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特許7388250出力プログラム,情報処理装置及び出力方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】出力プログラム,情報処理装置及び出力方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/04 20230101AFI20231121BHJP
   G06N 5/04 20230101ALI20231121BHJP
【FI】
G06Q10/04
G06N5/04
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020039208
(22)【出願日】2020-03-06
(65)【公開番号】P2021140600
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
(74)【代理人】
【識別番号】100189201
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 功
(72)【発明者】
【氏名】古田 昌之
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-204484(JP,A)
【文献】特開2017-224268(JP,A)
【文献】特開2016-126587(JP,A)
【文献】特開2013-228994(JP,A)
【文献】特開2020-035309(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06N 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデータの入力に応じて機械学習モデルが出力した第1の予測結果を取得し、
特定のイベントが検知された場合に、前記第1の予測結果を出力し、
前記特定のイベントが検知されなかった場合に、前記第1のデータよりも古い第2のデータの入力に応じて前記機械学習モデルが出力した第2の予測結果に対してユーザが入力した情報に基づき前記第1の予測結果を変更して得られた第3の予測結果を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする出力プログラム。
【請求項2】
前記特定のイベントは、前記機械学習モデルの更新処理、前記第1の予測結果の出力のための重要因子の変更処理、前記機械学習モデルによる所定回数以上連続する同一の予測結果の出力処理のうち少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の出力プログラム。
【請求項3】
前記第3の予測結果を出力する処理は、前記第3の予測結果と合わせて前記第1の予測結果を出力する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の出力プログラム。
【請求項4】
前記第1の予測結果と前記第3の予測結果とは異なる配色によって出力される、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の出力プログラム。
【請求項5】
第1のデータの入力に応じて機械学習モデルが出力した第1の予測結果を取得し、
特定のイベントが検知された場合に、前記第1の予測結果を出力し、
前記特定のイベントが検知されなかった場合に、前記第1のデータよりも古い第2のデータの入力に応じて前記機械学習モデルが出力した第2の予測結果に対してユーザが入力した情報に基づき前記第1の予測結果を変更して得られた第3の予測結果を出力する、
処理を実行する制御部を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
第1のデータの入力に応じて機械学習モデルが出力した第1の予測結果を取得し、
特定のイベントが検知された場合に、前記第1の予測結果を出力し、
前記特定のイベントが検知されなかった場合に、前記第1のデータよりも古い第2のデータの入力に応じて前記機械学習モデルが出力した第2の予測結果に対してユーザが入力した情報に基づき前記第1の予測結果を変更して得られた第3の予測結果を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする出力方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力技術に関する。
【背景技術】
【0002】
企業において、人工知能(AI)システムによる従業員の休職の予測結果を定期的にチェックすることにより、従業員のケアを行なうことがある。
【0003】
図1は、企業における従業員のケア方法を例示する図である。従業員71の勤怠データ61が蓄積されると、ダッシュボード画面62において、AI621によって勤怠データ61に基づき休職が予測される従業員71の一覧が抽出される。人材担当スタッフ72は、従業員71の休職の予測結果に基づき、声かけ等、従業員71へのケアを行なう(符号A1参照)。
【0004】
ここで、AIシステム621は、休職者の予測のための補助ツールであり、完全な予測結果を提供するものではない。人材担当スタッフ72は、予測結果からアラート対象の従業員71を絞り込み、最終的には人対人のケアが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2019/022085号
【文献】特開2017-010577号公報
【文献】国際公開第2017/010103号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図2は、人材担当スタッフによるアラート検出結果に対する処理を説明する図である。従来のAIシステムは、予測結果をそのまま一様に出力する。一例を挙げると、人材担当スタッフ72は、第1回のAI予測結果が示すアラート対象の20人と面談を行なってチェックを行ない、第2回のAI予測結果が示すアラート対象の25人と面談を行なってチェックを行なう。このように、人材担当スタッフ72はAIシステムによって一様に出力された予測結果が示すアラート対象の従業員71全員をチェックしてケアすることになり、人材担当スタッフ72の負荷の増大や休職の潜在要因の見落としが発生するおそれがある。つまり、従来のAIシステムは、予測結果を効率的に利用できる態様で出力していない。
【0007】
1つの側面では、AIシステムが予測結果を効率的に利用できる態様で出力することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの側面では、予測プログラムは、第1のデータの入力に応じて機械学習モデルが出力した第1の予測結果を取得し、特定のイベントが検知された場合に、前記第1の予測結果を出力し、前記特定のイベントが検知されなかった場合に、前記第1のデータよりも古い第2のデータの入力に応じて前記機械学習モデルが出力した第2の予測結果に対してユーザが入力した情報に基づき前記第1の予測結果を変更して得られた第3の予測結果を出力する。
【発明の効果】
【0009】
1つの側面では、AIシステムによる予測結果が効率的に利用できる態様で出力される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】企業における従業員のケア方法を例示する図である。
図2】人材担当スタッフによるアラート検出結果に対する処理を説明する図である。
図3】実施形態の一例における情報処理装置のハードウェア構成例を模式的に示すブロック図である。
図4図3に示した情報処理装置のソフトウェア構成例を模式的に示す図である。
図5図3に示した情報処理装置におけるダッシュボード画面の表示例を示す図である。
図6図3に示した情報処理装置における変遷テーブルを例示する図である。
図7図3に示した情報処理装置における重要因子を説明する図である。
図8図3に示した情報処理装置におけるAIの予測結果の第1の例を示す図である。
図9図8に示したAIの予測結果によるアラート変遷を例示する図である。
図10図3に示した情報処理装置におけるAIの予測結果の第2の例を示す図である。
図11図10に示したAIの予測結果によるアラート変遷を例示する図である。
図12図3に示した情報処理装置におけるAIの予測結果の第3の例を示す図である。
図13図12に示したAIの予測結果によるアラート変遷を例示する図である。
図14図3に示した情報処理装置における休職者の予測処理を説明するフローチャートである。
図15図14のステップS6,S7にそれぞれ示したアラート変遷処理及び可視化情報処理の詳細を説明するフローチャートである。
図16図14のステップS8に示した状態フラグ制御処理の詳細を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して一実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。以下、図中において、同一の各符号は同様の部分を示しているので、その説明は省略する。
【0012】
図3は、実施形態の一例における情報処理装置1のハードウェア構成例を模式的に示すブロック図である。
【0013】
図3に示すように、情報処理装置1は、Central Processing Unit(CPU)11,メモリ部12,表示制御部13,記憶装置14,入力Interface(IF)15,外部記録媒体処理部16及び通信IF17を備える。
【0014】
メモリ部12は、記憶部の一例であり、例示的に、Read Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)などである。メモリ部12のROMには、Basic Input/Output System(BIOS)等のプログラムが書き込まれてよい。メモリ部12のソフトウェアプログラムは、CPU11に適宜に読み込まれて実行されてよい。また、メモリ部12のRAMは、一時記録メモリあるいはワーキングメモリとして利用されてよい。
【0015】
表示制御部13は、表示装置130と接続され、表示装置130を制御する。表示装置130は、液晶ディスプレイやOrganic Light-Emitting Diode(OLED)ディスプレイ,Cathode Ray Tube(CRT),電子ペーパーディスプレイ等であり、オペレータ等に対する各種情報を表示する。表示装置130は、入力装置と組み合わされたものでもよく、例えば、タッチパネルでもよい。
【0016】
記憶装置14は、高Input Output(IO)性能の記憶装置であり、例えば、Dynamic Random Access Memory(DRAM)やSolid State Drive(SSD),Storage Class Memory(SCM),Hard Disk Drive(HDD)が用いられてよい。
【0017】
入力IF15は、マウス151やキーボード152等の入力装置と接続され、マウス151やキーボード152等の入力装置を制御してよい。マウス151やキーボード152は、入力装置の一例であり、これらの入力装置を介して、オペレータが各種の入力操作を行なう。
【0018】
外部記録媒体処理部16は、記録媒体160が装着可能に構成される。外部記録媒体処理部16は、記録媒体160が装着された状態において、記録媒体160に記録されている情報を読み取り可能に構成される。本例では、記録媒体160は、可搬性を有する。例えば、記録媒体160は、フレキシブルディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は、半導体メモリ等である。
【0019】
通信IF17は、外部装置との通信を可能にするためのインタフェースである。
【0020】
CPU11は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ12部に格納されたOperating System(OS)やプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
【0021】
情報処理装置1全体の動作を制御するための装置は、CPU11に限定されず、例えば、MPUやDSP,ASIC,PLD,FPGAのいずれか1つであってもよい。また、情報処理装置1全体の動作を制御するための装置は、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD及びFPGAのうちの2種類以上の組み合わせであってもよい。なお、MPUはMicro Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称である。また、PLDはProgrammable Logic Deviceの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
【0022】
図4は、図3に示した情報処理装置1のソフトウェア構成例を模式的に示す図である。情報処理装置1は、AI実行制御部111,アラート変遷処理部112,可視化制御部113及び状態フラグ制御部114として機能する。また、情報処理装置1は、勤怠データ141,AI101,予測結果102及び重要因子103に関する情報を記憶装置14に記憶する。
【0023】
実施形態の一例における休職予測では、AI101による予測結果102(別言すれば、アラート対象者の出力)及び重要因子103の出力に加えて、AI101のモデル更新や重要因子103の変更等を検出し、対象の従業員のケアの見直しの必要性を判定する。
【0024】
AI101のモデル更新や重要因子103の変更等が無い場合には、前回の人材担当スタッフの判断と今回のAI101の予測結果102(別言すれば、アラート)とが合わせて提示される。
【0025】
一方、AI101のモデル更新や重要因子103の変更等が有る場合には、前回の人材担当スタッフの判断とAI101の予測結果102とに加えて、人材担当スタッフによる予測結果102の見直しが必要であることが提示される。
【0026】
勤怠データ141は、従業員の出勤時刻や退勤時刻,出張記録等を含む。
【0027】
AI実行制御部111は、AI101に対して、機械学習や推論の指示を行なう。AI実行制御部111は、AI101の機械学習モデルを更新した際には、アラート変遷処理部112に対して、モデル更新情報として、機械学習有りの場合は“1”を通知し、機械学習無しの場合は“0”を通知する。
【0028】
AI101は、学習モデルを用いて、勤怠データ141から、休職者の予測結果102を出力すると共に、予測結果102の出力のための重要因子103を出力する。
【0029】
アラート変遷処理部112は、予測結果102,重要因子103及びモデル更新情報に基づき、アラート変遷処理を行なう。なお、アラート変遷処理の詳細は、図5図13等を用いて後述する。
【0030】
別言すれば、アラート変遷処理部112は、第1の勤怠データ141の入力に応じてAI101が出力した第1の予測結果102を取得する取得部の一例として機能する。
【0031】
可視化制御部113は、アラート変遷処理の結果を可視化して、表示装置130のダッシュボード画面131に出力する。なお、可視化処理の詳細は、図5図13等を用いて後述する。
【0032】
別言すれば、可視化制御部113は、特定のイベントが検知された場合に、第1の予測結果102を出力する第1出力部の一例として機能する。また、可視化制御部113は、特定のイベントが検知されなかった場合に、第2の予測結果102に対してユーザが入力した情報に基づき第1の予測結果102を変更して得られた第3の予測結果102を出力する。ここで、第2の予測結果102は、第1の勤怠データ141よりも古い第2の勤怠データ141の入力に応じてAI101が出力したものである。また、可視化制御部113は、第3の予測結果102と合わせて第1の予測結果102を出力してよい。
【0033】
特定のイベントは、AI101の学習モデルの更新であってよい。また、特定のイベントは、第1の予測結果102の出力のための重要因子103の変更であってよい。更に、特定のイベントは、同一の予測結果102が所定回数以上連続して出力されることであってよい。
【0034】
可視化制御部113は、第1の予測結果102と第3の予測結果102とを、異なる配色によって出力してよい。
【0035】
状態フラグ制御部114は、アラート変遷処理部112による設定に基づき、状態フラグ設定を行なう。また、状態フラグ制御部114は、ユーザからの設定に基づき、状態フラグの設定を行ない、設定結果をアラート変遷処理部112に取り込ませる。なお、状態フラグ設定処理の詳細は、図5図13等を用いて後述する。
【0036】
図5は、図3に示した情報処理装置1におけるダッシュボード画面131の表示例を示す図である。ダッシュボード画面131には、符号B1で示すAI予測結果ボタンと、符号B2で示すAlert変遷表ボタンと、符号B3で示す状態更新ボタンとが含まれる。符号B2に示すAlert変遷表ボタンは、図6を用いて後述する変遷テーブルを表示させるためのボタンである。符号B3に示す状態更新ボタンは、各従業員の状態が“静観”であるのか“要注意”であるのかを設定するためのボタンである。
【0037】
符号B1に示すAI予測結果ボタンが押されると、符号B4に示す範囲が表示される。AI予測結果の画面には、例えば、7回分のアラート検出結果(“無し”又は“Alert”)が表示される。符号B4に示す範囲は、ウィンドウ幅と称されてもよい。ウィンドウ幅は、予測期間/更新間隔によって算出される。例えば、予測期間を90日とし、更新期間を2週間(別言すれば、14日間)とする場合には、ウィンドウ幅は90/14≒6.4で小数点以下を繰り上げて7回分となる。
【0038】
符号B5に示すように、第7回のアラート検出のタイミングでは、第1回~第7回のアラート検出結果がウィンドウに表示される。また、符号B6に示すように、第8回のアラート検出のタイミングでは、第2回~第8回のアラート検出結果がウィンドウに表示される。更に、符号B7に示すように、第9回のアラート検出のタイミングでは、第3回~第9回のアラート検出結果がウィンドウに表示される。
【0039】
このように、アラート検出のタイミングの度に、符号B4に示すウィンドウの範囲が紙面右方向に順次スライドしていく。なお、第1回~第6回のアラート検出のタイミングでは、7回分のAI予測結果が揃っていないため、当該のアラート検出のタイミングまでに取得されているAI予測結果が符号B4に示すウィンドウの範囲に表示される。
【0040】
図6は、図3に示した情報処理装置1における変遷テーブルを例示する図である。変遷テーブルでは、「今回AI検出予測結果」と「前回フラグ」と「過去3ヶ月以内の検出」と「3ヶ月連続検出」と「表示」と「状態フラグ設定」との組み合わせが定義されている。
【0041】
「今回AI検出予測結果」は、AIによる今回のアラート検出のタイミングにおける予測結果102であり、要注意を示す“Alert”と通常状態を示す“normal”とが設定される。「前回フラグ」は、前回のアラート検出のタイミングにおいて設定された状態フラグであり、“0”又は“1”が設定される。
【0042】
「過去3ヶ月以内の検出」は、過去3ヶ月以内に“Alert”が検出されたか否かを示し、「今回AI検出予測結果」が“Alert”の場合に、“有り”又は“無し”が設定される。「3ヶ月連続検出」は、3ヶ月連続して“Alert”が検出されたか否かを示し、「今回AI検出予測結果」が“normal”の場合に、“連続”又は“非連続”が設定される。
【0043】
「表示」は、「今回AI検出予測結果」と「前回フラグ」と「過去3ヶ月以内の検出」と「3ヶ月連続検出」とに基づいたダッシュボード画面131における表示内容を示す。「今回AI検出結果」が“Alert”であり、「前回フラグ」が“0”であり、「過去3ヶ月以内の検出」が“無し”の場合に、“Alert(桃)”が表示される。「今回AI検出結果」が“Alert”であり、「前回フラグ」が“0”であり、「過去3ヶ月以内の検出」が“有り”の場合に、“Alert(緑)”が表示される。「今回AI検出結果」が“Alert”であり、「前回フラグ」が“1”であり、「過去3ヶ月以内の検出」が“有り”の場合に、“Alert(黄)”が表示される。
【0044】
「今回AI検出結果」が“normal”であり、「前回フラグ」が“0”である場合に、アラートは非表示となる。「今回AI検出結果」が“normal”であり、「前回フラグ」が“1”であり、「3ヶ月連続検出」が“連続”である場合に、アラートは非表示となる。「今回AI検出結果」が“normal”であり、「前回フラグ」が“1”であり、「3ヶ月連続検出」が“非連続”である場合に、“Alert(黄)”が表示される。なお、“(桃)”,“(緑)”,“(黄)”は、ダッシュボード画面131において“Alert”の文字又はその背景が桃色,緑色,黄色でそれぞれ表されることを示す。
【0045】
「状態フラグ設定」は、従業員のケアの必要性の有無を示し、ケアが必要な場合には“0”が設定され、ケアが不要な場合には“1”が設定される。「状態フラグ設定」には、「表示」が“Alert(桃)”の場合にはユーザによって任意の値(“1”又は“0”)が設定され、「表示」が“Alert(緑)”又は“非表示”の場合には“0”が設定され、「表示」が“Alert(黄)”の場合には“1”が設定される。
【0046】
なお、ユーザによる任意の値は、人材担当スタッフと対象の従業員との面談結果等に基づいたケアの必要性の有無に応じて、人材担当スタッフによって入力される。
【0047】
図7は、図3に示した情報処理装置1における重要因子103を説明する図である。AI101が出力した重要因子103は、ID単位で、AI予測結果に対する寄与度に基づいて降順にソートされる。
【0048】
符号C1に示すID毎の重要度変数のトップ要因が、符号C2に示すように重要因子103としてまとめてリスト化して管理される。重要度変数は、例えば、勤務時間や残業時間,出張回数である。
【0049】
ID毎に、前回のトップ要因と今回のトップ要因とが比較され、トップ要因に変化があれば、人材担当スタッフに予測結果102の見直しが求められる。なお、第1回の休業予測処理においては、前回のトップ要因がNull(空)であるため、トップ要因に変化があると判断される。
【0050】
図8は、図3に示した情報処理装置1におけるAIの予測結果102の第1の例を示す図である。図9は、図8に示したAIの予測結果102によるアラート変遷を例示する図である。図8には、従業員Aさんについての第1回~第9回のAI101の予測結果102が例示されている。第1回の予測結果102はAlert無しであり、第2回~第9回の予測結果102はAlert有りである。
【0051】
ここで、符号D1に示すように、第5回の予測の際にAI101の学習モデルがモデル#1からモデル#2に更新されたものとする。また、符号D2に示すように、第8回の予測の際にAさんの重要因子103が重要因子#1から重要因子#2に変化したものとする。
【0052】
図9では、第7回~第9回でダッシュボード画面131におけるAlertの検出の有無と状態フラグとが示されている。状態フラグは、各Alertの有無の表示の紙面右下において、各Alertの有無の表示に対応付けて表示されている。図9において、点線枠は初回Alert又はモデル更新・重要因子変化があったことを示し、一点鎖線枠は対象の従業員を静観することを示し、二点鎖線枠は対象の従業員を要注意に設定することを示す。
【0053】
符号E1に示す例では、第2回のタイミングで初めてAlertが検出され、人材担当スタッフと該当の従業員との面談を行なったが、インフルエンザによる長期休暇があったものの、メンタル要因での問題は無かったものとする。そこで、人材担当スタッフは、Aさんについての第2回の状態フラグを“0”に設定する。
【0054】
符号E2に示すように、第3回~第4回では、Alertが検出されるものの、第2回における人材担当スタッフによる状態フラグの設定が維持されて、機械によって状態フラグが“0”に設定される。これにより、第3回~第4回の間では、Aさんについて、人材担当スタッフはケアしない。
【0055】
符号E3に示す例では、第5回のタイミングでモデル更新が行なわれたことにより再度の面談が行なわれ、人材担当スタッフがAさんの様子がおかしいと判断したものとする。これにより、人材担当スタッフは、第5回の状態フラグを“1”に設定する。また、第6回~第7回のAlert検出と状態フラグ“1”の設定が機械によって行なわれる。
【0056】
符号E4に示すように、第8回のタイミングでAさんの重要因子103が変化すると、人材担当スタッフは、再度手動にて状態フラグ“1”を設定する。
【0057】
図10は、図3に示した情報処理装置1におけるAIの予測結果102の第2の例を示す図である。図11は、図10に示したAIの予測結果102によるアラート変遷を例示する図である。図10には、従業員Bさんについての第1回~第9回のAI101の予測結果102が例示されている。第1回及び第3回の予測結果102はAlert無しであり、第2回及び第4回~第9回の予測結果102はAlert有りである。
【0058】
ここで、符号F1に示すように、第5回の予測の際にAI101の学習モデルがモデル#1からモデル#2に更新されたものとする。また、符号F2に示すように、第8回の予測の際にBさんの重要因子103が重要因子#1から重要因子#2に変化したものとする。
【0059】
図11では、第7回~第9回でダッシュボード画面131におけるAlertの検出の有無と状態フラグとが示されている。状態フラグは、各Alertの有無の表示の紙面右下において、各Alertの有無の表示に対応付けて表示されている。図11において、点線枠は初回Alert又はモデル更新・重要因子変化があったことを示し、一点鎖線枠は対象の従業員を静観することを示し、二点鎖線枠は対象の従業員を要注意に設定することを示す。
【0060】
符号G1に示す例では、第2回のタイミングで初めてAlertが検出され、人材担当スタッフと該当の従業員との面談を行なったが、インフルエンザによる長期休暇があったものの、メンタル要因での問題は無かったものとする。そこで、人材担当スタッフは、Bさんについての第2回の状態フラグを“0”に設定する。
【0061】
符号G2に示すように、第3回では、Alertが検出されなかったため、第2回における人材担当スタッフによる状態フラグの設定が維持されて、機械によって状態フラグが“0”に設定される。これにより、第3回~第4回の間では、Bさんについて、人材担当スタッフはケアしない。
【0062】
符号G3に示す例では、第5回のタイミングでモデル更新が行なわれたことにより再度の面談が行なわれ、人材担当スタッフがBさんの様子がおかしいと判断したものとする。これにより、人材担当スタッフは、第5回の状態フラグを“1”に設定する。また、第6回~第7回のAlert検出と状態フラグ“1”の設定が機械によって行なわれる。
【0063】
符号G4に示すように、第8回のタイミングでBさんの重要因子103が変化すると、人材担当スタッフは、再度手動にて状態フラグ“1”を設定する。
【0064】
図12は、図3に示した情報処理装置1におけるAIの予測結果102の第3の例を示す図である。図13は、図12に示したAIの予測結果102によるアラート変遷を例示する図である。図12には、従業員Cさんについての第1回~第9回のAI101の予測結果102が例示されている。第1回及び第3回~第9回の予測結果102はAlert無しであり、第2回の予測結果102はAlert有りである。
【0065】
ここで、第1回~第9回の間において、モデル及び重要因子103の変更は行なわれておらず、それぞれモデル#1及び重要因子#1のままであるものとする。
【0066】
図13では、第7回~第9回でダッシュボード画面131におけるAlertの検出の有無と状態フラグとが示されている。状態フラグは、各Alertの有無の表示の紙面右下において、各Alertの有無の表示に対応付けて表示されている。図13において、点線枠は初回Alert又はモデル更新・重要因子変化があったことを示し、二点鎖線枠は対象の従業員を要注意に設定することを示す。
【0067】
符号H1に示す例では、第2回のタイミングで初めてAlertが検出され、人材担当スタッフと該当の従業員との面談を行なったところ、仕事について悩みを抱えているようだった。そこで、人材担当スタッフは、Cさんについての第2回の状態フラグを“1”に設定する。
【0068】
符号H2に示すように、第3回~第8回では、機械によって、自動的にAlertが表示され、状態フラグが“1”に設定される。これにより、人材担当スタッフの面談によって要注意と判断された従業員については、例えば3ヶ月間は人材担当スタッフの見落としをカバーすることができる。例えば、第2回のタイミングまでに年次休暇を使い切ってしまって休みたいが仕方なく出勤している場合には、勤怠データ141上は問題ないとAI101が判断する。しかしながら、このような従業員は突然欠勤してしまうおそれがあるため、所定期間はAlertを出力し続けるものとする。
【0069】
符号H3に示す例では、所定期間(例えば、7回の検出タイミング)が経過し、Cさんのメンタルヘルスが改善し、AI101によるAlertの検出もなかったため、機械によりダッシュボード画面131でのAlertの表示が無くなっている。また、機械により状態フラグも“0”に設定される。
【0070】
図3に示した情報処理装置1における休職者の予測処理を、図14に示すフローチャート(ステップS1~S9)を用いて説明する。アラート変遷処理部112は、AI101による出力のための重要因子103を取り込む(ステップS1)。アラート変遷処理部112は、AI101によって出力された予測結果102を取り込む(ステップS2)。アラート変遷処理部112は、AI実行制御部111からのモデル更新情報を取り込む(ステップS3)。アラート変遷処理部112は、状態フラグ制御部114から前回のタイミングにおける状態フラグ情報を取り込む(ステップS4)。アラート変遷処理部112は、休職予測処理の対象である従業員のIDリストを作成する(ステップS5)。
【0071】
以下のステップS6~S8における処理は、従業員のID毎に繰り返し実行される。アラート変遷処理部112は、アラート変遷処理を実行する(ステップS6)。なお、アラート変遷処理の詳細は、図15を用いて後述する。可視化制御部113は、可視化情報処理を実行する(ステップS7)。なお、可視化情報処理の詳細は、図15を用いて後述する。状態フラグ制御部114は、状態フラグ制御処理を実行する(ステップS8)。なお、状態フラグ制御処理の詳細は、図16を用いて後述する。可視化制御部113は、休職者の予測の結果をダッシュボード画面131に反映(別言すれば、可視化)し(ステップS9)、休職者の予測処理は終了する。
【0072】
次に、図14のステップS6,S7にそれぞれ示したアラート変遷処理及び可視化情報処理の詳細を、図15に示すフローチャート(ステップS61~S66)を用いて説明する。アラート変遷処理部112は、AI101からのアラートを検出したかを判定する(ステップS61)。アラートが検出された場合には(ステップS61のYESルート参照)、アラート変遷処理部112は、学習モデル及び重要因子103に変化が有るかを判定する(ステップS62)。
【0073】
学習モデル又は重要因子103に変化が有る場合には(ステップS62のYESルート参照)、可視化制御部113は、学習モデルを又は重要因子103の変化による対象者のケアが必要なためAlertを表示する。そして、アラート変遷処理及び可視化情報処理は終了する。一方、学習モデル及び重要因子103に変化が無い場合には(ステップS62のNOルート参照)、アラート変遷処理部112は、前回の状態フラグが“0”であるかを判定する(ステップS63)。
【0074】
前回の状態フラグが“0”でない(別言すれば、“1”である)場合には(ステップS63のNOルート参照)、可視化制御部113は、引き続きのケアが必要であるとして、Alertを表示する。そして、アラート変遷処理及び可視化情報処理は終了する。一方、前回の状態フラグが“0”である場合には(ステップS63のYESルート参照)、アラート変遷処理部112は、過去3ヶ月以内にアラートの検出があったかを判定する。
【0075】
過去3ヶ月以内にアラートの検出が無かった場合には(ステップS64のNOルート参照)、可視化制御部113は、対象者のケアが必要なためAlertを表示する。そして、アラート変遷処理及び可視化情報処理は終了する。一方、過去3ヶ月以内にアラートの検出が有った場合には(ステップS64のYESルート参照)、可視化制御部113は、静観のためのAlertを表示する。そして、アラート変遷処理及び可視化情報処理は終了する。
【0076】
ステップS61において、アラート検出がされなかった場合には(ステップS61のNOルート参照)、アラート変遷処理部112は、前回の状態フラグが“1”であるかを判定する(ステップS65)。
【0077】
前回の状態フラグが“1”でない(別言すれば、“0”である)場合には(ステップS65のNOルート参照)、可視化制御部113は、対象の従業員が通常状態であるとして、Alertを非表示にする。そして、アラート変遷処理及び可視化情報処理は終了する。一方、前回の状態フラグが“1”である場合には(ステップS65のYESルート参照)、アラート変遷処理部112は、3ヶ月連続でアラートが検出されているかを判定する(ステップS66)。
【0078】
3ヶ月間でアラートが検出されていないタイミングが有る場合には(ステップS66のNOルート参照)、可視化制御部113は、引き続きのケアが必要であるとして、Alertを表示する。そして、アラート変遷処理及び可視化情報処理は終了する。
【0079】
一方、3ヶ月連続でアラートが検出されている場合には(ステップS66のYESルート参照)、可視化制御部113は、対象の従業員が通常状態であるとして、Alertを非表示にする。そして、アラート変遷処理及び可視化情報処理は終了する。
【0080】
次に、図14のステップS8に示した状態フラグ制御処理の詳細を、図16に示すフローチャート(ステップS81~S85)を用いて説明する。学習モデルを又は重要因子103の変化による対象者のケアが必要なためのAlertを表示がされた場合には、人材担当スタッフは、状態フラグを入力する(ステップS81)。状態フラグ制御部114は、状態フラグを設定し(ステップS82)、状態フラグ制御処理は終了する。静観のためのAlertが表示された場合には、状態フラグ制御部114は、状態フラグを“0”に設定し(ステップS83)、状態フラグ制御処理は終了する。引き続きのケアが必要であるとしてAlertが表示された場合には、状態フラグ制御部114は、状態フラグを“1”に設定し(ステップS84)、状態フラグ制御処理は終了する。対象の従業員が通常状態であるとしてAlertが非表示にされている場合には、状態フラグ制御部114は、状態フラグを“0”に設定し(ステップS85)、状態フラグ制御処理は終了する。
【0081】
アラート変遷処理部112は、第1の勤怠データ141の入力に応じてAI101が出力した第1の予測結果102を取得する。可視化制御部113は、特定のイベントが検知された場合に、第1の予測結果102を出力する。可視化制御部113は、特定のイベントが検知されなかった場合に、第1のデータよりも古い第2のデータの入力に応じて機械学習モデルが出力した第2の予測結果102に対してユーザが入力した情報に基づき第1の予測結果102を変更して得られた第3の予測結果102を出力する。
【0082】
これにより、AI101による予測結果102を効率的に利用できる。具体的には、休職者の予測において、アラート検出の度に毎回全ての従業員について、人材担当スタッフが面談等のケアを行なう必要がなくなる。また、従業員と人材担当スタッフとによるインタラクティブな面談結果が予測結果102に継続して反映されるため、AI101では検出できない従業員の潜在的なメンタル状態に基づいた休職予測が可能になる。
【0083】
特定のイベントは、機械学習モデルの更新処理、第1の予測結果102の出力のための重要因子103の変更処理、機械学習モデルによる所定回数以上連続する同一の予測結果102の出力処理のうち少なくとも1つを含む。これにより、学習モデルが更新された場合における従業員のケア漏れを防ぐことができる。また、従業員の勤務スタイルが、出張が多いパターンから残業が多いパターンに変わった場合等の重要因子103が変更されたに場合おいても、従業員のケア漏れを防ぐことができる。更に、AI101によって長期間アラートが出力されない場合には、アラートの出力を無くすことができ、人材担当スタッフのチェック負荷を減らすことができる。
【0084】
第3の予測結果102を出力する処理は、第3の予測結果102と合わせて第1の予測結果102を出力する処理を含む。これにより、人材担当スタッフは、第1の予測結果102と第3の予測結果102とを一覧的に見ることができる。
【0085】
可視化制御部113は、第1の予測結果102と第3の予測結果102とは異なる配色によって出力される。これにより、人材担当スタッフによるダッシュボード画面131の確認が容易になる。
【0086】
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
【0087】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0088】
(付記1)
第1のデータの入力に応じて機械学習モデルが出力した第1の予測結果を取得し、
特定のイベントが検知された場合に、前記第1の予測結果を出力し、
前記特定のイベントが検知されなかった場合に、前記第1のデータよりも古い第2のデータの入力に応じて前記機械学習モデルが出力した第2の予測結果に対してユーザが入力した情報に基づき前記第1の予測結果を変更して得られた第3の予測結果を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする出力プログラム。
【0089】
(付記2)
前記特定のイベントは、前記機械学習モデルの更新処理、前記第1の予測結果の出力のための重要因子の変更処理、前記機械学習モデルによる所定回数以上連続する同一の予測結果の出力処理のうち少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする付記1に記載の出力プログラム。
【0090】
(付記3)
前記第3の予測結果を出力する処理は、前記第3の予測結果と合わせて前記第1の予測結果を出力する処理を含む、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の出力プログラム。
【0091】
(付記4)
前記第1の予測結果と前記第3の予測結果とは異なる配色によって出力される、
ことを特徴とする付記1~3のいずれか1項に記載の出力プログラム。
【0092】
(付記5)
第1のデータの入力に応じて機械学習モデルが出力した第1の予測結果を取得し、
特定のイベントが検知された場合に、前記第1の予測結果を出力し、
前記特定のイベントが検知されなかった場合に、前記第1のデータよりも古い第2のデータの入力に応じて前記機械学習モデルが出力した第2の予測結果に対してユーザが入力した情報に基づき前記第1の予測結果を変更して得られた第3の予測結果を出力する、
処理を実行する制御部を備えることを特徴とする情報処理装置。
【0093】
(付記6)
前記特定のイベントは、前記機械学習モデルの更新処理、前記第1の予測結果の出力のための重要因子の変更処理、前記機械学習モデルによる所定回数以上連続する同一の予測結果の出力処理のうち少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする付記5に記載の情報処理装置。
【0094】
(付記7)
前記第3の予測結果を出力する処理は、前記第3の予測結果と合わせて前記第1の予測結果を出力する処理を含む、
ことを特徴とする付記5又は6に記載の情報処理装置。
【0095】
(付記8)
前記第1の予測結果と前記第3の予測結果とは異なる配色によって出力される、
ことを特徴とする付記5~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0096】
(付記9)
第1のデータの入力に応じて機械学習モデルが出力した第1の予測結果を取得し、
特定のイベントが検知された場合に、前記第1の予測結果を出力し、
前記特定のイベントが検知されなかった場合に、前記第1のデータよりも古い第2のデータの入力に応じて前記機械学習モデルが出力した第2の予測結果に対してユーザが入力した情報に基づき前記第1の予測結果を変更して得られた第3の予測結果を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする出力方法。
【0097】
(付記10)
前記特定のイベントは、前記機械学習モデルの更新処理、前記第1の予測結果の出力のための重要因子の変更処理、前記機械学習モデルによる所定回数以上連続する同一の予測結果の出力処理のうち少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする付記9に記載の出力方法。
【0098】
(付記11)
前記第3の予測結果を出力する処理は、前記第3の予測結果と合わせて前記第1の予測結果を出力する処理を含む、
ことを特徴とする付記9又は10に記載の出力方法。
【0099】
(付記12)
前記第1の予測結果と前記第3の予測結果とは異なる配色によって出力される、
ことを特徴とする付記9~11のいずれか1項に記載の出力方法。
【符号の説明】
【0100】
1 :情報処理装置
101 :AI
102 :予測結果
103 :重要因子
11 :CPU
111 :AI実行制御部
112 :アラート変遷処理部
113 :可視化制御部
114 :状態フラグ制御部
12 :メモリ部
13 :表示制御部
130 :表示装置
131,62:ダッシュボード画面
14 :記憶装置
141,61:勤怠データ
15 :入力IF
151 :マウス
152 :キーボード
16 :外部記録媒体処理部
160 :記録媒体
17 :通信IF
71 :従業員
72 :人材担当スタッフ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16