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7390485アップリンククリアチャネルアセスメントを伴う半永続チャネル状態情報報告プロシージャ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-22
(45)【発行日】2023-12-01
(54)【発明の名称】アップリンククリアチャネルアセスメントを伴う半永続チャネル状態情報報告プロシージャ
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20231124BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20231124BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20231124BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/14
H04W28/04 110
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022525994
(86)(22)【出願日】2020-11-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-10
(86)【国際出願番号】 SE2020051066
(87)【国際公開番号】W WO2021091465
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-07-04
(31)【優先権主張番号】62/932,005
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】上坂 和義
(72)【発明者】
【氏名】カズミ, ムハマド アリ
(72)【発明者】
【氏名】シオミナ, イアナ
(72)【発明者】
【氏名】タンガラサ, サンタン
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/092859(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(WD)(22)において実装される方法であって、前記方法は、
半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信すること(S138)と、
前記信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みること(S140)であって、前記試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従うことと、
前記CCAが失敗したとき、かつ、
前記信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えること(S142)と、
前記信号が非アクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えること(S144)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記CCAが失敗し、前記受信された信号がアクティブ化を指示し、かつ、前記時間間隔が満了したとき、アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、
前記CCAが失敗し、前記受信された信号が非アクティブ化を指示し、かつ、前記時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すことと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記時間間隔が、CSI報告期間の倍数である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記時間間隔が、失敗したHARQ送信試みの数のカウントに少なくとも部分的に基づく、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記時間間隔が、ネットワークノード(16)によって設定される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
非アクティブ化コマンドが受信され、かつ、前記CCAが失敗したとき、前記時間間隔のタイマーを開始し、
その後、前記CCAの成功にしたがって前記WD(22)が前記HARQ-ACKを送信するとき、前記時間間隔のタイマーを停止する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記時間間隔のタイマーが稼働し続ける間、前記CSI報告を遅延させる、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記時間間隔のタイマーが稼働しており、前記WD(22)が前記受信された信号に対するHARQ-ACK応答を送信することができない間、前記タイマーを再び開始する、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記時間間隔が満了し、試みのカウンタが最大値に達するとき、CSI測定期間を再び開始する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
ネットワークノード(16)と通信するように設定された無線デバイス(WD)(22)であって、前記WD(22)が、
半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信するように設定された無線インターフェース(82)と、
処理回路(84)と
を備え、前記処理回路は、前記信号を受信したことに応答して、
ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、前記試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることと、
前記CCAが失敗したとき、かつ、
前記受信された信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えることと、
前記受信された信号が非アクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えることと
を行うように設定された、
無線デバイス(WD)(22)。
【請求項11】
前記処理回路(84)は、
前記CCAが失敗し、前記受信された信号がアクティブ化を指示し、かつ、前記時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、
前記CCAが失敗し、前記受信された信号が非アクティブ化を指示し、かつ、前記時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すことと
を行うようにさらに設定された、請求項10に記載のWD(22)。
【請求項12】
前記時間間隔が、CSI報告期間の倍数である、請求項10または11に記載のWD(22)。
【請求項13】
前記時間間隔が、失敗したHARQ送信試みの数のカウントに少なくとも部分的に基づく、請求項10から12のいずれか一項に記載のWD(22)。
【請求項14】
前記時間間隔が、前記ネットワークノード(16)によって設定される、請求項10から12のいずれか一項に記載のWD(22)。
【請求項15】
前記処理回路(84)が、
非アクティブ化コマンドが受信され、かつ、前記CCAが失敗したとき、前記時間間隔のタイマーを開始し、
その後、前記CCAの成功にしたがって前記WD(22)が前記HARQ-ACKを送信するとき、時間間隔のタイマーを停止するようにさらに設定された、請求項10から14のいずれか一項に記載のWD(22)。
【請求項16】
前記時間間隔のタイマーが稼働し続ける間、前記処理回路(84)が、前記CSI報告を遅延させるようにさらに設定された、請求項15に記載のWD(22)。
【請求項17】
前記時間間隔のタイマーが稼働しており、前記WD(22)が前記受信された信号に応答して前記HARQ-ACKを送信することができない間、前記処理回路(84)が、前記タイマーを再び開始するようにさらに設定された、請求項15または16に記載のWD(22)。
【請求項18】
前記時間間隔が満了し、試みのカウンタが最大値に達するとき、前記処理回路(84)が、CSI測定期間を再び開始するようにさらに設定された、請求項10から17のいずれか一項に記載のWD(22)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、詳細には、アップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)を伴う半永続チャネル状態情報(CSI)報告プロシージャに関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、(Long Term Evolution(LTE)とも呼ばれる)第4世代(4G)無線通信システムおよび(新無線(New Radio:NR)とも呼ばれる)第5世代(5G)無線通信システムのための規格を開発しており、開発中である。そのようなシステムは、特徴の中でも、基地局などのネットワークノードとモバイル無線デバイス(WD)との間のブロードバンド通信、ならびにネットワークノード間のおよびWD間の通信を提供する。NR-U(新無線未ライセンス、または未ライセンスワイヤレス無線スペクトル(wireless radio spectrum)における新無線)。
【0003】
(本明細書では「スペクトル」と呼ばれる)ワイヤレス無線スペクトルのいくつかの部分が、未ライセンス動作へのライセンス支援型アクセス(LAA)のために潜在的に利用可能になった。このスペクトルは、ライセンス免除レジームまたは産業、科学、および医療(ISM)レジームの下で動作されることによって、ライセンス済み帯域におけるオペレータのサービス提供を拡張するためにオペレータによって使用され得るが、既存のモバイルサービスおよび他のインカンベントな(incumbent)サービスと共有されなければならない。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によるNR-U研究アイテム中に、2.4GHz帯域、3.5GHz帯域、5GHz帯域および6GHz帯域など、異なる未ライセンス帯域または共有帯域が考慮された。
【0004】
未ライセンススペクトルにアクセスするために、ライセンス済みスペクトルとは異なり、いくつかの国または地域は、無線デバイス(WD)が、信号送信の前に事前に他のノードまたはシステムによるチャネル占有の検査を実施することを必要とし、この検査は、クリアチャネルアセスメント(CCA)と呼ばれる。3GPP Long Term Evolution(LTE)-LAAは、CCAのためのLBT(リッスンビフォアトーク)機構を5GHz帯域のためのベースラインとして採用する。LTE-LAAはまた、LBTを6GHz帯域のための設計の開始ポイントとして採用する。少なくとも、Wi-Fiの不在が(たとえば、規制によって)保証され得ない帯域について、LBTは20MHzの単位で実施され得る。
【0005】
LBT中に、送信ノードは、(いくつかの測定を実施し、しきい値と比較することによって)他の送信がないかどうかを決定し、他の送信がない場合、送信ノードはCOT(チャネル占有時間)を開始し、これは、最大COT(MCOT)を超えない。最大COTは地域によって変動することがあることに留意されたい。他の場合、送信ノードは、その送信を、ある時間期間の間中止し、後で再び再試行し得る。(「5G」としても知られる)3GPP新無線(NR)においてより多くのLBTカテゴリーがあり、一部のカテゴリー(Cat2)の場合、アップリンク(UL)とダウンリンク(DL)との間の切替え時間に応じて、16μs Cat2 LBTタイプおよび25μs Cat2 LBTタイプもある。たとえば、16μs Cat2は、切替えが、16μsよりも長いが、25μsよりも短いことを意味し、25μs Cat2は、25μsまたはそれよりも長いことを意味する。さらに、基地局(BS)始動型COT(すなわち、共有COT)中のLBTプロシージャに基づくWD送信の概念もある。
【0006】
LTEと同様に、NR-Uは、初期アクセスおよび測定を可能にするために発見信号(DRS)を有することが予想される。LTE DRSは、1次同期信号/2次同期信号/セル固有参照信号(PSS/SSS/CRS)のみを含んでいるが、NR DRSは、より多くの信号/チャネル、たとえば、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロック(PSS/SSSおよびPBCHのセット)およびチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、さらには何らかのシステム情報を備え得る。
【0007】
チャネルアクセス方式
図1は、LTE LBTおよびCOTの一例を示し、ここで、「s」は検知時間期間である。この図では、チャネルが使用中であると決定された場合、ある程度の延期時間の後に、WDは、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するためにチャネル上で検知することを再び試み得る。チャネルが利用可能である場合、ある程度の決定論的バックオフ時間の後に、WDは、(WDのチャネル占有時間中に)アップリンク(UL)バーストを送信することであって、ただし、地域に応じて、たとえば、最高10msであり得る、最大チャネル占有時間(MCOT)未満の間、送信することを開始し得る。
【0008】
未ライセンススペクトルのためのNRベースアクセスのためのチャネルアクセス方式は、以下のカテゴリーに分類され得る。
・ カテゴリー1(Cat1):短い切替えギャップの後の即時送信(LBTなし)、
・ カテゴリー2(Cat2):ランダムバックオフを伴わないLBT-固定の検知周期性、
・ カテゴリー3(Cat3):固定サイズの競合ウィンドウを用いたランダムバックオフを伴うLBT、および
・ カテゴリー4(Cat4):可変サイズの競合ウィンドウを用いたランダムバックオフを伴うLBT。
【0009】
COT中の異なる送信、および送信されるべき異なるチャネル/信号のために、チャネルアクセス方式の異なるカテゴリーが使用され得る。チャネルアクセス方式の適用可能性は、たとえば、3GPP技術リリース(TR)38.889に記載されている。
【0010】
ビームフォーミングされた送信のためのチャネルアクセス機構が考慮された。全指向性LBTのサポートも考慮された。ビームフォーミングされた送信のための方向性LBT、すなわち、送信されたビームの方向において実施されるLBTを使用することも考慮された。規制、および他の技術との公平な共存を考慮に入れて、仕様が開発されるべきであるとき、ビームフォーミングされた送信のための方向性LBTとその利益とに関して、さらなる考慮が必要とされる。
【0011】
CSI報告
CSI報告は、ネットワークにチャネル状態情報(CSI)を報告するための物理レイヤWDプロシージャである。CSIは、たとえば、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、CSI参照信号インジケータ(CRI)、およびL1参照信号受信電力(RSRP)を含む。ネットワークは、その情報をいくつかの目的のために使用し得る。たとえば、ネットワーク、たとえば、ネットワークノードは、リンク適応のためにCQI/PMI/RIを使用し得、ここで、ネットワークは、WDがエラーなしに最大の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)データを受信することができるように、ランクおよび変調符号化方式(MCS)を選定する。WDが、CRI/L1-RSRPを報告するように設定されたとき、ネットワークは、この情報を、ビーム切替えのために、すなわち、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)およびPDSCH上でデータを送信するためにどのビームが使用されるべきであるかを決定するために、使用し得る。
【0012】
CSI報告は、周期的、非周期的、または半永続として設定される。周期的報告の場合、WDは、ネットワークによって設定された周期性に従って、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でCSIを送信する。非周期的CSI報告の場合、WDは、WDがダウンリンク制御情報(DCI)中でCSI要求を受信した後に1回のみ、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でCSIを送信する。半永続CSI報告の場合、WDは、上位レイヤによって指定された周期性に従って、PUSCHまたはPUCCH上でCSI報告を送信する。半永続報告の場合、WDは、ネットワークによる非アクティブ化コマンドの後に、CSI報告を停止する。
【0013】
ネットワークが、PUCCHを用いた半永続CSI報告を必要とするとき、ネットワークは、報告期間とともに、報告アイテム、たとえば、CQIおよび/またはL1-RSRPをWDに設定する。ネットワークが、半永続CSI報告を必要とする場合、ネットワークは、PDSCH上で、媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を用いた報告アクティブ化コマンドを送信する。WDがMAC CEを受信するとき、WDは、PDSCHがMAC CEを伝達したことに応答して、PUCCHまたはPUSCH上でハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信する。WDは、次いで、たとえば、WDがHARQ-ACKを送信した3ms後から、CSI測定および報告プロセスを開始する。WDがスロットn上でHARQ-ACKを送信する場合、WDは、Y個のスロットの周期性およびX個のスロットのオフセット、すなわち、n+X+Y、n+X+2*Y、n+X+3*YなどをもつCSI報告を送信する。ネットワークが、進行中の半永続性CSI報告を停止することを希望する場合、ネットワークは、PDSCH上でMAC CEを用いた報告非アクティブ化コマンドを送信する。WDがMAC CEを受信するとき、WDは、PDSCHがMAC CEを伝達したことに応答して、PUCCHまたはPUSCH上でHARQ-ACKを送信し、次いで、WDは、たとえば、WDがHARQ-ACKを送信した3ms後に、CSI測定および報告を停止する。
【0014】
ネットワークが、PUSCHを用いた半永続CSI報告を必要とするとき、ネットワークは、報告期間とともに、報告アイテム、たとえば、CQI、L1-RSRPをWDに設定する。ネットワークが、半永続CSI報告を必要とする場合、ネットワークは、PDCCH上でDCIをもつ報告アクティブ化CSI要求を送信する。WDがCSI要求を受信するとき、WDは、次いで、たとえば、WDがDCIを復号した3ms後から、CSI測定および報告を開始する。WDが、たとえばDCI復号の3ms後に、CSI報告の起点がスロットnであるようにセットされる場合、WDは、スロットnからのY個のスロットの周期性およびX個のスロットのオフセット、すなわち、n+X+Y、n+X+2*Y、n+X+3*YなどをもつCSI報告を送信する。ネットワークが、進行中の半永続性CSI報告を停止することを希望する場合、ネットワークは、PDCCH上でDCIをもつ非アクティブ化CSI要求を送信する。WDがDCIを受信するとき、WDは、次いで、たとえば、WDがCSI要求に応答してDCIを復号した3ms後に、CSI測定および報告を停止する。
【0015】
ネットワークノード(たとえば、サービングセル)は、WD上でのアップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)失敗により、CSI報告を常に受信するとは限らない。WDは、UL CCA失敗の後に正しく進まないことがあるか、または、WD挙動が現在規定されていないので、ネットワークによって予想されるものとは異なるやり方で挙動し得る。
【0016】
半永続CSI報告のためのMAC CEベースアクティブ化は、WDからのPDSCHのためのHARQ-ACKフィードバックを必要とする。WDが、MAC CEのためのPDSCHを受信し、復号するが、WDが、UL CCA失敗によりHARQ-ACKを送信することができない場合、WD挙動は、現在規定されていない。WDが、アクティブ化コマンドを復号するが、CCA失敗によりHARQ-ACKを送信することができないとき、WDはCSI測定を開始し得るが、WDは、ネットワークノードがHARQ-ACKを受信しなかったので、ネットワークノードがCSI測定リソースを送信しないことがあるので、CSI測定を実施することができない。
【0017】
半永続CSI報告のためのMAC CEベース非アクティブ化は、WDからのPDSCHのためのHARQ-ACKフィードバックを必要とする。WDが、MAC CEのためのPDSCHを受信し、復号するが、WDが、UL CCA失敗によりHARQ-ACKを送信することができない場合、WD挙動は、現在規定されていない。WDが、非アクティブ化コマンドを復号するが、CCA失敗によりHARQ-ACKを送信することができないとき、WDはCSI測定を停止するが、ネットワークノードは、ネットワークノードがHARQ-ACKを受信しないので、CSI測定リソースを送信し続け得る。これは、WDによってCSIが測定されないことがあるので、ダウンリンクネットワークリソースを不必要に消費する。
【発明の概要】
【0018】
いくつかの実施形態が、アップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)を伴う半永続チャネル状態情報(CSI)報告プロシージャのための方法、ネットワークノード、および無線デバイスを提供する。
【0019】
実施形態は、WDがMAC CEベース半永続CSI報告アクティブ化/非アクティブ化のためのHARQ-ACKを送信することができないときの、WD挙動を指定する。実施形態は、異なるWD挙動を回避し、WDとネットワークノードとの間の不整合をも回避することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、WDがUL CCA失敗により最新のCSIを報告することができないが、最新のCSIを収集することができる。したがって、WDからのCSI報告を使用するプロシージャ(たとえば、スケジューリング)の性能は、UL CCA失敗によってさえ劣化しない。
【0021】
一態様によれば、無線デバイス(WD)における方法が、半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信することを含む。本方法は、信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることをも含む。CCAが失敗したとき、かつ、信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えること。CCAが失敗したとき、かつ、信号が非アクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えること。
【0022】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、本方法は、受信された信号がアクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、受信された信号が非アクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すこととをさらに含む。いくつかの実施形態では、時間間隔は、CSI報告期間の倍数である。いくつかの実施形態では、時間間隔は、失敗したHARQ送信試みの数のカウントに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、時間間隔は、ネットワークノードによって設定される。いくつかの実施形態では、非アクティブ化コマンドが受信され、WDがHARQ-ACKを送信するとき、本方法は、タイミング間隔のタイマーを停止することをさらに含む。いくつかの実施形態では、タイミング間隔のタイマーが稼働し続ける間、本方法は、ネットワークノードへのCSI報告を遅延させることをさらに含む。いくつかの実施形態では、タイミング間隔のタイマーが稼働しており、WDが受信された信号に対するHARQ-ACK応答を送信することができない間、本方法は、タイマーを再開することをさらに含む。いくつかの実施形態では、タイミング間隔が満了し、試みのカウンタが最大値に達するとき、本方法は、CSI測定期間を再開することをさらに含む。いくつかの実施形態では、CCA失敗により、非アクティブ化指示が受信される前にCSI報告が送信されないとき、CSI報告を送信することを控え、時間間隔のタイマーをリセットすること。
【0023】
別の態様によれば、WDが、ネットワークノードと通信するように設定される。WDは、半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信するように設定された無線インターフェースを含む。WDは、処理回路をさらに含み、処理回路は、信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることを行うように設定される。CCAが失敗したとき、受信された信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えることと、受信された信号が非アクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えることとを行う。
【0024】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、処理回路は、受信された信号がアクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、受信された信号が非アクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すこととを行うようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、時間間隔は、CSI報告期間の倍数である。いくつかの実施形態では、時間間隔は、失敗したHARQ送信試みの数のカウントに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、時間間隔は、ネットワークノードによって設定される。いくつかの実施形態では、非アクティブ化コマンドが受信され、WDがHARQ-ACKを送信するとき、処理回路は、タイミング間隔のタイマーを停止するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、タイミング間隔のタイマーが稼働し続ける間、処理回路は、ネットワークノードへのCSI報告を遅延させるようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、タイミング間隔のタイマーが稼働しており、WDが受信された信号に応答してHARQ-ACKを送信することができない間、処理回路は、タイマーを再開するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、タイミング間隔が満了し、試みのカウンタが最大値に達するとき、処理回路は、CSI測定期間を再開するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、CCA失敗により、非アクティブ化指示が受信される前にCSI報告が送信されないとき、処理回路は、CSI報告を送信することを控え、時間間隔のタイマーをリセットするようにさらに設定される。
【0025】
添付の図面とともに考慮されるとき、以下の詳細な説明を参照することによって、本実施形態のより完全な理解、ならびにそれらの付随する利点および特徴がより容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】LTE LBTおよびCOTを示すタイミング図である。
図2】本開示における原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも部分的に無線接続上で、ネットワークノードを介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
図8】アップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)を伴う半永続チャネル状態情報(CSI)報告プロシージャのための、ネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
図9】アップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)を伴う半永続チャネル状態情報(CSI)報告プロシージャのための、無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
図10】半永続CSI報告のアクティブ化のためのプロシージャを示す図である。
図11】アクティブ化プロシージャ放棄を示す図である。
図12】半永続CSI報告の非アクティブ化のためのプロシージャを示す図である。
図13】記憶されたCSI報告を送信するためのプロシージャを示す図である。
図14】CSI測定および報告を再開するためのプロシージャを示す図である。
図15】アクティブ化の後の報告失敗の場合のプロシージャを示す図である。
図16】非アクティブ化の後の報告失敗の場合のプロシージャを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
例示的な実施形態について詳細に説明する前に、実施形態が、主に、アップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)を伴う半永続チャネル状態情報(CSI)報告プロシージャに関係する、装置構成要素と処理ステップとの組合せ中に存在することに留意されたい。それに応じて、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかになるであろう詳細で本開示を不明瞭にしないように、適切な場合、図面において構成要素が従来のシンボルによって表され、実施形態を理解することに関係するそれらの具体的な詳細のみを示す。同様の番号は、説明全体にわたって同様のエレメントを指す。
【0028】
本明細書で使用される、「第1」および「第2」、「上部」および「下部」などの関係語は、単に、あるエンティティまたはエレメントを別のエンティティまたはエレメントと区別するために、必ずしも、そのようなエンティティまたはエレメント間の何らかの物理的または論理的関係または順序を必要とすることまたは暗示することなしに、使用され得る。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本明細書で説明される概念を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別段に明確に指示しない限り、複数形をも含むものとする。さらに、本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを理解されよう。
【0029】
本明細書で説明される実施形態では、結合用語(joining term)「と通信している(in communication with)」などは、たとえば、物理的な接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリングまたは光シグナリングによって達成され得る、電気またはデータ通信を指示するために使用され得る。複数の構成要素が相互動作し得ること、ならびに修正および変形が、電気およびデータ通信を達成することについて可能であることを、当業者は諒解されよう。
【0030】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態では、「結合された」、「接続された」などという用語は、必ずしも直接とは限らないが、接続を指示するために本明細書で使用され得、有線接続および/または無線接続を含み得る。
【0031】
本明細書で使用される「ネットワークノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB(gNB)、エボルブドノードB(eNBまたはeノードB)、ノードB、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード、リレーノード、ドナーノード制御リレー、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(たとえば、移動管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(たとえば、第三者ノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、エレメント管理システム(EMS)などのいずれかをさらに備え得る、無線ネットワーク中に備えられる任意の種類のネットワークノードであり得る。ネットワークノードは、テスト機器をも備え得る。本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、無線デバイス(WD)または無線ネットワークノードなどの無線デバイス(WD)を示すためにも使用され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、無線デバイス(WD)またはユーザ機器(UE)という非限定的な用語が互換的に使用される。本明細書のWDは、無線デバイス(WD)など、無線信号を介してネットワークノードまたは別のWDと通信することが可能な任意のタイプの無線デバイスであり得る。WDはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)WD、マシン型WDまたはマシンツーマシン通信(M2M)が可能なWD、低コストおよび/または低複雑度WD、WDを装備したセンサー、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込み装備(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客構内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、または狭帯域IoT(NB-IOT)デバイスなどであり得る。
【0033】
また、いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」という一般用語が使用される。無線ネットワークノードは、基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、RNC、エボルブドノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、IABノード、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のいずれかを備え得る、任意の種類の無線ネットワークノードであり得る。
【0034】
本開示では、たとえば、3GPP LTEおよび/または新無線(NR)など、1つの特定の無線システムからの専門用語が使用され得るが、これは、本開示の範囲を上述のシステムのみに限定するものと見なされるべきでないことに留意されたい。限定はしないが、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、および汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)を含む、他の無線システムも、本開示内でカバーされるアイデアを活用することから恩恵を受け得る。
【0035】
無線デバイスまたはネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される機能が、複数の無線デバイスおよび/またはネットワークノード上で分散され得ることにさらに留意されたい。言い換えれば、本明細書で説明されるネットワークノードおよび無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによる実施に限定されず、実際は、いくつかの物理デバイスの間で分散され得ると考えられる。
【0036】
別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されていない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
【0037】
本明細書で使用される「時間リソース」という用語は、時間の長さまたは時間間隔または持続時間に関して表される任意のタイプの物理リソースまたは無線リソースに対応し得る。時間リソースの例は、シンボル、ミニスロット、タイムスロット、サブフレーム、無線フレーム、送信時間間隔(TTI)、インターリービング時間などである。
【0038】
本願明細書で使用される「TTI」という用語は、物理チャネルが送信のために符号化およびインターリーブされ得る任意の時間期間に対応し得る。物理チャネルは、それが符号化された同じ時間期間(T0)にわたって、受信機によって復号される。TTIは、ショートTTI(sTTI)、送信時間、スロット、サブスロット、ミニスロット、ショートサブフレーム(SSF)、ミニサブフレームなどと互換的に呼ばれることもある。
【0039】
明示的に述べられない限り、本願明細書で使用される「LBT」という用語は、ダウンリンク(DL)LBT、アップリンク(UL)LBT、またはその両方を含み得る。DL LBTは、無線ネットワークノードによって実施され得、UL LBTは、WDによって実施され得る。したがって、概して、LBTは無線ノードによって実施され得る。「LBTカテゴリー」または「LBTタイプ」という用語は、上記で説明されたLBTカテゴリー、ULとDLとの間の異なる切替え遅延(たとえば、最高16μs、16よりも長いが25よりも短い、または25μs以上)をもつLBT、ビームベースLBT(特定の方向におけるLBT)または全指向性LBT、周波数領域における異なるLBT手法(たとえば、複数の連続サブバンドにわたるサブバンド固有の広帯域LBT、複数の不連続サブバンドにわたる広帯域LBTなど)、共有COTを伴うまたは伴わないLBT(共有COTは、たとえば、COTがgNBによって始動されるとき、およびLBTを実施することなしにCOT内に送信することである)、シングルサブバンドまたはマルチサブバンドまたは広帯域LBTを含む、LBTプロシージャを特徴づけるパラメータのセットを指す。LBTは、互換的におよびより一般的には、クリアチャネルアセスメント(CCA)、キャリア検知多重アクセス(CSMA)、チャネルアセスメント方式などとも呼ばれる。CCAベース動作は、より一般的には、競合ベース動作と呼ばれる。CCAに従うキャリア上での信号の送信は、競合ベース送信とも呼ばれる。競合ベース動作は、一般に、未ライセンス周波数帯域のキャリア上での送信のために使用される。しかし、この機構はまた、たとえば干渉を低減するために、ライセンス済み帯域に属するキャリア上で動作するために適用され得る。CCAに従わないキャリア上での信号の送信は、無競合送信とも呼ばれる。
【0040】
「DRS」という用語は、本明細書では、無線ネットワークノードによって送信される1つまたは複数の信号を指すために使用される。DRSは、たとえば、(たとえば3GPP TS38.133において規定されている)SSB、PSS/SSS、PBCH、CSI-RS、(1つまたは複数の)RMSI-CORESET、(1つまたは複数の)RMSI-PDSCH、他のシステム情報(OSI)、ページングなどを含み得る。
【0041】
実施形態は、NR-Uについて説明される。しかしながら、実施形態は、NR、LTE周波数分割または時分割複信(FDD/TDD)、LTE LAAおよびその拡張、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)/高速パケットアクセス(HSPA)、Wi-Fi、IEEE802.11a/b/n/ah/ac/ac、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、LTE、第5世代(5G)、任意のNR(スタンドアロンまたは非スタンドアロン)などを含む、信号(たとえば、データ)をWDが受信および/または送信する、任意の他の無線アクセス技術(RAT)またはマルチRATシステムに適用可能である。
【0042】
CCA検出方法が使用され、CCA検出方法は、送信ノードが信号を送信することを試みるときに、他のノードが実際に送信していないかどうかを見つけ出すために、CCAを実施または評価するための方法と呼ばれる。いくつかの実施形態が、アップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)を伴う半永続チャネル状態情報(CSI)報告プロシージャを提供する。
【0043】
次に、図面に戻ると、同様のエレメントが同様の参照番号によって参照されており、図2では、一実施形態による、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク12とコアネットワーク14とを備える、LTEおよび/またはNR(5G)などの規格をサポートし得る3GPPタイプセルラネットワークなど、通信システム10の概略図が示されている。アクセスネットワーク12は、各々が、対応する(まとめてカバレッジエリア18と呼ばれる)カバレッジエリア18a、18b、18cを規定する、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、(まとめてネットワークノード16と呼ばれる)複数のネットワークノード16a、16b、16cを備える。各ネットワークノード16、16b、16cは、有線接続または無線接続20上でコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18a中に位置する第1の無線デバイス(WD)22aが、対応するネットワークノード16aに無線で接続するように設定されるか、または対応するネットワークノード16aによってページングされるように設定される。カバレッジエリア18b中の第2のWD22bが、対応するネットワークノード16bに無線で接続可能である。この例では(まとめて無線デバイス22と呼ばれる)複数のWD22a、22bが示されているが、開示される実施形態は、唯一のWDがカバレッジエリア中にある状況、または、唯一のWDが、対応するネットワークノード16に接続している状況に、等しく適用可能である。便宜上、2つのWD22および3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムは、より多くのWD22およびネットワークノード16を含み得ることに留意されたい。
【0044】
また、WD22が、2つ以上のネットワークノード16および2つ以上のタイプのネットワークノード16と同時通信しており、ならびに/またはそれらと別々に通信するように設定され得ると考えられる。たとえば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16およびNRをサポートする同じまたは異なるネットワークノード16とのデュアルコネクティビティを有することができる。一例として、WD22は、LTE/E-UTRANのためのeNBおよびNR/NG-RANのためのgNBと通信していることがある。
【0045】
通信システム10は、それ自体、ホストコンピュータ24に接続され得、ホストコンピュータ24は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28が、コアネットワーク14からホストコンピュータ24まで直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク30を介して延び得る。中間ネットワーク30は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得る。中間ネットワーク30は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得る。いくつかの実施形態では、中間ネットワーク30は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0046】
図2の通信システムは、全体として、接続されたWD22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24および接続されたWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続は、OTT接続が通過する、参加する通信デバイスのうちの少なくともいくつかが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングを認識していないという点で、透過的であり得る。たとえば、ネットワークノード16が、接続されたWD22aにフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ24から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して、通知されないことがあり、または通知される必要がない。同様に、ネットワークノード16は、WD22aから発生してホストコンピュータ24に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0047】
ネットワークノード16は、WD22に半永続CSI報告をアクティブ化または非アクティブ化させるための信号を送信するように設定された、無線インターフェース32を含むように設定される。無線デバイス22は、時間間隔中に測定および報告を続けるかまたは控えるように設定された、CSI測定および報告(M&R)ユニット34を含むように設定される。
【0048】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたWD22、ネットワークノード16およびホストコンピュータ24の例示的な実装形態が、図3を参照しながら説明される。通信システム10では、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース40を含む、ハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路42をさらに備える。処理回路42は、プロセッサ44とメモリ46とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路42は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ44は、メモリ46にアクセスする(たとえば、メモリ46に書き込む、および/またはメモリ46から読み取る)ように設定され得、メモリ46は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0049】
処理回路42は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、ホストコンピュータ24によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ44は、本明細書で説明されるホストコンピュータ24機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定されたメモリ46を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア48および/またはホストアプリケーション50は、プロセッサ44および/または処理回路42によって実行されたとき、プロセッサ44および/または処理回路42に、ホストコンピュータ24に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。命令は、ホストコンピュータ24に関連するソフトウェアであり得る。
【0050】
ソフトウェア48は、処理回路42によって実行可能であり得る。ソフトウェア48はホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して接続するWD22など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。「ユーザデータ」は、説明される機能を実装するものとして本明細書で説明される、データおよび情報であり得る。一実施形態では、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御および機能を提供するために設定され得、サービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16および/または無線デバイス22を観測、監視、制御すること、ネットワークノード16および/または無線デバイス22に送信すること、ならびに/あるいはネットワークノード16および/または無線デバイス22から受信することを可能にし得る。
【0051】
通信システム10は、通信システム10中に提供されるネットワークノード16をさらに含み、ネットワークノード16は、ネットワークノード16がホストコンピュータ24およびWD22と通信することを可能にするハードウェア58を含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース60、ならびにネットワークノード16によってサーブされるカバレッジエリア18中に位置するWD22との少なくとも無線接続64をセットアップおよび維持するための無線インターフェース32を含み得る。無線インターフェース32は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはそれらを含み得る。通信インターフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を容易にするように設定され得る。接続66は直接であり得るか、あるいは、接続66は、通信システム10のコアネットワーク14を、および/または通信システム10の外部の1つまたは複数の中間ネットワーク30を通過し得る。
【0052】
示されている実施形態では、ネットワークノード16のハードウェア58は、処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70とメモリ72とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路68は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ70は、メモリ72にアクセスする(たとえば、メモリ72に書き込む、および/またはメモリ72から読み取る)ように設定され得、メモリ72は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0053】
したがって、ネットワークノード16は、たとえば、メモリ72に内部的に記憶されたか、または外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶されたソフトウェア74をさらに有する。ソフトウェア74は、処理回路68によって実行可能であり得る。処理回路68は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、ネットワークノード16によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ70は、本明細書で説明されるネットワークノード16機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア74は、プロセッサ70および/または処理回路68によって実行されたとき、プロセッサ70および/または処理回路68に、ネットワークノード16に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。ネットワークノード16は、すでに説明されたように無線インターフェース32をも含み、無線インターフェース32は、WD22に半永続CSI報告をアクティブ化または非アクティブ化させるための信号を送信するように設定される。
【0054】
通信システム10は、すでに言及されたWD22をさらに含む。WD22は、WD22が現在位置するカバレッジエリア18をサーブするネットワークノード16との無線接続64をセットアップおよび維持するように設定された無線インターフェース82を含み得る、ハードウェア80を有し得る。無線インターフェース82は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはそれらを含み得る。
【0055】
WD22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86とメモリ88とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路84は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ86は、メモリ88にアクセスする(たとえば、メモリ88に書き込む、および/またはメモリ88から読み取る)ように設定され得、メモリ88は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0056】
したがって、WD22はソフトウェア90をさらに備え得、ソフトウェア90は、たとえば、WD22におけるメモリ88に記憶されるか、またはWD22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶される。ソフトウェア90は、処理回路84によって実行可能であり得る。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含み得る。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートを伴って、WD22を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ24では、実行しているホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して、実行しているクライアントアプリケーション92と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続52は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション92は、クライアントアプリケーション92が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0057】
処理回路84は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、WD22によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ86は、本明細書で説明されるWD22機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ86に対応する。WD22は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定されたメモリ88を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア90および/またはクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86および/または処理回路84によって実行されたとき、プロセッサ86および/または処理回路84に、WD22に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。たとえば、無線デバイス22の処理回路84は、時間間隔中に測定および報告を続けるかまたは控えるように設定された、CSI M&Rユニット34を含み得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16、WD22、およびホストコンピュータ24の内部の働きは、図2に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図2のものであり得る。
【0059】
図3では、OTT接続52は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、WD22からまたはホストコンピュータ24を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0060】
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続64が最後のセグメントを形成し得るOTT接続52を使用して、WD22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態のうちのいくつかの教示は、データレート、レイテンシ、および/または電力消費を改善し、それにより、低減されたユーザ待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、より良い応答性、延長されたバッテリー寿命などの利益を提供し得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続52を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48においてまたはWD22のソフトウェア90において、またはその両方において実装され得る。実施形態では、OTT接続52が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア48、90が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続52の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、ネットワークノード16に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、ネットワークノード16に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。いくつかのそのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ24の測定を容易にするプロプライエタリWDシグナリングを伴い得る。いくつかの実施形態では、測定は、ソフトウェア48、90が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、ソフトウェア48、90が、OTT接続52を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で実装され得る。
【0062】
したがって、いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように設定された処理回路42と、WD22への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェース40とを含む。いくつかの実施形態では、セルラネットワークは、無線インターフェース32をもつネットワークノード16をも含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、WD22への送信を準備/始動/維持/サポート/終了すること、および/またはWD22からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了することを行うための本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、ならびに/あるいはネットワークノード16の処理回路68はそれらを実施するように設定される。
【0063】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、処理回路42と、通信インターフェース40とを含み、通信インターフェース40は、WD22からネットワークノード16への送信から発信したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェース40に設定される。いくつかの実施形態では、WD22は、ネットワークノード16への送信を準備/始動/維持/サポート/終了すること、および/またはネットワークノード16からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了することを行うための本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、および/またはそれらを実施するように設定された無線インターフェース82および/または処理回路84を備える。
【0064】
図2および図3は、それぞれのプロセッサ内にあるものとして、CSI M&Rユニット34などの様々な「ユニット」を示すが、これらのユニットは、ユニットの一部分が処理回路内の対応するメモリに記憶されるように、実装され得ることが考えられる。言い換えれば、ユニットは、ハードウェアで、またはハードウェアと処理回路内のソフトウェアとの組合せで実装され得る。
【0065】
図4は、一実施形態による、たとえば、図2および図3の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図3を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を始動する(ブロックS104)。随意の第3のステップにおいて、ネットワークノード16は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が始動した送信において搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。随意の第4のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連する、たとえば、クライアントアプリケーション92など、クライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0066】
図5は、一実施形態による、たとえば、図2の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図2および図3を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS110)。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を始動する(ブロックS112)。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を介して進み得る。随意の第3のステップにおいて、WD22は、送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0067】
図6は、一実施形態による、たとえば、図2の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図2および図3を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の随意の第1のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーション92を実行する(ブロックS118)。追加または代替として、随意の第2のステップにおいて、WD22はユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップの随意のサブステップにおいて、WDは、たとえば、クライアントアプリケーション92など、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーション92は、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、WD22は、随意の第3のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を始動し得る(ブロックS124)。方法の第4のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0068】
図7は、一実施形態による、たとえば、図2の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図2および図3を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の随意の第1のステップにおいて、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16は、WD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。随意の第2のステップにおいて、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24への、受信されたユーザデータの送信を始動する(ブロックS130)。第3のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0069】
図8は、アップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)を伴う半永続チャネル状態情報(CSI)報告プロシージャのための、ネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、処理回路68、プロセッサ70、無線インターフェース32および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、ネットワークノード16の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。処理回路68および/またはプロセッサ70および/または無線インターフェース32および/または通信インターフェース60を介してなど、ネットワークノード16が、WDに半永続チャネル状態情報(CSI)報告をアクティブ化または非アクティブ化させるための信号を初めに送信する(ブロックS134)ように設定される。プロセスは、信号の初めの送信の所定の時間内にWDからハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)が受信されないとき、信号を再送信すること(ブロックS136)をも含む。
【0070】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(CSI M&Rユニット34を含む)処理回路84、プロセッサ86、無線インターフェース82および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、無線デバイス22の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。処理回路84および/またはプロセッサ86および/または無線インターフェース82を介してなど、無線デバイス22は、半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信する(ブロックS138)ように設定される。プロセスは、信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みること(ブロックS140)をも含む。プロセスは、CCAが失敗したとき、かつ、信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えること(ブロックS142)をも含む。CCAが失敗したとき、かつ、信号が非アクティブ化を指示するとき、プロセスは、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えること(ブロックS144)を含む。
【0071】
本開示の構成の概略的なプロセスフローについて説明し、本開示のプロセスおよび機能を実装するためのハードウェアおよびソフトウェア構成の例を提供したので、以下のセクションは、アップリンク(UL)クリアチャネルアセスメント(CCA)を伴う半永続チャネル状態情報(CSI)報告プロシージャのための構成の詳細および例を提供する。
【0072】
シナリオ
1つのシナリオにおいて、少なくとも1つのWD22が、ネットワークノード16によってサーブまたは管理されるカバレッジエリア18中で動作し、チャネル状態情報(CSI)測定のためのCSIリソースおよびカバレッジエリア18の半永続CSI報告が設定される。たとえば、カバレッジエリア18は、たとえば、スペシャルセル(SpCell)、2次セル(SCell)など、任意のタイプのサービングセルであり得る。SpCellの例は、1次セル(Pcell)、または2次セルグループのスペシャルセル(PSCell)などを含む。カバレッジエリア18が、未ライセンススペクトルに属するキャリア周波数上で動作しており、ここで、チャネルアクセスがCCAに従う、すなわち、送信ノードが、信号またはチャネルを送信する前にキャリア検知を実施すると仮定する。言い換えれば、カバレッジエリア18中のWD22とネットワークノード16の両方によって送信されるすべてのタイプの信号/チャネルが、CCAに従う。したがって、信号/チャネルは、送信ノードにおけるCCA失敗を生じる高チャネル占有により、常に送信されるとは限らず、受信ノードにおいて受信されないことがある。
【0073】
半永続CSI報告のアクティブ化
いくつかの実施形態では、WD22には、CSI測定リソースが設定され、半永続CSI報告も設定される。CSI測定リソース設定と半永続CSI報告設定の両方が、上位レイヤシグナリング、たとえば、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって設定され得る。この設定では、ネットワークノード16はまた、半永続報告がPUCCHに基づくのかPUSCHに基づくのかを決定し得る。
【0074】
ネットワークノード16が半永続CSI報告を必要とする場合、ネットワークノード16は、半永続CSI報告をアクティブ化するためにPDSCH上でMAC CEを送信し得る。WD22がMAC CEを受信するとき、WD22は、MAC CEの受信を確認するために、PUCCHまたはPUSCH上でHARQ-ACKを送信することを試み得る。HARQ-ACKの送信の前に、WD22は、UL信号を送信することが可能であるためにCCAを実施し得る。CCA成功の場合、WD22は、スケジュールされたスロット上でHARQ-ACKを送信し、CSI測定および報告処理を開始し得る。一方、CCA失敗の場合、WD22は、HARQ-ACKを送信しないことがあり、代わりに、最大値C1をもつカウンタおよび/または値T1をもつタイマーを開始し得る。T1の一例は、L1×設定されたCSI報告期間であり、たとえば、L1=1、2、3...である。例示的なカウンタC1は、HARQフィードバックを送信することの失敗の数をカウントするために使用される。T1およびC1は、固定であり、あらかじめ規定されるか、あらかじめ規定されたルールに基づいて決定されるか、またはネットワークノード16によって設定され得る。
【0075】
ネットワークノード16が、予想される時間、たとえば、T0内にHARQ-ACKを受信しない場合、ネットワークノード16は、T1タイマーおよび/またはカウンタが稼働している間、たとえば、MAC CEを用いた、アクティブ化コマンドを再送し得る。WD22は、アクティブ化コマンドを受信し、(たとえば、再送信されたアクティブ化コマンドがどのように受信されたかに応じて、必要な場合)ネットワークノード16にHARQ-ACKを送信することができ、次いで、WD22は、(どちらでも稼働していた)タイマーT1および/またはカウンタを停止し、設定に従ってCSI測定および報告を開始する。図10はこのプロシージャを示す。
【0076】
タイマーT1および/またはカウンタが稼働している間、WD22が、アクティブ化コマンドを受信することができるが、ネットワークノード16にHARQ-ACKを送信することができない場合、WD22は、CSI測定および報告を開始しない。この場合、WD22は、タイマーT1を再開し、カウンタC1をリセットするか、またはWD22は、タイマーT1およびカウンタC1を稼働することを保つ。
【0077】
WD22が、タイマーT1が満了し、および/またはカウンタC1が最大値に達するまで、追加のアクティブ化コマンドを受信しないか、あるいはフィードバックを送信することが可能でない場合、WD22はCSI測定および報告を開始しないことがあり、WD22はアクティブ化コマンドを放棄し得る。図11はこのプロシージャを示す。
【0078】
代替手法は、WD22が、HARQフィードバックを送信するより前にCCAを実施する必要がなく(たとえば、チャネルアクセスカテゴリー1の場合)、同じCOT内にULにおいてHARQフィードバックを送るように、ネットワークノード16が、WD22と共有されるべきであるCOTを始動し、このCOT内にアクティブ化コマンドを送ることであり得る。
【0079】
半永続CSI報告の非アクティブ化
ネットワークノード16が、進行中の半永続CSI報告を非アクティブ化する場合、ネットワークノード16は、半永続CSI報告を非アクティブ化するためにPDSCH上でMAC CEを送信し得る。WD22がMAC CEを受信するとき、WD22は、MAC CEの受信を確認するために、PUCCHまたはPUSCH上でHARQ-ACKを送信することを試みる。HARQ-ACKの送信の前に、WD22は、ULにおいてCCAを実施する。CCAが成功した場合、WD22は、スケジュールされたスロット上でHARQ-ACKを送信し、CSI測定および報告プロセスを停止し得る。一方、CCA失敗の場合、WD22は、HARQ-ACKを送信しないことがあり、T2をもつタイマーおよび/またはカウンタC2を開始し得る。T2の一例は、設定されたCSI報告期間のL2倍であり、たとえば、L2=1、2、3...である。カウンタC2の一例は、HARQフィードバックを送信することの失敗の数をカウントするためのものである。T2およびC2は、固定であり、あらかじめ規定されるか、あらかじめ規定されたルールに基づいて決定されるか、またはネットワークノード16によって設定され得る。
【0080】
ネットワークノード16が、T2タイマーおよび/またはカウンタC2が稼働している間の期間中に、MAC CEを用いた非アクティブ化コマンドを再送し、WD22が、非アクティブ化コマンドを受信し、ネットワークノード16にHARQ-ACKを送信することができる場合、WD22は、タイマーT2を停止し、および/またはC2をカウントすることを停止し得、CSI測定および報告を停止し得る(すなわち、非アクティブ化コマンドを実装する)。図12はこのプロシージャを示す。
【0081】
別の実施形態では、ネットワークノード16が、T2タイマーおよび/またはカウンタC2が稼働している間、MAC CEを用いた非アクティブ化コマンドを再送し、WD22が、非アクティブ化コマンドを受信し、ネットワークノード16にHARQ-ACKを送信することができる場合、WD22は、タイマーT2および/またはカウンタC2を停止する。T2の一例は、CSI報告期間のL2倍であり、たとえばL2=2である。カウンタC2の一例は、HARQフィードバックを送信することの失敗の数をカウントするためのものである。T2およびC2は、固定であり、あらかじめ規定されるか、あらかじめ規定されたルールに基づいて決定されるか、またはネットワークノード16によって設定され得る。タイマーT2が稼働している間、WD22はCSI報告を遅延させ得、すなわち、WD22は、CSI測定を継続するが、ネットワークノード16に報告しない。T2が満了するか、またはカウンタC2が最大値に達した後に、WD22は、測定されたCSIを期間T4の間保つ。T4の一例は、L4×CSI報告期間であり、たとえば、L4=3である。T4の期間中に、ネットワークノード16が、CSI報告を要求し、たとえば、PDCCH上でDCIをもつCSI要求を送信する場合、WD22は、記憶されたCSI報告を送信し得る。図13はこのプロシージャを示す。
【0082】
タイマーT2が稼働している間、WD22が、再非アクティブ化コマンドに応答してHARQ-ACKを送信することができない場合、WD22はタイマーT2を再開し得るか、またはWD22はT2が稼働することを保ち得る。
【0083】
カウンタT2が満了し、および/またはタイマーC2が最大値に達する場合、WD22は、CSI測定および報告プロシージャを再開し得る。たとえば、図14を参照されたい。
【0084】
アクティブ化の後のCSI報告失敗
ネットワークノード16がWD22にアクティブ化コマンドを送り、半永続CSI報告が上位レイヤシグナリング、たとえば、RRCシグナリングによって設定される場合について考える。たとえば、ネットワークノード16は、WD22にPDSCH上でMAC CEを用いたアクティブ化コマンドを送り得、WD22は、ULにおいてCCAが成功した場合、PUCCHまたはPUSCHを用いたHARQ-ACKを送信することができる。別の例として、ネットワークノード16は、アクティブ化のためにPDCCH上でDCIをもつCSI要求を送り得る。この場合、WD22は、DCIをもつアクティブ化のためのHARQ-ACKを送る必要がない。両方の場合、WD22はCSI測定を開始し得る。
【0085】
半永続CSI報告がアクティブ化された間、WD22は、CCAを実施した後に、設定された期間でCSI報告を送信することを試みる。CCA成功の場合、WD22は、設定に従ってPUSCHまたはPUCCH上で、測定されたCSIを送信することができる。一方、CCA失敗の場合、WD22は、測定されたCSIを送信しないことがあり、CSI測定を続け得、すなわち、WDは、CSIリソース送信期間に従ってCSIを更新しないことがある。図15はこのプロシージャを示す。
【0086】
非アクティブ化の後のCSI報告失敗
この場合、ネットワークノード16は、半永続CSI報告がWD22のためにアクティブ化された期間中に、WD22に非アクティブ化コマンドを送る。一例では、ネットワークノード16は、WD22にPDSCH上でMAC CEを用いた非アクティブ化コマンドを送り、WD22は、ULにおいてCCAが成功した場合、PUCCHまたはPUSCHを用いたHARQ-ACKを送信することができる。別の例では、ネットワークノード16は、PDCCH上でDCIをもつ非アクティブ化CSI要求を送る。この場合、WD22は、DCIをもつ非アクティブ化のためのHARQ-ACKを送る必要がない。両方の場合、WD22はCSI測定プロセスを停止する。
【0087】
非アクティブ化コマンドの受信の前の最後のCSI報告が、UL CCA失敗により、WD22によって送信され得ない場合、WD22は、未解決のCSI(すなわち、送信されないCSI)を保ち、たとえば、WD22がMAC CE非アクティブ化コマンドに応答してHARQ-ACKを送信するときに、またはWD22がDCIを介してPDCCH上で非アクティブ化コマンドを受信するときに、タイマーT3および/またはカウンタC3を開始する。ネットワークノード16が、タイマーT3および/またはカウンタC3が稼働している間、CSI報告を要求する場合、WD22は、未解決のCSI(すなわち、記憶されたCSI報告)を送信し得る。WD22が、遅延されたCSI報告を送信することができる場合、WD22は、タイマーT3および/またはカウンタC3を停止し得る。T3の例は、L3×CSI報告期間であり、たとえば、L3=3である。カウンタC3の一例は、HARQフィードバックを送信することの失敗の数をカウントするためのものである。T3およびC3は、固定であり、あらかじめ規定されるか、あらかじめ規定されたルールに基づいて決定されるか、またはネットワークノード16によって設定され得る。図16はこのプロシージャを示す。
【0088】
タイマーT3が満了するか、またはカウンタの最大値に達するとき、WD22は、記憶されたCSI報告をドロップし得る。
【0089】
一態様によれば、ネットワークノード16が、無線デバイス(WD)22と通信するように設定される。ネットワークノード16は、WD22に半永続チャネル状態情報(CSI)報告をアクティブ化または非アクティブ化させるための信号を初めに送信することと、信号の初めの送信の所定の時間内にWD22からハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)が受信されないとき、信号を再送信することとを行うように設定された、無線インターフェース32および/または処理回路68を含む。本態様によれば、いくつかの実施形態では、信号は、物理ダウンリンクチャネル上で搬送される媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)中で送信される。
【0090】
別の態様によれば、ネットワークノード16において実装される方法が、WD22に半永続チャネル状態情報(CSI)報告をアクティブ化または非アクティブ化させるための信号を初めに送信することと、信号の初めの送信の所定の時間内にWD22からハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)が受信されないとき、信号を再送信することとを含む。本態様によれば、いくつかの実施形態では、信号は、物理ダウンリンクチャネル上で搬送される媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)中で送信される。
【0091】
また別の態様によれば、無線デバイス(WD)22が、ネットワークノード16と通信するように設定される。WD22は、半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信することと、信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることとを行うように設定された、無線インターフェース82および/または処理回路84を含む。CCAが失敗したとき、かつ、信号がアクティブ化を指示するとき、WD22は、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控える。CCAが失敗したとき、かつ、信号が非アクティブ化を指示するとき、WD22は、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控える。
【0092】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、WD22、無線インターフェース82、および/または処理回路84は、信号がアクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、信号が非アクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すこととを行うようにさらに設定される。
【0093】
また別の態様によれば、無線デバイス(WD)22において実装される方法が、半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信することと、信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることとを含む。CCAが失敗したとき、かつ、信号がアクティブ化を指示するとき、本方法は、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えることを含む。CCAが失敗したとき、かつ、信号が非アクティブ化を指示するとき、本方法は、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えることを含む。
【0094】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、本方法は、信号がアクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、信号が非アクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すこととをさらに含む。
【0095】
一態様によれば、無線デバイス(WD)22における方法が、半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信することを含む。本方法は、信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることをも含む。CCAが失敗したとき、かつ、信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えること。CCAが失敗したとき、かつ、信号が非アクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えること。
【0096】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、本方法は、受信された信号がアクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、受信された信号が非アクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すこととをさらに含む。いくつかの実施形態では、時間間隔は、CSI報告期間の倍数である。いくつかの実施形態では、時間間隔は、失敗したHARQ送信試みの数のカウントに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、時間間隔は、ネットワークノード16によって設定される。いくつかの実施形態では、非アクティブ化コマンドが受信され、WD22がHARQ-ACKを送信するとき、本方法は、タイミング間隔のタイマーを停止することをさらに含む。いくつかの実施形態では、タイミング間隔のタイマーが稼働し続ける間、本方法は、ネットワークノード16へのCSI報告を遅延させることをさらに含む。いくつかの実施形態では、タイミング間隔のタイマーが稼働しており、WD22が受信された信号に対するHARQ-ACK応答を送信することができない間、本方法は、タイマーを再開することをさらに含む。いくつかの実施形態では、タイミング間隔が満了し、試みのカウンタが最大値に達するとき、本方法は、CSI測定期間を再開することをさらに含む。いくつかの実施形態では、CCA失敗により、非アクティブ化指示が受信される前にCSI報告が送信されないとき、CSI報告を送信することを控え、時間間隔のタイマーをリセットすること。
【0097】
別の態様によれば、WD22が、ネットワークノード16と通信するように設定される。WD22は、半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信するように設定された無線インターフェース82を含む。WD22は、処理回路84をさらに含み、処理回路84は、信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることを行うように設定される。CCAが失敗したとき、受信された信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えることと、受信された信号が非アクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えることとを行う。
【0098】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、処理回路84は、受信された信号がアクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、受信された信号が非アクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すこととを行うようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、時間間隔は、CSI報告期間の倍数である。いくつかの実施形態では、時間間隔は、失敗したHARQ送信試みの数のカウントに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、時間間隔は、ネットワークノード16によって設定される。いくつかの実施形態では、非アクティブ化コマンドが受信され、WD22がHARQ-ACKを送信するとき、処理回路84は、タイミング間隔のタイマーを停止するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、タイミング間隔のタイマーが稼働し続ける間、処理回路は、ネットワークノード16へのCSI報告を遅延させるようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、タイミング間隔のタイマーが稼働しており、WD22が受信された信号に応答してHARQ-ACKを送信することができない間、処理回路84は、タイマーを再開するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、タイミング間隔が満了し、試みのカウンタが最大値に達するとき、処理回路84は、CSI測定期間を再開するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、CCA失敗により、非アクティブ化指示が受信される前にCSI報告が送信されないとき、処理回路84は、CSI報告を送信することを控え、時間間隔のタイマーをリセットするようにさらに設定される。
【0099】
いくつかの実施形態は、以下を含む。
実施形態A1. 無線デバイス(WD)と通信するように設定されたネットワークノードであって、ネットワークノードは、
WDに半永続チャネル状態情報(CSI)報告をアクティブ化または非アクティブ化させるための信号を初めに送信することと、
信号の初めの送信の所定の時間内にWDからハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)が受信されないとき、信号を再送信することと
を行うように設定され、および/またはそれらを行うように設定された無線インターフェースを備え、および/またはそれらを行うように設定された処理回路を備える、ネットワークノード。
【0100】
実施形態A2. 信号が、物理ダウンリンクチャネル上で搬送される媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)中で送信される、実施形態A1に記載のネットワークノード。
【0101】
実施形態B1. ネットワークノードにおいて実装される方法であって、方法は、
WDに半永続チャネル状態情報(CSI)報告をアクティブ化または非アクティブ化させるための信号を初めに送信することと、
信号の初めの送信の所定の時間内にWDからハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)が受信されないとき、信号を再送信することと
を含む、方法。
【0102】
実施形態B2. 信号が、物理ダウンリンクチャネル上で搬送される媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)中で送信される、実施形態B1に記載の方法。
【0103】
実施形態C1. ネットワークノードと通信するように設定された無線デバイス(WD)であって、WDは、
半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信することと、
信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることと、
CCAが失敗したとき、かつ、
信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えることと、
信号が非アクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えることと
を行うように設定され、ならびに/あるいはそれらを行うように設定された無線インターフェースおよび/または処理回路を備える、無線デバイス(WD)。
【0104】
実施形態C2. WD、無線インターフェース、および/または処理回路は、
信号がアクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、
信号が非アクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すことと
を行うようにさらに設定された、実施形態C1に記載のWD。
【0105】
実施形態D1. 無線デバイス(WD)において実装される方法であって、方法は、
半永続チャネル状態情報(CSI)報告のアクティブ化または非アクティブ化を指示する信号を受信することと、
信号を受信したことに応答して、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることであって、試みが、クリアチャネルアセスメント(CCA)の成功または失敗に従う、ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を送信することを試みることと、
CCAが失敗したとき、かつ、
信号がアクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定および報告を控えることと、
信号が非アクティブ化を指示するとき、CCAがその後、時間間隔の満了の前に成功しない限り、CSI測定を続けるが、CSI報告を控えることと
を含む、方法。
【0106】
実施形態D2.
信号がアクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI測定および報告を控えることと、
信号が非アクティブ化を指示し、時間間隔が満了したとき、非アクティブ化を指示する次の信号が受信されるまで、CSI報告をやり直すことと
をさらに含む、実施形態D1に記載の方法。
【0107】
当業者によって諒解されるように、本明細書で説明される概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラム製品、および/または実行可能コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体として具現され得る。したがって、本明細書で説明される概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェア態様とハードウェア態様とを組み合わせる実施形態の形態をとり得、これらはすべて、本明細書では概して「回路」または「モジュール」と呼ばれることがある。本明細書で説明される任意のプロセス、ステップ、アクションおよび/または機能は、ソフトウェアおよび/またはファームウェアおよび/またはハードウェアにおいて実装され得る、対応するモジュールによって実施され、ならびに/あるいはそのモジュールに関連し得る。さらに、本開示は、コンピュータによって実行され得る媒体において具現されるコンピュータプログラムコードを有する、有形コンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。ハードディスク、CD-ROM、電子ストレージデバイス、光ストレージデバイス、または磁気ストレージデバイスを含む、任意の好適な有形コンピュータ可読媒体が利用され得る。
【0108】
いくつかの実施形態が、方法、システムおよびコンピュータプログラム製品のフローチャート例示図および/またはブロック図を参照しながら本明細書で説明された。フローチャート例示図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート例示図および/またはブロック図中のブロックの組合せが、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、(それにより専用コンピュータを作成するための)汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を作り出すための他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行するそれらの命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段を作成する。
【0109】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の様式で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリまたは記憶媒体に記憶され得、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令手段を含む製造品を作り出す。
【0110】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ実装プロセスを作り出すために、一連の動作ステップをコンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実施させるように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置にロードされ得、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するためのステップを提供する。
【0111】
ブロック中で言及される機能/行為は、動作の例示図中で言及される順序から外れて行われ得ることを理解されたい。たとえば、関与する機能/行為に応じて、連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得る。図のうちのいくつかが、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信が、図示された矢印と反対方向に行われ得ることを理解されたい。
【0112】
本明細書で説明される概念の動作を行うためのコンピュータプログラムコードが、Java(登録商標)またはC++など、オブジェクト指向プログラミング言語で書かれ得る。しかしながら、本開示の動作を行うためのコンピュータプログラムコードは、「C」プログラミング言語など、従来の手続き型プログラミング言語でも書かれ得る。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上でおよび部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ上で実行し得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を通してユーザのコンピュータに接続され得るか、あるいは接続は、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通して)外部コンピュータに対して行われ得る。
【0113】
多くの異なる実施形態が、上記の説明および図面に関して本明細書で開示された。これらの実施形態のあらゆる組合せおよび部分組合せを文字通り説明および例示することは、過度に繰返しが多く、不明瞭にすることを理解されよう。したがって、すべての実施形態は、何らかのやり方および/または組合せで組み合わせられ得、図面を含む本明細書は、本明細書で説明される実施形態のすべての組合せおよび部分組合せと、それらを作製および使用する様式およびプロセスのすべての組合せおよび部分組合せとの完全な記載された説明を構成すると解釈されたく、ならびに、任意のそのような組合せまたは部分組合せに対する請求を支持するものとする。
【0114】
前述の説明で使用され得る略語は、以下を含む。
略語 説明
ACK 確認応答される
BS 基地局
BWP 帯域幅部分
CE 制御エレメント
CORESET 制御リソースセット
COT チャネル占有時間
CQI チャネル品質インジケータ
CRI CSI-RSリソースインジケータ
CRS セル固有参照信号
CSI チャネル状態情報
CSI-RS チャネル状態情報参照信号
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
DRS 発見参照信号
eLAA 拡張LAA
FBE フレームベース機器
FDD 周波数分割複信
FR1 周波数範囲1
FR2 周波数範囲2
GC-PDCCH グループ共通PDCCH
gNB 次世代ノードB
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HSPA 高速パケットアクセス
L1-RSRP レイヤ1参照信号受信電力
LAA ライセンス支援型アクセス
LAA ライセンス済み支援型アクセス
LBE 負荷ベース機器
LBT リッスンビフォアトーク
LTE Long Term Evolution
MAC 媒体アクセス制御
MAC CE 媒体アクセス制御-制御エレメント
MCOT 最大COT
MCS 変調符号化方式
NACK 確認応答されない
NR 新無線
NR-U NR未ライセンス
OSI 他のシステム情報
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PMI プリコーディング行列インジケータ
PSS 1次同期信号
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
QCI 擬似コロケーション
RACH ランダムアクセスチャネル
RAT 無線アクセス技術
RI ランクインジケータ
RMSI 残余最小システム情報
RRC 無線リソース制御
SCH 共有チャネル
SNR 信号対雑音比
SRS サウンディング参照信号
SSS 2次同期信号
TCI 送信設定インジケータ
TDD 時分割複信
UCI アップリンク制御情報
UE ユーザ機器
UL アップリンク
WCDMA 広帯域符号分割多元接続
【0115】
本明細書で説明される実施形態は、上記で本明細書で特に示され、説明されたことに限定されないことが当業者によって諒解されよう。さらに、そうでないことが上記で述べられていない限り、添付の図面のすべてが一定の縮尺であるとは限らないことに留意されたい。上記の教示に照らして、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変形が可能である。
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