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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-22
(45)【発行日】2023-12-01
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20231124BHJP
   H01L 21/68 20060101ALI20231124BHJP
   H01L 21/027 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
H01L21/68 A
H01L21/68 G
H01L21/30 562
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019198919
(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公開番号】P2021072387
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-06-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100093056
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100142930
【弁理士】
【氏名又は名称】戸高 弘幸
(74)【代理人】
【識別番号】100175020
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 知彦
(74)【代理人】
【識別番号】100180596
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 要
(74)【代理人】
【識別番号】100195349
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 信喜
(72)【発明者】
【氏名】▲桑▼原 丈二
【審査官】鈴木 孝章
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-087931(JP,A)
【文献】特表2013-516327(JP,A)
【文献】特開2014-138120(JP,A)
【文献】特開平11-087462(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
H01L 21/68
H01L 21/027
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に処理を行う基板処理装置において、
基板を収納するキャリアを載置するキャリア載置部を備え、キャリア載置部のキャリアから基板を取り出し、キャリア載置部のキャリアへ基板を収納するインデクサロボットを備えたインデクサブロックと、
基板に対して処理を行う処理ユニットを複数個備え、前記インデクサブロック及び前記各処理ユニットの間で基板を受け渡すセンターロボットを備えた処理ブロックと、
前記各処理ユニットの処理種別を表す種別情報と、前記処理ブロック内における前記各処理ユニットが取り付けられた位置を表す位置情報とを少なくとも含む機器情報を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記機器情報を読み取った際の、前記処理ブロック内における前記読み取り手段の位置を検出位置情報として出力する出力手段と、
ユーザの仕様に応じた前記機器情報に相当するユーザ仕様情報を記憶する記憶部と、
前記読み取り手段からの前記機器情報と、前記出力手段からの前記検出位置情報とを比較して、前記機器情報の位置情報と前記検出位置情報とが一致しているか否か、及び、前記読み取り手段からの前記機器情報と、前記記憶部のユーザ仕様情報とを比較して、一致しているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果が不一致である場合には警報を報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記機器情報は、前記各処理ユニットの前記センターロボット側に貼付されたラベルに記載されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の基板処理装置において、
前記機器情報は、文字列で構成されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記読み取り手段は、前記センターロボットに取り付けられていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の基板処理装置において、
前記センターロボットは、前記各処理ユニットに進退可能であって、基板を保持するアームを備えているとともに、前記アームの上部に配置され、前記アームにおける基板の位置を検出するセンサが取り付けられた枠体を備え、
前記読み取り手段は、前記枠体における前記アームの先端側に取り付けられていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記読み取り手段は、前記機器情報を画像化する撮影手段であることを特徴とする基板処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記記憶部は、ネットワークを介してサーバから前記ユーザ仕様情報を記憶されることを特徴とする基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハ、液晶表示器や有機EL(Electroluminescence)表示装置用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などの基板(以下、単に基板と称する)に対して、基板に対して処理を行う基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の装置として、インデクサブロックと、処理ブロックと、インターフェイスブロックと、露光装置とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
インデクサブロックは、処理前の基板が収納されたキャリアが載置されたり、処理後の基板を収納する空のキャリアが載置されたりする4個のキャリア載置部を備えている。また、インデクサブロックは、キャリア載置部に載置されたキャリアから基板を取り出したり、キャリア載置部に載置された空のキャリアに基板を収容したりする受け渡しアームを備えた2台のインデクサロボットがキャリア載置部に対向する位置に配置されている。2台のインデクサロボットの間には、処理ブロックとの間で基板を受け渡すためのパス部が配置されている。
【0004】
処理ブロックは、6階層のブロックで構成されている。処理ブロックは、基板に対してフォトレジスト液を塗布する塗布ユニットや現像処理を行う現像ユニットなどの液処理ユニット、基板を加熱する加熱ユニットなどの処理ユニットを各階層に備えている。各階層は、平面視における中央にセンターロボットを備え、そのアームの搬送経路の一方側に液処理ユニットを備え、他方側に加熱ユニットなどの処理ユニットを備えている。
【0005】
インターフェイスブロックは、処理ブロックと露光装置との間における基板の搬送を受け持つ。
【0006】
上述した処理ブロックは、基板処理装置のユーザの要望により構成が異なるのが一般的である。つまり、基板処理装置をどのような処理に用いるかや所望するスループットなどにより、処理ブロックに組み込まれる処理ユニットの種類や数、処理ブロックにおける処理ユニットの組み込み位置などが異なっているのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2013-69117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置では、処理ブロックがユーザの仕様どおりに組み立てられているか否かを確認するために、ユーザの仕様書と、処理ブロックに組み込まれた各処理ユニットの種類と位置などとを作業者が目視で比較している。そのため、ユーザが所望するとおりに構成されていることの確認が非常に煩雑であるという問題がある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ユーザが所望する仕様どおりに構成されているかの確認を容易にできる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に処理を行う基板処理装置において、基板を収納するキャリアを載置するキャリア載置部を備え、キャリア載置部のキャリアから基板を取り出し、キャリア載置部のキャリアへ基板を収納するインデクサロボットを備えたインデクサブロックと、基板に対して処理を行う処理ユニットを複数個備え、前記インデクサブロック及び前記各処理ユニットの間で基板を受け渡すセンターロボットを備えた処理ブロックと、前記各処理ユニットの処理種別を表す種別情報と、前記処理ブロック内における前記各処理ユニットが取り付けられた位置を表す位置情報とを少なくとも含む機器情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段が前記機器情報を読み取った際の、前記処理ブロック内における前記読み取り手段の位置を検出位置情報として出力する出力手段と、ユーザの仕様に応じた前記機器情報に相当するユーザ仕様情報を記憶する記憶部と、前記読み取り手段からの前記機器情報と、前記出力手段からの前記検出位置情報とを比較して、前記機器情報の位置情報と前記検出位置情報とが一致しているか否か、及び、前記読み取り手段からの前記機器情報と、前記記憶部のユーザ仕様情報とを比較して、一致しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果が不一致である場合には警報を報知する報知手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、判別手段は、読み取り手段からの機器情報と、出力手段からの検出位置情報とを比較して、機器情報の位置情報と検出位置情報とが一致しているか否か、及び、読み取り手段からの機器情報と、記憶部のユーザ仕様情報とを比較して、一致しているか否かを判別する。その結果が不一致である場合には、報知手段が警報を報知する。したがって、報知手段による警報の有無により構成の正誤を確認できるので、ユーザが所望する仕様どおりに構成されているか否かの確認を容易にできる。
【0012】
また、本発明において、前記機器情報は、前記各処理ユニットの前記センターロボット側に貼付されたラベルに記載されていることが好ましい(請求項2)。
【0013】
種別情報及び位置情報を含む機器情報を記載されたラベルが、各処理ユニットのセンターロボット側に貼付されているので、ラベル側には空間が存在する。したがって、読み取り手段で各処理ユニットに貼付されたラベルの機器情報を容易に読み取ることができる。
【0014】
また、本発明において、前記機器情報は、文字列で構成されていることが好ましい(請求項3)。
【0015】
機器情報が文字列で構成されているので、文字列以外の画像などで機器情報を構成した場合に比較して、変換処理を少なくできる。したがって、情報処理の負荷を軽減できる。また、作業者による目視による確認も追加的に行うことが容易にできる。
【0016】
また、本発明において、前記読み取り手段は、前記センターロボットに取り付けられていることが好ましい(請求項4)。
【0017】
処理ブロックのセンターロボットに読み取り手段を取り付けているので、センターロボットを移動させることにより、処理ブロックの全処理ユニットの機器情報を読み取ることができる。
【0018】
また、本発明において、前記センターロボットは、前記各処理ユニットに進退可能であって、基板を保持するアームを備えているとともに、前記アームの上部に配置され、前記アームにおける基板の位置を検出するセンサが取り付けられた枠体を備え、前記読み取り手段は、前記枠体における前記アームの先端側に取り付けられていることが好ましい(請求項5)。
【0019】
センターロボットには、そのアームにおける基板の位置を検出するセンサが取り付けられた枠体を備えているものがある。この枠体を利用するので、読み取り手段のためだけの取付構造を設ける必要がなく、装置コストを抑制できる。また、この枠体の先端側が各処理ユニットに最も近づくので、機器情報を精度良く読み取ることができる。
【0020】
また、本発明において、前記読み取り手段は、前記機器情報を画像化する撮影手段であることが好ましい(請求項6)。
【0021】
撮影手段により機器情報を画像化して読み取るので、画像処理により確実に機器情報を読み取ることができる。
【0022】
また、本発明において、前記記憶部は、ネットワークを介してサーバから前記ユーザ仕様情報を記憶されることが好ましい(請求項7)。
【0023】
サーバからユーザ仕様情報を記憶部に記憶するので、異なる基板処理装置のユーザ仕様情報が誤って記憶されることがない。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る基板処理装置によれば、判別手段は、読み取り手段からの機器情報と、出力手段からの検出位置情報とを比較して、機器情報の位置情報と検出位置情報とが一致しているか否か、及び、読み取り手段からの機器情報と、記憶部のユーザ仕様情報とを比較して、一致しているか否かを判別する。その結果が不一致である場合には、報知手段が警報を報知する。したがって、報知手段による警報の有無により構成の正誤を確認できるので、ユーザの仕様どおりに構成されているか否かの確認を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施例に係る基板処理装置の全体構成を示す斜視図である。
図2】基板処理装置をブロックごとに分解した状態を示す分解斜視図である。
図3】基板処理装置の平面図であり、処理ブロックの上段における上層を示す図である。
図4】基板処理装置の側面図である。
図5】機器構成を確認するための構成の要部を示すブロック図である。
図6】機器構成を確認する動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
【0027】
図1は、実施例に係る基板処理装置の全体構成を示す斜視図であり、図2は、基板処理装置をブロックごとに分解した状態を示す分解斜視図であり、図3は、基板処理装置の平面図であり、処理ブロックの上段における上層を示す図であり、図4は、基板処理装置の側面図である。
【0028】
本実施例に係る基板処理装置1は、例えば、基板Wにフォトレジスト膜を形成するための塗布処理と、塗布処理の前後において基板Wを加熱あるいは冷却する熱処理とを実施することができる装置である。
【0029】
この基板処理装置1は、インデクサブロック3と、パス部5を備えた処理ブロック7と、搬送ブロック9と、ユーティリティブロック11とを備えている。この基板処理装置1は、ネットワークによってホストコンピュータHCと接続されている。
【0030】
なお、上述したホストコンピュータHCが本発明における「サーバ」に相当する。
【0031】
インデクサブロック3は、処理対象である基板Wを処理ブロック7との間で受け渡す。処理ブロック7は、インデクサブロック3側にパス部5を備えている。パス部5は、単に基板Wを載置されるだけで、処理が行われるものではない。搬送ブロック9は、パス部5と処理ブロック7との間や、処理ブロック7内における基板Wの搬送を行う。処理ブロック7は、例えば、基板Wを熱処理する熱処理ユニットBUと、基板Wにフォトレジスト液を供給してフォトレジスト膜を形成する塗布処理ユニットや、露光されたフォトレジスト膜に現像液などを供給して現像処理を行う現像処理ユニットなどのスピンユニットSUとを備えている。ユーティリティブロック11は、処理ブロック7に薬液や純水などの処理液や、窒素ガスや空気などの気体を供給する構成などを備えている。
【0032】
基板処理装置1は、インデクサブロック3と、処理ブロック7(パス部5及び搬送ブロック9)と、ユーティリティブロック11とがこの順番で並ぶように配置されている。
【0033】
以下の説明においては、インデクサブロック3と、処理ブロック7(パス部5及び搬送ブロック9)と、ユーティリティブロック11とが並ぶ方向を「前後方向X」(水平方向)とする。特に、ユーティリティブロック11からインデクサブロック3へ向かう方向を「前方XF」とし、前方XF方向の反対方向を「後方XB」とする。前後方向Xと水平方向で直交する方向を「幅方向Y」とする。さらに、インデクサブロック3の正面から見た場合に、幅方向Yの一方向を適宜に「右方YR」とし、右方YRの反対の他方向を「左方YL」とする。また、垂直な方向を「上下方向Z」(高さ方向、垂直方向)とする。なお、単に「側方」や「横方向」などと記載するときは、前後方向X及び幅方向Yのいずれにも限定されない。
【0034】
インデクサブロック3は、キャリア載置部13と、搬送スペースAIDと、インデクサロボットTIDとを備えている。本実施例における基板処理装置1は、例えば、4個のキャリア載置部13を備えている。具体的には、幅方向Yに4個のキャリア載置部13を備えている。各キャリア載置部13は、キャリアCが載置される。キャリアCは、複数枚(例えば、25枚)の基板Wを積層して収納するものであり、各キャリア載置部13は、例えば、図示しないOHT(Overhead Hoist Transport:天井走行無人搬送車とも呼ばれる)との間でキャリアCの受け渡しを行う。OHTは、クリーンルームの天井を利用してキャリアCを搬送する。キャリアCとしては、例えば、FOUP(Front Opening Unified Pod)が挙げられる。
【0035】
搬送スペースAIDは、キャリア載置部13の後方XBに配置されている。搬送スペースAIDには、インデクサロボットTIDが配置されている。インデクサロボットTIDは、キャリアCとの間で基板Wを受け渡すとともに、反転ブロック5との間で基板Wを受け渡す。インデクサロボットTIDは、1台だけが搬送スペースAIDに配置されている。
【0036】
図3及び図4に示すように、インデクサロボットTIDは、ガイドレール15と、基台部17と、多関節アーム19と、ハンド21とを備えている。ガイドレール15は、上下方向Zに長手方向を配置されており、図示しない駆動部による駆動に伴って基台部17が昇降するが、その際に基台部17を上下方向Zに案内する。ガイドレール15は、前後方向X及び幅方向Yにおける位置が固定されている。多関節アーム19は、3個の回転軸を備え、ハンド21が前後方向X及び幅方向Yに自在に移動可能に構成されている。ハンド21は、基台部17がガイドレール15に沿って昇降することにより、上下方向Zに移動可能に構成されている。このように構成されたインデクサロボットTIDは、多関節アーム19によって、4個のキャリアCと、パス部5に対してアクセス可能になっている。
【0037】
パス部5は、図3に示すように、処理ブロック7におけるインデクサブロック3側で処理ブロック7に対して一体的に取り付けられている。パス部5は、例えば、基板Wの下面に当接して基板Wを水平姿勢で支持するための3本の支持ピン5aを備えている。これらの支持ピン5aは、多段に配置されている。パス部5は、図4に示すように、上段パス部33と、下段パス部35とを備えている。
【0038】
各処理ブロック7は、例えば、上段Tと下段Bとにそれぞれ二層の処理ユニットPUを備えている。また、各処理ブロック7は、前後方向Xに2個の処理ユニットPUを備えている。つまり、1つの処理ブロック7は、8台の処理ユニットPUを備え、2つの処理ブロック7の全体で16台の処理ユニットPUを備えている。
【0039】
なお、以下の説明においては、各処理ユニットPUを区別する必要がある場合には、図2に示すように、左方YLで前方XFの処理ユニットPUの下から上に向かって配置されている4台の処理ユニットPUをそれぞれ処理ユニットPU11~PU14とし、右方YRで前方XFの処理ユニットPUの下から上に向かって配置されている4台の処理ユニットPUをそれぞれ処理ユニットPU21~PU24とし、左方YLで後方XBの処理ユニットPUの下から上に向かって配置されている4台の処理ユニットPUをそれぞれ処理ユニットPU31~PU34とし、右方YRで後方XBの処理ユニットPUの下から上に向かって配置されている4台の処理ユニットPUをそれぞれ処理ユニットPU41~PU44とする。
【0040】
また、左方YLで前方XFの4台の処理ユニットPU11~PU14をタワーユニットTW1と称し、右方YRで前方XFの4台の処理ユニットPU21~PU24をタワーユニットTW2と称し、左方YLで後方XBの4台の処理ユニットPU31~PU34をタワーユニットTW3と称し、右方YRで後方XBの4台の処理ユニットPU41~PU44をタワーユニットTW4と称する。
【0041】
タワーTW1,TW3からなる左方YLの処理ブロック7は、例えば、図3に示すように、合わせて8個の熱処理ユニットBUを備えている。熱処理ユニットBUは、基板Wの直径より大なる直径の熱処理プレート49を備えている。熱処理プレート49は、熱処理に応じた処理温度に加熱されていたり、処理温度に冷却されていたりする。8個の熱処理ユニットBUは、ユーザの要望により全てが同じ仕様であったり、それぞれが異なる仕様であったり、8個のうちの数台が同じであり残りが異なる仕様であったりする。
【0042】
タワーTW2,TW4からなる右方RLの処理ブロック7は、例えば、図3に示すように、合わせて8個のスピンユニットSUを備えている。つまり、処理ブロック7は、平面視において、搬送ブロック9を挟んで対向した位置に熱処理ユニットBUとスピンユニットSUを備えている。スピンユニットSUは、例えば、吸引チャック51と、ガード53と、ノズル55とを備えている。吸引チャック51は、基板Wの下面の中心付近を真空吸引によって吸着する。吸引チャック51は、図示しない電動モータによって回転駆動され、これにより基板Wを水平面内で回転駆動する。ガード53は、吸引チャック51の周囲を囲うように配置されており、ノズル55から基板Wに供給されたフォトレジスト液や現像液が周囲に飛散するのを防止する。ここでは、ノズル55からフォトレジスト液が供給されるスピンユニットSUを塗布処理ユニットCUとし、ノズル55から現像液が共有されるスピンユニットSUを現像処理ユニットDUと称する。
【0043】
図4に示すように、搬送ブロック9は、上段Tと下段Bに対応する位置にそれぞれセンターロボットCR1,CR2が配置されている。搬送ブロック9は、上段Tと下段Bとの境界位置に仕切り板などは配置されておらず、上段Tから下段Bへ装置内のダウンフローが流通可能である。
【0044】
センターロボットCR1は、パス部5における上段パス部33と、上段Tにおける各処理ユニットPUとの間、及び、上段Tにおける各処理ユニットPUの間において基板Wの搬送を行う。また、センターロボットCR2は、パス部5における下段パス部35と、下段Bにおける各処理ユニットPUとの間、及び、下段Bにおける各処理ユニットPUの間で基板Wの搬送を行う。
【0045】
センターロボットCR1とセンターロボットCR2とは同じ構成であるので、ここではセンターロボットCR1を例にとって説明する。
【0046】
センターロボットCR1は、固定枠63と、可動枠65と、基台部67と、旋回ベース69と、アーム71と、センサ枠73とを備えている。固定枠63は、上段Tにおける全処理ユニットPUに及ぶ開口を備えている。可動枠65は、固定枠63内に前後方向Xに移動可能に取り付けられている。基台部67は、可動枠65を構成する4枠のうちの下枠に取り付けられている。基台部67の上部には、旋回ベース69が搭載され、基台部67に対して旋回ベース69が水平面内で旋回可能に構成されている。旋回ベース69の上部には、アーム71が旋回ベース69に対して進退可能に搭載されている。アーム71は、アーム本体71aの上部にアーム本体71bが重ねて配置されている。アーム71は、旋回ベース69に重なった第1の位置と、旋回ベース69から突出した第2の位置とにわたって進退可能に構成されている。この構成により、センターロボットCR1は、例えば、処理ユニットPUに対するアクセスの際に、旋回ベース69を処理ユニットPUに向けた状態で、処理ユニットPUで処理済みの基板Wをアーム本体71aで受け取るとともに、アーム本体71bで支持した未処理の基板Wを処理ユニットPUに渡すことが可能となっている。
【0047】
旋回ベース69は、センサ枠73が取り付けられている。センサ枠73は、アーム71の上部でアーム71にほぼ平行に延出された枠体75を備えている。枠体75は、その下面に図示しない複数個のセンサが取り付けられており、これらのセンサによって基板Wの外周縁を検出する。これらのセンサで検出された外周縁の位置に基づいて、アーム71に保持された基板Wの中心位置が求められるようになっている。これにより、基板Wがアーム71にて位置ずれした状態で保持されていたとしても、処理ユニットPUにおける載置位置の中心に基板Wを搬送可能になっている。
【0048】
枠体75のうち、アーム71の先端側にあたる側面にはカメラ77が取り付けられている。カメラ77は、視野内を画像化し、そのデータを出力する。カメラ77は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサで構成されている。センサ枠73は、旋回ベース69の上部に固定されており、旋回ベース69が基台部67に対して旋回するのに伴ってセンサ枠73も旋回する。したがって、カメラ77は、搬送ブロック9の両側に配置されている各処理ブロック7の搬送ブロック9側の側面を視野に入れることができる。このように、センターロボットCR1,CR2にカメラ77を取り付けているので、センターロボットCR1,CR2を移動させることにより、処理ブロック7の全処理ユニットPUの機器情報を読み取ることができる。
【0049】
センターロボットCR1,CR2には、そのアームにおける基板Wの位置を検出するセンサが取り付けられた枠体75を利用するので、カメラ77のためだけの取付構造を設ける必要がなく、装置コストを抑制できる。また、この枠体75の先端側が各処理ユニットPUに最も近づくので、機器情報を精度良く読み取ることができる。カメラ77により機器情報を画像化して読み取るので、画像処理により確実に機器情報を読み取ることができる。
【0050】
なお、上述したカメラ77が本発明における「読み取り手段」及び「撮影手段」に相当する。
【0051】
図2図4に示すように、処理ブロック7を構成する複数個の処理ユニットPUは、その搬送ブロック9側にラベル81が貼付されている。このラベル81は、処理ユニットPUごとに所定の位置に貼付されている。この例では、処理ユニットPUを搬送ブロック9側から見て、側面の右下にラベル81が貼付されている
【0052】
ラベル81には、機器情報が記載されている。より具体的には、この機器情報は、例えば、人が読むことができる文字列で記載されている。機器情報は、各処理ユニットPUの処理種別を表す種別情報と、処理ブロック7内における各処理ユニットPUが取り付けられた位置を表す位置情報とを少なくとも含むものである。本実施例では、例えば、ブロック番号/上段Tまたは下段Bの区別/処理ユニットPUの種類と、その処理ユニットPUの処理ブロック7内における配置位置(取り付けられた位置)で機器情報が構成されている。
【0053】
ここで、ブロック番号は、例えば、基板処理装置1における前方XFから後方XBへのブロックの並び順を数字で表したものである。つまり、インデクサブロック3のブロック番号が1であり、処理ブロック7のブロック番号が2であり、ユーティリティブロック11のブロック番号が3である。上段Tまたは下段Bの区別は、例えば、その符号どおりに、上段TがTであり、下段BがBである。処理ユニットPUの種類は、例えば、熱処理ユニットBUがBであり、スピンユニットSUがSである。スピンユニットSUのなかでも、区別する必要がある場合には、塗布処理ユニットCUがCであり、現像処理ユニットDUがDである。
【0054】
処理ユニットPUの処理ブロック7内における配置位置は、例えば、基板処理装置1を正面から見て、左側の手前の位置(タワーユニットTW1)の下段Bの下から上に向かって11,12,……とする。同様に、左側の手前の位置(タワーユニットTW1)の上段Tの下から上に向かって11,12,……とする。また、基板処理装置1を正面から見て、右側の手前の位置(タワーユニットTW2)の下段の下から上に向かって11,12,……とする。同様に、右側の手前の位置(タワーユニットTW2)の上段Tの下から上に向かって11,12,……とする。さらに、基板処理装置1を正面から見て、左側の奥側の位置(タワーユニットTW3)の下段Bの下から上に向かって11,12,……とし、同様に、その上段Tの下から上に向かって11,12,……とする。また、基板処理装置1を正面から見て、右側の奥側の位置(タワーユニットTW4)の下段Bの下から上に向かって11,12,……とし、同様に、その上段Tの下から上に向かって11,12,……とする。
【0055】
このような配置位置の表し方により、各処理ユニットPU11~14,21~24,31~34,41~44の位置を表記すると、例えば、次のようになる。なお、xは、上述したB、S、Cなどの処理ユニットPUの種類を表す。
【0056】
タワーユニットTW1
処理ユニットPU14:B2/T/x12
処理ユニットPU13:B2/T/x11
処理ユニットPU12:B2/B/x12
処理ユニットPU11:B2/B/x11
【0057】
タワーユニットTW2
処理ユニットPU24:B2/T/x22
処理ユニットPU23:B2/T/x21
処理ユニットPU22:B2/B/x22
処理ユニットPU21:B2/B/x21
【0058】
タワーユニットTW3
処理ユニットPU34:B2/T/x32
処理ユニットPU33:B2/T/x31
処理ユニットPU32:B2/B/x32
処理ユニットPU31:B2/B/x31
【0059】
タワーユニットTW4
処理ユニットPU44:B2/T/x42
処理ユニットPU43:B2/T/x41
処理ユニットPU42:B2/B/x42
処理ユニットPU41:B2/B/x41
【0060】
ここで、図1及び図5を参照する。なお、図5は、機器構成を確認するための構成の要部を示すブロック図である。
【0061】
基板処理装置1は、例えば、右方RLの側面に制御部85を備えている。この制御部85は、ホストコンピュータHCとネットワークで接続されている。制御部85は、CPUやメモリなどで構成されている。具体的には、制御部85は、ユーザ仕様情報記憶部87と、判別部89と、報知部91と、情報認識部93と、読み取り機器情報記憶部95とを備えている。制御部85には、カメラ77と、アーム制御部97と、入力部99とが接続されている。
【0062】
カメラ77は、視野内の画像情報を情報認識部93に出力する。アーム制御部97は、制御部85からの機器情報を読み取るためのスキャン開始の指示などに基づいて、センターロボットCR1,CR2を各処理ユニットPUのラベル81の貼付位置に移動させる。その際には、カメラ77が各ラベル81の撮影を行う。アーム制御部97は、カメラ77でラベル81を撮影した際の処理ブロック7内における位置情報を検出位置情報として出力する。検出位置情報は、例えば、上述したように、処理ブロック7内における上段Tまたは下段B及びこれに続く11,12,……の配置位置に相当する。入力部99は、装置のオペレータによって各種の指示が可能なキーボードやポインティングデバイス、データ入力部などで構成され、基板Wを処理するレシピを指示したり、処理の開始を指示したり、後述するユーザ仕様情報を制御部85に与えるたりするために用いられる。
【0063】
ユーザ仕様情報記憶部87は、ネットワークを介して、あるいは、入力部99を介して、ユーザ仕様情報を記憶される。ユーザ仕様情報は、基板処理装置1を発注した注文主、あるいは、基板処理装置1を使用して製造を行う者をユーザとし、そのユーザが所望する処理ブロック7内における構成を示す情報である。具体的には、ユーザ仕様情報は、処理ブロック7内における各処理ユニットPUの処理種別(熱処理、塗布処理、現像処理など)を表す種別情報と、これらの各処理ユニットPUが取り付けられた処理ブロック7内における位置を表す位置情報とを少なくとも含むものである。なお、ユーザ仕様情報には、処理種別や位置情報に加えて、処理速度を表すスループット情報などの処理ユニットPUの処理能力に関する情報を加えてもよい。ユーザ仕様情報は、ホストコンピュータHCからユーザ仕様情報記憶部87に記憶されるので、異なる基板処理装置1のユーザ仕様情報が誤って記憶されることがない。なお、上述したユーザ仕様情報としては、例えば、基板処理装置1の製造業者(売り手側)が予め用意している処理ブロック7内における標準的な構成や、推奨されている構成を示す情報の場合もある。
【0064】
情報認識部93は、カメラ77から画像情報を与えられる。情報認識部93は、画像情報に基づいてラベル81の機器情報を認識する。具体的には、例えば、ラベル81に記載された機器情報が文字列であれば、文字認識処理を行ってラベル81からの機器情報を取得する。
【0065】
読み取り機器情報記憶部95は、情報認識部93で取得された機器情報を処理ユニットPUごとに記憶する。また、読み取り機器情報記憶部95は、アーム制御部97から出力された、カメラ77でラベル81を撮影した際の処理ブロック7内における位置情報を検出位置情報として与えられる。読み取り機器情報記憶部95は、処理ユニットPUから読み取った機器情報と、そのときの検出位置情報とを対応づけて記憶する。
【0066】
判別部89は、読み取り機器情報記憶部95から機器情報と検出位置情報とを与えられ、所定の判断を行う。具体的には、判別部89は、読み取り機器情報記憶部95からの機器情報と、対応する検出位置情報とを比較する。そして、機器情報における配置位置と、検出位置情報とが一致しているか否かを判断する。また、判別部89は、読み取り機器情報記憶部95からの機器情報と、ユーザ仕様情報記憶部87のユーザ仕様情報とを比較して一致しているか否かを判断する。
【0067】
報知部91は、ランプやブザー、あるいは画像が表示可能なディスプレイなどの表示手段などで構成されている。報知部91は、判別部89によって操作され、所定の報知動作を行う。例えば、機器情報における配置位置と検出位置情報とが不一致である場合や、読み取り機器情報記憶部95からの機器情報と、ユーザ仕様情報記憶部87のユーザ仕様情報との一致/不一致に応じて、判別部89によって報知部91が操作され、警告報知などの所定の報知動作を行う。
【0068】
なお、上述した判別部89が本発明における「判別手段」に相当し、上述したアーム制御部97が本発明における「出力手段」に相当し、上述したユーザ仕様情報記憶部87が本発明における「記憶部」に相当し、上述した報知部91が本発明における「報知手段」に相当する。
【0069】
ここで、ユーザ仕様情報の一例を説明する。ユーザ仕様情報は、基板処理装置1を発注したユーザが所望する処理ブロック7内における複数個の処理ブロックPUの配置構成を示す情報である。
【0070】
「ユーザ仕様情報」
【0071】
タワーユニットTW1(熱処理ユニットBUが4個配置されているとした例)
処理ユニットPU14:B2/T/B12
処理ユニットPU13:B2/T/B11
処理ユニットPU12:B2/B/B12
処理ユニットPU11:B2/B/B11
【0072】
タワーユニットTW2(塗布処理ユニットCUが4個配置されているとした例)
処理ユニットPU24:B2/T/C22
処理ユニットPU23:B2/T/C21
処理ユニットPU22:B2/B/C22
処理ユニットPU21:B2/B/C21
【0073】
タワーユニットTW3(熱処理ユニットBUが4個配置されているとした例)
処理ユニットPU34:B2/T/B32
処理ユニットPU33:B2/T/B31
処理ユニットPU32:B2/B/B32
処理ユニットPU31:B2/B/B31
【0074】
タワーユニットTW4(現像処理ユニットDUが4個配置されているとした例)
処理ユニットPU44:B2/T/D42
処理ユニットPU43:B2/T/D41
処理ユニットPU42:B2/B/D42
処理ユニットPU41:B2/B/D41
【0075】
上述したユーザ仕様情報記憶部87は、上記のようなユーザ仕様情報を記憶しており、判別部89が読み取り機器情報記憶部95の機器情報と、ユーザ仕様情報記憶部87のユーザ仕様情報とを判別部89が比較して一致しているか否かを判断する。
【0076】
ここで、図6を参照して、基板処理装置1が、ユーザの仕様どおりに構成されているかの確認を行う処理について説明する。なお、図6は、機器構成を確認する動作を示すフローチャートである。
【0077】
ステップS1
例えば、基板処理装置1の最終組み立て確認作業者が入力部99を操作して、確認動作を指示する。すると、制御部85は、ホストコンピュータHCからユーザ仕様情報を受け取る。ここでは、例えば、上述した 「ユーザ仕様情報」がユーザ仕様情報記憶部87に記憶される。
【0078】
ステップS2
制御部85は、センターロボットCR1,CR2を操作してカメラ77を移動させ、全処理ユニットPUのラベル81を撮影させる。情報認識部93は、カメラ77からの出力に基づいて各処理ユニットPUのラベル81に記載された情報を認識し、その情報を読み取り機器情報記憶部95に記憶させる。このとき、その情報は、アーム制御部97からの検出位置情報と対応づけて読み取り機器情報記憶部95に記憶される。
【0079】
ステップS3
判別部89は、読み取り機器情報記憶部95に記憶されている機器情報のうちの位置情報と、対応づけられた検出位置情報とを比較する。さらに、読み取り機器情報記憶部95の機器情報と、ユーザ仕様情報記憶部87のユーザ仕様情報とを比較する。
【0080】
ステップS4
判別部89は、上記ステップS3における比較の結果に応じて処理を分岐する。つまり、比較の結果、一致している場合には、ステップS5に分岐し、不一致である場合には、ステップS6に分岐する。
【0081】
ステップS5
判別部89の判断の結果が正常であるので、報知部91にそのことを報知させる。報知部91がディスプレイで構成されている場合には、例えば、「機器構成は正常です」といった表示を行わせる。
【0082】
ステップS6
判別部89の判断の結果が異常であるので、報知部91にそのことを報知させる。報知部91がディスプレイで構成されている場合には、例えば、「機器構成は問題があります」といった警告を表示させる。
【0083】
本実施例によると、判別部89は、カメラ77からの機器情報と、アーム制御部97からの検出位置情報とを比較して、機器情報の位置情報と検出位置情報とが一致しているか否か、及び、カメラ77からの機器情報と、ユーザ仕様情報記憶部87のユーザ仕様情報とを比較して、一致しているか否かを判別する。その結果が不一致である場合には、報知部91が警報を報知する。したがって、報知部91による警報の有無により構成の正誤を確認できるので、ユーザが所望する仕様どおりに構成されているか否かの確認を容易にできる。
【0084】
また、種別情報及び位置情報を含む機器情報を記載されたラベル81が、各処理ユニットPUのセンターロボットCR1,CR2側に貼付されているので、ラベル81側には空間が存在する。したがって、カメラ77でラベル81の機器情報を容易に読み取ることができる。さらに、機器情報が文字列で構成されているので、文字列以外の画像などで機器情報を構成した場合に比較して、変換処理を少なくできる。したがって、情報処理の負荷を軽減できる。また、作業者による目視による確認も追加的に行うことが容易にできる。
【0085】
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0086】
(1)上述した実施例では、機器情報は、例えば、人が読むことができる文字列で記載されている。しかしながら、機器情報は、文字列に代えて、バーコードや、QRコード(登録商標)などの図形表示情報を用いるようにしてもよい。これにより、汚損などによる読み取り率の低下を抑制できる。
【0087】
(2)上述した実施例では、機器情報における各情報の区切り記号としてスラッシュ(/)を用いているが、本発明はこの記号に限定されない。つまり、各情報を区別できる記号であればよく、例えば、空白などの他の記号を用いてもよい。
【0088】
(3)上述した実施例では、ラベル81が処理ユニットPUごとに側面の右下に貼付されているが、ラベル81の貼付位置は、カメラ77の視野内におさまるのであれば、側面の右下に限定されない。
【0089】
(4)上述した実施例では、ラベル81に機器情報が記載されているが、各処理ユニットPUの側面に直接的に機器情報を記載するようにしてもよい。
【0090】
(5)上述した実施例では、読み取り手段として撮影手段であるカメラ77を採用しているが、本発明はこのような手段に限定されない。例えが、機器情報がバーコードなどである場合には、カメラ77に代えてバーコードリーダを採用してもよい。
【0091】
(6)上述した実施例では、センターロボットCR1,CR2のセンサ枠73の枠体75にカメラ77を取り付けているが、カメラ77を旋回ベース69に取り付けるようにしてもよい。
【0092】
(7)上述した実施例では、ユーザ仕様情報をホストコンピュータHCからネットワークを介してユーザ仕様情報記憶部87に記憶させたが、例えば、入力部99を介してユーザ仕様情報記憶部87にユーザ仕様情報を記憶させるようにしてもよい。
【0093】
(8)上述した実施例では、処理ブロック7が上段T及び下段Bのそれぞれに2層の処理ユニットPUを備えた例を挙げたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0094】
以上のように、本発明は、複数種類の処理ユニットを備えた処理ブロックにより基板に対して処理を行う基板処理装置に適している。
【符号の説明】
【0095】
W … 基板
1 … 基板処理装置
3 … インデクサブロック
5 … パス部
7 … 処理ブロック
9 … 搬送ブロック
11 … ユーティリティブロック
HC … ホストコンピュータ
BU … 熱処理ユニット
SU … スピンユニット
CU … 塗布処理ユニット
DU … 現像処理ユニット
T … 上段
B … 下段
CR1,CR2 … センターロボット
71 … アーム
73 … センサ枠体
75 … 枠体
77 … カメラ
81 … ラベル
85 … 制御部
87 … ユーザ仕様情報記憶部
89 … 判別部
93 … 情報認識部
95 … 読み取り機器情報記憶部
97 … アーム制御部
99 … 入力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6