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特許7388654位置調整用金物とその製造方法及びそれを用いた立上りブロック構造とその施工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】位置調整用金物とその製造方法及びそれを用いた立上りブロック構造とその施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/18 20060101AFI20231121BHJP
   E04B 2/56 20060101ALI20231121BHJP
   E02D 27/00 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
E04G21/18 C
E04B2/56 632D
E02D27/00 C
E02D27/00 E
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020029434
(22)【出願日】2020-02-25
(65)【公開番号】P2021134501
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2023-01-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000150615
【氏名又は名称】株式会社長谷工コーポレーション
(73)【特許権者】
【識別番号】000110664
【氏名又は名称】ナンカイ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097515
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 実
(74)【代理人】
【識別番号】100136700
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 俊博
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 友幸
(72)【発明者】
【氏名】室田 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】小池 健治
(72)【発明者】
【氏名】道端 更姓
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-145708(JP,U)
【文献】特開2005-054405(JP,A)
【文献】特開昭47-041008(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0178556(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D27/00-27/52
E04B2/56-2/70
2/88-2/96
E04C1/00-1/42
E04G21/14-21/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端部の間で下面から上面へ貫通する中間孔又は端部で該下面から該上面へ延びる目地溝を有する中空ブロックの設置位置を調整するための位置調整用金物であって、
前記中空ブロックの設置高さを調整するための高さ調整用金物を備え、
前記高さ調整用金物は、同一平面上に延びる平板両端部と、該平板両端部の間で該平面からコの字型に突出しその中央に貫通孔を有する突出部と、を有する平板部材と、
前記貫通孔に、前記突出部の外面側から挿入され自由回転可能に固定された足付ナットと、を備え、
前記突出部を前記中間孔又は前記目地溝に下方から挿入することで前記中空ブロックの前記下面を前記平板両端部に載せる、位置調整用金物。
【請求項2】
前記突出部は、前記中間孔内又は前記目地溝に収まる大きさであり、
前記中空ブロックを前記平板両端部に載せたときに、前記足付ナットの上面が前記中空ブロックの前記中間孔又は前記目地溝の上端から突出しない大きさである、請求項1に記載の位置調整用金物。
【請求項3】
前記貫通孔は、前記突出部の前記外面側から内側へ向けて直径が拡張するテーパを有する、請求項1又は2に記載の位置調整用金物。
【請求項4】
前記中空ブロックの水平位置を調整するための固定金物を備え、
前記固定金物は、長手方向に延びる中孔を有する天板と、
前記天板の長手方向両端部から垂直に延びる一対の側板と、を有し、
前記一対の側板の間の距離は、前記中空ブロックの幅と等しい、請求項1~3のうちの何れか一項に記載の位置調整用金物。
【請求項5】
請求項1~4のうちの何れか一項に記載の位置調整用金物の製造方法であって、
前記平板部材と前記足付ナットを準備し、
前記突出部の前記外面側から前記貫通孔に前記足付ナットの足部を挿入し、
前記突出部の内側から前記足部に圧力をかけ該足部の直径を拡張させて高さ調整用金物とする、位置調整用金物の製造方法。
【請求項6】
請求項1~4のうちの何れか一項に記載の位置調整用金物を用いた立上りブロック構造の施工方法であって、
(C1)床面に鉛直に立設するアンカーボルトの上端部に前記高さ調整用金物を前記突出部の内側から近付け、前記足付ナットを前記アンカーボルトに螺合させ、
(C2)次いで、前記アンカーボルトと前記高さ調整用金物の前記突出部を下方から前記中間孔又は前記目地溝に挿入し、前記中空ブロックの前記下面を前記平板両端部に載せ、
(C3)次に、前記中空ブロックの上から前記中間孔又は前記目地溝を介して前記足付ナットを回転させ、前記中空ブロックの設置高さを調整する、立上りブロック構造の施工方法。
【請求項7】
請求項4に記載の位置調整用金物を用いた立上りブロック構造の施工方法であって、
(C1)床面に鉛直に立設するアンカーボルトの上端部に前記高さ調整用金物を前記突出部の内側から近付け、前記足付ナットを前記アンカーボルトに螺合させ、
(C2)次いで、前記アンカーボルトと前記高さ調整用金物の前記突出部を下方から前記中間孔又は前記目地溝に挿入し、前記中空ブロックの前記下面を前記平板両端部に載せ、
(C3)次に、前記中空ブロックの上から前記中間孔又は前記目地溝を介して前記足付ナットを回転させ、前記中空ブロックの設置高さを調整し、
(C4)(C3)の後に、前記固定金物の前記中孔に前記アンカーボルトを通して前記中空ブロックの水平位置を調整し、ナットで前記固定金物を固定し、
(C5)次いで、前記中空ブロックの側面と前記床面の隙間を漏防止材で塞ぎ、
(C6)次に、前記中空ブロックの上から前記中間孔又は前記目地溝の内部及び前記中空ブロックと前記床面の間にグラウト材を充填し、
(C7)前記グラウト材の硬化後に、前記固定金物を前記アンカーボルトから外す、立上りブロック構造の施工方法。
【請求項8】
両端部の間で下面から上面へ貫通する中間孔又は端部で該下面から該上面へ延びる目地溝を有する中空ブロックの設置位置を調整するための位置調整用金物の製造方法であって、
(P1)金属製の平板の平板両端部の間に貫通孔を開け、
(P2)前記貫通孔が中央に位置するように金属製の平板を屈曲してコの字型に突出させて突出部を形成し、前記平板両端部を同一平面上に延ばして平板部材とし、
(P3)前記貫通孔に、前記突出部の外面側から足付ナットの足部を挿入し、
(P4)前記突出部の内側から足部に圧力をかけ該足部の直径を拡張させて高さ調整用金物とする、位置調整用金物の製造方法。
【請求項9】
請求項1~3のうちの何れか一項に記載の位置調整用金物を備える、立上りブロック構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空ブロックを用いて立上り部を設けるための位置調整用金物とその製造方法及びそれを用いた立上りブロック構造とその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ALCパネル(高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートを板状に成形したもの)等の壁パネルを立設するには、立上り部を床面上に施工する必要がある。立上り部を施工する方法として、型枠を用いてコンクリートで成型する方法、モルタルで立上り部を成型する方法、中空ブロックを用いる方法等がある。
【0003】
図1は、従来の施工方法による立上り部30,40,50,60の断面図である。図1(A),図1(B)は、モルタル36で成型する立上り部30,40である。
当初は、図1(A)に示すように、壁パネル31を建物の構造躯体のコンクリートスラブ32に取り付ける方法として、壁パネル31の小口31aを支持するL形鋼33の側面を、コンクリートスラブ32に固定した別のL形鋼34の立ち上がり側面に溶接して固定していた。この施工方法で施工する際には、まず、L形鋼34をコンクリートスラブ32にアンカーボルト35で固定し、次いで、壁パネル31を支持するL形鋼33の側面をコンクリートスラブ32に固定されているL形鋼34に溶接で固定する。その後、2つのL形鋼33,34の間にモルタル36を詰め、上側のL形鋼33に壁パネル31を載せて、固定していた。
【0004】
しかし、立上り部30を設ける床32が水平な平滑面とは限らないため、立上り部30の施工には、レベル調整(高さ調整)作業が必要である。この方法でレベル調整するには、まず壁パネル31を支持するL形鋼33を他の物の上に置いて所定の高さに調整し、L形鋼33を浮かせた状態でL形鋼34に溶接する。そのためこの方法によるレベル調整には、手間がかかっていた。
【0005】
図1(B)の施工方法は、コンクリートスラブ32に固定するL形鋼34を用いない方法である。
まず、壁パネル31の小口31aを支持するL形鋼33自体を、コンクリートスラブ32に立設したアンカーボルト41で固定する。高さ調整は、L形鋼33の下部を支持するナット42を回転させることで行っていた。その後は、L形鋼33とコンクリートスラブ32との間にモルタル36を詰め、L形鋼33の上に壁パネル31を固定していた。
このような図1(A),図1(B)に記載した立上り部の施工方法は、例えば特許文献1に開示されている。
【0006】
また、図1(C),図1(D)は、中空ブロック51を用いた従来の施工方法で施工した立上り部50,60の断面図である。
中空ブロック51を用いた立上り部50,60の施工方法には、型枠の建込や解体等の工事を省略でき、工期を短縮できるという長所がある。この施工方法には、中空ブロック51を先付してからコンクリートスラブ32のコンクリートを打設する先付工法(図1(C))と、コンクリートを打設した後に中空ブロック51を設置する後付工法(図1(D))とがある。先付工法は、例えば、非特許文献1に開示されており、後付工法は、例えば特許文献2に開示されている。
【0007】
図1(C)に示した先付工法では、まず中空ブロック51にレベル調整用の先付金物52を取り付け、次に図示しない調整台や配筋と先付金物52によって中空ブロック51を所定の高さに調整する。このとき、先付金物52の鍔52aを配筋に載せて溶接してもよい。その後、中空ブロック51の下面51aより上方にコンクリートスラブ32の上面32aが位置するように、コンクリートを打設する。
【0008】
図1(D)に示した後付工法では、先に床のコンクリートスラブ32を施工し、その後に、そのコンクリートスラブ32にアンカーボルト61を固定する。次いで、アンカーボルト61にレベル調整用のレベル金物62を螺合し、それを所定の高さに位置調整する。その後、中空ブロック51の中間孔51bからアンカーボルト61を貫通させて、中空ブロック51の下面をレベル金物62で支持する。次いで、中間孔51bからグラウト材63を注入してコンクリートスラブ32と中空ブロック51の間にグラウト材63を充填して施工していた。したがって、この図のレベル金物62は、レベル金物自体にネジ山が切ってあり、このレベル金物62を回転させることでレベル調整できるようになっていた。
【0009】
このように、中空ブロック51を用いた立上り部50,60の施工方法では、いずれも、レベル調整用の金物52,62の上に中空ブロック51を載せることで、中空ブロック51の設置精度を確保していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開2010-116769号公報
【文献】特開2005-54405号公報
【非特許文献】
【0011】
【文献】http://con2019.naigai-technos.co.jp/pdf/oLUtVSUW2S1535500511.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上述したように、中空ブロック51を用いた立上り部50,60(非特許文献1,特許文献2)は、レベル調整用の金物52,62の上に中空ブロック51を載せる構造となっている。レベル調整が、中空ブロック51を載せた後に必要となったとしても、レンチ等の工具が、ブロック自体や先付金物52の鍔52a、コンクリートスラブ32にあたり、先付金物52の下面を支持するナット42やレベル金物62を回転させることが出来ない。そのため中空ブロック51のレベル(中空ブロック51の高さ)の決定は、中空ブロック51を金物52,62の上に設置する前に行わなければならなかった。また、中空ブロック51を設置した後にレベル調整が必要となった場合には、一旦、中空ブロック51を外さなければならいため、レベル調整作業は煩雑であった。
【0013】
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、中空ブロックを設置した後であっても、中空ブロックの設置位置の調整を容易に行うことができる位置調整用金物とその製造方法及びそれを用いた立上りブロック構造とその施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、両端部の間で下面から上面へ貫通する中間孔又は端部で該下面から該上面へ延びる目地溝を有する中空ブロックの設置位置を調整するための位置調整用金物であって、
前記中空ブロックの設置高さを調整するための高さ調整用金物を備え、
前記高さ調整用金物は、同一平面上に延びる平板両端部と、該平板両端部の間で該平面からコの字型に突出しその中央に貫通孔を有する突出部と、を有する平板部材と、
前記貫通孔に、前記突出部の外面側から挿入され自由回転可能に固定された足付ナットと、を備え、
前記突出部を前記中間孔又は前記目地溝に下方から挿入することで前記中空ブロックの前記下面を前記平板両端部に載せる、位置調整用金物が提供される。
【0015】
また、本発明によれば、上述の位置調整用金物の製造方法であって、
前記平板部材と前記足付ナットを準備し、
前記突出部の前記外面側から前記貫通孔に前記足付ナットの足部を挿入し、
前記突出部の内側から前記足部に圧力をかけ該足部の直径を拡張させて高さ調整用金物とする、位置調整用金物の製造方法が提供される。
【0016】
また、本発明によれば、上述の位置調整用金物を用いた立上りブロック構造の施工方法であって、
(C1)床面に鉛直に立設するアンカーボルトの上端部に前記高さ調整用金物を前記突出部の内側から近付け、前記足付ナットを前記アンカーボルトに螺合させ、
(C2)次いで、前記アンカーボルトと前記高さ調整用金物の前記突出部を下方から前記中間孔又は前記目地溝に挿入し、前記中空ブロックの前記下面を前記平板両端部に載せ、
(C3)次に、前記中空ブロックの上から前記中間孔又は前記目地溝を介して前記足付ナットを回転させ、前記中空ブロックの設置高さを調整する、立上りブロック構造の施工方法が提供される。
【0017】
また、本発明によれば、両端部の間で下面から上面へ貫通する中間孔又は端部で該下面から該上面へ延びる目地溝を有する中空ブロックの設置位置を調整するための位置調整用金物の製造方法であって、
(P1)金属製の平板の平板両端部の間に貫通孔を開け、
(P2)前記貫通孔が中央に位置するように金属製の平板を屈曲してコの字型に突出させて突出部を形成し、前記平板両端部を同一平面上に延ばして平板部材とし、
(P3)前記貫通孔に、前記突出部の外面側から足付ナットの足部を挿入し、
(P4)前記突出部の内側から足部に圧力をかけ該足部の直径を拡張させて高さ調整用金物とする、位置調整用金物の製造方法が提供される。
【0018】
また、本発明によれば、上述の位置調整用金物を備える、立上りブロック構造が提供される。
【発明の効果】
【0019】
上述した本発明によれば、高さ調整用金物の平板部材が、同一平面上に延びる平板両端部と、その間でコの字型に突出する突出部と、を有し、足付ナットが、平板部材の突出部の中央に、自由回転可能にその外面側から固定されている。中空ブロックを高さ調整用金物に載せる際には、突出部を中空ブロックの下方から中間孔又は目地溝に挿入することで、平板両端部に中空ブロックを載せる。これにより施工時には、足付ナットが平板部材より上側に位置する(平板部材の上に足付ナットが露出している)こととなるので、中間孔や目地溝越しに、中空ブロックの上から足付ナットを回転することができる。
【0020】
その上、平板部材の突出部は、施工時に上側となる方向へ突出しており、その上端(突出部の中央)に足付ナットが取り付けられている。そのため、平板部材は、中空ブロックの中間孔又は目地溝の中で足付ナットを上方へ持ち上げるような形状となっているため、中空ブロックを高さ調整用金物に載せたときに、中空ブロックの中間孔の上側の開口の近くに足付ナットが位置する。
したがって、中空ブロックを高さ調整用金物に載せた後であっても、中空ブロックの上から足付ナットを容易に回転させることができる。
【0021】
また、足付ナットが、平板部材に対して自由回転可能に取り付けられているので、足付ナットを回転しても平板部材は回転しない。
そのため、中空ブロックの水平方向の位置決めが完了した後であっても、平板部材に載った中空ブロックを回転させることなく足付ナットを回転させることができる。
【0022】
したがって、中空ブロックの上から中間孔や目地溝越しに足付ナットを容易に回転させることができるので、中空ブロックを高さ調整用金物の上に設置した後であっても、中空ブロックの設置高さの調整を容易に行うことができる。
また、それにより立上りブロック構造を容易に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】従来の施工方法による立上り部の断面図である。
図2】第1実施形態の高さ調整用金物の説明図である。
図3】高さ調整用金物が設置高さを調整する対象である中空ブロックの説明図である。
図4】第1実施形態の固定金物の説明図である。
図5】第1実施形態の高さ調整用金物を構成する足付ナットの平面図、正面図、及び縦断面図である。
図6】第1実施形態の平板部材の説明図である。
図7】第1実施形態の高さ調整用金物の製造方法の説明図である。
図8】第1実施形態の高さ調整用金物を備えた立上りブロック構造の施工方法の説明図である。
図9】第1実施形態の高さ調整用金物を備えた立上りブロック構造の施工方法の説明図である。
図10】完成した第1実施形態の立上りブロック構造とその上に立設した壁パネルの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0025】
(第1実施形態)
本実施形態の位置調整用金物12は、高さ調整用金物10を備える。
図2は、第1実施形態の高さ調整用金物10の説明図である。図2(A)は正面図であり、図2(B)は平面図である。
高さ調整用金物10は、金属製の平板部材1と、平板部材1の突出部1aに自由回転可能に固定された足付ナット2を備える。
【0026】
図2(A)に示すように平板部材1の平板両端部1bは、突出部1aのコの字型の両端から、同一平面上に延びている。貫通孔1cが設けられた突出部1aの平面と、平板両端部1bの平面は、平行であることが好ましい。
平板部材1は、平板両端部1bの間に、正面から見たときに平板両端部1bの平面からコの字型に突出する突出部1aを有する。突出部1aは、この図に示すように、平板部材1の中心から平板端部1bの一方側へずれた位置にあってもよい。しかしそれに限らず、突出部1aは、平板部材1の中心に位置していてもよい。
【0027】
図2(B)に示すように、突出部1aの中央には、貫通孔1cが設けられている。
なお、以下の説明において、コの字型に三方を囲まれた突出部1aの内側を「内側」と呼び、突出部1aの外面側を「外面側」と呼ぶ。
【0028】
足付ナット2は、平板部材1の貫通孔1cに、突出部1aの外面側から挿入され、貫通孔1cに自由回転可能に固定されている。足付ナット2は、雌ねじ2dがきられたナット孔2cの両端が開口している貫通ナットであることが好ましい。
【0029】
図3は、高さ調整用金物10が設置高さを調整する対象である中空ブロック3の説明図である。図3(A)は、中空ブロック3の斜視図である。図3(B)は、高さ調整用金物10の使用例の説明図である。
この中空ブロック3は、空洞を一部に有するブロックである。例えば、この中空ブロック3は、図3(A)に示すように、その両端部3cの間で下面3aから上面3bへ貫通する中間孔3dを有するものであってもよい。もしくは中空ブロック3は、中空ブロック3の端部3cに中空ブロック3の下面3aから上面3bへ延びる目地溝3eを有するものであってもよい。中間孔3dと目地溝3eの双方が中空ブロック3に設けられていてもよい。
【0030】
中空ブロック3を高さ調整用金物10に載せるときは、図3(B)のように、中間孔3d又は目地溝3eの下方から、アンカーボルト5と平板部材1の突出部1aを挿入することで、中空ブロック3の下面3aを平板両端部1bの上に載せる。
【0031】
この構成により、足付ナット2を突出部1aの内側からアンカーボルト5に螺合させることで、図3(B)のように、アンカーボルト5に高さ調整用金物10を取り付けることができる。足付ナット2は、平板部材1に対して自由回転可能に設けられているため、平板部材1を回転させずに足付ナット2だけを回転させることによって、高さ調整用金物10の高さを調整することができる。
【0032】
高さ調整用金物10は、中空ブロック3を平板部材1の平板両端部1bに載せたときに、足付ナット2の上面が中空ブロック3の中間孔3dの上端から突出しない大きさであることが好ましい。また、平板部材1のコの字型の突出部1aは、この図のように、中空ブロック3の中間孔3dや目地溝3eに挿入できる大きさとなっている。
【0033】
これにより図3(B)に示すように、アンカーボルト5の上端部5aを、中空ブロック3の下面3aから上面3bへ向けて中間孔3dや目地溝3eに貫通させることで、中空ブロック3の下面3aを高さ調整用金物10の平板両端部1bに載せることができる。この状態の高さ調整用金物10と中空ブロック3を上から見ると、中空ブロック3の中間孔3dや目地溝3eの中で、平板部材1の突出部1aが上方に突出し、足付ナット2が突出部1aの上に露出している。突出部1aは、平板両端部1bから上方に突出しているので、中空ブロック3の中間孔3dや目地溝3eの上方側開口の近くに足付ナット2が位置する。
【0034】
その上、足付ナット2が平板部材1に対して自由回転可能に取り付けられているので、平板部材1に載せた中空ブロック3を回転させずに足付ナット2を回転させることが出来る。これにより立上りブロック構造20の施工者は、中空ブロック3を平板部材1の上に載せた後であっても、中空ブロック3の上から中間孔3dや目地溝3e越しに足付ナット2を回転させるのが容易なので、中空ブロック3の設置高さを容易に調整することができる。
【0035】
また、本実施形態の位置調整用金物12は、固定金物7を備えることが好ましい。
図3(B)に示すように、中空ブロック3の設置高さを決定した後には、中空ブロック3の水平方向又は上下方向の位置を、固定金物7で固定することが好ましい。
【0036】
図4は、固定金物7の説明図である。固定金物7は、天板7aと、天板7aの両端から垂直に延びる一対の側板7bを有する金属製の板状部材である。一対の側板間の距離は、中空ブロック3の幅(図3(B)の左右方向の厚み)に等しい。それにより、固定金物7は、中空ブロック3の上面3bに嵌まる形状となっている。
以下の説明において、側板7bに直交する方向を固定金物7の長手方向とする。
【0037】
固定金物7の中央部には、アンカーボルト5を通せる大きさの中孔7cが設けられている。中孔7cは、固定金物7の長手方向に延びた楕円形状又は矩形であることが好ましい。これにより、中孔7cに沿ってアンカーボルト5が通る位置を長手方向に変えることで、中空ブロック3の幅方向の位置を調整することができる。中空ブロック3の位置が決まった時点で、固定金物7の上からアンカーボルト5にナット7dを螺合させ、固定金物7を中空ブロック3に押し付けて固定する。
このように、位置調整用金物12は、高さ調整用金物10によって高さ方向の位置を調整することができるとともに、固定金物7によって中空ブロック3の水平方向の位置を固定することができる。それにより、位置調整用金物12は、中空ブロックを設置した後であっても、中空ブロックの設置位置の調整を容易に行うことができる。
【0038】
なお、位置調整用金物12の固定金物7は、金属製の平板に中孔7cを開け、その長手方向の両端部を同じ方向へ垂直に折り曲げて側板7bを形成することで、製造することが好ましい。
【0039】
次に、本実施形態の位置調整用金物12の高さ調整用金物10の製造方法について説明する。
まず、平板部材1と足付ナット2を準備する。
【0040】
図5は、第1実施形態の高さ調整用金物10を構成する足付ナット2の平面図(図5(A))、正面図(図5(B))、及び縦断面図(図5(C))である。
足付ナット2は、図5(A)では、六角形の頭部2bと、頭部2bの中心に設けられたナット孔2cを有する。ナット孔2cの内周面には、アンカーボルト5に螺合する雌ねじ2dがきられている。なお、頭部2bの平面図の形状は、六角形の他、矩形や円形であってもよい。
【0041】
図5(B)に示すように、足付ナット2の足部2aは、頭部2bのナット孔2cを有する端面2eの中心からナット孔2cの延びる方向の一方へ延びる。足部2aの外側面は、平滑な円筒面、円錐面、又は円筒面と円錐面を組み合わせた形状であることが好ましい。足部2aの最大直径は、足付ナット2の頭部2bの直径より小さく、かつ、平板部材1の貫通孔1cの最小直径よりわずかに小さく設けられている。つまり、足部2aの最大直径は、足部2aを貫通孔1cに嵌めた後に、平板部材1に対して足付ナット2を容易に回転させることができ、かつ、圧力Fをかけて足部2aの先端部を潰し、足部2aを外側へ拡張させたときに、その拡張した部分の最大直径が平板部材1の貫通孔1cの最小直径より大きくなるように設けられている。言い換えると、平板部材1の貫通孔1cに足付ナット2の足部2aを嵌めて、平板部材1の突出部1aの内側から足部2aの先端に圧力Fをかければ、足部2aの変形によって足部2aが貫通孔1cから抜けなくなる大きさに、足部2aと貫通孔1cが設けられている。
【0042】
なお、ナット孔2cは、図5(C)に示すように、頭部2bから足部2aにかけて連続して貫通している。足付ナット2は、例えば、かしめナットであってもよい。かしめナットを足付ナット2として使用する場合は、足部2aの直径が貫通孔1cより小さいものを選択する。
【0043】
図6は、第1実施形態の平板部材1の説明図である。図6(A)は、平板部材1の材料となる平板1dの平面図であり、図6(B)は図6(A)のG-G断面図である。
(P1)まず、図6(A)に示すように金属製の平板1dを準備し、平板両端部1bの間に貫通孔1cを開ける。貫通孔1cの直径は、足付ナット2の頭部2bより小さく、その足部2aより大きい大きさである。
【0044】
このとき貫通孔1cは、図6(B)に示すように、完成した平板部材1の突出部1aの外面側となる面(この図における上面)から突出部1aの内側となる面(この図における下面)にかけて直径が拡張するテーパ1eを有していることが好ましい。
【0045】
(P2)次に、(P1)で開けた貫通孔1cが中央に位置するように、平板1dをコの字型に屈曲して、突出部1aを形成する。このとき、平板両端部1bが同一平面上に延びる形状になるように平板1dを屈曲させる。屈曲させた平板1dを、平板部材1とする。
なお、(P1)と(P2)の順序は逆でもよい。
【0046】
上述した(P1)と(P2)の工程により、平板部材1を準備することができる。
図6(C)は、平板部材1の平面図であり、図6(D)は正面図である。平板部材1は、同一平面上に延びる平面を有する平板両端部1bと、平板両端部1bの間でコの字型に突出する突出部1aを有し、突出部1aの中央には、貫通孔1cが設けられている。
突出部1aは、中間孔3d内又は目地溝3eに収まる大きさである。好ましくは、突出部1aのコの字形状の両端間の距離(すなわち突出部1aの平板両端部1bに垂直な外側面間の距離)が、中空ブロック3の中間孔3dの幅よりわずかに小さいとよい。それにより、中空ブロック3の水平方向の位置決めが容易となる。
また、平板部材1の一方の端部1bから他方の端部1bまでの長さ(この図の左右方向の平板部材1の長さ)は、突出部1aが中間孔3d又は目地溝3eの内部のどの位置にあっても、平板両端部1bで中空ブロック3の下面3aを支持できる長さとなっていることが好ましい。
【0047】
図7は、第1実施形態の高さ調整用金物10の製造方法の説明図である。図7(A)から図7(C)にかけて、時間が経過する。また、図7(D)は、図7(C)の縦断面図である。
(P3)まず図7(A)に示すように、足付ナット2の足部2aを、平板部材1の貫通孔1cに突出部1aの外面側(図の上側)から挿入する。
【0048】
(P4)次に、図7(B)のように、足付ナット2の足部2aに、正面図でコの字型となっている平板部材1の突出部1aの内側から圧力Fをかけ、足部2aの先端部を貫通孔1cの外側へ向けて潰す。それにより、図7(C)、(D)に示すように、足部2aの先端部の直径を拡張させることができる。
このとき、平板部材1の貫通孔1cにテーパ1eを設けることで、足付ナット2の足部2aに圧力Fをかけたときに、足部2aの先端部の直径を拡張させやすくすることが出来る。つまり、例えば、突出部1aの内側からの圧力Fによって、足付ナット2の足部2aの外周面が、テーパ1eを有する平板部材1の貫通孔1cの側面に押し付けられ、足部2aの外側が変形し、貫通孔1cの辺縁へ向けて拡張する。これにより足部2aの最大直径が貫通孔1cの最小直径(この図の貫通孔1cの上方側の開口の直径)よりも大きくなるため、足付ナット2を平板部材1に自由回転可能に固定することができる。
【0049】
また、たとえ足部2aに、平板部材1の突出部1aの内側で折れ曲がるほどの長さが無かったとしても、足部2aの先端部の直径が貫通孔1cの最小直径よりわずかでも大きく拡張できれば、足部2aの先端部を突出部1aの内側に留めることが出来る。したがって、突出部1aの外面側から内側にかけて直径が拡張するテーパ1eを、貫通孔1cの側面に有することにより、容易に足付ナット2を平板部材1に取り付けることが出来る。
【0050】
次に、本実施形態の高さ調整用金物10を備えた立上りブロック構造20の施工方法について説明する。
図8図9は、第1実施形態の高さ調整用金物10を備えた立上りブロック構造20の施工方法の説明図である。図8(A)から図9(D)にかけて時間が経過する。
【0051】
(C1)まず、図8(A)に示すように、床面4にアンカーボルト5を鉛直に立設する。アンカーボルト5には、足付ナット2と螺合する雄ねじが切られている。また、床面4は、コンクリートスラブであってもよい。
次に、図8(B)に示すように、高さ調整用金物10を、アンカーボルト5の上端部5aに突出部1aの内側から近付け、足付ナット2を突出部1aの内側からアンカーボルト5に螺合させる。
【0052】
(C2)次いで、図8(C)に示すように、アンカーボルト5と高さ調整用金物10の突出部1aを下方から中間孔3d又は目地溝3eに挿入し、中空ブロック3の下面3aを平板両端部1bに載せる。
【0053】
(C3)次に、図8(D)のように、中空ブロック3の上から中間孔3d又は目地溝3eを介して足付ナット2を回転させ、中空ブロック3の設置高さを調整する。例えば、この図では、電動工具21に取り付けたソケット22をアンカーボルト5ごと足付ナット2の頭部2bに被せて足付ナット2を回転させている。
【0054】
これにより、中空ブロック3を設置した後であっても、中空ブロック3の上から中間孔3dや目地溝3e越しに足付ナット2を容易に回転させることができる。それにより中空ブロック3の設置高さの調整を容易に行うことができる。
【0055】
(C4)次に、(C3)で中空ブロック3の高さを決定した後に、図9(A)に示すように固定金物7を用いて中空ブロック3の水平位置を固定する。具体的には、固定金物7の中孔7cにアンカーボルト5を通して中空ブロック3の上面3bに嵌める。中空ブロック3を幅方向(この図の左右方向)に動かす際には、固定金物7ごと中空ブロック3を楕円形状又は矩形の中孔7cに沿って幅方向に動かす。中空ブロック3の長さ方向(この図の紙面に垂直な方向)に中空ブロック3を水平移動する場合は、中空ブロック3に対する固定金物7が嵌まる位置を長手方向に動かす。中空ブロック3の水平位置が確定したら、ナット7dを締め、固定金物7を中空ブロック3に押し付けて固定する。
これにより、高さ調整用金物10によって中空ブロック3の高さが固定され、固定金物7によって中空ブロック3の水平位置が固定される。
【0056】
(C5)次いで、図9(A)に示すように、中空ブロック3の側面と床面4の隙間を、漏防止材8で塞ぐ。漏防止材8は、バックアップ材やシーリングでもよく、型枠であってもよい。
【0057】
図9(C)は、完成した第1実施形態の立上りブロック構造20の断面図であり、図9(D)は、立上りブロック構造20とその上に立設した壁パネル11の部分断面図である。また、図10は、(A)完成した第1実施形態の立上りブロック構造20と(B)その上に立設した壁パネル11の斜視図である。壁パネル11は、例えばALCパネルであってもよい。
(C6)(C5)の次に、中空ブロック3の上から、中間孔3d又は目地溝3eの内部にグラウト材9を流し込み、中間孔3d又は目地溝3eの内部及び中空ブロック3と床面4の間にグラウト材9を充填する。
【0058】
(C7)グラウト材9の硬化後に、図9(C)と図10(A)のように、固定金物7をアンカーボルト5から外す。
【0059】
この方法により、中空ブロック3を置いた後に、中空ブロック3を置いたまま、中空ブロック3の高さと水平位置を調整することができる。それにより、中空ブロック3の位置調整が容易となるため、容易に立上りブロック構造20を施工することができる。
【0060】
なお、上述した方法に限らず、(C3)の後に、中空ブロック3の下面3aより上方にコンクリートスラブの上面が位置するように、床面4の上と中空ブロック3の中間孔3dの中及び目地溝3eの中に、グラウト材9を打設してもよい。
【0061】
上述した本発明によれば、高さ調整用金物10の平板部材1が、同一平面上に延びる平板両端部1bと、その間でコの字型に突出する突出部1aと、を有し、足付ナット2が、平板部材1の突出部1aの中央に、自由回転可能にその外面側から固定されている。中空ブロック3を高さ調整用金物10に載せる際には、突出部1aを中空ブロック3の下方から中間孔3d又は目地溝3eに挿入することで、平板両端部1bに中空ブロック3を載せる。これにより施工時には、足付ナット2が平板部材1より上側に位置する(平板部材1の上に足付ナット2が露出している)こととなるので、中間孔3dや目地溝3e越しに、中空ブロック3の上から足付ナット2を回転することができる。
【0062】
その上、平板部材1の突出部1aは、施工時に上側となる方向へ突出しており、その上端(突出部1aの中央)に足付ナット2が取り付けられている。そのため、平板部材1は、中空ブロック3の中間孔3d又は目地溝3eの中で足付ナット2を上方へ持ち上げるような形状となっているため、中空ブロック3を高さ調整用金物10に載せたときに、中空ブロック3の中間孔3dの上側の開口の近くに足付ナット2が位置する。
したがって、中空ブロック3を高さ調整用金物10に載せた後であっても、中空ブロック3の上から足付ナット2を容易に回転させることができる。
【0063】
また、足付ナット2が、平板部材1に対して自由回転可能に取り付けられているので、足付ナット2を回転しても平板部材1は回転しない。
そのため、中空ブロック3の水平方向の位置決めが完了した後であっても、平板部材1に載った中空ブロック3を回転させることなく足付ナット2を回転させることができる。
【0064】
したがって、中空ブロック3の上から中間孔3dや目地溝3e越しに足付ナット2を容易に回転させることができるので、中空ブロック3を高さ調整用金物10の上に設置した後であっても、中空ブロック3の設置高さの調整を容易に行うことができる。
また、それにより立上りブロック構造20を容易に施工することができる。
【0065】
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0066】
1 平板部材、1a 突出部、1b 端部、1c 貫通孔、1d 平板、1e テーパ、
2 足付ナット、2a 足部、2b 頭部、2c ナット孔、
2d 雌ねじ、2e 端面、
3 中空ブロック、3a 下面、3b 上面、3c 端部、
3d 中間孔、3e 目地溝、4 床面、
5 アンカーボルト、5a 上端部、
7 固定金物、7a 天板、7b 側板、7c 中孔、7d ナット、
8 漏防止材、9 グラウト材、
10 高さ調整用金物、
11 壁パネル、12 位置調整用金物、
20 立上りブロック構造、
21 電動工具、22 ソケット、
30 モルタルで成型した従来の立上り部、
31 壁パネル、31a 小口、32 コンクリートスラブ(床)、
32a 上面、33 壁パネルの小口を支持するL形鋼、
34 コンクリートスラブに固定したL形鋼、35 アンカーボルト、36 モルタル、
40 モルタルで成型した従来の立上り部、41 アンカーボルト、42 ナット、
50 中空ブロックを用いた従来の先付工法による立上り部、
51 中空ブロック、51a 下面、51b 中間孔、
52 レベル調整用の先付金物、52a 鍔、
60 中空ブロックを用いた従来の後付工法による立上り部、
61 アンカーボルト、62 レベル金物、63 グラウト材、F 圧力
図1
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