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特許7390634ロビーインターホン、インターホンシステム、画像情報出力方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】ロビーインターホン、インターホンシステム、画像情報出力方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 9/00 20060101AFI20231127BHJP
【FI】
H04M9/00 D
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019080441
(22)【出願日】2019-04-19
(65)【公開番号】P2020178290
(43)【公開日】2020-10-29
【審査請求日】2021-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石田 さつき
(72)【発明者】
【氏名】山中 睦裕
(72)【発明者】
【氏名】池田 光治
(72)【発明者】
【氏名】中村 譲
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-020062(JP,A)
【文献】特開2009-111892(JP,A)
【文献】特開2017-033132(JP,A)
【文献】特開2005-333343(JP,A)
【文献】特開2015-201187(JP,A)
【文献】特開2006-237874(JP,A)
【文献】特開2010-074458(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部と、
前記撮像部が撮像した画像を取得する画像取得部と、
前記画像に基づいて、第1用途で利用する第1画像情報を生成する第1処理部と、
前記画像に基づいて、第2用途で利用する第2画像情報を生成する第2処理部と、
前記第1画像情報を出力する第1出力部と、
前記第2画像情報を出力する第2出力部と、を備え、
前記第2用途は、通信先である情報端末での表示を含み、
前記第1処理部は、前記情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付けず、
前記第2処理部は、前記情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付ける、
ロビーインターホン。
【請求項2】
前記第1処理部と前記第2処理部とは、異なる処理を行う、
請求項1に記載のロビーインターホン。
【請求項3】
前記第1処理部と前記第2処理部とは、同一種類の処理を異なるパラメータを用いて行う、
請求項1に記載のロビーインターホン。
【請求項4】
前記第1処理部及び前記第2処理部の各々が行う処理は、歪補正を含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載のロビーインターホン。
【請求項5】
前記第1処理部及び前記第2処理部の各々が行う処理は、色調補正を含む、
請求項1~4のいずれか一項に記載のロビーインターホン。
【請求項6】
前記第1処理部及び前記第2処理部の各々が行う処理は、前記画像の一部の領域に対して行われる、
請求項1~5のいずれか一項に記載のロビーインターホン。
【請求項7】
前記一部の領域として複数の領域が前記画像に存在する場合、前記第1処理部及び前記第2処理部の各々は、それぞれの領域に応じた処理を行う、
請求項6に記載のロビーインターホン。
【請求項8】
前記第1用途は、前記第1画像情報を用いた画像認証を含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載のロビーインターホン。
【請求項9】
前記画像認証は顔認証を含む、
請求項8に記載のロビーインターホン。
【請求項10】
前記第1処理部と前記第2処理部とは、異なる集積回路で構成されている、
請求項1~9のいずれか一項に記載のロビーインターホン。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載のロビーインターホンと、
前記ロビーインターホンと通信する情報端末と、を備える、
インターホンシステム。
【請求項12】
撮像部を有するロビーインターホンの画像情報出力方法であって、
前記撮像部が撮像した画像を取得する画像取得ステップと、
前記画像に基づいて、第1用途で利用する第1画像情報を生成する第1処理ステップと、
前記画像に基づいて、第2用途で利用する第2画像情報を生成する第2処理ステップと、
前記第1画像情報を出力する第1出力ステップと、
前記第2画像情報を出力する第2出力ステップと、を含み、
前記第2用途は、通信先である情報端末での表示を含み、
前記第1処理ステップでは、前記情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付けず、
前記第2処理ステップでは、前記情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付ける、
画像情報出力方法。
【請求項13】
コンピュータに、請求項12に記載の画像情報出力方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にロビーインターホン、インターホンシステム、画像情報出力方法及びプログラムに関し、より詳細には画像を複数の用途に用いるためのロビーインターホン、インターホンシステム、画像情報出力方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラ等の撮像手段を備えるインターホン子機と、呼出時に撮像手段で撮像された画像(静止画像、動画像)を表示するインターホン親機とを備えるインターホンシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1のインターホンシステムを用いることで、住人(居住者)が来訪者の挙動を認識することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-111935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、撮像手段(撮像部)で撮像される画像を居住者の呼出だけでなく、他の用途にも利用が可能であるが、この場合、用途に応じて最適な画像を生成する必要がある。
【0006】
本開示は上記課題に鑑みてなされ、撮像部で撮像された画像が複数の用途で利用される場合であっても、各用途に最適な画像を提供することができるロビーインターホン、インターホンシステム、画像情報出力方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るロビーインターホンは、撮像部と、画像取得部と、第1処理部と、第2処理部と、第1出力部と、第2出力部と、を備える。前記画像取得部は、撮像部を有するインターホン装置の前記撮像部が撮像した画像を取得する。前記第1処理部は、前記画像に基づいて、第1用途で利用する第1画像情報を生成する。前記第2処理部は、前記画像に基づいて、第2用途で利用する第2画像情報を生成する。前記第1出力部は、前記第1画像情報を出力する。前記第2出力部は、前記第2画像情報を出力する。前記第2用途は、通信先である情報端末での表示を含む。前記第1処理部は、前記情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付けない。前記第2処理部は、前記情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付ける。
本開示の一態様に係るインターホンシステムは、前記ロビーインターホンと、前記ロビーインターホンと通信する情報端末と、を備える。
【0008】
本開示の一態様に係る画像情報出力方法は、撮像部を有するロビーインターホンの画像情報出力方法である。前記画像情報出力方法は、画像取得ステップと、第1処理ステップと、第2処理ステップと、第1出力ステップと、第2出力ステップと、を含む。前記画像取得ステップは、撮像部を有するインターホン装置の前記撮像部が撮像した画像を取得する。前記第1処理ステップは、前記画像に基づいて、第1用途で利用する第1画像情報を生成する。前記第2処理ステップは、前記画像に基づいて、第2用途で利用する第2画像情報を生成する。前記第1出力ステップは、前記第1画像情報を出力する。前記第2出力ステップは、前記第2画像情報を出力する。前記第2用途は、通信先である情報端末での表示を含む。前記第1処理ステップでは、前記情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付けない。前記第2処理ステップでは、前記情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付ける。
【0009】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、前記画像情報出力方法を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本開示によると、撮像部で撮像された画像が複数の用途で利用される場合であっても、各用途に最適な画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、一実施形態に係るインターホン装置としてのロビーインターホンの構成を説明する図である。
図2図2は、同上のロビーインターホンを含むインターホンシステムの構成を説明する図である。
図3図3Aは、同上のロビーインターホンの撮像部で撮像された画像を示す図である。図3Bは、図3Aで示す画像を認証用の画像に補正した場合の状態を示す図である。
図4図4は、同上のロビーインターホンの動作を説明する図である。
図5図5は、同上のインターホンシステムにおける認証時の動作を説明する図である。
図6図6は、同上のインターホンシステムにおける表示時の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0014】
(実施形態)
以下、本実施形態に係るインターホンシステム1及び画像情報出力システム2について、図1図6を用いて説明する。
【0015】
(1)概要
本実施形態のインターホンシステム1は、図2に示すように、インターホン装置としてのロビーインターホン10と、複数(図示例では2つ)のインターホン親機20と、複数(図示例では2つ)の玄関子機30と、制御装置40とを備えている。本実施形態では、インターホンシステム1が施設5としての集合住宅に用いられる場合を例として説明する。また、複数のインターホン親機の各々は、本開示の情報端末に相当する。
【0016】
ロビーインターホン10は、例えば、集合住宅のロビーなどの共用部に設置される。集合住宅は、共用部の他、複数の専有部(住戸)を有している。インターホン親機20は、専有部ごとに当該専有部内に設置される。玄関子機30は、例えば、専有部ごとに当該住戸の外玄関に設置される。
【0017】
ロビーインターホン10は、撮像部11と、画像情報出力システム2としての画像処理装置100と、を備える。ロビーインターホン10は、撮像部11が撮像した画像に関する処理を行う。
【0018】
ロビーインターホン10とインターホン親機20とは、制御装置40を介して互いに通信可能に構成されている。これにより、本実施形態に係るインターホンシステム1では、ロビーインターホン10とインターホン親機20との間で通話可能となる。さらに、インターホン親機20と玄関子機30とは、互いに通信可能に構成されている。
【0019】
また、ロビーインターホン10及び制御装置40は、図示しないゲートウェイを介してインターネット等のネットワークNT1と接続可能である。これにより、ロビーインターホン10及び制御装置40は、ネットワークNT1を介してサーバ50と通信可能である。
【0020】
ロビーインターホン10は、共用部で人(例えば、来訪者)を検知すると、当該人の撮像を開始する。ロビーインターホン10は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付けると、専有部内の居住者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン親機20に制御装置40を介して送信する。ロビーインターホン10は、インターホン親機20に対する操作によりインターホン親機20との間で通話が可能になると、来訪者の音声のデータを制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。ロビーインターホン10は、インターホン親機20の操作者の音声のデータを制御装置40を介して受け取ると、受け取ったデータに基づく音声(操作者の音声)を出力する。
【0021】
画像処理装置100は、撮像部11が撮像した画像(撮像画像)を使用する用途に応じて、当該撮像画像に対して画像処理を施す。本実施形態では、第1用途として画像認証を、第2用途としてインターホン親機20での表示を、それぞれ含む。
【0022】
インターホン親機20が制御信号(呼出信号)をロビーインターホン10から受信している状態(つまり、来訪者からロビーインターホン10を介して呼出がある状態)で専有部内の住居者は、ロビーインターホン10との通話又はロビーの扉の解錠の操作を行う。
【0023】
制御装置40は、ロビーインターホン10から制御信号(呼出信号)を受け取ると、受け取った制御信号を呼出があるインターホン親機20に送信する。制御装置40は、ロビーインターホン10とインターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合には、来訪者の音声のデータ及び操作者の音声のデータを送受信する。さらに、制御装置40は、インターホン親機20の操作に応じて、例えばロビーに設けられた扉の施錠、解錠を行う。
【0024】
ロビーインターホン10は、人の撮像を開始後、来訪者から呼び出しのための操作を受け付けない場合には、撮像した画像をサーバ50(図2参照)に送信する。ロビーインターホン10は、サーバ50による認証処理の結果に応じて、ロビーの扉の解錠に係る処理を行う。
【0025】
玄関子機30は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付けると、専有部内の居住者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン親機20に送信する。玄関子機30は、インターホン親機20に対する操作によりインターホン親機20との間で通話が可能になると、来訪者の音声のデータをインターホン親機20に送信する。玄関子機30は、インターホン親機20の操作者の音声のデータを受け取ると、受け取ったデータに基づく音声(操作者の音声)を出力する。
【0026】
サーバ50は、ロビーインターホン10が撮像した画像を用いて、撮像された人物(例えば、来訪者、外出先から帰宅した住居者)の認証を行う。サーバ50は、認証の結果を、ネットワークNT1を介してロビーインターホン10に送信する。なお、本実施形態では、サーバ50は、画像を用いた認証(画像認証)の一例として顔認証を行う。
【0027】
(2)構成
(2-1)ロビーインターホン
ロビーインターホン10は、図1に示すように、画像情報出力システム2としての画像処理装置100と、撮像部11と、センサ部12と、第1通信部13と、第2通信部14と、操作部15と、通話部16と、制御部17と、を備える。
【0028】
ロビーインターホン10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部17として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0029】
撮像部11は、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の二次元イメージセンサ等の撮像素子を有し、被写体(来訪者等)を撮影するためのカメラである。撮像部11が撮像に用いるレンズは、例えば魚眼レンズである。本実施形態では、少なくとも来訪者の顔を撮影できるように、撮像部11の撮像エリア(視野)は、ロビーインターホン10の前方に設定される。また、本実施形態では、撮像部11は動画を撮影するカメラであるが、静止画を撮影するカメラであってもよい。さらに、本実施形態では、撮像部11はカラー画像を撮影するカメラであるが、モノクローム画像を撮影するカメラであってもよい。
【0030】
センサ部12は、例えば人の接近を検知する人感センサである。
【0031】
第1通信部13は、ネットワークNT1を介してサーバ50と通信を行うための通信インタフェースも含んでいる。第1通信部13は、ロビーインターホン10とサーバ50との間で、少なくともロビーインターホン10が撮像した画像、画像に係る情報及び認証に係る情報が伝送可能となるように、サーバ50との間で双方向に通信可能に構成されている。
【0032】
第2通信部14は、制御装置40を介してインターホン親機20と通信を行うための通信インタフェースを含んでいる。第2通信部14は、ロビーインターホン10とインターホン親機20との間で音声信号及び制御信号が双方向に伝送可能となるように、インターホン親機20との間で双方向に通信可能に構成されている。
【0033】
操作部15は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付ける。操作部15に対して所定の操作(例えば押操作)がされると、専有部(住戸)内の住居者を呼び出すための制御信号(呼出信号)を、第2通信部14及び制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。
【0034】
通話部16は、スピーカ及びマイクロホンを含み、インターホン親機20との間で通話可能に構成されている。
【0035】
制御部17は、センサ部12から検知結果を受け付ける。制御部17は、操作部15が受け付けた操作に係る情報を、操作部15から受け付ける。
【0036】
制御部17は、センサ部12の検知結果が人を検知したことを表している場合には、撮像部11を起動し、撮像を開始させる。つまり制御部17は、撮像部11への電力の供給を開始する。
【0037】
制御部17は、撮像した画像に基づいた認証をサーバ50に行わせるか、又は撮像した画像に基づいた画像をインターホン親機20に表示させるかを判断する。具体的には、制御部17は、撮像部11の撮像開始後、所定時間内に呼出操作を受け付けた場合には、撮像した画像に基づいた画像をインターホン親機20に表示させると判断する。制御部17は、撮像部11の撮像開始後、所定時間内に呼出操作を受け付けない場合には、撮像した画像に基づいた認証をサーバ50に表示させると判断する。
【0038】
制御部17は、撮像した画像に基づいた画像をインターホン親機20に表示させる場合には、制御信号(呼出信号)を、第2通信部14及び制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。制御部17は、インターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合に、通話部16のマイクロホンから来訪者の音声のデータ(音声信号)を受け取ると、受け取った音声信号をインターホン親機20に送信する。制御部17は、インターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合に、インターホン親機20から操作者の音声信号を受け取ると、受け取った音声信号を通話部16のスピーカに出力する。このときスピーカは受け取った音声信号を基に音声を出力する。
【0039】
制御部17は、第1通信部13を介してサーバ50から認証結果を受け取る。制御部17は、認証結果に応じて共用部の扉の開閉動作を制御する。具体的には、認証が成功した場合には、制御部17は、共用部の扉の開けるための解錠信号を制御装置40に送信する。一方、認証が失敗した場合には、制御部17は、共用部の扉の開けるための解錠信号を制御装置40に送信しない。つまり制御部17は、共用部の扉の状態を閉じたままの状態に維持する。
【0040】
画像処理装置100は、撮像部11が撮像した画像(撮像画像)を使用する用途に応じて、当該撮像画像に対して画像処理を施す。具体的には、画像処理装置100は、サーバ50に認証を行わせる場合には、撮像部11が撮像した画像を基に第1画像情報として認証用の画像を生成し、生成した認証用の画像をサーバ50に送信する。画像処理装置100は、インターホン親機20に表示させる場合には、撮像部11が撮像した画像を基に第2画像情報として表示用の画像を生成し、生成した表示用の画像をインターホン親機20に送信する。
【0041】
(2-2)画像処理装置
画像情報出力システム2としての画像処理装置100は、図1に示すように、画像取得部101と、第1処理部102と、第2処理部103と、第1出力部104と、第2出力部105と、を備える。
【0042】
画像取得部101は、撮像部11が撮像した画像(撮像画像)を、撮像部11から受け取る。画像取得部101は、認証用の画像の生成に係る処理、及び表示用の画像の生成に係る処理のうち共通に行われる処理(共通処理)を、受け取った撮像画像に対して施す。例えば、画像取得部101は、受け取った撮像画像に対して、RGBベイヤ及び2段露光等の処理を施す。
【0043】
第1処理部102は、1つの集積回路で実現され、撮像画像を基に認証用の画像(第1画像情報)を生成する。具体的には、第1処理部102は、撮像画像に対して、歪補正及び色調補正のうち少なくとも1つの補正に係る処理を行う。歪補正は、レンズ歪補正及び視点変換歪補正を含む。色調補正は、撮像画像の色、明るさ及び濃淡等の補正を含む。
【0044】
第1処理部102は、撮像画像に含まれる人の顔の領域を抽出する。
【0045】
第1処理部102は、歪補正を行う場合には、抽出した顔の領域に応じて歪補正に用いるパラメータを決定する。具体的には、第1処理部102は、撮像画像に含まれる人の顔が鮮明となるように、歪補正に用いるパラメータを決定する。例えば、ロビーインターホン10が傾斜台に取り付けられている場合、つまり、撮像部11が鉛直方向に対して斜め方向に設置されている場合に、人が前に屈んだ状態で撮像されたときには撮像部11に近づいているので撮像される顔の領域は大きくなる。この場合、撮像部11と人の顔とは正対した状態となり、顔が撮像画像の中央にあるときには顔の領域では歪が小さくなる。そこで、第1処理部102は、撮像画像の周囲の歪を補正するレンズ歪補正を行うようにパラメータを決定する。第1処理部102は、決定したパラメータに基づく歪補正を撮像画像に対して行う。
【0046】
また、ロビーインターホン10が傾斜台に取り付けられている場合に、人が直立した状態で撮像されたときには、図3Aに示すように、来訪者U1が先細って(先端(頭部)が細って)見える。そのため、顔の領域が小さくなり認証に不向きとなる。そこで、第1処理部102は、例えば、撮像画像(来訪者が先細りした画像)に対して視点変換歪補正を行うことで、図3Aに示す歪(先細り)が補正される(図3B参照)。図3Bでは、来訪者U1について先細りが抑制され、来訪者U1の顔の領域が補正前より大きくなる。そのため、補正後の画像を認証用の画像とすることで、認証の精度を高めることができる。
【0047】
なお、撮像部11が鉛直方向に対して斜め方向に設置されている場合に、人が前に屈んだ状態で撮像されたときにおいて、第1処理部102は、視点変換補正を行ってもよい。また、ロビーインターホン10が傾斜台に取り付けられている場合に、人が直立した状態で撮像されたときにおいて、第1処理部102は、レンズ歪補正を行ってもよい。
【0048】
第1処理部102は、色調補正を行う場合には、顔の領域以外の領域(背景領域)と比較して相対的に顔の領域が鮮明となるように、撮像画像の色、明るさ及び濃淡のうち少なくとも1つについてのパラメータを決定する。第1処理部102は、決定したパラメータに基づく色調補正を撮像画像に対して行う。
【0049】
第1処理部102は、撮像画像に対して上述した歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を行うことで、認証用の画像を生成する。第1処理部102は、生成した認証用の画像を、第1出力部104及び第1通信部13を介してサーバ50に送信する。
【0050】
第1出力部104は、第1処理部102が生成した認証用の画像を、第1通信部13を介してサーバ50に送信する。具体的には、第1処理部102を実現する集積回路に設けられた出力ポートである。第1出力部104は、第1処理部102から受け取った認証用の画像を、当該第1出力部104に接続された第1通信部13に出力する。
【0051】
第2処理部103は、第1処理部102を実現する集積回路とは別の1つの集積回路で実現され、撮像画像を基に表示用の画像(第2画像情報)を生成する。具体的には、第2処理部103は、撮像画像に対して、歪補正及び色調補正のうち少なくとも1つの補正に係る処理を行う。歪補正は、第1処理部102の場合と同様に、レンズ歪補正及び視点変換歪補正を含む。色調補正は、第1処理部102の場合と同様に、撮像画像の色、明るさ及び濃淡等の補正を含む。
【0052】
第2処理部103は、撮像画像に含まれる人の顔の領域を抽出する。
【0053】
第2処理部103は、歪補正を行う場合には、抽出した顔の領域に応じて歪補正に用いるパラメータを決定する。具体的には、第2処理部103は、撮像画像が全体的に見易くなるように、歪補正に用いるパラメータを決定する。例えば、ロビーインターホン10が傾斜台に取り付けられている場合に、人が前に屈んだ状態で撮像されたときには撮像部11に近づいているので撮像される顔の領域は大きくなる。この場合、人の顔が大きく、背景を含む全体の見易さが悪い状態となる。そこで、第2処理部103は、撮像画像を鉛直方向に投影する歪補正である視点変換歪補正を行うようにパラメータを決定する。第2処理部103は、決定したパラメータに基づく歪補正を撮像画像に対して行う。なお、ロビーインターホン10が傾斜台に取り付けられている場合に、人が前に屈んだ状態で撮像されたときにおいて、第2処理部103は、レンズ歪補正を行ってもよい。
【0054】
なお、撮像部11が鉛直方向に対して斜め方向に設置されている場合に、人が直立した状態で撮像されたときにおいて、第2処理部103は、視点変換補正を行ってもよいし、レンズ歪補正を行ってもよい。
【0055】
第2処理部103は、色調補正を行う場合には、顔の領域と背景領域との双方が鮮明となるように、撮像画像の色、明るさ及び濃淡のうち少なくとも1つについてのパラメータを決定する。第2処理部103は、決定したパラメータに基づく色調補正を撮像画像に対して行う。
【0056】
第2処理部103は、撮像画像に対して上述した歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を行うことで、表示用の画像を生成する。第2処理部103は、生成した表示用の画像を、第2出力部105及び第2通信部14を介して呼出対象であるインターホン親機20に送信する。
【0057】
第2出力部105は、第2処理部103が生成した表示用の画像を、第2通信部14及び制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。具体的には、第2処理部103を実現する集積回路に設けられた出力ポートである。第2出力部105は、第2処理部103から受け取った表示用の画像を、当該第2出力部105に接続された第2通信部14に出力する。
【0058】
本実施形態では、撮像画像に対して、第1処理部102は歪補正を行い、第2処理部103は色調補正を行うといった、互いに異なる処理を行ってもよい。
【0059】
また、撮像画像に対して、第1処理部102は歪補正としてレンズ歪補正を行い、第2処理部103は歪補正として視点変換歪補正を行うといった、同一処理(歪補正)を互いに異なるパラメータで行ってもよい。または、撮像画像に対して、第1処理部102は色調補正として明るさの補正を行い、第2処理部103は色調補正として濃淡の補正を行うといった、同一処理(色調補正)を互いに異なるパラメータで行ってもよい。
【0060】
また、第1処理部102は、抽出した顔の領域に対してのみ歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を行ってもよい。第1処理部102は、複数の顔の領域を抽出した場合には、複数の顔の領域のそれぞれに対して、当該顔の領域に応じた補正を施してもよい。例えば、第1処理部102は、複数の顔の領域のうち撮像画像の端部に存在する顔の領域に対してはレンズ歪補正を行う。第1処理部102は、複数の顔の領域のうち撮像画像の中央に存在する顔の領域に対しては色調補正を行う。
【0061】
同様に、第2処理部103は、抽出した顔の領域に対してのみ歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を行ってもよい。第2処理部103は、複数の顔の領域を抽出した場合には、複数の顔の領域のそれぞれに対して、当該顔の領域に応じた補正を施してもよい。例えば、第2処理部103は、複数の顔の領域のうち撮像画像の端部に存在する顔の領域に対してはレンズ歪補正を行う。第2処理部103は、複数の顔の領域のうち撮像画像の中央に存在する顔の領域に対しては色調補正を行う。
【0062】
(2-3)インターホン親機
インターホン親機20は、図2に示すように、第1通信部21と、第2通信部22と、操作部23と、通話部24と、表示部25と、制御部26とを備えている。
【0063】
インターホン親機20は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部26として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0064】
第1通信部21は、制御装置40と通信するための通信インタフェースである。第1通信部21は、制御装置40を介してロビーインターホン10に接続されている。例えば、第1通信部21は、ロビーインターホン10から送信される画像を受信する。さらに、ロビーインターホン10との間で音声信号及び制御信号が双方向に伝送可能となるよう、第1通信部21は、ロビーインターホン10との間で双方向に通信可能に構成されている。
【0065】
第2通信部22は、玄関子機30と通信するための通信インタフェースである。第2通信部22は、例えばツイストペア線等からなる2線式の伝送路を介して、玄関子機30と電気的に接続されている。
【0066】
操作部23は、専有部内の住居者の操作を受け付ける。第1通信部21が住居者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をロビーインターホン10から受信している状態で、操作部23に対して所定の操作がされると、インターホン親機20とロビーインターホン10との間で通話可能な状態となる。ここで、所定の操作は、例えば押操作である。第1通信部21が呼出信号をロビーインターホン10から受信している状態、又はロビーインターホン10と通話可能な状態で、共用部に設けられた扉の解錠の操作がされると、解錠信号が制御装置40に送信される。
【0067】
さらに、第2通信部22が住居者を呼び出すための制御信号(呼出信号)を玄関子機30から受信している状態で、操作部23に対して所定の操作(例えば押操作)がされると、インターホン親機20と玄関子機30との間で通話可能な状態となる。
【0068】
通話部24は、スピーカ及びマイクロホンを含み、ロビーインターホン10及び玄関子機30との間で通話可能に構成されている。
【0069】
表示部25は、ロビーインターホン10から送信される画像を表示する。
【0070】
制御部26は、ロビーインターホン10から制御信号(呼出信号)及び撮像部11が撮像した画像(ここでは、表示用の画像)を、第1通信部21を介して受け取ると、呼出音の音データを、通話部24のスピーカに出力し、受け取った表示用の画像を表示部25に出力する。これにより、制御部26は、通話部24のスピーカに呼出音を出力させ、かつ表示用の画像を表示部25に表示させる。
【0071】
制御部26は、玄関子機30から制御信号(呼出信号)を、第2通信部22を介して受け取ると、通話部24のスピーカに呼出音を出力させる。
【0072】
以上により、インターホン親機20は、ロビーインターホン10と通信する情報端末であって、表示用の画像を表示する。
【0073】
(2-4)玄関子機
玄関子機30は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが玄関子機30として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0074】
玄関子機30は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付けると、専有部内の住居者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン親機20に送信する。
【0075】
玄関子機30は、スピーカ及びマイクロホンを含み、インターホン親機20との間で通話可能に構成されている。
【0076】
なお、玄関子機30は、撮像部を有してもよい。この場合、玄関子機30は、撮像部が撮像した画像を、インターホン親機20に送信する。インターホン親機20は、玄関子機30から受け取った画像を表示部25で表示する。
【0077】
(2-5)サーバ
サーバ50は、通信部51と、記憶部52と、認証部53と、を備える。
【0078】
サーバ50は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータがサーバ50として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0079】
通信部51は、ネットワークNT1を介して、ロビーインターホン10と通信するための通信インタフェースである。
【0080】
記憶部52は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。
【0081】
記憶部52は、各専有部の住居者の顔の画像、及び住居者が予め登録した来訪者の顔の画像を記憶している。
【0082】
認証部53は、通信部51を介してロビーインターホン10から、画像処理装置100が送信した認証用の画像を受け取る。
【0083】
認証部53は、受け取った画像と、記憶部52が記憶している各画像とを比較する顔認証処理を行う。
【0084】
認証部53は、受け取った画像と一致する画像が記憶部52に記憶されている場合には、認証が成功したと判断する。認証部53は、受け取った画像と一致する画像が記憶部52に記憶されていない場合には、認証が失敗したと判断する。ここで、「一致」とは、完全一致だけでなく、一致度が許容される誤差の範囲である場合も含む。
【0085】
認証部53は、画像処理装置100から受け取った認証用の画像に、複数の人の顔が含まれている場合には、当該認証用の画像に含まれる複数の顔の各々について、一致する画像が記憶部52に記憶されている場合には、認証が成功したと判断する。認証部53は、複数の人の顔のうち少なくとも1人の顔について一致する画像が記憶部52に記憶されていない場合には、認証は失敗したと判断する。
【0086】
認証部53は、通信部51を介してロビーインターホン10に認証結果を送信する。
【0087】
(2-6)制御装置
制御装置40について説明する。制御装置40は、ロビーインターホン10及びインターホン親機20と通信するための通信インタフェースを有している。
【0088】
制御装置40は、ロビーインターホン10から呼出信号、表示用の画像及び来訪者の音声の音声信号を受け取ると、インターホン親機20に送信する。制御装置40は、インターホン親機20が受け付けた音声の音声信号を受け取ると、ロビーインターホン10に送信する。
【0089】
制御装置40は、更に、共用部の扉の施錠及び解錠の制御を行う。例えば、制御装置40は、インターホン親機20から解錠信号を受け取ると、共用部の扉の解錠を行い、一定時間経過後、当該扉の施錠を行う。また、制御装置40は、ロビーインターホン10から解錠信号を受け取ると、共用部の扉の解錠を行い、一定時間経過後、当該扉の施錠を行う。なお、共用部の扉の施錠及び解錠の制御は、ロビーインターホン10が行ってもよい。
【0090】
(3)動作
(3-1)ロビーインターホンの動作
ここでは、ロビーインターホン10の動作について、図4を用いて説明する。
【0091】
ロビーインターホン10の撮像部11は、センサ部12が人を検知すると、撮像を開始する(ステップS1)。
【0092】
制御部17は、撮像部11が画像の撮像を開始した後、所定時間内に操作部15が呼出操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS2)。
【0093】
所定時間内に操作部15が呼出操作を受け付けたと判断する場合(ステップS2における「Yes」)、ロビーインターホン10は、呼出処理を行う(ステップS3)。具体的には、ロビーインターホン10は、制御信号(呼出信号)及び表示用の画像をインターホン親機20に送信する。その後、制御部17は、インターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合に、通話部16のマイクロホンから来訪者の音声のデータ(音声信号)を受け取ると、受け取った音声信号をインターホン親機20に送信する。制御部17は、インターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合に、インターホン親機20から操作者の音声信号を受け取ると、受け取った音声信号を通話部16のスピーカに出力する。このときスピーカは受け取った音声信号を基に音声を出力する。
【0094】
操作部15が未だ呼出操作を受け付けていないと判断する場合(ステップS2における「No」)、制御部17は、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS4)。
【0095】
所定時間が経過していないと判断する場合(ステップS4における「No」)、処理は、操作部15に対する操作の受付待ちとなる。
【0096】
所定時間が経過したと制御部17が判断する場合(ステップS4における「Yes」)、画像処理装置100は、認証用の画像をサーバ50に送信する(ステップS5)。
【0097】
画像の送信後、制御部17は、サーバ50が行った認証の認証結果を受信する(ステップS6)。
【0098】
ステップS3の呼出処理後、インターホンシステム1の制御装置40は、インターホン親機20の操作に応じて開閉処理を行う(ステップS7)。具体的には、制御装置40は、インターホン親機20から解錠信号を受け取ると、共用部の扉の解錠を行い、一定時間経過後、当該扉の施錠を行う。また、ステップS6で認証結果を受け取った後も、制御装置40は、ロビーインターホン10の指示に応じて、ステップS7の開閉処理を行う。具体的には、制御装置40は、ロビーインターホン10から解錠信号を受け取ると、共用部の扉の解錠を行い、一定時間経過後、当該扉の施錠を行う。
【0099】
(3-2)動作例1
ここでは、認証を行う際の動作例を、図5を用いて説明する。
【0100】
ロビーインターホン10の撮像部11は、センサ部12が人を検知すると、撮像を開始する(ステップS11)。
【0101】
撮像部11は、撮像した画像(撮像画像)を、画像処理装置100に出力する(ステップS12)。
【0102】
画像処理装置100の画像取得部101は、撮像画像を受け取り、共通処理を行う(ステップS13)。画像取得部101は、受け取った撮像画像に対して、RGBベイヤ及び2段露光等の処理を施す。
【0103】
画像取得部101は、共通処理が施された画像を第1処理部102に出力する(ステップS14)。
【0104】
第1処理部102は、共通処理が施された画像に対して第1画像処理を施す(ステップS15)。具体的には、第1処理部102は、撮像画像に含まれる人の顔の領域を抽出する。第1処理部102は、抽出した顔の領域に応じて歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を行い、認証用の画像を生成する。なお、第1処理部102は、複数の顔の領域を抽出した場合には、抽出した顔の領域ごとに、当該顔の領域に応じて歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を行い、認証用の画像を生成する。
【0105】
第1出力部104は、第1処理部102が生成した認証用の画像を、ネットワークNT1を介して、サーバ50に送信する(ステップS16)。
【0106】
サーバ50は、ロビーインターホン10から受け取った認証用の画像を用いて、認証処理を行う(ステップS17)。
【0107】
認証処理が行われた後、サーバ50は、認証結果をロビーインターホン10に送信する。ロビーインターホン10の制御部17は、認証結果に応じて共用部の扉の開閉の制御を行う(図4のステップS6,7参照)。
【0108】
(3-3)動作例2
ここでは、インターホン親機20が画像の表示を行う際の動作例を、図6を用いて説明する。
【0109】
ロビーインターホン10の撮像部11は、センサ部12が人を検知すると、撮像を開始する(ステップS21)。
【0110】
撮像部11は、撮像した画像(撮像画像)を、画像処理装置100に出力する(ステップS22)。
【0111】
画像処理装置100の画像取得部101は、撮像画像を受け取り、共通処理を行う(ステップS23)。画像取得部101は、受け取った撮像画像に対して、RGBベイヤ及び2段露光等の処理を施す。
【0112】
画像取得部101は、共通処理が施された画像を第2処理部103に出力する(ステップS24)。
【0113】
第2処理部103は、共通処理が施された画像に対して第2画像処理を施す(ステップS25)。具体的には、第2処理部103は、撮像画像に含まれる人の顔の領域を抽出する。第2処理部103は、抽出した顔の領域、及びその数に応じて歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を行い、表示用の画像を生成する。なお、第2処理部103は、複数の顔の領域を抽出した場合には、抽出した顔の領域ごとに、当該顔の領域に応じて歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を行い、表示用の画像を生成する。
【0114】
第2出力部105は、第2処理部103が生成した表示用の画像を、制御装置40を介して、インターホン親機20に送信する(ステップS26)。
【0115】
インターホン親機20は、表示処理を行う(ステップS27)。具体的には、インターホン親機20は、ロビーインターホン10から受け取った表示用の画像を、表示部25に表示させ、呼出処理を行う(図4のステップS6参照)。制御装置40は、インターホン親機20から解錠信号を受け取ると、共用部の扉の解錠を行い、一定時間経過後、当該扉の施錠を行う(図4のステップS7参照)。
【0116】
(4)利点
以上説明したように、画像処理装置100は、第1処理部102と第2処理部103とを備え、撮像部11が撮像した撮像画像を基に、用途に応じた画像(認証用の画像及び表示用の画像)を生成する。
【0117】
この構成により、撮像部で撮像された画像が複数の用途で利用される場合であっても、各用途に最適な画像を提供することができる。
【0118】
また、第1処理部102及び第2処理部103の各々は、互いに異なる集積回路で実現されている。そのため、異なるタイミングでそれぞれ用途に応じた画像を生成することができることはもちろん、同一のタイミングでも並列処理を容易に実現することができる。
【0119】
さらには、第1処理部102及び第2処理部103の各々は、それぞれの用途に応じた画像を生成するために、同一処理について異なるパラメータを設定する。また、第1処理部102及び第2処理部103の各々は、それぞれの用途に応じた画像を生成するために、異なる処理を実行する。そのため、第1処理部102及び第2処理部103の各々は、それぞれの用途に応じた適切な画像を生成することができる。
【0120】
(5)変形例
以下に、変形例について説明する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
【0121】
(5-1)変形例1
実施形態では、インターホン親機20を本開示の情報端末の一例として説明した。しかしながら、情報端末はインターホン親機20に限定されない。情報端末は、ロビーインターホン10(インターホン装置)と通信可能な端末、例えば管理人室に設けられた管理室親、住人が利用するスマートフォン、タブレット端末等であってもよい。
【0122】
スマートフォン、タブレット端末等の情報端末は、インターホン親機20を介してロビーインターホン10と通信可能に構成されてもよい。または、スマートフォン、タブレット端末等の情報端末は、制御装置40及びネットワークNT1を介して通信可能に構成されてもよい。
【0123】
(5-2)変形例2
実施形態において、画像処理装置100の第2処理部103は、情報端末としてのインターホン親機20の操作に基づいて表示用の画像の生成に係る処理の指示を受け付けるように構成されてもよい。または、第2処理部103は、インターホン親機20から表示用の画像の生成に係る処理の内容の変更を受け付けるように構成されてもよい。例えば、第2処理部103は、表示用の画像の生成に係る処理について色調補正として濃淡補正を行っている場合に、インターホン親機20から色調補正として明るさ補正に変更する指示を受け付ける。
【0124】
また、第2処理部103は、処理の変更の指示を、例えば住人が利用するスマートフォン等の情報端末から受け取ってもよい。
【0125】
第1処理部102は、インターホン親機20及びスマートフォン等の端末から表示用の画像の生成に係る処理の内容の変更を受け付けないように構成されてもよい。これにより、認証用の画像については、高精度の画像を生成することを維持することができる。
【0126】
(5-3)変形例3
実施形態では、撮像部11が撮像した画像の用途として、認証で用いる場合と、表示に用いる場合とを例として説明したが、用途は、これらに限定されない。
【0127】
撮像部11が撮像した画像は他の用途に用いられてもよい。例えば、撮像部11が撮像した画像は、監視用に用いられてもよい。画像を監視用として用いる場合には、画像処理装置100は、認証用と同様に、人の顔が鮮明になるように歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を、撮像部11が撮像した画像に対して行う。
【0128】
さらに、画像処理装置100で処理された画像の送信先は、サーバ50及びインターホン親機20のいずれかに限定されない。用途に応じて画像の送信先を変更してもよい。例えば、撮像部11が撮像した画像を監視用に用いる場合には、画像処理装置100で処理された画像は、管理人室に設けられた管理室親機であってもよい。
【0129】
(5-4)変形例4
実施形態では、画像処理装置100は、互い異なる集積回路で構成される2つの処理部(第1処理部102、第2処理部103)を備える構成としたが、この構成に限定されない。
【0130】
画像処理装置100は、互い異なる集積回路で構成される3つ以上の処理部を備えてもよい。例えば、画像処理装置100は、互い異なる集積回路で構成される3つの処理部を備える場合、第1処理部102は認証用の画像を生成し、第2処理部103は表示用の画像を静止し、第3処理部は物体検知用の画像を生成する。ここで、物体検知とは、例えば人の入退室を検知することである。第3処理部は、人の形状が鮮明になるように歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を、撮像部11が撮像した画像に対して行う。
【0131】
また、第3処理部は、画像の用途として物体検知以外に、記録用、防犯用等に用いるための画像を生成してもよい。
【0132】
(5-5)変形例5
実施形態では、ロビーインターホン10は、2つの通信部(第1通信部13及び第2通信部14)を備える構成としたが、この構成に限定されない。
【0133】
ロビーインターホン10は、1つの通信部を備える構成であってもよい。この場合、第1処理部102は、生成した認証用の画像を、当該1つの通信部及び制御装置40を介してサーバ50に送信する。第2処理部103は、生成した表示用の画像を、当該1つの通信部及び制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。
【0134】
(5-6)変形例6
実施形態では、画像の表示と、認証とは個別のタイミングで行われることを前提としたが、画像の表示と、認証とを同一のタイミングで行ってもよい。つまり、第1処理部102と第2処理部103とは、並列に動作してもよい。第1処理部102と第2処理部103とは、互い異なる集積回路で構成されるので、容易に並列動作させることが可能である。
【0135】
(5-7)変形例7
実施形態では、画像認証として顔認証を一例として説明した。画像認証は、顔認証に限定されない。例えば、画像認証は、人の顔の輪郭認証、瞳の光彩認証であってよい。例えば、輪郭認証を行う場合には、画像処理装置100は、顔の輪郭が鮮明になるように、歪補正及び色調補正のうち少なくとも一方を、撮像部11が撮像した画像に対して行う。
【0136】
(5-8)変形例8
以下、その他の変形例を列記する。
【0137】
実施形態では、画像処理に関する共通処理を画像取得部101が行う構成としたが、この構成に限定されない。第1処理部102及び第2処理部103の各々が、個別に共通処理を行ってもよい。
【0138】
また、実施形態では、第1処理部102及び第2処理部103は、互い異なる集積回路で構成されるとしたが、1つの集積回路に複数の演算処理回路を有するデュアルコアで構成されてもよい。
【0139】
また、実施形態では、ロビーインターホン10が画像処理装置100を備える構成としたが、この構成に限定されない。画像処理装置100は、ロビーインターホン10とは別筐体に設けられてもよい。つまり、画像処理装置100は、ロビーインターホン10とは別装置としてインターホンシステム1に設けられてもよい。画像処理装置100は、ロビーインターホン10とは別装置としてインターホンシステム1に設けられ場合、画像処理装置100は、撮像部を有する玄関子機30から画像を取得してもよい。この場合、撮像部を有する玄関子機30は、本開示のインターホン装置に相当する。
【0140】
また、画像処理装置100は、撮像部を有する玄関子機30に設けられてもよい。この場合、玄関子機30は、自機が有する撮像部で撮像された画像を基に、用途に応じた画像を生成する。これにより、画像処理装置100を戸建に設けられたインターホンシステムにも適用できる。この場合、撮像部を有する玄関子機30は、本開示のインターホン装置に相当する。
【0141】
また、画像処理装置100は、インターホンシステム1以外のシステムに適用してもよい。例えば、認証及び画像の表示を行うシステムであれば、画像処理装置100を適用することが可能である。
【0142】
また、インターホン親機20は、認証用の画像が生成された場合には、認証用の画像を表示してもよい。
【0143】
また、ロビーインターホン10とサーバ50とは、ネットワークNT1及び制御装置40を介して通信を介して通信を行ってもよい。
【0144】
(その他の変形例)
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、画像情報出力システム2と同様の機能は、画像情報出力方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る画像情報出力方法は、画像取得ステップと、第1処理ステップと、第2処理ステップと、第1出力ステップと、第2出力ステップと、を含む。画像取得ステップは、撮像部11を有するインターホン装置(ロビーインターホン10)の撮像部11が撮像した画像を取得する。第1処理ステップは、当該画像に基づいて、第1用途で利用する第1画像情報を生成する。第2処理ステップは、当該画像に基づいて、第2用途で利用する第2画像情報を生成する。第1出力ステップは、第1画像情報を出力する。第2出力ステップは、第2画像情報を出力する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した画像情報出力方法として機能させるためのプログラムである。
【0145】
本開示における画像情報出力システム2又は画像情報出力方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における画像情報出力システム2又は画像情報出力方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
【0146】
コンピュータシステムである画像情報出力システム2は、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムであってもよい。例えば、画像情報出力システム2の少なくとも一部の機能は、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
【0147】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の画像情報出力システム(2)は、画像取得部(101)と、第1処理部(102)と、第2処理部(103)と、第1出力部(104)と、第2出力部(105)と、を備える。画像取得部(101)は、撮像部(11)を有するインターホン装置(例えば、ロビーインターホン10)の撮像部(11)が撮像した画像を取得する。第1処理部(102)は、当該画像に基づいて、第1用途で利用する第1画像情報(例えば、認証用の画像)を生成する。第2処理部(103)は、当該画像に基づいて、第2用途で利用する第2画像情報(例えば、表示用の画像)を生成する。第1出力部(104)は、第1画像情報を出力する。第2出力部(105)は、第2画像情報を出力する。
【0148】
この構成によると、第1処理部(102)は第1用途で利用する第1画像情報を生成し、第2処理部(103)は第2用途で利用する第2画像情報を生成する。したがって、撮像部(11)で撮像された画像が複数の用途で利用される場合であっても、各用途に最適な画像を提供することができる。
【0149】
第2の態様の画像情報出力システム(2)では、第1の態様において、第1処理部(102)と第2処理部(103)とは、異なる処理を行う。この構成によると、利用の用途に応じた適切な処理を行うことができる。
【0150】
第3の態様の画像情報出力システム(2)では、第1の態様において、第1処理部(102)と第2処理部(103)とは、同一処理を異なるパラメータで行う。この構成によると、利用の用途に応じた適切な処理を行うことができる。
【0151】
第4の態様の画像情報出力システム(2)では、第1~第3のいずれかの態様において、第1処理部(102)及び第2処理部(103)の各々が行う処理は、歪補正を含む。この構成によると、利用の用途に応じた適切な補正を行うことができる。
【0152】
第5の態様の画像情報出力システム(2)では、第1~第4のいずれかの態様において、第1処理部(102)及び第2処理部(103)の各々が行う処理は、色調補正を含む。この構成によると、利用の用途に応じた適切な補正を行うことができる。
【0153】
第6の態様の画像情報出力システム(2)では、第1~第5のいずれかの態様において、第1処理部(102)及び第2処理部(103)の各々が行う処理は、画像の一部の領域に対して行われる。この構成によると、画像を利用する際に必要な領域に対して、利用の用途に応じた適切な処理を行うことができる。
【0154】
第7の態様の画像情報出力システム(2)では、第6の態様において、一部の領域として複数の領域が画像に存在する場合、第1処理部(102)及び第2処理部(103)の各々は、それぞれの領域に応じた処理を行う。この構成によると、画像を利用する際に必要な複数の領域のそれぞれに対して、利用の用途に応じた適切な処理を行うことができる。
【0155】
第8の態様の画像情報出力システム(2)では、第1~第7のいずれかの態様において、第1用途は、第1画像情報を用いた画像認証を含む。この構成によると、第1処理部(102)は、画像認証に適した処理を撮像部(11)が撮像した画像に対して行うことで第1画像情報を生成するので、画像認証の精度を高めることができる。
【0156】
第9の態様の画像情報出力システム(2)では、第8の態様において、画像認証は顔認証を含む。この構成によると、顔認証の精度を高めることができる。
【0157】
第10の態様の画像情報出力システム(2)では、第1~第9の態様において、第2用途は、インターホン装置と通信する情報端末(例えば、インターホン親機20)での表示を含む。この構成によると、第2処理部(103)は、画像の表示に適した処理を撮像部(11)が撮像した画像に対して行うことで第2画像情報を生成するので、閲覧者が見易い画像を情報端末に表示させることができる。
【0158】
第11の態様の画像情報出力システム(2)では、第10の態様において、第1用途は、第1画像情報を用いた画像認証を含む。第1処理部(102)は、情報端末(例えば、インターホン親機20)の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付けない。第2処理部(103)は、情報端末の操作に基づいて処理の内容を変更する指示を受け付ける。この構成によると、第2処理部(103)が生成した第2画像情報は、閲覧者の指示により閲覧者にとって見易いように変更することが可能である。さらには、画像認証の用途で利用する第1画像情報については、変更できないので、精度の高い認証を維持することができる。
【0159】
第12の態様の画像情報出力システム(2)では、第1~第11のいずれかの態様において、第1処理部(102)と第2処理部(103)とは、異なる集積回路で構成されている。この構成によると、撮像部(11)で撮像された画像が複数の用途で利用される場合であっても、各用途に最適な画像を提供することができる。
【0160】
第13の態様の画像情報出力方法は、画像取得ステップと、第1処理ステップと、第2処理ステップと、第1出力ステップと、第2出力ステップと、を含む。画像取得ステップは、撮像部(11)を有するインターホン装置(例えば、ロビーインターホン10)の撮像部(11)が撮像した画像を取得する。第1処理ステップは、当該画像に基づいて、第1用途で利用する第1画像情報を生成する。第2処理ステップは、当該画像に基づいて、第2用途で利用する第2画像情報を生成する。第1出力ステップは、第1画像情報を出力する。第2出力ステップは、第2画像情報を出力する。
【0161】
画像情報出力方法によると、撮像部(11)で撮像された画像が複数の用途で利用される場合であっても、各用途に最適な画像を提供することができる。
【0162】
第14の態様のプログラムは、コンピュータに、第13の態様の画像情報出力方法を実行させるためのプログラムである。
【0163】
このプログラムによると、撮像部(11)で撮像された画像が複数の用途で利用される場合であっても、各用途に最適な画像を提供することができる。
【0164】
第15の態様の画像情報出力システム(2)は、画像取得部(101)と、第1処理部(102)と、第2処理部(103)と、第1出力部(104)と、第2出力部(105)と、を備える。画像取得部(101)は、画像を取得する。第1処理部(102)は、当該画像に基づいて顔認証向けに第1画像情報を生成する。第2処理部(103)は、当該画像に基づいて閲覧表示向けに第2画像情報を生成する。第1出力部(104)は、第1画像情報を出力する。第2出力部(105)は、第2画像情報を出力する。
【0165】
この構成によると、撮像部(11)で撮像された画像が複数の用途で利用される場合であっても、各用途に最適な画像を提供することができる。
【符号の説明】
【0166】
2 画像情報出力システム
10 ロビーインターホン(インターホン装置)
11 撮像部
20 インターホン親機(情報端末)
30 玄関子機(インターホン装置)
100 画像処理装置
101 画像取得部
102 第1処理部
103 第2処理部
104 第1出力部
105 第2出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6