(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-21
(45)【発行日】2023-11-30
(54)【発明の名称】什器
(51)【国際特許分類】
A47B 55/00 20060101AFI20231122BHJP
A47B 47/00 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
A47B55/00
A47B47/00
(21)【出願番号】P 2019195371
(22)【出願日】2019-10-28
【審査請求日】2022-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】加藤 孝一朗
【審査官】川村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特表2005-529480(JP,A)
【文献】特開2003-038264(JP,A)
【文献】特開2005-226677(JP,A)
【文献】実開昭55-163864(JP,U)
【文献】実開昭56-097045(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 55/00-55/06
A47B 91/00-97/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びる支柱と、
前記支柱の軸方向に直交する第一方向に延びる第一支柱支持部材と、
前記支柱の軸方向に直交し前記第一方向と異なる第二方向に延びる第二支柱支持部材と、
前記第一支柱支持部材と前記第二支柱支持部材とを連結する補強部材とを備え、
前記第一支柱支持部材は、
前記第一方向に延び、前記第二支柱支持部材との間で囲まれる空間に面する内面を有する板状に形成される第一支持部と、
前記第一支持部
の前記内面から前記空間に向けて突出し、前記支柱の軸方向に沿って設けられ前記支柱に接続される第一接続部と、を有し、
前記第二支柱支持部材は、
前記第二方向に延び前記空間に面する内面を有する板状に形成される第二支持部と、
前記第二支持部
の前記内面から前記空間に向けて突出し、前記支柱の軸方向に沿って設けられ前記支柱に接続される第二接続部と、を有し、
前記補強部材は、前記第一支柱支持部材の前記内面と前記第二支柱支持部材の前記内面との間を相対位置不変に連結
し、
前記第一接続部は、
前記支柱の軸方向を長手方向とする板状に形成されるとともに、前記
支柱のうち前記第一方向を向く側面に対向した状態で接続され、
前記第二接続部は、
前記支柱の軸方向を長手方向とする板状に形成されるとともに、前記第二支持部
のうち前記第二方向を向く側面に対向した状態で接続されている、
什器。
【請求項2】
上下方向に延びる支柱と、
前記支柱の軸方向に直交する第一方向に延びる第一支柱支持部材と、
前記支柱の軸方向に直交し前記第一方向と異なる第二方向に延びる第二支柱支持部材と、
前記第一支柱支持部材と前記第二支柱支持部材とを連結する補強部材とを備え、
前記第一支柱支持部材は、
前記第一方向に延び、前記第二支柱支持部材との間で囲まれる空間に面する内面を有する板状に形成される第一支持部と、
前記第一支持部から突出し、前記支柱の軸方向に沿って設けられ前記支柱に接続される第一接続部と、を有し、
前記第二支柱支持部材は、
前記第二方向に延び前記空間に面する内面を有する板状に形成される第二支持部と、
前記第二支持部から突出し、前記支柱の軸方向に沿って設けられ前記支柱に接続される第二接続部と、を有し、
前記補強部材は、前記第一支柱支持部材の前記内面と前記第二支柱支持部材の前記内面との間を相対位置不変に連結し、
前記第一支柱支持部材は、前記第一支持部の前記内面から前記空間に向けて突出した板状の第一補強部材接続部を有し、
前記第二支柱支持部材は、前記第二支持部の前記内面から前記空間に向けて突出した板状の第二補強部材接続部を有し、
前記補強部材は板状に形成され、前記第一補強部材接続部及び前記第二補強部材接続部が接続される接続面を有する
、
什器。
【請求項3】
前記第一補強部材接続部と前記第二補強部材接続部との少なくとも一方は、前記支柱よりも前記空間に突出し、前記第一補強部材接続部と前記第二補強部材接続部とのそれぞれの前記補強部材と接続される被接続面は、互いに面一で連続している、
請求項
2に記載の什器。
【請求項4】
前記第一補強部材接続部は、前記支柱よりも前記空間に突出する突出部を有し、
前記第一方向と前記第二方向とが直交し、
前記補強部材は、前記突出部の板面に前記第一方向に沿って形成される横部と前記第二補強部材接続部の板面に前記第二方向に沿って形成される縦部とが連結したL字型に形成される、
請求項
3に記載の什器。
【請求項5】
前記第一支柱支持部材及び前記第二支柱支持部材は、前記支柱の下端に設けられ、前記第一補強部材接続部及び前記第二補強部材接続部は前記支柱の設置面に接地される、
請求項
2から請求項
4のうちいずれか一項に記載の什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、什器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、支柱によって棚板や天板などの載置部を支持する棚や、脚によって天板や座面を支持する机や椅子等の什器を補強する構造が発明されている。載置部や天板に書籍等を載置したり、座面に使用者が着座する際に、支柱や脚には軸に対して捻じれが加わるため、この捻じれに対して支柱や脚を補強する構造が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、天板と、地板と、支柱と、天板及び地板と支柱とを連結するガセット板部材と、を備える棚について記載されている。ガセット板部材は、天板及び地板の周側壁部の外側面に溶接され、天板及び地板を支持する支柱の中間壁部の幅の半分ほど突出する突出部を有している。締着具により突出部と支柱とが接続されることで、ガセット板部材を介して支柱と天板及び地板とが接続され、天板及び地板を介して作用する水平方向の力や捻じり力に対して支柱が支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の棚では、上記のとおり、支柱と天板及び地板とを接続するガセット板部材が天板及び地板の周側壁部の外側面に溶接されているため、ガセット板部材や、ガセット板部材と支柱とを接続する締着具が外側に露出しており、美観が損なわれていた。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされ、美観が損なわれずに支柱との接続部分について強固な構造を有する什器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様に係る什器は、上下方向に延びる支柱と、前記支柱の軸方向に直交する第一方向に延びる第一支柱支持部材と、前記支柱の軸方向に直交し前記第一方向と異なる第二方向に延びる第二支柱支持部材と、前記第一支柱支持部材と前記第二支柱支持部材とを連結する補強部材とを備え、前記第一支柱支持部材は、前記第一方向に延び、前記第二支柱支持部材との間で囲まれる空間に面する内面を有する板状に形成される第一支持部と、前記第一支持部から突出し、前記支柱の軸方向に沿って設けられ前記支柱に接続される第一接続部と、を有し、前記第二支柱支持部材は、前記第二方向に延び前記空間に面する内面を有する板状に形成される第二支持部と、前記第二支持部から突出し、前記支柱の軸方向に沿って設けられ前記支柱に接続される第二接続部と、を有し、前記補強部材は、前記第一支柱支持部材の前記内面と前記第二支柱支持部材の前記内面との間を相対位置不変に連結する。
【0008】
上記態様によれば、第一支柱支持部材と第二支柱支持部材とにより、支柱が軸方向と直交する第一方向と第二方向との2つの方向に対して支持されることで、支柱の軸方向を含む面内で支柱に加わる捻じれに対して支柱が支持され補強される。また、補強部材により、第一支柱支持部材と第二支柱支持部材とが連結されることで、互いの相対位置が維持され一体化し、支柱に加わる支柱の軸まわりの捻じれに対して支柱が第一支柱支持部材と第二支柱支持部材とにより支持され補強される。さらに、第一接続部及び第二接続部と支柱との接続部分が見えづらく、補強部材が支柱と第一支柱支持部材と第一支柱支持部材とに囲まれた空間に配置されるため、什器の美観が損なわれない。
【0009】
ここで、前記第一接続部は、前記第一支持部の前記内面から突出し、前記第二接続部は、前記第二支持部の前記内面から突出してもよい。
【0010】
この場合、第一接続部及び第二接続部が支柱と第一支柱支持部材と第一支柱支持部材とに囲まれた空間に配置されるため、什器の美観が損なわれない。
【0011】
また、前記第一支柱支持部材は、前記第一支持部の前記内面から前記空間に向けて突出した板状の第一補強部材接続部を有し、前記第二支柱支持部材は、前記第二支持部の前記内面から前記空間に向けて突出した板状の第二補強部材接続部を有し、前記補強部材は板状に形成され、前記第一補強部材接続部及び前記第二補強部材接続部が接続される接続面を有してもよい。
【0012】
この場合、補強部材が板材から形成できるので、什器の製造コストが低減する。その一方、支柱の軸方向に交差する面として配されることにより、支柱の軸回りの捻じれに対してより強固な構造とすることができる。また、補強部材が接続される面が空間に向けて突出した部分にあるため、補強部材と第一支柱支持部材との接続箇所及び補強部材と第二支柱支持部材との接続箇所は共に外部から見えず、美観が損なわれない。
【0013】
また、前記第一補強部材接続部と前記第二補強部材接続部との少なくとも一方は、前記支柱よりも前記空間に突出し、前記第一補強部材接続部と前記第二補強部材接続部とのそれぞれの前記補強部材と接続される被接続面は、互いに面一で連続していてもよい。
【0014】
この場合、補強部材と第一補強部材接続部と第二補強部材接続部との接続部の位置決めがしやすくなり、什器の製造時の作業性が向上する。また、第一補強部材接続部と第二補強部材接続部との被接続面が互いに面一に連続し補強部材に固定されていることで、第一支柱支持部材と第二支柱支持部材とを一体化し、剛性をより高めることができる。
【0015】
また、前記第一方向と前記第二方向とが直交し、前記補強部材は、前記突出部の板面に前記第一方向に沿って形成される横部と前記第二補強部材接続部の板面に前記第二方向に沿って形成される縦部とが連結したL字型に形成されてもよい。
【0016】
この場合、補強部材と第一補強部材接続部と第二補強部材接続部との形状が単純になり、什器の製造時の作業性が向上する。
【0017】
また、前記第一支柱支持部材及び前記第二支柱支持部材は、前記支柱の下端部に設けられ、前記第一補強部材接続部及び前記第二補強部材接続部は前記支柱の設置面に接地されてもよい。
【0018】
この場合、第一支柱支持部材及び第一支柱支持部材が設置面に対して支柱を支持するため、什器の安定性が向上する。
【発明の効果】
【0019】
本発明の上記態様によれば、美観が損なわれずに支柱との接続部分について強固な構造を有する什器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る什器の斜視図である。
【
図4】本発明の第二実施形態に係る什器の斜視図である。
【
図6】本発明の第三実施形態に係る什器の斜視図である。
【
図7】本発明の第一実施形態に係る什器の変形例の斜視図である
【
図8】本発明の第一実施形態に係る什器の他の変形例の一部の平面図である。
【
図9】本発明の第一実施形態に係る什器の他の変形例の一部の平面図である。
【
図10】本発明の第一実施形態に係る什器の他の変形例の一部の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る什器の第一実施形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
【0022】
図1に示すように、本発明の第一実施形態に係る什器1は、支柱2と、ブラケット3と、棚板4と、上部フレーム5と、支持部6と、を備える。什器1は、いわゆる棚であり、書籍等を収納可能である。
【0023】
ここで、什器1が設置された床面Fの法線方向を上下方向(矢印UPが上方)とし、上下方向に直交する方向をそれぞれ前後方向(矢印FRが前方)及び左右方向(矢印LHが左側)とする。以下で説明する各実施形態(及び変形例)においても同様である。
【0024】
支柱2は、後述するブラケット3及び棚板4を介して収納される書籍等の荷重を支持するために設けられる。
図1に示すように、支柱2は、床面Fから上方に延びて上下方向に軸を有し、前方の左右に対に設けられた2本と、それらの後方に設けられた2本とで、合計4本設けられている。本実施形態では、支柱2は、平面視で長方形の各頂点をなすように配置されているが、用途に合わせて変更されてもよく、その他の多角形の頂点をなすように配置されてもよい。支柱2は、荷重を支持できればよく、少なくとも1本以上設けられていればよい。
【0025】
支柱2は、角筒形状を有している。支柱2は、柱として機能する形状であれば、例えば角柱、円筒又は円柱等の形状であってもよい。支柱2は、例えば、金属等の材料で形成される。
【0026】
ブラケット3は、後述する棚板4を支持するために設けられており、支柱2の上下方向の端部以外の箇所に設けられている。ブラケット3は、前後方向に並ぶ支柱2に跨って設けられており、前後方向に並ぶ支柱2の上下方向の同じ位置に接続されている。ブラケット3は、左右方向に並ぶ支柱2に跨って設け、左右方向に並ぶ支柱2の上下方向の同じ位置に接続してもよい。また、ブラケット3は、前後方向又は左右方向に並ぶ支柱2の間で一続きとなっていなくてもよく、支柱2の近傍に設けられていればよい。ブラケット3は、例えば、金属等の材料で形成される。
【0027】
棚板4は、書籍等を収納するために設けられ、書籍等が載置される。棚板4は、ブラケット3に載置され、支持される。棚板4は、例えば、木、ガラス又は金属等の材料で形成される。
【0028】
上部フレーム5は、複数の支柱2の上端に設けられ、複数の支柱2の上端が接続されることで、支柱2を一体化させ、支柱2を補強する。上部フレーム5は、金属等の材料で形成される。本実施形態では、上部フレーム5は、枠状に形成されているが、板状に形成されてもよい。
【0029】
支持部6は、支柱2の下端に設けられ、支柱2を支持する。
図2に示すように、支持部6は、2個の第一支柱支持部材61と、2個の第二支柱支持部材62と、補強部材63と、を備える。2個の第一支柱支持部材61は互いに対向する位置に配置され、2個の第二支柱支持部材62は互いに対向する位置に配置される。支持部6は金属等の材料で形成される。
【0030】
第一支柱支持部材61は、第一接続部61cと、第一支持部61sと、第一補強部材接続部61bと、を備える。第一支柱支持部材61は、支柱2の軸方向(上下方向)を含む面内で支柱に加わる捻じれに対して支柱を支持する。
【0031】
第一支持部61sは、第一接続部61cを介して支柱2に接続され、支柱2を支持する。第一支持部61sは、板状の形状を有し、内面61Iと、内面61Iと反対側の外面61Oと、を有する。内面61Iは、支柱2と第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とで囲まれた空間Aに対向し、内側を向いている。
【0032】
第一支持部61sは、長手方向が支柱2の軸方向と直交する第一方向D1に延び、短手方向が支柱2の軸方向と平行となるように設けられる。本実施形態では、第一方向D1は左右方向に平行である。第一支持部61sは、短手方向が支柱2の軸方向と直交する第一方向D1に延び、長手方向が支柱2の軸方向と平行であってもよい。
【0033】
第一接続部61cは、支柱2と接続されることにより、支柱2と第一支柱支持部材61とを接続する。第一接続部61cは、板状の形状を有しており、第一支持部61sの内面61I側に突出している。第一接続部61cは、長手方向が支柱2の軸方向と平行になるように支柱2に接続される。第一接続部61cは、板面と左右方向に並んだ支柱2の向い合う側面とが対向するように支柱2に接続される。
【0034】
第一補強部材接続部61bは、第一支持部61sの下端に設けられ、内面61Iから空間Aに向けて突出している。第一補強部材接続部61bは、板状の形状を有しており、厚み方向同士が直交し、長手方向同士が平行となるように第一支持部61sに接続される。第一補強部材接続部61bは、板面が床面Fに接地されている。
図3に示すように、第一補強部材接続部61bは、支柱2よりも内側に突出する突出部61pを有する。
【0035】
第二支柱支持部材62は、第二接続部62cと、第二支持部62sと、第二補強部材接続部62bと、を備える。第二支柱支持部材62は、支柱2の軸方向を含む面内で支柱に加わる捻じれに対して支柱を支持する。
【0036】
第二支持部62sは、第二接続部62cを介して支柱2に接続され、支柱2を支持する。第二支持部62sは、板状の形状を有し、内面62Iと、内面62Iと反対側の外面62Oと、を有する。内面62Iは、支柱2と第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とで囲まれた空間Aに対向し、内側を向いている。
【0037】
第二支持部62sは、長手方向が支柱2の軸方向と直交し第一方向D1と異なる第二方向D2に延び、短手方向が支柱2の軸方向と平行となるように設けられる。本実施形態では、第二方向D2は前後方向に平行である。第二支持部62sは、短手方向が支柱2の軸方向と直交する第二方向D2に延び、長手方向が支柱2の軸方向と平行であってもよい。
【0038】
第二接続部62cは、支柱2と接続されることにより、支柱2と第二支柱支持部材62とを接続する。第二接続部62cは、板状の形状を有しており、第二支持部62sの内面62I側に突出している。第二接続部62cは、長手方向が支柱2の軸方向と平行になるように支柱2に接続される。第二接続部62cは、板面と前後方向に並んだ支柱2の向い合う側面とが対向するように支柱2に接続される。
【0039】
第二補強部材接続部62bは、第二支持部62sの下端に設けられ、内面62Iから空間Aに向けて突出している。第二補強部材接続部62bは、板状の形状を有しており、厚み方向同士が直交し、長手方向同士が平行となるように第二支持部62sに接続される。第二補強部材接続部62bは、板面が床面Fに接地されている。
【0040】
第一補強部材接続部61bの突出部61pと第二補強部材接続部62bとは互いに対向するように設けられる。第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとは同程度の厚みに形成される。
【0041】
補強部材63は、第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とを接続して一体化させ、支柱2に加わる支柱2の軸まわりの捻じれに対して支柱2を支持する。補強部材63は、第一補強部材接続部61bと、第二補強部材接続部62bとに接続される。補強部材63は、L字型の板状の形状を有している。
【0042】
補強部材63は、横部63aと、縦部63bと、を有する。横部63aは、支柱2の近傍で、第一補強部材接続部61bの突出部61pの上面に、左右方向に沿って設けられる。縦部63bは、支柱2の近傍で、第二補強部材接続部62bの上面に、前後方向に沿って設けられる。そのため、補強部材63の接続面63cに第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとが接続される。
【0043】
本実施形態では、什器1の設置現場での組立て作業の効率化のため、横部63aは第一補強部材接続部61bに溶接されている。縦部63bは、例えばビス等で第二補強部材接続部62bに接続される。
【0044】
本実施形態における什器1は、第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とにより、支柱2が軸方向と直交する第一方向D1と第二方向D2との2つの方向に対して支持されることで、支柱2の軸方向を含む面内で支柱2に加わる捻じれに対して支柱2が支持され補強される。また、補強部材63により、第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とが連結されることで、互いの相対位置が維持され一体化し、支柱2に加わる支柱2の軸まわりの捻じれに対して支柱2が第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とにより支持され補強される。さらに、第一接続部61c、第二接続部62c及び補強部材63が第一支持部61sの内面61I側及び第二支持部62sの内面62I側に配置されるため、什器1の美観が損なわれない。
【0045】
本実施形態における什器1は、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとが同程度の厚みであり、板面が床面Fに接地されているため、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとが接続される接続面63cが板状の補強部材63の板面でよく、補強部材63を板材から形成できるので、什器1の製造コストが低減する。その一方、支柱2の軸方向に交差する面として配されることにより、支柱2の軸回りの捻じれに対してより強固な構造とすることができる。
【0046】
また、第一補強部材接続部61bが、支柱2よりも空間Aに突出し、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとのそれぞれの補強部材63と接続される被接続面は、互いに面一で連続しているため、補強部材63と第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとの接続部の位置決めがしやすくなり、什器1の製造時の作業性が向上する。また、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとの被接続面が互いに面一に連続し補強部材63に固定されていることで、第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とを一体化し、剛性をより高めることができる。
【0047】
本実施形態における什器1は、第一補強部材接続部61bの突出部61pと第二補強部材接続部62bとが長手方向が直交し互いに対向するように設けられているため、突出部61pと第二補強部材接続部62bとの上面に接続される補強部材63はL字型に形成されればよく、補強部材63と第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとの形状が単純になり、什器1の製造時の作業性が向上する。
【0048】
本実施形態における什器1は、第一支柱支持部材61及び第二支柱支持部材62が什器1の設置面である床面Fに接地されて支柱を支持するため、什器1の安定性が向上する。
【0049】
次に、以下、添付図面を参照して、本発明に係る什器の第二実施形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
【0050】
本発明の第二実施形態に係る什器1Aは、什器1と同様、いわゆる棚であり、書籍等を収納可能である。以下、什器1Aについて、什器1と異なる点を説明する。
【0051】
本実施形態では、
図4に示すように、支柱2は、左前方に1本と、その右方及び後方1本ずつ、合計3本設けられている。支柱2は、平面視で三角形の各頂点をなすように配置されている。
【0052】
図5に示すように、支持部7は、第一支柱支持部材61と、第二支柱支持部材62と、第三支柱支持部材71と、補強部材63と、補強部材73と、を備える。支持部7は金属等の材料で形成される。
【0053】
第三支柱支持部材71は、第三接続部71cと、第三支持部71sと、第三補強部材接続部71bと、を備える。第三支柱支持部材71は、支柱2の軸方向を含む面内で支柱2に加わる捻じれに対して支柱2を支持する。
【0054】
第三支持部71sは、第三接続部71cを介して支柱2に接続され、支柱2を支持する。第三支持部71sは、板状の形状を有し、内面71Iと、内面71Iと反対側の外面71Oと、を有する。内面71Iは、支柱2と第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62と第三支柱支持部材71とで囲まれた空間A’に対向し、内側を向いている。
【0055】
第三支持部71sは、長手方向が支柱2の軸方向と直交する第三方向D3に延び、短手方向が支柱2の軸方向と平行となるように設けられる。第三方向D3は右前方の支柱2と後方の支柱2とが向かい合う方向である。第三支持部71sは、短手方向が第三方向D1に延び、長手方向が支柱2の軸方向と平行であってもよい。
【0056】
第三接続部71cは、支柱2と接続されることにより、支柱2と第三支柱支持部材71とを接続する。第三接続部71cは、板状の形状を有しており、第三支持部71sの内面71I側に突出している。第三接続部71cは、長手方向が支柱2の軸方向と平行になるように支柱2に接続される。第三接続部71cは、後方の支柱2の右側面と右前方の支柱2の後側面とに、板面が対向するように接続される。
【0057】
第三補強部材接続部71bは、第三支持部71sの下端に設けられ、内面71Iから空間A’に向けて突出している。第三補強部材接続部71bは、板状の形状を有しており、厚み方向同士が直交し、長手方向同士が平行となるように第三支持部71sに接続される。第三補強部材接続部71bは、板面が床面Fに接地されている。
図5に示すように、第三補強部材接続部71bは、支柱2よりも内側に突出する突出部71pを有する。突出部71pは、後方の支柱2の近傍に形成される。
【0058】
第三補強部材接続部71bと第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとは同程度の厚みに形成される。
【0059】
補強部材73は、第三支柱支持部材71と第一支柱支持部材61及び第二支柱支持部材62とを接続して一体化させ、支柱に加わる支柱の軸まわりの捻じれに対して支柱2を支持する。第三補強部材接続部71bと第一補強部材接続部61b及び第二補強部材接続部62bとは補強部材73の接続面73cに接続される。補強部材73は、楔型の板状の形状を有している。
【0060】
補強部材73は、右前方の支柱2の近傍で、第三補強部材接続部71bの上面に第三方向D3に沿って設けられる板材と、第一補強部材接続部61bの突出部61pの上面に左右方向に沿って設けられる板材と、が接続されて形成される。また、補強部材73は、後方の支柱2の近傍で、第三補強部材接続部71bの突出部71pの上面に第三方向D3に沿って設けられる板材と、第二補強部材接続部62bの上面に前後方向に沿って設けられる板材と、が接続されて形成される。
【0061】
本実施形態における什器1Aは、第三支柱支持部材71と第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とにより、支柱2が軸方向と直交する第一方向D1、第二方向D2又は第三方向のうち2つの方向に対して支持されることで、支柱2の軸方向を含む面内で支柱2に加わる捻じれに対して支柱2が支持され補強される。また、補強部材63及び補強部材73により、第一支柱支持部材61、第二支柱支持部材62及び第三支柱支持部材71が連結されることで、互いの相対位置が維持され一体化し、支柱2に加わる支柱2の軸まわりの捻じれに対して支柱2が第一支柱支持部材61、第二支柱支持部材62、及び第三支柱支持部材71により支持され補強される。さらに、第一接続部61c、第二接続部62c、第三接続部71c、補強部材63、及び補強部材73が第一支持部61sの内面61I、第二支持部62sの内面62I、及び第三支持部71sの内面71Iに配置されるため、什器1Aの美観が損なわれない。
【0062】
本実施形態における什器1Aは、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bと第三補強部材接続部71bとが同程度の厚みであり、板面が床面Fに接地されているため、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bと第三補強部材接続部71bとが接続される接続面63c及び接続面73cが板状の補強部材63及び補強部材73の板面でよく、補強部材63及び補強部材73を板材から形成できるので、什器1Aの製造コストが低減する。その一方、支柱2の軸方向に交差する面として配されることにより、支柱2の軸回りの捻じれに対してより強固な構造とすることができる。
【0063】
本実施形態における什器1Aは、第一支柱支持部材61、第二支柱支持部材62、及び第一支柱支持部材61が什器1Aの設置面である床面Fに接地されて支柱を支持するため、什器1Aの安定性が向上する。
【0064】
次に、以下、添付図面を参照して、本発明に係る什器の第三実施形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
【0065】
本発明の第三実施形態に係る什器1Bは、いわゆる机であり、天板21上で種々の作業を行うこと可能である。以下、什器1Bについて、什器1と異なる点を説明する。
【0066】
什器1Bでは、支柱2に代わり、脚20が支持部8によって支持される。支持部8は、後方の脚20の間に第一支柱支持部材61が設けられ、前後方向に並ぶ脚20の間に第二支柱支持部材62が設けられる。天板21の下方に什器1Bと組になって使用される椅子の脚や椅子に着座した使用者の脚部を収めるため、前方の脚20の間には第一支柱支持部材61が設けられない。
【0067】
本実施形態における什器1Bは、第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とにより、脚20が軸方向と直交する第一方向D1又は第二方向D2に対して支持されることで、脚20の軸方向を含む面内で脚20に加わる捻じれに対して脚20が支持され補強される。また、補強部材63により、第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とが連結されることで、互いの相対位置が維持され一体化し、脚20に加わる脚20の軸まわりの捻じれに対して脚20が第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とにより支持され補強される。さらに、第一接続部61c、第二接続部62c及び補強部材63が第一支持部61sの内面61I及び第二支持部62sの内面62Iに配置されるため、什器1Bの美観が損なわれない。
【0068】
本実施形態における什器1Bは、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとが同程度の厚みであり、板面が床面Fに接地されているため、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとが接続される接続面63cが板状の補強部材63の板面でよく、補強部材63を板材から形成できるので、什器1Bの製造コストが低減する。
【0069】
また、第一補強部材接続部61bが、支柱2よりも空間Aに突出し、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとのそれぞれの補強部材63と接続される被接続面は、互いに面一で連続しているため、補強部材63と第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとの接続部の位置決めがしやすくなり、什器1の製造時の作業性が向上する。また、第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとの被接続面が互いに面一に連続し補強部材63に固定されていることで、第一支柱支持部材61と第二支柱支持部材62とを一体化し、剛性をより高めることができる。
【0070】
本実施形態における什器1Bは、第一補強部材接続部61bの突出部61pと第二補強部材接続部62bとが長手方向が直交し互いに対向するように設けられているため、突出部61pと第二補強部材接続部62bとの上面に接続される補強部材63はL字型に形成されればよく、補強部材63と第一補強部材接続部61bと第二補強部材接続部62bとの形状が単純になり、什器1Bの製造時の作業性が向上する。
【0071】
本実施形態における什器1Bは、第一支柱支持部材61及び第二支柱支持部材62が什器1の設置面である床面Fに接地されて支柱を支持するため、什器1Bの安定性が向上する。
【0072】
以上、本発明の各実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせなども含まれる。
【0073】
例えば、
図7に示すように、什器の支持部6は、支柱2の下端でなく、支柱2の上端と下端の間の位置に設けられてもよい。
【0074】
図8に示すように、第一支柱支持部材が突出部61pを有さず、第二支柱支持部材が突出部62pを有し、補強部材63の横部63aが第一補強部材接続部61bの上面に左右方向に沿って設けられ、縦部63bが第二補強部材接続部の突出部62pの上面に前後方向に沿って設けられてもよい。
【0075】
図9に示すように、第一支柱支持部材が突出部61p’を有し、第二支柱支持部材が突出部62p’を有し、補強部材63の横部63aが第一補強部材接続部61bの上面に左右方向に沿って設けられ、縦部63bが第二補強部材接続部の突出部62pの上面に前後方向に沿って設けられてもよい。
【0076】
図10に示すように、第一接続部61cは第一支持部61sから延伸するように第一方向D1に突出して支柱2に接続されてもよく、第二接続部62cは第二支持部62sから延伸するように第二方向D2に突出し支柱2に接続されてもよい。この場合、第一接続部61c及び第二接続部62cは、支柱2に接着されるか、内面側から支柱2を貫くビス等により支柱2に螺着され、ビス等の接続に用いられる部材が外側に露出しないように支柱2に接続される。
【符号の説明】
【0077】
1、1A、1B 什器
2 支柱
21 天板
3 ブラケット
4 棚板
5 上部フレーム
6、7 支持部
61 第一支柱支持部材
61b 第一補強部材接続部
61c 第一接続部
61I 内面
61O 外面
61p、61p’、62p、62p’ 突出部
61s 第一支持部
62 第二支柱支持部材
62b 第二補強部材接続部
62c 第二接続部
62I 内面
62O 外面
62s 第二支持部
63、73 補強部材
63a 横部
63b 縦部
63c,73c 接続面
71 第三支柱支持部材
71b 第三補強部材接続部
71c 第三接続部
71I 内面
71O 外面
71s 第三支持部
71p 突出部
A、A’ 空間
D1 第一方向
D2 第二方向
D3 第三方向