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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-22
(45)【発行日】2023-12-01
(54)【発明の名称】情報共有システムおよび情報共有方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/00 20220101AFI20231124BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231124BHJP
【FI】
H04L67/00
G06Q50/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020127312
(22)【出願日】2020-07-28
(65)【公開番号】P2022024618
(43)【公開日】2022-02-09
【審査請求日】2022-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】増 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】山口 彰太
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-235596(JP,A)
【文献】特開2020-071861(JP,A)
【文献】特開2017-010288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの投稿を受信する投稿受信部と、
受信された前記投稿のそれぞれについて、前記投稿を表すサムネイルをユーザの端末装置に表示させる表示制御部と、
前記投稿に対するユーザからの投票を受け付ける投票受信部と、
ユーザグループごとに、前記ユーザグループに属するユーザからの前記投稿を保存する仮想記憶空間であるスレッドを生成するスレッド生成部と、
前記スレッドごとに、前記ユーザグループ内のユーザから前記投稿のコンテンツの同期出力に関する参加要求を受け付ける参加要求受信部と、
前記スレッドに保存された前記投稿のコンテンツを、前記ユーザグループ内のユーザの端末装置に出力するコンテンツ再生部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記サムネイルのそれぞれについて、対応する前記投稿に関し前記投票受信部が受信した前記投票の数に応じて、前記サムネイルの表示態様を変更し、
前記投稿受信部は、ユーザから前記スレッドへの前記投稿を受信して前記スレッドに保存し、且つ、
前記表示制御部は、前記スレッドに保存された前記投稿のサムネイルを、前記スレッドに対応する前記ユーザグループに属するユーザの端末装置でのみ表示し、
前記コンテンツ再生部は、前記参加要求を受け付けたいずれかのユーザの端末装置における前記コンテンツに関する再生操作に基づいて、前記参加要求を受け付けた全ての前記ユーザの端末装置において、前記再生操作の対象である前記コンテンツを同期出力する、
情報共有システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記表示態様として前記サムネイルのサイズを、前記投票の数に応じて変更する、請求項1に記載の情報共有システム。
【請求項3】
前記投稿のコンテンツは、音楽、動画、場所、又は写真を含む、請求項1又は2に記載の情報共有システム。
【請求項4】
前記参加要求受信部により前記参加要求を受け付けられていないユーザの端末装置は、他のユーザの端末装置とは独立に、前記投稿に含まれるコンテンツの再生動作を行う、
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の情報共有システム。
【請求項5】
情報共有システムが備えるコンピュータにより実行される情報共有方法であって、
ユーザからの投稿を受信するステップと、
受信された前記投稿のそれぞれについて、前記投稿を表すサムネイルをユーザの端末装置に表示させるステップと、
前記投稿に対するユーザからの投票を受け付けるステップと、
ユーザグループごとに、前記ユーザグループに属するユーザからの前記投稿を保存する仮想記憶空間であるスレッドを生成するステップと、
前記スレッドごとに、前記ユーザグループ内のユーザから前記投稿のコンテンツの同期出力に関する参加要求を受け付けるステップと、
前記スレッドに保存された前記投稿のコンテンツを、前記ユーザグループ内のユーザの端末装置に出力するステップと、
を有し、
前記表示させるステップでは、前記サムネイルのそれぞれについて、対応する前記投稿に関し前記受信した前記投票の数に応じて、前記サムネイルの表示態様を変更し、
前記投稿を受信するステップでは、ユーザから前記スレッドへの前記投稿を受信して前記スレッドに保存し、且つ、
前記表示させるステップでは、前記スレッドに保存された前記投稿のサムネイルを、前記スレッドに対応する前記ユーザグループに属するユーザの端末装置でのみ表示し、
前記出力するステップでは、前記参加要求を受け付けたいずれかのユーザの端末装置における前記コンテンツに関する再生操作に基づいて、前記参加要求を受け付けた全ての前記ユーザの端末装置において、前記再生操作の対象である前記コンテンツを同期出力する、
情報共有方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザからの投稿に含まれる音楽コンテンツ等の各種の情報を複数のユーザ間で共有することのできる情報共有システムに関する。
【背景技術】
【0002】
友人同士などの複数の人物が誘い合わせて旅行等へ行く場合、予め旅先等の候補を友人間で出し合い、希望する人の多い旅先を抽出するなどの準備が必要となる。
【0003】
従来、複数のユーザからの投稿を受信して端末装置に表示すると共に、各投稿に対するユーザからの評価を当該投稿に対する投票として受信し、例えば肯定的投票の数を上記投稿の表示に重畳表示するシステムが知られている(例えば、特許文献1、2)。
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、ユーザからの投稿に対する他のユーザの投票の結果は、端末装置において当該投稿の表示に対し数値として重畳表示されるだけである。このため、上記従来技術では、ユーザ全体としての嗜好傾向を把握するためには、それぞれの投稿に対する投票の数値を個別に比較する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-095721号公報
【文献】特開2020-071861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記背景に鑑みなされたものであり、ユーザからの投稿等の情報を複数のユーザ間で共有することのできる情報共有システムにおいて、ユーザ全体としての嗜好傾向を容易に把握できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様は、ユーザからの投稿を受信する投稿受信部と、受信された前記投稿のそれぞれについて、前記投稿を表すサムネイルをユーザの端末装置に表示させる表示制御部と、前記投稿に対するユーザからの投票を受け付ける投票受信部と、ユーザグループごとに、前記ユーザグループに属するユーザからの前記投稿を保存する仮想記憶空間であるスレッドを生成するスレッド生成部と、前記スレッドごとに、前記ユーザグループ内のユーザから前記投稿のコンテンツの同期出力に関する参加要求を受け付ける参加要求受信部と、前記スレッドに保存された前記投稿のコンテンツを、前記ユーザグループ内のユーザの端末装置に出力するコンテンツ再生部と、を備え、前記表示制御部は、前記サムネイルのそれぞれについて、対応する前記投稿に関し前記投票受信部が受信した前記投票の数に応じて、前記サムネイルの表示態様を変更し、前記投稿受信部は、ユーザから前記スレッドへの前記投稿を受信して前記スレッドに保存し、且つ、前記表示制御部は、前記スレッドに保存された前記投稿のサムネイルを、前記スレッドに対応する前記ユーザグループに属するユーザの端末装置でのみ表示し、前記コンテンツ再生部は、前記参加要求を受け付けたいずれかのユーザの端末装置における前記コンテンツに関する再生操作に基づいて、前記参加要求を受け付けた全ての前記ユーザの端末装置において、前記再生操作の対象である前記コンテンツを同期出力する、情報共有システムである。
本発明の他の態様によると、前記表示制御部は、前記表示態様として前記サムネイルのサイズを、前記投票の数に応じて変更する。
本発明の他の態様によると、前記投稿のコンテンツは、音楽、動画、場所、又は写真を含む。
本発明の他の態様によると、前記参加要求受信部により前記参加要求を受け付けられていないユーザの端末装置は、他のユーザの端末装置とは独立に、前記投稿に含まれるコンテンツの再生動作を行う。
本発明の他の態様は、情報共有システムが備えるコンピュータにより実行される情報共有方法であって、ユーザからの投稿を受信するステップと、受信された前記投稿のそれぞれについて、前記投稿を表すサムネイルをユーザの端末装置に表示させるステップと、前記投稿に対するユーザからの投票を受け付けるステップと、ユーザグループごとに、前記ユーザグループに属するユーザからの前記投稿を保存する仮想記憶空間であるスレッドを生成するステップと、前記スレッドごとに、前記ユーザグループ内のユーザから前記投稿のコンテンツの同期出力に関する参加要求を受け付けるステップと、前記スレッドに保存された前記投稿のコンテンツを、前記ユーザグループ内のユーザの端末装置に出力するステップと、を有し、前記表示させるステップでは、前記サムネイルのそれぞれについて、対応する前記投稿に関し前記受信した前記投票の数に応じて、前記サムネイルの表示態様を変更し、前記投稿を受信するステップでは、ユーザから前記スレッドへの前記投稿を受信して前記スレッドに保存し、且つ、前記表示させるステップでは、前記スレッドに保存された前記投稿のサムネイルを、前記スレッドに対応する前記ユーザグループに属するユーザの端末装置でのみ表示し、前記出力するステップでは、前記参加要求を受け付けたいずれかのユーザの端末装置における前記コンテンツに関する再生操作に基づいて、前記参加要求を受け付けた全ての前記ユーザの端末装置において、前記再生操作の対象である前記コンテンツを同期出力する
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザからの投稿等の情報を複数のユーザ間で共有しつつ、ユーザ全体としての嗜好傾向を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る情報共有システムの構成の一例を示す図である。
図2】本発明の情報共有システムの同期再生機能が利用されるシーンの一例を示す図である。
図3図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、スレッド一覧画面の一例を示す図である。
図4図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、スレッド作成時における招待ユーザ選択画面の一例を示す図である。
図5図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、スレッド設定画面の一例を示す図である。
図6図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、スレッド一覧画面の他の一例を示す図である。
図7図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、スレッドへの招待メールを受信した際の招待受信通知画面の一例を示す図である。
図8図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、地点投稿画面の一例を示す図である。
図9図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、AV投稿画面の一例を示す図である。
図10図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、AVコンテンツ再生時の画面の一例を示す図である。
図11図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、写真投稿画面の一例を示す図である。
図12図1に示す情報共有システムを構成する端末装置における、同期再生動作のための参加モード設定画面の一例を示す図である。
図13図1に示す情報共有システムを構成する端末装置の、同期再生動作時におけるAV投稿画面の一例を示す図である。
図14図13に示す同期再生動作時のAV投稿画面において、音楽等のコンテンツ再生を開始したときの画面表示の一例を示す図である。
図15図1に示す情報共有システムを構成する情報管理サーバの構成の一例を示す図である。
図16図1に示す情報共有システムを構成する端末装置の構成の一例を示す図である。
図17図1に示す情報共有システムと協働する車両の構成の一例を示す図である。
図18図1に示す情報共有システムの投稿表示処理の手順を示すフロー図である。
図19図1に示す情報共有システムの同期再生処理の手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報共有システムの構成を示す図である。本実施形態に係る情報共有システム100は、情報管理サーバ102と、通信ネットワーク104を介して情報管理サーバ102と通信可能に接続されたユーザ130a、130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130i、130j、130k、及び130m(以下、総称してユーザ130ともいう)の端末装置110a、110b、110c、110d、110e、110f、110g、110h、110i、110j、110k、及び110m(以下、総称して端末装置110ともいう)と、で構成される。
【0011】
ユーザ130のそれぞれは、情報共有システム100についての予め登録された利用者(登録ユーザ)である。登録ユーザであるユーザ130のユーザID等の識別情報(ユーザ識別情報)と、ユーザ130の端末装置110と通信するためのアクセス情報及びメールアドレスは、例えば、ユーザ130により端末装置110から情報管理サーバ102へ予め送信されて、当該情報管理サーバ102の記憶装置にユーザ登録情報として記憶されているものとする。
【0012】
端末装置110は、本実施形態では、スマートフォン等の携帯端末である。ただし、端末装置110は、携帯端末に限らず、ポータブルPC、デスクトップPC、及び又はノート型PCなどの、情報を受信して視覚的及び又は音響的に出力することのできる任意の端末装置であるものとすることができる。ユーザ130は、自身の端末装置110において、例えば、情報共有システム100のための専用アプリケーション・プログラム(以下、参加アプリ)を実行することにより、情報共有システム100に参加してこれを利用することができる。以下、端末装置110は、参加アプリが実行されて情報共有システム100の一部を構成しているものとする。
【0013】
後述するように、端末装置110にはタッチパネル1614を備えた表示装置1612が備えられており、ユーザ130は、表示画面へのタッチ操作等により、タッチパネル1614を介して指示及び又は情報を端末装置110に入力することができる。
【0014】
情報管理サーバ102は、ユーザ130のいずれかの端末装置110からスレッド作成要求を受信することにより、ユーザ130からの投稿を保存する仮想記憶空間であるスレッドを生成する。ここで、端末装置110により情報管理サーバ102へスレッド作成要求を送信するユーザ130は、作成されるスレッドへの投稿を招待するユーザの指定を含めることができる。
【0015】
スレッドは、その作成者であるユーザ130及びそのスレッドに招待されて参加を許諾した他のユーザ130で構成される参加ユーザのユーザグループにのみ公開され、当該ユーザグループ内のユーザ130のそれぞれからの投稿のみが、そのスレッドに保存される。
【0016】
説明を簡略にするため、図1において、ユーザ130aは、端末装置110aを介して情報管理サーバ102へスレッド作成要求を送信し、ユーザ130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130i、130jの9人のユーザをそのスレッドに招待するものとする。
【0017】
端末装置110において参加プログラムを実行すると、端末装置110の表示装置には、例えば図3に示すようなスレッド一覧画面が表示される。図3では、端末装置110の表示装置1612の表示画面が、タイトル表示部300とメイン表示部302(図示破線の矩形範囲)とで構成されている。タイトル表示部300には「スレッド」の文字が表示され、その下のメイン表示部302には、そのユーザ130が参加するスレッド(そのユーザ130が作成したスレッド及び他のユーザ130から招待されて参加しているスレッドを含み得る)が、サムネイル形式で表示される。図3に示すスレッドボックス310aは、スレッドを表すサムネイルが表示される表示ボックスであって、そのユーザ130が参加している一つのスレッドに対応する。図3に示す端末装置110は、例えば、ユーザ130aが所持する端末装置110aであり、スレッドボックス310aには、ユーザ130aが参加しているスレッドのスレッド名「秩父BBQ」と、秩父BBQのイメージを表す代表画像のサムネイルと、が表示されている。
【0018】
ユーザ130は、追加ボタン306にタッチすることにより、新たなスレッドを作成することができる。例えば、ユーザ130が追加ボタン306にタッチすると、端末装置110には、図4に示すような新規スレッド作成のための招待ユーザ選択画面が表示される。図4において、タイトル表示部300には「<新規スレッド」及び「招待ユーザ選択」の文字が表示され、この画面が新規スレッド作成のための招待ユーザ選択画面であることが示される。この画面により、ユーザ130は、これから作成するスレッドへの投稿を招待するメンバ(招待ユーザ)の選択を行うよう促される。
【0019】
メイン表示部302には、招待するユーザ(招待ユーザ)を選択するためのユーザ招待ボックス400が表示されている。ユーザ招待ボックス400には、例えば、招待ユーザの候補となる人物名(又はニックネーム)のリストが表示される。ユーザ130は、それぞれの人物名の右側に設けられたチェックボックスにタッチしてチェックを入れることにより、当該チェックを入れた人物名の人物を招待ユーザとして選択することができる。ここで、招待ユーザの候補となる人物名は、例えば、端末装置110に記憶されているアドレス帳から取得されるものとすることができる。なお、リスト下部の「V」字形の記号は、その下に他の人物名が続いていることを示している。ユーザ130は、例えば、ユーザ招待ボックス400の表示部分をスワイプすることでリストを下方向へ移動し、所望の人物名にチェックを入れることができる。
【0020】
招待ユーザを選択したのち、ユーザ130がタイトル表示部300の「次へ」と表示されたテキスト部402にタッチすると、端末装置110は、図5に示す新規スレッド設定画面を表示する。図5において、タイトル表示部300には「<新規スレッド」および「スレッド設定」の文字が表示され、この画面が新規スレッド設定画面であることが示される。タイトル表示部300の下には、スレッド設定ボックス500が表示されている。スレッド設定ボックス500の上部には、作成中のこのスレッドのイメージを表す代表画像を表示する代表画像部502と、そのスレッドの名称(スレッド名)を入力するスレッド名入力部504が表示されている。
【0021】
また、スレッド設定ボックス500の、代表画像部502およびスレッド名入力部504の下には、図4の新規スレッド作成画面において選択した招待ユーザをリストした招待ユーザリスト506が示されている。以下、説明のため、招待ユーザリスト506にリストされた「K.Yamada」から「G.Morimoto」までの9名は、例えば、それぞれ図1に示すユーザ130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130iであるものとする。
【0022】
ユーザ130が代表画像部502をタッチすると、従来技術に従い、端末装置110に保存されている画像のリストが表示画面上にポップアップ表示され(不図示)、ユーザ130は、表示された画像リストから所望の画像をスレッド代表画像として選択することができる。これにより、選択された画像が、代表画像部502に表示される。
【0023】
また、ユーザ130は、図5に示す画面下部に表示されたソフトウェアキーボード508により、スレッド名入力部504にスレッド名を入力することができる。図5では、スレッド名として「春ドライブ」が途中まで入力されている。
【0024】
ユーザ130がスレッド名を入力して、タイトル表示部300の「設定」と表示されたテキスト部510にタッチすると、端末装置110は、スレッド名、代表画像、及び選択された招待ユーザのメールアドレスを含むスレッド作成要求を、情報管理サーバ102へ送信する。ここで、招待ユーザのメールアドレスは、例えば、端末装置110に記憶されているアドレス帳から取得されるものとすることができる。
【0025】
スレッド作成要求を受信した情報管理サーバ102は、そのスレッドへの投稿を保存するための記憶領域であるスレッド記憶領域を、当該情報管理サーバ102の記憶装置内に確保し、当該スレッド記憶領域に、スレッド情報と、参加ユーザリストと、招待ユーザ情報と、同期参加ユーザリストと、をスレッド属性情報として記憶する。これにより、スレッド作成要求に応じたスレッドが作成される。例えば、一つのスレッドは一つのスレッド記憶領域に対応しており、従って、記憶装置には、作成されたスレッドの数と同じ数のスレッド記憶領域が確保される。
【0026】
ここで、上記スレッド情報には、そのスレッドのスレッド名、および代表画像が含まれる。また、参加ユーザリストには、そのスレッドの作成者であるユーザ130のユーザ識別情報が含まれる。また、招待ユーザ情報には、上記選択された招待ユーザであるユーザ130のそれぞれのユーザ識別情報が含まれる。ここで、情報管理サーバ102は、スレッド作成要求に付された送信元の端末装置110のアクセス情報および招待ユーザのメールアドレスに基づき、ユーザ登録情報を参照して、スレッド作成者及び招待ユーザのユーザ識別情報を特定することができる。同期参加ユーザリストは、後述する同期再生動作の際に用いられ、デフォルトでは空のリストである。
【0027】
続いて、情報管理サーバ102は、全てのスレッド記憶領域のスレッド属性情報を参照して、スレッド作成要求を送信したユーザ130が参加する全てのスレッドのスレッド名と代表画像とを含む参加スレッド情報を、スレッド作成要求の送信元である端末装置110へ送信する。また、情報管理サーバ102は、上記招待ユーザであるユーザ130のそれぞれのメールアドレスに基づき、それぞれの招待ユーザの端末装置110に、上記作成したスレッドについての招待メールを送信する。上記の例では、情報管理サーバ102は、上記招待ユーザであるユーザ130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130i、130jのそれぞれのメールアドレスに基づき、それぞれの招待ユーザの端末装置110b、110c、110d、110e、110f、110g、110h、110i、110jに招待メールを送信する。
【0028】
また、スレッドを作成したユーザ130の端末装置110は、情報管理サーバ102から参加スレッド情報を受信したことに応じて、スレッド一覧画面を表示し、ユーザ130が参加するすべてのスレッドを表示装置1612に表示する。これにより、端末装置110には、図6に示すようなスレッド一覧画面が表示される。図6のスレッド一覧画面では、図3に示すスレッド一覧画面に上記作成した「春ドライブ」のスレッドを示す新たなスレッドボックス310bが追加されている。(以下、スレッドボックス310a、310bのようなスレッドを表示するボックスを総称してスレッドボックス310ともいう)。
【0029】
一方、情報管理サーバ102から招待メールを受信した招待ユーザの端末装置110、例えばユーザ130bの端末装置110bには、図7に示すような、招待受信通知画面が表示される。図7において、タイトル表示部300には、「<招待受信通知」のテキストが表示され、その下の招待表示ボックス700には、「D. Nishimoto さんからスレッド“春ドライブ”への招待を受信しました。 参加しますか?」のメッセージに続けて、「参加する」および「辞退する」のテキスト部702、704が表示される。ここで、「D. Nishimoto」は、「春ドライブ」スレッドを作成したユーザ130(上記の例では、ユーザ130a)を特定する人物名である。
【0030】
招待メールを受信したユーザ130、例えばユーザ130bは、自身の端末装置110bに表示される図7に示す画面において、「春ドライブ」スレッドへの参加を許諾して投稿を行う場合には、「参加する」のテキスト部702にタッチする。一方、「春ドライブ」スレッドに参加しない(投稿しない)場合には、ユーザ130bは、「辞退する」のテキスト部704にタッチする。
【0031】
端末装置110は、「参加する」のテキスト部702および「辞退する」のテキスト部704のいずれがタッチされたかに応じて、それぞれ参加応答および辞退応答を、情報管理サーバ102へ送信する。情報管理サーバ102は、端末装置110から参加応答を受信したときは、「春ドライブ」スレッドに対応するスレッド記憶領域に記憶されているスレッド属性情報が保存する招待ユーザ情報の中の、そのユーザ130のユーザ識別情報を、同じスレッド属性情報に保存されている参加ユーザリストに移動する。一方、端末装置110から辞退応答を受信したときは、情報管理サーバ102は、招待ユーザ情報の中の、そのユーザ130のユーザ識別情報を削除する。
【0032】
すべての招待ユーザであるユーザ130の端末装置110から参加応答又は辞退応答を受信すると、上記招待ユーザ情報は空となり、参加ユーザリストには、そのスレッドに参加する全てのユーザ130のユーザ識別情報が含まれることとなる。以下、スレッドに参加するユーザを、そのスレッドの参加ユーザともいうものとする。具体的には、参加ユーザは、そのスレッドを作成したユーザ130と、そのスレッドに招待されて参加応答を返したユーザ130と、で構成される。
【0033】
ここで、上述した「春ドライブ」スレッドの例では、例えば、招待ユーザである9人のユーザ130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130i、130jのうち、8人のユーザ130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130iが参加応答を返し、ユーザ130jが辞退応答を返したものとする。これにより、「春ドライブ」スレッドの参加ユーザは、このスレッドを作成したユーザ130aと、参加応答を返したユーザ130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130iの9名となる。これらの参加ユーザのそれぞれは、自身の端末装置110a、110b、110c、110d、110e、110f、110g、110h、110i、110jにより、「春ドライブ」スレッドへの投稿を行うことができる。
【0034】
次に、「春ドライブ」スレッドへの投稿を例にとり、端末装置110によるスレッドへの投稿、および端末装置110における投稿の表示について説明する。
【0035】
「春ドライブ」スレッドの参加ユーザであるユーザ130は、「春ドライブ」スレッドへの投稿を行う場合、まず、端末装置110において参加アプリを実行し、スレッド一覧画面を表示する。例えば、端末装置110は、参加アプリが実行されたことに応じて情報管理サーバ102に参加スレッド情報を要求して取得し、取得した参加スレッド情報に基づいて、図6に示すようなスレッド一覧画面を表示する。
【0036】
図6において、ユーザ130が「春ドライブ」スレッドのスレッドボックス310bにタッチすると、例えば、図8に示すような投稿画面が表示される。図8において、タイトル表示部300には、テキスト「<春ドライブ」に加えて、カテゴリ選択ボタン800、802及び804が表示されている。
【0037】
カテゴリ選択ボタン800は、地点フラグを模したアイコンが表示されており、観光地等のPOI(興味のある場所又は地点、Position Of Interest)に関する投稿のための地点投稿画面を選択する際に用いられる。また、カテゴリ選択ボタン802および804は、それぞれ音符および写真を表すアイコンが表示されており、それぞれ、音楽等(音楽及び動画を含む)を投稿するためのAV投稿画面、及び写真を投稿するための写真投稿画面を選択する際に用いられる。
【0038】
端末装置110は、地点投稿画面、AV投稿画面、及び写真投稿画面の表示に際し、情報管理サーバ102から、対応するスレッドのスレッド記憶領域に保存されている全ての投稿をリストした投稿リスト情報を取得し、取得した投稿リスト情報に基づいて、地点投稿画面、AV投稿画面、及び写真投稿画面を表示する。投稿リスト情報には、それぞれの投稿の内容及びカテゴリ(地点、AV、又は写真の区別)の情報が含まれる。
【0039】
図8では、例えば、図6のスレッド一覧画面から移行する最初の投稿画面としての地点投稿画面が示されている。図8に画面おいては、影付きで描かれたカテゴリ選択ボタン802および804に比べて、地点フラグアイコンが表示されたカテゴリ選択ボタン800が高輝度で強調表示されることで、この画面が地点投稿画面であることが示される。
【0040】
図8では、「春ドライブ」スレッドに対して既に行われたPOIに関する5つの投稿が、タイトル表示部300の下部にサムネイル形式で示されている。具体的には、投稿された5つのPOIのそれぞれを示す地点投稿ボックス810a、810b、810c、810d、810e、810f(以下、総称して地点投稿ボックス810ともいう)の中に、それぞれのPOIを表すサムネイルが表示されている。図を簡潔にして理解を容易にするため、図8においては、地点投稿ボックス810aにのみサムネイルを示す線画が描かれているが、他の地点投稿ボックス810にもそれぞれサムネイルが表示されているものと理解されたい。
【0041】
ユーザ130は、図8に示す画面下部の追加ボタン830にタッチすることにより、「春ドライブ」スレッドに所望のPOIを投稿することができる。POIの投稿には、従来技術に従い、例えば、そのPOIの名称(例えば、“熊谷桜堤”などの地点名称や通称)、位置情報(緯度経度など)、及びその地点の写真画像等で構成されるPOI情報を含み得る。例えば、ユーザ130は、従来技術に従い、追加ボタン830にタッチすることにより表示されるポップアップボックス(不図示)に上記POI情報を入力することにより、そのPOIを投稿することができる。あるいは、ユーザ130は、Googleマップ(登録商標)などの地図アプリで検索した地点に関する情報を、例えば端末装置110のOS(オペレーティングシステム)等が提供する共有機能を介して、POI情報として「春ドライブ」スレッドに投稿するものとすることができる。
【0042】
ユーザ130は、表示された地点投稿ボックス810の一つにタッチすることにより、その地点投稿ボックス810に対応する投稿が示すPOI情報を端末装置110の画面上に表示させることができる(不図示)。このPOI情報の表示は、例えば、POIの位置を示した地図の画像と、その地点の写真画像と、により構成されるものとすることができる。
【0043】
POIの投稿により表示される地点投稿ボックス810のそれぞれには、その地点投稿ボックス810に対応する投稿が示すPOIの名称(図示の「Place 01」等で表される)と、その投稿に投票するための投票ボタン820a、820b、820c、820d、820e(以下、総称して投票ボタン820ともいう)が示される。本実施形態では、投票ボタン820は、対応する投稿に肯定的評価を与える際にタッチされる、いわゆる“いいね”ボタンである。
【0044】
ユーザ130は、例えば、地点投稿ボックス810aが示すPOI(すなわち、Place 01が表す場所)が春ドライブの行き先又は立ち寄り先として興味がある場合には、投票ボタン820aにタッチすることにより、投稿されたそのPOIに対して肯定的な評価を与えることができる。参加ユーザ当たりのタッチの回数は任意であり、参加ユーザのそれぞれは、その投稿に対して自身が抱く肯定的評価の程度が大きいほど、多くの回数のタッチを行うものとすることができる。
【0045】
地点投稿ボックス810aが示すPOIについての参加ユーザ全体としての評価結果は、例えば、「春ドライブ」スレッドの参加ユーザであるユーザ130a、130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130iの端末装置110a、110b、110c、110d、110e、110f、110g、110h、110i、にそれぞれ表示された投票ボタン820が押された(タッチされた)回数の、それらの端末装置110の全体に亘る総回数を表す数として、それぞれの投票ボタン820の中に表示される。例えば、投票ボタン820aに示された数「44」は、肯定的評価として当該投票ボタン820aが押された上記総回数が44回であることを示している。以下、すべての参加ユーザの端末装置110において投票ボタン820が押された総回数を、その投票ボタン820に対応する投稿への「投票数」ともいう(後述する投票ボタン920、1120についても同様である)。
【0046】
特に、本実施形態の情報共有システム100では、「春ドライブ」スレッドへの投稿に関する肯定的評価の投票数に応じて、端末装置110に表示される当該投稿を表すサムネイルの表示態様、例えばそのサムネイルのサイズが変更される。
【0047】
図8では、投票ボタン820a、820b、820c、820d、820eに示されている投票数が多い順に、最も多い44個の投票数を獲得した「Place01」についての投稿を示すサムネイルが最も大きなサイズで表示されるように地点投稿ボックス810aのサイズが最も大きく設定されて表示されている。また、最も少ない4個の投票を獲得した「Place04」についての投稿を示すサムネイルが最も小さなサイズで表示されるように地点投稿ボックス810dのサイズが最も小さく設定されて表示されている。
【0048】
これにより、投稿間における参加ユーザの肯定的評価の分布状態を、それぞれの投稿を表すサムネイルの大きさにより直感的に把握することができるので、参加ユーザのそれぞれは、参加ユーザ全体としての嗜好傾向を容易に把握することができる。これを用いて、例えば、「春ドライブ」スレッドを作成したユーザ130aは、POIに関する投稿を投票数の上位数件の投稿に絞って、参加ユーザ等との春ドライブの行き先を合理的に素早く決定することができる。
【0049】
ユーザ130は、また、図8に示す表示においてタイトル表示部300に示されたカテゴリ選択ボタン802にタッチすることにより、例えば、端末装置110に図9に示すようなAV投稿画面を表示させることができる。図9において、影付きで描かれたカテゴリ選択ボタン800および804に比べて、音符アイコンが描かれたカテゴリ選択ボタン802が高輝度で強調表示されることで、この画面がAV投稿画面であることが示されている。
【0050】
図9では、既に投稿された3つの音楽と2つの動画とを表すサムネイルが、タイトル表示部300の下部に示されている。具体的には、3つの楽曲「Song01」、「Song02」、および「Song03」のそれぞれについての投稿を示すAV投稿ボックス910a、910c、および910dの中に、それぞれの楽曲のイメージ画像のサムネイルが表示されている。また、2つの動画「Video01」および「Video02」のそれぞれについての投稿を示すAV投稿ボックス910bおよび910eの中に、それぞれの動画のイメージ画像のサムネイルが表示されている。以下、AV投稿ボックス910a、910b、910c、910d、910eを総称してAV投稿ボックス910ともいう。図を簡潔にして理解を容易にするため、図9においてはAV投稿ボックス910の中にサムネイルを示す線画が描かれていないが、上記のようにAV投稿ボックス910のそれぞれにはサムネイルが表示されているものと理解されたい。
【0051】
AV投稿ボックス910のそれぞれには、また、再生ボタン940が設けられている。それぞれの再生ボタン940は、対応するAV投稿ボックス910が示す投稿の音楽等を再生する際に用いられる。
【0052】
例えば、ユーザ130は、AV投稿ボックス910cの再生ボタン940にタッチすることにより、そのAV投稿ボックス910cが表す投稿の音楽「Song02」を端末装置110に出力させることができる。ユーザ130がAV投稿ボックス910cの再生ボタン940にタッチしてSong02の再生を開始した後は、図10に示すように、AV投稿ボックス910cには、種々の再生操作を行うための操作ボタンセット1000が表示される。操作ボタンセット1000は、例えば、再生ボタン940のほか、現在の再生箇所を所定の時間分だけ後ろへ戻すための戻りボタン1002と、停止ボタン1004と、一時停止ボタン1006と、現在の再生箇所を所定の時間分だけ先へ送るための送りボタン1008と、で構成される。
【0053】
ユーザ130は、また、図9に示す画面下部の追加ボタン930にタッチすることにより、「春ドライブ」スレッドに音楽等を投稿することができる。
【0054】
音楽等の投稿には、従来技術に従い、例えば、その音楽等の再生用データが格納された記憶場所へアクセス情報(例えば、サーバのアドレスやサイトのURL)と、AV投稿ボックス910に表示させるサムネイルの画像を含み得る。例えば、ユーザ130は、Spotify(登録商標)などの音楽検索アプリで検索した楽曲の情報を、端末装置110のOS(オペレーティングシステム)等が提供する共有機能を介して「春ドライブ」スレッドに投稿することができる。
【0055】
音楽等が投稿されることにより作成されて表示されるAV投稿ボックス910のそれぞれには、そのAV投稿ボックス910に対応する音楽等の名称(図示の「Song01」等および「Video01」等で表される)と、その音楽等の投稿に投票するための投票ボタン920a、920b、920c、920d、920e(以下、総称して投票ボタン920ともいう)が表示される。投票ボタン920は、上述した投票ボタン820と同様に、本実施形態では、対応する投稿に肯定的評価を与える際にタッチされる、いわゆる“いいね”ボタンである。
【0056】
例えば、「春ドライブ」スレッドの参加ユーザであるユーザ130は、自身の端末装置110に表示される投票ボタン920にタッチすることで、対応するAV投稿ボックス910が示す音楽等の投稿に対して肯定的評価を与えることができる。参加ユーザ当たりのタッチの回数は任意であり、参加ユーザのそれぞれは、その投稿に対して自身が抱く肯定的評価の程度が大きいほど、多くの回数のタッチを行うものとすることができる。
【0057】
AV投稿ボックス910のそれぞれが示す音楽等についての参加ユーザ全体としての評価結果は、参加ユーザの端末装置110の全体においてそのAV投稿ボックス910の投票ボタン920が押された総回数(すなわち、投票数)として、その投票ボタン920の中に表示される。
【0058】
上述したPOIの投稿と同様に、音楽等の投稿に関しても、参加ユーザからの肯定的評価の投票数に応じて、端末装置110に表示される音楽等の投稿を表すサムネイルの表示態様、例えばそのサムネイルのサイズが変更される。図9では、投票ボタン920に示されている投票数が多い順に、最も多い投票数を獲得した「Video02」の投稿のサムネイルが最も大きなサイズで表示されるようにAV投稿ボックス910cのサイズが最も大きく設定されて表示されている。
【0059】
これにより、ユーザ130は、投稿間における参加ユーザの肯定的評価の分布状態を、それぞれの投稿を表すサムネイルの大きさにより直感的に把握することができ、参加ユーザ全体としての嗜好傾向を容易に把握することができる。例えば、ユーザ130は、図8に示す投稿されたPOIが示すいずれかの場所へドライブする際に、投票数が多かった投稿の音楽等から順に再生して、春ドライブを楽しむことができる。
【0060】
ユーザ130は、また、図8ないし図10に示す表示においてタイトル表示部300に示されたカテゴリ選択ボタン804にタッチすることにより、例えば、図11に示すような写真投稿画面を端末装置110に表示させることができる。図11においては、影付きで描かれたカテゴリ選択ボタン800および802に比べて写真アイコンが表示されたカテゴリ選択ボタン804が高輝度で強調表示されることで、この画面が写真投稿画面であることが示されている。
【0061】
写真投稿画面に表示される写真に関する投稿には、写真に限らず、任意の静止画像及び動画像を含めることができる。例えば、撮影したビデオ画像(動画)や、旅先で取得したパンフレットのスキャン画像を投稿してもよい。以下、写真投稿画面において投稿される写真、動画、及び又はその他の画像を総称して写真等ともいう。
【0062】
図11では、「春ドライブ」スレッドに対して既に投稿された11個の写真等を表すサムネイルが、タイトル表示部300の下部に示されている。具体的には、写真等についての11個の投稿のそれぞれ示す写真投稿ボックス1110a、1110b、1110c、1110d、1110e、1110f、1110g、1110h、1110i、1110j、1110k(以下、総称して写真投稿ボックス1110ともいう)の中に、それぞれの写真等の画像のサムネイルが表示されている。図を簡潔にして理解を容易にするため、図11においては写真投稿ボックス1110の中にサムネイルを示す線画が描かれていないが、上記のように写真投稿ボックス1110のそれぞれにはサムネイルが表示されているものと理解されたい。
【0063】
写真投稿ボックス1110の中に示されている「Photo01」「Video11」「Image01」等は、その写真等の名称である。これらの写真等の名称は、例えば、その写真等の画像データ又は映像データ(以下、画像データ等ともいう)の、データファイルのファイル名であるものとすることができる。
【0064】
これらの写真等は、「春ドライブ」スレッドが作成された後、任意のタイミングで投稿され得る。例えば、「春ドライブ」スレッドの参加ユーザのそれぞれは、春ドライブとして旅先へ行く前に、以前に撮影した写真やビデオを投稿してもよいし、旅先へ行って撮影した写真やビデオを旅先で又は旅先から帰った後で投稿することもできる。
【0065】
ユーザ130は、既に投稿された写真等を示す写真投稿ボックス1110にタッチすることにより、その写真投稿ボックス1110が表す投稿された写真等を端末装置110に表示させることができる(不図示)。また、ユーザ130は、図11に示す画面下部の追加ボタン1130にタッチすることにより、「春ドライブ」スレッドに写真等を投稿することができる。
【0066】
写真等の投稿には、従来技術に従い、例えば、その写真等の画像データ等が格納された記憶場所へのアクセス情報を含み得る。例えば、ユーザ130は、端末装置110が備え得るカメラ機能やビデオレコーダ機能を用いて撮影した写真等を、端末装置110のOS(オペレーティングシステム)等が提供する共有機能を介して「春ドライブ」スレッドに投稿することができる。
【0067】
写真等が投稿されることにより作成されて表示される写真投稿ボックス1110には、その写真投稿ボックス1110に対応する写真等の投稿に投票するための投票ボタン1120a、1120b、1120c、1120d、1120e、1120f、1120g、1120h、1120i、1120j、1120k(以下、総称して投票ボタン1120ともいう)が表示される。投票ボタン1120は、上述した投票ボタン820、920と同様に、本実施形態では、対応する投稿に肯定的評価を与える際にタッチされる、いわゆる“いいね”ボタンである。
【0068】
例えば、「春ドライブ」スレッドの参加ユーザであるユーザ130のそれぞれは、自身の端末装置110に表示される投票ボタン1120にタッチすることで、対応する写真投稿ボックス1110が示す写真等の投稿に対して肯定的評価を与えることができる。参加ユーザ当たりのタッチの回数は任意であり、参加ユーザのそれぞれは、その投稿に対して自身が抱く肯定的評価の程度が大きいほど、多くの回数のタッチを行うものとすることができる。
【0069】
写真投稿ボックス1110が示す写真等のそれぞれについての参加ユーザ全体としての評価結果は、参加ユーザの端末装置110の全体においてその写真投稿ボックス1110の投票ボタン1120が押された総回数(すなわち、投票数)として、その投票ボタン1120の中に表示される。
【0070】
上述したPOIの投稿および音楽等の投稿と同様に、写真等の投稿に関しても、参加ユーザからの肯定的評価の投票数に応じて、端末装置110に表示される写真等の投稿を表すサムネイルの表示態様、例えばそのサムネイルのサイズが変更される。図11では、投票ボタン1120に示されている投票数が多い順に、最も多い投票総を獲得した「Photo03」の投稿のサムネイルが最も大きなサイズで表示されるように写真投稿ボックス1110dのサイズが最も大きく設定されて表示されている。
【0071】
これにより、ユーザ130は、写真等の投稿間における参加ユーザの肯定的評価の分布状態を、それぞれの投稿を表すサムネイルの大きさにより直感的に把握することができ、参加ユーザ全体としての嗜好傾向を容易に把握することができる。例えば、ユーザ130は、図8に示す投稿されたPOIが示すいずれかの場所にドライブへ行って帰ってきた後に、肯定的評価の高い投稿の写真等から順に再生して、春ドライブを思い出すことができる。
【0072】
情報共有システム100では、さらに、スレッドの投稿に含まれるコンテンツ、例えば音楽等について、そのスレッドの参加ユーザ間で同期再生を行うことができる。例えば、ユーザ130は、自身の端末装置110に図9又は図10のようなAV投稿画面が表示されている場合において、画面下部に表示される同期再生ボタン932にタッチすることで、同期再生に参加することができる。以下、同期再生に参加したユーザを同期参加ユーザという。
【0073】
同期再生への参加後は、ユーザ130は、同期参加ユーザ間において(すなわち、参加ユーザであって同様の操作により同期再生に参加した他のユーザ130と共に)、そのスレッドに投稿された音楽等についての同期再生を行うことができる。
【0074】
音楽等の同期再生は、例えば、情報管理サーバ102が、同期参加ユーザである任意の一のユーザ130の端末装置110において取得されたコンテンツ再生操作(以下、単に再生操作ともいう)の情報を、同期参加ユーザである全てのユーザ130の端末装置110に同時に送信することで行われ得る。ここで、上記再生操作とは、例えば、ユーザ130が図9又は図10に示す再生ボタン940又は操作ボタンセット1000(以下、再生ボタン940等ともいう)を用いて行う操作をいい、少なくとも、いずれかのAV投稿ボックス910が示す投稿のコンテンツ(すなわち、音楽等)の再生の開始及び停止を指示する操作を含み得る。
【0075】
具体的には、例えば、ユーザ130が図9のようなAV投稿画面において同期再生ボタン932にタッチすると、端末装置110は、「春ドライブ」スレッドに関する投稿のコンテンツについての同期再生に関する参加要求を、情報管理サーバ102へ送信する。この参加要求には、その参加要求の送信元であるユーザ130のユーザ識別情報、及び参加を希望するスレッドのスレッド名、例えば「春ドライブ」が含まれる。
【0076】
情報管理サーバ102は、参加要求を受信すると、その参加要求の送信元であるユーザ130のユーザ識別情報を、そのスレッドのスレッド記憶領域に保存されている同期参加ユーザリストに追加する。情報管理サーバ102は、同期参加ユーザの端末装置110へ同期再生指示(後述)を送信する際に、上記保存した同期参加ユーザリストを参照し、その同期再生指示を送信すべきユーザ130を特定する。特定したユーザ130の端末装置110へのアクセス情報は、情報管理サーバ102が記憶するユーザ登録情報から取得される。
【0077】
同期再生ボタン932へのタッチにより、端末装置110は、同期再生モード動作に移行する。同期再生モードでは、端末装置110は、再生ボタン940等から取得されるコンテンツ再生操作に関する再生操作情報を、情報管理サーバ102へ送る。情報管理サーバ102は、再生操作情報を受信したときは、その再生操作情報に基づき、全ての同期参加ユーザの端末装置110へ同期再生指示を送信する。端末装置110は、情報管理サーバ102から同期再生指示を受信したときは、その同期再生指示が示す再生操作に対応する動作(例えば、再生の開始、停止など)を実行する。
【0078】
上記再生操作情報には、そのユーザ130のユーザ識別情報と、同期再生対象である投稿の投稿識別情報と、その投稿のコンテンツの現在の再生箇所の情報と、再生操作の内容(例えば、再生開始、停止、一時停止など)と、が含まれる。また、同期再生指示には、同期再生対象である投稿の投稿識別情報と、その投稿のコンテンツの現在の再生箇所の情報と、端末装置110において実行すべき再生操作の内容(例えば、再生開始、停止、一時停止など)と、が含まれる。上記現在の再生箇所の情報は、例えば、そのコンテンツを先頭から通常の速度で再生したときに現在の再生箇所に至るまでに要する時間である。
【0079】
同期再生ボタン932へのタッチにより、端末装置110は、図12に示すような参加モード設定画面を表示する。図12において、タイトル表示部300の下には、それぞれ「車内で運転者として使う」、「車内で同乗者として使う」、および「車外で使う」と表示された3つのモード設定ボタン1200、1202、1204と、同期再生モードを終了するための参加終了ボタン1206と、が設けられている。
【0080】
モード設定ボタン1200は、ユーザ130が運転者として車両を利用している際の設定である。ここで、車両とは、再生された音楽等を出力し得るスピーカや表示装置が搭載された車両をいい、例えば、乗用車である。ユーザ130がモード設定ボタン1200にタッチすると、端末装置110は、運転者モードで動作する。運転者モードでは、端末装置110は、その車両の車載装置との間でBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を介した通信を確立し、同期再生される音楽等を、例えば、車載装置であるAV制御装置を介してその車両のスピーカや表示装置から出力できるようにする。この場合、端末装置110と車両の車載装置との間の通信が確立されるので、例えば、再生ボタン940等に代えて、その車両のステアリングスイッチ(ステアリングホイールに設けられたスイッチ)によりコンテンツ再生操作が行われるものとすることができる。
【0081】
モード設定ボタン1202は、ユーザ130が運転者としてではなく同乗者として車両を利用している際に用いる設定である。ユーザ130がモード設定ボタン1202にタッチすると、端末装置110は、同乗者モードで動作する。同乗者モードでは、端末装置110は、その端末装置110が備えるスピーカからの出力動作をミュート状態(出力禁止状態)に設定する。
【0082】
これにより、例えば同一の車両内において同期再生を行う複数の端末装置110が存在する場合に、それら複数の端末装置110から同期再生されたコンテンツ(音楽等)が重複して出力されるのを防ぐことができる。同乗者モードを選択したユーザ130は、自身の端末装置110の再生ボタン940等を操作することにより同期再生動作に関与しつつ、例えば、運転者モードで動作する他の同期参加ユーザの端末装置110から車載スピーカを介して出力されるコンテンツ再生出力を、車両内の他の人物と共に共有することができる。
【0083】
モード設定ボタン1204は、ユーザ130が車両を利用していないときに用いる設定である。ユーザ130がモード設定ボタン1204にタッチすると、端末装置110は、車外モードで動作する。車外モードでは、端末装置110は、同期再生される音楽等をその端末装置110が備えるスピーカから出力する。
【0084】
図12に示す参加モード設定画面において、ユーザ130は、同期再生への参加を辞めたいときは、参加終了ボタン1206にタッチして、同期再生への参加を終了することができる。参加終了ボタン1206がタッチされると、端末装置110は、情報管理サーバ102へ参加終了要求を送信する。参加終了要求には、その参加終了要求の送信者であるユーザ130のユーザ識別情報、及びその同期再生の対象であるスレッドを示すスレッド識別情報が含まれる。
【0085】
情報管理サーバは、参加終了要求を受信し、その参加終了要求により示されるスレッドのスレッド記憶領域に保存された同期参加ユーザリストから、その参加終了要求の送信者であるユーザ130のユーザ識別情報を削除する。
【0086】
ユーザ130が、モード設定ボタン1200、1202、1204のいずれかにタッチすると、端末装置110には、例えば、図13に示すような同期再生画面が表示される。図13に示す画面は、図9に示すAV投稿画面と同様であるが、例えば、AV投稿ボックス910等の背景色が、図9に示すAV投稿画面での背景色と異なる色で表示されることにより、同期再生画面であることが示される。また、図13に示す同期再生画面は、同期再生ボタン932に代えて、図12と同様の参加終了ボタン1206が設けられている点が、図9に示すAV投稿画面と異なる。
【0087】
図13の同期再生画面において、ユーザ130は、再生ボタン940のいずれかにタッチすることにより、対応するAV投稿ボックス910が示す投稿の音楽等を再生することができる。例えば、ユーザ130が、AV投稿ボックス910cの再生ボタン940にタッチすると、Song02の音楽の同期再生が開始され、図14に示すように、AV投稿ボックス910cの中に図10と同様の操作ボタンセット1000が表示される。
【0088】
ユーザ130は、操作ボタンセット1000を構成するそれぞれのボタンを操作することにより、同期再生が開始されたSong02の再生動作を操作することができる。例えば、ユーザ130が一時停止ボタン1006にタッチすると、全ての同期参加ユーザの端末装置110における同期再生中のSong02の再生が一時停止する。また、例えば、ユーザ130が送りボタン1008にタッチすると、全ての同期参加ユーザの端末装置110における同期再生中のSong02の現在の再生箇所が同じ所定の時間分だけ先へ移動される。
【0089】
なお、図14に示す画像は、一のユーザ130が既に同期参加ユーザとなっていずれかのコンテンツを同期再生している場合において、他のユーザ130が新たに同期参加ユーザとなった場合にも、当該他のユーザ130の端末装置110において、図12に示す参加モード設定画面から直接的に遷移して表示され得る。
【0090】
図2は、スレッドに投稿された音楽等の同期再生が行われるシーンの一例を示す図である。図2に示すシーンでは、「春ドライブ」スレッドの一部の参加ユーザが、図8において地点投稿ボックス810により表示された各投稿のPOIからいくつかの場所を立寄り地及び目的地として定めて、ドライブへ出発する。例えば、ユーザ130a及び130bは車両200aにより、ユーザ130c、130d、130eは車両200bにより、ユーザ130fはバイク204により、ドライブへ出発する。他の参加ユーザであるユーザ130g、130h、130iは、上記ドライブには参加せず、それぞれ、家206で家事をし、電車208で移動し、及びバイク210で移動している。
【0091】
例えば、最初にユーザ130cが、自身の端末装置110cに表示される図9に示すAV投稿画面において同期再生ボタン932にタッチし、最初の同期参加ユーザとなる。ユーザ130cは、車両200bの運転者であり、図12に示す参加モード設定画面において、「車内で運転者として使う」と表示されたモード設定ボタン1200にタッチして運転者モードを選択する。これにより、ユーザ130cの端末装置110cは、例えば、Bluetoothにより車両200bのAV制御装置と接続され、端末装置110cにおいて同期再生される音楽等の出力先は、車両200bに搭載されたスピーカ及び又は表示装置などのAV出力機器となる。
【0092】
モード設定ボタン1200へのタッチの後、端末装置110cには、図13及び図14に示すような同期再生画面が表示され、ユーザ130cは、これらの同期再生画面において再生ボタン940等により好みの音楽等の再生を開始し、再生された音楽等を車両200bのスピーカ及び又はディスプレイにより視聴する。
【0093】
ユーザ130cが同期参加ユーザとなった後に、例えば、車両200bの後部座席に座るユーザ130eが、自身の端末装置110eにおいて図9に示すAV投稿画面の同期再生ボタン932にタッチして2番目の同期参加ユーザとなる。ユーザ130eは、車両200bの同乗者であり、図12に示す参加モード設定画面において「車内で同乗者として使う」と表示されたモード設定ボタン1202にタッチして、同乗者モードを選択する。
【0094】
これにより、ユーザ130eの端末装置110eは、その端末装置110eが備えるスピーカをミュート状態に設定する。ユーザ130eは、ユーザ130cの端末装置110cが既に車両200bの車載のスピーカ及び又は表示装置から出力させている音楽等を、車両200bの車室内においてユーザ130cと共に視聴することができる。この場合において、ユーザ130eは、上記音楽等が動画である場合には、その動画の音声を車両200bのスピーカから聴きつつ、その動画の映像を自身の端末装置110eにおいて見ることもできる。
【0095】
また、ユーザ130eの端末装置110eには、モード設定ボタン1202へのタッチの後、図14に示すような同期再生画面が表示される。ユーザ130eは、自身の端末装置110eに表示された再生ボタン940等を操作することにより、現在再生されている音楽等の一時停止等を行ったり、他の投稿の音楽等の同期再生を新たに開始することができる。
【0096】
車両200aの運転者であるユーザ130a、およびバイク204の運転者であるユーザ130fも、上述したユーザ130cと同様に、それぞれ、自身の端末装置110aおよび110fにより、運転者モードで同期参加ユーザとなることができる。また、車両200aの同乗者であるユーザ130b、および車両200bの残りの同乗者であるユーザ130dは、上述したユーザ130eと同様に、それぞれ、自身の端末装置110bおよび110dにより、同乗者モードで同期参加ユーザとなることができる。以下、車両200aおよび200bを総称して車両200ともいうものとする。
【0097】
ここで、運転者モードで新たに同期参加ユーザとなったユーザ130a、130fは、端末装置110a、110fにより、既にユーザ130cの端末装置110cにおいて再生されている音楽等を、現在再生されている箇所から視聴することとなる。
【0098】
さらに、他の参加ユーザであるユーザ130gは、例えば、家206において自身の端末装置110gにおいて同期再生ボタン932にタッチして同期参加ユーザとなり、図12に示す参加モード設定画面において「車外で使う」と表示されたモード設定ボタン1204にタッチすることにより、車外モードを選択する。端末装置110gは、他の同期参加ユーザの端末装置110と共に同じ音楽等を同期再生して、端末装置110gが備えるスピーカ及び又は表示装置により、その音楽等を視聴する。
【0099】
一方、同期再生動作を望まない参加ユーザ、例えば、ユーザ130hおよび130iは、それぞれ、自身の端末装置110hおよび110iにおいて、同期再生ボタン932にタッチすることなく、好みの音楽等の投稿のAV投稿ボックス910の再生ボタン940を押すことにより、他のユーザ130の端末装置110とは独立に、自身の端末装置110h及び110iにおいて、その音楽等を視聴することができる。
【0100】
上記の構成を有する情報共有システム100では、スレッドの参加ユーザのうち、同期再生ボタン932にタッチすることにより同期参加ユーザとなったユーザ130の端末装置110間において、任意の同期参加ユーザが自身の端末装置110を用いて再生操作を行った音楽等のコンテンツを同期再生する。これにより、情報共有システム100では、投稿された音楽等のコンテンツを、例えば旅行に同行したユーザ間において同期的に視聴することができるので、当該コンテンツの再生に関連した複数ユーザ間の経験の共有を促進し及び共有経験の同一性を高めることができる。
【0101】
以下、情報共有システム100を構成する情報管理サーバ102および端末装置110の構成について説明する。
【0102】
まず、情報管理サーバ102の構成について説明する。図15は、情報管理サーバ102の構成の一例を示す図である。情報管理サーバ102は、処理装置1500と、記憶装置1502と、通信装置1504と、を備える。記憶装置1502は、例えば揮発性の半導体メモリ及び不揮発性の半導体メモリ、及び又はハードディスク装置で構成され、ユーザ登録情報1506と、スレッド記憶領域1508と、を含む。また、記憶装置1502は、処理装置1500の動作に必要な他のデータ及び又はプログラムを保存する。
【0103】
ユーザ登録情報1506は、情報共有システム100の利用者として予め登録されたユーザ130のそれぞれのユーザ情報が保存されている。ユーザ情報には、ユーザ130のそれぞれを識別するためのユーザID等のユーザ識別情報と、そのユーザ130の端末装置110と通信するためのアクセス情報及びメールアドレスと、が含まれる。また、スレッド記憶領域1508は、後述するスレッド生成部1510が、端末装置110からスレッド作成要求を受信してスレッドを作成する毎に、当該作成したスレッドへの投稿等を記憶する領域としてスレッド毎に確保する記憶領域である。
【0104】
通信装置1504は、処理装置1500とユーザ130の端末装置110とを通信ネットワーク104を介して通信可能に接続するための、有線通信及び又は無線通信を行う送受信機である。
【0105】
処理装置1500は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えるコンピュータである。処理装置1500は、プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)、データの一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)等を有する構成であってもよい。そして、処理装置1500は、機能要素又は機能ユニットとして、スレッド生成部1510と、投稿受信部1512と、投稿情報送信部1514と、投票受信部1516と、参加要求受信部1518と、再生操作受信部1520と、コンテンツ再生部1522と、を備える。
【0106】
処理装置1500が備えるこれらの機能要素は、例えば、コンピュータである処理装置1500がプログラムを実行することにより実現される。なお、上記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理装置1500が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
【0107】
スレッド生成部1510は、ユーザグループ毎に、それぞれのユーザグループに属するユーザからの投稿を保存する仮想記憶空間であるスレッドを生成する。具体的には、スレッド生成部1510は、いずれかのユーザ130の端末装置110からスレッド作成要求を受信する毎に、記憶装置1502内に所定サイズのスレッド記憶領域1508を新たに確保することにより、新たなスレッドを生成する。
【0108】
上述したように、スレッド作成要求には、スレッド名、代表画像、及び選択された招待ユーザのメールアドレスが含まれる。スレッド生成部1510は、作成したスレッドのスレッド情報と、参加ユーザリストと、招待ユーザ情報と、同期参加ユーザリストと、をそのスレッドのスレッド記憶領域1508に、スレッド属性情報として記憶する。上述したように、上記スレッド情報には、そのスレッドのスレッド名、および代表画像が含まれる。また、参加ユーザリストには、そのスレッドの作成者のユーザ識別情報が含まれる。また、招待ユーザ情報には、招待ユーザのそれぞれのユーザ識別情報が含まれる。ここで、スレッド生成部1510は、スレッド作成要求に付された送信元の端末装置110のアクセス情報および招待ユーザのメールアドレスに基づき、ユーザ登録情報を参照して、スレッド作成者及び招待ユーザのユーザ識別情報を取得することができる。同期参加ユーザリストは、デフォルトでは空のリストである。
【0109】
スレッド生成部1510は、スレッドを生成した後、スレッド参加要求を送信したユーザ130についての参加スレッド情報を、スレッド作成要求の送信元である端末装置110へ送信すると共に、それぞれの招待ユーザの端末装置110に招待メールを送信する。
【0110】
参加スレッド情報は、そのユーザ130が参加する全てのスレッドのスレッド名と代表画像とを含む。スレッド生成部1510は、全てのスレッド記憶領域1508のスレッド属性情報に保存された参加ユーザリストを参照して、そのユーザ130のユーザ識別情報を含む参加ユーザリストが保存されたスレッド属性情報を特定し、特定したスレッド属性情報に保存されているスレッド情報に基づき、上記参加スレッド情報を生成する。スレッド生成部1510は、いずれかのユーザ130の端末装置110から参加スレッド情報の送信要求があったときも、そのユーザ130についての参加スレッド情報をその端末装置110へ送信する。
【0111】
スレッド生成部1510は、さらに、招待ユーザであるユーザ130の端末装置110から招待メールに対する参加応答を受信したときは、対応するスレッドのスレッド記憶領域1508のスレッド属性情報を参照し、そのスレッド属性情報に保存されている招待ユーザ情報の中の、上記参加応答の送信元であるユーザ130のユーザ識別情報を、同じスレッド属性情報に保存されている参加ユーザリストへ移動する。
【0112】
また、スレッド生成部1510は、さらに、招待ユーザであるユーザ130の端末装置110から招待メールに対する辞退応答を受信したときは、対応するスレッドのスレッド記憶領域1508のスレッド属性情報を参照し、そのスレッド属性情報に保存されている招待ユーザ情報の中の、上記辞退応答の送信元であるユーザ130のユーザ識別情報を削除する。
【0113】
上記により、スレッド生成部1510は、スレッドを作成したユーザ130とその招待を許諾した招待ユーザであるユーザ130とで構成される参加ユーザのユーザグループ毎に、それぞれのユーザグループに属する参加ユーザからの投稿を保存するスレッドを生成する。
【0114】
投稿受信部1512は、通信装置1504を介して、ユーザ130の端末装置110から、そのユーザ130が参加するスレッドへの投稿を受信して、記憶装置1502に確保されたそのスレッドのスレッド記憶領域1508に記憶する。具体的には、投稿受信部1512は、ユーザ130の端末装置110から、スレッドへの投稿である投稿情報を受信する。投稿情報には、そのユーザ130のユーザ識別情報と、投稿対象であるスレッドのスレッド名と、投稿カテゴリ情報と、投稿内容情報と、が含まれる。上記投稿カテゴリ情報は、例えば、地点、AV、写真等の投稿のカテゴリを示す情報である。また、上記投稿内容情報は、例えば、上述したPOI情報、音楽等の再生用データへのアクセス情報、又は写真等の画像データ等へのアクセス情報を含む。
【0115】
投稿受信部1512は、上記投稿情報を受信する毎に、一意の投稿識別IDを生成すると共に、上記投稿情報に含まれたスレッド名から、対応するスレッドのスレッド記憶領域1508を特定する。また、投稿受信部1512は、受信した投稿情報に含まれる上記投稿内容情報、上記ユーザ識別情報、及び投稿カテゴリ情報と、その投稿が獲得した投票数(初期値はゼロ)と、上記生成した投稿識別IDを示す投稿識別情報と、で構成される一の投稿レコードを生成する。そして、投稿受信部1512は、上記生成した投稿レコードを、上記特定したスレッド記憶領域1508に保存する。
【0116】
投稿情報送信部1514は、ユーザ130の端末装置110から投稿リスト要求を受信する。投稿リスト要求には、その送信者であるユーザ130のユーザ識別情報とスレッド名の指定とが含まれる。投票情報送信部1418は、ユーザ130の端末装置110から投稿リスト要求を受信したことに応じて、その投稿リスト要求が含むスレッド名に対応するスレッドのスレッド記憶領域1508に保存されている参加ユーザリストを参照し、上記送信者であるユーザ130がそのスレッドの参加ユーザであること確認する。
【0117】
上記送信者であるユーザ130がそのスレッドの参加ユーザであるときは、投稿情報送信部1514は、そのスレッドのスレッド記憶領域1508に保存されている全ての投稿レコードを参照し、そのスレッドについての投稿リスト情報を作成して、そのユーザ130の端末装置110へ送信する。投稿リスト情報には、そのスレッドに投稿された全ての投稿の投稿識別情報と、それぞれの投稿の投稿内容情報、投稿カテゴリ情報、及び獲得した投票数と、が含まれる。これにより、スレッドのスレッド記憶領域1508に保存された投稿は、そのスレッドの参加ユーザのユーザグループに属するユーザ130の端末装置110でのみ表示される。この投稿の表示は、図8図9、および図11を参照して説明したように、それぞれの投稿を表すサムネイルとして表示される。
【0118】
投票受信部1516は、スレッドへの投稿のそれぞれに対するユーザ130からの投票を受け付ける。具体的には、投票受信部1516は、ユーザ130の端末装置110から投票情報を受信する。この投票情報には、スレッド名の指定と、投票対象である投稿の投稿識別情報と、が含まれる。そして、投票受信部1516は、受信した投票情報に基づき、スレッド名により指定されたスレッド記憶領域1508に記憶されている投稿レコードの中の、上記投稿識別情報により特定される投稿レコードの投票数に1を加算して、その投稿についての投票数を更新する。
【0119】
参加要求受信部1518は、ユーザ130の端末装置110から、投稿のコンテンツについての同期出力に関する参加要求を受け付ける。参加要求には、スレッド名の指定と、その参加要求の送信元であるユーザ130のユーザ識別情報と、が含まれる。参加要求受信部1518は、ユーザ130の端末装置110から参加要求を受信したことに応じて、上記スレッド名で指定されるスレッドのスレッド記憶領域1508に保存された同期参加ユーザリストに、そのユーザ130のユーザ識別情報を追加する。これにより、参加要求を送信したユーザ130は、同期参加ユーザとなる。
【0120】
また、参加要求受信部1518は、同期参加ユーザリストにユーザ130のユーザ識別情報を追加したときは、コンテンツ再生部1522に対し、そのユーザ130の端末装置110へ同期再生情報を送信するよう指示する。
【0121】
再生操作受信部1520は、同期参加ユーザであるユーザ130の端末装置110から、コンテンツ再生に関する再生操作情報を受信する。再生操作情報には、その送信者であるユーザ130のユーザ識別情報と、同期再生対象である投稿の投稿識別情報と、その投稿のコンテンツの現在の再生箇所の情報と、再生操作の内容(例えば、再生開始、停止、一時停止など)と、が含まれる。
【0122】
コンテンツ再生部1522は、参加要求を受け付けたいずれかのユーザ130の端末装置110におけるコンテンツに関する再生操作に基づいて、上記参加要求を受け付けた全てのユーザ130(すなわち、同期参加ユーザである全てのユーザ130)の端末装置110において、上記再生操作の対象であるコンテンツを同期出力する。ここで、同期出力とは、対象となるすべての端末装置110において、同一のコンテンツの同じ箇所が同時に再生され出力されることをいう。本実施形態では、同期出力されるコンテンツは音楽等であり、同期出力により、対象となるすべての端末装置110において、同一の楽曲の同じメロディ部分が同時に再生され出力される。
【0123】
具体的には、コンテンツ再生部1522は、再生操作受信部1520が再生操作情報を受信したときに、その再生操作情報に基づいて、同期参加ユーザである全てのユーザ130の端末装置110へ同期再生指示を送信する。同期再生指示には、同期再生対象である投稿の投稿識別情報と、その投稿のコンテンツの現在の再生箇所の情報と、端末装置110において実行すべき再生操作の内容(例えば、再生開始、停止、一時停止など)と、が含まれる。
【0124】
コンテンツ再生部1522は、参加要求受信部1518からの指示により、指示されたユーザ130の端末装置110へ同期再生情報を送信する。同期再生情報には、現在において同期再生を行っている投稿の投稿識別情報と、その投稿のコンテンツの現在の再生箇所の情報と、が含まれる。
【0125】
次に、情報共有システム100を構成する端末装置110の構成について説明する。図16は、端末装置110の構成の一例を示す図である。端末装置110は、処理装置1600と、記憶装置1602と、通信装置1604と、スピーカ1610と、表示装置1612と、表示装置1612の表示スクリーン上に設けられたタッチパネル1614と、を備える。表示装置1612は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)である。
【0126】
記憶装置1602は、例えば、揮発性の半導体メモリ及び不揮発性の半導体メモリ、及び又はハードディスク装置で構成され、処理装置1600の動作に必要なデータ及び又はプログラムを保存する。
【0127】
通信装置1604は、広域無線装置1606と、近距離無線装置1608と、を備える。近距離無線装置1608は、例えば、Bluetooth通信規格に従って車載の近距離無線装置等の通信する無線通信装置である。また、広域無線装置1606は、通信ネットワーク104を介して、例えば、情報管理サーバ102や他の端末装置110と通信するための無線通信装置である。
【0128】
処理装置1600は、例えば、CPU等のプロセッサを備えるコンピュータである。処理装置1600は、プログラムが書き込まれたROM、データの一時記憶のためのRAM等を有する構成であってもよい。そして、処理装置1600は、機能要素又は機能ユニットとして、スレッド申請部1620と、投稿送信部1622と、投票送信部1624と、表示制御部1626と、参加要求送信部1628と、参加モード取得部1630と、出力制御部1632と、を備える。
【0129】
処理装置1600が備えるこれらの機能要素は、例えば、コンピュータである処理装置1500がプログラム(上述した参加アプリを含む)を実行することにより実現される。なお、上記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理装置1600が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
【0130】
スレッド申請部1620は、例えば、図3ないし図5を参照して上述した操作において、図5に示すタイトル表示部300の「設定」と書かれたテキスト部510をユーザ130が操作したときに、情報管理サーバ102へスレッド作成要求を送信する。上述したように、このスレッド作成要求には、図5に示す画面においてユーザ130が入力したスレッド名、代表画像、及び図4に示す画面においてユーザ130が選択した招待ユーザのメールアドレスが含まれる。
【0131】
投稿送信部1622は、例えば、図8図9、および図11を参照して説明した操作によりユーザ130がいずれかのスレッドに対する投稿を行ったときに、当該投稿を示す投稿情報を、情報管理サーバ102へ送信する。上述したように、この投稿情報には、その投稿を行ったユーザ130のユーザ識別情報と、投稿対象であるスレッドのスレッド名と、投稿カテゴリ情報と、投稿内容情報と、が含まれる。
【0132】
投票送信部1624は、例えば、図8図9、および図11を参照して説明した操作によりユーザ130がいずれかの投稿に対する投票を行ったときに、その投票についての投票情報を、情報管理サーバ102へ送信する。上述したように、この投票情報には、スレッド名の指定と、投票対象である投稿の投稿識別情報と、が含まれる。
【0133】
表示制御部1626は、タッチパネル1614を用いたユーザ130の操作に応じて、図3ないし図13に示す画面を表示装置1612に表示する。表示制御部1626は、図3ないし図14に示すような画面の表示に際し、必要となる情報を情報管理サーバ102から取得する。例えば、表示制御部1626は、図3及び図6に示すスレッド一覧画面の表示を行う際に、情報管理サーバ102から参加スレッド情報を取得する。また、例えば、表示制御部1626は、図8図9、および図11の投稿画面を表示する際に、対応するスレッドに関する投稿リスト要求を情報管理サーバ102へ送信して、投稿リスト情報を取得する。
【0134】
特に、表示制御部1626は、図8図9、および図11に例示した投稿画面において、それぞれの投稿を表すサムネイルを表示装置1612に表示する。また、表示制御部1626は、情報管理サーバ102から受信される投票結果情報に基づき、投稿を表す上記サムネイルのそれぞれについて、いわゆる“いいねボタン”である投票ボタン820、920、又は1120により与えられた投票の数に応じて、上記サムネイルの表示態様を変更する。この表示態様の変更は、図8図9、および図11において例示したように、本実施形態では、例えば上記サムネイルのサイズ(より具体的には、表示装置1612における表示サイズ)の変更である。
【0135】
参加要求送信部1628は、その端末装置110の所有者であるユーザ130が参加ユーザとなっているスレッドに関し、そのスレッドの投稿に含まれるコンテンツの同期出力に関する参加要求を、情報管理サーバ102へ送信する。例えば、参加要求送信部1628は、上述において図9を参照して説明した操作によりユーザ130が同期再生ボタン932を操作したときに、「春ドライブ」スレッドについて、図9に示すAV投稿ボックス910が示す投稿に含まれるコンテンツである音楽等の同期出力に関する参加要求を、情報管理サーバ102へ送信する。上述したように、参加要求には、スレッド名の指定と、その参加要求の送信元であるユーザ130のユーザ識別情報と、が含まれる。参加要求送信部1628は、また、参加要求を情報管理サーバ102へ送信したときは、出力制御部1632に対し同期再生モードへの移行を指示する。
【0136】
また、参加要求送信部1628は、図12ないし図14に示す画面において参加終了ボタン1206が操作されたときは、情報管理サーバ102は参加終了要求を送信すると共に、出力制御部1632に指示して同期再生モードを終了させる。
【0137】
参加モード取得部1630は、コンテンツの同期出力における(すなわち、同期再生モードにおける)その端末装置110の動作モードである参加モードの指定をユーザ130から取得する。具体的には、参加モード取得部1630は、図12に示す参加モード設定画面においてユーザ130が行うモード設定ボタン1200、1202、1204についての操作を検知することにより、ユーザ130からの参加モードの指定を取得する。
【0138】
また、参加モード取得部1630は、モード設定ボタン1200がタッチされたことを検知することにより、参加モードとして車両200の運転者である運転者ユーザとしての同期出力への参加を意味する運転者モードの指定を取得したときは、近距離無線装置1608によりその端末装置110と車両200の車載機器との通信を確立する。そして、参加モード取得部1630は、出力制御部1632に運転者モードでの動作を指示することにより、投稿のコンテンツを、その端末装置110から車両200の車載機器、例えば車載のスピーカ1714(後述)へ出力する。
【0139】
また、参加モード取得部1630は、モード設定ボタン1202がタッチされたことを検知することにより、参加モードとして車両200の同乗者である同乗者ユーザとしての同期出力への参加を意味する同乗者モードの指定を取得したときは、出力制御部1632に同乗者モードでの動作を指示する。これにより、参加モード取得部1630は、出力制御部1632に対し、スピーカ1610からの出力動作をミュート状態に設定させ、少なくとも音声に関し、その端末装置110からのコンテンツの出力を禁止する。
【0140】
また、参加モード取得部1630は、モード設定ボタン1204がタッチされたことを検知することにより、参加モードとして車外モードの指定を取得したときは、出力制御部1632に車外モードでの動作を指示する。
【0141】
出力制御部1632は、図9、又は図10に示す再生ボタン940等により与えられる投稿のコンテンツに関する再生操作に従い、その投稿のコンテンツを再生して、当該コンテンツをスピーカ1610及び又は表示装置1612を用いて出力する。以下、この動作を通常動作モードという。
【0142】
また、出力制御部1632は、参加要求送信部1628から同期再生モードへの移行を指示されたときは、同期再生モードでの動作を開始する。同期再生モードでは、出力制御部1632は、再生ボタン940等から取得されるコンテンツ再生操作に関する再生操作情報を、情報管理サーバ102へ送る。また、出力制御部1632は、情報管理サーバ102から同期再生情報を受信したときに、その同期再生情報が示す投稿のコンテンツを、その同期再生情報が示す現在の再生箇所から再生する。また、出力制御部1632は、情報管理サーバ102から同期再生指示を受信したときは、その同期再生指示が示す再生操作に対応する動作(例えば、再生の開始、停止など)を実行する。
【0143】
また、出力制御部1632は、同期再生モードにおいて、参加モード取得部1630から運転者モードでの動作を指示されたときは、再生したコンテンツを、近距離無線装置1608を介して車両200の車載機器、例えば車載のスピーカ1714へ出力する。
【0144】
また、出力制御部1632は、同期再生モードにおいて、参加モード取得部1630から同乗者モードでの動作を指示されたときは、スピーカ1610からの出力動作をミュート状態に設定し、スピーカ1610からのコンテンツの出力を中止する。
【0145】
また、出力制御部1632は、同期再生モードにおいて、参加モード取得部1630から車外モードでの動作を指示されたときは、再生したコンテンツを、スピーカ1610を用いて出力する。
【0146】
さらに、出力制御部1632は、参加要求送信部1628から同期再生モードの終了を指示されたときは、同期再生モードでの動作を終了し、通常動作モードに復帰する。
【0147】
次に、情報共有システム100を構成する端末装置110と協働して音楽等のコンテンツ再生を行う車両200の構成について説明する。
【0148】
図17は、車両200の構成の一例を示す図である。車両200は、車載の電子制御装置(ECU、Electronic Control Unit)であるAV(Audio Visual)制御装置1700と、TCU(テレマティクスコントロールユニット)1702と、を有する。また、AV制御装置1700と、TCU1702とは、車載ネットワークバス1720を介して互いに通信可能に接続されている。車載ネットワークバス1720は、例えば、CAN(Control Area Network)通信規格に従って通信を行うCANバスである。
【0149】
TCU1702は、近距離無線装置1706と、広域無線装置1708と、これらの通信装置の動作を制御する処理装置1704と、を備える。処理装置1704は、例えばCPU等のプロセッサを備えるコンピュータである。近距離無線装置1706は、例えば、Bluetooth通信規格に従って端末装置110と通信する無線通信装置である。また、広域無線装置1708は、通信ネットワーク104を介して、例えば情報管理サーバ102及び音楽提供や動画配信を行う他のサーバ等と通信するための無線通信装置である。
【0150】
AV制御装置1700は、CPU等の処理装置(不図示)を備え、車両200の車室内に設けられた例えば液晶ディスプレイである表示装置1710及びスピーカ1714の動作を制御して、表示装置1710に画像を表示し及びスピーカ1714から音声を出力する。また、AV制御装置1700は、表示装置1710の表示スクリーンに設けられたタッチパネル1712及び車両200のステアリングホイールに設けられたステアリングスイッチ1718からの入力を取得する。
【0151】
特に、AV制御装置1700は、例えば、端末装置110からのコンテンツ再生出力を、近距離無線装置1706を介して受信し、受信したコンテンツ再生出力を表示装置1710及び又はスピーカ1714へ出力する。
【0152】
次に、情報共有システム100の動作について、図18及び図19に示すフロー図を参照して説明する。図18及び図19は、それぞれ、情報共有システム100における投稿表示処理および同期再生処理の手順を示すフロー図である。
【0153】
まず、図18に示す投稿表示処理について説明する。投稿表示処理は、スレッドに対するユーザ130からの投稿を受信して端末装置110へ表示する処理である。
【0154】
情報管理サーバ102は、投稿及び投票を、それぞれ投稿情報及び投票情報として端末装置110から取得する。本処理は、情報管理サーバ102が、端末装置110のいずれかから何らかの要求、情報、又はデータを受信したときに開始する。
【0155】
図18において、処理を開始すると、まず、情報管理サーバ102の投稿受信部1512は、投稿情報を受信したか否かを判断する(S100)。そして、投稿情報を受信したときは(S100、YES)、投稿受信部1512は、受信した投稿情報に基づいて、新しい投稿レコードを、対応するスレッドのスレッド記憶領域1508に記憶し(S102)、本処理を終了する。
【0156】
一方、ステップS100において投稿情報を受信しないときは(S100、NO)、情報管理サーバ102の投票受信部1516は、投票情報を受信したか否かを判断する(S104)。そして、投票情報を受信したときは(S104、YES)、対応するスレッド記憶領域1508に記憶されている投稿レコードの投票数に1を加算し(S106)、本処理を終了する。
【0157】
一方、ステップS104において投票情報を受信しないときは(S104、NO)、情報管理サーバ102の投稿情報送信部1514は、いずれかの端末装置110から投稿リスト要求を受信したか否かを判断する(S108)。そして、投稿リスト要求を受信したときは(S108、YES)、投稿情報送信部1514は、投稿リスト要求により要求されたスレッドについての投稿リスト情報を、投稿リスト要求の送信元である端末装置110へ送信する(S110)。
【0158】
次に、投稿リスト情報を受信した端末装置110の表示制御部1626は、投稿リスト情報に含まれるそれぞれの投稿について、それぞれの投稿についての投票数に応じたサムネイルサイズを決定する(S112)。そして、表示制御部1626は、上記決定したサムネイルサイズを用いて、それぞれの投稿を表示装置1612にサムネイル形式で表示し(S114)、本処理を終了する。ここで、投稿の表示は、図8図9、および図11を参照して上述したように、投稿のカテゴリ毎に、表示装置1612に表示され得る。
【0159】
一方、ステップS108において投稿リスト要求を受信しないときは(S108、NO)、投稿情報送信部1514は、本処理を終了する。
【0160】
次に、図19に示す同期再生処理について説明する。同期再生処理は、端末装置110から参加要求を受信して同期参加ユーザリストを作成すると共に、全ての同期参加ユーザの端末装置110においてコンテンツの同期再生を行う処理である。本処理は、情報管理サーバ102が、端末装置110のいずれかから何らかの要求、情報、又はデータを受信したときに開始する。
【0161】
図19において、処理を開始すると、まず、情報共有システム100の情報管理サーバ102の参加要求受信部1518は、いずれかのユーザ130の端末装置110から参加要求を受信したか否かを判断する(S200)。そして、参加要求を受信したときは(S200、YES)、参加要求受信部1518は、受信した参加要求に基づき、対応するスレッドのスレッド記憶領域1508に記憶されている同期参加ユーザリストに、上記参加要求を送信したユーザ130のユーザ識別情報を保存する(S210)。また、参加要求受信部1518は、コンテンツ再生部1522に指示して、上記参加要求を送信したユーザ130の端末装置110へ同期再生情報を送信し(S212)、ステップS200に処理を戻す。ここで、参加要求を送信した上記端末装置110は、同期再生モードに移行し、同期再生情報を受信して、現在において同期再生されているコンテンツを、現在の再生箇所から再生する。
【0162】
ステップS200において参加要求を受信していないときは(S200、NO)、再生操作受信部1520は、いずれかのユーザ130の端末装置110から再生操作情報を受信したか否かを判断する(S202)。そして、再生操作情報を受信したときは(S202、YES)、コンテンツ再生部1522は、受信した再生操作情報に基づいて、全ての同期参加ユーザの端末装置110において、対応する投稿のコンテンツの再生動作を同期させ(S214)、ステップS200に処理を戻す。具体的には、上述したように、コンテンツ再生部1522は、受信した再生操作情報に基づき、全ての同期参加ユーザの端末装置110へ同期再生指示を送信することにより、上記再生動作の同期を行う。
【0163】
一方、ステップS202において再生操作情報を受信していないときは(S202、NO)、参加要求受信部1518は、いずれかの同期参加ユーザの端末装置110から参加終了要求を受信したか否かを判断する(S204)。そして、参加終了要求を受信したときは(S204、YES)、参加要求受信部1518は、参加終了要求を送信した参加ユーザのユーザ識別情報を、対応するスレッドの同期参加ユーザリストから削除する(S206)。
【0164】
次に、参加要求受信部1518は、同期参加ユーザリストが空になったか否か(すなわち、同期参加ユーザが誰もいなくなったか否か)を判断する(S208)。そして、同期参加ユーザリストが空になったときは(S208、YES)、参加要求受信部1518は、本処理を終了する。
【0165】
一方、ステップS204において参加終了要求を受信していないとき(S204、NO)およびステップS208において同期参加ユーザリストが空になっていないときは(S208、NO)、参加要求受信部1518は、ステップS200に処理を戻す。
【0166】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
【0167】
例えば、上述した実施形態の情報共有システム100では、スレッドへの投稿のコンテンツは、POI、音楽、動画、写真等の静止画、及びビデオ映像であるものとしたが、投稿のコンテンツは、これらには限られない。投稿のコンテンツは、複数のユーザ間で共有し得る任意の情報であるものとすることができる。そのようなコンテンツは、例えば、テキストで構成される情報、あるいは、店舗や観光地案内のサイト情報などであり得る。
【0168】
また、情報共有システム100では、図8図9、及び図11に示す投稿画面には、それぞれの投稿を示す投稿ボックスの中に、肯定的評価を与える一つの投票ボタン820、920、又は1120が表示されるものとしたが、これらの投票ボタンは、“いいねボタン”に相当するような肯定的評価を与えるものには限られない。例えば、上記投稿ボックスのそれぞれには、いわゆる“悪いねボタン”などの否定的評価を与える投票ボタンが設けられるものとしてもよいし、肯定的評価を与える投票ボタンと否定的評価を与える投票ボタンの両方が設けられるものとしてもよい。
【0169】
これらの場合には、端末装置110の表示制御部1626は、それぞれの投稿について、投票の数および内容(肯定的評価か否定的評価か)に応じて、それぞれの投票を表すサムネイルの表示態様を変更するものとすることができる。また、肯定的評価を与える投票ボタンと否定的評価を与える投票ボタンの両方が設けられる場合には、表示制御部1626は、肯定的評価を与える投票ボタンでの投票数から否定的評価を与える投票ボタンでの投票数を重み付け減算することにより得られる最終的な評価数値に基づいて、その投稿のサムネイルの表示態様を変更することができる。
【0170】
また、情報共有システム100では、投票数に応じて変更されるサムネイルの表示態様は、そのサムネイルのサイズであるものとしたが、変更される表示態様は、これには限られない。投票数に応じて変更されるサムネイルの表示態様は、投票により把握される投稿間の肯定的又は否定的評価の大小関係が視覚的に把握される限りにおいて、任意の態様であるものとすることができる。例えば、端末装置110の表示制御部1626は、サムネイルのサイズに代えて、サムネイルの彩度、輝度、輪郭の協調度、及び又はコントラストを、投票の数に応じて変更してもよい。
【0171】
また、情報共有システム100では、同期再生される投稿のコンテンツは音楽等であるものとしたが、同期再生の対象となるコンテンツは、音楽等には限られない。上記対象となるコンテンツは、投稿に含まれ得るコンテンツであって同期再生の対象となり得る限り、任意のコンテンツであるものとすることができる。例えば、投稿された複数の写真がスライドとして同期再生されて、すべての同期参加ユーザの端末装置110の表示装置1612において同じ写真が表示されるものとしてもよい。
【0172】
また、一の同期参加ユーザの端末装置110の表示装置1612において閲覧された投稿の内容(例えば、POI情報)が、他の全ての同期参加ユーザの端末装置110において同時に表示されてもよい。これにより、同期参加ユーザは、例えば、車両200a及び200bによるドライブにおいて、同時に表示されているPOI情報に基づいて、車両200a及び200bの目的地や立ち寄り地を同時に変更することができる。
【0173】
また、情報共有システム100では、同期再生モードにおける参加モードとして、車両200との関係において運転者モード、同乗者モード、及び車外モードが存在するものとしたが、参加モードは、これらには限られない。外部機器へのコンテンツ再生の出力先は、車両200に搭載されたスピーカ1714及び又は表示装置1710に限らず、Bluetooth等の近距離無線を介して端末装置110と接続され得る任意の外部機器であるものとすることができる。そのような外部機器は、例えば、Bluetoothスピーカや、近距離無線を介して接続され得るテレビなどであり得る。この場合には、例えば、運転者モード、同乗者モード、及び車外モードは、それぞれ、端末装置110から外部機器へ再生出力を行う“外部機器出力モード”、端末装置110の内蔵スピーカをミュートに設定する“ミュートモード”、及び端末装置110が備えるスピーカ1610を用いる“内蔵スピーカモード”として定義され得る。
【0174】
また、情報共有システム100では、端末装置110の出力制御部1632は、同期再生モードにおいて、表示装置1612に表示された再生ボタン940等による再生操作の情報を、情報管理サーバ102へ送信するものとしたが、ユーザ130が行う再生操作の取得手段は、再生ボタン940等には限られない。例えば、端末装置110の出力制御部1632は、同期再生モードにおいて、参加モードが運転者モードに設定されたときは、ユーザ130が車両200のステアリングスイッチ1718を用いて行う再生操作を、近距離無線装置1608を介して取得するものとすることができる。
【0175】
また、上述した情報共有システム100は、図15に示す情報管理サーバ102と、図16に示す複数の端末装置110とで構成されるものとしたが、情報共有システム100の構成は、これには限られない。例えば、情報管理サーバ102の構成要素を、通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続された複数のサーバにより分散して実現することもできる。また、情報管理サーバ102の処理装置1500が有する機能要素の一部を端末装置110の処理装置1600において実現してもよいし、逆に、端末装置110の処理装置1600が有する機能要素の一部を情報管理サーバ102の処理装置1500において実現してもよい。
【0176】
以上説明したように、上述した実施形態に係る情報共有システム100は、ユーザからの投稿を受信する投稿受信部1512と、受信された投稿のそれぞれについて、それらの投稿を表すサムネイルをユーザ130の端末装置110に表示させる表示制御部1626と、上記投稿に対するユーザ130からの投票を受け付ける投票受信部1516と、を備える。そして、表示制御部1626は、上記サムネイルのそれぞれについて、対応する投稿に関して投票受信部1516が受信した投票の数に応じて、上記サムネイルの表示態様を変更する。
【0177】
この構成によれば、ユーザ130からの投稿の情報を複数のユーザ130間で共有しつつ、ユーザ130の全体としての嗜好傾向を容易に把握することができる。
【0178】
また、情報共有システム100では、表示制御部1626は、上記表示態様として上記サムネイルのサイズを、投票の数に応じて変更する。この構成によれば、各投稿のサムネイルのサイズを比較することにより、ユーザ130の全体としての嗜好傾向を視覚的に容易に把握することができる。
【0179】
また、情報共有システム100では、上記投稿のコンテンツは、音楽、動画、場所、又は写真を含む。この構成によれば、旅行等の行動経験と結びつきやすい音楽、動画、場所、又は写真といったコンテンツを、ユーザ130間において共有することができる。
【0180】
また、情報共有システム100は、参加ユーザのユーザグループ毎に、そのユーザグループに属する参加ユーザからの投稿を保存する仮想記憶空間であるスレッドを生成するスレッド生成部1510を備える。そして、投稿受信部1512は、ユーザ130から上記スレッドへの投稿を受信して当該スレッドに保存する。また、表示制御部1626は、上記スレッドに保存された投稿のサムネイルを、そのスレッドに対応するユーザグループに属する参加ユーザの端末装置110でのみ表示する。
【0181】
この構成によれば、例えば特定のテーマ毎に自由にスレッドを作成して、テーマごとの投稿をユーザ130間において共有することができる。
【0182】
また、情報共有システム100は、参加ユーザのユーザグループ内のユーザ130から投稿のコンテンツの同期出力に関する参加要求を受け付ける参加要求受信部1518と、スレッドに保存された投稿のコンテンツを、上記ユーザグループ内のユーザ130の端末装置110に出力するコンテンツ再生部1522と、を備える。そして、コンテンツ再生部1522は、参加要求を受け付けたいずれかのユーザ130の端末装置110における上記コンテンツに関する再生操作に基づいて、上記参加要求を受け付けた全てのユーザ130の端末装置110において、上記再生操作の対象であるコンテンツを同期出力する。
【0183】
この構成によれば、複数のユーザ130間の経験の共有を促進し及び共有経験の同一性を高めることができる。
【0184】
また、情報共有システム100では、参加要求受信部1518により参加要求を受け付けられていないユーザ130の端末装置110は、他のユーザ130の端末装置110とは独立に、上記投稿に含まれるコンテンツの再生動作を行う。この構成によれば、同期再生動作に参加しないユーザ130も、投稿のコンテンツを自由に再生して楽しむことができる。
【0185】
また、情報共有システム100は、情報共有方法を実行する。この情報共有方法は、ユーザ130からの投稿を投稿受信部1512が受信するステップ(S100)と、受信された投稿のそれぞれについて、それらの投稿を表すサムネイルを表示制御部1626がユーザ130の端末装置110に表示させるステップ(S114)と、これらの投稿に対するユーザからの投票を投票受信部1516が受け付けるステップ(S104)と、を備える。そして、上記表示させるステップでは、上記サムネイルのそれぞれについて、対応する投稿に関し投票受信部1516が受信した投票の数に応じて、上記サムネイルの表示態様を変更する。
【0186】
この構成によれば、ユーザ130からの投稿の情報を複数のユーザ130間で共有しつつ、ユーザ130の全体としての嗜好傾向を容易に把握することができる。
【符号の説明】
【0187】
100…情報共有システム、102…情報管理サーバ、104…通信ネットワーク、110、110a、110b、110c、110d、110e、110f、110g、110h、110i、110j、110k、110m…端末装置、130、130a、130b、130c、130d、130e、130f、130g、130h、130i、130j、130k、130m…ユーザ、200、200a、200b…車両、204、210…バイク、206…家、208…電車、300…タイトル表示部、302…メイン表示部、306,830、930、1130…追加ボタン、310、310a、310b…スレッドボックス、400…ユーザ招待ボックス、402、510、702、704…テキスト部、500…スレッド設定ボックス、502…代表画像部、504…スレッド名入力部、506…招待ユーザリスト、508…ソフトウェアキーボード、700…招待表示ボックス、800、802、804…カテゴリ選択ボタン、810、810a、810b、810c、810d、810e、810f…地点投稿ボックス、820、820a、820b、820c、820d、820e、920、920a、920b、920c、920d、920e、1120、1120a、1120b、1120c、1120d、1120e、1120f、1120g、1120h、1120i、1120j、1120k…投票ボタン、910、910a、910b、910c、910d、910e…AV投稿ボックス、940…再生ボタン、1000…操作ボタンセット、1002…戻りボタン、1004…停止ボタン、1006…一時停止ボタン、1008…送りボタン、1110、1110a、1110b、1110c、1110d、1110e、1110f、1110g、1110h、1110i、1110j、1110k…写真投稿ボックス、1200、1202、1204…モード設定ボタン、1206…参加終了ボタン、1500、1600、1704…処理装置、1502、1602…記憶装置、1504、1604…通信装置、1506…ユーザ登録情報、1508…スレッド記憶領域、1510…スレッド生成部、1512…投稿受信部、1514…投稿情報送信部、1516…投票受信部、1518…参加要求受信部、1520…再生操作受信部、1522…コンテンツ再生部、1606、1708…広域無線装置、1608、1706…近距離無線装置、1610、1714…スピーカ、1612、1710…表示装置、1614、1712…タッチパネル、1620…スレッド申請部、1622…投稿送信部、1624…投票送信部、1626…表示制御部、1628…参加要求送信部、1630…参加モード取得部、1632…出力制御部、1700…AV制御装置、1702…TCU、1716…マイク、1718…ステアリングスイッチ。
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