IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】流体組成センサ装置及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 15/00 20060101AFI20231121BHJP
   G01N 15/10 20060101ALI20231121BHJP
   G01N 1/02 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
G01N15/00 C
G01N15/10 Z
G01N1/02 D
【請求項の数】 1
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022117842
(22)【出願日】2022-07-25
(62)【分割の表示】P 2021003729の分割
【原出願日】2021-01-13
(65)【公開番号】P2022153526
(43)【公開日】2022-10-12
【審査請求日】2022-07-25
(31)【優先権主張番号】16/748,543
(32)【優先日】2020-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500575824
【氏名又は名称】ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Honeywell International Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【弁理士】
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】アンディ・ウォーカー・ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイミー・ダブリュー.・スペルドリッチ
(72)【発明者】
【氏名】ロナルド・ダブリュー.・メイヤーズ
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・チャールズ・ソレンソン
【審査官】野田 華代
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/165590(WO,A1)
【文献】特開2014-095571(JP,A)
【文献】特開2010-145310(JP,A)
【文献】国際公開第2015/049759(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0293539(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0340901(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 15/00-15/14
G01N 1/00- 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズレスホログラフィによって流体粒子を撮像するための装置であって、
流体体積を受容するように構成された流体組成センサであって、
内部センサ部分を画定し、前記流体体積を受容するように構成された流体入口を含む筐体と、
前記流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成された少なくとも1つの収集媒体であって、前記少なくとも1つの収集媒体の少なくとも一部分が前記内部センサ部分内に配置されている、少なくとも1つの収集媒体と、
前記内部センサ部分内に配置されたインパクタノズルであって、
ノズル入口断面積を含むノズル入口であって、前記流体体積の少なくとも一部分を受容するように構成された、ノズル入口と、
ノズル出口断面積を含むノズル出口と、
前記ノズル入口と前記ノズル出口との間に延在する複数の側壁であって、前記複数の側壁はそれぞれ、内側側壁及び外側側壁を含む、複数の側壁と、
を含み、
前記インパクタノズルは、前記ノズル入口によって受容された前記流体体積の前記少なくとも一部分が、前記内部センサ部分内に配置された前記少なくとも1つの収集媒体の少なくとも一部分に少なくとも実質的に向かって、前記ノズル出口から流体空気流方向に流れるように構成されている、
インパクタノズルと、
1つ以上の光線を、前記少なくとも1つの収集媒体と係合し、前記少なくとも1つの収集媒体によって受容された前記1つ以上の粒子を照明するために出射するように構成された少なくとも1つの照明源であって、前記1つ以上の光線はそれぞれ、対応する光線出射角度で前記照明源から出射される、少なくとも1つの照明源と、
前記少なくとも1つの収集媒体によって受容された前記1つ以上の粒子の少なくとも一部分の画像をキャプチャするように構成された撮像装置と、
を含む流体組成センサを備え、
前記流体組成センサは、前記照明源から出射された前記1つ以上の光線の少なくとも一部分が、前記ノズル入口及び前記ノズル出口の両方を通って延びるように構成され、
前記インパクタノズルは、前記複数の側壁のうちの少なくとも1つが、前記1つ以上の光線のうちの1つの前記光線出射角度に対応するテーパ角によって少なくとも部分的に画定される粒子撮像構成を含み、前記テーパ角は、各光線出射角度と少なくとも同じ大きさである、
装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
センサ及び装置を利用して、多種多様な用途における流体の様々な態様を特徴付けて
もよい。単なる一例として、センサ装置は、空気の流れの粒子含量を監視かつ特徴付ける
ことなどの空気条件を監視するために利用されてもよい。しかしながら、既存の流体セン
サ装置は、流体流内に含まれる個々の粒子の固有のアイデンティティや濃度などの流体の
特定の特性を示すデータを生成する際に提供される機能性が限定される。流体センサ装置
は、慣性衝撃によって収集された粒子状物質の粒子のアイデンティティ及び濃度を特徴付
けるために、ホログラフィ撮像法を使用する場合がある。粒子のサンプリング及び分析の
様々な局面を改善することが望ましい。一般に、流体サンプリング装置は、粒子の迅速か
つ/又は単純化された連続的なサンプリングを可能にするサンプリング媒体を利用するこ
とが有利であり得る。in situ粒子分析にホログラフィ画像化(レンズレスホログ
ラフィなど)を利用する装置では、最適な画質を達成するために、光反射及び散乱を回避
することが望ましい。
【0002】
したがって、慣性インパクタサンプリング法の光学的干渉を低減することが可能であ
り、かつ/又は1つ以上のインパクタ収集媒体からの複数のサンプルを分析することの可
能な、改善された流体センサ装置の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載の様々な実施形態は、流体内に懸濁された粒子を収集及び特徴付ける
ための装置及び方法に関する。様々な実施形態は、流体粒子特性を検出するための装置に
関し、この装置は、流体体積を受容するように構成された流体組成センサであって、内部
センサ部分を画定し、流体体積を受容するように構成された流体入口を含む筐体と、内部
センサ部分内に配置され、インパクタによって受容された流体体積の少なくとも一部分が
流体流方向に方向付けられるように、流体体積の少なくとも一部分を受容するように構成
された、慣性インパクタノズルと、流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受
容するように構成された少なくとも1つの収集媒体であって、少なくとも1つの収集媒体
の少なくとも一部分が内部センサ部分内に配置され、少なくとも1つの収集媒体はそれぞ
れ、流体体積の少なくとも一部分が中を通って流れることを可能にするように構成された
少なくとも1つのオリフィスを含む、少なくとも1つの収集媒体と、インパクタノズルを
通って伝播する光を出射する照明源と、少なくとも1つの収集媒体によって受容された複
数の粒子のうちの1つ以上の粒子の少なくとも一部分の画像をキャプチャするように構成
された撮像装置と、撮像装置によってキャプチャされた画像に少なくとも部分的に基づい
て、流体組成センサによって受容された流体体積の少なくとも1つの粒子特性を決定する
ように構成されたコントローラと、を含む流体組成センサを備え、筐体は、第1の筐体構
成と第2の筐体構成との間で選択的に構成可能であり、第1の筐体構成は、少なくとも1
つの収集媒体の再構成を可能にし、第2の筐体構成は、内部センサ部分内に配置された少
なくとも1つの収集媒体の少なくとも一部分を周囲流体体積から隔離するための固定され
たシールを提供し、流体流方向は、内部センサ部分内に配置された少なくとも1つの収集
媒体の少なくとも一部分に少なくとも実質的に向かっており、流体組成センサが第2の筐
体構成で構成されている場合、インパクタノズルによって受容された流体体積の少なくと
も一部分の少なくとも実質的に全てが、筐体の内部部分内に配置された少なくとも1つの
収集媒体の少なくとも1つのオリフィスを通って流れる。
【0004】
様々な実施形態では、少なくとも1つの収集媒体は、少なくとも1つの収集媒体を再
構成することが、少なくとも1つの収集媒体を筐体の内部センサ部分に対して移動させる
ために回転可能ディスクを軸を中心に回転させることを含むように構成された回転可能デ
ィスク上に配置されてもよい。様々な実施形態では、少なくとも1つの収集媒体は、少な
くとも1つの収集媒体を再構成することが、少なくとも1つの収集媒体を筐体の内部セン
サ部分に対して移動させるためにアライメントプレートを平面に沿って移動させることを
含むように構成されたアライメントプレート上に配置されてもよい。
【0005】
様々な実施形態では、少なくとも1つの収集媒体は、複数の収集媒体を含んでもよく
、複数の収集媒体はそれぞれ、内部センサ部分内に順次連続的に配置されるように構成さ
れている。更に、様々な実施形態では、装置は、複数の収集媒体の少なくとも一部分を収
容するように構成された第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバを備えてもよく、第1の
収集媒体アセンブリ保管チャンバは、筐体が第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバから
複数の収集媒体の少なくとも一部分を受容する構成となるように、筐体に近接して位置付
けられている。様々な実施形態では、複数の収集媒体はそれぞれ、複数の収集媒体の少な
くとも一部分の集合的な保管及び、その後の第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバから
の排出を容易にするように構成された、対応するフレーム要素を備えてもよい。様々な実
施形態では、第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバは、複数の収集媒体のうちの1つを
流体組成センサの内部センサ部分に再配置するために、第1の収集媒体アセンブリ保管チ
ャンバ内に保管されている複数の収集媒体のうちの1つに力を選択的に加えるように構成
されたアクチュエータ要素を更に備えてもよい。様々な実施形態では、装置は、筐体が複
数の収集媒体の少なくとも一部分を第2の収集媒体アセンブリ保管チャンバに給送する構
成となるように、筐体に近接して配置された第2の収集媒体保管チャンバを更に備えても
よく、第2の収集媒体アセンブリ保管チャンバは、複数の収集媒体の少なくとも一部分を
筐体の内部センサ部分から受容するように構成されている。
【0006】
様々な実施形態は、流体粒子特性を検出するための装置に関し、この装置は、流体体
積を受容するように構成された流体組成センサであって、内部センサ部分を画定し、流体
体積を受容するように構成された流体入口を含む筐体と、流体体積内の複数の粒子のうち
の1つ以上の粒子を受容するように構成された少なくとも1つの収集媒体であって、少な
くとも1つの収集媒体の少なくとも一部分が内部センサ部分内に配置されている、少なく
とも1つの収集媒体と、内部センサ部分内に配置されたインパクタノズルであって、イン
パクタノズルは、ノズル入口断面積を含むノズル入口であって、流体体積の少なくとも一
部分を受容するように構成された、ノズル入口と、ノズル出口断面積を含むノズル出口と
、ノズル入口とノズル出口との間に延在する複数の側壁であって、複数の側壁はそれぞれ
、内側側壁及び外側側壁を含む、複数の側壁と、を含み、インパクタノズルは、ノズル入
口によって受容された流体体積の少なくとも一部分が、内部センサ部分内に配置された少
なくとも1つの収集媒体の少なくとも一部分に少なくとも実質的に向かって、ノズル出口
から流体空気流方向に流れるように構成されている、インパクタノズルと、1つ以上の光
線を、少なくとも1つの収集媒体に係合して、少なくとも1つの収集媒体によって受容さ
れた1つ以上の粒子を照明するために出射するように構成された少なくとも1つの照明源
であって、1つ以上の光線はそれぞれ、対応する光線出射角度で照明源から出射される、
照明源と、少なくとも1つの収集媒体によって受容された1つ以上の粒子の少なくとも一
部分の画像をキャプチャするように構成された撮像装置と、撮像装置によってキャプチャ
された画像に少なくとも部分的に基づいて、流体組成センサによって受容された流体体積
の少なくとも1つの粒子特性を決定するように構成されたコントローラと、を含む流体組
成センサを備え、流体組成センサは、照明源から出射された1つ以上の光線の少なくとも
一部分が、ノズル入口及びノズル出口の両方を通って延びるように構成され、インパクタ
ノズルは、複数の側壁のうちの少なくとも1つが、1つ以上の光線のうちの1つの光線出
射角度に対応するテーパ角によって少なくとも部分的に画定される粒子撮像構成を含み、
テーパ角は、各光線出射角度と少なくとも同じ大きさである。
【0007】
様々な実施形態では、複数の側壁は、第1のノズル部分及び第2のノズル部分を画定
してもよく、第1のノズル部分は、ノズル入口と中間ノズル位置との間に延在する第1の
テーパ部分を備え、第2のノズル部分は、中間ノズル位置とノズル出口との間に延在し、
中間ノズル位置は中間ノズル断面幅を備え、第1のノズル部分は、中間ノズル断面幅がノ
ズル入口断面積よりも小さくなるように構成されている。様々な実施形態では、第2のノ
ズル部分は、中間ノズル断面幅がノズル出口断面積よりも小さくなるように構成された第
2のテーパ部分を備えてもよい。更に、様々な実施形態では、インパクタノズルは、ノズ
ル入口とノズル出口との間に垂直に延びる中心ノズル軸を更に備えてもよく、照明源は中
心ノズル軸と位置合わせされている。
【0008】
様々な実施形態では、インパクタノズルは、第1のノズル構成と第2のノズル構成と
の間で構成可能であってもよく、第1のノズル構成は、流体組成センサの粒子収集機能に
対応し、第2のノズル構成は、流体組成センサの粒子分析機能に対応し、流体組成センサ
は、第1のノズル構成と第2のノズル構成との間でノズルを選択的に構成するように構成
されている。様々な実施形態では、第1のノズル構成におけるノズル出口のノズル出口断
面積は、第2のノズル構成におけるノズル出口のノズル出口断面積よりも小さい。更に、
様々な実施形態では、複数の側壁はそれぞれ、複数の側壁のうちの隣接する側壁に対して
独立して移動するように構成されてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサは、複
数の側壁のうちの外側側壁のそれぞれに押力を選択的に加えるように構成されてもよい。
【0009】
様々な実施形態は、流体組成センサ内の流体体積から1つ以上の粒子を受容するため
の収集媒体アセンブリに関し、収集媒体アセンブリは、透明基板と、透明基板上に配置さ
れ、流体体積から1つ以上の粒子を受容するように構成された少なくとも1つの収集媒体
と、透明基板を貫通して延在する少なくとも1つのオリフィスであって、少なくとも1つ
の収集媒体の対応する収集媒体に少なくとも概ね隣接して配設されている、少なくとも1
つのオリフィスと、少なくとも1つのエアシール係合部分であって、各エアシール係合部
分は、少なくとも1つの収集媒体のうちの1つと、これに対応する少なくとも1つのオリ
フィスとを包囲するように構成されている、少なくとも1つのエアシール係合部分と、を
備え、少なくとも1つのオリフィスは、流体体積が透明基板を通って流れることを可能に
するように構成され、少なくとも1つのシール係合部分はそれぞれ、流体体積の実質的に
全てが、少なくとも1つのエアシール係合部分によって包囲された少なくとも1つのオリ
フィスを通って流れるように、流体組成センサの1つ以上のエアシール構成要素と係合す
る構成となっている。
【0010】
様々な実施形態は、センサによって流体体積を受容することと、流体体積を、第1の
ノズル構成のインパクタノズルによって、収集媒体に向かって方向付けることと、収集媒
体によって、流体体積内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子を受容することと、インパ
クタノズルを第2のノズル構成に再構成することと、収集媒体によって受容された1つ以
上の粒子を、照明源から出射された1つ以上の光線によって照射することであって、1つ
以上の光線はそれぞれ、対応する光線出射角度で照明源から出射されることと、収集媒体
によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像をキャプチャすることと、
画像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積の複数の粒子の少なくとも1つの粒子特性
を決定することと、を含む、流体粒子特性を検出するための方法に関する。
【0011】
様々な実施形態では、インパクタノズルを第2のノズル構成に再構成することは、イ
ンパクタノズルの複数の側壁のうちの1つ以上の少なくとも一部分が、1つ以上の光線の
うちの1つの光線出射角度に対応するテーパ角によって少なくとも部分的に画定されるよ
うに、インパクタノズルの少なくとも一部分を再配置することを含んでもよく、テーパ角
は、光線出射角度のそれぞれと少なくとも同じ大きさである。様々な実施形態では、本方
法は、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像をキャプチ
ャすると、収集媒体を交換するために第2の収集媒体を再配置することを更に含んでもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【0012】
ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【0013】
図1】様々な実施形態による例示的な流体センサの概略図である。
【0014】
図2】本明細書に記載される例示的な流体センサの断面図である。
【0015】
図3】本開示の様々な実施形態を実施するための例示的な装置の概略図である。
【0016】
図4】本開示の実施形態による流体の流体粒子特性を検出するための例示的な方法のフロー図である。
【0017】
図5】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置である。
【0018】
図6】本明細書に記載される一実施形態による収集媒体アセンブリである。
【0019】
図7A】本明細書に記載される一実施形態による収集媒体アセンブリの様々な図である。
図7B】本明細書に記載される一実施形態による収集媒体アセンブリの様々な図である。
【0020】
図8A】本明細書に記載される一実施形態による収集媒体アセンブリの様々な図である。
図8B】本明細書に記載される一実施形態による収集媒体アセンブリの様々な図である。
【0021】
図9A】本明細書に記載される様々な実施形態による収集媒体アセンブリの様々な図である。
図9B】本明細書に記載される様々な実施形態による収集媒体アセンブリの様々な図である。
【0022】
図10】本明細書に記載される例示的な一実施形態による収集媒体アセンブリの上面図である。
【0023】
図11】本明細書に記載される例示的な一実施形態による収集媒体アセンブリの上面図である。
【0024】
図12】本明細書に記載される例示的な一実施形態による収集媒体アセンブリの上面図である。
【0025】
図13】本明細書に記載される例示的な一実施形態による装置の断面図である。
【0026】
図14A】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置である。
図14B】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置である。
【0027】
図15】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
【0028】
図16】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
【0029】
図17】本明細書に記載される一実施形態による例示的な装置の断面図である。
【0030】
図18A】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の概略図である。
図18B】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の概略図である。
図18C】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の概略図である。
図18D】本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の概略図である。
【0031】
図19A】様々な実施形態による例示的な装置の斜視図である。
図19B】様々な実施形態による例示的な装置の斜視図である。
図19C】様々な実施形態による例示的な装置の斜視図である。
【0032】
図20A】様々な実施形態による例示的な装置の様々な図である。
図20B】様々な実施形態による例示的な装置の様々な図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本開示は、添付図面を参照して、様々な実施形態をより完全に説明する。いくつかの
実施形態が本明細書に示されかつ記載されているが、全ての実施形態が示されかつ記載さ
れているわけではないことを理解されたい。実際に、実施形態は、多くの異なる形態をと
ってもよく、したがって、本開示は、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと
して解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要
件を満たすように提供される。同様の数字は、全体をとおして同様の要素を指す。
【0034】
始めに、1つ以上の態様の例示的な実装が以下に示されているが、開示されたアセン
ブリ、システム及び方法は、現在知られているか又はまだ存在していないかに関わらず、
任意の数の技術を使用して実施されてもよいことを理解されたい。本開示は、以下に例示
される例示的な実装、図面及び技術に決して限定されないべきであり、添付の特許請求の
範囲及びその均等物の全範囲内で改変されてもよい。様々な要素の寸法の値が開示されて
いるが、図面は、縮尺どおりでない場合もある。
【0035】
本明細書で使用するとき、用語「例」又は「例示的な」は、「一例、事例、又は実例
としての役割を果たす」を意味することを意図する。「実施例」又は「例示的な実施形態
」として本明細書に記載される任意の実装は、必ずしも他の実装よりも好ましくないか又
は有利ではない。本明細書で使用するとき、「流体」は、単一の流れで気体、液体、又は
気体と液体との組み合わせとして具体化されてもよい。したがって、用語「流体」は、液
体及び/又は気体(例えば、空気、油など)などが挙げられるが、これらに限定されない
、流動しやすい様々な材料を包含する。したがって、様々な実施形態は、ガス検知システ
ム(例えば、特定の実施形態は、空気を用いる動作のために具体的に構成されている、他
の実施形態は、不活性ガス、揮発性ガス、及び/又は同様のものなどの他のガスを用いる
動作のために構成されている)、及び/又は液体検知システムなどの流体検知システムに
関する。
概要
【0036】
本明細書では、流体体積内で粒子状物質を特徴付け、かつ監視するように構成された
装置が記載されている。本明細書で論じる装置は、流体組成センサの収集媒体によって受
容された粒子の撮像に少なくとも部分的に基づいて、流体体積内の粒子を定量化及び分類
するように構成されてもよい。更に、本明細書で論じる装置は、流体組成センサの収集媒
体によって受容された粒子のそれぞれの粒径及び粒子タイプを直接識別することによって
、流体体積内の粒子組成を特徴付けるように構成されてもよい。本明細書に記載される装
置は、粒径及び粒子タイプを直接測定することによって、流体体積内の粒子組成の経時的
な、及び/又は位置の推移に伴う変化を検出するように構成されてもよい。
【0037】
更に、本明細書に記載される装置は、流体組成センサの撮像装置によってキャプチャ
された画像に対する明瞭な光学的出力を生成するように構成されてもよい。本明細書の装
置は、照明源から出射された光線の一部分の反射を最小限に抑えるように構成されたイン
パクタノズルを備えてもよい。本明細書の装置は、照明源から出射された発散光線がその
側壁に入射し、撮像装置に向かって反射することによって引き起こされる撮像歪みを最小
限に抑えるように構成されたインパクタノズルを備えてもよい。例えば、そのような装置
構成は、引き起こされた光線の散乱をインパクタノズルによって最小限に抑えることで、
収集媒体内に入れられた1つ以上の粒子の個々の粒子を流体組成センサが特定、識別、及
び/又は分析する能力を劣化させるおそれのあるノイズを低減することができる。装置は
同様に、機械学習を使用して1つ以上の粒子を分類することに関するセンサ性能を低下さ
せるおそれのある、捕捉された粒子のうちの1つ以上の画像を流体組成センサが再構成す
る能力の劣化を回避するように構成されてもよい。
【0038】
更に、本明細書の装置は、交換可能な収集媒体を流体組成センサと組み合わせて利用
することで、装置の信頼性と装置に関するユーザ満足度とを高めるように構成されてもよ
い。本明細書で論じるいくつかの実施形態によれば、流体組成センサ内の流体体積から粒
子を収集するために使用される収集媒体は、所定のサンプル流体体積又はサンプル粒子数
が装置を通過したと判定されると、(流体収集位置内で)自動的に交換されてもよい。本
明細書の装置は、収集媒体との断続的なユーザインタラクションを最小限とすることによ
って、サンプル収集プロセスを迅速化し、ユーザに求められる物理的作業を減らし、測定
の自動化を容易にし、1つ以上の装置構成要素のユーザ定義による再構成中の位置合わせ
のずれによって引き起こされる装置の故障を最小限に抑えることができる。
流体組成センサ
【0039】
装置10は、その中を通って流れる流体体積を受容するように構成された流体組成セ
ンサ100を備えてもよい。具体的には、装置10は、その中を通って流れる、空気など
の気体の体積を受容するように構成されてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ
100は、受容された流体体積内に存在する複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像を
キャプチャするように更に構成されてもよい。図1に示すように、流体組成センサ100
は、筐体101と、インパクタノズル104と、収集媒体106と、少なくとも部分的に
透明な透明基板108と、撮像装置110と、を備えてもよい。いくつかの実施形態では
、流体組成センサ100は、流体組成センサ100に電力を供給するように構成された電
源114と、流体体積を流体組成センサ100内へと、そしてそれを通り抜けるように引
き込むように構成されたファン又はポンプ112と、を更に備えてもよい。様々な実施形
態では、ファン又はポンプ112の動作特性(例えば、動作電力)に少なくとも部分的に
基づいて、装置を通って移動する流体の流量が既知となる/決定されるように、ファン又
はポンプ112が較正される。様々な実施形態では、流体組成センサ100は、参照によ
りその全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2018/165590号に記載されて
いるものなどの、レンズレス顕微鏡を含んでもよい。様々な実施形態では、レンズフリー
顕微鏡は、例えば、レンズレスホログラフィなどの1つ以上の技術を利用して、本明細書
に記載されるように、収集媒体106によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の
粒子の粒子画像をキャプチャしてもよい。あるいは、流体組成センサ100は、収集媒体
106によって捕捉された1つ以上の粒子の粒径又は他の粒子特性を決定するために、本
明細書に記載される装置によって分析されてもよい画像をキャプチャするように構成され
たレンズベースの撮像装置又は任意の他の装置を備えてもよい。様々な実施形態では、レ
ンズベースの撮像装置は、例えば、光学顕微鏡法などの1つ以上の撮像技術を利用して、
本明細書に記載されるように、収集媒体106によって受容された複数の粒子120のう
ちの1つ以上の粒子の粒子画像をキャプチャしてもよい。様々な実施形態では、光学顕微
鏡法は、収集媒体106及び/又は収集媒体106の中に配置された複数の粒子120を
通るか又はそれらから反射され、1つ以上のレンズを通過して、収集媒体106内の複数
の粒子120の粒子のうちの1つ以上の画像を拡大かつキャプチャする光を含んでもよい
。本明細書に記載されるように、流体組成センサ100は、コントローラ200に電子的
かつ通信可能に接続されてもよい。
【0040】
様々な実施形態では、図1及び図2に示すように、インパクタノズル104は、流体
組成センサ100によって受容された流体体積の流れを、収集媒体106の受容面に少な
くとも実質的に垂直で、かつそれに向かう流れ方向130へと方向付けるように構成され
てもよい。様々な実施形態では、収集媒体106は、収集媒体アセンブリの一部分として
具現化されてもよい。例えば、収集媒体アセンブリは、(図5図8Bに示すように)交
換可能なスライドとして具体化されてもよく、スライド内部に、交換可能な収集媒体10
6が配置されてもよい。他の実施形態では、交換可能なスライドの全体が使い捨てであっ
てもよく、収集媒体106は、スライドの中に永続的に固定されてもよい。しかしながら
、他の実施形態では、収集媒体アセンブリは、収集媒体テープ106を含んでもよい(例
えば、収集媒体テープの新しい(例えば、未使用の)部分が、インパクタノズル104を
通って流れる流体に曝露されてもよいように、収集媒体テープは、流体組成センサ100
を通って移動されてもよい細長い収集媒体106として具体化されてもよい)。更に別の
例として、収集媒体106は、回転可能ディスクの上に、かつ/又は回転可能ディスクの
一部分として配置され、収集媒体ディスクの新しい(例えば、未使用の)部分が、インパ
クタノズル104を通って流れる流体に曝露され得るように、収集媒体106は、流体組
成センサ100に対して回転し得るようになっていてもよい。収集媒体106は、様々な
形態のうちのいずれかで具現化されてもよいことを理解されたい。更に他の実施形態では
、収集媒体106が組成センサ100を通って流れる流体からの粒子で十分に充填される
と、組成センサ100全体を廃棄できるように、収集媒体106は、組成センサ100内
に永続的に固着されてもよい。収集媒体106は、流体体積との相互作用を介して、複数
の粒子120のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成されてもよい。様々な実施形
態では、収集媒体106は、受容面105と、背面107と、受容面105と背面107
との間の距離によって画定される厚さと、を含んでもよい。様々な実施形態では、収集媒
体106の厚さは、少なくとも実質的に約10~約1000マイクロメートル(例えば、
100マイクロメートル)であってもよい。様々な実施形態では、複数の粒子120のう
ちの1つ以上の粒子が収集媒体106の厚さに沿ったある距離をもって収集媒体内に配置
されるように、収集媒体106は、ある速度で受容面105へと移動する複数の粒子12
0のうちの1つ以上の粒子を、粒子が背面107に到達する前に停止させるために好適な
材料を含んでもよい。例えば、様々な実施形態では、収集媒体は、ゲルなどの接着性(す
なわち、粘着性)材料を含んでもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ100は、
収集媒体106の背面107に少なくとも実質的に隣接して(例えば、直接固定されて)
位置付けられた透明基板108を備えてもよい。様々な実施形態では、収集媒体アセンブ
リは、透明基板108を更に備えてもよい。更に、収集媒体アセンブリがスライドとして
具現化されるような様々な実施形態では、収集媒体アセンブリは、ハンドル109を画定
してもよい収集媒体筐体113を備えてもよい。様々な実施形態では、収集媒体筐体11
3は、収集媒体106及び/又は基板108の少なくとも一部分を受容かつ固定するよう
に構成されてもよい。様々な実施形態では、収集媒体筐体113は、流体組成センサ10
0内に少なくとも部分的に取り外し可能に位置付けられるように構成されてもよいため、
収集媒体106は、流れ方向130に移動する流体体積の流体流路内に配置される。様々
な実施形態では、流体体積内に存在する複数の粒子のうちの1つ以上の粒子が収集媒体1
06の受容面105に係着し得るように、収集媒体筐体113は、収集媒体106の少な
くとも一部分に隣接して位置付けられた少なくとも1つの開口部を有するように構成され
てもよい。
【0041】
様々な実施形態では、収集媒体筐体113は、ハンドル109を画定してもよい。様
々な実施形態では、図5に示すように、ハンドル109は、収集媒体106及び/又は筐
体113のアクセス可能性を容易にして、例えば、流体組成センサ100からの収集媒体
106の除去及び/又は交換を可能にするように構成されてもよい。上述したように、収
集媒体106は、例えば、スライド、テープ、ディスク、又は収集媒体106の輸送を容
易にするように構成された任意の他の適切な機構と共に使用するように構成されてもよい
(又は、それらとして具現化されていてもよい)。
【0042】
様々な実施形態では、装置10において、例えば、収集媒体106内に収集された粒
子の数が増加するにつれ、経時的に精度が低下し得る(また、収集媒体106の結果とし
て得られる物理的特性は、収集媒体106の中に配置された粒子の数の増加の結果、変化
する)。したがって、本明細書に記載されるような、収集媒体アセンブリの1つ以上の構
成要素は、交換可能であってもよい。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリの1つ以
上の構成要素を交換することは、流体組成センサ100から1つ以上の構成要素を除去す
ることと、収集媒体アセンブリの1つ以上の構成要素を、1つ以上の少なくとも実質的に
同様の構成要素で交換することと、を含んでもよい。あるいは、様々な実施形態では、収
集媒体アセンブリの1つ以上の構成要素を交換することは、組成センサ100内の空気流
に曝露される収集媒体106の一部分内に存在する粒子の数を減少させるように、収集媒
体アセンブリの1つ以上の構成要素を洗浄すること、再配置すること、及び/又は修正す
ることを含んでもよいことを理解されたい。非限定的な例として、収集媒体アセンブリが
接着テープを含んでもよい様々な実施形態では、除去されたテープの少なくとも一部分の
下に配置され、除去されたテープの少なくとも一部分に対応するテープの新しい部分を露
出させるように、テープの少なくとも一部を除去してもよい。更なる非限定的な例として
、収集媒体アセンブリがディスクを備えてもよい様々な実施形態では、ディスクは、その
ディスクの特性が、新しいディスクの特性と少なくとも実質的に同様であり得るように、
洗浄されるように構成されてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ100は、部
分的に又は全体的に、交換可能かつ/又は使い捨てであるように構成されてもよい。
【0043】
様々な実施形態では、流体組成センサ100は、収集媒体106によって受容された
複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子の画像をキャプチャするように構成された撮像
装置110を備えてもよい。様々な実施形態では、撮像装置110は、撮像装置110が
、収集媒体106内に捕捉された1つ以上の粒子の1つ以上の画像を効果的にキャプチャ
し得るように、透明基板108の背面107と少なくとも実質的に隣接して(例えば、透
明基板108の背面107と接触しているか、又は背面107からある距離だけ離間され
て)位置付けられてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサ100は、複数の粒子
の多数の粒子の画像を、永続的かつ/又は一時的に、同時にキャプチャするための指定さ
れた視野を有してもよい。収集媒体106は、収集媒体106によって捕捉された複数の
粒子120が撮像装置110によって視認可能となるように、撮像装置110の視野内に
少なくとも部分的に存在してもよい。図2に示すように、撮像装置110は、収集媒体1
06に対して透明基板108の下方に位置付けられてもよい。例えば、撮像装置110は
、透明基板108から約100マイクロメートル~約5mm(例えば、1mm)離して配
置されてもよい。あるいは、撮像装置110は、収集媒体106に対して透明基板108
の上方に位置付けられてもよい。
【0044】
様々な実施形態では、撮像装置110は、例えば、レンズレスホログラフィなどの1
つ以上の撮像技術を使用して、収集媒体106によって受容された複数の粒子120のう
ちの1つ以上の粒子の画像をキャプチャするように構成されてもよい。撮像装置がレンズ
レスホログラフィを利用するように構成されている様々な実施形態では、撮像装置は、レ
ンズを使用せずに収集媒体106によって受容された1つ以上の粒子の1つ以上の顕微鏡
画像をデジタル的に再構築することによって、収集媒体106によって受容された1つ以
上の粒子の画像をコンピュータで生成してもよい。代替的に、かつ/又は追加的に、撮像
装置110は、光学顕微鏡法を利用して、収集媒体106によって受容された複数の粒子
120のうちの1つ以上の粒子の画像をキャプチャしてもよい。いくつかの実施形態では
、流体組成センサ100は、収集媒体106内の複数の粒子のうちの1つ以上の画像を同
時にキャプチャするように構成されてもよい。例えば、流体組成センサ100は、本明細
書に記載されるように、複数の粒子のうちの多数の粒子の画像を、永続的かつ/又は一時
的に、同時にキャプチャするための指定された視野を有してもよい。様々な実施形態では
、流体組成センサ100によってキャプチャされた1つ以上の画像は、少なくともコント
ローラ200に送信されてもよい。様々な実施形態では、撮像装置110は、1つ以上の
画像を第1の時間及び第2の時間でキャプチャするように構成されてもよく、第1の時間
は、収集媒体106によって捕捉された複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子の装置
10による分析の開始を表し、第2の時間は、第1の時間の後である。そのような構成で
は、装置は、第1の時間及び第2の時間でキャプチャされたそれぞれの粒子画像を比較し
、第2のキャプチャ粒子画像から、第1のキャプチャ粒子画像においてキャプチャされな
かった任意の粒子を識別することによって、粒子分析の開始時に収集媒体106内に存在
する粒子と、収集媒体106によって新たに受容された粒子とを区別することができても
よい。
【0045】
様々な実施形態では、流体組成センサ100は、電力を受け取り、流体組成センサ1
00に電力を供給するように構成された電源114に接続されてもよい。非限定的な例と
して、電源114は、1つ以上の電池、1つ以上のコンデンサ、1つ以上の定電力供給部
(例えば、壁コンセント)、及び/又は同様のものを含み得る。いくつかの実施形態では
、電源114は、流体組成センサ100の外側に位置付けられ、流体組成センサ100に
交流電力又は直流電力を供給するように構成された外部電源を備えてもよい。更に、いく
つかの実施形態では、図1に示すように、電源114は、流体組成センサ100内に配置
された、例えば、1つ以上の電池などの内部電源を備えてもよい。様々な実施形態では、
電源114は、コントローラ200に接続されて、コントローラを通じて流体組成センサ
100への電力の分配を可能にしてもよい。
【0046】
図6図8Bは、本明細書に記載されるような、収集媒体アセンブリの様々な例示的
な実施形態を示す。図6図8Bに示すように、収集媒体アセンブリは、交換可能なスラ
イド上に配置された収集媒体106と、交換可能なスライド、したがって、スライドの中
の収集媒体106を固定するように構成された収集媒体筐体113と、ハンドル109と
、を備えてもよい。様々な実施形態では、収集媒体106は、収集媒体筐体113内に更
に配置されてもよい透明基板108に取り付けられるように構成されてもよい。様々な実
施形態では、交換可能なスライドは、透明基板108を画定してもよい。図6に示すよう
に、収集媒体筐体113は、交換可能なスライドが所望の位置にスナップ嵌めされること
を可能にするヒンジ連結を介して交換可能なスライドを受容するように構成された開口部
の少なくとも一部分に近接するタブを備えてもよい。収集媒体106が交換可能であるよ
うに構成されてもよいのは、収集媒体106は、収集媒体筐体113内のその固定された
位置から交換可能なスライドを引き離すことによって、収集媒体筐体113から除去され
、続いて異なる収集媒体106(例えば、新しい収集媒体106)と交換されてもよいた
めである。様々な実施形態では、収集媒体筐体113は、例えば、ハンドル109とユー
ザのインタラクション(interaction)により、流体組成センサ100から除去されても
よい。
【0047】
図7A及び図7Bに示すように、収集媒体筐体113は、筐体113がスライドの上
に配置された収集媒体106と共に交換可能なスライドをスロットを介して受容するよう
に構成され得るように、交換可能なスライドの断面に対応する寸法を有するスロットを少
なくとも1つの辺に沿って備えてもよい。交換可能なスライドを、スロットを通して収集
媒体筐体113内のその固定された位置から摺動させることにより収集媒体106を収集
媒体筐体113から除去し、続いて異なる収集媒体106と交換し得るため、収集媒体1
06は交換可能に構成され得る。収集媒体筐体113は、例えば、ハンドル109とユー
ザのインタラクションにより、流体組成センサ100から除去されてもよい。
【0048】
図8A及び図8Bに示すように、収集媒体筐体113は、取り外し可能な面を備えて
もよく、収集媒体筐体113が、取り外し可能な面が取り外された構成にあるときに交換
可能なスライドを受容し、取り外し可能な面が組み立てられた構成にあるときに交換可能
なスライドを所望の位置に固定するように構成されてもよい。収集媒体筐体113の取り
外し可能な面の分離、及び収集媒体筐体113内のその固定された位置からの交換可能な
スライドの回収を介して収集媒体筐体113から収集媒体106が除去され、続いて異な
る収集媒体106に交換され得るため、収集媒体106は交換可能に構成され得る。収集
媒体筐体113は、例えば、ハンドル109とユーザのインタラクションにより、流体組
成センサ100から除去されてもよい。
【0049】
図9A図9Bは、本明細書に記載される様々な実施形態による収集媒体アセンブリ
の様々な図である。図9A及び図9Bに示すように、収集媒体アセンブリ150は、透明
基板108上に配置された少なくとも1つの収集媒体106と、透明基板108を貫通し
て延在する少なくとも1つのオリフィス111と、収集媒体106、少なくとも1つのオ
リフィス111及び透明基板108を包囲するエアシール係合部分115Aと、を備えて
もよい。様々な実施形態では、透明基板108は、本明細書に記載されるように、交換可
能なスライドによって画定されてもよい。様々な実施形態では、少なくとも1つのオリフ
ィス111は、少なくとも1つの収集媒体106に少なくとも概ね隣接して位置付けられ
てもよい。例えば、図9A図9Bに示されるように、少なくとも1つのオリフィス11
1は、透明基板108を通って流体体積が流れることを可能とするために透明基板108
の周囲に配設された複数のオリフィス(例えば、収集中央106の両側に配置された2つ
のオリフィス)を備えてもよい。様々な実施形態では、エアシール係合部分115Aは、
少なくとも1つの収集媒体106のうちの1つと、これに対応する少なくとも1つのオリ
フィス111とを包囲する収集媒体アセンブリ150の一部分などの、収集媒体アセンブ
リ150の外周の少なくとも一部分を画定してもよい。様々な実施形態では、エアシール
係合部分115Aを使用して、サンプリング中の流体に隣接の又は近傍の収集媒体セクシ
ョン106が曝露されることを防止又は制限することができる。いくつかの実施形態では
、エアシール係合部分115Aは、本明細書で論じるような装置のエアシール構成要素の
ガスケット(又は他の可撓性の密封構成要素)と相互作用するように構成された、剛性の
少なくとも実質的に滑らかな構成要素として具現化されてもよい。別の例として、エアシ
ール係合部分115Aは、装置のエアシール構成要素の対応する構成要素と相互作用して
、これらの間に少なくとも実質的に流体密なシールを形成するように構成された1つ以上
の可撓性構成要素(例えば、弾性ガスケット)を備えてもよい。例えば、エアシール係合
部分115Aは、流体組成センサを通って流れる流体体積の少なくとも実質的に全てが、
少なくとも1つのシール係合部分115Aによって包囲された少なくとも1つのオリフィ
ス111を通って流れるように、流体組成センサのエアシール構成要素を受容及び/又は
係合する構成であってもよい。図9Aに示すように、エアシール係合部分115Aは、透
明基板108の表面の一部分を含んでもよい。様々な実施形態では、本明細書に記載され
るように、エアシール係合部分115Aは、少なくとも1つの収集媒体のそれぞれの収集
媒体106と、これに対応する少なくとも1つのオリフィス111とにそれぞれ対応する
、複数のエアシール係合部分を備えてもよい。
【0050】
図9Bは、本明細書に記載される一実施形態による、例示的な収集媒体アセンブリの
断面図を示す。図示のように、収集媒体アセンブリ150は、収集媒体筐体113を備え
てもよい。様々な実施形態では、収集媒体筐体113は、透明基板108を少なくとも部
分的に包囲することで、収集媒体アセンブリ106の外側フレームを具現化するように構
成されてもよい。様々な実施形態では、本明細書に記載されるように、収集媒体アセンブ
リ150の少なくとも1つのシール係合部分は、収集媒体筐体113の一部分を含んでも
よい。様々な実施形態では、収集媒体筐体113は、複数の収集媒体アセンブリ150の
それぞれの(例えば積み重ねるなど)集合的な保管及び、その後の流体組成センサの内部
センサ部分への排出を容易にするように構成されてもよい。例えば、本明細書に記載され
るように、複数の収集媒体アセンブリ150のそれぞれの収集媒体筐体113は、各収集
媒体アセンブリ150を保管位置から流体組成センサの内部センサ部分に順次連続的に給
送することができるように、本明細書に記載される例示的な装置の1つ以上の構成要素(
例えば、アクチュエータ要素)から力を受ける構成であってもよい。
【0051】
図10図12は、本明細書に記載される例示的な実施形態による様々な収集媒体ア
センブリを示す。図10は、例示的な一実施形態による、回転可能ディスク上に配置され
た複数の収集媒体アセンブリの上面図を示す。様々な実施形態では、複数の収集媒体アセ
ンブリ150を、複数の収集媒体アセンブリ150(例えば、複数の収集媒体106を含
む)が流体組成センサの筐体の内部センサ部分に対して移動できるように、軸を中心に回
転可能であり得る回転可能ディスク上に配置してもよい。本明細書に記載されるように、
回転可能ディスクは、複数の収集媒体アセンブリ150の新しい(例えば、未使用の)収
集媒体106が、インパクタノズルを通って流れる流体体積に曝露され得るように、複数
の収集媒体106が流体組成センサに対して移動(例えば、回転)可能な構成であっても
よい。
【0052】
様々な実施形態では、回転可能ディスクは、同一平面上及び同中心の複数のディスク
部分を備えてもよく、ディスク部分はそれぞれ、複数の収集媒体アセンブリ150のうち
の1つ以上をその上に配置可能な回転可能ディスクの一部分を含む。例えば、図10に示
すように、回転可能ディスクは、第1のディスク部分108A及び第2のディスク部分1
08Bを備えてもよく、これらそれぞれの上に複数の収集媒体アセンブリ150が存在す
る。ディスク部分はそれぞれ、回転可能ディスクのディスク部分と中心軸との間の対応す
る半径方向距離によって少なくとも部分的に画定されてもよく、ディスク部分のそれぞれ
に対応する半径方向距離は、複数のディスク部分が、回転可能ディスクの中心軸から半径
方向外向きに延在する複数の外周層を画定することができるように、別々の値を有する。
複数のディスク部分は、回転可能ディスク上に配置される収集媒体106の数に関する回
転可能ディスクの容量を増大させるように構成されてもよい。様々な実施形態では、本明
細書に記載されるように、本明細書に記載される例示的な装置は、複数の収集媒体アセン
ブリ150の未使用の収集媒体106を、流体組成センサのインパクタノズルの出口に少
なくとも実質的に隣接して配置するために、回転可能ディスクが流体組成センサに対して
直線的に(例えば、ディスクに対して半径方向に)回転及び/又は移動するように構成さ
れてもよい。
【0053】
本明細書に記載されるように、複数の収集媒体アセンブリ150の複数の収集媒体1
06はそれぞれ、透明基板上に配置されてもよい。様々な実施形態では、複数の収集媒体
106が配置される回転可能ディスクの少なくとも一部分が透明基板を含んでもよいが、
不透明又は半透明の材料を利用して、含まれる収集媒体アセンブリ150間のディスクの
部分を画定してもよい。例えば、様々な実施形態では、回転可能ディスク全体が透明基板
を含んでもよい。更に、様々な実施形態では、回転可能ディスクは、流体組成センサを通
って(例えば、インパクタノズルを通って)流れる流体体積が収集媒体106の表面を横
切って通過することができるように、回転可能ディスク上に配置される収集媒体106の
手動の及び/又は機械による設置並びに/あるいは位置合わせを支援するように構成され
た1つ以上のアライメントキー151を備えてもよい。回転可能ディスクは、流体体積が
その中を通って流れることができるように構成された、複数の収集媒体アセンブリ150
のそれぞれの少なくとも1つのオリフィス111に対応する複数のオリフィスを備えても
よい。様々な実施形態では、複数の収集媒体アセンブリ150はそれぞれ、複数の収集媒
体106のうちの対応する1つと、これに隣接して位置付けられた少なくとも1つのオリ
フィス111とを包囲するエアシール係合部分115Aを備えてもよい。このような構成
では、本明細書に記載されるように、センサを通って流れる流体体積は、流体組成センサ
のエアシール構成要素と係合するエアシール係合部分115Aによって包囲されている収
集媒体106の表面を横切って通過することができる。例えば、流体組成センサのエアシ
ール構成要素と係合するエアシール係合部分115Aによって包囲されている収集媒体1
06は、回転可能ディスク上に配置された複数の収集媒体のうちの他の収集媒体のそれぞ
れから流体的に隔離されてもよい。
【0054】
図11は、例示的な一実施形態による、アライメントプレート上に配置された複数の
収集媒体アセンブリの上面図を示す。様々な実施形態では、複数の収集媒体アセンブリ1
50を、複数の収集媒体アセンブリ150(例えば、複数の収集媒体106を含む)が流
体組成センサの筐体の内部センサ部分に対して移動できるように、平面に沿って移動可能
であり得るアライメントプレート上に配置してもよい。アライメントプレートは、本明細
書に記載されるように、複数の収集媒体アセンブリ150の新しい(例えば、未使用の)
収集媒体106が、インパクタノズルを通って流れる流体体積に曝露され得るように、複
数の収集媒体106が流体組成センサに対して少なくとも2つの方向軸(例えば、同一平
面内に存在するx軸及びy軸)に沿って移動(例えば、直線的にシフト)可能な構成であ
ってもよい。図11に示すように、様々な実施形態では、アライメントプレート上に配置
される複数の収集媒体アセンブリ150は、複数の行及び列を含むアレイを画定するよう
に配設されてもよい。
【0055】
本明細書に記載されるように、複数の収集媒体アセンブリ150の複数の収集媒体1
06はそれぞれ、透明基板上に配置されてもよい。様々な実施形態では、複数の収集媒体
106が配置されるアライメントプレートの少なくとも一部分は、透明基板を含んでもよ
い。例えば、様々な実施形態では、アライメントプレート全体が透明基板を含んでもよい
(ただし、いくつかの実施形態では、アライメントプレートの収集媒体アセンブリ間の部
分は、不透明又は半透明の材料を含んでもよい)。更に、様々な実施形態では、アライメ
ントプレートは、流体組成センサを通って(例えば、インパクタノズルを通って)流れる
流体体積が収集媒体106の表面を横切って通過することができるように、アライメント
プレート上に配置される収集媒体106の手動の及び/又は機械による設置並びに/ある
いは位置合わせを支援するように構成された1つ以上のアライメントキー151を備えて
もよい。様々な実施形態では、1つ以上のアライメントキー151は、複数の収集媒体ア
センブリ150によって画定されるアレイの特定の行及び特定の列に対応するように、ア
ライメントプレートに沿って配設されてもよい。
【0056】
アライメントプレートは、流体体積がその中を通って流れることができるように構成
された、複数の収集媒体アセンブリ150のそれぞれの少なくとも1つのオリフィスに対
応する複数のオリフィスを更に備えてもよい。様々な実施形態では、複数の収集媒体アセ
ンブリ150はそれぞれ、複数の収集媒体106のうちの対応する1つと、これに隣接し
て位置付けられた少なくとも1つのオリフィス111とを包囲するエアシール係合部分を
備えてもよい。このような構成では、本明細書に記載されるように、センサを通って流れ
る流体体積は、流体組成センサのエアシール構成要素と係合するエアシール係合部分11
5Aによって包囲されている収集媒体106の表面を横切って通過することができる。例
えば、流体組成センサのエアシール構成要素と係合するエアシール係合部分によって包囲
されている収集媒体106は、アライメントプレート上に配置された複数の収集媒体のう
ちの他の収集媒体のそれぞれから流体的に隔離されてもよい。
【0057】
図12は、例示的な一実施形態による、アライメントテープ上に配置された複数の収
集媒体アセンブリの上面図を示す。様々な実施形態では、複数の収集媒体アセンブリ15
0を、アライメントプレート上に配置された複数の収集媒体アセンブリ150(例えば、
複数の収集媒体106を含む)が流体組成センサの筐体の内部センサ部分に対して移動す
ることができるように、アライメントプレートの長さに沿って延びる直線軸と少なくとも
実質的に平行な方向に移動可能なアライメントプレート上に配置してもよい。アライメン
トテープは、本明細書に記載されるように、複数の収集媒体アセンブリ150の新しい(
例えば、未使用の)収集媒体106が、インパクタノズルを通って流れる流体体積に曝露
され得るように、複数の収集媒体106が流体組成センサに対して移動(例えば、直線的
にシフト)可能な構成であってもよい。図12に示すように、様々な実施形態では、アラ
イメントテープ上に配置される複数の収集媒体アセンブリ150は、アライメントテープ
の長さに沿って延在する収集媒体アセンブリ150の列を画定するように配設されてもよ
い。
【0058】
様々な実施形態では、複数の収集媒体106が配置されるアライメントテープの少な
くとも一部分は、透明基板108を含んでもよい。例えば、様々な実施形態では、アライ
メントテープ全体が透明基板108を含んでもよい(ただし、アライメントテープの収集
媒体アセンブリ150間の部分は、不透明又は半透明の材料を含んでもよいことが理解さ
れるべきである)。更に、様々な実施形態では、アライメントテープは、流体組成センサ
を通って(例えば、インパクタノズルを通って)流れる流体体積が収集媒体106の表面
を横切って通過することができるように、アライメントテープ上に配置される収集媒体1
06の手動の及び/又は機械による設置並びに/あるいは位置合わせを支援するように構
成された1つ以上のアライメントキー151を備えてもよい。様々な実施形態では、1つ
以上のアライメントキー151は、複数の収集媒体アセンブリ150によって画定される
列の特定の収集媒体アセンブリ150に対応するように、アライメントテープに沿って配
設されてもよい。
【0059】
アライメントテープは、流体体積がその中を通って流れることができるように構成さ
れた、複数の収集媒体アセンブリ150のそれぞれの少なくとも1つのオリフィスに対応
する複数のオリフィスを更に備えてもよい。様々な実施形態では、複数の収集媒体アセン
ブリ150はそれぞれ、複数の収集媒体106のうちの対応する1つと、これに隣接して
位置付けられた少なくとも1つのオリフィスとを包囲するエアシール係合部分を備えても
よい。このような構成では、本明細書に記載されるように、センサを通って流れる流体体
積は、流体組成センサのエアシール構成要素と係合するエアシール係合部分115Aによ
って包囲されている収集媒体106の表面を横切って通過することができる。例えば、流
体組成センサのエアシール構成要素と係合するエアシール係合部分によって包囲されてい
る収集媒体106は、アライメントテープ上に配置された複数の収集媒体のうちの他の収
集媒体のそれぞれから流体的に隔離されてもよい。本明細書に記載されるように、様々な
実施形態では、アライメントテープは、非剛性(例えば、可撓性、屈曲可能、折り畳み可
能などの)材料を含んでもよい。例えば、複数の収集媒体アセンブリ150はそれぞれ折
り線で隔てられてもよく、これに沿ってアライメントテープが折り畳まれてもよい。様々
な実施形態では、アライメントテープの非剛性材料は、流体組成センサの容量を増大させ
ることができるように、複数の収集媒体アセンブリ150のコンパクトな保管を容易にし
てもよい。
【0060】
図13は、本明細書に記載される一実施例による例示的な装置の断面図である。具体
的には、図13は、複数の収集媒体の少なくとも一部分を収容するように構成された例示
的な収集媒体アセンブリ保管チャンバ160を示す。本明細書に記載されるように、様々
な実施形態では、例示的な収集媒体アセンブリ150が、複数の収集媒体アセンブリ15
0のそれぞれの(例えば積み重ねるなど)集合的な保管及び、その後の流体組成センサの
内部センサ部分への排出を容易にするように構成されてもよい。図13に示すように、複
数の例示的な収集媒体アセンブリ150が収集媒体アセンブリ保管チャンバ160内に配
置されてもよい。様々な実施形態では、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、複数
の収集媒体アセンブリが流体組成センサ内での粒子収集にそれぞれ順次使用される前に、
複数の未使用の収集媒体アセンブリを保管してもよい。収集媒体アセンブリ保管チャンバ
160は、その中に保管されている収集媒体アセンブリ150のそれぞれの周囲環境への
曝露を少なくとも実質的に最小限に抑えることで、対応する収集媒体106の汚染を回避
するように構成されてもよい。
【0061】
本明細書に記載されるように、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、その中に
保管されている複数の収集媒体アセンブリ150のそれぞれを、流体組成センサの内部セ
ンサ部分に順次連続的に給送するように更に構成されてもよい。様々な実施形態では、収
集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、収集媒体アセンブリ150を収集媒体アセンブ
リ保管チャンバ160から流体組成センサの内部センサ部分へと再配置するために、収集
媒体アセンブリ保管チャンバ内に保管されている複数の収集媒体のうちの1つに力を選択
的に加えるように構成されたアクチュエータ要素161を備えてもよい。例えば、アクチ
ュエータ要素161は、図13に示す圧縮位置から伸展位置へと移動するように構成され
てもよい。アクチュエータ要素161は、アクチュエータ要素161が圧縮位置から伸展
位置へと移動するのに伴って、収集媒体アセンブリ150に力を加えるように構成されて
もよい。様々な実施形態では、アクチュエータ要素161が圧縮位置から伸展位置へと移
動するのに伴って収集媒体アセンブリ150に加えられる力は、アクチュエータ要素16
1が伸展位置にあるときには収集媒体アセンブリ150が流体組成センサの内部センサ部
分内の受容位置にあることが可能であるように、収集媒体アセンブリを再配置してもよい
。様々な実施形態では、受容位置は、流体組成センサの内部センサ部分内の収集媒体アセ
ンブリ150の配置によって画定されてもよく、対応する収集媒体106は、流体組成セ
ンサを通って(例えば、インパクタノズルを通って)流れる流体体積がその表面を横切っ
て通過するように位置付けられる。様々な実施形態では、アクチュエータ要素161は、
(例えば、収集媒体アセンブリ150を受容位置に位置付けるために)圧縮位置から伸展
位置まで伸展すると、伸展位置から圧縮位置に戻るように構成されてもよい。更に、様々
な実施形態では、アクチュエータ要素161は、本明細書に記載される1つ以上の実施形
態に従って動作するように構成され得るギア駆動機構及び/又はレバーアーム機構を備え
てもよい。
【0062】
図示のように、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、チャンバの1つ以上の壁
内に排出開口部162を備えてもよく、排出開口部162は、収集媒体アセンブリ150
のうちの1つ以上が流体組成センサの内部部分に給送される際に、収集媒体アセンブリ保
管チャンバ160内に保管された1つ以上の収集媒体アセンブリ150が排出開口部16
2を通過することを可能にするように構成されている。様々な実施形態では、排出開口部
162は、収集媒体アセンブリ150の選択的な排出を容易にするために選択的に開閉可
能な排出扉を備えてもよい。例えば、図13に示す例示的な実施形態では、アクチュエー
タ要素161は、収集媒体アセンブリ150を収集媒体アセンブリ保管チャンバ160か
ら排出開口部162を通して排出するために、装填位置(例えば、積み重ねられた収集媒
体アセンブリの一番上)に位置付けられた収集媒体アセンブリ150に横方向(例えば水
平方向)の力を加えるように構成されてもよい。本明細書に記載されるように、筐体が、
排出開口部を通して収集媒体アセンブリ150を再配置するアクチュエータ要素161の
伸展によって収集媒体アセンブリ保管チャンバ160から排出された収集媒体アセンブリ
150の少なくとも一部分を受容する構成となるように、収集媒体アセンブリ保管チャン
バ160が流体組成センサの筐体に近接して位置付けられてもよい。したがって、排出開
口部162は、内部センサ部分(例えば、空気流の粒子を収集するために使用される場合
の収集媒体アセンブリ150の位置)と少なくとも実質的に同一平面上にあってもよい。
上述のように、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、収集媒体アセンブリ150を
流体組成センサの内部センサ部分内の受容位置に送達するために、収集媒体アセンブリ1
50を(例えばアクチュエータ要素161を使用して)排出開口部162を通して排出す
るように構成されてもよい。
【0063】
本明細書に記載されるように、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、複数の収
集媒体アセンブリ150が保管位置から流体組成センサの内部センサ部分内の受容位置ま
で順次連続的に給送されるように、複数の収集媒体アセンブリ150をチャンバ内に配設
する構成であってもよい。例えば、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、アクチュ
エータ要素161及び/又は排出開口部162に近接して、及び/又は少なくとも実質的
に同一平面上に配設された装填位置を画定してもよく、装填位置に位置付けられた収集媒
体アセンブリ150は、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160内に配置された複数の収
集媒体アセンブリ150のうちで、(例えば、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160内
に保管された他の各収集媒体アセンブリよりも時系列的に前に)流体組成センサに給送さ
れる次の収集媒体アセンブリ150であってもよい。図13に示すように、収集媒体アセ
ンブリ保管チャンバ160内に保管された複数の収集媒体アセンブリ150は、積み重ね
られて配置されてもよい。図示のように、装填位置は、アクチュエータ要素161及び/
又は排出開口部162に近接する位置(例えば、積み重ねの一番上)を含んでもよい。様
々な実施形態では、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、第1の収集媒体アセンブ
リの排出の際に、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160内で第2の収集媒体が装填位置
へと移動されるように、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160内に配置された複数の収
集媒体アセンブリ150を配設するように構成された装填要素163を備えてもよい。例
えば、装填要素163は、対応する装填力を複数の収集媒体アセンブリ150のうちの1
つ以上に伝達するように付勢力を印加されることが可能であるように構成されたプレート
を備えてもよい。このような例示的な場合、複数の収集媒体アセンブリ150のうちの次
に積み重ねられている収集媒体アセンブリ150を装填位置へと押し出すために、付勢力
が装填要素163の底面に(例えば、ばねによって)印加されてもよい。様々な実施形態
では、装填要素163に印加される付勢力、及び/又は、装填要素163から複数の収集
媒体アセンブリ150のうちの1つ以上に加えられる装填力は、少なくとも1つの収集媒
体アセンブリ150が装填位置となるように複数の収集媒体アセンブリを配設するために
、後続の収集媒体アセンブリ150の排出間に選択的に印加される一定の力又は断続的な
力のいずれかであってもよい。
【0064】
図14A図14Bは、様々な実施形態による例示的な装置を示す。本明細書に記載
されるように、流体組成センサは、筐体101と、照明源116と、インパクタノズル1
04と、透明基板108上に配置された少なくとも1つの収集媒体106と、撮像装置1
10と、を備えてもよい。様々な実施形態では、流体組成センサは、筐体101の内部セ
ンサ部分内に流体体積を受容するように構成されてもよい。インパクタノズル104は、
流体組成センサ100によって受容された流体体積の少なくとも一部分の流れを、収集媒
体106の受容面に少なくとも実質的に垂直で、かつそれに向かう流れ方向130へと方
向付けるように構成されてもよい。
【0065】
本明細書に記載されるように、インパクタノズル104は、筐体101の内部センサ
部分内に配置されてもよく、流体組成センサによって受容される流体体積の少なくとも一
部を受容するように構成されたノズル入口と、ノズル出口と、ノズル入口とノズル出口と
の間に延在する複数の側壁と、を備えてもよい。インパクタノズルの複数の側壁はそれぞ
れ、内側側壁及び外側側壁を備えてもよい。様々な実施形態では、ノズル入口は、ノズル
入口における複数の側壁の内側側壁のそれぞれによって形成される外周によって少なくと
も部分的に画定されるノズル入口断面積を備えてもよい。同様に、ノズル出口は、ノズル
出口における複数の側壁の内側側壁のそれぞれによって形成される外周によって少なくと
も部分的に画定されるノズル出口断面積を備えてもよい。様々な実施形態では、インパク
タノズル104は、ノズル入口とノズル出口との間に垂直に延びる中心ノズル軸を更に備
えてもよい。
【0066】
様々な実施形態では、インパクタノズル104は、第1のノズル部分及び第2のノズ
ル部分を備えてもよく、これらのノズル部分は双方ともに、インパクタノズル104の複
数の側壁の一部分によって少なくとも部分的に画定されてもよい。第1のノズル部分は、
ノズル入口と中間ノズル位置との間に延在する少なくとも1つのテーパ状内側側壁によっ
て少なくとも部分的に画定されるインパクタノズル104の一部分を備えてもよい。第2
のノズル部分は、中間ノズル位置とノズル出口との間に延在する少なくとも1つの内側側
壁によって少なくとも部分的に画定されるインパクタノズル104の一部分を備えてもよ
い。本明細書に記載されるように、中間ノズル位置は、中間ノズル断面積を含んでもよく
、第1のノズル部分と第2のノズル部分との間のインパクタノズル104の中心軸に対し
て垂直に配設された平面によって画定されてもよい。様々な実施形態では、第1のノズル
部分は、ノズル入口断面積が中間ノズル断面幅よりも大きくなるように構成されてもよい
。加えて、本明細書で更に詳細に説明するように、第2のノズル部分は、ノズル出口断面
積が、中間ノズル断面積と比較してより大きいか、より小さいか、又は少なくとも実質的
に同じとなり得るように構成されてもよい。例えば、図14に示すように、インパクタノ
ズル104は、ノズル出口断面積と中間ノズル断面積とが実質的に同じとなるように構成
されている。
【0067】
記載されるように、インパクタノズル104は、流体組成センサ100によって受容
された流体体積の少なくとも一部分を受容してもよく、流体体積を、収集媒体106の受
容面に少なくとも実質的に垂直で、かつそれに向かう流れ方向130へと方向付けるよう
に構成されてもよい。例えば、流れ方向130は、インパクタノズル104の中心ノズル
軸に少なくとも実質的に位置合わせされ、かつ/又は平行であってもよい。収集媒体10
6は、インパクタノズル104から方向付けられた流体体積との相互作用を介して、流体
体積内の複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子を受容するように構成されてもよい。
本明細書に記載されるように、収集媒体106は、収集媒体アセンブリの構成要素であっ
てもよく、収集媒体アセンブリは、透明基板108と少なくとも1つのオリフィス111
とを更に備えてもよい。本明細書に記載されるように、少なくとも1つのオリフィス11
1は、流体体積の少なくとも一部分が透明基板108を通過し、内部センサ部分を通って
流れ方向130に進むことを可能にするように構成されてもよい。
【0068】
様々な実施形態では、流体組成センサは、筐体の内部センサ部分内に配置された収集
媒体アセンブリの1つ以上の対応するエアシール係合部分115Aと係合するように構成
された1つ以上のエアシール構成要素115Bを更に備えてもよい。本明細書に記載され
るように、1つ以上のエアシール構成要素115Bは、収集アセンブリ106を周囲環境
から流体的に隔離して、流体組成センサを通って流れる流体体積の少なくとも実質的に全
てが少なくとも1つのオリフィス111を通って流れるようにするために、少なくとも収
集媒体106と、対応する少なくとも1つのオリフィス111とを包囲する構成であって
もよい。
【0069】
記載されるように、流体組成センサは、1つ以上の光線を出射するように構成された
照明源116を含んでもよい。様々な実施形態では、照明源116は、本明細書で更に詳
細に説明するように、収集媒体106に向かって出射可能な光線(例えば、紫外線、可視
光、赤外線、又は多色光)を生成するように集合的に構成された1つ以上のレンズと連結
して動作可能なレーザ、ランプ、発光ダイオード(LED)などであってもよい。いくつ
かの実施形態では、照明源116は、例えば、本明細書に記載されるように、流体組成セ
ンサがレンズレスホログラフィを実行するように構成されている場合に、レンズが不要な
構成であってもよい。例えば、図14Bに示すように、照明源は、光線が収集媒体106
と係合し、収集媒体106内に配置された1つ以上の粒子を照明することができるように
、発光方向131に1つ以上の光線を出射する構成であってもよい。加えて、本明細書に
記載されるように、流体組成センサは、収集媒体106によって受容された複数の粒子1
20のうちの1つ以上の粒子の画像をキャプチャするように構成された撮像装置110を
更に備えてもよい。様々な実施形態では、撮像装置110は、撮像装置110が、収集媒
体106内に捕捉された1つ以上の粒子の1つ以上の画像を効果的にキャプチャし得るよ
うに、透明基板108と少なくとも実質的に隣接して(例えば、透明基板108と接触し
ているか、又は透明基板108からある距離だけ離間されて)位置付けられてもよい。収
集媒体106は、収集媒体106によって捕捉された複数の粒子120が撮像装置110
によって視認可能となるように、撮像装置110の視野内に少なくとも部分的に存在して
もよい。様々な実施形態では、撮像装置110は、例えば、レンズレスホログラフィ、光
学顕微鏡法などの1つ以上の撮像技術を使用して、収集媒体106によって受容された複
数の粒子120のうちの1つ以上の粒子の画像をキャプチャするように構成されてもよい
【0070】
本明細書に記載されるように、様々な実施形態では、流体組成センサは、開いた筐体
構成と閉じた構成との間で構成可能であってもよい。具体的には、図14Aは、閉じた構
成の例示的な流体組成センサの断面図を示す。閉じた筐体構成の流体組成センサは、少な
くとも1つのエアシール構成要素115Aと、収集媒体アセンブリのエアシール係合部分
との係合によって、少なくとも部分的に画定されてもよい。本明細書に記載されるように
、閉じた構成の流体組成センサによるこのような係合は、少なくとも収集媒体106と1
つ以上の対応するオリフィス111とを包囲する固定されたシールを提供することで、収
集媒体106及び1つ以上の対応するオリフィス111を周囲流体体積から隔離し、その
結果、収集媒体106の隣接するセクションの不要な汚染を最小限に抑えてもよい。
【0071】
図14Bは、開いた構成の例示的な流体組成センサの断面図を示す。様々な実施形態
では、開いた筐体構成の流体組成センサは、筐体101の内部センサ部分の少なくとも一
部分に対する収集媒体アセンブリの再構成を可能にするように構成されてもよい。流体組
成センサが開いた構成にある様々な実施形態では、流体組成センサの内部センサ部分内に
配置された収集媒体106を含む収集媒体アセンブリは、収集媒体106が内部センサ部
分から取り出されるように再構成されてもよい。例えば、収集媒体アセンブリは、内部セ
ンサ部分から取り出され、例示的な二次位置に搬送されてもよい。更に、流体組成センサ
が開いた構成にある場合、筐体101の外側に位置付けられた収集媒体106を含む収集
媒体アセンブリは、収集媒体106が筐体101の内部センサ部分内に受容されるように
再構成されてもよい。例えば、収集媒体アセンブリは、収集媒体106がインパクタノズ
ル104のノズル出口に少なくとも実質的に隣接して配設されるように、内部センサ部分
に対して回転及び/又はシフトされてもよい。本明細書に記載される様々な例示的な実施
形態に関して、流体組成センサの内部センサ部分は、筐体の内部センサ部分内に配置され
た流体組成センサの1つ以上の構成要素が周囲流体体積に曝露され得るように物理的開口
部を備えるものとして示されているが、様々な実施形態では、センサ汚染を回避するため
に、開いた構成で周囲環境から少なくとも実質的に隔離されたままであってもよいことが
理解されるべきである。
【0072】
図15図17は、本明細書に記載される実施形態による例示的な装置の様々な断面
図を示す。具体的には、図15は、開いた構成の例示的な流体組成センサの断面図を示し
、例示的な流体組成センサは、アライメントプレート上に配置された複数の収集媒体アセ
ンブリ150を備える。例えば、アライメントプレート上に配置される複数の収集媒体ア
センブリ150は、複数の行及び/又は列を含むアレイを画定するように配設されてもよ
い。本明細書に記載されるように、流体組成センサは、流体組成センサが開いた構成にあ
る場合に、アライメントプレート上に配置された複数の収集媒体アセンブリ150(例え
ば、複数の収集媒体106を含む)が筐体101の内部センサ部分に対して移動できるよ
うに、アライメントプレートが横断面に沿って複数の方向に移動可能である構成であって
もよい。アライメントプレートは、複数の収集媒体アセンブリ150の新しい(例えば未
使用の)収集媒体106が、インパクタノズル104を通って流れる流体体積に曝露され
得るように、複数の収集媒体106が筐体101に対して移動(例えば、直線的にシフト
及び/又は回転)可能な構成であってもよい。本明細書に記載されるように、未使用の収
集媒体106が、インパクタノズル104のノズル出口に少なくとも実質的に隣接する所
望の位置に配置されると、流体組成センサが閉じた構成に再構成され、その結果、収集媒
体106の位置をノズル出口に対して固定することができる。
【0073】
図16は、開いた構成の例示的な流体組成センサの断面図を示し、例示的な流体組成
センサは、それぞれが流体組成センサの内部センサ部分内に順次連続的に配置されるよう
に構成された複数の独立した収集媒体アセンブリ150を備える。様々な実施形態では、
流体組成センサは、複数の収集媒体アセンブリの少なくとも一部分を保管するように構成
された1つ以上の収集媒体アセンブリ保管チャンバを備えてもよい。更に、様々な実施形
態では、少なくとも1つの収集媒体アセンブリ保管チャンバはそれぞれ、複数の収集媒体
アセンブリ150のうちの1つ以上を筐体101内へと排出し、かつ/又は筐体101か
ら受容するように構成されてもよい。例えば、図示されるように、流体組成センサは、第
1の収集媒体アセンブリ保管チャンバ160及び第2の収集媒体アセンブリ保管チャンバ
164を備えてもよい。
【0074】
図16に示すように、複数の収集媒体アセンブリ150はそれぞれ、透明基板上に配
置された収集媒体と、対応する収集媒体に隣接して配設され、透明基板108を貫通して
延在する複数のオリフィスと、エアシール係合部分と、収集媒体筐体(例えば、フレーム
要素)と、を備える。本明細書に記載されるように、様々な実施形態では、複数の収集媒
体アセンブリ150はそれぞれ、収集媒体アセンブリ保管チャンバ内への複数の収集媒体
アセンブリ150の集合的保管を容易にするように構成されてもよい。例えば、図示され
るように、複数の収集媒体アセンブリ150の少なくとも一部分は、隣接する収集媒体ア
センブリの1つ以上の構成要素(例えば、対応する収集媒体筐体)と収集媒体とが物理的
に係合することによる収集媒体の不要な汚染を最小限に抑えるように、積み重ねられた構
成に編成されてもよく、対応する収集媒体筐体内は相互に対して積み重ねられてもよい。
【0075】
様々な実施形態では、第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、複数の収集
媒体アセンブリが流体組成センサ内での粒子収集にそれぞれ使用される前に、複数の未使
用の収集媒体アセンブリを保管してもよい。例えば、第1の収集媒体アセンブリ保管チャ
ンバ160は、複数の収集媒体アセンブリ150が第1の収集媒体アセンブリ保管チャン
バ160から流体組成センサの内部センサ部分まで順次連続的に給送されるように、複数
の収集媒体アセンブリ150をチャンバ内に配設する構成であってもよい。様々な実施形
態では、収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、収集媒体アセンブリ150を収集媒
体アセンブリ保管チャンバ160から流体組成センサの筐体101の内部センサ部分に向
かって(例えば、インパクタノズル104と位置合わせされるように)再配置するために
、第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバ160内(例えば、装填位置)に保管されてい
る複数の収集媒体のうちの1つに力を選択的に加えるように構成されたアクチュエータ要
素161を備えてもよい。例えば、図16に示す例示的な実施形態では、第1の収集媒体
アセンブリ保管チャンバ160のアクチュエータ要素161は、収集媒体アセンブリ15
0を第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバ160から流体組成センサの内部センサ部分
へと排出するために、装填位置(例えば、積み重ねられた収集媒体アセンブリの一番上)
に位置付けられた収集媒体アセンブリ150に横方向の力を加えるように構成されてもよ
い。本明細書に記載されるように、第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバ160は、筐
体を収集媒体アセンブリ保管チャンバ160から排出された収集媒体アセンブリ150を
受容する構成とすることができるように、流体組成センサの筐体に近接して位置付けられ
てもよい。
【0076】
様々な実施形態では、流体組成センサは、流体組成センサ筐体から排出された複数の
使用済み収集媒体アセンブリ150(例えば、内部センサ部分内に配置され、少なくとも
1つの流体体積からの1つ以上の粒子がその中に含まれるように、流体体積が通過した表
面を含む収集媒体106を備える収集媒体アセンブリ150)を保管するように構成され
た第2の収集媒体アセンブリ保管チャンバ164を備えてもよい。例えば、第2の収集媒
体アセンブリ保管チャンバ164は、流体組成センサの内部センサ部分から第2の収集媒
体アセンブリ保管チャンバ168に順次連続的に給送される複数の収集アセンブリ150
を受容するように構成されてもよい。第2の収集媒体アセンブリ保管チャンバ164は、
チャンバの1つ以上の壁内に受容開口部を備えてもよく、受容開口部は、1つ以上の収集
媒体アセンブリ150が流体組成センサの内部部分から第2の収集媒体アセンブリ保管チ
ャンバ164へと給送され得るように、筐体から排出された1つ以上の収集媒体アセンブ
リ150が受容開口部を通過することを可能にする構成となっている。様々な実施形態で
は、受容開口部は、収集媒体アセンブリ150の選択的な受容を容易にするために選択的
に開閉可能な受容扉を備えてもよい。
【0077】
本明細書に記載されるように、流体組成センサは、サンプル流体体積の少なくとも実
質的に全体が収集媒体106の表面を通過したと判定すると、使用済みの収集媒体106
を排出し、未使用の収集媒体106を内側センサ部分に再投入するように構成されてもよ
い。様々な実施形態では、流体組成センサは、未使用の収集媒体アセンブリ150(例え
ば、未使用の収集媒体106)を第1の収集媒体アセンブリ保管チャンバ160から受容
し、使用済みの収集媒体106を、実質的に同様の時点(例えば、同時に)又は異なる時
点(例えば、順次)のいずれかで第2の収集媒体アセンブリ保管チャンバ164に給送す
るように構成されてもよい。
【0078】
図17は、開いた構成の例示的な流体組成センサの断面図を示し、例示的な流体組成
センサは、アライメントテープ上に配置された複数の収集媒体アセンブリ150を備える
図17に示すように、アライメントテープ上に配置される複数の収集媒体アセンブリ1
50は、アライメントテープの長さに沿って延在する収集媒体アセンブリ150の列を画
定するように配設されてもよい。様々な実施形態では、アライメントテープは、アライメ
ントテープ上に配置された複数の収集媒体アセンブリ150(例えば、複数の収集媒体1
06を含む)が、流体組成センサの筐体の内部センサ部分に対して移動することができる
ように、アライメントテープの長さに沿って延びる直線軸と少なくとも実質的に平行な方
向に移動可能であってもよい。様々な実施形態では、アライメントテープの少なくとも一
部分が、これらの間にアライメントテープの少なくとも一部分が延在し得るように集合的
に配設され得る第1のアライメントテープスプール165A及び第2のアライメントテー
プスプール165Bの両方の周りに巻き付けられてもよい。第1のアライメントテープス
プール165A及び第2のアライメントテープスプール165Bは、これらの間に延在す
るアライメントテープの少なくとも一部分の上に少なくとも1つの収集媒体アセンブリ1
50が配置され得るように更に構成されてもよい。例えば、流体組成センサは、第1のア
ライメントテープスプール165Aと第2のアライメントテープスプール165Bとの間
に延在するアライメントテープの少なくとも一部分の上に配置される収集媒体アセンブリ
150が、インパクタノズル104のノズル出口に少なくとも実質的に隣接して内部セン
サ部分内に配置され得るように構成されてもよい。
【0079】
図示するように流体組成センサが開いた構成にある様々な実施形態では、アライメン
トテープは、本明細書に記載されるように、複数の収集媒体アセンブリ150の新しい(
例えば、未使用の)収集媒体106が、インパクタノズル104を通って流れる流体体積
に曝露され得るように、複数の収集媒体106が流体組成センサ筐体に対して移動(例え
ば、直線的にシフト)可能な構成であってもよい。例えば、アライメントテープは、第1
のアライメントテープスプール165A及び第2のアライメントテープスプール165B
の回転に少なくとも部分的に基づいて、流体組成センサの筐体に対して移動するように構
成されてもよい。第1のアライメントテープスプール165A及び第2のアライメントテ
ープスプール165Bは、これらの間に延在するアライメントテープの部分が、その上に
配置された1つ以上の収集媒体106がインパクタノズル104の中心軸に対して少なく
とも実質的に垂直である構成を維持できるように、同調して(例えば、同じ速度で同じ回
転方向に)回転する構成であってもよい。
【0080】
図18A図18Dは、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的な装置の
概略図である。具体的には、図18A図18Dは、本明細書に記載される様々な実施形
態による様々なインパクタノズル構成を備える例示的な装置を概略的に示す。本明細書に
記載されるように、流体組成センサは、照明源116と、インパクタノズル104と、透
明基板108上に配置された収集媒体106と、撮像装置110と、を備えてもよい。様
々な実施形態では、流体組成センサは、複数の粒子を含む流体体積を受容するように構成
されてもよい。流体組成センサは更に、インパクタノズル104を利用して、流体体積を
、収集媒体106の受容面に向かって、収集媒体106に対して少なくとも実質的に垂直
な流れ方向に方向付けることで、流体体積内の複数の粒子の少なくとも一部分が収集媒体
106内に配置され得るように、流体体積による収集媒体106の係合を容易にする構成
であってもよい。
【0081】
本明細書に記載されるように、インパクタノズル104は、流体組成センサによって
受容された流体体積の少なくとも一部分を受容するように構成されたノズル入口と、ノズ
ル出口と、ノズル入口とノズル出口との間に延在する複数の側壁と、を備えてもよい。イ
ンパクタノズルの複数の側壁はそれぞれ、内側側壁104A及び外側側壁104Bを備え
てもよい。様々な実施形態では、ノズル入口は、ノズル入口における複数の側壁の内側側
壁104Aのそれぞれによって形成される外周によって少なくとも部分的に画定されるノ
ズル入口断面積を備えてもよい。同様に、ノズル出口は、ノズル出口における複数の側壁
の内側側壁104Aのそれぞれによって形成される外周によって少なくとも部分的に画定
されるノズル出口断面積を備えてもよい。様々な実施形態では、インパクタノズル104
は、ノズル入口とノズル出口との間に垂直に延びる中心ノズル軸を更に画定してもよい。
【0082】
図18Aに示すように、インパクタノズル104は、第1のノズル部分104C及び
第2のノズル部分104Dを備えてもよく、これらのノズル部分は双方ともに、インパク
タノズル104の複数の側壁の一部分によって少なくとも部分的に画定されてもよい。第
1のノズル部分104Cは、ノズル入口と中間ノズル位置104Eとの間に延在する少な
くとも1つのテーパ状内側側壁によって少なくとも部分的に画定されるインパクタノズル
104の一部分を備えてもよい。第2のノズル104D部分は、中間ノズル位置104E
とノズル出口との間に延在する1つ以上の内側側壁104Aの少なくとも一部分によって
少なくとも部分的に画定されるインパクタノズル104の一部分を備えてもよい。本明細
書に記載されるように、中間ノズル位置104Eは、中間ノズル断面積を含んでもよく、
第1のノズル部分104Cと第2のノズル部分104Dとの間のインパクタノズル104
の中心軸に少なくとも実質的に垂直に配設された平面によって画定されてもよい。様々な
実施形態では、第1のノズル部分104Cは、ノズル入口断面積が中間ノズル断面積より
も大きいテーパ形状を備えてもよい。更に、様々な実施形態では、第2のノズル部分は、
ノズル出口断面積が、中間ノズル断面積と比較してより大きいか、より小さいか、又は少
なくとも実質的に同じとなり得るように構成されてもよい。例えば、図18Aに示すよう
に、インパクタノズル104は、ノズル出口断面積と中間ノズル断面積とが実質的に同じ
となるように構成されている。説明されるように、インパクタノズル104の様々なセク
ションの可変断面積は、流体体積内の複数の粒子のうちの少なくとも一部分の粒子が、収
集媒体106に衝突して収集媒体106中に配置されるのに十分な運動量を含むように、
ノズルを通って流れる流体体積(例えば、ノズル内の複数の粒子)の速度を増加させ、層
流を誘導する構成であってもよい。
【0083】
様々な実施形態では、照明源116は、収集媒体106に向かって出射可能な1つ以
上の光線300(例えば、紫外光、可視光、赤外光、又は多色光)を生成可能なレーザ、
ランプ、発光ダイオード(LED)などであってもよい。例えば、照明源116は、光線
が収集媒体106と係合し、収集媒体106内に配置された1つ以上の粒子を照明するこ
とができるように、発光方向に1つ以上の光線300を出射する構成であってもよい。更
に、本明細書に記載されるように、流体組成センサの撮像装置110は、収集媒体106
によって受容された複数の粒子120の1つ以上の粒子の画像を、例えばin situ
撮像法(例えば、レンズレスホログラフィ)などの1つ以上の撮像技術を使用してキャプ
チャするために、1つ以上の光線300を利用するように構成されてもよい。
【0084】
様々な実施形態では、流体組成センサは、1つ以上の照明源116がインパクタノズ
ル104の中心ノズル軸に対して配設され得るように構成されてもよい。例えば、図18
A~図18Dに示すように、流体組成センサは、照明源116がインパクタノズル104
の中心ノズル軸と少なくとも実質的に位置合わせされるように構成されてもよい。このよ
うな構成では、照明源116は、1つ以上の光線300の少なくとも一部分が、インパク
タノズル104のノズル入口及びノズル出口の両方を通って延びて、収集媒体106内に
配置された1つ以上の粒子を照明するように、中心ノズル軸の方向と少なくとも実質的に
同様に延びる発光方向に1つ以上の光線300を出射してもよい。様々な実施形態では、
1つ以上の光線300は、1つ以上の光線300が光線出射角度を画定することができる
ように、1つ以上の光線300が照明源116から離れて発光方向に収集媒体106に向
かって延びるのに伴い、発光方向から自然に放射状に広がってもよい。そのような場合、
1つ以上の光線は、その外縁部によって少なくとも部分的に画定される円錐形状の光線を
集合的に具現化してもよく、円錐形状の光線の断面積は、光線が収集媒体106に向かっ
て(例えば、ノズル104の中心軸に沿って)延びるのに伴って増加する。様々な実施形
態では、光線角度は、光線の元の発光方向(例えば、インパクタノズル104の中心軸)
と1つ以上の光線(例えば、発散光線)の外縁部との間で測定される角度に対応してもよ
い。
【0085】
図18Aに示すように、発散光線300(1つ以上の光線を含む)は、外縁部と、外
縁部内の発散光線の一部分によって画定される内部光線部分301とを備えてもよい。例
えば、照明源116から出射される発散光線300は、外縁部310によって少なくとも
部分的に画定されてもよい。加えて、発散光線300は、外縁部310で測定された発散
角(例えば、外縁部310とインパクタノズル104の中心軸との間で測定される角度)
に対応する外側光線角度311によって少なくとも部分的に、更に画定されてもよい。例
えば、様々な実施形態では、発散光線300の少なくとも一部分は、中間ノズル位置10
4Eによって拘束されてもよい。
【0086】
様々な実施形態では、発散光線300の内側部分301の少なくとも一部分は、照明
源116から出射され、インパクタノズル104の側壁に実質的に係合することなく、発
光経路に沿って収集媒体106へと進むことができる程度に十分に小さい光線角度を有し
てもよい。例えば、インパクタノズル104は、中間縁部320と中間光線角度321と
によって画定される発散光線300の内側部分301の一部分が、インパクタノズル10
4の内部側壁104Aと実質的に係合することなく、ノズル入口とノズル出口との両方を
通って照明源116と収集媒体106との間に延びるように構成されてもよい。
【0087】
更に、様々な実施形態では、インパクタノズル104は、インパクタノズル104内
部を通って進む発散光線300の少なくとも一部分が内部側壁104Aのうちの1つ以上
に入射し得るように構成されてもよい。そのような場合、発散光線のうちの内部側壁10
4Aに入射する部分は、内部側壁104Aで反射及び/又は散乱し得る。例えば、図示す
るように、中間光線角度321(例えば、外側光線角度321)よりも大きい光線角度に
よって画定され、中間縁部320と外縁部310との間に半径方向に延びる発散光線30
0の内側部分301の一部分が、インパクタノズル104の内側側壁104Aに入射し得
る。したがって、発散光線300の反射部分322が生成され得る。図示するように、反
射部分322は、発散光線300の内部部分301のうちの第2のノズル部分104Dの
内側側壁に入射する部分に対応し得る。例えば、反射部分322は、内側側壁104Aと
係合すると、照明源116での反射部分322に対応する1つ以上の光線によって画定さ
れる発光方向と実質的に異なる反射方向に、ノズル出口を通って進むように迂回し得る。
様々な実施形態では、発散光線300の反射部分322の少なくとも一部分は、収集媒体
106及び/又は撮像装置110を照明するように進み得る。そのような場合、発散光線
300の反射部分322は、撮像装置110の性能に影響を及ぼし、例えば、撮像装置1
10によってキャプチャされた見かけの照明強度の空間的変動によって顕在化され得る光
学干渉を引き起こす可能性がある。様々な実施形態では、反射部分322は、本明細書に
記載されるように、収集媒体106内に配置された1つ以上の粒子の1つ以上の特徴を少
なくとも部分的に不明瞭にし得る画像ノイズを生成する可能性がある。
【0088】
図18B図18Cは、本明細書に記載される様々な実施形態による様々なインパク
タノズル構成を備える例示的な装置を概略的に示す。具体的には、図18B図18C
、本明細書に記載されるように、発散光線300の一部分がインパクタノズル104の側
壁に入射することによって引き起こされる反射光線部分の生成を回避するように構成され
たインパクタノズル104を備える例示的な装置を概略的に示す。図示されるように、イ
ンパクタノズル104は、中間ノズル位置104Eとノズル出口との間に延在する少なく
とも1つのテーパ状内側側壁を第2のノズル部分104Dが備えることができる構成であ
ってもよい。例えば、図18Bに示すように、インパクタノズル104の第2の部分にお
ける内側側壁104Aは、インパクタノズル104のノズル出口断面積が中間ノズル断面
積よりも大きくなるように、テーパ角143Aによって少なくとも部分的に画定されたテ
ーパ形状を備えてもよい。様々な実施形態では、第2のノズル部分のテーパ角143は、
照明源116(例えば、外側光線出射角度311)から出射される発散光線300の少な
くとも1つの光線出射角度に対応してもよい。例えば、第2のノズル部分のテーパ角14
3は、本明細書に記載されるように、外側光線310に対応する外側光線出射角度311
と少なくとも同じ大きさであってもよく、したがって、発散光線300によって画定され
る1つ以上の光線に対応する光線出射角度のそれぞれと少なくとも同じ大きさであっても
よい。このような例示的なインパクタノズル104の構成では、インパクタノズル104
の第2のノズル部分の内壁104Aは、発散光線300の外縁部310との干渉を回避す
ることができ、その結果、本明細書に記載されるように、反射光線部分の生成を回避する
ことができる。
【0089】
図18Cに示すように、様々な実施形態では、テーパ角143Aは、図示される内部
側壁104Aと、(例えば、ノズル出口断面積と中間ノズル断面幅とが、図18Aに示す
ように少なくとも実質的に同様である)直線形状を含む例示的な内部側壁との構成の違い
を反映してもよい。様々な実施形態では、テーパ角143Aは、本明細書に記載されるよ
うに、その中を流れる例示的な流体体積の速度及び/又は層流に与える影響が最小限とな
る程度に十分に小さくてもよい。例えば、テーパ角143Aは、照明源116の構成に少
なくとも部分的に基づいて、少なくとも実質的に1度から10度の間(例えば、2度から
5度の間)であってもよい。様々な実施形態では、テーパ角143Aは、中間ノズル断面
幅及び照明源116と中間ノズル位置との間の距離によって、少なくとも部分的に画定さ
れてもよい。例えば、様々な実施形態では、テーパ角Q143Aは、以下の式によって定
義され得る:
【数1】
【0090】
更に、本明細書に記載される様々な例示的な実施形態に関して、直線状の(例えば、
湾曲していない)側壁を備えるものとして示されているが、インパクタノズル104の複
数の側壁のうちの1つ以上は、様々な実施形態では、少なくとも部分的に湾曲した構成を
備えてもよいことが理解されるべきである。例えば、図18B図18Cに示すように、
第1のノズル部分と第2のノズル部分との間の(例えば、中間ノズル位置を中心とした)
切り替えは、曲率半径を定義してもよい。別の一例として、インパクタノズル104の内
壁104Aは、発散光線200の一部が側壁104Aに入射しないように、少なくとも部
分的に湾曲していてもよい。
【0091】
図18Dは、本明細書に記載される例示的な様々な実施形態によるインパクタノズル
構成を備える例示的な装置を概略的に示す。具体的には、図18Dは、本明細書に記載さ
れるように、発散光線300の一部分がインパクタノズル104の側壁に入射することに
よって引き起こされる反射光線部分の生成を回避するように構成されたインパクタノズル
104を備える例示的な装置を概略的に示す。図示されるように、インパクタノズル10
4は、ノズル出口断面積と中間ノズル断面幅とが少なくとも実質的に同様な、中間ノズル
位置とノズル出口との間に延在する第2のノズル部分が湾曲していない形状を備えること
が可能であるように構成されてもよい。例えば、インパクタノズルの中心ノズル軸の両側
の内部側壁104Aはそれぞれ、第2のノズル部分のテーパ角143が少なくとも実質的
にゼロとなり得るように、少なくとも実質的に平行な構成を規定し得る。
【0092】
様々な実施形態では、発散光線300との(例えば、外縁部310との)干渉を回避
するために、インパクタノズルの複数の側壁のうちの1つ以上の少なくとも一部分が、(
例えば、中心ノズル軸から離れる)外向き方向に側方移動して、ノズル出口断面積及び/
又は中間断面積を増加させてもよい。複数の側壁のうちの1つ以上の少なくとも一部分を
変位させることが、第2のノズル部分を効果的に広げ、発散光線300が内部側壁104
Aのうちの1つ以上と干渉することなくインパクタノズル104を通過することを可能に
してもよい。本明細書に記載されるように、このような実施形態では、ノズル側壁は、粒
子分析(例えば、画像取得)の目的で外向き方向(例えば、中心ノズル軸から離れる方向
)に移動されてもよく、また、粒子収集(例えば、収集媒体106に向かう流体の流れの
制御)の目的で内向き方向(例えば、中心ノズル軸に向かう方向)に移動されてもよい。
図18Dに示すように、複数の側壁のうちの1つ以上のノズル出口を画定する部分は
、ノズルの中心軸から離れる方向に第1の側壁変位距離144Aだけ変位されてもよい。
様々な実施形態では、複数の側壁のうちの1つ以上は、中心軸から離れる方向に、例えば
第2の側壁変位距離144Bなどの異なる距離だけ変位されてもよい。あるいは、又は加
えて、様々な実施形態では、複数の側壁のうちの1つ以上は、ノズルの中心軸から離れる
方向に、例えば第1の側壁変位距離144Aと第2の側壁変位距離144Bとが少なくと
も実質的に同様であるなどの実質的に同じ距離だけ変位されてもよい。様々な実施形態で
は、側壁変位距離144A、144Bのうちの1つ以上が、照明源116から出射される
発散光線300の外側光線出射角度311に少なくとも部分的に対応してもよい。例えば
、様々な実施形態では、側壁変位距離144A、144Bのうちの1つ以上が、少なくと
も部分的に、出口ノズル寸法、照明源116とノズル出口との間の距離、及び照明線の発
散角によって画定されてもよい。
【0093】
様々な実施形態では、本明細書に記載されるように、流体組成センサは、第1のノズ
ル構成と第2のノズル構成との間で選択的に構成可能であり得る、例示的なインパクタノ
ズル104を備えてもよい。例えば、様々な実施形態では、第1のノズル構成は、流体組
成センサの粒子収集機能に対応してもよく、第2のノズル構成は、流体組成センサの粒子
分析機能に対応してもよい。本明細書に記載されるように、流体組成センサの粒子収集機
能は、流体組成センサが、複数の粒子を含む流体体積を受容し、インパクタノズル104
を利用して、流体体積を、収集媒体106の受容面に向かって、収集媒体106に対して
少なくとも実質的に垂直な流れ方向に方向付けることで、流体体積内の複数の粒子の少な
くとも一部分が収集媒体106内に配置され得るように、流体体積による収集媒体106
の係合を容易にすることに対応してもよい。例えば、粒子収集機能を実現するために、イ
ンパクタノズル104は、そのノズル出口が収集媒体106に少なくとも実質的に隣接し
て位置付けられた構成であってもよい。更に、本明細書に記載されるように、流体組成セ
ンサの粒子分析機能は、流体組成センサが、収集媒体106によって受容された1つ以上
の粒子の画像をキャプチャし、画像に少なくとも部分的に基づいて、流体組成センサによ
って受容された流体体積の少なくとも1つの粒子特性を決定することに対応してもよい。
例えば、流体組成センサの粒子分析機能を実現するために、照明源116は、本明細書に
記載されるように、1つ以上の光線を、収集媒体106に係合して、収集媒体106によ
って受容された1つ以上の粒子を照明するように出射する構成であってもよい。
【0094】
本明細書に記載されるように、様々な実施形態では、流体組成センサが、サンプル流
体体積全体が収集媒体106の表面を通過し、したがって、流体組成センサの粒子収集機
能の必要性が少なくとも一時的になくなったと判定すると、粒子分析機能を開始させる構
成であり得るように、流体組成センサの粒子収集機能及び粒子分析機能が順次実行されて
もよい。したがって、様々な実施形態では、流体組成センサは、粒子収集機能に対応する
第1のノズル構成と、粒子分析機能に対応する第2のノズル構成との間で選択的に切り替
わるように構成されてもよい。例えば、例示的な一実施形態では、第1のノズル構成は、
本明細書で更に詳細に説明される図18Aに示す例示的なノズル構成によって具現化され
てもよい。インパクタノズル104の様々なセクションの可変断面積及び最小化されたノ
ズル出口断面積は、流体体積内の複数の粒子の少なくとも一部分が、収集媒体106と衝
突すると収集媒体106内に配置され得るように、ノズルを通って流れる流体体積の速度
を増加させ、層流を誘導する構成であってもよい。更に、例示的な一実施形態では、第2
のノズル構成は、本明細書で更に詳細に説明される図18Dに示す例示的なノズル構成に
よって具現化されてもよい。この場合、流体組成センサの粒子分析機能は、照明源116
からの1つ以上の光線(例えば、発散光線300)の出射によって実現されてもよく、第
2のノズル構成におけるインパクタノズル104は、本明細書に記載されるように、発散
光線300の一部分がインパクタノズル104の側壁に入射することによって引き起こさ
れる、反射/散乱光線部分の生成を回避することができる。発散光線300(例えば、外
縁部310)との干渉を回避するために、インパクタノズル104の複数の側壁のうちの
1つ以上の少なくとも一部分は、中心ノズル軸から離れる方向に側方移動して、ノズル出
口断面積及び/又は中間断面積を増加させてもよい。複数の側壁のうちの少なくとも1つ
の少なくとも一部分を変位させることが、インパクタノズル104の少なくとも一部分を
広げ、発散光線300が内部側壁104Aのうちの1つ以上と干渉することなくインパク
タノズル104を通過することを可能にしてもよい。
【0095】
様々な実施形態では、インパクタノズル104は、力を加えること及び/又は加えら
れた力を取り除くことのいずれかに少なくとも部分的に基づいて、第1のノズル構成と第
2のノズル構成との間で選択的に構成されてもよい。例えば、様々な実施形態では、流体
組成センサは、インパクタノズル104の複数の側壁のうちの1つ以上に外向き方向(例
えば、中心ノズル軸から離れる方向)に力を加えて、側壁の少なくとも一部分を対応する
外向き方向に第1の側壁変位距離144Aだけ変位させることによって、インパクタノズ
ル104を第1のノズル構成から第2のノズル構成に切り替えるように構成されてもよい
。そのような場合、流体組成センサは、インパクタノズル104の複数の側壁のうちの1
つ以上に外向き方向に加えられている力を取り除くか、又は内向き方向(例えば、外向き
方向と反対の方向)に等しい力を加えることによって、インパクタノズル104を選択的
に第2のノズル構成から第1のノズル構成に戻すように構成されてもよい。
【0096】
あるいは、様々な実施形態では、流体組成センサは、インパクタノズル104の複数
の側壁のうちの1つ以上に内向き方向に(例えば、中心ノズル軸に向かって)加えられて
いる力を取り除いて、側壁の少なくとも一部分を、少なくとも内向き方向とは実質的に反
対の外向き方向に第1の側壁変位距離144Aだけ変位させることによって、インパクタ
ノズル104を第1のノズル構成から第2のノズル構成に切り替えるように構成されても
よい。そのような場合、流体組成センサは、インパクタノズル104の複数の側壁のうち
の1つ以上に内向きの力を再び加えて、側壁の少なくとも一部分を対応する内向き方向に
第1の側壁変位距離144Aだけ後退させることによって、インパクタノズル104を第
2のノズル構成から第1のノズル構成に選択的に戻すように構成されてもよい。
【0097】
更に、様々な実施形態では、第2のノズル内のインパクタノズル104は、第1のノ
ズル構成の例示的なインパクタノズルによって画定される中心ノズル軸の位置に対して、
流体組成センサ筐体を中心として再構成される中心ノズル軸によって少なくとも部分的に
画定されてもよい。例えば、発散光線300の一部分がインパクタノズル104に入射す
ることによって引き起こされる反射光線部分の生成を第2のノズル構成のインパクタノズ
ル104が回避することができるように、インパクタノズル104全体が、流体組成セン
サの筐体中心として第2のノズル位置へと例えば回転、シフト及び/又は同様に動作して
もよい。
【0098】
図19A図19Cは、様々な実施形態による例示的な装置の斜視図を示す。具体的
には、図19A図19Cは、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的なイン
パクタノズル構成を示す。様々な実施形態では、インパクタノズル104は、複数のノズ
ル構成要素(例えば、2つの構成要素、3つの構成要素、5つの構成要素など)を備えて
もよく、少なくとも部分的につなぎ合わせられてインパクタノズル104を集合的に画定
し得る。図19Aに示すように、インパクタノズル104は、2つのノズル構成要素、す
なわち第1のノズル構成要素141及び第2のノズル構成要素142を備えてもよい。様
々な実施形態では、第1のノズル構成要素141及び第2のノズル構成要素142は、イ
ンパクタノズル104の2つの別個の構成要素を具現化してもよく、これらの2つの別個
の構成要素は、つなぎ合わせられて集合的にインパクタノズル104を画定するように、
それぞれが対応する構成要素によって少なくとも部分的に画定されてもよい。図示され、
本明細書に記載されるように、第1のノズル構成要素141及び第2のノズル構成要素1
42によって画定される例示的なインパクタノズル104は、ノズル入口と、ノズル出口
と、ノズル入口とノズル出口との間に延在する複数の側壁と、を備えてもよい。インパク
タノズルの複数の側壁はそれぞれ、内側側壁及び外側側壁を備えてもよい。様々な実施形
態では、ノズル入口は、ノズル入口における複数の側壁の内側側壁のそれぞれによって形
成される外周によって少なくとも部分的に画定されるノズル入口断面積を備えてもよい。
同様に、ノズル出口は、ノズル出口における複数の側壁の内側側壁のそれぞれによって形
成される外周によって少なくとも部分的に画定されるノズル出口断面積を備えてもよい。
様々な実施形態では、インパクタノズル104は、ノズル入口とノズル出口との間に垂直
に延びる中心ノズル軸を更に備えてもよい。また、図19Aに示すように、第1のノズル
構成要素141及び第2のノズル構成要素142は、インパクタノズル104が、第1の
ノズル部分と、第2のノズル部分と、それらの間に位置付けられた中間ノズル位置とを備
え得るように構成されてもよい。第1のノズル構成要素141及び第2のノズル構成要素
142は、インパクタノズル104の第1のノズル部分及び第2のノズル部分が、本明細
書で更に詳細に説明される様々な例示的な実施形態に従って構成されるように構成されて
もよい。様々な実施形態では、第1のノズル構成要素141及び第2のノズル構成要素1
42は、例えば、材料組成などの異なる特性を備えてもよい。
【0099】
図19Bは、様々な実施形態による例示的な第1のノズル部分141の斜視図を示す
。様々な実施形態では、第1のノズル部分141は、第1のノズル部分入口及び1つ以上
の第1のノズル部分側壁を画定する上部を備えてもよい。様々な実施形態では、1つ以上
の第1のノズル部分側壁が、インパクタノズル104の複数の側壁の少なくとも一部分を
画定してもよい。図示されるように、第1のノズル部分141は、2つの第1のノズル部
分側壁141A、141Bを備える。
【0100】
図19Cは、様々な実施形態による例示的な第2のノズル部分141の斜視図を示す
。様々な実施形態では、第2のノズル部分142は、第2のノズル部分入口と1つ以上の
第2のノズル部分側壁とを画定する上部を備えてもよい。様々な実施形態では、1つ以上
の第2のノズル部分側壁は、インパクタノズル104の複数の側壁の少なくとも一部分を
画定してもよい。図示されるように、第2のノズル部分142は、2つの第2のノズル部
分側壁142A、142Bを備える。
【0101】
様々な実施形態では、本明細書に記載されるように、第1のノズル構成要素141及
び第2のノズル構成要素142は、インパクタノズル104を集合的に画定するようにつ
なぎ合わされ得る対応する要素を備えてもよい。例えば、第1のノズル構成要素141及
び第2のノズル構成要素142の上部は、積み重ねられた構成で互いに係合するように構
成されてもよい。それぞれの上部は、インパクタノズル104のノズル入口を少なくとも
部分的に集合的に画定するように、少なくとも実質的に位置合わせされてもよい。更に、
様々な実施形態では、第1のノズル構成要素141及び第2のノズル構成要素142の双
方の1つ以上の側壁は、互いに係合してインパクタノズル104の複数の側壁を画定する
ように構成されてもよい。例えば、図示のように、第1のノズル構成要素141は、2つ
の第1のノズル構成要素側壁141A、141B及び2つの第2のノズル構成要素側壁1
42A、142Bが、インパクタノズル104の複数の側壁を集合的に画定するように、
第2のノズル構成要素142と係合される。2つの第1のノズル構成要素側壁141A、
141B及び2つの第2のノズル構成要素側壁142A、142Bは、第1のノズル部分
と、第2のノズル部分と、ノズル出口とを集合的に画定するように配設されてもよい。
【0102】
図20A図20Bは、本明細書に記載される様々な実施形態による例示的なインパ
クタノズル構成を示す。具体的には、図20A図20Bは、複数の側壁のうちの1つ以
上を選択的に再構成することができる例示的なインパクタノズル構成を示す。様々な実施
形態では、本明細書に記載されるように、例示的なインパクタノズルは、1つ以上の環境
条件に少なくとも部分的に基づいて(例えば、第1のノズル構成から第2のノズル構成に
)選択的に再構成されてもよい。例えば、図18Dを参照して本明細書に記載される例示
的な実施形態では、インパクタノズル104は、インパクタノズルの複数の側壁のうちの
1つ以上の少なくとも一部分を外向き方向(例えば、中心ノズル軸から離れる方向)に側
方移動させて、ノズル出口断面積及び/又は中間断面積を増加させ、インパクタノズル1
04の少なくとも一部分を効果的に広げることによって、第1のノズル構成から第2のノ
ズル構成に選択的に再構成されてもよい。
【0103】
図20Aに示すように、インパクタノズル104は、インパクタノズル104の複数
の側壁を集合的に画定する2つの第1のノズル構成要素側壁141A、141B及び2つ
の第2のノズル構成要素側壁142A、142Bのそれぞれの少なくとも一部が、インパ
クタノズル104の中心ノズル軸に対して独立して移動可能であり得るように構成されて
もよい。図示のように、例示的なインパクタノズル104の複数の側壁(例えば、2つの
第1のノズル構成要素側壁141A、141B及び2つの第2のノズル構成要素側壁14
2A、142B)はそれぞれ、外向き方向に側方変位されている。
【0104】
図20Bは、ノズル構成によって少なくとも部分的に画定された例示的なインパクタ
ノズル104の上面断面図を示し、複数の側壁がそれぞれ中心ノズル軸104Fから離れ
る外向き方向に側方変位されている。インパクタノズル104の複数の側壁はそれぞれ、
複数の側壁の他の側壁のそれぞれから少なくとも実質的に独立して移動してもよい。例え
ば、図示のように、第1のノズル構成要素側壁141Aの構成は、第1の側壁変位距離1
44Aを画定してもよく、第1の側壁変位距離144Aは、中心ノズル軸104Fから外
向きに延びる。更に、図示のように、第1のノズル構成要素側壁141Bの構成は、第2
の側壁変位距離144Bを画定してもよく、第2の側壁変位距離144Bは、中心ノズル
軸104Fから外向きに延びる。図示のように、第2のノズル構成要素側壁142Aの構
成は、第3の側壁変位距離145Aを画定してもよく、第3の側壁変位距離145Aは、
中心ノズル軸104Fから外向きに延びる。加えて、図示のように、第2のノズル構成要
素側壁142Bの構成は、第4の側壁変位距離145Bを画定してもよく、第4の側壁変
位距離145Bは、中心ノズル軸104Fから外向きに延びる。様々な実施形態では、側
壁変位距離144A、144B、145A、145Bは、同じ又は異なる距離のいずれか
を含んでもよい。
粒子嵌入深度
【0105】
本明細書で論じられるように、複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子のそれぞれ
は、例えば、粒径、粒子質量、粒子密度、粒子速度(例えば、粒子直線速度)、粒子断面
積、及び粒子形状などの1つ以上の粒子特性を含んでもよい。様々な実施形態では、粒子
の粒径は、粒子直径に基づいて近似されてもよい。様々な実施形態では、粒子の粒子速度
は、装置10を通って移動する流体の既知の流速に少なくとも部分的に基づいて近似され
てもよい。様々な実施形態では、収集媒体106に向かって空気流方向130に、ある粒
子速度で移動する粒子は、少なくとも部分的に1つ以上の粒子特性によって影響される場
合がある粒子運動量を更に含んでもよい。粒子が収集媒体106の受容面105にあると
き、粒子は、初期運動量を規定してもよい。粒子がその後、収集媒体に埋め込まれている
深度(すなわち、粒子嵌入深度121)は、粒子の初期運動量に少なくとも部分的に直接
関連する。様々な実施形態では、粒子嵌入深度121は、粒径、粒子質量、及び粒子速度
に関連してもよい。
【0106】
図2に示すように、収集媒体106内の複数の粒子120のそれぞれの粒子は、嵌入
深度121及び焦点深度122の両方を更に規定してもよい。様々な実施形態では、粒子
の嵌入深度121は、収集媒体106の受容面105と、収集媒体106内で粒子が停止
されている位置との間の距離を含んでもよい。本明細書に記載されるように、粒子は、あ
る速度で受容面105を通って空気流方向130に移動し、背面107に到達する前に収
集媒体106内に入ってもよい。粒子が収集媒体106に埋め込まれている深度は、粒子
の嵌入深度121を規定してもよい。粒子の嵌入深度121は、収集媒体106によって
消散されるはずである、収集媒体の受容面105における粒子の少なくとも初期運動量と
相関し得る。様々な実施形態では、粒子の嵌入深度121は、収集媒体タイプ、粒子形状
(例えば、粒子断面積、粒子配向)、周囲温度、及び/又は周囲湿度によって影響を受け
る場合がある。様々な実施形態では、例えば、粒子断面積を考慮するために補償係数を粒
子の推定質量に適用してもよく、これは、より大きな粒子断面積は、収集媒体内でより迅
速に運動エネルギーを分散させることによって粒子嵌入深度を減少させることとなるため
である。様々な実施形態では、周囲温度及び/又は周囲湿度を考慮するために、補償係数
を粒子の推定質量に適用してもよいが、これは、周囲温度及び周囲湿度の両方は、収集媒
体の粘度に影響を及ぼし、したがって、収集媒体から粒子が受ける抵抗力を増加させるか
又は減少させるかのいずれかによって、粒子嵌入深度に影響を及ぼす場合があるからであ
る。様々な実施形態では、周囲温度及び湿度は、装置又は装置に温度データ及び湿度デー
タを送信するように構成された1つ以上のリモートセンサのいずれかによって測定されて
もよい。
【0107】
様々な実施形態では、複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子の嵌入深度121は
、焦点深度122に少なくとも部分的に基づいて、コントローラ200によって決定され
てもよい。様々な実施形態では、収集媒体106内の粒子の嵌入深度121は、収集媒体
厚さ、透明基板厚さ、及び透明基板108と撮像装置110との間の距離の合計から、粒
子の測定焦点深度122を差し引くことによって計算されてもよい。様々な実施形態では
、粒子の焦点深度122は、撮像装置110と、収集媒体106内で粒子が停止されてい
る位置との間の距離を含んでもよい。様々な実施形態では、図2に示すように、収集媒体
106内の粒子の焦点深度122は、収集媒体106内で粒子が停止されている位置と収
集媒体106の背面107との間の距離、透明基板108の厚さ及び透明基板108と撮
像装置110との間の距離の合計を含んでもよい。様々な実施形態では、複数の粒子12
0のうちの1つ以上の粒子の焦点深度122は、計算手法(computational technique)
(例えば、角スペクトル伝搬(Angular Spectrum Propagation、ASP))又は機械的手
法(例えば、オプトメカニカル調整)などの1つ以上の結像技術を使用して、コントロー
ラ200により決定されてもよい。様々な実施形態では、オプトメカニカル調整は、粒子
画像を最適化するようにレンズベースの撮像装置110の1つ以上の構成要素の機械的調
整を含んでもよい。様々な実施形態では、焦点深度を決定するために、撮像装置の1つ以
上の構成要素の調整に対応するデータを収集することを更に含んでもよい。
コントローラ
【0108】
図1図3に示すように、装置10は、収集媒体106内の複数の粒子120のうち
の1つ以上の粒子のそれぞれの粒子嵌入深度121を決定し、複数の粒子120のうちの
1つ以上の粒子のそれぞれの粒子嵌入深度121に少なくとも部分的に基づいて、流体体
積内に存在する複数の粒子の近似集団質量を決定するように構成されたコントローラ20
0を備えてもよい。図3に示すように、コントローラ200は、メモリ201と、プロセ
ッサ202と、入力/出力回路203と、通信回路205と、撮像装置データリポジトリ
107と、収集媒体特性データベース204と、粒子撮像回路206と、粒子タイプ識別
回路207と、粒子質量濃度計算回路208と、流体組成センサ構成回路209と、を備
えてもよい。コントローラ200は、本明細書に記載される動作を実行するように構成さ
れてもよい。構成要素は、機能的制限に関して記載されているが、特定の実装は、特定の
ハードウェアの使用を必然的に含むことを理解されたい。本明細書に記載される構成要素
の特定のものは、同様の又は共通のハードウェアを備えてよいこともまた理解されたい。
例えば、回路の2つのセットは両方とも、同じプロセッサ、ネットワークインターフェー
ス、記憶媒体などの使用を活用して、それらの関連する機能を実施するため、回路のそれ
ぞれのセットに対して重複するハードウェアが不要である。したがって、用語「回路」の
使用は、コントローラ200の構成要素に関して本明細書で使用するとき、本明細書に記
載される特定の回路に関連付けられた機能を実施するように構成された特定のハードウェ
アを含むと理解されるべきである。
【0109】
用語「回路」は、ハードウェアを含み、いくつかの実施形態では、ハードウェアを構
成するためのソフトウェアを含むことが広く理解されるべきである。例えば、いくつかの
実施形態では、「回路」は、処理回路、記憶媒体、ネットワークインターフェース、入力
/出力装置などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ200の他の要
素は、特定の回路機構の機能を提供してもよいか又は補完してもよい。例えば、プロセッ
サ202は、処理機能を提供してもよく、メモリ201は、記憶機能を提供してもよく、
通信回路205は、ネットワークインターフェース機能を提供してもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、プロセッサ202(及び/又はプロセッサを補助するか若
しくはプロセッサに関連付けられた任意の他の処理回路)は、装置の構成要素間で情報を
渡すためのバスを介してメモリ201と通信してもよい。メモリ201は、非一時的であ
ってもよく、例えば、1つ以上の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。例え
ば、メモリ201は、電子記憶装置(例えば、コンピュータ可読記憶媒体)であってもよ
い。様々な実施形態では、メモリ201は、装置が、本開示の例示的実施形態による様々
な機能を実行することを可能にするために、情報、データ、コンテンツ、アプリケーショ
ン、命令などを記憶するように構成されてもよい。メモリ201は、本明細書に記載され
る任意の電子情報、データ、データ構造、実施形態、実施例、図、プロセス、動作、技術
、アルゴリズム、命令、システム、装置、方法、ルックアップテーブル、若しくはコンピ
ュータプログラム製品、又はこれらの任意の組み合わせを、部分的又は全体的に記憶する
ように構成されてもよいことが理解されよう。非限定的な例として、メモリ201は、粒
径データ、粒子タイプデータ、粒子嵌入深度データ、粒子画像データ、粒子形状データ、
粒子断面積データ、粒子質量データ、粒子密度データ、及び流体体積に関連付けられた粒
子状物質質量濃度データを記憶するように構成されてもよい。様々な実施形態では、メモ
リは、1つ以上の粒子嵌入深度-運動量ルックアップテーブルを記憶するように更に構成
されてもよい。
【0111】
プロセッサ202は、多くの異なる方法で具現化されてもよく、例えば、独立して実
施するように構成された1つ以上の処理装置を含んでもよい。追加的に又は代替的に、プ
ロセッサは、命令、パイプライン、及び/又はマルチスレッドの独立した実行を可能にす
るためにバスを介してタンデム型に構成された1つ以上のプロセッサを含んでもよい。用
語「処理回路」の使用は、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、装置内部の
複数のプロセッサ、及び/又はリモートプロセッサ若しくは「クラウド」プロセッサを含
むと理解されてもよい。
【0112】
例示的な実施形態では、プロセッサ202は、メモリ201に記憶された命令を実行
するか、又は別の方法でプロセッサにアクセス可能な命令を実行するように構成されても
よい。代替的に、又は追加的に、プロセッサは、ハードコードされた機能を実行するよう
に構成されてもよい。したがって、ハードウェア方法又はソフトウェア方法によって構成
されるか、又はそれらの組み合わせによって構成されるかにかかわらず、プロセッサは、
それに応じて構成されている間、本開示の実施形態による動作を実施することができる(
例えば、回路内で物理的に具現化された)エンティティを表してもよい。あるいは、別の
例として、プロセッサがソフトウェア命令の実行体として具体化される場合、命令は、命
令が実行されたときに本明細書に記載されるアルゴリズム及び/又は動作を実施するよう
にプロセッサを具体的に構成してもよい。
【0113】
いくつかの実施形態では、コントローラ200は、プロセッサ202と通信して、ユ
ーザに出力を提供し、いくつかの実施形態では、ユーザによって提供されるコマンドなど
の入力を受け付けてもよい入力-出力回路203を備えてもよい。入力-出力回路203
には、グラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)など
のユーザインターフェースを含んでもよく、ウェブユーザインターフェース、GUIアプ
リケーション、モバイルアプリケーション、クライアント装置、又は任意の他の好適なハ
ードウェア若しくはソフトウェアを含んでもよいディスプレイを挙げてもよい。いくつか
の実施形態では、入力-出力回路203にはまた、ディスプレイ装置、ディスプレイスク
リーン、タッチスクリーン、タッチエリア、ソフトキー、キーボード、マウス、マイクロ
フォンなどのユーザ入力要素、スピーカ(例えば、ブザー)、発光装置(例えば、赤色発
光ダイオード(light emitting diode、LED)、緑色LED、青色LED、白色LED
、赤外線(infrared、IR)LED、紫外線(ultraviolet、UV)LED、又はこれら
の組み合わせ)、又は他の入力-出力機構を挙げてもよい。プロセッサ202、(処理回
路を利用してもよい)入力-出力回路203、又はその両方は、非一時的コンピュータ可
読記憶媒体(例えば、メモリ201)に記憶されたコンピュータ実行可能プログラムコー
ド命令(例えば、ソフトウェア、ファームウェア)を介して1つ以上のユーザインターフ
ェース要素の1つ以上の機能を制御するように構成されてもよい。入力-出力回路203
は、任意選択的なものであり、いくつかの実施形態では、コントローラ200は、入力-
出力回路を含まなくてもよい。例えば、コントローラ200がユーザと直接対話しない場
合、コントローラ200は、1人以上のユーザが直接対話する1つ以上の他の装置によっ
て表示するためのユーザインターフェースデータを生成し、生成したユーザインターフェ
ースデータをそれらの装置のうちの1つ以上に送信してもよい。例えば、コントローラ2
00は、ユーザインターフェース回路を使用して、1つ以上の表示装置によって表示する
ためのユーザインターフェースデータを生成し、生成されたユーザインターフェースデー
タをそれらの表示装置に送信してもよい。
【0114】
通信回路205は、データを装置200と通信するネットワーク及び/又は任意の他
の装置、回路、若しくはモジュールから受信する、かつ/又はそれらに送信するように構
成されたハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれかで具現
化された装置又は回路であってもよい。例えば、通信回路205は、有線(例えば、US
B)又は無線(例えば、Bluetooth、Wi-Fi、セル方式、及び/又は同様の
もの)の通信プロトコルを介して、1つ以上の計算装置と通信するように構成されてもよ
い。
【0115】
様々な実施形態では、プロセッサ202は、粒子撮像回路206と通信するように構
成されてもよい。粒子撮像回路206は、撮像装置110によってキャプチャされた画像
などのデータを受信、処理、生成、かつ/又は送信するように構成されたハードウェア又
はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれかで具現化された装置又は回路で
あってもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路206は、流体組成センサ100の撮
像装置110によってキャプチャされた1つ以上の画像を分析して、収集媒体106内に
存在する複数の粒子120のうちのどの粒子が、新しい粒子分析中に収集媒体106によ
って新たに受容されたかを判定するように構成されてもよい。粒子撮像回路206は、そ
れぞれ第1の時間及び第2の時間でキャプチャされた第1のキャプチャ粒子画像及び第2
のキャプチャ粒子画像を撮像装置から受信してもよく、第1の時間は、収集媒体106に
よって捕捉された複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子の装置10による分析の開始
を表し、第2の時間は、第1の時間の後である(第1の時間の後に生じる)。そのような
構成では、装置は、第1の時間及び第2の時間でキャプチャされたそれぞれの粒子画像を
比較し、第2のキャプチャ粒子画像から、第1のキャプチャ粒子画像においてキャプチャ
されなかった任意の粒子を識別することによって、粒子分析の開始時に収集媒体106内
に存在する粒子と、収集媒体106によって新たに受容された粒子とを区別するように構
成されてもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路206は、流体組成センサ100の
撮像装置110によってキャプチャされた1つ以上の画像を分析して、収集媒体106内
の複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子のそれぞれのサイズを決定するように更に構
成されてもよい。様々な実施形態では、粒子のサイズは、粒子の断面積によって規定され
てもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路206は、様々な粒径のいずれかを有する
粒子の粒径を決定するように構成されてもよい。一例として、粒子撮像回路206は、約
0.3~約100マイクロメートル(例えば、2.5マイクロメートル)の直径を有する
粒子の粒径、したがって、例えば、PM10、PM4、PM2.5、又はPM1などの、
粒子が関連付けられてもよいサイズカテゴリを決定するように構成されてもよい。様々な
実施形態では、コントローラ及び/又は粒子撮像回路206は、流体組成センサ100の
撮像装置110によってキャプチャされた1つ以上の画像を分析して、収集媒体106内
の複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの形状を決定するように更に構成
されてもよい。様々な実施形態では、粒子形状は、少なくとも部分的に粒子断面積によっ
て画定されてもよい。粒子撮像回路206は、1つ以上の結像技術を使用して、収集媒体
106内の複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子嵌入深度121を
決定するように更に構成されてもよい。粒子撮像回路206は、例えば、1つ以上の結像
技術を実行するためのメモリ201内に記憶された命令を実行するように構成されてもよ
い。様々な実施形態では、1つ以上の結像技術は、例えば、角スペクトル伝搬(ASP)
などの1つ以上の計算手法を含んでもよい。他の実施形態では、オプトメカニカル調整を
結像技術として使用してもよい。様々な実施形態では、粒子撮像回路206は、1つ以上
の結像技術を使用して、収集媒体内の複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子のそれぞ
れに対する焦点深度122を決定してもよい。1つ以上の粒子のそれぞれに対する焦点深
度を決定すると、粒子撮像回路206は、例えば、収集媒体厚さ及び透明基板108と撮
像装置110との間の距離などの、流体組成センサ100の既知の寸法を使用して、収集
媒体106内の複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの嵌入深度121を
計算するように構成されてもよい。様々な実施形態では、例えば、収集媒体106内の粒
子の嵌入深度121は、収集媒体厚さ、透明基板厚さ、及び透明基板108と撮像装置1
10との間の距離の合計から、粒子の測定焦点深度122を差し引くことによって計算さ
れてもよい。粒子撮像回路206は、データを撮像装置データリポジトリ107に送信す
る、かつ/又は撮像装置データリポジトリ107から受信してもよい。様々な実施形態で
は、粒子撮像回路206は、1つ以上の機械学習技術を使用して粒子の嵌入深度を決定す
るように構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子の嵌入深度を決定するために粒子
撮像回路206によって使用される1つ以上の機械学習技術は、粒子の嵌入深度を推定す
るために、例えば、粒子タイプ、粒子速度、粒径、粒子形状、及び/又はコントローラ2
00によって生成、送信かつ/又は受信された任意の他のデータなどの、1つ以上の既知
の粒子特性の1つ以上の標識されたデータセットと共に教師あり深層学習(deep supervi
sed learning)を使用することを含んでもよい。
【0116】
様々な実施形態では、プロセッサ202は、粒子タイプ識別回路207と通信するよ
うに構成されてもよい。粒子タイプ識別回路207は、収集媒体106によって受容され
た複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子の粒子タイプ及び/又は粒子種を識別するよ
うに構成されたハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれか
で具現化された装置又は回路であってもよい。様々な実施形態では、流体体積内の複数の
粒子120は、例えば、細菌、花粉、芽胞、カビ、生物学的粒子、煤、無機粒子、及び有
機粒子のうちの1つ以上などの、様々な粒子タイプのうちの1つ以上の粒子を含んでもよ
い。様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路207は、1つ以上の機械学習技術を使用
して、収集媒体106によって受容された複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子のそ
れぞれの粒子タイプ及び/又は粒子種を決定してもよい。様々な実施形態では、複数の粒
子120のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子タイプ及び/又は粒子種を決定するた
めに、粒子タイプ識別回路207によって使用される1つ以上の機械学習技術は、撮像装
置110によってキャプチャされた画像、粒径データ、粒子形状データ、及び/又はコン
トローラ200によって生成、送信、かつ/又は受信された任意の他のデータを解析する
ことを含んでもよい。様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路207は、データを撮像
装置データリポジトリ107に送信する、かつ/又は撮像装置データリポジトリ107か
ら受信してもよい。更に、様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路207は、粒子状物
質質量濃度計算回路208から、収集媒体106によって受容された複数の粒子120の
粒子のうちの1つ以上に対応する決定された粒子初期速度データを受信するように構成さ
れてもよい。様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路207は、粒子について決定され
た粒子初期速度を、流体組成センサ100を通って移動する流体の既知の流量に少なくと
も部分的に基づいて近似された粒子の粒子速度と比較し、粒子に関連付けられた速度比較
データを生成するように構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子タイプ識別回路2
07は、フィードバックループを実行するように構成されてもよく、収集媒体106によ
って受容された複数の粒子120のうちの1つ以上の粒子に関連付けられた1つ以上の速
度比較データは、本明細書に記載されるように、1つ以上の機械学習技術に関連付けられ
た機械学習速度を増加させるために、機械学習モデルへの1つ以上の入力を定義してもよ
い。
【0117】
様々な実施形態では、装置10は、収集媒体特性データベース204と共に構成され
てもよいか、又は収集媒体特性データベース204と通信してもよい。収集媒体特性デー
タベース204は、少なくとも部分的にシステムのメモリ201に記憶されてもよい。い
くつかの実施形態では、収集媒体特性データベース204は、装置10から遠く離れてい
てもよいが、装置10と接続されている。収集媒体特性データベース204は、1つ以上
の粒子嵌入深度-運動量関係ルックアップテーブルなどの情報を含んでもよい。様々な実
施形態では、粒子嵌入深度-運動量関係ルックアップテーブルは、特定の収集媒体タイプ
に対する粒子嵌入深度と粒子初期運動量(すなわち、収集媒体106の受容面105にお
ける粒子の運動量であって、粒子は、本明細書に記載されているように、収集媒体106
によって受容面105で受容される)との間の関係を定義するために使用されるデータマ
トリックスを含んでもよい。様々な粒子嵌入深度-運動量関係ルックアップテーブルは、
様々な収集媒体タイプに対する粒子嵌入深度と粒子初期運動量との間の関係を定義するた
めに使用されるデータ行列を含んでもよい。
【0118】
粒子状物質質量濃度計算回路208は、流体体積内の粒子状物質質量濃度を決定する
ように構成されたハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれ
かで具現化された装置又は回路であってもよい。様々な実施形態では、粒子状物質質量濃
度計算回路208は、流体体積内に存在する複数の粒子の近似集団質量に基づいて、流体
体積内の粒子状物質質量濃度を決定するように構成されてもよい。様々な実施形態では、
粒子状物質質量濃度計算回路208は、収集媒体106によって受容された複数の粒子1
20の集団質量に基づいて、流体体積内に存在する複数の粒子の近似集団質量を決定する
ように構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、
複数の粒子120のそれぞれの粒子のそれぞれ対応する推定質量に基づいて、収集媒体1
06によって受容された複数の粒子120の集団質量を決定するように構成されてもよい
。様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、それぞれの粒子のそれぞ
れ対応して決定された嵌入深度に少なくとも部分的に基づいて、複数の粒子120のそれ
ぞれの粒子のそれぞれ対応する質量を推定するように構成されてもよい。
【0119】
様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、例えば、粒径データ、
粒子形状データ(例えば、粒子断面積データ、粒子配向データ)、及び粒子嵌入深度など
の粒子に対応するデータを検索することによって複数の粒子120のうちのある粒子の質
量を推定し、所与の収集媒体106のタイプに対して粒子嵌入深度を粒子初期運動量に相
関させる粒子嵌入深度-運動量ルックアップテーブル内のデータに基づいて、粒子が収集
媒体106によって受容される前の粒子の初期運動量を決定するように構成されてもよい
。粒子の運動量は、粒子の質量に粒子の速度を掛けたものに等しいという、運動量、速度
、及び質量の間の既知の関係と、粒子の既知の速度、すなわち、装置10内の空気流速度
に基づく制御された値と、を用いて、粒子状物質質量濃度計算回路208は、粒子の推定
質量を決定するように構成されてもよい。
【0120】
様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、1つ以上の機械学習技
術を使用して粒子の推定質量を決定するように構成されてもよい。様々な実施形態では、
粒子の粒子質量を決定するために粒子状物質質量濃度計算回路208によって使用される
1つ以上の機械学習技術は、粒子の質量を推定するために、例えば、粒子タイプ、粒子速
度、粒子嵌入深度、様々な粒子重量測定値、及び/又はコントローラ200によって生成
、送信、かつ/又は受信された任意の他のデータなどの1つ以上の既知の粒子特性の1つ
以上の標識されたデータセットと共に教師あり深層学習を使用することを含んでもよい。
様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、1つ以上の機械学習技術を
使用して、1つ以上の補償係数を決定された粒子質量に適用するように構成されてもよい
【0121】
更に、様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、粒子嵌入深度、
推定粒子質量、粒子形状、粒子タイプ、及び粒径データのうちの1つ以上に少なくとも部
分的に基づいて、粒子の推定密度を決定するように構成されてもよい。様々な実施形態で
は、粒子状物質質量濃度計算回路208は、収集媒体106によって受容された複数の粒
子120の粒子のそれぞれの推定質量及び/又は推定密度を決定するように構成されても
よい。様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、粒子に関連する粒子
条件及び周囲環境に関連する周囲条件のうちの1つ又は両方を考慮するために、粒子の推
定質量に1つ以上の補償係数を適用するように構成されてもよい。様々な実施形態では、
例えば、粒子状物質質量濃度計算回路208は、粒子断面積、周囲温度、及び/又は周囲
湿度に少なくとも部分的に基づいて適切な補償係数を適用するように構成されてもよい。
様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、収集媒体106によって受
容された複数の粒子120の粒子のそれぞれの推定質量に基づいて、収集媒体によって受
容された複数の粒子120の推定集団質量を決定するように構成されてもよい。様々な実
施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、収集媒体106によって受容された
複数の粒子120の決定された集団質量に基づいて、流体体積内に存在する複数の粒子の
近似集団質量を決定するように構成されてもよい。様々な実施形態では、粒子状物質質量
濃度計算回路208は、流体体積内に存在する複数の粒子の近似集団質量に基づいて、流
体体積内の粒子状物質質量濃度を決定するように構成されてもよい。様々な実施形態では
、粒子状物質質量濃度計算回路208は、例えば、粒子収集効率及び検出確率因子などの
実験的非効率性を考慮するために、流体体積内の決定された粒子状物質質量濃度に1つ以
上のスケール係数を適用するように構成されてもよい。様々な実施形態では、適切なスケ
ール係数は、経験的データに基づいて決定されてもよい。
【0122】
また、粒子状物質質量濃度計算回路208は、収集媒体106を交換する必要がある
と判定するように構成されてもよい。例えば、様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度
計算回路208は、収集媒体106が最後に交換されて以降、閾値時間量が経過したこと
、収集媒体106内に存在する粒子の数が、所定の閾値数の粒子を上回ること、及び/又
は視野内の粒子被覆率の割合が、閾値粒子被覆率の割合を上回ること、を判定するように
構成されてもよい。
【0123】
更に、様々な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、粒子の決定され
た粒子質量に少なくとも部分的に基づいて、収集媒体106によって受容された複数の粒
子120のうちの1つ以上の粒子の粒子初期速度を決定するように構成されてもよく、こ
こで、粒子初期速度は、収集媒体106の受容面105における粒子の速度である。様々
な実施形態では、粒子状物質質量濃度計算回路208は、収集媒体106によって受容さ
れた複数の粒子120の粒子のうちの1つ以上に対応する決定された粒子初期速度データ
を、粒子タイプ識別回路207に送信するように構成されてもよい。
【0124】
流体組成センサ構成回路209は、流体組成センサの1つ以上の選択的に構成可能な
構成要素の選択的な構成を制御するように構成されたハードウェア又はハードウェアとソ
フトウェアとの組み合わせのいずれかとして具現化された装置又は回路であってもよい。
様々な実施形態では、流体組成センサ構成回路209は、本明細書に記載されるように、
流体組成センサを開いた構成と閉じた構成との間で構成してもよい。更に、様々な実施形
態では、流体組成センサ構成回路209は、本明細書に記載されるように、1つ以上の収
集媒体アセンブリの自動的な再構成を容易にしてもよい。様々な実施形態では、流体組成
センサ構成回路209は、開いた構成と閉じた構成との間で、流体組成センサの1つ以上
の収集媒体アセンブリ保管チャンバの排出扉及び/又は受容扉を選択的に構成してもよい
。更に、様々な実施形態では、流体組成センサ構成回路209は、流体組成センサのイン
パクタノズルを第1のノズル構成と第2のノズル構成との間で選択的に構成するように構
成されてもよい。例えば、流体組成センサ構成回路209は、本明細書に記載されるよう
に、インパクタノズルを、流体組成センサの粒子収集機能に対応する第1のノズル構成と
、流体組成センサの粒子分析機能に対応する第2のノズル構成との間で切り替えてもよい
【0125】
様々な実施形態では、装置10は、撮像装置データリポジトリ107と共に構成され
てもよいか、又は撮像装置データリポジトリ107と通信してもよい。撮像装置データリ
ポジトリ107は、少なくとも部分的にシステムのメモリ201に記憶されてもよい。い
くつかの実施形態では、撮像装置データリポジトリ107は、装置10から遠く離れてい
てもよいが、装置10と接続されている。撮像装置データリポジトリ107は、流体の1
つ以上の潜在的構成要素に関連する画像などの情報を含んでもよい。いくつかの実施形態
では、撮像装置データリポジトリ107及び/又は装置10と通信する他の類似の参照デ
ータベースは、粒子を識別するために使用される非画像情報を含んでもよい(例えば、蛍
光粒子の場合、分光計が、本明細書で論じられるように流体組成センサ100によって使
用されてもよく、装置10は、粒子を識別かつ/又は分類するためにスペクトル情報を受
信してもよい)。また、いくつかの実施形態では、装置10が最初に装置10を訓練する
ために撮像装置データリポジトリ107などの参照データベースを使用することができ、
その後は撮像装置データリポジトリ107又は他の参照データベースを参照することなく
粒子を識別かつ/又は分類する(例えば、システムは、通常の動作中に撮像装置データリ
ポジトリ107とアクティブに通信しなくてもよい)ように構成され得るように、装置1
0は、機械学習を使用して粒子を識別かつ/又は分類してもよい。
方法
【0126】
図4は、本明細書で論じるいくつかの実施形態による、流体粒子特性を検出するため
の例示的な方法400のブロック図を示す。
【0127】
ブロック402において、複数の粒子のうちの1つ以上の粒子は、流体体積を介して
収集媒体によって受容されてもよい。複数の粒子は、複数の粒子を含む流体体積から収集
媒体によって受容されてもよい。様々な実施形態では、収集媒体によって受容される複数
の粒子は、流体体積内に存在する複数の粒子を表してもよい。様々な実施形態では、流体
組成センサは、収集媒体を含んでもよく、流体体積が収集媒体と相互作用して得るように
、収集媒体の受容面に垂直な方向に、流体体積の少なくとも一部分を方向付けるように構
成されてもよい。
【0128】
更に、ブロック404において、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1
つ以上の粒子の画像がキャプチャされる。様々な実施形態では、収集媒体によって受容さ
れた複数の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像は、撮像装置によってキャプチャされても
よい。様々な実施形態では、撮像装置は、粒子分析の開始時に収集媒体内に存在する複数
の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像及び粒子分析の終了時に収集媒体内に存在する複数
の粒子のうちの1つ以上の粒子の画像の両方をキャプチャするように構成されてもよい。
画像を比較して、収集媒体内に存在する複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のうちのどれ
の粒子が、粒子分析中に収集媒体によって受容されたかを判定してもよい。様々な実施形
態では、撮像装置は、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子が
、撮像装置の指定された視野内にあるように、収集媒体に近接して流体組成センサ内に配
置されてもよい。様々な実施形態では、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの
1つ以上の粒子の画像は、例えば、レンズレスホログラフィ又は光学顕微鏡法などの1つ
以上の撮像技術を使用してキャプチャされてもよい。様々な実施形態では、粒子画像は、
ホログラフィ画像再構成を含んでもよい。
【0129】
ブロック406において、収集媒体内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞ
れの粒子嵌入深度が決定される。収集媒体によって受容された粒子の粒子嵌入深度は、粒
子が収集媒体内に埋め込まれている深度によって定義されてもよい。様々な実施形態では
、収集媒体内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子嵌入深度は、撮像装
置によってキャプチャされた画像を使用して決定されてもよい。様々な実施形態では、収
集媒体内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子嵌入深度は、測定焦点深
度、撮像装置と透明基板との間の距離、透明基板の厚さ、及び収集媒体厚さに基づいて決
定されてもよく、ここで、焦点深度は、撮像装置と粒子との間の距離である。粒子の焦点
深度は、撮像装置と粒子との間の距離として定義されてもよい。様々な実施形態では、収
集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの焦点深度は、
計算手法(例えば、角スペクトル伝搬)及び/又は機械的手法(例えば、オプトメカニカ
ル調整)などの1つ以上の結像技術を使用して決定されてもよい。様々な実施形態では、
収集媒体内の複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの嵌入深度は、収集媒体厚さ
、透明基板厚さ、及び透明基板と撮像装置との間の距離の合計から、それぞれの粒子の測
定焦点深度を差し引くことによって計算されてもよい。
【0130】
ブロック408において、流体体積内に存在する複数の粒子の近似集団質量は、複数
の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子嵌入深度に少なくとも部分的に基づいて
決定される。様々な実施形態では、それぞれの粒子のそれぞれ対応して決定された粒子嵌
入深度は、複数の粒子のそれぞれの粒子のそれぞれ対応する質量を推定するために使用さ
れてもよい。様々な実施形態では、所与の収集媒体タイプの粒子の初期運動量に粒子嵌入
深度を相関させる、粒子嵌入深度-運動量ルックアップテーブル内のデータに基づいて、
粒子嵌入深度データ及び測定された粒径データを使用して、粒子が収集媒体によって受容
される前のそれぞれの粒子の初期運動量を決定してもよい。粒子の運動量は、粒子の質量
に粒子の速度を掛けたものに等しいという、運動量、速度、及び質量の間の既知の関係と
、それぞれの粒子の既知の速度、すなわち、流体体積の空気流速度に基づく制御された値
と、を用いて、粒子のそれぞれの推定質量を決定してもよい。様々な実施形態では、粒子
に関連する粒子条件及び周囲環境に関連する周囲条件のうちの1つ又は両方を考慮するた
めに、1つ以上の補償係数は、粒子のそれぞれの推定質量に適用されてもよい。様々な実
施形態では、例えば、適切な補償係数は、粒子断面積、周囲温度、及び/又は周囲湿度に
少なくとも部分的に基づいて適用されてもよい。様々な実施形態では、複数の粒子のそれ
ぞれの粒子のそれぞれ対応する推定質量を使用して、収集媒体によって受容された複数の
粒子の集団質量を決定してもよい。様々な実施形態では、収集媒体によって受容された複
数の粒子の決定された集団質量を使用して、流体体積内に存在する複数の粒子の集団質量
を近似してもよい。様々な実施形態では、流体体積内に存在する複数の粒子の近似集団質
量を使用して、流体体積内の粒子状物質質量濃度を推定してもよい。様々な実施形態では
、1つ以上のスケール係数は、例えば、粒子収集効率及び検出確率因子などの実験的非効
率性を考慮するために、流体体積内の決定された粒子状物質質量濃度に適用されてもよい
。様々な実施形態では、適切なスケール係数は、経験的データに基づいて決定されてもよ
い。
【0131】
ブロック410において、補償係数は、粒子断面積、周囲温度、及び周囲湿度のうち
の1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、流体体積内に存在する複数の粒子の近似集団
質量に適用されてもよい。様々な実施形態では、粒子に関連する粒子条件及び周囲環境に
関連する周囲条件のうちの1つ又は両方を考慮するために、補償係数は、粒子のそれぞれ
の推定質量に適用されてもよい。様々な実施形態では、例えば、粒子断面積を考慮するた
めに補償係数を粒子の推定質量に適用してもよく、これは、より大きな粒子断面積は、収
集媒体内でより迅速に運動エネルギーを分散させることによって粒子嵌入深度を減少させ
ることとなるためである。様々な実施形態では、周囲温度及び/又は周囲湿度を考慮する
ために、補償係数を粒子の推定質量に適用してもよく、これは、周囲温度及び周囲湿度の
両方は、収集媒体の粘度に影響を及ぼし、したがって、粒子嵌入深度に影響を及ぼすから
である。様々な実施形態では、周囲温度及び湿度は、装置又は装置に温度データ及び湿度
データを送信するように構成された1つ以上のリモートセンサのいずれかによって測定さ
れてもよい。
【0132】
ブロック412において、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上
の粒子のそれぞれの粒径が決定されてもよい。様々な実施形態では、1つ以上の粒子のそ
れぞれの粒径は、キャプチャ粒子画像に基づいて決定されてもよい。様々な実施形態では
、約0.3~約100マイクロメートル(例えば、2.5マイクロメートル)の直径を有
する粒子の粒径、及び例えば、PM10、PM4、PM2.5、又はPM1などのサイズ
カテゴリが決定されてもよい。様々な実施形態では、粒径データは、粒子断面積データを
含んでもよい。
【0133】
ブロック414において、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上
の粒子のそれぞれの粒子タイプは、1つ以上の機械学習技術を使用して決定されてもよい
。様々な実施形態では、複数の粒子のうちの1つ以上の粒子のそれぞれの粒子タイプを決
定するために使用される1つ以上の機械学習技術は、1つ以上の粒子のキャプチャ粒子画
像、粒径データ、及び/又は1つ以上の粒子に関連する任意の他のデータを分析すること
を含んでもよい。いくつかの実施形態では、機械学習技術は、粒子を識別かつ/又は分類
するために使用されてもよい。様々な実施形態では、様々な粒子データを含む参照画像デ
ータベースを使用して、最初に機械学習装置を訓練してもよく、次いで、機械学習装置を
利用して、画像データベース又は他の参照データベースを参照することなく粒子を識別か
つ/又は分類してもよい。
【0134】
ブロック416において、収集媒体によって受容された複数の粒子のうちの1つ以上
の粒子のそれぞれの粒子密度は、1つ以上の粒子のそれぞれの粒子嵌入深度に少なくとも
部分的に基づいて決定されてもよい。様々な実施形態では、粒子の粒子密度は、粒子嵌入
深度、推定粒子質量、粒子タイプ、及び粒径データのうちの1つ以上に少なくとも部分的
に基づいて決定されてもよい。
【0135】
様々な実施形態では、本明細書に記載される方法は、本明細書に記載されるように、
収集媒体を交換することを更に含んでもよい。様々な実施形態では、収集媒体は、例えば
、経過した時間、受容した粒子の数、及び/又は視野内の粒子被覆率の割合などの1つ以
上のパラメータに基づいて交換されてもよい。
結論
【0136】
上述の説明及び関連する図面に示される教示の利益を有する多くの修正及び他の実施
形態が、本開示の属する分野における当業者に想到されるであろう。したがって、本開示
は、開示される特定の実施形態に限定されるものではないこと、並びに修正及び他の実施
形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。特定
の用語が本明細書で用いられているが、これらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用され
、限定の目的では使用されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図18D
図19A
図19B
図19C
図20A
図20B