(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-22
(45)【発行日】2023-12-01
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H01L 33/02 20100101AFI20231124BHJP
H01L 33/32 20100101ALI20231124BHJP
H01L 33/38 20100101ALI20231124BHJP
H01L 33/48 20100101ALI20231124BHJP
H01L 33/10 20100101ALI20231124BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
H01L33/02
H01L33/32
H01L33/38
H01L33/48
H01L33/10
G09F9/33
(21)【出願番号】P 2019138137
(22)【出願日】2019-07-26
【審査請求日】2022-06-20
(31)【優先権主張番号】10-2018-0087962
(32)【優先日】2018-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519001383
【氏名又は名称】ソウル ナショナル ユニバーシティ アールアンドディービー ファウンデーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】ユン ウイジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ スンミン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンミョン
【審査官】東松 修太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2004/023569(WO,A1)
【文献】特開2002-100805(JP,A)
【文献】特開2009-267418(JP,A)
【文献】国際公開第2016/157850(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
G09F 9/30
G09F 9/302
G09F 9/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素と、
前記複数の画素の各々に提供された発光素子と、を含み、
前記発光素子は、その底面及びその側壁上に順次的に積層された第1半導体層、活性層、及び第2半導体層を含み、
前記発光素子の前記側壁は、第1面及び前記第1面に隣接する第2面を含み、
前記第1面は、(n -n 0 k)結晶面であり、n及びkはそれぞれ1以上の整数であり、半極性面であり、
前記第2面は、前記第1面とは異なるミラー指数を有する結晶面であり、無極性面であり、
前記第1面及び前記第2面は、選択的エピタキシャル成長面であり、
前記底面と前記第1面がなす角度は、第1角度であり、
前記底面と前記第2面がなす角度は、第2角度であり、
前記第1角度と前記第2角度は異なり、
前記第1面と前記第2面は、互いに交わって角を構成し、
前記角は、前記底面から前記発光素子の上面に延びている表示装置。
【請求項2】
前記第1角度は、前記第2角度より小さ
い請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記発光素子の前記側壁は、前記第2面に隣接する第3面をさらに含み、
前記第2面は、前記第1面と前記第3面との間に介在し、
前記第1角度は、前記底面と前記第3面がなす第3角度と異な
る請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記発光素子は、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、及びこれらの組合の中で少なくともいずれか1つを含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記発光素子の前記底面に電気的に接続される第1電極と、
前記発光素子の前記上面に電気的に接続される第2電極と、をさらに含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記発光素子の前記底面に電気的に接続される第1電極と、
前記発光素子を貫通して前記発光素子の前記第2半導体層と接続するコンタクトプラグと、
前記コンタクトプラグに接続される第2電極と、をさらに含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記側壁上の反射パターン及び前記底面上の連結パターンを含む導電構造体と、
前記側壁と前記反射パターンとの間に介在された絶縁パターンと、をさらに含む請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光効率が向上された表示装置及びその製造方法に係る。
【背景技術】
【0002】
表示装置は発光素子を含むことができる。発光素子は電極と電気的に接続され、電極に印加される電圧に応じて発光することができる。発光素子は電極上に発光素子を直接形成することもでき、発光素子を別に形成した後に前記発光素子を電極に配置することもできる。
【0003】
発光素子はLEDである。LEDはPN接合ダイオードに順方向に電圧を印加して、正孔と電子との再結合で生じるエネルギーを光エネルギーに変換させる半導体素子である。LEDは無機LED又は有機LEDで形成されることができる。LEDは携帯電話機のような小型電子機器のみならず、大型TVにも使用されることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第8,921,141号明細書
【文献】米国特許第8,865,495号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は発光効率が向上した表示装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の概念に係る表示装置は、複数の画素、及び前記複数の画素の各々に提供された発光素子を含むことができる。前記発光素子は、その底面及びその側壁上に順次的に積層された第1半導体層、活性層、及び第2半導体層を含み、前記発光素子の前記側壁は第1面及び前記第1面に隣接する第2面を含み、前記底面と前記第1面がなす角度は第1角度であり、前記底面と前記第2面がなす角度は第2角度であり、前記第1面と前記第2面は互いに交わって角を構成し、前記角は前記底面から前記発光素子の上面に延びていてもよい。
【0007】
本発明の他の概念に係る表示装置は、複数の画素、前記複数の画素の各々に提供された発光素子、及び前記発光素子の側壁上の反射パターン及び前記発光素子の底面上の連結パターンを含む導電構造体を含むことができる。前記発光素子は、前記底面及び前記側壁上に順次的に積層された第1半導体層、活性層及び第2半導体層を含み、前記反射パターンは前記側壁から離隔され、前記連結パターンは、前記底面上の前記第1半導体層と電気的に接続されることができる。
【0008】
本発明のその他の概念に係る表示装置は、ベース層上の複数の画素、及び前記複数の画素の各々に提供された発光素子を含むことができる。前記発光素子は、順次的に積層された第1半導体層、活性層、及び第2半導体層を含み、前記発光素子は第1方向に第1幅、及び前記第1方向と交差する第2方向に第2幅を有し、第1レベルでの前記第1幅は第2レベルでの前記第1幅より小さく、前記第2レベルは前記第1レベルより高く、前記第2レベルでの前記第1幅と前記第1レベルでの前記第1幅との間の差は、第1の変化量であり、前記第2レベルでの前記第2幅と前記第1レベルでの前記第2幅との間の差は、第2変化量であることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態に係る表示装置は、発光素子の発光効率を向上することができる。本発明の実施形態に係る表示装置の製造方法は、シードパターンの形状を調節して目的とする形状を有する発光素子を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る表示装置のブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る画素の等価回路図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る表示装置の表示パネルの平面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る発光素子の斜視図である。
【
図6A】本発明の実施形態に係る表示装置を説明するためのものであって、
図3のA-A’線に沿う断面図である。
【
図6B】本発明の実施形態に係る表示装置を説明するためのものであって、
図3のB-B’線に沿う断面図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図15A】本発明の実施形態に係る選択的エピタキシャル成長工程を通じて犠牲パターン上に発光素子が成長することを時系列的に示した斜視図である。
【
図15B】本発明の実施形態に係る選択的エピタキシャル成長工程を通じて犠牲パターン上に発光素子が成長することを時系列的に示した斜視図である。
【
図15C】本発明の実施形態に係る選択的エピタキシャル成長工程を通じて犠牲パターン上に発光素子が成長することを時系列的に示した斜視図である。
【
図15D】本発明の実施形態に係る選択的エピタキシャル成長工程を通じて犠牲パターン上に発光素子が成長することを時系列的に示した斜視図である。
【
図16】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図17】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図18】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図19】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図20】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図22】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図23】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図25】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図27】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図28】本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
【
図29】本発明の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図30】本発明の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図31】本発明の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図32】本発明の実施形態に係る表示装置の表示パネルの平面図である。
【
図34】本発明の実施形態に係る表示装置を説明するためのものであって、
図3のB-B’線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の構成及び効果を十分に理解するために、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態を説明する。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されることはなく、様々な形態に具現されることができ、多様な変更を加えることができる。添付した図面は、単に本実施形態の説明を通じて本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0012】
本明細書で、いずれかの構成要素が他の構成要素上にあると言及される場合に、それは他の構成要素上に直接形成されるか、又はこれらの間に第3の構成要素が介在されてもよいことを意味する。また、図面において、構成要素の厚さは技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。明細書の全体において、同一の参照番号で表示された部分は同一の構成要素を示す。
【0013】
本明細書で記述する実施形態は、本発明の理想的な例示図である断面図及び/又は平面図を参考して説明される。図面において、膜及び領域の厚さは技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。したがって、図面のように例示された領域は概略的な属性を有し、図面のように例示された領域の模様は素子の領域の特定形態を例示するためのものであり、発明の範疇を制限するためのことではない。本明細書の多様な実施形態で第1、第2、第3等の用語が多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素や膜がこのような用語によって限定されてはならない。これらの用語は単なるいずれかの構成要素を他の構成要素と区別させるために使用されるだけである。ここに説明され、例示される実施形態はその相補的な実施形態も含む。
【0014】
本明細書で使用された用語は実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数形は特別に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される‘含む(comprises)’及び/又は‘包含する(comprising)’は言及された構成要素、段階、動作、及び/又は素子は1つ以上の他の構成要素、段階、動作、及び/又は素子の存在又は追加を排除しない。
【0015】
図1は本発明の一実施形態に係る表示装置のブロック図である。
【0016】
図1を参照すれば、表示装置DDは表示パネルDP、信号制御部(TC、又はタイミングコントローラ)、データ駆動部DDV、及びスキャン駆動部GDVを含むことができる。信号制御部TC、データ駆動部DDV、及びスキャン駆動部GDVの各々は回路を含むことができる。
【0017】
表示パネルDPは発光素子を含むことができる。例えば、表示パネルDPはマイクロLEDを含むことができる。表示パネルDPは複数のデータラインDL1-DLm、複数のスキャンラインSL1-SLn、及び複数の画素PXを含むことができる。
【0018】
複数のデータラインDL1-DLmは第1方向D1に延びることができる。複数のデータラインDL1-DLmは第1方向D1と交差する第2方向D2に沿って配列されることができる。複数のスキャンラインSL1-SLnは第2方向D2に延びることができる。複数のスキャンラインSL1-SLnは第1方向D1に沿って配列されることができる。
【0019】
画素PXの各々は発光素子及び発光素子と電気的に接続された画素回路を含むことができる。画素回路は複数のトランジスタを含むことができる。第1電源電圧ELVDD及び第2電源電圧ELVSSが各々の画素PXに提供されることができる。
【0020】
画素PXは表示パネルDPの平面上で一定な規則に配置されることができる。画素PXの各々は主要色(primary color)の中で1つ又は混合色の中で1つを表示することができる。前記主要色はレッド、グリーン、及びブルーを含むことができる。前記混合色はイエロー、シアン、マゼンタ、及びホワイトを含むことができる。但し、画素PXが表示する色相がこれに制限されるものではない。
【0021】
信号制御部TCは外部から提供される映像データRGBを受信することができる。信号制御部TCは映像データRGBを表示パネルDPの動作に合わせて変換して変換映像データR’G’B’を生成して、変換映像データR’G’B’をデータ駆動部DDVに出力することができる。
【0022】
信号制御部TCは外部から提供される制御信号CSを受信することができる。制御信号CSは垂直同期信号、水平同期信号、メーンクロック信号、及びデータイネーブル信号等を含むことができる。信号制御部TCは第1制御信号CONT1をデータ駆動部DDVに提供し、第2制御信号CONT2をスキャン駆動部GDVに提供することができる。第1制御信号CONT1はデータ駆動部DDVを制御するための信号であり、第2制御信号CONT2はスキャン駆動部GDVを制御するための信号である。
【0023】
データ駆動部DDVは信号制御部TCから受信した第1制御信号CONT1に応答して複数のデータラインDL1-DLmを駆動することができる。データ駆動部DDVは独立された集積回路に具現されて表示パネルDPの一側に電気的に接続させるか、或いは表示パネルDP上に直接実装されることができる。また、データ駆動部DDVは単一チップに具現されるか、或いは複数のチップを含むことができる。
【0024】
スキャン駆動部GDVは信号制御部TCからの第2制御信号CONT2に応答してスキャンラインSL1-SLnを駆動することができる。一例として、スキャン駆動部GDVは表示パネルDPの1つの領域に集積されることができる。この場合、スキャン駆動部GDVは画素PXの駆動回路と同一な工程、例えばLTPS(Low Temperature Polycrystaline Silicon)工程又はLTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)工程を通じて形成された複数の薄膜トランジスタを含むことができる。他の例として、スキャン駆動部GDVは独立された集積回路チップに具現されて表示パネルDPの一側に電気的に接続されることができる。
【0025】
複数のスキャンラインSL1-SLnの中で1つのスキャンラインにゲートオン電圧が印加された間に、これに接続された一行の画素の各々のスイッチングトランジスタがターンオンされることができる。このとき、データ駆動部DDVはデータ駆動信号をデータラインDL1-DLmに提供する。データラインDL1-DLmに供給されたデータ駆動信号はターンオンされたスイッチングトランジスタを通じて該当画素に印加されることができる。データ駆動信号は映像データの階調値に対応するアナログ電圧である。
【0026】
図2は本発明の一実施形態による画素の等価回路図である。
【0027】
図2を参照すれば、画素PXは複数の信号ラインに接続されることができる。本実施形態に係る信号ラインはスキャンラインSL、データラインDL、第1電源ラインPL1、及び第2電源ラインPL2を含むことができる。
【0028】
画素PXは発光素子ED及び画素回路PXCを含むことができる。画素回路PXCは第1薄膜トランジスタTR1、キャパシターCAP、及び第2薄膜トランジスタTR2を含むことができる。
【0029】
第1薄膜トランジスタTR1は画素PXのオン-オフを制御するスイッチングトランジスタである。第1薄膜トランジスタTR1はスキャンラインSLを通じて伝達されたゲート信号に応答してデータラインDLを通じて伝達されたデータ信号を伝達又は遮断することができる。
【0030】
キャパシターCAPは第1薄膜トランジスタTR1と第1電源ラインPL1との間に接続されることができる。第1薄膜トランジスタTR1から伝達されたデータ信号と第1電源ラインPL1に印加された第1電源電圧ELVDDとの間の電圧差によって、キャパシターCAPに電荷が充電されることができる。
【0031】
第2薄膜トランジスタTR2は第1薄膜トランジスタTR1、キャパシターCAP、及び発光素子EDに接続されることができる。第2薄膜トランジスタTR2はキャパシターCAPに充電された電荷量に対応して発光素子EDに流れる駆動電流を制御することができる。キャパシターCAPに充電された電荷量に応じて第2薄膜トランジスタTR2のターンオン時間が決定されることができる。
【0032】
第1薄膜トランジスタTR1及び第2薄膜トランジスタTR2はNタイプの薄膜トランジスタ又はPタイプの薄膜トランジスタである。また、本発明の他の一実施形態で第1薄膜トランジスタTR1及び第2薄膜トランジスタTR2の中で少なくとも1つはNタイプの薄膜トランジスタであり、他の1つはPタイプの薄膜トランジスタである。
【0033】
発光素子EDは第2薄膜トランジスタTR2と第2電源ラインPL2との間に接続されることができる。第2薄膜トランジスタTR2を通じて伝達された信号と第2電源ラインPL2を通じて受信された第2電源電圧ELVSSとの間の電圧差によって、発光素子EDが発光することができる。
【0034】
発光素子EDは超小型LED素子である。超小型LED素子は数ナノメータ乃至数百マイクロメーターの間のサイズを有するLED素子である。但し、超小型LED素子のサイズは一例として記載したものであり、超小型LED素子のサイズが前記数値範囲に限定されるものではない。
【0035】
図2では第2薄膜トランジスタTR2と第2電源ラインPL2との間に1つの発光素子EDが接続されたことを例として図示したが、発光素子EDは複数提供されることができる。複数提供された発光素子EDは互いに並列に接続されることができる。
【0036】
図3は本発明の実施形態に係る表示装置の表示パネルの平面図である。
図4Aは
図3のA-A’線に沿う断面図である。
図4Bは
図3のB-B’線に沿う断面図である。
図5は本発明の実施形態に係る発光素子の斜視図である。
【0037】
図3、
図4A、
図4B、及び
図5を参照すれば、ベース層100上に第1乃至第4画素PX1-PX4が提供されることができる。ベース層100はシリコン基板、プラスチック基板、ガラス基板、絶縁フィルム、又は複数の絶縁層を含む積層構造体を含むことができる。
【0038】
第1乃至第4画素PX1-PX4は2次元的に配列されることができる。第1及び第2画素PX1、PX2は第2方向D2に互いに隣接することができ、第3及び第4画素PX3、PX4は第2方向D2に互いに隣接することができる。第1及び第3画素PX1、PX3は第1方向D1に互いに隣接することができ、第2及び第4画素PX2、PX4は第1方向D1に互いに隣接することができる。第1乃至第4画素PX1-PX4の各々は、第1薄膜トランジスタTR1、第2薄膜トランジスタTR2、及び発光素子EDを含むことができる。以下、第1乃至第4画素PX1-PX4の中で第1画素PX1を代表例として説明する。
【0039】
第1薄膜トランジスタTR1及び第2薄膜トランジスタTR2はベース層100上に配置されることができる。第1薄膜トランジスタTR1は第1制御電極CE1、第1入力電極IE1、第1出力電極OE1、及び第1半導体パターンSP1を含むことができる。第2薄膜トランジスタTR2は第2制御電極CE2、第2入力電極IE2、第2出力電極OE2、及び第2半導体パターンSP2を含むことができる。
【0040】
第1制御電極CE1及び第2制御電極CE2はベース層100上に提供されることができる。第1制御電極CE1及び第2制御電極CE2は導電物質を含むことができる。第1絶縁層110がベース層100上に提供されて、第1制御電極CE1及び第2制御電極CE2を覆うことができる。即ち、第1制御電極CE1及び第2制御電極CE2は第1絶縁層110とベース層100との間に介在されることができる。
【0041】
第1半導体パターンSP1及び第2半導体パターンSP2が第1絶縁層110上に提供されることができる。第1及び第2半導体パターンSP1、SP2の各々は半導体物質を含むことができる。例えば、前記半導体物質は非晶質シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコン、酸化物半導体、及び化合物半導体の中で少なくともいずれか1つを含むことができる。第1及び第2半導体パターンSP1、SP2の各々は、電子又は正孔が移動することができるチャンネル領域、及び前記チャンネル領域を介して互いに離隔された第1不純物領域及び第2不純物領域を含むことができる。
【0042】
第1半導体パターンSP1上に第1入力電極IE1及び第1出力電極OE1が提供されることができる。第1入力電極IE1及び第1出力電極OE1は各々第1半導体パターンSP1の第1不純物領域及び第2不純物領域に接続されることができる。第2半導体パターンSP2上に第2入力電極IE2及び第2出力電極OE2が提供されることができる。第2入力電極IE2及び第2出力電極OE2は各々第2半導体パターンSP2の第1不純物領域及び第2不純物領域に接続されることができる。
【0043】
第2絶縁層120が第1絶縁層110上に提供されて、第1及び第2半導体パターンSP1、SP2、第1及び第2入力電極IE1、IE2、並びに、第1及び第2出力電極OE1、OE2を覆うことができる。即ち、第1絶縁層110と第2絶縁層120との間に第1及び第2半導体パターンSP1、SP2、第1及び第2入力電極IE1、IE2、並びに、第1及び第2出力電極OE1、OE2が介在されることができる。
【0044】
第2絶縁層120上に第3絶縁層130が提供されることができる。第3絶縁層130は平坦な上面を有することができる。第3絶縁層130上に第1出力電極OE1と第2制御電極CE2とを電気的に接続する連結電極CCEが配置されることができる。連結電極CCEは、第2及び第3絶縁層120、130を貫通して第1出力電極OE1に接続する第1コンタクトを含むことができる。連結電極CCEは、第1乃至第3絶縁層110、120、130を貫通して第2制御電極CE2に接続する第2コンタクトを含むことができる。
【0045】
第4絶縁層140が第3絶縁層130上に提供されて、連結電極CCEを覆うことができる。第4絶縁層140上に第1電極E1が提供されることができる。第1電極E1は、第2乃至第4絶縁層120、130、140を貫通して第2出力電極OE2に接続する第3コンタクトを含むことができる。
【0046】
第5絶縁層150が第4絶縁層140上に提供されて、第1電極E1を覆うことができる。第1電極E1上に発光素子EDが提供されることができる。発光素子EDは第5絶縁層150内に提供されることができる。発光素子EDは順次的に積層された第1半導体層SL1、活性層ACT、第2半導体層SL2、及び第3半導体層SL3を含むことができる。
【0047】
活性層ACT及び第1乃至第3半導体層SL1、SL2、SL3はIII-V化合物半導体を含むことができる。活性層ACT及び第1乃至第3半導体層SL1、SL2、SL3はGaN系半導体を含むことができる。一例として、活性層ACT及び第1乃至第3半導体層SL1、SL2、SL3はGaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、及びこれらの組合の中で少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0048】
第1乃至第3半導体層SL1、SL2、SL3は互いに同一のGaN系半導体を含むことができる。一例として、第1乃至第3半導体層SL1、SL2、SL3はGaNを含むことができる。第1半導体層SL1はPタイプの半導体層である。第1半導体層SL1はマグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、又はバリウム(Ba)のような不純物を含むことができる。第2半導体層SL2はNタイプの半導体層である。第2半導体層SL2は珪素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、セレニウム(Se)、又はテルル(Te)のような不純物を含むことができる。第3半導体層SL3はアンドープされた半導体層である。
【0049】
活性層ACTは第1半導体層SL1と第2半導体層SL2との間に介在されることができる。活性層ACTは第1半導体層SL1を通じて注入される正孔と第2半導体層SL2を通じて注入される電子とが再結合される領域である。活性層ACT内で電子と正孔が再結合されることによって光が生成されることができる。活性層ACTは単一量子ウェル構造、多重量子ウェル構造、量子線構造、又は量子点構造を有することができる。一例として、活性層ACTはInGaN/GaNを含む多重量子ウェル構造を有することができる。
【0050】
第1半導体層SL1、活性層ACT、第2半導体層SL2、及び第3半導体層SL3は発光素子EDの底面BS上で順次的に積層されることができる。さらに、第1半導体層SL1、活性層ACT、第2半導体層SL2、及び第3半導体層SL3は、発光素子EDの側壁SW上でも順次的に積層されることができる。言い換えると、第1半導体層SL1、活性層ACT、及び第2半導体層SL2の各々の断面の形状はU形状を有することができる。
【0051】
発光素子EDの側壁SWに隣接する活性層ACTは、第1半導体層SL1及び第2半導体層SL2の間に介在されることができる。言い換えると、発光素子EDの側壁SWに隣接する活性層ACTは第1半導体層SL1によって覆われて露出されないことがあり得る。発光素子EDの側壁SWに隣接する第1半導体層SL1は活性層ACTをパッシベーション(passivation)することができる。活性層ACTが第1半導体層SL1によって保護されるので、活性層ACTの電気的特性が向上されることができ、結果的に発光素子EDの発光効率が向上されることができる。
【0052】
発光素子EDの側壁SWは第1面FA1及び第2面FA2を含むことができる。第1面FA1は第2方向D2に延びていてもよい。第2面FA2は第1方向D1に延びていてもよい。第1面FA1と第2面FA2とは互いに隣接することができる。第1面FA1と第2面FA2とが互いに交わって発光素子EDの側壁SWに角VERが構成されることができる。角VERは発光素子EDの底面BSから上面TSまで延びていてもよい。
【0053】
発光素子EDはウルツ鉱結晶構造(wurtzite crystal structure)を有することができる。発光素子EDの上面TS及び底面BSは極性面(polar plane)、又はc-面(c-plane)である。上面TS及び底面BSは(0001)面である。極性面(又はc-面)は1つ種類の原子のみを含む面である。一例として、極性面(又はc-面)はGa原子のみを含む面であるか、N原子のみを含む面である。
【0054】
発光素子EDの第1面FA1は半極性面(semi-polar plane)である。第1面FA1は上面TS及び底面BSに対して傾いている。第1面FA1と底面BSがなす角度θ1は10°乃至80°である。第1面FA1は(1-101)面のような(n-n0k)面である。第1面FA1は(10-11)面のような(n0-nk)面である。第1面FA1は(11-22)面又は(11-21)面のような(nn-2nk)面である。ここで、n及びkは各々1以上の整数である。一例として、第1面FA1は(1-101)面である。
【0055】
傾いた第1面FA1によって発光素子EDの第1方向D1への断面の形状は逆ピラミッド形状を有することができる。言い換えると、発光素子EDの第1方向D1への第1幅W1は、ベース層100から遠くなるほど、増加することができる。
【0056】
発光素子EDの第2面FA2は無極性面(non-polar plane)、又はa-面(a-plane)である。第2面FA2は、上面TS及び底面BSに対して実質的に垂直であることができる。第2面FA2と底面BSとがなす角度θ2は約90°である。一例として、第2面FA2は(11-20)面である。
【0057】
垂直になる第2面FA2によって発光素子EDの第2方向D2への断面の形状は四角形状を有することができる。言い換えると、発光素子EDの第2方向D2への第2幅W2は、ベース層100から離れても実質的に同じ幅に維持されることができる。
【0058】
ベース層100の上面を基準として、第1レベルLV1及び第2レベルLV2が定義されることができる。第2レベルLV2は第1レベルLV1より高い。言い換えると、第2レベルLV2とベース層100の上面との間の距離は第1レベルLV1とベース層100の上面との間の距離よりさらに大きい。
【0059】
第1レベルLV1での発光素子EDの第1幅W1_LV1は第2レベルLV2での発光素子EDの第1幅W1_LV2より小さい。第2レベルLV2での第1幅W1_LV2と第1レベルLV1での第1幅W1_LV1との間の差は第1変化量(difference)を有することができる。
【0060】
第1レベルLV1での発光素子EDの第2幅W2_LV1は第2レベルLV2での発光素子EDの第2幅W2_LV2と実質的に同一であることができる。第2レベルLV2での第2幅W2_LV2と第1レベルLV1での第2幅W2_LV1との間の差は第2変化量を有することができる。前記第1変化量は前記第2変化量と異なることができる。一例として、前記第1変化量は前記第2変化量より大きい。他の例として、前記第1変化量は前記第2変化量と実質的に同一であることができる(後述する
図34参照)。
【0061】
本発明の実施形態に係る発光素子EDは、その側壁SWが互いに隣接する第1面FA1及び第2面FA2を含むことができる。第1面FA1及び第2面FA2は各々底面BS(又は上面TS)に対して互いに異なる角度を有することができる。第1面FA1は半極性であるが、第2面FA2は無極性である。他の例として、第1面FA1及び第2面FA2は各々底面BS(又は上面TS)に対して互いに実質的に同一な角度を有することができる(後述する
図34参照)。
【0062】
仮に発光素子EDの側壁SWが垂直になる第2面FA2のみを含む場合、活性層ACTで生成された光が側壁SWを通じて抜け出し、光抽出効率(light extraction efficiency)が減少されてしまう。本発明の実施形態に係る発光素子EDは、その側壁SWが第2面FA2のみならず、傾いた第1面FA1も含むので、光が側壁SWを通じて抜け出すことが相当に防止されることができる。結果的に、本発明の発光素子EDは優れた光抽出効率を有することができる。
【0063】
発光素子EDと第1電極E1との間及び発光素子EDと第5絶縁層150との間に導電構造体MPが介在されることができる。導電構造体MPは導電物質を含むことができる。一例として、導電構造体MPはニッケル、銅、金、又は銀のような金属を含むことができる。導電構造体MPはニッケル/金の積層膜を含むことができる。
【0064】
導電構造体MPは、発光素子EDと第1電極E1との間の連結パターンCP及び発光素子EDの側壁SW上に反射パターンRPを含むことができる。連結パターンCPは発光素子EDの底面BSを直接覆うことができる。
【0065】
反射パターンRPは連結パターンCPから発光素子EDの上面TSに向かって延びることができる。反射パターンRPと発光素子EDの側壁SWとの間に絶縁パターンIPが介在されることができる。絶縁パターンIPによって反射パターンRPは発光素子EDと絶縁されることができる。反射パターンRPは活性層ACTで生成された光が反射パターンRPの側壁SWを通じて抜け出すことを防止することができる。言い換えると、反射パターンRPは活性層ACTで生成された光を反射させて、光が発光素子EDの上面TSを通じて放出されるように誘導することができる。
【0066】
電気的信号が第1電極E1及び連結パターンCPを通じて発光素子EDの底面BSに選択的に印加されることができる。絶縁パターンIPによって反射パターンRPは発光素子EDと絶縁されるので、電気的信号が発光素子EDの側壁SWには印加されない。結果的に、電気的信号が発光素子EDの極性面であるc-面のみに選択的に印加されることができる。電気的信号が半極性面及び無極性面を含む側壁SWの上に印加されないので、発光素子EDの発光効率が向上されることができる。
【0067】
第5絶縁層150上に第6絶縁層160が提供されることができる。第6絶縁層160上に第7絶縁層170が提供されることができる。発光素子ED上に第2電極E2が提供されることができる。第2電極E2は第7絶縁層170内に配置されることができる。第2電極E2は第6絶縁層160を貫通する第4コンタクトを通じて発光素子EDの第3半導体層SL3と電気的に接続されることができる。一例として、第2電極E2は第6絶縁層160上で第1方向D1に延びることができる。第2電極E2は先に
図2を参照して説明した第2電源ラインPL2に電気的に接続されることができる。即ち、第2電極E2にも
図2の第2電源電圧ELVSSが印加されることができる。
【0068】
連結電極CCE、第1電極E1及び第2電極E2の各々は導電物質を含むことができる。一例として、前記導電物質はインジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウムガリウム酸化物(IGO)、インジウム亜鉛ガリウム酸化物(IGZO)、及びこれらの組合の中で少なくともいずれか1つを含むことができる。しかし、本発明がこれに制限されるものではない。他の例として、前記導電物質は金属であり、前記金属はモリブデン、銀、チタニウム、銅、アルミニウム、又はこれらの合金を含むことができる。
【0069】
第7絶縁層170上に遮光パターンBM及びカラーフィルターCFが提供されることができる。遮光パターンBMは発光素子EDと垂直的に重畳される開口部を有することができ、カラーフィルターCFが前記開口部に提供されることができる。遮光パターンBMはブラックマトリックスである。
【0070】
カラーフィルターCFは赤色カラーフィルター、緑色カラーフィルター、及び青色カラーフィルターの中で少なくともいずれか1つを含むことができる。カラーフィルターCFは、発光素子EDで放出される光を受けて特定波長の光のみを透過させることができる。一例として、カラーフィルターCFは量子点(quantum dots)を含むことができる。即ち、カラーフィルターCFは量子点カラーフィルターである。
【0071】
一例として、カラーフィルターCFは透明物質を含むことができる。仮に発光素子EDで放出される光が青色である場合、青色画素のカラーフィルターCFは量子点無しで透明物質のみを含むことができる。
【0072】
遮光パターンBM及びカラーフィルターCF上にカバー層CVが提供されることができる。カバー層CVは透明ガラス又は透明プラスチックを含むことができる。カバー層CVはカラーフィルターCF及び発光素子EDを保護することができる。
【0073】
図6A及び
図6Bは本発明の実施形態に係る表示装置を説明するためのものであって、各々
図3のA-A’線及びB-B’線に沿う断面図である。本実施形態では、先に
図3、
図4A、
図4B、及び
図5を参照して説明した表示装置と重複する技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0074】
図3、
図6A、及び
図6Bを参照すれば、発光素子EDの一領域上に、その内部を部分的に貫通するコンタクトホールCNHが形成されることができる。コンタクトホールCNHは発光素子EDの底面BSから上面TSに向かって延びることができる。コンタクトホールCNHは発光素子EDを完全に貫通しない。言い換えると、コンタクトホールCNHは発光素子EDの第3半導体層SL3を露出することができる。
【0075】
コンタクトホールCNH内に第1コンタクトプラグCNT1が提供されることができる。第1コンタクトプラグCNT1はコンタクトホールCNHを通じて露出された第3半導体層SL3と接触することができる。第1コンタクトプラグCNT1とコンタクトホールCNHとの間に絶縁物質IMが満たされることができる。第2電極E2は第1コンタクトプラグCNT1の下に提供されることができる。第1コンタクトプラグCNT1を通じて、第2電極E2が第3半導体層SL3と電気的に接続されることができる。
【0076】
発光素子EDと第1電極E1との間に第2コンタクトプラグCNT2が提供されることができる。第2コンタクトプラグCNT2は連結パターンCPと接触することができる。第2コンタクトプラグCNT2及び連結パターンCPを通じて、第1電極E1が第1半導体層SL1と電気的に接続されることができる。
【0077】
【0078】
図7、
図8A、及び
図8Bを参照すれば、基板SUB上に複数の犠牲パターンSAPが形成されることができる。基板SUBはサファイア基板、シリコン基板、SiC基板、又はGaAs基板である。一例として、基板SUBはサファイア基板である。犠牲パターンSAPの形成は、基板SUB上にフォトレジスト膜を形成し、前記フォトレジスト膜上に露光及び現象工程を実行することを含むことができる。言い換えると、犠牲パターンSAPはフォトレジスト物質を含むことができる。犠牲パターンSAPは基板SUB上に2次元的に配列されることができる。
【0079】
各々の犠牲パターンSAPは第1側壁SW1及び第2側壁SW2を含むことができる。第1側壁SW1及び第2側壁SW2は互いに隣接することができる。第1側壁SW1は第2方向D2に延びることができる。第2側壁SW2は第1方向D1に延びることができる。
【0080】
第1側壁SW1は直線形状を有することができる。第2側壁SW2は犠牲パターンSAPの中心領域に向かって陥没された凹んだ形状を有することができる。具体的に第2側壁SW2は、第4方向D4に延びる第1部分P1及び第1方向D1に延びる第2部分P2を含むことができる。第4方向D4は基板SUBの上面と平行しながら、第1方向D1及び第2方向D2と交差する方向である。平面視で、第1部分P1と第2部分P2がなす角度θ3は90°より大きい。一例として、第1部分P1と第2部分P2がなす角度θ3は100°乃至170°である。
【0081】
図9、
図10A、及び
図10Bを参照すれば、基板SUBの全面上に無機膜ILがコンフォーマルに形成されることができる。無機膜ILの形成は、原子層蒸着工程又は化学気相蒸着工程を実行することを含むことができる。無機膜ILはシリカ(SiO
2)、アルミナ(Al
2O
3)、チタニア(TiO
2)、ジルコニア(ZrO
2)、イットリア(Y
2O
3)-ジルコニア、酸化銅、酸化タンタル、窒化アルミニウム(AlN)、窒化シリコン(Si
3N
4)の中で少なくともいずれか1つを含むことができる。一例として、無機膜ILはアルミナを含むことができる。
【0082】
無機膜ILは基板SUBの上面及び犠牲パターンSAPの各々の表面を覆うことができる。言い換えると、無機膜ILの一部は犠牲パターンSAPの表面を覆うことができる。犠牲パターンSAPの表面を覆う無機膜ILの前記一部はシードパターンSEPである。
【0083】
シードパターンSEPの平面形状は犠牲パターンSAPによって定義されることができる。言い換えると、シードパターンSEPの平面形状は犠牲パターンSAPの平面形状と実質的に同一であることができる。
【0084】
シードパターンSEPは第1側壁SW1及び第2側壁SW2を含むことができる。シードパターンSEPの第1側壁SW1及び第2側壁SW2は各々犠牲パターンSAPの第1側壁SW1及び第2側壁SW2によって定義されたものである。したがって、シードパターンSEPの第1側壁SW1は直線形状を有することができ、シードパターンSEPの第2側壁SW2は凹んだ形状を有することができる。シードパターンSEPの第2側壁SW2は、第4方向D4に延びる第1部分P1及び第1方向D1に延びる第2部分P2を含むことができる。
【0085】
図11、
図12A、及び
図12Bを参照すれば、犠牲パターンSAPが選択的に除去されることができる。一例として、犠牲パターンSAPは熱処理工程を通じて熱分解されて除去されることができる。犠牲パターンSAPが除去されることによって、基板SUBとシードパターンSEPとの間に空いた空間EPが形成されることができる。
【0086】
無機膜ILを追加的に熱処理して、シードパターンSEPが緻密になり、結晶化されるようにすることができる。一例として、無機膜ILを熱処理することによってシードパターンSEPは基板SUBと同一な結晶構造を有するように結晶化されることができる。
【0087】
図13、
図14A、及び
図14Bを参照すれば、各々のシードパターンSEP上に発光素子EDが形成されることができる。2次元的に配列されたシードパターンSEPに対応して2次元的に配列された複数の発光素子EDが形成されることができる。発光素子EDの形成は、シードパターンSEPの上面をシードとして選択的エピタキシャル成長工程を実行することを含むことができる。選択的エピタキシャル成長工程は化学気相蒸着工程又は分子ビームエピタキシ(Molecular Beam Epitaxy)工程を含むことができる。発光素子EDはIII-V化合物半導体、例えばGaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、及びこれらの組合の中で少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0088】
選択的エピタキシャル成長工程の間に、ソースガスを調節して多層構造の発光素子EDが形成されることができる。即ち、発光素子EDの形成は、第3半導体層SL3を形成すること、第3半導体層SL3上に第2半導体層SL2を形成すること、第2半導体層SL2上に活性層ACTを形成すること、及び活性層ACT上に第1半導体層SL1を形成することを含むことができる。
【0089】
具体的に、第3半導体層SL3はGaNを含むように形成されることができる。第2半導体層SL2は珪素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、セレニウム(Se)、又はテルル(Te)のような不純物を含有するGaNを含むように形成されることができる。活性層ACTはInGaN/GaNを含む多重量子ウェル構造を有するように形成されることができる。第1半導体層SL1はマグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、又はバリウム(Ba)のような不純物を含有するGaNを含むように形成されることができる。活性層ACT及び第1乃至第3半導体層SL1、SL2、SL3は1つの工程チャンバー内で連続的に形成されることができる。
【0090】
選択的エピタキシャル成長工程の間に、III-V化合物半導体はその結晶面に応じて異なる成長速度を有しながら、成長されることができる。例えば、発光素子EDの側壁SWは第1面FA1及び第2面FA2を含むことができる。第1面FA1は半極性面である。第1面FA1は基板SUBの上面に対して傾いた面である。第2面FA2は無極性面である。第2面FA2は基板SUBの上面に対して垂直になる面である。
【0091】
図15A乃至
図15Dは本発明の実施形態に係る選択的エピタキシャル成長工程を通じて犠牲パターンSAP上に発光素子EDが成長する様子を時系列的に示した斜視図である。
図13、
図14A、
図14B、及び
図15A乃至
図15Dを参照すれば、選択的エピタキシャル成長工程の間に、III-V化合物半導体の第1面FA1は第1成長速度に成長することができ、第2面FA2は第2成長速度に成長することができる。第1成長速度は第2成長速度より遅い。
【0092】
シードパターンSEPの第1側壁SW1は直線の形状を有することができる。第1側壁SW1上で、III-V化合物半導体が成長しながら、遅い成長速度を有する第1面FA1のみが残ることができる。シードパターンSEPの第2側壁SW2は凹んだ形状を有することができる。第2側壁SW2上で、III-V化合物半導体が成長しながら、速い成長速度を有する第2面FA2のみが残ることができる。結果的に、シードパターンSEPの第1側壁SW1上に発光素子EDの第1面FA1が形成されることができ、シードパターンSEPの第2側壁SW2上に発光素子EDの第2面FA2が形成されることができる。
【0093】
第2面FA2が相対的に速く成長するので、発光素子EDの第2方向D2への幅はシードパターンSEPの第2方向D2への幅よりさらに大きく形成されることができる。
【0094】
図16及び
図17は本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。本実施形態では、先に
図7乃至
図15Dを参照して説明した製造方法と重複される技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0095】
図16を参照すれば、シードパターンSEPの平面形状は先の
図11のシードパターンSEPの平面形状と異なることができる。シードパターンSEPは第1側壁SW1及び第2側壁SW2を含むことができる。シードパターンSEPの第2側壁SW2は第1方向D1に延びることができる。シードパターンSEPの第1側壁SW1は直線形状を有することができ、第2側壁SW2もやはり直線形状を有することができる。言い換えると、シードパターンSEPの平面形状は四角形である。
【0096】
図17を参照すれば、各々のシードパターンSEP上に発光素子EDが形成されることができる。発光素子EDの平面形状は多角形(例えば、八角形)を有することができる。発光素子EDの側壁SWは、第1面FA1及び第2面FA2のみならず、第3面FA3をさらに含むことができる。第3面FA3は第1面FA1と第2面FA2との間に介在されることができる。第3面FA3は基板SUBの上面に対して傾いた面として、半極性面である。
【0097】
シードパターンSEPの第2側壁SW2は、先の
図11のシードパターンSEPとは異なり凹まず、直線形状を有することができる。シードパターンSEPの第2側壁SW2上で、III-V化合物半導体が成長しながら、速い成長速度を有する第2面FA2のみならず、遅い成長速度を有する第3面FA3も形成されることができる。第2面FA2の成長と第3面FA3の成長は互いに競争関係にある。仮に過成長が進行される場合、シードパターンSEPの第2側壁SW2上に第2面FA2は残らなく、第3面FA3のみが残ることができる。
【0098】
本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法は、発光素子EDの目的とする形状に対応してシードパターンSEPの平面形状をデザインすることができる。仮に発光素子EDの目的とする形状を
図13に示したように四角形としようとする場合、シードパターンSEPを
図11に示した形状に形成して選択的エピタキシャル成長工程を実行することができる。仮に発光素子EDの目的とする形状を
図17に示したようにハニカムの形状にしようとする場合、シードパターンSEPを
図16に示した形状に形成して選択的エピタキシャル成長工程を実行することができる。
【0099】
図18、
図19、及び
図20は本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
図21A及び
図21Bは、それぞれ
図20のA-A’線及びB-B’線に沿う断面図である。本実施形態では、先に
図7乃至
図15Dを参照して説明した製造方法と重複される技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0100】
図18を参照すれば、基板SUB上に複数の犠牲パターンSAPが形成されることができる。各々の犠牲パターンSAPは第1方向D1に延びることができる。
【0101】
図19を参照すれば、基板SUBの全面上に無機膜ILがコンフォーマルに形成されることができる。無機膜ILは各々の犠牲パターンSAPを覆うシードパターンSEPを含むことができる。
【0102】
図20、
図21A、及び
図21Bを参照すれば、シードパターンSEP及び犠牲パターンSAPがパターニングされることができる。前記パターニング工程によって第2方向D2に延びるトレンチTRが形成されることができる。前記パターニング工程によって第1方向D1に延びる1つのシードパターンSEPが複数のシードパターンSEPに分離されることができる。第1方向D1に延びる1つのシードパターンSEPがトレンチTRによって複数のシードパターンSEPに分離されることができる。犠牲パターンSAPの側壁の一部がトレンチTRによって露出されることができる。
【0103】
続いて、先に
図11、
図12A、及び
図12Bを参照して説明したように犠牲パターンSAPが選択的に除去されることができる。トレンチTRによって犠牲パターンSAPの側壁の一部が露出されるので、犠牲パターンSAPがより容易に除去されることができる。シードパターンSEP上に選択的エピタキシャル成長工程を実行して、発光素子EDが形成されることができる。
【0104】
図22及び
図23は本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
図24A及び
図24Bは各々
図23のA-A’線及びB-B’線に沿う断面図である。本実施形態では、先に
図7乃至
図15Dを参照して説明した製造方法と重複される技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0105】
図22を参照すれば、基板SUB上に複数の犠牲パターンSAPが形成されることができる。先に
図7を参照して説明した犠牲パターンSAPと異なり、各々の犠牲パターンSAPは中央が詰まっている。基板SUBの全面上に無機膜ILがコンフォーマルに形成されることができる。無機膜ILは各々の犠牲パターンSAPを覆うシードパターンSEPを含むことができる。
【0106】
図23、
図24A、及び
図24Bを参照すれば、シードパターンSEP及び犠牲パターンSAPがパターニングされて、複数のホールHOが形成されることができる。各々のホールHOはシードパターンSEP及び犠牲パターンSAPを貫通して、基板SUBの上面を露出することができる。各々のホールHOは犠牲パターンSAPの内側壁を露出することができる。
【0107】
続いて、先に
図11、
図12A、及び
図12Bを参照して説明したように犠牲パターンSAPが選択的に除去されることができる。ホールHOによって犠牲パターンSAPの内側壁が露出されるので、犠牲パターンSAPがより容易に除去されることができる。シードパターンSEP上に選択的エピタキシャル成長工程を実行して、発光素子EDが形成されることができる。
【0108】
図25は本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。
図26A及び
図26Bは各々
図25のA-A’線及びB-B’線に沿う断面図である。本実施形態では、先に
図7乃至
図15Dを参照して説明した製造方法と重複される技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0109】
図25、
図26A、及び
図26Bを参照すれば、基板SUBをパターニングして複数のシードパターンSEPを形成することができる。言い換えると、基板SUBをパターニングしてリセスRSが形成されることができ、リセスRSは基板SUBの上部をシードパターンSEPとして定義することができる。基板SUBのシードパターンSEP上に選択的エピタキシャル成長工程を実行して、発光素子EDが形成されることができる。
【0110】
図27及び
図28は本発明の実施形態に係る発光素子の製造方法を説明するための平面図である。本実施形態では、先に
図7乃至
図15Dを参照して説明した製造方法と重複される技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0111】
図27を参照すれば、基板SUB上に犠牲パターンSAPが形成されることができる。犠牲パターンSAPは第1方向D1に延びる複数の開口部OPを有するように形成されることができる。基板SUBの全面上に無機膜ILがコンフォーマルに形成されることができる。無機膜ILは犠牲パターンSAPを覆うシードパターンSEPを含むことができる。
【0112】
図28を参照すれば、犠牲パターンSAPが選択的に除去されることができる。シードパターンSEP上に選択的エピタキシャル成長工程を実行して、発光素子EDが形成されることができる。発光素子EDは
図13に図示された発光素子EDに比べてさらに大きいサイズを有することができる。
【0113】
図29、
図30、及び
図31は本発明の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための断面図である。
【0114】
図29を参照すれば、ベース層100上に第1薄膜トランジスタTR1及び第2薄膜トランジスタTR2が形成されることができる。第1及び第2薄膜トランジスタTR1、TR2の形成は、LTPS工程又はLTPO工程を実行することを含むことができる。第1及び第2薄膜トランジスタTR1、TR2を互いに電気的に接続する連結電極CCEが形成されることができる。連結電極CCE上に第1電極E1が形成されることができる。第1電極E1は第2薄膜トランジスタTR2と電気的に接続されることができる。第1電極E1は外部に露出されることができる。
【0115】
図30を参照すれば、先に
図13、
図14A、及び
図14Bを参照して説明した発光素子ED上に絶縁パターンIP及び導電構造体MPが形成されることができる。
【0116】
絶縁パターンIPは発光素子EDの側壁SWのみを選択的に覆うように形成されることができる。具体的に絶縁パターンIPの形成は、発光素子EDの表面上に絶縁膜をコンフォーマルに形成すること、及び発光素子EDの上面が露出される時まで前記絶縁膜を異方性エッチングすることを含むことができる。
【0117】
導電構造体MPの形成は、発光素子ED及び絶縁パターンIP上に金属膜を形成することを含むことができる。一例として、導電構造体MPはニッケル/金の積層膜を含むことができる。導電構造体MPの連結パターンCPは発光素子EDと直接接触することができる。導電構造体MPの反射パターンRPは絶縁パターンIPを介して発光素子EDから離隔されることができる。
【0118】
発光素子EDをシードパターンSEP及び基板SUBから分離させることができる。発光素子EDを分離させることは、機械的リフトオフ(Mechanical lift-off)を利用することができる。
【0119】
分離された発光素子EDが第1電極E1上に実装されることができる。分離された発光素子EDを覆して、導電構造体MPの連結パターンCPが第1電極E1上に配置されるようにすることができる。
【0120】
図31を参照すれば、第1電極E1及び導電構造体MPを覆う第5絶縁層150が形成されることができる。第5絶縁層150上に第2電極E2が形成されることができる。第2電極E2は発光素子EDの第3半導体層SL3と電気的に接続されることができる。
【0121】
図3、
図4A、及び
図4Bを再び参照すれば、第2電極E2上に遮光パターンBM及びカラーフィルターCFが形成されることができる。遮光パターンBMはブラックマトリックスである。カラーフィルターCFは赤色カラーフィルター、緑色カラーフィルター、及び青色カラーフィルターの中で少なくともいずれか1つを含むことができる。遮光パターンBM及びカラーフィルターCF上にカバー層CVが形成されることができる。
【0122】
図32は本発明の実施形態に係る表示装置の表示パネルの平面図である。
図33は
図32のC-C’線に沿う断面図である。
図4Aは
図32のA-A’線に沿う断面図と実質的に同一であることができる。
図4Bは
図32のB-B’線に沿う断面図と実質的に同一であることができる。本実施形態では、先に
図3、
図4A、
図4B、及び
図5を参照して説明した表示装置と重複される技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0123】
図32、
図33、
図4A、及び
図4Bを参照すれば、発光素子EDの側壁SWは、第1面FA1及び第2面FA2のみならず、第3面FA3を追加に含むことができる。即ち、本実施形態に係る表示装置は、先に
図16及び
図17を参照して説明した製造方法を通じて製造された発光素子EDを含むことができる。
【0124】
第3面FA3は第1面FA1と第2面FA2との間に介在されることができる。第3面FA3は発光素子EDの上面TS及び底面BSに対して傾いた面として、半極性面である。第3面FA3と底面BSがなす角度θ3は10°乃至80°である。一例として、第3面FA3と底面BSがなす角度θ3は、
図4Aに示した第1面FA1と底面BSがなす角度θ1と実質的に同一であることができる。他の例として、第3面FA3と底面BSがなす角度θ3は、
図4Aに示した第1面FA1と底面BSがなす角度θ1と異なってもよい。第3面FA3と底面BSがなす角度θ3は、
図4Bに示した第2面FA2と底面BSがなす角度θ2より小さい。
【0125】
第1面FA1と第3面FA3は互いに隣接することができる。第1面FA1と第3面FA3が互いに交わって発光素子EDの側壁SWに角VERが構成されることができる。第2面FA2と第3面FA3は互いに隣接することができる。第2面FA2と第3面FA3が互いに交わって発光素子EDの側壁SWに角VERが構成されることができる。
【0126】
傾いた第3面FA3によって発光素子EDの第4方向D4への断面の形状は逆ピラミッド形状を有することができる。言い換えるとば、発光素子EDの第4方向D4への幅W3は、ベース層100から遠くなるほど、増加することができる。
【0127】
図34は本発明の実施形態に係る表示装置を説明するためのものであって、
図32のB-B’線に沿う断面図である。本実施形態では、先に
図3、
図4A、
図4B、及び
図5を参照して説明した表示装置と重複される技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0128】
図3、
図4A、及び
図34を参照すれば、発光素子EDの側壁SWは、第1面FA1及び第2面FA2を含むことができる。第2面FA2は半極性面である。第2面FA2と底面BSがなす角度θ2は10°乃至80°である。一例として、第2面FA2と底面BSがなす角度θ2は第1面FA1と底面BSがなす角度θ1と実質的に同一であることができる。
【0129】
第1レベルLV1での発光素子EDの第2幅W2_LV1は第2レベルLV2での発光素子EDの第2幅W2_LV2より小さい。第2レベルLV2での第2幅W2_LV2と第2レベルLV2での第2幅W2_LV1との間の第2変化量は、第2レベルLV2での第1幅W1_LV2と第1レベルLV1での第1幅W1_LV1との間の第2変化量と実質的に同一であることができる。
【符号の説明】
【0130】
100 ベース層
110、120、130、140、150、160、170 絶縁層
ACT 活性層
BM 遮光パターン
CCE 連結電極
CF カラーフィルター
CNH コンタクトホール
CV カバー層
CE1、CE2 制御電極
E1、E2 電極
ED 発光素子
MP 導電構造体
OE1、OE2 出力電極