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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】商品登録装置、制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20231121BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
G07G1/12 321K
G07G1/01 301E
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023000517
(22)【出願日】2023-01-05
(62)【分割の表示】P 2021191860の分割
【原出願日】2015-12-07
(65)【公開番号】P2023030203
(43)【公開日】2023-03-07
【審査請求日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】P 2015039629
(32)【優先日】2015-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】中村 翔太
(72)【発明者】
【氏名】池澤 るみ
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-250169(JP,A)
【文献】特開2013-218437(JP,A)
【文献】登録実用新案第3178328(JP,U)
【文献】特開平5-233963(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/12
G07G 1/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品登録装置であって、
精算装置の複数の候補群のうち、当該商品登録装置に対応付けられている候補群である第1候補群に属する精算装置が全て使用中である場合、精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報の送信先とする精算装置を選択可能な候補群を、前記第1候補群以外の候補群に切り替える制御手段と、
前記精算情報を精算装置に送信する送信手段と、を有する、商品登録装置。
【請求項2】
前記精算情報を1つの精算装置に関連付ける関連付け手段、を更に有する請求項1に記載の商品登録装置。
【請求項3】
前記商品登録装置に最も近い精算装置は前記第1候補群に属する、請求項1又は2に記載の商品登録装置。
【請求項4】
商品登録装置として機能するコンピュータによって実行される制御方法であって、
精算装置の複数の候補群のうち、当該商品登録装置に対応付けられている候補群である第1候補群に属する精算装置が全て使用中である場合、精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報の送信先とする精算装置を選択可能な候補群を、前記第1候補群以外の候補群に切り替え、
前記精算情報を精算装置に送信する、制御方法。
【請求項5】
コンピュータに、
請求項4に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客対応の効率を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の店舗におけるレジ端末では、(1)精算対象の商品を登録する処理(バーコードの読み取りなど)及び(2)登録された商品の精算を行う処理(代金の受け取りやおつりの返却など)という2つの処理が行われる。
【0003】
そして、このようなレジ端末の機能を2つの装置に分離するという運用方法がある。具体的には、(1)の処理を行う機能を商品登録装置に持たせ、(2)の処理を行う機能を精算装置に持たせる。例えば特許文献1は、このように商品登録装置と精算装置とで構成される販売管理システムを開示している。店員は、商品登録装置を用いて商品の登録を行う。そして、商品の登録が完了すると、商品登録装置が登録レシートを発行する。購入客はその登録レシートを持って精算装置へ移動し、その登録レシートを精算装置に読み取らせる。すると、登録レシートの内容に基づく精算処理が行える状態となるため、購入客は精算装置を操作(代金を投入するなど)して精算を行う。
【0004】
また、上述のように登録レシート等を利用せず、ある商品登録装置によって登録された商品の精算処理を行う精算装置を、その商品登録装置やその他の装置から指定するという方式もある。この方式の場合、例えば、購入客は、どの精算装置が指定されたかを店員から聞き、その精算装置へ移動して精算を行う。
【0005】
一般に、商品登録装置やその他の装置から精算装置を指定する方式では、各商品登録装置の付近に、その商品登録装置に対応する精算装置が置かれている。そして、ある商品登録装置は、登録した商品の精算処理を行わせる精算装置として、その商品登録装置に対応している精算装置を指定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2013-186495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
店舗等では、レジ端末の混雑具合には偏りが発生しうる。例えば、ある商品登録装置は混んでいるが、別の商品登録装置は空いているということが起こりうる。このような場合、空いている商品登録装置に対応する精算装置には空きがあるにも関わらず、混んでいる商品登録装置から指定できる精算装置に空きがないことになる。その結果、混んでいる商品登録装置を利用した購入客は、精算装置が空くのを待つ必要がある。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、顧客対応の効率を向上させる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の商品登録装置は、
精算装置の複数の候補群のうち、当該商品登録装置に対応付けられている候補群である第1候補群に属する精算装置が全て使用中である場合、精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報の送信先とする精算装置を選択可能な候補群を、前記第1候補群以外の候補群に切り替える制御手段と、
前記精算情報を精算装置に送信する送信手段と、を有する。
【0010】
本発明の制御方法は、
商品登録装置として機能するコンピュータによって実行される制御方法であって、
精算装置の複数の候補群のうち、当該商品登録装置に対応付けられている候補群である第1候補群に属する精算装置が全て使用中である場合、精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報の送信先とする精算装置を選択可能な候補群を、前記第1候補群以外の候補群に切り替え、
前記精算情報を精算装置に送信する。
【0011】
本発明のプログラムは、コンピュータに、
上記の制御方法を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、顧客対応の効率を向上させる技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0014】
図1】実施形態1に係る情報処理装置を例示するブロック図である。
図2】関連付け情報を例示する図である。
図3図1の環境にサーバ装置が加わった環境を例示するブロック図である。
図4】商品登録装置に対応する候補群の精算装置が、顧客の動線の付近に設けられている様子を例示する図である。
図5】例1の制御を行う制御部によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
図6】例2の制御を行う制御部によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
図7】情報処理装置のハードウエア構成を例示するブロック図である。
図8】実施形態2に係る情報処理装置を例示するブロック図である。
図9】表示制御部によって表示される選択画面を例示する第1の図である。
図10】表示制御部によって表示される選択画面を例示する第2の図である。
図11】実施形態2の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
図12】変形例1の表示制御部によって表示される選択画面を例示する図である。
図13】変形例2の表示制御部によって表示される選択画面を例示する図である。
図14】実施形態3の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
図15】実施形態4に係る情報処理装置を例示するブロック図である。
図16】実施形態4の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
図17】実施形態4の実施例における商品登録装置及び精算装置のレイアウトを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0016】
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る情報処理装置2000を例示するブロック図である。図1の点線は、商品登録装置3000と精算装置4000との対応関係を表している。さらに、図1において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
【0017】
情報処理装置2000を利用する店舗等では、顧客が購入する商品の精算に、商品登録装置3000及び精算装置4000が用いられる。商品登録装置3000は、精算対象の商品(顧客が購入する商品)を登録するために用いられる装置である。精算装置4000は、精算対象として登録された商品の精算処理(代金の支払いなど)に用いられる。具体的には、精算装置4000は、精算対象として登録された商品の精算処理に関する情報(精算情報)を取得し、その精算情報を用いて精算処理を行う。商品登録装置3000及び精算装置4000は、それぞれ複数設けられている。
【0018】
情報処理装置2000は、商品登録装置3000で登録された商品の精算情報を、複数存在する精算装置4000の内の1つに関連付ける。精算装置4000は、その精算装置4000に関連付けられた精算情報を取得し、その精算情報を用いて精算処理を行う。精算情報と精算装置4000とを関連付ける具体的な方法については後述する。
【0019】
情報処理装置2000は、関連付け部2020及び制御部2040を有する。関連付け部2020は、精算情報を精算装置4000に関連付ける。制御部2040は、商品登録装置3000の精算情報に関連付けられる精算装置4000が、その商品登録装置3000に対応する候補群の中から優先的に選択されるように制御する。ここで、「商品登録装置3000の精算情報」とは、商品登録装置3000によって精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報を意味する。
【0020】
本実施形態によれば、情報処理装置2000は、商品登録装置3000の精算情報に関連付けられる精算装置4000が、その商品登録装置3000に対応する候補群の中から優先的に選択されるように制御する。こうすることにより、商品登録装置3000に対応する候補群を適切に定めておくことで、精算情報に関連付けられることが好ましい精算装置4000を、優先的に精算情報に関連付けることできる。
【0021】
例えば、商品登録装置3000の付近に設置されている精算装置4000を、その商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000とする。こうすることで、ある商品登録装置3000の付近に設置されている精算装置4000が、その商品登録装置3000の付近に設置されていない精算装置4000よりも優先的に、その商品登録装置3000を利用した顧客の購入商品の精算処理に用いる精算装置4000として利用される。よって、商品登録装置3000で店員による商品登録を終えた顧客は、どの精算装置4000で精算すべきか分かり易いため、店舗等の利便性が向上する。なお、候補群に関する詳細は後述する。
以下、本実施形態についてさらに詳細を述べる。
【0022】
<商品登録装置3000による商品の登録処理>
商品登録装置3000を用いて精算対象の商品を登録する登録処理には、様々な既知の技術を利用できる。例えば商品登録装置3000は、商品に付されたバーコードなどのシンボルを読み取ることで、その商品を精算対象として登録する。
【0023】
1つの精算処理における精算対象には、複数の商品が含まれうる。例えば商品登録装置3000は、精算対象の登録処理の開始を指示する操作を受け付けた後、精算対象の登録処理の終了を指示する操作を受け付けるまでの間に登録された1つ又は複数の商品を、1つの精算処理における精算対象として登録する。ある精算処理に関する精算情報は、その精算処理の対象として登録された各商品の識別情報(以下、ID(Identifier))などを示す。また精算情報は、取引番号、各商品の金額、及び精算金額(顧客が支払う金額の合計)などをさらに示してもよい。
【0024】
<関連付け部2020の詳細>
関連付け部2020は、精算情報と精算装置4000とを関連付ける。例えば関連付け部2020は、精算装置4000のID(精算装置ID)に精算情報を関連付けた関連付け情報を生成することで、精算装置4000と精算情報とを関連付ける。図2は、関連付け情報を例示する図である。図2に示すリストを、リスト100と呼ぶ。リスト100は、精算装置ID102及び精算情報104を有する。精算情報104は、任意の数の商品ID106を示す。精算情報104に含まれる商品IDは全て、その精算情報104を用いて行われる精算処理の対象となっている商品である。
【0025】
ただし、精算情報104の構成は、図2に示す構成に限定されない。例えば精算情報104は、各商品について、商品ID106以外の情報(商品名や価格など)を示してもよい。
【0026】
また、同一種類の商品が複数登録された場合、精算情報104は、登録された個数の商品ID106を示すようにしてもよいし、精算情報104に登録された個数を示すようにしてもよい。前者は、例えば商品Aが2つ登録されたら、商品Aの商品IDを2つ示すことを意味する。
【0027】
その他、精算情報を構成する方法には、既存の様々な方法を利用することもできる。
【0028】
関連付け部2020によって生成された関連付け情報は、例えば情報処理装置2000の内部又は外部に設けられている記憶装置等に記録される。例えば関連付け部2020は、関連付け情報を、商品登録装置3000及び精算装置4000の双方と通信可能に接続されている記憶装置(ハードディスクドライブや NAS(Network-Attached Storage)など)に記憶する。また例えば、関連付け部2020は、商品登録装置3000及び精算装置4000の双方と通信可能に接続されているサーバ装置5000へ、関連付け情報を送信する。サーバ装置5000は、関連付け情報を内部又は外部の記憶装置に記憶する。図3は、図1の環境にサーバ装置5000が加わった環境を例示するブロック図である。
【0029】
なお、精算情報を記憶させる記憶装置や精算情報の送信先となるサーバ装置5000は、複数設けられていてもよい。この場合、関連付け部2020は、精算情報に関連付ける精算装置4000と通信可能に接続されている記憶装置に精算情報を記憶させるか、又はその精算装置4000と通信可能に接続されているサーバ装置5000に対して精算情報を送信する。
【0030】
関連付け部2020は、精算情報に関連付けた精算装置4000に対し、精算情報のIDを送信する。そのIDを取得した精算装置4000は、取得したIDと関連付けられている精算情報を上述のサーバ装置5000などから取得する。
【0031】
関連付け部2020は、精算情報に対して関連付ける精算装置4000を自動的に決定してもよい。この場合、関連付け部2020は、制御部2040によって選択可能とされている精算装置4000の内の1つを、精算情報に関連付ける。また、関連付け部2020は、店員等から、精算情報に関連付ける精算装置4000の指定を受け付け、指定された精算装置4000を精算情報に関連付けてもよい。この場合、店員等が指定可能な精算装置4000が、制御部2040によって選択可能とされている精算装置4000となるように制御される。店員等から精算情報に関連付ける精算装置4000の指定を受け付ける形態については、実施形態2として詳述する。
【0032】
また、関連付け部2020は、ある精算装置4000に関連付ける精算情報をその精算装置4000に送信することで、その精算装置4000とその精算情報とを関連付けてもよい。
【0033】
<制御部2040の詳細>
前述したように、制御部2040は、商品登録装置3000の精算情報に関連付けられる精算装置4000が、その商品登録装置3000に対応する候補群の中から優先的に選択されるように制御する。以下ではまず、候補群について具体的に説明する。
【0034】
<<候補群について>>
候補群は、1つ又は複数の精算装置4000を含む集合である。商品登録装置3000には、その商品登録装置3000に対応する候補群が定められている。そして、制御部2040は、ある商品登録装置3000によって登録された商品に関する精算情報と関連付けられる精算装置4000として、その商品登録装置3000に対応付けられている候補群に含まれる精算装置4000が優先的に用いられるようにする。
【0035】
ある商品登録装置3000の候補群は、例えばある商品登録装置3000の付近に設置されている精算装置4000で構成される。例えばこのような候補群は、商品登録装置3000を利用する顧客の動線の付近に設置されている。そのため、ある商品登録装置3000の候補群に属する精算装置4000から見て、その商品登録装置3000は、他の商品登録装置3000よりも近くに位置している。
【0036】
図4は、商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000が、顧客10の動線の付近に設けられている様子を例示する図である。点線の矢印は顧客10の動線を表す。店員20は、商品登録装置3000を用いて精算対象の商品の登録を行う店員である。図4では、商品登録装置3000-1、3000-2、及び3000-3という3つの商品登録装置3000が設けられている。また、各商品登録装置3000における顧客10の動線の付近には、それぞれ2つの精算装置4000が設けられている。以下、商品登録装置3000-iに対応する候補群を、候補群iと呼ぶ。候補群iには、精算装置4000-i-1及び精算装置4000-i-2が含まれる。
【0037】
関連付け部2020は、例えば商品登録装置3000-1の精算情報を、候補群2又は3に含まれる精算装置4000よりも優先的に、候補群1に含まれる精算装置4000(精算装置4000-1-1又は精算装置4000-1-2)に対して関連付ける。
【0038】
商品登録装置3000に対応する候補群を示す情報は、例えば情報処理装置2000の内部又は外部に設けられている記憶装置に記憶されている。例えばこの記憶装置は、関連付け部2020が関連付け情報を記憶する記憶装置である。情報処理装置2000は、この記憶装置から、商品登録装置3000に対応する候補群を取得する。
【0039】
<<制御部2040による制御の例1>>
例えば制御部2040は、ある商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000において精算情報に基づく精算処理が行えない場合、その商品登録装置3000の精算情報に対して関連付ける精算装置4000を、その商品登録装置3000に対応する候補群の中に含まれない精算装置4000からも選択できるようにする。
【0040】
「精算装置4000がある精算情報に基づく精算処理を行えない場合」を表す具体的な状況としては、様々な状況が考えられる。例えばこの状況は、(1)精算装置4000がその他の精算情報に基づく精算処理を行っている状況である。また例えば、この状況は、(2)精算装置4000が精算情報の処理を行っておらず、新たな精算情報の処理もできないという状況である。具体的には、精算装置4000の故障や、精算装置4000と外部との通信回線の故障などが考えられる。また、精算装置4000の電源が入っていない状況や、精算装置4000を再起動している状況も、(2)の状況に該当する。以下、(1)の状況を「使用中」と呼び、(2)の状況を「オフライン」と呼ぶ。
【0041】
情報処理装置2000は、使用中若しくはオフライン、又はその双方を「精算装置4000が精算処理を行えない場合」とする。ただし、情報処理装置2000は、使用中とオフライン以外の状況を「精算装置4000が精算処理を行えない場合」として扱ってもよい。
【0042】
「精算装置4000が精算処理を行えない場合」の定義は、例えば予め制御部2040に設定しておく。ただし、制御部2040は、「精算装置4000が精算処理を行えない場合」の定義を表す設定情報を、情報処理装置2000の内部又は外部の記憶装置から取得してもよい。
【0043】
例えば図4において、精算装置4000-1-1と精算装置4000-1-2の双方が使用中であるとする。この場合、制御部2040は、候補群2又は候補群3に含まれる精算装置4000を、精算情報に関連付ける精算装置4000として選択可能にする。そして、関連付け部2020は、例えば候補群2又は候補群3に含まれる精算装置4000の内の1つを、精算情報に関連付ける。ただし、この場合においても、関連付け部2020は、候補群1に含まれる精算装置4000の内の1つを精算情報に関連付けてもよい。
【0044】
図5は、上述の例1の制御を行う制御部2040によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。制御部2040は、ある商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000において、その商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理が行えるか否かを判定する(S102)。その商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000において精算情報に基づく精算処理が行える場合(S102:YES)、図5の処理はステップS104に進む。一方、その商品登録装置3000に対応する候補群のいずれかの精算装置4000において精算情報に基づく精算処理が行えない場合(S102:NO)、図5の処理はステップS106に進む。
【0045】
ステップS104において、制御部2040は、その商品登録装置3000に関連付ける精算装置4000が、その商品登録装置3000に対応する候補群の中から選択されるように制御する。一方、ステップS106において、制御部2040は、その商品登録装置3000に関連付ける精算装置4000が、その商品登録装置3000に対応する候補群以外からも選択できるように制御する。
【0046】
このように、候補群に属する精算装置4000において精算処理が行えない場合に候補群に属さない精算装置4000に対して精算情報を関連付けることができるようにすることで、顧客は、候補群に属する精算装置4000が利用できるようになることを待つ必要がない。顧客は、すぐに精算処理を開始できる精算装置を利用することができれば、たとえその精算装置が多少利便性の悪い位置に設けられていたとしても、商品の購入を早く終えることができる。よって、精算装置4000の利用効率が高くなると共に、顧客にとって商品の購入に要する時間が短くなる。
【0047】
<<制御部2040による制御の例2>>
例えば制御部2040は、ユーザ(店員など)から所定の操作を受け付けた場合に、その商品登録装置3000の精算情報に対して関連付ける精算装置4000を、その商品登録装置3000に対応する候補群の中に含まれない精算装置4000からも選択できるようにする。この所定の操作は、各種入力デバイスを介した入力である。例えば制御部2040は、候補群以外の精算装置4000を選択できるようにするためのボタンを、店員が閲覧する表示画面に表示する。店員は、候補群以外の精算装置4000に対して精算情報を関連付けたい場合に、このボタンを押下する。
【0048】
店舗の状況によっては、ある商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000が利用できる状況であっても、その商品登録装置3000で登録された商品の精算情報を、上記候補群に属さない精算装置4000に処理させた方が好ましい場合がある。例えば、商品登録装置3000において、現在応対している顧客が購入する商品の量よりも、次に応対する顧客が購入する商品の量が多いとする。また、図4で説明したように、商品登録装置3000に対応する候補群に含まれる精算装置4000は、その商品登録装置3000を利用する顧客の動線上にある精算装置4000であるとする。
【0049】
この場合、次に応対する顧客に利用させる精算装置4000は、現在応対している顧客に利用させる精算装置4000よりも、商品登録装置3000から近いものであることが好ましい。購入する商品の量が多い顧客は、購入する商品が少ない顧客よりも、移動に要する時間が長いと考えられるためである。そこで店員は、現在応対している顧客に対し、商品登録装置3000に対応する候補群に含まれない精算装置4000を利用させ、次に応対する顧客に対し、商品登録装置3000に対応する候補群に含まれる精算装置4000を利用させるように、情報処理装置2000を操作する。
【0050】
図6は、上述の例2の制御を行う制御部2040によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。制御部2040は、所定の操作を受け付けたか否かを判定する(S202)。所定の操作を受け付けていない場合(S202:NO)、図6の処理はステップS104に進む。一方、所定の操作を受け付けた場合(S202:YES)、図6の処理はステップS106に進む。ステップS104以降の処理及びステップS106以降の処理は、図5の場合と同様である。
【0051】
<精算装置4000の詳細>
精算装置4000は、情報処理装置2000によってその精算装置4000と関連付けられた精算情報を取得する。例えば精算装置4000は、商品登録装置3000が関連付け情報を記憶させた記憶装置から、その精算装置4000の精算装置IDと関連付けられている精算情報を取得する。また例えば、精算装置4000は、関連付け情報を受信したサーバ装置5000から、その精算装置4000と関連付けられている精算情報を取得する。
【0052】
精算装置4000は、取得した精算情報に基づいて精算処理を行う。ここで、精算装置4000が商品の精算処理に用いる情報(精算情報)に基づいて精算処理を行う方法には、既知の手法が利用できる。この既知の手法についての詳細は省略する。
【0053】
<情報処理装置2000の実装方法>
例えば情報処理装置2000は、商品登録装置3000として実装される。また例えば、情報処理装置2000は、商品登録装置3000及び精算装置4000と通信可能に接続されているサーバ装置5000として実装されてもよい。この場合、サーバ装置5000は、任意の数の商品登録装置3000それぞれから、精算情報を取得する。そしてサーバ装置5000は、取得した精算情報をそれぞれ、精算装置4000に関連付ける。
【0054】
<ハードウエア構成例>
情報処理装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。
【0055】
情報処理装置2000は、PC(Personal Computer)、携帯型端末、又はサーバマシンなどの種々の計算機として実装される。ここで情報処理装置2000は、情報処理装置2000を実装するための専用の計算機に実装されてもよいし、その他のアプリケーション等も含まれている汎用の計算機に実装されてもよい。
【0056】
図7は、情報処理装置2000のハードウエア構成を例示するブロック図である。情報処理装置2000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、入出力インタフェース1100、ネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ1040は、例えば CPU (Central Processing Unit) や GPU (Graphics Processing Unit) などの演算処理装置である。メモリ1060は、例えば RAM (Random Access Memory) や ROM (Read Only Memory) などのメモリである。ストレージ1080は、例えばハードディスク、SSD (Solid State Drive)、又はメモリカードなどの記憶装置である。また、ストレージ1080は、RAM や ROM 等のメモリであってもよい。
【0057】
入出力インタフェース1100は、情報処理装置2000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。入出力デバイスは、例えばキーボード、マウス、又はディスプレイなどである。情報処理装置2000が商品登録装置3000として実装される場合、入出力デバイスにはさらに、商品の登録に利用するバーコードリーダなどが含まれる。
【0058】
ネットワークインタフェース1120は、情報処理装置2000を外部の装置(精算装置4000など)と接続するためのインタフェースである。ネットワークインタフェース1120は、有線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよいし、無線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよい。
【0059】
ストレージ1080は、情報処理装置2000の機能を実現するためのプログラムを記憶している。具体的には、関連付け部2020及び制御部2040の機能をそれぞれ実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールを実行することで、関連付け部2020及び制御部2040の機能をそれぞれ実現する。ここでプロセッサ1040は、上記各モジュールを実行する際、これらのモジュールをメモリ1060上に読み出してから実行してもよいし、メモリ1060上に読み出さずに実行してもよい。
【0060】
情報処理装置2000のハードウエア構成は図7に示した構成に限定されない。例えば、各プログラムモジュールはメモリ1060に格納されてもよい。この場合、情報処理装置2000は、ストレージ1080を備えていなくてもよい。
【0061】
[実施形態2]
図8は、実施形態2に係る情報処理装置2000を例示するブロック図である。図8の点線は、商品登録装置3000と精算装置4000との対応関係を表している。さらに、図8において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。下記で説明する点を除き、実施形態2の情報処理装置2000が有する機能は、実施形態1の情報処理装置2000が有する機能と同様である。
【0062】
実施形態2の制御部2040は、表示制御部2042及び選択受付部2044を有する。表示制御部2042は、精算情報に関連付ける精算装置4000の候補を表示する。選択受付部2044は、表示した精算装置4000の内の1つを選択する入力を受け付ける。実施形態2の関連付け部2020は、選択受付部2044が受け付けた入力によって示される精算装置4000に対し、精算情報を関連付ける。
【0063】
ある商品登録装置3000の精算情報と精算装置4000との関連付けが行われるとする。このとき、表示制御部2042は、その商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000においてその精算情報に基づく精算処理が行えるとき、その商品登録装置3000以外の商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000を、選択不可の状態で表示するか又は表示しない。一方、表示制御部2042は、その商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000においてその精算情報に基づく精算処理が行えないとき、その商品登録装置3000以外の商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000を、選択可能な状態で表示する。
【0064】
ここで、選択可能な状態とは、「情報処理装置2000が、精算装置4000の選択操作を受け付け、かつ選択された精算装置と精算情報との関連付けを行う」という状態である。一方、選択不可能な状態とは、「情報処理装置2000が精算装置4000の選択操作を受け付けない状態」や「情報処理装置2000が、精算装置4000の選択操作を受け付けるものの、選択された精算装置4000と精算情報との関連付けを行わない状態」などである。前者の場合、表示制御部2042は、例えば精算装置4000を選択するための選択ボタンを押下できない状態で表示するか、又はその選択ボタンを表示しない。後者の場合、表示制御部2042は、例えば精算装置4000を選択するための選択ボタンを押下可能な状態で表示する。しかし、その選択ボタンが押下されても、例えば情報処理装置2000は、その押下を無視するか、又はエラー処理(警告のポップアップを表示する処理など)を行う。
【0065】
商品登録装置3000が3つ以上ある場合、前述の「その商品登録装置3000以外の商品登録装置3000」は、その商品登録装置3000以外の全ての商品登録装置3000を意味してもよいし、その商品登録装置3000以外の商品登録装置3000の内の一部を意味してもよい。後者の場合、例えば表示制御部2042は、ある商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000において、その商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理が行えないとき、その商品登録装置3000に隣接する商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000を、選択可能な状態で表示する。
【0066】
また、上記商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行うことができない状況にある精算装置4000の表示態様は様々である。例えば表示制御部2042は、これに該当する精算装置4000を、選択不可能な状態で表示するか、又は表示しない。ただし表示制御部2042は、これに該当する精算装置4000を選択可能に表示してもよい。上記商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行うことができない状況にある精算装置4000が選択された場合、顧客は、その精算装置4000が利用できるようになるまで列に並ぶなどして待つこととなる。
【0067】
表示制御部2042による表示は、ディスプレイ等の表示画面上に行われる。このディスプレイ等は、商品登録装置3000を操作する店員によって閲覧される。このディスプレイ等は、商品登録装置3000と一体に設けられていてもよいし、別体として設けられていてもよい。
【0068】
表示制御部2042及び選択受付部2044は、例えば商品登録装置3000の内部に実装される。ただし、表示制御部2042の機能の一部は、サーバ装置5000の内部に実装されてもよい。例えば、精算情報に関連付ける精算装置4000の候補をサーバ装置5000が決定し、決定された候補をサーバ装置5000から商品登録装置3000へ通知するように構成する。この場合、商品登録装置3000は、サーバ装置5000から通知された候補を表示する。
【0069】
選択受付部2044は、表示制御部2042によって表示された精算装置4000の内の1つを選択する入力を受け付ける。精算装置4000の選択は、例えばタッチパネル、キーボード、又はマウスなどによる入力によって行われる。また、精算装置4000の選択は、マイクを用いた音声入力によって行われてもよい。情報処理装置2000は、精算装置4000の選択を受け付ける方法に応じた各種の入力デバイスを備える。
【0070】
<精算装置4000の表示及び選択の具体例>
図9及び図10は、表示制御部2042がディスプレイ等に表示する選択画面30を例示する図である。精算装置エリア40は、各精算装置4000の現在の状態等を表示する表示領域である。具体的には、精算装置4000の名前、精算装置4000の状態(待機、使用中、又はオフラインなど)、精算対象として登録された商品の点数(個数)、合計金額、その精算装置4000に対して以前に精算情報を関連付けた時間(送信時刻)、及び送信ボタン50を示している。
【0071】
ある精算装置4000の精算装置エリア40の中にある送信ボタン50は、その精算装置4000に対して精算情報を関連付けるために押すボタンである。つまり送信ボタン50は、選択受付部2044が精算装置4000の選択を受け付けるためのボタンである。ある精算装置4000に対して精算情報を関連付けることができる場合、その精算装置4000に対応する送信ボタン50は enable(押下可能)となっている。一方、ある精算装置4000に対して精算情報を関連付けることができない場合、その精算装置4000に対応する送信ボタン50は disable(押下不可能)となっている。図9において、送信ボタン50の枠が実線である場合、その送信ボタン50は enable である。一方、送信ボタン50の枠が点線である場合、その送信ボタン50は disable である。
【0072】
図9及び図10を用い、商品登録装置3000-1において精算情報と精算装置4000との関連付けを行う場合について説明する。ここで、商品登録装置3000-1に対応する候補群には精算装置1及び精算装置2が属しており、商品登録装置3000-2に対応する候補群には精算装置3及び精算装置4が属しているとする。
【0073】
図9は、商品登録装置3000-1に対応する候補群に属する精算装置4000の中に、商品登録装置3000-1の精算情報に基づく精算処理を行える精算装置4000が存在する場合を例示している。精算装置1の状態は「待機」となっており、精算情報に基づく精算処理を行える状態である。そのため、送信ボタン50-1の状態は enable となっている。一方、精算装置2の状態は「使用中」となっている。これは、精算装置2において、別の精算情報に基づく精算処理が行われているため、新たな精算情報を精算装置2に対して関連付けることができないことを表している。そのため、送信ボタン50-2の状態は disable となっている。商品登録装置3000-1に対応する候補群に属する精算装置1が選択可能な状態であるため、精算装置3及び4は選択画面30に表示されていない。
【0074】
商品登録装置3000-1を操作する店員は、enable となっている送信ボタン50-1を押すことで、商品登録装置3000-1の精算情報を精算装置1に対して関連付ける。
【0075】
一方、図10は、商品登録装置3000-1に対応する候補群に属する精算装置4000の中に、商品登録装置3000-1の精算情報に基づく精算処理を行える精算装置4000が存在しない場合を例示している。図10では、精算装置1と精算装置2の状態がいずれも「使用中」となっている。そのため、図10では、商品登録装置3000-2に対応する候補群に属する精算装置3と精算装置4が選択画面30に表示されている。ここで、精算装置3の状態は「オフライン」であるため、送信ボタン50-3の状態は disable である。一方、精算装置4の状態は「待機」であるため、送信ボタン50-4の状態は enable である。そこで店員は、enable となっている送信ボタン50-4を押すことで、商品登録装置3000-1の精算情報を、商品登録装置3000-1に対応する候補群には属さない精算装置4に対して関連付ける。
【0076】
なお、候補の精算装置4000を選択画面30に表示する方法は、図9及び図10に示した方法に限定されない。例えば表示制御部2042は、精算情報を関連付けられる状態(図9及び図10における「待機」)にある精算装置4000のみを選択画面30に表示してもよい。この場合、図9のケースでは精算装置1のみが選択画面30に表示され、図10のケースでは精算装置4のみが選択画面30に表示される。
【0077】
その他にも例えば、表示制御部2042は、精算情報を関連付けられる状態にある精算装置4000を、精算情報を関連付けることができない状態にある精算装置4000よりも強調して表示してもよい。強調の方法としては、精算装置エリア40を大きくしたり、精算装置エリア40の背景色を目立つ色(例えば赤色など)にしたりする方法がある。また、精算情報を関連付けられる状態にあるか否かで精算装置4000を並べ替えてもよい。具体的には、表示制御部2042は、精算情報を関連付けられる状態にある精算装置4000の精算装置エリア40を、精算情報を関連付けることができない状態にある精算装置4000の精算装置エリア40よりも前に表示する。
【0078】
<処理の流れ>
図11は、実施形態2の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。表示制御部2042は、商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000において、その商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理が行えるか否かを判定する(S302)。上記精算処理が行える場合(S302:YES)、図11の処理はステップS304に進む。一方、上記精算処理が行えない場合(S302:NO)、図11の処理はステップS308に進む。
【0079】
ステップS304において、表示制御部2042は、上記商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000の内、その商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行える精算装置4000を、選択可能な状態で表示する。さらに、表示制御部2042は、上記商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000以外の精算装置4000を、選択不可能な状態で表示する(S306)。なお、S304とS306は、同時に実行されてもよいし、図11の場合とは逆の順番で実行されてもよい。
【0080】
ステップS308において、表示制御部2042は、上記商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000以外の精算装置4000の内、その商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行える精算装置4000を、選択可能な状態で表示する。
【0081】
そして、選択受付部2044は、表示制御部2042によって表示された精算装置4000の内の1つを選択する入力を受け付ける(S310)。
【0082】
<ハードウエア構成例>
実施形態2の情報処理装置2000のハードウエア構成は、例えば実施形態1と同様に図7で表される。本実施形態において、前述したストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムがさらに含まれる。また、ストレージ1080は、表示制御部2042と選択受付部2044の機能をそれぞれ実現するプログラムモジュールをさらに記憶する。そして、これらのプログラムモジュールは、実施形態1で説明した他のプログラムモジュールと同様に、プロセッサ1040によって実行される。その結果、表示制御部2042と選択受付部2044の機能がそれぞれ実現される。
【0083】
本実施形態によれば、商品登録装置3000を操作する店員等に対し、精算装置4000の利用効率が向上するように、精算層状に関連付ける候補の精算装置4000を提示することができる。よって店員等は、容易な操作により、精算装置4000を効率的に利用させることができる。
【0084】
<変形例1>
表示制御部2042による制御は上述の制御に限定されない。例えば表示制御部2042は、「候補群の各精算装置4000においてその精算情報に基づく精算処理が行えるか否か」ではなく、「店員等から所定の操作を受け付けたか否か」に基づいて精算装置4000の表示方法を決定してもよい。具体的には、表示制御部2042は、ある商品登録装置3000で商品が登録された場合に、店員等から所定の操作を受け付けていないとき、その商品登録装置3000に対応する候補群に属さない精算装置4000を選択不可の状態で表示するか又は表示しない。一方、表示制御部2042は、上記所定の操作を受け付けたとき、候補群に属さない精算装置4000を選択可能な状態で表示する。
【0085】
変形例1における表示制御部2042の動作は、実施形態1で説明した「制御部2040による制御の例2」に対応する動作である。上記所定の操作は「制御部2040による制御の例2」で説明した所定の操作である。
【0086】
図12は、変形例1の表示制御部2042によって表示される選択画面30を例示する図である。図12の例では、精算装置1が、商品の登録を行った商品登録装置3000の候補群に属している。一方、精算装置2は、この候補群に属していない。
【0087】
図12(a)は、店員が所定の操作を行う前の選択画面30を示す。ここで、所定の操作は、他候補表示ボタン60を押下する操作である。図12(a)では、候補群に属する精算装置1の精算装置エリア40のみが表示されており、精算装置2の精算装置エリア40は表示されていない。
【0088】
図12(b)は、店員によって他候補表示ボタン60が押下された後の選択画面30を示す。図12(b)では、精算装置2の精算装置エリア40が表示されている。このように、表示制御部2042は、店員によって所定の操作(他候補表示ボタン60)が押下された場合に、候補群に属さない精算装置4000(精算装置2)を選択可能に表示する。なお、店員は、他候補非表示ボタン70を押下することで、選択画面30を図12(b)の状態から図12(a)の状態へ変更することも可能である。
【0089】
<変形例2>
また例えば、表示制御部2042は、ある商品登録装置3000で商品が登録された場合に、その商品登録装置3000に対応する候補群に属する精算装置4000を、その候補群に属さない精算装置4000よりも強調して表示してもよい。この場合、表示制御部2042は、候補群に属する精算装置4000と属さない精算装置4000の双方を選択可能に表示してよい。強調表示された精算装置4000は、強調表示されていない精算装置4000よりも店員等の目に付きやすくなる。そのため、候補群に属する精算装置4000は、候補群に属さない精算装置4000よりも選択されやすくなる(優先的に選択されるようになる)。
【0090】
制御部2040が候補群に属する精算装置4000を強調して表示する方法は様々である。例えば制御部2040は、候補群に属する精算装置4000を候補群に属さない精算装置4000よりも大きく表示したり、目立つ色で表示したりする。また例えば、制御部2040は、精算装置4000の表示順に基づいて強調表示を行ってもよい。具体的には、制御部2040は、候補群に属する精算装置4000を、候補群に属さない精算装置4000よりも前に表示する。
【0091】
図13は、変形例2の表示制御部2042によって表示される選択画面30を例示する図である。図13の例においても、精算装置1は商品の登録を行った商品登録装置3000の候補群に属しており、精算装置2はその候補群に属していない。図13において、精算装置1の精算装置エリア40は、精算装置2の精算装置エリア40よりも大きく表示されている。このように、表示制御部2042は、商品の登録を行った商品登録装置3000の候補群に属する精算装置4000(精算装置1)を、その候補群に属さない精算装置4000(精算装置2)よりも強調して表示する。
【0092】
なお、変形例1においても、精算装置4000の強調表示が行われてもよい。例えば図12(b)において、精算装置1を精算装置2よりも強調して表示する。こうすることで、他候補表示ボタン60を押すことによって候補群に属する精算装置4000と候補群に属さない精算装置4000の双方が表示されるようになった場合でも、店員はこれらを容易に識別できる。
【0093】
[実施形態3]
実施形態3の情報処理装置2000は、実施形態1の情報処理装置2000と同様に、例えば図1で表される。下記で説明する点を除き、実施形態3の情報処理装置2000が有する機能は、実施形態1の情報処理装置2000が有する機能と同様である。
【0094】
実施形態3の関連付け部2020による精算装置4000と商品登録装置3000との関連付けは、以下のように行われる。
【0095】
まず、ある商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000において、その商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行うことができる状況であるとする。この場合、関連付け部2020は、その商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000に、その精算情報を関連付ける。
【0096】
一方、ある商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000において、その商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行えない状況であるとする。この場合、関連付け部2020は、その商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000以外の精算装置4000に、その精算情報を関連付ける。
【0097】
後者の状況において、精算情報に関連付ける精算装置4000を決定する方法は様々である。例えば関連付け部2020は、上記商品登録装置3000に隣接する商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000の中から、精算情報に関連付ける精算装置4000を決定する。さらに具体的には、関連付け部2020は、「上記商品登録装置3000に隣接する商品登録装置3000に対応する精算装置4000であり、かつその商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行える状態にある」という精算装置4000の内、その商品登録装置3000に最も近い精算装置4000に、精算情報を関連付ける。また、関連付け部2020は、上記商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行える状態にある精算装置4000の中から、1つの精算装置4000をランダムに選び、その精算装置4000に精算情報を関連付けてもよい。
【0098】
<精算情報に関連付けられた精算装置4000の通知>
関連付け部2020は、精算情報に対してどの精算装置4000を関連付けたかを、顧客や店員などに通知する。例えば関連付け部2020は、精算情報に関連付けた精算装置4000の精算装置IDを出力する。例えばこの出力は、表示画面における画面出力や、スピーカからの音声出力などである。顧客は、関連付け部2020によって通知された精算装置4000へ移動して精算を行う。
【0099】
<処理の流れ>
図14は、実施形態3の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。関連付け部2020は、商品登録装置3000に対応する候補群の各精算装置4000において、その商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理が行えるか否かを判定する(S402)。上記精算処理が行える場合(S402:YES)、図14の処理はステップS404に進む。一方、上記精算処理が行えない場合(S402:NO)、図14の処理はステップS408に進む。
【0100】
ステップS404において、関連付け部2020は、「上記商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000であり、かつその商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行える」という条件を満たす精算装置4000の内の1つを、精算情報に関連付ける。
【0101】
一方、ステップS406において、関連付け部2020は、「上記商品登録装置3000の精算情報に基づく精算処理を行える」という条件を満たす精算装置4000の内の1つを、精算情報に関連付ける。
【0102】
<ハードウエア構成例>
実施形態3の情報処理装置2000のハードウエア構成は、例えば実施形態1の場合と同様に図7で表される。本実施形態において、前述したストレージ1080に含まれる各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムが含まれる。
【0103】
以上のように、本実施形態によれば、ある商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000において精算情報に基づく精算処理を行える場合、その商品登録装置3000の精算情報は、その商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000と関連付けられる。よって、その商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000が優先的に利用される。よって、実施形態1で述べたことと同様の理由により、顧客の視点から見た店舗の利便性が向上する。
【0104】
また本実施形態によれば、ある商品登録装置3000の精算情報に関連付ける精算装置4000が、その商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000の状況に応じて自動的に決定される。よって、店員が手動で精算装置4000を選択する手間を省きつつ、各精算装置4000の状況を考慮して精算装置4000の利用効率を向上させることができる。
【0105】
[実施形態4]
図15は、実施形態4に係る情報処理装置2000を例示するブロック図である。図15の点線は、商品登録装置3000と精算装置4000との対応関係を表している。さらに、図15において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。下記で説明する点を除き、実施形態4の情報処理装置2000が有する機能は、実施形態1から3の内のいずれかの情報処理装置2000が有する機能と同様である。
【0106】
実施形態4において、情報処理装置2000は、2種類の精算装置4000を扱う。第1の種類の精算装置4000は、記憶装置又はサーバ装置5000から、精算情報を特定するための精算情報IDを取得する。ここで、この記憶装置は、関連付け部2020が関連付け情報を記憶させる記憶部である。また、このサーバ装置5000は、関連付け部2020が関連付け情報を送信する記憶部である。第1の種類の精算装置4000は、いずれかの商品登録装置3000に対応する候補群に属する。
【0107】
一方、第2の種類の精算装置4000は、可搬媒体から精算情報IDを読み取る。第2の種類の精算装置4000は、どの候補群にも属さない。
【0108】
実施形態4の情報処理装置2000は識別情報出力部2060をさらに有する。識別情報出力部2060は、精算装置4000と精算情報との関連付けが行われた際に、その精算情報を特定する精算情報IDを出力する。
【0109】
情報処理装置2000が精算情報IDを出力する方法は、精算情報に関連付けられた精算装置4000の種類に依存する。具体的には、精算情報IDは以下のように出力される。
【0110】
精算情報に関連付けられた精算装置4000が、第1の種類の精算装置4000であるとする。この場合、識別情報出力部2060は、その精算情報の精算情報IDを記憶装置又はサーバ装置5000へ出力する。一方、精算情報に関連付けられた精算装置4000が、第2の種類の精算装置4000であるとする。この場合、識別情報出力部2060は、その精算情報の精算情報IDを可搬媒体に出力する。
【0111】
なお、可搬媒体に出力される精算情報IDは、精算情報そのものであってもよいし、精算情報と関連付けられているIDであってもよい。後者の場合、精算情報そのものは、例えば上述の記憶装置又はサーバ装置5000に記憶される。精算装置4000は、精算情報IDを取得した後、この精算情報IDと関連付けられている精算情報を、記憶装置又はサーバ装置から取得する。
【0112】
<可搬媒体について>
精算情報IDの出力先とする可搬媒体は、商品登録装置3000から出力される可搬媒体であってもよいし、顧客が予め持っている可搬媒体であってもよい。
【0113】
商品登録装置3000から出力される可搬媒体は、例えば紙やプラスチック等のシートである。識別情報出力部2060は、このシート上に精算情報IDを印字し、このシートを発行する。この場合、精算情報IDは各種のコード(文字列、バーコード、又は二次元コードなど)としてシート上に印字される。顧客は、商品登録装置3000によって発行されたシートを精算装置4000へ持って行き、そのシート上に印字された精算情報IDを精算装置4000に読み取らせる。なお上記シートは、使い捨てのものであってもよいし、再利用可能なリライト式カードなどであってもよい。
【0114】
顧客が予め持っている可搬媒体としては、様々なものが考えられる。例えば、この可搬媒体は、データを記録できる磁器ストライプカードやIC(Integrated Circuit)カードである。またこの可搬媒体は、IDを表す各種のコードを表示することができるカードであってもよい。さらに、この可搬媒体は、スマートフォンなどの携帯端末であってもよい。
【0115】
顧客が持つ可搬媒体が各種のカードである場合、例えばこのカードは顧客が有する会員カードである。
【0116】
顧客が持つ可搬媒体が携帯端末である場合、この携帯端末は、識別情報出力部2060から精算情報IDを取得して表示する機能を有する。この場合、まず識別情報出力部2060は、顧客の携帯端末に対して精算情報IDを送信する。そして、この携帯端末は、識別情報出力部2060によって送信された精算情報IDを受信し、受信した精算情報IDを表示画面上に表示する。この機能は、メーラなどの汎用アプリケーションによって実現されてもよいし、店舗から提供される専用アプリケーションによって実現されてもよい。
【0117】
<精算装置4000による精算情報の利用方法>
第1の種類の精算装置4000が精算情報を利用する方法は、実施形態1で説明した方法と同様である。
【0118】
一方、第2の種類の精算装置4000が精算情報を利用する方法は以下のようになる。まず、第2の種類の精算装置4000に対して精算情報が関連付けられた場合、精算情報を特定する精算情報IDが可搬媒体に出力される。顧客は、精算情報IDが出力された可搬媒体を持って、この精算情報IDを読み取ることができる任意の精算装置4000(第2の種類の精算装置4000)のところへ行き、その可搬媒体を精算装置4000へ読み取らせる。これにより、第2の種類の精算装置4000は、精算情報IDを取得する。精算情報IDを取得した精算装置4000は、この精算情報IDを利用して精算処理を行う。
【0119】
前述したように、精算情報IDは、精算情報そのものであってもよいし、精算情報と関連付けられたIDであってもよい。前者の場合、精算装置4000は、可搬媒体から精算情報そのものを読み取ることとなり、その精算情報を用いて精算処理を行う。一方、後者の場合、精算装置4000は、精算情報が記憶された記憶装置又はサーバ装置5000から、可搬媒体から読み取った精算情報IDと関連付けられている精算情報を取得する。
【0120】
<処理の流れ>
図16は、実施形態4の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。関連付け部2020は、精算情報と精算装置4000とを関連付ける(S502)。なお、精算情報に関連付ける精算装置4000としてどの精算装置4000を選択可能にするかを決定する処理など、ステップS502以前に行われる処理については、実施形態1から3のいずれかの情報処理装置2000と同様である。
【0121】
識別情報出力部2060は、精算情報に関連付けられた精算装置4000が、いずれかの商品登録装置3000に対応する候補群に属しているか否かを判定する(S504)。精算情報に関連付けられた精算装置4000が、いずれかの商品登録装置3000に対応する候補群に属している場合(S504:YES)、図16の処理はステップS506に進む。一方、精算情報に関連付けられた精算装置4000が、どの候補群にも属していない場合(S504:NO)、図16の処理はステップS508に進む。
【0122】
ステップS506において、識別情報出力部2060は、精算情報に対応付ける精算装置4000と通信可能に接続されている記憶装置又はサーバ装置5000に対し、精算情報IDを出力する。一方、S508において、識別情報出力部2060は、可搬媒体に対して精算情報IDを出力する。
【0123】
<ハードウエア構成例>
実施形態4の情報処理装置2000のハードウエア構成は、例えば実施形態1の場合と同様に図7で表される。本実施形態において、前述したストレージ1080に含まれる各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムがさらに含まれる。また、ストレージ1080は、識別情報出力部2060の機能を実現するプログラムモジュールをさらに記憶する。このプログラムモジュールは、他のプログラムモジュールと同様に、プロセッサ1040によって実行される。その結果、識別情報出力部2060の機能が実現される。
【0124】
<実施例>
本実施形態の情報処理装置2000の具体的な利用方法について説明する。図17は、実施形態4の実施例における商品登録装置3000及び精算装置4000のレイアウトを例示する図である。
【0125】
まず図17では、図4と同様に、各商品登録装置3000の顧客10の動線の付近に、その商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000が設置されている。これらに加え、さらに図17では、各商品登録装置3000の候補群の精算装置4000から離れた位置に、いずれの商品登録装置3000の候補群にも属さない精算装置4000-Aから4000-Dが設置されている。精算装置4000-Aから精算装置4000-Dは、可搬媒体から精算情報IDを読み取る機能を有する精算装置4000である。
【0126】
ここで、商品登録装置3000-1が精算情報と精算装置4000との関連付けを行う場合を例にとって説明する。まず、商品登録装置3000-1に対応する候補群である精算装置4000-1-1及び精算装置4000-1-2の少なくとも一方において、商品登録装置3000-1の精算情報に基づく精算処理が可能な状態であるとする。この場合、商品登録装置3000-1は、精算装置4000-1-1及び精算装置4000-1-2のうち、商品登録装置3000-1の精算情報に基づく精算処理が可能である精算装置4000に対し、精算情報を関連付ける。顧客10は、精算情報と関連付けられた精算装置4000へ移動し、代金の支払いなどを行う。
【0127】
一方、商品登録装置3000-1に対応する候補群に含まれる精算装置4000-1-1及び精算装置4000-1-2のいずれもが、商品登録装置3000-1の精算情報に基づく精算処理を行えない状態であるとする。この場合、商品登録装置3000-1は、商品登録装置3000-2に対応する候補群に属する精算装置4000-2-1及び精算装置4000-2-2、並びにどの候補群にも属さない精算装置4000-Aから精算装置40000-Dの内の1つに対し、精算情報を関連付ける。
【0128】
精算装置4000-2-1又は精算装置4000-2-2に対して精算情報を関連付ける場合において商品登録装置3000-1が行う動作は、精算装置4000-1-1又は精算装置4000-1-2に対して精算情報を関連付ける場合において商品登録装置3000-1が行う動作と同様である。そして、顧客10は、精算情報と関連付けられた精算装置4000へ移動し、代金の支払いなどを行う。
【0129】
一方、精算装置4000-Aから精算装置4000-Dのいずれかに対して精算情報を関連付ける場合、商品登録装置3000-1は、可搬媒体に対して精算情報IDを出力する。この場合、顧客10は、この可搬媒体を持って精算情報に関連付けられた精算装置4000へ移動する。そして顧客10は、この可搬媒体を精算装置4000に読み取らせ、代金の支払い等を行う。
【0130】
このように顧客10は、商品登録装置3000に対応する候補群の精算装置4000が利用できる場合、候補群の精算装置4000の内、商品登録装置3000によって指定された精算装置4000を利用する。一方、顧客10は、候補群の精算装置4000が利用できない場合、可搬媒体を用い、可搬媒体から精算情報IDを読み取ることができる任意の精算装置4000を利用する。
【0131】
可搬媒体から精算情報IDを読み取ることができる精算装置4000は、各商品登録装置3000で共有される。このように、各商品登録装置3000で共有できる精算装置4000を設置することで、どの商品登録装置3000が混雑した場合でも、その商品登録装置3000を利用した顧客を長い時間待たせることなく、精算装置4000を提供することができる。よって、精算装置4000の利用効率を高くすることができると共に、顧客にとっての商品の購入に要する時間を短くすることができる。
【0132】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記各実施形態の組み合わせ、及び上記実施形態以外の様々な構成を採用することもできる。
【0133】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報を、複数の精算装置の中の1つに関連付ける関連付け手段と、
前記精算情報に関連付けられる前記精算装置が、自装置に対応する候補群に属する精算装置の中から選択されるよう制御する制御手段と、
を有する情報処理装置。
2. 商品登録装置において精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報を、複数の精算装置の中の1つに関連付ける関連付け手段と、
前記精算情報に関連付けられる前記精算装置が、前記商品登録装置に対応する候補群に属する精算装置の中から選択されるよう制御する制御手段と、
を有する情報処理装置。
3. 前記制御手段は、前記精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する候補群の精算装置においてその精算情報に基づく精算処理を行えない場合、その精算情報に対して関連付ける前記精算装置を、その候補群に属さない精算装置の中からも選択可能とする1.又は2.に記載の情報処理装置。
4. 前記制御手段は、所定操作を受け付けた場合に、前記精算情報に対して関連付ける前記精算装置を、その精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する候補群に属さない精算装置の中からも選択可能とする1.又は2.に記載の情報処理装置。
5. 前記制御手段は、
前記精算情報に関連付ける前記精算装置の候補を表示する表示制御手段と、
前記表示した精算装置のうちの1つを選択する入力を受け付ける選択受付手段と、を有し、
前記表示制御手段は、
対象の精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する前記候補群に属する精算装置においてその精算情報に基づく精算処理が行える場合、その候補群に属さない精算装置を、選択不可の状態で表示するか又は表示せず、
その候補群に属する各精算装置においてその精算情報に基づく精算処理が行えない場合、その候補群に属さない精算装置を選択可能な状態で表示し、
前記関連付け手段は、前記選択受付手段が受け付けた入力によって示される精算装置に対して前記精算情報を関連付ける3.に記載の情報処理装置。
6. 前記制御手段は、
前記精算情報に関連付ける前記精算装置の候補を表示する表示制御手段と、
前記表示した精算装置のうちの1つを選択する入力を受け付ける選択受付手段と、を有し、
前記表示制御手段は、
前記所定操作を受け付けない場合、対象の精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する前記候補群に属さない精算装置を、選択不可の状態で表示するか又は表示せず、
前記所定操作を受け付けた場合、その候補群に属さない精算装置を選択可能な状態で表示し、
前記関連付け手段は、前記選択受付手段が受け付けた入力によって示される精算装置に対して前記精算情報を関連付ける4.に記載の情報処理装置。
7. 前記制御手段は、
前記精算情報に関連付ける前記精算装置の候補を表示する表示制御手段と、
前記表示した精算装置のうちの1つを選択する入力を受け付ける選択受付手段と、を有し、
前記制御手段は、対象の精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する前記候補群に属する精算装置を、その候補群に属さない精算装置よりも強調して表示する1.乃至5.いずれか一つに記載の情報処理装置。
8. 前記関連付け手段は、
対象の精算対象に係る商品の登録を行った装置に対応する前記候補群に属する各精算装置においてその精算情報に基づく精算処理が行える場合、その候補群に属する精算装置の内の1つを選択し、選択した精算装置にその精算情報を関連付け、
その候補群に属する各精算装置においてその精算情報に基づく精算処理が行えない場合、その候補群に属さない精算装置の内の1つを選択し、選択した精算装置にその精算情報を関連付ける1.又は2.に記載の情報処理装置。
9. 精算対象の商品の登録を行う装置に最も近い精算装置は、その精算対象の商品の登録を行う装置に対応する前記候補群に属する1.乃至8.いずれか一つに記載の情報処理装置。
10. いずれの前記候補群にも属さない精算装置が存在し、
当該情報処理装置は、前記関連付け手段によって精算装置に関連付けた精算情報の識別情報を出力する識別情報出力手段を有し、
前記識別情報出力手段は、
前記精算情報に、いずれかの前記候補群に属する精算装置が関連付けられた場合、その精算情報の識別情報を記憶手段又はサーバ装置へ出力し、
前記精算情報に、いずれの前記候補群にも属さない精算装置が関連付けられた場合、その精算情報の識別情報を可搬媒体に出力し、
いずれかの前記候補群に属する精算装置は、前記記憶手段又は前記サーバ装置から精算装置の識別情報を取得し、
いずれの前記候補群にも属さない精算装置は、前記可搬媒体から精算装置の識別情報を取得する1.乃至9.いずれか一つに記載の情報処理装置。
11. 複数の商品登録装置及び複数の精算装置を有する情報処理システムであって、
前記商品登録装置によって精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報を、複数の精算装置の中の1つに関連付ける関連付け手段と、
前記精算情報に関連付けられる前記精算装置が、その精算情報に係る商品の登録を行った商品登録装置に対応する候補群に属する精算装置の中から優先的に選択されるよう制御する制御手段と、
前記精算装置に関連付ける前記精算情報の識別情報を出力する識別情報出力手段と、を有し、
いずれの前記候補群にも属さない精算装置が存在し、
前記識別情報出力手段は、
いずれかの前記候補群に属する精算装置を精算情報に関連付ける場合、その精算情報の識別情報を記憶手段又はサーバ装置へ出力し、
いずれの前記候補群にも属さない精算装置を精算情報に関連付ける場合、その精算情報の識別情報を可搬媒体に出力し、
いずれかの前記候補群に属する精算装置は、前記記憶手段又は前記サーバ装置から精算情報の識別情報を取得し、
いずれの前記候補群にも属さない精算装置は、前記可搬媒体から精算情報の識別情報を取得する情報処理システム。
12. コンピュータを、1.乃至10.いずれか一つに記載の情報処理装置として動作させるプログラム。
13. コンピュータによって実行される制御方法であって、
精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報を、複数の精算装置の中の1つに関連付ける関連付けステップと、
前記精算情報に関連付けられる前記精算装置が、前記コンピュータに対応する候補群に属する精算装置の中から選択されるよう制御する制御ステップと、
を有する制御方法。
14. コンピュータによって実行される制御方法であって、
商品登録装置において精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報を、複数の精算装置の中の1つに関連付ける関連付けステップと、
前記精算情報に関連付けられる前記精算装置が、前記商品登録装置に対応する候補群に属する精算装置の中から選択されるよう制御する制御ステップと、
を有する制御方法。
15. 前記制御ステップは、前記精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する候補群の精算装置においてその精算情報に基づく精算処理を行えない場合、その精算情報に対して関連付ける前記精算装置を、その候補群に属さない精算装置の中からも選択可能とする13.又は14.に記載の制御方法。
16. 前記制御ステップは、所定操作を受け付けた場合に、前記精算情報に対して関連付ける前記精算装置を、その精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する候補群に属さない精算装置の中からも選択可能とする13.又は14.に記載の制御方法。
17. 前記制御ステップは、
前記精算情報に関連付ける前記精算装置の候補を表示する表示制御ステップと、
前記表示した精算装置のうちの1つを選択する入力を受け付ける選択受付ステップと、を有し、
前記表示制御ステップは、
対象の精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する前記候補群に属する精算装置においてその精算情報に基づく精算処理が行える場合、その候補群に属さない精算装置を、選択不可の状態で表示するか又は表示せず、
その候補群に属する各精算装置においてその精算情報に基づく精算処理が行えない場合、その候補群に属さない精算装置を選択可能な状態で表示し、
前記関連付けステップは、前記選択受付ステップが受け付けた入力によって示される精算装置に対して前記精算情報を関連付ける15.に記載の制御方法。
18. 前記制御ステップは、
前記精算情報に関連付ける前記精算装置の候補を表示する表示制御ステップと、
前記表示した精算装置のうちの1つを選択する入力を受け付ける選択受付ステップと、を有し、
前記表示制御ステップは、
前記所定操作を受け付けない場合、対象の精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する前記候補群に属さない精算装置を、選択不可の状態で表示するか又は表示せず、
前記所定操作を受け付けた場合、その候補群に属さない精算装置を選択可能な状態で表示し、
前記関連付けステップは、前記選択受付ステップが受け付けた入力によって示される精算装置に対して前記精算情報を関連付ける16.に記載の制御方法。
19. 前記制御ステップは、
前記精算情報に関連付ける前記精算装置の候補を表示する表示制御ステップと、
前記表示した精算装置のうちの1つを選択する入力を受け付ける選択受付ステップと、を有し、
前記制御ステップは、対象の精算情報に係る商品の登録を行った装置に対応する前記候補群に属する精算装置を、その候補群に属さない精算装置よりも強調して表示する13.乃至17.いずれか一つに記載の制御方法。
20. 前記関連付けステップは、
対象の精算対象に係る商品の登録を行った装置に対応する前記候補群に属する各精算装置においてその精算情報に基づく精算処理が行える場合、その候補群に属する精算装置の内の1つを選択し、選択した精算装置にその精算情報を関連付け、
その候補群に属する各精算装置においてその精算情報に基づく精算処理が行えない場合、その候補群に属さない精算装置の内の1つを選択し、選択した精算装置にその精算情報を関連付ける13.又は14.に記載の制御方法。
21. 精算対象の商品の登録を行う装置に最も近い精算装置は、その精算対象の商品の登録を行う装置に対応する前記候補群に属する13.乃至20.いずれか一つに記載の制御方法。
22. いずれの前記候補群にも属さない精算装置が存在し、
当該制御方法は、前記関連付けステップによって精算装置に関連付けた精算情報の識別情報を出力する識別情報出力ステップを有し、
前記識別情報出力ステップは、
前記精算情報に、いずれかの前記候補群に属する精算装置が関連付けられた場合、その精算情報の識別情報を記憶手段又はサーバ装置へ出力し、
前記精算情報に、いずれの前記候補群にも属さない精算装置が関連付けられた場合、その精算情報の識別情報を可搬媒体に出力し、
いずれかの前記候補群に属する精算装置は、前記記憶手段又は前記サーバ装置から精算装置の識別情報を取得し、
いずれの前記候補群にも属さない精算装置は、前記可搬媒体から精算装置の識別情報を取得する13.乃至21.いずれか一つに記載の制御方法。
23. 複数の商品登録装置及び複数の精算装置を有する情報処理システムによって実行される制御方法であって、
前記商品登録装置によって精算対象として登録された商品の精算処理に関する精算情報を、複数の精算装置の中の1つに関連付ける関連付けステップと、
前記精算情報に関連付けられる前記精算装置が、その精算情報に係る商品の登録を行った商品登録装置に対応する候補群に属する精算装置の中から優先的に選択されるよう制御する制御ステップと、
前記精算装置に関連付ける前記精算情報の識別情報を出力する識別情報出力ステップと、を有し、
いずれの前記候補群にも属さない精算装置が存在し、
前記識別情報出力ステップは、
いずれかの前記候補群に属する精算装置を精算情報に関連付ける場合、その精算情報の識別情報を記憶手段又はサーバ装置へ出力し、
いずれの前記候補群にも属さない精算装置を精算情報に関連付ける場合、その精算情報の識別情報を可搬媒体に出力し、
いずれかの前記候補群に属する精算装置は、前記記憶手段又は前記サーバ装置から精算情報の識別情報を取得し、
いずれの前記候補群にも属さない精算装置は、前記可搬媒体から精算情報の識別情報を取得する制御方法。
【0134】
この出願は、2015年2月27日に出願された日本出願特願2015-039629号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
図1
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