(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-21
(45)【発行日】2023-11-30
(54)【発明の名称】宅配ボックスの設置構造
(51)【国際特許分類】
A47G 29/12 20060101AFI20231122BHJP
A47G 29/16 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
A47G29/12 B
A47G29/16
(21)【出願番号】P 2020011674
(22)【出願日】2020-01-28
【審査請求日】2022-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】517218549
【氏名又は名称】株式会社ナスタ
(74)【代理人】
【識別番号】100099357
【氏名又は名称】日高 一樹
(74)【代理人】
【氏名又は名称】関口 かおる
(72)【発明者】
【氏名】舘 智徳
(72)【発明者】
【氏名】石野 純一
(72)【発明者】
【氏名】浅井 亨
(72)【発明者】
【氏名】寛野 正敏
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-000325(JP,A)
【文献】米国特許第07249704(US,B1)
【文献】特開2009-108488(JP,A)
【文献】特開2005-236671(JP,A)
【文献】特開2019-105083(JP,A)
【文献】特開2011-117125(JP,A)
【文献】特開昭60-135018(JP,A)
【文献】実開昭57-148380(JP,U)
【文献】実開昭61-127298(JP,U)
【文献】特開2014-173400(JP,A)
【文献】特開2000-300675(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 29/12
A47G 29/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の玄関敷地に設置される宅配ボックスの設置構造であって、
前記玄関敷地に前後方向に離間
して対向する1対の支柱を立設し
、開閉扉を側方に向けた前記宅配ボックスを、
前記1対の支柱の対向面の間を該1対の支柱の左右端よりも外側に張り出させて、かつ水平方向の角度を調節可能に配設したことを特徴とする宅配ボックスの設置構造。
【請求項2】
前記前後の支柱の対向面は、平面視において山形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の宅配ボックスの設置構造。
【請求項3】
前記前後の支柱の対向面は平面視において前後対称をなす山形状の傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の宅配ボックスの設置構造。
【請求項4】
前記宅配ボックスの角度を調節したとき、該宅配ボックスの前面及び後面が前記互いに平行をなす前後の傾斜面に沿うようにしたことを特徴とする請求項
3に記載の宅配ボックスの設置構造。
【請求項5】
前記前後の支柱の中間部の対向面同士を支持板により連結し、該支持板により前記宅配ボックスを支持したことを特徴とする請求項1ないし
4のいずれかに記載の宅配ボックスの設置構造。
【請求項6】
前記支持板には、前記宅配ボックスを所定の水平角度で選択的に固定可能な複数の取付孔が形成されていることを特徴とする請求項
5に記載の宅配ボックスの設置構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の玄関敷地に設置される宅配ボックスの設置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
宅配ボックスは、宅配業者が留守宅に宅配物を届けることができるように、建物の玄関敷地に設置されるものであり、宅配業者が開閉扉を開いて宅配物を収容し、帰宅した住人が扉を開いて宅配物を取り出すことができるようになっている。従来の宅配ボックスは、宅配業者が玄関敷地の正面から宅配物を収容しうるように、開閉扉を前方に向けて横置きに設置されているのが一般的である(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6586202号公報(第4頁、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように、開閉扉が前方に向くように設置される宅配ボックスは、宅配物を収容し易いように左右幅を前後幅(奥行き寸法)よりも大としてあるのが一般的である。そのため、玄関敷地における宅配ボックスの横方向の占有スペースが大となり、狭い玄関敷地に宅配ボックスを設置した場合、車庫スペースを狭めたり、通行の邪魔になるなど、玄関敷地の有効利用を図ることができないという問題がある。また、正面からの宅配ボックスの大きさが目立つので、玄関敷地における宅配ボックス設置周辺の景観が悪くなる。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、玄関敷地の有効利用が図れるとともに、玄関敷地の景観を向上させうるようにした宅配ボックスの設置構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の宅配ボックスの設置構造は、
前記玄関敷地に前後方向に離間して対向する1対の支柱を立設し、開閉扉を側方に向けた前記宅配ボックスを、前記1対の支柱の対向面の間を該1対の支柱の左右端よりも外側に張り出させて、かつ水平方向の角度を調節可能に配設したことを特徴としている。
この特徴によれば、開閉扉を前方に向けて設置される通常の宅配ボックスは、左右幅を前後幅よりも大とされているので、このような宅配ボックスを開閉扉を側方に向けて前後の支柱間に配設すると、宅配ボックスの横方向の設置スペースを小さくすることができる。従って、玄関敷地における宅配ボックスの横方向の占有スペースも小さくなり、玄関敷地の有効利用を図ることができるとともに、正面からの宅配ボックスの大きさが目立たないので、圧迫感がなく、玄関敷地における宅配ボックスの設置周辺の景観がよくなる。また、宅配ボックスの水平角度を調節することにより、宅配ボックスが設置されていることを正面から容易に視認することができる。
また、前記前後の支柱の対向面は、平面視において山形状に形成されていることを特徴としている。
【0007】
前記前後の支柱の対向面は平面視において前後対称をなす山形状の傾斜面に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、宅配ボックスの前後寸法を、前後の支柱との間に隙間が形成されないように傾斜面の頂点同士の離間寸法と同等としても、宅配ボックスの水平方向の角度を、支柱と干渉することなく調節することができる。
【0008】
前記宅配ボックスの角度を調節したとき、該宅配ボックスの前面及び後面が前記互いに平行をなす前後の傾斜面に沿うようにしたことを特徴としている。
この特徴によれば、宅配ボックスの前後両面が支柱の互いに平行をなす傾斜面に沿うので、支柱と宅配ボックスとの一体感が増し、美観に優れる。
【0009】
前記前後の支柱の中間部の対向面同士を支持板により連結し、該支持板により前記宅配ボックスを支持したことを特徴としている。
この特徴によれば、支持板により宅配ボックスが支持されているので、宅配ボックスの角度調節を容易に行うことができる。また、前後の支柱の中間部同士が支持板により連結されているので、前後の支柱間に宅配ボックスを安定よく設置することができる。
【0010】
前記支持板には、前記宅配ボックスを所定の水平角度で選択的に固定可能な複数の取付孔が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の取付孔を選択することにより、宅配ボックスの水平角度を変更して容易に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施例1に係る宅配ボックスの設置構造を備える住宅の一部の外観斜視図である。
【
図2】実施例1に係る宅配ボックスの設置構造を斜め左前方より見た全体斜視図である。
【
図3】支柱の下端部を玄関敷地に埋設した状態における宅配ボックスの設置構造の正面図である。
【
図8】宅配ボックスの角度を調節して設置したときの全体斜視図である。
【
図10】
図9のD-D線における横断平面図である。
【
図11】実施例2に係る宅配ボックスの設置構造を斜め左前方より見た全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の宅配ボックスの設置構造を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例1】
【0013】
実施例1に係る宅配ボックスの設置構造につき、
図1から
図10を参照して説明する。なお、以下においては、
図1に示す住宅Hの正面側(右手前方向)を前方、その反対方向を後方として説明する。また、左右方向は、住宅Hを正面から見たときを基準として説明する。
【0014】
本発明における宅配ボックスは、玄関敷地に設置されて利用されるものである。本実施例において、玄関敷地とは、建物の出入口である玄関扉より屋外における敷地を示しており、例えば
図1に示すように、住宅Hにおける道路Rに面した玄関敷地Sは右側の車庫スペースGと、左側のエントランススペースEとに区画されている。本実施例において宅配ボックス1は、エントランススペースEの前部側に車庫スペースGと隣接するように後述する設置フレーム7により支持されている。
【0015】
図5に示すように、宅配ボックス1は、左側面に宅配物を出し入れするための開口部2を有する縦長箱状のボックス本体3と、開口部2を開閉する開閉扉4とを備え、開閉扉4は、開口部2の前端部に取り付けられたヒンジ(図示略)を中心として前後方向に開閉しうるようになっている(
図5参照)。なお、宅配ボックス1の左右幅は、前後幅よりも小とされている。
図2に示されるように、開閉扉4の左側面の後端部中央には、開閉可能なカバー5により覆われたプッシュボタン錠(図示略)等の施解錠装置6が取付けられ、これを操作して開閉扉4を施錠及び解錠することができるようになっている。
【0016】
図2ないし
図4に示されるように、宅配ボックス1をエントランススペースEに設置するための設置フレーム7は、前後方向に離間する1対の支柱8、8と、両支柱8、8の下方寄りの対向面同士を連結する下部連結板9と、両支柱8、8の上端部の対向面同士を連結する上部連結板10とを備え、側面視縦長枠状に形成されている。支柱8、下部連結板9及び上部連結板10は、例えば木材、合成樹脂または板金により形成することができる。
【0017】
図3及び
図4に示すように、設置フレーム7は、前後の支柱8、8の下端部をエントランススペースEを掘削して打設されたコンクリート基礎11に埋設して保持することにより垂直に立設されている。なお、本実施例では、前部の支柱8は門柱を兼ねており、その上端部の前面には、表札12とインターフォン13が取り付けられている。
【0018】
図2及び
図5に示すように、前後の支柱8、8における下部連結板9よりも上方の対向面は、平面視において前後対称をなすとともに、左右方向の中央部に頂点を有する山形状の傾斜面14、14とされ、前部の支柱8の頂点より右側の傾斜面14aと後部の支柱8の頂点より左側の傾斜面14a同士、及び前部の支柱8の頂点より左側の傾斜面14bと後部の支柱8の頂点より右側の傾斜面14b同士は、それぞれ平面視において互いに平行をなしている。本実施例においては、左右の傾斜面14a、14bの傾斜角度を例えば両支柱8、8の前後の垂直面に対し15度としてあり、この角度の範囲内で宅配ボックス1の水平角度を調節することができる。なお、傾斜面14a、14bの傾斜角度は適宜変更することができる。
【0019】
図3及び
図4に示すように、前後の支柱8、8における上下方向の中央よりもやや下方の対向面同士、及び両支柱8、8の上部の対向面は、支持板15、15により連結されている。下部の支持板15には宅配ボックス1が、上部の支持板15にはメールボックス16が、それぞれ水平方向の角度を調節可能に支持されている。メールボックス16の左側面の開口部には、上部に郵便物の挿入口17を有する開閉扉18が、宅配ボックス1の開閉扉4と同様に前後方向に開閉しうるように取り付けられている。メールボックス16と宅配ボックス1の左右幅と前後幅は、ほぼ等しく形成されている。また、宅配ボックス1とメールボックス16の前後幅は、支柱8、8における傾斜面14、14の頂点同士の離間寸法と同等か僅かに小とされている。
【0020】
支柱8、8の対向面には山形状の傾斜面14、14が形成されているので、宅配ボックス1及びメールボックス16の前後寸法を、前後の支柱8との間に隙間が形成されないように傾斜面14、14の頂点同士の離間寸法と同等としても、宅配ボックス1及びメールボックス16の水平方向の角度を、支柱8と干渉することなく調節することができる。もし、支柱8を傾斜面14のない角形断面として、宅配ボックス1及びメールボックス16の水平方向の角度を調節しようとすると、前後の支柱8と宅配ボックス1及びメールボックス16との対向面に隙間を設ける必要があり、このような隙間を設けると、支柱8と宅配ボックス1及びメールボックス16との一体感がなく見栄えが悪くなる。なお、メールボックス16は必ずしも必要ではなく、省略して実施してもよい。
【0021】
図6に示すように、下部の支持板15には、宅配ボックス1を所定の水平角度で選択的に固定するための複数の取付孔が形成されている。すなわち、支持板15の中央部には1個の取付孔19aが形成され、支持板15の前後の端部には、中央部の取付孔19aを挟んで前後方向に直線的に並ぶ1個ずつの取付孔19b、19bと、中央部の取付孔19を挟んで対角線方向に並ぶ左右2個ずつの取付孔19c、19cとが形成されている。なお、前後両端部の3個の取付孔19b、19c、19cは、中央部の取付孔19aを中心とする円形軌跡上に形成されている。
【0022】
図5と
図7に示すように、宅配ボックス1の底面板1aの左右方向の中央部には、前後方向に直線的に並ぶ3個の雌ねじ孔20が下方より形成されている。3個の雌ねじ孔20の間隔と、支持板15の前後方向に並ぶ各3個の取付孔19a、19b、19cとの間隔は等しくされている。また、宅配ボックス1をその前後両面が支柱8、8の互いに平行をなす傾斜面14a、14a及び14b、14bに当接するまで回動させたとき、宅配ボックス1側の3個の雌ねじ孔20と支持板15側の対角線方向の3個の取付孔19a、19c、19cとが上下に整合するようになっている。なお、図示は省略するが、上記のような取付孔19a、19b、19cと雌ねじ孔20は、上部の支持板15及びメールボックス16の底面板にも形成されており、宅配ボックス1と同様に、メールボックス16も水平方向の角度を調節可能に固定することができる。
【0023】
支持板15に形成された前後方向に直線的に並ぶ3個の取付孔19a、19b、19bと対角線方向に並ぶ3個の取付孔19a、19c、19cとのいずれかを選択し、取付孔19a、19b、19cの下方より挿入した固定ねじ21を支持板15の3個の雌ねじ孔20に螺合することにより、固定用のブラケット等を使用することなく、宅配ボックス1を支持板15の上面に水平角度を調節可能に体裁良く固定することができる(
図7参照)。
【0024】
図1ないし
図5は、前後方向に直線的に並ぶ取付孔19a、19b、19bを選択して宅配ボックス1を固定した状態を示しているが、この際、宅配ボックス1は前後の支柱8、8と平行をなすように両支柱間8に設置され、開閉扉4は左側から前後方向に開閉される。
【0025】
このように、開閉扉4を左側方に向けて宅配ボックス1を縦置きに設置すると、宅配ボックス1の左右幅を前後幅よりも小としてあるので、宅配ボックス1の横方向の設置スペースを小さくでき、玄関敷地Sにおける宅配ボックス1の横方向の占有スペースを小さくすることができる。従って、車庫スペースGやエントランススペースEをそれほど狭めることがなく、玄関敷地Sの有効利用を図ることができる。また、正面からの宅配ボックスの大きさが目立たないので、圧迫感がなく、玄関敷地Sにおける宅配ボックス1の設置周辺の景観がよくなる。
【0026】
一方、左右幅の小さな宅配ボックス1を開閉扉4を側方に向けて設置した場合には、宅配業者が正面から宅配ボックス1の設置の有無を視認しにくくなることがある。この場合には、
図8ないし
図10に示すように、宅配ボックス1の水平方向の角度を調節することができる。すなわち、
図10に示すように、宅配ボックス1をその前面及び後面が前後の支柱8、8の互いに平行をなす傾斜面14b、14bに当接するまで平面視反時計方向に回動させ、支持板15における対角線方向に並ぶ取付孔19a、19c、19cに下方より挿入した固定ねじ21を、宅配ボックス1の底面板1aの3個の雌ねじ孔20に螺合させれば、宅配ボックス1を前方に15度傾斜させて設置することができる。
【0027】
このように、宅配ボックス1を前方に15度傾斜させると、開閉扉4の左側面が正面から見えるようになるので、宅配ボックス1が設置されていることを宅配業者が正面から容易に視認することができる。また、宅配ボックス1の前端部と後端部の前後両面が支柱8、8の互いに平行をなす傾斜面14b、14bに沿うため、支柱8と宅配ボックス1との間の隙間を対向面間に渡って小さくでき、隙間が目立ちにくいことから一体感が増し、美観に優れる。加えて、宅配ボックス1の前端部と後端部の前後両面を支柱8、8の互いに平行をなす傾斜面14b、14bに当接して保持させることで、宅配ボックス1の前後方向の動きを規制して安定よく設置することもできる。
【実施例2】
【0028】
実施例2に係る宅配ボックスの設置構造につき、
図11及び
図12を参照して説明する。なお、前記実施例1と同じ構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。この実施例2は、実施例1とは反対に、例えば玄関敷地Sが左側の車庫スペースGと右側のエントランススペースEとに区画されている場合において、車庫スペースGと隣接するエントランススペースEに宅配ボックス1を左右勝手違いに設置する例であり、正面からの宅配ボックス1の視認性をよくするために実施例1とは逆方向に傾斜させている。
【0029】
この場合には、
図12に示すように、宅配ボックス1を平面視時計方向に回動させて、前後の支柱8、8の互いに平行をなす傾斜面14a、14aに宅配ボックス1の前面及び後面を当接させ、支持板15における対角線方向に並ぶ取付孔19a、19c、19cに下方より挿入した固定ねじ21を、宅配ボックス1の底面板1aの3個の雌ねじ孔20に螺合させればよい。このようにすると、宅配ボックス1を実施例1と反対方向に15度傾斜させて勝手違いに設置することができ、開閉扉4の右側面が正面から見えるようになるので、宅配ボックス1が設置されていることを正面から容易に視認することができる。
【0030】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内における追加や変更があっても、本発明に含まれる。
【0031】
例えば、前記実施例では、支持板15により宅配ボックス1を支持固定しているが、支持板15を省略し、宅配ボックス1の前後両面をブラケット等により前後の支柱8、8に直接固定するようにしてもよい。
【0032】
また、前記実施例では、宅配ボックス1を15度傾斜させて設置したが、支柱8の傾斜面14の角度の範囲内において任意の傾斜角度で設置できるようにしてもよい。この際には、支持板15の取付孔の位置を変更すればよいし、取付孔を円弧状のスリットにし、無段階で傾斜角度を調整できるようにしてもよい。
【0033】
さらに、前記実施例では、前後の支柱8の対向面に山形状の傾斜面14を形成したが、平面視において互いに対称をなす円弧状の傾斜面としてもよい。
【0034】
また、宅配ボックス1は、住宅に限らず、各種建物における出入口の屋外の敷地に設置されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 宅配ボックス
1a 底面板
2 開口部
3 ボックス本体
4 開閉扉
5 カバー
6 施解錠装置
7 設置フレーム
8 支柱
9 下部連結板
10 上部連結板
11 コンクリート基礎
12 表札
13 インターフォン
14 傾斜面
15 支持板
16 メールボックス
17 挿入口
18 開閉扉
19a~c 取付孔
20 雌ねじ孔
21 固定ねじ
E エントランススペース
G 車庫スペース
H 住宅
R 道路
S 玄関敷地