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特許7389555車載処理装置、及び車載処理装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-21
(45)【発行日】2023-11-30
(54)【発明の名称】車載処理装置、及び車載処理装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B60W 30/06 20060101AFI20231122BHJP
   B60W 40/06 20120101ALI20231122BHJP
   B60R 99/00 20090101ALI20231122BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20231122BHJP
   E04H 6/00 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
B60W30/06
B60W40/06
B60R99/00 322
B60R99/00 340
G08G1/16 C
E04H6/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019028589
(22)【出願日】2019-02-20
(65)【公開番号】P2020131964
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2022-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桑原 利尚
【審査官】藤村 泰智
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-090108(JP,A)
【文献】特開2017-222309(JP,A)
【文献】特開2013-241088(JP,A)
【文献】特開2017-052434(JP,A)
【文献】特開2015-229400(JP,A)
【文献】特開2003-063338(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 30/00 ~ 60/00
B60R 99/00
G08G 1/00 ~ 1/16
E04H 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられる車載処理装置において、
駐車領域の状況を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、三次元のグリッドマップを作成するグリッドマップ作成部と、
前記グリッドマップを用いて前記駐車領域の長手方向に沿って予め定めた第1領域と、前記第1領域とは異なる予め定めた第2領域とを特定し、前記第1及び第2領域とを用いて前記駐車領域の種別を判定する駐車可能領域判定部と、
前記駐車可能領域判定部が判定した駐車領域の種別に応じて、前記駐車領域に前記車両を駐車するための駐車経路を設定する経路設定部とを備え、
前記検出部は、前記車両のドア下端、又は前記車両の最低地上高よりも低い所定の高さの障害物を、段差として検出し、
前記駐車可能領域判定部は、前記駐車領域の種別について、前記駐車領域の中央部に前記段差がある第1の種別として、左右両側に前記段差があり、左右中央部が盛り上がった第1タイプか、前記駐車領域の中央部に前記段差がない第2の種別として、左右両側に前記段差があり、左右中央部が平坦な面に形成された第2タイプかを判定し、
前記経路設定部は、前記駐車領域の種別が前記第1の種別の場合、前記段差を通らずに、前記左右中央部を挟む左右一対の領域を、前記車両の左右の車輪がそれぞれ走行する駐車経路を設定することを特徴とする車載処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車載処理装置であって、
前記経路設定部は、前記駐車領域の種別が前記第2の種別の場合、左右両側の前記段差の内側に位置する領域を、前記車両の左右の車輪が走行する駐車経路を設定することを特徴とする車載処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車載処理装置であって、
前記検出部は、前記車両のドア下端、又は前記車両の最低地上高よりも高い所定の高さを超える障害物を、高い障害物として検出し、
前記検出部が前記高い障害物及び前記段差のいずれも検出しない場合、前記経路設定部は、平面の駐車場に駐車するための予め定めた駐車処理を行うことを特徴とする車載処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の車載処理装置であって、
駐車位置の指定を受け付ける指示入力部を有し、
前記検出部は、前記駐車位置及びその周辺を前記駐車領域とし、前記駐車領域の前記段差を検出することを特徴とする車載処理装置。
【請求項5】
車両に設けられる車載処理装置の制御方法において、
検出部が、駐車領域の状況を検出する検出ステップと、
グリッドマップ作成部が、前記検出部の検出結果に基づいて、三次元のグリッドマップを作成するステップと、
駐車可能領域判定部が、前記グリッドマップを用いて前記駐車領域の長手方向に沿って予め定めた第1領域と、前記第1領域とは異なる予め定めた第2領域とを特定し、前記第1及び第2領域とを用いて前記駐車領域の種別を判定する種別判定ステップと、
経路設定部が、前記駐車可能領域判定部が判定した駐車領域の種別に応じて、前記駐車領域に前記車両を駐車するための駐車経路を設定する経路設定ステップとを備え、
前記検出ステップでは、
前記検出部が、前記車両のドア下端、又は前記車両の最低地上高よりも低い所定の高さの障害物を、段差として検出し、
前記種別判定ステップでは、
前記駐車可能領域判定部が、前記駐車領域の種別について、前記駐車領域の中央部に前記段差がある第1の種別として、左右両側に前記段差があり、左右中央部が盛り上がった第1タイプか、前記駐車領域の中央部に前記段差がない第2の種別として、左右両側に前記段差があり、左右中央部が平坦な面に形成された第2タイプかを判定し、
前記経路設定ステップでは、
前記経路設定部が、前記駐車領域の種別が前記第1の種別の場合、前記段差を通らずに、前記左右中央部を挟む左右一対の領域を、前記車両の左右の車輪がそれぞれ走行する駐車経路を設定することを特徴とする車載処理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載処理装置、及び車載処理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、物体検出用の第1レーザ光を自車の周辺に向けて走査しながら照射させる第1レーザ光制御部と、第1レーザ光と当該第1レーザ光の反射光とに基づいて自車の周辺における物体の存在を検出する物体検出部と、物体検出部の検出結果に基づいて、物体の存在しない駐車領域への自車の誘導経路を生成する誘導経路生成部と、自車の駐車意思を示す第2レーザ光を照射させる第2レーザ光制御部と、自車の誘導経路に沿って駐車領域へと自車の誘導支援を行う駐車支援制御部と、受光した他車の第2レーザ光に基づいて当該他車との間における誘導支援の実施優先順位を判定する優先順位判定部とを備える駐車支援装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-104939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、限られたスペースに駐車スペースを確保する設備として、可動式のパレットの上に車両を駐車させる機械式駐車場が知られている。
パレットには、パレットの左右中央に段差部分を有し、この段差部分を跨いだ状態で車両を駐車させるタイプや、パレットの左右中央に段差部分を有しないタイプがある。また、いずれのタイプも、パレットの左右に低い高さで立ち上がる段差部分を有し、この段差部分に近接した位置に車両を駐車させる必要がある。特許文献1に記載するような従来の技術では、各パレットの段差部分を、車両の駐車を妨げる障害物と認識することがある。この種の駐車領域の種別を判別できれば、駐車に好適な場所として通知したり、種別に合わせた駐車経路を設定したりする等の情報提供がし易くなる。
【0005】
そこで、本発明は、駐車領域の種別を判定可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、車両に設けられる車載処理装置において、駐車領域の状況を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、三次元のグリッドマップを作成するグリッドマップ作成部と、前記グリッドマップを用いて前記駐車領域の長手方向に沿って予め定めた第1領域と、前記第1領域とは異なる予め定めた第2領域とを特定し、前記第1及び第2領域とを用いて前記駐車領域の種別を判定する駐車可能領域判定部と、前記駐車可能領域判定部が判定した駐車領域の種別に応じて、前記駐車領域に前記車両を駐車するための駐車経路を設定する経路設定部とを備え、前記検出部は、前記車両のドア下端、又は前記車両の最低地上高よりも低い所定の高さの障害物を、段差として検出し、前記駐車可能領域判定部は、前記駐車領域の種別について、前記駐車領域の中央部に前記段差がある第1の種別として、左右両側に前記段差があり、左右中央部が盛り上がった第1タイプか、前記駐車領域の中央部に前記段差がない第2の種別として、左右両側に前記段差があり、左右中央部が平坦な面に形成された第2タイプかを判定し、前記経路設定部は、前記駐車領域の種別が前記第1の種別の場合、前記段差を通らずに、前記左右中央部を挟む左右一対の領域を、前記車両の左右の車輪がそれぞれ走行する駐車経路を設定することを特徴とする。
【0007】
上記構成において、前記経路設定部は、前記駐車領域の種別が前記第2の種別の場合、左右両側の前記段差の内側に位置する領域を、前記車両の左右の車輪が走行する駐車経路を設定することを特徴とする。
【0009】
上記構成において、前記検出部は、前記車両のドア下端、又は前記車両の最低地上高よりも高い所定の高さを超える障害物を、高い障害物として検出し、前記検出部が前記高い障害物及び前記段差のいずれも検出しない場合、前記経路設定部は、平面の駐車場に駐車するための予め定めた駐車処理を行うすることを特徴とする。
【0013】
上記構成において、駐車位置の指定を受け付ける指示入力部を有し、前記検出部は、前記駐車位置及びその周辺を前記駐車領域とし、前記駐車領域の前記段差を検出することを特徴とする。
【0014】
また、車両に設けられる車載処理装置の制御方法において、検出部が、駐車領域の状況を検出するステップと、グリッドマップ作成部が、前記検出部の検出結果に基づいて、三次元のグリッドマップを作成するステップと、駐車可能領域判定部が、前記グリッドマップを用いて前記駐車領域の長手方向に沿って予め定めた第1領域と、前記第1領域とは異なる予め定めた第2領域とを特定し、前記第1及び第2領域とを用いて前記駐車領域の種別を判定するステップと、経路設定部が、前記駐車可能領域判定部が判定した駐車領域の種別に応じて、前記駐車領域に前記車両を駐車するための駐車経路を設定する経路設定ステップとを備え、前記検出ステップでは、前記検出部が、前記車両のドア下端、又は前記車両の最低地上高よりも低い所定の高さの障害物を、段差として検出し、前記種別判定ステップでは、前記駐車可能領域判定部が、前記駐車領域の種別について、前記駐車領域の中央部に前記段差がある第1の種別として、左右両側に前記段差があり、左右中央部が盛り上がった第1タイプか、前記駐車領域の中央部に前記段差がない第2の種別として、左右両側に前記段差があり、左右中央部が平坦な面に形成された第2タイプかを判定し、前記経路設定ステップでは、前記経路設定部が、前記駐車領域の種別が前記第1の種別の場合、前記段差を通らずに、前記車両を、前記左右中央部を挟む左右一対の領域を、前記車両の左右の車輪がそれぞれ走行する駐車経路を設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、駐車領域の種別を判定できるようになり、適切に駐車し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る車載処理装置を含む駐車システムを示す図である。
図2】第1タイプの駐車場を車両と共に示す図である。
図3】第2タイプの駐車場を車両と共に示す図である。
図4】第1及び第2タイプの駐車場のグリッドマップの一例を上方から示す図である。
図5】駐車可能領域判断部の判断処理を示すフローチャートである。
図6】段差付き駐車場に対する駐車処理を含む車載処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7】駐車領域が第1タイプの場合の説明に供する図である。
図8】駐車領域が第2タイプの場合の説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る車載処理装置を含む駐車システムを示す図である。
この駐車システム1は、車両2に設けられる車載処理装置10と、車両2の走行を制御する車両制御ユニット11とを備えている。車両制御ユニット11は、車載処理装置10からの情報に基づいて車両2の操舵装置12、駆動装置13、及び制御装置14を制御することによって、車両2の走行を制御する。
操舵装置12は、車両2の操舵輪を操舵させる装置であり、駆動装置13は、車両2の駆動輪の駆動力を調整する装置である。制御装置14は、車両2の変速段、及び制動力等を制御する装置である。なお、車両制御ユニット11、操舵装置12、駆動装置13及び制御装置14は、車両2を走行させるための公知の構成を広く適用可能である。
【0018】
車載処理装置10は、HMI(Human Machine Interface)部21と、検出部31と、情報処理部41と、経路設定部51とを備えている。
HMI部21は、車両2のユーザ(例えば車両2の乗員)と車載処理装置10の間の情報伝達を行う情報伝達部として機能する。このHMI部21は、ユーザからの各種指示を入力する指示入力部22と、ユーザに向けて各種の情報を出力する情報出力部23とを備えている。指示入力部22は、操作子又はタッチパネル等の公知の入力デバイスを備え、入力デバイスを介して各種の指示を入力し、入力した指示を情報処理部41に伝達する。情報出力部23は、表示デバイス、音声出力デバイス又は振動デバイス等の公知の情報出力デバイスを備え、表示、音声又は振動等によってユーザに各種の情報を伝達する。
【0019】
このHMI部21によって、車載処理装置10は、ユーザから駐車領域を特定可能な駐車位置の指定を受け付けると共に、後述する処理によって得た駐車枠に相当する最終停車領域(最終停車位置とも言う)、又は駐車経路等をユーザに報知する。なお、HMI部21に、ユーザが携帯する携帯端末と通信可能な通信インタフェースを設け、車両2から離れたユーザから携帯端末を介して各種の指示を入力可能にしてもよいし、携帯端末を介してユーザに各種の情報を表示可能にしてもよい。
ここで、本実施形態において、駐車領域とは、車両2を駐車する駐車位置とその周辺を含む領域を言う。
【0020】
検出部31は、カメラ32と、障害物検出部33と、ソナー34とを備え、これらによって駐車領域の状況を検出する。カメラ32は、車両2の周囲を撮影する撮影部として機能する。
このカメラ32は、機械式駐車場等の床面に存在する段差を含む「低い障害物」と、車両2の車高(又は、車高よりも高くした所定値)以下の範囲に位置する「高い障害物」とを撮影可能である。例えば、このカメラ32は、車両2の前方、左右及び後方をそれぞれ撮影可能な4台のカメラである。
障害物検出部33は、カメラ32の撮影画像から公知の画像認識技術を利用して、車両2の周囲に存在する障害物(「低い障害物」と「高い障害物」の両方を含む)の位置を検出する処理を行う。
【0021】
本実施形態において、「低い障害物」は、車両2の移動又は乗員の乗降が可能な高さの障害物であり、例えば、車両2の最低地上高、又は車両2のドア下端よりも低い所定の高さの障害物である。本実施形態では、「低い障害物」か否かを判定する閾値を、後述する図3図4に示す高さHSとしており、この高さHS以下の障害物を「低い障害物」としている。
【0022】
「高い障害物」は、車両2の移動を妨げる高さに存在する障害物であり、例えば、車両2の最低地上高、又は車両2のドア下端よりも高い所定の高さを超える障害物である。本実施形態では、上記高さHSを超える障害物であって、かつ、車両2の車高(又は、車高よりも高くした所定値)以下の範囲に少なくとも一部が存在する障害物を「高い障害物」としている。
【0023】
ソナー34は、車両2の周囲に音波を送信し、その反射波を受信することによって、車両2の周囲に存在する障害物の位置を検出可能な障害物検出部として機能する。このソナー34は、車両2の前方、左右及び後方に存在する「低い障害物」及び「高い障害物」を検出可能である。
【0024】
上記カメラ32を利用して検出される障害物の位置は、カメラ32の取付角度等を利用することによって、いわゆる三次元の位置情報として特定される。これら位置情報の分解能はカメラ32の画素数に比例するので、数十万画素以上のカメラ32を利用することによって、ソナー34に比べて高い分解能の位置情報を取得可能である。但し、床面からの高さ情報については、ソナー34を利用する場合と比べて分解能が高いものの値のばらつきが大きい傾向となる。
【0025】
ソナー34を利用して検出される障害物の位置についても、いわゆる三次元の位置情報として特定される。ソナー34を利用して検出される床面からの高さ情報の分解能は、カメラ32を利用する場合よりも低くなり、例えば、ソナー34の取付位置よりも高いか低いか、といった程度の情報しか得られないことがある。
そこで、障害物検出部33は、カメラ32の撮影画像から車両2の周囲の障害物を検出する処理に加え、ソナー34の検出結果から車両2の周囲の障害物の位置を検出する処理を行い、両方の検出結果に基づいて、「低い障害物」の位置、「高い障害物」の位置、又は「障害物がない」ことを判定する処理を行う。これにより、例えば、ソナー34によって検出された障害物の高さ等の位置情報を、カメラ32によって検出された障害物の高さ等の位置情報で補正することで、精度向上がし易くなる。従って、「低い障害物」の位置、「高い障害物」の位置、及び「障害物がない」のいずれかを判定することを、高精度に行うことができる。なお、カメラ32とソナー34を用いて精度向上を図る方法は公知の他の方法を適用してもよい。なお、カメラ32にステレオカメラを用いてもよい。
【0026】
情報処理部41は、グリッドマップ作成部42と、駐車可能領域判断部43とを備えている。グリッドマップ作成部42は、検出部31の検出結果に基づき、車両2の周囲の障害物の位置を得、各位置を示す点群をプロットした三次元のグリッドマップを作成する。グリッドマップの作成方法は、公知の技術を適用すればよい。
本構成では、グリッドマップにおいて、「低い障害物」と「高い障害物」とを容易に判別可能にするために、「低い障害物」と「高い障害物」とを判別可能な識別情報を付加する方法、又は、「低い障害物」のグリッドマップと「高い障害物」のグリッドマップとを別々に作成する方法等を採用することが好ましい。
【0027】
駐車可能領域判断部43は、ユーザから指定された駐車位置に車両2を駐車するための判断処理を行う。この判断処理は、床面に段差を有する場所を含む駐車領域の種別を判定する処理を含んでいる。
一般的に、床面から立ち上がる段差を有する駐車場の種別には、第1タイプ(第1の種別に相当)及び第2タイプ(第2の種別に相当)とを挙げることができる。
図2は第1タイプの駐車場を車両2と共に示す図であり、図3は第2タイプの駐車場を車両2と共に示す図である。
以下の説明において、左右方向は、駐車時の車両2の進行方向に対して直交する方向であり、図2及び図3の紙面左右方向と一致する。また、前後方向は、車両2の進行方向であり、図2及び図3の紙面奥行方向と一致する。
【0028】
第1タイプは、少なくとも左右中央部が盛り上がった駐車場であり、図2に示すように、機械式駐車場、及び緑化型駐車場等に存在するタイプである。
機械式駐車場の場合、駐車領域60に位置する可動式のパレットが、左右中央部に第1段差部分61を有し、左右両側(左右両端部に相当)に第2段差部分62を有している。第1段差部分61と第2段差部分62との間には、各段差部分61、62よりも低い平坦な床面63が形成されている。第1段差部分61を挟んだ左右の床面63が、車両2の左右輪がそれぞれ走行する走行面に割り振られている。
【0029】
図2に示すように、緑化型駐車場の場合、駐車領域60に位置する地面が、左右中央部に、植物からなる第1段差部分61を有し、左右両側(左右両端部に相当)に、植物からなる第2段差部分62を有している。第1段差部分61と第2段差部分62との間には、植物のない床面63が形成され、この床面63が、車両2の左右輪がそれぞれ走行する走行面に割り振られている。
第1タイプでは、車両2が第1段差部分61を跨ぎ、かつ、左右輪が左右の床面63上に位置するように駐車させる必要があり、また、駐車スペースの制約から、車両2を左右の第2段差部分62に近接させた状態で駐車させる必要もある。
【0030】
図2は第1タイプの駐車場の一例であり、例えば、左右片側だけが第2段差部分52に相当する段差に形成され、他方は段差ではなく、床面63と同じ高さで延びる平坦面の場合もある。また、図2及び図3に示す高さHSは、上記したように、「高い障害物」と「低い障害物」とを判別するための閾値であり、本実施形態では「低い障害物」の上限高さ、及び「高い障害物」の下限高さと一致する値としている。
【0031】
図3に示すように、第2タイプは、少なくとも左右中央部が、走行面となる床面63と同じ高さで連続する平坦な面65に形成されており、機械式駐車場、及び緑化型駐車場のいずれにも存在する。
機械式駐車場の場合、駐車領域60に位置する可動式のパレットの左右中央部が、床面63に連なる平坦な面65に形成され、パレットの左右両側(左右両端部に相当)が、床面63から盛り上がる第2段差部分62に形成される。
緑化型駐車場の場合、駐車領域60に位置する地面の左右中央部が、床面63に連続する平坦な面65に形成され、駐車領域60の左右両側(左右両端部に相当)が、植物からなる第2段差部分62に形成される。
【0032】
第2タイプでは、平坦な面65上で、かつ、左右の第2段差部分62に近接させた状態で車両2を駐車させる必要がある。なお、図3は第2タイプの駐車場の一例であり、例えば、左右片側だけが第2段差部分52に相当する段差に形成され、他方は床面63と同じ高さで延びる平坦面の場合もある。
【0033】
図4は第1及び第2タイプの駐車場のグリッドマップの一例を上方から示す図である。図4は、駐車領域60の「低い障害物」を示す点群であるグリッドGを示したグリッドマップと、車両位置P1とを示している。図4中の車両位置P1は、駐車領域60の前方に停車した車両2の位置、つまり、駐車直前の車両2の位置を示している。また、図4中の矢印は、車両2の向きを示している。また、図4に示す各グリッドマップは、車両2が車両位置P1まで進行するまでにグリッドマップ作成部42によって作成された車両2周辺のグリッドマップから得た情報である。
経路設定部51は、駐車可能領域判断部43によってユーザから指定された駐車領域60に駐車可能と判断された場合に、グリッドマップ等に基づいて、その駐車領域60へ駐車するための駐車経路(入庫経路とも称する)を設定する処理を行う。
【0034】
図5は駐車可能領域判断部43の判断処理を示すフローチャートである。
駐車可能領域判断部43は、HMI部21を介してユーザから駐車位置の指定を受け付けると(ステップS1A)、その駐車位置を含む駐車領域60のグリッドマップに基づいて、駐車領域60の種別を判定する処理を開始する(ステップS2A)。この場合、駐車可能領域判断部43は、まず、駐車領域60のグリッドマップを用いて駐車領域60内の「高い障害物」を検出する検出処理を行う。なお、駐車位置の指定は、図4に示すように、例えば、駐車位置近傍に車両2が停車している場合に行われる。
ここで、ステップS2Aで使用するグリッドマップは、検出部31の検出結果に基づいてグリッドマップ作成部42で作成される。このため、ステップS2Aの処理は、検出部31の検出結果に基づき、グリッドマップ作成部42で作成されたグリッドマップに基づいて駐車領域60内の「高い障害物」を検出する処理に相当する。
【0035】
駐車可能領域判断部43は、駐車領域60内の「高い障害物」を検出した場合(ステップS3A;YES)その駐車領域60が駐車不可と判定し(ステップS4A)、駐車不可である旨を、情報出力部23を利用してユーザに報知する(ステップS5A)。
駐車領域60内の「高い障害物」を検出しなかった場合(ステップS3A;NO)、駐車可能領域判断部43は、駐車領域60のグリッドマップを用いて駐車領域60内の「低い障害物」を検出する検出処理を行い、駐車領域60内の「低い障害物」を検出すると(ステップS7A;YES)、床面に段差を有する駐車場と判定する。この場合、後述する「段差付き駐車場に対する駐車処理」が実行される(ステップS7A)。
【0036】
一方、駐車可能領域判断部43は、駐車領域60内の「高い障害物」を検出せず(ステップS3A;NO)、かつ、駐車領域60内の「低い障害物」も検出しなかった場合(ステップS7A;NO)、床面に段差を有しない駐車場、つまり、駐車可能な平面の駐車場と判定する(ステップS8A)。この場合、平面の駐車場に対する駐車処理が実行される(ステップS9A)。このステップS9Aの駐車処理は、自動運転、又は運転支援によって、平面の駐車場に駐車可能な公知の駐車処理が適用される。
ステップS7A及びS9Aの駐車処理は、情報処理部41、及び経路設定部51によって行われる。例えば、ステップS9Aでは、情報処理部41によって駐車枠が設定され、経路設定部51によって駐車枠への駐車経路が設定される。
【0037】
図6は「段差付き駐車場に対する駐車処理」を含む車載処理装置10の動作を示すフローチャートである。図7図6の処理の説明に供する図である。
駐車可能領域判断部43は、指定された駐車領域60のグリッドマップに基づき、予め定めた第1領域S1と、第1領域S1とは異なる予め定めた第2領域S2とを特定する処理を行う(ステップS1B)。第1領域S1は、駐車領域60に車両2を駐車させる場合の車両2の進行方向(駐車領域60の長手方向に相当し、後述する図7及び図8に矢印Fで示す方向)に沿って段差の無い床面が連続する領域である。また、第2領域S2は、図7及び図8に矢印Fで示す方向に沿って段差を有する床面が連続する空間である。
次に、駐車可能領域判断部43は、検出した第1領域S1及び第2領域S2に基づいて駐車領域60の種別を判定する(ステップS2B)。
【0038】
ここで、駐車領域60が第1タイプの場合の図6の処理内容を図7に示し、駐車領域60が第2タイプの場合の図6の各処理を図8に示す。
上記ステップS1Bの処理は、図7及び図8の符号Aに示すように、進行方向の垂直方向に短冊状に領域を設定して各領域をラベリングした後、各図の符号Bに示すように、各領域をグリッドGの有無で分類することによって、第1領域S1及び第2領域S2を検出する。
ここで、第1領域S1は、図2及び図3中の走行面となる床面63に相当し、第2領域S2は、図2及び図3中の各段差部分61、62に相当するので、上記ステップS2Bでは、検出した各領域S1、S2の配置パターンに基づいて、少なくとも左右中央部が盛り上がった第1タイプの駐車領域60か、左右中央部が平坦で、少なくとも左右いずれかに段差を有する第2タイプの駐車領域60か否かを特定できる。
【0039】
第1タイプと判定した場合(ステップS2B;第1タイプ)、駐車可能領域判断部43は、図7の符号Cに示すように、第2領域S2のそれぞれについて、左右方向で最も外側に位置するグリッドGのうち、車両2に最も近いグリッドGを、各第2領域S2の両端PEとして特定する(ステップS3B)。次いで、駐車可能領域判断部43は、図7の符号Dに示すように、第2領域S2の両端PEの範囲毎に、直線状に連続するグリッドGを、障害物X1として特定する(ステップS4B)。
【0040】
続いて、駐車可能領域判断部43は、図7の符号Eに示すように、各障害物X1を直線Y1で補完する(ステップS5B)。この直線Y1は、図2及び図3中の床面63と、各段差部分61、62との境界に相当する。駐車可能領域判断部43は、図7の符号Fに示すように、直線Y1と車両位置P1とに基づいて、車両2に近接する第2領域S2から車両2近傍の点群Z1を抽出し、点群Z1の重心Z2を求め、駐車枠W1として、重心Z2を左右中心とし、かつ、左右一対の直線Y1上、又は直線Y1近傍位置に枠線を有する枠を設定する(ステップS6B)。
【0041】
駐車枠W1を設定すると、経路設定部51は、駐車枠W1内に車両2を駐車する駐車経路を設定することにより、左右中央部の第2領域S2を挟む左右一対の第1領域S1を左右の車輪がそれぞれ走行する駐車経路を設定する(ステップS7B)。この駐車経路においては、駐車枠W1内の車両2の進行方向を直線Y1の方位にすることで、車両2を駐車枠W1内で真っ直ぐ駐車させ易くなる。
このようにして駐車枠W1及び駐車経路を設定すると、車載処理装置10は、自動駐車処理を行う(ステップS8B)。この自動駐車処理では、HMI部21によって、駐車枠W1に対応する最終停車領域をユーザに報知する処理と、車両制御ユニット11によって、駐車経路に従って車両2を自動駐車、又は駐車支援する処理等を行う。
【0042】
ステップS2Bの判定において、第2タイプと判定した場合(ステップS2B;第2タイプ)、駐車可能領域判断部43は、図8の符号Cに示すように、第2領域S2のそれぞれについて、左右方向で最も外側に位置するグリッドGのうち、車両2に最も近いグリッドGを、各第2領域S2の両端PEとして特定する(ステップS9B)。次いで、駐車可能領域判断部43は、図8の符号Dに示すように、第2領域S2の両端PEの範囲毎に、直線状に連続するグリッドGを、障害物X1として特定し、各障害物X1を直線Y1で補完する(ステップS10B)。
続いて、駐車可能領域判断部43は、図8の符号Eに示すように、直線Y1と車両位置P1とに基づいて、車両2に近接する2つの第2領域Sの重心Z11を求め、各重心Z11の平均位置から駐車位置の前端位置Z12を求める(ステップS11B)。そして、駐車可能領域判断部43は、図8の符号Fに示すように、求めた重心Z11と前端位置Z12とに基づいて、駐車枠W2として、直線Y1上、又は直線Y1近傍位置に枠線を有する枠を設定する(ステップS12B)。
【0043】
駐車枠Wを設定すると、経路設定部51は、駐車枠W2内に車両2を駐車する駐車経路を設定することにより、左右いずれかの段差の内側に位置する第1領域S1を左右の車輪がそれぞれ走行する駐車経路を設定する(ステップS13B)。この駐車経路においては、駐車枠W2内の車両2の進行方向を直線Y1の方位にすることで、車両2を駐車枠W2内で真っ直ぐ駐車させ易くなる。
このようにして駐車枠W2及び駐車経路を設定すると、車載処理装置10は、ステップS8Bの自動駐車処理を行う。
【0044】
また、ステップS2Bの判定において、第1タイプ及び第2タイプのいずれでもないと判定した場合(ステップS2B;それ以外)、駐車可能領域判断部43は、この駐車システム1が未対応の駐車領域60と判断し、所定の報知処理を行う(ステップS14B)。この報知処理では、HMI部21によって、未対応の駐車領域60である旨、又は、駐車処理を継続できない旨等をユーザに報知する処理を行う。
【0045】
以上説明したように、車載処理装置10は、駐車領域60の状況を検出する検出部31と、検出部31の検出結果に基づいて、三次元のグリッドマップを作成するグリッドマップ作成部42と、グリッドマップを用いて駐車領域60の第1領域S1と第2領域S2とを特定し、第1及び第2領域S1、S2を用いて駐車領域60の種別を判定する駐車可能領域判定部43とを備えるので、駐車領域60の中央部に段差がある第1タイプか、駐車領域60の中央部に段差がない第2タイプか否かを判定することができる。これにより、適切に駐車し易くなる。
【0046】
また、車載処理装置10は、駐車可能領域判定部43が判定した駐車領域60の種別に応じた駐車経路を設定する経路設定部51を備えるので、駐車領域60に合わせた適切な駐車経路を設定できる。駐車領域60が第1タイプ又は第2タイプと判定した場合、経路設定部51は、車両2の各車輪が第2領域S2を避けて第1領域S1を走行する経路を、車両2の駐車経路に設定するので、機械式駐車場等の床面に低い段差を有する箇所に好適な自動駐車又は駐車支援が可能になる。
【0047】
また、検出部31は、車両2のドア下端、又は車両2の最低地上高よりも高い所定の高さHS(図2図3参照)以下の障害物を、段差として検出するので、機械式駐車場や緑化型駐車場等に存在する低い段差を適切に検出でき、この低い段差に合わせて適切な駐車経路を設定し易くなる。
また、検出部31は、前記所定の高さHSを超える「高い障害物」を検出するので、「高い障害物」が存在する領域を駐車不可と判定し(ステップS4A参照)、車両2の移動を妨げる障害物のある領域に車両2を駐車する事態を避けることができる。
【0048】
しかも、駐車領域60が第1タイプと判定した場合、経路設定部51は、中央部を挟む左右一対の第1領域S1を左右の車輪がそれぞれ走行する駐車経路、換言すると、段差を通らない駐車経路を設定する、これにより、図2に示す機械式駐車場や緑化型駐車場等に存在する、中央部が盛り上がった駐車領域60に好適な駐車経路を設定できる。また、駐車領域60が第2タイプと判定した場合、経路設定部51は、左右いずれかの段差の内側に位置する第1領域S1を左右の車輪が走行する駐車経路を設定する。これにより、図3に示す機械式駐車場や緑化型駐車場等に存在する、中央部が平坦で、少なくとも左右いずれかに段差を有する駐車領域60に好適な駐車経路を設定できる。
【0049】
また、検出部31が「高い障害物」及び段差のいずれも検出しない場合、情報処理部41及び経路設定部51は、平面の駐車場に駐車するための予め定めた駐車処理を行うので、平面の駐車場に駐車可能な公知の駐車処理を適用して駐車することができる。従って、本実施形態の駐車システム1は、平面の駐車場、機械式駐車場、及び緑化型駐車場等の様々な駐車場に対応できる。
【0050】
さらに、駐車位置の指定を受け付ける指示入力部22を有し、検出部31は、駐車位置及びその周辺を前記駐車領域60とし、その駐車領域60の段差を検出するので、指定された駐車位置に対応する領域の段差に合わせて適切な駐車経路を設定し易くなる。
【0051】
また、検出部31は、車両周囲を撮影するカメラ32の撮影画像から段差を含む障害物の位置を検出する処理と、車両2周囲の障害物を検出するソナー34の検出結果から段差を含む障害物の位置を検出する処理とを行い、両方の検出結果に基づいて障害物の位置を特定する。これによって、ソナー34によって検出された障害物の高さ等の位置情報を、カメラ32によって検出された障害物の高さの位置情報で補正する、といった精度向上を図ることができ、障害物の位置を高精度に特定し易くなる。
【0052】
上記実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、駐車領域60の種別として、第1タイプの駐車場、第2タイプの駐車場、及び平面の駐車場を判定する場合を説明したが、いずれかの駐車場か否かを判別するようにしてもよいし、更に他の駐車場か否かを判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、駐車領域60の種別の判定結果に基づいて駐車経路を設定する場合を説明したが、駐車経路を設定する処理を省略してもよい。この場合、駐車領域60の種別の判定結果をユーザに報知する処理を行ってもよい。この報知する処理を行うことで、ユーザに対し、駐車領域60が駐車に好適な場所か否かを通知すること等が可能になる。
【0053】
また、上記実施形態では、カメラ32及びソナー34を用いて障害物を検出する場合を説明したが、これに限定されず、カメラ32又はソナー34が十分な精度で障害物を検出できる場合、カメラ32又はソナー34のいずれか一方だけで障害物を検出してもよい。また、カメラ32及び/又はソナー34を用いる場合に限定されず、他のセンサーを用いて障害物を検出してもよい。
【0054】
また、カメラ32及び/又はソナー34等を用いて「低い障害物」と「高い障害物」を検出する場合に限定されず、「低い障害物」だけを検出する態様も考えられる。例えば、ユーザが「高い障害物」を有しない駐車領域を指定し、又は、駐車可能な機械式駐車場又は緑化型駐車場を指定する場合には、カメラ32及び/又はソナー34等を用いて「低い障害物」だけを検出するようにしてもよい。
【0055】
また、図1に示す駐車システム1の各構成要素は、ハードウェアとソフトウェアの協働等により任意に実現可能である。また、各フローチャートについても、各ステップに対応する処理を分割してもよいし、併合してもよい。
また、上記実施形態では、図1に示す車載処理装置10、及び車載処理装置10の制御方法に本発明を適用する場合を説明したが、本発明は上記態様に限定されず、例えば、車両制御ユニット11を車載処理装置10が備えていてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 駐車システム
2 車両
10 車載処理装置
11 車両制御ユニット
12 操舵装置
13 駆動装置
14 制御装置
21 HMI部
22 指示入力部
23 情報出力部
31 検出部
32 カメラ
33 障害物検出部
34 ソナー
41 情報処理部
42 グリッドマップ作成部
43 駐車可能領域判断部
51 経路設定部
60 駐車領域
HS 高さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8