(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-22
(45)【発行日】2023-12-01
(54)【発明の名称】コマース・アーキテクチャのためのユーザインタフェース
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04847 20220101AFI20231124BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20231124BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20231124BHJP
G06F 16/21 20190101ALI20231124BHJP
G06F 8/34 20180101ALI20231124BHJP
【FI】
G06F3/04847
G06F3/04842
G06F3/0482
G06F16/21
G06F8/34
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019173421
(22)【出願日】2019-09-24
【審査請求日】2022-05-06
(32)【優先日】2018-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506332063
【氏名又は名称】セールスフォース インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド ジェームズ ウッドワード
(72)【発明者】
【氏名】アビナフ チャッダ
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド ハッカー
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ネス
(72)【発明者】
【氏名】マット ラグロッテ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ムーディ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ビル
(72)【発明者】
【氏名】カウストゥバ バーデ
(72)【発明者】
【氏名】リディア ロドヴィージ
(72)【発明者】
【氏名】サラ フラミオン
(72)【発明者】
【氏名】ジャミン ホール
【審査官】上田 泰
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第09430114(US,B1)
【文献】特開2002-041781(JP,A)
【文献】特開2005-044115(JP,A)
【文献】米国特許第08560494(US,B1)
【文献】特開2006-039597(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0358354(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0246519(US,A1)
【文献】特開2004-259066(JP,A)
【文献】特開2007-133503(JP,A)
【文献】特開2010-198296(JP,A)
【文献】特表2008-511934(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0290244(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0286525(US,A1)
【文献】米国特許第08805946(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0253669(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0220698(US,A1)
【文献】特表2011-501834(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0131920(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0482 - 3/04847
G06F 16/13
G06F 16/17
G06F 16/21
G06F 16/9038-16/904
G06F 8/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイスによって、第1データソースを追加するための第1ボタンと、第2データソースを追加するための第2ボタンとを備えるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供するステップ
であって、前記第1及び第2データソースは、共通の顧客に関連する顧客レコードを備える、ステップと;
前記コンピューティングデバイスによって、前記第1ボタンを介して前記第1データソースを追加するための第1応答と、前記第2ボタンを介して前記第2データソースを追加するための第2応答を受け取るステップと;
前記コンピューティングデバイスによって、
前記GUI内に第1データスキーマ及び第2データスキーマのビューを提供するステップであって、前記第1データスキーマは、前記第1又は第2データソースからの
前記顧客レコードの第1量を示す第1値を表示する少なくとも1つの
第1オブジェクトを含み、前記第2データスキーマは、
前記顧客レコードのカノニカルデータモデルであるステップと;
前記コンピューティングデバイスによって、
前記GUI内で1つ以上のビジュアル論理コネクタを用いて、属性定義に基づいて、前記第1データスキーマの前記
第1量の前記顧客レコードを前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの少なくとも1つの
第2オブジェクトにマッピングするステップ
であって、前記1つ以上のビジュアル論理コネクタは、前記第1データスキーマの前記少なくとも1つの第1オブジェクトと、前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの第2オブジェクトとの間でマッピングされた顧客レコードの第2量を表示する、ステップと;
前記コンピューティングデバイスによって、前記GUI内において、前記第1量の前記顧客レコードのうち、前記第1量と前記第2量との間の差により、マッピングされていない顧客レコードを識別するステップと;
前記コンピューティングデバイスによって、前記GUI内において、前記マッピングされていない顧客レコードが現れるように、前記第1量の前記顧客レコードを有する前記少なくとも1つの第1オブジェクトを展開するステップと;
前記コンピューティングデバイスによって、前記GUI内において、前記マッピングされていない顧客レコードに対応する新たなレコードを、前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの第2オブジェクトに追加するステップと;
を含む、方法。
【請求項2】
前記コンピューティングデバイスによって、
前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの第2オブジェクトにおいて、前記少なくとも1つの第2オブジェクト内の前記顧客レコードの数を示す第3量を表示するステップを更に含
む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンピューティングデバイスによって、
前記共通の顧客について前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトの単一のエンティティビューを提供するステップ
であって、前記単一のエンティティビューは、前記共通の顧客に関連する前記第1及び第2データソースからの前記顧客レコードと、前記顧客レコードに対応する前記第1及び第2データソースを含む、ステップ、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
単一のエンティティビューを提供するステップは、
複数のフォーマッティングルールに基づいて、前記第1データスキーマの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトを変換するステップと、
複数のマッチングルールに基づいて、前記第1データスキーマの
前記顧客レコードの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトと前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトとの間の一致を決定するステップと、
複数の更新ルールに基づいて、前記第1データスキーマの
前記顧客レコードの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトのマスターレコードとして前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトを更新するステップと、
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピューティングデバイスによって、データ管理要求に応答して、
前記GUIにおいて、前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトを管理するステップ、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記データ管理要求は、
前記共通の顧客のプライバシ情報を管理するために要求者によって提示される、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記データ管理要求は、
前記カノニカルデータモデルにおける前記共通の顧客に関連する2つの顧客レコードを、前記共通の顧客の単一のプロファイルに統合するために要求者によって提示される、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記コンピューティングデバイスによって、
前記共通の顧客に関連する第三者データソースを追加するための
第3ボタンを
前記GUI
に提供
するステップ、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記第三者データソースを追加する
ステップ、
を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コンピューティングデバイスによって、
前記共通の顧客に対するデータソースのカテゴリのマッピングを
前記GUI内に表示するステップを更に含み、前記カテゴリは、該カテゴリ内のデータソースの量を視覚的に表示する、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記コンピューティングデバイスによって、前記第1及び第2データソース
から追加された合計
顧客レコード
の量と、前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの固有
の顧客レコード
の量を表示するステップ、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記コンピューティングデバイスによって、検索要求に応答して複数のレコードを表示するステップであって、前記複数のレコードの各々は、対応するデータソースを表示する、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
メモリと;
前記メモリに結合される少なくとも1つのプロセッサと;
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1データソースを追加するための第1ボタンと、第2データソースを追加するための第2ボタンとを備えるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供
することであって、前記第1及び第2データソースは、共通の顧客に関連する顧客レコードを備え、
前記第1ボタンを介して前記第1データソースを追加するための第1応答と、前記第2ボタンを介して前記第2データソースを追加するための第2応答を受け取り、
前記GUI内に第1データスキーマ及び第2データスキーマのビューを提供することであって、前記第1データスキーマは、前記第1又は第2データソースからの
前記顧客レコードの第1量を示す第1値を表示する少なくとも1つの
第1オブジェクトを含み、前記第2データスキーマは、
前記顧客レコードのカノニカルデータモデルであり、
前記GUI内で1つ以上のビジュアル論理コネクタを用いて、属性定義に基づいて、前記第1データスキーマの前記
第1量の前記顧客レコードを前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの少なくとも1つの
第2オブジェクトにマッピングすること
であって、前記1つ以上のビジュアル論理コネクタは、前記第1データスキーマの前記少なくとも1つの第1オブジェクトと、前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの第2オブジェクトとの間でマッピングされた顧客レコードの第2量を表示し、
前記GUI内において、前記第1量の前記顧客レコードのうち、前記第1量と前記第2量との間の差により、マッピングされていない顧客レコードを識別し、
前記GUI内において、前記マッピングされていない顧客レコードが現れるように、前記第1量の前記顧客レコードを有する前記少なくとも1つの第1オブジェクトを展開し、
前記GUI内において、前記マッピングされていない顧客レコードに対応する新たなレコードを、前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの第2オブジェクトに追加する、
ように構成される、システム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記共通の顧客について前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトの単一のエンティティビューを提供するように更に構成され、
前記単一のエンティティビューは、前記共通の顧客に関連する前記第1及び第2データソースからの前記顧客レコードと、前記顧客レコードに対応する前記第1及び第2データソースを含む、
請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記単一のエンティティビューを提供することは、
複数のフォーマッティングルールに基づいて、前記第1データスキーマの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトを変換し、
複数のマッチングルールに基づいて、前記第1データスキーマの
前記顧客レコードの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトと前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトとの間の一致を決定し、
複数の更新ルールに基づいて、前記第1データスキーマの
前記顧客レコードの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトのマスターレコードとして前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトを更新すること、
を含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、データ管理要求に応答して、
前記GUIにおいて、前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトを管理するように更に構成される、
請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記共通の顧客に関連する第三者データソースを追加するための
第3ボタンを
前記GUI
に提供
する、
請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記第三者データソースを追加する、
請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
コンピューティングデバイスによって実行されると、該コンピューティングデバイスに、
第1データソースを追加するための第1ボタンと、第2データソースを追加するための第2ボタンとを備えるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供する動作
であって、前記第1及び第2データソースは、共通の顧客に関連する顧客レコードを備える、動作と;
前記第1ボタンを介して前記第1データソースを追加するための第1応答と、前記第2ボタンを介して前記第2データソースを追加するための第2応答を受け取る動作と;
前記GUI内に第1データスキーマ及び第2データスキーマのビューを提供する動作であって、前記第1データスキーマは、前記第1又は第2データソースからの
前記顧客レコードの第1量を示す第1値を表示する少なくとも1つの
第1オブジェクトを含み、前記第2データスキーマは、
前記顧客レコードのカノニカルデータモデルである動作と;
前記GUI内で1つ以上のビジュアル論理コネクタを用いて、属性定義に基づいて、前記第1データスキーマの前記
第1量の前記顧客レコードを前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの少なくとも1つの
第2オブジェクトにマッピングする動作
であって、前記1つ以上のビジュアル論理コネクタは、前記第1データスキーマの前記少なくとも1つの第1オブジェクトと、前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの第2オブジェクトとの間でマッピングされた顧客レコードの第2量を表示する動作と;
前記GUI内において、前記第1量の前記顧客レコードのうち、前記第1量と前記第2量との間の差により、マッピングされていない顧客レコードを識別する動作と;
前記GUI内において、前記マッピングされていない顧客レコードが現れるように、前記第1量の前記顧客レコードを有する前記少なくとも1つの第1オブジェクトを展開する動作と;
前記GUI内において、前記マッピングされていない顧客レコードに対応する新たなレコードを、前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの第2オブジェクトに追加する動作と;
を含む動作を実行させる命令を有する、有形のコンピュータ読取可能デバイス。
【請求項20】
前記動作は、前記共通の顧客について前記第2データスキーマの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトの単一のエンティティビューを提供する動作
であって、前記単一のエンティティビューは、前記共通の顧客に関連する前記第1及び第2データソースからの前記顧客レコードと、前記顧客レコードに対応する前記第1及び第2データソースを含む動作、
を更に含む、請求項19に記載のコンピュータ読取可能デバイス。
【請求項21】
前記単一のエンティティビューを提供する動作は、
複数のフォーマッティングルールに基づいて、前記第1データスキーマの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトを変換する動作と、
複数のマッチングルールに基づいて、前記第1データスキーマの
前記顧客レコードの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトと前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトとの間の一致を決定する動作と、
複数の更新ルールに基づいて、前記第1データスキーマの
前記顧客レコードの前記少なくとも1つの
第1オブジェクトのマスターレコードとして前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトを更新する動作と、
を更に含む、請求項20に記載のコンピュータ読取可能デバイス。
【請求項22】
前記動作は、前記コンピューティングデバイスによって、データ管理要求に応答して、
前記GUIにおいて、前記第2データスキーマの
前記顧客レコードの前記カノニカルデータモデルの前記少なくとも1つの
第2オブジェクトを管理する動作、
を更に含む、請求項19に記載のコンピュータ読取可能デバイス。
【請求項23】
前記動作は、前記共通の顧客に関連する第三者データソースを追加するための
第3ボタンを
前記GUI
に提供
する動作を更に含む、
請求項19に記載のコンピュータ読取可能デバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年9月24日に出願された米国仮特許出願第62/735,671号の優先権の利益を主張し、参照によってその全体が組み込まれる。
【0002】
企業は、自社の製品やサービスの消費者についてのこれまで以上に多くのデータにアクセスできる。顧客関係管理(CRM)システムの目的は、サプライチェーン内のすべてのサービスレベルで、このデータを効率的に管理し、容易にアクセスして共有できるようにすることである。しかしながら、従来のデータベース又はCRMシステムでは、異なる分離されたソースからの顧客データを統合し、消費者についてのマスターレコードを作成することはできない。また、従来のシステムは、マルチテナントシステムにおいて、クエリを実行し、データを読み出し又は書き込むために、どこからデータを得るかを決定することも困難である。従来のシステムの別の問題は、データの起源(data provenance)、すなわち、レコード内のデータの1つ以上のソースを決定することである。さらに、従来のシステムは、データのための監査ログを提供することに苦労してきた。データの起源と監査ログは、プライバシー法を遵守するために不可欠である。従来のシステムはまた、異なる時間スケールのデータを統合し、異なるソースからのデータにアクセスし、データを比較し、それを調和(reconciling)させるという問題にも直面する。
【発明の概要】
【0003】
典型的なコマース/マーケティングシステムは、高ボリュームで低品質の消費者データを低ボリュームで高品質のデータに変換するために、管理者がコードを作成することを必要とする。このプロセスは、時間がかかり、高価で、エラーを起こしやすい可能性がある。顧客がオンライン・チェックアウト・カートにアイテムを残したままにするとき、すなわち、カートを放置するとき、管理者は、そのようなイベントを追跡して消費者へのフォローアップの電子メールを生成するために、大量のデータを解析するために特定のコードを書かなければならない。さらに、データは、独自のアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を有する異なるソースから来るので、管理者は、従来的に、各システムのAPIを学んで、異なるシステムとインタフェースしてデータを取り出すためのクエリをプログラムしなければならないであろう。加えて、ほとんどのコマース・アーキテクチャシステムは、ポイントアンドクリック・ユーザインタフェースを提供する代わりに、システム管理者が多くの機能をプログラムする必要がある。本明細書に提示された実施形態は、特に、少なくともこれらの問題に対する解決策を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本明細書に組み込まれ、明細書の一部を構成する添付の図面は、本実施形態を例示しており、以下の説明とともに、本実施形態の原理を説明し、当業者が本実施形態を作成して使用することを可能にするために更に役立つ。
【0005】
【
図1】いくつかの実施形態による、Salesforce(登録商標)Customer 360のホームページのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)スクリーンショットを示す図である。
【0006】
【
図2】いくつかの実施形態による、Salesforceデータソースと接続している、Salesforce Customer 360のGUIスクリーンショットを示す図である。
【0007】
【
図3】いくつかの実施形態による、統合ガイド(Integration Guides)を使用してクロスクラウドユースケースをセットアップするSalesforce Customer 360のGUIスクリーンショットを示す図である。
【0008】
【
図4】いくつかの実施形態による、統合ガイド(Integration Guides)を使用してコマース用サービスの有効化(Enable Service for Commerce)をセットアップするコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0009】
【
図5】いくつかの実施形態による、コマース用サービスの有効化(Enable Service for Commerce)をセットアップするためにデータソースを接続するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0010】
【
図6】いくつかの実施形態による、例示の顧客のためにデータソースを接続するためのアクセスを認証するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0011】
【
図7】いくつかの実施形態による、例示の顧客のための接続されたデータソースについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0012】
【
図8】いくつかの実施形態による、データソース・スキーマとカノニカルデータモデルとの間のデータマッピングのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0013】
【
図9】いくつかの実施形態による、データソース・スキーマの1つの展開されたオブジェクトの下の例示のフィールドについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0014】
【
図10】いくつかの実施形態による、カノニカルデータモデルの1つの展開されたエンティティの下の例示の属性についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0015】
【
図11】いくつかの実施形態による、カノニカルデータモデルの展開されたエンティティに対する1つの属性の追加についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0016】
【
図12】いくつかの実施形態による、データソース・スキーマの1つの展開されたオブジェクトの下の1つのフィールドを、カノニカルデータモデルのマップされたオブジェクトの下の追加された対応する属性にマッピングする、コマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0017】
【
図13】いくつかの実施形態による、データソース・スキーマの1つの展開されたオブジェクトの下のフィールドと、カノニカルデータモデルのマッピングされたオブジェクトの下の追加された対応する属性との間のタイプ不一致についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0018】
【
図14】いくつかの実施形態による、データソース・スキーマの下のフィールドと、カノニカルデータモデルの下の対応する属性との間のタイプ不一致を解決するための変換ルールセットアップについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0019】
【
図15】いくつかの実施形態による、データ不一致を解決した後のデータソース・スキーマとカノニカルデータモデルとの間のデータマッピングについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0020】
【
図16】いくつかの実施形態による、単一エンティティビューのためのデータ準備のコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0021】
【
図17】いくつかの実施形態による、データ準備のための例示のデフォルト値をセットアップするコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0022】
【
図18】いくつかの実施形態による、データ準備のために必要なセットアップを完了するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0023】
【
図19】いくつかの実施形態による、単一エンティティビューのマッチングルールについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0024】
【
図20】いくつかの実施形態による、1つのマッチングルールに対する例示のマッチング基準のセットアップについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0025】
【
図21】いくつかの実施形態による、1つのマッチングルールを編集するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0026】
【
図22】いくつかの実施形態による、マッチングルールの編集後のマッチプレビューについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0027】
【
図23】いくつかの実施形態による、編集後のマッチングルールについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0028】
【
図24】いくつかの実施形態による、単一エンティティビューのためのデータ調和ルールについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0029】
【
図25】いくつかの実施形態による、1つの例示属性に対するデータ調和ルールについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0030】
【
図26】いくつかの実施形態による、例示の属性に対するデータ調和ルールを編集するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0031】
【
図27】いくつかの実施形態による、例示の属性に対するデータ調和ルールの編集後のコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0032】
【
図28】いくつかの実施形態による、データスチュワードシップについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0033】
【
図29】いくつかの実施形態による、データスチュワードシップに対する例示の要求タイプの詳細についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0034】
【
図30】いくつかの実施形態による、データスチュワードシップに対する例示の要求の詳細についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0035】
【
図31】いくつかの実施形態による、データスチュワードシップの検索機能についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0036】
【
図32】いくつかの実施形態による、データスチュワードシップの検索結果についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0037】
【
図33】データスチュワードシップのための例示の顧客プロファイルについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0038】
【
図34】いくつかの実施形態による、データソースとシステムとの間の接続についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0039】
【
図35】いくつかの実施形態による、例示の第三者データをシステムに接続するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0040】
【
図36】いくつかの実施形態による、APIを介して例示の第三者データをシステムに追加する詳細についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0041】
【
図37】いくつかの実施形態による、第三者データソースとAPIの接続についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0042】
【
図38】いくつかの実施形態による、システムと、第三者データソースを含むデータソースとの間の接続についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す図である。
【0043】
【
図39】いくつかの実施形態による、コマース・アーキテクチャGUIをセットアップするためのフローチャートの例を示す図である。
【0044】
【
図40】本明細書で提示される様々な実施形態を実施するために使用され得る例示のコンピュータシステムを示す図である。
【0045】
本実施形態の特徴及び利点は、図面と併せて考えると、以下で説明される詳細な説明からより明らかになるであろう。図面では、全体を通して同様の参照符号が対応する要素を識別する。図面において、同様の参照番号は一般に、同一の要素、機能的に類似の要素及び/又は構造的に類似の要素を示す。要素が最初に現れる図面は、対応する参照番号の左端の数字で示される。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本明細書では、コマース・アーキテクチャ・ユーザインタフェースのための方法、システム及び/又はコンピュータプログラム製品の実施形態及び/又はそれらの組合せ及び副次的組合せが提供される。
【0047】
本明細書に開示されるコマース・アーキテクチャのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を使用して、ユーザは、ポイント・アンド・コネクトAPIを介して第三者データソースを含む様々なデータソースを接続し、様々なデータソースからの消費者データをカノニカルデータモデルのレコードにマッピングし、ポイント・アンド・クリック・ユーザインタフェース及びアウト・オブ・ボックス機能を介して単一エンティティビューのためにマッチングルール及びデータ調和ルールを定義することができる。また、データスチュワードシップ(data stewardship)は、顧客要求又はシステム推奨に応じて、カノニカルデータモデルにおける消費者データのマスターレコードのクエリ結果だけでなくデータ管理を提供することができる。
図1~
図38は、いくつかの実施形態による、コマース・アーキテクチャGUIをセットアップするステップを提供する。
【0048】
本明細書において、「カノニカル(canonical)」とは、ソフトウェア内のオブジェクト又はオブジェクトのリストのように、データの順序又は構造を表現する標準的な形式又は標準的な方法を指す。ここで、「カノニカル」は、一般的に、カノニカルデータスキーマを記述するために、より具体的には、他のデータスキーマのためのテンプレートを提供するカノニカルデータモデルを記述するために使用されてもよい。対照的に、「アカノニカル(acanonical)」とは、テナント固有のデータソース・スキーマのように、データの順序又は構造が一意又は非標準的な表現を有するような表現を指す。また、次の用語を使用してデータスキーマ内の要素を記述することができる。
【0049】
データソース:顧客情報のデータベースを管理する部門、子会社又はベンダー、あるいは一般的にテナント等の企業組織;テナントからの顧客情報の特定のデータベース
【0050】
テナント:CRMシステムで管理されるデータセンターを有する企業組織
【0051】
スキーマ:例えばモデルの形式のデータの表現(例えば構造及び/又はデータベース編成)
【0052】
オブジェクト:顧客データのカテゴリ、例えば具体的には連絡先情報又はアカウント情報等のように、CRMシステムにおいてコンピュータによって使用され得る何かの記述を提供するデータ構成又はレコード;オブジェクトは、情報のサブカテゴリのいくつかのフィールドを含んでよい
【0053】
フィールド:カノニカルエンティティの属性やデータソースオブジェクト内のデータのセクション等のように、情報のプレースホルダとして機能するデータレコードの一部
【0054】
属性:カノニカルスキーマのエンティティ内のように、フィールドの特性又は内容を決定する情報の断片
【0055】
エンティティ:関連する又は類似の属性のフィールドを含むデータレコード
【0056】
グループ:一緒に近接して配置されるもの及び/又は一緒にクラス分類されるもののように、接続された関係にある複数のエンティティ
【0057】
図1は、いくつかの実施形態による、エンプティ状態、すなわち、コマース・アーキテクチャをセットアップするプロセスの開始時における、Salesforce(登録商標)Customer 360のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)のスクリーンショットを示す。エンプティ状態では、ユーザは、接続するデータソース、例えばSalesforceデータ(Salesforce Data)101又は他のデータ(Other Data)103を選択することができる。他のデータ103は、MuleSoft(登録商標)等の第三者データとすることができる。セットアップ(Setup)105は、現在のセットアップステップが強調表示されたコマース・アークテキチャのセットアップステップを含むことができる。そのようなセットアップステップには、例えばホーム(Home)、統合ガイド(Integration Guides)、データソース(Data Sources)、データマッピング(Data Mapping)、データスチュワードシップ(Data Stewardship)、並びにデータ準備(Data Preparation)、マッチングルール(Matching Rules)、データ調和ルール(Data Reconciliation Rules)及び顧客更新ルール(Customer Update Rules)を含む単一エンティティ/カスタマービュー(Single entity/customer view)がある。GUIの最上部にある情報ヘッダ102は、現在のセットアップステップに関連するメッセージを提示することができ、例えばHomeステップでは、セットアップをガイドするために「Welcome to Salesforce Customer 360」というメッセージを提示することができる。開始(Get Started)ボックス107には、ワールドワイドサービスの有効化(Enable Worldwide Service)、コマースジャーニーの有効化(Enable Commerce Journeys)、健康コミュニティの有効化(Enable Health Communities)といった、共通のユースケースを有効にする統合ガイドを含めることができる。そして、対応するガイド上のワン・クリックにより、サービスのセットアップをすぐに開始することができる。共通パートナー(Common Partners)109は、接続することができる共通パートナー、例えばLoyaltyMe及びAmadeusを表示することができる。Salesforce Customer 360のGUIは、従来のシステムでは管理者が機能をセットアップするために多くをプログラムする必要がある、ほとんどのコマース・アーキテクチャシステムについて、ポイント・アンド・クリックのユーザインタフェースを顧客に提供することができる。
【0058】
図2は、いくつかの実施形態による、Salesforceデータソースと接続している、Salesforce Customer 360のGUIのスクリーンショットを示す。
図2の例では、Salesforceデータ(Salesforce Data)201は、セールスクラウド(Sales Cloud)211、コミュニティクラウド(Community Cloud)213、マーケティングクラウド(Marketing Cloud)215、コマースクラウド(Commerce Cloud)217及びサービスクラウド(Service Cloud)219のような異なるソースからのデータを統合することができる。戻る(Back)ボタン203をクリックした後、GUIは、
図1に図示されるホーム画面に戻ることができる。
【0059】
統合ガイド
図3は、いくつかの実施形態による、統合ガイド(Integration Guides)を使用してクロスクラウドユースケースをセットアップするSalesforce Customer 360のGUIスクリーンショットを示す。統合ガイドは、
図3の中央に示されるように、コマース用サービスの有効化(Enable Service for Commerce)301、コマースジャーニーの有効化(Enable Commerce Journeys)303、経験洞察の有効化(Enable Experience Insights)307、オンボーディングの有効化(Enable Onboarding)309、従業員アプリケーションの有効化(Enable Employee Apps)311及びゲストジャーニーの有効化(Enable Guest Journeys)313を含むことができる。このステップでは、セットアップ305内の統合ガイド(Integration Guides)を強調表示することができる。統合ガイドは、ユーザが、ユーザとユーザの消費者について評価する時間を短縮することを助けることができる。合理化された統合ガイドにより、小売、ヘルスケア、金融サービス等における共通のクロスクラウドのユースケースを可能にすることができる。また、情報ヘッダ302は、統合ガイドのためのメッセージを更新することができる。コマース用サービスの有効化301のガイド開始(Start Guide)をクリックすると、GUIはコマース・アーキテクチャのセットアップを開始することができる。
【0060】
図4は、いくつかの実施形態による、統合ガイドを使用してコマース用サービスの有効化をセットアップするコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。コマース用サービスの有効化の現在のステップが401に示されており、コマース用サービスの有効化401の下のガイド変更(Change Guide)をクリックすると、ユーザは他の統合ガイドに変更することができる。完了したタスク及び完全に必要とされるタスクが、進行を示すバー407とともに403で表示され得る。次の推奨アクション(Next Recommended Action)409は、サービスをセットアップするための次のアクション、例えば
図4の例では「データソースに接続(Connect Data Sources)」を提供することができる。追加のアクション(Additional Actions)411は、サービスをセットアップするのに必要なアクションを列挙し、例えば強調表示されている「データソースの追加(Add your data sources)」、「カノニカルデータモデルへのレビュー及びマップ(Review and map to the canonical data model)」、「データイベントの構成(Configure Data Events)」、「統合ルールのレビュー及びカスタマイズ(Review and Customize Integration Rules)」並びに「テスト、展開及びインポート(Test, Deploy, and Import)」といった、次のアクションを強調表示することができる。
【0061】
データソースの追加
図5~
図7は、いくつかの実施形態による、データソースに接続しているコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図5は、いくつかの実施形態による、コマース用サービスの有効化をセットアップするためにデータソースを接続するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。セットアップ505のデータソース(Data Sources)タブが強調表示されており、情報ヘッダ502もデータソースの追加(Add a Data Source)に更新されている。コマース用サービスの有効化をセットアップする例では、少なくとも2つのデータソース、すなわちコマースクラウド(Commerce Cloud)503とサービスクラウド(Service Cloud)507に接続する必要がある。コマースクラウド503の接続(Connect)をクリックすると、コマースクラウドを追加するプロセスが開始されることになる。
【0062】
図6は、いくつかの実施形態による、例示の顧客のためにデータソースを接続するためのアクセスを認証するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。データソースに接続することは、ユーザからの認証を必要とする。
図6の例では、Crocs(登録商標) USのコマースクラウドに接続するには、ユーザの基本情報へのアクセス、ユーザのデータへのアクセス及び管理等のような、認証データ601へのアクセスのユーザの許可が必要である。拒否(Deny)603をクリックすると、アクセスを許可せずに統合プロセスを終了する。許可(Allow)607をクリックすると、Crocs USのコマースクラウドからのアクセスを許可し、データをシステムに統合することになる。
【0063】
図7は、いくつかの実施形態による、例示の顧客のための接続されたデータソースのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図7の例では、接続されたデータソースが、データソース(Data Sources)703内に列挙されている。データソースの合計数及びデータソースのソートが、すべてのデータソース(All Data Sources)707の下に表示されている。各データソース709は、データソースの名前(Name)、タイプ(Type)、ドメイン(Domain)及びプロダクション(Production)を含むことができる。また、各データソース709は、名前フィールド内に、データソースのタイプを示す関連アイコン、例えばコマースクラウドに対するショッピングカート及びサービスクラウドに対するハートを有することができる。図像は、GUI内での選択に利用可能な多数のデータソースに基づくことができる。データソースは、CRMシステムの様々なアプリケーションに基づいてよく、各アプリケーション及び各データソースは、異なる及び/又は特有の目的を有してよい。データソースの追加(Add Data Source)711をクリックすることによって、より多くのデータソースをシステムに追加することができる。いくつかの実施形態によると、コマース・アーキテクチャを設定するために、少なくとも1つのコマースクラウド及び1つのサービスクラウドをシステムに接続する必要がある。少なくとも1つのコマースクラウド及び1つのサービスクラウドを追加した後、次のステップは、情報ヘッダ702に示されているように、データをマップ(Map Data)713をクリックすることによってデータをマッピングすることである。
【0064】
データマッピング
図8~
図15は、いくつかの実施形態による、データマッピングを設定するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。データマッピング及び変換の例は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる2018年7月17日出願の米国特許出願第16/037,435号にみられる。
【0065】
図8は、いくつかの実施形態による、データソース・スキーマとカノニカルデータモデルとの間のデータマッピングのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。このステップでは、GUIの左側にあるセットアップ805の下のデータマッピング(Data Mapping)タブを強調表示することができる。そして、GUIの最上部にある情報ヘッダ802は、マッピング推奨に関するガイダンスをユーザに提供することができる。
図8の例では、ユーザには、標準属性定義に基づいて一束のデフォルトマッピングが行われること、追加のカスタム・フィールドをユーザがマッピングする必要があることが知らされる。
図8のデータマッピング(Data Mapping)803には、いくつかのデフォルトマッピングが示されている。GUIの中央列の変換(Transformation)809内の複数のピル821は、データソース・スキーマ(Data Source Schema)807の1つ以上のオブジェクトから、カノニカルデータモデル(Canonical Data Model)811の1つ以上のエンティティ又は複数のエンティティのグループとそれらの属性への既存のデータマッピングの数を示す。例えばデータソース・スキーマ807のデータソース:Crocs Service US813のオブジェクト:Person817は、カノニカルデータモデル811のエンティティグループ:Consumer815のエンティティ:Individual825にマッピングされる。データソース・スキーマ807のオブジェクト:Person817は、例えば「電子メール:個人(Email: Personal)」及び「電話:モバイル(Phone: Mobile)」を含む複数の属性を有するエンティティ:CONTACT POINTS827にもマッピングされる。コマース・アーキテクチャGUIは、ユーザが前述のような属性を検索することを可能にする検索ボックス829も有する。
【0066】
GUIのデータマッピング803は、データソース・スキーマ807とカノニカルデータモデル811との間で作成されたデータマッピングの数に関して、ユーザに有用な情報を提供することができる。例えばデータマッピング情報は、複数のピル821、オブジェクト、ピル及びエンティティ表現の内側に、並びにオブジェクト、ピル、エンティティ表現の間にこれらの表現を結ぶ線の形態で提供され得る。例えばデータソース・スキーマ807のオブジェクト:Person817の表現は、オブジェクト:Person817の14個のフィールド818がカノニカルデータモデル811に接続される必要があることを示し、データソース・スキーマ807のオブジェクト:Account819は、オブジェクト:Account819の13個のフィールドがカノニカルデータモデル811に接続される必要があることを示す。オブジェクト:Person817からの線に従うことにより、ユーザは、GUIの左側のこのオブジェクトとGUIの右側のエンティティとの間の関係コネクタを見ることができる。
【0067】
これらの関係コネクタは、「ビジュアル論理コネクタ」とも呼ばれ、ユーザについて、そのオブジェクトからのマッピングの数又は量を要約することができる。例えばオブジェクト:Person817の14個のフィールド818は、データソース・スキーマ807のオブジェクト:Person817から複数のピル821のうちの14個のピルへの接続を示す。複数のピル821の各々は、カノニカルデータモデル811内のエンティティに対して行われたデータマッピングの数を列挙する。例えば一番上のピル823は、エンティティ:Individual825への9個の接続又はマッピングを示す。これらの9個の接続は、マップされるエンティティ:Individual825内の属性の数又は量を表す。また、エンティティ:Individual825は、このエンティティを展開した場合にエンティティ:Individual825の下で見ることができる9個のマップされた属性が存在することを示すために、数字9を表示している。全体では、(一番上のピル823から下に読むと)9+1+1+1+1(=13)の接続がある。オブジェクト:Person817について、レコード:Personの14個のフィールドと、オブジェクト:Personに接続される13個の接続ピルとの間に、接続差が1つ存在する。これは、マップすべき、ファイルされた追加のカスタムが1つあることを示す。
【0068】
多数のマッピングが存在する可能性があるため、ユーザは各オブジェクト又はエンティティを展開することができ、これは、ユーザが、フィールドレベルでそれぞれのオブジェクト又はエンティティの下のマッピングを見ることを可能にする。
【0069】
図9は、いくつかの実施形態による、データソース・スキーマの1つの展開されたオブジェクトの下の例示のフィールドについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図9に図示されるように、データソース・スキーマ907のデータソース:Crocs Service US913のオブジェクト:Person917を展開して、スキーマ内のオブジェクトに関する更なる詳細、例えばオブジェクト917のReward Level919、Customer No、Creation Date、First Name及びLast Nameを明らかにすることができる。データソース・スキーマ907のデータソース:Crocs Service US913からのオブジェクト:Person917のReward Level919は、カノニカルデータモデル911のいかなる属性にもマップされていないことが分かる。
【0070】
図10は、いくつかの実施形態による、カノニカルデータモデルの1つの展開されたエンティティの下の例示の属性についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図10の例では、カノニカルデータモデル1011のエンティティグループ:Consumer1015のエンティティ:Individual1025を展開して、展開された属性の下部に、エンティティに関する更なる詳細、例えばSource Guide、Create Date、First Name、Last Name及びEdit List(リストの編集)1027を明らかにすることができる。Edit List(リストの編集)1027をクリックすることによって、新しい属性を属性リストに追加し、データソース・スキーマ1007のマップされていないフィールドに接続することができる。
【0071】
図11は、いくつかの実施形態による、カノニカルデータモデルの展開されたエンティティに対する1つの属性の追加についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。カノニカルデータモデルのエンティティのEdit List(リストの編集)をクリックした後、GUI内のカノニカルデータモデル1111の右側にカノニカル詳細(Canonical Details)1127を表示することができる。
図11に示される例において、エンティティ:Consumer1115のカノニカル詳細1127は、Reward Score1131、Block Geolocation Tracking、Create Date、Date of Birth及びDo Not Market Update Date等のような更なる属性を含む。各属性は、可視範囲(Visibility)、属性レベル(Attribute Label)、データタイプ(Data Type)、説明(Description)列を含むことができる。Visibility列では、ボックス内の灰色のチェックマークは、カノニカルデータモデルのエンティティに含まれ、データソース・スキーマのフィールドにマッピングされていることを示す。また、可視範囲(Visibility)ボックスをチェックすることで、新しい属性を追加することができる。例えば可視範囲(Visibility)ボックス1129は、エンティティ:Individual1125に含まれるべきReward Score1131についてチェックされる。属性:Reward Score1131のデータタイプは5桁の整数:Integer(5)である。属性リストの編集が終了すると、ユーザは出口1135をクリックしてデータマッピングに戻ることができる。
【0072】
図12は、いくつかの実施形態による、データソース・スキーマの1つの展開されたオブジェクトの下の1つのフィールドを、カノニカルデータモデルのマップされたオブジェクトの下の追加された対応する属性にマッピングする、コマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。カノニカルデータモデル1211に新しい属性を追加した後、データソース・スキーマ1207内のマップされていないフィールドは、マップされていないフィールドと、対応する新しい属性を単にクリックすることによって、新しい属性に接続され得る。例えば
図12において、エンティティ:Individual1225は、Reward Score1231の追加による属性の更新された数を示すために、数字9を数字10に更新する。そして、オブジェクト:Person1217のReward Level1219と、エンティティ:Individual1225のReward Score1231をクリックした後、破線1233はそれらを接続して、Reward Level1219のReward Score1231へのマッピングを示す。
【0073】
図13は、いくつかの実施形態による、データソース・スキーマの1つの展開されたオブジェクトの下のフィールドと、カノニカルデータモデルのマッピングされたオブジェクトの下の追加された対応する属性との間のタイプ不一致についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図13の例では、新しいピル1333が、オブジェクト:Person1317のReward Level1319とエンティティ:Individual1325のReward Score1331のマッピングとともに追加されている。そして、ピル1333内の数字1は、エンティティ1315の属性:Reward Score1331への1つの接続又はマッピングを示し、ピル1333内のエクスクラメーションマークは、接続エラーを示す。
【0074】
ユーザがピル、例えばピル1333をクリックすると、GUIは、変換エディタ1334を開くことができる。変換エディタ1334は、1つのエラーメッセージ1335、変換ルールエディタボックス1336、データソース・スキーマ1307のフィールドとカノニカルデータモデル1311のマッピングされた属性との間の現在のデータ変換の表示、そして変換されたデータのサンプルを有する変換プレビューウィンドウ1339を有する。例えばピル1333について、エラーメッセージ1335は、フィールドタイプの不一致(Field type mismatch)を示している。そして、データソース・スキーマのReward LevelのフィールドタイプはString(255) 1337であり、カノニカルデータモデルのReward ScoreのフィールドタイプはInteger(5) 1338である。
【0075】
図14は、いくつかの実施形態による、データソース・スキーマの下のフィールドと、カノニカルデータモデルの下の対応する属性との間のタイプ不一致を解決するための変換ルールセットアップについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。変換ルールエディタ1436は、データソース・スキーマの1つのフィールドとカノニカルデータモデルの対応する属性との間の不一致を解決するように編集することができる。
図14に示されるように、変換ルールエディタ1436では、簡単なコードを使用してフィールドタイプの不一致を解消する。いくつかの実施形態では、コードを書く代わりに、基本的な不一致解決機能を提供することができる。変換プレビュー(Transformation Preview)ウィンドウ1439は、変換されたデータのリストを、レコードID(Record ID)、各レコードIDの名前を示すソースデータ(Source Data)及びカノニカルデータモデル1411に現れるような各レコードIDのReward Scoreを示す変換されたデータ(Transformed Data)の特定の列とともに表示する。例えばReward Levelのフィールドタイプとしてソースデータ(Source Data)列内にSilverを含むレコード89207は、変換されたデータ(Transformed Data)列内のカノニカルデータモデル1411のReward Score:25にマップされる。
【0076】
図15は、いくつかの実施形態による、データ不一致を解決した後のデータソース・スキーマとカノニカルデータモデルとの間のデータマッピングについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図15に図示されるように、フィールドタイプの不一致が解決された後、データソース・スキーマ1507の下のデータソース:Crocs Service US1513内のエンティティ:Person1517のReward Level1519は、カノニカルデータモデル1511の下のエンティティグループ:Consumer1515内のエンティティ:Individual1525内のReward Score1531にマッピングされる。ピル1533は、Reward Level1519とReward Score 531との間の1つの接続又はマッピングを示しており、エクスクラメーションマークはない。
【0077】
単一エンティティビュー
図16~
図26は、いくつかの実施形態による、単一顧客ビューとも呼ばれる単一エンティティビューを構築するためのデータ準備、マッチングルール、データ調和ルール及び顧客更新ルールを示す。
図16は、いくつかの実施形態による、単一エンティティビューのためのデータ準備のコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。このステップでは、セットアップ1605の下のデータ準備(Data Preparation)タブを強調表示することができ、情報ヘッダ1602をデータ準備(Data Preparation)に更新することができる。カノニカルデータモデルの単一のエンティティビューを構築するには、まず顧客プロファイル統合のためにデータを準備する必要がある。
図16の例において、データ準備(Data Preparation)1603は、データ操作(Data Operation)1607、属性の数(Number of Attributes)1609、ステータス(Status)1611及び最終修正(Last Modified)1613を含むであろう。例えばデータ操作1607のAddress Cleansing and Normalization1615は8個の属性1617を有し、ステータスはセットアップ要求(Setup Required)1619を示しており、これは、Address Cleansing and Normalizationはセットアップが必要であることを示している。データ操作1607のPhone Cleansing and Normalization1623は、3つの属性1625を有し、また、ステータスはSetup Required(セットアップ要求)1627を示している。
【0078】
図17は、いくつかの実施形態による、データ準備のための例示のデフォルト値をセットアップするコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図16のセットアップ要求(Setup Required)1627をクリックした後、新たなエディタウィンドウ1703は、要求されるセットアップを表示することができる。例えば
図17では、接続されたデータソースについてデフォルトの国のセットアップを要求する、デフォルトの国の設定(Set Default County)ウィンドウ1703がGUIに表示されている。データソース1707と、アドレス用のデフォルトの国(Default Country for Address)1709が、デフォルトの国を設定するために含まれる。例えばNTO North America1733は、カナダ又は米国から選択してデフォルトの国を設定する必要がある。各データソースのデフォルトの国をセットアップした後、ユーザは、保存及びアクティベート(Save & Activate)1715をクリックして、各データソースのデフォルトの国の設定を終了することができる。
【0079】
図18は、いくつかの実施形態による、データ準備のために必要なセットアップを完了するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図18に図示される例では、Address Cleansing and Normalization1815が、
図17の必要なデフォルト国のセットアップを完了した後、ステータス1811が、セットアップ要求(Setup Required)1619からアクティブ(Active)1819に更新される。また、Phone Cleansing and Normalization1823は、メッセージボックス1831に示されるようなデフォルトの国の値の必要なセットアップを完了する。Phone Cleansing and Normalization1823のステータス1811も、アクティブ(Active)1827に更新される。
【0080】
データ準備が完了した後、マッチングルールを設定して、同じ顧客に関連する異なる顧客レコードを識別することができる。デフォルトのマッチングルールのうちの少なくとも1つを、システムによってアクティブにすることができ、追加のマッチングルールが、ユーザによって設定又は更新されてよい。
図19は、いくつかの実施形態による、単一エンティティビューのマッチングルールについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。マッチングルールのセットアップ中に、セットアップ1905の下のマッチングルール(Matching Rules)タブを強調表示し、情報ヘッダ1902をマッチングルール(Matching Rules)に更新することができる。
図19の例において、マッチングルール1903は、マッチングルールの名前(Name)1907、ステータス(Status)1909、説明(Description)1911及び最終修正(Last Modified)1913を含む。例えばマッチングルール:Name with Exact Phone1915は、Inactive1917のステータス、「Fuzzy First Name, Exact Last Name, Exact Phone」1919の説明を有し、「9/18/2018, 1:01PM」1921に最後に修正された。Name with Exact Phone1915等のマッチングルールをクリックした後、マッチングルールの詳細をレビューして編集することができる。新規ルール(New Rule)1923をクリックすると、新しいマッチングルールを追加することもできる。
【0081】
図20は、いくつかの実施形態による、1つのマッチングルールに対する例示のマッチング基準のセットアップについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。1つのマッチングルールをクリックされてGUIに詳細が表示された後、そのマッチングルールについてのマッチング基準(Matching Criteria)2007とマッチングロジック(Matching Logic)2027の詳細を見ることができる。例えば
図20において、Name with Exact Phone2003は、マッチング基準(Matching Criteria)2007とマッチングロジック(Matching Logic)2027だけでなく、
図19における説明(Description)、ステータス(Status)及び最終修正(Last Modified)のルール情報を有する。マッチング基準2007は、エンティティ(Entity)2009、属性(Attribute)2011、マッチング方法(Matching Method)、ファジー性(Fuzziness)2015及びマッチブランクフィールド(Match Blank Fields)2017を含む。最初のマッチング基準は、エンティティ:Customer2019、属性:First Name2021、マッチング方法:Fuzzy First Name2023及びファジー性:Similar Spelling2025を有する。最初のマッチング基準にはマッチブランクフィールドのエントリはない。また、マッチングルール:Name with Exact Phone2003のマッチング基準2007のマッチングロジック2027は、「All of the conditions are met (AND)(すべての条件が満たされる)」である。GUIの右上にある編集(Edit)2031、削除(Delete)2033、複製(Clone)2035又はアクティベート(Activate)2037をクリックすることによって、マッチングルールを更新することができる。例えば編集2031をクリックした後、マッチングルール:Name with Exact Phone2003を編集することができる。
【0082】
図21は、いくつかの実施形態による、1つのマッチングルールを編集するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図21に図示される例では、マッチングルール(Matching Rule)エディタ2103は、ルール情報(Rule Information)2107及びマッチング基準(Matching Criteria)2113を含む。ルール情報2107は、ユーザの入力によって編集することができる名前(Name)2109と説明(Description)2111を有する。名前2109の前にあるアスタリスク2108は、この情報が必要であることを示す。マッチング基準2113は、ドロップダウンメニュー「All Conditions Met」2115のようなアクションをいつとるべきかを設定することができる。実施形態によっては、ドロップダウンメニュー2115から、他の条件を選択することもできる。各マッチング条件は、カノニカルエンティティ(Canonical Entity)ドロップダウンメニュー2117、カノニカル属性(Canonical Attribute)ドロップダウンメニュー2121、マッチング方法(Matching Method)ドロップダウンメニュー2125及びマッチブランクフィールド(Match Blank Fields)チェックボックス2131を含むことができる。また、ゴミ箱アイコン2133をクリックすることによって、あるマッチング条件を削除することができ、あるいは条件追加(Add Condition)2137をクリックすることによって新たなマッチング条件を追加することができる。各条件間のマッチングロジックは、AND2123のように、2行目から始まる各条件の各行の先頭に示される。パラメータを入力した後、ユーザは次(Next)2143をクリックして編集を続けることができる。インジケータバー2141は、ラインに沿って円を移動させることによってマッチングルールを編集するプロセスステップを示すことができる。また、ユーザは、キャンセル(Cancel)2139又は「×」2145をクリックして、編集されたマッチングルールを保存することなく、マッチングルール編集(Edit Matching Rule)2103を閉じることもできる。
【0083】
図22は、いくつかの実施形態による、マッチングルールの編集後のマッチプレビューについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。マッチングルールを編集した後、
図22に図示されるように、マッチプレビュー(Match Preview)2209がマッチング結果のサンプルを列挙することになる。マッチプレビュー2209は、サンプルレコード(Sample Record)2215、潜在マッチレコード(Potential Match Record)2217、フィールドマッチ(Field Match)2219及びマッチ結果(Match Results)2221を含むことができる。サンプル情報バー2223は、GUI内に示されるサンプル及びサンプルの総数を示すことができる。また、ユーザは、異なるサンプルをレビューするために、サンプル情報バー2223の左右矢印をクリックすることもできる。ルール情報(Rule Information)2207及びマッチング基準(Matching Criteria)2213も、GUIの右側に表示される。
図22の例では「First name: Joe, Last Name: Smith, Phone: (303)603-4211」を有する最初のサンプルレコードが、マッチング基準2213の下の潜在マッチレコード「“First Name: Joseph, Last name: Smith, Phone: (303)603-4211”」と一致する。ユーザがサンプルを確認してマッチングルールを確認した後、ユーザは、保存及びアクティベート(Save & Activate)2225をクリックして、マッチングルールを保存してアクティブにすることができる。
【0084】
図23は、いくつかの実施形態による、編集後のマッチングルールについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図23では、メッセージボックス2307は、マッチングルールが保存されてアクティブにされたことを示している。そして、GUIは、マッチングルール(Matching Rules)ウィンドウ1903と同様のマッチングルール(Matching Rules)ウィンドウ2303に戻る。マッチングルール:Name with Exact Phone2315は、更新されたステータス:Active2317と、更新された最終修正「09/19/2018, 1:05PM」2321を有する。
【0085】
図24は、いくつかの実施形態による、単一エンティティビューのためのデータ調和ルールについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。異なるデータソースから利用可能な値が複数存在する場合、いずれかの属性は1つの値しか有さないため、調和ルールは、1つのマスターファイルに対してどの値を使用するかを決定するために必要とされる。
図24に図示されるように、セットアップ2405の下のデータ調和ルール(Data Reconciliation Rules)タブを強調表示することができ、情報ヘッダ2402をデータ調和ルール(Data Reconciliation Rules)に更新することができる。GUIの中間において、データ調和ルール2403は、属性名(Attribute Name)2407、エンティティ(Entity)2409、データタイプ(Data Type)2411、属性タイプ(Attribute Type)2413、調和ルール(Reconciliation Rules)2415及び最終修正(Last Modified)2417を含むことができる。例えば最初のデータ調和ルールには、属性名:First Name2419、エンティティ:Individual、データタイプ:Test、属性タイプ:Standard、調和ルール:Last Updated、最終修正:「09/18/2018, 1:01PM」を有する。First Name2419等のデータ調和ルールをクリックした後、データ調和ルールの詳細をレビューして編集することができる。新規ルールセット(New Ruleset)2423をクリックすることよって、新たなデータ調和ルールを追加することもできる。
【0086】
図25は、いくつかの実施形態による、1つの例示属性に対するデータ調和ルールについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。1つの調和ルールをクリックすると、ルールの詳細がGUIに表示される。
図25に図示される例では、データ調和ルール:First Name2503は、
図24のような説明(Description)、エンティティ(Entity)、属性タイプ(Attribute Type)及びデータタイプ(Data Type)のルール情報、並びに詳細(Details)2507及びソースマッピング(Source Mappings)2509を有する。詳細2507は、アクティブルール(Active Rule)2511、説明(Description)2513、一次タイ・ブレーカ(Primary Tie Breaker)2515、二次タイ・ブレーカ(Secondary Tie Breaker)及び最終修正が含まれる。例えば最終更新(Last Updated)というアクティブルール2511は、「The last updated value is reconciled(最終更新された値が調和される)」という説明2513を有する。一次タイ・ブレーカ2515はソース優先(Source Priority)であり、二次タイ・ブレーカは頻度(Frequency)であり、ルールは、最終修正が「“09/18/2018, 1:01PM」である。ビュー・タイ・ブレーカルール(View Tie Breaker Rule)2521は、優先順位(Priority)2523、データソース(Data Source)2525、クラウド名(Cloud Name)2527、ソースオブジェクト(Source Object) 2529、一次タイ・ブレーカ(Primary Tie Breaker)2531及び二次タイ・ブレーカ(Secondary Tie Breaker)2533を含む。タイ・ブレーカルールは、現在のルールについてタイ(tie)が存在するとき、どのルールに従うべきかを定義することができる。例えばFirst Name2502の値が、同時に異なるデータソースで更新される場合、最終更新のアクティブルール2511についてタイが存在する。ソース優先順位(Source Priority)の一次タイ・ブレーカ2515は、どの値を使用するかを決定することができる。優先順位2523は、異なるデータソースについて従うべき優先順位をリストする。この場合、データソースCrocs Globalからのファーストネームの値が更新に使用される。同時に更新されたCrocs Globalからのファーストネームの値が2つある場合、一次タイ・ブレーカ2515及び二次タイ・ブレーカ2533を考慮して、どの値を使用すべきかを決定することになる。編集(Edit)2535をクリックすることによって、アクティブルール2511を編集することもできる。
【0087】
図26は、いくつかの実施形態による、例示の属性に対するデータ調和ルールを編集するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図26に図示すように、アクティブルール2511の編集2535をクリックした後、調和ルール(Reconciliation Rule)エディタ2603:Choose Data Reconciliation Rule for First NameがGUIに表示される。調和ルールエディタは、ルールタイプ(Rule Type)2607及び説明(Description)2609が含まれる。例えば最終更新(Last Updated)のルールタイプは、対応する「Choose the last record or data element within the designated data set(指定されたデータセット内の最後のレコード又はデータ要素を選択する)」という説明を有する。ユーザが調和ルールエディタ2603のルールを更新した後、ユーザは、保存(Save)2611をクリックして調和ルールを保存することができる。
【0088】
図27は、いくつかの実施形態による、例示の属性に対するデータ調和ルールの編集後のコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。編集されたデータ調和ルールを保存した後、メッセージボックス2704を表示して、新しいデータ調和ルールのセットアップを示すことができる。また、詳細(Details)2707内のアクティブルール(Active Rule)2711の最終修正(Last Modified)2719も、新しいタイムスタンプで更新することができる。
【0089】
データスチュワードシップ
データスチュワードシップは、顧客との対話及びシステムインテリジェント推奨に基づいて、データの品質を改善するのを助けることができる。データ改善の要求を、優先順位によってソートすることができる。データスチュワードシップはまた、ユーザ又は管理者がマスターレコードを編集又は削除することを可能にする。例えば一般データ保護規則(GDPR:General Data Protection Regulation)のようなプライバシー法の遵守のために、消費者が自身の情報を削除したい場合、データスチュワードシップモジュールを使用して、システム内の消費者のレコードを削除することができる。また、データスチュワードシップは、ユーザが、プロファイルに対してクエリを実行し、プロファイル内のデータのソースを決定することも可能にする。
【0090】
図28は、いくつかの実施形態による、データスチュワードシップについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図28では、セットアップ2805の下のデータスチュワードシップ(Data Stewardship)タブをクリックした後、データスチュワードシップタブが強調表示され、情報ヘッダ2802がデータスチュワードシップ(Data Stewardship)に更新される。GUIの中央において、データスチュワードシップ2803は、要求キュー(Request Queue)2807及び検索(Search)2809を含むことができ、ここで、要求キュー2807は、関連性によってソートされた要求のリストを表示している。各要求は、優先度(Priority)2811、要求タイプ(Request Type)2813、要求者(Requestor)2815、名前(Name)2817、ステータス(Status)2819、要求日(Request Date)2821及び要求ID(Request ID)2823を含むことができる。優先度2811の列は、優先度レベルのテキスト説明に加えて、優先度レベルを示すためにゲージアイコン2825を含むこともできる。例えば要求ID:62428は、高優先度で要求タイプがPrivacy Delete(プライバシー削除)である。これは、2018年9月19日(09/18/2018)に要求された、顧客であるFarrah Nicholsに対して要求者であるAndy Wilsonからの新たな要求である。要求キュー2807内のPrivacy Delete(プライバシー削除)2827等の要求タイプをクリックすることにより、要求の更なる情報を提供することができる。
【0091】
図29は、いくつかの実施形態による、データスチュワードシップに対する例示の要求タイプの詳細についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図29に図示されるように、要求キュー(Request Queue)2907の最初の要求に対するプライバシー削除(Privacy Delete)2927というリクエストタイプをクリックした後、ポップアップ・メッセージボックス2929は、プライバシー削除の詳細を提供することができる。例えば
図29において、プライバシー削除(Privacy Delete)2929のメッセージボックスは、NTO North Americaという要求データソース(Request Data Source)2931及び「Farrah request her information be deleted except for orders(Farrahが注文以外の彼女の情報の削除を要求)」という要求者からのメモ(Note From Requestor)2935を含む。
【0092】
図30は、いくつかの実施形態による、データスチュワードシップに対する例示の要求の詳細についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図30の例では、
図28内の要求ID:27253が、
図28のプロファイルマージ2829についてクリックされると、Samantha Smith-Jones3003についてのプロファイルマージ要求がGUI内で開かれる。Samantha Smith-Jones3003の詳細情報は、Records、Request By、Requested From、Priority、Status及びNote from Requestorに提供される。例えばSamantha Smith-Jones3003は、Andy Wilsonによって、システム内の彼女の2つのプロファイルのために、Samの報酬レベルの2つのレコードを統合するように要求されている。各レコードは、ID3009、名前(Name)3011、電子メール(Email)3013、電話(Phone)3015及びアドレス(Address)3017の要求情報の下に表示される。ユーザは、これら2つのレコードの詳細を見て、レコードをマージ(Merge Records)3007をクリックすることによってレコードをマージすることができる。
【0093】
図31は、いくつかの実施形態による、データスチュワードシップの検索機能についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図31において、データスチュワードシップ3103のレコード検索機能は、
図28の検索2809タブをクリックすると、GUIに表示される。検索機能は、Name(名前)等のレコードを検索するためのドロップダウンメニュー3111及びテキスト入力のための検索ボックス3113を提供する。ユーザは、検索(Search)3115をクリックして、レコード検索を実行すうことができる。
【0094】
図32は、いくつかの実施形態による、データスチュワードシップの検索結果についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図32に図示されるように、名前(Name)3211のレコード検索のために検索ボックス3213内にSampleが入力されると、2つの検索結果が表示されている。これらの2つのレコードは、関連性によってソートされてGUIの検索ボックスの下に列挙される。各レコードは、ID3217、名前(Name)3219、電子メール(Email)3221、電話(Phone)3223及びアドレス(Address)3225を含む。ユーザは、レコードのIDをクリックしてレコードの更なる詳細を表示することができる。
【0095】
図33は、データスチュワードシップのための例示の顧客プロファイルについてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図33の例では、Sample Last3303の顧客プロファイルの詳細が、
図32のSample Lastの検索結果IDのクリックに応答して表示される。Customer360のID 3307、寄与レコード(Contributing Records)3309、寄与ソース(Contributing Sources)3311及び最終修正(Last Modified)3313が、Sample Last3303のために提供される。また、Customer Profile Sample Last3303の下に、属性(Attribute)3315、ソースレコード(Source Records)3317、変更履歴(Change History)3319もGUIに表示される。ソースレコードの各々は、データソース(Data Source)3321、ソースオブジェクト(Source Object)3323、レコードID(Record ID)3325、最後のトランザクション(Last Transaction)3327、名前(Name)3329、電子メール(Email)3331及び電話(Phone)3333を含む。例えばSample Lastの顧客プロファイルは、データソース:Brunello Commerceから寄与される。Brunello Commerceのソースオブジェクトプロファイルは、Sample Lastの顧客プロファイルに対し、名前:S.Last、電子メール:S.last@gmail.com、電話:789 654-3210を与える。
【0096】
図34は、いくつかの実施形態による、データソースとシステムとの間の接続についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。コマース・アーキテクチャのセットアッププロセスの終了後、GUIのホーム画面は、
図34のように、システムに接続されたデータソースを示すことになる。例えばデータソース3401は、サービスクラウド3403、コマースクラウド3407、セールスクラウド3415及びマーケティングクラウド3417を含み、これらはすべてシステム3411に接続されている。各クラウドの右下の数字は、サービスクラウドに対する数字3(3419で示される)のように、クラウド内のデータソースの数を示すことができる。3419で示される数字3は、3つのサービスクラウドデータソースが接続されていることを意味する。ユーザは、Salesforceデータ3409をクリックすることによって、Salesforceから更なるデータソースを、他のデータ3413をクリックすることによって、第三者からの更なるデータソースを追加することができる。GUIの右側において、接続されたデータの分析(Analytics)3421は、入力顧客レコード(Input Consumer Records)3423及び固有の顧客レコード(Unique Consumer Records)3425を提供する。例えば
図34において、入力顧客レコードは28.3Mであり、固有の顧客レコードは7.1Mである。また、異なるレコード及び異なるクラウドに対する凡例3427とともに、各データソースについてのTotal Qualified Records及びUnique Recordsがチャート3429内に示されている。
【0097】
第三者データソース
第三者データソースは、企業資源計画(ERP:Enterprise Resource Planning)システム等のように第三者に属するデータベース及びシステムである。例えばCrocsのような顧客は、イベントデータ分析のようなサービスを提供するため又は消費者のためにマーケティング・メールを生成するため、本明細書の実施形態によって使用することができるデータを有する。従来、顧客は、第三者のデータソースと接続するために、システム固有のアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を使用し、固有のコードを使用しなければならなかった。本明細書に提示される実施形態は、ユーザ又は管理者としての顧客が、別個のAPI及びコードの使用を差し控えることを可能にし、複数の異なる切断されたシステムを横断するクエリのための、単一の統合されたポイント・アンド・クリックAPIを提供し、それにより、そのような変換に必要とされた時間及びコストを大幅に削減することができる。
【0098】
図35は、いくつかの実施形態による、例示の第三者データをシステムに接続するコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図35の例において、GUIは、ユーザが
図34の他のデータ3413をクリックした後に、MuleSoft3507を含むデータソース3501を提供する。また、MuleSoft3507をクリックすることにより、MuleSoft Anypoint Platformのメッセージボックス3509が引き出される。Anypoint Platformで作成されたAPIをシステムに接続し、顧客情報を更に充実させることができる。ユーザは、より多くのAPIと接続するために、Anypoint Platform3511をクリックするか、
図34に示すように、データソースのホームページに戻るために、戻る(Back)3503をクリックすることができる。
【0099】
図36は、いくつかの実施形態による、APIを介して例示の第三者データをシステムに追加する詳細についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図36において、Anypoint Platformをクリックした後に、Anypoint Exchangeプラットフォーム3603がGUIに表示される。ユーザは、ドロップダウンメニュー3607から任意のカテゴリのAPIを選択し、検索ボックス3609内でカスタマAPIを検索することができる。顧客APIには、例えばEmployee Profile Process API、Customer Membership API、Customer Onboarding Process APIが含まれる。ユーザは、API 3611の右上隅にある情報マーク3613をクリックすることによって、Customer Membership API3611に関する更なる情報を取得することができる。ポップアップ・メッセージボックス3617は、Customer Membership APIの基本的な機能を紹介しており、ユーザは、Learn More3619をクリックすることによって、更なる詳細を知ることができる。接続(Connect)3615をクリックした後、Customer Membership APIがシステムと接続される。
【0100】
図37は、いくつかの実施形態による、第三者データソースとAPIの接続についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。Customer Membership APIが接続された後、
図37のデータソース(Data Sources)3701は、Customer Membership API3709とMuleSoft3707の接続を更新する。ユーザは、更に追加(Add More)3711をクリックして第三者のAPIを更に追加するか、戻る(Back)をクリックして、Data Sourcesのホームページに戻ることができる。分析(Analytics)3721は、Input Consumer Records3723、Unique Consumer Records3725、Legend3727及びanalytics chart3729についても更新される。
【0101】
図38は、いくつかの実施形態による、システムと、第三者データソースを含むデータソースとの間の接続についてのコマース・アーキテクチャGUIスクリーンショットを示す。
図38に図示されるように、第三者データソースを追加した後、データソース3801は、サービスクラウド3803、コマースクラウド3807、セールスクラウド3815、マーケティングクラウド3817及びMuleSoft第三者データソース3821を含み、MuleSoft第三者データソース3821は、接続された第三者APIを示す数字1(3819)を有する。これらのデータソースは、システム3811に接続されている。ユーザは、Salesforceデータ3809をクリックすることによって更なるSalesforceデータソースを追加することができ、あるいは他のデータ3813をクリックすることによって更なる第三者データソースを追加することができる。
【0102】
コマース・アーキテクチャGUIフローチャート
図39は、いくつかの実施形態による、コマース・アーキテクチャGUIをセットアップするためのフローチャートの例を示す。方法3900は、ハードウェア(例えば回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば処理デバイス上で実行される命令)又はそれらの組合せを含み得る処理ロジックによって実行され得る。本明細書で提供される開示を実施するために必ずしもすべてのステップが必要とされるわけではないことを認識されたい。さらに、当業者によって理解されるように、ステップのいくつかは、同時に実行されてもよく、
図39に示されるものとは異なる順序で実行されてもよい。方法3900は
図1~
図38を参照して説明される。しかしながら、方法3900は、例示の実施形態に限定されない。
【0103】
3910において、コマース・アーキテクチャGUIが、第1及び第2データソースを追加するための第1及び第2ボタンを表示するために提供される。例えば
図1のGUIは、Salesforceデータソース又は第三者データソースを追加するために使用することができるSalesforceデータ101及び他のデータ102を含む。第1及び第2ボタンは、異なるSalesforceクラウド211、213、217又は219を参照することもできる。GUIは、従来のプログラムコードや様々なAPIの代わりに、データソースを追加するためのポイント・アンド・クリック・ユーザインタフェースを提供する。
【0104】
3920において、第1及び第2応答が、第1及び第2ボタン上でのクリックを通して受け取られる。
図7に図示されるように、Salesforceデータソースを追加した後、すべての認証済みデータソースがGUI内に列挙される。
【0105】
3930において、第1データスキーマ及び第2データスキーマのビューが、コマース・アーキテクチャGUIに提供される。例えば
図8~
図16は、左側に第1データスキーマとしてデータソース・スキーマ(Data Source Schema)を示し、右側に第2データスキーマとしてカノニカルデータモデル(Canonical Data Model)を示している。データソース・スキーマは、接続されたデータソースのすべてのデータを含む。また、カノニカルデータモデルは、接続されたデータソースのデータのマスターレコードとすることができる。
【0106】
3940において、第1データスキーマの少なくとも1つのオブジェクトが、第2データスキーマの少なくとも1つのオブジェクトにマッピングされる。例えば
図10において、第1データスキーマ:データソース・スキーマの第1オブジェクト:Birthdayは、第2データスキーマ:カノニカルデータモデルの第2オブジェクトであるDate of Birthにマッピングされる。
【0107】
3950において、第2データスキーマの第2オブジェクトの単一エンティティビューが、データ準備(Data Preparation)、マッチングルール(Matching Rules)、データ調和ルール(Data Reconciliation Rules)及び顧客更新ルール(Customer Update Rules)を通して提供される。
図16~
図27は、単一のエンティティビューのセットアップを示す。データ準備(Data Preparation)の間に、データ品質を向上させて、最良の顧客プロファイル統合を確実にすることができる。マッピングルールのうちの少なくとも1つをアクティブにすることによって、同じ顧客に関連する異なる顧客レコードを識別することができる。一部のデータソースにデフォルト値を追加することができる。また、1つの値しか持たない属性についてデータ調和ルールを構成することができる。調和ルールは、異なるデータソースから利用可能な複数の値が存在するとき、どの値を使用するかを決定する。
【0108】
コンピュータシステム実装
図40は、本明細書で提示される様々な実施形態を実装するために使用され得る例示のコンピュータシステムを図示している。
図1~
図38に図示される様々な実施形態は、
図40に図示されるコンピュータシステム4000のような1つ以上の周知のコンピュータシステムを使用して実装されてよい。1つ以上のコンピュータシステム4000を使用して、例えば本明細書で説明された実施形態のいずれか、並びにそれらの組合せ及び副次的組合せを実装してよい。
【0109】
コンピュータシステム4000は、プロセッサ4004のような1つ以上のプロセッサ(中央処理ユニット又はCPUとも呼ばれる)を含んでもよい。プロセッサ4004は、通信インフラストラクチャ又はバス4006に接続されてよい。
【0110】
コンピュータシステム4000はまた、モニタ、キーボード、ポインティングデバイス等のユーザ入力/出力デバイス4003も含んでよい。ユーザ入力/出力デバイス4003は、ユーザ入力/出力インタフェース4002を介して通信インフラストラクチャ4006と通信することができる。
【0111】
プロセッサ4004の1つ以上は、グラフィックス処理ユニット(CPU)であってもよい。一実施形態では、GPUは、数学的集約アプリケーションを処理するように設計された専用の電子回路であるプロセッサであってもよい。GPUは、コンピュータ・グラフィックス・アプリケーション、画像、ビデオ等に共通の数学的集約データのような、データの大きなブロックの並列処理に効率的な並列構造を有してもよい。
【0112】
コンピュータシステム4000はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)のようなメイン(又は一次)メモリ4008を含んでもよい。メインメモリ4008は、キャッシュの1つ以上のレベルを含んでもよい。メインメモリ4008は、その中に制御ロジック(すなわち、コンピュータソフトウェア)及び/又はデータを格納しておくことができる。
【0113】
コンピュータシステム4000はまた、1つ以上の二次ストレージデバイス又はメモリ4010も含んでよい。二次メモリ4010は、例えばハードディスクドライブ4012又は取り外し可能ストレージデバイス又はドライブ4014を含むことができる。取り外し可能ストレージドライブ4014は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光ストレージデバイス、テープバックアップデバイス又は任意の他のストレージデバイス/ドライブであってもよい。
【0114】
取り外し可能ストレージドライブ4014は、取り外し可能ストレージユニット4018と対話することができる。取り外し可能ストレージユニット4018は、その上にコンピュータソフトウェア(制御ロジック)又はデータを記憶した、コンピュータ使用可能又は読み取り可能なストレージデバイスを含んでもよい。取り外し可能ストレージユニット4018は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光ストレージディスク又は任意の他のコンピュータデータストレージデバイスであってよい。取り外し可能ストレージドライブ4014は、取り外し可能ストレージユニット4018との間で読み取り又は書き込みを行うことができる。
【0115】
二次メモリ4010は、コンピュータプログラムあるいは他の命令又はデータがコンピュータシステム4000によってアクセスされることを可能にする他の手段、デバイス、コンポーネント、機器又は他のアプローチを含んでもよい。そのような手段、デバイス、コンポーネント、機器又は他のアプローチは、例えば取り外し可能ストレージユニット4022及びインタフェース4020を含んでもよい。取り外し可能ストレージユニット4022及びインタフェース4020の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインタフェース(ビデオゲームデバイス内で見られるもの等)、取り外し可能メモリチップ(EPROM又はPROM等)及び関連ソケット、メモリスティック及びUSBポート、メモリカード及び関連メモリカードスロット又は他の取り外し可能ストレージユニット及び関連インタフェースを含んでもよい。
【0116】
コンピュータシステム4000は、通信又はネットワークインタフェース4024を更に含むことができる。通信インタフェース4024は、コンピュータシステム4000が、(参照番号4028によって個々に、かつ、集合的に参照される)外部デバイス、外部ネットワーク、外部エンティティ等の任意の組合せと通信して対話することを可能にし得る。例えば通信インタフェース4024は、コンピュータシステム4000が通信経路4026を介して外部又はリモートデバイス4028と通信することを可能にしてよい。通信経路4026は、有線又は無線(又はそれらの組合せ)であってもよく、LAN、WAN、インターネット等の任意の組合せを含んでもよい。制御ロジック又はデータは、通信経路4026を介してコンピュータシステム4000との間で送信されてよい。
【0117】
コンピュータシステム4000は、いくつかの非限定的な例を挙げると、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、デスクトップ・ワークステーション、ラップトップ又はノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートフォン、スマート・ウォッチ又は他のウェアラブル、アプライアンス、モノのインターネット(Internet-of-Things)の一部又は組み込みシステム、あるいはそれらの任意の組合せのいずれかとすることもできる。
【0118】
コンピュータシステム4000は、任意の配信パラダイムを通して任意のアプリケーション又はデータにアクセスするかホストする、クライアント又はサーバであってよく、限定ではないが:リモート又は分散クラウド・コンピューティング・ソリューション;ローカル又はオンプレミス(on-premises)ソフトウェア(「オンプレミス」クラウド・ベースのソリューション);「アズ・ア・サービス(as a service)」モデル(例えばコンテンツ・アズ・ア・サービス(CaaS)、デジタルコンテンツ・アズ・ア・サービス(DCaaS)、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)、管理ソフトウェア・アズ・ア・サービス(MSaaS)、プラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaaS)、デスクトップ・アズ・ア・サービス(DaaS)、フレームワーク(FaaS)、バックエンド・アズ・ア・サービス(BaaS)、モバイルバックエンド・アズ・ア・サービス(MBaaS)、インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS);又は上記の例又は他のサービス又は配信パラダイムの任意の組合せを含むハイブリッド・モデルを含む。
【0119】
コンピュータシステム4000における任意の適用可能なデータ構造、ファイル・フォーマット及びスキーマは、JavaScript(登録商標) Object Notification(JSON)、XML(Extensible Markup Language)、YAML(Yet Another Markup Language)、XHTML(Extensible Hypertext Markup Language)、WML(Wireless Markup Language)、MessagePack、XUL(XML User Interface Language)又は任意の他の機能的に類似した表現を単独で又は組合せで含むが、これらに限定されない規格から導出されてよい。あるいは、専用のデータ構造、フォーマット又はスキーマが排他的に、あるいは既知の又はオープンな規格との組合せで使用されてもよい。
【0120】
いくつかの実施形態において、その上に記憶された制御ロジック(ソフトウェア)を有する、有形の非一時的なコンピュータ使用可能又は読取可能な媒体を含む、有形の非一時的な装置又は製品は、本明細書において、コンピュータプログラム製品又はプログラムストレージデバイスと称されることもある。これは、コンピュータシステム4000、メインメモリ4008、二次メモリ4010及び取り外し可能ストレージユニット4018及び4022、並びに上記のいずれかの組合せを具体化する有形の製品が含まれるが、これらに限定されない。そのような制御ロジックは、1つ以上のデータ処理デバイス(コンピュータシステム4000等)によって実行されるとき、本明細書で記載されるように、そのようなデータ処理デバイスを動作させることができる。
【0121】
本開示に含まれる教示に基づいて、
図40に示されるもの以外のデータ処理デバイス、コンピュータシステム又はコンピュータ・アーキテクチャを用いて、本開示の実施形態をどのように作製し、使用するかは、当業者に明らかであろう。特に、実施形態は、本明細書に記載されているもの以外のソフトウェア、ハードウェア及び/又はオペレーティングシステムの実装で動作することができる。
【0122】
結論
詳細な説明のセクションは、他のセクションではなく、クレームを解釈するために使用されるように意図されていることが理解されよう。他のセクションは、本発明者によって考慮される、すべてではないが1つ以上の例示の実施形態を説明することができ、したがって、本開示又は添付の特許請求の範囲をいかなるようにも限定するようには意図されていない。
【0123】
本開示は、例示の分野及び用途の例示の実施形態を記載しているが、本開示はそれに限定されないことを理解されたい。他の実施形態及びそれに対する修正が可能であり、本開示の範囲及び精神内にある。例えば本段落の一般性を制限することなく、実施形態は、図面に図示されるか、本明細書で説明されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はエンティティに限定されない。さらに、実施形態(本明細書で明示的に説明されているか否かにかかわらず)は、本明細書で説明される実施例を超える分野及び用途に対して有意な有用性を有する。
【0124】
本明細書では、特定の機能の実施及びそれらの関係を例示する機能的構築ブロックを用いて、実施形態を説明した。これらの機能的構成要素の境界は、説明の便宜上、本明細書中で任意に定義されている。特定の機能と関係(又はその均等物)が適切に実施される限り、別の境界を定義することができる。また、代替の実施形態は、本明細書で説明されるものとは異なる順序を使用して、機能ブロック、ステップ、動作、方法等を実行することができる。
【0125】
本明細書において、「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示の実施形態」又は類似のフレーズへの言及は、説明された実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含むことができるが、すべての実施形態が必ずしも特定の特徴、構造又は特性を含まない可能性があることを示す。そのようなフレーズは、必ずしも同一の実施形態を指していない。さらに、特定の特徴、構造又は特性がある実施形態に関連して説明されるとき、このような特徴、構造又は特性を、本明細書に明示的に記載又は説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に組み込むことは当業者の知識の範囲内であろう。さらに、いくつかの実施形態は、「結合された(coupled)」及び「接続された(connected)」という表現をそれらの派生語とともに使用して説明される可能性がある。これらの用語は、必ずしも互いに同義語として意図されているわけではない。例えばいくつかの実施形態は、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的又は電気的に接触していることを示すために、「接続された」又は「結合された」という用語を使用して説明されることができる。しかしながら、用語「結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、依然として相互に協働又は相互作用していることも意味する可能性がある。
【0126】
本開示の広さ及び範囲は、上述の例示の実施形態のいずれによっても制限されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。