(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】健康管理支援装置、健康管理支援方法、健康管理支援端末、健康管理支援システム、プログラム、および記録媒体
(51)【国際特許分類】
G16H 20/60 20180101AFI20231121BHJP
G16H 50/30 20180101ALI20231121BHJP
【FI】
G16H20/60
G16H50/30
(21)【出願番号】P 2022524894
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(86)【国際出願番号】 JP2021007548
(87)【国際公開番号】W WO2021235038
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-06-17
(31)【優先権主張番号】P 2020086771
(32)【優先日】2020-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】吉田 嘉仁
【審査官】玉木 宏治
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-205256(JP,A)
【文献】特開2013-250699(JP,A)
【文献】国際公開第2020/039813(WO,A1)
【文献】特開2020-144583(JP,A)
【文献】特開2020-135721(JP,A)
【文献】特開2010-015308(JP,A)
【文献】特開2016-091061(JP,A)
【文献】特開2003-248725(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 50/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ情報取得部と、購入食品情報取得部と、摂取栄養推定部と、栄養状態推定部と、
摂取者確認情報送信部と、摂取者選択情報受信部と、出力部とを備え、
前記ユーザ情報取得部は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得部は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定部は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記摂取者確認情報送信部は、
摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者確認情報は、前記購入食品を摂取したユーザまたはメンバーを、前記ユーザに確認する情報であり、
前記摂取者選択情報受信部は、
前記ユーザから送信された摂取者情報を受信し、
前記摂取者情報は、前記購入食品を摂取したと、前記ユーザに選択されたユーザまたはメンバーの情報であり、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記出力部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する、健康管理支援装置。
【請求項2】
前記ユーザ情報取得部は、
ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを取得し、
前記ユーザの属性情報および前記メンバーの属性情報は、それぞれ、性別を含み、
前記摂取者確認情報は、ユーザおよびメンバーを示す画像を含み、
前記摂取者確認情報送信部は、
前記ユーザの属性情報と前記メンバーの属性情報と前記食品摂取割合情報とから、前記摂取者確認情報におけるユーザおよびメンバーを示す画像の色または形状の少なくとも一方を変化させる 、請求項
1記載の健康管理支援装置。
【請求項3】
判定部を備え、
前記判定部は、
前記購入食品情報から、前記購入食品が複数かを判定し、
前記購入食品が複数である場合、
前記摂取者確認情報送信部は、
各購入食品について、前記摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者選択情報受信部は、
各購入食品について、前記摂取者情報を受信し、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記各購入食品の摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する、請求項
1または2記載の健康管理支援装置。
【請求項4】
基準値算出部を備え
前記ユーザ情報取得部は、
ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを取得し、
前記基準値算出部は、
前記ユーザの属性情報と、前記メンバーの属性情報と、属性ごとの栄養成分の摂取基準値とから、前記ユーザの栄養成分の基準値および前記メンバーの栄養成分の基準値を算出し、
前記栄養状態推定部は、
前記ユーザが摂取した栄養成分と、前記ユーザの栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態を推定し、
前記メンバーが摂取した栄養成分と、前記メンバーの栄養成分の基準値とから、前記メンバーの栄養状態を推定する、請求項1から
3のいずれか一項に記載の健康管理支援装置。
【請求項5】
キャラクタ画像作成部を備え、
前記キャラクタ画像作成部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態から、前記ユーザを表すキャラクタ画像およびメンバーを表すキャラクタ画像を作成し、
前記出力部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態として、前記ユーザを表すキャラクタ画像および前記メンバーを表すキャラクタ画像を出力する、請求項1から
4のいずれか一項に記載の健康管理支援装置。
【請求項6】
記憶部を備え、
前記記憶部は、
前記ユーザと、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記ユーザの栄養状態とを紐づけて記憶し、かつ、前記メンバーと、前記メンバーが摂取した栄養成分および前記メンバーの栄養状態とを紐づけて記憶する、請求項1から
5のいずれか一項に記載の健康管理支援装置。
【請求項7】
記憶部を備え、
前記記憶部は、
前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を含み、
前記ユーザ情報取得部は、
前記記憶部から前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を取得する、請求項1から
6のいずれか一項に記載の健康管理支援装置。
【請求項8】
ユーザ情報取得工程と、購入食品情報取得工程と、摂取栄養推定工程と、栄養状態推定工程と、
摂取者確認情報送信工程と、摂取者選択情報受信工程と、出力工程とを備え、
前記ユーザ情報取得工程は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得工程は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定工程は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定工程は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記摂取者確認情報送信工程は、
摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者確認情報は、前記購入食品を摂取したユーザまたはメンバーを、前記ユーザに確認する情報であり、
前記摂取者選択情報受信工程は、
前記ユーザから送信された摂取者情報を受信し、
前記摂取者情報は、前記購入食品を摂取したと、前記ユーザに選択されたユーザまたはメンバーの情報であり、
前記摂取栄養推定工程は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記出力工程は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、健康管理支援方法。
【請求項9】
コンピュータに、ユーザ情報取得手順と、購入食品情報取得手順と、摂取栄養推定手順と、栄養状態推定手順と、
摂取者確認情報送信手順と、摂取者選択情報受信手順と、出力手順とを実行させるためのプログラム:
前記ユーザ情報取得手順は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得手順は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定手順は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定手順は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記摂取者確認情報送信手順は、
摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者確認情報は、前記購入食品を摂取したユーザまたはメンバーを、前記ユーザに確認する情報であり、
前記摂取者選択情報受信手順は、
前記ユーザから送信された摂取者情報を受信し、
前記摂取者情報は、前記購入食品を摂取したと、前記ユーザに選択されたユーザまたはメンバーの情報であり、
前記摂取栄養推定手順は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記出力手順は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康管理支援装置、健康管理支援方法、健康管理支援端末、健康管理支援システム、プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
医療費は国家予算の41%を占めており、2030年には50%を超えると予想されている。そうした中、健康寿命を伸ばす取り組みや、病気を未然に防ぐためのヘルスケアに対する製品やサービスが提供されている。また、ICT技術の発達に伴い、ICT技術を用いた健康管理アプリケーションおよびシステムが、活用されている。
【0003】
ICT技術を活用したヘルスケアサービスとして、特許文献1には、ユーザの過去の食事内容から推定されるユーザの食事傾向を判定し、ユーザが食事の入力を忘れた際にもユーザの食事傾向に応じて成分内容を確認可能な食事管理装置が開示されている。特許文献2には、食事管理の必要な要管理者が摂取する食事の画像から栄養成分解析および得られた栄養成分の蓄積を行い、さらに、要管理者に対して解析結果およびアドバイスを送信する食事管理支援システムが開示されている。また、特許文献3には、食事により摂取する食品の栄養成分情報を記録し、記録した食事の情報において、栄養成分を分析し、必要な栄養成分の過剰分および不足分が提示する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5843382号公報
【文献】特許第4989240号公報
【文献】特許第4987042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
健康管理を行なう場合、ユーザは、購入した食品等の情報を入力する。そして、健康管理支援装置が、前記購入した食品の情報を分析し、ユーザの日々の栄養状態を出力する。しかしながら、ユーザは、購入した食品を一人で摂取せず、複数人でシェアして摂取する場合がある。このため、例えば、購入した食品を、家族等の複数人でシェアした場合に、各人がどの程度の栄養を摂取したのかを記録できず、実際に摂取した栄養成分と、記録との間にズレが生じるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザが購入した食品を複数人でシェアした場合においても、各人が摂取した栄養を推定可能な健康管理支援装置、健康管理支援方法、健康管理支援端末、および健康管理支援システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の健康管理支援装置(以下、「支援装置」ともいう)は、ユーザ情報取得部と、購入食品情報取得部と、摂取栄養推定部と、栄養状態推定部と、出力部とを備え、
前記ユーザ情報取得部は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得部は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定部は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記出力部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する。
【0008】
本発明の健康管理支援方法(以下、「支援方法」ともいう)は、ユーザ情報取得工程と、購入食品情報取得工程と、摂取栄養推定工程と、栄養状態推定工程と、出力工程とを備え、
前記ユーザ情報取得工程は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得工程は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定工程は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定工程は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記出力工程は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する。
【0009】
本発明の健康管理支援端末(以下、「支援端末」ともいう)は、入力部と、通信部と、表示部とを備え、
前記入力部は、
前記ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報と、購入食品情報とを入力可能であり、
前記通信部は、
前記本発明の健康管理支援装置と通信可能であり、
前記表示部は、
前記出力されたユーザの栄養状態およびメンバーの栄養状態を表示可能である、健康管理支援端末。
【0010】
本発明のプログラムは、ユーザ情報取得手順と、購入食品情報取得手順と、摂取栄養推定手順と、栄養状態推定手順と、出力手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
前記ユーザ情報取得手順は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得手順は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定手順は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定手順は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記出力手順は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する。
【0011】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録している、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0012】
本発明の健康管理支援システムは、端末とサーバとを含み、
前記端末と前記サーバとは、システム外の通信回線網を介して、接続可能であり、
前記端末は、
入力部と、通信部と、表示部とを備え、
前記入力部は、
前記ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報と、購入食品情報とを入力可能であり、
前記通信部は、
前記サーバと前記通信回線網を介して通信可能であり、
前記表示部は、
出力されたユーザの栄養状態およびメンバーの栄養状態を表示可能であり、
前記端末および前記サーバの全体が、
ユーザ情報取得部と、購入食品情報取得部と、摂取栄養推定部と、栄養状態推定部と、出力部とを備え、
前記ユーザ情報取得部は、
前記ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得部は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定部は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記出力部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザが購入した食品を複数人でシェアする場合でも、各人の栄養状態を推定できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、実施形態1の支援装置、支援端末、およびこれらを含む支援システムの一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の支援端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態1の支援方法およびプログラムの一例の構成を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、実施形態1における支援端末の処理の一例の構成を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態2の支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、実施形態2の支援方法およびプログラムの一例の構成を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態2における支援端末の処理の一例の構成を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態2の支援端末の表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
【
図10】
図10は、実施形態3の支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、実施形態3の支援方法およびプログラムの一例の構成を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施形態3における支援端末の処理の一例の構成を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態4の支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図14】
図14は、実施形態4の支援方法およびプログラムの一例の構成を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、実施形態5の支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図16】
図16は、実施形態5の支援方法およびプログラムの一例の構成を示すフローチャートである。
【
図17】
図17(A)~(C)は、実施形態5の支援端末の表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について、
図1~17を用いて説明する。なお、本発明は、下記の実施形態によって何ら限定および制限されない。なお、以下の
図1~17において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用できる。さらに、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0016】
本発明において、前記「ユーザ」とは、本発明の支援装置を利用して健康管理を行うユーザを意味する。また、前記「メンバー」とは、例えば、本発明の支援装置において、ユーザと紐付けられた管理されている者を意味する。前記メンバーは、例えば、本発明の支援装置を利用していてもよい。前記メンバーは、例えば、ユーザと生計を一にしているグループの他のメンバーがあげられ、具体例として、前記ユーザの家族;家族以外のパートナー、ルームシェアのメンバー等の同居人;等があげられる。
【0017】
[実施形態1]
本実施形態は、本発明の支援装置および支援端末の一例を含む支援システムの例である。
図1は、本実施形態の支援装置1および支援端末2a、2bの一例を含む支援システム100の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、支援システム100は、支援装置1と、ユーザの支援端末2aと、ユーザの端末とは異なる支援端末(ユーザ以外の支援端末)2bとを含む。また、
図1に示すように、支援装置1は、ユーザ情報取得部10、購入食品情報取得部11、摂取栄養推定部12、栄養状態推定部13、および出力部14を備える。支援装置1は、記憶部を備えてもよい。支援端末2aは、入力部21、通信部22、および表示部23を備える。支援端末2bは、支援端末2aと同様の構成を有するため、各部の記載は省略している。
図1に示すように、支援装置1は、例えば、通信回線網3を介して、支援端末2a、2bと接続可能である。本実施形態の支援装置1は、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本実施形態の支援装置1は、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。また、図示していないが、支援装置1は、通信回線網3を介して、システム管理者の外部端末とも接続可能であり、システム管理者は、外部端末から支援装置1の管理を実施してもよい。
【0018】
通信回線網3は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でもよいし、無線でもよい。通信回線網3は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fiidelity)、LPWA(Low Power Wide Area)等があげられる。
【0019】
支援端末2a、2bは、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。支援端末2a、2bは、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、マイク等の音声入力手段等を備えてもよい。
【0020】
図2に、支援装置1のハードウェア構成のブロック図を例示する。支援装置1は、例えば、CPU(中央処理装置)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置106、ディスプレイ107、通信デバイス108等を備える。支援装置1の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して接続されている。
【0021】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、支援装置1の全体の制御を担う。支援装置1において、CPU101により、例えば、本発明のプログラム105やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、ユーザ情報取得部10、購入食品情報取得部11、摂取栄養推定部12、栄養状態推定部13、および出力部14として機能する。支援装置1は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。なお、CPU101は、例えば、後述する実施形態2~5における記憶部以外の各部として機能する。
【0022】
メモリ102は、例えば、メインメモリを含む。前記メインメモリは、主記憶装置ともいう。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104(補助記憶装置)に記憶されている本発明のプログラム105等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込む。そして、CPU101は、メモリ102からデータを読み出し、解読し、前記プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ102は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0023】
バス103は、例えば、外部機器とも接続できる。前記外部機器は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター等があげられる。支援装置1は、例えば、バス103に接続された通信デバイス108により、通信回線網3に接続でき、通信回線網3を介して、前記外部機器と接続することもできる。また、支援装置1は、通信デバイス108および通信回線網3を介して、支援端末2a、2bにも接続できる。
【0024】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラム105を含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置104は、例えば、前記記憶媒体と前記ドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)であってもよい。支援装置1が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。
【0025】
支援装置1は、例えば、さらに、入力装置106、ディスプレイ107を備える。入力装置106は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。ディスプレイ107は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置があげられる。本実施形態1において、入力装置106とディスプレイ107とは、別個に構成されているが、入力装置106とディスプレイ107とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0026】
支援装置1において、メモリ102および記憶装置104は、ユーザからのアクセス情報およびログ情報、ならびに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0027】
図3に、支援端末2a、2bのハードウェア構成のブロック図を例示する。支援端末2a、2bは、例えば、CPU201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置(入力部)21、通信デバイス(通信部)22、ディスプレイ(表示部)23等を備える。支援端末2a、2bの各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。支援端末2a、2bの各構成の説明は、支援装置1の各構成の説明を援用できる。
【0028】
つぎに、本実施形態の健康管理支援方法について、
図4および
図5のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の支援方法は、例えば、本実施形態の支援装置1および支援端末2a、2bを備える支援システム100を用いて実施できる。
図4は、支援装置1の処理(S1~S5)の一例を示すフローチャートであり、
図5は、支援端末2aの処理(S101~S106)の一例を示すフローチャートである。
【0029】
支援装置1による処理に先立ち、まず、ユーザが、ユーザの支援端末2aの入力部21により、ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を入力する(S101、ユーザ情報入力工程)。前記ユーザおよびメンバーは、例えば、本実施形態の支援システム100のように一人でもよいし、複数人でもよい。前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合と、メンバーが摂取する割合とが規定された情報である。前記「同じ食品について、ユーザが摂取する割合と、メンバーが摂取する割合」とは、例えば、1つの食品から、ユーザおよびメンバーがそれぞれ摂取する割合を意味する。前記割合は、例えば、前記食品の摂取重量比、摂取体積比、または摂取個数比等の摂取割合を算出できる値でもよい。
【0030】
S101に先立ち、前記ユーザは、例えば、ユーザ情報と、ユーザと紐づけられたメンバー情報とを入力してもよい。前記ユーザ情報は、例えば、ユーザの識別情報およびユーザの属性情報を含む。前記メンバー情報は、例えば、前記紐づけられたユーザの識別情報と、メンバーの識別情報と、メンバーの属性情報とを含む。前記識別情報は、ユーザおよびメンバーを識別可能な情報であり、例えば、ID、氏名等があげられる。前記属性情報は、特に制限されず、例えば、性別、年齢、身長、体重、運動量、メッツ(運動強度の指数、METs(METabolic equivalents))、身体活動レベル等があげられる。
【0031】
S101では、例えば、支援装置1から送信された問合せの入力フォーマットに基づき、前記ユーザにユーザ情報および食品摂取割合情報等を入力させてもよい。S101において、前記ユーザ情報および食品摂取割合情報を入力する場合を例にあげて説明する。まず、支援端末2aの表示部22に、ユーザと、ユーザ以外のメンバーを問い合わせる質問を表示する。前記質問は、例えば、家族構成を確認する質問があげられる。前記質問への回答は、ユーザに入力させてもよいし、複数の選択肢から選択させてもよい。前記選択肢は、例えば、一人暮らし、単身赴任、核家族、大家族等の家族の形態;家族の人数;等があげられる。なお、前記「家族」は、夫婦等の配偶関係および親子・兄弟姉妹等の血縁関係に限らず、例えば、親族関係、同居人、その他のパートナー等を含んでもよい。前記家族構成を確認する質問は、さらに、前記入力された家族のうち、支援装置1により健康管理支援を行うユーザまたはメンバーを選択させてもよい。
【0032】
つぎに、前記ユーザ情報および前記メンバー情報が、前記属性情報を含む場合は、前記入力されたユーザおよびメンバーについて、属性情報として、例えば、性別、年齢、身長、体重、運動量、メッツ(運動強度の指数、METs(METabolic equivalents))、および身体活動レベルを確認する質問を表示する。そして、ユーザが前記質問に回答することで、前記ユーザおよびメンバーの属性情報が入力される。
【0033】
つぎに、前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を確認する質問を表示する。前記質問は、例えば、前記ユーザおよびメンバーにおいて、普段の食事摂取量の割合を問う質問があげられる。そして、ユーザが前記質問に回答することで、前記食品摂取割合情報が入力される。なお、前記食品摂取割合情報の入力は、これには制限されず、例えば、ユーザは、支援端末2aのカメラ(入力部21)により、ユーザの食事画像、およびメンバーの食事画像を撮像することで入力してもよい。この場合、支援端末2aは、食事摂取割合情報として、前記ユーザの食事画像および前記メンバーの食事画像を支援装置1に送信する。支援装置1は、前記ユーザの食事画像および前記メンバーの食事画像を受信すると、前記食事画像から、前記ユーザおよびメンバーの食事量の比率を推定し、前記比率を食事摂取割合情報として取得してもよい。
【0034】
そして、入力された前記ユーザ情報と、前記ユーザと紐づけられたメンバー情報と、前記食品摂取割合情報とは、支援端末2aの通信部22により、通信回線網3を介して、支援装置1に出力される(S102、ユーザ情報出力工程)。なお、本発明は、これには制限されず、例えば、入力された前記各情報は、システム外部のデータベースに出力され、前記外部のデータベースに記憶されてもよい。
【0035】
つぎに、ユーザが、ユーザの支援端末2aの入力部21により、前記ユーザの購入食品情報を入力する(S103、購入食品情報入力工程)。前記購入食品情報は、前記ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含む。前記購入食品情報は、例えば、前記購入食品の商品名(製品名、名称)、製造番号、前記購入食品を撮像した画像、レシートの画像、電子レシート、POS(point of Sales)データ、栄養素表記の画像データ、購入時の日時、およびGPS(Global Positioning System)等の位置情報等を含む。前記購入食品情報が、前記GPS情報を含む場合、例えば、前記GPS情報で特定される位置情報を有する飲食店のメニューの情報を含んでもよい。
【0036】
入力された前記購入食品情報は、支援端末2aの通信部22により、通信回線網3を介して、支援装置1に出力される(S104、購入食品情報出力工程)。なお、本発明は、これには制限されず、例えば、入力された前記購入食品情報は、システム外部のデータベースに出力され、前記外部のデータベースに記憶されてもよい。
【0037】
S103およびS104の具体例について説明する。まず、ユーザは、例えば、前記購入食品を購入した店のレシートを、支援端末2aのカメラで撮像(入力)する。そして、支援端末2aは、前記撮像したレシートの画像を、前記購入食品情報として、支援装置1に出力する。なお、実施形態1では、支援端末2aにより入力された情報について、支援装置1で処理を行なうが、本発明はこれには制限されず、例えば、支援装置1が実施する処理の一部または全部を支援端末2aで実施してもよい。具体例として、支援端末2aは、前記購入食品情報における食品の特定に関して、公知の画像認識手段により、レシートの画像に含まれる購入食品の商品名を分析し、前記商品名を前記購入食品情報として、支援装置1に出力してもよい。また、ユーザは、支援端末2aに前記購入食品情報として、前記購入食品の商品名等を直接入力し、前記商品名を支援装置1に出力してもよい。
【0038】
前記食品摂取割合情報の入力および前記購入食品情報の入力は、例えば、同時に入力されてもよいし、別々に入力されてもよく、いずれを先に入力してもよい。また、前記食品摂取割合情報および前記購入食品情報の支援装置1への出力は、例えば、同時に出力されてもよいし、別々に出力されてもよく、いずれを先に出力してもよい。
【0039】
つぎに、支援装置1による処理を開始する。まず、支援装置1のユーザ情報取得部10が、支援端末2aから出力された前記食品摂取割合情報を、通信デバイス108を介して取得する(S1、ユーザ情報取得工程)。前記食品摂取割合情報は、例えば、記憶装置104(前記記憶部)に格納されていてもよい。この場合、ユーザ情報取得部10は、前記食品摂取割合情報を記憶装置104から取得する。また、ユーザ情報取得部10は、例えば、前記食品摂取割合情報を、前記食品摂取割合情報が記憶された、外部のデータベースから取得してもよいし、入力装置106により、支援装置1に前記食品摂取割合情報を入力されることにより取得してもよい。ユーザ情報取得部10は、例えば、取得した食品摂取割合情報について、記憶装置104に記憶させてもよい。
【0040】
また、ユーザ情報取得部10は、例えば、ユーザ情報として、前記ユーザの識別情報および属性情報を取得してもよく、メンバー情報として、前記メンバーの識別情報および属性情報を取得してもよい。この場合、例えば、前記ユーザの識別情報と、前記メンバーの識別情報とにより、前記ユーザおよび前記メンバーが紐づけて記憶され、各種情報が管理される。
【0041】
つぎに、支援装置1の購入食品情報取得部11が、支援端末2aから出力された前記購入食品情報を、通信デバイス108を介して取得する(S2、購入食品情報取得工程)。前記購入食品情報は、例えば、記憶装置104(前記記憶部)に格納されていてもよい。この場合、購入食品情報取得部11は、前記購入食品情報を記憶装置104から取得する。また、購入食品情報取得部11は、例えば、前記購入食品情報が記憶された外部データベースから前記購入食品情報を取得してもよいし、支援装置1の入力装置106により、支援装置1に直接入力された購入食品情報を取得してもよい。購入食品情報取得部11は、例えば、取得した購入食品情報について、記憶装置104に記憶させてもよい。なお、前記S1およびS2は、例えば、同時に実施してもよいし、別々に実施してもよいし、いずれを先に実施してもよい。
【0042】
つぎに、摂取栄養推定部12は、前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する(S3、栄養成分推定工程)。前記栄養成分の推定は、例えば、前記購入食品情報から購入食品が含む栄養成分情報を抽出した後、前記食品割合情報に基づき、前記栄養成分情報を分配してもよいし、前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザおよびメンバーが摂取した購入食品の量を算出し、算出された購入食品の量から、ユーザおよびメンバーが摂取した前記栄養成分情報を抽出してもよい。前者の具体例として、摂取栄養推定部12は、例えば、まず、前記購入食品情報から、購入食品が含む栄養成分情報を抽出する。つぎに、摂取栄養推定部12は、前記食品摂取割合情報に基づき、前記栄養成分情報を、前記ユーザおよびメンバーに分配する。そして、摂取栄養推定部12は、前記分配した栄養成分情報を、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分として推定する。また、後者の具体例として、摂取栄養推定部12は、まず、前記購入食品情報が含む購入食品の量(例えば、数量、個数、重量)を、前記食品摂取割合情報に基づき前記ユーザおよびメンバーに分配する。つぎに、摂取栄養推定部12は、前記分配後の量の購入食品が含む栄養成分を抽出する。そして、摂取栄養推定部12は、前記抽出した栄養成分を、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分として推定する。また、前記購入食品情報が記憶装置104に記憶されている場合、摂取栄養推定部12は、記憶装置104に記憶されている購入食品情報から栄養成分情報を取得してもよいし、S2で新たに取得した購入食品情報と、記憶装置104に記憶されている購入食品情報とから栄養成分情報を取得してもよい。
【0043】
前記栄養成分情報は、例えば、前記購入食品の栄養成分に関する情報である。前記栄養成分は、例えば、エネルギー(カロリー);糖質、脂質(飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、コレステロール等)、アルコール等の炭水化物;タンパク質;ナトリウム、カルシウム、カリウム、鉄等の無機塩;難溶性食物繊維、水溶性食物繊維等の食物繊維;レチノール、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン等のビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、α-トコフェロール、β-トコフェノール、γ-トコフェノール、σ-トコフェノール等のビタミンE、ビタミンK、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ポリフェノール等があげられる。
【0044】
前記購入食品情報からの購入食品が含む栄養成分情報の抽出は、例えば、各購入食品の栄養成分の情報を記憶した装置内または装置外データベースから購入食品に対応する栄養成分の情報を取得することにより、取得してもよいし、各購入食品を構成する材料について、日本食品標準成分表等の食品成分の基準を参照することにより、取得してもよい。前記データベースは、例えば、外食チェーン店およびコンビニエンスストアの商品の栄養成分情報がデータベース化されたものが使用でき、例えば、株式会社イートスマートが提供する食事の栄養価データベース等が利用できる。なお、前記データベースは、例えば、自社開発してもよい。摂取栄養推定部12は、例えば、前記購入食品情報が、異なる日の購入食品の情報を含む場合、各日について、別々に栄養成分情報を推定することが好ましい。具体例として、前記購入食品情報が3日分の購入食品の情報を含む場合、摂取栄養推定部12は、1日目の購入食品情報に基づき、1日目の栄養成分情報を推定し、2日目の購入食品情報に基づき、2日目の栄養成分情報を推定し、3日目の購入食品情報に基づき、3日目の栄養成分情報を推定する。取得された栄養成分情報は、例えば、記憶装置104に記憶されてもよい。
【0045】
つぎに、栄養状態推定部13は、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定する(S4、栄養状態推定工程)。前記栄養成分の基準値は、例えば、対象者の目安となる栄養成分の摂取量を意味する。前記栄養成分の基準値は、特に制限されず、例えば、公的機関が推奨している基準値があげられる。一例として、前記ユーザおよび前記メンバーが日本人の場合、前記栄養成分の基準値は、厚生労働省が推薦している栄養成分の基準値があげられ、具体例として、日本人の食事摂取基準(2015年版)(厚生労働省)があげられる。前記ユーザが日本人以外の場合、前記栄養成分の摂取基準は、例えば、前記ユーザの出身国における食事摂取基準を参照できる。前記基準値は、例えば、下限値と上限値から規定される数値範囲でもよい。前記栄養成分の摂取基準値は、数値範囲が好ましい。この場合、前記栄養成分の摂取基準値は、栄養成分の摂取基準範囲ということもできる。前記栄養成分の摂取基準範囲は、例えば、算出された栄養成分の摂取基準値の±15%の範囲、好ましくは、算出された栄養成分の摂取基準値の±10%または±5%の範囲と設定できる。前記栄養成分の基準値は、例えば、記憶装置104に記憶されていてもよいし、システム外のデータベースに記憶されていてもよい。前記栄養成分の基準値が記憶装置104に記憶されている場合、栄養状態推定部13は、記憶装置104から前記栄養成分の基準値を取得する。前記栄養成分の基準値が前記データベースに記憶されている場合、栄養状態推定部13は、通信デバイス108を介して取得する。また、支援装置1が、後述する実施形態で説明する基準値算出部を有する場合、支援装置1が算出した栄養成分の基準値を利用してもよい。
【0046】
栄養状態推定部13による前記栄養状態の推定は、例えば、ユーザが摂取した栄養成分の過不足から推定できる。具体的には、栄養状態推定部13は、前記ユーザおよび前記メンバーが摂取した栄養成分と、前記栄養成分の基準値とから、前記ユーザおよび前記メンバーにおいて、過剰または不足する栄養成分を抽出する。より具体的には、栄養状態推定部13は、例えば、前記ユーザおよび前記メンバーが摂取した各栄養成分の値と、前記栄養成分の基準値における対応する栄養成分の基準値とを比較し、前記栄養成分の基準値より少ないか、同じか(例えば、数値範囲に含まれるか)、または多いかを判定する。そして、栄養状態推定部13は、例えば、前記栄養成分の基準値より少ない栄養成分について、不足する栄養成分と判定し、前記栄養成分の基準値と同じ栄養成分については、過不足なしの栄養成分と判定し、前記栄養成分の基準値より多い栄養成分について、過剰な栄養成分と判定する。
【0047】
つぎに、出力部14は、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する(S5、出力工程)。具体的には、出力部14は、通信デバイス108および通信回線網3を介して、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を支援端末2aに出力する。出力部14は、前記栄養状態の一部を出力してもよいし、全部を出力してもよい。前者の場合、出力部14は、例えば、予め設定された数の栄養状態を出力してもよいし、ユーザにより指定された条件(例えば、優先順位)を満たす栄養状態を出力してもよい。また、支援装置1は、例えば、記憶装置104(前記記憶部)に、前記ユーザと、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記ユーザの栄養状態とを紐づけて記憶し、かつ、前記メンバーと、前記メンバーが摂取した栄養成分および前記メンバーの栄養状態とを紐づけて記憶してもよい(記憶工程)。そして、支援装置1は、処理を終了する。前記栄養状態は、例えば、文字、グラフ、画像、キャラクタ画像等により出力されてもよいし、これらの表示を指示する指示情報として出力されてもよい。出力部14は、例えば、ユーザの支援端末2aに代えて、または加えて、ユーザ以外の支援端末2bに出力してもよい。ユーザ以外の支援端末2bは、例えば、メンバーの端末でもよいし、ユーザの健康状態を確認または利用する個人または団体の端末でもよく、具体例として、家族、保険会社、NPO(Nonprofit Organization)法人、ボランティア団体、政府、企業、健康保険組合等の端末があげられる。
【0048】
支援端末2aは、通信部22を介して、出力された前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を受信する(S105、栄養状態受信工程)。そして、支援端末2aは、受信した前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を、表示部23に表示する(S106、栄養状態表示工程)。
【0049】
実施形態1の支援装置、支援端末、および支援システムによれば、購入食品情報と、ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、前記推定した栄養成分と、栄養成分の基準値とから前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定する。このため、実施形態1の支援装置、支援端末、および支援システムによれば、例えば、購入食品を複数人でシェアする場合においても、各人の栄養状態を推定でき、精度よく健康管理を実施できる。
【0050】
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1の支援装置が、摂取者確認情報送信部と、摂取者選択情報受信部とを備える以外は、実施形態1と同様である。本実施形態は、摂取者確認情報送信部により、前記購入食品を摂取したユーザまたはメンバーを、前記ユーザに確認し、前記摂取者選択情報受信部により、前記購入食品を摂取したと、前記ユーザに選択されたユーザまたはメンバーの情報を受信し、前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記摂取者情報とから、前記ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する。このため、本実施形態によれば、例えば、購入食品を複数人でシェアする場合において、より精度よく各人の栄養状態を推定できる。
【0051】
図6は、本実施形態の支援装置1Aの一例の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、支援装置1Aは、実施形態1の支援装置1の構成に加えて、さらに、摂取者確認情報送信部15および摂取者選択情報受信部16を備える。支援装置1Aのハードウェア構成は、
図2の支援装置1のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の支援装置1の構成に代えて、
図6の支援装置1Aの構成を備える以外は同様である。
【0052】
本実施形態の支援装置1Aおよび支援端末2aにおける処理の一例を、
図7および
図8のフローチャートに基づいて説明する。
図7は、支援装置1Aの処理(S1~S5、S11およびS12)の一例を示すフローチャートであり、
図8は、支援端末2aの処理(S101~S106、S201~S204)の一例を示すフローチャートである。
【0053】
まず、支援装置1Aによる処理に先立ち、まず、実施形態1の支援端末2aにおけるS101~S104と同様にして、S101~S104を実施する。
【0054】
つぎに、実施形態1の支援装置1の処理におけるS1およびS2と同様にして、S1およびS2を実施する。
【0055】
つぎに、摂取者確認情報送信部15は、通信デバイス108を介して、摂取者確認情報を、支援端末2a(前記ユーザ)に送信する(S11、摂取者確認情報送信工程)。前記摂取者確認情報は、前記購入食品を摂取したユーザまたはメンバーを前記ユーザに確認する情報である。前記摂取者確認情報は、例えば、前記ユーザまたはメンバーを示す画像を含む。前記画像は、前記ユーザまたはメンバーを示すアイコン画像であってもよい。
【0056】
支援端末2aは、通信部22を介して、前記摂取者確認情報を受信する(S201、摂取者確認情報受信工程)。そして、表示部23に、前記摂取者確認情報を表示する(S202、摂取者確認情報表示工程)。前記ユーザは、摂取者情報を入力する(S203、摂取者情報入力工程)。前記摂取者情報は、前記購入食品を摂取したと、前記ユーザに選択されたユーザまたはメンバーの情報である。
【0057】
S202およびS203について、
図9を用いて、より具体的に説明する。
図9は、前記購入食品情報と、前記摂取者情報との入力時に支援端末2aの表示部23に表示される画像の一例を示す模式図である。
図9に示すように、ユーザが、支援端末2aのカメラ(入力部21)により、購入食品を購入した店のレシート231を撮像する際、表示部23に、前記摂取者確認情報として、前記ユーザおよびメンバーを示す画像232を表示する。そして、ユーザは、画像232から、前記購入食品を摂取したユーザおよびメンバーを選択することで、撮像したレシート231に含まれる購入食品の摂取者を選択し、摂取者情報を入力できる。また、
図9に示すように、支援端末2aの表示部23に表示される画像232は、前記ユーザおよび前記メンバー毎に、異なる色または形状とすることができる。この場合、摂取者確認情報送信部15は、例えば、前記ユーザの属性情報と、前記メンバーの属性情報と、前記食品摂取割合情報とから、前記摂取者確認情報におけるユーザおよびメンバーを示す画像の色または形状の少なくとも一方を変化させる。前記色の変化は、例えば、前記属性情報と、前記画像の色とを紐づけて記憶しておき、前記ユーザまたはメンバーの属性情報に応じて、画像の色を設定できる。具体例として、前記属性情報が性別を含む場合、例えば、男性を青色、女性を赤色に設定できる。前記形状の変化は、例えば、前記食品摂取割合情報と、前記画像の大きさとを対応付けて記憶しておき、前記食品摂取割合情報において、食品の摂取割合が、他のユーザまたはメンバーと比較して大きく設定されているユーザまたはメンバーの画像は、相対的に大きな画像とし、前記食品の摂取割合が他のユーザまたはメンバーと比較して小さく設定されているユーザまたはメンバーの画像は、相対的に小さな画像とすることができる。
【0058】
そして、支援端末2aは、通信部22を介して、前記摂取者情報を支援装置1Aに出力する(S204、摂取者情報出力工程)。
【0059】
つぎに、支援装置1Aの摂取者選択情報受信部16は、通信デバイス108を介して、前記摂取者情報を受信する(S12、摂取者選択情報受信工程)。
【0060】
つぎに、支援装置1Aの摂取栄養推定部12は、前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する(S3、摂取栄養推定工程)。具体例として、ユーザA、ユーザB、メンバーC、メンバーDの食品摂取割合情報が、35:20:25:20であり、前記摂取者情報として、ユーザAおよびメンバーCが選択された場合を例にあげて説明する。この場合、摂取栄養推定部12は、まず、前記購入食品情報から、前記購入食品が含む栄養成分を抽出する。そして、摂取栄養推定部12は、前記栄養成分を、ユーザAおよびメンバーCの食品摂取割合情報に基づき、35:25に分配する。さらに、摂取栄養推定部12は、前記分配した栄養成分を、ユーザAの摂取した栄養成分およびメンバーCの摂取した栄養成分であると推定する。なお、本発明はこれには限定されず、摂取栄養推定部12は、前述のように、前記購入食品情報が含む購入食品の数量を、前記ユーザAおよびメンバーCの食品摂取割合情報に基づき、35:25に分配し、前記分配後の数量の購入食品が含む栄養成分を、ユーザAの摂取した栄養成分およびメンバーCの摂取した栄養成分であると推定してもよい。
【0061】
そして、実施形態1の支援装置1の処理におけるS4およびS5と同様にして、S4およびS5を実施し、支援装置1Aの処理を終了する。
【0062】
支援端末2aは、実施形態1のS105およびS106と同様にして、S105およびS106を実施し、支援端末2aによる処理を終了する。
【0063】
なお、実施形態2の支援装置1Aにおいて、摂取者確認情報送信部15が、摂取者確認情報におけるユーザまたはメンバーを示す画像の色または形状の少なくとも一方を変化させる形態を例示したが、前記画像の変化は、支援端末2aが処理してもよい。この場合、支援端末2aは、例えば、アイコン画像生成部を備える。そして、前記S201において、通信部22により、支援装置1Aから前記摂取者確認情報を受信すると、支援端末2aは、前記アイコン画像生成部により、ユーザまたはメンバーを示す画像を生成する(アイコン画像生成工程)。そして、前記アイコン画像生成部により、前記ユーザの属性情報と前記メンバーの属性情報と前記食品摂取割合情報とから、前記摂取者確認情報におけるユーザおよびメンバーを示す画像の色または形状の少なくとも一方を変化させる(アイコン画像修正工程)。そして、表示部23は、摂取者確認情報として、前記ユーザまたはメンバーを示す画像を表示する(S202、摂取者確認情報表示工程)。前記ユーザは、入力部21により、前記ユーザまたはメンバーを示す画像を選択することで、前記摂取者情報を入力できる(S203、摂取者情報入力工程)。
【0064】
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態2の支援装置が、判定部を備え、前記購入食品情報から、前記購入食品が複数かを判定すること以外は、実施形態2と同様である。本実施形態は、判定部により、前記購入食品情報が複数か否かを判定し、複数である場合、各購入食品について、摂取者を確認する。このため本実施形態によれば、例えば、複数の購入食品を複数人でシェアする場合において、より精度よく各人の栄養状態を推定できる。
【0065】
図10は、本実施形態の支援装置1Bの一例の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、支援装置1Bは、実施形態2の支援装置1Aの構成に加えて、さらに、判定部17を備える。支援装置1Bのハードウェア構成は、
図2の支援装置1のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の支援装置1の構成に代えて、
図10の支援装置1Bの構成を備える以外は同様である。
【0066】
本実施形態の支援装置1Bおよび支援端末2aにおける処理の一例を、
図11および
図12のフローチャートに基づいて説明する。
図11は、支援装置1Bの処理(S1~S5、S11およびS12、S21~S23)の一例を示すフローチャートであり、
図12は、支援端末2aの処理(S101~S106、S201~S202、S301~S302)の一例を示すフローチャートである。
【0067】
まず、支援装置1Aによる処理に先立ち、まず、実施形態1の支援端末2aにおけるS101~S104と同様にして、S101~S104を実施する。
【0068】
つぎに、実施形態1の支援装置1の処理におけるS1およびS2と同様にして、S1およびS2を実施する。
【0069】
つぎに、判定部17は、前記購入食品情報から、前記購入食品が複数かを判定する(S21、判定工程)。具体的には、まず、判定部17は、前記購入食品情報から、前記ユーザが購入した食品(購入食品)のリストを抽出する。そして、得られたリストにおいて、前記購入食品が単数の場合(S21、No)は、実施形態2の支援装置1Aの処理におけるS11、S12、およびS3~S5と同様にして、S11、S12、およびS3~S5を実施し、処理を終了する。他方、得られたリストにおいて、前記購入食品が複数の場合(S21、Yes)、摂取者確認情報送信部15は、各購入食品について、通信デバイス108を介して、前記摂取者確認情報を、支援端末2a(前記ユーザ)に送信する(S22、摂取者確認情報送信工程)。
【0070】
支援端末2aは、通信部22を介して、各購入食品についての前記摂取者確認情報を受信する(S201、摂取者確認情報受信工程)。そして、表示部23に、前記各購入食品について、摂取者確認情報を表示する(S202、摂取者確認情報表示工程)。前記ユーザは、各購入食品について、摂取者情報を入力する(S301、摂取者情報入力工程)。そして、支援端末2aは、通信部22を介して、各購入食品についての前記摂取者情報を支援装置1Bに出力する(S302、摂取者情報出力工程)。
【0071】
つぎに、支援装置1Bの摂取者選択情報受信部16は、各購入食品について、通信デバイス108を介して、前記摂取者情報を受信する(S23、摂取者選択情報受信工程)。
【0072】
つぎに、支援装置1aの摂取栄養推定部12は、前記購入食品情報と前記食品摂取割情報と前記各購入食品の摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する(S3、摂取栄養推定工程)。
【0073】
そして、実施形態1の支援装置1の処理におけるS4およびS5と同様にして、S4およびS5を実施し、支援装置1Bの処理を終了する。
【0074】
支援端末2aは、実施形態1のS105およびS106と同様にして、S105およびS106を実施し、支援端末2aによる処理を終了する。
【0075】
実施形態3において、購入食品が複数の場合、各購入食品について一括で摂取者確認情報の送信および摂取者情報の受信を行う形態を例示したが、本発明はこれには制限されない。実施形態3の支援装置1Bにおいて、判定部17は、前記購入食品が複数の場合(S21、Yes)、例えば、前記複数の購入商品について、個別に、すなわち、1つの購入食品単位で摂取者確認情報を送信してもよい。この場合、支援端末2aは、前記複数の購入食品のそれぞれについて、摂取者確認情報を表示する。そして、ユーザは、前記複数の購入食品のそれぞれについて、摂取者情報を入力し、支援端末2aは、前記摂取者情報を支援装置1Bに出力する。支援装置1Bは、前記複数の購入食品のそれぞれについて、前記摂取者情報を受信する。この場合、支援装置1Bの判定部17は、さらに、全購入食品について、摂取者情報を受信したかを判定してもよい。そして、全ての購入食品について前記摂取者情報を受信するまでS22およびS23を繰り返す。そして、全購入食品について前記摂取者情報を取得すると、実施形態2の支援装置1Aの処理におけるS3~S5と同様にして、S3~S5を実施し、処理を終了する。
【0076】
実施形態3の支援装置1Bにおいて、判定部17が購入食品情報から前記購入食品が複数かを判定する形態を例示したが、前記購入食品が複数かの判定は、支援端末2aが判定してもよい。この場合、支援端末2aは、判定部を備える。そして、前記ユーザにより前記購入食品情報と、前記摂取者情報とが入力されると、ユーザ端末2aにおける判定部が、支援装置1Bの判定部17と同様にして、前記購入食品が複数かを判定する(判定工程)。前記購入食品が複数である場合、前記判定部は、さらに、全ての購入食品について、前記摂取者情報が入力されたかを判定する。そして、全ての購入食品について、前記摂取者情報が入力されるまで、前記購入食品情報と、前記摂取者情報との入力を繰り返す。そして、全購入食品について前記摂取者情報が入力されると、通信部22により、前記購入食品情報と、前記摂取者情報とが支援装置1Bに出力される。なお、全購入食品について摂取者情報が入力された後、前記購入食品情報と、前記摂取者情報とが支援装置1Bに出力される形態を例にあげて説明したが、本発明はこれには制限されない。支援端末2aは、前記複数の購入食品について、摂取者情報が入力されるたびに、前記摂取者情報を支援装置1Bに出力してもよい。
【0077】
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態1の支援装置が、基準値算出部を備え、前記基準値算出部により、前記ユーザの属性情報と、前記メンバーの属性情報と、属性ごとの栄養成分の摂取基準値とから、前記ユーザの栄養成分の基準値および前記メンバーの栄養成分の基準値が算出されること以外は、実施形態1と同様である。本実施形態は、基準値算出部により、前記ユーザの栄養成分の基準値および前記メンバーの栄養成分の基準値が算出され、前記ユーザが摂取した栄養成分と、前記ユーザの栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態を推定し、前記メンバーが摂取した栄養成分と、前記メンバーの栄養成分の基準値とから、前記メンバーの栄養状態を推定することから、よりよい精度で、前記ユーザおよび前記メンバーの栄養状態を推定できる。
【0078】
図13は、本実施形態の支援装置1Cの一例の構成を示すブロック図である。
図13に示すように、支援装置1Cは、実施形態1の支援装置1の構成に加えて、基準値算出部18を備える。支援装置1Cのハードウェア構成は、
図2の支援装置1のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の支援装置1の構成に代えて、
図13の支援装置1Cの構成を備える以外は同様である。
【0079】
本実施形態の支援装置1Cにおける処理の一例を、
図14のフローチャートに基づいて説明する。なお、本実施形態において、支援端末2aの処理は、前記実施形態1の支援端末2aの処理と同様であるため、記載を省略する。
【0080】
支援装置1Cによる処理に先立ち、まず、ユーザが、ユーザの支援端末2aの入力部21により、ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報に加えて、ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを入力する。前記属性情報は、例えば、前述の説明を援用できる。
【0081】
つぎに、支援装置1Cによる処理を開始する。まず、ユーザ情報取得部10が、支援端末2aから出力された前記食品摂取割合情報に加えて、前記ユーザの属性情報と、前記メンバーの属性情報とを取得する(S1、ユーザ情報取得工程)。
【0082】
つぎに、基準値算出部18は、前記ユーザの属性情報と、前記メンバーの属性情報と、属性ごとの栄養成分の摂取基準値とから、前記ユーザの栄養成分の基準値および前記メンバーの栄養成分の基準値を算出する(S31、基準値算出工程)。具体的には、前記栄養成分の基準値は、例えば、前記ユーザの属性情報および前記メンバーの属性情報に基づき、前記属性毎の栄養成分の摂取基準から対応する栄養成分の値を抽出し、抽出された栄養成分の値を、栄養成分毎に積算することにより算出できる。前記栄養成分の摂取基準値は、数値範囲が好ましい。この場合、前記栄養成分の摂取基準値は、栄養成分の摂取基準範囲ということもできる。前記栄養成分の摂取基準範囲は、例えば、算出された栄養成分の摂取基準値の±15%の範囲、好ましくは、算出された栄養成分の摂取基準値の±10%または±5%の範囲と設定できる。前記属性毎の栄養成分の摂取基準値は、例えば、前記ユーザが日本人の場合、厚生労働省が推薦している栄養成分の基準値があげられ、具体例として、日本人の食事摂取基準(2015年版)(厚生労働省)があげられる。前記ユーザが日本人以外の場合、前記属性毎の栄養成分の摂取基準は、例えば、前記ユーザの出身国における食事摂取基準を参照できる。前記基準値は、例えば、下限値と上限値から規定される数値範囲でもよい。
【0083】
つぎに、実施形態1の支援装置1の処理におけるS2およびS3と同様にして、S2およびS3を実施する。
【0084】
つぎに、栄養状態推定部13は、前記ユーザが摂取した栄養成分と、前記ユーザの栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態を推定し、前記メンバーが摂取した栄養成分と、前記メンバーの栄養成分の基準値とから、前記メンバーの栄養状態を推定する(S4、栄養状態推定工程)。なお、本工程は、実施形態1の支援装置1の処理におけるS4において、摂取された栄養成分の基準値に代えて、前記ユーザの栄養成分の基準値または前記メンバーの栄養成分の基準値を使用する以外は同様である。
【0085】
そして、実施形態1の支援装置1の処理におけるS5と同様にして、S5を実施し、支援装置1Cの処理を終了する。
【0086】
なお、本実施形態において、S31は、S1およびS2の間で実施したが、本発明は、これには制限されず、S31は、S4より前に実施されていればよい。また、S31がS1より前に実施される場合、本発明は、例えば、予め記憶装置104に前記ユーザの属性情報および前記メンバーの属性情報を記憶しておく。そして、基準値算出部18は、例えば、記憶装置104から前記ユーザの属性情報および前記メンバーの属性情報を取得し、基準値を算出する。
【0087】
[実施形態5]
本実施形態は、実施形態1の支援装置が、キャラクタ画像作成部を備え、前記キャラクタ画像作成部により、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態から、前記ユーザを表すキャラクタ画像およびメンバーを表すキャラクタ画像を作成すること以外は、実施形態1と同様である。本実施形態は、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態をキャラクタ画像として、ユーザに提示可能である。このため、本実施形態によれば、心理的に第三者に開示しにくい、ユーザの栄養状態およびメンバーの栄養状態をキャラクタ画像とすることにより、第三者に開示しやすくなる。このため、本実施形態によれば、第三者が、ユーザおよびメンバーの健康管理に介入可能となり、ユーザおよびメンバーの健康管理を促進できる。
【0088】
図15は、本実施形態の支援装置1Dの一例の構成を示すブロック図である。
図15に示すように、支援装置1Dは、さらに、キャラクタ画像作製部19を含む。支援装置1Aのハードウェア構成は、
図2の支援装置1のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の支援装置1の構成に代えて、
図15の支援装置1Dの構成を備える以外は同様である。
【0089】
本実施形態の支援装置1Dにおける処理の一例を、
図16のフローチャートおよび
図17の説明図に基づいて説明する。なお、本実施形態において、支援端末2aの処理は、前記実施形態1の支援端末2aの処理と同様であるため、記載を省略する。
【0090】
まず、実施形態1の支援装置1の処理におけるS1~S4と同様にして、S1~S4を実施する。
【0091】
つぎに、キャラクタ画像作成部19は、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態から、前記ユーザを表すキャラクタ画像およびメンバーを表すキャラクタ画像を作成する(S41、キャラクタ画像作製工程)。前記キャラクタ画像は、アバターということもできる。前記キャラクタ画像は、ヒト型のキャラクタ画像でもよいし、非ヒト型のキャラクタ画像でもよいが、前記ユーザおよび前記メンバーが、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態をより受け入れやすくできることから後者が好ましい。前記キャラクタ画像は、例えば、
図17(A)のキャラクタ画像4a、b、c、dに示すように、予め各栄養状態と、キャラクタ画像とを関連付けしておき、前記栄養状態と対応する栄養状態のキャラクタ画像を抽出することにより作製してもよい。前記キャラクタ画像は、例えば、ユーザまたはメンバーが指定したキャラクタ画像について、前記栄養状態と対応する表情等を付与することにより、作製してもよい。
【0092】
前記栄養状態が複数の場合、キャラクタ画像作成部19は、それぞれに対応するキャラクタ画像を作製してもよい。前記複数の栄養状態は、例えば、「Well」、「Slim」、「Anger」、「Fat」、「Strong(Muscular)」、「Beauty」、「Weak」、および「Dry」等があげられる。
【0093】
前記「Well」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーの栄養状態が良好な状態であることを意味し、具体的には、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、過不足がない状態を意味する。
【0094】
前記「Slim」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーの栄養状態が不足した状態であることを意味し、具体的には、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、エネルギー(カロリー)、糖質、脂質、およびタンパク質からなる群から選択されたいずれか一つの栄養成分が不足する状態を意味する。
【0095】
前記「Fat」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーの栄養状態が過剰である状態を意味し、具体的には、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、エネルギー(カロリー)、糖質、脂質、およびタンパク質からなる群から選択されたいずれか一つの栄養成分が過剰である状態を意味する。
【0096】
前記「Anger」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーの栄養状態において、塩分が過剰である状態を意味し、具体的には、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、塩分が過剰である状態を意味する。
【0097】
前記「Strong(Muscular)」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーの栄養状態において、タンパク質が過剰である状態を意味し、具体的には、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、タンパク質が過剰である状態を意味する。
【0098】
前記「Beauty」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーの栄養状態において、ビタミンおよびミネラルが良好である状態を意味する。具体的には、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、ビタミンおよびミネラルに過不足がない状態であることを意味する。
【0099】
前記「Weak」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーの栄養状態において、ビタミンおよびミネラルが不足した状態を意味し、具体的には、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、ビタミンおよびミネラルが不足した状態を意味する。
【0100】
前記「Dry」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーの栄養状態において、食物繊維が不足した状態を意味し、具体的には、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、食物繊維が不足した状態を意味する。
【0101】
前記「過剰」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、前記摂取した栄養成分が、前記基準値よりも相対的に多い状態を意味し、具体的には、前記摂取した栄養成分が、前記基準値に対して、相対的に120%以上である状態を意味する。前記「不足」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、前記摂取した栄養成分が、前記基準値よりも相対的に少ない状態を意味し、具体的には、前記摂取した栄養成分が、前記基準値に対して、相対的に80%以下である状態を意味する。前記「良好(過不足がない状態)」は、例えば、前記ユーザまたはメンバーが摂取した栄養成分と、前記ユーザまたはメンバーの栄養成分の基準値とを比較した際に、前記摂取した栄養成分と、前記基準値とに過不足がない状態を意味し、具体的には、前記摂取した栄養成分が、前記基準値に対して、相対的に80%を超え、120%未満である状態を意味する。
【0102】
前記キャラクタ画像は、例えば、前記画像と共に、前記画像が意味する栄養状態を表示してもよい。
【0103】
つぎに、出力部14は、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態として、前記ユーザを表すキャラクタ画像および前記メンバーを表すキャラクタ画像を出力する(S42、出力工程)。具体的には、出力部14は、通信デバイス108および通信回線網3を介して、前記ユーザを表すキャラクタ画像および前記メンバーを表すキャラクタ画像を支援端末2aに出力する。そして、支援装置1Dは、処理を終了する。出力部14により出力されるキャラクタ画像は、例えば、キャラクタ画像の情報でもよいし、ユーザの支援端末2aに記憶されているキャラクタ画像の表示を指示する情報でもよい。
【0104】
そして、出力されたキャラクタ画像は、支援端末2aの通信部22を介して、支援端末2aに取得される。そして、前記キャラクタ画像は、支援端末2aの表示部23に表示される。支援端末2aは、例えば、表示部23の特定の箇所に、前記キャラクタ画像を常時表示してもよい。また、支援端末2aは、取得したキャラクタ画像が表すユーザまたはメンバーの氏名等の識別情報を、対応するユーザまたはメンバーを表すキャラクタ画像の近辺に表示してもよい。
【0105】
実施形態5の支援装置1Dは、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態にあわせて、前記キャラクタ画像の表示方法を変更してもよい。これにより、実施形態5の支援装置1Dは、より効果的に、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を表示できる。前記キャラクタ画像の表示を変更する場合、実施形態5の支援装置1Dは、例えば、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態から、前記栄養状態と関連付けられたキャラクタの動作(
図17(B))、キャラクタの表情(
図17(A))、キャラクタ画像を表示する背景画像(
図17(C))、およびキャラクタ画像の表示位置(
図17(C))からなる群から選択された少なくとも一つを制御する制御情報を取得する制御情報取得部を含んでもよい。前記制御情報は、例えば、記憶装置104に格納されている。このため、前記制御情報取得部は、例えば、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態に基づき、前記栄養状態と対応する制御情報を記憶装置104から取得する。また、CPU101が、前記制御情報取得部として機能する。そして、出力部14により、前記制御情報が出力される。前記制御情報は、例えば、前記キャラクタ画像と同時に出力されてもよいし、別々に出力されてもよい。
【0106】
そして、出力されたキャラクタ画像および制御情報は、支援端末2aの通信部22を介して、支援端末2aに取得される。そして、前記キャラクタ画像は、前記制御情報に基づき、制御された上で、支援端末2aの表示部23に表示される。
【0107】
[実施形態6]
本実施形態のプログラムは、前述の健康管理支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、ユーザ情報取得手順と、購入食品情報取得手順と、摂取栄養推定手順と、栄養状態推定手順と、出力手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0108】
前記ユーザ情報取得手順は、ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、前記購入食品情報取得手順は、ユーザの購入食品情報を取得し、前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、前記摂取栄養推定手順は、前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、前記栄養状態推定手順は、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、前記出力手順は、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する。
【0109】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、購入食品情報取得手段と、摂取栄養推定手段と、栄養状態推定手段と、出力手段として機能させるプログラムということもできる。
【0110】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の健康管理支援装置および健康管理支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0111】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0112】
この出願は、2020年5月18日に出願された日本出願特願2020-086771を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
【0113】
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ユーザ情報取得部と、購入食品情報取得部と、摂取栄養推定部と、栄養状態推定部と、出力部とを備え、
前記ユーザ情報取得部は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得部は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定部は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記出力部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する、健康管理支援装置。
(付記2)
摂取者確認情報送信部と、摂取者選択情報受信部とを備え、
前記摂取者確認情報送信部は、
摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者確認情報は、前記購入食品を摂取したユーザまたはメンバーを、前記ユーザに確認する情報であり、
前記摂取者選択情報受信部は、
前記ユーザから送信された摂取者情報を受信し、
前記摂取者情報は、前記購入食品を摂取したと、前記ユーザに選択されたユーザまたはメンバーの情報であり、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する、付記1記載の健康管理支援装置。
(付記3)
前記ユーザ情報取得部は、
ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを取得し、
前記ユーザの属性情報および前記メンバーの属性情報は、それぞれ、性別を含み、
前記摂取者確認情報は、ユーザおよびメンバーを示す画像を含み、
前記摂取者確認情報送信部は、
前記ユーザの属性情報と前記メンバーの属性情報と前記食品摂取割合情報とから、前記摂取者確認情報におけるユーザおよびメンバーを示す画像の色または形状の少なくとも一方を変化させる 、付記2記載の健康管理支援装置。
(付記4)
判定部を備え、
前記判定部は、
前記購入食品情報から、前記購入食品が複数かを判定し、
前記購入食品が複数である場合、
前記摂取者確認情報送信部は、
各購入食品について、前記摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者選択情報受信部は、
各購入食品について、前記摂取者情報を受信し、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記各購入食品の摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する、付記2または3に記載の健康管理支援装置。
(付記5)
基準値算出部を備え
前記ユーザ情報取得部は、
ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを取得し、
前記基準値算出部は、
前記ユーザの属性情報と、前記メンバーの属性情報と、属性ごとの栄養成分の摂取基準値とから、前記ユーザの栄養成分の基準値および前記メンバーの栄養成分の基準値を算出し、
前記栄養状態推定部は、
前記ユーザが摂取した栄養成分と、前記ユーザの栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態を推定し、
前記メンバーが摂取した栄養成分と、前記メンバーの栄養成分の基準値とから、前記メンバーの栄養状態を推定する、付記1から4のいずれかに記載の健康管理支援装置。
(付記6)
キャラクタ画像作成部を備え、
前記キャラクタ画像作成部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態から、前記ユーザを表すキャラクタ画像およびメンバーを表すキャラクタ画像を作成し、
前記出力部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態として、前記ユーザを表すキャラクタ画像および前記メンバーを表すキャラクタ画像を出力する、付記1から5のいずれかに記載の健康管理支援装置。
(付記7)
記憶部を備え、
前記記憶部は、
前記ユーザと、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記ユーザの栄養状態とを紐づけて記憶し、かつ、前記メンバーと、前記メンバーが摂取した栄養成分および前記メンバーの栄養状態とを紐づけて記憶する、付記1から6のいずれかに記載の健康管理支援装置。
(付記8)
記憶部を備え、
前記記憶部は、
前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を含み、
前記ユーザ情報取得部は、
前記記憶部から前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を取得する、付記1から7のいずれかに記載の健康管理支援装置。
(付記9)
ユーザ情報取得工程と、購入食品情報取得工程と、摂取栄養推定工程と、栄養状態推定工程と、出力工程とを備え、
前記ユーザ情報取得工程は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得工程は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定工程は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定工程は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記出力工程は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する、健康管理支援方法。
(付記10)
摂取者確認情報送信工程と、摂取者選択情報受信工程とを備え、
前記摂取者確認情報送信工程は、
摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者確認情報は、前記購入食品を摂取したユーザまたはメンバーを、前記ユーザに確認する情報であり、
前記摂取者選択情報受信工程は、
前記ユーザから送信された摂取者情報を受信し、
前記摂取者情報は、前記購入食品を摂取したと、前記ユーザに選択されたユーザまたはメンバーの情報であり、
前記摂取栄養推定工程は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する、付記9記載の健康管理支援方法。
(付記11)
前記ユーザ情報取得工程は、
ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを取得し、
前記ユーザの属性情報および前記メンバーの属性情報は、それぞれ、性別を含み、
前記摂取者確認情報は、ユーザおよびメンバーを示す画像を含み、
前記摂取者確認情報送信工程は、
前記ユーザの属性情報と前記メンバーの属性情報と前記食品摂取割合情報とから、前記摂取者確認情報におけるユーザおよびメンバーを示す画像の色または形状の少なくとも一方を変化させる、付記10記載の健康管理支援方法。
(付記12)
判定工程を備え、
前記判定工程は、
前記購入食品情報から、前記購入食品が複数かを判定し、
前記購入食品が複数である場合、
前記摂取者確認情報送信工程は、
各購入食品について、前記摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者選択情報受信工程は、
各購入食品について、前記摂取者情報を受信し、
前記摂取栄養推定工程は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記各購入食品の摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する、付記10または11に記載の健康管理支援方法。
(付記13)
基準値算出工程を備え
前記ユーザ情報取得工程は、
ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを取得し、
前記基準値算出工程は、
前記ユーザの属性情報と、前記メンバーの属性情報と、属性ごとの栄養成分の摂取基準値とから、前記ユーザの栄養成分の基準値および前記メンバーの栄養成分の基準値を算出し、
前記栄養状態推定工程は、
前記ユーザが摂取した栄養成分と、前記ユーザの栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態を推定し、
前記メンバーが摂取した栄養成分と、前記メンバーの栄養成分の基準値とから、前記メンバーの栄養状態を推定する、付記9から12のいずれかに記載の健康管理支援方法。
(付記14)
キャラクタ画像作成工程を備え、
前記キャラクタ画像作成工程は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態から、前記ユーザを表すキャラクタ画像およびメンバーを表すキャラクタ画像を作成し、
前記出力工程は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態として、前記ユーザを表すキャラクタ画像および前記メンバーを表すキャラクタ画像を出力する、付記9から13のいずれかに記載の健康管理支援方法。
(付記15)
記憶工程を備え、
前記記憶工程は、
前記ユーザと、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記ユーザの栄養状態とを紐づけて記憶し、かつ、前記メンバーと、前記メンバーが摂取した栄養成分および前記メンバーの栄養状態とを紐づけて記憶する、付記9から14のいずれかに記載の健康管理支援方法。
(付記16)
記憶部を使用し、
前記記憶部は、
前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を含み、
前記ユーザ情報取得工程は、
前記記憶部から前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を取得する、付記9から15のいずれかに記載の健康管理支援方法。
(付記17)
コンピュータに、ユーザ情報取得手順と、購入食品情報取得手順と、摂取栄養推定手順と、栄養状態推定手順と、出力手順とを実行させるためのプログラム:
前記ユーザ情報取得手順は、
ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得手順は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した購入食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定手順は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定手順は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記出力手順は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する。
(付記18)
さらに、摂取者確認情報送信手順と、摂取者選択情報受信手順とをコンピュータに実行させるための付記17記載のプログラム:
前記摂取者確認情報送信手順は、
前記購入食品情報取得手順により前記購入食品情報が取得されると、摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者確認情報は、前記購入食品を摂取したユーザまたはメンバーを、前記ユーザに確認する情報であり、
前記摂取者選択情報受信手順は、
前記ユーザから送信された摂取者情報を受信し、
前記摂取者情報は、前記購入食品を摂取したと、前記ユーザに選択されたユーザまたはメンバーの情報であり、
前記摂取栄養推定手順は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する。
(付記19)
前記ユーザ情報取得手順は、
ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを取得し、
前記ユーザの属性情報および前記メンバーの属性情報は、それぞれ、性別を含み、
前記摂取者確認情報は、ユーザおよびメンバーを示す画像を含み、
前記摂取者確認情報送信手順は、
前記ユーザの属性情報と前記メンバーの属性情報と前記食品摂取割合情報とから、前記摂取者確認情報におけるユーザおよびメンバーを示す画像の色または形状の少なくとも一方を変化させる、付記18記載のプログラム。
(付記20)
さらに、判定手順をコンピュータに実行させるための付記18または19記載のプログラム:
前記判定手順は、
前記購入食品情報から、前記購入食品が複数かを判定し、
前記購入食品が複数である場合、
前記摂取者確認情報送信手順は、
各購入食品について、前記摂取者確認情報を前記ユーザに送信し、
前記摂取者選択情報受信手順は、
各購入食品について、前記摂取者情報を受信し、
前記摂取栄養推定手順は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報と前記各購入食品の摂取者情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定する。
(付記21)
さらに、基準値算出手順をコンピュータに実行させるための付記17から20のいずれかに記載のプログラム:
前記ユーザ情報取得手順は、
ユーザの属性情報と、メンバーの属性情報とを取得し、
前記基準値算出手順は、
前記ユーザの属性情報と、前記メンバーの属性情報と、属性ごとの栄養成分の摂取基準値とから、前記ユーザの栄養成分の基準値および前記メンバーの栄養成分の基準値を算出し、
前記栄養状態推定手順は、
前記ユーザが摂取した栄養成分と、前記ユーザの栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態を推定し、
前記メンバーが摂取した栄養成分と、前記メンバーの栄養成分の基準値とから、前記メンバーの栄養状態を推定する。
(付記22)
さらに、キャラクタ画像作成手順をコンピュータに実行させるための付記17から21のいずれかに記載のプログラム:、
前記キャラクタ画像作成手順は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態から、前記ユーザを表すキャラクタ画像およびメンバーを表すキャラクタ画像を作成し、
前記出力手順は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態として、前記ユーザを表すキャラクタ画像および前記メンバーを表すキャラクタ画像を出力する。
(付記23)
さらに、記憶手順をコンピュータに実行させるための付記17から22のいずれかに記載のプログラム:
前記記憶手順は、
前記ユーザと、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記ユーザの栄養状態とを紐づけて記憶し、かつ、前記メンバーと、前記メンバーが摂取した栄養成分および前記メンバーの栄養状態とを紐づけて記憶する。
(付記24)
記憶部を使用し、
前記記憶部は、
前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を含み、
前記ユーザ情報取得手順は、
前記記憶部から前記ユーザおよびユーザと紐づけられたメンバーの食品摂取割合情報を取得する、付記17から22のいずれかに記載のプログラム。
(付記25)
付記17から24のいずれかに記載のプログラムを記録している、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記26)
入力部と、通信部と、表示部とを備え、
前記入力部は、
前記ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報と、購入食品情報とを入力可能であり、
前記通信部は、
付記1から8のいずれかに記載の健康管理支援装置と通信可能であり、
前記表示部は、
前記出力されたユーザの栄養状態およびメンバーの栄養状態を表示可能である、健康管理支援端末。
(付記27)
端末とサーバとを含み、
前記端末と前記サーバとは、システム外の通信回線網を介して、接続可能であり、
前記端末は、
入力部と、通信部と、表示部とを備え、
前記入力部は、
前記ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報と、購入食品情報とを入力可能であり、
前記通信部は、
前記サーバと前記通信回線網を介して通信可能であり、
前記表示部は、
出力されたユーザの栄養状態およびメンバーの栄養状態を表示可能であり、
前記端末および前記サーバの全体が、
ユーザ情報取得部と、購入食品情報取得部と、摂取栄養推定部と、栄養状態推定部と、出力部とを備え、
前記ユーザ情報取得部は、
前記ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報を取得し、
前記食品摂取割合情報は、同じ食品について、ユーザが摂取する割合とメンバーが摂取する割合とが規定された情報であり、
前記購入食品情報取得部は、
ユーザの購入食品情報を取得し、
前記購入食品情報は、ユーザが購入した食品を推定可能な情報を含み、
前記摂取栄養推定部は、
前記購入食品情報と前記食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、
前記栄養状態推定部は、
前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定し、
前記出力部は、
前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を出力する、健康管理支援システム。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、購入食品情報と、ユーザおよびユーザと紐付けられたメンバーの食品摂取割合情報とから、ユーザが摂取した栄養成分およびメンバーが摂取した栄養成分を推定し、前記ユーザが摂取した栄養成分および前記メンバーが摂取した栄養成分と、摂取された栄養成分の基準値とから、前記ユーザの栄養状態および前記メンバーの栄養状態を推定する。このため、本発明によれば、例えば、購入食品を複数人でシェアする場合においても、各人の栄養状態を推定でき、適切な健康管理を実施できる。したがって、本発明は、食品分野、予防医学分野等において極めて有用である。
【符号の説明】
【0115】
1 支援装置
10 ユーザ情報取得部
11 購入食品情報取得部
12 摂取栄養推定部
13 栄養状態推定部
14 出力部
15 摂取者確認情報送信部
16 摂取者選択情報受信部
17 判定部
18 基準値算出部
19 キャラクタ画像作成部
101、201 CPU
102、202 メモリ
103、203 バス
104、204 記憶装置
105、205 プログラム
106 入力装置
107 ディスプレイ
108 通信デバイス
2a、2b 支援端末
21 入力部
22 通信部
23 表示部
3 通信回線網