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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】リモコン装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20231127BHJP
   E03D 9/08 20060101ALN20231127BHJP
【FI】
H04Q9/00 371A
E03D9/08 A
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019180750
(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2021057830
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯浜 大空
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 靖史
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-141876(JP,A)
【文献】特開2009-256919(JP,A)
【文献】特開2005-204271(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
E03D 9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線を発する二個の赤外線素子と、
前記二個の赤外線素子を収納するケースと、を備え、
前記ケースは、一部に、前記二個の赤外線素子が発する赤外線が透過する一の赤外線透過部を有し、
前記赤外線素子より発せられる赤外線は指向性を有するものであり、前記赤外線素子より発せられる赤外線の一の向きを発信向きとし、
前記二個の赤外線素子から前記発信向きに発せられた赤外線が、前記二個の赤外線素子より発せられた直後は互いに近づき、その後、互いに遠ざかるように、前記二個の赤外線素子が配置されており、
前記ケースは、縦面に取り付けられる背面部と、正面部と、上面部と、を有し、
前記発信向きは、前記背面部と平行か、又は、前記背面部から前記正面部に向かう成分を有し、
前記上面部の長手方向の一端部に前記赤外線透過部が配置され、前記上面部の長手方向の他端部に操作部が配置されている、
リモコン装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、リモコン装置に関し、更に詳しくは、赤外線素子と、赤外線素子を収納するケースとを備えるリモコン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、便器装置のリモコンが知られている(例えば特許文献1参照)。このリモコンは、リモコンケーシングの上部に無線の発信部を備えている。リモコンケーシングの前面には、操作ボタンが複数個配置されている。発信部として、赤外線LEDからなる第一発信部及び第二発信部が設けられている。発信部は、リモコンケーシングの内部に備える本体基板に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-256919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第一発信部と第二発信部とは、リモコンケーシングの上端面の両端からそれぞれ若干内側に位置している。第一発信部は左斜め上方に発信方向を向けると共に、第二発信部は右斜め上方に発信方向を向けて設置されている。第一発信部及び第二発信部は、それぞれから発せられた無線信号が進むにつれて互いの距離が広がるように傾斜している。第一発信部と第二発信部とから発せられた無線信号は、リモコンケーシングの上端面の両端から内側の位置にそれぞれ形成された開口を通って進む。
【0005】
特許文献1が開示する従来例にあっては、第一発信部と第二発信部とから発せられた無線信号が通る開口は、リモコンケーシングの上端面の両端から内側の位置にそれぞれ形成されている。このため、例えばリモコンケーシングに操作ボタン(特に、多くの操作ボタン)を配置しようとしても、リモコンケーシングの上端面に二個の開口が形成されていて、操作ボタンを配置するスペースがとりにくい、という問題があった。
【0006】
本開示は上記従来の問題点に鑑み、ケースに形成される赤外線透過部が少なくかつ小さくてすむリモコン装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る一形態のリモコン装置は、赤外線を発する二個の赤外線素子と、前記二個の赤外線素子を収納するケースと、を備える。前記ケースは、一部に、前記二個の赤外線素子が発する赤外線が透過する一の赤外線透過部を有する。前記赤外線素子より発せられる赤外線は指向性を有するものであり、前記赤外線素子より発せられる赤外線の一の向きを発信向きとする。前記二個の赤外線素子から前記発信向きに発せられた赤外線が、前記二個の赤外線素子より発せられた直後は互いに近づき、その後、互いに遠ざかるように、前記二個の赤外線素子が配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係るリモコン装置にあっては、ケースに形成される赤外線透過部が少なくかつ小さくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1Aは、一実施形態に係るリモコン装置が右側の側壁に取り付けられたトイレルームの平面図である。図1Bは、同上のトイレルームの右側の側壁の正面図である。図1Cは、同上のリモコン装置が左側の側壁に取り付けられたトイレルームの平面図である。図1Dは、同上のトイレルーム内を左側の側壁の正面図である。
図2図2Aは、同上のリモコン装置の平面図である。図2Bは、同上のリモコン装置の正面図である。図2Cは、同上のリモコン装置の下面図である。図2Dは、同上のリモコン装置の背面図である。図2Eは、同上のリモコン装置の側面図である。
図3図3は、同上のリモコン装置の分解斜視図である。
図4図4Aは、同上のリモコン装置の第1基板の側面図である。図4Bは、同上の第1基板の平面図である。
図5図5Aは、同上のリモコン装置のカバーの側面図である。図5Bは、同上のカバーの平面図である。図5Cは、同上のカバーの下方より見た斜視図である。
図6図6Aは、同上のリモコン装置の第1ケース体の裏面図である。図6Bは、同上のリモコン装置の第1の基板支持部の下方より見た斜視図である。図6Cは、同上のリモコン装置の第2の基板支持部の下方より見た斜視図である。
図7図7Aは、同上のリモコン装置の第2基板の正面図である。図7Bは、同上の第2基板の裏面図である。
図8図8は、同上のリモコン装置の取付部材及び第2ケース体を除いた裏面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係るリモコン(Remote Control、遠隔操作)装置について、実施形態に基づいて説明する。なお、本開示に係るリモコン装置の実施形態は、下記実施形態に限定されるものではなく、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
【0011】
(実施形態)
本実施形態に係るリモコン装置について、図1図8に基づいて説明する。
【0012】
(1)概要
図8に示すように、リモコン装置12は、赤外線を発する二個の赤外線素子8(81,82)と、二個の赤外線素子81,82を収納するケース2と、を備える。ケース2は、一部に、二個の赤外線素子81,82が発する赤外線が透過する一の赤外線透過部20を有する。赤外線素子8より発せられる赤外線は指向性を有するものであり、赤外線素子8より発せられる赤外線の一の向きを発信向きとする。二個の赤外線素子81,82から発信向きに発せられた赤外線が、二個の赤外線素子81,82より発せられた直後は互いに近づき、その後、互いに遠ざかるように、二個の赤外線素子81,82が配置されている。
【0013】
本実施形態に係るリモコン装置12にあっては、一の赤外線透過部20を二個の赤外線素子81,82が発する赤外線が透過するため、ケース2に形成される赤外線透過部20が少なくてすむ。このことは、デザイン上のノイズが減ることになり意匠的にも好ましい。また、二個の赤外線素子81,82から発信向きに発せられた赤外線が、二個の赤外線素子81,82より発せられた直後は互いに近づき、その後、互いに遠ざかるため、ケース2に形成される赤外線透過部20が小さくてすむ。
【0014】
(2)詳細
(2.1)便器装置及び便器装置本体
本実施形態に係るリモコン装置12は、便器装置1が備えるリモコン装置12である。図1A図1Dに示すように、便器装置1は、便器10と、便器10に取り付けられる便器装置本体11と、リモコン装置12と、を備える。
【0015】
便器装置1は、トイレルーム9に設置される。以下の説明では、便宜上、前後左右は、便器10に所定の向きで着座した使用者を基準とした前後左右とする。トイレルーム9の左右の幅は約90cm、前後の長さは約150cmである。便器10は、トイレルーム9の後部に配置され、トイレルーム9の前部は使用者のスペースとして利用される。
【0016】
便器10のボウル部よりも後側の上面に、便器装置本体11が取り付けられる。便器10の便器装置本体11よりも前側の上面に、便座及び便蓋13が回転可能に連結されている。便座及び便蓋13は、ボウル部のリム上に載置されて倒伏した状態(図1B及び図1Dにおいて実線で示す状態)と、便器10のボウル部の後側の上方に起立した状態(図1B及び図1Dにおいて二点鎖線で示す状態)と、を切り替えることができる。
【0017】
図示しないが、便器装置1は、局部洗浄機能を有する。便器装置本体11は、局部洗浄装置を有しており、局部洗浄装置のノズルより便器10に着座した使用者の局部に向けて温水等を吐出することにより、局部洗浄機能を発揮する。このような局部洗浄装置する構成としては、公知の様々なものが適宜利用可能であり、詳細な説明は省略する。
【0018】
便器装置1は、便器洗浄機能を有する。便器装置1は、洗浄水供給装置と、可動トラップ装置と、を有する。洗浄水供給装置は、ボウル部内に洗浄水を供給する装置である。洗浄水供給装置は、水道等の水源から便器10に水を搬送するホース等からなる給水路と、給水路の途中に設けられる電磁弁等からなる開閉弁と、を有する。洗浄水供給装置は、開閉弁を開とすることにより、便器10に洗浄水を供給し、開閉弁を閉とすることにより、便器10への洗浄水の供給を停止する。このような洗浄水供給機能を発揮する構成としては、公知の様々なものが適宜利用可能である。
【0019】
可動トラップ装置は、便器10のボウル部の後側に配置される。可動トラップ装置は、トラップ筒と、トラップ筒を駆動するトラップ駆動部と、を有する。トラップ筒は、変形可能でかつ通水性を有しないゴム又は樹脂等により形成される。トラップ筒の上流端は、ボウル部の排水口に接続され、トラップ筒の内部とボウル部の内部とが通じる。トラップ筒の下流端は、洗浄水及び汚物の出口となる。トラップ駆動部は、モータ等からなる駆動源を有し、トラップ筒の下流端の出口を上下に移動させて、ボウル部内に洗浄水による溜水を形成する状態と、ボウル部内に溜水が形成されず洗浄水及び汚物が排出される状態と、を切り替える。
【0020】
便器装置1は、洗浄水供給装置及び可動トラップ装置を動作させることにより、便器洗浄機能を発揮する。
【0021】
図示しないが、便器装置本体11は、局部洗浄装置、洗浄水供給装置及び可動トラップ装置を動作させる制御部を有する。制御部は、例えばマイクロコンピュータを有し、ROM(Read Only Memory)等の記憶装置に記憶されたプログラムを実行することで、局部洗浄装置、洗浄水供給装置及び可動トラップ装置を制御する。制御部としては、公知の様々なものが適宜利用可能であり、詳細な説明は省略する。
【0022】
図1A図1Dに示すように、便器装置本体11は、リモコン装置12からの赤外線の信号を受信する受信部14を有する。受信部14は、便器装置本体11の後端部の右端部に配置される。すなわち、受信部14は、起立した便座及び便蓋13よりも後側に位置している。
【0023】
(2.2)リモコン装置
リモコン装置12は、トイレルーム9の側壁91に取り付けられる。リモコン装置12は、使用者が便器10に着座した状態と、便器10の前側に立った状態のいずれの状態でも容易に操作できる高さで、トイレルーム9の側壁91に取り付けられる。
【0024】
(2.2.1)ケース
図2A図2Eに示すように、リモコン装置12は、ケース2を備える。ケース2は、少なくとも背面部21と、正面部22と、上面部23と、を有する。本実施形態では、ケース2は、更に下面部24と、両側の側面部25とを有し、略密閉された筐体をなす。
【0025】
背面部21は、トイレルーム9の側壁91に取り付けられる。図3及び図2Dに示すように、本実施形態では、背面部21は、取付部材15を介して間接的にトイレルーム9の側壁91に取り付けられる。背面部21は、正面視において矩形状をしている。背面部21における長手方向(水平方向)の長さの短手方向(上下方向)の長さに対する比は、5以上である。取付部材15は、背面部21と同様に、正面視において矩形状をしているが、背面部21よりも若干小さい。
【0026】
取付部材15は、トイレルーム9の側壁91に、ビス止め、接着等、公知の様々な方法により適宜取り付け可能である。
【0027】
図3に示すように、正面部22、上面部23、下面部24の一部及び両側の側面部25は、一体に形成されている。本実施形態におけるケース2は、正面部22、上面部23、下面部24の一部及び両側の側面部25を有する第1ケース体26と、背面部21及び下面部24の残りの部分を有する第2ケース体27とが組み合わされて形成される。背面部21は、第2ケース体27の一部により構成される。
【0028】
図2B及び図3に示すように、正面部22は、正面視において矩形状をしている。正面部22における長手方向(水平方向)の長さの短手方向(上下方向)の長さに対する比は、背面部21と同様に5以上である。正面部22の正面視における形状及び大きさは、背面部21の正面視における形状及び大きさと略同じであるが、異なってもよい。正面部22は、第1ケース体26の一部により構成される。
【0029】
図2A及び図3に示すように、上面部23は、平面視において矩形状をしている。上面部23における長手方向の長さの短手方向の長さに対する比は、10以上である。ケース2の平面視における短手方向の長さは、ケース2の正面視における短手方向の長さの半分程である。上面部23は、第1ケース体26の一部により構成される。
【0030】
図2B図2E及び図3に示すように、上面部23は、背面部21側から正面部22側へ向けて下り傾斜している。下り傾斜の水平方向に対する傾斜角は、15度程である。上面部23が背面部21側から正面部22側へ向けて下り傾斜することにより、使用者がケース2を正面部22側から背面部21側の方に見たとき、上面部23が見えやすい。特に、使用者が便器10に着座して、立った状態よりも低い目線でケース2を見たとき、上面部23が下り傾斜していない場合と比較して、上面部23が見えやすくなる効果が顕著に得られる。
【0031】
図2C及び図3に示すように、下面部24は、上面部23と同様に、平面視において矩形状をしており、下面部24における長手方向の長さの短手方向の長さに対する比は、10以上である。下面部24の平面視における形状及び大きさは、上面部23の平面視における形状及び大きさと略同じであるが、異なってもよい。図2Cに示すように、下面部24の正面部22側の部分は、第1ケース体26の一部により構成され、下面部24の背面部21側の部分は、第2ケース体27の一部により構成されている。
【0032】
図2B図2E及び図3に示すように、下面部24は、背面部21側から正面部22側へ向けて上り傾斜している。上り傾斜の水平方向に対する傾斜角は、15度程である。
【0033】
図2E及び図3に示すように、側面部25は、側面視において台形状をしている。
【0034】
ケース2は、赤外線が透過しない材料により形成される。本実施形態では、ケース2は、赤外線が透過しない合成樹脂により形成される。
【0035】
図2A及び図2Bに示すように、ケース2は、一部に、赤外線が透過する一の赤外線透過部20を有する。図3に示すように、赤外線透過部20は、赤外線が透過しない材料により形成されたケース2の一部に形成される、開口200を有する。本実施形態では、赤外線透過部20は、上面部23に配置されている。具体的には、開口200は、上面部23の一部に形成されている。開口200は、上面部23の長手方向の一端部に形成される。開口200には、赤外線透過部材201が配置される。赤外線透過部材201は、ケース2から抜け止めされた状態で、ケース2に取り付けられる。赤外線透過部材201は、赤外線が透過する材料により形成されるもので、本実施形態では赤外線が透過する合成樹脂により形成される。
【0036】
(2.2.2)操作部
リモコン装置12は、操作部3を有する。操作部3は、便器装置1における局部洗浄機能、便器洗浄機能等の各種の機能を発揮するために、使用者に操作される。操作部3は、押しボタンにより構成される。操作部3は、正面部22及び上面部23に配置されている。
【0037】
正面部22は、操作部3に対応する部分221が撓みやすいように形成される。例えば、正面部22の操作部3に対応する部分221の周囲に溝222等が形成されることにより、操作部3に対応する部分221が撓みやすくなる。正面部22の表面には、化粧シート28が配置される。化粧シート28は、合成樹脂製のフィルム等、変形しやすい材料により形成されるシートである。化粧シート28は、ビス止め、接着等、公知の様々な方法により、正面部22の表面に取り付けられる。化粧シート28の操作部3に対応する部分281と、正面部22の操作部3に対応する部分221とにより、正面部22の操作部3としての押しボタンが構成される。
【0038】
上面部23の操作部3に対応する部分には、操作部用開口231が形成される。操作部用開口231には、操作部材31が配置される。操作部材31は、ケース2から抜け止めされた状態で、ケース2の内外方向に移動可能に配置される。操作部材31により、上面部23の操作部3としての押しボタンが構成される。
【0039】
上面部23には、表示部用開口232が形成される。表示部用開口232には、導光部材41が配置される。導光部材41は、ケース2から抜け止めされた状態で、ケース2に配置される。
【0040】
(2.2.3)基板、カバー及び基板支持部
リモコン装置12は、基板5を有する。基板5は、ケース2に収納される。本実施形態では、リモコン装置12は、基板5として、第1基板51及び第2基板52を有する。第1基板51は、上面部23の下側において上面部23に沿って配置される。第2基板52は、正面部22の裏側において正面部22に沿って配置される。
【0041】
図4A及び図4Bに示すように、第1基板51は、上面部23と同様に、平面視において矩形状をしているが、上面部23より若干小さい。第1基板51の上面部23側の面のうち、操作部3に対応する部分には、押しボタンスイッチ53が実装されている。押しボタンスイッチ53は、例えばストロークの小さいライトタッチスイッチにより構成される。押しボタンスイッチ53は、モーメンタリ(自動復帰型)のスイッチであり、押しボタンスイッチ53が押されている時のみ、オンになる。第1基板51に実装された押しボタンスイッチ53は、使用者により操作部3が押し操作されることにより押されて、オンになる。
【0042】
第1基板51のうち、上面部23の表示部用開口232に対応する部分には、発光素子54が実装されている。発光素子54は、例えばLEDにより構成される。発光素子54から発せられた可視光は、導光部材41を介してケース2外に発せられ、使用者に見える。発光素子54及び導光部材41により、表示部4(図2A及び図2B参照)が構成される。本実施形態では、図3に示すように、第1基板51は、カバー6に覆われる。
【0043】
図5A図5Cに示すように、カバー6は、第1基板51と同様に、平面視において矩形状をしているが、第1基板51より若干大きい。カバー6は、第1基板51に装着されて、第1基板51の上面部23側の面を覆う。カバー6は、ゴムにより形成される。カバー6の長手方向の両端部には、第1基板51の長手方向の両端部がそれぞれ嵌め込まれる嵌め込み部61が形成されている。カバー6の操作部3に対応する部分には、押し部62が形成されている。押し部62は、ケース2の上面部23側に向けて突出するように膨らむ部分である。使用者がケース2の上面部23に配置されている操作部材31を押すと、操作部材31がカバー6の押し部62を介して第1基板51に実装された押しボタンスイッチ53を押して、オンになる。
【0044】
カバー6の導光部材41に対応する部分には、開口63が形成されており、開口63を導光部材41が通る。
【0045】
カバー6の第1基板51側の面には、突起64が形成されている。図4Bに示すように、第1基板51の突起64に対応する部分には、カバー6の突起64が嵌め込まれる孔55が形成されている。
【0046】
カバー6が第1基板51に装着されることにより、第1基板51の防水機能を高めることができる。すなわち、第1基板51は、上面部23に沿って配置されているが、上面部23には操作部用開口231が形成されており、操作部用開口231を通って水等の液体がケース2内に浸入して第1基板51の正面部22側の面に付着するおそれがある。カバー6が第1基板51に装着されることにより、第1基板51の正面部22側の面がカバー6に覆われるため、万一、水等の液体がケース2内に浸入しても、水等の液体が第1基板51の正面部22側の面に付着しにくい。
【0047】
図3に示すように、第1基板51は、基板支持部7に支持される。基板支持部7は、上面部23の下側において第1基板51を上面部23に沿って支持する。基板支持部7は、ケース2に設けられる。本実施形態では、基板支持部7は、ケース2に対して着脱可能に取り付けられる。リモコン装置12は、基板支持部7として、第1の基板支持部71及び第2の基板支持部72を有する。
【0048】
図6Bに示すように、第1の基板支持部71は、ケース2に取り付けられる第1取付部73と、第1取付部73の上端部に形成されて第1基板51が載置される第1載置部74を有する。第1取付部73には、ケース2の正面部22側の面に、第1取付用凹部731が形成されている。また、図6Aに示すように、ケース2の正面部22の裏面には、第1取付用凹部731に嵌め込まれる第1取付用突起223が形成されている。第1取付部73の第1取付用凹部731にケース2の正面部22の第1取付用突起223が嵌め込まれることにより、第1の基板支持部71がケース2に取り付けられる。第1の基板支持部71は、ケース2に対して着脱可能に取り付けられる。
【0049】
図6Cに示すように、第2の基板支持部72は、ケース2に取り付けられる第2取付部75と、第2取付部75の上端部に形成されて第1基板51が載置される第2載置部76を有する。第2取付部75には、ケース2の正面部22側の面に、第2取付用凹部751が形成されている。また、図6Aに示すように、ケース2の正面部22の裏面には、第2取付用凹部751に嵌め込まれる第2取付用突起224が形成されている。第2取付部75の第2取付用凹部751にケース2の正面部22の第2取付用突起224が嵌め込まれることにより、第2の基板支持部72がケース2に取り付けられる。第2の基板支持部72は、ケース2に対して着脱可能に取り付けられる。
【0050】
図7A及び図7Bに示すように、第2基板52は、矩形状をしているが、正面部22より小さい。第2基板52の正面部22側の面のうち、操作部3に対応する部分には、押しボタンスイッチ56が実装されている。第2基板52に実装される押しボタンスイッチ56は、第1基板51に実装される押しボタンスイッチ53と同様のものであるが、異なるものであってもよい。第2基板52に実装された押しボタンスイッチ56は、使用者により化粧シート28の操作部3に対応する部分281が押し操作されることにより、正面部22の操作部3に対応する部分221を介して押されて、オンになる。
【0051】
(2.2.4)赤外線素子
図3に示すように、ケース2には、赤外線素子8が収納される。赤外線素子8は、赤外線を発する。赤外線素子8は、赤外線LED(Light Emitting Diode)により構成される。赤外線LEDからなる赤外線素子8より発せられる赤外線は、指向性を有する。赤外線素子8より発せられる赤外線は、全方位のうち一部の方位の領域に向けて発せられる。赤外線素子8より発せられる赤外線の向きのうち、代表的な一の向きを発信向きとする。発信向きは、赤外線素子8より発せられる赤外線の向きのなす領域の中心(例えば重心)、あるいは、赤外線の照度が最大となる向き等、適宜の基準により決められる。
【0052】
図7B及び図8に示すように、赤外線素子8は、第2基板52に実装される。リモコン装置12は、少なくとも二個の赤外線素子81,82を有する。本実施形態では、二個の赤外線素子81,82が第2基板52に実装されている。二個の赤外線素子81,82が発する赤外線は、一の赤外線透過部20を透過する。
【0053】
二個の赤外線素子81,82から発信向きに発せられた赤外線83は、赤外線素子8より発せられた直後は互いに近づき、その後、互いに遠ざかる。すなわち、図8に示すように、二個の赤外線素子81,82からそれぞれ発信向きに延びる両方の光軸801,802は、クロス(交差)している。このようにすることで、赤外線透過部20が小さくてすむ。仮に、二個の赤外線素子81,82から発信向きに発せられた赤外線83が互いに遠ざかるような向きで二個の赤外線素子81,82が配置されている場合、赤外線透過部20の長さは少なくとも二個の赤外線素子81,82間の長さよりも長くする必要がある。これに対して、二個の赤外線素子81,82から発信向きに発せられた赤外線83が互いに近づく場合、赤外線透過部20の長さを二個の赤外線素子81,82間の長さよりも短くしやすい。これにより、ケース2(本実施形態では上面部23)に形成する赤外線透過部20を小さくしやすい。
【0054】
本実施形態では、正面部22及び背面部21と直交する方向に見たとき、二個の赤外線素子81,82の発信向きは、それぞれ上向きに対して20度傾いている。なお、二個の赤外線素子81,82の発信向きの上向きに対する角度は、15度以上25度未満とすることが好ましい。
【0055】
このようにすることで、図1A及び図1Bに示すように、トイレルーム9の右側の側壁91にリモコン装置12が取り付けられる場合には、主に赤外線素子82から発信向きに発せられた赤外線83がトイレルーム9の天井で反射して、便器装置本体11の後端部に配置されている受信部14に受信される。この場合、便座及び便蓋13が起立した状態であっても、赤外線は便座及び便蓋13に遮られることなく受信部14に受信されやすい。
【0056】
また、図1C及び図1Dに示すように、トイレルーム9の左側の側壁91にリモコン装置12が取り付けられる場合には、主に赤外線素子81から発信向きに発せられた赤外線83がトイレルーム9の天井で反射して、便器装置本体11の後端部に配置されている受信部14に受信される。
【0057】
また、二個の赤外線素子81,82の発信向きは、背面部21と平行か、又は、背面部21から正面部22に向かう成分を有する。すなわち、二個の赤外線素子81,82の発信向きは、正面部22から背面部21に向かう成分は有しない。赤外線素子8の発信向きが正面部22から背面部21に向かう成分を有すると、赤外線素子8から発せられた赤外線の大部分がトイレルーム9の側壁91に向けて向かい、側壁91にて反射するが、反射が多くなると減衰が大きくなるため、好ましくない。そこで、二個の赤外線素子81,82の発信向きは、背面部21と平行か、又は、背面部21から正面部22に向かう成分を有するように形成される。
【0058】
本実施形態では、受信部14は便器装置本体11の後端部の右端部に配置されているため、トイレルーム9の左側の側壁91にリモコン装置12が取り付けられると、受信部14はリモコン装置12が取り付けられた側壁91から遠くなる。このような場合であっても、二個の赤外線素子81,82の発信向きが、背面部21から正面部22に向かう成分を有すると、受信部14に受信されやすい。
【0059】
(2.3)リモコン装置の組み立て
まず、図3に示す第1ケース体26が、上面部23が下に位置し、下面部24が上に位置する向きにされる。この第1ケース体26の上面部23の操作部用開口231に、操作部材31がケース2内部側より挿入される。更に、上面部23の表示部用開口232に、導光部材41がケース2内部側より挿入される。更に、上面部23の開口200に、赤外線透過部材201がケース2内部側より挿入される。
【0060】
次に、カバー6が装着された第1基板51が、所定の向きで、操作部材31を介して上面部23の上面(側壁91にリモコン装置12が取り付けられた状態では下面)に載置される。
【0061】
次に、第2の基板支持部72が正面部22の裏面に取り付けられる。第2の基板支持部72に形成された第2取付用凹部751に、正面部22に形成された第2取付用突起224を嵌め込ませることにより、第2の基板支持部72が正面部22の裏面に取り付けられる。
【0062】
次に、第2基板52が、所定の向きで、正面部22の裏面に取り付けられる。
【0063】
次に、第1の基板支持部71が正面部22の裏面に取り付けられる。第1の基板支持部71に形成された第1取付用凹部731に、正面部22に形成された第1取付用突起223を嵌め込ませることにより、第1の基板支持部71が正面部22の裏面に取り付けられる。
【0064】
次に、第2ケース体27が第1ケース体26にビス29により取り付けられる。このようにして、リモコン装置12が組み立てられる。組み立てられたリモコン装置12は、上面部23が上に位置し、下面部24が下に位置する向きで、トイレルーム9の側壁91に取り付けられた取付部材15に、嵌め込み、ビス止め等の適宜の方法により、取り付けられる。このとき、第1基板51は、基板支持部7(71,72)に支持される。
【0065】
第1基板51は、上面部23の下側において上面部23に沿って配置されるため、ビス止めがしにくい。すなわち、図8に示すように、第2基板52の向きでケース2に収納される場合、第2基板52の面の手前に空間が形成されるため、第2基板52をケース2にビス止めする作業がしやすい。しかしながら、第1基板51の向きで上面部23に沿って配置される場合、第1基板51の面の手前に空間が形成されにくく、第1基板51をケース2にビス止めする作業がしにくい。そこで、第1基板51が基板支持部7に支持されるようにしたことにより、第1基板51をケース2の所定の位置に配置しやすくなる。また、基板支持部7(71,72)がケース2に着脱可能となることにより、第1基板51をケース2の所定の位置に配置する作業がより一層しやすくなる。
【0066】
(3)変形例
(3.1)便器装置及び便器装置本体
トイレルーム9の幅や長さは特に限定されない。トイレルーム9における便器10の位置は特に限定されない。
【0067】
便座及び便蓋13は任意の構成であり、特に設けられなくてもよい。
【0068】
便器装置1は、洗浄水供給装置のみにより、便器洗浄機能を発揮するものであってもよい。すなわち、可動トラップ装置は任意の構成であり、設けられなくてもよい。便器装置1は、便器洗浄機能として少なくとも洗浄水供給機能を有すればよい。
【0069】
便器装置1は、少なくとも便器洗浄機能又は局部洗浄機能のいずれかを有すればよい。更に、便器装置1は、任意の機能として、脱臭機能をはじめとする各種の機能を有してもよい。更に、便器装置1は、各種の機能に付随する表示又は音声案内等の付随機能を有してもよい。
【0070】
受信部14は、便器装置本体11の後端部の右端部ではなく左端部に配置されてもよい。便器装置本体11における受信部14の位置は限定されない。また、受信部14は便器装置本体11に配置されなくてもよい。
【0071】
(3.2)リモコン装置
リモコン装置12は、トイレルーム9の側壁91(すなわち躯体の側壁)のみならず、キャビネット等の設置物の略垂直(垂直を含み、垂直に対してなす角度が10度以内)な縦面に取り付けられてもよい。また、縦面は、略垂直でなくてもよい。
【0072】
(3.2.1)ケース
ケース2は、上記実施形態では背面部21、正面部22、上面部23、下面部24及び両側の側面部25を有して略密閉された筐体をなしているが、略密閉された筐体をなさなくてもよい。ケース2全体の形状及び大きさと、ケース2を構成する背面部21、正面部22、上面部23、下面部24及び側面部25の各部と、第1ケース体26及び第2ケース体27の各形状及び大きさは、特に限定されない。
【0073】
背面部21及び正面部22における長手方向の長さの短手方向の長さに対する比は、5以上に限定されない。
【0074】
背面部21は、取付部材15を介さず、直接的にトイレルーム9の側壁91に取り付けられてもよい。すなわち、取付部材15は任意の構成であり、設けられなくてもよい。取付部材15は、背面部21より小さくなくてもよく、取付部材15の形状及び大きさは、特に限定されない。
【0075】
正面部22、上面部23、下面部24及び両側の側面部25は、第1ケース体26として一体に形成されなくてもよく、互いに別体として形成されてもよい。
【0076】
上面部23における長手方向の長さの短手方向の長さに対する比は、10以上に限定されない。上面部23の下り傾斜の水平方向に対する傾斜角は、5度、10度、20度、25度等、5度以上25度以下の範囲で決められることが好ましいが、傾斜角は特に限定されない。また、上面部23は、水平方向に対して傾斜していなくてもよい。
【0077】
下面部24における長手方向の長さの短手方向の長さに対する比は、10以上に限定されない。
【0078】
下面部24の上り傾斜の水平方向に対する傾斜角は、5度、10度、20度、25度等、5度以上25度以下の範囲で決められることが好ましいが、傾斜角は特に限定されない。また、下面部24は、水平方向に対して傾斜していなくてもよい。
【0079】
ケース2は、金属、木質材等、合成樹脂以外の赤外線が透過しない材料により形成されてもよい。また、ケース2は、赤外線が透過する材料により形成されてもよい。
【0080】
赤外線透過部20が配置されるのは、上面部23に限定されず、ケース2の正面部22、側面部25及び下面部24のいずれかであってもよい。赤外線透過部20は、開口200を有するのではなく、ケース2の一部に形成される切欠を有するものであってもよい。また、赤外線透過部20は、開口200又は切欠を有するのではなく、上面部23と正面部22との間等、ケース2が存在しない部分を有するものであってもよい。赤外線透過部20は、二以上形成される場合があってもよい。すなわち、少なくとも一の赤外線透過部20を介して赤外線を透過させる赤外線素子8が複数あり、別の赤外線透過部20を介して赤外線を透過させる更に別の赤外線素子8があってもよい。
【0081】
赤外線透過部材201は、例えばガラス等、合成樹脂以外の赤外線が透過する材料により形成されてもよい。また、赤外線透過部20は、赤外線が透過しない材料と赤外線が透過する材料とで二色成形により一体に形成されるケース2のうち、赤外線が透過する材料により形成される部分により構成されてもよい。
【0082】
(3.2.2)操作部
操作部3は、押しボタンに限定されない。操作部3は、側面部25又は下面部24に配置されてもよく、ケース2のいずれかの部分に配置されればよい。
【0083】
正面部22に配置される操作部3は、正面部22の操作部3に対応する部分221が撓みやすいように形成されるものでなくてもよい。例えば、正面部22に形成される操作部用開口231に操作部材31が配置されて、正面部22の操作部3が構成されてもよい。
【0084】
上面部23に配置される操作部3は、上面部23に形成される操作部用開口231に操作部材31が配置されて構成されるものでなくてもよい。例えば、上面部23の操作部3に対応する部分が撓みやすいように形成されて、上面部23の操作部3が構成されてもよい。
【0085】
上面部23に表示部用開口232が形成されなくてもよく、導光部材41が配置されなくてもよい。
【0086】
(3.2.3)基板、カバー及び基板支持部
第1基板51に実装される押しボタンスイッチ53は、ライトタッチスイッチに限定されない。また、第1基板51の操作部3に対応する部分に実装されるのは、押しボタンスイッチに限定されない。
【0087】
第1基板51に実装される発光素子54は、LEDに限定されない。また、表示部4は、任意の構成であり、設けられなくてもよい。
【0088】
カバー6はゴムにより形成されるものでなくてもよく、カバー6の材料は限定されない。また、カバー6は任意の構成であり、設けられなくてもよい。
【0089】
基板支持部7は、ケース2に対して着脱可能に取り付けられるものではなく、ケース2と一体に形成されてもよい。第1基板51は、基板支持部7により支持されなくてもよい。
【0090】
第2基板52に実装される押しボタンスイッチ56は、ライトタッチスイッチに限定されない。また、第2基板52の操作部3に対応する部分に実装されるのは、押しボタンスイッチに限定されない。
【0091】
(まとめ)
以上、上述した実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様のリモコン装置12は、赤外線を発する二個の赤外線素子8(81,82)と、二個の赤外線素子81,82を収納するケース2と、を備える。ケース2は、一部に、二個の赤外線素子81,82が発する赤外線が透過する一の赤外線透過部20を有する。赤外線素子8より発せられる赤外線は指向性を有するものであり、赤外線素子8より発せられる赤外線の一の向きを発信向きとする。二個の赤外線素子81,82から発信向きに発せられた赤外線83が、二個の赤外線素子81,82より発せられた直後は互いに近づき、その後、互いに遠ざかるように、二個の赤外線素子81,82が配置されている。
【0092】
第1の態様によれば、一の赤外線透過部20を二個の赤外線素子81,82が発する赤外線が透過するため、ケース2に形成される赤外線透過部20が少なくてすむ。また、二個の赤外線素子81,82から発信向きに発せられた赤外線が、二個の赤外線素子81,82より発せられた直後は互いに近づき、その後、互いに遠ざかるため、ケース2に形成される赤外線透過部20が小さくてすむ。
【0093】
第2の態様では、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、ケース2は、縦面(側壁91)に取り付けられる背面部21と、正面部22と、上面部23と、を有する。上面部23には赤外線透過部20が配置されている。発信向きは、背面部21と平行か、又は、背面部21から正面部22に向かう成分を有する。
【0094】
第2の態様によれば、赤外線素子8より発せられる赤外線の受信部14が、リモコン装置12が取り付けられた側壁91から遠い場合であっても、赤外線が受信部14に受信されやすい。
【0095】
第3の態様では、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様は、上面部23には、操作部3が配置されている。
【0096】
第3の態様によれば、ケース2の上面部23に形成される赤外線透過部20が少なくかつ小さくてすむため、操作部3(特に、多くの操作部3)が配置されやすくなる。
【符号の説明】
【0097】
12 リモコン装置
2 ケース
20 赤外線透過部
21 背面部
22 正面部
23 上面部
3 操作部
8 赤外線素子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8