(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】有機発光表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20231121BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20231121BHJP
H05B 33/06 20060101ALI20231121BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20231121BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20231121BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/30 338
G09F9/30 365
H05B33/02
H05B33/06
H05B33/14 A
H10K50/10
H10K59/10
(21)【出願番号】P 2021505968
(86)(22)【出願日】2019-08-20
(86)【国際出願番号】 KR2019010603
(87)【国際公開番号】W WO2020054994
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2018-0109548
(32)【優先日】2018-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】チョ,スン-ファン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン-ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ギョン-スン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジュ-チャン
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/062023(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0204895(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0149143(US,A1)
【文献】特開2010-145444(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107422554(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0123506(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/30
H05B 33/02
H05B 33/06
H10K 50/10
H10K 59/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1サブ表示領域、及び、前記第1サブ表示領域の第1側部に位置する第2サブ表示領域を含む表示領域、及び、前記第1サブ表示領域における、前記第1側部とは異なる第2側部に位置するパッド領域を有する基板と、
前記基板上の前記第2サブ表示領域に配置される複数の右側信号配線と、
前記パッド領域、前記第1サブ表示領域、及び前記第2サブ表示領域に配置され、折曲部を各々含
み、前記右側信号配線に交差する複数の右側ファン-アウト配線と、
前記第1及び第2サブ表示領域に配置され、前記右側ファン-アウト配線と離隔して配置され、格子形状を有する複数のダミーパターンと、
前記ダミーパターンの上に配置される複数のサブ画素構造物とを含
み、
前記右側ファン-アウト配線は、
第1乃至第M(但し、Mは1以上の整数)右側ファン-アウト配線を含み、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線は、順に互いに離隔して配列されることを特徴とする有機発光表示装置。
【請求項2】
前記右側ファン-アウト配線の各々は、
前記パッド領域及び前記第1サブ表示領域に配置され、第1方向に沿って延長する縦延長部と、
前記第1
サブ表示領域に位置する前記縦延長部の第1端部から、前記第1方向と直交する第2方向に沿って延長する横延長部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項3】
前記縦延長部の第2端部は前記パッド領域に位置し、前記縦延長部における前記第2端部とは逆の前記第1端部は、前記横延長部の第1端部と連結されることを特徴とする、請求項2に記載の有機発光表示装置。
【請求項4】
前記横延長部における前記第1端部とは逆の第2端部は、前記複数の右側信号配線のうちの1つの右側信号配線と、コンタクトホールを通じて連結されることを特徴とする、請求項3に記載の有機発光表示装置。
【請求項5】
前記縦延長部の前記第1端部と、横延長部の前記第1端部とにより、前記折曲部が構成されることを特徴とする、請求項4に記載の有機発光表示装置。
【請求項6】
前記縦延長部と前記横延長部とは一体に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の有機発光表示装置。
【請求項7】
前記右側ファン-アウト配線の各々は、
前記横延長部の第2端部から前記第1方向とは逆の第4方向に沿って延長するサブ縦延長部をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の有機発光表示装置。
【請求項8】
前記横延長部の第1端部は前記縦延長部と連結され、前記横延長部の前記第1端部とは逆の前記第2端部は、前記サブ縦延長部の前記第1端部と連結されることを特徴とする、請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項9】
前記サブ縦延長部の第1端部とは逆の第2端部は、前記複数の右側信号配線のうちの1つの右側信号配線と、コンタクトホールを通じて連結されることを特徴とする、請求項8に記載の有機発光表示装置。
【請求項10】
前記縦延長部の第1端部と横延長部の第1端部、及び、前記横延長部の第2端部と前記サブ縦延長部の第1端部により、
第2の折曲部が構成されることを特徴とする、請求項9に記載の有機発光表示装置。
【請求項11】
前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部は一体に形成されることを特徴とする、請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項12】
前記縦延長部は前記サブ縦延長部と互いに平行であり、前記縦延長部の前記第1方向への長さは、前記サブ縦延長部の前記第1方向への長さより長いことを特徴とする、請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項13】
前記ダミーパターンは、
前記縦延長部から前記第1方向に離隔して配置され、前記第1方向に沿って互いに離隔して配列される複数の縦ダミーパターンと、
前記横延長部から前記第2方向とは逆の第3方向に離隔して配置され、前記第3方向に沿って互いに離隔して配列される複数の横ダミーパターンを含むことを特徴とする、請求項7に記載の有機発光表示装置。
【請求項14】
前記ダミーパターンは、
前記縦延長部から前記第3方向に離隔して配置され、前記第1方向に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ縦ダミーパターンと、
前記横延長部から前記第1方向に離隔して配置され、前記第3方向に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ横ダミーパターンをさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の有機発光表示装置。
【請求項15】
前記表示領域は複数のサブ画素回路領域を含み、前記サブ画素回路領域の各々に、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンのうちの少なくとも1つが
少なくとも部分的に配置されることを特徴とする、請求項14に記載の有機発光表示装置。
【請求項16】
前記サブ画素回路領域の各々における、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンにより、前記ダミーパターンは前記表示領域にて格子形状を有することを特徴とする、請求項15に記載の有機発光表示装置。
【請求項17】
前記基板上の前記表示領域に配置される複数の電源電圧配線をさらに含み、
前記ダミーパターンのうちの少なくとも一部は、前記電源電圧配線のうちの少なくとも一部と電気的に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項18】
前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線は、逐次、配線の全長が減少していくことを特徴とする、請求項
1に記載の有機発光表示装置。
【請求項19】
前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、第K(但し、Kは1とMの間の整数)右側ファン-アウト配線は、
前記パッド領域及び前記第1サブ表示領域に配置され、第1方向に沿って延長する縦延長部と、
前記第1
サブ表示領域に位置する前記縦延長部の第1端部から、前記第1方向と直交する第2方向に沿って延長する、横延長部を含むことを特徴とする、請求項
1に記載の有機発光表示装置。
【請求項20】
前記K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の第2端部は前記パッド領域に位置し、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部における前記第2端部とは逆の前記第1端部は、前記横延長部の第1端部と連結されることを特徴とする、請求項
19に記載の有機発光表示装置。
【請求項21】
前記右側信号配線は、
第1乃至第N(但し、Nは1以上の整数)右側信号配線を含み、
前記第1乃至第N右側信号配線は、
前記パッド領域における、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線の配列順序とは逆順に配列され、互いに離隔して配置されることを特徴とする、請求項
20に記載の有機発光表示装置。
【請求項22】
前記第1サブ表示領域と前記第2サブ表示領域の境界と隣接して、前記第M右側ファン-アウト配線及び前記第N右側信号配線が配置されることを特徴とする、請求項
21に記載の有機発光表示装置。
【請求項23】
前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、前記第K右側ファン-アウト配線の前記横延長部は、前記第1乃至第N右側信号配線のうちの第L(但し、Lは1とNの間の整数)右側信号配線と、コンタクトホールを通じて連結されることを特徴とする、請求項
21に記載の有機発光表示装置。
【請求項24】
前記第K右側ファン-アウト配線における、前記縦延長部の前記第1端部と、横延長部の前記第1端部とにより、前記折曲部が構成されることを特徴とする、請求項
23に記載の有機発光表示装置。
【請求項25】
前記第K右側ファン-アウト配線における前記縦延長部と前記横延長部とは一体に形成されることを特徴とする、請求項
19に記載の有機発光表示装置。
【請求項26】
前記第K右側ファン-アウト配線は、
前記横延長部の第2端部から、前記第1方向とは逆の第4方向に沿って延長するサブ縦延長部をさらに含むことを特徴とする、請求項
25に記載の有機発光表示装置。
【請求項27】
前記横延長部の第1端部は前記縦延長部と連結され、前記横延長部の前記第1端部とは逆の前記第2端部は、前記サブ縦延長部の前記第1端部と連結されることを特徴とする、請求項
26に記載の有機発光表示装置。
【請求項28】
前記右側信号配線は、
第1乃至第N(但し、Nは1以上の整数)右側信号配線を含み、
前記第1乃至第N右側信号配線は、
前記パッド領域における、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線の配列順序とは逆順に配列され、互いに離隔して配置されることを特徴とする、請求項
27に記載の有機発光表示装置。
【請求項29】
前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうちの前記第K右側ファン-アウト配線の前記サブ縦延長部は、前記第1乃至第N右側信号配線のうちの第L(但し、Lは1とNの間の整数)右側信号配線と、コンタクトホールを通じて連結されることを特徴とする、請求項
28に記載の有機発光表示装置。
【請求項30】
前記第K右側ファン-アウト配線における、前記縦延長部の第1端部と横延長部の第1端部とにより、また、前記横延長部の第2端部と前記サブ縦延長部の第1端部とにより、前記折曲部が構成されることを特徴とする、請求項
29に記載の有機発光表示装置。
【請求項31】
前記第K右側ファン-アウト配線における、前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部は一体に形成されることを特徴とする、請求項
26に記載の有機発光表示装置。
【請求項32】
前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部は、前記第K右側ファン-アウト配線の前記サブ縦延長部と互いに平行であり、前記縦延長部の前記第1方向への長さは、前記サブ縦延長部の前記第1方向への長さより長いことを特徴とする、請求項
26に記載の有機発光表示装置。
【請求項33】
前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部の内側に、空いた空間が形成され、前記空いた空間は前記第1方向へと陥没した形状を有し、前記空いた空間に、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうちの、第K+1右側ファン-アウト配線が配置されることを特徴とする、請求項
26に記載の有機発光表示装置。
【請求項34】
前記ダミーパターンは、第1乃至第P(但し、Pは1以上の整数)ダミーパターンを含み、
前記第1乃至第Pダミーパターンのうち、第J(但し、Jは1とNの間の整数)ダミーパターンは、
前記第K右側ファン-アウト配線の縦延長部から前記第1方向に離隔して配置され、前記第1方向に沿って互いに離隔して配列される複数の縦ダミーパターンと、
前記第K右側ファン-アウト配線の横延長部から前記第2方向とは逆の第3方向に離隔して配置され、前記第3方向に沿って互いに離隔して配列される複数の横ダミーパターンを含むことを特徴とする、請求項
26に記載の有機発光表示装置。
【請求項35】
前記第Jダミーパターンは、
前記第K右側ファン-アウト配線の縦延長部から前記第3方向に離隔して配置され、前記第1方向に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ縦ダミーパターンと、
前記第K右側ファン-アウト配線の横延長部から前記第1方向に離隔して配置され、前記第3方向に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ横ダミーパターンをさらに含むことを特徴とする、請求項
34に記載の有機発光表示装置。
【請求項36】
前記表示領域は複数のサブ画素回路領域を含み、前記サブ画素回路領域の各々に、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンのうちの少なくとも1つが
少なくとも部分的に配置されることを特徴とする、請求項
35に記載の有機発光表示装置。
【請求項37】
前記サブ画素回路領域の各々における、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンにより、前記ダミーパターンは前記表示領域にて格子形状を有することを特徴とする、請求項
36に記載の有機発光表示装置。
【請求項38】
前記基板は、
前記第1サブ表示領域の前記第1側部とは逆の第3側部に位置する第3サブ表示領域をさらに含み、
前記パッド領域と前記第1サブ表示領域は第1方向に沿って配列され、
前記第3サブ表示領域、前記第1サブ表示領域、及び前記第2サブ表示領域は、前記第1方向と直交する第2方向に沿って配列されることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項39】
前記表示領域の前記第2方向への幅は、前記パッド領域の前記第2方向への幅より大きいことを特徴とする、請求項
38に記載の有機発光表示装置。
【請求項40】
前記パッド領域にて前記第2方向に沿って配列される複数のパッド電極をさらに含むことを特徴とする、請求項
39に記載の有機発光表示装置。
【請求項41】
前記基板上の第3サブ表示領域に配置される複数の左側信号配線と、
前記左側信号配線上の前記パッド領域、前記第1サブ表示領域、及び前記第3サブ表示領域に配置され、折曲部を各々含む複数の左側ファン-アウト配線をさらに含むことを特徴とする、請求項
38に記載の有機発光表示装置。
【請求項42】
前記ダミーパターンは、前記左側信号配線上の前記第3サブ表示領域に配置され、前記左側ファン-アウト配線と離隔されており、格子形状を有することを特徴とする、請求項
41に記載の有機発光表示装置。
【請求項43】
前記左側ファン-アウト配線と、前記右側ファン-アウト配線とは互いに対称であることを特徴とする、請求項
41に記載の有機発光表示装置。
【請求項44】
前記左側信号配線は、前記第3サブ表示領域のみに配置され、前記左側ファン-アウト配線を通じてデータ信号が印加されることを特徴とする、請求項
41に記載の有機発光表示装置。
【請求項45】
前記右側信号配線は、前記第2サブ表示領域のみに配置され、前記右側ファン-アウト配線を通じてデータ信号が印加されることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項46】
前記サブ画素構造物の各々は、
前記ダミーパターンの上に配置される下部電極と、
前記下部電極の上に配置される発光層と、
前記発光層の上に配置される上部電極とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項47】
前記基板上の第1サブ表示領域に配置される複数の中央信号配線をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項48】
前記中央信号配線の各々の第1方向への長さは、前記右側信号配線の各々の第1方向への長さより長いことを特徴とする、請求項
47に記載の有機発光表示装置。
【請求項49】
前記中央信号配線は前記第1サブ表示領域のみに配置され、データ信号が印加されることを特徴とする、請求項
47に記載の有機発光表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機発光表示装置に関し、より詳しくは、本発明はファン-アウト配線を含む有機発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フラットパネルディスプレイ(平板表示装置)は、軽量及び薄型などの特性によって、陰極線管表示装置に代わる表示装置として使われている。このような平板表示装置の代表的な例として、液晶表示装置と有機発光表示装置がある。そのうち、有機発光表示装置は液晶表示装置に比べて輝度特性及び視野角特性に優れて、バックライトユニットを必要としないので、超薄型で具現できるという長所がある。このような有機発光表示装置は、有機薄膜に陰極と陽極を通じて注入された電子と正孔が再結合して励起子を形成し、形成された励起子からのエネルギーにより特定の波長の光が発生する現象を用いる。
【0003】
有機発光表示装置は、表示領域及びパッド領域を含むことができる。前記パッド領域には外部装置から映像を表示するための複数の信号の提供を受けるパッド電極が配置されることができ、前記表示領域には前記信号を伝達する複数の信号配線が配置できる。最近、表示領域の横方向への幅より小さい横方向の幅を有するパッド領域を有する有機発光表示装置が開発されている。このような場合、前記表示領域の両側部に配置される信号配線はファン-アウト配線を通じて前記信号が伝達できる。但し、前記ファン-アウト配線のため、有機発光表示装置の表示領域にむらが発生するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ファン-アウト配線を含む有機発光表示装置を提供することにある。
【0005】
しかしながら、本発明が前述した目的により限定されるのではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で多様に拡張できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した本発明の目的を達成するために、本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置は、第1サブ表示領域、及び、前記第1サブ表示領域の第1側部に位置する第2サブ表示領域を含む表示領域、及び、前記第1サブ表示領域の前記第1側部と異なる第2側部に位置するパッド領域を有する基板、前記基板上の前記第2サブ表示領域に配置される複数の右側信号配線、前記右側信号配線の上の、前記パッド領域、前記第1サブ表示領域及び前記第2サブ表示領域に配置され、折曲部を各々含む複数の右側ファン-アウト配線、前記右側信号配線の上の、前記第1及び第2サブ表示領域に配置され、前記右側ファン-アウト配線と離隔して配置され、格子形状を有する複数のダミーパターン及び前記ダミーパターンの上に配置される複数のサブ画素構造物を含むことができる。
【0007】
例示的な実施形態において、前記右側ファン-アウト配線の各々は前記パッド領域及び前記第1サブ表示領域に配置され、第1方向に沿って延長する縦延長部、及び、前記第1表示領域に位置する前記縦延長部の第1端部から前記第1方向と直交する第2方向に沿って延長する横延長部を含むことができる。
【0008】
例示的な実施形態において、前記縦延長部の第2端部は前記パッド領域に位置し、前記縦延長部の前記第2端部とは逆の前記第1端部は前記横延長部の第1端部と連結できる。
【0009】
例示的な実施形態において、前記横延長部の前記第1端部とは逆の第2端部は、前記複数の右側信号配線のうちの1つの右側信号配線とコンタクトホールを通じて連結できる。
【0010】
例示的な実施形態において、前記縦延長部の前記第1端部、及び横延長部の前記第1端部により、前記折曲部が構成できる。
【0011】
例示的な実施形態において、前記縦延長部及び前記横延長部は一体形成できる。
【0012】
例示的な実施形態において、前記右側ファン-アウト配線の各々は前記横延長部の第2端部から前記第1方向には逆の第4方向に沿って延長するサブ縦延長部をさらに含むことができる。
【0013】
例示的な実施形態において、前記横延長部の第1端部は前記縦延長部と連結され、前記横延長部の前記第1端部とは逆の前記第2端部は前記サブ縦延長部の前記第1端部と連結できる。
【0014】
例示的な実施形態において、前記サブ縦延長部の第1端部とは逆の第2端部は、前記複数の右側信号配線のうちの1つの右側信号配線とコンタクトホールを通じて連結できる。
【0015】
例示的な実施形態において、前記縦延長部の第1端部と横延長部の第1端部、及び、前記横延長部の第2端部と前記サブ縦延長部の第1端部により、前記折曲部が構成できる。
【0016】
例示的な実施形態において、前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部は一体形成できる。
【0017】
例示的な実施形態において、前記縦延長部は前記サブ縦延長部と互いに平行であり、前記縦延長部の前記第1方向への長さは、前記サブ縦延長部の前記第1方向への長さより長いことがある。
【0018】
例示的な実施形態において、前記ダミーパターンは、前記縦延長部から前記第1方向に離隔して配置され、前記第1方向に沿って互いに離隔して配列される複数の縦ダミーパターン、及び、前記横延長部から前記第2方向とは逆の第3方向に離隔して配置され、前記第3方向に沿って互いに離隔して配列される複数の横ダミーパターンを含むことができる。
【0019】
例示的な実施形態において、前記ダミーパターンは、前記縦延長部から前記第3方向に離隔して配置され、前記第1方向に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ縦ダミーパターン、及び、前記横延長部から前記第1方向に離隔して配置され、前記第3方向に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ横ダミーパターンをさらに含むことができる。
【0020】
例示的な実施形態において、前記表示領域は複数のサブ画素回路領域を含み、前記サブ画素回路領域の各々に、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンのうち、少なくとも1つが配置できる。
【0021】
例示的な実施形態において、前記サブ画素回路領域の各々における、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンにより、前記ダミーパターンは前記表示領域で格子形状を有することができる。
【0022】
例示的な実施形態において、前記基板上の前記表示領域に配置される複数の電源電圧配線をさらに含み、前記ダミーパターンのうちの少なくとも一部は、前記電源電圧配線のうちの少なくとも一部と電気的に連結できる。
【0023】
例示的な実施形態において、前記右側ファン-アウト配線は第1乃至第M(但し、Mは1以上の整数)右側ファン-アウト配線を含み、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線は、順に、互いに離隔して配列できる。
【0024】
例示的な実施形態において、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線は、逐次に配線の全長が減小することができる。
【0025】
例示的な実施形態において、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、第K(但し、Kは1とMの間の整数)右側ファン-アウト配線は、前記パッド領域及び前記第1サブ表示領域に配置され、第1方向に沿って延長する縦延長部及び前記第1表示領域に位置する前記縦延長部の第1端部から前記第1方向と直交する第2方向に沿って延長する横延長部を含むことができる。
【0026】
例示的な実施形態において、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の第2端部は前記パッド領域に位置し、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の前記第2端部に反対になる前記第1端部は前記横延長部の第1端部と連結できる。
【0027】
例示的な実施形態において、前記右側信号配線は第1乃至第N(但し、Nは1以上の整数)右側信号配線を含み、前記第1乃至第N右側信号配線は逆順で配列され、互いに離隔して配置できる。
【0028】
例示的な実施形態において、前記第1サブ表示領域と前記第2サブ表示領域の境界と隣接して前記第M右側ファン-アウト配線及び前記第N右側信号配線が配置できる。
【0029】
例示的な実施形態において、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、前記第K右側ファン-アウト配線の前記横延長部は、前記第1乃至第N右側信号配線のうち、第L(但し、Lは1とNの間の整数)右側信号配線とコンタクトホールを通じて連結できる。
【0030】
例示的な実施形態において、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の前記第1端部と横延長部の前記第1端部により前記折曲部が構成できる。
【0031】
例示的な実施形態において、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記横延長部は一体形成できる。
【0032】
例示的な実施形態において、前記第K右側ファン-アウト配線は前記横延長部の第2端部から前記第1方向とは逆の第4方向に沿って延長するサブ縦延長部をさらに含むことができる。
【0033】
例示的な実施形態において、前記横延長部の第1端部は前記縦延長部と連結され、前記横延長部の前記第1端部とは逆の前記第2端部は前記サブ縦延長部の前記第1端部と連結できる。
【0034】
例示的な実施形態において、前記右側信号配線は第1乃至第N(但し、Nは1以上の整数)右側信号配線を含み、前記第1乃至第N右側信号配線は逆順で配列され、互いに離隔して配置できる。
【0035】
例示的な実施形態において、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、前記第K右側ファン-アウト配線の前記サブ縦延長部は、前記第1乃至第N右側信号配線のうち、第L(但し、Lは1とNの間の整数)右側信号配線とコンタクトホールを通じて連結できる。
【0036】
例示的な実施形態において、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の第1端部及び横延長部の第1端部、並びに、前記横延長部の第2端部及び前記サブ縦延長部の第1端部により、前記折曲部が構成できる。
【0037】
例示的な実施形態において、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部は一体形成できる。
【0038】
例示的な実施形態において、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部は、前記第K右側ファン-アウト配線の前記サブ縦延長部と互いに平行であり、前記縦延長部の前記第1方向への長さは前記サブ縦延長部の前記第1方向への長さより長いのでありうる。
【0039】
例示的な実施形態において、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部の内側に空いた空間が形成され、前記空いた空間は前記第1方向へと陥没した形状を有し、前記空いた空間に前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、第Kは+1右側ファン-アウト配線が配置できる。
【0040】
例示的な実施形態において、前記ダミーパターンは第1乃至第P(但し、Pは1以上の整数)ダミーパターンを含み、前記第1乃至第Pダミーパターンのうち、第J(但し、Jは1とNの間の整数)ダミーパターンは、前記第K右側ファン-アウト配線の縦延長部から前記第1方向に離隔して配置され、前記第1方向に沿って互いに離隔して配列される複数の縦ダミーパターン、及び前記第K右側ファン-アウト配線の横延長部から前記第2方向と反対になる第3方向に離隔して配置され、前記第3方向に沿って互いに離隔して配列される複数の横ダミーパターンを含むことができる。
【0041】
例示的な実施形態において、前記第Jダミーパターンは、前記K右側ファン-アウト配線の縦延長部から前記第3方向に離隔して配置され、前記第1方向に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ縦ダミーパターン、及び、前記第K右側ファン-アウト配線の横延長部から前記第1方向に離隔して配置され、前記第3方向に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ横ダミーパターンをさらに含むことができる。
【0042】
例示的な実施形態において、前記表示領域は複数のサブ画素回路領域を含み、前記サブ画素回路領域の各々に前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンのうち、少なくとも1つが配置できる。
【0043】
例示的な実施形態において、前記サブ画素回路領域の各々における前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンにより、前記ダミーパターンは前記表示領域で格子形状を有することができる。
【0044】
例示的な実施形態において、前記基板は前記第1サブ表示領域の前記第1側部と対向する第3側部に位置する第3サブ表示領域をさらに含み、前記パッド領域と前記第1サブ表示領域は第1方向に沿って配列され、前記第3サブ表示領域、前記第1サブ表示領域、及び前記第2サブ表示領域は、前記第1方向と直交する第2方向に沿って配列できる。
【0045】
例示的な実施形態において、前記表示領域の前記第2方向への幅は前記パッド領域の前記第2方向への幅より大きいことがある。
【0046】
例示的な実施形態において、前記パッド領域で前記第2方向に沿って配列される複数のパッド電極をさらに含むことができる。
【0047】
例示的な実施形態において、前記基板上の第3サブ表示領域に配置される複数の左側信号配線及び前記左側信号配線上の前記パッド領域、前記第1サブ表示領域、及び前記第3サブ表示領域に配置され、折曲部を各々含む複数の左側ファン-アウト配線をさらに含むことができる。
【0048】
例示的な実施形態において、前記ダミーパターンは前記左側信号配線上の前記第3サブ表示領域に配置され、前記左側ファン-アウト配線と離隔し、格子形状を有することができる。
【0049】
例示的な実施形態において、前記左側ファン-アウト配線と前記右側ファン-アウト配線は互いに対称でありえる。
【0050】
例示的な実施形態において、前記左側信号配線は前記第3サブ表示領域のみに配置され、前記左側ファン-アウト配線を通じてデータ信号が印加できる。
【0051】
例示的な実施形態において、前記右側信号配線は前記第2サブ表示領域のみに配置され、前記右側ファン-アウト配線を通じてデータ信号が印加できる。
【0052】
例示的な実施形態において、前記サブ画素構造物の各々は前記ダミーパターン上に配置される下部電極、前記下部電極上に配置される発光層、及び前記発光層上に配置される上部電極を含むことができる。
【0053】
例示的な実施形態において、前記基板上の第1サブ表示領域に配置される複数の中央信号配線をさらに含むことができる。
【0054】
例示的な実施形態において、前記中央信号配線の各々の第1方向への長さは前記右側信号配線の各々の第1方向への長さより長いのでありうる。
【0055】
例示的な実施形態において、前記中央信号配線は前記第1サブ表示領域のみに配置され、データ信号が印加できる。
【発明の効果】
【0056】
本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置はダミーパターンを含むことによって、ダミーパターンは右側ファン-アウト配線及び左側ファン-アウト配線と共に表示領域に全体的に格子パターン形状を具現することができる。このような場合、有機発光表示装置にパターン及び/又はむらが視認できないことがある。これによって、有機発光表示装置の視認性が相対的に向上できる。また、ダミーパターンがコンタクトホールを通じて高電源電圧配線と電気的に連結される場合、高電源電圧配線の配線抵抗が低くなることがある。さらに、ダミーパターンに定電圧が印加されることによって、電圧レベルが変化する配線を遮蔽することができる。
【0057】
本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置において、右側ファン-アウト配線のコンタクトホールが第2サブ表示領域の下端(データ入力側の端部)に位置し、左側ファン-アウト配線のコンタクトホールが第3サブ表示領域の下端(データ入力側の端部)に位置することによって、有機発光表示装置の視認性が相対的に増加できる。
【0058】
但し、本発明の効果が前述した効果に限定されるのではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で多様に拡張できる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【
図1】本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置を示す平面図である。
【
図2】
図1の有機発光表示装置の第1サブ表示領域、第2サブ表示領域、及び第3サブ表示領域を説明するための平面図である。
【
図3】
図1の有機発光表示装置と電気的に連結された外部装置を説明するためのブロック図である。
【
図4】
図1の有機発光表示装置の一例を示す平面図である。
【
図5】
図1のサブ画素回路領域に配置されたサブ画素回路及び前記サブ画素回路上に配置される有機発光ダイオードを示す回路図である。
【
図6】
図2の第1乃至第3サブ表示領域に配置された中央信号配線、右側信号配線、及び左側信号配線を説明するための平面図である。
【
図7】
図1の有機発光表示装置に含まれたファン-アウト配線及びダミーパターンを示す平面図である。
【
図8】
図1の有機発光表示装置の“A”領域を拡大図示した平面図である。
【
図9】例示的な実施形態に従う有機発光表示装置に含まれたファン-アウト配線及びダミーパターンの一例を示す平面図である。
【
図10】例示的な実施形態に従う有機発光表示装置に含まれたファン-アウト配線及びダミーパターンの他の例を示す平面図である。
【
図11】
図8のファン-アウト配線及びダミーパターンを説明するための平面図である。
【
図12】
図11の有機発光表示装置の“B”領域を拡大図示したレイアウト図である。
【
図13】
図12の“B”領域を説明するためのレイアウト図(1)である。
【
図14】
図12の“B”領域を説明するためのレイアウト図(2)である。
【
図15】
図12の“B”領域を説明するためのレイアウト図(3)である。
【
図16】
図12の有機発光表示装置をI-I’ラインに沿って切断した断面図である。
【
図17】
図11の有機発光表示装置の“C”領域を拡大図示したレイアウト図である。
【
図18】
図17の有機発光表示装置をII-II’ラインに沿って切断した断面図である。
【
図19】
図11の有機発光表示装置の“D”領域を拡大図示したレイアウト図である。
【
図20】
図19の有機発光表示装置をIII-III’ラインに沿って切断した断面図である。
【
図21】
図11の有機発光表示装置の“E”領域を拡大図示したレイアウト図である。
【
図22】
図21の有機発光表示装置をIV-IV’ラインに沿って切断した断面図である。
【
図23】本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置を示す平面図である。
【
図24】
図23の有機発光表示装置の“F”領域を拡大図示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下、添付した図面を参照して、本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置に対して詳細に説明する。添付した図面において、同一または類似の構成要素に対しては同一または類似の参照符号を使用する。
【0061】
図1は本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置を示す平面図であり、
図2は
図1の有機発光表示装置の第1サブ表示領域、第2サブ表示領域、及び第3サブ表示領域を説明するための平面図であり、
図3は
図1の有機発光表示装置と電気的に連結された外部装置を説明するためのブロック図であり、
図4は
図1の有機発光表示装置の一例を示す平面図である。
【0062】
図1、
図2、及び
図3を参照すると、有機発光表示装置100は、映像が表示できる表示領域40及び複数の信号を受信することができるパッド領域60を含むことができる。ここで、表示領域40は、第1サブ表示領域10、第2サブ表示領域20、及び第3サブ表示領域30を含むことができる。例えば、第1サブ表示領域10の第1側部に第2サブ表示領域20が位置することができ、第1サブ表示領域10の前記第1側部と異なる第2側部にパッド領域60が配置されることができ、第1サブ表示領域10の前記第1側部と対向する第3側部に第3サブ表示領域30が位置できる。パッド領域60と第1サブ表示領域10は、有機発光表示装置100の上面に実質的に平行である第1方向(D1)へと配列されることができ、第3サブ表示領域30、第1サブ表示領域10、及び第2サブ表示領域20は、第1方向(D1)と実質的に直交する第2方向(D2)へと配列できる。
【0063】
例えば、第1サブ表示領域10は有機発光表示装置100の前面に位置することができ、第2及び第3サブ表示領域20、30は縦方向を軸にベンディング(例えば、第1方向(D1)及び第1方向(D1)とは逆の第4方向(D4)を軸にベンディング)されて有機発光表示装置100の両側面に位置することができる。任意選択的に、第1サブ表示領域10のうち、パッド領域60と隣接した部分が横方向を軸にベンディング(例えば、第2方向(D2)及び第2方向(D2)とは逆の3方向(D3)を軸にベンディング)されて有機発光表示装置100の下側面(例えば、有機発光表示装置100の両側面の間に位置する面)に位置することもできる。また、他の例示的な実施形態において、
図4に図示したように、第2及び第3サブ表示領域20、30は、前記縦方向を軸にベンディングされて有機発光表示装置100の両側面に位置することができ、第1サブ表示領域10のうち、パッド領域60と隣接した第1部分が前記縦方向を軸にベンディングされて有機発光表示装置100の下側面に位置することができ、第1サブ表示領域10のうち、第1部分とは逆側にある第2部分が前記縦方向を軸にベンディングされて上側面に位置することもできる。このような場合、有機発光表示装置100は前面だけでなく4個の側面(側端面)でも映像を表示することができる。但し、前記のような構造は有機発光表示装置100が下部基板にフレキシブルな基板(例えば、ポリイミド基板)及び上部基板に薄膜封止構造物を含まなければならない。
【0064】
例示的な実施形態において、有機発光表示装置100の平面図で表示領域40の第2方向(D2)への幅(W1)は、パッド領域60の第2方向(D2)への幅(W2)より大きいのでありうる。また、第1サブ表示領域10の第1方向(D1)(または、第1方向(D1)と反対になる第4方向(D4))への幅が第2及び第3サブ表示領域20、30の各々の第1方向(D1)の幅より大きいのでありうる。任意選択的に、第1サブ表示領域10の第1方向(D1)への幅が第2及び第3サブ表示領域20、30の各々の第1方向(D1)の幅より小さいか等しいこともある。
【0065】
表示領域40には複数のサブ画素回路領域50が全体に配列されうるのであり、パッド領域60には外部装置101と電気的に連結されるパッド電極470が第2方向(D2)(または、第2方向(D2)とは逆の第3方向(D3))に配列できる。
【0066】
表示領域40のサブ画素回路領域50の各々にはサブ画素回路(例えば、
図5のサブ画素回路)が配置されることができ、前記サブ画素回路上に有機発光ダイオード(例えば、
図4の有機発光ダイオード)が配置できる。前記サブ画素回路及び前記有機発光ダイオードを通じて表示領域40に映像が表示できる。
【0067】
サブ画素回路領域50には第1、第2、及び第3サブ画素回路が配置できる。例えば、前記第1サブ画素回路は赤色光が放出できる第1有機発光ダイオードと連結されることができ、前記第2サブ画素回路は緑色光が放出できる第2有機発光ダイオードと連結されることができ、前記第3サブ画素回路は青色光が放出できる第3有機発光ダイオードと連結できる。
【0068】
例示的な実施形態において、前記第1有機発光ダイオードは第1サブ画素回路と重畳配置されることができ、前記第2有機発光ダイオードは第2サブ画素回路と重畳配置されることができ、前記第3有機発光ダイオードは第3サブ画素回路と重畳配置できる。任意選択的に、前記第1有機発光ダイオードが前記第1サブ画素回路の一部及び前記第1サブ画素回路と異なるサブ画素回路の一部と重畳配置されることもでき、前記第2有機発光ダイオードが前記第2サブ画素回路の一部及び前記第2サブ画素回路と異なるサブ画素回路の一部と重畳配置されることもでき、前記第3有機発光ダイオードが前記第3サブ画素回路の一部及び前記第3サブ画素回路と異なるサブ画素回路の一部と重畳配置されることもできる。
【0069】
例えば、前記第1乃至第3有機発光ダイオードは同一のサイズの直四角形が順に配列されるRGBストライプ(RGB stripe)方式、相対的に広い面積を有する青色有機発光ダイオードを含むS-ストライプ(s-stripe)方式、白色有機発光ダイオードをさらに含むWRGB方式、RG-GB反復形態に羅列されたペンタイル方式などを用いて配列できる。
【0070】
また、複数のサブ画素回路領域50の各々には少なくとも1つの駆動トランジスタ、少なくとも1つのスイッチングトランジスタ、少なくとも1つのキャパシタなどが配置できる。例示的な実施形態において、サブ画素回路領域50の各々に1つの駆動トランジスタ及び8個のスイッチングトランジスタ、1つのストレージキャパシタなどが配置できる。
【0071】
但し、本発明のサブ画素回路領域50の形状が四角形の平面形状を有するものとして説明したが、前記形状がこれに限定されるのではない。例えば、サブ画素回路領域50の形状は三角形の平面形状、菱形の平面形状、多角形の平面形状、円形の平面形状、トラック型の平面形状、または楕円形の平面形状を有することもできる。
【0072】
外部装置101は、有機発光表示装置100と軟性印刷回路基板を通じて電気的に連結できる。例えば、前記軟性印刷回路基板の一側はパッド電極470と直接的に接触することができ、前記軟性印刷回路基板の他側は外部装置101と直接的に接触することができる。外部装置101は、データ信号、スキャン信号、発光制御信号、データ初期化信号、初期化電圧、電源電圧などを有機発光表示装置100に提供することができる。また、前記軟性印刷回路基板には駆動集積回路が実装できる。他の例示的な実施形態において、前記駆動集積回路がパッド電極470と隣接して有機発光表示装置100に実装されることもできる。任意選択的に、有機発光表示装置100が前記ベンディング領域を含む場合、印刷回路基板を通じてパッド電極470と外部装置101が電気的に連結されることもできる。このような場合、前記ベンディング領域は表示領域40とパッド領域60との間に位置(例えば、パッド領域60に隣接して位置)することができる。有機発光表示装置100が前記ベンディング領域を含む場合、前記ベンディング領域が前記横方向を軸にベンディングされることができ、パッド領域60が有機発光表示装置100の背面に位置することができる。
【0073】
図5は、
図1のサブ画素回路領域に配置されたサブ画素回路及び前記サブ画素回路上に配置される有機発光ダイオードを示す回路図である。
【0074】
図5を参照すると、有機発光表示装置100のサブ画素回路領域50の各々にはサブ画素回路(SUB-PIXEL CIRCUIT)及び有機発光ダイオード(OLED)が配置できる。ここで、サブ画素回路(SUB-PIXEL CIRCUIT)は第1乃至第7トランジスタ(TR1、TR2、TR3_1、TR3_2、TR4_1、TR4_2、TR5、TR6、TR7)及びストレージキャパシタ(CST)、高電源電圧(ELVDD)配線、低電源電圧(ELVSS)配線、初期化電圧(VINT)配線、データ信号(DATA)配線、スキャン信号(GW)配線、データ初期化信号(GI)配線、発光制御信号(EM)配線、ダイオード初期化信号(GB)配線などを含むことができる。
【0075】
有機発光ダイオード(OLED)は、駆動電流(ID)に基づいて光を出力することができる。有機発光ダイオード(OLED)は、第1端子及び第2端子を含むことができる。例示的な実施形態において、有機発光ダイオード(OLED)の第2端子は低電源電圧(ELVSS)の供給を受けることができる。例えば、有機発光ダイオード(OLED)の第1端子はアノード端子で、有機発光ダイオード(OLED)の第2端子はカソード端子でありえる。任意選択的に、有機発光ダイオードの第1端子はカソード端子で、有機発光ダイオード(OLED)の第2端子はアノード端子でありえる。
【0076】
第1トランジスタ(TR1)はゲート端子、第1端子、及び第2端子を含むことができる。例示的な実施形態において、第1トランジスタ(TR1)の第1端子はソース端子で、第1トランジスタ(TR1)の第2端子はドレイン端子でありえる。任意選択的に、第1トランジスタ(TR1)の第1端子はドレイン端子で、第1トランジスタ(TR1)の第2端子はソース端子でありえる。
【0077】
第1トランジスタ(TR1)は駆動電流(ID)を生成することができる。例示的な実施形態において、第1トランジスタ(TR1)は飽和領域で動作することができる。このような場合、第1トランジスタ(TR1)はゲート端子とソース端子との間の電圧差に基づいて駆動電流(ID)を生成することができる。また、有機発光ダイオード(OLED)に供給される駆動電流(ID)のサイズに基づいて階調が表現できる。任意選択的に、第1トランジスタ(TR1)は線形領域で動作することもできる。このような場合、1フレーム内で有機発光ダイオードに駆動電流が供給される時間の和に基づいて階調が表現できる。
【0078】
第2トランジスタ(TR2)はゲート端子、第1端子、第2端子を含むことができる。第2トランジスタ(TR2)のゲート端子はスキャン信号(GW)の供給を受けることができる。第2トランジスタ(TR2)の第1端子はデータ信号(DATA)の供給を受けることができる。第2トランジスタ(TR2)の第2端子は第1トランジスタ(TR1)の第1端子に連結できる。例示的な実施形態において、第2トランジスタ(TR2)の第1端子はソース端子で、第2トランジスタ(TR2)の第2端子はドレイン端子でありえる。任意選択的に、第2トランジスタ(TR2)の第1端子はドレイン端子で、第2トランジスタ(TR2)の第2端子はソース端子でありえる。
【0079】
第2トランジスタ(TR2)は、スキャン信号(GW)の活性化区間の間データ信号(DATA)を第1トランジスタ(TR1)の第1端子に供給することができる。このような場合、第2トランジスタ(TR2)は線形領域で動作することができる。
【0080】
第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々はゲート端子、第1端子、及び第2端子を含むことができる。ここで、第3トランジスタ(TR3_1)及び第3トランジスタ(TR3_2)は直列に連結されることができ、デュアルトランジスタ(dual transistor)として動作することができる。例えば、前記デュアルトランジスタがターン-オフされる場合、漏洩電流(leakage current)を減少させることができる。第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々のゲート端子はスキャン信号(GW)の供給を受けることができる。第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々の第1端子は第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に連結できる。第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々の第2端子は第1トランジスタ(TR1)の第2端子に連結できる。例示的な実施形態において、第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々の第1端子はソース端子で、第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々の第2端子はドレイン端子でありえる。任意選択的に、第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々の第1端子はドレイン端子で、第3トランジスタ(TR3)の第2端子はソース端子でありえる。
【0081】
第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々は、スキャン信号(GW)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)のゲート端子と第1トランジスタ(TR1)の第2端子を連結することができる。このような場合、第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々は線形領域で動作することができる。即ち、第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)の各々は、スキャン信号(GW)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)をダイオード連結させることができる。第1トランジスタ(TR1)がダイオード連結されるので、第1トランジスタ(TR1)の第1端子と第1トランジスタ(TR1)のゲート端子との間に第1トランジスタ(TR1)のしきい電圧だけの電圧差が発生する。その結果、スキャン信号(GW)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)の第1端子に供給されたデータ信号(DATA)の電圧に前記電圧差(即ち、しきい電圧)だけ合算された電圧が第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に供給できる。即ち、データ信号(DATA)は第1トランジスタ(TR1)のしきい電圧だけ補償することができ、補償されたデータ信号(DATA)が第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に供給できる。前記しきい電圧補償を遂行することによって、第1トランジスタ(TR1)のしきい電圧偏差により発生する駆動電流不均一の問題が解決できる。
【0082】
初期化電圧(VINT)の入力端は第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々の第1端子及び第7トランジスタ(TR7)の第1端子と連結されることができ、初期化電圧(VINT)の出力端は第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々の第2端子及びストレージキャパシタ(CST)の第1端子と連結できる。
【0083】
第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々は、ゲート端子、第1端子、及び第2端子を含むことができる。ここで、第4トランジスタ(TR4_1)及び第4トランジスタ(TR4_2)は直列に連結されることができ、デュアルトランジスタとして動作することができる。例えば、前記デュアルトランジスタがターン-オフされる場合、漏洩電流を減少させることができる。第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々のゲート端子はデータ初期化信号(GI)の供給を受けることができる。第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々の第1端子は初期化電圧(VINT)の供給を受けることができる。第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々の第2端子は、第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に連結できる。例示的な実施形態において、第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々の第1端子はソース端子で、第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々の第2端子はドレイン端子でありえる。任意選択的に、第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々の第1端子はドレイン端子で、第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々の第2端子はソース端子でありえる。
【0084】
第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々は、データ初期化信号(GI)の活性化区間の間初期化電圧(VINT)を第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に供給することができる。このような場合、第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々は線形領域で動作することができる。即ち、第4トランジスタ(TR4_1、TR4_2)の各々は、データ初期化信号(GI)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)のゲート端子を初期化電圧(VINT)に初期化させることができる。例示的な実施形態において、初期化電圧(VINT)の電圧レベルは以前フレームでストレージキャパシタ(CST)により維持されたデータ信号(DATA)の電圧レベルより十分に低い電圧レベルを有することができ、前記初期化電圧(VINT)がPMOS(P-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に供給できる。他の例示的な実施形態において、初期化電圧の電圧レベルは以前フレームでストレージキャパシタにより維持されたデータ信号の電圧レベルより十分に高い電圧レベルを有することができ、前記初期化電圧がNMOS(N-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである第1トランジスタのゲート端子に供給できる。
【0085】
例示的な実施形態において、データ初期化信号(GI)は1水平時間前のスキャン信号(GW)と実質的に同一の信号でありえる。例えば、有機発光表示装置100が含む複数のサブ画素(例えば、サブ画素回路(SUB-PIXEL CIRCUIT)及び有機発光ダイオード(OLED))のうちの第n(但し、nは2以上の整数)行のサブ画素に供給されるデータ初期化信号(GI)は、前記サブ画素のうちの(n-1)行のサブ画素に供給されるスキャン信号(GW)と実質的に同一の信号でありえる。即ち、前記サブ画素のうち、(n-1)行のサブ画素に活性化されたスキャン信号(GW)を供給することによって、サブ画素のうち、n行のサブ画素に活性化されたデータ初期化信号(GI)を供給することができる。その結果、サブ画素のうち、(n-1)行のサブ画素にデータ信号(DATA)を供給すると共に、サブ画素のうち、n行のサブ画素が含む第1トランジスタ(TR1)のゲート端子を初期化電圧(VINT)に初期化させることができる。
【0086】
第5トランジスタ(TR5)は、ゲート端子、第1端子、第2端子を含むことができる。ゲート端子は、発光制御信号(EM)の供給を受けることができる。第1端子は、高電源電圧(ELVDD)配線に連結できる。第2端子は、第1トランジスタ(TR1)の第1端子に連結できる。例示的な実施形態において、第5トランジスタ(TR5)の第1端子はソース端子で、第5トランジスタ(TR5)の第2端子はドレイン端子でありえる。任意選択的に、第5トランジスタ(TR5)の第1端子はドレイン端子で、第5トランジスタ(TR5)の第2端子はソース端子でありえる。
【0087】
第5トランジスタ(TR5)は、発光制御信号(EM)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)の第1端子に高電源電圧(ELVDD)を供給することができる。これと反対に、第5トランジスタ(TR5)は発光制御信号(EM)の不活性化区間の間高電源電圧(ELVDD)の供給を遮断させることができる。このような場合、第5トランジスタ(TR5)は線形領域で動作することができる。第5トランジスタ(TR5)が発光制御信号(EM)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)の第1端子に高電源電圧(ELVDD)を供給することによって、第1トランジスタ(TR1)は駆動電流(ID)を生成することができる。また、第5トランジスタ(TR5)が発光制御信号(EM)の不活性化区間の間、高電源電圧(ELVDD)の供給を遮断することによって、第1トランジスタ(TR1)の第1端子に供給されたデータ信号(DATA)が第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に供給できる。
【0088】
第6トランジスタ(TR6)は、ゲート端子、第1端子、第2端子を含むことができる。ゲート端子は、発光制御信号(EM)の供給を受けることができる。第1端子は、第1トランジスタ(TR1)の第2端子に連結できる。第2端子は有機発光ダイオード(OLED)の第1端子に連結できる。例示的な実施形態において、第1端子はソース端子で、第2端子はドレイン端子でありえる。任意選択的に、第1端子はドレイン端子で、第2端子はソース端子でありえる。
【0089】
第6トランジスタ(TR6)は発光制御信号(EM)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)が生成した駆動電流(ID)を有機発光ダイオード(OLED)に供給することができる。このような場合、第6トランジスタ(TR6)は線形領域で動作することができる。即ち、第6トランジスタ(TR6)が発光制御信号(EM)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)が生成した駆動電流(ID)を有機発光ダイオード(OLED)に供給することによって、有機発光ダイオード(OLED)は光を出力することができる。また、第6トランジスタ(TR6)が発光制御信号(EM)の不活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)と有機発光ダイオード(OLED)を電気的に互いに分離させることによって、第1トランジスタ(TR1)の第2端子に供給されたデータ信号(DATA)(正確に言えば、しきい電圧補償されたデータ信号)が第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に供給できる。
【0090】
第7トランジスタ(TR7)はゲート端子、第1端子、第2端子を含むことができる。ゲート端子は、ダイオード初期化信号(GB)の供給を受けることができる。第1端子は、初期化電圧(VINT)の供給を受けることができる。第2端子は、有機発光ダイオード(OLED)の第1端子に連結できる。例示的な実施形態において、第1端子はソース端子で、第2端子はドレイン端子でありえる。任意選択的に、第1端子はドレイン端子で、第2端子はソース端子でありえる。
【0091】
第7トランジスタ(TR7)はダイオード初期化信号(GB)の活性化区間の間初期化電圧(VINT)を有機発光ダイオード(OLED)の第1端子に供給することができる。このような場合、第7トランジスタ(TR7)は線形領域で動作することができる。即ち、第7トランジスタ(TR7)はダイオード初期化信号(GB)の活性化区間の間有機発光ダイオード(OLED)の第1端子を初期化電圧(VINT)に初期化させることができる。
【0092】
任意選択的に、データ初期化信号(GI)とダイオード初期化信号(GB)は実質的に同一な信号でありえる。第1トランジスタ(TR1)のゲート端子を初期化させる動作と有機発光ダイオード(OLED)の第1端子を初期化させる動作は互いに影響を及ぼせない。即ち、第1トランジスタ(TR1)のゲート端子を初期化させる動作と有機発光ダイオード(OLED)の第1端子を初期化させる動作は互いに独立的でありえる。これによって、ダイオード初期化信号(GB)を別途に生成しないことによって、工程の経済性が向上できる。
【0093】
ストレージキャパシタ(CST)は第1端子及び第2端子を含むことができる。ストレージキャパシタ(CST)は高電源電圧(ELVDD)配線と第1トランジスタ(TR1)のゲート端子との間に連結できる。例えば、ストレージキャパシタ(CST)の第1端子は第1トランジスタ(TR1)のゲート端子に連結されることができ、ストレージキャパシタ(CST)の第2端子は高電源電圧(ELVDD)配線に連結できる。ストレージキャパシタ(CST)はスキャン信号(GW)の不活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)のゲート端子の電圧レベルを維持することができる。スキャン信号(GW)の不活性化区間は発光制御信号(EM)の活性化区間を含むことができ、発光制御信号(EM)の活性化区間の間第1トランジスタ(TR1)が生成した駆動電流(ID)は有機発光ダイオード(OLED)に供給できる。したがって、ストレージキャパシタ(CST)が維持する電圧レベルに基づいて第1トランジスタ(TR1)が生成した駆動電流(ID)が有機発光ダイオード(OLED)に供給できる。任意選択的に、サブ画素回路(SUB-PIXEL CIRCUIT)は第1乃至第7トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4、TR5、TR6、TR7)(例えば、7個のトランジスタ)及び少なくとも1つのストレージキャパシタ(CST)などを含むこともできる。
【0094】
図6は
図2の第1乃至第3サブ表示領域に配置された中央信号配線、右側信号配線、及び左側信号配線を説明するための平面図であり、
図7は
図1の有機発光表示装置に含まれたファン-アウト配線及びダミーパターンを示す平面図であり、
図8は
図1の有機発光表示装置の“A”領域を拡大図示した平面図であり、
図9は例示的な実施形態に従う有機発光表示装置に含まれたファン-アウト配線及びダミーパターンの一例を示す平面図であり、
図10は例示的な実施形態に従う有機発光表示装置に含まれたファン-アウト配線及びダミーパターンの他の例を示す平面図である。例えば、説明の便宜のために
図6の表示領域40には中央信号配線510、右側信号配線520、及び左側信号配線530のみ図示されており、
図7には表示領域40に右側ファン-アウト配線400、左側ファン-アウト配線500、及びダミーパターン600のみ図示されている。
【0095】
図6、
図7、及び
図8を参照すると、有機発光表示装置100は、基板(図示せず)、中央信号配線510、右側信号配線520及び左側信号配線530、右側ファン-アウト配線400、左側ファン-アウト配線500、ダミーパターン600、パッド電極470などを含むことができる。ここで、有機発光表示装置100が第1サブ表示領域10、第2サブ表示領域20及び第3サブ表示領域30を含む表示領域40、及びパッド領域60を含むことによって、前記基板も第1サブ表示領域10、第2サブ表示領域20、第3サブ表示領域30、及びパッド領域60に区分できる。
【0096】
前記基板上の第1サブ表示領域10に中央信号配線510が配置されることができ、前記基板上の第2サブ表示領域20に右側信号配線520が配置されることができ、前記基板上の第3サブ表示領域30に左側信号配線530が配置できる。任意選択的に、中央信号配線510がパッド領域60の一部に配置されることもできる。例えば、中央信号配線510は第1乃至第13中央信号配線を含むことができる。
【0097】
例示的な実施形態において、右側信号配線520は第2サブ表示領域20のみに配置されることができ、左側信号配線530は第3サブ表示領域30のみに配置できる。例えば、
図8に図示したように、右側信号配線520は第1乃至第4右側信号配線521、522、523、524を含むことができる。また、左側ファン-アウト配線500も第1乃至第4左側信号配線を含むことができる。ここで、第4右側信号配線524と前記第4左側信号配線が隣接して位置することができ(または、対向することができ)、第1右側信号配線521と前記第1左側信号配線が最外郭に配置できる。言い換えると、第1乃至第4右側信号配線521、522、523、524は第2サブ表示領域20から第2方向(D2)に逆順で配列されることができ、第1乃至第4左側信号配線は第3サブ表示領域30から第3方向(D3)に逆順で配列できる。即ち、第1乃至第4右側信号配線521、522、523、524は前記第1乃至第4左側信号配線と互いに対称でありえる。
【0098】
例示的な実施形態において、中央信号配線510、右側信号配線520、及び左側信号配線530の各々はデータ信号配線(例えば、
図5のデータ(DATA)信号配線)に該当できる。即ち、中央信号配線510、右側信号配線520、及び左側信号配線530には外部装置101から前記データ信号が印加できる。また、中央信号配線510はファン-アウト配線無しでパッド電極470と電気的に連結できるが、右側信号配線520及び左側信号配線530の各々は、右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500の各々を通じてパッド電極470と電気的に連結できる。さらに、中央信号配線510の第1方向(D1)への長さは右側信号配線520及び左側信号配線530の各々の第1方向(D1)の長さより長いことがある。
【0099】
中央信号配線510、右側信号配線520、及び左側信号配線530上に右側ファン-アウト配線400、左側ファン-アウト配線500、及びダミーパターン600が配置できる。
【0100】
右側ファン-アウト配線400は、前記基板上のパッド領域60の一部、第1サブ表示領域10、及び第2サブ表示領域20に配置されることができ、右側ファン-アウト配線400の各々は折曲部を含むことができる。例えば、右側ファン-アウト配線400の各々は縦延長部及び横延長部を含むことができる。ここで、前記縦延長部はパッド領域60の一部及び第1サブ表示領域10に配置されることができ、第1方向(D1)に沿って延長することができる。また、前記横延長部は、第1サブ表示領域10に位置する前記縦延長部の第1端部から第2方向(D2)に沿って延長することができる。例えば、前記縦延長部の第2端部はパッド領域60に位置することができ、前記縦延長部の前記第2端部に反対になる前記第1端部は前記横延長部の第1端部と連結できる。前記横延長部の前記第1端部とは逆の第2端部は、右側ファン-アウト配線400のうちの1つの右側ファン-アウト配線とコンタクトホールを通じて連結できる。
【0101】
図8に図示したように、右側ファン-アウト配線400は第1乃至第4右側ファン-アウト配線401、402、403、404を含むことができる。第1右側ファン-アウト配線401は第1右側信号配線521と第1コンタクトホール721を通じて連結されることができ、第2右側ファン-アウト配線402は第2右側信号配線522と第2コンタクトホール722を通じて連結されることができ、第3右側ファン-アウト配線403は第3右側信号配線523と第3コンタクトホール723を通じて連結されることができ、第4右側ファン-アウト配線404は第4右側信号配線524と第4コンタクトホール724を通じて連結できる。第1乃至第4右側ファン-アウト配線401、402、403、404の各々のサイズは逐次減少することができる。
【0102】
例示的な実施形態において、右側ファン-アウト配線400の各々において、前記縦延長部の前記第1端部及び前記横延長部の前記第1端部により折曲部が構成されることができ、前記縦延長部及び前記横延長部は一体形成できる。任意選択的に、右側ファン-アウト配線400がパッド領域60に配置されないこともある。
【0103】
左側ファン-アウト配線500は前記基板上のパッド領域60の一部、第1サブ表示領域10及び第3サブ表示領域30に配置されることができ、左側ファン-アウト配線500の各々は折曲部を含むことができる。例えば、左側ファン-アウト配線500の各々は縦延長部及び横延長部を含むことができる。ここで、前記縦延長部はパッド領域60の一部及び第1サブ表示領域10に配置されることができ、第1方向(D1)に沿って延長することができる。また、前記横延長部は第1サブ表示領域10に位置する前記縦延長部の第1端部から第3方向(D3)に沿って延長することができる。例えば、前記縦延長部の第2端部はパッド領域60に位置することができ、前記縦延長部の前記第2端部とは逆の前記第1端部は、前記横延長部の第1端部と連結できる。前記横延長部の前記第1端部とは逆の第2端部は、左側ファン-アウト配線500のうちの1つの左側ファン-アウト配線とコンタクトホールを通じて連結できる。
【0104】
例えば、左側ファン-アウト配線500は第1乃至第4左側ファン-アウト配線を含むことができる。前記第1左側ファン-アウト配線は前記第1左側信号配線と第5コンタクトホールを通じて連結されることができ、前記第2左側ファン-アウト配線は前記第2左側信号配線と第6コンタクトホールを通じて連結されることができ、前記第3左側ファン-アウト配線は前記第3左側信号配線と第7コンタクトホールを通じて連結されることができ、前記第4左側ファン-アウト配線は前記第4左側信号配線と第8コンタクトホールを通じて連結できる。前記第1乃至第4左側ファン-アウト配線の各々のサイズは、逐次減少することができる。
【0105】
例示的な実施形態において、左側ファン-アウト配線500の各々において、前記縦延長部の前記第1端部及び前記横延長部の前記第1端部により折曲部が構成されることができ、前記縦延長部及び前記横延長部は一体形成できる。また、右側ファン-アウト配線400と左側ファン-アウト配線500は互いに対称でありえる。任意選択的に、左側ファン-アウト配線500がパッド領域60に配置されないこともある。
【0106】
ダミーパターン600が第1サブ表示領域10、第2サブ表示領域20、及び第3サブ表示領域30で右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500と離隔して配置できる。ダミーパターン600は、格子形状を有することができる。ダミーパターン600は、複数の縦ダミーパターン、複数の横ダミーパターン、複数のサブ縦ダミーパターン、及び複数のサブ横ダミーパターンを含むことができる。
【0107】
ダミーパターン600の前記縦ダミーパターンは、右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500の各々の前記縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列できる。ダミーパターン600の前記横ダミーパターンは、右側ファン-アウト配線400の各々の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。また、ダミーパターン600の前記横ダミーパターンは左側ファン-アウト配線500の各々の前記横延長部から第2方向(D2)へと離隔して配置されることができ、第2方向(D2)に沿って互いに離隔して配列できる。
【0108】
例えば、
図8に図示したように、前記縦ダミーパターンは第1乃至第4縦ダミーパターン601、602、603、604を含むことができ、前記横ダミーパターンは第1乃至第4横ダミーパターン701、702、703、704を含むことができる。
【0109】
第1縦ダミーパターン601は第1右側ファン-アウト配線401の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。
【0110】
第2縦ダミーパターン602は第2右側ファン-アウト配線402の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第2縦ダミーパターン602は第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、第2縦ダミーパターン602同士の間に、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部が介在できる。
【0111】
第3縦ダミーパターン603は第3右側ファン-アウト配線403の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第3縦ダミーパターン603は第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部及び第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部と離隔できる。
【0112】
第4縦ダミーパターン604は第4右側ファン-アウト配線404の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第4縦ダミーパターン604は、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部、及び第3右側ファン-アウト配線403の前記横延長部と離隔できる。
【0113】
第1横ダミーパターン701は、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。但し、
図9には1つの第1横ダミーパターンが図示されているが、サブ縦ダミーパターン801と、第1右側ファン-アウト配線401との間に少なくとも2つの第1横ダミーパターンが配置できる。
【0114】
第2横ダミーパターン702は第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第2横ダミーパターン702は第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部と離隔できる。言い換えると、第2横ダミーパターン702同士の間に、第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部が介在できる。
【0115】
第3横ダミーパターン703は第3右側ファン-アウト配線403の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第3横ダミーパターン703は、第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部及び第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部と離隔できる。言い換えると、第3横ダミーパターン703同士の間に第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部及び第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部が介在できる。
【0116】
第4横ダミーパターン704は第4右側ファン-アウト配線404の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第4横ダミーパターン704は第3右側ファン-アウト配線403の前記縦延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部、及び第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部と離隔できる。言い換えると、第4横ダミーパターン704同士の間に、第3右側ファン-アウト配線403の前記縦延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部、及び第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部が介在できる。
【0117】
また、前記縦ダミーパターンは第5乃至第8縦ダミーパターンをさらに含むことができ、前記横ダミーパターンは第5乃至第8横ダミーパターンをさらに含むことができる。
【0118】
前記第5縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列できる。
【0119】
前記第6縦ダミーパターンは、前記第2左側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第6縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第6縦ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部が介在できる。
【0120】
前記第7縦ダミーパターンは、前記第3左側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第7縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部及び前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第7縦ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部及び前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部が介在できる。
【0121】
前記第8縦ダミーパターンは、前記第4左側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第8縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部、及び前記第3左側ファン-アウト配線の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第8縦ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部、及び前記第3左側ファン-アウト配線の前記横延長部が介在できる。
【0122】
前記第5横ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。但し、
図7には1つの第5横ダミーパターンが図示されているが、サブ縦ダミーパターン801と前記第1左側ファン-アウト配線との間に、少なくとも2つの第5横ダミーパターンが配置できる。
【0123】
前記第6横ダミーパターンは、前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第6横ダミーパターンは前記第1左側ファン-アウト配線の前記縦延長部と離隔できる。言い換えると、前記第6横ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記縦延長部が介在できる。
【0124】
前記第7横ダミーパターンは、前記第3左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第7横ダミーパターンは前記第2左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記第1右側ファン-アウト配線の前記縦延長部と離隔できる。言い換えると、前記第7横ダミーパターン同士の間に、前記第2左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記第1右側ファン-アウト配線の前記縦延長部が介在できる。
【0125】
前記第8横ダミーパターンは、前記第4左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第8横ダミーパターンは、前記第3左側ファン-アウト配線の前記縦延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記縦延長部、及び前記第1左側ファン-アウト配線の前記縦延長部と離隔できる。言い換えると、前記第8横ダミーパターン同士の間に、前記第3左側ファン-アウト配線の前記縦延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記縦延長部、及び前記第1左側ファン-アウト配線の前記縦延長部が介在できる。
【0126】
ダミーパターン600の前記サブ横ダミーパターンは、右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500の各々の横延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列された前記サブ横ダミーパターンは、第1方向(D1)に互いに離隔して反復的に配列できる。
【0127】
例えば、
図8に図示したように、サブ横ダミーパターン901が第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列されたサブ横ダミーパターン901は第1方向(D1)に離隔して反復的に配列できる。
【0128】
ダミーパターン600の前記サブ縦ダミーパターンは右側ファン-アウト配線400と左側ファン-アウト配線500の間に配置できる。言い換えると、前記サブ縦ダミーパターンは右側ファン-アウト配線400から第3方向(D3)に離隔して配置、または左側ファン-アウト配線500から第2方向(D2)に離隔して配置できる。
【0129】
例えば、
図8に図示したように、右側ファン-アウト配線400と左側ファン-アウト配線500の間にサブ縦ダミーパターン801が配置されることができ、第1方向(D1)に互いに離隔して配列できる。サブ縦ダミーパターン801を基準にサブ縦ダミーパターン801の左側に配置されたダミーパターン600とサブ縦ダミーパターン801の右側に配置されたダミーパターン600は互いに対称でありえる。また、サブ縦ダミーパターン801を基準に右側ファン-アウト配線400と左側ファン-アウト配線500は互いに対称でありえる。
【0130】
さらに、ダミーパターン600は、第1右側信号配線521と第2右側信号配線522との間、第2右側信号配線522と第3右側信号配線523との間、及び第3右側信号配線523と第4右側信号配線524との間にサブ縦ダミーパターンをさらに含むことができる。さらに、ダミーパターン600は、前記第1左側信号配線と前記第2左側信号配線との間、前記第2左側信号配線と前記第3左側信号配線との間、及び前記第3左側信号配線と前記第4左側信号配線との間に、サブ縦ダミーパターンをさらに含むことができる。
【0131】
他の例示的な実施形態において、
図9に図示したように、第1右側ファン-アウト配線401が第4右側信号配線524と第1コンタクトホール721を通じて連結されることができ、第2右側ファン-アウト配線402は第3右側信号配線523と第2コンタクトホール722を通じて連結されることができ、第3右側ファン-アウト配線403は第2右側信号配線522と第3コンタクトホール723を通じて連結されることができ、第4右側ファン-アウト配線404は第1右側信号配線521と第4コンタクトホール724を通じて連結されながら、第1右側信号配線521と第2右側信号配線522との間、第2右側信号配線522と第3右側信号配線523との間、及び第3右側信号配線523と第4右側信号配線524との間にダミーパターン600が配置されないことがある。このような場合、第1乃至第4右側ファン-アウト配線401、402、403、404の各々のサイズは同一でありえる。
【0132】
更に他の例示的な実施形態において、
図10に図示したように、第4右側信号配線524と第3右側信号配線523との間、第3右側信号配線523と第2右側信号配線522との間、及び第2右側信号配線522と第1右側信号配線521との間にサブ縦ダミーパターン及びサブ横ダミーパターンがさらに配置されることもできる。
【0133】
前述したように、ダミーパターン600が複数の縦ダミーパターン、複数の横ダミーパターン、複数のサブ縦ダミーパターン、及び複数のサブ横ダミーパターンを含むことによって、表示領域40で格子形状を有することができる。
【0134】
例えば、従来の有機発光表示装置は右側信号配線及び左側信号配線にデータ信号を提供するために右側ファン-アウト配線及び左側ファン-アウト配線を含むことができる。前記従来の有機発光表示装置が前記右側ファン-アウト配線及び前記左側ファン-アウト配線を含む場合、前記従来の有機発光装置の表示領域のうち、前記右側ファン-アウト配線及び前記左側ファン-アウト配線が位置する部分(例えば、折曲部)でパターン及び/又はむらが視認されることがある。即ち、前記従来の有機発光表示装置の視認性が減少することがある。
【0135】
本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置100は、ダミーパターン600を含むことによって、ダミーパターン600は、右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500と共に表示領域40に全体的に格子パターン形状を具現することができる。このような場合、有機発光表示装置100にパターン及び/又はむらが視認されないのでありうる。これによって、有機発光表示装置100の視認性が相対的に向上できる。
【0136】
但し、例示的な実施形態において、中央信号配線510が13個の配線を含み、右側信号配線520、左側信号配線530、右側ファン-アウト配線400、及び左側ファン-アウト配線500の各々が4個の配線を含むものとして説明したが、本発明の構成がこれに限定されるのではない。
【0137】
例えば、右側ファン-アウト配線400は第1乃至第M(但し、Mは1以上の整数)右側ファン-アウト配線を含むことができ、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線は順通りに互いに離隔して配列できる。ここで、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線は逐次配線の全長が減ることがある。前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、第Kは(但し、Kは1とMの間の整数)右側ファン-アウト配線は、パッド領域60及び第1サブ表示領域10に配置され、第1方向(D1)に沿って延長する縦延長部及び第1サブ表示領域10に位置する前記縦延長部の第1端部から第2方向(D2)に沿って延長する横延長部を含むことができる。
【0138】
前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の第2端部は、パッド領域60に位置することができ、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の前記第2端部とは逆の前記第1端部は、前記横延長部の第1端部と連結できる。
【0139】
右側信号配線520は第1乃至第N(但し、Nは1以上の整数)右側信号配線を含むことができ、前記第1乃至第N右側信号配線は逆の順に配列され、互いに離隔して配置できる。ここで、第1サブ表示領域10と第2サブ表示領域20の境界と隣接して前記第M右側ファン-アウト配線及び前記第N右側信号配線が配置できる。
【0140】
前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうちの前記第K右側ファン-アウト配線の前記横延長部は、前記第1乃至第N右側信号配線のうちの第L(但し、Lは1とNの間の整数)右側信号配線とコンタクトホールを通じて連結できる。ここで、KとLは同一の整数でありえる。
【0141】
前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の前記第1端部と横延長部の前記第1端部により前記折曲部が構成されることができ、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記横延長部は一体形成できる。
【0142】
ダミーパターン600は第1乃至第P(但し、Pは1以上の整数)ダミーパターンを含むことができる。前記第1乃至第Pダミーパターンのうちの第J(但し、Jは1とNの間の整数)ダミーパターンは、前記第K右側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置され、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列される複数の縦ダミーパターン、及び前記K右側ファン-アウト配線の横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置され、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列される複数の横ダミーパターンを含むことができる。
【0143】
前記第Jダミーパターンは前記第K右側ファン-アウト配線の縦延長部から第3方向(D3)に離隔して配置され、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ縦ダミーパターン、及び前記第K右側ファン-アウト配線の横延長部から第1方向(D1)に離隔して配置され、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ横ダミーパターンをさらに含むことができる。
【0144】
また、例示的な実施形態において、ダミーパターン600が互いに離隔するものとして説明したが、本発明の構成がこれに限定されるのではない。例えば、他の例示的な実施形態において、ダミーパターン600のうち、互いに隣接して位置する少なくとも2つのダミーパターン600が一体形成されることもできる。
【0145】
図11は
図8のファン-アウト配線及びダミーパターンを説明するための平面図であり、
図12は
図11の有機発光表示装置の“B”領域を拡大図示したレイアウト図であり、
図13乃至
図15は
図12の“B”領域を説明するためのレイアウト図であり、
図16は
図12の有機発光表示装置をI-I’ラインに沿って切断した断面図である。説明の便宜のために、
図13乃至15及び
図16を
図12より先に説明する。例えば、“B”領域は
図1の複数のサブ画素回路領域50のうちの1つのサブ画素回路領域50に該当できる。
【0146】
図13及び
図16を参照すると、有機発光表示装置100は、基板150、アクティブパターン1100、ゲート絶縁層1160、第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、第3ゲート配線1120などを含むことができる。
【0147】
基板150は透明なまたは不透明な材料を含むことができる。例えば、基板150は、石英基板、合成石英(synthetic quartz)基板、フッ化カルシウム(calcium fluoride)基板、フッ素がドーピングされた石英(F-doped quartz)基板、ソーダライム(sodalime)ガラス基板、無アルカリ(non-alkali)ガラス基板などを含むことができる。基板150は、サブ画素回路領域50を有することができる。任意選択的に、基板150は軟性を有する透明樹脂基板からなることもできる。基板150に利用できる透明樹脂基板の例には、ポリイミド基板を挙げることができる。この場合、前記ポリイミド基板は第1ポリイミド層、バリアフィルム層、第2ポリイミド層などから構成できる。例えば、前記ポリイミド基板は硬質のガラス基板上に第1ポリイミド層、バリアフィルム層、及び第2ポリイミド層が積層された構成を有することができる。前記ポリイミド基板の第2ポリイミド層上に絶縁層(例えば、バッファ層)を配置した後、前記絶縁層上にサブ画素回路及び有機発光ダイオード(例えば、上部構造物)が配置できる。このような上部構造物の形成後、前記硬質のガラス基板が除去できる。即ち、前記ポリイミド基板は薄くてフレキシブルであるので、前記ポリイミド基板上に前記上部構造物を直接形成し難いことがある。このような点を考慮して、前記硬質のガラス基板を用いて前記上部構造物を形成した後、前記ガラス基板を除去することによって、前記ポリイミド基板が基板150に利用できる。
【0148】
基板150上にバッファ層(図示せず)が配置されることもできる。前記バッファ層は基板150上に全体的に配置できる。前記バッファ層は基板150から金属原子や不純物がトランジスタ及び有機発光ダイオード(例えば、サブ画素構造物1200)に拡散する現象を防止することができ、アクティブパターン1100を形成するための結晶化工程の間、熱の伝達速度を調節して実質的に均一なアクティブパターン1100を収得するようにすることができる。また、前記バッファ層は基板150の表面が均一でない場合、基板150の表面の平坦度を向上させる役割を遂行することができる。基板150の類型によって基板150上に2つ以上のバッファ層が提供できるか、または前記バッファ層が配置されないことがある。例えば、前記バッファ層は有機物質または無機物質を含むことができる。
【0149】
アクティブパターン1100が基板150上に配置できる。アクティブパターン1100は、酸化物半導体、無機物半導体(例えば、アモルファスシリコン(amorphous silicon)、ポリシリコン(poly silicon))、または有機物半導体などを含むことができる。
【0150】
アクティブパターン1100は第1乃至第10領域(a、b、c、d、e、f、g、h、i、j)(例えば、第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、及び第3ゲート配線1120とアクティブパターン1100が重畳しない領域)を含むことができる。以下に説明されるコンタクトホールを形成する段階で、第1乃至第10領域(a、b、c、d、e、f、g、h、i、j)にはイオンドーピングが遂行されることができ、相対的に高い電気伝導度を有することができる。前記イオンはホウ素(boron B)イオンまたは燐(phosphorus P)イオンなどが使われることができる。第1乃至第10領域(a、b、c、d、e、f、g、h、i、j)は第1乃至第7トランジスタ(TR1_1、TR1_2、TR2、TR3_1、TR3_2、TR4_1、TR4_2、TR5、TR6、TR7)のソース電極またはドレイン電極を構成する領域を表示するためのものであって、領域間の境界が明確に区分されないことがあり、互いに電気的に連結されていることができる。例示的な実施形態において、第1トランジスタ(TR1)は駆動トランジスタに該当することができ、第2乃至第7トランジスタ(TR2、TR3_1、TR3_2、TR4_1、TR4_2、TR5、TR6、TR7)はスイッチングトランジスタに該当できる。
【0151】
アクティブパターン1100上にはゲート絶縁層1160が配置できる。ゲート絶縁層1160は基板150上でアクティブパターン1100を覆うことができ、基板150上に全体的に配置できる。例えば、ゲート絶縁層1160は基板150上でアクティブパターン1100を十分に覆うことができ、アクティブパターン1100の周囲に段差を生成させないで実質的に平坦な上面を有することができる。任意選択的に、ゲート絶縁層1160は基板150上でアクティブパターン1100を覆い、均一な厚さでアクティブパターン1100のプロファイルに沿って配置できる。ゲート絶縁層1160はシリコン化合物、金属酸化物などを含むことができる。例えば、ゲート絶縁層1160はシリコン酸化物(SiOx)、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸窒化物(SiOxNy)、シリコン酸炭化物(SiOxCy)、シリコン炭窒化物(SiCxNy)、アルミニウム酸化物(AlOx)、アルミニウム窒化物(AlNx)、タンタリウム酸化物(TaOx)、ハフニウム酸化物(HfOx)、ジルコニウム酸化物(ZrOx)、チタニウム酸化物(TiOx)などを含むことができる。
【0152】
第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、及び第3ゲート配線1120がゲート絶縁層1160上に配置できる。即ち、第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、及び第3ゲート配線1120は同一の層に配置できる。第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、及び第3ゲート配線1120の各々は金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。例えば、第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、及び第3ゲート配線1120の各々は、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、チタニウム(Ti)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、リチウム(Li)、クロム(Cr)、タンタリウム(Ta)、モリブデニウム(Mo)、スカンジウム(Sc)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、アルミニウムを含有する合金、アルミニウム窒化物(AlNx)、銀を含有する合金、タングステン窒化物(WNx)、銅を含有する合金、モリブデニウムを含有する合金、チタニウム窒化物(TiNx)、タンタリウム窒化物(TaNx)、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuxOy)、亜鉛酸化物(ZnOx)、インジウムスズ酸化物(ITO)、スズ酸化物(SnOx)、インジウム酸化物(InOx)、ガリウム酸化物(GaOx)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、及び第3ゲート配線1120は、同一の物質を使用して同時に形成できる。任意選択的に、第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、及び第3ゲート配線1120の各々は複数の層を含む多層構造で構成されることもできる。
【0153】
第1ゲート電極1105は、第1領域(a)及び第2領域(b)と共に第1トランジスタ(TR1)を構成することができる。例示的な実施形態において、第1領域(a)はソース領域であり、第2領域(b)はドレイン領域でありえる。任意選択的に、第1領域(a)はドレイン領域であり、第2領域(b)はソース領域でありえる。第1領域(a)及び第2領域(b)はイオンドーピングが遂行できる。一方、アクティブパターン1100のうち、第1ゲート電極1105の下部に位置する領域はイオンドーピングが遂行されないことがある。例えば、第1領域(a)及び第2領域(b)は導体として動作することができる。したがって、第1トランジスタ(TR1)はサブ画素構造物1200(例えば、
図5の有機発光ダイオード(OLED)に対応)に供給される
図5の駆動電流(ID)を生成することができ、サブ画素構造物1200は駆動電流(ID)に基づいて光を出力することができる。
【0154】
第1ゲート配線1110は、アクティブパターン1100及びゲート絶縁層1160上で第2方向(D2)に延びるゲート延長部及び前記ゲート延長部から第1方向(D1)に突出したゲート突出部を含むことができる。前記ゲート突出部は、第4領域(d)及び第5領域(e)と共に第3トランジスタ(TR3_1)を構成することができる。例えば、前記ゲート突出部は第3トランジスタ(TR3_1)のゲート電極として機能することができる。前記ゲート延長部の第1部分は第2領域(b)及び第5領域(e)と共に第3トランジスタ(TR3_2)を構成することができ、前記ゲート延長部の第2部分は第1領域(a)及び第3領域(c)と共に第2トランジスタ(TR2)を構成することができる。ここで、第3トランジスタ(TR3_1)及び第3トランジスタ(TR3_2)は直列に連結されることができ、デュアルゲートトランジスタとして動作することができる。例えば、前記デュアルゲートトランジスタがターン-オフされる場合、漏洩電流を減少させることができる。したがって、第3トランジスタ(TR3_1)及び第3トランジスタ(TR3_2)は第5領域(e)を通じて電気的に連結できる。また、第1トランジスタ(TR1)、第2トランジスタ(TR2)、及び第5トランジスタ(TR5)は、第1領域(a)を通じて電気的に連結されることができ、第1トランジスタ(TR1)、第3トランジスタ(TR3_2)、及び第6トランジスタ(TR6)は第2領域(b)を通じて電気的に連結できる。
【0155】
第1領域(a)、第2領域(b)、第3領域(c)、第4領域(d)、及び第5領域(e)は、イオンドーピングが遂行できる。一方、アクティブパターン100のうち、第1ゲート配線110の下部に位置する領域はイオンドーピングが遂行されないことがある。したがって、第1領域(a)、第2領域(b)、第3領域(c)、第4領域(d)、及び第5領域(e)は導体として動作することができ、アクティブパターン100のうち、第1ゲート配線110の下部に位置する領域は、各々第2トランジスタ(TR2)のチャンネル及び第3トランジスタ(TR3_1、TR3_2)のチャンネルとして動作することができる。例示的な実施形態において、第1ゲート配線110は
図5のスキャン信号(GW)の供給を受けることができる。
【0156】
例示的な実施形態において、第2トランジスタ(TR2)の第3領域(c)、第3トランジスタ(TR3_1)の第4領域(d)、及び第3トランジスタ(TR3_2)の第5領域(e)の各々はソース領域でありえ、第2トランジスタ(TR2)の第1領域(a)、第3トランジスタ(TR3_1)の第5領域(e)、及び第3トランジスタ(TR3_2)の第2領域(b)の各々はドレイン領域でありえる。任意選択的に、第2トランジスタ(TR2)の第3領域(c)、第3トランジスタ(TR3_1)の第4領域(d)、及び第3トランジスタ(TR3_2)の第5領域(e)の各々はドレイン領域であり、第2トランジスタ(TR2)の第1領域(a)、第3トランジスタ(TR3_1)の第5領域(e)、及び第3トランジスタ(TR3_2)の第2領域(b)の各々はソース領域でありえる。
【0157】
第2ゲート配線1115はアクティブパターン1100及びゲート絶縁層1160上で第2方向(D2)に延長できる。第2ゲート配線1115は第6領域(f)及び第10領域(j)と共に第7トランジスタ(TR7)を構成することができ、第6領域(f)及び第7領域(g)と共に第4トランジスタ(TR4_1)を構成することができ、第7領域(g)及び第4領域(d)と共に第4トランジスタ(TR4_1)を構成することができる。ここで、第4トランジスタ(TR4_1)及び第4トランジスタ(TR4_2)は直列に連結されることができ、デュアルゲートトランジスタとして動作することができる。例えば、前記デュアルゲートトランジスタがターン-オフされる場合、漏洩電流を減少させることができる。したがって、第4トランジスタ(TR4_1)及び第4トランジスタ(TR4_1)は第7領域(g)を通じて電気的に連結できる。また、第7トランジスタ(TR7)及び第4トランジスタ(TR4_1)は第6領域(f)を通じて電気的に連結されることができ、第10領域(j)は第1方向(D1)に隣接したサブ画素回路領域50に配置されたアクティブパターンの第9領域(i)と電気的に連結できる。
【0158】
第4領域(d)、第6領域(f)、第7領域(g)、及び第10領域(j)は、イオンドーピングが遂行できる。一方、アクティブパターン1100のうち、第2ゲート配線1115の下部に位置する領域はイオンドーピングが遂行されないことがある。したがって、第4領域(d)、第6領域(f)、第7領域(g)、及び第10領域(j)は導体として動作することができ、アクティブパターン1100のうち、第2ゲート配線1115の下部に位置する領域は第4トランジスタ(TR4_1)のチャンネル、第4トランジスタ(TR4_2)のチャンネル、及び第7トランジスタ(TR7)のチャンネルとして動作することができる。例示的な実施形態において、第2ゲート配線1115は
図5のデータ初期化信号(GI)の供給を受けることができ、第6領域(f)は
図5の初期化電圧(VINT)の供給を受けることができる。
【0159】
例示的な実施形態において、第7トランジスタ(TR7)の第10領域(j)、第4トランジスタ(TR4_2)の第6領域(f)、及び第4トランジスタ(TR4_1)の第7領域(g)の各々はソース領域でありえ、第7トランジスタ(TR7)の第6領域(f)、第4トランジスタ(TR4_2)の第7領域(g)、及び第4トランジスタ(TR4_1)の第4領域(d)の各々はドレイン領域でありえる。任意選択的に、第7トランジスタ(TR7)の第10領域(j)、第4トランジスタ(TR4_2)の第6領域(f)、及び第4トランジスタ(TR4_1)の第7領域(g)の各々はドレイン領域で、第7トランジスタ(TR7)の第6領域(f)、第4トランジスタ(TR4_2)の第7領域(g)、及び第4トランジスタ(TR4_1)の第4領域(d)の各々はソース領域でありえる。
【0160】
第3ゲート配線1120は、第1領域(a)及び第8領域(h)と共に第5トランジスタ(TR5)を構成することができ、第2領域(b)及び第9領域(i)と共に第6トランジスタ(TR6)を構成することができる。第1領域(a)、第2領域(b)、第8領域(h)、及び第9領域(i)はイオンドーピングが遂行できる。一方、アクティブパターン1100のうち、第3ゲート配線120の下部に位置する領域はイオンドーピングが遂行されないことがある。したがって、第1領域(a)、第2領域(b)、第8領域(h)、及び第9領域(i)は導体として動作することができ、アクティブパターン1100のうち、第3ゲート配線1120の下部に位置する領域は各々第5トランジスタ(TR5)のチャンネル及び第6トランジスタ(TR6)のチャンネルとして動作することができる。例示的な実施形態において、第3ゲート配線1120は
図5の発光制御信号(EM)の供給を受けることができる。
【0161】
例示的な実施形態において、第5トランジスタ(TR5)の第8領域(h)及び第6トランジスタ(TR6)の第9領域(i)の各々はソース領域でありえ、第5トランジスタ(TR5)の第1領域(a)、及び第6トランジスタ(TR6)の第2領域(b)の各々はドレイン領域でありえる。任意選択的に、第5トランジスタ(TR5)の第8領域(h)、及び第6トランジスタ(TR6)の第9領域(i)の各々はドレイン領域でありえ、第5トランジスタ(TR5)の第1領域(a)、及び第6トランジスタ(TR6)の第2領域(b)の各々はソース領域でありえる。
【0162】
図14及び
図16を参照すると、有機発光表示装置100は第1層間絶縁層1190、第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140をさらに含むことができる。
【0163】
第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、第3ゲート配線1120上には第1層間絶縁層1190が配置できる。第1層間絶縁層1190はゲート絶縁層1160上で第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、第3ゲート配線1120を覆うことができ、ゲート絶縁層1160上に全体的に配置できる。例えば、第1層間絶縁層1190はゲート絶縁層1160上で第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、第3ゲート配線1120を十分に覆うことができ、第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、第3ゲート配線1120の周囲に段差を生成させないで実質的に平坦な上面を有することができる。任意選択的に、第1層間絶縁層1190はゲート絶縁層1160上で第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、第3ゲート配線1120を覆い、均一な厚さで第1ゲート電極1105、第1ゲート配線1110、第2ゲート配線1115、第3ゲート配線1120のプロファイルに沿って配置できる。第1層間絶縁層1190はシリコン化合物、金属酸化物などを含むことができる。
【0164】
第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140が第1層間絶縁層1190上に配置できる。即ち、第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140は同一の層に配置できる。第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140の各々は金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140は同一の物質を使用して同時に形成できる。任意選択的に、第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140の各々は複数の層を含む多層構造で構成されることもできる。
【0165】
第2ゲート電極1130は、第1層間絶縁層1190上で第2方向(D2)に延長できる。第2ゲート電極1130は、第1ゲート電極1105と重畳できる。これによって、第2ゲート電極1130は第1ゲート電極1105と共に
図5のストレージキャパシタ(CST)を構成することができる。第2ゲート電極1130は、
図5の高電源電圧(ELVDD)の供給を受けることができる。また、第2ゲート電極1130は第1ゲート電極1105の一部を露出させる開口を有することができる。第1ゲート電極1105は、前記開口を通じて以後に説明される第1連結パターン1230を通じて
図5の初期化電圧(VINT)の供給を受けることができる。
【0166】
初期化電圧配線1140は、第1層間絶縁層1190上で第2方向(D2)に延長できる。初期化電圧配線1140は第6領域(f)と重畳することができ、以下に説明される第2連結パターン1430を通じて第6領域(f)に初期化電圧(VINT)を提供することができる。
【0167】
導電パターン1150は、第4領域(d)及び第3領域(c)の少なくとも一部と重畳するように配置できる。例えば、導電パターン1150はサブ画素回路領域50の第4領域(d)及び第2方向(D2)に隣接して位置するサブ画素回路領域50の第3領域(c)に重畳できる。即ち、導電パターン1150は有機発光表示装置100の平面図で第1ゲート配線1110と第2ゲート配線1115の間に介され、第2方向(D2)に延びることができ、導電パターン1150は第1ゲート配線1110及び第2ゲート配線1115と重畳しないことがある。これによって、導電パターン1150は第4領域(d)の少なくとも一部及び第3領域(c)の少なくとも一部と共に寄生キャパシタを構成することができる。また、導電パターン1150は第5領域(e)の少なくとも一部と重畳するように配置できる。即ち、導電パターン1150は第3領域(c)、第4領域(d)、及び第5領域(e)の少なくとも一部と重畳するように配置できる。導電パターン1150は、以後に説明する高電源電圧配線1290を通じて、
図5の高電源電圧(ELVDD)の供給を受けることができる。
【0168】
図15及び
図16を参照すると、有機発光表示装置100は第2層間絶縁層1195、高電源電圧配線1290、データ配線1191、第1連結パターン1230、第2連結パターン1430、及び第3連結パターン1390、第1平坦化層1270などをさらに含むことができる。
【0169】
第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140上に第2層間絶縁層1195が配置できる。第2層間絶縁層1195は、第1層間絶縁層1190上で第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140を覆うことができ、第1層間絶縁層1190上に全体的に配置できる。例えば、第2層間絶縁層1195は第1層間絶縁層1190上で第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140を十分に覆うことができ、第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140の周囲に段差を生成させないで実質的に平坦な上面を有することができる。任意選択的に、第2層間絶縁層1195は第1層間絶縁層1190上で第2ゲート電極1130、導電パターン1150、及び初期化電圧配線1140を覆い、均一な厚さで第2ゲート電極1130及び初期化電圧配線1140のプロファイルに沿って配置できる。第2層間絶縁層1195はシリコン化合物、金属酸化物などを含むことができる。
【0170】
高電源電圧配線1290、データ配線1191、第1連結パターン1230、第2連結パターン1430、及び第3連結パターン1390が第2層間絶縁層1195上に配置できる。即ち、高電源電圧配線1290、データ配線1191、第1連結パターン1230、第2連結パターン1430、及び第3連結パターン1390は同一の層に配置できる。高電源電圧配線1290、データ配線1191、第1連結パターン1230、第2連結パターン1430、及び第3連結パターン1390の各々は、金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。高電源電圧配線1290、データ配線1191、第1連結パターン1230、第2連結パターン1430、及び第3連結パターン1390は同一の物質を使用して同時に形成できる。任意選択的に、高電源電圧配線1290、データ配線1191、第1連結パターン1230、第2連結パターン1430、及び第3連結パターン1390の各々は、複数の層を含む多層構造で構成されることもできる。
【0171】
データ配線1191は第2層間絶縁層1195上で第1方向(D1)に延びることができ、コンタクトホール1210を通じてアクティブパターン100の第3領域(c)に接続できる。データ配線1191は、
図5のデータ信号(DATA)の供給を受けることができる。これによって、データ配線1191はコンタクトホール1210を通じてアクティブパターン1100の第3領域(c)にデータ信号(DATA)を供給することができる。ここで、階調を表現するためにデータ信号(DATA)の電圧レベルが変更できる。
【0172】
高電源電圧配線1290は第2層間絶縁層1195上でデータ配線1191と離隔して第1方向(D1)に延びることができ、コンタクトホール1355通じてアクティブパターン1100の第8領域(h)に接続されることができ、コンタクトホール1360を通じて第2ゲート電極1130に接続できる。高電源電圧配線1290は、
図5の高電源電圧(ELVDD)の供給を受けることができる。これによって、高電源電圧配線1290はコンタクトホール1355通じてアクティブパターン1100の第8領域(h)及びコンタクトホール1360を通じて第2ゲート電極1130に高電源電圧(ELVDD)を供給することができる。
【0173】
第1連結パターン1230は第2層間絶縁層1195上で第1方向(D1)に延びることができ、アクティブパターン1100の第4領域(d)の一部及び第2ゲート電極の前記開口を通じて露出した第1ゲート電極1105の一部と重畳できる。第1連結パターン1230はアクティブパターン1100の第4領域(d)とコンタクトホール1250を通じて接続されることができ、第1ゲート電極1105とコンタクトホール1271を通じて接続できる。アクティブパターン1100の第4領域(d)は初期化電圧(VINT)の供給を受けることができ、第1連結パターン1230を通じて第1ゲート電極1105に初期化電圧(VINT)が印加できる。
【0174】
第2連結パターン1430は、第2層間絶縁層1195上で初期化電圧配線1140の一部及びアクティブパターン1100の第6領域(f)の一部と重畳して配置できる。第2連結パターン1430は初期化電圧配線1140とコンタクトホール1450を通じて接続されることができ、アクティブパターン1100の第6領域(f)とコンタクトホール1470を通じて接続できる。第2連結パターン1430を通じて初期化電圧(VINT)がアクティブパターン1100の第6領域(f)に供給できる。
【0175】
第3連結パターン1390は、第2層間絶縁層1195上でアクティブパターン1100の第9領域(i)と重畳して配置できる。第3連結パターン1390はコンタクトホール1410を通じてアクティブパターン1100の第9領域(i)に接続されることができ、下部電極1291と電気的に連結されることができ、下部電極1291に駆動電流を供給することができる。
【0176】
第2層間絶縁層1195、高電源電圧配線1290、データ配線1191、第1連結パターン1230、第2連結パターン1430、及び第3連結パターン1390上に第1平坦化層1270が配置できる。第1平坦化層1270は、第6トランジスタ(TR6)と連結された第3連結パターン1390の一部を露出させるコンタクトホールを有することができる。第1平坦化層1270は、第2層間絶縁層1195上で高電源電圧配線1290、データ配線1191、第1連結パターン1230、第2連結パターン1430、及び第3連結パターン1390を十分に覆うように相対的に厚い厚さで配置されることができ、このような場合、第1平坦化層1270は実質的に平坦な上面を有することができ、このような第1平坦化層1270の平坦な上面を具現するために第1平坦化層1270に対して平坦化工程が追加できる。第1平坦化層1270は、有機物質または無機物質などを含むことができる。例示的な実施形態において、第1平坦化層1270は有機物質を含むことができる。例えば、第1平坦化層1270はフォトレジスト(photoresist)、ポリアクリル系樹脂(polyacryl-based resin)、ポリイミド系樹脂(polyimide-based resin)、ポリアミド系樹脂(polyamide-based resin)、シロキサン系樹脂(siloxane-based resin)、アクリル系樹脂(acryl-based resin)、エポキシ系樹脂(epoxy-based resin)などを含むことができる。
【0177】
図12及び
図16を参照すると、有機発光表示装置100は第1右側ファン-アウト配線401、連結電極1395、第2平坦化層1275、画素区画膜1310、サブ画素構造物1200、封止基板1450などをさらに含むことができる。ここで、サブ画素構造物1200は下部電極1291、発光層1330、及び上部電極1340をさらに含むことができる。
【0178】
第1平坦化層1270上に第1右側ファン-アウト配線401、連結電極1395、及び第1横ダミーパターン701が配置できる。即ち、第1右側ファン-アウト配線401、連結電極1395、及び第1横ダミーパターン701は同一の層に配置できる。第1右側ファン-アウト配線401、連結電極1395、及び第1横ダミーパターン701の各々は、金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。第1右側ファン-アウト配線401、連結電極1395、及び第1横ダミーパターン701は同一の物質を使用して同時に形成できる。任意選択的に、第1右側ファン-アウト配線401、連結電極1395、及び第1横ダミーパターン701の各々は、複数の層を含む多層構造で構成されることもできる。
【0179】
有機発光表示装置100の平面図で、第1右側ファン-アウト配線401は第1平坦化層1270上で第1方向(D1)に沿って延長する縦延長部及び第2方向(D2)に沿って延長する横延長部を含むことができる。例示的な実施形態において、前記縦延長部の下に高電源電圧配線1290が位置することができ、第1右側ファン-アウト配線401の一部(例えば、前記縦延長部)は高電源電圧配線1290と重畳することができる。第1右側ファン-アウト配線401は
図5のデータ信号(DATA)の供給を受けることができ、第4右側信号配線524にデータ信号(DATA)を伝達することができる。
【0180】
有機発光表示装置100の平面図で、第1横ダミーパターン701は第1平坦化層1270上で第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して前記横延長部と実質的に平行に配置できる。第1横ダミーパターン701は互いに離隔して第3方向(D3)に沿って配列できる。他の例示的な実施形態において、第1横ダミーパターン701のうち、隣接した少なくとも2つの第1横パターンは一体形成されることもできる。
【0181】
連結電極1395は、第1平坦化層1270のうち、下部に第3連結パターン1390が位置する部分上に配置できる。連結電極1395は、第1平坦化層1270の一部を除去して形成されたコンタクトホールを通じて第3連結パターン1390に接続されることができ、下部電極1290と第3連結パターン1390を電気的に連結させることができる。
【0182】
第1右側ファン-アウト配線401、連結電極1395、及び第1横ダミーパターン701上に第2平坦化層1275が配置できる。第2平坦化層1275は、連結電極1395の一部を露出させるコンタクトホールを有することができる。第2平坦化層1275は、第1平坦化層1270上で第1右側ファン-アウト配線401、連結電極1395、及び第1横ダミーパターン701を十分に覆うように相対的に厚い厚さで配置されることができ、このような場合、第2平坦化層1275は実質的に平坦な上面を有することができ、このような第2平坦化層1275の平坦な上面を具現するために第2平坦化層1275に対して平坦化工程が追加できる。第2平坦化層1275は、有機物質または無機物質などを含むことができる。例示的な実施形態において、第2平坦化層1275は有機物質を含むことができる。
【0183】
下部電極1291は、第2平坦化層1275上に配置できる。下部電極1291は、第2平坦化層1275のコンタクトホールを通じて連結電極1395と直接的に接触することができ、連結電極1395を通じて第6トランジスタ(TR6)と電気的に連結できる。これによって、下部電極1291は連結電極1395を通じて
図5の駆動電流(ID)の供給を受けることができる。例示的な実施形態において、下部電極1291はアノード電極でありえる。任意選択的に、下部電極1291はカソード電極でありえる。下部電極1291は、金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。下部電極1291は、複数の層を含む多層構造を有することもできる。
【0184】
画素区画膜1310は、下部電極1291の一部及び第2平坦化層1275上に配置できる。画素区画膜1310は下部電極1291の両側部を覆うことができ、下部電極1291の上面の一部を露出させる開口を有することができる。画素区画膜1310は、有機物質または無機物質からなることができる。例示的な実施形態において、画素区画膜1310は有機物質を含むことができる。
【0185】
発光層1330は、画素区画膜1310により露出した下部電極1291上に配置できる。発光層1330は、サブ画素によって相異する色光(即ち、赤色光、緑色光、青色光など)を放出させることができる発光物質のうち、少なくとも1つを使用して形成できる。これとは異なり、発光層1330は赤色光、緑色光、青色光などの異なる色光を発生させることができる複数の発光物質を積層して全体的に白色光を放出することができる。このような場合、発光層1330上にカラーフィルタが配置(例えば、封止基板450の上面に発光層1330と重畳するように配置)されることもできる。前記カラーフィルタは、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、青色カラーフィルタのうち、少なくとも1つを含むことができる。任意選択的に、前記カラーフィルタは黄色(Yellow)カラーフィルタ、青藍色(Cyan)カラーフィルタ、及び紫朱色(Magenta)カラーフィルタを含むこともできる。前記カラーフィルタは、感光性樹脂、カラーフォトレジストなどを含むことができる。
【0186】
上部電極1340は、画素区画膜1310及び発光層1330上に配置できる。上部電極1340は、画素区画膜1310及び発光層1330を覆って、基板150上に全体的に配置できる。例示的な実施形態において、上部電極1340はカソード電極でありえ、
図5の低電源電圧(ELVSS)の供給を受けることができる。任意選択的に、上部電極1340はアノード電極でありえる。上部電極1340は金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。任意選択的に、上部電極1340は複数の層を含む多層構造で構成されることもできる。これによって、下部電極1291、発光層1330、及び上部電極1340を含むサブ画素構造物1200が構成できる。
【0187】
上部電極1340上に封止基板1450が配置できる。封止基板1450は、実質的に基板150と同一の材料を含むことができる。例えば、封止基板1450は石英基板、合成石英基板、フッ化カルシウム、またはフッ素がドーピングされた石英基板、ソーダライムガラス基板、無アルカリガラス基板などを含むことができる。他の例示的な実施形態において、封止基板1450は透明無機物質またはフレキシブルプラスチックで構成できる。例えば、封止基板1450は軟性を有する透明樹脂基板を含むこともできる。この場合、有機発光表示装置100の可撓性を向上させるために、少なくとも1つの無機層及び少なくとも1つの有機層が交互に積層される構造を有することができる。前記積層構造は、第1無機層、有機層及び第2無機層で構成できる。例えば、上部電極1340のプロファイルに沿って可撓性を有する第1無機層が配置されることができ、前記第1無機層上に可撓性を有する有機層が配置されることができ、前記有機層上に可撓性を有する第2無機層が配置できる。即ち、前記積層構造は上部電極1340と直接的に接触する薄膜封止構造物に該当できる。
【0188】
図17は
図11の有機発光表示装置の“C”領域を拡大図示したレイアウト図であり、
図18は
図17の有機発光表示装置をII-II’ラインに沿って切断した断面図である。
【0189】
図11、
図17、及び
図18を参照すると、有機発光表示装置100はサブ縦ダミーパターン801及びサブ横ダミーパターン901をさらに含むことができる。
【0190】
第1平坦化層1270上にサブ縦ダミーパターン801及びサブ横ダミーパターン901が配置できる。即ち、サブ縦ダミーパターン801及びサブ横ダミーパターン901は同一の層に配置できる。サブ縦ダミーパターン801及びサブ横ダミーパターン901の各々は、金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。サブ縦ダミーパターン801及びサブ横ダミーパターン901は、同一の物質を使用して同時に形成できる。任意選択的に、サブ縦ダミーパターン801及びサブ横ダミーパターン901の各々は複数の層を含む多層構造で構成されることもできる。
【0191】
有機発光表示装置100の平面図で、サブ縦ダミーパターン801は第1平坦化層1270上で第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部から第3方向(D3)に離隔して前記縦延長部と実質的に平行に配置できる。サブ縦ダミーパターン801は互いに離隔して第1方向(D1)に沿って配列できる。例示的な実施形態において、サブ縦ダミーパターン801の下に高電源電圧配線1290が位置することができ、サブ縦ダミーパターン801は高電源電圧配線1290と重畳することができる。任意選択的に、サブ縦ダミーパターン801はコンタクトホールを通じて高電源電圧配線1290(または、初期化電圧配線1140)と電気的に連結されることもできる。このような場合、サブ縦ダミーパターン801に
図5の高電源電圧(ELVDD)が印加できる。他の例示的な実施形態において、サブ縦ダミーパターン801のうち、隣接した少なくとも2つのサブ縦ダミーパターンは一体形成できる。
【0192】
有機発光表示装置100の平面図で、サブ横ダミーパターン901は第1平坦化層1270上で第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部から第1方向(D1)に離隔して前記横延長部と実質的に平行に配置できる。サブ横ダミーパターン901は互いに離隔して第1方向(D1)に沿って配列できる。他の例示的な実施形態において、サブ横ダミーパターン901のうち、隣接した2つのサブ横ダミーパターンが一体形成されることもできる。
【0193】
図19は
図11の有機発光表示装置の“D”領域を拡大図示したレイアウト図であり、
図20は
図19の有機発光表示装置をIII-III’ラインに沿って切断した断面図である。
【0194】
図11、
図19、及び
図20を参照すると、有機発光表示装置100は第2右側ファン-アウト配線402及び第3縦ダミーパターン603をさらに含むことができる。
【0195】
第1平坦化層1270上に第2右側ファン-アウト配線402及び第3縦ダミーパターン603が配置できる。即ち、第2右側ファン-アウト配線402及び第3縦ダミーパターン603は同一の層に配置できる。第2右側ファン-アウト配線402及び第3縦ダミーパターン603の各々は、金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。第2右側ファン-アウト配線402及び第3縦ダミーパターン603は、同一の物質を使用して同時に形成できる。任意選択的に、第2右側ファン-アウト配線402及び第3縦ダミーパターン603の各々は複数の層を含む多層構造で構成されることもできる。
【0196】
有機発光表示装置100の平面図で、第2右側ファン-アウト配線402は第1平坦化層1270上で第1方向(D1)に沿って延長する縦延長部及び第2方向(D2)に沿って延長する横延長部を含むことができる。第2右側ファン-アウト配線402は
図5のデータ信号(DATA)の供給を受けることができ、第3右側信号配線523にデータ信号(DATA)を伝達することができる。
【0197】
有機発光表示装置100の平面図で、第3縦ダミーパターン603は第1平坦化層1270上で第3右側ファン-アウト配線403の前記縦延長部から第1方向(D1)に離隔して前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一に配置できる。第3縦ダミーパターン603は互いに離隔して第1方向(D1)に沿って配列できる。例示的な実施形態において、第3縦ダミーパターン603の間に第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部及び第1右側ファン-アウト配線401の横延長部が介在できる。また、第3縦ダミーパターン603の下に高電源電圧配線1290が位置することができ、第1右側ファン-アウト配線401の一部(例えば、前記縦延長部)は高電源電圧配線1290と重畳することができる。任意選択的に、第3縦ダミーパターン603はコンタクトホールを通じて高電源電圧配線1290(または、初期化電圧配線1140)と電気的に連結されることもできる。このような場合、第3縦ダミーパターン603に
図5の高電源電圧(ELVDD)が印加できる。他の例示的な実施形態において、第3縦ダミーパターン603のうち、隣接した少なくとも2つの第3縦ダミーパターンは一体形成されることもできる。前記第3縦ダミーパターンが一体形成されても右側ファン-アウト配線400と直接的に接触しない。
【0198】
図21は
図11の有機発光表示装置の“E”領域を拡大図示したレイアウト図であり、
図22は
図21の有機発光表示装置をIV-IV’ラインに沿って切断した断面図である。
【0199】
図11、
図21、及び
図22を参照すると、有機発光表示装置100は第3右側ファン-アウト配線403及び第4横ダミーパターン704をさらに含むことができる
【0200】
第1平坦化層1270上に第3右側ファン-アウト配線403及び第4横ダミーパターン704が配置できる。即ち、第3右側ファン-アウト配線403及び第4横ダミーパターン704は同一の層に配置できる。第3右側ファン-アウト配線403及び第4横ダミーパターン704の各々は金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含むことができる。これらは単独で、または互いに組み合わせて使われることができる。第3右側ファン-アウト配線403及び第4横ダミーパターン704は、同一の物質を使用して同時に形成できる。任意選択的に、第3右側ファン-アウト配線403及び第4横ダミーパターン704の各々は複数の層を含む多層構造で構成されることもできる。
【0201】
有機発光表示装置100の平面図で、第3右側ファン-アウト配線403は第1平坦化層1270上で第1方向(D1)に沿って延長する縦延長部及び第2方向(D2)に沿って延長する横延長部を含むことができる。例示的な実施形態において、前記縦延長部の下に高電源電圧配線1290が位置することができ、第3右側ファン-アウト配線403の一部(例えば、前記縦延長部)は高電源電圧配線1290と重畳することができる。第3右側ファン-アウト配線403は
図5のデータ信号(DATA)の供給を受けることができ、第2右側信号配線522にデータ信号(DATA)を伝達することができる。
【0202】
有機発光表示装置100の平面図で、第4横ダミーパターン704は、第1平坦化層1270上で第4右側ファン-アウト配線404の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して前記横延長部が延びる方向と実質的に同一に配置できる。第4横ダミーパターン704は、互いに離隔して第3方向(D3)に沿って配列できる。
【0203】
例示的な実施形態において、第4横ダミーパターン704同士の間に、第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部、及び第3右側ファン-アウト配線403の前記縦延長部が介在できる。他の例示的な実施形態において、第4横ダミーパターン704のうち、隣接した少なくとも2つの第3縦ダミーパターンは一体形成されることもできる。前記第3縦ダミーパターンが一体形成されても右側ファン-アウト配線400と直接的に接触しない。
【0204】
このように、サブ画素回路領域50の各々に、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンのうち、少なくとも1つが配置できる。また、サブ画素回路領域50の各々における、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンにより、ダミーパターン600は表示領域40で格子形状を有することができる。
【0205】
本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置100は、ダミーパターン600を含むことによって、ダミーパターン600が、右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500と共に、表示領域40にて格子パターン形状を有することができる。これによって、有機発光表示装置100に、右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500の各々の折曲部によるパターン及び/又はむらが視認されないのでありうる。また、ダミーパターン600がコンタクトホールを通じて高電源電圧配線1290と電気的に連結される場合、高電源電圧配線1290の配線抵抗が低くなりうる。さらに、ダミーパターン600に定電圧が印加されることによって、電圧レベルが変化する配線を遮蔽(shielding)することができる。
【0206】
図23は、本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置を示す平面図である。
図24は、
図23の有機発光表示装置の“F”領域を拡大図示した平面図である。
図23及び
図24に例示した有機発光表示装置900は右側及び左側ファン-アウト配線400、500の形状を除外すれば、
図1乃至
図22を参照して説明した有機発光表示装置100と実質的に同一または類似の構成を有することができる。
図23及び
図24において、
図1乃至
図22を参照して説明した構成要素と実質的に同一または類似の構成要素に対する重複説明は省略する。例えば、説明の便宜のために、
図23の表示領域40には右側ファン-アウト配線400、左側ファン-アウト配線500、及びダミーパターン600のみ図示されており、
図24の表示領域40には右側ファン-アウト配線400及びダミーパターン600のみ図示されている。
【0207】
図6、
図23、及び
図24を参照すると、中央信号配線510、右側信号配線520、及び左側信号配線530上に右側ファン-アウト配線400、左側ファン-アウト配線500、及びダミーパターン600が配置できる。
【0208】
右側ファン-アウト配線400は基板上のパッド領域60の一部、第1サブ表示領域10、及び第2サブ表示領域20に配置されることができ、右側ファン-アウト配線400の各々は折曲部を含むことができる。例えば、右側ファン-アウト配線400の各々は、縦延長部、横延長部、及びサブ縦延長部を含むことができる。ここで、前記縦延長部は、パッド領域60の一部及び第1サブ表示領域10に配置されることができ、第1方向(D1)に沿って延長することができる。また、前記横延長部は第1サブ表示領域10に位置する前記縦延長部の第1端部から第2方向(D2)に沿って延長することができる。例えば、前記縦延長部の第2端部はパッド領域60に位置することができ、前記縦延長部の前記第2端部は逆の前記第1端部は前記横延長部の第1端部と連結できる。前記横延長部の前記第1端部とは逆の第2端部は前記サブ縦延長部と連結できる。前記サブ縦延長部は、第2サブ表示領域20に位置する前記横延長部の前記第2端部から第4方向(D4)に延長することができる。例えば、前記サブ縦延長部の第1端部は前記横延長部の前記第2端部と連結されることができ、前記サブ縦延長部の前記第1端部とは逆の第2端部は、右側ファン-アウト配線400のうちの1つの右側ファン-アウト配線とコンタクトホールを通じて連結できる。
【0209】
例示的な実施形態において、前記縦延長部は、前記サブ縦延長部と実質的に互いに平行であるうるのであり、前記縦延長部の第1方向(D1)への長さは前記サブ縦延長部の第1方向(D1)への長さより長いのでありうる。また、右側ファン-アウト配線400のコンタクトホールは、第2サブ表示領域20の下端(例えば、第2サブ表示領域20のうちのパッド領域60に隣接した部分)に位置することができ、左側ファン-アウト配線500のコンタクトホールは、第3サブ表示領域30の下端に位置することができる。ここで、有機発光表示装置900は、第2サブ表示領域20及び第3サブ表示領域30の各々の下端(駆動入力側の端部)に配置された前記コンタクトホールをカバーするブラックマトリックスをさらに含むことができる。このような場合、前記コンタクトホールが、有機発光表示装置900のユーザから視認されないのでありうる。
【0210】
図24に図示したように、右側ファン-アウト配線400は、第1乃至第4右側ファン-アウト配線401、402、403、404を含むことができる。第1右側ファン-アウト配線401は第1右側信号配線521と第1コンタクトホール721を通じて連結されることができ、第2右側ファン-アウト配線402は第2右側信号配線522と第2コンタクトホール722を通じて連結されることができ、第3右側ファン-アウト配線403は第3右側信号配線523と第3コンタクトホール723を通じて連結されることができ、第4右側ファン-アウト配線404は第4右側信号配線524と第4コンタクトホール724を通じて連結できる。第1乃至第4右側ファン-アウト配線401、402、403、404の各々のサイズは逐次に減少するのでありうる。
【0211】
例示的な実施形態において、右側ファン-アウト配線400の各々において、前記縦延長部の前記第1端部と前記横延長部の前記第1端部、及び前記横延長部の前記第2端部と前記サブ縦延長部の前記第1端部により折曲部が構成されることができ、前記縦延長部、前記横延長部、及びサブ縦延長部は一体形成できる。任意選択的に、右側ファン-アウト配線400がパッド領域60に配置されないこともある。
【0212】
左側ファン-アウト配線500は、前記基板上のパッド領域60の一部、第1サブ表示領域10、及び第3サブ表示領域30に配置されることができ、左側ファン-アウト配線500の各々は折曲部を含むことができる。例えば、左側ファン-アウト配線500の各々は、縦延長部、横延長部、及びサブ縦延長部を含むことができる。ここで、前記縦延長部は、パッド領域60の一部及び第1サブ表示領域10に配置されることができ、第1方向(D1)に沿って延長することができる。また、前記横延長部は、第1サブ表示領域10に位置する前記縦延長部の第1端部から第3方向(D3)に沿って延長することができる。例えば、前記縦延長部の第2端部はパッド領域60に位置することができ、前記縦延長部の前記第2端部とは逆の前記第1端部は前記横延長部の第1端部と連結できる。前記横延長部における前記第1端部とは逆の第2端部は、前記サブ縦延長部と連結できる。前記サブ縦延長部は第3サブ表示領域30に位置する前記横延長部の前記第2端部から第4方向(D4)へと延長することができる。例えば、前記サブ縦延長部の第1端部は前記横延長部の前記第2端部と連結されることができ、前記サブ縦延長部の前記第1端部とは逆の第2端部は左側ファン-アウト配線500のうちの1つの左側ファン-アウト配線とコンタクトホールを通じて連結できる。
【0213】
例えば、左側ファン-アウト配線500は第1乃至第4左側ファン-アウト配線を含むことができる。前記第1左側ファン-アウト配線は前記第1左側信号配線と第5コンタクトホールを通じて連結されることができ、前記第2左側ファン-アウト配線は前記第2左側信号配線と第6コンタクトホールを通じて連結されることができ、前記第3左側ファン-アウト配線は前記第3左側信号配線と第7コンタクトホールを通じて連結されることができ、前記第4左側ファン-アウト配線は前記第4左側信号配線と第8コンタクトホールを通じて連結できる。前記第1乃至第4左側ファン-アウト配線の各々のサイズは逐次に減少するのでありうる。
【0214】
例示的な実施形態において、左側ファン-アウト配線500の各々において、前記縦延長部の前記第1端部と前記横延長部の前記第1端部、及び、前記横延長部の前記第2端部と前記サブ縦延長部の前記第1端部により、折曲部が構成されることができ、前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部は一体形成できる。また、右側ファン-アウト配線400と左側ファン-アウト配線500は互いに対称でありえる。任意選択的に、左側ファン-アウト配線500がパッド領域60に配置されないこともある。
【0215】
ダミーパターン600が第1サブ表示領域10、第2サブ表示領域20、及び第3サブ表示領域30で右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500と離隔して配置できる。ダミーパターン600は格子形状を有することができる。ダミーパターン600は、複数の縦ダミーパターン、複数の横ダミーパターン、複数のサブ縦ダミーパターン、及び複数のサブ横ダミーパターンを含むことができる。
【0216】
ダミーパターン600の前記縦ダミーパターンは右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500の各々の前記縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列できる。ダミーパターン600の前記横ダミーパターンは、右側ファン-アウト配線400の各々の前記横延長部から第3方向(D3)及び第2方向(D2)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)及び第2方向(D2)に沿って互いに離隔して配列できる。また、ダミーパターン600の前記横ダミーパターンは、左側ファン-アウト配線500の各々の前記横延長部から第2方向(D2)及び第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第2方向(D2)及び第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。
【0217】
例えば、
図8に図示したように、前記縦ダミーパターンは第1乃至第8縦ダミーパターン601、602、603、604、605、606、607、608を含むことができ、前記横ダミーパターンは第1乃至第4横ダミーパターン701、702、703、704を含むことができる。
【0218】
第1縦ダミーパターン601は第1右側ファン-アウト配線401の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。
【0219】
第8縦ダミーパターン608は第1右側ファン-アウト配線401のサブ縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記サブ縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。
【0220】
第2縦ダミーパターン602は第2右側ファン-アウト配線402の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第2縦ダミーパターン602は、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、第2縦ダミーパターン602同士の間に、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部が介在できる。
【0221】
第7縦ダミーパターン607は、第2右側ファン-アウト配線402のサブ縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記サブ縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第7縦ダミーパターン602は第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、第7縦ダミーパターン607同士の間に、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部が介在できる。
【0222】
第3縦ダミーパターン603は、第3右側ファン-アウト配線403の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第3縦ダミーパターン603は第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部及び第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、第3縦ダミーパターン603同士の間に、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部及び第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部が介在できる。
【0223】
第6縦ダミーパターン606は、第3右側ファン-アウト配線403のサブ縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記サブ縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第6縦ダミーパターン606は、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部及び第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、第6縦ダミーパターン606同士の間に第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部及び第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部が介在できる。
【0224】
第4縦ダミーパターン604は、第4右側ファン-アウト配線404の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第4縦ダミーパターン604は第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部、及び第3右側ファン-アウト配線403の横延長部と離隔できる。言い換えると、第4縦ダミーパターン604の間に第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部、及び第3右側ファン-アウト配線403の横延長部が介在できる。
【0225】
第5縦ダミーパターン605は第4右側ファン-アウト配線404のサブ縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記サブ縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第5サブ縦ダミーパターン605は、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部、及び第3右側ファン-アウト配線403の横延長部と離隔できる。言い換えると、第5縦ダミーパターン605同士の間に、第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部、及び第3右側ファン-アウト配線403の横延長部が介在できる。
【0226】
第1横ダミーパターン701は第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。任意選択的に、第1横ダミーパターン701は第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部から第2方向(D2)に離隔して配置され、第2方向(D2)に互いに離隔して配列される横ダミーパターンをさらに含むこともできる。但し、
図24には1つの横ダミーパターンが図示されているが、サブ縦ダミーパターン801と第1右側ファン-アウト配線401との間に少なくとも2つの第1横ダミーパターンが配置できる。
【0227】
第2横ダミーパターン702は、第2右側ファン-アウト配線402の前記横延長部から第3方向(D3)及び第2方向(D2)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)及び第2方向(D2)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第2横ダミーパターン702は、第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部と離隔できる。言い換えると、第2横ダミーパターン702同士の間に、第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部が介在できる。
【0228】
第3横ダミーパターン703は、第3右側ファン-アウト配線403の前記横延長部から第3方向(D3)及び第2方向(D2)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)及び第2方向(D2)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第3横ダミーパターン703は、第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、そして第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部、及び前記サブ縦延長部と離隔できる。言い換えると、第3横ダミーパターン703同士の間に、第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、そして第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部、及び前記サブ縦延長部が介在できる。
【0229】
第4横ダミーパターン704は、第4右側ファン-アウト配線404の前記横延長部から第3方向(D3)及び第2方向(D2)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)及び第2方向(D2)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第4横ダミーパターン704は第3右側ファン-アウト配線403の前記縦延長部、及び前記サブ縦延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部、及び前記サブ縦延長部、そして第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部、及びサブ縦延長部と離隔できる。言い換えると、第4横ダミーパターン704の間に第3右側ファン-アウト配線403の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、第2右側ファン-アウト配線402の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、そして第1右側ファン-アウト配線401の前記縦延長部及びサブ縦延長部が介在できる。
【0230】
また、前記縦ダミーパターンは第9乃至第16縦ダミーパターンをさらに含むことができ、前記横ダミーパターンは第5乃至第8横ダミーパターンをさらに含むことができる。
【0231】
前記第9縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。
【0232】
前記第16縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線のサブ縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記サブ縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。
【0233】
前記第10縦ダミーパターンは、前記第2左側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第10縦ダミーパターンは前記第1左側ファン-アウト配線の横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第10縦ダミーパターンの間に前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部が介在できる。
【0234】
前記第15縦ダミーパターンは、前記第2左側ファン-アウト配線のサブ縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記サブ縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第15縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第15縦ダミーパターン同士の間に前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部が介在できる。
【0235】
前記第11縦ダミーパターンは、前記第3左側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第11縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部及び前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第11縦ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部及び前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部が介在できる。
【0236】
前記第14縦ダミーパターンは、前記第3左側ファン-アウト配線のサブ縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記サブ縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第14縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部及び前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第14縦ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部及び前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部が介在できる。
【0237】
前記第12縦ダミーパターンは、前記第4左側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第12縦ダミーパターンは前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部、及び前記第3左側ファン-アウト配線の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第12縦ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部、及び前記第3左側ファン-アウト配線の横延長部が介在できる。
【0238】
前記第13縦ダミーパターンは、前記第4左側ファン-アウト配線のサブ縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第1方向(D1)(例えば、前記サブ縦延長部が延長する方向と実質的に同一の方向)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、第13縦ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部、及び前記第3左側ファン-アウト配線の前記横延長部と離隔できる。言い換えると、前記第13縦ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部、及び前記第3左側ファン-アウト配線の横延長部が介在できる。
【0239】
前記第5横ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。任意選択的に、前記第5横ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第2方向(D2)に離隔して配置され、第2方向(D2)に互いに離隔して配列される横ダミーパターンをさらに含むこともできる。但し、
図23には1つの第5横ダミーパターンが図示されているが、サブ縦ダミーパターン801と前記第1左側ファン-アウト配線との間に少なくとも2つの第1横ダミーパターンが配置できる。
【0240】
前記第6横ダミーパターンは、前記第2左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第2方向(D2)及び第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第2方向(D2)及び第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第6横ダミーパターンは、前記第1左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部と離隔できる。言い換えると、前記第6横ダミーパターン同士の間に、前記第1左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部が介在できる。
【0241】
前記第7横ダミーパターンは、前記第3左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第2方向(D2)及び第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第2方向(D2)及び第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第7横ダミーパターンは、前記第2左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、そして前記第1右側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部と離隔できる。言い換えると、前記第7横ダミーパターン同士の間に、前記第2左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、そして前記第1右側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部が介在できる。
【0242】
前記第8横ダミーパターンは、前記第4左側ファン-アウト配線の前記横延長部から第2方向(D2)及び第3方向(D3)に離隔して配置されることができ、第2方向(D2)及び第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。ここで、前記第8横ダミーパターンは、前記第3左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、そして前記第1左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部と離隔できる。言い換えると、前記第8横ダミーパターン同士の間に、前記第3左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、前記第2左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部、そして前記第1左側ファン-アウト配線の前記縦延長部及び前記サブ縦延長部が介在できる。
【0243】
ダミーパターン600の前記サブ横ダミーパターンは、右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500の各々の横延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列された前記サブ横ダミーパターンは、第1方向(D1)に互いに離隔して反復的に配列できる。
【0244】
例えば、
図24に図示したように、サブ横ダミーパターン901が第1右側ファン-アウト配線401の前記横延長部から第1方向(D1)に離隔して配置されることができ、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列できる。第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列されたサブ横ダミーパターン901は、第1方向(D1)に離隔して反復的に配列できる。
【0245】
ダミーパターン600の前記サブ縦ダミーパターンは、右側ファン-アウト配線400と左側ファン-アウト配線500の間に配置できる。言い換えると、前記サブ縦ダミーパターンは、右側ファン-アウト配線400から第3方向(D3)に離隔して配置、または左側ファン-アウト配線500から第2方向(D2)に離隔して配置できる。
【0246】
例えば、
図24に図示したように、右側ファン-アウト配線400と左側ファン-アウト配線500の間にサブ縦ダミーパターン801が配置されることができ、第1方向(D1)に互いに離隔して配列できる。サブ縦ダミーパターン801を基準に、サブ縦ダミーパターン801の左側に配置されたダミーパターン600とサブ縦ダミーパターン801の右側に配置されたダミーパターン600は互いに対称でありえる。また、サブ縦ダミーパターン801を基準に、右側ファン-アウト配線400と左側ファン-アウト配線500は互いに対称でありえる。
【0247】
前述したように、ダミーパターン600が複数の縦ダミーパターン、複数の横ダミーパターン、複数のサブ縦ダミーパターン、及び複数のサブ横ダミーパターンを含むことによって、表示領域40で格子形状を有することができる。
【0248】
但し、例示的な実施形態において、中央信号配線510が13個の配線を含み、右側信号配線520、左側信号配線530、右側ファン-アウト配線400、及び左側ファン-アウト配線500の各々が4個の配線を含むものとして説明したが、本発明の構成がこれに限定されるのではない。
【0249】
例えば、右側ファン-アウト配線400は、第1乃至第M(但し、Mは1以上の整数)右側ファン-アウト配線を含むことができ、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線は順通りに互いに離隔して配列できる。ここで、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線は逐次配線の全長が減ることができる。前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、第K(但し、Kは1とMの間の整数)右側ファン-アウト配線は、パッド領域60及び第1サブ表示領域10に配置され、第1方向(D1)に沿って延長する縦延長部、第1サブ表示領域10に位置する前記縦延長部の第1端部から第2方向(D2)に沿って延長する横延長部、及び、前記横延長部の第2端部から前記第1方向とは逆の第4方向に沿って延長するサブ縦延長部を含むことができる。
【0250】
前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の第2端部は、パッド領域60に位置することができ、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の前記第2端部とは逆の前記第1端部は前記横延長部の第1端部と連結できる。また、前記横延長部の第1端部は前記縦延長部と連結されることができ、前記横延長部の前記第1端部とは逆の前記第2端部は前記サブ縦延長部の前記第1端部と連結できる。
【0251】
右側信号配線520は、第1乃至第N(但し、Nは1以上の整数)右側信号配線を含むことができ、前記第1乃至第N右側信号配線は逆順で配列され、互いに離隔して配置できる。ここで、第1サブ表示領域10と第2サブ表示領域20の境界と隣接して、前記第M右側ファン-アウト配線及び前記第N右側信号配線が配置できる。
【0252】
前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、前記第K右側ファン-アウト配線の前記サブ縦延長部は、前記第1乃至第N右側信号配線のうち、第L(但し、Lは1とNの間の整数)右側信号配線とコンタクトホールを通じて連結できる。ここで、KとLは同一の整数でありえ、前記コンタクトホールは前記サブ縦延長部の前記第1端部に反対になる第2端部に形成できる。即ち、前記コンタクトホールは第2サブ表示領域20の下端(駆動入力側の端部)に位置することができる。
【0253】
前記K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部の前記第1端部及び横延長部の前記第1端部、並びに、前記横延長部の第2端部及び前記サブ縦延長部の第1端部により、前記折曲部が構成されることができ、前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部は一体形成できる。
【0254】
前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部は、前記第K右側ファン-アウト配線の前記サブ縦延長部と互いに平行でありうるのであり、前記縦延長部の第1方向(D1)への長さは前記サブ縦延長部の第1方向(D1)への長さより長いのでありうる。
【0255】
前記第K右側ファン-アウト配線の前記縦延長部、前記横延長部、及び前記サブ縦延長部の内側に空いた空間が形成されることができ、前記空いた空間は第1方向(D1)に陥没した形状を有することができ、前記空いた空間に、前記第1乃至第M右側ファン-アウト配線のうち、第K+1右側ファン-アウト配線が配置できる。
【0256】
ダミーパターン600は、第1乃至第P(但し、Pは1以上の整数)ダミーパターンを含むことができる。前記第1乃至第Pダミーパターンのうち、第J(但し、Jは1とNの間の整数)ダミーパターンは前記第K右側ファン-アウト配線の縦延長部から第1方向(D1)に離隔して配置され、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列される複数の縦ダミーパターン、及び前記第K右側ファン-アウト配線の横延長部から第3方向(D3)に離隔して配置され、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列される複数の横ダミーパターンを含むことができる。
【0257】
前記第Jダミーパターンは、前記第K右側ファン-アウト配線の縦延長部から第3方向(D3)に離隔して配置され、第1方向(D1)に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ縦ダミーパターン、及び前記第K右側ファン-アウト配線の横延長部から第1方向(D1)に離隔して配置され、第3方向(D3)に沿って互いに離隔して配列される複数のサブ横ダミーパターンをさらに含むことができる。
【0258】
また、例示的な実施形態において、ダミーパターン600が互いに離隔するものとして説明したが、本発明の構成がこれに限定されるのではない。例えば、他の例示的な実施形態において、ダミーパターン600のうち、互いに隣接して位置する少なくとも2つのダミーパターン600が一体形成されることもできる。
【0259】
表示領域40は複数のサブ画素回路領域50を含むことができ、サブ画素回路領域50の各々に、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンのうち、少なくとも1つが配置できる。
【0260】
サブ画素回路領域50の各々における、前記縦ダミーパターン、前記横ダミーパターン、前記サブ縦ダミーパターン、及び前記サブ横ダミーパターンにより、ダミーパターン600は表示領域40にて格子形状を有することができる。
【0261】
本発明の例示的な実施形態に従う有機発光表示装置900は、ダミーパターン600を含むことによって、ダミーパターン600は、右側ファン-アウト配線400及び左側ファン-アウト配線500と共に、表示領域40に全体的に格子パターン形状を具現することができる。このような場合、有機発光表示装置100にパターン及び/又はむらが視認されないのでありうる。これによって、有機発光表示装置100の視認性が相対的に向上できる。また、右側ファン-アウト配線400のコンタクトホールが第2サブ表示領域20の下端(駆動入力側の端部)に位置し、左側ファン-アウト配線500のコンタクトホールが第3サブ表示領域30の下端に位置することによって、有機発光表示装置900の視認性が相対的に増加できる。
【0262】
前述したところでは、本発明の例示的な実施形態を参照して説明したが、該当技術分野で通常の知識を有する者であれば、下記の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができる。
【産業上の利用可能性】
【0263】
本発明は、有機発光表示装置を備えることができる多様なディスプレイ機器に適用できる。例えば、本発明は車両用、船舶用、及び航空機用ディスプレイ装置、携帯用通信装置、展示用または情報伝達用ディスプレイ装置、医療用ディスプレイ装置などの数多いディスプレイ機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0264】
10 第1サブ表示領域 20 第2サブ表示領域
30 第3サブ表示領域 40 表示領域
60 パッド領域 100、900 有機発光表示装置
101 外部装置 150 基板
400 右側ファン-アウト配線
401、402、403、404 第1乃至第4右側ファン-アウト配線
470 パッド電極 500 左側ファン-アウト配線
510 中央信号配線 520 右側信号配線
530 左側信号配線 600 ダミーパターン
601、602、603、604 第1乃至第4縦ダミーパターン
701、702、703、704 第1乃至第4横ダミーパターン
801 サブ縦ダミーパターン 901 サブ横ダミーパターン
1100 アクティブパターン 1105 第1ゲート電極
1110 第1ゲート配線 1115 第2ゲート配線
1120 第3ゲート配線 1130 第2ゲート電極
1140 初期化電圧配線 1150 導電パターン
1160 ゲート絶縁層 1190 第1層間絶縁層
1191 データ配線 1195 第2層間絶縁層
1200 サブ画素構造物 1230 第1連結パターン
1270 第1平坦化層 1275 第2平坦化層
1290 高電源電圧配線 1291 下部電極
1310 画素区画膜 1330 発光層
1340 上部電極 1390 第3連結パターン
1395 連結電極 1430 第2連結パターン
1450 封止基板