(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】走行装置
(51)【国際特許分類】
B61B 13/00 20060101AFI20231120BHJP
【FI】
B61B13/00 A
(21)【出願番号】P 2023049374
(22)【出願日】2023-03-27
【審査請求日】2023-06-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000146847
【氏名又は名称】DMG森精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001531
【氏名又は名称】弁理士法人タス・マイスター
(74)【代理人】
【識別番号】100104662
【氏名又は名称】村上 智司
(72)【発明者】
【氏名】長末 秀樹
【審査官】大宮 功次
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-268783(JP,A)
【文献】特開2007-130710(JP,A)
【文献】実開平02-074272(JP,U)
【文献】実開平04-007675(JP,U)
【文献】特開平01-312910(JP,A)
【文献】特開平08-133071(JP,A)
【文献】米国特許第10710404(US,B2)
【文献】米国特許第10678242(US,B2)
【文献】米国特許第10207403(US,B1)
【文献】米国特許第10890913(US,B1)
【文献】国際公開第2020/116412(WO,A1)
【文献】特開2021-123249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61B 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車両に設けられる走行装置であって、
フレームと、
走行方向に沿って、適宜間隔をあけて前記フレームに接続された第1車輪部及び第2車輪部と、を備え、
前記第1車輪部は、前記走行方向の左側に設けられた左側車輪部及び前記走行方向の右側に設けられた右側車輪部を備え、
前記左側車輪部は、左側駆動車輪、該左側駆動車輪を前記走行方向と直交する水平軸回りに回転可能に支持する左側第1支持部、前記左側駆動車輪を回転させる左側駆動部、前記左側第1支持部を前記走行方向と平行な水平軸回りに回転させる左側回転機構部、及び該左側回転機構部を支持する左側第2支持部を備え、
前記右側車輪部は、右側駆動車輪、該右側駆動車輪を前記走行方向と直交する水平軸回りに回転可能に支持する右側第1支持部、前記右側駆動車輪を回転させる右側駆動部、前記右側第1支持部を前記走行方向と平行な水平軸回りに回転させる右側回転機構部、及び該右側回転機構部を支持する右側第2支持部を備え、
前記第2車輪部は、前記走行方向の左右両側にそれぞれ設けられ、前記走行方向と直交する水平軸回りにそれぞれ回転可能に支持された従動車輪を備え、
更に、前記左側駆動部、左側回転機構部、右側駆動部及び右側回転機構部を制御する制御装置を備え
ており、
前記制御装置は、前記左側回転機構部及び右側回転機構部が、前記左側第1支持部及び右側第1支持部を、それぞれ同期して同方向に回転させるように制御する走行装置。
【請求項2】
前記制御装置は、前記左側回転機構部及び右側回転機構部が、前記左側第1支持部及び右側第1支持部を回転させる角度を制御する請求項1記載の走行装置。
【請求項3】
前記右側駆動車輪及び右側駆動車輪は、それぞれその外周部の幅方向に沿った断面形状が円弧形状を有する請求項1記載の走行装置。
【請求項4】
前記左側車輪部は、前記左側駆動車輪を挟んで、前記第2車輪部とは反対側に設けられる左側従動車輪を備え、該左側従動車輪は前記走行方向と直交する水平軸回りに回転可能に左側第2支持部により支持され、
前記右側車輪部は、前記右側駆動車輪を挟んで、前記第2車輪部とは反対側に設けられる右側従動車輪を備え、該右側従動車輪は前記走行方向と直交する水平軸回りに回転可能に前記右側第2支持部により支持されている請求項1記載の走行装置。
【請求項5】
前記左側車輪部の左側駆動車輪及び前記右側車輪部の右側駆動車輪以外の車輪は自在輪である請求項1から
4のいずれか1項に記載の走行装置。
【請求項6】
前記左側車輪部の左側駆動車輪及び前記右側車輪部の右側駆動車輪以外の車輪はオムニホイールである請求項1から
4のいずれか1項に記載の走行装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無人搬送車などに設けられる走行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、FMS(Flexible Manufacturing System)と呼ばれる生産システムでは、工場内に複数の工作機械を適宜配設し、無人搬送車(走行車両)を用いて、各工作機械に加工前のワークや工具などを搬送し、また、この無人搬送車を用いて、各工作機械において加工されたワークや使用済みの工具などを回収するようにしている。そして、このような生産システムによって、無人の自動生産が実現される。
【0003】
上記無人搬送車としては、従来、下記特許文献1に開示された無人搬送車が知られている。この無人搬送車は、投射光を出射する投光部を回転駆動させ、計測対象物により反射された反射光の受光に基づいて距離測定データを出力する距離測定装置と、距離測定データに基づいてマップ情報を作成するマップ作成部と、障害物を検知する障害物センサとを備えている。
【0004】
無人搬送車の走行装置は、一般的には、フレームと、このフレームに、走行方向に沿って適宜間隔をあけて接続された第1従動車輪部、駆動車輪部及び第2従動車輪部とを備えて構成され、前記第1従動車輪部及び第2従動車輪部はそれぞれ左右の従動輪を有し、前記駆動車輪部は左右の駆動輪を有する。各駆動輪はそれぞれモータによって駆動され、モータは制御装置によってその作動が制御される。また、モータ及び制御装置にはバッテリーから電力が供給され、制御装置及びバッテリーはフレーム上に設けられる。そして、この走行装置は、制御装置による制御の下で、モータにより駆動輪を回転させることによって走行し、左右の駆動輪の回転数を制御することにより、その走行方向が操舵される。
【0005】
以上の構成を有する無人搬送車では、例えば、まず、手動操作により当該無人搬送車を操作して、工場の建屋内を走行させた際に、前記距離測定装置により測定される距離測定データに基づいて、工場建屋内の内側の輪郭、並びに建屋内に配置された工作機械や他の装置の外形上の輪郭を画定する平面状のマップ情報が、前記マップ作成部によって作成される。
【0006】
また、無人搬送車は、前記距離測定装置により測定される距離測定データと、前記マップ作成部によって予め作成されたマップ情報に基づいて、建屋内における自身の現在位置(自己位置)を同定する。そして、無人搬送車は、建屋内のマップ情報及び自己位置情報に基づいて、予め定められた経路に沿って無軌道で自律走行し、上述したワークや工具などの搬送を行う。
【0007】
尚、前記バッテリーは一般的に充電可能になっており、その蓄電量が減少すると、適宜配設された給電装置に無人搬送車が経由することで、当該給電装置からバッテリーに電力が供給され、充電される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、前記バッテリーへの給電方式としては、接触給電と非接触給電があるが、自律走行する無人搬送車の場合には、自身の位置を認識するその精度(位置認識精度)上の問題から、目標物に対する位置決め精度が必ずしも十分であるとは言えないため、一般的には、非接触給電が採用されている。
【0010】
しかしながら、非接触給電の場合でも、給電装置から効率的に電力の供給を受けるためには、無人搬送車を給電装置に対して、ある程度の精度で位置決めする必要があり、例えば、給電装置に対して間隔が数十ミリの所定の範囲に収まるように、無人搬送車を位置決めすることが求められている。
【0011】
ところが、無人搬送車、言い換えれば、走行装置を上記の範囲で確実に位置決めするのは現実的には難しく、数ミリの範囲で、上述した間隔に収まらない場合が起こり得る。この場合に、従来は、無人搬送車の位置決めをやり直すようにしており、時間的な無駄が生じていた。
【0012】
そこで、前記給電装置に限られず所定の目標物に対して無人搬送車(走行装置)を位置決めする際に、当該無人搬送車を目標物に対して設定された間隔で位置決めできなかったとき、無人搬送車を目標物に対して接近または離反させることによって、目標物に対する無人搬送車の間隔を調整することができれば、位置決めのやり直しを行う必要がなく、有益である。
【0013】
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、目標物に対して位置決めした走行装置を、当該目標物に対して接近または離反させることにより、その間隔を調整することが可能な走行装置の提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するための本発明は、
走行車両に設けられる走行装置であって、
フレームと、
走行方向に沿って、適宜間隔をあけて前記フレームに接続された第1車輪部及び第2車輪部と、を備え、
前記第1車輪部は、前記走行方向の左側に設けられた左側車輪部及び前記走行方向の右側に設けられた右側車輪部を備え、
前記左側車輪部は、左側駆動車輪、該左側駆動車輪を前記走行方向と直交する水平軸回りに回転可能に支持する左側第1支持部、前記左側駆動車輪を回転させる左側駆動部、前記左側第1支持部を前記走行方向と平行な水平軸回りに回転させる左側回転機構部、及び該左側回転機構部を支持する左側第2支持部を備え、
前記右側車輪部は、右側駆動車輪、該右側駆動車輪を前記走行方向と直交する水平軸回りに回転可能に支持する右側第1支持部、前記右側駆動車輪を回転させる右側駆動部、前記右側第1支持部を前記走行方向と平行な水平軸回りに回転させる右側回転機構部、及び該右側回転機構部を支持する右側第2支持部を備え、
前記第2車輪部は、前記走行方向の左右両側にそれぞれ設けられ、前記走行方向と直交する水平軸回りにそれぞれ回転可能に支持された従動車輪を備え、
更に、前記左側駆動部、左側回転機構部、右側駆動部及び右側回転機構部を制御する制御装置を備えた走行装置に係る。
【0015】
この態様(第1の態様)の走行装置によれば、前記制御装置による制御の下で、左側駆動部及び右側駆動部によって、それぞれ前記左側駆動車輪及び右側駆動車輪が駆動され、これら左側駆動車輪及び右側駆動車輪の回転によって走行装置が走行する。そして、走行装置は、左側駆動車輪及び右側駆動車輪の回転速度及び回転方向によって、その走行方向が操舵される。
【0016】
また、前記制御装置による制御の下、左側駆動車輪及び右側駆動車輪の回転が停止した状態で、左側回転機構部により左側第1支持部を走行方向と平行な水平軸回りの一方向に回転させるとともに、右側回転機構部により右側第1支持部を走行方向と平行な水平軸回りに、前記左側第1支持部と同じ方向に回転させることで、左側駆動車輪及び右側駆動車輪が左側第1支持部及び右側第1支持部の回転方向に傾き、これにより、走行装置が左側第1支持部及び右側第1支持部の回転方向側にシフトする。
【0017】
同様に、制御装置による制御の下、左側駆動車輪及び右側駆動車輪の回転が停止した状態で、左側回転機構部により左側第1支持部を走行方向と平行な水平軸回りに、前記一方向とは逆方向に回転させるとともに、右側回転機構部により右側第1支持部を走行方向と平行な水平軸回りに、前記左側第1支持部と同じ逆方向に回転させることで、左側駆動車輪及び右側駆動車輪が左側第1支持部及び右側第1支持部の当該回転方向(即ち、前記逆方向)に傾き、この結果、走行装置は左側第1支持部及び右側第1支持部の回転方向側(前記逆方向側)にシフトする。
【0018】
したがって、走行装置を適宜走行させ、その走行方向と直交する方向の適宜位置に目標物が位置するように当該走行装置を停止させた後(位置決めした後)、左側回転機構部及び右側回転機構部により左側第1支持部及び右側第1支持部をそれぞれ同じ方向に回転させることで、目標物に対して走行装置を接近又は離反する方向にシフトさせることができる。即ち、所定の目標物に対して走行装置を位置決めする際に、当該走行装置を目標物に対して目標とする間隔で位置決めできなかったときでも、走行装置を目標物に対して接近または離反させることにより、目標物に対する走行装置の間隔を調整することができる。したがって、従来のように、走行装置の位置決めをやり直すといったことを行う必要がなく、位置決めのために時間的な無駄が生じるのを防止することができる。
【0019】
上記第1の態様において、前記制御装置は、前記左側回転機構部及び右側回転機構部が、前記左側第1支持部及び右側第1支持部を、それぞれ同期して同方向に回転させるように構成されているのが好ましい。この態様(第2の態様)によれば、走行装置をスムーズに回転方向側にシフトさせることができる。
【0020】
また、上記第1の態様及び第2の態様において、前記制御装置は、前記左側回転機構部及び右側回転機構部が、前記左側第1支持部及び右側第1支持部を回転させる角度を制御するように構成されているのが好ましい。前記左側駆動車輪及び右側駆動車輪の接地位置が回転方向側にずれる(シフトする)量は、左側第1支持部及び右側第1支持部の回転角度に依存している。この態様(第3の態様)によれば、左側第1支持部及び右側第1支持部の回転角が制御装置によって制御されるので、走行装置が回転方向側にシフトするシフト量を制御することができる。
【0021】
また、上記第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記右側駆動車輪及び右側駆動車輪は、それぞれその外周部の幅方向に沿った断面形状が円弧形状を有する態様を採ることができる。この態様(第4の態様)によれば、前記右側駆動車輪及び右側駆動車輪がその幅方向にスムーズに回転する、言い換えれば、右側駆動車輪及び右側駆動車輪の接地位置がスムーズにその幅方向に移動するので、走行装置をスムーズな動きで回転方向側にシフトさせることができる。
【0022】
上記第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記左側車輪部は、前記左側駆動車輪を挟んで、前記第2車輪部とは反対側に設けられる左側従動車輪を備え、該左側従動車輪は前記走行方向と直交する水平軸回りに回転可能に左側第2支持部により支持され、
前記右側車輪部は、前記右側駆動車輪を挟んで、前記第2車輪部とは反対側に設けられる右側従動車輪を備え、該右側従動車輪は前記走行方向と直交する水平軸回りに回転可能に前記右側第2支持部により支持された態様(第5の態様)を採ることができる。
【0023】
また、上記第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記左側車輪部の左側駆動車輪及び前記右側車輪部の右側駆動車輪以外の車輪は、これを自在輪とすることができ、或いは、オムニホイールとすることができる。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、本発明によれば、走行装置を適宜走行させ、その走行方向と直交する方向の適宜位置に目標物が位置するように当該走行装置を停止させた後、左側回転機構部及び右側回転機構部により左側第1支持部及び右側第1支持部をそれぞれ同じ方向に回転させることで、目標物に対して走行装置を接近又は離反する方向にシフトさせることができる。
【0025】
即ち、所定の目標物に対して走行装置を位置決めする際に、当該走行装置を目標物に対して目標とする間隔で位置決めできなかったときでも、走行装置を目標物に対して接近または離反させることにより、目標物に対する走行装置の間隔を調整することができる。したがって、従来のように、走行装置の位置決めをやり直すといったことを行う必要がなく、位置決めのための時間的な無駄が生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態に係る自動作業装置を示した斜視図である。
【
図2】本実施形態に係る走行装置を示した平面図である。
【
図3】
図2に示した走行装置の矢視A方向の図である。
【
図4】本実施形態に係る自動作業装置の作用を説明するための説明図である。
【
図5】本実施形態に係る自動作業装置の作用を説明するための説明図である。
【
図6】本実施形態に係る自動作業装置の作用を説明するための説明図である。
【
図7】本実施形態に係る自動作業装置の作用を説明するための説明図である。
【
図8】本実施形態に係る自動作業装置の作用を説明するための説明図である。
【
図9】本実施形態に係る自動作業装置の作用を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0028】
本例の自動作業装置1は、例えば、工場などの適宜施設内に配設されるもので、
図1及び
図5に示すように、走行装置10、この走行装置10上に載置、固定された支持台70、この支持台70の上面である載置面71上に固定された(搭載された)ロボット80、走行装置10及びロボット80を制御する制御装置90、並びにこれら走行装置10、ロボット80及び制御装置90に電力を供給するバッテリー95などから構成される。尚、本例では、制御装置90及びバッテリー95は前記支持台70内に設けられている。
【0029】
走行装置10は、前記工場など施設内において、自身の位置を認識可能なセンサ(例えば、レーザ光を用いた距離計測センサ)を備えており、前記制御装置90による制御の下で、当該施設内を無軌道で走行するように構成され、施設内で適宜設定された各作業位置に経由し、また、
図4及び
図5に示すように、施設内に適宜設けられた給電装置100に経由するようになっている。尚、本例の給電装置100は非接触式により給電する装置であり、前記バッテリー95が給電装置100に対して所定の間隔で対向しているときに、当該給電装置100からバッテリー95に電力が供給、蓄電される。
【0030】
前記ロボット80は、マニュピレータ部である第1アーム81、第2アーム82及び第3アーム83の3つのアームを備え、これら第1アーム81、第2アーム82及び第3アーム83を連設するように関節で接続した多関節型のロボットであり、第3アーム83の先端部には支持部材84が取り付けられ、また、この支持部材84には、エンドエフェクタとしてのハンド85及びカメラ86が装着されている。そして、ロボット80は、前記制御装置90による制御の下で、これらハンド85及びカメラ86を3次元空間内で移動させるようになっている。尚、ロボット80の構造は、このような多関節型の物に限定されるものでは無く、利用可能な公知の全ての構造の物を採用することができる。
【0031】
前記制御装置90は、CPU、RAM、ROMなどを含むコンピュータから構成され、予め作成された動作プログラムにしたがって、前記走行装置10及びロボット80の動作を制御する。
【0032】
図2及び
図3に示すように、前記走行装置10は、フレーム11と、このフレーム11に、走行方向(矢示R方向)に沿って適宜間隔をあけて設けられた前側の第1車輪部20及び後側の第2車輪部60とを備えている。
【0033】
フレーム11は、走行方向(矢示R方向)に対して直交する方向(左右方向)に所定の間隔をあけるとともに、当該走行方向に対して平行に設けられた左前部フレーム12及び右前部フレーム13と、左右方向に対して平行に配設されて、前記左前部フレーム12及び右前部フレーム13の後側の端部間を連結する前部連結フレーム14と、左右方向に対して平行となるように前記前部連結フレーム14の後方に配設された後部フレーム15と、これら前部連結フレーム14及び後部フレーム15をその中間位置で連結する水平な中央連結フレーム16とから構成される。このフレーム11は、その周囲がカバー部材17によって囲まれ、その上面がカバー部材18によって覆われている。そして、この上面側のカバー部材18上に前記支持台70が配設され、この支持台70内に前記制御装置90及びバッテリー95が設けられている(
図5参照)。尚、左前部フレーム12、右前部フレーム13、前部連結フレーム14、後部フレーム15及び中央連結フレーム16は、それぞれ横断面が矩形状をした角筒状の部材、即ち、いわゆる角パイプから構成される。
【0034】
前記第1車輪部20は、前記走行方向に向かって左側に設けられた左側車輪部21、及び右側に設けられた右側車輪部41からなる。尚、この左側車輪部21及び右側車輪部41は、走行方向に沿った垂直面を挟んで面対象の関係に設けられている。
【0035】
前記左側車輪部21は、前記左前部フレーム12の下面に接続される左側駆動車輪22、左側第1支持部25、左側駆動モータ(左側駆動部)23、左側回転機構部26、左側第2支持部及び左側従動輪35から構成される。
【0036】
前記左側第2支持部は、横断面が矩形状をした角筒状の部材(角パイプ)から構成され、前記左前部フレーム12の下方にこれに沿って配設された左側第2支持部材32と、前記左前部フレーム12の下面に、これから垂下するように、前記左右方向に所定の間隔をあけて設けられた一対の支持ブラケット12a,12aと、前記左側第2支持部材32の上面に立設されて、前記一対の支持ブラケット12a,12a間に位置する被支持ブラケット33と、前記一対の支持ブラケット12a,12a及び被支持ブラケット33を貫通した状態で、前記左右方向に対して平行に設けられた支持軸34とから構成される。このように構成された左側第2支持部は、その左側第2支持部材32が前記支持軸34の軸線を中心として、走行方向と直交する垂直面内で矢示C-D方向に揺動可能になっている。
【0037】
前記左側第1支持部25は、平面から視てL字状をしたアングル部材から構成され、走行方向と平行な部位(片)に、左側駆動モータ(左側駆動部)23が取り付けられている。左側駆動モータ23は、その出力軸24が前記走行方向と直交し、且つ水平となるように、前記左側第1支持部25を貫通している。そして、左側駆動モータ23の出力軸24には左側駆動車輪22が連結され、当該左側駆動車輪22は左側駆動モータ23により駆動されて、前記出力軸24とともにその軸線回りに回転する。
【0038】
前記左側回転機構部26は、左側減速機27、左側回転モータ28、左側モータ支持部29、プーリ30及び伝動ベルト31から構成される。左側減速機27は出力部27aと入力部27bとを有し、それぞれの軸線が前記走行方向と平行になるように、前記出力部27aの端部が前記左側第1支持部25の走行方向と直交する部位(片)に固設され、入力部27b側に設けられる固定部(図示せず)が前記左側第2支持部材32の後方側の端部に固設されている。これにより、左側第1支持部25は、左側第2支持部材32に対し、左側減速機27を介して当該左側減速機27の軸線周りに回転するようになっている。
【0039】
前記左側モータ支持部29は、前記左側第1支持部25と同様に、平面から視てL字状をしたアングル部材から構成され、その走行方向に沿った部位(片)が、前記左側第2支持部材32の前記走行方向に沿った左側の側面(左右方向の外側の側面)に固定されている。そして、左側モータ支持部29の走行方向と直交する部位(片)の前側の面には左側回転モータ28が取り付けられ、その出力軸が当該直交部位を貫通して前記左側減速機27側に突出している。そして、左側回転モータ28の出力軸にはプーリ30が取り付けられ、このプーリ30と前記左側減速機27の入力部27bとに伝動ベルト31が巻き掛けられている。
【0040】
この構成により、左側回転モータ28によってプーリ30及び伝動ベルト31を介して左側減速機27の入力部27bを回転させると、その前記固定部(図示せず)に対して、言い換えれば、前記左側第2支持部材32に対して、所定の減速比で前記出力部27aが前記走行方向に沿った軸線回りに回転し、この出力部27aに接続された左側第1支持部25、左側駆動モータ23及び左側駆動車輪22が出力部27aとともに走行方向に沿った軸線回りに回転する。
【0041】
また、前記左側第2支持部材32の左右方向左側の側面には、前記左側回転モータ28よりも前側の位置に、外側に突出するように支持軸36が設けられ、この支持軸36によって回転自在に左側従動輪35が支持されている。
【0042】
前記右側車輪部41は、上述したように、前記左側車輪部21とは面対象の関係に設けられる。尚、重複した説明にはなるが、以下、この右側車輪部41についても、その構成を説明する。
【0043】
前記右側車輪部41は、前記右前部フレーム13の下面に接続される右側駆動車輪42、右側第1支持部45、右側駆動モータ(右側駆動部)43、右側回転機構部46、右側第2支持部及び右側従動輪55から構成される。
【0044】
前記右側第2支持部は、横断面が矩形状をした角筒状の部材(角パイプ)から構成され、前記右前部フレーム13の下方にこれに沿って配設された右側第2支持部材52と、前記右前部フレーム13の下面に、これから垂下するように、前記左右方向に所定の間隔をあけて設けられた一対の支持ブラケット13a,13aと、前記右側第2支持部材52の上面に立設されて、前記一対の支持ブラケット13a,13a間に位置する被支持ブラケット53と、前記一対の支持ブラケット13a,13a及び被支持ブラケット53を貫通した状態で、前記左右方向に対して平行に設けられる支持軸54とから構成される。このように構成された右側第2支持部は、その右側第2支持部材52が前記支持軸54の軸線を中心として、走行方向と直交する垂直面内で左側第2支持部と同じ方向、即ち前記矢示C-D方向に揺動可能になっている。
【0045】
前記右側第1支持部45は、平面から視てL字状をしたアングル部材から構成され、走行方向と平行な部位(片)に、右側駆動モータ(右側駆動部)43が取り付けられている。右側駆動モータ43は、その出力軸44が前記走行方向と直交し、且つ水平となるように、前記右側第1支持部45を貫通している。そして、右側駆動モータ43の出力軸44には右側駆動車輪42が連結され、当該右側駆動車輪42は右側駆動モータ43により駆動されて、前記出力軸44とともにその軸線回りに回転する。
【0046】
前記右側回転機構部46は、右側減速機47、右側回転モータ48、右側モータ支持部49、プーリ50及び伝動ベルト51から構成される。右側減速機47は出力部47aと入力部47bとを有し、それぞれの軸線が前記走行方向と平行になるように、前記出力部47aの端部が前記右側第1支持部45の走行方向と直交する部位(片)に固設され、入力部47b側に設けられる固定部(図示せず)が前記右側第2支持部材52の後方側の端部に固設されている。これにより、右側第1支持部45は、右側第2支持部材52に対し、右側減速機47を介して当該右側減速機47の軸線周りに回転するようになっている。
【0047】
前記右側モータ支持部49は、前記右側第1支持部45と同様に、平面から視てL字状をしたアングル部材から構成され、その走行方向に沿った部位(片)が、前記右側第2支持部材52の前記走行方向に沿った右側の側面(左右方向の外側の側面)に固定されている。そして、右側モータ支持部49の走行方向と直交する部位(片)の前側の面には右側回転モータ48が取り付けられ、その出力軸が当該直交部位を貫通して前記右側減速機47側に突出している。そして、右側回転モータ48の出力軸にはプーリ50が取り付けられ、このプーリ50と前記右側減速機47の入力部47bとに伝動ベルト51が巻き掛けられている。
【0048】
この構成により、右側回転モータ48によってプーリ50及び伝動ベルト51を介して右側減速機47の入力部47bを回転させると、その前記固定部(図示せず)に対して、言い換えれば、前記右側第2支持部材52に対して、所定の減速比で前記出力部47aが前記走行方向に沿った軸線回りに回転し、この出力部47aに接続された右側第1支持部45、右側駆動モータ43及び右側駆動車輪42が出力部47aとともに走行方向に沿った軸線回りに回転する。
【0049】
また、前記右側第2支持部材52の左右方向右側の側面には、前記右側回転モータ48よりも前側の位置に、外側に突出するように支持軸56が設けられ、この支持軸56によって回転自在に右側従動輪55が支持されている。
【0050】
前記第2車輪部60は、前記後部フレーム15の左右両端部に、それぞれ左右方向の外方に突出するように水平に設けられた左側支持軸62及び右側支持軸64、並びに左側支持軸62により回転自在に支持された左側従動輪61及び右側支持軸64により回転自在に支持された右側従動輪63から構成される。
【0051】
尚、
図6~
図9に示すように、本例の前記左側駆動車輪22及び右側駆動車輪42は、それぞれその外周部の幅方向に沿った断面形状が円弧形状を備えている。但し、これに限られるものではなく、左側駆動車輪22及び右側駆動車輪42は、外周部の幅方向に沿った断面形状の一部に平面部分を備えるものであってもよい。
【0052】
また、本例では、第1車輪部20の左側従動輪35及び右側従動輪55、並びに第2車輪部60の左側従動輪61及び右側従動輪63は、それぞれ全方向に移動可能ないわゆるオムニホイールから構成されている。但し、これに限られるものではなく、第1車輪部20の左側従動輪35及び右側従動輪55、並びに第2車輪部60の左側従動輪61及び右側従動輪63は、いわゆる自在輪から構成されていてもよい。
【0053】
また、本例では、回転制御及びその精度の面から、前記左側駆動モータ23、左側回転モータ28、右側駆動モータ43及び右側回転モータ48にはサーボモータを使用しており、これら左側駆動モータ23、左側回転モータ28、右側駆動モータ43及び右側回転モータ48はそれぞれ前記制御装置90によってその作動が制御される。また、本例では、良好な伝達精度の面から前記プーリ30,50、並びに左側減速機27の入力部27b及び右側減速機47の入力部47bにタイミングプーリを用い、前記伝動ベルト31,51にタイミングベルトを用いている。但し、これらサーボモータ、並びにタイミングプーリ及びタイミングベルトに限られるものではない。
【0054】
以上の構成を備えた本例の自動作業装置1は、前記制御装置90による制御の下で、前記左側駆動モータ23及び右側駆動モータ43が駆動されることによって、施設内を無軌道で走行し、左側駆動モータ23及び右側駆動モータ43の回転速度及び回転方向を個別に制御することによって、その走行方向が操舵される。そして、自動作業装置1は施設内で適宜設定された作業位置に経由した後、制御装置90による制御の下、ロボット80を動作させることで、当該作業位置において、ロボット80による所定の作業が実行する。
【0055】
また、本例では、自動作業装置1は、前記制御装置90による制御の下、施設内に適宜設けられた非接触式の給電装置100に経由することで、給電装置100からバッテリー95へ充電が行うように構成されている。この給電装置100に対する自動作業装置1の位置決めは、例えば、
図4に示すように、自動作業装置1はバッテリー95が設けられる側を給電装置100側にして走行方向しながら(
図4において2点鎖線で示した自動作業装置1を参照)、給電装置100と所定の間隔で対向するようにその走行方向を操舵することにより、
図5に示すように、内蔵されるバッテリー95が給電装置100に対して所定の間隔で対向するように位置決めされる。そして、所定の間隔となるように自動作業装置1を位置決めすることで給電装置100から自動作業装置1のバッテリー95に対して給電が行われる。
【0056】
ところで、非接触給電の場合、給電装置100から効率的に電力の供給を受けるためには、自動作業装置1を給電装置100に対して、ある程度の精度で位置決めする必要があり、例えば、給電装置100に対して間隔が数十ミリの所定の範囲に収まるように、自動作業装置1を位置決めすることが求められており、例えば、給電装置100に距離センサを設け、この距離センサによって自動作業装置1が給電装置100に対して所定の間隔で位置決めされたかどうかを確認するようにしている。
【0057】
ところが、自動作業装置1を上記の範囲で確実に位置決めするのは現実的には難しく、例えば、数ミリの範囲で、上述した間隔に収まらない場合が起こり得る。この場合に、従来は、上述した自動作業装置1の位置決め動作をやり直すようにしており、時間的な無駄が生じていた。
【0058】
そこで、本例の自動作業装置1では、自動作業装置1が給電装置100に対して所定の間隔で位置決めされなかった場合に、制御装置90による制御の下で、前記左側回転モータ28及び右側回転モータ48を回転させることで、給電装置100に対して自動作業装置1を接近又は離反させて、給電装置100に対する当該自動作業装置1の位置を調整する。
【0059】
具体的には、給電装置100に対して自動作業装置1を接近させる場合には、左側駆動車輪22が停止した状態で給電装置100側に傾くように左側回転モータ28を回転させ、同様に右側駆動車輪42が停止した状態で給電装置100側に傾くように右側回転モータ48を回転させる。この左側駆動車輪22の動作を
図6及び
図7に示し、右側駆動車輪42の動作を
図8及び
図9に示している。
【0060】
尚、
図6及び
図7は、
図2において、矢示B方向から見た左側駆動車輪22、左側第1支持部25及び左側駆動モータ23を示し、
図8及び
図9は、同じく
図2において、矢示B方向から見た右側駆動車輪42、右側第1支持部45及び右側駆動モータ43を示している。
【0061】
図6に示した左側駆動車輪22の回転軸が水平になった走行状態の姿勢から、左側回転モータ28を給電装置100側に向けた回転方向である矢示E方向に回転させると、
図7に示すように、左側減速機27の回転軸(
図6及び
図7で示した黒丸)、即ち、走行方向と平行な水平軸を中心として、左側第1支持部25、左側駆動モータ23及び左側駆動車輪22が給電装置100側に所定角度だけ傾く。そして、このように左側駆動車輪22が給電装置100側に傾くと、傾いた角度に応じて、当該左側駆動車輪22の接地位置が給電装置100側にシフトし、これにより、左側車輪部21の全体がΔLだけ給電装置100側にシフトする。尚、
図7において、回転前の状態を2点鎖線で示している。
【0062】
同様に、
図8に示した右側駆動車輪42の回転軸が水平になった走行状態の姿勢から、右側回転モータ48を給電装置100側に向けた回転方向である矢示F方向に回転させると、
図9に示すように、右側減速機47の回転軸(
図8及び
図9で示した黒丸)、即ち、走行方向と平行な水平軸を中心として、右側第1支持部45、右側駆動モータ48及び右側駆動車輪42が給電装置100側に所定角度だけ傾く。そして、このように右側駆動車輪42が給電装置100側に傾くと、傾いた角度に応じて、当該右側駆動車輪42の接地位置が給電装置100側にシフトし、これにより、右側車輪部41の全体がΔLだけ給電装置100側にシフトする。尚、
図9において、回転前の状態を2点鎖線で示している。
【0063】
そして、このように、左側車輪部21及び右側車輪部41がΔLだけ給電装置100側にシフトすることで、自走作業装置1がΔLだけ給電装置100側に接近するようにシフトし、これにより、給電装置100に対する自動作業装置1の位置が適正な間隔を有するように調整される。尚、左側駆動車輪22及び右側駆動車輪42は同期して同じ角度だけ傾けるのが好ましい。
【0064】
一方、具体的な図示は省略するが、給電装置100に対して自動作業装置1を離反させる場合には、左側回転モータ28を給電装置100側から離れる回転方向、即ち、矢示E方向とは逆方向に回転させるとともに、右側回転モータ48を給電装置100側から離れる回転方向、即ち、矢示F方向とは逆方向に回転させる。これにより、走行方向と平行な水平軸を中心として、左側第1支持部25、左側駆動モータ23及び左側駆動車輪22、並びに右側第1支持部45、右側駆動モータ48及び右側駆動車輪42が給電装置100から遠ざかる方向に所定角度だけ傾く。
【0065】
そして、このように左側第1支持部25、左側駆動モータ23及び左側駆動車輪22、並びに右側第1支持部45、右側駆動モータ48及び右側駆動車輪42が給電装置100から遠ざかる方向に傾くと、傾いた角度に応じて、左側駆動車輪22及び右側駆動車輪42の接地位置が給電装置100から遠ざかる方向にシフトし、これにより、左側車輪部21及び右側車輪部41、言い換えれば、自走作業装置1が給電装置100から離反する。
【0066】
尚、本例の自動作業装置1では、前記制御装置90によって左側駆動車輪22及び右側駆動車輪42の傾斜角を制御することで、自走作業装置1が接近又は離反する距離を制御することができる。また、本例の自動作業装置1では、
図7及び
図9に示すように、左側回転モータ28及び右側回転モータ48を回転させると、左側車輪部21及び右側車輪部41の上下方向の位置が若干変動する。
【0067】
以上のように、本例の自走作業装置1によれば、給電装置100に対して予め設定された位置に自走作業装置1を位置決めした際に、自動作業装置1が設定位置に位置決めされなかった場合でも、制御装置90による制御の下で、前記左側回転モータ28及び右側回転モータ48を回転させて、給電装置100に対して自動作業装置1を接近又は離反させることにより、給電装置100に対する当該自動作業装置1の位置を、予め設定された位置となるように調整することができる。したがって、従来のように、自動作業装置1の位置決めをやり直す必要がなく、位置決めのための時間的な無駄が生じるのを防止することができる。
【0068】
以上、本発明の具体的な実施の形態について説明したが、本発明が採り得る態様は、何ら上例のものに限定されるものではない。
【0069】
例えば、上例では、自動作業装置1を位置決めする対象物として給電装置100を例示したが、当然のことながら、位置決め対象物はこのような給電装置100に限られるものではない。自動作業装置1が作業を行う、或いは自動作業装置1が作用を受けるために設定されるあらゆる目標物が位置決め対象物となり得る。
【0070】
また、走行装置を含む装置として自動作業装置1を例示したが、本発明が具現化される走行装置は、当然のことながら、このような構成に限られるものではない。
【0071】
繰り返しになるが、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1 自動作業装置
10 走行装置
11 フレーム
20 第1車輪部
21 左側車輪部
22 左側駆動車輪
23 左側駆動モータ
25 左側第1支持部
26 左側回転機構部
27 左側減速機
28 左側回転モータ
32 左側第2支持部材(左側第2支持部)
35 左側従動輪
41 右側車輪部
42 右側駆動車輪
43 右側駆動モータ
45 右側第1支持部
46 右側回転機構部
47 右側減速機
48 右側回転モータ
52 右側第2支持部材(右側第2支持部)
54 支持軸(右側第2支持部)
55 右側従動輪
56 支持軸
60 第2車輪部
61 左側従動輪
63 右側従動輪
70 支持台
80 ロボット
90 制御装置
95 バッテリー
100 給電装置
【要約】
【課題】目標物に位置決めした走行装置を、目標物に対して接近又は離反させて、間隔を調整できる走行装置を提供する。
【解決手段】走行方向に沿って設けられる第1車輪部20及び第2車輪部60を備える。第1車輪部20は、走行方向の左右に設けられる左側車輪部21及び右側車輪部41を備える。左側車輪部21は、左側駆動車輪22、左側駆動車輪22を支持する左側第1支持部25、左側第1支持部25を走行方向と平行な水平軸回りに回転させる左側回転機構部26、左側回転機構部26を支持する左側第2支持部32を備える。右側車輪部41は、右側駆動車輪42、右側駆動車輪42を支持する右側第1支持部45、右側第1支持部45を走行方向と平行な水平軸回りに回転させる右側回転機構部46、右側回転機構部46を支持する右側第2支持部52を備える。左側回転機構部26、右側回転機構部46は制御装置90により制御される。
【選択図】
図2