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特許7389198チケット提供方法及びチケット提供システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-20
(45)【発行日】2023-11-29
(54)【発明の名称】チケット提供方法及びチケット提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20231121BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231121BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022145192
(22)【出願日】2022-09-13
(62)【分割の表示】P 2019000768の分割
【原出願日】2018-06-01
(65)【公開番号】P2022168244
(43)【公開日】2022-11-04
【審査請求日】2022-10-05
(31)【優先権主張番号】P 2017115963
(32)【優先日】2017-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 第30条第2項適用、平成29年5月10日においてhttps://itunes.apple.com/app/id1175974437及びhttps://play.google.com/store/apps/details?id=jp.lhe.ebilletで掲載
(73)【特許権者】
【識別番号】307007236
【氏名又は名称】株式会社ローソンエンタテインメント
(73)【特許権者】
【識別番号】507039084
【氏名又は名称】株式会社テンダ
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】平山 福也
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 宏司
(72)【発明者】
【氏名】迎 眞人
(72)【発明者】
【氏名】奥野 倫也
(72)【発明者】
【氏名】藤本 太一
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-087862(JP,A)
【文献】特表2009-516242(JP,A)
【文献】特開2002-203161(JP,A)
【文献】特開2016-058053(JP,A)
【文献】特開平10-162176(JP,A)
【文献】国際公開第2014/174157(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第01739588(EP,A1)
【文献】中国特許出願公開第106503823(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チケット提供装置が、チケット購入用電話番号と、携帯端末に固有の端末固有情報又は前記端末固有情報に関連付けられたトークンと、を前記携帯端末に通知するステップと、
前記携帯端末が、前記端末固有情報又は前記トークンを含む、前記チケット購入用電話番号に宛てたショートメールを送信するための画面を表示する表示ステップと、
前記チケット提供装置が、前記携帯端末から前記チケット購入用電話番号に宛てて送信された前記ショートメールに含まれる前記端末固有情報又は前記トークンを受信した後に、前記ショートメールの送信元の電話番号である端末電話番号が、予約済電子チケットに関連付けて予め記憶媒体に記憶された予約電話番号と一致していると判定したことを条件として、前記ショートメールに含まれていた前記端末固有情報を有する前記携帯端末又は前記トークンに対応する前記端末固有情報を有する前記携帯端末に対して前記予約済電子チケットを提供する提供ステップと、
を有するチケット提供方法。
【請求項2】
前記携帯端末が、前記ショートメールを送信するための画面において前記携帯端末のユーザの所定の操作を受けた後に、前記端末電話番号が前記予約電話番号と一致しているか否かを判定するための認証要求を行うための操作画面を表示するステップをさらに有する、
請求項1に記載のチケット提供方法。
【請求項3】
前記チケット提供装置が、前記端末電話番号が前記予約電話番号と一致しているか否かを判定した後に、前記チケット提供装置から前記携帯端末にセッションIDを送信するステップをさらに有し、
前記提供ステップにおいて、前記チケット提供装置が、前記セッションIDを含み、かつ電子チケットを要求するメッセージを前記携帯端末から受信したことを条件として、前記チケット提供装置が作成した電子チケットを前記携帯端末に提供する、
請求項1又は2に記載のチケット提供方法。
【請求項4】
前記表示ステップと前記提供ステップとの間に、前記携帯端末が、前記予約済電子チケットを取得するために用いられるアプリケーションソフトウェアを特定するためのアプリケーション特定情報をさらに含む前記ショートメールを送信する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のチケット提供方法。
【請求項5】
前記表示ステップの後に、前記チケット購入用電話番号に対応する中継装置が、前記ショートメールから前記端末固有情報又は前記トークンを抽出し、抽出した前記端末固有情報又は前記トークンを前記チケット提供装置に送信するステップをさらに有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載のチケット提供方法。
【請求項6】
前記携帯端末に通知するステップの前に、
前記携帯端末において前記予約済電子チケットを取得するために用いられるアプリケーションソフトウェアが起動されたことを示す起動通知メッセージを前記携帯端末から前記チケット提供装置に送信するステップと、
前記チケット提供装置が、前記起動通知メッセージを受信したことに応じて前記端末固有情報を作成して前記記憶媒体に記憶させるステップと、
をさらに有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載のチケット提供方法。
【請求項7】
前記端末固有情報を作成するステップにおいて、同一の前記携帯端末に対して過去に作成した前記端末固有情報が前記記憶媒体に記憶されている場合、前記記憶媒体に記憶されている前記端末固有情報を消去して、新たな前記端末固有情報を作成する、
請求項6に記載のチケット提供方法。
【請求項8】
前記提供ステップにおいて、前記チケット提供装置が前記端末固有情報又は前記トークンを前記携帯端末に送信してから所定の時間が経過するまでの間に前記ショートメールが送信されたことを条件として、前記予約済電子チケットを前記携帯端末に提供する、
請求項1から7のいずれか一項に記載のチケット提供方法。
【請求項9】
前記携帯端末に通知するステップの前に実行するステップとして、
チケットの予約を受け付けるチケット予約装置がチケットの予約を要求するチケット予約要求を情報入力装置から取得する取得ステップと、
前記チケット予約装置が前記取得ステップにおいて取得した前記チケット予約要求に前記予約電話番号が関連付けられていない場合に、前記情報入力装置に対し、前記予約電話番号を要求する要求ステップと、
前記要求ステップの後に、前記情報入力装置から前記予約電話番号を受信する番号受信ステップと、
をさらに有する、
請求項1から8のいずれか一項に記載のチケット提供方法。
【請求項10】
チケット提供装置と、前記チケット提供装置と通信可能な携帯端末と、を備え、
前記チケット提供装置が、
チケット購入用電話番号と、携帯端末に固有の端末固有情報又は前記端末固有情報に関連付けられたトークンと、を前記携帯端末に通知する通知部と、
前記チケット提供装置が、前記携帯端末から前記チケット購入用電話番号に宛てて送信されたショートメールに含まれる前記端末固有情報又は前記トークンを受信した後に、前記ショートメールの送信元の電話番号である端末電話番号が、予約済電子チケットに関連付けて予め記憶媒体に記憶された予約電話番号と一致していると判定したことを条件として、前記ショートメールに含まれていた前記端末固有情報を有する前記携帯端末又は前記トークンに対応する前記端末固有情報を有する前記携帯端末に対して前記予約済電子チケットを提供する提供部と、
を有し、
前記携帯端末が、前記端末固有情報又は前記端末固有情報に関連付けられたトークンを含む、前記チケット購入用電話番号に宛てた前記ショートメールを送信するための画面を表示する表示部を有する、
チケット提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末で表示可能な電子チケットを提供するためのチケット提供方法、チケット提供装置及び携帯端末用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、イベントに参加するためのチケットを携帯端末に配信する技術が知られている。特許文献1には、携帯端末の電話番号を取得し、取得した電話番号を埋め込んだチケット画像を携帯端末に配信するチケット販売装置が開示されている。携帯端末のユーザがチケットを使って入場する際に、携帯端末は、チケット画像と電話番号を入場管理装置に送信する。入場管理装置は、チケット画像に埋め込まれた電話番号と携帯端末から送信された電話番号とが一致している場合に入場を許可する。このようにすることで、チケットを購入したユーザ自身がチケットを使用する場合にのみ入場が許可され、チケットの複製による不正使用が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-094468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のチケット販売装置は、チケットを購入するユーザの携帯端末の電話番号を取得する必要がある。チケット販売装置が携帯端末の電話番号を取得するためには、携帯端末にインストールされたアプリケーションソフトウェアからチケット販売装置に対して電話番号を送信することが想定される。しかしながら、携帯端末のOS(Operating System)が、携帯端末の電話番号をアプリケーションソフトウェアに出力しない場合、アプリケーションソフトウェアはチケット販売装置に対して、電話番号のように、携帯端末の所有者を特定するための情報を送信することができなかった。したがって、チケット販売装置が携帯端末の電話番号を取得できない場合があるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、電子チケットを提供する装置が、携帯端末の電話番号に基づいて電子チケットを提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様のチケット提供方法は、電子チケットを提供するチケット提供装置が、電子チケットの予約時に設定された携帯端末の電話番号である予約電話番号に対応する予約済電子チケットを作成して記憶媒体に記憶させる作成ステップと、前記携帯端末において、前記予約済電子チケットを取得するために用いられるアプリケーションソフトウェアが起動すると、前記チケット提供装置から前記携帯端末に対して、チケット購入用電話番号と、前記携帯端末に固有の端末固有情報又は前記端末固有情報に関連付けられたトークンとを通知する情報通知ステップと、前記携帯端末から前記チケット購入用電話番号に宛てて、前記端末固有情報又は前記トークンを含むショートメールを送信する送信ステップと、前記チケット提供装置が、前記ショートメールの送信元の電話番号である端末電話番号が、前記記憶媒体に記憶された前記予約済電子チケットに関連付けられた前記予約電話番号と一致していると判定したことを条件として、前記ショートメールに含まれていた前記端末固有情報を有する前記携帯端末又は前記トークンに対応する前記端末固有情報を有する前記携帯端末に対して前記予約済電子チケットを提供する提供ステップと、を有する。
【0007】
上記のチケット提供方法は、前記携帯端末が前記送信ステップを実行してから所定の時間が経過した後に、前記携帯端末が、前記端末電話番号が前記予約電話番号と一致しているか否かを判定するための認証要求を行うための操作画面を表示するステップをさらに有してもよい。
【0008】
また、上記のチケット提供方法は、前記チケット提供装置が、前記端末電話番号が前記予約電話番号と一致しているか否かを判定した後に、前記チケット提供装置から前記携帯端末にセッションIDを送信するステップをさらに有し、前記提供ステップにおいて、前記チケット提供装置が、前記セッションIDを含み、かつ電子チケットを要求するメッセージを前記携帯端末から受信したことを条件として、前記チケット提供装置が作成した電子チケットを前記携帯端末に提供してもよい。
【0009】
また、前記送信ステップにおいて、前記アプリケーションソフトウェアを特定するためのアプリケーション特定情報をさらに含む前記ショートメールを送信してもよい。
【0010】
また、前記送信ステップの後に、前記チケット購入用電話番号に対応する中継装置が、前記ショートメールから前記端末電話番号及び前記端末固有情報又は前記トークンを抽出し、抽出した前記端末電話番号及び前記トークンを前記チケット提供装置に送信するステップをさらに有してもよい。
【0011】
また、上記のチケット提供方法は、前記情報通知ステップの前に、前記アプリケーションソフトウェアが起動されたことを示す起動通知メッセージを前記携帯端末から前記チケット提供装置に送信するステップと、前記チケット提供装置が、前記起動通知メッセージを受信したことに応じて前記端末固有情報を作成して前記記憶媒体に記憶させるステップと、をさらに有してもよい。
【0012】
また、前記端末固有情報を作成するステップにおいて、同一の前記携帯端末に対して過去に作成した前記端末固有情報が前記記憶媒体に記憶されている場合、前記記憶媒体に記憶されている前記端末固有情報を消去して、新たな前記端末固有情報を作成してもよい。
【0013】
前記提供ステップにおいて、前記情報通知ステップにおいて前記端末固有情報又は前記トークンを前記携帯端末に送信してから所定の時間が経過するまでの間に前記ショートメールが送信されたことを条件として、前記予約済電子チケットを前記携帯端末に提供してもよい。
【0014】
前記作成ステップの前に実行するステップとして、チケットの予約を受け付けるチケット予約装置がチケットの予約を要求するチケット予約要求を情報入力装置から取得する取得ステップと、前記チケット予約装置が前記取得ステップにおいて取得した前記チケット予約要求に前記予約電話番号が関連付けられていない場合に、前記情報入力装置に対し、前記予約電話番号を要求する要求ステップと、前記要求ステップの後に、前記情報入力装置から前記予約電話番号を受信する番号受信ステップと、をさらに有してもよい。
【0015】
前記作成ステップの前に実行するステップとして、認証コードを中継装置へ送信する第1コード送信ステップと、前記認証コードを受信した前記中継装置が、前記予約電話番号に宛てて、当該認証コードを含むショートメールを送信する第2コード送信ステップと、をさらに有し、前記作成ステップでは、前記チケット提供装置は、前記中継装置が前記予約電話番号に宛てて送信した前記認証コードと一致する認証コードを前記携帯端末から前記チケット予約装置が受信した後に、前記予約電話番号に対応する予約済電子チケットを作成して記憶媒体に記憶させてもよい。
【0016】
本発明の第2の態様のチケット提供方法は、電子チケットを提供するチケット提供装置が、電子チケットの予約時に設定された携帯端末の電話番号である予約電話番号に対応する予約済電子チケットを作成して記憶媒体に記憶させる作成ステップと、前記携帯端末において、前記予約済電子チケットを取得するために用いられるアプリケーションソフトウェアが起動すると、前記チケット提供装置から前記携帯端末に対して、チケット購入用電話番号と、前記携帯端末に固有の端末固有情報又は前記端末固有情報に関連付けられたトークンとを通知する情報通知ステップと、前記携帯端末から前記チケット購入用電話番号に宛てて電話発信する発信ステップと、前記発信ステップの後に、前記端末固有情報又は前記トークンに対応するトーン信号を前記チケット購入用電話番号に対応する装置に送信する送信ステップと、前記チケット提供装置が、前記電話発信の発信元の電話番号である端末電話番号が、前記記憶媒体に記憶された前記予約済電子チケットに関連付けられた前記予約電話番号と一致していると判定したことを条件として、前記送信ステップにおいて送信された前記端末固有情報を有する前記携帯端末又は前記トークンに対応する前記端末固有情報を有する前記携帯端末に対して前記予約済電子チケットを提供する提供ステップと、を有する。
【0017】
本発明の第3の態様のチケット提供装置は、電子チケットの予約時に設定された携帯端末の電話番号である予約電話番号に関連付けて電子チケットの予約要求を取得する予約要求取得部と、前記予約電話番号に関連付けて予約済電子チケットを作成し、作成した前記予約済電子チケットを記憶部に記憶させる作成部と、前記携帯端末からメッセージを取得するメッセージ取得部と、前記メッセージ取得部が前記予約済電子チケットの要求メッセージを取得したことに応じて、チケット購入用電話番号と、前記携帯端末に固有の端末固有情報又は前記端末固有情報に関連付けられたトークンとを前記携帯端末に通知する通知部と、前記携帯端末から前記チケット購入用電話番号に宛てて送信されたショートメールの送信元の電話番号である端末電話番号が、前記記憶部に記憶された前記予約済電子チケットに関連付けられた前記予約電話番号と一致していると判定されたことを条件として、前記ショートメールに含まれていた前記端末固有情報を有する前記携帯端末又は前記トークンに対応する前記端末固有情報を有する前記携帯端末に対して前記予約済電子チケットを提供する提供部と、を有する。
【0018】
本発明の第4の態様の携帯端末用プログラムは、携帯端末が有するプロセッサを、予約済電子チケットを取得する動作を開始したことを通知するメッセージをチケット提供装置に送信する送信制御部、チケット購入用電話番号と、前記携帯端末に固有の端末固有情報又は前記端末固有情報に関連付けられたトークンとを前記チケット提供装置から受信する受信制御部、及び情報を表示部に表示させる表示制御部として機能させ、前記送信制御部は、前記チケット購入用電話番号宛てに、前記携帯端末の電話番号及び前記端末固有情報を有する前記携帯端末又は前記トークンを含むショートメールを送信し、前記受信制御部は、前記送信制御部が前記ショートメールを送信した後に、前記携帯端末の電話番号及び前記端末固有情報に関連付けられた前記予約済電子チケットを前記チケット提供装置から受信し、前記表示制御部は、前記予約済電子チケットを前記表示部に表示させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、電子チケットを提供する装置が、携帯端末の電話番号に基づいて電子チケットを提供できるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1実施形態のチケット提供システムの概要を説明するための図である。
図2】携帯端末の構成を示す図である。
図3】チケット提供装置の構成を示す図である。
図4】チケット管理データベースの一例を示す図である。
図5】予約済電子チケットを取得するためのアプリケーションソフトウェアが表示する画面の遷移を示す図である。
図6】携帯端末と、チケット提供装置と、中継装置との間の処理の流れを示すシーケンス図である。
図7】第2実施形態のチケット提供システムの概要を説明するための図である。
図8】携帯端末と、チケット提供装置と、中継装置との間の処理の流れを示すシーケンス図である。
図9】チケット提供システムの概要を説明するための図である。
図10】チケット提供装置の構成を示す図である。
図11】チケット予約装置の構成を示す図である。
図12】コンピュータと、携帯端末と、中継装置と、チケット予約装置との間の処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<第1実施形態>
[チケット提供システムS1の概要]
図1は、第1実施形態のチケット提供システムS1の概要を説明するための図である。図1においては、コンピュータ1と、携帯端末2と、チケット提供装置3と、中継装置4とが示されている。コンピュータ1は、ユーザが携帯端末2で表示可能な電子チケットを購入するための各種の情報を入力する情報入力装置である。電子チケットは、何らかの商品又はサービスの提供を受ける資格を有することを示す電子化された情報である。
【0022】
携帯端末2、チケット提供装置3及び中継装置4は、コンピュータ1から電子チケットの予約を受け付けて、携帯端末2に電子チケットを表示させるチケット提供システムS1を構成する。携帯端末2は、例えばスマートフォン又はタブレット端末であり、携帯電話網又はWi-Fi(登録商標)の無線通信回線及びインターネット等のネットワークを介して、チケット提供装置3及び中継装置4との間でデータを送受信する。
【0023】
チケット提供装置3は、携帯端末2及び中継装置4との間でデータを送受信することができるサーバである。中継装置4は、携帯端末2及びチケット提供装置3との間でデータを送受信することができるサーバである。本実施の形態では、チケット提供装置3と中継装置4とが異なるサーバである場合について説明するが、チケット提供装置3と中継装置4とが一体のサーバにより構成されていてもよい。
以下、図1を参照しながら、電子チケットを購入するユーザが電子チケットを予約してから電子チケットを使用できるようになるまでの流れを説明する。
【0024】
まず、ユーザは、コンピュータ1において電子チケットを購入するための操作を行う。具体的には、ユーザは、コンピュータ1において、購入する電子チケットの種別と、電子チケットを表示させる携帯端末2の電話番号、及び決済方法を入力する。コンピュータ1は、チケットの予約を要求するチケット予約要求をチケット提供装置3に送信する(図1における(1))。チケット予約要求は、入力された電子チケットの種別、携帯端末2の電話番号、及び決済に関する情報を含む。
【0025】
チケット提供装置3は、コンピュータ1からチケット予約要求を受信すると、コンピュータ1において入力された予約電話番号に関連付けて予約済電子チケットのデータを作成し、記憶媒体に記憶させる。予約済電子チケットは、チケット予約要求に含まれている電子チケットの種別に対応する電子チケットである。チケット提供装置3は、予約済電子チケットを記憶媒体に記憶させると、電子チケットの予約が完了したことを示す予約完了通知をコンピュータ1に送信する(図1における(2))。
【0026】
その後、予約済電子チケットを使用する時に、ユーザは、予約済電子チケットを取得するためのアプリケーションソフトウェアを携帯端末2において起動することにより、携帯端末2に予約済電子チケットを表示させることができる。以下、ユーザが予約済電子チケットを入手するまでの手順について説明する。
【0027】
ユーザがアプリケーションソフトウェアを起動すると、携帯端末2は、チケット提供装置3に対して起動通知メッセージを送信する(図1における(3))。チケット提供装置3は、起動通知メッセージを受信すると、携帯端末2に固有の端末固有情報(以下、端末固有IDという)を作成する。端末固有IDは、例えば英数字及びアルファベットにより構成された8桁の文字列であり、チケット提供装置3が起動通知メッセージを受けるたびに携帯端末2に割り当てられる。チケット提供装置3は、作成した端末固有IDを携帯端末2に通知する(図1における(4))。チケット提供装置3が、起動通知メッセージを受けるたびに端末固有IDを携帯端末2に通知することにより、ユーザが携帯端末2を機種変更したとしても、ユーザは、機種変更後の携帯端末2を用いて電子チケットを取得することができる。
【0028】
続いて、携帯端末2は、端末固有IDを正常に受信したことを通知するために、端末固有IDをチケット提供装置3に送信する(図1における(5))。チケット提供装置3は、携帯端末2から端末固有IDを受信すると、携帯端末2を認証するために使用される文字列であるトークンを作成する。トークンは、端末固有IDに基づいて作成され、例えば英数字及びアルファベットにより構成された20桁の文字列である。チケット提供装置3は、携帯端末2に対して、チケット購入用電話番号と、携帯端末2に固有の端末固有IDに関連付けられたトークンとを通知する(図1における(6))。チケット購入用電話番号は、携帯端末2が、予約済電子チケットに関連付けられた予約電話番号と同一の電話番号を有する携帯端末であることを認証するために用いられる情報を取得する中継装置4の電話番号である。
【0029】
携帯端末2は、チケット購入用電話番号及びトークンを受信すると、チケット購入用電話番号に宛てて、トークンの文字列を本文とするショートメールを送信する(図1における(7))。ショートメールは、電話番号を用いてメッセージをやり取りできるショートメッセージサービス(SMS)で送信可能なメッセージである。携帯端末2が送信するショートメールにおいては、本文にトークンが含まれている。
【0030】
中継装置4は、携帯端末2からショートメールを受信すると、本文からトークンを抽出するとともに、ショートメールの送信元である携帯端末2の電話番号を特定する。中継装置4は、抽出したトークン、及び特定した電話番号(以下、端末電話番号という)をチケット提供装置3に対して送信する(図1における(8))。中継装置4は、例えば、チケット提供装置3がアクセス可能な所定のURL(Uniform Resource Locator)に宛ててトークン及び端末電話番号を送信する。
【0031】
チケット提供装置3は、トークン及び端末電話番号を受信した後に携帯端末2から認証要求を受信すると(図1における(9))、ショートメールに含まれる端末電話番号が、記憶媒体に記憶された予約済電子チケットに関連付けられた予約電話番号と一致しているかを判定することにより、携帯端末2を認証する(図1における(10))。チケット提供装置3は、端末電話番号が予約電話番号と一致していると判定したことを条件として、トークンに対応する端末固有IDの携帯端末2に予約済電子チケットを提供する(図1における(11))。
【0032】
なお、チケット提供装置3における認証が完了した後に、チケット提供装置3は、予約済電子チケットを送信するために用いられるセッションIDを携帯端末2に提供してもよい。この場合、携帯端末2は、セッションIDを含むメッセージをチケット提供装置3に送信することにより、予約済電子チケットを取得することができる。
また、上記の説明においては、ユーザがコンピュータ1においてチケットを予約する場合を例示したが、ユーザが携帯端末2においてチケットを予約してもよい。
以下、携帯端末2及びチケット提供装置3の構成について詳細に説明する。
【0033】
[携帯端末2の構成]
図2は、携帯端末2の構成を示す図である。携帯端末2は、表示部21と、操作部22と、通信部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。
【0034】
表示部21は、ディスプレイである。表示部21は、制御部25の制御に基づいて、チケット提供装置3から電子チケットの提供を受けるためのアプリケーションソフトウェアの操作画面を表示する。また、表示部21は、チケット提供装置3から提供された電子チケットを表示する。
【0035】
操作部22は、例えば表示部21に重ねて設けられたタッチパネルである。操作部22は、ユーザがタッチした座標を制御部25に通知する。
【0036】
通信部23は、チケット提供装置3及び中継装置4との間でデータを送受信するための通信インターフェースである。通信部23は、携帯電話網やWi-Fiアクセスポイントに接続するための無線通信モジュールを含んでいる。
【0037】
記憶部24は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んでいる。記憶部24は、制御部25が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部24は、チケット提供装置3から提供されたチケット購入用電話番号、トークン、及び電子チケットを記憶する。
【0038】
制御部25は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部25は、記憶部24に記憶されたプログラムを実行することにより、送信制御部251、受信制御部252及び表示制御部253として機能する。
【0039】
送信制御部251は、ユーザが操作部22を操作して、電子チケットを取得するためのアプリケーションソフトウェアを起動すると、通信部23を介して、予約済電子チケットを取得する動作を開始したことを通知する起動通知メッセージをチケット提供装置3に送信する。また、送信制御部251は、受信制御部252が、チケット提供装置3からチケット購入用電話番号及びトークンを受信すると、チケット購入用電話番号宛てに、受信したトークンを含むショートメールを送信する。
【0040】
送信制御部251は、アプリケーションソフトウェアを特定するためのアプリケーション特定情報をさらに含むショートメールを送信してもよい。このようにすることで、ショートメールを受信した中継装置4が、電子チケットを取得するためのアプリケーションソフトウェアからのショートメールであることを認識し、電子チケットを取得するために必要な処理を実行することが可能になる。
【0041】
受信制御部252は、チケット購入用電話番号と、携帯端末2に固有の端末固有IDに関連付けられたトークンとをチケット提供装置3から受信する。また、受信制御部252は、送信制御部251がショートメールを送信した後に、携帯端末2の電話番号に関連付けられた予約済電子チケットをチケット提供装置3から受信する。
【0042】
表示制御部253は、表示部21にテキスト又は画像等の各種の情報を表示させる。表示制御部253は、例えば、電子チケットを取得するためのアプリケーションソフトウェアの操作画面を表示部21に表示させる。また、表示制御部253は、受信制御部252が受信した予約済電子チケットを表示部21に表示させる。
【0043】
[チケット提供装置3の構成]
図3は、チケット提供装置3の構成を示す図である。チケット提供装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有する。制御部33は、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、予約要求取得部331、作成部332、メッセージ取得部333、通知部334、判定部335、及び提供部336として機能する。
【0044】
通信部31は、インターネット等のネットワークに接続するための通信インターフェースであり、例えばLAN(Local Area Network)を含んでいる。通信部31は、携帯端末2及び中継装置4から受信したデータを制御部33に入力し、制御部33から入力されたデータを携帯端末2又は中継装置4に送信する。
【0045】
記憶部32は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体を含む。記憶部32は、制御部33が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部32は、予約済電子チケットを管理するためのチケット管理データベースを記憶している。
【0046】
図4は、チケット管理データベースの一例を示す図である。図4(a)は、電子チケットの予約が行われているが、予約済電子チケットが携帯端末2に提供されていない状態のチケット管理データベースを示している。図4(b)は、予約済電子チケットのうちの一部が携帯端末2に提供された状態のチケット管理データベースを示している。
【0047】
チケット管理データベースにおいては、電子チケットの種別を特定するためのチケット種別と、コンピュータ1において予約時に設定された携帯端末2の電話番号である予約電話番号と、提供済フラグとが関連付けられている。提供済フラグは、予約済電子チケットの携帯端末2への提供が完了したか否かを示しており、提供済フラグが「1」の場合、予約済電子チケットが携帯端末2に提供されたことを示している。
【0048】
図3に戻り、制御部33の各部の構成について説明する。
予約要求取得部331は、電子チケットの予約時に設定された携帯端末2の電話番号である予約電話番号を含む、電子チケットの予約要求をコンピュータ1から取得する。予約要求取得部331は、取得した予約要求を作成部332に通知する。
【0049】
作成部332は、予約要求取得部331から予約要求の通知を受けると、予約電話番号に関連付けて予約済電子チケットを作成し、作成した予約済電子チケットを記憶部32に記憶させる。具体的には、作成部332は、予約要求に含まれている電子チケットの種別と予約電話番号とを関連付けたデータを作成し、図4(a)に示したチケット管理データベースに登録する。
【0050】
メッセージ取得部333は、携帯端末2からの各種のメッセージを取得する。例えば、メッセージ取得部333は、携帯端末2において電子チケットを取得するためのアプリケーションソフトウェアが起動したことを通知する起動通知メッセージを取得する。また、メッセージ取得部333は、携帯端末2が予約電話番号に対応する携帯端末であるか否かの認証を行うことを要求する認証要求メッセージを取得する。メッセージ取得部333は、起動通知メッセージを取得したことを通知部334に通知する。また、メッセージ取得部333は、認証要求メッセージを取得したことを判定部335に通知する。
【0051】
通知部334は、メッセージ取得部333が起動通知メッセージを取得したことに応じて、携帯端末2に固有の端末固有IDを作成し、作成した端末固有IDを記憶部32に記憶させる。通知部334は、同一の携帯端末2に対して過去に作成した端末固有IDが記憶部32に記憶されている場合、記憶部32に記憶されている端末固有IDを消去して、新たな端末固有IDを作成する。通知部334は、起動通知メッセージを送信した携帯端末2が過去に端末固有IDを作成した携帯端末2と同一であるかを、例えば起動通知メッセージに含まれているMACアドレスに基づいて判定することができる。このようにすることで、同一の携帯端末2に対して複数の端末固有IDを割り当ててしまい、複数の電子チケットを提供してしまうことを防止できる。
【0052】
通知部334は、通信部31を介して、作成した端末固有IDを携帯端末2に通知する。また、通知部334は、端末固有IDに関連付けられたトークンを作成する。通知部334は、例えば、起動通知メッセージを受けた時刻と端末固有IDとに基づいて、端末固有IDよりも長いトークンを作成する。通知部334が、端末固有IDよりも長い文字列のトークンを作成することにより、端末固有IDの数よりも多くのトークンを使用することが可能になる。通知部334は、チケット購入用電話番号及びトークンを携帯端末2に通知する。
【0053】
判定部335は、中継装置4から、中継装置4が受信したショートメールの送信元の携帯端末2の電話番号である端末電話番号と、ショートメールに含まれていたトークンとを取得する。判定部335は、メッセージ取得部333から、認証要求メッセージを取得したことの通知を受けると、認証処理を実行する。具体的には、判定部335は、ショートメールを送信した携帯端末2の端末電話番号が、記憶部32に記憶された予約済電子チケットに関連付けられた予約電話番号と一致しているかを判定する。
【0054】
判定部335は、端末電話番号が予約電話番号と一致している場合、中継装置4から取得したトークンに関連付けられた端末固有IDを有する携帯端末2に予約済電子チケットを提供することを提供部336に許可する。判定部335は、端末電話番号が予約電話番号と一致していない場合、中継装置4から取得したトークンに関連付けられた端末固有IDを有する携帯端末2に提供部336が予約済電子チケットを提供することを禁止する。
【0055】
なお、トークンには有効期間が設定されていてもよい。具体的には、判定部335は、通知部334がトークンを携帯端末2に送信してから所定の時間が経過するまでの間にショートメールが送信されたことを条件として、予約済電子チケットを携帯端末2に送信する。例えば、判定部335は、予約済電子チケットを使用可能な期間をトークンの有効期間とする。このようにすることで、通知部334は、有効期間が経過した後に、同じトークンを再利用することが可能になるので、使用可能なトークンの数が不足することを防止できる。
【0056】
提供部336は、端末電話番号が予約電話番号と一致していると判定部335が判定したことを条件として、ショートメールに含まれていたトークンに対応する端末固有IDを有する携帯端末2に対して予約済電子チケットを提供する。具体的には、提供部336は、携帯端末2の認証を行うための操作が行われた携帯端末2から、トークンに対応する端末固有IDを含む、認証を要求するメッセージを受信した場合に、判定部335から予約済電子チケットを提供することが許可されていることを条件として、セッションIDを携帯端末2に送信する。提供部336は、携帯端末2からセッションIDを含むメッセージを受信すると、中継装置4から受信した端末電話番号と同一の予約電話番号に関連付けられた予約済電子チケットを携帯端末2に送信する。
【0057】
[予約済電子チケット取得までの流れ]
図5は、予約済電子チケットを取得するためのアプリケーションソフトウェアが表示する画面の遷移を示す図である。図6は、携帯端末2と、チケット提供装置3と、中継装置4との間の処理の流れを示すシーケンス図である。以下、図5及び図6を参照しながら、ユーザが携帯端末2において予約済電子チケットを取得するまでの流れを説明する。
【0058】
ユーザがアプリケーションソフトウェアを起動すると(S11)、携帯端末2は、図5(a)に示すように「利用開始」ボタンを表示する。ユーザが「利用開始」ボタンにタッチする操作を行うと(S12においてYES)、携帯端末2の送信制御部251は、起動通知メッセージをチケット提供装置3に送信する。
【0059】
チケット提供装置3においては、メッセージ取得部333が起動通知メッセージを受信すると、通知部334が端末固有IDを作成する(S13)。通知部334は、作成した端末固有IDを携帯端末2に送信する。続いて、携帯端末2は、受信した端末固有IDをチケット提供装置3に送信する。チケット提供装置3は、メッセージ取得部333が端末固有IDを受信すると、通知部334が端末固有IDに基づいてトークンを作成する(S14)。通知部334は、作成したトークンをチケット購入用電話番号とともに携帯端末2に送信する。
【0060】
携帯端末2は、チケット購入用電話番号及びトークンを受信すると、図5(b)に示すように「SMS送信」ボタンを表示する。携帯端末2は、ユーザが「SMS送信」ボタンにタッチする操作を行うと(S15においてYES)、送信制御部251は、チケット購入用電話番号に宛てて、トークンを含むショートメールを送信する。
【0061】
中継装置4は、ショートメールを受信すると、受信したショートメールの本文に含まれているトークンを抽出する(S16)。中継装置4は、取り出したトークン、及びショートメールの送信元の電話番号、すなわち携帯端末2の端末電話番号をチケット提供装置3に送信する。
【0062】
続いて、携帯端末2は、ショートメールを送信すると、図5(c)に示すように、「認証する」ボタンを表示する。ユーザが「認証する」ボタンにタッチする操作を行うと(S17においてYES)、送信制御部251は、端末固有IDを含む認証要求をチケット提供装置3に送信する。なお、表示制御部253は、ショートメールを送信後、チケット提供装置3が、トークン及び携帯端末2の端末電話番号を中継装置4から取得するために必要な所定の時間を待機した後に、認証要求を行うための操作画面として「認証する」ボタンを表示することが好ましい。このようにすることで、チケット提供装置3が認証できる状態になる前に認証要求がチケット提供装置3に送信されてしまうことを防止できる。
【0063】
チケット提供装置3の判定部335は、携帯端末2から認証要求を受けると、認証要求に含まれている端末固有IDに関連付けられたトークンとともに中継装置4から送られてきた端末電話番号を、記憶部32に記憶された予約電話番号と比較することにより携帯端末2を認証する(S18)。判定部335は、端末電話番号と予約電話番号とが同一である場合に、携帯端末2が、予約電話番号に対応する携帯端末であると判定し、携帯端末2にセッションIDを送信する。
【0064】
その後、送信制御部251は、セッションIDを含む電子チケット提供要求をチケット提供装置3に送信する。提供部336は、電子チケット提供要求を受信したことに応じて、予約済電子チケットを携帯端末2に送信する(S19)。表示制御部253は、図5(d)に示すように、受信した予約済電子チケットを表示部21に表示させる(S20)。
【0065】
[第1実施形態のチケット提供システムS1による効果]
以上説明したように、チケット提供システムS1においては、チケット提供装置3が、電子チケットの予約時に設定された携帯端末2の電話番号である予約電話番号に対応する予約済電子チケットを作成して記憶媒体に記憶させる。その後、携帯端末2から電子チケットを取得する要求を受けると、チケット提供装置3から携帯端末2に対して、チケット購入用電話番号と、携帯端末2に固有の端末固有IDに関連付けられたトークンとを通知する。そして、携帯端末2は、通知されたチケット購入用電話番号に宛てて、トークンを含むショートメールを送信する。チケット提供装置3は、中継装置4から送信される情報に基づいて、ショートメールに含まれているトークンを特定するとともに、ショートメールの送信元電話番号である携帯端末2の端末電話番号を特定する。
【0066】
チケット提供装置3の判定部335は、特定した端末電話番号が、予約電話番号と同一であるかを判定することにより携帯端末2を認証し、端末電話番号が予約電話番号と同一である場合に、提供部336がショートメールに含まれていたトークンに対応する端末固有IDを有する携帯端末2に対して電子チケットを提供する。このようにすることで、チケット提供装置3は、携帯端末2のアプリケーションソフトウェアが携帯端末2の電話番号を取得できない場合であっても、携帯端末2の電話番号に基づいて携帯端末2を認証し、予約された携帯端末2のみに電子チケットを提供することが可能になる。
【0067】
[変形例]
上記の説明においては、チケット提供装置3の通知部334が、端末固有IDに関連付けられたトークンを作成し、作成したトークンを携帯端末2に通知した。そして、携帯端末2は、トークンを含むショートメールを中継装置4に送信した。これに対して、チケット提供装置3の通知部334が、トークンとして端末固有ID自体を使用し、携帯端末2が、端末固有IDを含むショートメールを中継装置4に送信してもよい。この場合、提供部336は、ショートメールに含まれていた端末固有IDを有する携帯端末2に対して電子チケットを提供する。このように、トークンの代わりに端末固有IDを使用することにより、処理手順を削減するとともに、チケット提供装置3が管理するデータ量を削減することができる。
【0068】
<第2実施形態>
第1実施形態のチケット提供システムS1においては、携帯端末2から中継装置4に対して、端末電話番号及び端末固有ID又はトークンを含むショートメールを送信した。これに対して、第2実施形態のチケット提供システムS2においては、携帯端末2がショートメールを送信する代わりに、携帯端末2から中継装置4に対して電話発信を行った後に、ユーザが端末固有ID又はトークンを携帯端末2において入力する点でチケット提供システムS1と異なる。
【0069】
図7は、チケット提供システムS2の概要を説明するための図である。以下、図1に示したチケット提供システムS1の概要と相違する点のみを説明する。
【0070】
チケット提供装置3が、携帯端末2に対して、チケット購入用電話番号と、携帯端末2に固有の端末固有IDに関連付けられたトークンとを通知すると(図7における(6))、携帯端末2はトークンの番号を表示する。続いて、携帯端末2は、チケット購入用電話番号に対応する中継装置4に対して電話発信を行う(図7における(21))。携帯端末2が自動的に電話発信を行ってもよく、携帯端末2がユーザに電話発信を促す表示を行い、ユーザの操作に応じて携帯端末2が電話発信を行ってもよい。
【0071】
中継装置4は、電話の着信を受けると、電話着信時に送信されてくる発信元番号を端末電話番号として認識する。そして、中継装置4は、トークンの入力を促す音声ガイダンスを携帯端末2に送信する(図7における(22))。携帯端末2のユーザは、音声ガイダンスに応じて、表示されていたトークンの番号を入力する。携帯端末2は、入力されたトークンの番号に対応するDTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)信号を中継装置4に送信する(図7における(23))。中継装置4は、受信したDTMF信号に基づいてトークンを認識する。中継装置4は、電話着信時に認識した端末電話番号及びDTMF信号に基づいて認識したトークンをチケット提供装置3に送信する(図7における(8))。
【0072】
図8は、携帯端末2と、チケット提供装置3と、中継装置4との間の処理の流れを示すシーケンス図である。ステップS14においてチケット提供装置3がトークンを作成するところまでは、図6に示したシーケンス図と同一である。携帯端末2は、チケット購入用電話番号及びトークンを受信すると、受信したトークンを表示(S21)。ここで、携帯端末2は、チケット購入用電話番号をトークンとともに表示してもよい。
【0073】
携帯端末2は、電話発信操作が行われたと判定すると(S22においてYES)、チケット購入用電話番号に対して電話発信を行う。携帯端末2が電話発信を行うと、電話交換網から中継装置4に対して携帯端末2の端末電話番号が通知される。中継装置4は、電話着信を受けると、トークンを入力することを促す音声ガイダンスを携帯端末2に送信する。
【0074】
携帯端末2のユーザが、ステップS21において表示されたトークンを入力すると(S23)、携帯端末2は、トークンの番号に対応するDTMF信号を送信する。中継装置4は、DTMF信号を受信すると、DTMF信号が示すトークンを認識し、端末電話番号及びトークンをチケット提供装置3に送信する。以下の手順は、図6に示したシーケンス図と同一である。
【0075】
なお、図8においては、ステップ17において認証操作が行われたことに応じて、携帯端末2からチケット提供装置3に認証要求が送信される手順を示している。この場合、携帯端末2のユーザは、ステップS23においてトークンを入力した後に通話を終了し、別途、ステップS17の認証操作を実行することになる。
【0076】
これに対して、認証が完了するまでの間、携帯端末2が中継装置4と通話状態を維持するようにしてもよい。この場合、中継装置4は、携帯端末2からトークンを受信すると、携帯端末2に対して、「認証が完了するまでお待ちください」という音声ガイダンスを流す。そして、中継装置4は、携帯端末2において認証操作が行われなくても、チケット提供装置3に対して認証要求を行い、認証が完了した時点で「認証が完了しました」という音声ガイダンスを携帯端末2に流す。
【0077】
[第2実施形態のチケット提供システムS2による効果]
以上説明したように、チケット提供システムS2においては、携帯端末2がショートメールを送信する代わりに、電話発信を行った後にトークンに対応するDTMF信号を中継装置4に送信する。このようにすることで、ショートメールを送信する機能がない携帯端末2においても、チケット提供システムS1と同様の効果を得ることができる。
【0078】
なお、チケット提供システムS2においても、チケット提供装置3から携帯端末2にトークンを送信し、携帯端末2から中継装置4にトークンを送信する代わりに、チケット提供装置3から携帯端末2に端末固有IDを送信し、携帯端末2から中継装置4に端末固有IDを送信してもよい。
【0079】
<第3実施形態>
[チケット提供システムS3の概要]
第1実施形態及び第2実施形態のチケット提供システムS1及びS2においては、チケットの予約を受け付ける装置と、携帯端末2に電子チケットを表示させる装置とが同じである場合の例について説明した。これに対し、本実施形態の例では、チケットの予約を受け付けるチケット予約装置と、携帯端末2に電子チケットを表示させるチケット提供装置が異なる装置である場合の例について説明する。
【0080】
図9は、チケット提供システムS3の概要を説明するための図である。図9は、コンピュータ1と、携帯端末2と、中継装置4と、チケット提供装置50と、チケット予約装置60とを示す。第3実施形態のチケット提供装置50は、第1実施形態のチケット提供装置3の機能のうちの携帯端末2に電子チケットを表示させる機能を実行し、チケット予約装置60は、第1実施形態のチケット提供装置3の機能のうちのチケットの予約を受け付ける機能を実行する。図9の携帯端末2及び中継装置4については、第1実施形態の携帯端末2及び中継装置4と同様であるので、説明を省略する。
【0081】
コンピュータ1は、ユーザが電子チケットを購入するための各種の情報を入力する情報入力装置である。ユーザは、コンピュータ1において、購入する電子チケットの種別と、ユーザを特定するためのユーザID、及び決済方法を入力する。コンピュータ1は、ユーザがコンピュータ1において電子チケットを購入するための操作を行った場合に、入力された電子チケットの種別、ユーザID及び決済方法に関する情報を含むチケット予約要求をチケット予約装置60に送信する(図9における(1))。
【0082】
チケット予約装置60は、ユーザのチケット予約要求を受け付ける。チケット予約装置60は、チケット予約要求に含まれるユーザIDに関連付けられて登録されているユーザの個人情報を記憶部から読み出す。チケット予約装置60は、読み出したユーザの個人情報に関連付けてユーザの携帯電話番号が登録されているか否かを判定する。チケット予約装置60は、読み出したユーザの個人情報においてユーザの携帯電話番号が登録されていないと判定した場合、コンピュータ1に対し、ユーザの携帯電話番号を要求する(図9における(2))。コンピュータ1は、チケット予約装置60からの要求に応答して、ユーザの携帯電話番号をチケット予約装置60へ送信する(図9における(3))。
【0083】
チケット予約装置60は、コンピュータ1から携帯電話番号を受信した場合に、コンピュータ1から受信した携帯電話番号をユーザIDに関連付けて記憶部に登録する。チケット予約装置60は、コンピュータ1から受け付けたチケット予約要求の内容を示す予約情報をチケット提供装置50へ通知する。さらに、チケット予約装置60は、コンピュータ1から受信した携帯電話番号を予約電話番号としてチケット提供装置50へ通知する(図9における(4))。
【0084】
チケット提供装置50は、チケット予約装置60から予約情報及び予約電話番号を通知された場合に、予約情報に含まれている電子チケットの種別に対応する予約済み電子チケットを作成し(図9における(5))、作成した予約済み電子チケットを予約電話番号に関連付けて記憶部に記憶する。図9における(6)から(14)までの処理については、図1の(3)から(11)までの処理と同じであるため、説明を省略する。
【0085】
[チケット提供装置50の構成]
図10は、チケット提供装置50の構成を示す図である。図3と比較すると、予約要求取得部331の代わりに情報取得部501を備える点が異なる。同一の機能ブロックについては同じ符号を付して説明を省略する。情報取得部501は、通信部31を介して、予約情報及び予約電話番号をチケット予約装置60から取得する。情報取得部501は、取得した予約情報及び予約電話番号を作成部332に通知する。
【0086】
作成部332は、情報取得部501から予約情報及び予約電話番号の通知を受けると、予約電話番号に関連付けて予約済電子チケットを作成し、作成した予約済電子チケットを記憶部32に記憶させる。具体的には、作成部332は、予約情報に含まれている電子チケットの種別と予約電話番号とを関連付けたデータを作成し、図4(a)に示したチケット管理データベースに登録する。
【0087】
[チケット予約装置60の構成]
図11は、チケット予約装置60の構成を示す図である。チケット予約装置60は、通信部61、記憶部62及び制御部63を備える。通信部61は、コンピュータ1、携帯端末2、中継装置4及びチケット提供装置50と通信するためのインターフェースである。記憶部62は、ROM及びRAMを含んでいる。記憶部62は、制御部63が実行するプログラムを記憶している。
【0088】
制御部63は、例えばCPUである。制御部63は、記憶部62に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部631及び通信制御部632として機能する。取得部631は、通信部61を介して、チケットの予約を要求するチケット予約要求をコンピュータ1から取得する。取得部631は、取得したチケット予約要求に含まれるユーザIDを抽出する。取得部631は、抽出したユーザIDに関連付けられた携帯電話番号が記憶部62に登録されているか否かを判定し、判定結果を通信制御部632へ通知する。
【0089】
通信制御部632は、通信部61を介して、コンピュータ1、携帯端末2、中継装置4及びチケット提供装置50と通信する。通信制御部632は、抽出したユーザIDに関連付けられた携帯電話番号が記憶部62に登録されていると取得部631が判定した場合、電子チケットの予約が完了したことを示す予約完了通知をコンピュータ1へ送信する。
【0090】
通信制御部632は、取得部631が取得したチケット予約要求に関連付けられた携帯電話番号が記憶部62に登録されていないと判定した場合に、コンピュータ1に対し、携帯電話番号を要求する。例えば、通信制御部632は、携帯電話番号を入力するための入力フォームをコンピュータ1のディスプレイに表示させる。通信制御部632は、コンピュータ1に携帯電話番号を要求した後、コンピュータ1から携帯電話番号を受信する。
【0091】
通信制御部632は、携帯端末2のユーザのなりすまし等の抑制のために、受信した携帯電話番号に基づいて認証コードを生成する。認証コードは、例えば携帯電話番号を含む英数字及びアルファベットにより構成された20桁の文字列である。通信制御部632は、受信した携帯電話番号と、生成した認証コードとを中継装置4へ送信する。
【0092】
通信制御部632は、受信した携帯電話番号宛てに中継装置4が認証コードを含むショートメールを送信した後に、送信した認証コードと一致する認証コードをコンピュータ1又は携帯端末2から受信した場合に、チケット予約者がこの携帯電話番号のユーザ本人であると判定する。通信制御部632は、この場合、受信した携帯電話番号と、取得部631が取得したユーザIDとを関連付けて記憶部62に登録し、電子チケットの予約が完了したことを示す予約完了通知をコンピュータ1へ送信する。
【0093】
通信制御部632は、受信した携帯電話番号に宛てて中継装置4が送信した認証コードと一致する認証コードをコンピュータ1から受信した後に、予約情報をチケット提供装置50へ通知するとともに、通知した予約情報に対応する予約済電子チケットを作成することをチケット提供装置50に指示する。このとき、チケット予約装置60は、コンピュータ1から受信した携帯電話番号を予約電話番号としてチケット提供装置50へ通知する。作成された予約済電子チケットは、通知した予約電話番号に関連付けてチケット提供装置50の記憶媒体に記憶される。
【0094】
一方、通信制御部632は、受信した携帯電話番号宛てに中継装置4が認証コードを含むショートメールを送信した後にこの認証コードと一致する認証コードを受信しない場合に、予約済電子チケットの作成をチケット提供装置50に指示しない。
【0095】
[チケット予約時の処理の流れ]
図12は、コンピュータ1と、携帯端末2と、中継装置4と、チケット予約装置60との間の処理の流れを示すシーケンス図である。この処理は、ユーザがコンピュータ1において電子チケットを購入するための操作を行ったときに開始される。
【0096】
まず、コンピュータ1は、ユーザがコンピュータ1において電子チケットを購入するための操作を行った場合に、入力された電子チケットの種別、ユーザID及び決済方法に関する情報を含むチケット予約要求をチケット予約装置60に送信する。チケット予約装置60の取得部631は、取得したチケット予約要求に含まれるユーザIDに関連付けられた携帯電話番号が記憶部62に登録されているか否かを判定する(S31)。
【0097】
チケット予約装置60の通信制御部632は、取得したチケット予約要求に含まれるユーザIDに関連付けられた携帯電話番号が記憶部62に登録されていないと取得部631が判定した場合(S31のNO)、コンピュータ1に対し、携帯電話番号を要求する。コンピュータ1は、チケット予約装置60へ携帯電話番号を送信する。
【0098】
通信制御部632は、受信した携帯電話番号に基づいて認証コードを生成する。通信制御部632は、生成した認証コードと、受信した携帯電話番号とを中継装置4へ送信する。中継装置4は、チケット予約装置60から受信した携帯電話番号宛てに、受信した認証コードを含むショートメールを送信する。例えば、中継装置4は、認証コードを本文とするショートメールを送信する。
【0099】
ユーザは、携帯端末2が受信したショートメールに含まれる認証コードを確認する。ユーザは、確認した認証コードをコンピュータ1に入力し、コンピュータ1は、入力された認証コードをチケット予約装置60へ送信する。例えば、コンピュータ1は、入力された認証コードを電子メールによりチケット予約装置60へ送信する。
【0100】
通信制御部632は、受信した認証コードと、受信した携帯電話番号へ宛てて中継装置4が送信した認証コードとが一致するか否かを判定する。通信制御部632は、受信した認証コードと、受信した携帯電話番号へ宛てて中継装置4が送信した認証コードとが一致する場合に、受信したチケット予約要求の内容を示す予約情報をチケット提供装置50へ送信し、受信した携帯電話番号を予約電話番号としてチケット提供装置50へ送信する。また、通信制御部632は、予約完了通知をコンピュータ1へ送信する。チケット提供装置50の作成部332は、情報取得部501が取得した予約電話番号に関連付けて予約済電子チケットを作成し、作成した予約済電子チケットを記憶部32に記憶させ(S32)、処理を終了する。
【0101】
また、通信制御部632は、S31の判定において取得したチケット予約要求に含まれるユーザIDに関連付けられた携帯電話番号が記憶部62に登録されていると取得部631が判定した場合に(S31のYES)、受信したチケット予約要求の内容を示す予約情報をチケット提供装置50へ送信し、登録されている携帯電話番号を予約電話番号としてチケット提供装置50へ送信する。通信制御部632は、予約完了通知をコンピュータ1へ送信する。チケット提供装置50の作成部332は、情報取得部501が取得した予約電話番号に関連付けて予約済電子チケットを作成し、作成した予約済電子チケットを記憶部32に記憶させる(S32)。その後の処理は、図6に示した処理の流れと同様である。
【0102】
本実施形態によれば、通信制御部632は、取得部631が取得したチケット予約要求に関連付けられた携帯電話番号が記憶部62に登録されていない場合に(S31のNO)、コンピュータ1に対し、携帯電話番号を要求する。このため、チケット予約時に携帯電話番号の取得漏れが生じることを抑制することができる。
【0103】
また、本実施形態によれば、通信制御部632は、受信した携帯電話番号に宛てて認証コードを送信し、送信した認証コードと一致する認証コードを受信した後に予約済み電子チケットを作成する。このような構成により、通信制御部632は、他者の携帯電話番号の無断使用等を抑制することができる。また、通信制御部632は、チケット予約時に携帯端末2のユーザであるか否かを認証し、判定部335は、予約済電子チケットを発券・入場する段階においてチケット予約時と同一の携帯端末2であるか否かを認証するので、認証の精度をより高めることができる。
【0104】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【0105】
例えば、上記の説明においては、チケット提供装置3と中継装置4とが別装置の場合を例示したが、チケット提供装置3が中継装置4の機能を内蔵していてもよい。また、第1実施形態から第3実施形態では、コンピュータ1と携帯端末2とが別の装置である例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、コンピュータ1が携帯端末2であってもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 コンピュータ
2 携帯端末
3 チケット提供装置
4 中継装置
21 表示部
22 操作部
23 通信部
24 記憶部
25 制御部
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
50 チケット提供装置
60 チケット予約装置
61 通信部
62 記憶部
63 制御部
251 送信制御部
252 受信制御部
253 表示制御部
331 予約要求取得部
332 作成部
333 メッセージ取得部
334 通知部
335 判定部
336 提供部
631 取得部
632 通信制御部
633 認証部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12