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特許7389927タックラベル貼付びん及びタックラベルの貼付方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-21
(45)【発行日】2023-11-30
(54)【発明の名称】タックラベル貼付びん及びタックラベルの貼付方法
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/04 20060101AFI20231122BHJP
   B65C 3/16 20060101ALI20231122BHJP
   B65C 9/26 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
B65C9/04
B65C3/16
B65C9/26
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023027110
(22)【出願日】2023-02-24
(62)【分割の表示】P 2019139160の分割
【原出願日】2019-07-29
(65)【公開番号】P2023058739
(43)【公開日】2023-04-25
【審査請求日】2023-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000222222
【氏名又は名称】東洋ガラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149799
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 陽一郎
(72)【発明者】
【氏名】大塚 満俊
(72)【発明者】
【氏名】内藤 弘規
(72)【発明者】
【氏名】高橋 政彦
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-036928(JP,A)
【文献】特開2010-036980(JP,A)
【文献】特開2014-119034(JP,A)
【文献】特開2005-059902(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0185212(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0033668(US,A1)
【文献】実開昭49-003963(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 9/04
B65C 3/16
B65C 9/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送手段を通して貼付ステーションに搬送されてくるびんの軸方向表面に沿って、タックラベルを螺旋状に貼付するタックラベル貼付方法であって、
前記タックラベルは前記びんの胴径を超える巻き付け長さを有し、
下記A工程からE工程を順に経ることで、前記びんの軸方向に沿って前記タックラベルを螺旋状に貼付することを特徴とするタックラベルの貼付方法;
A工程:前記びんが前記搬送手段によって搬送されて前記貼付ステーションに到着する前に、当該びんの自転を開始し、第1回転速度をもって自転させる、
B工程:前記びんが前記貼付ステーションに到来する直前に、粘着層を保護する台紙の前方領域を剥離して露出したタックラベルの先端を、タッピングする予測位置に繰り出す、
C工程:前記タックラベルの先端が、前記びんの表面と当接した後、前記搬送手段による搬送移動と当該びんの前記第1回転速度よりも遅い第2回転速度での自転とで、前記タックラベルの後方領域にある台紙を剥離して、当該びんの軸方向表面に螺旋状に貼付する、
D工程:前記タックラベルの巻き付け貼付をさらに進めながら、スティッキングステーションにおける圧接により、前記タックラベルを前記びんに強固に貼付する、
E工程:前記タックラベルを貼付した前記びんを、前記搬送手段から排出する。
【請求項2】
前記タックラベルは基材層を備える、請求項1に記載のタックラベル貼付方法。
【請求項3】
第2回転速度は、第1回転速度から15~40%減速した速度である、請求項1に記載のタックラベル貼付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タックラベルが貼付されるびん及びタックラベルの貼付技術に係り、特に通常よりも長尺のタックラベルが貼付されたびん及び長尺のタックラベルを連続して貼付する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
主として液体を充填し、市場に流通される容器(広義のボトル)としては、様々な外形を持つものが知られており、ワイン、ビール、その他の飲料等では円筒状容器が多用されている。
そして、これらの容器の表面には、商品名や内容物の説明文を記載した、いわゆるラベルが貼付されているのが一般的である。
【0003】
容器の素材としては、ガラスやPET等のプラスチックを素材としたものが大部分を占める。一般的にガラスを素材とした容器はびんと称される。
通常、びんの表面に貼付するラベルは、内容物や商品名などを印刷した表面を有し、その裏面に塗布した粘着材あるいは接着材でびんの表面(胴体外面など)に貼り付けるようになっている。
【0004】
びんの表面へのラベルの貼付は、少量であれば手作業で行われるが、大量のびんへのラベルの貼付は、“タックラベラー”と称される貼着装置が使用される。
タックラベラーは、びん搬送手段で連続的に搬入されてくるびんに自動でラベルを貼付し、次の生産ラインへ搬出するようになっている。
このタックラベラーには粘着材を塗布したタックラベルが用いられ、タックラベルを送り出しながら、移動するびんの胴体の側面(びんの表面)に当接させ、貼付する。
【0005】
このタックラベルは、多数枚がドラム状に巻かれた状態でタックラベラーの貼付ステーションに装填されており、びんが搬送されて貼付ステーションに到来するごとにタックラベルが一枚ずつ送り出されるようになっている。
【0006】
図9は、びん搬送手段として回転テーブルを用いた一般的なタックラベラーを説明する模式図である。
びん搬送手段である回転テーブル1には、複数のびん受け台10(図10参照)が等間隔に設けられており、このびん受け台10の上にびん2が一本ずつ載置され、白抜き太矢印の方向に回転(以下、公転ともいう)する。なお、びん受け台10はびん2の自転機構の一部を構成する。
【0007】
ラベル貼付対象であるびん2は、びん供給機構3の搬入コンベア31でローディング手段(スターホイール)300により搬入されて回転テーブル1に順次載置される。
回転テーブル1の公転でびん2がタックラベル83を貼付するために貼付ステーション100に到来すると、先端を台紙82から剥がされたタックラベル83が、びん2の表面(胴体外面)に貼り付き(タックする)、台紙82から完全に剥がされた後、びん2の回転(以下、これを自転という)が開始し、タックラベル83がびん2の胴体に巻き付く。
【0008】
一般的には、びん2は貼付ステーション100に到着してから自転を開始してタックラベル83を巻き付け、スティッキングステーション200を通過する際に撫で付けされて確実に貼付される。
スティッキングステーション200は、滑り性のある壁、ロールベルトあるいはローラーなどから構成される押圧機構で、タックラベル83をびん2の胴体に摺り付けあるいは押し付けて確実に貼り付けを行う。
スティッキングステーション200を通過したびん2(貼付済)は、自転を停止し、回転テーブル1の公転でアンローディング手段400に至り、コンベア41などのびん排出機構(搬出機構)4に渡される。
【0009】
この種の従来技術を開示したものとしては、特許文献1、特許文献2などを挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特表2019-505443号公報
【文献】特開2013-210466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
図10は、図9におけるタックラベラーの回転テーブルのびん受け台と、当該びん受け台に載置されるびんの配置寸法例を説明する図である。
この回転テーブル1は、12個のびん受け台10(小丸)で構成され、びん受け台10の配列ピッチは30度である。
同図において、αはびん2を載置して回転する回転テーブル1の公転直径、βは前記公転直径αにびん2の胴径を足してできる円の直径を示す。
【0012】
タックラベラーにおけるタックラベル83の貼付動作は、次のびん2が貼付ステーション100の貼付位置に到来するまでに、タックラベル83の繰り出しを完了する必要があるため、図10においては、βを直径とする円の円周の1/12(30°)に相当する長さLaが、通常対応できるラベルの長さとなる。
【0013】
通常対応できるラベルの長さの場合、上記タックラベラーは、タックラベル83から台紙82(粘着層保護フィルム)が完全に剥離するまで、びん2は自転しない。また、タックラベル83の繰り出し速度は、自転していないびん2が回転テーブル1上で30度移動する間、図10に示したLaの長さで繰り出し終えるようになっている。
そして、タックラベル83が台紙82から完全に剥離した後に、びん2が自転を開始してタックラベル83を巻き付ける。
【0014】
上記の貼付方法について、図11を用いてさらに説明する。図11は、図9で説明した従来技術におけるタックラベルの貼り付けプロセスの説明図で、図9の貼付ステーション100とスティッキングステーション200の部分のみを抽出した模式図である。
【0015】
まず、びん2が貼付ステーション100に到来する直前に台紙剥離装置9が、タックラベル体8のタックラベル83の先端から台紙82を剥がし、その粘着面を頭出しして待機させる(ここでのタックラベル体8の送り出しは高速)・・・(a)
【0016】
前記頭出しされたタックラベル83の粘着面にびん2の表面が初期粘着する(びん2は自転無し)・・・(b)
【0017】
タックラベル83は回転テーブル1の公転速度に合わせて送り出される(びん2の移動に引きずられる状態で台紙82から完全に剥離する)・・・(c)
【0018】
そして、びん2はびん受け台10により自転が開始し、タックラベル83を胴体外面(表面)とスティッキングステーション200の間に巻き込みながら摺り付け/押しつけてさらに貼付する・・・(d)
【0019】
前記びん2の胴体外面にタックラベル83は完全に貼付され、スティッキングステーション200を通過した時点でその自転が停止する・・・(e)
【0020】
上記(a)~(e)のタックラベル貼付の流れでは、図10に示した長さLa以内の長さのタックラベル83を巻き付ける場合は問題ないが、Laを超える長さのタックラベル83をびん2の胴体外面に螺旋状に貼り付けることができなく、長尺なラベルの貼り付けで課題となっている。
【0021】
本発明は、上記従来技術における課題を解決できるびんの胴体周りを超える巻き付け長さを有する長尺タックラベルが貼付されたびん、そして、そのタックラベルを巻き付け貼付する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成を以下に記載する。
なお、下記の説明では、本発明の理解を容易にするため、実施例に使用される参照符号を付して記載するが、本発明はこの参照符号を付した構成のみに限定して解釈されるべきではない。
【0023】
本発明に係るタックラベル貼付びんは、びんの表面に設定した軸方向幅ラベル貼付領域に螺旋状にタックラベルが貼付されたタックラベル貼付びんであって、
(1)前記タックラベル83は、形状維持能力の大きい基材層で構成され、前記びんの胴体周りを超える巻き付け長さを有してなる。
(2)前記びんは、円筒状のびんで構成される。
(3)前記タックラベル83は、表面及び裏面のいずれかのみあるいは両面の、全部又は一部に印刷層を有せしめた。
(4)前記形状維持能力の大きい基材層が剛性の高い素材からなり、前記タックラベル83全体の厚みが約90~120μm程度に構成されてなる。
【0024】
(5)本発明に係るタックラベル貼付方法は、搬送手段を通して貼付ステーション100に搬送されてくるびん2の軸方向表面(胴体外面)に沿って、当該タックラベル83を螺旋状に貼付する方法であって、
前記タックラベル83は前記びん2の胴体周りを超える巻き付け長さを有し、下記A工程からE工程を順に経ることで、前記びん2の軸方向に沿って前記タックラベル83を螺旋状に貼付する。
A工程:前記びん2が前記搬送手段によって搬送されて前記貼付ステーション100に到着する前に、当該びん2の自転を開始し、第1回転速度の自転で回転させる。
B工程:前記びん2が前記貼付ステーション100に到来する直前に、粘着層836を保護する台紙82(剥離フィルム)の前方領域を剥離して露出したタックラベル83の先端84を、タッピングする予測位置に繰り出す。
C工程:前記タックラベル83の先端84が、前記びん2の表面と当接した後、前記搬送手段による搬送移動と当該びん2の前記第1回転速度よりも若干遅い第2回転速度での自転で、前記タックラベル83の後方領域にある台紙82を剥離して、当該びん2の軸方向表面に螺旋状に貼付する。
D工程:前記タックラベル83の巻き付け貼付をさらに進めながら、スティッキングステーション200における圧接により、前記タックラベル83を前記びん2に強固に貼付する。
E工程:前記タックラベル83を貼付した前記びん2を、前記搬送手段1から排出する。
【0025】
なお、本発明は、上記の構成及び後述する実施の形態に記載する構成に制限されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【発明の効果】
【0026】
本発明のタックラベル貼付びんによれば、びんの胴体外面周りに螺旋状に長尺のタックラベルが貼着されるので、意匠性が高く、様々な装飾の可能性が広がるタックラベル貼付びんを提供できる。
また、本発明のタックラベル貼付びんを、円筒状びんで構成することで、螺旋状に貼付される長尺のタックラベルの意匠性をより高め引き立てるとともに、びん全体のデザイン性を優れたものとすることができる。また、貼付しやすいという効果を奏する。
さらに、前記長尺のタックラベルが、表面印刷層だけでなく、裏面印刷層を備える場合は、透明又は半透明のびんに貼付した際、長尺のタックラベルの裏面印刷面が透けて見えるので、装飾や情報量を多くすることができ、視覚的な効果が高く、把持した者の興味を惹き、より意匠性に優れたタックラベル貼付びんとなる。
【0027】
本発明に係るタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベルは、表面印刷層、又は表面印刷層と裏面印刷層とを有する基材として、形状維持能力が比較的大きいPET、OPP等を用い、タックラベル83全体の厚みを約90μm以上、好ましくは約90~120μmで構成することにより、台紙(剥離フィルム)を剥離したタックラベルの剛性(形状維持能力)を大きくし、台紙の剥離後の撓みの発生を大幅に低減させている。
また、前記タックラベルは、びんの自転変動で多少の張力が強まっても破断に至ることを回避することができる。
さらに、本発明にかかるタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベルは、従来使用されているものより厚く構成しているため、このタックラベルを螺旋状に貼付したびんを把持した際、その厚みの凹凸により把持しやすくなり、かつ落としにくくなる。
【0028】
びんは貼付ステーションに接近すると高速の第1回転速度で回転を開始する。タックラベルの先端を頭出しする初期の段階では、びんの自転速度に合わせて高速の送り出しを行う。
タックラベルの先端のタッキング開始から、びんがスティッキングステーションに進入し、タックラベルの前方が確実に貼付された時点でびんの自転速度を低下させて、第2回転速度にしながらタックラベルの後続部分を貼付する。
このようなびんの自転速度制御を行うことで、長尺のタックラベルの螺旋状の巻き付け貼付におけるタックラベルの撓みや引き千切れ、捩れが防止され、正確なラベル貼付作業を行うことができる。
【0029】
本発明によれば、各種びんの胴体外面周りに必要とされる長尺のタックラベルを螺旋状に確実に巻き付け貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明に係るタックラベル貼付びんにタックラベルを貼付する貼付装置の実施例1を説明する模式図。
図2図1における貼付ステーション近傍でのタックラベル貼付初期状態の説明図。
図3】長尺のタックラベルの螺旋状貼付工程の説明図。
図4】貼付ステーションにおけるタックラベルの送り出し量と貼り付け及び巻き取り量との関係を(a)通常ラベルと(b)長尺ラベルとの対比で説明する図。
図5】貼付ステーションにおけるタックラベルの貼り付け時のびん自転速度の関係を(a)通常ラベルと(b)長尺ラベルとの対比で説明する図。
図6】本発明に係るタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベルの一例を説明する(a)一枚のラベルの表面図、(b)台紙側から見た複数枚連続配置された状態の平面図。
図7】本発明に係るタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベルの構造例を説明する模式図。
図8】本発明に係る長尺のタックラベルを貼付したタックラベル貼付びんを示す図。
図9】びん搬送手段として回転テーブルを用いたタックラベル連続貼付装置(タックラベラー)を説明する模式図。
図10図9における回転テーブルのびん受け台と載置されるびん配置寸法例を説明する図。
図11】従来技術におけるタックラベルの貼り付けプロセスの説明図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態につき、実施例の図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0032】
図1は、本発明に係るタックラベル貼付びんにタックラベルを貼付する貼付装置(タックラベラー)の実施例1を説明する模式図で、このタックラベラーはびん2の搬送手段に回転テーブルを用いたものである(なお、以下では、回転テーブル1として説明する)。
図2は、図1における貼付ステーション近傍でのタックラベル貼付初期状態の説明図である。
各図中、1はびん搬送手段(回転テーブル)、2はびん、3はびん供給機構、4はびん排出機構、6はタックラベル送出装置、7は台紙回収装置、8はタックラベル体、9は台紙剥離装置、10はびん受け台、11はびん搬送駆動装置、20はタックラベル貼付びん、31は搬入コンベア、41は搬出(排出)コンベア、51は回転テーブル駆動装置(公転駆動装置)、52はびん回転駆動装置(びん自転駆動装置)、61は送出駆動装置、71は回収駆動装置、82は台紙、83はタックラベル、84は(タックラベルの)先端、91は剥離エッジ、92は台紙剥離エッジ駆動装置であり、831は表面保護層、832は表面印刷層、833は表面基材層、834は裏面印刷層、835は裏面基材層、836は粘着層である。
また、100は貼付ステーション、200はスティッキングステーション、300はローディング手段、400はアンローディング手段である。そして、1Aはびん搬送手段速度センサ、2Aはびん近接センサ、3Aはびん搬入センサ、4Aはびん排出センサ、5Aは自転速度センサ、7Aは台紙センサ、8Aはタックラベル先端センサである。
【0033】
図1に示す貼付装置において、びん2は、ローディング手段300において、ローラーコンベアにより構成されるびん供給機構3で、回転テーブル1のびん受け台10に一本ずつ順次載置される。
前記回転テーブル1は、回転テーブル駆動装置51により、設定された一定の速度で回転(公転)する。前記回転テーブル駆動装置51は、びん搬送手段速度センサ1Aにより、回転テーブル1の公転速度が検出され、常に定速で回転するように制御される。
びん2は、回転テーブル1の公転により搬送されて貼付ステーション100に近接する。
そして、前記びん2が前記貼付ステーションに到着する前に、前記びん2を載置したびん受け台10の回転が開始し、前記びん2を第1回転速度で自転させる。
この自転は、びん近接センサ2Aと自転速度センサ5Aの検出信号を用いてびん自転駆動装置52で行われる。
【0034】
前記貼付ステーション100では、タックラベル送出装置6から出されたタックラベル体8が剥離エッジ91を持つ台紙剥離装置9に送られる。
台紙82の先導部分(リーダー)は、剥離エッジ91で折り返して台紙回収装置7に捲き取られる。台紙剥離装置9は、前記びん2が前記貼付ステーションに到来する直前に、タックラベル83の粘着層を保護する台紙82の前方領域をタックラベル83から剥離して露出させ、そのタックラベル83の先端84を、タッピングする予測位置に繰り出す。
【0035】
台紙剥離エッジ駆動装置92は、台紙センサ7Aとタックラベル先端センサ8Aの検出信号から、タックラベル体8の繰り出し位置を調整し、びん2の胴体外面に正しくタップするように制御する。
タックラベル体8の繰り出しは送出駆動装置61で行われ、台紙回収装置7は回収駆動装置71で行われる。貼付ステーション100へのタックラベル体8の送り角度θ1、台紙82の回収角度θ2は、使用するタックラベル体8の剛性、厚み、その他の物理的特性に応じて設定される。また、剥離エッジ91の位置dも可変とされる(両矢印)。
【0036】
貼付ステーション100で巻き取り貼付されるタックラベル83は、スティッキングステーション200で摺り付け貼付される。
スティッキングステーション200は、図示したようなベルトをびん2に力Fで押圧する機構に限らず、ローラーあるいは単なる滑り壁であってもよい。
【0037】
タックラベル83が貼付されて、スティッキングステーション200を通過したびん2は自転を停止し、回転テーブル1の回転移動でアンローディング手段400に至り、びん排出機構4に排出(搬出)される。
【0038】
図3は長尺のタックラベルの螺旋状貼付工程の説明図であり、長尺のタックラベルをびん2の胴体外面に巻き付け貼付する一連の工程を説明する図である。
【0039】
まず、びん2は、貼付ステーション100に到着する前に、第1回転速度(高速:相対値)で自転を開始する。そして、びん2が貼付ステーション100に到来する直前に、台紙剥離装置9がタックラベル83の先端84を台紙82から剥がし、その粘着面を露出させる。・・・(A)
【0040】
台紙82から剥離されたタックラベル83の先端84を、びん2の第1回転速度(自転周速の接線速度)と同じ速度に同期する速度でびん2の通過パス方向に繰り出す。そしてタックラベル83の先端84が、びん2の表面(胴体外面)に当接し初期粘着する(びん2の周速とタックラベル83の繰り出し速度は同じ)。・・・(B)
【0041】
次に、タックラベル83の先端84がびん2の表面に当接して、先端84がしっかりと貼付した段階で、びん2の自転速度を前記第1回転速度よりも遅い第2回転速度(相対値)に落とす。
同時にタックラベル83の送り出し速度を、第2回転速度と同期した速度に低下させる。
【0042】
さらに、びん2の搬送移動と共にタックラベル83の後方領域にある台紙82を剥離しながら、前記タックラベル83は、第2回転速度で回転するびん2の軸方向表面に巻き付き貼付する・・・(C)
びん2は、さらに前記タックラベル83をさらに巻き付けながら、搬送手段の搬送移動でスティッキングステーション200にて、当該スティッキングステーション200の押圧部材あるいは摺り押し部材との間を通過することでしっかりと貼付される・・・(D)
こうして、びん2の表面にタックラベル83全体が螺旋状に巻回貼付される。この後、びん2がスティッキングステーション200を通過するとびん2の自転が停止し、その後搬送手段から排出される・・・(E)
【0043】
上記A工程からE工程を順に経ることで、前記びん2の軸方向に沿って前記タックラベル83を螺旋状に確実に貼付することができる。
【0044】
図4は、貼付ステーションにおけるタックラベルの送り出し量と貼り付け及び巻き取り量との関係を(a)通常ラベルと(b)長尺ラベルとの対比で説明する図である。既述したが、(a)通常ラベルは、一般的なびん2の胴体外面の周囲サイズ(胴体周り)未満の巻き付け長さを有するラベルであり、(b)長尺ラベルは、本発明にかかるタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベル83で、びん2の胴体周りを超える巻き付け長さを有するラベルである。ここでは、それぞれ、「通常ラベル」と「長尺ラベル」とする。
【0045】
図4の(a)(b)において、横軸は時間(相対値)、縦軸はラベル送り出し長さとラベル巻き付け長さ(相対値)を示す。
同図(a)(b)において、破線はラベル送り出し長さ、実線はびん2の胴体へのラベル巻き付け長さを示す。
同図(a)の通常ラベルの場合、ラベルの初期貼付期間では、タックラベル83の先端84がびん2に貼付された後、びん2は回転せず、ラベルだけさらに送り出され、タックラベル83が台紙から完全に剥離された後に、びん2は回転(自転)を開始し、その回転でラベルを巻き取りながら貼付するため、途中からラベルの巻き付け長さが増加する。
【0046】
図4(b)では、ラベルを送り出しながら、同時に、ラベルの送り出し速度と同等の速度で、ラベルの初期貼付時点からびん2は高速の第1回転速度でタックラベル83を巻き付けるため、ラベルの送り出し長さと巻き付け長さは同等の勾配で増加する。設定された期間を経過した後、びん2の自転速度を第2回転速度に落とし、それに応じてラベルの送り出し速度が低くなる(ラベル繰り出し量の傾斜が変わる)。その後、第2回転速度に対応するように、ラベル送り速度を維持しながら長尺のタックラベル83を螺旋状に巻き付け貼付する。全長の巻き付けが完了したらびん2の自転を停止する。
【0047】
このように、長尺のタックラベル83をびん2に貼付する場合には、タックラベル83の先端84をタッキングする時点から螺旋巻き付け貼付の全期間でタックラベル83は常にびん2の自転に追従する。
【0048】
図5は貼付ステーションにおけるタックラベルの貼り付け時におけるびんの自転速度の関係を(a)通常ラベルと(b)長尺ラベルとの対比で説明する図である。
ここでも図4と同様に、(a)通常ラベルはびん2の胴体外面の周囲サイズ未満の巻き付け長さを有するラベル、(b)長尺ラベルはびん2の胴体周りを超える巻き付け長さを有するラベルである。
【0049】
破線で示すびん2の回転速度(自転速度)は、同図(a)の通常ラベルの場合は、ラベルの初期貼付期間ではびん2は、自転せず公転のみであるため、びん回転速度は0である。ラベルが台紙から完全に剥離された後、第1回転速度で自転を開始する。第1回転速度は、粘着剤の特性、タックラベル83の剛性、びん2の周速などの条件を考慮して事前設定される。
貼付完了まで、びん2は第1回転速度で継続して回転(自転)する。そして、タックラベル83の巻き取りが完了した時点、すなわち、びん2がスティッキングステーション200を通過した時点でびん2の回転は停止する。
【0050】
図5(b)では、タックラベル8の初期貼付前からびん2は高速回転(第1回転速度)でタックラベル83を巻き付け、タックラベル83がびん2の表面に十分に貼着するタイミングに設定された期間を経過した後(前記と同様に、粘着剤の特性、タックラベル83の剛性、びん2の周速などの条件を考慮して事前に設定される)、びん2の自転速度を第2回転速度に落とし、第1回転速度よりも遅い第2回転速度を維持しながら長尺のタックラベル83を螺旋状に巻き付け貼付する。
全長の巻き付けが完了し、びん2がスティッキングステーション200を通過したらびん2の自転を停止する。
上記と同様に、第2回転速度は、びん2の胴体外面に前記タックラベル83の先端84がタッピングした状態を保持し、かつタックラベル83の後方領域にある台紙82を剥離したタックラベル83に撓みをもたらさない程度の張力を付加する速さに設定される。
このように、タックラベル8の初期貼付時点においてびん2を高速回転させることで、長尺なタックラベル83の張力を保持したままびん2当接させることができ、その後低速回転にすることで、ゆっくり確実に長尺のタックラベル83を巻き付けることになり、皺や撚れ、ズレが生じやすく扱いにくい長尺のタックラベル83を精度高く正確に貼付することができる。
前記第1回転速度と第2回転速度は、タックラベル83の長さ、繰り出し角度、粘着剤の特性等の条件を考慮して設定され、概ね第2回転速度は、第1回転速度から15~40%減速させると安定して確実に貼付でき、前記条件の他、びん2の材質やタックラベル83の剛性等によって適宜速度は調整される。
【0051】
このように、長尺のタックラベルをびん2に貼付する場合(図5(b))では、タックラベル83の先端84が、びん2の胴体外面にタッキングする時点から螺旋巻き付け貼付の全期間で、タックラベル体8は常にびん2の自転に追従する。すなわち、びん2の周速とタックラベル83の繰り出し速度が同一となるように制御される。
【0052】
この制御は、びん搬送手段(回転テーブル)速度センサ1A、びん近接センサ2A、自転速度センサ5A、台紙センサ7A、タックラベル先端センサ8A、及びびん搬送駆動装置11、回転テーブル駆動装置51、びん回転(自転)駆動装置52、タックラベル送出装置6、台紙回収装置7、台紙剥離装置9によって制御される。
【0053】
びん2の搬送速度(公転速度)、びん2の自転速度と自転の開始、自転速度と第1と第2速度の切り換えタイミング、タックラベル体8の繰り出し速度、タックラベル体8の供給角度θ1と台紙回収角度θ2などの稼働条件は、びん2の種類(胴径サイズ、表面特性)、使用するタックラベル83の粘着材特性や厚み等の特性のデータから算出され制御される。
【0054】
タックラベル83が貼付されたびん2は、回転テーブル1からびん排出機構4により排出され、貼付されたタックラベル83が正しく貼付されたか否かが検査されて、その後に続く出荷ステーション(図示せず)に搬送される。
【0055】
びん2を載置するびん受け台10には、それぞれ別個のびん自転装置(図示せず)が備えられ、回転テーブル1により移動(公転)するびん2の動きに応じて、びん自転駆動装置52により各びん自転装置の回転の開始と停止を行う。
【0056】
次に本発明に係るタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベルの構成例を説明する。
図6は、本発明に係るタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベルの一例を説明する(a)一枚のタックラベル体の表面図、(b)台紙側から見た複数枚連続配置された状態の平面図である。
タックラベル83は、びん2の胴体に設定された貼付領域W(図8参照)に指定された螺旋状に巻き付ける長さDを有し、貼付領域Wに相当する幅の台紙82に仮粘着されている。なお、台紙82の幅はHよりも幅広であってよい。
前記タックラベル83の長さDは、前記びん2の軸方向幅ラベル貼付領域Wへ指定された巻回数でカバーする長さであり、本発明においては前記びん2の表面胴径を1.0としたとき、1.0超倍~4.0倍程度の長さで構成される。特に1.5~2.5倍程度の長さであると、意匠的にも優れたタックラベル貼付びんを構成するので好適である。
【0057】
台紙82の巻き方向サイズ(タックラベル体8の送り出し方向はタックラベル体8の進行方向S)Lは、タックラベル83が螺旋状に巻き付けられる長さで決まる。
すなわち、台紙82に仮貼付されるタックラベル83の傾斜角φは、当該タックラベル83の長さDに依存する。
前記傾斜角φは、前記びん2の表面における軸方向幅ラベル貼付領域W内に、貼付するタックラベル83の長さDが全て巻回できる角度に調整される。したがって、タックラベル83の長さDによって、台紙82に仮貼付されるタックラベル83の傾斜角φは変動する。このように、傾斜角φを調整することで、所定のびん2に長尺のタックラベル83の貼付を可能としている。
台紙82上でのタックラベル83の間隔Tは、回転テーブル1により公転搬送されるびん2の間隔で設定されるが、当該タックラベル体8の仕様に従ってタックラベル送出装置6(又は台紙回収装置7)の送り出し量(回収量)設定値に対応する。
【0058】
本発明に係るタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベル83は、形状維持能力の大きい基材層で構成される。ここで形状維持能力とは、剛性強度であり、前記タックラベル83は、剛性の高い材質で構成される基材層に厚みを持たせることで全体の厚みを厚くし形状維持能力を高めている。
また、前記タックラベル83は、台紙82の剥離後の撓みやしわの発生を抑える程度の剛性とともに、びんへ螺旋状に貼付される際の張力にも対応しうる程度の柔軟性を有する厚さに構成される。
例えば、基材層として、形状維持能力が比較的大きいPET、OPP等を用い、タックラベル83全体の厚みを90μm以上、好ましくは約90~120μm程度で構成する。
上記構成により、台紙82を剥離しても、タックラベル83の剛性が大きく形状維持能力が高いため、台紙82の剥離後の撓みの発生を大幅に低減させることができる。
また、上記構成のタックラベル83は、びんの自転変動で多少の張力が強まっても破断に至ることを回避することができる。
さらに、前記タックラベル83は、従来使用されているものより厚く構成しているので、このタックラベル83を螺旋状に貼付したびんを把持した際、その厚みの凹凸により把持しやすくなり、かつ落としにくくなる。
【0059】
図7は、本発明に係るタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベルの構造例を説明する模式図である。
図に示すタックラベル体8は、台紙82にタックラベル83を仮貼付してコイル状に巻回されてラベラー(図示せず)に装填される。
前記タックラベル体8の構造例としては、表面保護層831を最上層にして、その下面に順に表面印刷層832、表面基材層833、裏面印刷層834、裏面基材層835、粘着層(びんに通常用いられている粘着材)836及び台紙82が積層されて構成され、全体として90μm以上、好ましくは約90~120μm以上の厚みで構成される。
表面基材層及び裏面基材層は、合成紙、合成樹脂等からなるフィルムで、強度、剛性を備え、かつびんの胴体外面の形状に追従する柔軟性、伸縮性を備えた材料が使われる。具体的には、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ABS、ポリカーボネート、アクリルなどの樹脂、紙基材としては、上質厚紙、アート厚紙、和紙などが挙げられる。
表面基材層としては、PETフィルム、特に銀艶蒸着PETフィルムが、裏面基材層としては2軸延伸ポリプロピレンフィルムが好適である。
また、前記表面保護層は、透明あるいは半透明のフィルムで、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリエステル、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ乳酸(PLA)又は環状オレフィンコポリマー(COC)などから選ばれる樹脂材料からなり、特に透明PETフィルムが好適である。
上記構成のタックラベル83は、基材層(表面基材層833、裏面基材層835)に大きな形状維持能力を備えることになり、撚れや皺なく長尺のタックラベル83の貼付を可能とする。
【0060】
図7に示したタックラベル83は、表裏に印刷層を有するが、一方の表面のみに印刷層を有するものであってもよく、その場合には裏面印刷層834がなく、したがって裏面基材層835も不要で、表面基材層833の裏面に粘着層836を直接塗布して構成される。この場合は、表面基材層833を厚くして、全体の厚みを調整する。
なお、裏面印刷層834を有するタックラベル83の場合は、裏面印刷層834に印刷された装飾文字、図形が、貼付したびん2の内周側から透けて見えるので、より装飾性を高め、情報量を増やすことができるタックラベル貼付びんとなる。
【0061】
図8は本発明に係る長尺のタックラベルを貼付したタックラベル貼付びんを示す一例である。
本発明にかかるタックラベル貼付びん20は、円筒状のびんで、例えばワインボトルと称する透明あるいは半透明の円筒状のびんが好適であり、同図(a)に示すように、びん2の胴体まわりにタックラベル83を1.5巻き(胴体を一回り半貼付)した外観のものや、同図(b)に示すように、びん2の胴体外面周りにタックラベル83を2.0巻き(胴体を2回り貼付)した外観を示す。
なお、図においては、タックラベル83を1.5巻したタックラベル貼付びん20と2.0巻したタックラベル貼付びん20とを示したが、びん2の形状や、タックラベル83の装飾に合わせて、適宜長さやラベル間の幅は調整できる。また、びん2は、その形状は特に限定されないが、円筒状であれば、長尺のタックラベル83を貼付したびん2全体の意匠性を高めることができ好適である。
【0062】
本発明に係るタックラベル貼付びんに貼付されるタックラベル83は、長尺であり、一般のタックラベルと比べて、台紙82を剥離した後に皺や撚れ、位置ずれが生じやすいが、本発明では、図7で説明したように、表面基材層833に形状維持能力の大きい素材を用いることで、台紙82を剥離した後でもタックラベル83の不具合の発生が回避される。これにより、びん2に貼付される際の位置ズレ、皺、などの貼付不良が抑制される。なお、タックラベル83に装飾される文字や図形、イメージ等にあわせて、表面基材層833の厚さをさらに厚くしたり、皺等が生じない程度に薄くしたりしてもよい。
また、表面基材層833や裏面基材層835を厚みのある素材とすることで、前記タックラベル83をびん2に螺旋状に貼付すると、びん2の表面に螺旋状の凹凸が生じ、落としにくく把持しやすいタックラベル貼付びんを構成することができる。
【0063】
本発明に係るタックラベル貼付びん及びタックラベルの貼付方法によれば、台紙82を剥離したタックラベル83の形状維持能力が大きく、台紙82を剥離した後の撓みの発生が大幅に低減するため、びん2の自転変動でタックラベル83への張力に多少の変化が生じても、タックラベル83のたるみに起因する貼付不良、破断などの不具合を回避できる。
【0064】
本発明において、びん2は、貼付ステーション100に接近すると高速の第1回転速度で回転を開始する。タックラベル83の先端84を頭出しする初期の期間は、びん2の自転速度に合わせて高速の送り出しを行う。
タックラベル83の先端84のタッキング開始からびん2がスティッキングステーション200に進入し、タックラベル83の前方が確実に貼付された時点で、びん2の自転速度を低下させて第2回転速度に落としながらタックラベル83の後続部分を貼付することで、所定の貼付領域Wに正確に貼付することができる。
【0065】
このように、本発明によれば、タックラベル83の繰り出し速度と、びん2の自転速度の制御を行うことで、長尺のタックラベル83の螺旋状巻き付け貼付におけるタックラベル83の撓みや引き千切れ、捩れが防止され、正確なラベル貼付作業を行うことができる。
【実施例2】
【0066】
実施例2は、びんの搬送手段として、実施例1の回転テーブルに代えて特許文献1に示されたような回転コンベア方式に本発明を適用したもので、回転コンベアを用いてびんを貼付ステーションに搬送する機構を除いて、貼付ステーション、スティッキングステーション、検査ステーション及びその付帯装置は前記した回転テーブル方式に用いたものと基本的な相違はない。
また、タックラベル貼付びんに貼付されるタックラベルの構成、貼付方式も基本的な相違はないので、繰り返しの説明はしない。
もちろん、上記方式によってタックラベルが貼付されるタックラベル貼付びんも同様である。
【0067】
実施例2によってもタックラベル83の繰り出し速度とびんの自転速度制御を行うことで、長尺のタックラベル83の螺旋状巻き付け貼付におけるタックラベルの撓みや引き千切れ、捩れが防止され、正確なラベル貼付作業を行うことができる。
【0068】
実施例2によっても、タックラベルの繰り出し速度とびんの自転速度制御を行うことで、長尺のタックラベルの螺旋状巻き付け貼付におけるタックラベルの撓みや引き千切れ、捩れが防止され、正確なラベル貼付作業を行うことができる。
【0069】
本発明は、上記した各実施例で説明したびん2の1.0超~2.0巻き長さのタックラベルに限るものでなく、それ以上の巻き長さのタックラベル83の貼付にも適用できる。
【符号の説明】
【0070】
100・・・貼付ステーション
200・・・スティッキングステーション
300・・・ローディング手段
400・・・アンローディング手段
1・・・びん搬送手段(回転テーブル)
1A・・・びん搬送手段速度センサ
11・・・びん搬送駆動装置
2・・・びん
2A・・・びん近接センサ
3・・・びん供給機構
3A・・・びん搬入センサ
31・・・搬入コンベア
4・・・びん排出機構
4A・・・びん排出センサ
41・・・搬出(排出)コンベア
5A・・・自転速度センサ
51・・・回転テーブル駆動装置(公転駆動装置)
52・・・びん回転駆動装置(自転駆動装置)
6・・・タックラベル送出装置
61・・・送出駆動装置
7・・・台紙回収装置
7A・・・台紙センサ
71・・・回収駆動装置
8・・・タックラベル体
8A・・・タックラベル先端センサ
82・・・台紙
83・・・タックラベル
831・・・表面保護層
832・・・表面印刷層
833・・・表面基材層
834・・・裏面印刷層
835・・・裏面基材層
836・・・粘着層
84・・・タックラベル先端
9・・・台紙剥離装置
91・・・剥離エッジ
92・・・台紙剥離エッジ駆動装置
10・・・びん受け台
11・・・びん搬送駆動装置
20・・・タックラベル貼付びん
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11