(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20231121BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20231121BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
H04N1/00 127B
G03G21/00 386
G03G21/00 388
G06F3/12 336
G06F3/12 310
(21)【出願番号】P 2019222376
(22)【出願日】2019-12-09
【審査請求日】2022-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】山口 博史
【審査官】豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-097503(JP,A)
【文献】特開2004-201008(JP,A)
【文献】特開2003-150530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G03G 21/00
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ケーブルを介して第1外部装置と接続される画像形成装置であって、
複数の仕向け地の各々を示す仕向け地情報と、前記複数の仕向け地情報の各々に対応し前記画像形成装置の管理に関するウェブサイトに接続するためのアドレス情報とを記憶する記憶部と、
前記複数の仕向け地情報のうち、前記画像形成装置の仕向け地を示す仕向け地情報を登録する登録部と、
前記画像形成装置をストレージデバイスとして前記第1外部装置に認識させるときの前記画像形成装置の動作を制御する第1制御部と、
前記第1制御部によって制御されて、複数の前記アドレス情報のうち前記登録された仕向け地情報に対応するアドレス情報と、前記アドレス情報を前記第1外部装置に表示させるための第1制御情報とを、前記通信ケーブルを介して前記第1外部装置に送信する通信制御部と
を備える、画像形成装置。
【請求項2】
アクセスコードで表される前記アドレス情報を認識可能な第2外部装置と通信する通信部と、
前記通信部の通信機能が有効であるか否かを判定する第1判定部と
をさらに備え、
前記記憶部は、前記アドレス情報を表すアクセスコードを記憶し、
前記通信機能が有効であると前記第1判定部が判定するときに、前記第1制御部は、複数の前記アクセスコードのうち前記登録された仕向け地情報に対応するアクセスコードと、前記アクセスコードを前記第1外部装置に表示させるための第2制御情報とを、前記通信ケーブルを介して前記第1外部装置に送信するように前記通信制御部を制御する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1判定部は、
前記登録された仕向け地情報が特定の仕向け地を示す場合、前記通信部の通信機能が有効であるか否かを判定し、
前記登録された仕向け地情報が前記特定の仕向け地を示さない場合、前記通信部の通信機能が有効であるか否かを判定しない、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記通信機能が無効であると前記第1判定部が判定するときに、前記第1制御部は、前記登録された仕向け地情報に対応するアドレス情報と、前記第1制御情報とを、前記通信ケーブルを介して前記第1外部装置に送信するように前記通信制御部を制御する、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記画像形成装置の管理に関する文書情報を記憶し、
前記第1制御部は、前記文書情報と、前記文書情報を前記第1外部装置に表示させるための第3制御情報とを、前記通信ケーブルを介して前記第1外部装置に送信するように前記通信制御部を制御する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記記憶部が、前記登録された仕向け地情報に対応するアドレス情報を記憶していないときに、前記第1制御部は、前記文書情報と、前記第3制御情報とを、前記通信ケーブルを介して前記第1外部装置に送信するように前記通信制御部を制御する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1外部装置がネットワークを介して第
2外部装置と通信可能か否かを判定する第2判定部をさらに備え、
前記第2判定部が、前記第1外部装置が前記ネットワークを介して前記第
2外部装置と通信できないと判定するときに、前記第1制御部は、前記文書情報と、前記第3制御情報とを、前記通信ケーブルを介して前記第1外部装置に送信するように前記通信制御部を制御する、請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記画像形成装置をプリンターデバイスとして前記第1外部装置に認識させるときの前記画像形成装置の動作を制御する第2制御部をさらに備え、
前記第1制御部は、前記画像形成装置を前記ストレージデバイスとして認識させるための第1認識情報を前記第1外部装置に送信するように前記通信制御部を制御し、
前記第2制御部は、前記画像形成装置を前記プリンターデバイスとして認識させるための第2認識情報を前記第1外部装置に送信するように前記通信制御部を制御する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の印刷装置は、USBケーブルによりパーソナルコンピューターと接続される。印刷装置は、パーソナルコンピューターが印刷装置を印刷デバイスとして認識するような駆動状態と、パーソナルコンピューターが印刷装置を記憶デバイスとして認識するような駆動状態とを切り替えて駆動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パーソナルコンピューターが印刷装置を記憶デバイスとして認識したときに、パーソナルコンピューターは、印刷装置に記憶されたファイルを表示する場合がある。表示されたファイルは、ウェブサイトに接続するためのアドレス情報である場合がある。しかしながら、印刷装置の仕向け地によっては、パーソナルコンピューターは、アドレス情報を利用してもウェブサイトに接続できない場合がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像形成装置と通信ケーブルを介して接続された第1外部装置が、画像形成装置の管理に関するウェブサイトに接続できない可能性を低減できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面に係る画像形成装置は、通信ケーブルを介して第1外部装置と接続される。前記画像形成装置は、記憶部と、登録部と、第1制御部と、通信制御部とを備える。前記記憶部は、複数の仕向け地の各々を示す仕向け地情報と、前記複数の仕向け地情報の各々に対応し前記画像形成装置の管理に関するウェブサイトに接続するためのアドレス情報とを記憶する。前記登録部は、前記複数の仕向け地情報のうち、前記画像形成装置の仕向け地を示す仕向け地情報を登録する。前記第1制御部は、前記画像形成装置をストレージデバイスとして前記第1外部装置に認識させるときの前記画像形成装置の動作を制御する。前記通信制御部は、前記第1制御部によって制御されて、複数の前記アドレス情報のうち前記登録された仕向け地情報に対応するアドレス情報と、前記アドレス情報を前記第1外部装置に表示させるための第1制御情報とを、前記通信ケーブルを介して前記第1外部装置に送信する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像形成装置と通信ケーブルを介して接続された第1外部装置が、画像形成装置の管理に関するウェブサイトに接続できない可能性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態に係る画像形成装置の模式図である。
【
図3】実施形態に係る記憶部が記憶するテーブルを示す図である。
【
図4】(a)は、実施形態に係る外部装置が表示する第1アクセス情報に対応するアイコンを示す図である。(b)は、実施形態に係る外部装置が表示する第2アクセス情報に対応するアイコンを示す図である。(c)は、実施形態に係る外部装置が表示する第3アクセス情報に対応するアイコンを示す図である。
【
図5】(a)は、実施形態に係る外部装置が表示する第2アクセスコードに対応するアイコンを示す図である。(b)は、実施形態に係る外部装置が表示する文書情報に対応するアイコンを示す図である。
【
図6】実施形態に係る画像形成装置が実行する出荷設定処理を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態に係る画像形成装置が実行するアドレス情報表示処理の前段を示すフローチャートである。
【
図8】実施形態に係る画像形成装置が実行するアドレス情報表示処理の後段を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
まず、
図1を参照して、画像形成装置1について説明する。
図1は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、通信ケーブルCaを介して第1外部装置100と接続される。第1外部装置100は、例えば、パーソナルコンピューターである。パーソナルコンピューターは、は、例えばプリンターサーバーとして機能する。通信ケーブルCaは、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルである。
【0011】
通信ケーブルCaを介して画像形成装置1と第1外部装置100とが接続されるときに、選択されたデバイスクラスに応じて、画像形成装置1を、ストレージデバイス又はプリンターデバイスとして第1外部装置100に認識させる。デバイスクラスとは、USBに接続された機器が有する機能によってクラス分けされた仕様のことである。デバイスクラスは、例えば、マスストレージクラス、及びプリンタークラスを含む。マスストレージクラスは、画像形成装置1をストレージデバイスとして第1外部装置100に認識させるときのデバイスクラスのことである。プリンタークラスは、画像形成装置1をプリンターデバイスとして第1外部装置100に認識させるときのデバイスクラスのことである。
【0012】
また、画像形成装置1は、第2外部装置300と通信する。第2外部装置300は、例えば、タブレット端末、又はスマートフォンである。画像形成装置1は、例えば、電波BLを送受信して第2外部装置300と無線通信を実行する。
【0013】
次に、
図1及び
図2を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
図2は、画像形成装置1を示す模式図である。本実施形態において、電子写真方式の画像形成装置1を例に挙げて説明するが、画像形成装置1は、インクジェット記録方式であってもよい。
【0014】
画像形成装置1は、制御部10、記憶部20、画像形成部30、通信制御部40、通信部45、接続部50、排出部60、搬送ローラー70、画像読取部80及び給送部90を備える。
【0015】
記憶部20は、記憶装置を含み、ソフトウェアのようなコンピュータープログラム及びデータを記憶する。具体的には、記憶部20は、半導体メモリーのような主記憶装置と、半導体メモリー、ソリッドステートドライブ、及び/又は、ハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。補助記憶装置は、例えば、不揮発性メモリーを含む。不揮発性メモリーは、例えば、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)である。記憶部20は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。
【0016】
記憶部20は、例えば、アドレス情報21と、文書情報22と、複数の仕向け地情報23とを記憶する。アドレス情報21は、アクセス情報21aと、アクセスコード21bとを含む。アドレス情報21は、画像形成装置1の管理に関するウェブサイト210に接続するための情報である。アドレス情報21は、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を含む。文書情報22は、画像形成装置1の管理に関する。複数の仕向け地情報23の各々は、画像形成装置1の仕向け地を示す情報である。すなわち、複数の仕向け地の各々は、仕向け地情報23によって示される。仕向け地は、例えば、国又は大州を示す。
【0017】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部10は、画像形成装置1の各要素を制御する。具体的には、制御部10は、記憶部20の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、記憶部20、画像形成部30、通信制御部40、通信部45、接続部50、排出部60、搬送ローラー70、画像読取部80及び給送部90を制御する。
【0018】
また、制御部10のプロセッサーは、記憶部20の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、第1制御部11、第2制御部12、検出部13、第1判定部14、第2判定部15、登録部16、及び、出荷設定処理部17として機能する。つまり、制御部10は、第1制御部11、第2制御部12、検出部13、第1判定部14、第2判定部15、登録部16、及び、出荷設定処理部17を含む。第1制御部11、第2制御部12、検出部13、第1判定部14、第2判定部15、登録部16、及び、出荷設定処理部17の詳細については後述する。
【0019】
給送部90は、給送カセット91と給送ローラー群92とを有する。給送カセット91は、複数のシートSを収容可能である。給送ローラー群92は、給送カセット91に収容されているシートSを1枚ずつ搬送ローラー70へ給送する。
【0020】
搬送ローラー70は、シートSを搬送する。搬送ローラー70は、シートSの搬送路を構成する。搬送ローラー70は、例えば、シートSを給送部90から画像形成部30に搬送する。搬送ローラー70は、例えば、レジストローラーである。レジストローラーは、搬送されるシートSの斜行補正を行う。このとき、レジストローラーは、シートSを一時的に停止させる。シートSを一時的に停止させた後、レジストローラーは、シートSへの画像形成タイミングに合わせて、画像形成部30へシートSを送出する。
【0021】
画像形成部30は、搬送ローラー70に搬送されたシートSにトナーを用いて画像を形成する。画像形成部30は、トナー補給装置31と露光装置32と感光体ドラム33と現像ローラー34と中間転写ベルト35と転写ローラー36と定着部37とを含む。
【0022】
画像形成装置1には、トナーを収容する交換部品が装着される。交換部品の各々は、トナーを現像ローラー34へ補給する。露光装置32は、感光体ドラム33にレーザー光を照射して露光し静電潜像を形成する。現像ローラー34は、感光体ドラム33にトナーを供給して静電潜像を現像する。これにより、感光体ドラム33に画像が形成される。
【0023】
中間転写ベルト35には、感光体ドラム33に形成された画像が転写される。搬送ローラー70は、転写ローラー36にシートSを搬送する。転写ローラー36は、中間転写ベルト35に転写された画像をシートSに転写する。画像が転写されたシートSは定着部37に搬送される。
【0024】
定着部37は、加熱部材37a及び加圧部材37bを有する。定着部37は、加熱部材37a及び加圧部材37bによってシートSを加熱及び加圧することで、転写された画像をシートSに定着させる。排出部60は、画像を定着されたシートSを装置本体の外部へ排出する。
【0025】
画像読取部80は、原稿の画像を読み取る。画像読取部80は、例えば、コンタクトガラス、LED(Light Emitting Diode)、ミラー、キャリッジ、結像レンズ、及び、CCD(Charge Coupled Device)を含む。LED及びミラーは、キャリッジによって支持されている。画像読取部80による原稿の画像読取方法には、フラットベッド読取モード、及び、ADF(Auto Document Feeder)読取モードの2種類の方法が存在する。フラットベッド読取モードでは、画像読取部80は、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取る。ADF読取モードでは、画像読取部80は、画像読取部80の上部に位置する原稿搬送ユニットによって原稿を搬送させ、原稿が読取位置を通過する際に、原稿の画像を読み取る。そして、読み取った原稿の画像に基づいて、原稿の画像を表す撮像データを生成する。なお、画像読取部80は、CIS(Contact Image Sensor)ユニットであってもよい。
【0026】
接続部50には、通信ケーブルCaが接続される。接続部50は、通信ケーブルCaの一端が接続される端子を有する。
【0027】
通信制御部40は、第1制御部11によって制御されて、通信ケーブルCaを介する画像形成装置1と第1外部装置100との通信を制御する。
【0028】
通信部45は、電波BLを送受信して第2外部装置300と無線通信を行う通信機能を有する。通信部45は、例えば、電波BLを送受信して第2外部装置300と無線通信を行う無線通信モジュールである。具体的には、通信部45は、例えば、近距離無線通信を実行する無線通信モジュールである。近距離無線通信は、例えば、通信距離が数メートルから数十メートル程度の無線通信である。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、又は、WiFiによる通信規格に準じた通信である。Bluetooth(登録商標)による通信規格に準じた通信は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)である。通信部45は、制御部10に制御されて、通信機能の有効と無効とを切り替えることができる。
【0029】
登録部16は、画像形成装置1が工場から出荷される前に、複数の仕向け地情報23のうち、画像形成装置1の仕向け地を示す仕向け地情報23を登録する。
【0030】
出荷設定処理部17は、画像形成装置1が工場から出荷される前に、画像形成装置1が備える各部の設定項目の設定値を調整する。具体的には、出荷設定処理部17は、例えば、画像読取部80のCCDの設定値を調整したり、画像形成部30がシートSに画像を形成するときの色の設定値を調整したりする。
【0031】
次に、
図1を参照して、第1外部装置100について説明する。第1外部装置100は、制御部110、表示部120、記憶部130、通信制御部140、及び接続部150を備える。第1外部装置100は、ネットワークNeを介してサーバー200と接続される。画像形成装置1の第2判定部15は、第1外部装置100がネットワークNeを介して第2外部装置300と通信可能か否かを判定する。第2判定部15は、第1外部装置100が第2外部装置300と一時的に通信可能か否かを判定してもよいし、第1外部装置100が第2外部装置300と物理的に通信可能か否かを判定してもよい。ネットワークNeは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)である。なお、サーバー200は、「第3外部装置」の一例である。
【0032】
記憶部130は、記憶装置を含み、ソフトウェアのようなコンピュータープログラム及びデータを記憶する。制御部110は、例えば、CPUのようなプロセッサーを含む。制御部110は、第1外部装置100の各要素を制御する。具体的には、制御部110は、記憶部130の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、表示部120、記憶部130、及び通信制御部140を制御する。
【0033】
表示部120は、各種の画面を表示する。表示部120は、典型的には、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイのようなディスプレイ装置である。本実施形態において、表示部120は、例えば、画像形成装置1から送信される第1制御情報CI1に基づいて、アドレス情報21を表示する。第1制御情報CI1については後述する。
【0034】
通信制御部140は、通信ケーブルCaを介した画像形成装置1と第1外部装置100との間の通信を制御する。また、通信制御部140は、ネットワークNeを介した第1外部装置100とサーバー200との間の通信を制御する。接続部150は、接続部50と同様に、通信ケーブルCaの一端が接続される端子を有する。
【0035】
次に、
図1を参照して、サーバー200について説明する。サーバー200は、画像形成装置1の管理に関するウェブサイト210を有する。ウェブサイト210では、例えば、画像形成装置1のデバイスドライバーをダウンロードできる。また、ウェブサイト210では、画像形成装置1のメンテナンスをリクエストできる。さらに、ウェブサイト210では、画像形成装置1が使用する消耗材を発注できる。画像形成装置1が使用する消耗材は、例えば、シートSと、トナーと、インクとの少なくとも1つである。本実施形態において、サーバー200は、複数の仕向け地情報23の各々に対応したウェブサイト210を記憶している。
【0036】
次に、
図1及び
図3を参照して、記憶部20が記憶するテーブルTbについて説明する。
図3は、記憶部20が記憶するテーブルTbを示す図である。記憶部20は、テーブルTbにおいて、仕向け地情報23と、アドレス情報21とを関連付けて記憶している。より具体的には、記憶部20は、テーブルTbにおいて、仕向け地情報23と、アクセス情報21aと、アクセスコード21bとを関連付けて記憶している。例えば、複数の仕向け地情報23のうち、仕向け地(1)を示す仕向け地情報23と、第1アクセス情報21aと、第1アクセスコード21bとが関連付けられている。
【0037】
ここで、アクセス情報21aは、例えば、第1外部装置100がネットワークNeを介してウェブサイト210に接続するための情報である。具体的には、第1アクセス情報21aは、仕向け地(1)に設置された第1外部装置100が仕向け地(1)に対応するウェブサイト210に接続するための情報である。より具体的には、第1アクセス情報21aは、例えば、仕向け地(1)に設置された第1外部装置100が仕向け地(1)に対応するウェブサイト210に接続するためのショートカットファイルである。
【0038】
また、アクセスコード21bは、第2外部装置300がネットワークNeを介してウェブサイト210に接続するための情報である。具体的には、アクセスコード21bは、例えばQRコード(登録商標)、又はバーコードであり、ウェブサイト210のURLを示す。より具体的には、第1アクセスコード21bは、例えば、仕向け地(1)に対応するウェブサイト210のURLを示す。第2外部装置300は、アクセスコード21bで表されるアドレス情報21を認識可能である。
【0039】
なお、仕向け地情報23によっては、アクセス情報21aとアクセスコード21bとの少なくとも1つが関連づけられていない場合がある。本実施形態において、仕向け地(3)を示す仕向け地情報23には、アクセスコード21bが関連付けられていない。
【0040】
次に、
図1、
図3及び
図4を参照して、第1外部装置100が表示するアクセス情報21aについて説明する。
図4(a)~
図4(c)は、第1外部装置100が表示するアクセス情報21aに対応するアイコン21aiを示す図である。
【0041】
検出部13は、接続部50と第1外部装置100の接続部150とが通信ケーブルCaによって接続されたことを検出する。例えば、画像形成装置1の電源がオフであって、接続部50に通信ケーブルCaの一端が接続され、第1外部装置100に通信ケーブルCaの他端が接続されている場合、画像形成装置1の電源がオフからオンに変化したときに、検出部13は、接続部50と第1外部装置100との接続を検出する。
【0042】
第1制御部11は、画像形成装置1を第1外部装置100に認識させるときの画像形成装置1の動作を制御する。画像形成装置1をストレージデバイスとして第1外部装置100に認識させるときに、検出部13が接続部50と第1外部装置100との接続を検出したことに応じて、第1制御部11は、登録部16によって登録された仕向け地情報23(以下、登録仕向け地情報23cと記載する)を確認する。さらに、第1制御部11は、テーブルTbを参照して、登録仕向け地情報23cに関連付けられたアドレス情報21を確認する。
【0043】
そして、第1制御部11は、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識させるための第1認識情報RI1と、複数の仕向け地情報23のうち登録仕向け地情報23cに対応するアドレス情報21と、アドレス情報21を第1外部装置100に表示させるための第1制御情報CI1と、を第1外部装置100に送信するように通信制御部140を制御する。その結果、通信制御部40は、第1認識情報RI1と、アドレス情報21と、第1制御情報CI1とを通信ケーブルCaを介して第1外部装置100に送信する。
【0044】
第1認識情報RI1を受信した第1外部装置100は、第1認識情報RI1に従って、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識する。そして、第1外部装置100の制御部110は、第1制御情報CI1に従って、アドレス情報21を含むフォルダFLを表示するように表示部120を制御する。その結果、
図4(a)~
図4(c)に示すように、第1外部装置100の表示部120は、アドレス情報21を含むフォルダFLを表示する。従って、第1外部装置100の表示部120には、画像形成装置1の仕向け地に対応するアドレス情報21に対応するアイコンが表示される。その結果、画像形成装置1と通信ケーブルCaを介して接続された第1外部装置100が、画像形成装置1の仕向け地に起因してウェブサイト210に接続できない可能性を低減できる。
【0045】
また、画像形成装置1と第1外部装置100との接続が検出されることに応じて、ユーザーが操作することなく、アドレス情報21を第1外部装置100に表示させることができる。その結果、ユーザーは、画像形成装置1の管理に関するウェブサイト210に容易に接続できる。
【0046】
以下、具体例を挙げて説明する。
図4(a)は、第1外部装置100が表示する第1アクセス情報21aを示す図である。例えば、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)を示すときに、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、第1アクセス情報21aと、第1制御情報CI1とを第1外部装置100に送信するように通信制御部140を制御する。その結果、通信制御部40は、通信ケーブルCaを介して第1認識情報RI1と、第1アクセス情報21aと、第1制御情報CI1とを第1外部装置100に送信する。
【0047】
第1認識情報RI1と、第1アクセス情報21aと、第1制御情報CI1とを受信した第1外部装置100は、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識する。そして、第1外部装置100の制御部110は、第1制御情報CI1に従って、第1アクセス情報21aを含むフォルダFLを表示するように表示部120を制御する。その結果、第1外部装置100の表示部120は、第1アクセス情報21aに対応するアイコン21aiを含むフォルダFLを表示する。第1アクセス情報21aのファイル名は、例えば、仕向け地(1)の言語に対応している。
【0048】
図4(b)は、第1外部装置100が表示する第2アクセス情報21aを示す図である。例えば、登録仕向け地情報23cが仕向け地(2)を示すとき、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)を示すときと同様に、第1外部装置100の表示部120は、第2アクセス情報21aに対応するアイコン21aiを含むフォルダFLを表示する。第2アクセス情報21aのファイル名は、例えば、仕向け地(2)の言語に対応している。
【0049】
図4(c)は、第1外部装置100が表示する第3アクセス情報21aを示す図である。例えば、登録仕向け地情報23cが仕向け地(3)を示すとき、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)を示すときと同様に、第1外部装置100の表示部120は、第3アクセス情報21aに対応するアイコン21aiを含むフォルダFLを表示する。第3アクセス情報21aのファイル名は、例えば、仕向け地(3)の言語に対応している。
【0050】
本実施形態によれば、ウェブサイト210で画像形成装置1のデバイスドライバーをダウンロードできる場合、第1外部装置100は、ネットワークNe経由でデバイスドライバーをダウンロードできる。その結果、画像形成装置1を出荷するときに、画像形成装置1のデバイスドライバーを第1外部装置100にインストールするためのCD(Compact Disc)又はDVD(Digital Versatile Disc)を画像形成装置1に同梱しなくともよく、コストを削減できる。
【0051】
また、本実施形態によれば、アクセス情報21aのファイル名は、画像形成装置1の仕向け地の言語に対応している。従って、第1外部装置100のユーザーは、アクセス情報21aの内容を理解しやすい。
【0052】
次に、
図1、
図3、及び
図5(a)を参照して、第1外部装置100が表示するアクセスコード21bについて説明する。
図5(a)は、第1外部装置100が表示するアクセスコード21bに対応するアイコン21biを示す。第1判定部14は、通信部45の通信機能が有効であるか否かを判定する。
【0053】
通信部45の通信機能が有効であると第1判定部14が判定するときに、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、複数のアクセスコード21bのうち登録仕向け地情報23cに対応するアクセスコード21bと、アクセスコード21bを第1外部装置100に表示させるための第2制御情報CI2とを、通信ケーブルCaを介して第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。このとき、登録仕向け地情報23cが仕向け地(2)を示す場合、第1制御部11は、第2アクセスコード21bを第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、通信ケーブルCaを介して第1認識情報RI1と、第2アクセスコード21bと、第2制御情報CI2とを第1外部装置100に送信する。
【0054】
第1認識情報RI1と、第2アクセスコード21bと、第2制御情報CI2とを受信した第1外部装置100は、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識する。そして、第1外部装置100の制御部110は、第2制御情報CI2に従って、第2アクセスコード21bに対応するアイコン21biを含むフォルダFLを表示するように表示部120を制御する。その結果、第1外部装置100の表示部120は、第2アクセスコード21bに対応するアイコン21biを含むフォルダFLを表示する。第2アクセスコード21bのファイル名は、例えば、仕向け地(2)の言語に対応している。
【0055】
第2外部装置300のユーザーは、第1外部装置100を操作して第2アクセスコード21bに対応するアイコン21biを選択し、第2アクセスコード21bを第1外部装置100の表示部120に表示させる。そして、第2外部装置300は、表示部120に表示された第2アクセスコード21bを認識して、ウェブサイト210に接続する。従って、ウェブサイト210で画像形成装置1のデバイスドライバーをダウンロードできる場合、第2外部装置300に画像形成装置1のデバイスドライバーをダウンロードできる。その結果、ユーザーは、第2外部装置300を操作して、画像形成装置1を動作させることができる。
【0056】
第1判定部14は、例えば、登録仕向け地情報23cに応じて、通信部45の通信機能が有効であるか否かを判定する。具体的には、第1判定部14は、例えば、登録仕向け地情報23cが特定の仕向け地情報sdを示す場合に通信部45の通信機能が有効であるか否かを判定し、登録仕向け地情報23cが特定の仕向け地情報sdを示さない場合には通信部45の通信機能が有効であるか否かを判定しない。
【0057】
例えば、特定の仕向け地情報sdが仕向け地(1)である場合、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)を示す場合に通信部45の通信機能が有効であるか否かを判定し、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)を示さない場合には通信部45の通信機能が有効であるか否かを判定しない。従って、第2外部装置300による無線通信を介した画像形成装置1の操作のシステムが構築された仕向け地でのみ、通信部45の通信機能が有効であるか否かを判定できる。その結果、無線通信を利用した画像形成装置1の利用を促進しつつ、システムが構築されていない仕向け地では、通信部45の通信機能が有効であるか否かを不要に判定することを抑制できる。
【0058】
なお、通信部45の通信機能が無効であると第1判定部14が判定するときに、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、登録仕向け地情報23cに対応するアドレス情報21と、第1制御情報CI1とを通信ケーブルCaを介して第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。具体的には、通信部45の通信機能が無効であると第1判定部14が判定するときに、第1認識情報RI1と、登録仕向け地情報23cに対応するアクセス情報21aと、第1制御情報CI1とを通信ケーブルCaを介して第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。従って、通信機能が無効であるときに、第1外部装置100がウェブサイト210に接続するためのアドレス情報21を表示しつつ、使用できないアクセスコード21bを表示しない。その結果、第1外部装置100が不要なアイコンを表示することに起因したユーザーの混乱を防止できる。
【0059】
次に、
図1、
図3、及び
図5(b)を参照して、第1外部装置100が表示する文書情報22について説明する。
図5(b)は、第1外部装置100が表示する文書情報22を示す。文書情報22は、画像形成装置1の管理に関する。文書情報22は、例えば、メーカーへの問い合わせ先を示す文書情報、画像形成装置1のデバイスドライバーを第1外部装置100にインストールするためのCD又はDVDの送付の要求方法を示す文書情報、及び/又は、消耗材の発注先を示す文書情報を含む。
【0060】
第1外部装置100に文書情報22を表示させる場合、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、文書情報22と、文書情報22を第1外部装置100に表示させるための第3制御情報CI3とを、通信ケーブルCaを介して第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、通信ケーブルCaを介して第1認識情報RI1と、文書情報22と、第3制御情報CI3とを第1外部装置100に送信する。
【0061】
第1認識情報RI1と、文書情報22と、第3制御情報CI3とを受信した第1外部装置100の制御部110は、第3制御情報CI3に従って、文書情報22に対応するアイコン22iを含むフォルダFLを表示するように表示部120を制御する。その結果、第1外部装置100の表示部120は、文書情報22に対応するアイコン22iを含むフォルダFLを表示する。従って、第1外部装置100と、第2外部装置300との少なくとも1つがウェブサイト210に接続する手段を有しなくとも、ユーザーは、文書情報22を参照して、画像形成装置1の管理に関する情報を得ることができる。例えば、第1外部装置100がウェブサイト210に接続できなくとも、ユーザーは、文書情報22を参照して、画像形成装置1のデバイスドライバーをインストールするためのCD又はDVDを要求することができる。その結果、画像形成装置1のデバイスドライバーを第1外部装置100にインストールすることができる。
【0062】
第1制御部11は、例えば、条件に従って、通信制御部40が文書情報22を第1外部装置100に送信するか否かを判定してもよい。例えば、記憶部20が、登録仕向け地情報23cに対応するアドレス情報21を記憶していないときに、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、文書情報22と、第3制御情報CI3とを、通信ケーブルCaを介して第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。従って、画像形成装置1の仕向け地がウェブサイト210に接続できない場所であっても、ユーザーは、画像形成装置1の管理に関する情報を得ることができる。例えば、ユーザーは、画像形成装置1についてメーカーに問い合わせることができる。
【0063】
また、例えば、第1外部装置100がネットワークNeを介して第2外部装置300と通信しないと第2判定部15が判定するときに、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、文書情報22と、第3制御情報CI3とを、通信ケーブルCaを介して第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。従って、例えば、第1外部装置100がインターネットに接続できなくとも、ユーザーは、画像形成装置1の管理に関する情報を得ることができる。例えば、ユーザーは、文書情報22を参照して、画像形成装置1が使用する消耗材を発注することができる。
【0064】
なお、画像形成装置1をプリンターデバイスとして第1外部装置100に認識させるときには、第2制御部12が、画像形成装置1の動作を制御する。具体的には、画像形成装置1をプリンターデバイスとして第1外部装置100に認識させるときに、第2制御部12は、画像形成装置1をプリンターデバイスとして認識させるための第2認識情報RI2を第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、第2認識情報RI2を第1外部装置100に送信する。
【0065】
第2認識情報RI2を受信した第1外部装置100は、画像形成装置1をプリンターデバイスとして認識する。プリンターデバイスとして認識された画像形成装置1は、例えば、第1外部装置100からシートSに画像を形成する指示又は原稿の画像を読み取る指示を受け付けるまで待機する。従って、画像形成装置1のデバイスクラスを切り替えることができる。
【0066】
次に、
図6を参照して画像形成装置1が実行する出荷設定処理について説明する。
図6は、画像形成装置1が実行する出荷設定処理を示すフローチャートである。出荷設定処理は、画像形成装置1が工場から出荷される前に実行される。
【0067】
ステップS1において、出荷設定処理部17は、画像形成装置1が備える各部の設定項目の設定値を調整する。
【0068】
ステップS3において、登録部16は、画像形成装置1の仕向け地を示す仕向け地情報23を登録する。
【0069】
ステップS5において、制御部10は、画像形成装置1の電源をオフにする。そして、画像形成装置1は工場から出荷される。
【0070】
次に、
図7及び
図8を参照して、画像形成装置1が実行するアドレス情報表示処理について説明する。
図7は、画像形成装置1が実行するアドレス情報表示処理の前段を示すフローチャートである。
図8は、画像形成装置1が実行するアドレス情報表示処理の後段を示すフローチャートである。なお、特定の仕向け地情報sdが、仕向け地(1)及び仕向け地(2)である場合を例に挙げて説明する。
【0071】
ステップS10において、制御部10は、画像形成装置1の電源をオンにする。
【0072】
ステップS15において、制御部10は、初期化処理を実行して、画像形成装置1を待機状態にする。初期化処理は、例えば、画像形成装置1を構成する各部の設定項目の設定値を出荷設定処理部17が調整した設定値にする処理である。また、待機状態は、画像形成装置1が第1外部装置100から指示を受け付けるまで待機する状態のことである。
【0073】
ステップS20において、制御部10は、接続部50と第1外部装置100との接続を検出部13が検出したか否かを判定する。ステップS20で否定的判定(No)がされる場合、すなわち、検出部13が接続部50と第1外部装置100との接続を検出していない場合、処理はステップS20に進む。すなわち、接続部50と第1外部装置100との接続を検出するまで、検出部13は、接続部50と第1外部装置100との接続を検出し続ける。一方、ステップS20で肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、検出部13が接続部50と第1外部装置100との接続を検出した場合、処理はステップS25に進む。
【0074】
ステップS25において、第2判定部15は、第1外部装置100が第2外部装置300と通信可能か否かを判定する。ステップS25において肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、第1外部装置100が第2外部装置300と通信可能である場合、処理はステップS30に進む。
【0075】
ステップS30において、第1制御部11は、登録仕向け地情報23cを確認する。具体的には、第1制御部11は、登録仕向け地情報23cが示す仕向け地を確認する。
【0076】
ステップS35において、第1制御部11は、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)を示すか否かを判定する。ステップS30において、肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)を示す場合、第1制御部11は、テーブルTbを参照して登録仕向け地情報23cに対応するアドレス情報21を確認し、処理はステップS40に進む。
【0077】
ステップS40において、第1判定部14は、通信部45の通信機能が有効か否かを判定する。
【0078】
ステップS40において、否定的判定(No)がされる場合、すなわち、通信部45の通信機能が無効であると判定される場合、処理はステップS45に進む。ステップS45において、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、第1アクセス情報21aと第1制御情報CI1とを第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、第1認識情報RI1と、第1アクセス情報21aと第1制御情報CI1とを第1外部装置100に送信する。そして、第1外部装置100は、第1認識情報RI1に従って、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識し、表示部120は、第1アクセス情報21aを表示する。
【0079】
一方、ステップS40において、肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、通信部45の通信機能が有効であると判定される場合、処理はステップS50に進む。ステップS50において、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、第1アクセスコード21bと第2制御情報CI2とを第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、第1認識情報RI1と、第1アクセスコード21bと第2制御情報CI2とを第1外部装置100に送信する。そして、第1外部装置100は、第1認識情報RI1に従って、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識し、表示部120は、第1アクセスコード21bを表示する。
【0080】
ステップS90において、制御部10は、初期化処理を実行して、画像形成装置1を待機状態にする。なお、ステップS90において、第2制御部12は、第2認識情報RI2を第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御してもよい。この場合、第1外部装置100は、画像形成装置1をプリンターデバイスとして認識する。
【0081】
また、ステップS35において否定的判定(No)がされる場合、すなわち、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)を示さない場合、処理はステップS55に進む。
【0082】
ステップS55において、第1制御部11は、登録仕向け地情報23cが仕向け地(2)を示すか否かを判定する。ステップS55において、肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、登録仕向け地情報23cが仕向け地(2)を示す場合、第1制御部11は、テーブルTbを参照して登録仕向け地情報23cに対応するアドレス情報21を確認し、処理はステップS60に進む。
【0083】
ステップS60において、第1判定部14は、通信部45の通信機能が有効か否かを判定する。
【0084】
ステップS60において、否定的判定(No)がされる場合、すなわち、通信部45の通信機能が無効であると判定される場合、処理はステップS65に進む。ステップS65において、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、第2アクセス情報21aと第1制御情報CI1とを第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、第1認識情報RI1と、第2アクセス情報21aと第1制御情報CI1とを第1外部装置100に送信する。そして、第1外部装置100は、第1認識情報RI1に従って、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識し、表示部120は、第2アクセス情報21aを表示する。
【0085】
一方、ステップS60において、肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、通信部45の通信機能が有効であると判定される場合、処理はステップS70に進む。ステップS70において、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、第2アクセスコード21bと第2制御情報CI2とを第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、第1認識情報RI1と、第2アクセスコード21bと第2制御情報CI2とを第1外部装置100に送信する。そして、第1外部装置100は、第1認識情報RI1に従って、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識し、表示部120は、第2アクセスコード21bを表示する。
【0086】
また、ステップS55において否定的判定(No)がされる場合、すなわち、登録仕向け地情報23cが仕向け地(1)及び仕向け地(2)を示さない場合、処理はステップS75に進む。
【0087】
ステップS75において、第1制御部11は、登録仕向け地情報23cが仕向け地(3)を示すか否かを判定する。ステップS75において、肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、登録仕向け地情報23cが仕向け地(3)を示す場合、第1制御部11は、テーブルTbを参照して登録仕向け地情報23cに対応するアドレス情報21を確認し、処理はステップS83に進む。
【0088】
ステップS83において、第1制御部11は、記憶部20が登録仕向け地情報sdに対応するアドレス情報21を記憶しているか否かを判定する。ステップS83において、肯定的判定(Yes)がされる場合、すなわち、記憶部20が登録仕向け地情報sdに対応するアドレス情報21を記憶している場合、処理はステップS85に進む。
【0089】
ステップS85において、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、第3アクセス情報21aと第1制御情報CI1とを第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、第1認識情報RI1と、第3アクセス情報21aと第1制御情報CI1とを第1外部装置100に送信する。そして、第1外部装置100は、第1認識情報RI1に従って、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識し、表示部120は、第3アクセス情報21aを表示する。
【0090】
また、ステップS75において、否定的判定(No)がされる場合と、ステップS83において、否定的判定(No)がされる場合とには、処理はステップS80に進む。すなわち、登録仕向け地情報23cが仕向け地(3)を示さない場合と、記憶部20が登録仕向け地情報sdに対応するアドレス情報21を記憶していない場合とには、処理はステップS80に進む。
【0091】
ステップS80において、第1制御部11は、第1認識情報RI1と、文書情報22と、第3制御情報CI3とを第1外部装置100に送信するように通信制御部40を制御する。その結果、通信制御部40は、第1認識情報RI1と、文書情報22と、第3制御情報CI3とを第1外部装置100に送信する。そして、第1外部装置100は、第1認識情報RI1に従って、画像形成装置1をストレージデバイスとして認識し、表示部120は、文書情報22を表示する。
【0092】
なお、ステップS25において、否定的判定(No)がされる場合であっても、すなわち、第2判定部15が、第1外部装置100が第2外部装置300と通信できないと判定する場合であっても、処理はステップS80に進む。
【0093】
以上、図面(
図1~
図8)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0094】
(1)
図1を参照して説明したように、第1外部装置100は、ネットワークNeを介してサーバー200と接続されたが、第1外部装置100は、ネットワークNeを介してサーバー200と接続されなくてもよい。
【0095】
(2)
図6のステップS1~ステップS5の順番と、
図7及び
図8のステップS10~ステップS90の順番とのそれぞれは、適宜変更し得る。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能であり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0097】
1 画像形成装置
11 第1制御部
12 第2制御部
13 第1判定部
14 第2判定部
15 登録部
20 記憶部
21 アドレス情報
21a アクセス情報
21b アクセスコード
22 文書情報
30 画像形成部
40 通信制御部
45 通信部
50 接続部
100 第1外部装置
200 サーバー(第3外部装置)
300 第2外部装置