(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-21
(45)【発行日】2023-11-30
(54)【発明の名称】時系列データ収集・分析支援システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20231122BHJP
G01S 19/11 20100101ALI20231122BHJP
G05B 23/02 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
H04Q9/00 311J
G01S19/11
G05B23/02 Z
(21)【出願番号】P 2019194550
(22)【出願日】2019-10-25
【審査請求日】2022-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】516003171
【氏名又は名称】イネーブラー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100136744
【氏名又は名称】中村 佳正
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】石井 真
【審査官】安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-102627(JP,A)
【文献】国際公開第2018/101369(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/100655(WO,A1)
【文献】特開2012-164369(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
G05B 23/02
G01S 19/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
GNSS信号を受信できないIoT端末に対してiPNTからの時刻情
報を提供し、前記IoT端末から
非同期で送信されるデータを時系列データとして収集し、前記時系列データの分析を支援するシステムあって、
前記iPNTからの時刻情
報を管理し、
前記システムと同期をとっている無線通信端末のうちの親端末に対し、前記管理している前記iPNTの時刻情
報を提供する
ものであって、
前記親端末は、前記IoT端末から非同期で受信したデータを、時刻刻印タイミングとなる単位時間ごとに集約し、前記集約されたデータに対して前記iPNTからの前記時刻刻印タイミングでの時刻情報を刻印する
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
GNSS信号を受信できないIoT端末から
非同期で受信したデータに対してiPNTからの時刻情
報を与え
、前記時刻情報が与えられた前記データを時系列データとして収集し、前記時系列データの分析を支援するためのシステムであって、
前記iPNTからの時刻情
報を管理し、
前記IoT端末から
非同期で収集したデータを
時刻刻印タイミングとなる単位時間ごとに集約し、
前記集約したデータに対して前記iPNT
からの
前記時刻刻印タイミングでの時刻情
報を刻印する
ことを特徴とするシステム。
【請求項3】
GNSS信号を受信できないIoT端末に対してiPNTからの時刻情
報を提供し、前記IoT端末から
非同期で送信されるデータを時系列データとして収集し、前記時系列データの分析を支援するシステム上で動作するプログラムあって、前記システム上で実行されたとき、
前記iPNTからの時刻情
報を管理させるステップと、
前記システムと同期をとっている無線通信端末のうちの親端末に対し、前記管理している前記iPNTの時刻情
報を提供させるステップと
、
前記親端末に、前記IoT端末から非同期で受信したデータを、時刻刻印タイミングとなる単位時間ごとに集約させ、前記集約されたデータに対して前記iPNTからの前記時刻刻印タイミングでの時刻情報を刻印させるステップと
を実行することを特徴とするプログラム。
【請求項4】
GNSS信号を受信できないIoT端末から
非同期で受信したデータに対してiPNTからの時刻情
報を与え
、前記時刻情報が与えられた前記データを時系列データとして収集し、前記時系列データの分析を支援するためのシステム上で動作するプログラムであって、前記システム上で実行されたとき、
前記iPNTからの時刻情
報を管理させるステップと、
前記IoT端末から
非同期で収集したデータを
時刻刻印タイミングとなる単位時間ごとに集約させるステップと、
前記集約
されたデータに対して前記iPNT
からの
前記時刻刻印タイミングでの時刻情
報を刻印させるステップと
を実行することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広く時系列データを収集・分析を支援するためのシステム等に関し、より詳細には、時刻情報を有する時系列データを収集・分析を支援するためのシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発電所等のプラントにおいては、プラントに設置される各機器や工場内の製造装置などから、センサを介して、たとえばロギングデータ、プロセスデータ、イベントデータといった時系列センシング情報を毎秒収集し、これらを評価分析することによってプラントの保全が図られてきた。
【0003】
プラントでは、1つのサイトあたり数万点規模の稼働データが毎秒収集されていると言われている。プラント内で計測された稼働データを全て収集し、サーバ上のストレージにそのまま保管すると、日々数ギガバイトのデータがストレージに蓄積されることになるため、これらのデータを効率よく圧縮する工夫もなされている(特許文献1)。
【0004】
また、発電機の運転状況を監視及び診断するツールとして、次のような方法が提案されている(特許文献2)。
【0005】
すなわち、特許文献2によれば、発電機の運転を評価するコンピュータに実装された方法であって、ある時間にわたって前記発電機内の第1のセンサにより観測される一連のデータを含む診断データを前記第1のセンサから取得する段階と、コンピュータシステムにより、前記診断データを評価して、前記診断データが取得されたときに異常が存在するかどうかを判定する段階と、前記コンピュータシステムにより、前記異常が存在する判定に基づいて、異常を引き起こした前記発電機内のエラーの性質を示す故障コードを提供する段階と、を含む方法が開示されている。
【0006】
一方、屋内における高精度位置基準測定のための方法等も提案されており、たとえばGPS技術に基づいた実用的な高精度屋内測位結果の生成を実現する方法及び装置が提案されている(特許文献3)。
【0007】
すなわち、特許文献3によれば、屋内位置での高精度位置基準測定結果を提供するための、移動体通信ネットワークにおける方法であって、1つ又は複数のネットワークノードにおいて実行される方法であって、移動ユーザ機器がアクセス可能な、複数の位置のリストを提供するステップと、前記移動ユーザ機器に高精度測位を要求するステップと、高精度測位結果を取得し、前記高精度測位が失敗したかどうかを判定するステップと、前記移動ユーザ機器から受信した、前記複数の位置のリストからの1つの位置と、タイムスタンプ又は前記移動ユーザ機器のIDの少なくとも1つとを含む情報エンティティを保存するステップと、前記情報エンティティを他のネットワークノードへ供給するステップとを有する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】WO2011/135606
【文献】特開2012-075308号公報
【文献】特表2009-525483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来、発電所等のプラント内の機器や装置に設置されたセンサから時系列データを収集する際には、各所から送られてくる時系列データのある程度の同期性が求められる(でなければ、機器や装置、あるいはプラント全体に生じている事象として評価できない)。一方で、同期性を高めるために特許文献3に記載されているような測位技術(たとえば、測位時刻のログをとることなど)をセンサごとに実装する場合には、全センサの測位の確実性とコストの面から実現のハードルは高くなってしまう。
【0010】
また、近年スマートビルディングと呼ばれるようなビルのICT化が進んでいる。ビルディングなどの建築物については、一例として築年数の多いビルの老朽化が社会問題となっており、その健全性評価のためのシステム導入が施設側の要求として存在する。この場合、ビルや建物の耐震健全性システムを構築するにあたって、建物の各部に設置された加速度センサ間の時刻同期は必須といえる。ここで、その時刻同期源をGNSS衛星信号とするならば、GPSのコモンビュー(GPS Common View)によって、どこでも高精度の時刻タイミング同期を実現できるが、各センサにGNSS受信機を搭載するリッチな条件を確保することは容易ではない。
【0011】
そこで、本発明は、精度(確実性)とコストとのトレードオフの問題を克服した時系列データ収集・分析支援システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明にかかる時系列データ収集・分析支援システムは、GNSS信号を受信できないIoT端末に対してiPNTからの時刻情報及び位置情報を提供し、前記IoT端末から送信されるデータを時系列データとして収集し、前記時系列データの分析を支援するシステムあって、前記iPNTからの時刻情報及び位置情報を管理し、前記システムと同期をとっている無線通信端末のうちの親端末に対し、前記管理している前記iPNTの時刻情報及び位置情報を提供することを特徴とする。
【0013】
また、GNSS信号を受信できないIoT端末から受信したデータに対してiPNTからの時刻情報及び位置情報を与え、少なくとも前記時刻情報が与えられた前記データを時系列データとして収集し、前記時系列データの分析を支援するためのシステムであって、前記iPNTからの時刻情報・位置情報を管理し、前記IoT端末からのデータを集約し、前記集約したデータに対して前記iPNTの時刻情報及び位置情報を刻印することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる時系列データ収集・分析支援システム等によれば、精度(確実性)とコストとのトレードオフの問題を克服した時系列データ収集・分析支援システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムのシステム構成概念を説明する説明図である。
【
図2】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムのシステム構成概念を説明する説明図である。
【
図3】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるS2変調器の回路構成例を説明する説明図である。
【
図4】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるS2変調器から送信される信号の構成概念を説明する説明図である。
【
図5】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるS2復調器の回路構成例を説明する説明図である。
【
図6】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるiPNT送信機(IMES-TS送信機)のシステム構成概念を説明する説明図である。
【
図7】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるiPNT送信機(IMES-TAS送信機の場合)のメッセージ構造を説明する説明図である。
【
図8】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるiPNT送信機(IMES-TAS送信機の場合)のメッセージ構造を説明する説明図である。
【
図9】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおける受信機(iPNT受信機)のシステム構成概念を説明する説明図である。
【
図10】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムにおける動作フローを説明するためのフローチャートである。
【
図11】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムにおける処理の詳細フローを説明するためのフローチャートである。
【
図12】本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムにおいて生成されるデータのデータ形式例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(用語の定義)
はじめに、本実施例で使用される用語の定義を行う。
[iPNT]
iPNTとは、「Indoor Position, Navigation, Timing」の略称であり、GNSS互換信号を用いて、屋内空間に高精度な時刻、タイミング、位置座標、メッセージ情報を放送して高精度時刻同期を実現する仕組みをいう。
具体的には、上空のGNSS信号を受信したTAS装置で独自の時刻メッセージを生成し、そのメッセージを既存のTV共視聴システムなどの伝送経路を利用して、建物内に放送として配信するなどがある。ここで、GPS信号(iPNT信号)を送信したい任意の場所にiPNT送信機を設置して、IMESS同様にiPNT信号(GNSS信号)を送信する。そのiPNTを受信したGNSS受信機では、位置情報やメッセージを読み取ると同時に時刻メッセージを読みとることで、高精度な同期信号(1PPS)を出力できることとなる。
[IMES]
IMESとは、「Indoor Messaging System」の略称であり、IMES信号は、GNSS信号を補完するための疑似的な信号である。
[IMESS-TS信号]
IMESS-TSとは、「Indoor Messaging System - Timing Sync」の略称であり、IMESS-TS信号は、典型的には、位置(Position)、時刻(Clock)、タイミング信号(Timing)を含む信号である。
[IMESS-TAS信号]
IMESS-TASとは、「Indoor Messaging System - Timing Authentication Sync」の略称であり、IMESS-TAS信号は、IMESS-TS信号に認証情報が付加されたものである。
[刻印]
本実施形態における刻印とは、到来ないし受信したデータに対して時刻情報や認証情報を付加する処理をいう。時刻情報や認証情報が付加されたデータは、以後新たなデータのセットとして取り扱われることができる。
【0017】
(本発明の基本動作概念)
本発明の理解のために、まず、本発明の基本動作概念について説明する。本発明が適用された典型的なシーンは、ビルや施設に設置されたセンサデータからのデータを集約し、PIMS(操業情報管理システム)等の解析サーバへ伝送するものであるが、データを集約する装置としては、ゲートウェイ(Gateway、GW)やハブ(Hub)といったネットワークノードが採用される。そして、本発明の一実施形態におけるネットワークノードでは、次の機能が実現される。
【0018】
(1)そのネットワークノードを通過するデータに時刻(及び必要に応じて認証キー)を刻印する機能。
(2)上記(1)のネットワークノードの地理的位置を示す位置情報を刻印する機能。
(3)屋内においては、iPNT送信機信号を受信したGNSS端末から出力される位置情報・時刻情報・タイミングを利用してデータパケットごとにそのパケットが生成された時刻、位置(及び必要に応じて認証キー)を格納する機能。
(4)iPNTからの送信を受信したGNSS受信機からの出力を用いて、位置、時刻(及び必要に応じて認証キー)を刻印する機能。
(5)位置および時刻を利用した認証サービスの提供
「いつ」および「どこで」を証明するための認証サービス(例えば、後述するTOTP)を提供できる。クラウドサービスやEコーマスサービスなどにおいて、「だれが」を証明するためのユーザ認証に加えて、「いつ」および「どこで」という制約を制御できる。このような認証サービスを利用することで、例えば、クラウドサービスに対するジオフェンスとして優位に機能する。
【0019】
また、ビルの耐震健全性システムを構築するにあたっては、異なる場所に設置された加速度センサ間の同期をとり、同期されたデータを解析するためにデータを解析サーバ等へ伝送する必要があるが、本発明はこれを実現すべく構成されている。
また、本発明は、加速度センサ以外にも、設備周辺のIoTセンサデータを収集及び伝送することも想定している。それらのデータには、センシングされた時点での時刻データ(時刻情報)が含まれていないことが多く、また、仮に時刻データ(時刻情報)が含まれていても時刻の基準が統一されていないので、たとえば異なる種類のセンサ同士のデータを組み合わせて解析する場合には時刻の統一化が必要であり、本発明はこれらを実現すべく構成されている。
【0020】
なお、一般的に、IoTセンサから集約されるIoTデータについては、データの健全性・信ぴょう性などセキュリティ面での品質確保が課題になっている。その理由には、IoTセンサの多くは構造的・機構的にみてリッチではなく、PCやスマートフォンのような情報端末装置と同様の暗号化技術等の実装が容易でないことなどが挙げられる。
【0021】
以下、本発明にかかる時系列データ収集・分析支援システム等ついて、図面を参照しながら詳述する。
【実施例1】
【0022】
図1に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムのシステム構成を示す。
図1において、広義の時系列データ収集・分析支援システム100は、iPNT送信機101、iPNT受信機110、IoTゲートウェイ(GW)120、振動センサ131、IoTセンサ132、LPWA(Low Power, Wide Area)通信機器141a、141b、BT(Bluetooth:登録商標)通信機器142a、142b、WiFi機器143a、143b、IoTセンサ151~153を含む。141a、142a、143aはそれぞれ親端末であり、141b、142b、143bはそれぞれに対する子端末の関係にある。
また、IoTゲートウェイ(GW)120は、IoT機器またはIoT端末であり、振動センサ131、IoTセンサ132等のIoTセンサは、IoT端末またはIoTデバイスである。この点、IoTゲートウェイ(GW)120と振動センサ131、IoTセンサ132等のIoTセンサは、ともにIoT端末としての機能を発揮するという性質を有する。
【0023】
一実施形態において、LPWA通信機器141a、BT通信機器142a、及びWiFi機器143aは、それぞれIoTゲートウェイ(GW)120と同期(時刻やタイミング等の同期)をとっている。
【0024】
一実施形態において、iPNT受信機110及びIoTゲートウェイ(GW)120が本発明の一実施形態にかかる狭義の時系列データ収集・分析支援システム100bを構成する(この場合、iPNT受信機110まで含めてGWとされる。)。なお、図示されるように、一実施形態において、iPNT受信機110からIoTゲートウェイ(GW)120へ送信されるデータは、(1)GPS時間、(2)位置情報及び/または認証情報、(3)PPS(高精度な動機信号)、(4)10MHzの基準信号、である。
さらに、本発明の他の実施形態においては、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムとしても実現される(
図2~
図6を参照して後述)。
【0025】
図1における振動センサ131は、直線振動、曲げ振動、ねじり振動のいずれかを測定するために、個体の変位(単位:m)、速度(単位:m/s)、加速度(単位:m/s
2)を計測する公知のセンサである。計測手法としては、静電容量式、渦電流式、レーザドップラ式、電磁式のものが採用される。
【0026】
IoTセンサ132は、典型的には加速度センサや温度センサが挙げられるが、本発明はこれらに限定されない。光電センサ、近接センサ、流量センサ、電流センサ、湿度センサ、近接センサ等、種々のセンサを採用することができる。
IoTゲートウェイ120に対して無線接続されるIoTセンサ151~153についても同様である。
【0027】
図1に示されるように、IoTゲートウェイ120とIoTセンサ151~153との無線接続形態としては、LPWA通信機器141a、141bを採用したり、BT通信機器142a、142bを採用したり、WiFi通信機器143a、143bを採用したりするなど、種々の接続形態を採用することができる。また、一実施形態において、LPWA通信機器141a、BT通信機器142a、及びWiFi機器143aといった無線通信の親機は、それぞれIoTゲートウェイ(GW)120と時刻やタイミング等の同期をとっている。
【0028】
本発明の一実施形態において、各センサ(131~132、151~153)からは、時刻無しデータが送信される。これらのデータ送信のタイミングは、まちまちであり同期はとれていない。本発明の一実施形態においては、各センサから送られてくるまちまちのデータをIoTGW120に集約し、所定時間単位ごとにまとめて時刻情報等の刻印処理を行う。
【0029】
したがって、
図1において、IoTゲートウェイ120から出力されるデータ(その詳細は後述)には、一実施形態において、「センサーデータパケット」、「IoTGWで受信した時刻」、及び「IoTGWで受信した位置」が含まれ、必要に応じて、さらに「IoTGWで受信した認証コード」が含まれる。
【0030】
本発明の一実施形態において、IoTゲートウェイ120からの出力データは、必要に応じて変調ないし変換されてネットワーク160を介して解析サーバ170へ送信される。解析サーバ170では、送信された出力データは、それぞれのID・種別によって区分されるなどして、図示しないデータベース(DB)に格納される。そして、格納解析サーバ170では、必要に応じてDBからデータ群が読み出され処理される(このとき、読み出されたデータは時刻の整流化ができている)。一実施形態において、時刻に基づき整流化されたデータ群は、耐震モニタアプリケーション171、スマートビル管理アプリケーション172、その他のアプリケーション173によって利用される(必要に応じて切り出され、処理され、図示しないユーザ端末に視覚的に提示される)。
【0031】
ここで、解析サーバ170、並びに、耐震モニタアプリケーション171、スマートビル管理アプリケーション172、その他のアプリケーション173は、解析システムを構成している。
【0032】
その他、一実施形態において、解析サーバ170からインターネット回線199を介して他のサーバや端末等への情報サービス提供がなされる。
【0033】
(解析システムの例示)
本発明の一実施形態において、解析システムには、OSIsoft社のPI Systemを採用することができる。PI Systemは、設備等の操業パフォーマンス管理に必要な情報(生産実績、品質情報、設備稼働率など)をリアルタイムに視覚化及び共有化する、PIMS(操業情報管理システム)である。
本発明の一実施形態において、解析システムは、リアルタイムで時系列の予測的な情報を提供することができ、一例として、多種業種(石油・ガス、電力、採鉱、製造等)にわたるユーザやシステムと、複数のデータソースとから、高い信頼性を有する時系列データを収集、分析、可視化、及び共有することができる。
【0034】
また、解析サーバは、多種多様なインターフェイスと連携し、さまざまな形式、標準または命名規則を持つ活用頻度の高いデータ(時系列とイベントベースの両方)を複数のシステムまたはソースから収集することができる。収集された情報は、組み合わせ、比較、意味付けされ、統一された構造にデータを変換される。
【0035】
これらのデータは、リアルタイムにアクセス可能であり、可視化されユーザに提示されることができる。一実施形態において、可視化を実現するデバイスは、PC、ラップトップに限られず、タブレット、スマートフォンなどの携帯情報端末も広く含まれる。ユーザは提示された視覚化データに基づく迅速な意思決定が可能となる。
【0036】
図2に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムのシステム構成を示す。本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムは、
図2に示される時刻同期システムにおけるサブシステムとして位置付けることもできる。この場合、
図2において、S3送信機220は、
図1のiPNT送信機101に対応し、基地局300-1は、
図1のiPNT対応GNSS受信機110に対応する。
【0037】
そして、
図2に示された時刻同期システムは、「時刻同期システム」を含む移動体通信システムでもあり、このシステムは、
図2示されるように、処理および機能が階層的に構成されていることが特徴である。ここでの処理および機能の各階層を「セグメント」と呼ぶ。そして、
図2に示されるように、GNSS信号などから必要な情報を取得する処理および機能を「セグメント1」または「S1」というものとする。また、IMES-TAS信号またはIMES-TS信号の生成に必要な情報を伝送する処理および機能を「セグメント2」または「S2」というものとする。また、IMES-TAS信号またはIMES-TS信号の生成および送信に係る処理および機能を「セグメント3」または「S3」というものとする。
【0038】
以下の説明においては、いずれのセグメントに属する機能であるかを示すために、「S1」、「S2」、「S3」などの記載を付加して説明する場合がある。
【0039】
(
図1に示されるシステムと
図2に示されるシステムとの関係)
図1に示されるシステムは、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムの最良の形態の一つではあるがこれに制限されるものではない。
図2に示されるシステムは、
図1に示されるシステム構成の着想の元となるシステム構成例である。
図2に示されるシステム内には、
図1に示されるシステムの各機能が備わっているが、当業者は、設計上の種々のバリエーションを採用することができ、各モジュール間の対応関係は必ずしも固定的ではない。
以下、本発明の理解のために、
図2に示されるシステムをベースとして、
図1に示されるシステムにおけるモジュールとの対応関係を明らかにしながら、本発明の一実施形態における個別のモジュール機能等について説明する。
【0040】
なお、本発明の便宜上、
図1における符号番号は、
図1に固有のものであり、同じ符号番号が付された
図2以降の符号番号のものとは基本的に別のものである。一方で、
図2以降の符号番号で同一のものは、基本的に同じものを指している。
【0041】
図2において、基準ユニット100は、GNSSアンテナ102を介して受信されるGNSS信号を処理するためのGNSS受信機110と、IMES-TAS信号を生成するための伝送RF信号を生成するS2変調器120(S2TX)とを含む。
図2においては、GNSS受信機110およびS2変調器120を基準ユニット100内に実装した構成例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれの装置を独立に実装してもよい。本発明の一実施形態において、基準ユニット100は、GNSS信号に基づいて時刻同期の基準となる情報を取得するが、時刻同期の基準となる情報については、GNSS信号に限らず、他の情報を用いてもよい。
【0042】
また、本発明の一実施形態において、基準ユニット100が認証コードを生成するためのシークレットキーは、送信ユニット200へ提供されるように構成されてもよい。この場合、基準ユニット100は、任意の認証サーバ108が発行するシークレットキーを受信し、そのシークレットキーを含む伝送RF信号を送信ユニット200へ送信するように構成されてもよい。また、認証サーバ108と基準ユニット100との間は、インターネットやプライベートネットワークなどのネットワーク109を介して通信可能に構成されていてもよい。
【0043】
本発明の一実施形態において、送信ユニット200は、基準ユニット100から提供される時刻情報に基づいて、認証コードを生成することができる。すなわち、認証コードは、基準時刻取得部として機能するGNSS受信機110により取得される時刻情報に基づいて算出される所定長さのメッセージに相当する。このような認証コードとしては、例えば、時刻の現在値などに依存するワンタイムパスワード(TOTP:Time-Based One-Time Password)を用いることができる。以下、認証コードを「TOTP」とも称す。このようなTOTPを位置および時刻の情報と組合せて送信することで、位置の認証などを実現することができる。
【0044】
また、送信ユニット200は、S2変調器120から送信される伝送RF信号を復調するS2復調器210(S2RX)と、S2復調器210の復調結果からIMES-TAS信号を生成するS3送信機220(S3TX)とを含む。
図2においては、S2復調器210およびS3送信機220を送信ユニット200内に実装した構成例を示すが、それぞれの装置を独立に実装してもよい。
【0045】
本発明の一実施形態において、
図2に示された時刻同期システムにより、少なくとも以下のようなサービスを提供することができる。
(1)屋内における測位サービスの提供
GNSS(GPSや準天頂衛星(Quasi-Zenith Satellite System:QZSS)など)からのGNSS信号を受信できない屋内であっても、GNSSと互換性を有する測位サービスおよび階層情報を提供できる。
【0046】
(2)GNSSに同期した時刻情報の提供
GNSSに同期した西暦年、月、日、時、分、秒の情報を提供できる。うるう年やうるう秒についても考慮される。
【0047】
(3)GNSSに同期したタイミング源の提供
GNSS(GPSやQZSSなど)に同期したタイミング信号(例えば、1秒パルス信号/1PPS信号)を提供できる。
【0048】
(4)GNSSに同期した周波数源の提供
GNSS(GPSやQZSSなど)との比較校正に利用できる周波数源(クロック)を提供できる。
【0049】
(5)位置および時刻を利用した認証サービスの提供
「いつ」および「どこで」を証明するための認証サービス(例えば、後述するTOTP)を提供できる。クラウドサービスやEコーマスサービスなどにおいて、「だれが」を証明するためのユーザ認証に加えて、「いつ」および「どこで」という制約を制御できる。このような認証サービスを利用することで、例えば、クラウドサービスに対するジオフェンスとして優位に機能する。
【0050】
図3に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるS2変調器120の回路構成例を示す。
図3に示されるとおり、S2変調器120は、IF(Intermediate Frequency)信号生成回路121と、キャリア発振器125と、アップコンバート回路126とを含む。
【0051】
IF信号生成回路121は、GNSS受信機110からの入力信号を加工した上で、BPSK変調したIF信号を出力する。入力信号は、時刻情報およびテレメトリ信号を含む。時刻情報およびテレメトリ信号の各組に対して、同期ワード(以下、「SYNCワード」ともいう。)が付加されており、後述するように、送信ユニット200のS2復調器210での復調処理を容易化するようになっている。
図3に示されるとおり、IF信号生成回路121は、変調回路122と、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)123と、デジタルアナログ変換器(DAC:Digital Analog Converter)124とを含む。
【0052】
本発明の一実施形態において、変調回路122は、GNSS受信機110からのタイミング信号に基づいて、GNSS受信機110からの入力信号に含まれる情報のうち時刻情報およびテレメトリ信号を抽出するとともに、SYNCワードを付加した上で、NRZ-BPSK変調を行って変調信号を生成する。IMES-TAS信号に認証コードが含まれる場合には、変調回路122には認証コードが入力され、認証コードを含む変調信号が生成される。
【0053】
本発明の一実施形態において、NRZ-BPSK変調後の信号はFIR(Finite Impulse Response)フィルタによって帯域が制限される。例えば、変調回路122は、伝送RF信号が重畳される伝送経路上の空チャネルに応じた周波数TBD[MHz]の入力を受けて、中心周波数をTBDとする変調信号を出力する。本発明の一実施形態においては、変調信号のビットレートは1Mbpsである。但し、変調信号の変調方式およびビットレートなどについては、上述の構成に特に限定されることなく、要求仕様やシステム構成などに応じて、適宜最適なものを選択することができる。例えば、BPSK(二位相偏移変調)変調に代えて、QPSK(四位相偏移変調)変調などを用いるようにしてもよいし、NRZ(Non Return to Zero)方式に代えて、NRZI(Non Return to Zero Inversion)方式などを用いるようにしてもよい。このような変調方式の変更に伴って、ビットレートなども適宜変更することができる。
【0054】
変調回路122から出力される変調信号は、ローパスフィルタ123にて帯域が制限された上で、デジタルアナログ変換器124にてアナログ変換されて、IF信号として出力される。なお、変調回路122または変調回路122およびその周辺回路については、FPGA(field-programmable gate array)を用いてデジタル処理するようにしてもよい。
【0055】
本発明の一実施形態において、アップコンバート回路126は、変調回路122からのIF信号をキャリア発振器125からのキャリア波(例えば、10MHz)でアップコンバートして伝送RF信号として出力する。具体的には、アップコンバート回路126は、ミキサ127と、可変増幅器128と、ローパスフィルタ129とを含む。ミキサ127は、変調回路122からのIF信号にキャリア発振器125からのキャリア波を乗じる。ミキサ127から出力される信号は、可変増幅器128およびローパスフィルタ129を経て、伝送RF信号として出力される。
【0056】
図4に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるS2変調器120から送信される信号の構成例を示す。
図4に示されるとおり、S2変調器120においては、周期的に出力されるタイミング信号(1PPS信号)401~403に同期して伝送RF信号411~413が生成される。典型的には、伝送RF信号411~413の各々に含まれるSYNCワード4111、4121、4131の開始位置とタイミング信号401~403の立ち上り(または、立ち下り)を一致させる。このような構成を採用することで、送信ユニット200のS2復調器210において、時刻情報に加えて、タイミング信号を再現することができる。つまり、伝送RF信号411~413は、SYNCワード4111、4121、4131に加えて、時刻情報4112、4122、4132を含んでおり、このSYNCワードを含む伝送RF信号は、タイミング信号が出力された時点を基準として配線上に送出される。
【0057】
以上のような回路構成を採用することで、GNSS受信機110からの入力信号を含む伝送RF信号を生成することができる。
【0058】
図5に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるS2復調器210の回路構成例を示す。
【0059】
一実施形態において、S2復調器210は、共同聴視システムおよび/またはCATV網を介して送信される伝送RF信号を復調して、伝送RF信号に含まれるデータを抽出する。
【0060】
本発明の一実施形態にかかる時刻同期システムにおいては、S2復調器210は、基準ユニット100のS2変調器120から送信ユニット200のS2復調器210までの伝送経路に依存する、伝送RF信号の伝送遅延を補正する機能(遅延補正機能)を有している。伝送遅延の補正量(補正時間)は、予め計測した固定値としてもよいし、伝送経路の状態に応じて動的に変化する可変値としてもよい。
【0061】
現実の共同聴視システムおよびCATV網を伝送経路として想定した場合には、伝送RF信号の伝送方向が一方向であり、かつ、伝送RF信号が特定の空きチャネルの周波数を占有するため、予め計測した一定の伝送遅延を用いれば十分である。但し、後述するような、遅延時間の自動補正機能を実装してもよい。
【0062】
図5に示されるとおり、S2復調器210は、S2変調器120から受信した伝送RF信号をIF信号に変化した上で、デジタル信号に復調し、復調されたデジタル信号に含まれるSYNCワードを検出することで、タイミング信号(1PPS信号)に同期した復調データを出力する。具体的には、S2復調器210は、ダウンコンバート回路212と、復調回路214と、キャリア発振器217と、システム発振器218とを含む。
【0063】
ダウンコンバート回路212は、受信した伝送RF信号をキャリア発振器217からのキャリア波でダウンコンバートしてIF信号(I成分およびQ成分)として出力する。キャリア発振器217は、システム発振器218からのループ制御されたシステムクロックを分周して得られるクロックに従って、キャリア波を発生する。具体的には、ダウンコンバート回路212は、可変増幅器2121と、ミキサ2122と、増幅器2123,2125と、ローパスフィルタ2124,2126とを含む。
【0064】
伝送RF信号は、可変増幅器2121にて振幅を調整された後、ミキサ2122にてキャリア発振器125からのキャリア波が乗じられることで、IF信号としてのI成分およびQ成分が出力される。ミキサ2122から出力される伝送RF信号のI成分は、増幅器2123およびローパスフィルタ2124を経て、復調回路214へ出力される。同様に、ミキサ2122から出力される伝送RF信号のQ成分は、増幅器2125およびローパスフィルタ2126を経て、復調回路214へ出力される。
【0065】
復調回路214は、ダウンコンバート回路212から出力されるIF信号を復調して、復調データを出力する。具体的には、復調回路214は、デジタルアナログ変換器2141,2142と、位相回転器2143と、ローパスフィルタ2144,2145と、ミキサ2146と、ビット同期部2147と、SYNC検知部2148と、データ抽出部2149と、シリアル/パラレル変換部2150と、遅延補正量保持部2151と、同期調整部2152と、位相比較部2153と、分周器2154,2159と、ループフィルタ2156,2157と、デジタルアナログ変換器2158と、増幅器2160とを含む。なお、復調回路214の全部または一部については、FPGAを用いてデジタル処理するようにしてもよい。
【0066】
ダウンコンバート回路212からのI成分およびQ成分は、それぞれデジタルアナログ変換器2141および2142にてデジタル信号に変換された上で、位相回転器2143へ出力される。I成分およびQ成分は、位相回転器2143にてBPSK復調され、それぞれの復調結果はミキサ2146へ出力される。また、I成分の復調結果はビット同期部2147に入力されてビット列に復調される。SYNC検知部2148は、ビット同期部2147から出力されるビット列に含まれるSYNCワードを検知することで、タイミング信号(1PPS信号)を生成する。SYNC検知部2148からのタイミング信号は同期調整部2152へ出力される。また、データ抽出部2149は、SYNC検知部2148が検知したSYNCワードに続くデータを抽出する。最終的に、データ抽出部2149により抽出されたデータは、シリアル/パラレル変換部2150にて所定のデータフォーマットに整形されて、復調データとして出力される。復調データはS3送信機220へ与えられる。なお、シリアル/パラレル変換部2150は、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)などの回路を用いて実現できる。
IMES-TAS信号にシークレットコードが含まれる場合には、伝送RF信号の復調結果に含まれるシークレットコードをセキュアに出力するためのインターフェイスをさらに実装するようにしてもよい。
【0067】
ミキサ2146は、コスタスループと称されるループの一部を構成し、ミキサ2146からの出力は、ループフィルタ2157およびデジタルアナログ変換器2158を経てシステム発振器218へフィードバックされる。システム発振器218は、復調回路214のシステムクロックを提供する発振器であり、例えば、伝送RF信号のキャリア波(例えば、10MHz)を10倍した周波数である100MHzのクロックを発生するとする。システム発振器218は、デジタルアナログ変換器2158からのフィードバック信号に応じて発信周波数を変化させる。システム発振器218としては、電圧制御水晶発振器(VCXO:Voltage Controlled Crystal Oscillator)または温度補償型水晶発振器(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)が採用されてもよい。
【0068】
システム発振器218からのシステムクロックは、分周器2159にて1/10に分周されて、受信した伝送RF信号のキャリア波として再生される。このように、伝送RF信号のキャリア波(10MHz)は、BPSK変調された信号をコスタスループで復調し、キャリア再生ループにて再生することで出力される。
【0069】
SYNC検知部2148は、伝送RF信号に含まれるSYNCワードを検知することで、タイミング信号(1PPS信号)を再生する。SYNC検知部2148からのタイミング信号は、同期調整部2152にて伝送遅延を補正された上で、システム発振器218により復調回路214の内部で生成されるタイミング信号(1Hz)と位相比較される。すなわち、位相比較部2153には、同期調整部2152からのタイミング信号と、分周器2154にてシステムクロックを分周して得られるタイミング信号とが入力される。位相比較部2153にて検出された位相差は、ループフィルタ2156を介して、位相回転器2143へフィードバックされる。つまり、これらのループ動作によって、コスタスループに入力される位相が適切に回転されることになり、タイミング信号(1PPS信号)とシステムクロックとの間で同期をとることができる。そして、例えば、分周器2154にてシステムクロックを分周して得られるタイミング信号が1PPS信号として出力される。このとき、タイミング信号(1PPS信号)は伝送遅延を考慮して、伝送RF信号に含まれるSYNCワードが検知されるタイミングより前に出力されることになる。つまり、タイミング信号(1PPS信号)の出力は、SYNCワードに続くデータの抽出より先に行われることになる。
【0070】
以上のとおり、S2復調器210は、複数に分岐した配線のいずれかの分岐に接続されるとともに、配線上を伝搬する変調信号(伝送RF信号)を復調する復調部として機能する。
図1および
図5に示すように、基本的には、1つの基準ユニット100に対して複数のS2復調器210が設置される。
【0071】
本発明の一実施形態にかかる時刻同期システムにおいて採用される伝送RF信号の伝送遅延を補正する機能(遅延補正機能)は、主として、遅延補正量保持部2151および同期調整部2152により実現される。遅延補正量保持部2151に予め計測した一定の遅延時間を設定することで、タイミング信号(1PPS信号)が当該設定された時間だけ補正されることになり、これによって、伝送RF信号の伝送遅延を補正できる。より具体的には、S2復調器210は、配線上を伝搬する変調信号(伝送RF信号)に含まれるSYNCワードを検出すると、当該検出されたSYNCワードに引き続く情報を復調データとして出力するとともに、当該SYNCワードを検出した時点より予め定められた補正時間だけ前の時点を基準としてタイミング信号(1PPS信号)を出力する。このような遅延補正機能を適用することで、タイミング信号(1PPS信号)の出力と、復調データの出力とがずれることになるが、1PPS信号は周期精度が高いので、その周期性を利用することで、IMES-TAS信号を生成および送信する際の問題にはならない。
【0072】
本発明の一実施形態にかかるS2復調器210での遅延補正機能によって、同一の時刻同期システムに接続される送信ユニット200にて処理される伝送RF信号を±500ns(目標値)の精度で同期した状態に維持できる。
【0073】
以上のような構成を採用することで、各宅内のターミナル18に接続されるS2復調器210においては、伝送RF信号に対する復調処理および同期追跡処理を行い、位置情報、時刻情報、周波数信号などの情報、および、タイミング信号(1PPS信号)を出力できる。
【0074】
図6に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるiPNT送信機(IMES-TS送信機、S3送信機220)のシステム構成を示す。
【0075】
本発明の一実施形態において、送信ユニット200のS3送信機220におけるIMES-TAS信号の生成処理および送信処理について説明する。S3送信機220は、S2復調器210からの復調データおよびタイミング信号に基づいて、IMES-TAS信号を生成して送信する。例えば、基地局300のS3受信機320がGNSSとしてGPSに対応している場合には、IMES-TAS信号のRF周波数は1.57542GHzに設定される。但し、本システムを運用する先での電波行政上の制約などに応じて、RF周波数を適宜変更するようにしてもよい。さらに、GPS以外の他の測位衛星システムとの互換性を有するようなシステムとして実装する場合には、対象となる測位衛星システムに応じた1または複数のRF周波数を採用するようにしてもよい。
【0076】
図6に示されるとおり、S3送信機220は、デジタル処理ブロック221と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)222と、アナログ処理ブロック223と、アンテナ224と、デジタル入出力インターフェイス225と、タイミングインターフェイス226と、発振器227と、デジタル処理ブロック221に電気的に接続されているアナログ処理ブロック223と、電源228とを備える。
【0077】
デジタル処理ブロック221は、CPU(Central Processing Unit)2212と、RAM(Random Access Memory)2214とを含む。EEPROM222と、デジタル入出力インターフェイス225と、タイミングインターフェイス226と、発振器227とは、デジタル処理ブロック221と電気的に接続されている。また、アンテナ224は、アナログ処理ブロック223と電気的に接続されている。
【0078】
EEPROM222は、デジタル処理ブロック221のCPU2212が実行するプログラム、IMES信号およびIMES-TAS信号を生成するために必要なデータを格納している。EEPROM222に格納されているプログラムおよび必要なデータは、S3送信機220が起動する時に読み出され、RAM2214に転送される。EEPROM222は、S3送信機220の外部から入力されたデータをさらに格納することができる。なお、プログラムおよび必要なデータを格納するための記憶装置は、EEPROM222に限られず、少なくとも、データを不揮発的に保存できる記憶装置であればよい。
【0079】
デジタル処理ブロック221は、デジタル入出力インターフェイス225を介して、S2復調器210から取得した復調データ(位置情報、時刻情報、周波数信号などの情報)と、タイミングインターフェイス226を介してS2復調器210から取得したタイミング信号(1PPS信号)とを受信して、IMES信号およびIMES-TAS信号を生成するための源泉となるデータを生成する。デジタル処理ブロック221は、アナログ処理ブロック223に対して、生成したデータをビットストリームとして送出する。
【0080】
発振器227は、CPU2212の動作を規定するクロック、あるいはキャリア波を生成するためのクロックを、デジタル処理ブロック221に供給する。
【0081】
アナログ処理ブロック223は、デジタル処理ブロック221から出力されたビットストリームを用いて、1.57542GHzのキャリア波で変調して送信信号を生成し、アンテナ224に送出する。その信号は、アンテナ224より送出される。このようにして、IMES信号およびIMES-TAS信号がS3送信機220から送出される。
【0082】
電源228は、S3送信機220を構成する各部に電力を供給する。なお、電源228は、
図6に示されるように、S3送信機220に内蔵されてもよいし、外部からの電力の供給を受け付ける態様であってもよい。
【0083】
以上の説明においては、デジタル処理ブロック221における処理を実現するための演算処理装置としてCPU2212が用いられたが、その他の演算処理装置が使用されてもよい。あるいは、デジタル処理ブロック221をFPGAで構成してもよい。
【0084】
図6においては、クロック(Clk)がデジタル処理ブロック221からアナログ処理ブロック223に供給されているが、発振器227からアナログ処理ブロック223に直接に供給されてもよい。
また、
図6においては、デジタル処理ブロック221とアナログ処理ブロック223とが別個に示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのチップ上に混載ないし実装されてもよい。
【0085】
図7に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるiPNT送信機(IMES-TS送信機、S3送信機220)のメッセージ構造を示す。
【0086】
図7に示されるとおり、公知のIMES信号として規定される4つのメッセージタイプ(MT0,MT1,MT3,MT4)に加えて、IMES-TS信号用に、メッセージフォーマット260A(MT7)が採用されてもよい。
図7に示すメッセージは一例であり、時刻同期に必要な情報を含むものであれば、どのようなメッセージフォーマットを利用してもよい。
【0087】
本発明の一実施形態において、メッセージフォーマット260Aは、GPSNavメッセージ互換のGPSWeekおよびTOW(Time Of Week)、月、日、時、分、秒の情報を含む。
【0088】
図8に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおけるiPNT送信機(IMES-TAS送信機、S3送信機220)のメッセージ構造を示す。
【0089】
図8に示されるとおり、公知のIMES信号として規定される4つのメッセージタイプに加えて、IMES-TAS信号として、メッセージフォーマット270が採用されてもよい。
図8に示すメッセージは一例であり、時刻同期に必要な情報を含むものであれば、どのようなメッセージフォーマットを利用してもよい。
【0090】
図8に示すIMES-TAS信号のメッセージフォーマット270(MT7)においては、「ページ」の概念を導入することにより、既存のメッセージフォーマットとの互換性を維持しつつ、より多くの情報を送信できるように拡張している。すなわち、メッセージフォーマット270については、メッセージタイプの値と、ページの値とを組合せることで、特定のメッセージタイプのメッセージについて、既存のワード数を超えたワード数のメッセージを送信することができる。
図8には、メッセージフォーマット270は、4ワードのデータが3ページ分存在し得る例を示すが、これに限られることなく、ページ数については、必要な数まで拡張すればよい。
【0091】
図9に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムを含む時刻同期システムにおける受信機(iPNT受信機)のシステム構成例を示す。
【0092】
図9に示されるとおり、IPNT受信機900は、プロセッサ902と、メインメモリ904と、出力部906と、入力部908と、フラッシュメモリ910と、GNSSモジュール920(
図1のiPNT対応GNSS受信機110に対応)と、通信ポート922とを含む。一実施形態において、通信ポート922には、シリアルポート9221やイーサネット(登録商標)ポート(LANポート)9222が含まれる。また、フラッシュメモリ910には、例えば、OS(Operating System)912と、API(Application Program Interface)群914と、アプリケーション群916とが格納される。これらのエレメントは、内部バス924を介して接続される。
【0093】
プロセッサ902は、フラッシュメモリ910に格納されているプログラムをメインメモリ904に展開して実行することで、各種機能を実現する。メインメモリ904は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリにより実現される。
【0094】
出力部906は、プロセッサ902での演算処理によって得られる結果をユーザへ通知するデバイスを包含する。例えば、出力部906は、ユーザへ視覚的に情報を通知するためのディスプレイまたはインジケータを含み、この場合には、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどを用いて実現される。あるいは、出力部906は、ユーザへ聴覚的に情報を通知するためのマイクを含む。
【0095】
入力部908は、ユーザからの操作を受け付けるデバイスであり、例えば、ディスプレイ表面に配置されたタッチパネル、キーボード、マウスなどを用いて実現される。
【0096】
フラッシュメモリ910は不揮発性のメモリであり、各種のプログラムやデータを格納する。OS912は、IPNT受信機900において各種アプリケーションを実行するための環境を提供する。API群914は、アプリケーション群916での処理実行に必要な基本的な処理を担当する。アプリケーション群916は、各種ユーザアプリケーションなどを含む。
【0097】
GNSSモジュール920は、GNSS信号を受信して、その受信したGNSS信号に含まれる情報を取得する。
【0098】
図10に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムにおける動作フローを説明するためのフローチャートを示す。
【0099】
図10において、センサ1及びセンサ2は、
図1における振動センサ131や、IoTセンサ132、151~153に対応する。
図10において、説明の便宜上、センサは2つしか表示されていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、3以上のセンサを備えていてもよい。
【0100】
図10におけるゲートウェイは、
図1におけるIoTGW120に対応する。また、同図中の解析サーバは、
図1における解析サーバ170に対応する。なお、
図10における解析サーバは、図示しない耐震モニタ、スマートビル管理等のアプリケーション(
図1における171~173に対応)と連携動作する。
また、
図10中、t1~t11は時系列の流れを示し、経時的に後述する動作や処理が行われるものである。
【0101】
まず、時刻t1において、センサ1から生計測データがゲートウェイに送信される(ステップS1001)。センサ1からは、後述するように時刻t4、t7、t10においても生計測データがゲートウェイに送信される(ステップS1006、ステップS1011、ステップS1016)が、これらの送信タイミングの同期はとられていない(非同期送信)。
【0102】
時刻t2において、センサ2から生計測データがゲートウェイに送信される(ステップS1002)。センサ2からは、後述するように時刻t5、t9においても生計測データがゲートウェイに送信される(ステップS1007、ステップS1015)が、これらの送信タイミングの同期はとられていない(非同期送信)。
【0103】
図10において、ゲートウェイでは、センサ1及びセンサ2から送られてきた生計測データを集約し、定期/不定期に時刻情報を刻印する(ステップS1003、ステップS1008、ステップS1012、ステップS1017)。そして、ゲートウェイにて時刻情報が刻印された生計測データ(群)は、時間単位集合データとして解析サーバへ送信される(ステップS1004、ステップS1009、ステップS1013、ステップS1018)。
なお、本発明の一実施形態において、時刻情報を刻印するとは、集約した各生計測データに時刻情報を付加して1つのデータセットとする処理を行うことをいう。
また、本発明の一実施形態において、各生計測データには、計測値データのほか、各センサの位置情報を含めることができる(この場合は、各センサが自身の位置情報を記憶しているか、あるいは、各センサ自身が位置情報を記憶していない場合であっても、ゲートウェイの位置情報を代表的に利用して各センサの位置とすることもできる。)。
【0104】
次に、時刻t3において、ゲートウェイからは、集約し時刻情報を刻印した生計測データ(群)を時間単位集合データとして解析サーバへ送信する(ステップS1004)。
【0105】
ステップS1004において時間単位集合データを受信した解析サーバでは、これを図示しない記憶領域に格納する(ステップS1005)。一実施形態において、格納されたデータは、図示しないアプリケーション等によって利用される(ステップS1091)。
ここで、アプリケーション等によって利用されるデータのデータ形式等について、
図12を参照して説明する。
【0106】
図12に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムにおいて生成されるデータのデータ形式例を示す。このデータ形式は、本発明の一実施形態における解析サーバ(
図1の170)が取り扱うデータ形式である。
【0107】
図12に示されるように、データ1200は、タイムスタンプ情報(時刻情報)1201と内容データ1202とからなる。タイプスタンプ情報1201は、ゲートウェイによって生計測データに対して刻印された時刻情報である。一実施形態において、年月日及び時分秒のデータ形式が採用されている。
【0108】
また、内容データ1202には、各生計測データの数値の列(1以上の列)が格納されている。本発明の一実施形態において、内容データ1302には、下表のようなデータ項目が含まれる。
【表1】
本発明の一実施形態においては、上記センサID、計測値、及びセンサ位置情報を必須とし、付加的にセンサの位置情報を含めることもできる(その場合は、各センサが自身の位置情報を記憶している)。
あるいは、センサの位置情報に関し、GWの位置情報が代表的に利用されて、各センサの位置情報とされてもよい。
【0109】
図10に戻り、ゲートウェイでの時刻情報刻印(ステップS1008)に着目すると、ここでの時刻情報刻印対象データは、時刻t4においてセンサ1から送信されてきた生計測データと時刻t5においてセンサ2から送信されてきた生計測データである。同ステップで時刻情報を刻印された生計測データ(群)は、時間単位集合データとして解析サーバへ送信される(ステップS1009)。ステップS1009において時間単位集合データを受信した解析サーバでは、これを図示しない記憶領域に格納する(ステップS1010)。一実施形態において、格納されたデータは、図示しないアプリケーション等によって利用される(ステップS1092、ステップS1093)。
【0110】
次に、ゲートウェイでの時刻情報刻印(ステップS1012)に着目した場合には、ステップS1003やステップS1008とは異なった処理がなされている。つまり、ステップS1012において集約された生計測データは、センサ1から送信されてきたデータのみである。このように、本発明の一実施形態においては、必ずしも時刻刻印のタイミングごとに、全てのセンサからの生計測データの到来を待つことはない。個別の事情(作動タイミングのゆらぎ)によって、所定の時刻刻印タイミングに到来が間に合わなかった生計測データ(ここでは、センサ2からの到来データ)は、切り捨てることができる。
【0111】
ステップS1012において時刻情報を刻印された生計測データ(群)は、時間単位集合データとして解析サーバへ送信される(ステップS1013)。ステップS1013において時間単位集合データを受信した解析サーバでは、これを図示しない記憶領域に格納する(ステップS1014)。一実施形態において、格納されたデータは、図示しないアプリケーション等によって利用される(ステップS1094)。
【0112】
次に、ゲートウェイでの時刻情報刻印(ステップS1017)に着目した場合には、ステップS1003やステップS1008、また、ステップS1012とは異なった処理がなされている。つまり、ステップS1018において集約された生計測データは、センサ1及びセンサ2から送信されてきたデータであるが、データ到来の順序がこれまでと異なっている。このように、本発明の一実施形態においては、必ずしも全てのセンサからの生計測データの到来順序は問題とされない。
【0113】
ステップS1017において時刻情報を刻印された生計測データ(群)は、時間単位集合データとして解析サーバへ送信される(ステップS1018)。ステップS1018において時間単位集合データを受信した解析サーバでは、これを図示しない記憶領域に格納する(ステップS1019)。一実施形態において、格納されたデータは、図示しないアプリケーション等によって利用される(
図10において、不図示)。
【0114】
図11に、本発明の一実施形態にかかる時系列データ収集・分析支援システムにおける処理の詳細フローを示す。
図11に示されたフローは、
図1に示された時系列データ収集・分析支援システムでの処理を前提とする。
【0115】
図11のステップS1101において処理を開始すると、ステップS1102へ進み、iPNT受信機110においてiPNT信号が受信される(ステップS1102)。次に、ステップS1103へ進み、iPNT受信機110において1PPS(一例として、クロック10MHz)ごとの同調信号が生成される。本発明の一実施形態において、生成信号は、iPNT受信機110内で継続して処理される。また、一実施形態において、この信号は、屋外GNSSと同期されてもよい。
【0116】
次に、ステップS1104へ進み、一実施形態において、iPNT110内にてNMEAメッセージ生成処理がなされる(NMEAメッセージとは、米国海洋電子機器協会(NationalMarineElectronics Association)が定めた規格で、受信機とナビゲーション機器の通信に使用されるプロトコルである。)。ここでは、時刻情報を取り出すことができる。次に、ステップS1105へ進み、一実施形態において、iPNT110内にてNMEA-INPTメッセージ生成処理がなされる(NMEA-iPNTメッセージとは、NMEAメッセージにiPNTに関する情報が加わった通信プロトコルである。)。ここでは、時刻+位置+メッセージ情報を取り出すことができる。
本発明の一実施形態において、これらの情報は、IoTGW120へ送信される。
【0117】
次に、ステップS1106へ進み、IoTGW120において各センサからのデータ収集が行われる。一例として、
図10のステップS1001、S1002、S1006、S1007、S1011、S1015、S1016である。
そして、ステップS1107に進み、IoTGW120において収集されたデータ(群)に対する時間情報の刻印処理がなされる。一実施形態において、ここでの刻印処理で採用される時刻情報は、IoTGW120におけるデータの受付時間である。これらの刻印処理は、一例として、
図10のステップ1003、S1008、S1012、S1017である。
【0118】
そして、ステップS1108へ進み、IoTGW120から解析サーバ170へ刻印済みのデータ(群)が送信される。これらの送信処理は、一例として、
図10のステップ1004、S1009、S1013、S1018である。
【0119】
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の実施形態について、様々な局面から具体的に説明したが、特許請求の範囲、明細書、要約書、図面に記載された全ての技術的要素、ならびに、方法ないし処理ステップは、これら要素及び/又はステップの少なくとも一部が相互に排他的となる組み合わせを除く任意の組み合わせによって、本発明にかかるシステムならびにプログラムの構成要素ないし構成段階となりうる。
【0120】
また、本発明は、上述した実施形態のいずれの個別具体的な詳細記載に制限ないし限定されることはない。さらに、本発明の技術的範囲は、上述の説明のみによってではなく、特許請求の範囲の記載によってその外延が特定されるものであり、特許請求の範囲と均等となる置換ないし変更も本発明の技術的範囲となるものである。
【符号の説明】
【0121】
100 時系列データ収集・分析支援システム
101 iPNT送信機
110 iPNT受信機
120 IoTゲートウェイ(GW)
131 振動センサ
132 IoTセンサ
141a、141b LPW
142a、142b BT
143a、143b WiFi
151、152、153 IoTセンサ
160 ネットワーク(専用線、ローカルネットワーク、インターネット等)
170 解析サーバ
199 インターネット