前記レンタルデバイスに紐付けられた情報、および、当該レンタルデバイスに固有のデバイス固有コードを取得する取得部と、
前記ボックスが閉じられた旨が通知された場合に、当該ボックスにロック実施を指示するロック制御部と、
取得された前記デバイス固有コードに対応するレンタルデバイスをログアウトさせるログイン制御部と、
を含む、
デバイス管理システム。
【請求項7】
前記レンタルデバイスに紐付けられた情報として、当該レンタルデバイスを収納するボックスに固有のボックス固有コードが用いられ、
前記レンタルデバイスが前記ボックス内のケーブルに接続された場合に、前記ボックスが、前記レンタルデバイスのデバイス固有コードを前記レンタルデバイスから取得して、
取得された前記デバイス固有コード、および、前記ボックス固有コードを前記サーバへ通知する、
請求項6に記載のデバイス管理システム。
【請求項8】
前記レンタルデバイスに紐付けられた情報として、当該レンタルデバイスを収納するボックスに固有のボックス固有コードが用いられ、
前記レンタルデバイスが前記ボックス内のケーブルに接続された場合に、前記レンタルデバイスが、前記ボックス固有コードを前記ボックスから取得して、
取得された前記ボックス固有コード、および、自機の前記デバイス固有コードを前記サーバへ通知する、
請求項6に記載のデバイス管理システム。
【請求項9】
前記レンタルデバイスに紐付けられた情報として、当該レンタルデバイスを収納するボックスに固有のボックス固有コードが用いられ、
前記レンタルデバイスが、前記ボックス内でのみ検知可能なビーコンを検知した場合に、前記レンタルデバイスが、前記ボックス固有コードを前記ボックスから取得して、
取得された前記ボックス固有コード、および、自機の前記デバイス固有コードを前記サーバへ通知する、
請求項6に記載のデバイス管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、収納庫(以下「ボックス」という)に収納されるレンタルデバイスの貸出・返却に係る処理が実行されるデバイス管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、さまざまなレンタルデバイスの貸出・返却サービスが知られている(特許文献1参照)。このようなサービスでは、管理者側において、利用するユーザと利用されるレンタルデバイスの両方を自動的に特定することが待望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特に、近年では、サービス対象のレンタルデバイスとして、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンなど、比較的高価なデバイスが想定されてきており、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定することが待望されている。
【0005】
一方で、利用するユーザの視点からみると、ユーザの特定(ユーザ認証)を含む貸出処理を実施した後、レンタルデバイスを利用開始する際に、再度、ログイン等のユーザ認証を行う必要があった。そのため、ユーザ認証に係る煩雑さが課題であった。
【0006】
そこで、本開示は、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定するとともに、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るデバイス管理システムは、ユーザにより操作される端末と、ボックスに収納されるレンタルデバイスの管理を行うサーバと、を備えるデバイス管理システムであって、前記端末は、レンタルデバイスに紐付けられた情報、および、ユーザ認証により得られたユーザ認証情報を前記サーバへ送信する送信部、を含み、前記サーバは、前記レンタルデバイスに紐付けられた情報から、当該レンタルデバイスに固有のデバイス固有コードを取得する取得部と、前記ボックスにロック解除を指示するロック制御部と、前記レンタルデバイスが前記ボックスから取り出されたことを示す事象をトリガーとして、前記レンタルデバイスが前記ボックスから取り出された旨が、前記ボックスまたは前記レンタルデバイスから通知された場合に、前記ユーザ認証情報に基づいてユーザを特定し、特定されたユーザとして前記レンタルデバイスにログインさせるログイン制御部と、を含む。
【0008】
上記のデバイス管理システムでは、端末において送信部が、レンタルデバイスに紐付けられた情報(例えばレンタルデバイスを収納したボックスのボックス固有コード)、およびユーザ認証により得られたユーザ認証情報をサーバへ送信すると、サーバにおいて取得部が、レンタルデバイスに紐付けられた情報から、当該レンタルデバイスに固有のデバイス固有コードを取得するとともに、ロック制御部がボックスにロック解除を指示する。これにより、ボックスのロックが解除され、レンタルデバイスがボックスから取り出される。この事象(即ち、レンタルデバイスがボックスから取り出されたことを示す事象)をトリガーとして、レンタルデバイスがボックスから取り出された旨が、ボックスまたはレンタルデバイスからサーバへ通知されると、ログイン制御部が、ユーザ認証情報に基づいてユーザを特定し、特定されたユーザとしてレンタルデバイスにログインさせる。以上により、サーバにおいてデバイス固有コードが取得されることでレンタルデバイスが適切に特定され、端末からのユーザ認証情報に基づきユーザが適切に特定される。さらに、レンタルデバイスがボックスから取り出された旨がサーバに通知されると、ログイン制御部が、特定されたユーザとしてレンタルデバイスに自動的にログインさせるため、レンタルデバイス利用開始時の再度のログイン等のユーザ認証を不要とし、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定するとともに、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ボックスに収納されるレンタルデバイスの貸出・返却のイメージを説明するための図である。
【
図2】(a)はレンタルデバイスがボックスに収納された状態の一例を示す概略図であり、(b)はレンタルデバイスがボックスから取り出された状態の一例を示す概略図である。
【
図3】第1実施形態のデバイス管理システムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図4】サーバ内の記憶部のデータ例を示す図である。
【
図5】第1実施形態における貸出処理を示すフロー図である。
【
図6】第1実施形態における返却処理を示すフロー図である。
【
図7】第2実施形態のデバイス管理システムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図8】第2実施形態における貸出処理を示すフロー図である。
【
図9】第2実施形態における返却処理を示すフロー図である。
【
図10】第3実施形態のデバイス管理システムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図11】第3実施形態における貸出処理を示すフロー図である。
【
図12】第3実施形態における返却処理を示すフロー図である。
【
図13】サーバのハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本開示に係るさまざまな実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
本開示に係るデバイス管理システムは、貸出・返却を行う機械を用いてレンタルデバイスの自動的な貸出・返却を行うサービスに適用され、上記の貸出・返却を行う機械としては、例えば
図1に示すような収納用の複数のボックス40を備えたロッカー型の貸出・返却機が想定され、また、これ以外にも、自動販売機型の貸出・返却機、個別のボックスにより構成されるボックス型の貸出・返却機などが想定される。以下では、上記のうち、ロッカー型の貸出・返却機を用いた例を説明する。
【0013】
図2(a)には、レンタルデバイス50がボックス40に収納された状態を示しており、レンタルデバイス50は、ボックス40に装備されたケーブル43に接続されている。このケーブル43は、例えば、接続されたレンタルデバイス50に充電するとともにレンタルデバイス50とボックス40間での情報の送受信を行うための充電兼通信ケーブルにより構成される。そのため、レンタルデバイス50は、貸出前のボックス40内での待機中にケーブル43経由で充電が行われ、貸出時には満充電の状態とされており、また、後述するレンタルデバイスのデバイス固有コード、ボックス固有コードなどの情報をレンタルデバイス50とボックス40間で送受信可能とされている。但し、ケーブル43を充電兼通信ケーブルにより構成することは必須ではなく、ボックス40にワイヤレス充電機能、ワイヤレス通信機能などを設けることで、ケーブル43は、充電兼通信ケーブルでない単純なケーブルにより構成してもよい。
【0014】
貸出時には、ユーザの所定操作によってボックス40のロックが解除され、ユーザが
図2(b)に示すようにレンタルデバイス50からケーブル43を外し、
図1に示すようにレンタルデバイス50をボックス40から取り出し、ボックス40を閉める。また、返却時には、ユーザの所定操作によってボックス40のロックが解除され、
図1に示すようにユーザがレンタルデバイス50をボックス40に入れてケーブル43に接続することで
図2(a)の収納状態とし、ボックス40を閉める。
【0015】
なお、レンタルデバイス50としては、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンなどの、貸出後にユーザが利用開始する際にログイン等のユーザ認証を行う必要があるデバイスが想定されている。詳細は後述するが、本開示は、貸出時の認証処理と利用開始時の認証処理とを一元化できる効果を奏する。
【0016】
以下、本開示に係る各種の実施形態を順に説明する。以下で述べる第1実施形態は、貸出時にボックスが、ボックスからレンタルデバイスが取り出された旨をサーバへ通知し、返却時にボックスが、デバイス固有コードおよびボックス固有コードをサーバへ通知する実施形態である。第2実施形態は、上記の貸出・返却時の通知を、ボックスに代わり、レンタルデバイスが行う実施形態である。第3実施形態は、レンタルデバイスへのケーブル接続/非接続に代わり、ボックス内のみで検知可能なビーコンを用いて、ボックスからの取出しおよびボックスへの返却を検知する実施形態である。
【0017】
[第1実施形態]
第1実施形態は、貸出時にボックスが、ボックスからレンタルデバイスが取り出された旨をサーバへ通知し、返却時にボックスが、デバイス固有コードおよびボックス固有コードをサーバへ通知する実施形態である。
【0018】
図3に示すように、第1実施形態に係るデバイス管理システム1には、ユーザにより操作される端末20と、要求に応じてユーザ認証を行う認証基盤30と、レンタルデバイス50と、レンタルデバイス50を収納するボックス40と、貸出・返却に係る管理、ボックス40のロック制御などを行うサーバ10とが存在する。このうち、ボックス40には、ボックス固有コードが記録された図示しないQRコード(登録商標)又はNFCタグが予め設けられている。
【0019】
認証基盤30は、端末20からのユーザ認証要求を受信した場合に、ユーザ認証を行い、正常に認証できた場合、ユーザ認証情報として、当該ユーザに関するトークンを発行して端末20へトークンを応答するサーバである。
【0020】
端末20は、トークン取得部21、ボックス固有コード取得部22、および送信部23を備える。トークン取得部21は、貸出時の所定のユーザ操作をトリガーにして認証基盤30にユーザ認証を要求し、その応答として認証基盤30により発行されたトークンを受信する機能部である。ボックス固有コード取得部22は、貸出時のユーザ操作によって、貸出対象のレンタルデバイス50が収納されたボックス40のQRコード又はNFCタグを読み取ることでレンタルデバイス50に紐付けられた情報(ここではレンタルデバイス50が収納されたボックス40のボックス固有コード)を取得する機能部である。送信部23は、トークン取得部21からトークンを、ボックス固有コード取得部22からボックス固有コードをそれぞれ受け取り、トークンおよびボックス固有コードをサーバ10へ送信する機能部である。
【0021】
サーバ10は、記憶部11、デバイス固有コード取得部12、ロック制御部13、およびログイン制御部14を備える。このうち記憶部11は、
図4に示すように、ボックス固有コードと当該ボックス固有コードに紐付けられたデバイス固有コードとを記憶した機能部である。
図4に示すボックス固有コードとデバイス固有コードの紐付け情報は、例えば、事前にサーバ10がボックス40からケーブル43経由で、当該ボックス40のボックス固有コード、および当該ボックス40に収納されるレンタルデバイス50のデバイス固有コードを取得し、記憶部11に記憶する。デバイス固有コード取得部12は、貸出時に、記憶部11を参照して、端末20から送信されたボックス固有コードに紐付けられたデバイス固有コードを取得する機能部である。このデバイス固有コード取得部12は、返却時には、ボックス40からボックス固有コードおよびデバイス固有コードを取得する。ロック制御部13は、ボックス40にロック実施又はロック解除を指示する機能部である。ログイン制御部14は、貸出時に、レンタルデバイス50がボックス40から取り出された旨が通知された場合に、端末20から送信されたトークンに基づいてユーザを特定し、特定されたユーザとしてレンタルデバイス50に自動ログインさせる機能部である。このログイン制御部14は、返却時には、デバイス固有コード取得部12により取得されたデバイス固有コードに対応するレンタルデバイス50を自動的にログアウトさせる。
【0022】
第1実施形態におけるボックス40は、ロック動作部41および検知通知部42を備える。このうちロック動作部41は、サーバ10のロック制御部13からの指示に基づきロック実施又はロック解除を行う機能部である。検知通知部42は、貸出時に、ボックス40内のケーブル43がレンタルデバイス50から抜かれたことを既存手法により検知し、ボックス40からレンタルデバイス50が取り出されたことをサーバ10へ通知する機能部である。この検知通知部42は、返却時には、レンタルデバイス50がボックス40内のケーブル43に接続されたことを既存手法により検知して、レンタルデバイス50からケーブル43経由でデバイス固有コードを取得し、ボックス固有コード、デバイス固有コード、およびボックスが閉まったことをサーバ10へ通知する。
【0023】
(第1実施形態の貸出時の処理)
図5に示すように、端末20のトークン取得部21が認証基盤30にユーザ認証を要求すると(ステップS1)、認証基盤30はユーザ認証を行い、トークンを発行してトークン取得部21へ応答する(ステップS2)。また、端末20のボックス固有コード取得部22は、貸出時のユーザ操作によって、貸出対象のレンタルデバイス50が収納されたボックス40のQRコード又はNFCタグを読み取り、それにより、ボックス40のボックス固有コードを取得する(ステップS3)。そして、送信部23は、トークン取得部21からトークンを、ボックス固有コード取得部22からボックス固有コードをそれぞれ受け取り、トークンおよびボックス固有コードをサーバ10へ送信する(ステップS4)。
【0024】
サーバ10では、デバイス固有コード取得部12が、記憶部11を参照して、端末20から送信されたボックス固有コードに紐付けられたデバイス固有コードを取得し(ステップS5)、ロック制御部13が、ボックス40にロック解除を指示する(ステップS6)。この指示を受けたボックス40では、ロック動作部41がロックを解除する(ステップS7)。
【0025】
ボックス40のロックが解除され、ユーザが
図2(b)に示すように、レンタルデバイス50からボックス40内のケーブル43を抜いて、レンタルデバイス50をボックス40から取り出すと、ボックス40の検知通知部42は、ケーブル43がレンタルデバイス50から抜かれたことを検知し、ボックス40からレンタルデバイス50が取り出されたことをサーバ10へ通知する(ステップS8)。この通知を受けると、ログイン制御部14は、端末20から送信されたトークンに基づいてユーザを特定し、特定されたユーザとしてレンタルデバイス50に自動ログインさせる制御信号を送る(ステップS9)。これにより、レンタルデバイス50では制御信号に基づくユーザの自動ログインが実行される(ステップS10)。なお、ステップS9で特定されたユーザの情報は、デバイス固有コードと紐づけられて、ログイン制御部14により保管され、後述する返却時の処理にて利用される。以上により、
図5の貸出時の処理を終了する。
【0026】
図5の処理により、サーバにおいて、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定できる。また、レンタルデバイスがボックスから取り出された旨がボックスから通知されると、ログイン制御部が、特定されたユーザとしてレンタルデバイスに自動的にログインさせるため、レンタルデバイス利用開始時の再度のログイン等のユーザ認証を不要とし、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することができる。
【0027】
(第1実施形態の返却時の処理)
ユーザは、所定操作によってボックス40を開けて、レンタルデバイス50をボックス40内のケーブル43に接続してボックス40に収納し、ボックス40を閉じる。このとき、ボックス40の検知通知部42は、レンタルデバイス50がケーブル43に接続されたことを検知し、これをトリガーに、レンタルデバイス50からデバイス固有コードをケーブル43経由で取得する(
図6のステップS21)。
【0028】
そして、検知通知部42は、自機(ボックス40)のボックス固有コード、取得されたデバイス固有コード、ボックスが閉まったことを、サーバ10のロック制御部13およびログイン制御部14へ送信する(ステップS22)。
【0029】
上記の情報を受けてサーバ10では、ロック制御部13が、ボックス40にロックの実施を指示し(ステップS23)、この指示を受けたボックス40では、ロック動作部41がロックを実施する(ステップS24)。また、ログイン制御部14が、検知通知部42から通知されたデバイス固有コードに紐づけられたユーザ(貸し出したユーザ)を特定した上で、当該デバイス固有コードに対応するレンタルデバイス50をログアウトさせる制御信号を送り(ステップS25)、レンタルデバイス50では制御信号に基づくユーザの自動ログアウトが実行される(ステップS26)。さらに、ログイン制御部14が、端末20へ返却完了通知を送信して(ステップS27)、
図6の処理を終了する。
【0030】
図6の処理により、サーバにおいて、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定できる。また、デバイス固有コードに対応するレンタルデバイス50を自動的にログアウトさせるため、レンタルデバイス利用終了時の再度のログアウト等のユーザ認証を不要とし、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することができる。
【0031】
[第2実施形態]
第2実施形態は、貸出時の処理におけるサーバへの「レンタルデバイスがボックスから取り出された旨」の通知、および返却時の処理におけるサーバへのデバイス固有コードおよびボックス固有コードの通知を、第1実施形態のようにボックスが行うのでなく、レンタルデバイスが行う実施形態である。
【0032】
図7に示すデバイス管理システム1Aでは、レンタルデバイス50が、第1実施形態のボックス40の検知通知部42に相当する検知通知部51を備える。検知通知部51は、貸出時に、ボックス40内のケーブル43がレンタルデバイス50から抜かれたことを既存手法により検知し、ボックス40からレンタルデバイス50が取り出されたことをサーバ10へ通知する機能部である。この検知通知部51は、返却時には、レンタルデバイス50がボックス40内のケーブル43に接続されたことを既存手法により検知して、ボックス40からケーブル43経由でボックス固有コードを取得し、ボックス固有コードおよびデバイス固有コードをサーバ10へ通知する。
【0033】
また、ボックス40のロック動作部41は、第1実施形態と同様に、サーバ10のロック制御部13からの指示に基づきロック実施又はロック解除を行う機能部であり、返却時にボックスが閉まったことをサーバ10へ通知する。
【0034】
(第2実施形態の貸出時の処理)
図8に、第2実施形態の貸出時処理を示すが、ステップS1~S7は第1実施形態の貸出時処理(
図5)と同様であるため、重複した説明は省略する。
【0035】
図8のステップS7でボックス40のロックが解除された後、ユーザが
図2(b)に示すように、レンタルデバイス50からケーブル43を抜いて、レンタルデバイス50をボックス40から取り出すと、レンタルデバイス50の検知通知部51は、ケーブル43がレンタルデバイス50から抜かれたことを検知し、ボックス40からレンタルデバイス50が取り出されたことをサーバ10へ通知する(ステップS8A)。この通知を受けると、サーバ10のログイン制御部14は、ステップS4で端末20から送信されたトークンに基づいてユーザを特定し、特定されたユーザとしてレンタルデバイス50に自動ログインさせる(ステップS9)。ここでは例えば、ログイン制御部14は、自動ログインさせる指令を含む制御信号をレンタルデバイス50へ送り、これにより、レンタルデバイス50では制御信号に基づくユーザの自動ログインが実行される(ステップS10)。
【0036】
以上の
図8の処理でも、サーバにおいて、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定でき、また、レンタルデバイスがボックスから取り出された旨がボックスから通知されると、特定されたユーザとしてレンタルデバイスに自動的にログインさせるため、レンタルデバイス利用開始時の再度のログイン等のユーザ認証を不要とし、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することができる。
【0037】
(第2実施形態の返却時の処理)
図9に、第2実施形態の返却時処理を示す。ユーザが、所定操作によってボックス40を開けて、レンタルデバイス50をボックス40内のケーブル43に接続してボックス40に収納し、ボックス40を閉じる。このとき、レンタルデバイス50の検知通知部51は、レンタルデバイス50がケーブル43に接続されたことを検知し、これをトリガーに、ボックス40からボックス固有コードをケーブル43経由で取得する(ステップS21A)。
【0038】
そして、検知通知部51は、ボックスの固有コードおよびレンタルデバイスの固有コードを、サーバ10のロック制御部13およびログイン制御部14へ送信し(ステップS22A)、ボックス40のロック動作部41は、ボックス40が閉まったことをサーバ10へ通知する(ステップS22B)。
【0039】
以後は、第1実施形態(
図6)と同様に、サーバ10のロック制御部13からのロック指示に基づくロック実施(ステップS23、S24)、ログイン制御部14からのログアウト制御信号に基づく自動ログアウト(ステップS25、S26)、端末20への返却完了通知(ステップS27)が実行される。
【0040】
図9の処理でも、サーバにおいて、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定でき、また、デバイス固有コードに対応するレンタルデバイス50を自動的にログアウトさせることで、レンタルデバイス利用終了時の再度のログアウト等のユーザ認証を不要とし、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することができる。
【0041】
[第3実施形態]
第3実施形態は、第2実施形態と同様に、貸出時の処理におけるサーバへの「レンタルデバイスがボックスから取り出された旨」の通知、および返却時の処理におけるサーバへのデバイス固有コードおよびボックス固有コードの通知を、レンタルデバイスが行う実施形態である。ただし、第3実施形態では、第1、第2実施形態でボックスへのレンタルデバイス収納時に用いるケーブルに代わり、ボックス内のみで検知可能なビーコンを用いて、ボックスからの取出しおよびボックスへの返却を検知する点が第1、第2実施形態とは異なる。
【0042】
図10に示すデバイス管理システム1Bでは、ボックス40が、ビーコンを出力するビーコン出力部44をさらに備え、ビーコン出力部44から出力されるビーコンは、ボックス40内のみでレンタルデバイス50により検知可能となるように出力レベルが予め調整されている。そのため、レンタルデバイス50の検知通知部51は、それまで検知されていたビーコンが検知されなくなった場合に、レンタルデバイス50がボックス40から取り出されたと判断し、それまで検知されなかったビーコンが検知された場合に、レンタルデバイス50がボックス40に返却されたと判断する。レンタルデバイス50がボックス40に返却されたと判断された場合、検知通知部51は、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信によってボックス40からボックス固有コードを取得する機能を有する。なお、レンタルデバイス50への充電は、例えば、ボックス40に設けたワイヤレス充電用の設備によって実行すればよい。
【0043】
(第3実施形態の貸出時の処理)
図11に、第3実施形態の貸出時処理を示すが、ステップS1~S7は第1、第2実施形態の貸出時処理と同様であるため、重複した説明は省略する。
【0044】
図11のステップS7でボックス40のロックが解除された後、ユーザがボックス40を開けて、レンタルデバイス50をボックス40から取り出すと、レンタルデバイス50の検知通知部51は、それまで検知されていたビーコンが検知されなくなるため、当該事象をトリガーに、ボックス40からレンタルデバイス50が取り出されたことをサーバ10へ通知する(ステップS8B)。この通知を受けると、サーバ10のログイン制御部14は、ステップS4で端末20から送信されたトークンに基づいてユーザを特定し、特定されたユーザとしてレンタルデバイス50に自動ログインさせる(ステップS9)。ここでは例えば、ログイン制御部14は、自動ログインさせる指令を含む制御信号をレンタルデバイス50へ送り、これにより、レンタルデバイス50では制御信号に基づくユーザの自動ログインが実行される(ステップS10)。
【0045】
以上の
図11の処理でも、サーバにおいて、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定でき、また、ビーコン不検知をトリガーに、レンタルデバイスがボックスから取り出された旨がボックスから通知されると、特定されたユーザとしてレンタルデバイスに自動的にログインさせるため、レンタルデバイス利用開始時の再度のログイン等のユーザ認証を不要とし、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することができる。
【0046】
(第3実施形態の返却時の処理)
図12に、第3実施形態の返却時処理を示す。ユーザが、所定操作によってボックス40を開けて、レンタルデバイス50をボックス40に収納し、ボックス40を閉じる。このとき、レンタルデバイス50の検知通知部51は、それまで検知されなかったビーコンが検知されるため、当該事象をトリガーに、ボックス40からボックス固有コードを取得する(ステップS21B)。ここでの取得方法は、特定の方法に限定されるものではなく、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信によって検知通知部51はボックス40からボックス固有コードを取得してよい。
【0047】
そして、検知通知部51は、ボックスの固有コードおよびレンタルデバイスの固有コードを、サーバ10のロック制御部13およびログイン制御部14へ送信し(ステップS22A)、ボックス40のロック動作部41は、ボックス40が閉まったことをサーバ10へ通知する(ステップS22B)。以後は、第1、第2実施形態と同様に、サーバ10のロック制御部13からのロック指示に基づくロック実施(ステップS23、S24)、ログイン制御部14からのログアウト制御信号に基づく自動ログアウト(ステップS25、S26)、端末20への返却完了通知(ステップS27)が実行される。
【0048】
図12の処理でも、サーバにおいて、利用するユーザとレンタルデバイスの両方を適切に特定でき、また、デバイス固有コードに対応するレンタルデバイス50を自動的にログアウトさせることで、レンタルデバイス利用終了時の再度のログアウト等のユーザ認証を不要とし、ユーザ認証に係る煩雑さを軽減することができる。
【0049】
なお、第3実施形態では、ボックス内のみで検知可能なビーコンを用いた例を説明したが、上記ビーコン以外に、ボックス内のみで検知可能な信号、音波、電波、電磁波などを用いてもよい。
【0050】
また、第2、第3実施形態における返却処理(
図9、
図12)では、「ボックスが閉まったこと」の通知は、ボックス40からサーバ10へ送信する例を述べたが、これに代わり、上記通知は、ボックス40からレンタルデバイス50へ送信し、ボックス固有コードおよびデバイス固有コードとともにレンタルデバイス50からサーバ10へ送信してもよい。
【0051】
[用語、変形態様などについて]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0052】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)、送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0053】
例えば、デバイス管理システムを構成する各装置(例えばサーバ10など)は、本実施形態における処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図13は、サーバ10のハードウェア構成例を示す図である。上述のサーバ10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。サーバ10以外の、デバイス管理システムを構成する各装置についても同様である。
【0054】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。サーバ10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0055】
サーバ10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0056】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。
【0057】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0058】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0059】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0060】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0061】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。 また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0062】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0063】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0064】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0065】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0066】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0067】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0068】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0069】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0070】
1、1A、1B…デバイス管理システム、10…サーバ、11…記憶部、12…デバイス固有コード取得部、13…ロック制御部、14…ログイン制御部、20…端末、21…トークン取得部、22…ボックス固有コード取得部、23…送信部、30…認証基盤、40…ボックス、41…ロック動作部、42…検知通知部、43…ケーブル、44…ビーコン出力部、50…レンタルデバイス、51…検知通知部、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス。