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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-22
(45)【発行日】2023-12-01
(54)【発明の名称】磁気シールドルームの渡し板装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/18 20060101AFI20231124BHJP
   H05K 9/00 20060101ALI20231124BHJP
   E06B 3/46 20060101ALI20231124BHJP
   E04H 1/12 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
E06B5/18
H05K9/00 H
E06B3/46
E04H1/12 302Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020179479
(22)【出願日】2020-10-27
(65)【公開番号】P2022070423
(43)【公開日】2022-05-13
【審査請求日】2022-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】392035499
【氏名又は名称】石田鉄工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079050
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 憲秋
(74)【代理人】
【識別番号】100201879
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 大輝
(72)【発明者】
【氏名】石田 昭三
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-233086(JP,A)
【文献】実開平07-014088(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 5/00- 5/20
E06B 7/00- 7/36
E05D 15/00-15/58
E06B 3/46
H05K 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内出入り用の開口部が形成された磁気シールド材よりなる室本体部と、前記開口部の全面を覆うことができるとともに前記開口部をスライド開閉自在に配置された磁気シールド材よりなる扉部材とを備え、前記室本体部の開口部側の外側下部に前記扉部材のスライド開閉のための進退が可能な溝空間が形成されて、扉部材開放時には前記溝空間の前記開口部の外側下部が開口部側溝空間として開放される磁気シールドルームにおいて、
前記開口部側溝空間に前記室本体部の床面と同じ高さ位置となるように配置される渡し板部材と、
扉部材開放時に前記開口部側溝空間内に前記渡し板部材を進入させて前記開口部側溝空間を閉塞させるとともに、扉部材閉鎖時に前記開口部側溝空間から前記渡し板部材を退去させて前記開口部側溝空間を開放させる作動装置であって、
前記作動装置は、前記渡し板部材を昇降させるとともに前記渡し板部材を前記室本体部の床面と同じ表面高さ位置で保持する昇降手段と、前記昇降手段とともに前記渡し板部材を前記開口部側溝空間内へ進退させる移動手段とを有する
ことを特徴とする磁気シールドルームの渡し板装置。
【請求項2】
前記溝空間が前記室本体部と設置場所の床面との間に形成され、前記扉部材閉鎖時には前記設置場所の床面の内部に形成された床側収容部に前記作動装置が前記渡し板部材とともに収容される請求項1に記載の磁気シールドルームの渡し板装置。
【請求項3】
前記室本体部の外側に前記扉部材をスライド開閉可能に保持する扉開閉機構を備えた扉保持装置が設置され、前記扉保持装置の下部に前記溝空間を介して前記室本体部の前記床面と同じ表面高さの台面部を有する室内出入り口用の補助台面部材が配置されていて、前記扉部材閉鎖時には前記補助台面部材の内部に形成された台側収容部に前記作動装置が前記渡し板部材とともに収容される請求項1又は2に記載の磁気シールドルームの渡し板装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部からの磁界を遮蔽する磁気シールドルームに関し、特に室本体部の外側下部に形成された扉部材のスライド開閉のための進退が可能な溝空間用の渡し板装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、心磁計測、脳磁計測等の生体磁気計測、その他の磁界精密測定等を行う場合、環境磁気ノイズ等が検査や測定等に影響しないようにするために、磁界を遮蔽する壁材で構成された磁気シールドルームが用いられる(特許文献1参照)。この種のシールドルームにおいては、人や物の出入口となる開口部及び扉部材が不可欠であるが、従来のシールドルームでは、設置の便宜性等からヒンジ部を介して開閉する扉構造が一般的に多用されている。
【0003】
しかしながら、扉部材を支障なく開閉するには、扉部材の周囲に所定の開閉スペースが必要とされる一方において、開口部を広くすることが容易ではなく、またその遮蔽機能上の制約もあった。そこで、扉の開口面積やその開閉スペースや磁気遮蔽等の問題を解消する扉の構造として、開口部をスライド開閉する引戸状の構造が知られている。扉部材の引戸構造は、例えば、開口部の外側下部の床部にレール部が設けられてレール部上で扉部材をスライド開閉させる構造、開口部の外側上部にレール部が設けられてレール部から扉部材を吊り下げてスライド開閉させる構造等が挙げられる。
【0004】
ところで、医療現場等では、歩行困難な患者等に対してMRI検査等のシールドルーム内での検査を実施する場合、車椅子やキャスター付きの医療用ベッド等を用いてシールドルーム内への搬送が行われる。磁気シールドルームの扉部材が床上のレール部をスライド移動する構造である場合、開口部の外側下部の床上にレール部による凹凸部分が形成されることが避けられない。この開口部下部の凹凸部分は、車椅子や医療用ベッド等によってシールドルームへ出入りする際に、過度の振動が発生したり、車輪の引っかかり等が発生して通行困難となったりする等、円滑な出入りが困難となる問題があった。
【0005】
また、扉部材が吊り下げられてスライド移動する構造である場合、扉部材は底部を床部から浮かせた状態で保持されるため、磁気シールドルームの開口部を閉鎖するには、開口部の下部の位置を扉部材の底部に対応して高くしたり、開口部の外側下部の床に扉部材がスライド移動可能な溝空間を設けたりする必要がある。そのため、開口部下部に大きな段差や溝等が形成されて、車椅子や医療用ベッド等によってシールドルームへ出入りする際には、段差の乗り越え作業を行う必要があったり、溝に車輪が引っかかったり脱輪したりする等のおそれがあり、円滑な出入りは困難であった。
【0006】
このように、扉部材の引戸構造は、開口部の外側下部に、車輪通行の妨げとなる凹凸、段差、溝等の障害が形成されるため、特に医療現場等の磁気シールドルームには不向きであった。そこで、スライド開閉する扉部材を備えた磁気シールドルームに対して、車椅子や医療用ベッド等による円滑な出入りを可能とする手法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2013-80964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、室内出入り用の開口部をスライド開閉する扉部材を備えた磁気シールドルームにおいて、車輪通行等の妨げとなる障害を回避して円滑に室内出入りすることができる磁気シールドルームの渡し板装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、請求項1の発明は、室内出入り用の開口部が形成された磁気シールド材よりなる室本体部と、前記開口部の全面を覆うことができるとともに前記開口部をスライド開閉自在に配置された磁気シールド材よりなる扉部材とを備え、前記室本体部の開口部側の外側下部に前記扉部材のスライド開閉のための進退が可能な溝空間が形成されて、扉部材開放時には前記溝空間の前記開口部の外側下部が開口部側溝空間として開放される磁気シールドルームにおいて、前記開口部側溝空間に前記室本体部の床面と同じ高さ位置となるように配置される渡し板部材と、扉部材開放時に前記開口部側溝空間内に前記渡し板部材を進入させて前記開口部側溝空間を閉塞させるとともに、扉部材閉鎖時に前記開口部側溝空間から前記渡し板部材を退去させて前記開口部側溝空間を開放させる作動装置であって、前記作動装置は、前記渡し板部材を昇降させるとともに前記渡し板部材を前記室本体部の床面と同じ表面高さ位置で保持する昇降手段と、前記昇降手段とともに前記渡し板部材を前記開口部側溝空間内へ進退させる移動手段とを有することを特徴とする磁気シールドルームの渡し板装置に係る。
【0010】
削除
【0011】
請求項2の発明は、前記溝空間が前記室本体部と設置場所の床面との間に形成され、前記扉部材閉鎖時には前記設置場所の床面の内部に形成された床側収容部に前記作動装置が前記渡し板部材とともに収容される請求項1に記載の磁気シールドルームの渡し板装置に係る。
【0012】
請求項3の発明は、前記室本体部の外側に前記扉部材をスライド開閉可能に保持する扉開閉機構を備えた扉保持装置が設置され、前記扉保持装置の下部に前記溝空間を介して前記室本体部の前記床面と同じ表面高さの台面部を有する室内出入り口用の補助台面部材が配置されていて、前記扉部材閉鎖時には前記補助台面部材の内部に形成された台側収容部に前記作動装置が前記渡し板部材とともに収容される請求項1又は2に記載の磁気シールドルームの渡し板装置に係る。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明に係る磁気シールドルームの渡し板装置によると、室内出入り用の開口部が形成された磁気シールド材よりなる室本体部と、前記開口部の全面を覆うことができるとともに前記開口部をスライド開閉自在に配置された磁気シールド材よりなる扉部材とを備え、前記室本体部の開口部側の外側下部に前記扉部材のスライド開閉のための進退が可能な溝空間が形成されて、扉部材開放時には前記溝空間の前記開口部の外側下部が開口部側溝空間として開放される磁気シールドルームにおいて、前記開口部側溝空間に前記室本体部の床面と同じ高さ位置となるように配置される渡し板部材と、扉部材開放時に前記開口部側溝空間内に前記渡し板部材を進入させて前記開口部側溝空間を閉塞させるとともに、扉部材閉鎖時に前記開口部側溝空間から前記渡し板部材を退去させて前記開口部側溝空間を開放させる作動装置であって、前記作動装置は、前記渡し板部材を昇降させるとともに前記渡し板部材を前記室本体部の床面と同じ表面高さ位置で保持する昇降手段と、前記昇降手段とともに前記渡し板部材を前記開口部側溝空間内へ進退させる移動手段とを有するため、車輪通行等の妨げとなる障害を回避して車椅子等による出入りを円滑に行うことができるとともに、開口部側溝空間の閉塞又は開放を効率的に行うことができる。
【0014】
削除
【0015】
請求項2の発明に係る磁気シールドルームの渡し板装置によると、請求項1の発明において、前記溝空間が前記室本体部と設置場所の床面との間に形成され、前記扉部材閉鎖時には前記設置場所の床面の内部に形成された床側収容部に前記作動装置が前記渡し板部材とともに収容されるため、扉部材の閉鎖動作の妨げとなることがなく、適切に扉部材による開口部の閉鎖を行うことができる。
【0016】
請求項3の発明に係る磁気シールドルームの渡し板装置によると、請求項1又は2の発明において、前記室本体部の外側に前記扉部材をスライド開閉可能に保持する扉開閉機構を備えた扉保持装置が設置され、前記扉保持装置の下部に前記溝空間を介して前記室本体部の前記床面と同じ表面高さの台面部を有する室内出入り口用の補助台面部材が配置されていて、前記扉部材閉鎖時には前記補助台面部材の内部に形成された台側収容部に前記作動装置が前記渡し板部材とともに収容されるため、扉部材の閉鎖動作の妨げとなることがなく、適切に扉部材による開口部の閉鎖を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施例に係る磁気シールドルームの渡し板装置の扉部材閉鎖時の状態を表す概略断面図である。
図2】扉部材開放直後の渡し板装置の状態を表す概略断面図である。
図3】扉部材開放後に溝空間内に渡し板部材を移動させた渡し板装置の概略断面図である。
図4】扉部材開放後に溝空間を閉塞した渡し板装置の概略断面図である。
図5】磁気シールドルームの全体斜視図である。
図6】磁気シールドルームの扉部材開放時の正面図である。
図7】磁気シールドルームの扉部材閉鎖時の正面図である。
図8】磁気シールドルームの室本体部の正面壁部材側近傍の要部横断面図である。
図9】他の実施例に係る磁気シールドルームの全体斜視図である。
図10】他の実施例に係る磁気シールドルームに配置された扉部材閉鎖時の渡し板装置の要部縦断面図である。
図11】他の実施例に係る磁気シールドルームに配置された扉部材開放時の渡し板装置の要部縦断面図である。
図12】他の実施例に係る磁気シールドルームの室本体部の正面壁部材側近傍の要部横断面図である。
図13】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉部材開放時の正面図である。
図14】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉部材閉鎖時の正面図である。
図15】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉開閉機構による扉部材の開放時の室本体部の正面図である。
図16】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉開閉機構による扉部材の閉鎖時の室本体部の正面図である。
図17】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉部材の開放時の室本体部の側面図である。
図18】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉部材の閉鎖時の室本体部の側面図である。
図19】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉開閉機構の扉部材開放時の要部拡大断面図である。
図20】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉開閉機構の扉部材閉鎖時の要部拡大断面図である。
図21】他の実施例に係る磁気シールドルームの扉閉鎖補助手段近傍の要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1図4は、本発明の一実施例に係る磁気シールドルームの渡し板装置50の作動工程を表す概略断面図である。磁気シールドルームとは、磁気シールド材で囲まれた部屋であって、建築物内に区画された部屋や、設置現場で組み立てられるプレハブ式の構造体等、適宜の部屋構造からなる。この種の磁気シールドルームは、心磁計測や脳磁計測等の生体磁気計測、その他の精密測定、半導体製造等、外部からの磁気を遮蔽するための医療用、実験用、工業用の閉鎖空間として好適に用いられる。以下、本発明の渡し板装置50について、図5図7に示す磁気シールドルーム10の構造とともに説明する。なお、図5図7では渡し板装置50を省略している。
【0019】
図5図7に示す磁気シールドルーム10は、プレハブ式のシールドルームである。この磁気シールドルーム10は、磁気シールド材よりなり、開口部25が形成された室本体部20と、扉部材30とを有する。磁気シールドルーム10を構成する磁気シールド材とは、磁界を遮蔽する材料であって、例えば、パーマロイ等の高透磁率材料、銅やアルミニウム等の導電性材料等の適宜の遮蔽材が挙げられる。高透磁率材料は低周波の磁気に有効であり、導電性材料は高周波の磁気に有効であるため、用途に応じて単独又は各材料の組合せにより構成される。
【0020】
室本体部20は、床面部材21、天井面部材22及び複数の側壁面部材23から組み立てられる。また、複数の側壁面部材23のうち、一の側壁面部材(正面壁部材)23aには、室内出入り用の開口部25が形成される。開口部25は、人(ストレッチャーや車椅子を含む)や機器類が余裕をもって通過可能な高さと幅で開口されたものであって、下部が床面部材21の上面21aから形成される。図において、符号23bは左面壁部材、23cは右面壁部材、23dは背面壁部材である。
【0021】
扉部材30は、開口部25の全面を覆うことができる部材であり、側壁面部材23(正面壁部材23a)の外面側にスライド開閉自在に取り付けられた引戸構造からなる。この扉部材30は、室本体部20に設置されたレール機構等の適宜の扉開閉機構40により、側壁面部材23(正面壁部材23a)の壁面に沿ってスライド移動可能に構成される。実施例では、扉部材30を吊り下げ保持してスライドさせる公知の吊り下げレール機構が用いられる。また、扉部材30は、開閉操作の容易性等の観点から、公知の開閉制御機構(図示せず)により自動開閉可能とすることが好ましい。扉部材30の自動開閉に際しては、接触式又は非接触式の位置センサー等のセンサー(図示せず)により開放状態と閉鎖状態とを検知可能として、公知の制御手段により開閉動作が制御される。なお、扉部材30では、必要に応じて手動開閉を可能とするための把手部31を設けてもよい。図において、符号32は扉部材30の自動開閉操作を行うための操作部である。
【0022】
図6,8(a)は、扉部材30が室本体部20の開口部25を開放した状態である。扉開放状態では、扉部材30が正面壁部材23aの開口部25が形成されていない面側に配置されて、開口部25から室本体部20の内への出入りが可能に構成される。図7,8(b)は、扉部材30が開口部25を閉鎖した状態である。閉鎖状態は、扉部材30が開口部25の正面側に配置されて閉鎖し、室本体部20全体を磁気シールド材で略密閉状に囲むように構成される。
【0023】
この磁気シールドルーム10は、いわゆるプレハブ式であるため、床面部材21、天井面部材22、側壁面部材23、扉部材30等の各部材が、フレーム体、銅板、パーマロイ製の板材、化粧板等の各構成部品として設置場所に搬送されて、設置現場において組み立てられて形成される。そのため、設置現場に各構成部品を容易に運び込むことができ、設置現場でこれらの部品を組み立てることによって容易に設置することができる。したがって、シールドルーム10の設置作業を簡便かつ軽減化することができ、設置作業の時間、手間等を効率化してコストダウンを図ることができる。また、シールドルーム10では、扉部材30が室本体部20の側壁面部材23(正面壁部材23a)の壁面に沿ってスライド開閉可能な引戸構造であるため、片開きの開閉構造からなる従来のシールドルームと比較して扉開閉スペースの省スペース化を図ることができる。
【0024】
また、磁気シールドルーム10では、図1~4,8に示すように、室本体部20の開口部25が形成された側壁面部材23(正面壁部材23a)側の外側下部に扉部材30のスライド開閉のための進退が可能な溝空間Sが形成される。図1図4に示す実施例では、磁気シールドルーム10は床面Fの一部に所定の深さで掘り下げられて形成された設置凹部F1内に室本体部20が配置され、設置場所の床面Fと室本体部20の正面壁部材23aとの間に溝空間Sが形成されている。この溝空間Sは、扉部材30の開放時に室本体部20の開口部25の外側下部が開口部側溝空間S1として開放され、扉部材30の閉鎖時に室本体部20の開口部25が形成されていない側の正面壁部材23aの外側下部が壁面側溝空間S2として開放される。
【0025】
本発明の渡し板装置50は、図1図4に示すように、扉部材30の開放時に開口部側溝空間S1を閉塞する装置であって、渡し板部材51と、作動装置60とを備える。この渡し板装置50は、設置場所の床面Fの内部に形成された床側収容部F5内に収容されて扉部材30の開閉動作と連動して作動される。図において、符号F2は床板部材である。
【0026】
渡し板部材51は、扉部材30の開放時における開口部側溝空間S1を閉塞可能な板状部材からなり、開口部側溝空間S1に室本体部20の床面に相当する床面部材21の上面21aと同じ高さ位置となるように配置される。
【0027】
作動装置60は、扉部材30の開放時に開口部側溝空間S1内に渡し板部材51を進入させて開口部側溝空間S1を閉塞させるとともに、扉部材30の閉鎖時に開口部側溝空間S1から渡し板部材51を退去させて開口部側溝空間S1を開放させる装置であって、昇降手段61と、移動手段62とを有する。
【0028】
昇降手段61は、渡し板部材51を昇降させるとともに、渡し板部材51を室本体部20の床面部材21と同じ表面高さ位置で保持する装置である。昇降手段61としては、公知のシリンダ装置等の適宜の昇降装置を使用することができる。実施例では、「株式会社椿本チエイン社製 ジップチェーンアクチュエータ(登録商標)」が使用される。
【0029】
移動手段62は、昇降手段61とともに渡し板部材51を床側収容部F5と開口部側溝空間S1との間で移動させる装置である。移動手段62は、昇降手段61を進退させる公知のシリンダ装置、昇降手段61を自走させる自走装置等の適宜の移動装置を使用することができる。実施例の移動手段62はシリンダ装置である。なお、図の符号63は移動手段62による移動を円滑にするために昇降手段61に設けられた車輪部材である。
【0030】
ここで、扉部材30の開閉動作と、渡し板装置50の作動について説明する。まず、図1,7,4(b)に示す扉部材30の閉鎖時は、溝空間Sのうち開口部側溝空間S1側に扉部材30が位置することによって開口部25の全面を覆って閉鎖し、室本体部20を略密閉状とした状態である。次に、操作部32により扉部材30の開放操作が行われると、図2,6,4(a)に示すように、扉部材30が溝空間Sの開口部側溝空間S1側から壁面側溝空間S2側(開方向)へスライド移動されて、開口部25が開放されるとともに、開口部25の外側下部の開口部側溝空間S1も開放される。
【0031】
扉部材30の開放動作が完了すると、位置センサー(図示せず)により扉部材30の開放状態が検知され、図3に示すように、床側収容部F5に収容された作動装置60が連動して作動されて、移動手段62により昇降手段61が開口部側溝空間S1内へ移動される。そして、図4に示すように、開口部側溝空間S1内へ移動した昇降手段61により渡し板部材51が上昇され、開口部側溝空間S1が閉塞される。
【0032】
扉部材30の開放によって開口部25の外側下部に開放された開口部側溝空間S1は、開口部25の外側下部の床面部材21と設置場所の床面Fとの間の溝部であることから、車椅子等による出入りに際して、過度の振動が発生したり、車輪の引っかかりや脱輪等が発生して通行困難となったりする等、円滑な出入りを妨げる原因となるおそれがある。そのため、上記のように渡し板装置50の渡し板部材51が作動装置60により開口部側溝空間S1を閉塞することにより、これらの問題が解消される。特に、昇降手段61により上昇した渡し板部材51は、室本体部20の床面部材21から設置場所の床面F(床板部材F2)にわたって略面一状の連続面を形成することが好ましい。この略面一状の連続面とは、車椅子等の通行に差し障りがない程度に各面の高さがそろえられて連なった面である。これにより、車輪通行等の妨げとなる障害を回避して車椅子等による出入りを円滑に行うことができる。
【0033】
また、操作部32により扉部材30の閉鎖操作が行われると、まず開口部側溝空間S1を閉塞していた渡し板部材51が昇降手段61により下降される。渡し板部材51の下降完了後、続いて移動手段62により昇降手段61が開口部側溝空間S1内から床側収容部F5内に移動して収容される。そして、作動装置60の床側収容部F5内への収容が完了して開口部側溝空間S1が開放されると、扉部材30が壁面側溝空間S2側から開口部側溝空間S1側(閉方向)へスライド移動する閉鎖動作が行われ、開口部25の全面が覆われて閉鎖される。
【0034】
このように、渡し板装置50では、扉部材30の開放動作と連動して渡し板部材51により開口部側溝空間S1を閉塞することにより、渡し板部材51を介して室本体部20の床面部材21から設置場所の床面Fにわたって連続面を形成することができる。そのため、室本体部20の床面部材21から設置場所の床面Fにわたって不要な凹凸部分がない略平坦面とすることができ、車椅子等であっても室本体部20へ円滑に出入りすることが可能となる。また、渡し板装置50では、扉部材30の閉鎖時には扉部材30の閉鎖動作と連動してその閉鎖動作前に床側収容部F5に作動装置60が渡し板部材51とともに収容されて開口部側溝空間S1の閉塞を解除して扉部材30のスライド移動を可能とする。そのため、渡し板装置50が扉部材30の閉鎖動作の妨げとなることがなく、適切に扉部材30による開口部25の閉鎖を行うことができる。したがって、渡し板装置50により扉部材30の開閉動作に連動して開口部側溝空間S1の閉塞又は開放を効率的に行うことができる。
【0035】
図9は、本発明の渡し板装置50Aが配置可能な他の実施例に係る磁気シールドルーム10Aである。磁気シールドルーム10Aでは、扉部材30をスライド開閉可能に保持する扉開閉機構40Aを備えた扉保持装置70が室本体部20の外側に設置され、図10,11に示すように、扉保持装置70の下部に溝空間Sを介して室内出入り口用の補助台面部材80が配置されている。以下の説明では、前述の実施例と同一符号は同一の構成を表すものとして、説明を省略する。
【0036】
扉保持装置70は、室本体部20の正面壁部材23a側の外側に立設された外壁体71と、外壁体71に設けられて扉開閉機構40Aが移動可能に取り付けられるレール部材75とを有する。外壁体71は、図12に示すように、外壁正面71aとその両端に連設された外壁左面71b及び外壁右面71cとからなる断面視略倒コ字状(U字状)に形成される。また、外壁体71では、図9,13,14に示すように、外壁正面71aに室本体部20の開口部25に対応して開口した外壁開口部72が設けられている。この外壁開口部72には、扉部材30の開放時に把手部31と外壁正面71aとの接触を回避するための把手部開口部72aが連設される。
【0037】
補助台面部材80は、図10~12に示すように、室本体部20の開口部25の外側下部との間に、扉部材30が進退可能な溝空間Sを介して室本体部20の床面に相当する床面部材21の上面21aと同じ表面高さの台面部85を有する。また、補助台面部材80は、台本体81の内部に渡し板装置50Aが収容可能な台側収容部が形成されている。なお、台本体81は、図示のように公知のボルト等からなる複数の台固定部材83により床面Fに固定される。
【0038】
この補助台面部材80は、室本体部20の床面(床面部材21の上面21a)と同じ表面高さの台面部85により、室本体部20の内部と外部との床面の高さを略等しく形成して、室本体部20の内外の段差を緩和することができる。そのため、室本体部20へ円滑に出入りすることができる。なお、補助台面部材80に対しては、公知のスロープ部材(図示せず)を適宜設置して補助台面部材80へ上がりやすくしてもよい。さらに、補助台面部材にあらかじめスロープ部を形成しても構わない。
【0039】
渡し板装置50Aは、図10,11に示すように、補助台面部材80の台本体81内部に形成された台側収容部82に収容されて、扉部材30の開閉動作と連動して作動される。この渡し板装置50Aでは、開口部側溝空間S1内に進退可能な作動装置60Aにより、扉部材30の開放時に渡し板部材51が開口部側溝空間S1内に進入して開口部側溝空間S1を閉塞するとともに、扉部材30の閉鎖時に開口部側溝空間S1から退去して、台側収容部82に作動装置60Aが渡し板部材51とともに収容されて開口部側溝空間S1を開放するように構成される。また、渡し板装置50Aでは、図示のように作動装置60Aの昇降手段61が複数の台固定部材83上に移動可能に載置されていることにより、接地面積が低減されるため、移動時に摩擦等の影響が抑制されて、車輪等を設けることなく円滑に進退動させることができる。
【0040】
開口部側溝空間S1を閉塞する渡し板部材51は、図11に示すように、室本体部20の床面に相当する床面部材21の上面21aと同じ表面高さ位置となるように配置されて、室本体部20の床面部材21から補助台面部材80の台面部85にわたって略面一状の連続面を形成する。そのため、車輪通行等の妨げとなる障害を回避して車椅子等による室本体部20への出入りをより円滑に行うことができる。
【0041】
ここで、扉部材30の開閉動作と、渡し板装置50Aの作動について説明する。図10に示す扉部材30の閉鎖時では、渡し板装置50Aが補助台面部材80の台側収容部82内に収容され、扉部材30が開口部25の全面を覆って閉鎖している。操作部32により扉部材30の開放操作が行われると、図11に示すように、扉部材30が溝空間Sの開口部側溝空間S1側から壁面側溝空間S2側(開方向)へスライド移動されて開口部25が開放され(図12(a)参照)、作動装置60Aの移動手段62により昇降手段61が開口部側溝空間S1内へ移動されて、開口部側溝空間S1内へ移動した昇降手段61により渡し板部材51が上昇される。これにより、渡し板部材51が開口部側溝空間S1を閉塞して、室本体部20の床面部材21から補助台面部材80の台面部85にわたって略面一状の連続面を形成される。したがって、前述の実施例と同様に、渡し板装置50Aにより扉部材30の開閉動作に連動して開口部側溝空間S1の閉塞又は開放を効率的に行うことができる。
【0042】
扉開閉機構40Aは、図15図20に示すように、外壁体71の外壁左面71bと外壁右面71cとの間に架設されたレール部材75に摺動可能に設置される摺動部41と、摺動部41をレール部材75に沿って摺動させる駆動手段45と、摺動部41に設けられて扉部材30を保持する扉保持部46,46とを有する。この扉開閉機構40Aにおいて、レール部材75は、図19,20に示すように、水平板部75aと、水平板部75aの略中央部分から立設された垂直板部75bとを有する。実施例のレール部材75は、公知のH形鋼(H鋼)が用いられる。なお、図19,20では駆動手段45の図示は省略している。
【0043】
摺動部41は、図19,20に示すように、レール部材75が貫通する筒状本体42と、レール部材75の水平板部75aを転動可能な一対の第1車輪状摺動部材43と、レール部材75の垂直板部75bを転動可能な一対の第2車輪状摺動部材44とを有する。図において、符号41aは筒状本体42の端部に固設されるとともに下部に扉保持部46が取り付けられる保持部取付部材である。
【0044】
一対の第1車輪状摺動部材43,43は、筒状本体42の両側面42a,42aに固設された取付部43a,43aにそれぞれ取り付けられ、レール部材75の垂直板部75bを介して対称配置される。そして、レール部材75の水平板部75a上に一対の第1車輪状摺動部材43,43が転動可能に載置されることにより、筒状本体42がレール部材75に対して摺動自在に支持される。
【0045】
一対の第2車輪状摺動部材44,44は、レール部材75の垂直板部75bに対して転動可能となるように筒状本体42の両側面42a,42aにそれぞれ固設される。その際、一対の第2車輪状摺動部材44,44は、レール部材75の垂直板部75bを介して対称配置されて、垂直板部75bを挟持するように構成される。これにより、摺動部41の摺動時の安定性が向上されて、扉部材30を円滑に開閉させることができる。
【0046】
駆動手段45は、摺動部41をレール部材75に沿って摺動させる適宜の装置で構成される。実施例の駆動手段45は、公知のローラーチェーン機構である。
【0047】
扉保持部46,46は、図15図20に示すように、扉部材30と摺動部41との両側端部に設けられて、扉部材30と摺動部41とを連結保持する部材である。実施例の扉保持部46は、図17~20に示すように、扉部材30の開閉動作に応じて扉部材30を揺動可能に保持するように構成される。すなわち、扉部材30の開放時(図17,19参照)には扉部材30を室本体部20から離隔させ、扉部材30の閉鎖時(図18,20参照)には扉部材30を室本体部20(開口部25)に密着させるように揺動させる。なお、扉部材30の開放時(図17,19参照)は、扉部材30が自重により扉保持部46を介して摺動部41から垂下された状態である。図において、符号47aは扉保持部46のアーム部材、47bはアーム部材47aの上端を摺動部41の保持部取付部材41aに回動可能に軸支する摺動部側軸部、47cはアーム部材47aの下端を扉部材30に回動可能に軸支する扉部材側軸部である。
【0048】
扉保持装置70は、図12,17,18,21に示すように、扉部材30の閉鎖動作時に扉開閉機構40Aの扉保持部46を介して扉部材30を室本体部20側へ揺動させて開口部25を閉鎖させる扉閉鎖補助手段76を有する。実施例の扉閉鎖補助手段76は、図21に示すように、外壁体71の外壁正面71aの内面側に設けられた車輪からなる回転体77と、扉部材30の正面側に回転体77の位置に対応して設けられた乗上台78とを有する。乗上台78は、扉部材30の閉方向側に回転体77が転動して昇降可能な傾斜部78aを有するブロック体からなる。
【0049】
扉閉鎖補助手段76では、図12図16に示すように、回転体77が外壁体71の外壁開口部72に近接した位置に配置されている。そして、乗上台78は、図12(b),14に示すように、扉部材30の閉鎖時に回転体77と重なる位置に適宜配置される。また、扉閉鎖補助手段76は、複数個所に設けることが好ましい。その際、各扉閉鎖補助手段76が、扉部材30の開閉動作時に他の扉閉鎖補助手段76と干渉しないように配置される。例えば、図13に示すように、外壁正面71aの外壁開口部72の左右側に配置された扉閉鎖補助手段76a,76bがそれぞれ異なる高さ位置で配置すればよい。
【0050】
ここで、扉保持装置70による扉部材30の開閉動作について説明する。図12(a),13,15に示す扉部材30の開放時は、扉部材30が室本体部20の正面壁部材23aの壁面側に配置されて、開口部25が外壁体71の外壁開口部72と連通して開放された状態である。この時、図17,19に示すように、扉部材30は、扉開閉機構40Aの扉保持部46により、室本体部20から離隔された状態(垂下位置)で保持される。
【0051】
次に、操作部32により扉部材30の閉鎖操作が行われると、図12(b),14,16に示すように、扉部材30が開口部25側(閉方向)へスライド移動されて、開口部25の全面を覆って閉鎖される。上記扉部材30の閉鎖動について詳述すると、まず、図21(a)に示すように、扉部材30は室本体部20から離隔した状態で開放位置から開口部25方向へスライド移動される。
【0052】
扉部材30がさらにスライド移動されると、図21(b)に示すように、扉部材30に設けられた扉閉鎖補助手段76の乗上台78が、スライド移動により外壁体71の外壁正面71aに設けられた扉閉鎖補助手段76回転体77に接近して、乗上台78の傾斜部78aに回転体77が当接される。この時、回転体77が固設された外壁体71に設けられかつ乗上台78が揺動可能な扉部材30に設けられている。そのため、回転体77が、乗上台78の傾斜部78aを底側から頂点側へ転動することにより、閉方向へスライド移動する扉部材30を室本体部20側へ押し込むように揺動させる。
【0053】
そして、図21(c)に示すように、扉部材30が開口部25の閉鎖位置までスライド移動することにより、回転体77が乗上台78を介して扉部材30をさらに室本体部20側へ押し込むように揺動させる。これにより、図18,20に示すように、扉部材30が扉開閉機構40Aの扉保持部46を介して室本体部20の正面壁部材23aへ密着された状態で保持され、開口部25が閉鎖される。
【0054】
また、操作部32により扉部材30の開放操作が行われると、扉部材30が開口部25側から室本体部20の正面壁部材23aの壁面側(開方向)へスライド移動される。その際、扉部材30は、自重により扉開閉機構40Aの扉保持部46を介して垂下位置へ揺動するように構成されるため、回転体77が乗上台78の傾斜部78aを頂点側から底側へ転動して、開方向へスライド移動する扉部材30を室本体部20から離隔させるように揺動させる。そして、扉部材30がさらに開方向へスライド移動されて回転体77と乗上台78とが離隔されると、扉部材30が扉保持部46により垂下位置で保持され(図17,19参照)、開放位置までスライド移動されることにより開口部25が開放される。
【0055】
このように、扉部材30が扉開閉機構40Aの扉保持部46により揺動可能であるとともに、扉閉鎖補助手段76を有することにより、扉部材30の開閉作動時に扉部材30と室本体部20との接触を回避することができるため、扉部材30の開閉動が妨げられることがなく、円滑に開閉させることができる。そして、扉部材30の閉鎖時には、扉部材30が室本体部20に密着されて開口部25を閉鎖するため、室本体部20を適切に密閉することができる。
【0056】
磁気シールドルーム10Aでは、室本体部20の外側に扉部材30をスライド開閉可能に保持する扉開閉機構40Aを備えた扉保持装置70を設置するため、室本体部20と開閉機構を含む扉部材30とを分割して構成することができ、メンテナンスや交換等もしやすくなるとともに、汎用性が高まって施工等が容易となる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
以上のとおり、本発明の磁気シールドルームの渡し板装置は、室内出入り用の開口部をスライド開閉する扉部材を備えた磁気シールドルームにおいて、扉部材の開放動作に連動して開口部の外側下部に開放される開口部側溝空間を閉塞するため、車輪通行等の妨げとなる障害を回避して円滑に室内出入りすることができる。従って、車椅子や医療用ベッド等による出入りが行われる医療現場等で使用される磁気シールドルームでの利用に好適である。
【符号の説明】
【0058】
10,10A 磁気シールドルーム
20 室本体部
21 床面部材
21a 床面部材の上面
22 天井面部材
23 側壁面部材
23a 正面壁部材
23b 左面壁部材
23c 右面壁部材
23d 背面壁部材
25 開口部
30 扉部材
31 把手部
32 操作部
40,40A 扉開閉機構
41 摺動部
41a 保持部取付部材
42 筒状本体
42a 筒状本体の側面
43 第1車輪状摺動部材
43a 取付部
44 第2車輪状摺動部材
45 駆動手段
46 扉保持部
47a アーム部材
47b 摺動部側軸部
47c 扉部材側軸部
50,50A 磁気シールドルームの渡し板装置
51 渡し板部材
60,60A 作動装置
61 昇降手段
62 移動手段
63 車輪部材
70 扉保持装置
71 外壁体
71a 外壁正面
71b 外壁左面
71c 外壁右面
72 外壁開口部
72a 把手部開口部
75 レール部材
75a 水平板部
75b 垂直板部
76,76a,76b 扉閉鎖補助手段
77 回転体
78 乗上台
78a 乗上台の傾斜部
80 補助台面部材
81 台本体
82 台側収容部
83 台固定部材
85 台面部
F 設置場所の床面
F1 設置凹部
F2 床板部材
F5 床側収容部
S 溝空間
S1 開口部側溝空間
S2 壁面側溝空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21