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  • 特許-撹拌軸及びそれを備えた熱交換装置 図1
  • 特許-撹拌軸及びそれを備えた熱交換装置 図2
  • 特許-撹拌軸及びそれを備えた熱交換装置 図3
  • 特許-撹拌軸及びそれを備えた熱交換装置 図4
  • 特許-撹拌軸及びそれを備えた熱交換装置 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-21
(45)【発行日】2023-11-30
(54)【発明の名称】撹拌軸及びそれを備えた熱交換装置
(51)【国際特許分類】
   B01F 35/95 20220101AFI20231122BHJP
   B01F 35/00 20220101ALI20231122BHJP
   B01F 27/60 20220101ALI20231122BHJP
【FI】
B01F35/95
B01F35/00
B01F27/60
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020029177
(22)【出願日】2020-02-25
(65)【公開番号】P2021133276
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2022-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000142595
【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 大介
(72)【発明者】
【氏名】大濱 徳也
(72)【発明者】
【氏名】韓 昌和
【審査官】太田 一平
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-053384(JP,A)
【文献】特開昭60-014929(JP,A)
【文献】特開昭60-005226(JP,A)
【文献】特開平01-218625(JP,A)
【文献】特開昭50-120056(JP,A)
【文献】特開2015-172471(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 35/00 - 35/95
B01F 27/00 - 27/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に熱媒体を流通させる熱媒体流路が形成され、外周に撹拌羽根が設けられた撹拌軸であって、
円柱状軸部と、
上記円柱状軸部の軸心を通る中央流路と、
上記円柱状軸部の外周よりも半径方向外側に延び、軸方向に互いに間隔をあけて設けられる複数の撹拌羽根と、
上記撹拌羽根に設けられ、一端が上記中央流路に連通し、上記撹拌羽根の内部を通って他端が上記中央流路に連通する羽根側流路と、
上記中央流路に挿入され、一端が上記中央流路に連通し、他端から熱媒体が供給され又は排出される熱媒体給排路を軸心に有し、上記中央流路を、上記撹拌羽根に対応する位置で上流側と下流側とで仕切って上流側を上記羽根側流路の一端に連通させ下流側を上記羽根側流路の他端に連通させる管状の仕切り部材とを備え、
上記仕切り部材における上記撹拌羽根の内側に対応する部分の外周には、上記羽根側流路を上記中央流路の内周面と該仕切り部材の外周面との間で、上流側と下流側とに仕切る、上記仕切り部材の軸方向から見て円環状のリブ部(55a)が形成されている
ことを特徴とする撹拌軸。
【請求項2】
請求項1に記載の撹拌軸において、
上記リブ部は、上記中央流路に挿入可能な程度に該中央流路の内径よりも小さな外径を有する
ことを特徴とする撹拌軸。
【請求項3】
請求項2に記載の撹拌軸において、
上記リブ部は、上記仕切り部材の外周における上記撹拌羽根に対応する部分に軸心方向に対して傾斜するように傾けられて設けられた周方向に連続する突条よりなる
ことを特徴とする撹拌軸。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の撹拌軸において、
上記羽根側流路の少なくとも一部は、上記撹拌羽根に機械加工されたキリ孔で構成されている
ことを特徴とする撹拌軸。
【請求項5】
請求項4に記載の撹拌軸において、
上記撹拌羽根は、一対の上記キリ孔が露出する被連結面に連結される連結面に該一対のキリ孔を連通させる溝部が形成された先端部を有する
ことを特徴とする撹拌軸。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1つに記載の撹拌軸と、
上記撹拌軸に連結され、上記中央流路及び上記熱媒体給排路の一方に熱媒体を供給し、上記中央流路及び上記熱媒体給排路の他方から戻ってきた熱媒体を回収するスイベルジョイントと、
上記撹拌軸を回転可能に支持するケーシングと、
上記熱媒体を、上記スイベルジョイントを介して供給及び回収する熱媒体循環装置とを備え、
上記仕切り部材は、上記スイベルジョイントの内管に連結され、上記撹拌軸と回転一体に設けられている
ことを特徴とする熱交換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撹拌羽根を有する撹拌軸及びそれを備えた熱交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スクリュシャフトの円柱状の回転軸の外周上に撹拌羽根を有し、スクリュシャフト内に熱媒体を流通させて被処理物を加熱しながら被処理物を撹拌する撹拌軸が知られている。この種の撹拌軸では、中心部だけでなく、撹拌羽根内にも熱媒体を流通させないと、撹拌羽根の先端が適切な温度まで昇温されるのに時間がかかる。このため、撹拌羽根を伝熱面積として考慮できないことから、熱交換装置の熱交換率が低くなってしまう。
【0003】
そこで、特許文献1のように、熱媒体流路として、回転軸の中心に軸方向に直線状に延びる軸側流路と、この軸側流路に半径方向に延びる連結路を介して連続し、螺旋羽根に沿って延びる羽根側流路とを設けるものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-172471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、一体に形成した撹拌羽根の内部に螺旋状に連続する流通路を形成するようにスクリュシャフトを製造するのは、容易ではない。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、比較的簡単な構成で撹拌羽根の先端まで熱媒体を確実に流通させて熱交換率を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、第1の発明では、内部に熱媒体を流通させる熱媒体流路が形成され、外周に撹拌羽根が設けられた撹拌軸を対象とし、
上記撹拌軸は、
円柱状軸部と、
上記円柱状軸部の軸心を通る中央流路と、
上記円柱状軸部の外周よりも半径方向外側に延び、軸方向に互いに間隔をあけて設けられる複数の撹拌羽根と、
上記撹拌羽根に設けられ、一端が上記中央流路に連通し、上記撹拌羽根の内部を通って他端が上記中央流路に連通する羽根側流路と、
上記中央流路に挿入され、一端が上記中央流路に連通し、他端から熱媒体が供給され又は排出される熱媒体給排路を軸心に有し、上記中央流路を、上記撹拌羽根に対応する位置で上流側と下流側とで仕切って上流側を上記羽根側流路の一端に連通させ下流側を上記羽根側流路の他端に連通させる管状の仕切り部材とを備えている。
【0008】
上記の構成によると、仕切り部材を、軸心を通る中央流路に設けて内部流路(送り流路又は戻り流路)を確保しながら、中央流路を仕切って撹拌羽根の羽根側流路に熱媒体を流通させるように構成しているので、撹拌羽根の先端にまで熱媒体を強制的に流通させることができ、熱媒体が確実かつ効率よく流通する。
【0009】
第2の発明では、第1の発明において、
上記仕切り部材は、上記中央流路に挿入可能な程度に該中央流路の内径よりも小さな外径を有し、上記撹拌羽根に対応する部分において、上記羽根側流路を上記中央流路の内周面と該仕切り部材の外周面との間で、上流側と下流側とに仕切るリブ部を備えている。
【0010】
上記の構成によると、リブ部を備えた仕切り部材を中央流路に挿入することで、熱媒体は羽根側流路を必ず通ることになり、撹拌羽根の羽根側流路に確実に熱媒体を流通させることができる。
【0011】
第3の発明では、第2の発明において、
上記リブ部は、上記仕切り部材の外周における上記撹拌羽根に対応する部分に軸心方向に対して傾斜するように傾けられて設けられた周方向に連続する突条よりなる。
【0012】
上記の構成によると、仕切り部材の適切な位置にリブ部を容易に形成することができる。
【0013】
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記羽根側流路の少なくとも一部は、上記撹拌羽根に機械加工されたキリ孔で構成されている。
【0014】
上記の構成によると、キリ孔加工を用いれば、比較的容易かつ確実に撹拌羽根に羽根側流路を形成することができる。
【0015】
第5の発明では、第4の発明において、
上記撹拌羽根は、一対の上記キリ孔が露出する被連結面に連結される連結面に該一対のキリ孔を連通させる溝部が形成された先端部を有する。
【0016】
上記の構成によると、羽根側流路を形成するための一対のキリ孔を設けた場合、キリ孔を塞ぐ必要があるが、これら一対のキリ孔を塞ぐ先端部の連結面に被連結面に露出する一対のキリ孔に連通する溝部を予め形成しておくことで、キリ孔を塞ぎながら羽根側流路を形成できるので、比較的簡易な方法で撹拌羽根を製造可能となる。
【0017】
第6の発明では、第1から第5のいずれか1つの発明において、
上記撹拌軸に連結され、上記中央流路及び上記熱媒体給排路の一方に熱媒体を供給し、上記中央流路及び上記熱媒体給排路の他方から戻ってきた熱媒体を回収するスイベルジョイントと、
上記撹拌軸を回転可能に支持するケーシングと、
上記熱媒体を、上記スイベルジョイントを介して供給及び回収する熱媒体循環装置とを備え、
上記仕切り部材は、上記スイベルジョイントの内管に連結され、上記撹拌軸と回転一体に設けられている。
【0018】
上記の構成によると、仕切り部材が撹拌軸と一緒に回転するので、撹拌軸が回っても仕切り部材との位置関係は変わらないため、撹拌羽根の先端まで熱媒体を流通させることができる。このため、熱交換率の高い商品性の高い熱交換装置が得られる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、比較的簡単な構成で撹拌羽根の先端まで熱媒体を確実に流通させて熱交換率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係る撹拌軸を示す断面図である。
図2】本発明の実施形態に係る、撹拌軸を有する混練機の概要を示す断面図である。
図3図2のIII-III線拡大断面図である。
図4】撹拌羽根及びその周辺を拡大して示す断面図である。
図5図2のV部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図2に本願発明に係る熱交換装置としての混練機10を示し、この混練機10は、例えば、密閉箱状のケーシング1を有し、このケーシング1の一端上部に被処理物(原料)Aの供給口2が設けられ、他端下部に排出口3が設けられた連続混練機である。また、ケーシング1の外周にはジャケット4が形成されており、公知の熱媒体循環装置20によって熱媒体Cが流通可能となっている。
【0023】
図3にも拡大して示すように、ケーシング1には、図示しないモータにより回転可能に例えば一対の撹拌軸50が支持されている。例えば、一端側が軸受17により軸支されるとともに、上記モータが接続され、他端は、軸受17に軸支されると共に、熱媒体循環装置20からの熱媒体Cを供給及び回収するスイベルジョイント14が接続されている。撹拌軸50のスイベルジョイント14側端部には、例えば1個の逆送り用スクリュパドル16が外嵌されている。
【0024】
撹拌軸50のモータ側には、順送り用スクリュパドル18が複数個外嵌されている。この順送り用スクリュパドル18の形状は特に限定されない。上記逆送り用スクリュパドル16は、順送り用スクリュパドル18を、逆方向に取り付けたものでもよい。
【0025】
図1及び図3にも示すように、撹拌軸50は、内部に熱媒体循環装置20からの熱媒体Cを流通させる熱媒体流路が形成され、外周に被処理物Aを撹拌するための撹拌羽根53が設けられている。熱媒体流路は、後述する中央流路52、羽根側流路54及び熱媒体給排路55bよりなる。
【0026】
具体的には、図1に示すように、撹拌軸50は、円柱状軸部51と、円柱状軸部51の軸心を通る中央流路52とを備えている。円柱状軸部51の長手方向中央部分には、図3に示すように、円柱状軸部51の外周よりも半径方向外側に延び、軸方向に互いに間隔をあけて設けられる複数の撹拌羽根53が突出形成されている。撹拌羽根53には、一端が中央流路52に連通し、撹拌羽根53の内を通って他端が中央流路52に連通する羽根側流路54が形成されている。
【0027】
図3及び図4に拡大して示すように、撹拌羽根53は、例えば軸心方向から見て角部が斜めに面取りされた正三角形状であり、その面取りされた部分にスクレーパ53aが締結又は溶接されている。羽根側流路54は、その内部に六角形状に形成されている。撹拌羽根53のスクレーパ53aは、ケーシング1の内周面、及び、他の撹拌手段の撹拌羽根53の外周面と近接して回転し、内周面及び外周面に付着した付着物を掻き取ることができるように構成されている。
【0028】
例えば、図4に拡大して示すように、羽根側流路54は、円柱状軸部51から一体に突出する六角形状部分53bに加工された複数のキリ孔54a,54bを含み、三角形状の面取りされた角部の被連結面53dに露出した一対のキリ孔54bを塞ぐように溶接され
る三角形状の先端部53cの連結面53eに予めエンドミル等により加工された直線状の溝部54cが、これら一対のキリ孔54bとそれぞれ連通することで構成されている。このようにキリ孔加工、溝加工及び溶接で、比較的容易に撹拌羽根53に羽根側流路54を形成することができる。
【0029】
図1及び図5に示すように、中央流路52には、中空軸状(管状)の仕切り部材55が挿入されている。仕切り部材55は、例えば、スイベルジョイント14の内管19に溶接で連結されて撹拌軸50と回転一体に支持されている。この仕切り部材55は、内管19の内部に連通する熱媒体給排路55bを軸心に有し、その一端がスイベルジョイント14に接続されて熱媒体Cが供給され、開放された他端から熱媒体Cを排出するように構成されている。仕切り部材55は、中央流路52に挿入され、中央流路52を、撹拌羽根53に対応する位置で上流側と下流側とで仕切って上流側を羽根側流路54を構成するキリ孔54aの一端54dに連通させ下流側を羽根側流路54を構成するキリ孔54aの他端54eに連通させる役割を有する。
【0030】
具体的には図5に拡大して示すように、仕切り部材55は、中央流路52の内径よりも若干小さな外径を有し、撹拌羽根53に対応する部分に羽根側流路54を中央流路52の内周面と、仕切り部材55の外周面との間で、上流側と下流側とに仕切るリブ部55aを備えている。リブ部55aは、仕切り部材55の外周における撹拌羽根53に対応する部分に軸心方向に対して傾斜するように傾けられて設けられた周方向に連続する突条よりなる。例えば、中央流路52内に仕切り部材55を挿入できるように、リブ部55aと中央流路52の内周面との間のクリアランスを例えば0.5mm~1mm程度確保するとよい。リブ部55aは、丸パイプから切削し、又は、適切な位置に板部材を溶接することにより、適切な位置に容易に形成することができる。
【0031】
次に、本実施形態に係る撹拌軸50の作動について説明する。
【0032】
供給口2よりケーシング1内に原料Aを供給すると、原料Aは順送り用スクリュパドル18の送り作用により、排出口3側に向かって送られ、撹拌羽根53の回転による混練作用を受けて、加熱されながら十分に混練された後、排出口3から製品(混練被処理物)Bとして排出される。このとき、原料Aの供給量を調整して、加熱度合を調節する。なお、熱媒体Cは、加熱だけでなく、冷却のために使用されてもよい。
【0033】
この間、ケーシング1には、図示省略した出入口よりジャケット4内に熱媒体Cが循環され、原料Aを加熱又は冷却する。また、図5に示すように、スイベルジョイント14から内管19を通って熱媒体給排路55bにも熱媒体Cが供給され、中央流路52の奥深くから、仕切り部材55の外周を通って再び、スイベルジョイント14に戻り、熱媒体循環装置20に返送される。
【0034】
このとき、仕切り部材55が中央流路52に撹拌軸50と回転一体に挿入され、リブ部55aが羽根側流路54の半径方向内側の同じ位置に配置されているので、図4及び図5に拡大して示すように、中央流路52の奥深くから、仕切り部材55の外周に沿って流れてきた熱媒体Cは、リブ部55aに誘導されて羽根側流路54の一端54dに流れ込み、キリ孔54a、溝部54c及びキリ孔54bを通って他端54eに至る。そして再びリブ部55aによって下流側へ誘導され、次のリブ部55aに向かって仕切り部材55の外周に沿って進む。
【0035】
このように熱媒体Cを羽根側流路54にも強制的に流すようにすることで、円柱状軸部51の外周だけでなく、撹拌羽根53の表面が熱伝達面となって、効果的に熱が伝達される。
【0036】
本実施形態では、仕切り部材55を、軸心を通る中央流路52に設けて熱媒体給排路55b(送り流路)を確保しながら、中央流路52を仕切って撹拌羽根53の羽根側流路54に熱媒体Cを流通させるように構成しているので、撹拌羽根53の先端にまで熱媒体Cを強制的に流通させることができ、熱媒体Cが効率よく流通する。
【0037】
したがって、本実施形態に係る撹拌軸50によると、比較的簡単な構成で撹拌羽根53の先端まで熱媒体Cを確実に流通させて熱交換率を向上させることができる。これにより、熱交換率の高い商品性の高い混練機10が得られる。
【0038】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0039】
すなわち、上記実施形態では、混練機10において、撹拌軸50を2本平行に並べているが、撹拌軸50は、1本のみで使用されてもよい。
【0040】
上記実施形態では、仕切り部材55の内部にスイベルジョイント14から供給される熱媒体Cを熱媒体給排路55bを通して中央流路52内に供給するようにしているが、中央流路52内に供給され、仕切り部材55の外周に沿いながら羽根側流路54を通ってモータ側へ流れた熱媒体Cを、仕切り部材55の熱媒体給排路55bを通してスイベルジョイント14側へ排出するようにしてもよい。
【0041】
上記実施形態では、撹拌羽根53は、側面視三角形状であり、その先端にスクレーパ53aを有するが、その形状は特に限定されず、三角おにぎり型等でもよい。
【0042】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【符号の説明】
【0043】
1 ケーシング
2 供給口
3 排出口
4 ジャケット
10 混練機(熱交換装置)
14 スイベルジョイント
16 逆送り用スクリュパドル
17 軸受
18 順送り用スクリュパドル
19 内管
20 熱媒体循環装置
50 撹拌軸
51 円柱状軸部
52 中央流路
53 撹拌羽根
53a スクレーパ
53b 六角形状部分
53c 先端部
53d 被連結面
53e 連結面
54 羽根側流路
54a,54b キリ孔
54c 溝部
54d 一端
54e 他端
55 仕切り部材
55a リブ部
55b 熱媒体給排路
A 原料
B 製品
C 熱媒体
図1
図2
図3
図4
図5