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特許7387942パーソナライズされた接続性サービス提供物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-17
(45)【発行日】2023-11-28
(54)【発明の名称】パーソナライズされた接続性サービス提供物
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/16 20060101AFI20231120BHJP
【FI】
H04L12/16
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2023516688
(86)(22)【出願日】2020-09-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 US2020051131
(87)【国際公開番号】W WO2022060356
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-06-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513180451
【氏名又は名称】ヴィアサット,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ViaSat,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】オサリヴァン,ナイル
(72)【発明者】
【氏名】オブライエン,ウルタン
(72)【発明者】
【氏名】マレイ,ファーガル
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-523874(JP,A)
【文献】特表2005-516538(JP,A)
【文献】特開2011-82671(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-12/66,13/00,41/00-49/9057,61/00-65/80,69/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システム(100)において使用するための方法であって、
前記無線通信システムを介して、モバイルプラットフォーム(170)内の複数のデバイス(160)に通信サービスを供給することと、
前記無線通信システムを介してネットワーク(140)にアクセスするためのアクセスプロファイル(145)のデータベースを維持することであって、前記アクセスプロファイル(147)の各々は、前記複数のデバイスを介して選択可能な複数のサービス提供物(167)のそれぞれのサービス提供物に対応し、前記ネットワーク内のネットワーク宛先(141)のそれぞれのセットと関連付けられている、維持することと、
前記複数のサービス提供物のうちの特定のサービス提供物に対する前記複数のデバイスのうちのデバイスからの要求(315)を受信することと、
前記特定のサービス提供物と関連付けられているアクセスプロファイルの前記データベースからアクセスプロファイルを識別することと、
前記デバイスと、前記識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先の前記それぞれのセットとの間の通信を許可することと、
前記モバイルプラットフォームの特性に基づいて、前記複数のサービス提供物を構成することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のデバイスのうちの前記デバイスは、第1のデバイスであり、ネットワーク宛先の前記それぞれのセットは、ネットワーク宛先のそれぞれの第1のセットであり、前記識別されたアクセスプロファイルは、識別された第1のアクセスプロファイルであり、前記方法は、
前記複数のサービス提供物のうちの異なるサービス提供物に対する前記複数のデバイスのうちの第2のデバイスからの要求を受信することと、
前記第2のデバイスと、前記異なるサービス提供物と関連付けられた第2の識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先のそれぞれの第2のセットとの間の通信を許可することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のデバイスのうちの前記デバイスで、前記特定のサービス提供物のためのセッションを確立することであって、前記通信は、前記確立されたセッション中に送信される、確立すること、を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記デバイスと関連付けられた少なくとも1人のユーザの識別情報に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサービス提供物を決定すること、を更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のサービス提供物は、前記複数のデバイスの各々について異なる、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセスプロファイルは、前記モバイルプラットフォーム内の前記複数のデバイスで提供される、前記特定のサービス提供物を含む前記複数のサービス提供物に関するルールのセットを定義する、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
アクセスのためのルールの前記セットは、サブスクリプション、識別、通信情報、予約識別子、チケット識別子、前記デバイスと関連付けられた個々のメンバーシップ、前記デバイスと関連付けられたグループメンバーシップ、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいている、請求項に記載の方法。
【請求項8】
ネットワーク宛先の前記それぞれのセットののネットワーク宛先から前記特定のサービス提供物と関連付けられたデータの少なくとも一部分を通信することであって、前記ネットワーク宛先は前記無線通信システムの外側にある、通信すること、を更に含む、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記モバイルプラットフォームは、前記モバイルプラットフォームの前記アクセスプロファイルを定義するキャリアと関連付けられ、前記キャリアは、複数のモバイルプラットフォームと関連付けられている、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
デバイス固有のプロファイルのデータベース(1035)を維持することであって、前記デバイス固有のプロファイルの各々は、前記複数のデバイスのそれぞれの1つと関連付けられている、維持することと、
前記デバイスから前記要求を受信したことに応答して、前記デバイスからの前記特定のサービス提供物に対する前記要求の指示を含めるために、前記デバイスと関連付けられている前記デバイス固有のプロファイルを更新することと、を更に含む、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記デバイスとネットワーク宛先の前記それぞれのセットとの間の通信を許可することは、
前記特定のサービス提供物(315)に対する前記要求の前記指示が、前記デバイスと関連付けられている前記デバイス固有のプロファイル(1035)内にある場合に、前記通信を許可すること、を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記デバイスと前記識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先の前記それぞれのセットとの間の通信を許可することは、
衛星通信システム(157)の少なくとも1つの衛星ビームのビームリソース(155)上での通信を許可することであって、前記無線通信システムは、前記衛星通信システムを含む、許可すること、を更に含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
無線通信システム(100)であって、
1つ以上の衛星ビーム(155)を介して、モバイルプラットフォーム(170)内の複数のデバイス(160)に通信サービスを供給する衛星(121)と、
前記無線通信システムを介してネットワーク(140)にアクセスするためのアクセスプロファイルのデータベース(145)であって、前記アクセスプロファイル(147)の各々は、前記複数のデバイスを介して選択可能な複数のサービス提供物(167)のそれぞれのサービス提供物に対応し、前記ネットワーク内のネットワーク宛先(141)のそれぞれのセットと関連付けられている、データベースと、
プロセッサ(180)と、
前記プロセッサと電子通信するメモリ(186)と、
前記メモリに記憶された命令であって、前記命令は、前記無線通信システムに、
前記複数のサービス提供物のうちの特定のサービス提供物に対する前記複数のデバイスのうちのデバイスからの要求(315)を受信させ、
前記特定のサービス提供物と関連付けられているアクセスプロファイルの前記データベースからアクセスプロファイルを識別させ、
前記デバイスと、前記識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先の前記それぞれのセットとの間の通信を許可させ、
前記モバイルプラットフォームの特性に基づいて、前記複数のサービス提供物を構成させるように、前記プロセッサによって実行可能である、命令と、を備える、無線通信システム(100)。
【請求項14】
前記複数のデバイスのうちの前記デバイスは第1のデバイスであり、ネットワーク宛先の前記それぞれのセットは、ネットワーク宛先のそれぞれの第1のセットであり、前記識別されたアクセスプロファイルは、識別された第1のアクセスプロファイルであり、前記命令は、前記無線通信システムに、
前記複数のサービス提供物のうちの異なるサービス提供物に対する前記複数のデバイスのうちの第2のデバイスからの要求を受信させ、
前記第2のデバイスと、前記異なるサービス提供物と関連付けられた第2の識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先のそれぞれの第2のセットとの間の通信を許可させるように、前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項13に記載の無線通信システム。
【請求項15】
前記命令は、前記無線通信システムに、
前記複数のデバイスのうちの前記デバイスでの前記特定のサービス提供物のためのセッション(340)を確立することであって、前記通信は、前記確立されたセッション中に送信される、確立することを行わせるように、前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項13又は14に記載の無線通信システム。
【請求項16】
前記命令は、前記無線通信システムに、
前記デバイスと関連付けられた少なくとも1人のユーザの識別情報に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサービス提供物を決定させるように、、前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項13~15のいずれか一項に記載の無線通信システム。
【請求項17】
前記複数のサービス提供物は、前記複数のデバイスの各々について異なる、請求項13~16のいずれか一項に記載の無線通信システム。
【請求項18】
前記アクセスプロファイルは、前記モバイルプラットフォーム内の前記複数のデバイスで提供される、前記特定のサービス提供物を含む、前記複数のサービス提供物に関するルールのセット定義する、請求項13~17のいずれか一項に記載の無線通信システム。
【請求項19】
アクセスのためのルールの前記セットは、サブスクリプション、識別、通信情報、予約識別子、チケット識別子、前記デバイスと関連付けられた個々のメンバーシップ、前記デバイスと関連付けられたグループメンバーシップ、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいている、請求項18に記載の無線通信システム。
【請求項20】
前記命令は、前記無線通信システムに、
ネットワーク宛先の前記それぞれのセットのネットワーク宛先から前記特定のサービス提供物と関連付けられたデータの少なくとも一部を通信することであって、前記ネットワーク宛先は前記無線通信システムの外側にある、通信することを行わせるように、前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項13~19のいずれか一項に記載の無線通信システム。
【請求項21】
前記モバイルプラットフォームは、前記モバイルプラットフォームの前記アクセスプロファイルを定義するキャリアと関連付けられ、前記キャリアは、複数のモバイルプラットフォームと関連付けられている、請求項13~20のいずれか一項に記載の無線通信システム。
【請求項22】
前記命令は、前記無線通信システムに、
デバイス固有のプロファイルのデータベース(1035)を維持することであって、前記デバイス固有のプロファイルの各々は、前記複数のデバイスのそれぞれ1つと関連付けられている、維持することと、
前記デバイスから前記要求(340)を受信したことに応答して、前記デバイスからの前記特定のサービス提供物に対する前記要求の指示を含めるために、前記デバイスと関連付けられている前記デバイス固有のプロファイルを更新することと、を行わせるように、前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項13~21のいずれか一項に記載の無線通信システム。
【請求項23】
前記デバイスとネットワーク宛先の前記それぞれのセットとの間の通信を許可することは、
前記特定のサービス提供物に対する前記要求の前記指示が、前記デバイスと関連付けられている前記デバイス固有のプロファイル内にある場合に、前記通信を許可すること、を更に含む、請求項22に記載の無線通信システム。
【請求項24】
前記デバイスとネットワーク宛先の前記それぞれのセットとの間の通信を許可することは、
衛星通信システム(157)の少なくとも1つの衛星ビームのビームリソース(155)上での通信を許可することであって、前記無線通信システムは、前記衛星通信システムを含む、許可すること、を更に含む、請求項13~23のいずれか一項に記載の無線通信システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
無線通信システムでは、衛星通信システムは、無線通信システムの衛星端末と通信可能に結合されたいくつかのデバイスのネットワーク接続性を供給し得る。デバイスに提供されるネットワーク接続性は、インターネットなどのネットワークの全てに接続されるか、又は切断されるなど、バイナリ(例えば、全てか無か)であり得る。単一のキャリア内のデバイスに提供されるサービスは、通常、デバイスの品質や特性に関係なく同じである。デバイスへの完全なネットワークアクセスを供給することは、衛星通信システムにおける利用可能な無線周波数(RF)スペクトルリソースのコストがかかり、非効率的な使用であり得る。更に、提供される全てのサービスが全てのデバイスに適用できるわけではない。
【発明の概要】
【0002】
記載される特徴は、概して、衛星通信システム内の衛星端末に接続されるデバイスにパーソナライズされたサービス提供物を提供することに関する。具体的には、接続ソリューションは、その顧客又は乗客のために特別にキュレートされているデバイスと関連付けられた各顧客又は乗客に供給される。本明細書に記載される技法は、モバイルプラットフォームに搭載されている間、独自のデバイスでアラカルトの、乗客にカスタマイズ可能な製品、サービス、及びアプリケーションを供給する。サービスがデバイスによって要求されると、デバイスと衛星通信システムを介してサービスを供給するネットワークとの間のサービスのためのマイクロセッションが確立され得る。マイクロセッションは、要求されたサービスと関連付けられたネットワーク宛先のセットにネットワークトラフィックを制限し得る。この技術は、トラフィックシェーピングを可能にし、衛星通信システムを介したトラフィック量を削減し、コストを削減し、よりカスタマイズされた体験を乗客に供給する。
【0003】
1つ以上のネットワーク上の様々なコンテンツ及びサービスプロバイダは、モバイルプラットフォームと関連付けられたキャリアにサービス提供物に関連する情報を供給し得る。各サービス提供物は、1つ以上のアクセスプロファイルを使用してパーソナライズされ得る。アクセスプロファイルは、モバイルプラットフォーム内の複数のデバイスで提供される特定のサービス提供物を含む、複数のサービス提供物に関するルールのセットを定義し得る。サービス提供物マネージャは、例えば、モバイルプラットフォームに搭載された衛星通信システム内に配置されてもよい。サービス提供物マネージャは、要求されたサービス提供物及び要求するデバイスを関連するアクセスプロファイルと比較し得る。一致がある場合、衛星通信システムは、デバイスでサービス提供物へアクセスすることを可能にするように認可される。衛星通信システムは、要求されたサービスをデバイスで提供するために、ネットワーク宛先の特定のセットでのネットワークとデバイスとの間の通信を容易にし得る。
【0004】
上記は、以下の詳細な説明がよりよく理解され得るように、本開示による例の特徴及び技術的利点をかなり広く概説している。更なる特徴及び利点を以下に説明する。開示される概念及び具体的な例は、本開示の同じ目的を実行するための他の構造を修正又は設計するための基礎として容易に利用され得る。かかる等価構造は、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱するものではない。本明細書に開示される概念の特性、それらの組織及び動作の方法の両方、並びに関連する利点は、添付の図面に関連して考慮されるとき、以下の説明からよりよく理解されるであろう。図の各々は、例示及び説明のみを目的として供給されており、特許請求の範囲の制限の定義として供給されているわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示の性質及び利点の更なる理解は、以下の図面を参照することによって実現することができる。添付の図面では、類似の構成要素又は特徴部は、同じ参照ラベルを有することができる。更に、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後にダッシュを付け、同様の構成要素間を区別する第2のラベルを付けることによって区別されてもよい。本明細書では、第1の参照ラベルのみが使用される場合、本説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれか1つに適用可能である。
【0006】
図1図1は、本開示の態様による、無線通信システムの図を示す。
図2図2は、本開示の様々な態様による、輸送中媒体送達システムの図を図解する。
図3図3は、本開示の態様による、サービス提供物を供給するための例のプロセスフロー図を示す。
図4図4は、本開示の態様による、複数のサービス提供物のためのダッシュボードの例示的なスクリーンショットを示す。
図5図5は、本開示の態様による、パーソナライズされた接続性サービス提供物のための例示的な方法を示すフローチャートの方法。
図6図6は、本開示の態様による、パーソナライズされた接続性サービス提供物のための例示的な方法を示すフローチャートの方法。
図7図7は、本開示の態様による、パーソナライズされた接続性サービス提供物のための例示的な方法を示すフローチャートの方法。
図8図8は、本開示の態様による、パーソナライズされた接続性サービス提供物のための例示的な方法を示すフローチャートの方法。
図9図9は、本開示の態様による、衛星通信環境を示すブロック図である。
図10図10は、本開示の態様による、サービス提供物マネージャのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
衛星通信システム内の衛星端末(例えば、マルチユーザアクセス端末)は、通信アンテナを採用して、衛星端末と通信衛星との間の通信リンクを確立することができる。通信リンクは、場合によっては、双方向通信(例えば、送受信など)、又は単方向通信(例えば、受信)のために構成され得る。このような通信リンクは、地上ベースのネットワークと、衛星端末を含むモバイル輸送との間に通信サービスを供給してもよい。これらの通信リンクは、モバイル輸送上に位置する乗客のためのデバイス(例えば、携帯電話及びラップトップなどのユーザデバイス)へのサービスを供給するために使用され得る。
【0008】
手順を使用して、衛星通信システムを介して接続性を有するモバイル輸送に搭載されたデバイスで特定のサービスを確立することができる。衛星通信システムは、デバイスとネットワークとの間の特定のサービスのためのネットワークトラフィックを中継する。本開示の態様によれば、1つ以上のネットワークは、サービス提供物に関連する情報を衛星端末に供給し得、サービス提供物は、ネットワークの1つ以上のサービスを含む。衛星端末は、衛星端末と関連付けられたモバイル輸送に搭載されたデバイスにこれらのサービス提供物を供給し得る。衛星端末は、サービス提供物と関連付けられたアクセスプロファイルのセットに基づいて、そのデバイスのためにカスタマイズされた各デバイスのポータルを生成し得る。ポータルは、デバイスの特性又はデバイスの関連付けられたユーザに基づいていてもよい、デバイスに対して認可されているサービス提供物を示し得る。サービス提供物は、コンテンツ、価格、タイプなどに基づいて顧客間で異なる場合がある。
【0009】
顧客が使用する(例えば、生成されたポータルを使用して)サービス提供物のサービスを選択するとき、衛星端末は、デバイスと、その特定のサービスのための関連するネットワーク及びネットワーク宛先との間の通信を確立し得る。すなわち、サービス提供物の受け入れは、サービス提供物と関連付けられた1つ以上のネットワーク宛先と通信するためにデバイスをホワイトリストに登録する。衛星端末は、ネットワーク活動の中継として機能することによってサービスを容易にし得る。
【0010】
本説明は、実施例を供給し、本明細書で説明される原理の実施形態の範囲、適用性、又は構成を制限することを意図するものではない。むしろ、以下の説明は、本明細書で説明される原理の実施形態を実施するのを可能にする説明を当業者に供給するであろう。要素の機能及び配置において様々な変更が行われてもよい。
【0011】
したがって、様々な実施形態は、適宜、様々な手順又は構成要素を省略、置換、又は追加してもよい。例えば、方法は、説明されるものとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加され、省略され、又は組み合わされてもよいことを理解されたい。また、特定の実施形態に関して説明される態様及び要素は、様々な他の実施形態において組み合わされてもよい。また、以下のシステム、方法、デバイス、及びソフトウェアは、個別に又は集合的に、より大きいシステムの構成要素であってもよく、他の手順が、それらのアプリケーションに優先するか、又は他の方法でそれらのアプリケーションを修正してもよいことを理解されたい。
【0012】
図1は、本開示の態様による、無線通信システム100の図を示す。無線通信システム100は、衛星通信システム157(1つ以上の通信衛星121を含む)、衛星端末150、1つ以上のデバイス160、1つ以上の衛星端末136、ゲートウェイ130、及び1つ以上のネットワーク140を含む衛星通信環境を含む。衛星端末150は、モバイルプラットフォーム170上の複数のデバイス160にネットワークアクセス接続を供給するマルチユーザアクセス端末であってもよい。モバイルプラットフォーム170には、デバイス160でのサービス提供物から選択されたサービスへの接続性を供給するサービス提供物マネージャ172がある。無線通信システム100は、少なくとも1つのユーザデバイス160及び1つ以上のネットワーク140に直接、又は1つ以上のネットワークデバイス141を介して接続可能であり得る。
【0013】
衛星通信システム157内の1つ以上の通信衛星121は、ゲートウェイ130及び1つ以上の衛星端末150との無線通信のために構成される任意の好適なタイプの通信衛星を含んでもよい。いくつかの実施例では、通信衛星121の一部又は全ては、静止軌道にあり得、その結果、地上デバイスに対するそれらの位置は、比較的固定され得るか、又は動作公差又は他の軌道ウィンドウ内に固定され得る。他の実施例では、衛星通信システムの1つ以上の衛星に対して任意の適切な軌道(例えば、低地球軌道(low earth orbit、LEO)、中地球軌道(medium earth orbit、MEO)など)が使用されてもよい。
【0014】
衛星端末150は、通信衛星121から信号155を受信及び送信するために構成された衛星端末通信アンテナを含み得る。衛星端末150は、衛星通信システム157の1つ以上の通信衛星121との単方向又は双方向通信のために構成され得る。
【0015】
通信衛星121は、衛星端末150を含むサービスビームカバレッジエリア126に向けられた信号155を介して通信し得る。サービスビームカバレッジエリア126は、任意の好適なサービスエリア(例えば、円形、楕円形、六角形、局所、地域、国家、等)をカバーし、サービスビームカバレッジエリア126内に位置する任意の数の衛星端末150にサービスを供給し得る。同様に、通信衛星121は、1つ以上の衛星端末110を含むサービスビームカバレッジエリア136に向けられた信号135を介して通信し得る。通信衛星121は、信号135を送信及び/又は受信することによってゲートウェイ130と通信し得る。信号135は、例えば、1つ以上の衛星端末150(例えば、通信衛星121によって中継される)のための通信トラフィック、又は通信衛星121とゲートウェイ130との間の他の通信を運んでもよい。いくつかの実施例では、通信衛星121は、マルチビーム衛星であってもよく、隣接するサービスビームカバレッジエリアと重複してもしなくてもよい、サービスビームカバレッジエリア126及び136を含む複数のサービスビームカバレッジエリアをカバーする複数のサービスビームを有してもよい。
【0016】
無線通信システム100(衛星通信システム157を含む)は、1つ以上の周波数帯域で動作し得る。例えば、無線通信システム100は、国際電気通信連合(ITU)Ku、K、又はKaバンド、Cバンド、Xバンド、Sバンド、Lバンドなどで動作してもよい。加えて、衛星端末150は、ボート、航空機、地上車両などのようなモバイルアプリケーションを含む、地上ベースの静止システム以外の他のアプリケーションで使用されてもよい。
【0017】
衛星端末150は、モバイルプラットフォーム170上に配置されてもよく、これは、衛星端末150を支持し、場所を変更することが可能な任意のデバイス、装置、又はオブジェクトであってもよい。例えば、モバイルプラットフォームは、航空機、スペースシャトル、船、車両などの移動輸送キャリアであり得る。
【0018】
ゲートウェイ130は、1つ以上のゲートウェイ衛星端末110を使用して、衛星通信システム157の通信衛星121との間で信号135を送受信することができる。ゲートウェイアンテナ端末110は、二方向通信が可能であり、少なくとも1つの通信衛星121と確実に通信するために適切な送信電力及び受信感度を備えて設計され得る。ゲートウェイ130はまた、1つ以上のネットワーク140と通信し得る。1つ以上のネットワーク140は、無線通信システムの一部であっても、無線通信システムの外部であってもよい。無線通信システムは、アクセスプロファイル145のデータベースを使用して、1つ以上のネットワーク140にアクセスし得る。1つ以上のネットワーク140は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、又は任意の他の好適な公衆ネットワー若しくはプライベートネットワークを含んでもよく、インターネット、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)など)などの他の通信ネットワークに接続されてもよい。1つ以上のネットワークデバイス141は、1つ以上のネットワーク140を介してゲートウェイ130と結合され得、いくつかの実施例では、無線通信システム100の態様を制御し得る。様々な実施例では、ネットワークデバイス141は、ゲートウェイ130と同じ場所にあるか、そうでなければ近くに配置され得るか、又は1つ以上の有線及び/又は無線通信リンクを介してゲートウェイ130及び/又は1つ以上のネットワーク140と通信するリモートインストールであり得る。いくつかの実施例では、ネットワークデバイス141のうちの少なくともいくつかは、サーバである。ネットワーク140は、1つ以上のサービス提供物167を含むことができる。
【0019】
航空機通信機器174は、衛星端末150(マルチユーザアクセス端末であってもよく、その一部であってもよく、又はその態様を含んでもよい)、サービス提供物マネージャ172、ネットワークアクセスユニット164、無線アクセスポイント166、及びユーザデバイス160-a~160-d(本明細書ではデバイス160と総称される)を含んでもよい。衛星端末150は、1つ以上のモバイル端末アンテナ、トランシーバ176、及びモデム178を含み得る。航空機通信機器162の全て又は一部は、航空機の内部に配置されてもよい。
【0020】
モバイルプラットフォーム170は、アンテナアレイであり得るアンテナを含む衛星端末150を含む航空機通信機器174を含む。モバイルプラットフォーム170は、衛星端末150のアンテナを使用して、1つ以上の信号155を介して衛星通信システム157と通信することができる。衛星端末150の部分(例えば、アンテナ、トランシーバ176)は、機体の外側又はモバイルプラットフォーム170の外側の他の場所に取り付けられてもよく、レドームの下に取り付けられてもよい。他の実施例では、他のタイプのハウジングを使用して、衛星端末150の部分を収容することができる。衛星端末150の他の部分は、航空機の内部にあってもよい(例えば、モデム178)。衛星端末150は、ITUKu、K、又はKaバンドで動作することができる。代替的に、衛星端末150は、Cバンド、Xバンド、Sバンド、Lバンドなどのような他の周波数帯域で動作してもよい。
【0021】
1つ以上の信号155を介してダウンリンク及びアップリンクを介して衛星通信システム157に送信されるデータは、衛星にカスタマイズされ得るか、又は業界内の他のものに類似し得る変調及び符号化スキーム(MCS)を使用してフォーマットされ得る。例えば、MCSは、各々が変調技法(例えば、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等)及び冗長情報を含む符号化ビットの総数に対する符号化情報ビットの比率に基づく符号化速度と関連付けられる複数の符号ポイントを含み得る。
【0022】
サービス提供物マネージャ172は、モバイルプラットフォーム170上に位置し得、プロセッサ180、ネットワークインタフェース182、及びメモリ186を含み得る。サービス提供物マネージャ172は、要求されたサービス提供物を供給すること、要求されたサービス提供物を承認すること、及びサービス提供物が受け入れられたときに関連付けられたネットワーク宛先と通信するためにホワイトリストにデバイスを登録することなど、様々なデバイス間で異なるサービス提供物を管理することができる。プロセッサ180は、サービス提供物マネージャ172の機能を実行するために、メモリ186に格納された命令を実行し得る。メモリ186は、サービス提供物マネージャ172、メディアコンテンツのローカルコピー、及びアクセスプロファイルデータベース145-b、並びに1つ以上のデバイス固有のプロファイル149の動作のための命令を格納し得る。いくつかの実施例では、メモリ186は、デバイス固有のプロファイルのデータベースを記憶する。メモリ186はまた、メモリ186に記憶されたコンテンツを整理又は他の方法で識別し得るインデックスを記憶し得る。
【0023】
アクセスプロファイル145のデータベースは、複数のサービス提供物のためのルールのセットを定義するアクセスプロファイルのセットを含み得る。各サービス提供物は、デバイス160のアクセスプロファイルに基づいて、特定のデバイス160に対して認可され得る。アクセスプロファイルは、デバイス160の1つ以上の特性に基づいてもよい。例えば、アクセスプロファイルは、1つ以上のサービス提供物が、デバイス160の特性、デバイス160と関連付けられたユーザの識別子、デバイス160のサブスクリプション、デバイス160のサービスプロバイダ、フライト又は他の旅行経路に固有のモバイルプラットフォーム170の1つ以上の特性、通信情報、予約識別子、チケット識別子、デバイス160と関連付けられた個々のメンバーシップ、デバイス160と関連付けられたグループメンバーシップ、又はそれらの組み合わせに基づいて、デバイス160に対して認可され得ることを示し得る。他の実施例では、アクセスプロファイル145のデータベース内のアクセスプロファイルは、他の、又は追加の情報、品質、又は特徴に基づいてもよい。いくつかの実施例では、ネットワーク140及びサービス提供物マネージャ172の両方は、アクセスプロファイルデータベース145を含む。他の実施例では、ネットワーク140又はサービス提供物マネージャ172のうちの1つだけが、アクセスプロファイルデータベース145を有する。アクセスプロファイルデータベース145-bは、サービス提供物と関連付けられた要求(例えば、デバイス160から)を無線通信システムが受信したときに、サービス提供物へのアクセスが認可されているかどうかを判定するためにキューに入れられ得る。デバイス160が1つ以上のアクセスプロファイルを選択すると、それらのアクセスプロファイルはデバイス160と関連付けられ得る。デバイス160がネットワーク宛先141との通信を要求するとき、デバイス160と関連付けられた1つ以上のアクセスプロファイル(現在はデバイス固有のプロファイル149であり得る)は、通信が許可されているかどうかを決定するためにキューに入れられ得る。
【0024】
サービス提供物マネージャ172はまた、ポータルビルダ188及びサービス提供物要求マネージャ184を含み得る。ポータルビルダ188は、どのサービスがモバイルプラットフォーム170又は関連するキャリアと関連付けられた異なるユーザ又はデバイス160に展開されるかを管理及び制御するバックエンド能力を供給し得る。どのサービスが各ユーザ又はデバイス160に提供されるかは、アクセスプロファイルなど、ユーザ又はデバイス160に固有のルールのセットに基づいてもよい。ポータルビルダ188は、ユーザがデバイス160でサービス提供物を閲覧するためのディスプレイを生成し得る。
【0025】
サービス提供物要求マネージャ184は、デバイス160によるサービス提供物の要求を処理し得る。いくつかの実施例では、サービス提供物要求マネージャ184は、サービス提供物の選択を処理し得る。
【0026】
モバイルプラットフォーム170の機内通信システムは、モデム178を介して、デバイス160に通信サービスを供給してもよい。デバイス160は、モデム178を通じてネットワーク140及びサービス提供物に接続及びアクセスすることができる。デバイス160は、ラップトップ又は携帯電話などのモバイルデバイスであってもよく、又はモバイルプラットフォーム170内の他のタイプのデバイスであってもよい。デバイス160は、DNS、IPアドレス管理(例えば、動的ホスト構成プロトコル(DHCP))、ネットワークアドレス変換(NAT)などのようなネットワークサービスを供給し得る、ネットワークアクセスユニット164を介してモデム178と通信してもよい。デバイス160は、有線又は無線接続を介してネットワークアクセスユニット164と接続し得る。例えば、デバイス160は、無線アクセスポイント(WAP)166を介してネットワークアクセスユニット164に接続してもよく、これは、モバイルプラットフォーム170内に無線接続性を提供し得る。無線接続性は、例えば、IEEE 802.11(Wi-Fi)、又は他の無線通信技術などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)技術に従ったものであってもよい。
【0027】
図1の例では、2つのデバイス160-a及び160-bが無線ユーザデバイスとして示され、2つのデバイス160-c及び160-dが固定デバイスとして示されている。デバイス160-a又は160-bは、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、サブスクライバーデバイス、又はいくつかの他の好適な用語などのモバイルデバイスであり得、「デバイス」は、ユニット、ステーション、端末、又はクライアントとも称され得る。デバイス160-a又は160-bはまた、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、ディスプレイデバイス(例えば、テレビ、コンピュータモニタなど)、プリンタ、又は他のタイプの顧客施設機器(CPE)などのようなパーソナル電子デバイスであってもよい。デバイス160-c及び160-dは、座席の背面のディスプレイ画面又はモニタなどのモバイルプラットフォーム170内にインストールされたデバイスであり得る。他の実施例では、他の数のデバイス160が含まれてもよい。
【0028】
デバイス160は、サービス提供物のための要求を生成し得る。例えば、デバイス160と関連付けられたユーザは、WAP166、ネットワークアクセスユニット164、及び衛星端末150によって供給される接続性を使用して、サービス提供物を取得し、利用可能なコンテンツアイテム又は他のサービスを閲覧し得る。受け入れるサービス提供物を選択すると、ユーザは、選択されたコンテンツアイテム又はサービス、及び要求された機能、コンテンツの期間、関連コンテンツ、推奨コンテンツなどを含む任意の他の関連情報を識別することができる、サービス提供物のための要求を送信するようにデバイス160に促すことができる。ネットワーク140は、デバイス160にサービス提供物を供給してもよく、また、デバイス160にサービスを供給してもよい。ネットワーク140は、少なくとも1つのサービス提供物166を含み得る。
【0029】
衛星端末150は、無線通信システム100(衛星通信システムを含む)を介して、各デバイス160に特有の、ネットワークアクセスサービス(例えば、インターネットアクセスなど)又は他の通信サービス(例えば、放送メディアなど)などの複数のサービス提供物を供給し得る。いくつかの実施例では、衛星端末150は、通信衛星121及びゲートウェイ130を介して、デバイス160と1つ又は複数のネットワーク140との間の二方向通信を供給する。他の実施例では、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、プライベート分岐交換(PBX)、インターネットプロトコル上の音声(VoIP)ゲートウェイなどを含む、サブスクライバーの敷地内に位置する任意の機器など、他のタイプのデバイスが衛星端末に接続されてもよい。いくつかの実施例では、デバイス160は、通信衛星121と衛星端末150との間の通信リンクを確立、維持、及び/又はトラブルシューティングするための様々な手順を実行するように構成された設置デバイス(例えば、ハンドヘルド設置デバイス、ラップトップコンピュータなど)を含み得る。
【0030】
本明細書に記載される衛星端末通信アンテナ152の例は、例示的な目的のために二方向衛星通信を使用するが、本明細書に記載される技法は、それほど限定されない。例えば、本明細書に記載のハードウェア及び技術は、ポイントツーポイント地上リンクのアンテナ上で使用することができ、いくつかの実施例では、二方向通信に限定されない場合がある。
【0031】
無線通信システムは、本明細書に記載される技法を使用して、モバイル輸送上の各デバイス160にキュレートされたサービス提供物を供給し得る。サービス提供物は、デバイスと関連付けられたユーザが選択することができるアラカルト提供物であってもよい。無線通信システムは、オンボードデバイスと、サービス、アプリケーション、又はサービス提供物の両方をホストする地上ベースのネットワークとの間の通信を供給し得る。これらの技術は、コストを削減し、よりパーソナライズされた関連性の高いサービス又はアプリケーションを乗客に供給し、ストリーミング機能を改善し、モバイルプラットフォーム上のサイズ、重量、及び電力制限を削減し、乗客に幅広いメディアコンテンツアイテムを供給し、又はネットワークトラフィックを削減し得る。
【0032】
図2は、本開示の様々な態様による、輸送中媒体送達システム200の図を示す。輸送中メディア送達200は、少なくとも1つの衛星121-a、ネットワーク140-a、及びモバイル輸送の通信機器170-aを含む無線通信システムを含む。1つ以上のネットワーク140-aは、無線通信システムの外側にあり得、地上ベースの地上ネットワークであり得る。衛星121-a、モバイルプラットフォーム170-a、及び1つ以上のネットワーク140-aは、それぞれ、図1の衛星121、モバイルプラットフォーム170、及び1つ以上のネットワーク140の例であり得るか、又はそれらの態様を含み得る。
【0033】
図2は、ネットワークアクセスユニット164-aの一例の実施形態の詳細なブロック図を含む、無線通信システム100の別の図を示す。ネットワークアクセスユニット164-aの他の多くの構成は、より多くの又はより少ない構成要素を有することが可能である。図2に単一の物理コンピューティングデバイスとして示されているが、いくつかの態様では、ネットワークアクセスユニット164-aに関して以下で考察される機能のうちの1つ以上は、複数の異なる物理コンピューティングデバイスによって実行され得る。いくつかの態様では、ネットワークアクセスユニット164-aは、図2の例に示されるよりも少ない機能構成要素を含み得る。更に、本明細書に記載される機能性は、記載されるものとは異なる様式で構成要素間で分散され得る。
【0034】
いくつかの態様では、ネットワークアクセスユニット164-aは、モバイル輸送170-a上のパーソナル電子デバイス160-eと、図1に関して上で考察されたネットワーク140-a又はネットワーク宛先141との間のゲートウェイ機能を供給する。いくつかの実施例では、パーソナル電子デバイス160-eは、図1に記載されるようなデバイス160の1つ以上の態様の実施例であり得る。いくつかの態様では、パーソナル電子デバイス160-eによって送信及び/又は受信される全てのネットワークトラフィックは、ネットワークアクセスユニット164-aによって処理され得る。例えば、いくつかの態様では、ネットワーク140-a内のデバイスからパーソナル電子デバイス160-eに送信されるネットワークトラフィックは、ネットワークアクセスユニット164-aによって電子的に受信され得、ネットワークアクセスユニット164-aは、次いで、1つ以上のポリシーに従って、ネットワークトラフィックをパーソナル電子デバイス160-eに転送又は再送信する。同様に、いくつかの態様では、パーソナル電子デバイス160-eによってネットワーク140上のデバイスに送信されるネットワークトラフィックは、ネットワークアクセスユニット164-aによって電子的に受信されてもよく、次いで、ネットワークアクセスユニット164-aは、1つ以上のポリシーに基づいて、ネットワークトラフィックに示される宛先(例えば、ネットワーク140-a内の宛先)にネットワークトラフィックを転送又は再送信してもよい。
【0035】
図1と一致して、輸送中ネットワークアクセスユニット164-aは、衛星121-a(又は上述のような他の好適な通信ネットワーク)及び図2に示されるような二方向通信システムの他の構成要素を介して、地上ベースのネットワーク140-aと通信している。ネットワークアクセスユニット164-aはまた、パーソナル電子デバイス160-e、及びいくつかの態様では、輸送管理コンピュータ202と通信することもできる。図2及び以下の考察では、図1に関して上で考察された無線通信システム100のゲートウェイ130及びいくつかの構成要素(例えば、衛星端末150、トランシーバ176、モデム178、及びWAP166など)は、図面の複雑化を回避するために省略されている。
【0036】
ネットワークアクセスユニット164-aの図示された態様は、電子ハードウェアプロセッサ180-a及びネットワークインタフェース210を含む。プロセッサ180-aは、ネットワークアクセスユニット164-a内の電子バスを介してネットワークインタフェース210と通信し得る。プロセッサ180-aは、ネットワークインタフェース210と通信して、図1に関して上で考察された無線アクセスポイント166及び/又はモデム178への接続性を供給するネットワークなどのネットワークを介してパケットを送信及び/又は受信し得る。プロセッサ180-aはまた、ネットワークインタフェース210を介して通信して、ネットワークメッセージをパーソナル電子デバイス160-e及び/又は輸送管理コンピュータ202と交換し得る。
【0037】
ネットワークアクセスユニット164-aはまた、アカウントプロビジョナ215、ウェブサーバ216、トラフィック分類器217、ルールエンジン220、トラフィックスケジューラ220、及びサービス提供物マネージャ172-aを含む。アカウントプロビジョナ215、ウェブサーバ216、トラフィック分類器217、ルールエンジン220、トラフィックスケジューラ220、及びサービス提供物マネージャ172-aは、プロセッサ180-aにアクセス可能な仮想又は物理メモリ空間などの揮発性又は安定したストレージの部分であり得る。アカウントプロビジョナ215、ウェブサーバ216、トラフィック分類器217、ルールエンジン218、トラフィックスケジューラ220、及びサービス提供物マネージャ172-aは、プロセッサ180-aを様々な機能を実行するように構成する命令を定義するバイナリデータを含み得る。例えば、アカウントプロビジョナ215は、パーソナル電子デバイス120a~nのうちの1つ以上によるネットワーク140-aへのアクセスをプロビジョニングするようにプロセッサ180-aを構成する命令を含み得る。
【0038】
ウェブサーバ216は、html/http等のウェブ標準を介して電子コンテンツを配信することと関連付けられた機能性を供給するようにプロセッサ180-aを構成する命令を格納し得る。トラフィック分類器217は、ネットワークアクセスユニット164-aによって受信されたネットワークトラフィックを分類するようにプロセッサ180-aを構成する命令を含み得る。例えば、トラフィック分類器217は、トラフィックが電子メール、ウェブブラウジングトラフィック、ビデオストリーミングトラフィック、メッセージングトラフィック、又は他のタイプのトラフィックであるかどうかを判定し得る。この情報は、以下でより詳細に考察されるように、トラフィックがトラフィックポリシーによって許可されているかどうかを決定するために使用することができる。
【0039】
ルールエンジン218は、ネットワークデバイスの1つ以上の特性に基づいてパーソナル電子デバイス160にトラフィックポリシーを割り当てる1つ以上のルールを実行するようにプロセッサ180-aを構成する命令を含んでもよい。トラフィックスケジューラ220は、パーソナル電子デバイス160-eによって生成されるネットワークトラフィックをスケジュールするようにプロセッサ180-aを構成する命令を含み得る。アカウントプロビジョナ215及び/又はトラフィックスケジュール220のうちの1つ以上の命令は、ポリシーデータベース225からデータを読み取るようにプロセッサ180-aを構成し得る。例えば、いくつかの態様では、プロセッサ180-aは、パーソナル電子デバイス160-eのうちの1つ以上によって生成されたネットワークトラフィックに適用するトラフィックポリシーを決定するために、ポリシーデータベース225及びルールデータベース228からデータを読み取ることができる。
【0040】
図2は、1つの物理デバイスとしてのネットワークアクセスユニット164-aを示すが、当業者であれば、いくつかの態様では、ネットワークアクセスユニット164-aに関する上で及び下で考察される機能は、いくつかの実施態様では、複数の物理デバイス上に実装され得ることを理解するであろう。例えば、いくつかの態様では、アカウントプロビジョナ215、ウェブサーバ216、トラフィック分類器217、ルールエンジン218、トラフィックスケジューラ220、及びサービス提供物マネージャ172-aの各々と関連付けられた機能性は、各々、独自の専用電子ハードウェアプロセッサ、メモリ、及びネットワークインタフェースを有する別個の物理デバイス上に供給され得る。加えて、いくつかの実装では、ポリシーデータベース225、ルールデータベース228、及びアクセスプロファイルデータベース145-cは、アカウントプロビジョナ215、ウェブサーバ216、トラフィック分類器217、ルールエンジン218、及びトラフィックスケジューラ220のうちの1つ以上とは別のデバイス上で実装され得る。どのように上で及び下で考察される機能性が、1つ又は複数の物理ハードウェアデバイスにわたって分割されるかは、本明細書に開示される方法及びシステムに実質的に影響を及ぼさない。図2は、ネットワークアクセスユニット164-aの一部として含まれるポリシーデータベース225、ルールデータベース228、及びアクセスプロファイルデータベース145-cを示すが、いくつかの他の実装形態では、これらの構成要素は、ネットワーク140-aを介してアクセス可能であり得る。これらの態様のいくつかでは、ネットワークアクセスユニット164-aは、ポリシーデータ225、ルールデータベース228、及び/又はプロファイルデータベース145-cの少なくとも一部分をローカルメモリにキャッシュして、そこに含まれるデータへの信頼性の高い高性能なアクセスを提供するように構成され得る。
【0041】
図3は、本開示の態様による、サービス提供物を供給するための例のプロセスフロー図300を示す。プロセスフロー図300は、サービス提供物マネージャ172-b(例えば、1つ以上の衛星を含む無線通信システム)、ネットワーク140-b、及びデバイス160-f間の例示的な通信を示す。無線通信システムは、図1及び図2の無線通信システムの態様、例えば、サービス提供物マネージャ172-b、ネットワーク140-bを含み得、デバイス160-fは、それぞれ、図1及び図2のサービス提供物マネージャ172及び172-a、ネットワーク140及び140-b、並びにデバイス160-a~160-d及び160-eの態様であり得る。いくつかの実施例では、デバイス160-fは、航空機などのモバイルプラットフォームに配置されてもよい。
【0042】
ネットワーク140-bは、1つ以上のネットワークを表し得る。ネットワーク140-bは、1つ以上のサービス提供物305に関連する情報をサービス提供物マネージャ172-bに供給し得る。サービス提供物は、特定のキャリア、モバイル輸送、ユーザ、又はデバイス用にパーソナライズされたアプリケーション又はサービスの提供であり得る。いくつかの実施例では、サービス提供物は、関連するキャリアのルート、セクター、ベース、又はエリアに基づいている。いくつかの実施例では、サービス提供物は、それらをキャリア、ユーザ、又はデバイスにパーソナライズするように動的に変更され得る。キャリアは、例えば、航空機の艦隊を有する旅客機、又は船舶のフリートを有する会社など、人又は物品を輸送する任意の個人又は会社であってもよい。
【0043】
サービス提供物は、複数のデバイス160-fのためのアクセスプロファイルと関連付けられ得る。すなわち、各サービス提供物は、デバイス160-fのアクセスプロファイルに基づいて、特定のデバイス160-fに対して認可され得る。アクセスプロファイルは、複数のサービス提供物のためのルールのセットを定義してもよく、デバイス160-fの1つ以上の特性に基づいてもよい。例えば、アクセスプロファイルは、デバイス160-fと関連付けられたユーザの識別子、デバイス160-fのサブスクリプション、デバイス160-fのサービスプロバイダ、フライト又は他の旅行経路に固有のデバイス160-fを運ぶモバイルプラットフォームの1つ以上の特徴、通信情報、予約識別子、チケット識別子、デバイス160-fと関連付けられた個々のメンバーシップ、デバイス160-fと関連付けられたグループメンバーシップ、又はそれらの組み合わせに基づいて、1つ以上のサービス提供物がデバイス160-fに対して認可され得ることを示し得る。他の実施例では、アクセスプロファイルは、他の、又は追加の情報、品質、又は特徴に基づいてもよい。
【0044】
サービス提供物マネージャ172-bが乗客に利用可能にするために1つ以上のサービス提供物をプロビジョニングされるか、又はアクセスすることができるようになると、サービス提供物マネージャ172-bは、サービス提供物情報信号310において、サービス提供物に関連する情報をデバイス160-fに供給し得る。サービス提供物情報信号310内の情報は、提供されるサービスのタイプ、含まれる任意のアプリケーション又はサービス、サービス提供物の条件、サービス提供物の期限切れなどを含む、各サービス提供物に関する識別情報を含み得る。サービス提供物情報信号310は、要求に応じて、又はモバイルプラットフォームのネットワークへのデバイス160-fの接続時に、デバイス160-fに供給され得る。サービス提供物情報信号310は、サービス提供物マネージャ172-b又はネットワーク140-bで生成され得る。
【0045】
デバイス160-fは、サービス提供物信号315に対する要求をサービス提供物マネージャ172-bに送信してもよい。例えば、デバイス160-fと関連付けられたユーザは、デバイス160-fに対して利用可能な1つ以上のサービス提供物を閲覧し得る。受け入れるサービス提供物を選択すると、ユーザは、選択されたサービス提供物及び要求された機能、期間などを含む任意の他の関連情報を識別し得るサービス提供物信号315に対する要求を送信するようにデバイス160-fに促してもよい。
【0046】
サービス提供物信号315に対する要求を受信すると、サービス提供物マネージャ172-bは、特定の選択されたサービス提供物と関連付けられたアクセスプロファイルを識別し得る。すなわち、サービス提供物マネージャ172-bは、320においてアクセスプロファイルのデータベースからアクセスプロファイルを識別し得、特定のアクセスプロファイルは、サービス提供物と関連付けられる。関連するアクセスプロファイルに基づいて、サービス提供物マネージャ172-bは、デバイス160-fと識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先のそれぞれのセットとの間で通信が許可されていると決定し得る。いくつかの実施例では、サービス提供物マネージャ172-bは、アクセスプロファイルに基づいて325でサービス提供物要求を承認し得る。他の実施例では、サービス提供物マネージャ172-bは、アクセスプロファイルがデバイス160-fに対するサービス提供物の承認を許可しないと決定し得る。そのような場合、サービス提供物マネージャ172-bは、サービス提供物信号315に対する要求を拒否し得る。
【0047】
サービス提供物マネージャ172-bが、アクセスプロファイルに基づいてサービス提供物が承認されていると決定する場合、サービス提供物マネージャ172-bは、認可信号330をネットワーク140-bに送信し得る。ネットワーク140-b及びサービス提供物マネージャ172-bは、通信セッション335を確立することができ、次いで、サービス提供物マネージャ172-bは、デバイス160-fとの通信セッション340を確立することができる。いくつかの実施例では、通信セッション335及び340は、マイクロセッションであり得る。マイクロセッションは、サービス提供物に限定されるセッションであってもよく、識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先のそれぞれのセットに限定されてもよい。通信セッション335及び340は二方向通信セッションであってもよく、デバイス160-fとネットワーク140-bとの間の通信345は、サービス提供物マネージャ172-bを介して中継される。換言すれば、サービス提供物マネージャ172-bは、無線通信システムを介してモバイルプラットフォーム内のデバイス160-fに通信サービスを供給する。
【0048】
図4は、本開示の態様による、複数のサービス提供物410のポータル405の例示的なスクリーンショット400を示す。ポータル405は、図3の310などのサービス提供物を受信したときに、図2及び図3のようなデバイス220などのデバイスのディスプレイ画面に表示され得る。ポータル405は、モバイル輸送に搭載されたモバイルデバイスに表示されてもよく、又はモバイル輸送に固定された端末の画面に表示されてもよい。スクリーンショット400は、ポータル405のための多くの可能な異なるスクリーンショット及び代替案の一例に過ぎない。
【0049】
ポータル405は、ポータル405が1つ以上のマイクロセッションを確立するためのものであることを示す識別子435を含み得る。本明細書で使用するとき、マイクロセッションは、インターネット又は他のネットワークベースのサービスの一部分のみへのアクセスを含み得、その一部分は、サービス提供物において識別されるアプリケーション又はサービスに関連する。ポータル405は、価格420を含み得るサービス提供物410のリストを含み得る。例示的なサービス提供物は、例示的な価格と同様に、ポータル405に列挙される。例えば、メッセージングサービスは、ユーザが選択することができる異なるメッセージングアプリケーションのための8つの異なるオプションと共に、無料としてリストされ得る。異なるオプションは、その時点で人気のあるメッセージングサービス、キャリア又はモバイル輸送の地域又は経路に沿って典型的に使用されるメッセージングサービス、デバイスと関連付けられたパーソナライズされたユーザ履歴などの中から選択されてもよい。ポータル405の例に示される他のサービス提供物は、ソーシャルネットワーキング、ビデオサービス、音楽アプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、又はマッピングアプリケーションを含み得る。他の実施例では、他のサービス提供物が含まれてもよく、これは、図4の実施例に示されるよりも多くの又はより少ないサービス提供物を有してもよい。
【0050】
ポータル405はまた、ラジオボタンなどの1つ以上の要求オプション415を含み得、デバイスのユーザは、サービス提供物を選択し得る。図4に示すように、要求オプション415-aは、音楽という名前の関連サービスを選択するラジオボタン415-aにXを配置することによって選択されている。送信オプション440は、無線通信システムにサービス提供物の要求を供給するために選択され得る。認可されている場合、デバイスは無線通信システムを介してサービス提供物に接続することができる場合がある。送信オプション440が選択されている場合、デバイス160-fは、図3の315などのサービス提供物を要求し得る。
【0051】
例示的なポータル405は、単に線画として示されるが、他の実施例は、グラフィックス、ビデオ、色、グラフィックス交換フォーマット(GIF)、アイコンなどを含み得る。送信、キャンセル、サービス提供物の更新などのオプションなどの他のオプション又は機能も含まれてもよい。いくつかの実施例では、ポータル405は、ウェブブラウザによってレンダリングされるウェブページである。他の実施例では、ポータル405は、別のタイプのアプリケーションのためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)である。
【0052】
いくつかの実施例では、ポータル405は、図1に示されるように、ポータルビルダ188などのサービス提供物マネージャのポータルビルダで生成され得る。ポータルビルダは、例えば、衛星ゲートウェイ又は衛星端末にあってもよい無線通信システム内でホストされてもよい。ポータルビルダは、どのサービスがキャリアと関連付けられた異なるユーザ又はデバイスに展開されるかを管理及び制御するバックエンド能力を供給し得る。どのサービスが各ユーザ又はデバイスに提供されるかは、アクセスプロファイルなど、ユーザ又はデバイスに固有のルールのセットに基づいていてもよい。アクセスプロファイルルールは、サービスを提供するプロバイダでの変更、又はキャリア、ユーザ、又はデバイスと関連付けられた何か(例えば、サブスクリプションステータス、サービスプロバイダ、場所、ルート、ローカル競合他社、市場の変化、ライセンスの変更、デバイスにインストールされたアプリケーションなど)への変更に基づいて変更又は更新され得る。価格はまた、異なるデバイス間でも異なる場合があり、これは、ロイヤルティプログラムへの登録、デバイスのサービスプロバイダの識別子、既存のサブスクリプション、現在のプロモーション、及び地域などの要因に基づき得る。
【0053】
ポータル405は、複数のデバイスに対するパーソナライズされたサービス提供物を動的に決定するためのバックエンド技術を供給し得る。ポータル405上に表示されるサービス提供物は、例えば、現在のサブスクリプション及びインストールされたアプリケーションに基づいていてもよい、各デバイスについてパーソナライズされてもよい。ポータル405は、異なるユーザに対して異なる場合がある。ポータル405は、そのユーザに関連するサービスを提供し、関連する価格で提供するような、よりユニークで合理化された体験をユーザに供給し得る。本明細書に記載される技法を使用する場合、より関連性の高いサービス提供物がより顕著に表示され得るため、ユーザは、多くの異なるサービス提供物を閲覧する時間を節約することができる。いくつかの実施例では、ユーザはまた、ネットワークへのフルアクセスのためにより高い価格を支払わなければならない代わりに、マイクロセッションで使用したい特定のサービスのためだけに支払うことによってお金を節約し得る。ネットワーク内のトラフィックは、これらのテクニックを使用して減少され得る。
【0054】
図5は、本開示の態様による、無線通信システムに関するパーソナライズされた接続サービス提供物のための例示的な方法500を示すフローチャートを示す。いくつかの実施例では、無線通信システムは、図1図4に関して説明されるような無線通信システムの態様であってもよく、又はその態様を含んでもよい。
【0055】
505において、1つ以上のサービス提供物は、1つ以上のネットワークから無線通信システムで受信され得る。サービス提供物は、固有の期間有効であってもよく、又はリアルタイムの提供であってもよい。サービス提供物は、ネットワーク内のネットワーク宛先のそれぞれのセットによって供給される1つ以上のアプリケーション又はサービスへのデバイス固有のアクセスのための提供であり得る。サービス提供物は、モバイルプラットフォームのキャリア、ルート、地域などに基づいて生成され得る。510において、方法500は、モバイルプラットフォーム上の複数のデバイスにサービス提供物を供給することを含む。いくつかの実施例では、サービス提供物を特定のデバイスに更にパーソナライズするために、サービス提供物が複数のデバイスに供給される前に、アクセスプロファイルデータベースを参照してもよい。
【0056】
515において、方法500は、サービス提供物のための要求がデバイスから受信されたかどうかを判定することを含む。そうでない場合、方法500は、ネットワークから更新された提供物を受信し続け、それらの提供物をデバイスに供給する。サービス提供物へのアクセスの要求が受信された場合、方法500は、520に進む。
【0057】
520において、アクセスプロファイルデータベースは、特定のサービス提供物にアクセスする特定のデバイスと関連付けられたルールを決定するために照会される。525において、方法500は、サービス提供物と関連付けられたアクセスプロファイル及びデバイスがサービス提供物への接続を可能にするかどうかを判定する。サービス提供物がアクセスプロファイルに準拠する場合、方法500は、そのサービス提供物の更新又は更新されたサービス提供物のデバイスへの供給に戻ってもよい。ただし、サービス提供物がアクセスプロファイルに準拠している場合、デバイスは、無線通信システムによってサービス提供物を使用することが認可され得る。530において、無線通信システムが中継として機能するデバイスとネットワークとの間に通信セッションが確立されてもよい。通信セッションは、マイクロセッションであってもよい。
【0058】
535において、方法500は、セッション中にデバイスとネットワークとの間の通信を中継する無線通信システムを含み得る。方法500が、デバイス又はネットワークのいずれかから、540でセッションを終了する要求を受信することを含む場合、セッションは、545で終了し得る。他の実施例では、セッションは、セッションタイマーと関連付けられてもよく、セッションは、セッションタイマーの満了後にタイムアウトしてもよい。そうでない場合、方法500は、セッションが終了するまで、デバイスとネットワークとの間の通信をサポートし続ける。方法500は、無線通信システムに接続する異なるデバイス、及び更新されたサービス提供物について、繰り返してもよく、又は並行して実行されてもよい。
【0059】
図6は、本開示の態様による、デバイスに関するパーソナライズされた接続サービス提供物のための例示的な方法600を示すフローチャートを示す。いくつかの実施例では、デバイスは、図1図3に関して説明したように、モバイルデバイス又は任意の他のタイプのデバイスなどのデバイス160又はデバイス220であり得る。
【0060】
605において、方法600は、無線通信システム、例えば、図1図5に関して説明される1つ以上の態様を含む無線通信システムへの接続を確立することを含んでもよい。これは、例えば、モバイル輸送キャラクタ上のWi-Fiネットワークに接続されたモバイルデバイス、例えば、ネットワークに接続するために衛星通信システムと通信するWi-Fiネットワークであってもよい。デバイスは、無線通信システムからサービス提供物を受信し、それらを610で表示(又は話す、等)し得る。デバイスのユーザは、使用するサービス提供物を選択し得、デバイスは、615において、特定のサービス提供物に対する要求を無線通信システムに送信する。
【0061】
620でサービスの提供に対する認可が拒否された場合、方法600は615に戻ることができ、そこでユーザは別のサービスを選択することができる。しかしながら、サービス提供物の認可が受け入れられた場合、方法は625に進む。625において、デバイスは、マイクロセッションであり得る無線通信システムによってホストされるサービス提供物と関連付けられた通信に従事する。630において、デバイスは、サービス提供物が終了したことを示すまで、マイクロセッションに従事し続けることができる。サービス提供物は、ユーザがサービスの使用を終了することを決定した場合、サービス提供物の有効期限が切れる場合、又はサービス提供物のプロバイダがサービスが終了したことを示す場合に終了することができる。635において、通信セッションは、指示に基づいて終了されてもよい。
【0062】
あるユースケースでは、例えば、ユーザは、特定のルートを飛行する航空機に乗っていてもよい。ユーザは、携帯電話を航空機上のWi-Fiネットワークに接続することができる。Wi-Fiネットワークに接続すると、Wi-Fiネットワークに接続されている無線通信システム、又はWi-Fiネットワークを含む無線通信システムは、1つ以上のサービス提供物を識別し、それらを携帯電話のアクセスプロファイルと比較することができる。サービス提供物及びアクセスプロファイルに基づいて、無線通信システムは、バックエンドで、特定のパーソナライズされたサービス提供物を識別する携帯電話のためのポータルを生成し得る。無線通信システムは、ポータルの形態でサービス提供物を携帯電話に提示し得る。ユーザは、自分の携帯電話でポータルにアクセスし、サービス提供物を閲覧し、使用したいサービス提供物を選択することができる。携帯電話は、要求を無線通信システムに中継する機内Wi-Fiを介して関連付けられたサービス提供物へのアクセスを要求する。無線通信システム、具体的には衛星端末(航空機又は地上に同じ場所にあってもよい)は、モバイルデバイスのサービス提供物へのアクセスを更に確認し得る。承認されると、無線通信システムは、モバイルデバイスとサービス提供物をホストするネットワークとの間の通信を容易にする。モバイルデバイスは、中継された通信を介してサービス提供物にアクセスするが、必ずしも他のサービス又はネットワークサイトにアクセスする必要はない。
【0063】
図7は、本開示の態様による、サービス提供物をホストするネットワークに関して、パーソナライズされた接続性サービス提供物のための例示的な方法700を示すフローチャートを示す。いくつかの実施例では、ネットワークは、例えば、図1図3に関して説明されるようなネットワーク140であってもよい。
【0064】
705において、方法700は、無線通信システムを介してキャリアにサービス提供物のセットを供給することを含み得る。各サービス提供物は、それぞれのネットワーク宛先のセットと関連付けられ得る。サービス提供物は、オンラインアプリケーション又はサービスのためのものであってもよい。ネットワークは、例えば、定期的に、要求に応じて、又はサービス提供物に変更がある場合はいつでも、サービス提供物のセットを供給してもよい。サービス提供物のセットは、どのようなアプリケーション及びサービスが提供されているか、価格、任意の制限等を詳述してもよく、関連するキャリア又はモバイル輸送の特定の特性に基づいてもよい。
【0065】
710において、ネットワークは、サービス提供物における特定のサービスへのアクセスを望む特定のデバイスに関する認可メッセージを受信し得る。これは、サービス提供物のセットを供給した直後に受信され得るか、又は後で受信され得る。認可メッセージは、デバイスが、関連するアクセスプロファイルを介して、特定のサービスにアクセスするための認可を有することを示し得る。
【0066】
715において、無線通信システムを介して、デバイスとネットワークとの間に通信セッションが確立され、これは、衛星通信システムであってもよく、又はそれを含んでもよい。通信セッションは、マイクロセッションであり得、これは、特定のサービスと関連付けられたネットワーク宛先のみがデバイスによってアクセス可能であり得ることを意味する。ネットワークは、通信セッションが725で終了するまで、720で無線通信システムを介してデバイスと通信する。通信セッションは、デバイス、ネットワーク、又は無線通信システム(例えば、無線通信システムのデバイス)によって終了され得る。
【0067】
図8は、本開示の態様による、パーソナライズされた接続性サービス提供物のための例示的な方法を示すフローチャートを示す。例示的な方法800のステップの一部又は全ては、図1図3を参照して説明したように、無線通信システムの様々なデバイス、例えば、衛星通信システムの衛星端末150、通信衛星121、ゲートウェイ130、及び/又は衛星通信システムのネットワークデバイス141のうちの1つ以上によって実行され得る。方法800の説明では、無線通信システムの1つ以上のデバイスは、説明されたステップの各々を実行し得る。いくつかの実施例では、無線通信システムの1つのデバイスは、ステップを実行し得る。他の実施例では、1つ以上のステップは、第1のデバイスによって実行されてもよく、第2のデバイスは、方法800の1つ以上の他のステップを実行してもよい。
【0068】
805において、方法800は、無線通信システムを介してモバイルプラットフォーム内の複数のデバイスに通信サービスを供給することを含み得る。いくつかの実施例では、モバイルプラットフォームは、モバイルプラットフォームのアクセスプロファイルを定義するキャリアと関連付けられ、キャリアは、複数のモバイルプラットフォームと関連付けられる。いくつかの実施例では、図10に説明されるように、805は、ネットワークマネージャ1020、サービス提供物要求マネージャ1015、及び/又は送信機1095によって少なくとも部分的に実行され得る。
【0069】
810において、方法800は、無線通信システムを介してネットワークにアクセスするためのアクセスプロファイルのデータベースを維持することを含み得、アクセスプロファイルの各々は、複数のデバイスを介して選択可能な複数のサービス提供物のそれぞれのサービス提供物に対応し、ネットワーク内のネットワーク宛先のそれぞれのセットと関連付けられる。いくつかの実施例では、図10に記載されるように、810は、アクセスプロファイルデータベース1010によって少なくとも部分的に実行され得る。
【0070】
815において、方法800は、複数のサービス提供物の特定のサービス提供物に対する複数のデバイスのうちのデバイスからの要求を受信することを含み得る。いくつかの実施例では、815は、図10に記載されるように、サービス提供物要求マネージャ1015又は受信機1090によって少なくとも部分的に実行され得る。
【0071】
820において、方法800は、特定のサービス提供物と関連付けられているアクセスプロファイルのデータベースからアクセスプロファイルを識別することを含み得る。いくつかの実施例では、アクセスプロファイルは、モバイルプラットフォーム内の複数のデバイスで提供される特定のサービス提供物を含む、複数のサービス提供物に関するルールのセットを定義する。他の実施例では、各アクセスプロファイルは、複数のデバイスがそれぞれのサービス提供物にアクセスするためのルールのセットを定義する。いくつかの実施例では、アクセスのためのルールのセットは、サブスクリプション、識別、通信情報、予約識別子、チケット識別子、デバイスと関連付けられた個々のメンバーシップ、デバイスと関連付けられたグループメンバーシップ、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいている。いくつかの実施例では、820は、図10に説明されるように、ネットワークマネージャ1020又はアクセスプロファイルデータベース1010によって少なくとも部分的に実行され得る。
【0072】
825において、方法800は、デバイスと識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先のそれぞれのセットとの間の通信を許可することを含み得る。いくつかの実施例では、デバイスと識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先のそれぞれのセットとの間の通信を許可することは、衛星通信システムの少なくとも1つの衛星ビームのビームリソース上で通信を許可することを更に含み、無線通信システムは、衛星通信システムを含む。いくつかの実施例では、図10に説明されるように、825は、マイクロセッションマネージャ1025又はネットワークマネージャ1020によって少なくとも部分的に実行され得る。
【0073】
いくつかの実施例では、方法800は、複数のデバイスのデバイスで特定のサービス提供物のためのセッションを確立することを更に含み、通信は、確立されたセッション中に送信される。
【0074】
いくつかの実施例では、方法800はまた、特定のサービス提供物と関連付けられたアクセスプロファイルに従ってセッションを構成することと、セッションの構成されたセッションを識別する情報をデバイスに通信することとを含む。いくつかの実施例は、モバイルプラットフォームの特性に基づいて複数のサービス提供物を構成することを含む。
【0075】
他の実施例では、方法800はまた、デバイスと関連付けられた少なくとも1人のユーザのための識別情報に少なくとも部分的に基づいて、複数のサービス提供物を決定することを含んでもよい。これは、識別情報を直接通信するデバイスの有無にかかわらず行うことができる。例えば、好みのプロファイルは、デバイスの過去の使用又は別の特徴に基づいて構築され得る。プリファレンスプロファイルは、デバイスが選択することを可能にするサービスを決定するために使用することができる。
【0076】
追加の実施例では、方法800は、ネットワーク宛先のそれぞれのセットのネットワーク宛先から特定のサービス提供物と関連付けられたデータの少なくとも一部分を通信することを更に含み、ネットワーク宛先は、無線通信システムの外側にある。更に多くの実施例では、方法800は、デバイス固有のプロファイルデータベースを更新して、デバイスからの特定のサービス提供物に対する要求の指示を含むことを含み得る。
【0077】
いくつかの実施例では、方法800は、複数のサービス提供物の異なるサービス提供物に対する複数のデバイスのうちの第2のデバイスからの要求を受信することを更に含む。方法800は、第2のデバイスと、異なるサービス提供物と関連付けられた第2の識別されたアクセスプロファイルと関連付けられたネットワーク宛先のそれぞれの第2のセットとの間の通信を許可することを更に含み得る。いくつかの実施例では、各デバイスは、固有のサービス提供物又はサービス提供物のセットを受信する。
【0078】
他の実施例では、方法800は、デバイス固有のプロファイルデータベースを維持することを含み得、デバイス固有のプロファイルの各々は、複数のデバイスのうちのそれぞれ1つと関連付けられる。方法800は、デバイスからの要求を受信したことに応答して、デバイスと関連付けられているデバイス固有のプロファイルを更新して、デバイスからの特定のサービス提供物に対する要求の指示を含むことを更に含み得る。追加の実施例では、方法800はまた、特定のサービス提供物に対する要求の表示がデバイスと関連付けられているデバイス固有のプロファイル内にある場合、通信を許可することを含み得る。
【0079】
図9は、本開示の態様による、衛星通信環境900を示すブロック図を示す。衛星通信環境900は、それぞれ、図1又は図2を参照して説明される衛星通信環境100又は200の例であり得る。衛星通信環境900は、マルチユーザアクセス端末950、衛星121-c(例えば、衛星通信システムの一部として)、及びデバイス160-gを含む。いくつかの実施例では、マルチユーザアクセス端末950は、図1を参照して説明した衛星端末150又はモデム270の例であり得る。いくつかの実施例では、マルチユーザアクセス端末950は、例えば、航空機230などのモバイルプラットフォーム内の単一のデバイスであり得る。他の実施例では、マルチユーザアクセス端末950によって実行される特徴は、2つ以上のデバイス間で分割又は分離されてもよい。
【0080】
マルチユーザアクセス端末950は、プロセッサ905及びメモリ910を含み得る。メモリ910は、プロセッサによって実行されると、マルチユーザアクセス端末950に本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア又はファームウェアコード915を格納し得る。いくつかの実施例では、コード915は、プロセッサによって直接実行可能ではなくてもよいが、コンピュータに(例えば、コンパイルされ実行されたときに)本明細書で説明される機能を実行させてもよい。プロセッサ905は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含み得る。マルチユーザアクセス端末950の構成要素の各々は、直接的又は間接的に、互いに通信し得る(例えば、1つ以上のバス960を介して)。
【0081】
マルチユーザアクセス端末950は、図1図3を参照して説明したような衛星通信システムの通信衛星121の態様の例であり得る、1つ以上の通信衛星(例えば、通信衛星121-c)と通信するように構成され得る。マルチユーザアクセス端末950は、衛星端末通信アンテナ954及び通信信号トランシーバ952を採用する通信衛星121-cとの通信リンクを確立するように構成することができる。通信リンクは、マルチユーザアクセス端末950と通信衛星121-cとの間のフォワードリンク信号172-a及び/又はリターンリンク信号173-aを介した双方向通信をサポートし得る。
【0082】
通信信号トランシーバ952は、信号155-aの受信、送信、変換、符号化、及び/又は復号をサポートするための様々な回路及び/又はプロセッサを含んでもよい。例えば、通信信号トランシーバ952は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために衛星端末通信アンテナ954に供給し、衛星端末通信アンテナ954から受信したパケットを復調するためのモデムを含み得る。本実施例に例示されるように、マルチユーザアクセス端末950は、単一の衛星端末通信アンテナ954を含む。しかしながら、場合によっては、マルチユーザアクセス端末950は、複数の衛星端末通信アンテナ954を有してもよく、これは、複数の無線伝送を同時に送信又は受信することが可能であってもよく、及び/又は様々なビーム形成技術をサポートするように構成されてもよい。
【0083】
マルチユーザアクセス端末950は、サービス提供物マネージャ172-cを含み得る。サービス提供物マネージャ172-cは、パーソナライズされたサービス提供物をサポートするための様々な回路及び/又はプロセッサを含み得る。いくつかの実施例では、サービス提供物マネージャ172-cは、複数のサービス提供物を受信し、アクセスプロファイルを使用してサービス提供物を複数のデバイスに適用するように構成された回路及び/又はプロセッサを含み得る。
【0084】
マルチユーザアクセス端末950は、有線及び/又は無線接続161-cを介して送信される信号を介して、1つ以上のデバイス160-gとの通信をサポートするように構成することができる。マルチユーザアクセス端末950は、サービス提供物マネージャ172-cによって管理され得るマルチユーザアクセス端末950と1つ以上のデバイス160-gとの間の任意の数の有線及び/又は無線リンクをサポートするローカル通信インターフェース920を採用し得る。本実施例によって例示されるように、サービス提供物マネージャ172-cは、マルチユーザアクセス端末950の別個のモジュールとして実装されてもよく、これは、命令のスタンドアロンのセット(例えば、メモリのスタンドアロン部分であり得る、メモリに格納された命令のセットを有するソフトウェアモジュール)及び/又は別個の処理要素(例えば、スタンドアロンCPU、マイクロコントローラ、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は集積回路(IC))として構成されてもよい。他の実施例では、サービス提供物マネージャ172-cの動作の一部又は全ては、メモリ910に記憶された命令(例えば、コード915の一部分)によって引き起こされてもよく、これは、いくつかの実施例では、プロセッサ905によって実行されてもよい。サービス提供物マネージャ172-cは、図5図8を参照して説明した例示的な方法500、600、700、又は800の1つ以上の動作を実行する衛星端末の様々な構成要素を制御及び/又は構成し得る。
【0085】
マルチユーザアクセス端末950は、マルチユーザアクセス端末950と通信衛星121-cとの間の通信の様々な態様を管理するように構成された衛星通信マネージャ930を含み得る。本実施例によって示されるように、衛星通信マネージャ930は、マルチユーザアクセス端末950の別個のモジュールとして実装されてもよく、これは、命令のスタンドアロンのセット(例えば、メモリのスタンドアロン部分に格納された命令のセットを有するソフトウェアモジュール)及び/又は別個の処理要素(例えば、スタンドアロンCPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、又はICのようなもの)として構成されてもよい。他の実施例では、衛星通信マネージャ930の動作の一部又は全ては、メモリ910に記憶された命令(例えば、コード915の一部分)によって引き起こされ得、いくつかの実施例では、プロセッサ905によって実行されるステップを含み得る。
【0086】
様々な実施例では、マルチユーザアクセス端末950の構成要素は、サブアセンブリに分割されてもよく、様々な構成要素は、部分的に、又はその全体のいずれかでサブアセンブリに含まれてもよい。
【0087】
図10は、本開示の態様による、サービス提供物マネージャ172-dのブロック図1000を示す。サービス提供物マネージャ172-dは、図1図3及び図9を参照して説明したように、衛星端末150、デバイス220、通信衛星121、ゲートウェイ130、又はネットワークデバイス141のいずれかの一部分であり得る。例えば、サービス提供物マネージャ172-dは、衛星端末150の共有プロセッサ及びメモリと共に動作する、衛星端末150の一部分であり得る。別の例では、サービス提供物マネージャ172-dは、衛星端末150から入力を受信し、衛星端末150の他の構成要素に出力を送信する、衛星端末150のスタンドアロン構成要素であり得る。他の実施例では、サービス提供物マネージャ172-dは、衛星通信システムへの1つ以上のネットワーク又はコンテンツプロバイダのサービス提供物のためのアクセスルールを管理するデバイス160、通信衛星121、ゲートウェイ130、又はネットワークデバイス141の一部分であり得るか、又はその一部分を形成し得る。サービス提供物マネージャ172-dはまた、プロセッサであってもよく、又はプロセッサを含んでもよい。サービス提供物マネージャ172-dの構成要素の各々は、本明細書に記載の機能を供給するために互いに通信してもよい。サービス提供物マネージャ172-dは、受信機1090から信号を受信し、有線又は無線通信、制御インターフェース、ユーザインターフェースなどを含む様々な技術を使用して信号を送信機1095に送達するように構成することができる。
【0088】
サービス提供物マネージャ172-dは、複数のアクセスプロファイルを格納するアクセスプロファイルデータベース1005を含み得る。サービス提供物マネージャ172-dはまた、図1図9を参照して説明したように、デバイスからの特定のサービス提供物のための要求を管理する態様のうちの1つ以上を実行し得るサービス提供物要求マネージャ1015を含み得る。例えば、サービス提供物要求マネージャ1015は、受信機1090からの入力として、衛星通信システムを介してサービス提供物の要求を受信し得る。様々な実施例では、サービス提供物要求マネージャ1015は、アクセスプロファイルデータベース1010を照会して、要求されたサービス提供物が要求するデバイスに利用可能であるかどうかを判定し得る。
【0089】
サービス提供物マネージャ172-dは、図1図9を参照して説明したように、デバイスと特定のサービス提供物へのアクセスを供給するネットワークとの間のマイクロセッションを管理する態様のうちの1つ以上を実行し得る、ネットワークマネージャ1020を含み得る。ネットワークマネージャ1020は、デバイスとネットワークとの間にセッションを確立し、それらの間の通信を中継し得る。サービス提供物マネージャ172-dは、図1図9を参照して説明したように、パーソナライズされたサービス提供物を供給する態様のうちの1つ以上を実行し得るマイクロセッションマネージャ1025を含み得る。いくつかの実施例では、マイクロセッションマネージャ1025は、ネットワークとデバイスとの間のマイクロセッションを容易にし得る。
【0090】
サービス提供物マネージャ172-dは、図1図9を参照して説明したように、1つ以上のサービス提供物を要求し、アクセスするためのポータルをデバイスに供給し得るポータルビルダ1030を含み得る。例えば、ポータルビルダ1030は、おそらくアクセスプロファイルデータベース1010を利用して、どのサービス提供物が特定のデバイスに適用可能であるかを決定し、デバイスにポータルを提示し得る。いくつかの実施例では、ポータルは、GUIであり得る。サービス提供物マネージャ172-dは、図1図9を参照して説明したように、サービス提供物にアクセスするためのデバイス固有のルールを供給し得るデバイス固有のプロファイルデータベース1035を含み得る。
【0091】
サービス提供物マネージャ172-dの構成要素は、個別に又は集合的に、ハードウェア内の適用可能な機能の一部又は全てを実行するように適合された少なくとも1つのASICで実装され得る。代替的に、特徴は、少なくとも1つのIC上の1つ以上の他の処理ユニット(又はコア)によって実行されてもよい。他の実施例では、他のタイプの集積回路(例えば、構造化/プラットフォームASIC、FPGA、又は他の半カスタムIC)が使用され得、これらは当技術分野で既知の任意の様式でプログラミングされ得る。特徴は、1つ以上の一般的又はアプリケーション固有のプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ内に具現化された命令で、全体的に又は部分的に実装されてもよい。
【0092】
添付の図面に関連して上記で説明された詳細な説明は、例を説明しており、実施され得るか、又は特許請求の範囲の範囲内にある唯一の例を表すものではない。本明細書で使用される「例」という用語は、「例、実例、又は例証としての役割を果たす」を意味し、「好ましい」又は「他の例より有利」ではない。詳細な説明は、記載された技法の理解を供給する目的のための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細を伴わずに実践されてもよい。いくつかの例では、説明されている例の概念を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造及び装置がブロック図の形態で示されている。
【0093】
情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表すことができる。例えば、上記の説明全体を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は粒子、光学場又は粒子、若しくはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0094】
本明細書の開示に関連して説明される様々な例示的なブロック及び構成要素は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGA若しくは他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素、又は本明細書に記載の機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを有するマイクロプロセッサの組み合わせ、又は任意の他のそのような構成として実装されてもよい。
【0095】
本明細書に記載される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアに実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に命令又はコードとして格納されてもよく、又は送信されてもよい。他の実施例及び実装形態は、本開示及び添付の特許請求の範囲の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの性質上、上述の機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、又はこれらのいずれかの組み合わせによって実行されるソフトウェアを使用して実装することができる。機能を実装する特徴部はまた、機能の部分が異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置決めされてもよい。特許請求の範囲を含む、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、2つ以上の項目のリストで使用されるとき、列挙された項目のいずれか1つがそれ自体で採用され得ること、又は列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組み合わせが採用され得ることを意味する。例えば、組成物が構成要素A、B、及び/又はCを含むものとして説明される場合、該組成物は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBの組み合わせ、A及びCの組み合わせ、B及びCの組み合わせ、又はA、B、及びCの組み合わせを含むことができる。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用されるとき、項目のリスト(例えば、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」などの語句によって前置きされた項目のリスト)において使用される「又は」は、例えば、「少なくとも1つのA、B、又はC」のリストが、A又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわち、A及びB及びC)を意味するように、離接的なリストを示す。
【0096】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。例として、限定ではなく、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD-ROM若しくは他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイス若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令又はデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を搬送又は記憶するために使用することができ、かつ汎用目的若しくは専用目的のコンピュータ、又は汎用目的若しくは専用目的のプロセッサによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタルサブスクライバー回線(digital subscriber line、DSL)、又は赤外線、ラジオ、及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、ラジオ、及びマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(Disk)及びディスク(disc)は、本明細書で使用されるとき、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク及びブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は通常、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0097】
本明細書で使用するとき、句「に基づく」は、条件の閉じたセットへの参照として解釈されてはならない。例えば、「条件Aに基づく」と記載される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件A及び条件Bの両方に基づくことができる。換言すれば、本明細書で使用されるとき、「に基づく」という句は、「に少なくとも部分的に基づく」という句と同じように解釈されるものとする。
【0098】
本開示の前の説明は、当業者が本開示を作製又は使用することを可能にするために供給されている。本開示に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に記載される実施例及び設計に限定されるべきではなく、本明細書に開示される原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるものである。
図1
図2
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図10