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特許7390764手荷物タグ管理方法、情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】手荷物タグ管理方法、情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0836 20230101AFI20231127BHJP
【FI】
G06Q10/0836
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2023040185
(22)【出願日】2023-03-14
【審査請求日】2023-03-15
(31)【優先権主張番号】P 2022096092
(32)【優先日】2022-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】319012381
【氏名又は名称】株式会社Airporter
(74)【代理人】
【識別番号】100171206
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 茂
(72)【発明者】
【氏名】泉谷 邦雄
(72)【発明者】
【氏名】滝澤 信也
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 太希
(72)【発明者】
【氏名】星野 奈々
(72)【発明者】
【氏名】小池 玄
(72)【発明者】
【氏名】村上 悠馬
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-359027(JP,A)
【文献】特開2013-023363(JP,A)
【文献】特許第7054463(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数の端末装置と通信ネットワークによって接続された情報処理サーバを備える情報処理システムにおける手荷物タグ管理方法であって、
前記情報処理サーバが、
第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させ、
前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を送信する、
手荷物タグ管理方法。
【請求項2】
前記情報処理サーバは、前記配送要求を受信したとき、前記第1ユーザーの第1識別情報と前記第1取引番号とを対応付けて前記記憶装置に記憶させ、前記第1識別情報に対応付けられた前記照合情報を受信したとき、前記第1取引番号と、前記手荷物タグの情報とを対応付けて前記記憶装置に記憶させる、
請求項1に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項3】
前記照合情報が、前記第1航空会社システムにおいて前記手荷物タグに含まれる情報に対応付けられて管理されている場合において、
前記情報処理サーバは、前記第1航空会社システムを含む複数の航空会社システムの一又は複数のデータベースに対して前記照合情報を照合させることによって前記照合情報に対応する前記手荷物タグの情報を特定させる、
請求項1に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項4】
前記照合情報が、前記搭乗情報及び前記第1ユーザーの個人情報を含む場合において、
前記情報処理サーバは、前記照合情報を受信した場合、前記一又は複数のデータベースに対して前記搭乗情報及び前記個人情報を照合させることによって前記手荷物タグの情報を特定させる、
請求項3に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項5】
前記手荷物の配送要求を示す情報が、少なくとも前記手荷物の集荷場所の情報及び配送先を特定可能である配送先特定情報を含み、前記集荷場所の情報及び前記配送先特定情報が、前記第1取引番号に対応付けられて前記記憶装置に記憶される場合において、
前記情報処理サーバは、前記集荷場所の情報及び前記配送先特定情報のうち少なくとも一方を用いて前記複数の航空会社システムのデータベースのうちから一部を抽出し、前記抽出された一部に対して前記照合情報を照合させることによって前記手荷物タグの情報を特定させる、
請求項3に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項6】
前記照合情報が、前記第1航空会社システムにおいて前記手荷物タグに含まれる情報に対応付けられて管理されている場合において、
前記情報処理サーバは、前記照合情報を受信した場合、前記第1航空会社システムを含む複数の航空会社システムの一又は複数のデータベースに対して前記照合情報を照合可能であるハブシステムに前記照合情報を送信し、前記ハブシステムから前記手荷物タグの情報を受信する、
請求項1に記載の手荷物管理方法。
【請求項7】
前記照合情報が、前記第1航空会社システムにおいて前記手荷物タグに含まれる情報に対応付けられて管理されている場合において、
前記情報処理サーバは、前記照合情報を受信したとき前記搭乗情報に基づいて一の空港情報を特定し、前記記憶装置が記憶する前記空港情報から前記第1航空会社システムを含む複数の航空会社システムの一又は複数のデータベースに対して前記照合情報を照合可能であるハブシステムを特定可能である所定のデータベースを用いて、複数の前記ハブシステムから一のハブシステムを抽出し、前記抽出された一のハブシステムに前記照合情報を送信し、前記一のハブシステムから前記手荷物タグの情報を受信する、
請求項1に記載の手荷物管理方法。
【請求項8】
前記照合情報が、前記第1航空会社システムにおいて前記手荷物タグに含まれる情報に対応付けられて管理され、前記手荷物の配送要求を示す情報が、少なくとも前記手荷物の配送先である空港情報を含む場合において、
前記情報処理サーバは、前記照合情報を受信したとき、前記記憶装置が記憶する前記空港情報から前記第1航空会社システムを含む複数の航空会社システムの一又は複数のデータベースに対して前記照合情報を照合可能であるハブシステムを特定可能である所定のデータベースを用いて、複数の前記ハブシステムから一のハブシステムを抽出し、前記抽出された一のハブシステムに前記照合情報を送信し、前記一のハブシステムから前記手荷物タグの情報を受信する、
請求項1に記載の手荷物管理方法。
【請求項9】
前記搭乗情報が、前記第1航空会社システムに対する搭乗チェックインによって前記第1ユーザーに付与される搭乗券情報である場合において、
前記情報処理サーバは、前記搭乗券情報に含まれる情報に基づいて前記手荷物タグの情報を特定させる、
請求項1に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項10】
前記情報処理サーバは、前記搭乗券情報に含まれる情報に基づいて前記手荷物タグの情報を特定したとき、前記搭乗券情報に対して前記手荷物タグの情報を特定した旨を示す情報を第1航空会社システムに送信する、
請求項9に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項11】
前記手荷物の配送要求を示す情報が、少なくとも前記手荷物の集荷場所の情報及び配送先を特定可能である配送先特定情報を含み、前記集荷場所の情報及び前記配送先特定情報は前記第1取引番号に対応付けられて前記記憶装置に記憶される場合において、
前記情報処理サーバが、前記第1取引番号を用いた、前記集荷場所において集荷された前記手荷物の前記配送先の照会要求を受信したとき、前記情報処理サーバを用いて、前記照会要求を送信した前記端末装置に備わる表示媒体に前記配送先の情報を表示可能にさせる、
請求項1に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項12】
前記手荷物の配送要求を示す情報が、さらに、前記手荷物の画像情報を含み、前記画像情報が前記第1取引番号に対応付けられて前記記憶装置に記憶される場合において、
前記情報処理サーバが前記照会要求を受信したとき、前記表示媒体に前記配送先の情報と、さらに、前記画像情報とを表示可能にさせる、
請求項11に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項13】
前記搭乗情報が前記第1航空会社システムから付与されたフライト予約番号である場合において、前記情報処理サーバが、前記第1取引番号に基づく前記手荷物タグの出力要求を、前記第1ユーザー以外の者によって操作される前記出力要求を送信した前記端末装置から受信したとき、
前記情報処理サーバを用いて、前記第1航空会社システムに対して前記搭乗情報を用いた搭乗チェックインが実行されているか否かを判定させ、前記搭乗チェックインが実行されているとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に前記手荷物タグの情報を取得可能にさせる、
請求項1に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項14】
前記手荷物の配送要求を示す情報が、少なくとも前記手荷物の集荷場所の情報と、配送先を特定可能である配送先特定情報、及び、配送日時を特定可能である配送日時特定情報を含む特定情報とを含み、前記集荷場所の情報及び前記特定情報が、前記第1取引番号に対応付けられて前記記憶装置に記憶される場合において、
前記情報処理サーバが前記照合情報を受信したとき、
前記記憶装置に記憶された所定のプログラムを用いて前記集荷場所の情報及び前記特定情報に基づき前記情報処理サーバによって設定される、前記手荷物を前記集荷場所に預け入れる期限を示す期限情報を、前記第1ユーザーに通知可能にさせる、
請求項1に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項15】
前記特定情報が搭乗便の情報である場合において、
前記情報処理サーバは、前記記憶装置において記憶される所定のテーブル情報を用いて、前記搭乗便の情報に含まれる第1航空会社の情報に基づいて前記配送先を特定し、前記搭乗便の情報に含まれるフライト時刻の情報に基づいて前記配送日時を特定し、
前記期限情報は、前記集荷場所の情報、前記配送先の情報、及び、前記配送日時の情報に基づいて設定される、
請求項14に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項16】
前記所定のプログラムは、前記集荷場所の情報、前記配送先特定情報、及び、前記配送日時特定情報と、前記記憶装置に記憶された距離及び時間に関する所定のデータベースとを用いて前記期限情報を設定するプログラムである、
請求項14に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項17】
前記所定のプログラムは、一の集荷場所、一の配送先、及び、一の配送日時の情報を少なくとも含むパラメータ情報、並びに、一の手荷物の預け入れ日時情報を含む複数の教師データと、前記複数の教師データのそれぞれに対応し、且つ、前記一の配送日時と手荷物の配送完了時との時間の程度を示す複数のラベル情報とを用いた機械学習によって生成された期限情報設定モデルを用いて、前記集荷場所の情報及び前記特定情報に基づいて前記期限情報を設定するプログラムである、
請求項14に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項18】
前記パラメータ情報は、さらに、一の曜日の情報を含み、
前記所定のプログラムは、前記期限情報設定モデルを用いて、前記集荷場所の情報、前記特定情報、及び、前記配送日時の曜日情報に基づいて前記期限情報を設定するプログラムである、
請求項17に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項19】
任意の手荷物のサイズ、重量、及び、個数のうち少なくとも一の情報を含む輸送料金決定情報と、所定の航空会社を特定可能である航空会社特定情報とに応じて、前記任意の手荷物を前記所定の航空会社の航空便に搭載して輸送するための輸送料金を特定させる一又は複数の料金データベースが前記情報処理システムに含まれる場合において、
前記情報処理サーバが、前記第1取引番号と、前記第1ユーザーの前記手荷物のサイズ、重量、及び、個数のうち少なくとも一の情報とを含む料金判定要求を受信したとき、
前記情報処理サーバを用いて、前記受信された前記手荷物のサイズ、重量、及び、個数のうち少なくとも一の情報に応じた、前記第1取引番号に対応付けて前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報に対応する第1航空会社における第1輸送料金を、前記一又は複数の料金データベースに基づいて判定する、
請求項1に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項20】
前記輸送料金決定情報が、さらに、搭乗便の情報を含む場合において、前記情報処理サーバが前記料金判定要求を受信したとき、
前記情報処理サーバを用いて、前記受信された前記手荷物のサイズ、重量、及び、個数のうち少なくとも一の情報と、前記記憶装置において前記第1取引番号に対応付けて記憶された前記手荷物タグの情報に対応する搭乗便の情報とに応じた、前記第1輸送料金を判定する、
請求項19に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項21】
前記手荷物の配送要求を示す情報が、前記第1ユーザーの設定に基づく前記輸送料金であるユーザー設定料金の情報を含み、且つ、前記ユーザー設定料金の情報が前記記憶装置に記憶される場合において、前記情報処理サーバが前記料金判定要求を受信したとき、
前記情報処理サーバを用いて、前記第1輸送料金に対する前記ユーザー設定料金の過不足情報を判定させ、前記過不足情報を前記第1取引番号に対応付けて前記記憶装置に記憶させる、
請求項19に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項22】
前記搭乗情報が一又は複数の情報を含む場合において、
前記情報処理サーバは、前記搭乗情報に含まれる少なくとも一の情報を含む番号を前記第1取引番号として生成する、
請求項1に記載の手荷物タグ管理方法。
【請求項23】
一又は複数の端末装置と通信ネットワークによって接続された情報処理サーバを備える情報処理システムにおける手荷物タグ管理方法であって、
前記情報処理サーバが、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したことに応じて、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させた場合において、
前記情報処理サーバが前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記情報処理サーバを用いて、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を取得可能にさせる、
手荷物タグ管理方法。
【請求項24】
一又は複数の端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信部と、
第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させ、前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を送信する制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項25】
一又は複数の端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、
第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させ、前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を送信する制御処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【請求項26】
一又は複数の端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、
第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させ、前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を送信する制御処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手荷物タグ管理方法、情報処理装置、情報処理プログラム、および、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機を利用する旅客の手荷物を管理する方法が開発されている。例えば、旅客の端末と空港の手荷物預所の端末と通信可能であって記憶手段を有するコンピュータにより手荷物引受所で引き受けられた手荷物を手荷物引受所から手荷物預所まで管理してチェックインカウンターにおいて管理するとともに確かに航空機に搭乗する旅客の手荷物であるものと確認するシステムであって、コンピュータは、手荷物預入の申込みがあった際に旅客の航空便の予約情報の入力を受けて予約の有無を確認し、旅客からの手荷物預入の申込に対してID番号を発行して記憶手段に格納して旅客の端末にID番号を報知し、旅客により手荷物引受所に運び込まれた手荷物に対して、ID番号に応じてコード番号および手荷物の個数の情報を含む送付状が手荷物引受所にて発行され、発行されたコード番号が印刷された送付状が取り付けられた手荷物が手荷物預所に輸送された際に、送付状が含むコード番号が手荷物預所の端末から入力されるとコンピュータがコード番号と航空便の予約の情報とを照合し、航空便の予約の情報と照合できた場合、コンピュータは手荷物タグを発行する旨の指示を手荷物預所の端末に発信し、手荷物タグを発行する旨の指示を受けた手荷物預所の端末は手荷物が旅客のものであることを特定可能な手荷物タグを発行する旅客手荷物引受管理システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-359027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した特許文献1の技術(以下、従来技術)においては、航空機に搭乗する旅客の手荷物に付す手荷物タグは空港において発行されるため、手荷物タグの管理方法として改善の余地があった。
【0005】
本発明の目的は、手荷物タグの管理について改善された手荷物タグ管理方法、情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る手荷物タグ管理方法は、一又は複数の端末装置と通信ネットワークによって接続された情報処理サーバを備える情報処理システムにおける手荷物タグ管理方法であって、前記情報処理サーバが、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させ、前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を送信する、を含むようにした。
【0007】
本発明の一態様に係る手荷物タグ管理方法は、一又は複数の端末装置と通信ネットワークによって接続された情報処理サーバを備える情報処理システムにおける手荷物タグ管理方法であって、前記情報処理サーバが、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したことに応じて、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させた場合において、前記情報処理サーバが前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記情報処理サーバを用いて、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を取得可能にさせる、を含むようにした。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、一又は複数の端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信部と、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させ、前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を送信する制御部と、を備える構成を採る。
【0009】
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、一又は複数の端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させ、前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を送信する制御処理と、をコンピュータに実行させるようにした。
【0010】
本発明の一態様に係る記録媒体は、一又は複数の端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、前記配送要求に対して付与される第1取引番号と、前記照合情報を用いて特定された前記手荷物に付される手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置に記憶させ、前記第1取引番号を用いた前記手荷物タグの出力要求を受信したとき、前記出力要求を送信した前記端末装置に対して、前記記憶装置に記憶された前記手荷物タグの情報を送信する制御処理と、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、照合情報を用いて予め特定された手荷物タグの情報と対応付けられた取引番号を用いて、手荷物タグを容易に出力可能とさせることに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態1に係る情報処理システムおよび情報処理サーバの機能的な構成の一例を示すブロック図
図2】本発明の実施形態1に係る情報処理システムおよび情報処理サーバの機能的な構成の他の例を示すブロック図
図3】本発明の実施形態1に係る端末装置の機能的な構成の一例を示すブロック図
図4】本発明の実施形態1に係る情報処理サーバと一又は複数の端末装置と航空会社システムとの間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図
図5】ユーザー識別情報と取引番号と配送要求の内容とを対応付けた第1テーブル情報の一例を示す図
図6】情報処理サーバと複数の航空会社システムとの間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図
図7】本発明の実施形態1に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図
図8】本発明の実施形態1に係る情報処理サーバの動作の流れの他の例を示すフロー図
図9】配送要求の内容に基づいて期限情報を設定するための動作の流れの一例を示す図
図10】各部の機能をプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(本発明に係る一態様を発明するに至った経緯)
【0014】
従来技術は、航空会社の航空機に搭乗する旅客の手荷物を街中において集荷し、コード番号を含む送付状によって当該手荷物が空港に輸送され、空港に設置された当該航空会社の端末を用いて、コード番号と予約情報の照会に基づき手荷物タグを発行する技術であり、旅客自身が街中で手荷物を携帯することなく、手荷物を航空便に搭載させようとするものである。
【0015】
従来技術は、旅客が、例えばホテルなどから空港へ手荷物を運ぶ手間を省くことができる一方で、手荷物引受所から空港の手荷物預所へ複数の手荷物が一度にまとめて運び込まれ得る。そのため、航空便のフライト時間が迫っている場合において、手荷物がまとめて運び込まれたとき、手荷物タグを発行して手荷物に付す作業によって、空港における担当者の業務が一時的にひっ迫する可能性がある。
【0016】
当該問題を解決する一手法として、空港における手荷物タグの発行作業を街中で実施する従来方法がある。従来方法は、例えば、駅などの所定のターミナルにおいて、航空会社ごとに受付カウンターが設けられ、旅客は、自身が搭乗予約を行った航空会社の受付カウンターにおいて、搭乗チェックインと、さらに、手荷物タグの発行サービスの提供を受けることができる。
【0017】
しかし、旅客は、従来方法のサービスの提供を受けるためには、特定の場所において、手荷物タグの発行の作業にかかる時間分だけ当該特定の場所に拘束されるため、旅客が観光者である場合には、観光時間および観光プランに影響する。
【0018】
従来方法における手荷物タグの発行にかかる全作業時間分だけ特定の場所で拘束される問題を解決するためには、手荷物タグの出力を含む手荷物タグの発行作業を、旅客自身が端末装置を用いて行うことが簡便である。しかし、手荷物タグを所定の媒体で出力する作業を旅客の任意の端末装置で実現させることは、一般的に困難である。
【0019】
そこで、本発明の発明者は、手荷物タグを発行する作業が、手荷物タグの特定と手荷物タグの出力によって構成される点に着目し、旅客であるユーザーによる端末装置上での操作によって手荷物タグの情報を特定させ、ユーザーに限定されない任意の者による端末装置上での操作によって手荷物タグを出力させることにより、照合情報を用いて予め特定された手荷物タグの情報と対応付けられた取引番号を用いて、手荷物タグを容易に出力可能とさせることに寄与する手荷物タグ管理方法および情報処理装置を考案し、本発明に係る一態様を発明するに至った。
【0020】
なお、本開示においては、以下のように用語が定義される。
【0021】
(本サービス)
本開示において、情報処理サーバを用いて提供されるサービスを本サービスという。本サービスにおける基本的なサービス内容は、例えば、航空機を利用する旅客が、端末装置を用いて情報処理サーバに対して手荷物の配送要求を行い、フライトの予約番号などを情報処理サーバに対して提供し、手荷物を所定の場所に預けることに応じて、当該手荷物に手荷物タグが付され、手荷物タグが付された手荷物が当該所定の場所から空港まで配送され、旅客が搭乗する航空便である搭乗便に搭載されるものであってもよい。なお、本サービスにおいて、手荷物タグを付した手荷物が搭載される対象は航空機に限定されず、車両、船舶など、その他の移動体であってもよい。
【0022】
(ユーザー)
本サービスの利用者をユーザーという。ユーザーは、本サービスに係るWebサイト上において、または、本サービスに係るアプリケーションソフトウェア上において、本サービスの提供を受ける者であってもよい。ユーザーは、例えば、観光目的またはビジネスのために、第1の国に一時的に滞在する第2の国の住人であってもよい。また、ユーザーは、例えば、第1の国の住人であって、第1の国の任意の地域から他の地域に一時的に滞在する者であってもよい。
【0023】
(管理者)
管理者は、本サービスにおいて用いられる情報処理サーバを管理または運用する者であってもよい。具体的には、管理者は、例えば、本サービスをユーザーに提供するために、情報処理サーバを管理して運用する自然人または法人であってもよい。また、管理者は、一又は複数の者によって構成されてもよい。管理者は、支配管理者と呼称されてもよい。
【0024】
(手荷物タグ)
手荷物タグは、手荷物を区別するために手荷物に付されるタグであり、搭乗者の氏名、搭乗便の情報、出発空港の情報、および、到着空港の情報などを読み取り可能であるものであってもよい。手荷物タグは、例えば、手荷物の所定箇所に括りつけられるシール状の紙など、物理的なものであってもよく、当該シール状の紙には2次元バーコード情報が記載されていてもよい。2次元バーコード情報は、出発空港の情報などの一例の他、途中経由空港の情報などが読取可能であってもよい。また、手荷物タグは、手荷物に装着もしくは内蔵された電子部材に書き込まれたタグ情報であってもよい。
【0025】
以上、本開示における用語の定義について説明した。定義された用語について、特別な意味が付される場合には、実施形態の説明において、さらに定義がなされる場合がある。
【0026】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下に説明される実施形態は本開示の一具体例を示す。実施形態において示される構成、フロー図における処理または処理の順序などは一例であって、本開示の技術を限定しない。
【0027】
(実施形態1)
本実施形態に係る情報処理システム1および情報処理装置100の構成について、図1から図3を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム1および情報処理装置100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム1および情報処理装置100の機能的な構成の他の例を示すブロック図である。図3は、本発明の実施形態1に係る端末装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0028】
図1において、情報処理システム1は、情報処理装置100、記憶装置103、一又は複数の端末装置200、および、複数の航空会社システム300を備える。複数の航空会社システム300は、それぞれが独自のデータベースなどの記憶領域を保持してもよく、または、二以上の航空会社システム300が一の記憶領域を共有して保持してもよい。情報処理システム1に含まれる各要素は、相互に通信ネットワークを介して通信可能であってもよい。図1において、情報処理装置100は情報処理サーバ10と呼称されてもよい。
【0029】
図1において、情報処理装置100と情報処理サーバ10とは、互いに読み替えることができる。図1において、情報処理サーバ10は、情報処理装置100を含み記憶装置103を含まないとして説明しているが、図2に示すように、情報処理サーバ10は、情報処理装置100および記憶装置103を含む構成としてもよい。
【0030】
以下において、情報処理サーバ10とは、図1に示すシステム構成の場合も、図2に示すシステム構成の場合も含むものとする。すなわち、情報処理サーバ10に記憶装置103が含まれるか否かは本開示の範囲を限定しない。なお、後述する通信部101および記憶装置103は、互いに、通信ネットワークを介して接続されてもよい。
【0031】
情報処理サーバ10は、後述するように、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システム300aから第1ユーザーに対して付与された、航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、当該配送要求に対して付与される第1取引番号と、当該照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させ、当該第1取引番号を用いた手荷物タグの出力要求を受信したとき、出力要求を送信した端末装置200に対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を送信することによって本サービスを提供する機能を有するコンピュータまたは記録媒体であってもよい。情報処理サーバ10は、例えば、汎用コンピュータ、および、本実施形態において説明される各動作等を実施させるソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0032】
なお、図1に示す情報処理サーバ10および記憶装置103、ならびに、図2に示す情報処理サーバ10のそれぞれは複数あってもよい。係る場合、複数のサーバおよび複数の装置に対して、複数の機能が分散されてもよい。記憶装置103は記憶サーバ103と呼称されてもよい。
【0033】
なお、情報処理サーバ10および記憶装置103を構成する一又は複数のサーバのうち一部が、本サービスが実施される第1国とは異なる第2国に設置されてもよい。管理者の住所または居所は、第1国、または、第1国以外の一又は複数の国であってもよい。本開示において、例えば、管理者が、第2国に設置された情報処理サーバ10を用いて、第1国において本サービスに係る手荷物タグ管理方法を実施することは、第1国における実施行為であるとみなされてもよい。なぜならば、第2国に設置された情報処理サーバ10を用いるということは、第1国において利用される端末装置200から情報処理サーバ10に対して第1情報が送信され、情報処理サーバ10からの第2情報を受信することであり、第1情報の送信、および、第2情報の受信は、いずれも第1国における実施行為だからである。
【0034】
図1および図2に戻り、情報処理装置100は、通信部101および制御部102を備える。通信部101および制御部102は、互いに有線接続または無線接続される。図3に示すように、端末装置200は、表示媒体201、入力部202、通信部203、メモリ204、および、制御部205を備えてもよい。端末装置200に含まれる各要素は、設計仕様に基づき、他の要素の一部または全部と有線接続または無線接続されてもよい。
【0035】
端末装置200は、例えば、情報処理サーバ10に対して手荷物の配送要求を行うために、集荷場所、配送先を特定する情報、およびユーザーの氏名などの個人情報などを設定可能にさせる配送設定ページを表示媒体201に表示させ、配送設定ページにおいて設定された内容とユーザーの識別情報とを対応付けて、通信ネットワークを介して、情報処理サーバ10に送信する機能を有する情報機器であってもよい。
【0036】
個人情報は、ユーザーの氏名と、さらに、顔写真の情報およびパスポート情報を含んでもよい。顔写真は、例えば、カメラ機能を備えた端末装置200の撮像レンズを向けた顔の写真であってもよい。パスポート情報は、パスポートに貼付された顔写真の情報、パスポートに印字された文字情報、および、パスポートに押印された情報のうち少なくとも一の情報を含んでもよい。本開示において、パスポートに貼付された顔写真はパスポート顔写真と呼称されてもよい。なお、本開示において、個人情報は、個人を特定するための情報であってもよく、個人情報は本人特定情報と呼称されてもよい。
【0037】
また、端末装置200は、例えば、情報処理サーバ10に対して手荷物タグの出力要求を行うために、少なくとも取引番号を設定可能にさせる取引番号設定ページを表示媒体201に表示させ、取引番号設定ページにおいて設定された内容を、通信ネットワークを介して、情報処理サーバ10に送信する機能を有する情報機器であってもよい。なお、配送要求を行う端末装置と、出力要求を行う端末装置とは、物理的に異なる端末装置であってもよい。
【0038】
端末装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、ウェアラブル端末、または、専用端末などの装置であってもよい。
【0039】
表示媒体201は、例えば、2次元ディスプレイでもよく、バーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイであってもよい。2次元ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。ディスプレイの種類は、本開示の範囲を限定しない。
【0040】
入力部202は、表示媒体201における表示内容を選択する機能、および、文字を入力または編集する機能を有する。入力部202は、ユーザーによる入力を受け付ける。
【0041】
入力部202は、例えば、キーボード、マウス、ハードウェアボタン、タッチパネルを用いたタッチ操作、タッチパネルを用いたスタイラスペン、ユーザーの視線検知に基づく入力、および音声入力などのうち少なくとも1つであってもよい。キーボードは、外部接続された物理的キーボードであってもよく、タッチパネル上のソフトウェアキーボードであってもよい。また、表示媒体201がバーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイの場合には、専用コントローラー、ユーザーのジェスチャーなどに基づく情報入力または情報選択であってもよい。
【0042】
通信部203は、例えば、通信部101と通信ネットワークによって接続され、情報処理サーバ10から信号または情報を受け取ってもよい。通信部203は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよい。また、通信部203は、例えば、有線通信のための通信モジュールであってもよい。
【0043】
メモリ204は、通信部203が情報処理サーバ10などから受け取った情報を保存する機能を有してもよい。メモリ204は、通信部203が後述する各種アプリケーションソフトウェアを受け取った場合には、各種アプリケーションソフトウェアを保存してもよい。以下の説明において、端末装置200は、情報処理サーバ10から受け取った各種情報を、例えば、メモリ204に保存してもよい。メモリ204は、各種情報を一時的に保存する機能、入力部202を用いた情報の削除操作がない限り非一時的に各種情報を保存する機能、または、それらの組み合わせの機能を有してもよい。
【0044】
制御部205は、端末装置200における各種制御を行う。制御部205は、例えば、通信部203が情報処理サーバ10から受け取った情報をメモリ204に保存させてもよい。制御部205は、ユーザーによる入力を入力部202に受け取らせてもよい。
【0045】
また、制御部205は、例えば、情報処理サーバ10から受け取った情報に基づいて、上述した配送設定ページなどを表示媒体201に表示する機能を有してもよい。また、制御部205は、例えば、各種アプリケーションまたは情報処理サーバ10からの指示に基づいて、表示媒体201に所定の情報を表示する機能を有してもよい。制御部205における、各種情報を表示媒体201に表示させる機能は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0046】
制御部205は、例えば、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部205は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されてもよい。制御部205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などにより実現されてもよい。制御部205は、例えば、Webブラウザを含んでもよい。
【0047】
なお、以上の説明において、端末装置200が備える表示媒体201などの各要素は、端末装置200に内蔵されるものとして説明したが、端末装置200に対して外付けされるものであってもよい。
【0048】
図1および図2において、複数の航空会社システム300は、例えば、旅客または旅客の代理人からのフライト予約要求に応じて航空便への搭乗を予約管理し、固有の予約番号を発行する機能、予約番号を用いた搭乗チェックインを受け付けて搭乗券を発行する機能、予約番号または搭乗券などの情報に対応した手荷物タグを発行する機能などを有するシステムであってもよい。また、航空会社システム300は、例えば、旅客の個人情報、フライトの予約番号、出発地および到着地の情報を含む搭乗便の情報、ならびに、手荷物タグに含まれる情報などを相互に対応付けて記憶するデータベースまたは記憶領域を有してもよい。フライトの予約番号は、フライト予約番号と呼称されてもよい。
【0049】
なお、航空会社システム300の機能、および、航空会社システム300に含まれるデータベース等が記憶する情報は一例であり、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。航空会社システム300は、通信ネットワークを介して、情報処理サーバ10および端末装置200と相互に接続可能であってもよい。
【0050】
図1および図2において、記憶装置103は、後述するように、情報処理サーバ10が、例えば、照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報と、取引番号の情報とを対応付けて記憶する機能を有してもよい。また、記憶装置103は、例えば、後述する各種テーブル情報などを記憶してもよい。
【0051】
記憶装置103は、各種アプリケーションソフトウェアを記憶してもよい。各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、ユーザーによる入力部202を用いた所定操作に応じて、本サービスを端末装置200においてスタンドアロンで実行させるものでもよい。また、各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScript(登録商標)等のソースコードであってもよい。
【0052】
なお、記憶装置103にデータベースが含まれる場合、当該データベースの構造またはモデルは、所定のテーブルによってデータを管理するリレーショナルデータベースであってもよく、または、非リレーショナルデータベース(NoSQL:Not only SQL)であってもよい。係る場合、データベースは分散型台帳であってもよい。
【0053】
図1および図2において、通信ネットワークは、電気通信回線によって構成されるネットワークであってもよい。通信ネットワークは、有線通信ネットワークであっても、無線通信ネットワークであってもよい。通信ネットワークは、例えば、インターネット、専用回線、LAN(Local Area Network)等であってもよい。
【0054】
図1および図2において、情報処理装置100に含まれる通信部101は、一又は複数の端末装置200と通信ネットワークを介して通信する機能を有してもよい。具体的には、通信部101は、端末装置200における通信部203と通信ネットワークによって接続され、情報を送受信する機能を有してもよい。
【0055】
通信部101は、記憶装置103との間で情報を送受信する機能を有してもよい。通信部101および記憶装置103は、互いに有線ネットワークまたは無線ネットワークによって接続されてもよい。通信部101は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、有線通信のための通信モジュールであってもよい。通信部101および記憶装置103を接続するネットワークの形態、規格などの仕様は、本開示の範囲を限定しない。
【0056】
制御部102は、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システム300aから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、当該配送要求に対して付与される第1取引番号と、当該照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させ、第1取引番号を用いた手荷物タグの出力要求を受信したとき、出力要求を送信した端末装置200bに対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を送信する機能を有してもよい。
【0057】
制御部102は、電気信号によって各部を制御する制御回路であってもよい。具体的には、制御部102は、例えば、FPGAなどの集積回路によって構成されてもよい。また、制御部102は、例えば、CPUまたはMPUなどにより実現されてもよい。制御部102の機能の詳細については、後述する。
【0058】
以上、図1から図3を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1、情報処理サーバ10、および情報処理装置100の構成例について説明した。
【0059】
本実施形態に係る情報処理システム1は、上記の構成例によって、照合情報を用いて予め特定された手荷物タグの情報と対応付けられた取引番号を用いて、手荷物タグを容易に出力可能とさせることに寄与する。
【0060】
具体的には、例えば、航空便の旅客であるユーザーが情報処理サーバ10に対して手荷物の配送要求を行ったことに応じて、情報処理サーバ10を用いた情報処理方法が実施されることによって、ユーザーに対して本サービスが提供されてもよい。情報処理サーバ10を用いた当該情報処理方法は、本開示において、手荷物タグ管理方法と呼称される。
【0061】
なお、手荷物タグ管理方法は、情報処理サーバ10に実装されたプログラムに基づいて実施されてもよい。すなわち、情報処理サーバ10の管理者による随時の指示を要さずとも、管理者の意思に基づいて実装されたプログラムによって手荷物タグ管理方法が実施されることは、管理者による実施と同義であってもよい。
【0062】
なお、本サービスは、例えば、本サービスに係るWebサイトにユーザーがアクセスすることを起点として提供されてもよい。また、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアが、第1ユーザーが操作する端末装置200にインストールされ、端末装置200において、当該アプリケーションソフトウェアが起動されることを起点として、本サービスが第1ユーザーに提供されてもよい。
【0063】
なお、本サービスは、情報処理サーバ10を用いて、ユーザーが手荷物の配送要求を情報処理サーバ10に対して行うことを起点として手荷物タグが特定され、手荷物タグを出力可能とするものであればよく、サービスが提供される態様は本開示の範囲を限定しない。例えば、情報処理サーバ10がWebブラウザを用いないスタンドアロンで動作するアプリケーションソフトウェアを端末装置200に送信し、ダウンロードされた当該アプリケーションソフトウェアを用いて本サービスが提供されてもよい。
【0064】
また、例えば、スマートフォンなどの端末装置200にインストールされた本サービスに係るアプリケーションソフトウェアが起動されることを起点として、本サービスが実現される場合、当該アプリケーションソフトウェアは、例えば、図示しない所定のアプリケーション配布システムから、予め、通信ネットワークを介して端末装置200へダウンロードされてもよい。所定のアプリケーション配布システムは、例えば、一または複数のアプリケーションソフトウェアを端末装置200へ提供するシステムであってもよい。なお、アプリケーションソフトウェアは、情報処理プログラムを意味してもよい。
【0065】
以上、本開示における手荷物タグ管理方法、情報処理装置100、情報処理プログラム、および、情報処理プログラムを記録した記録媒体によって提供されるサービスの概要について説明した。
【0066】
図4は、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバ10と一又は複数の端末装置200と航空会社システム300との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。以下、図4などを参照して、手荷物タグ管理方法の実施において、情報処理システム1に含まれる各要素間における情報の送受信ならびに各要素において行われる情報処理について説明する。
【0067】
なお、以下の説明において、情報処理サーバ10から端末装置200に対して送信された後にメモリ204に保存された各種プログラムによって、例えば、表示媒体201に所定の情報が表示されることは、情報処理サーバ10が直接的または間接的に所定の情報の表示を制御していることと同じであってもよい。
【0068】
すなわち、本発明の実施形態において、情報処理サーバ10から端末装置200へ提供された各種プログラムによる制御、および、情報処理サーバ10による制御を、情報処理サーバ10などによる制御と呼称してもよい。単に、情報処理サーバ10による制御と呼称される場合であっても、情報処理サーバ10などによる制御と同じ意味に解釈してもよい。
【0069】
図4において、例えば、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aは、第1航空会社システム300aに対して、所定の要求を示す情報を送信してもよい(ステップS401)。
【0070】
所定の要求とは、例えば、航空会社の航空便への搭乗の予約要求であってもよい。搭乗の予約要求は、予約番号の発行要求と呼称されてもよい。
【0071】
具体的には、例えば、第1航空会社システム300aは、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aが第1航空会社のWebサイトにアクセスした場合、第1航空会社システム300aが有する記憶領域に記憶された所定情報を用いて、第1端末装置200aに備わる表示媒体201aに搭乗予約を設定するためのWebページを表示させてもよい。係る場合において、第1端末装置200a上において、特定の搭乗便の予約が入力されたとき、第1航空会社システム300aは、第1端末装置200aから、搭乗の予約要求として、特定の搭乗便の予約を示す情報を受信してもよい。
【0072】
また、例えば、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aにおいて、第1航空会社システム300aと接続可能にさせるアプリケーションソフトウェアがインストールされている場合、当該アプリケーションソフトウェア上の搭乗予約を設定するためのページにおいて特定の搭乗便の予約が入力されたとき、第1航空会社システム300aは、第1端末装置200aから、搭乗の予約要求として、特定の搭乗便の予約を示す情報を受信してもよい。
【0073】
係る場合、第1航空会社システム300aは、第1ユーザーによって選択された搭乗便の情報、および、第1ユーザーによって設定された個人情報等に対応するフライトの予約番号のうち少なくとも一の情報を搭乗情報として発行し、発行された予約番号を、搭乗便の情報および第1ユーザーの個人情報等に対応付けて、第1航空会社システム300aの記憶領域に保持させてもよい(ステップS402a)。
【0074】
なお、予約番号は、例えば、所定の桁数からなる文字、図形、記号、数字、または、それらの組み合わせであってもよい。また、予約番号は、例えば、バーコード等の画像情報から読取可能である情報であってもよい。
【0075】
なお、第1航空会社システム300aは、例えば、搭乗便の予約要求のタイミングにおいて登録された第1ユーザーのアドレス情報を用いて、第1ユーザーに対して予約番号の情報を通知してもよい。また、第1航空会社システム300aは、第1航空会社のWebサイトまたは当該アプリケーションソフトウェアにおける所定ページに予約番号の情報を表示させることによって、第1ユーザーに予約番号の情報を通知してもよい。アドレス情報とは、例えば、メールアドレス、所定のチャットアプリ上でのIDなどであってもよい。
【0076】
なお、第1航空会社システム300aにおいて保持される当該予約番号の情報は、例えば、搭乗便の予約要求のタイミングにおいて登録された第1ユーザーの電話番号、住所などを用いて、電話、郵送、および、その他の通信手段などによって、第1ユーザーに予約番号の情報を通知してもよい。第1航空会社から第1ユーザーに対して予約番号を通知する方法は任意に設定されてもよく、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0077】
なお、本開示において、本サービスに係るWebサイトまたはアプリケーションソフトウェアは、本サービスに係るWebサイト等と呼称されてもよい。単に、本サービスに係るWebサイトと呼称される場合であっても、本サービスに係るWebサイト等と読み替えてもよい。また、本開示において、ページとは、本サービスに係るWebサイト等においてスクロールすることで表示可能な範囲を意味してもよい。また、単にページと呼称される場合であっても、当該ページは、一又は複数のページであってもよい。複数のページ間の遷移は所定の操作に基づいて行われてもよい。
【0078】
なお、ステップS401における所定の要求は、例えば、既に発行された予約番号を用いた搭乗チェックインの要求であってもよい。
【0079】
具体的には、例えば、第1航空会社システム300aは、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aが第1航空会社のWebサイトにアクセスした場合、第1航空会社システム300aが有する記憶領域に記憶された所定情報を用いて、表示媒体201aに、搭乗チェックインを依頼するためのWebページを表示させてもよい。係る場合において、第1端末装置200a上に表示された当該Webページ上において、搭乗チェックインの選択が実行されたとき、第1航空会社システム300aは、第1端末装置200aから、搭乗チェックインの要求として、搭乗チェックインを依頼する旨を示す情報を受信してもよい。
【0080】
また、例えば、上述した搭乗の予約要求と同様に、第1航空会社システム300aと接続可能にさせるアプリケーションソフトウェアを用いて、搭乗チェックインの要求が行われてもよい。
【0081】
係る場合、第1航空会社システム300aは、第1ユーザーが航空便に搭乗するための搭乗券の情報を搭乗情報として発行し、発行された搭乗券の情報を、第1ユーザーを特定可能である各種情報に対応付けて、第1航空会社システム300aの記憶領域に保持させてもよい(ステップS402b)。
【0082】
なお、搭乗券の情報は、例えば、表示媒体201に表示される搭乗券の電子データであってもよい。また、搭乗券の情報は、文字、図形、記号などを含むテキスト情報、画像情報、または、それらの組み合わせであってもよい。画像情報とは、例えば、バーコード情報であってもよい。搭乗券の情報の内容および仕様は、一例であって、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0083】
なお、第1航空会社システム300aは、上述した予約番号の通知と同様の方法によって、搭乗券の情報を第1ユーザーに通知してもよい。
【0084】
このように、ステップS401における所定の要求は、例えば、搭乗の予約要求もしくは搭乗チェックインの要求であってもよく、または、その他、後述する手荷物タグの情報の特定に用いることが可能である情報の取得要求であってもよい。
【0085】
なお、所定の要求が、搭乗の予約要求である場合、ステップS401およびステップS402の情報処理は、後述するステップS405より前に行われていればよい。係る場合、所定の要求ではない搭乗チェックインは、例えば、後述するステップS409より前に行われてもよい。ただし、後述するように、ステップS403およびステップS405の情報処理が一の手続として実施される場合、ステップS401およびステップS402の情報処理は、図4に示すようにステップS403より前に行われてもよい。
【0086】
一方、所定の要求が、搭乗チェックインである場合、ステップS401およびステップS402の情報処理は、後述するステップS405より前に行われてもよい。なお、上記と同様に、ステップS403およびステップS405の情報処理が一の手続として実施される場合、ステップS401およびステップS402の情報処理は、図4に示すようにステップS403より前に行われてもよい。
【0087】
なお、上記説明においては、搭乗予約の要求は、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aから送信されるものとして説明したが、例えば、搭乗予約の要求は、第1ユーザーの代理人が操作する端末装置200から送信されてもよい。第1ユーザーの代理人は、例えば、旅行代理店であってもよい。
【0088】
図4に戻り、情報処理サーバ10は、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信してもよい(ステップS403)。
【0089】
具体的には、例えば、第1ユーザーの操作によって第1端末装置200aが、本サービスに係るWebサイト等における手荷物の配送を依頼するための配送設定ページを表示媒体201aに表示させた場合において、当該ページにおいて手荷物の配送を依頼するための内容が設定されたとき、情報処理サーバ10は、配送要求として、当該設定された内容を受信してもよい。
【0090】
手荷物の配送を依頼するための内容とは、例えば、手荷物の集荷場所の情報、配送先の情報、配送日時の情報、ユーザーの氏名などの個人情報などであってもよい。上述のとおり、個人情報はユーザーの顔写真を含んでもよい。
【0091】
集荷場所の情報、配送先の情報、配送日時の情報などは、配送設定ページにおいて、例えば、入力部202を用いて任意に記述可能であってもよく、または、予め定められた複数のテキスト情報のうちから、プルダウンメニューもしくはチェックボックスなどによって内容を選択可能であってもよい。すなわち、本開示において、内容の設定とは、内容の記述および選択を含んでもよい。
【0092】
一方、ユーザーの氏名などの個人情報は、例えば、入力部202を用いて設定可能であってもよく、または、外部システムとのAPI(Application Programming Interface)連携によって設定可能であってもよい。外部システムは、例えば、所定のアプリケーションソフトウェアであってもよい。
【0093】
なお、配送先の情報は、例えば、具体的な配送先の住所または居所の情報ではなく、配送先を特定可能である情報であってもよい。配送日時の情報は、例えば、具体的な配送日時の情報ではなく、配送日時を特定可能である情報であってもよい。配送先特定情報および配送日時特定情報の詳細は後述する。
【0094】
なお、第1端末装置200aが情報処理サーバ10に対して配送要求を送信する場合、設定された内容に対応付けられて、ユーザーの識別情報が送信されてもよい。ユーザーの識別情報とは、本サービスの提供において、ユーザーを識別するための固有のID情報であってもよい。
【0095】
識別情報は、例えば、文字および記号のうち少なくとも一方で構成された文字列であってもよい。識別情報は、本サービスの提供に当たって情報処理サーバ10から付与される情報であってもよく、ユーザーによって設定可能である固有の情報であってもよく、または、ユーザーの個人情報に含まれるアドレス情報等であってもよい。アドレス情報とは、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークサービスまたはチャット等の所定のアプリケーションのID、または電話番号等であってもよい。
【0096】
なお、識別情報は、各ユーザーを一意に特定できる固有の情報であればよく、ユーザーの識別情報の具体的内容は本開示の範囲を限定しない。ユーザーに対して識別情報が発行されるタイミングは、管理者によって任意に設定可能であり、本開示の範囲を限定しない。識別情報は、ユーザーIDと呼称されてもよい。識別情報の上記内容は一例であって、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0097】
なお、当該配送要求において、第1ユーザーが新規ユーザーである場合、第1端末装置200aが配送設定ページにアクセス要求をしてから、配送設定ページにおいて設定された内容を情報処理サーバ10に送信するまでの間の所定のタイミングにおいて、識別情報の登録処理が行われてもよい。一方、当該配送要求において、第1ユーザーがリピーターである場合、当該所定のタイミングにおいて、第1ユーザーの第1識別情報を用いたログイン認証が行われてもよい。
【0098】
なお、配送設定ページにおいて設定された内容は、配送設定ページに含まれる設定完了を示す所定ボタンが入力部202を用いて選択またはタップされることによって、情報処理サーバ10に送信されてもよい。
【0099】
また、例えば、当該ページにおいて手荷物の配送を依頼するための内容が設定された場合において所定条件を満たしたとき、当該設定された内容が情報処理サーバ10に送信されてもよい。所定条件とは、例えば、当該ページにおける内容の設定後、設定内容に対する編集が行われずに所定時間が経過することであってもよい。また、所定条件とは、所定の音声入力が行われることであってもよい。当該ページにおいて設定された内容が第1端末装置200aから情報処理サーバ10へ送信されるトリガーは管理者によって任意に設定可能であり、本開示の範囲を限定しない。
【0100】
なお、設定完了に関する本説明は、本開示における、その他の所定ページにおける内容の設定完了に関する説明に対して適用されてもよい。
【0101】
なお、上記説明において、第1端末装置200aから情報処理サーバ10に対して送信される配送要求の内容として、例えば、ユーザーを特定する情報、集荷場所の情報、配送先を特定可能である配送先特定情報、および、配送日時を特定可能である配送日時特定情報が含まれるものとして説明したが、これらの情報の一部は配送要求とは別の手段によって情報処理サーバ10に送信されてもよい。例えば、ユーザーを特定可能である氏名情報、ユーザーID情報のみが配送要求の内容に含まれ、集荷場所の情報、配送先特定情報、および、配送日時特定情報は、別途のタイミングにおいて情報処理サーバ10に送信されてもよい。すなわち、配送要求の内容として、集荷場所の情報、配送先特定情報、および、配送日時特定情報は一例にすぎず、本開示において必須の要素でなくてもよい。
【0102】
図4に戻り、情報処理サーバ10は、配送要求を受信したことに応じて、第1ユーザーの第1識別情報と、配送要求に対して付与される第1取引番号とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS404)。
【0103】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、配送要求を受信したことに応じて、当該配送要求を管理するための取引番号を発行し、当該配送要求を行った第1ユーザーの第1識別情報と、取引番号とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。なお、情報処理サーバ10は、第1ユーザーの第1識別情報と、発行された取引番号と、第1ユーザーの個人情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。個人情報は、ユーザーの氏名の情報、顔写真の情報、および、パスポート情報と、さらに、配送要求の対象である手荷物の写真の情報とを含んでもよい。すなわち、情報処理サーバ10は、手荷物の写真の情報から、例えば、ユーザーの顔写真およびパスポート情報を特定可能であってもよく、また、後述するように、取引番号の情報から、例えば、ユーザーの顔写真、および、パスポート写真を少なくとも含むパスポート情報を特定可能であってもよい。
【0104】
図5は、ユーザーの識別情報と、取引番号と、配送要求の内容とを対応付けた第1テーブル情報の一例を示す図である。図5に示すように、例えば、配送要求の設定内容である集荷場所の情報などは、ユーザーの識別情報および取引番号に対応付けられ、所定のテーブル情報500において管理されてもよい。これにより、後述するように、取引番号を用いて、配送要求の内容である配送先の情報などが照会可能となってもよい。
【0105】
なお、情報処理サーバ10は、例えば、配送要求のタイミングにおいて登録された第1ユーザーのアドレス情報を用いて、第1ユーザーに対して第1取引番号の情報を通知してもよい。また、情報処理サーバ10は、例えば、本サービスに係るWebサイトまたはアプリケーションソフトウェアにおける所定ページに第1取引番号を表示させることによって、第1ユーザーに第1取引番号を通知してもよい。また、上記の予約番号の通知と同様に、電話、郵送、および、その他の通信手段などによって、第1ユーザーに取引番号の情報が通知されてもよい。
【0106】
なお、第1ユーザーに通知された第1取引番号は、配送要求の対象である手荷物に対して付されてもよい。具体的には、例えば、手荷物に付される所定の用紙に第1取引番号が記載されてもよく、または、手荷物に装着または内蔵される電子タグに第1取引番号が書き込まれてもよい。手荷物に付された第1取引番号は、後述するように各種要求に用いられてもよい。例えば、手荷物に付された所定の用紙に記載された第1取引番号を確認した第1ユーザー以外の者が、取引番号を用いて、情報処理サーバ10に対して手荷物タグの出力要求をしてもよく、または、配送先情報の照会要求をしてもよい。詳細は後述する。
【0107】
図4に戻り、情報処理サーバ10は、第1識別情報に対応付けられた、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信してもよい(ステップS405)。
【0108】
具体的には、例えば、第1ユーザーの操作によって第1端末装置200aが、本サービスに係るWebサイト等における手荷物タグの特定を依頼するための依頼ページを表示媒体201aに表示させた場合において、当該依頼ページにおいて搭乗情報を少なくとも含む照合情報が設定されたとき、情報処理サーバ10は、手荷物タグの特定要求として、第1識別情報に対応付けられた照合情報を受信してもよい。
【0109】
なお、当該依頼ページが表示媒体201aに表示されて以降、照合情報が情報処理サーバ10へ送信される前における所定のタイミングにおいて、第1識別情報を用いたログイン認証が行われることによって、第1識別情報と照合情報との対応付けが行われてもよい。
【0110】
依頼ページは、例えば、第1ユーザーが、配送対象の手荷物に対する手荷物タグの特定を依頼するためのページであってもよい。依頼ページにおいて、例えば、上述した予約番号などの搭乗情報が設定可能であってもよい。依頼ページにおいて、例えば、便名の情報、パスポート情報の一部又は全部、フライトの予約番号の情報が設定可能であってもよい。係る場合、情報処理サーバ10は、依頼ページにおいて設定された搭乗情報を受信し、後述するように、設定された搭乗情報に基づいて手荷物タグを特定させてもよい。
【0111】
また、依頼ページにおいて、さらに、ユーザーの個人情報が設定可能であってもよい。係る場合、情報処理サーバ10は、依頼ページにおいて設定された搭乗情報、および、ユーザーの個人情報を照合情報として受信し、後述するように、設定された照合情報に基づいて手荷物タグを特定させてもよい。手荷物タグの特定方法の詳細は後述する。なお、情報処理サーバ10は、第1識別情報と、ユーザーの個人情報を含む照合情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。
【0112】
なお、上記説明においては、ステップS403における手荷物の配送要求と、ステップS405における手荷物タグの特定要求とは、相互に独立した手続であるものとして説明したが、その限りではない。例えば、手荷物の配送要求および手荷物タグの特定要求は、一の手続に包含されてもよい。
【0113】
具体的には、例えば、第1ユーザーの操作によって第1端末装置200aが、本サービスに係るWebサイト等における手荷物の配送および手荷物タグの特定を要求するための所定ページを表示媒体201aに表示させた場合において、当該所定ページにおける入力項目の内容として、手荷物の集荷場所の情報、配送先の情報、配送日時の情報、ならびに、上述した搭乗情報を少なくとも含む照合情報、便名の情報、および、パスポート情報の一部又は全部の情報のうち、手荷物の配送および手荷物タグの特定に要する少なくとも一の情報が設定されたとき、情報処理サーバ10は、配送要求および手荷物タグの特定要求として、当該所定ページにおいて設定された各種情報を受信してもよい。
【0114】
なお、当該所定ページにおける入力項目として、配送要求のための項目と、手荷物タグの特定のための項目とが区別されているか否かによって、本開示の範囲は限定されない。また、手荷物の配送要求および手荷物タグの特定要求が一の手続に包含される場合、ユーザーの識別情報は、設定可能でなくてもよく、また、情報処理サーバ10は当該識別情報を受信可能でなくてもよい。本開示において、配送要求および手荷物タグの特定要求を、単に、配送要求または依頼要求と呼称してもよい。
【0115】
そして、情報処理サーバ10は、当該配送要求を受信したことに応じて、当該配送要求を管理するための第1取引番号を発行し、第1取引番号の情報と、配送要求の内容である集荷場所の情報などとを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。
【0116】
係る場合、第1取引番号は、配送要求および手荷物タグの特定要求のための当該所定ページにおいて設定された各種情報のうち少なくとも一の情報を含む番号であってもよい。第1取引番号は、例えば、フライトの予約番号を含む情報であってもよい。具体的には、第1取引番号は、所定の桁数である便名の情報、および、フライトの予約番号を含む情報であってもよい。
【0117】
なお、上述のとおり、情報処理サーバ10が受信する各種情報に対して、第1ユーザーの第1識別情報が対応付けられてもよい。係る場合、情報処理サーバ10は、第1識別情報と取引番号の情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。
【0118】
すなわち、情報処理サーバ10は、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システムから付与された、航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信してもよい。すなわち、第1端末装置200aから情報処理サーバ10に対して手荷物の配送要求を送信する処理と、照合情報を送信する処理とは、別個の手続であってもよく、または、手荷物の配送要求を送信する処理のうちに、照合情報の送信処理が包含されてもよい。
【0119】
なお、情報処理サーバ10に対する配送要求および手荷物タグの特定要求が別個の手続であるか否かにかかわらず、配送要求において、さらに、搭乗情報がユーザーによって設定可能であって、且つ、設定された搭乗情報を情報処理サーバ10が受信可能であってもよい。すなわち、配送要求および手荷物タグの特定要求が別個の手続である場合、配送要求において、情報処理サーバ10は、配送に要する配送先特定情報等と、搭乗情報とを併せて受信してもよい。係る場合、情報処理サーバ10は、手荷物タグの特定要求において、手荷物タグの特定要求を示す指示情報を受信してもよい。
【0120】
このように、情報処理サーバ10に対する配送要求および手荷物タグの特定要求が別個の手続であるか否かにかかわらず、配送要求において、さらに、フライトの予約番号などの搭乗情報を情報処理サーバ10が受信した場合、フライトの予約番号などの搭乗情報のうち少なくとも一の情報を含む番号を、第1取引番号として設定可能であってもよい。これにより、手荷物の配送を管理する第1取引番号からフライトの予約番号を特定可能であるため、配送における手荷物の管理と、空港に到着した手荷物の管理とを一元的に処理可能となる効果を奏する。
【0121】
なお、以下の説明において、例えば、手荷物タグの特定要求において、ステップS403における手荷物の配送要求と、ステップS405における手荷物タグの特定要求とが相互に独立した手続である場合には、第1端末装置200aから情報処理サーバ10に対して、第1識別情報が対応付けられた照合情報が送信されてもよい。一方、手荷物の配送要求および手荷物タグの特定要求が一の手続に包含される場合には、第1端末装置200aから情報処理サーバ10に対して配送要求が行われ、当該配送要求の内容として照合情報が含まれてもよい。
【0122】
図4に戻り、情報処理サーバ10は、照合情報を用いて手荷物タグの情報を特定させてもよい(ステップS406)。なお、照合情報を用いた手荷物タグの情報は、情報処理サーバ10、航空会社システム300、または、後述する不図示のハブシステムのいずれかが実行することであってもよい。
【0123】
図6は、情報処理サーバ10と複数の航空会社システム300との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。すなわち、図6に示す情報処理は、図4におけるステップS406の一例を示すものであってもよい。
【0124】
図6に示すように、例えば、情報処理サーバ10は、第1端末装置200aから照合情報として搭乗情報を受信したとき、第1航空会社システム300aを含む複数の航空会社システム300のそれぞれに対して搭乗情報を照合させてもよい(ステップS601)。
【0125】
上述したとおり、搭乗情報は、航空会社における搭乗便を特定可能である情報であるため、第1航空会社システム300aを含む複数の航空会社システム300に対して搭乗情報を照合させることによって、搭乗情報に対応する搭乗便の情報を特定することができる。搭乗情報の照合の結果、一の搭乗便の情報が特定された場合、情報処理サーバ10は、第1航空会社システム300aにおいて管理されている当該一の搭乗便に対応する手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0126】
なお、搭乗情報が搭乗券の番号である場合においては、搭乗券の番号に含まれる、航空会社を特定可能である情報に基づいて第1航空会社を特定し、第1航空会社システム300aに対して照合することによって、手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0127】
手荷物タグの情報は、例えば、第1航空会社システム300aに備わるデータベースなどの記憶領域において一の情報として保持されていてもよく、または、手荷物タグの情報を構成する複数の情報として保持されていてもよい。手荷物タグの情報が、当該記憶領域において複数の情報として保持されている場合、第1航空会社システム300aまたは情報処理サーバ10のうち一方において、複数の情報を用いて一の手荷物タグの情報が生成されてもよい。なお、手荷物タグの情報は、手荷物タグに含まれる、搭乗者の氏名、出発空港、到着空港など、手荷物タグに含まれる複数の情報であってもよい。
【0128】
そして、情報処理サーバ10は、特定された手荷物タグの情報を第1航空会社システム300aから取得してもよい(ステップS602)。
【0129】
なお、上記においては、照合情報に搭乗情報のみが含まれるものとして説明したが、例えば、搭乗情報および一又は複数の所定情報が照合情報に含まれていてもよい。所定情報とは、例えば、後述するように第1ユーザーの個人情報であってもよく、第1航空会社の名称または略称などの第1航空会社を特定可能である情報であってもよい。係る場合、情報処理サーバ10は、第1端末装置200aから照合情報を受信したとき、ステップS601の情報処理として、第1航空会社システム300aを含む複数の航空会社システム300のそれぞれに対して照合情報を照合させてもよい。
【0130】
手荷物タグの取得において、搭乗情報と、さらに、一又は複数の所定情報とが照合情報として用いられる場合、例えば、複数の航空会社間において、重複する予約番号または重複する搭乗券の番号が用いられている場合においても、一の搭乗便を特定可能となる。
【0131】
そして、照合情報を用いた照合の結果、一の搭乗便の情報が特定された場合、情報処理サーバ10は、当該一の搭乗便に対応して第1航空会社システム300aにおいて管理されている手荷物タグの情報を特定し、ステップS602の情報処理として、特定された手荷物タグの情報を第1航空会社システム300aから取得してもよい。
【0132】
このように、情報処理サーバ10は、搭乗情報、または、搭乗情報及び一又は複数の所定情報を含む照合情報を用いた照合の結果、一の手荷物タグの情報を特定させてもよい。すなわち、照合情報が、第1航空会社システム300aにおいて手荷物タグに含まれる情報に対応付けられて管理されている場合において、情報処理サーバ10は、第1航空会社システム300aを含む複数の航空会社システムの一又は複数のデータベースに対して照合情報を照合させることによって照合情報に対応する手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0133】
このように、搭乗情報を少なくとも含む照合情報を用いて、複数の航空会社システム300に対して照合することによって一の手荷物タグの情報を特定可能とさせることにより、ユーザーが複数の航空会社システム300のうちから自らが今般利用する航空会社を選定する手間を省くことができる。具体的には、ユーザーは、例えば、自らの端末装置を操作して今般利用する航空会社システムにアクセスする場合、複数のWebサイト等のうちから第1航空会社のWebサイトを選定する手間を省くことができる。
【0134】
なお、上記説明においては、例えば図6に示すように、情報処理サーバ10は、複数の航空会社システム300のそれぞれに対して照合情報を照合させるものとして説明したが、その限りではない。例えば、複数の航空会社システム300のそれぞれの記憶領域に含まれる情報のうち、少なくとも複数のユーザーの搭乗情報のそれぞれに対応付けられた手荷物タグに含まれる各種情報が記憶装置103に含まれる場合、情報処理サーバ10は、記憶装置103に記憶される当該各種情報に対して、照合情報を照合させることによって手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0135】
すなわち、照合情報とは、搭乗情報に対応付けられた手荷物タグに含まれる各種情報を特定するために用いられる情報であってもよい。なお、本開示において、照合情報とは、タグ特定情報と呼称されてもよい。また、照合情報が、搭乗情報のみを含む場合、照合情報は、搭乗情報と読替可能であってもよい。
【0136】
なお、手荷物タグの情報の特定において、搭乗情報と、特に、第1ユーザーの個人情報とを、照合情報として用いることによって、一の手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0137】
すなわち、照合情報が、搭乗情報及び第1ユーザーの個人情報を含む場合において、情報処理サーバ10は、照合情報を受信した場合、一又は複数のデータベースに対して搭乗情報及び個人情報を照合させることによって手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0138】
具体的には、例えば、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aから情報処理サーバ10に対して手荷物タグの特定要求が行われる場合において、手荷物タグの情報の特定のために、上記の依頼ページにおいて、搭乗情報および第1ユーザーの個人情報の設定がユーザーに対して要求されてもよい。係る場合における個人情報の種類は、第1ユーザーがステップS401における所定の要求を第1航空会社に対して行った際に、第1航空会社システム300aに対して第1ユーザーが登録した個人情報の種類と同一であればよい。個人情報の種類は、例えば、氏名、住所、生年月日、滞在先のホテルの情報などであってもよい。
【0139】
情報処理サーバ10は、第1端末装置200aから照合情報として、搭乗情報および第1ユーザーの個人情報を受信した場合、照合情報を用いて、複数の航空会社システム300に対して照合を行い、一の手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0140】
これにより、例えば、複数の航空会社システム300間において重複する搭乗情報が用いられている可能性がある場合においても、搭乗情報以外の情報を含む照合情報を用いることによって一の手荷物タグの情報を特定でき、且つ、当該搭乗情報以外の情報として、第三者による認知が困難である第1ユーザーの個人情報を採用することによって、手荷物の配送のセキュリティを高めることができる。
【0141】
さらに、手荷物タグの情報の特定において、配送要求の内容に含まれ、且つ、第1取引番号に対応付けられて記憶装置103に記憶されている手荷物の集荷場所の情報、および、配送先を特定できる配送先特定情報を用いることによって、照合先の航空会社システム300の数を限定させてもよい。
【0142】
すなわち、手荷物の配送要求を示す情報が、少なくとも手荷物の集荷場所の情報及び配送先を特定可能である配送先特定情報を含み、集荷場所の情報及び配送先特定情報が、第1取引番号に対応付けられて記憶装置103に記憶される場合において、情報処理サーバ10は、集荷場所の情報及び配送先特定情報のうち少なくとも一方を用いて複数の航空会社システムのデータベースのうちから一部を抽出し、抽出された一部に対して照合情報を照合させることによって手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0143】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10が第1端末装置200aから照合情報を受信したとき、手荷物の配送要求に係る情報に含まれる集荷場所の情報および配送先特定情報のうち一方を用いることによって、第1ユーザーが滞在する国または地域を判定してもよい。情報処理サーバ10は、判定結果、および、複数の航空会社のそれぞれの航空便が発着する空港の情報を保持する所定のデータベースを用いて、複数の航空会社システム300のうちから、第1ユーザーが利用する可能性がある一部の航空会社システム300を抽出し、抽出された一又は複数の航空会社システム300に対して照合情報を照合させることにより、一の手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0144】
なお、手荷物タグの情報の特定とは、例えば、一又は複数の航空会社システム300のそれぞれの記憶領域に含まれる複数の手荷物タグの情報のうちから、照合情報を用いた照合によって、一の手荷物タグの情報を特定することであってもよい。また、手荷物タグの情報の特定とは、例えば、後述するように搭乗情報が搭乗券の情報である場合、搭乗券に含まれる情報のうちから、手荷物タグに含ませる情報を特定することによって、一の手荷物タグの情報を特定することであってもよい。
【0145】
なお、配送先特定情報は、例えば、配送先である空港および航空会社のカウンターの住所および所在場所、または、空港および航空会社の名称および国内線または国際線であるかを明示する情報などであってもよい。また、配送先特定情報は、例えば、搭乗便の情報であってもよく、係る場合、搭乗便の情報に含まれる出発空港および航空便の情報と、記憶装置103に記憶された空港及び航空便と住所とを対応付けた所定のテーブル情報とを用いて、配送先の情報として読取可能であってもよい。すなわち、配送先特定情報は、配送する空港のカウンターが直接的または間接的に特定できる情報であればよく、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0146】
これにより、情報処理サーバ10が、複数の航空会社システム300に対して照合する情報処理量を削減することができる。
【0147】
なお、上記説明においては、例えば図6に示すように、情報処理サーバ10は、複数の航空会社システム300のそれぞれに対して照合情報を照合させるものとして説明したが、その限りではない。例えば、情報処理サーバ10と、複数の航空会社システム300との間における情報の送受信を仲介する不図示のハブシステムが、情報処理システム1に含まれてもよい。
【0148】
具体的には、情報処理サーバ10は、第1端末装置200aから搭乗情報を含む照合情報を受信したとき、少なくとも搭乗情報を不図示のハブシステムに送信してもよい。ハブシステムはハブサーバを含み、搭乗情報はハブサーバが受信してもよい。本開示においてハブシステムはハブサーバと読替可能であってもよい。
【0149】
当該ハブシステムは、搭乗情報を受信したとき、複数の航空会社システム300のそれぞれに対して搭乗情報を照合させてもよい。
【0150】
すなわち、照合情報が、第1航空会社システム300aにおいて手荷物タグに含まれる情報に対応付けられて管理されている場合において、情報処理サーバ10は、照合情報を受信した場合、第1航空会社システム300aを含む複数の航空会社システム300の一又は複数のデータベースに対して照合情報を照合可能であるハブシステムに照合情報を送信し、当該ハブシステムから手荷物タグの情報を受信してもよい。
【0151】
なお、情報処理サーバ10は、フライトの予約番号を含む搭乗情報、および、第1ユーザーの個人情報をハブシステムに送信することによって、当該ハブシステムに対する照合要求が可能であってもよい。個人情報は、例えば、第1ユーザーの氏名、顔写真、および、パスポート情報のうち少なくとも一の情報であってもよい。
【0152】
当該ハブシステムが、第1ユーザーの顔写真、および、パスポート情報に含まれるパスポート顔写真を個人情報として受信したとき、当該ハブシステムは、所定の画像処理方法に基づき、顔写真とパスポート顔写真とを用いて同一人物の写真であるか否かを判定してもよい。所定の画像処理方法は、所定の特徴量を用いた画像処理技術などの公知技術によって実現されてもよい。当該ハブシステムは、同一人物の写真であると判定したとき、本人確認ができたことを示す情報を情報処理サーバ10に対して送信し、情報処理サーバ10は、本人確認ができたことを示す情報を取引番号に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。一方、当該ハブシステムは、同一人物の写真ではないと判定したとき、その旨を示す情報を情報処理サーバ10に対して送信してもよく、さらに、照合要求を受けることができない旨を示す情報を情報処理サーバ10に対して送信してもよい。
【0153】
なお、本人確認のために同一人物の写真であるか否かを判定する処理は情報処理サーバ10において実施されてもよく、情報処理サーバ10が同一人物の写真であると判定したときに、本人確認ができたことを示す情報を取引番号に対応付けて記憶装置103に記憶させ、且つ、ハブシステムに照合要求を実施してもよい。一方、情報処理サーバ10が同一人物の写真ではないと判定したときは、ユーザーに対して、所定のエラー通知をしてもよい。
【0154】
当該ハブシステムは、例えば、空港に設置され、搭乗チェックインに用いられる一又は複数の専用装置を含んでもよい。専用装置は、ハードウェアおよびソフトウェアのうち少なくとも一方が当該ハブシステムの用途に特化された装置であってもよい。
【0155】
当該ハブシステムは、専用装置が設置された空港において搭乗できない航空機の航空会社システム300に対しても接続可能であってもよい。一方、当該ハブシステムは、専用装置が設置された空港において搭乗可能である航空機の航空会社システム300に対して接続可能であってもよい。
【0156】
係る場合、情報処理サーバ10は、第1端末装置200aから受信した照合情報に含まれる情報に基づいて、例えば、複数のハブシステムのうちから一のハブシステムを選択し、選択されたハブシステムに対して搭乗情報を送信してもよい。情報処理サーバ10は、例えば、照合情報に含まれる搭乗便の情報または搭乗券の情報に基づいて空港を特定し、記憶装置103が記憶する空港の情報からハブシステムを特定可能である所定のデータベースを用いて、搭乗便の情報もしくは搭乗券の情報に基づいて特定される空港情報を用いて、一のハブシステムを特定させてもよい。
【0157】
すなわち、照合情報が、第1航空会社システム300aにおいて手荷物タグに含まれる情報に対応付けられて管理されている場合において、情報処理サーバ10は、照合情報を受信したとき搭乗情報に基づいて一の空港情報を特定し、記憶装置103が記憶する空港情報から第1航空会社システムを含む複数の航空会社システム300の一又は複数のデータベースに対して照合情報を照合可能であるハブシステムを特定可能である所定のデータベースを用いて、複数のハブシステムから一のハブシステムを抽出し、抽出された一のハブシステムに照合情報を送信し、一のハブシステムから手荷物タグの情報を受信してもよい。
【0158】
または、情報処理サーバ10は、例えば、第1端末装置200aから、手荷物の配送先である空港の情報を受信している場合、当該空港の情報に基づいて、複数のハブシステムのうちから一のハブシステムを選択し、選択されたハブシステムに対して搭乗情報を送信してもよい。具体的には、情報処理サーバ10は、記憶装置103が記憶する空港の情報からハブシステムを特定可能である所定のデータベースを用いて、手荷物の配送先である空港の情報に基づいて一のハブシステムを特定させてもよい。
【0159】
すなわち、照合情報が、第1航空会社システム300aにおいて手荷物タグに含まれる情報に対応付けられて管理され、手荷物の配送要求を示す情報が、少なくとも手荷物の配送先である空港情報を含む場合において、情報処理サーバ10は、照合情報を受信したとき、記憶装置103が記憶する空港情報から第1航空会社システム300aを含む複数の航空会社システム300の一又は複数のデータベースに対して照合情報を照合可能であるハブシステムを特定可能である所定のデータベースを用いて、複数のハブシステムから一のハブシステムを抽出し、抽出された一のハブシステムに照合情報を送信し、一のハブシステムから手荷物タグの情報を受信してもよい。
【0160】
なお、情報処理サーバ10は、複数のハブシステムに対して搭乗情報をブロードキャストし、当該搭乗情報に基づいて特定された搭乗便に対応する手荷物タグの情報を一のハブシステムから受信してもよい。
【0161】
なお、上記説明においては、図6に示すように、情報処理サーバ10は、照合情報を用いて複数の航空会社システム300に対して照合することによって一の手荷物タグの情報を特定するものとして説明したが、例えば、情報処理サーバ10は、搭乗情報として搭乗券情報を第1端末装置200aから受信したときには、記憶装置103に記憶された手荷物タグのひな型情報またはデータ形式情報に基づいて、搭乗券の情報から手荷物タグ情報を生成してもよい。
【0162】
すなわち、搭乗情報が、第1航空会社システム300aに対する搭乗チェックインによって第1ユーザーに付与される搭乗券情報である場合において、情報処理サーバ10は、搭乗券情報に含まれる情報に基づいて手荷物タグの情報を特定させてもよい。
【0163】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、第1端末装置200aから搭乗情報として搭乗券の情報を受信したとき、搭乗券に含まれる情報を判定してもよい。例えば、搭乗券がテキスト情報を含む場合、情報処理サーバ10は、当該テキスト情報のうちから手荷物タグに含ませる情報を抽出してもよい。また、例えば、搭乗券がバーコード情報などの画像情報である場合には、画像情報からテキスト情報を認識し、認識したテキスト情報のうちから手荷物タグに含ませる情報を抽出してもよい。
【0164】
情報処理サーバ10は、手荷物タグがシール状の物である場合、記憶装置103に記憶された手荷物タグのひな型情報に基づき、抽出された情報を用いて手荷物タグの情報を生成することで取得してもよい。また、情報処理サーバ10は、手荷物タグが電子データである場合、記憶装置103に記憶された手荷物タグのデータ形式に基づいて、手荷物タグの情報を生成することで取得してもよい。
【0165】
これにより、情報処理サーバ10は、手荷物タグの情報の特定において、複数の航空会社システム300に対する照合処理を実行する必要がないため、通信にかかる情報処理量を削減することができる。
【0166】
なお、係る場合において、情報処理サーバ10は、特定された手荷物タグの情報に含まれる第1航空会社の第1航空会社システム300aに対して、手荷物タグを発行した旨の報告を送信してもよい。
【0167】
すなわち、情報処理サーバ10は、搭乗券情報に含まれる情報に基づいて手荷物タグの情報を特定したとき、搭乗券情報に対して手荷物タグの情報を特定した旨を示す情報を第1航空会社システム300aに送信してもよい。これにより、第1航空会社システムにおいて、第1ユーザーの手荷物の情報を管理することができる。
【0168】
図4に戻り、情報処理サーバ10は、配送要求に対して付与される第1取引番号と、照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS407)。
【0169】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、ステップS406の情報処理において手荷物タグの情報を特定した場合、第1ユーザーからの配送要求に対応する第1取引番号に対応付けて、手荷物タグの情報を記憶装置103に記憶させてもよい。手荷物タグの情報は、第1取引番号に対応付けられ、記憶装置103において、例えば一時的に保管されることによって、保管されたタイミング以降の任意のタイミングにおいて、第1取引番号を用いて照会可能であってもよい。
【0170】
このように、任意のタイミングにおいて第1取引番号を用いて手荷物タグを照会可能とすることにより、第1ユーザーが手荷物タグを出力して手荷物に付する行為をする必要がなくなる。すなわち、第1ユーザーは、第1端末装置200aを用いて手荷物タグの情報を特定させた場合、対象となる手荷物を所定の集荷場所に運び込んだ以降、搭乗便の到着地までの間、手荷物および手荷物タグの管理を行う必要がなくなる。そのため、第1ユーザーは、手荷物を預けた以降において、例えば、観光またはビジネスのために時間を有効活用することができる。
【0171】
なお、手荷物の集荷場所は、例えば、第1ユーザーが滞在するホテルの受付カウンターであってもよい。係る場合、配送要求の内容に含まれる集荷場所の情報として、当該ホテルを設定してもよい。なお、集荷場所としてのホテルは一例であって、例えば、コンビニエンスストアなど所定の店舗などであってもよく、その具体的内容は本開示の範囲を限定しない。
【0172】
なお、当該手荷物に対して第1取引番号を付す必要があるが、例えば、情報処理サーバ10から第1取引番号の通知を受けた第1ユーザーが所定の用紙に第1取引番号を記載し、当該用紙を手荷物に付してもよい。または、例えば、第1ユーザーから第1取引番号を通知されたホテル担当者が当該所定の用紙に第1取引番号を記載してもよい。さらに、例えば、第1取引番号が電子タグに記録される場合、ホテルに設置された端末装置、または、第1ユーザーが操作する第1端末装置に備わる近距離無線通信手段を用いて、手荷物に装着または内蔵される電子タグに対して、第1取引番号が書き込みされてもよい。
【0173】
図4に戻り、情報処理サーバ10は、第1取引番号を用いた手荷物タグの出力要求を受信してもよい(ステップS408)。
【0174】
具体的には、例えば、上述した第1ユーザーが滞在したホテルの担当者、または、当該ホテルの担当者が手荷物を引き渡した配送業者などの第三者が、手荷物に付された第1取引番号を参照し、当該第三者が操作する第2端末装置200bから、情報処理サーバ10に対して、手荷物タグの出力要求が送信されてもよい。
【0175】
手荷物タグの出力要求は、例えば、第2端末装置200bに備わる表示媒体201bに表示された本サービスに係るWebサイト等の所定ページにおいて、取引番号が設定されることによって行われてもよい。第1取引番号が対応付けられた手荷物タグの出力要求を受信した情報処理サーバ10は、第1取引番号を用いて、取引番号と手荷物タグの情報とを対応付けた、例えば記憶装置103に記憶されるテーブル情報を参照することによって、第1取引番号に対応する手荷物タグの情報を抽出してもよい。
【0176】
情報処理サーバ10は、第1取引番号に対応する手荷物タグの情報を抽出した場合、出力要求を送信した端末装置200bに対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を送信してもよい(ステップS409)。
【0177】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、ホテルの担当者等が操作する第2端末装置200bに対して、手荷物タグの情報を送信してもよい。係る場合において、手荷物タグの情報は、情報処理サーバ10から送信されることによって、例えば、第2端末装置200bのメモリ204に記憶されてもよく、または、Webブラウザなどを用いて表示媒体201bに表示されてもよい。第2端末装置200bに送信された手荷物タグの情報が、表示媒体201bに表示されるか否かは本開示の範囲を限定しない。
【0178】
このように、情報処理サーバ10は、第1ユーザーからの手荷物タグの情報の特定要求に応じて、搭乗情報に対応する手荷物タグの情報を特定し、特定された手荷物タグの情報を第1取引番号と対応付けて記憶装置103に記憶させておき、ホテル担当者または当該ホテルの担当者が手荷物を引き渡した配送業者などの第三者から、第1取引番号を用いた手荷物タグの情報の出力要求を受けたことに応じて、手荷物タグの情報を送信することによって、本実施形態に特有の効果を奏する。すなわち、旅客であるユーザーによる端末装置上での操作によって手荷物タグの情報を特定させ、ユーザーに限定されない任意の者による端末装置上での操作によって手荷物タグを出力させることにより、照合情報を用いて予め特定された手荷物タグの情報と対応付けられた取引番号を用いて、手荷物タグを容易に出力可能とさせることに寄与できる。
【0179】
図4に戻り、ホテルの担当者等が操作する第2端末装置200bにおいて、手荷物タグの情報が出力されてもよい(ステップS410)。
【0180】
具体的には、例えば、第2端末装置200bにおいて、ホテル担当者等による入力部202bを用いた手荷物タグの情報の出力指示に応じて、制御部205bが、不図示の出力機能を有する出力装置に対して出力制御信号を送信し、出力制御信号を受け取った当該出力装置は、手荷物タグの情報を出力してもよい。
【0181】
出力装置は、例えば、シール状の紙を出力可能である所定のプリンタであってもよい。また、出力装置は、例えば、電子タグに対して、手荷物タグの情報を書き込む機能を有する装置であってもよい。なお、出力装置は、第2端末装置200bと通信ネットワークを介して接続可能であってもよく、または、出力装置は、第2端末装置200bに外付けされた装置、もしくは、第2端末装置200bに内蔵された装置であってもよい。第2端末装置200bと、出力装置との接続関係は管理者によって任意に設定可能であり、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0182】
図4に戻り、情報処理サーバ10は、第1取引番号を用いた配送先照会要求を受信してもよい(ステップS411)。
【0183】
具体的には、例えば、配送業者などの第三者が、手荷物に付された第1取引番号を参照し、当該第三者が操作する第2端末装置200bから、情報処理サーバ10に対して、手荷物の配送先照会要求が第1取引番号に対応付けられて送信されてもよい。
【0184】
配送先照会要求は、例えば、第2端末装置200bに備わる表示媒体201bに表示された本サービスに係るWebサイト等の所定ページにおいて、取引番号が設定されることによって行われてもよい。第1取引番号が対応付けられた配送先照会要求を受信した情報処理サーバ10は、第1取引番号を用いて、例えば図5に示すテーブル情報500を参照することによって、第1取引番号に対応する手荷物の配送先情報を抽出してもよい。
【0185】
なお、図4において、情報処理サーバ10に対して配送先照会要求を送信する端末装置は第2端末装置200bであるものとして説明しているが、例えば、不図示の第3端末装置200cであってもよい。
【0186】
図4に戻り、情報処理サーバ10は、第1取引番号に対応する手荷物の配送先情報を抽出した場合、配送先照会要求を送信した端末装置200に対して、当該手荷物の配送先情報を送信してもよい(ステップS412)。
【0187】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、配送業者等が操作する第2端末装置200bに対して、手荷物の配送先情報を送信してもよい。係る場合において、配送先情報は、情報処理サーバ10から送信されることによって、例えば、本サービスに係るWebページ等の所定ページなどに表示されてもよい。第2端末装置200bに送信された手荷物の配送先情報が、表示媒体201bに表示される態様は本開示の範囲を限定しない。
【0188】
このように、手荷物の配送要求を示す情報が、少なくとも手荷物の集荷場所の情報及び配送先を特定可能である配送先特定情報を含み、集荷場所の情報及び配送先特定情報は第1取引番号に対応付けられて記憶装置103に記憶される場合において、情報処理サーバ10の管理者は、情報処理サーバ10が、第1取引番号を用いた、集荷場所において集荷された手荷物の配送先の照会要求を受信したとき、情報処理サーバ10を用いて、照会要求を送信した端末装置200に備わる表示媒体201に配送先の情報を表示可能にさせてもよい。なお、本開示において、配送先は納品先と呼称されてもよい。
【0189】
なお、管理者は、情報処理サーバ10を用いて、手荷物の配送要求を示す情報が、さらに、手荷物の画像情報を含み、画像情報が第1取引番号に対応付けられて記憶装置103に記憶される場合において、情報処理サーバ10が照会要求を受信したとき、表示媒体201に配送先の情報と、さらに、当該画像情報とを表示可能にさせてもよい。
【0190】
具体的には、例えば、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aが、手荷物の配送要求を示す情報を情報処理サーバ10に送信する際に、当該配送要求の内容として手荷物の画像情報が含まれてもよい。手荷物の画像情報は、集荷場所の情報等と併せて、取引番号に対応付けられて記憶装置に記憶されてもよい。係る場合において、管理者は、情報処理サーバ10を用いて、配送業者等が操作する端末装置200bから配送先照会要求を受信したとき、配送先の情報と併せて、手荷物の画像情報を端末装置200bの表示媒体201bに表示可能にさせてもよい。
【0191】
なお、表示媒体201bに表示可能にさせる処理とは、第2端末装置200bが通信ネットワークに接続している場合に、手荷物の画像を受信して表示媒体201bに表示される状態にする処理であってもよい。すなわち、表示媒体201bに表示可能にさせる処理とは、例えば、第2端末装置200bが通信ネットワークに接続していない場合には、手荷物の画像が表示媒体201bに表示されないことを意味してもよい。
【0192】
このように、配送先の情報と併せて、手荷物の画像情報を表示媒体201に表示可能にすることで、配送業者による手荷物の取り違いの可能性を低減させることができる。
【0193】
なお、上述のとおり、情報処理サーバ10は、手荷物タグの出力要求と同一または別のタイミングにおいて、第1取引番号を用いた顔写真などの個人情報の照会要求を端末装置200から受信したとき、第1取引番号に対応する個人情報を端末装置200に送信してもよい。
【0194】
具体的には、例えば、第1ユーザーが滞在したホテルの担当者などの第三者が、手荷物に付された第1取引番号を参照し、当該第三者が操作する第2端末装置200bから、情報処理サーバ10に対して、個人情報の照会要求が送信されてもよい。顔写真などの照会要求は、手荷物タグの出力要求と同様に、例えば、第2端末装置200bに備わる表示媒体201bに表示された本サービスに係るWebサイト等の所定ページにおいて、取引番号が設定されることによって行われてもよい。
【0195】
第1取引番号が対応付けられた個人情報の照会要求を受信した情報処理サーバ10は、第1取引番号に対応する顔写真などの個人情報を抽出して端末装置200bに送信し、表示媒体201bに表示させてもよい。
【0196】
これにより、手荷物を受けるホテルの担当者が、手荷物の搬入者と第1ユーザーとが同一人物であるか否かを目視して判定できる。
【0197】
以上、図4から図6を参照して、手荷物タグ管理方法の実施において、情報処理システム1に含まれる各要素間における情報の送受信ならびに各要素において行われる情報処理について説明した。
【0198】
なお、上記説明においては、説明の便宜のため、情報処理サーバ10との間で情報の送受信を行う端末装置200の数を限定的に記載したが、その限りではない。例えば、情報処理サーバ10との間で情報の送受信を行う端末装置200は一の端末装置200aであってもよい。係る場合、例えば、当該一の端末装置200aは、例えば、第1ユーザーが滞在するホテルに設けられており、ホテルに設けられた端末装置200aを用いて、第1ユーザーが配送要求を行い、ホテル担当者が手荷物タグの出力要求を行い、配送業者が配送先照会要求を行ってもよい。これらの要求を行う端末装置200の数は任意に設定可能であり、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0199】
なお、上記説明においては、第1端末装置200aを第1ユーザーが操作し、第2端末装置200bをホテル担当者または配送業者などの第三者が操作するものとして説明したが、その限りではない。例えば、第1端末装置200aは、第1ユーザーが所有するスマートフォンであって、第1ユーザーが、ホテルの部屋において、または、観光のための移動中において、第1端末装置200aを用いて配送要求および手荷物タグの特定要求を行ってもよい。一方で、第2端末装置200bは、例えば、第1ユーザーが滞在するホテルのラウンジなどに設置されたタブレット端末であって、第1ユーザーがホテルのラウンジなどにおいて、第2端末装置200bを用いて手荷物タグの出力要求を行ってもよい。これによって、手荷物タグの特定と、手荷物タグの出力とを時間的および空間的に分離可能であり、且つ、手荷物タグの出力は取引番号の入力によって行われるため、例えば、ホテルのラウンジなどにおける混在を回避させることができる。
【0200】
なお、本サービスが実行される過程において、端末装置200において実行させるための各種プログラムは適宜、情報処理サーバ10から端末装置200へ送信されてもよい。本サービスを実行させるための各種プログラムが端末装置200へ送信されるタイミングは本発明を限定しない。Webサイトの場合、サービスの提供開始時点において、基本機能を実現する各種プログラムの送信を完了してもよい。
【0201】
なお、本サービスに係るWebサイト上の各ページ、または、所定のアプリケーションソフトウェア上の各ページはスクロールすることができてもよい。
【0202】
図7は、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図である。以下、図7を参照して、手荷物タグを管理する情報処理サーバ10の動作の流れの一例について説明する。
【0203】
なお、下記に説明される各フロー図は、本開示に係る情報処理サーバ10の動作の処理手順について説明するために必要なステップを例示として記載しているにすぎない。本発明の実施形態における機能が発揮される範囲において、各フロー図の各ステップの間に他の動作の処理に関するステップが適切に挿入されることを妨げるものではない。
【0204】
また、本サービス提供のためのシステムが構築される場合、ユーザーインターフェースは一般的にイベントドリブン型でプログラムが実行されるが、本発明の実施形態におけるフロー図においては、説明の便宜のために、必ずしもイベントドリブン型のフロー図に基づいて説明されるわけではない。さらに、一般的には、イベントは端末装置200で発生させるが、情報処理サーバ10で発生させてもよい。イベント処理は、端末装置200によって行われてもよく、また、情報処理サーバ10によって行われてもよい。すなわち、イベント発生またはイベント処理の主体は本発明を限定しない。
【0205】
以上のフロー図に関する説明は、下記で説明されるフロー図において適用されてもよい。
【0206】
図7において、例えば、情報処理サーバ10は、任意の端末装置200から、手荷物の配送要求を受信したか否かを判定してもよい(ステップS701)。情報処理サーバ10は、配送要求を受信しない場合(ステップS701:NO)、配送要求を受信するまで待機してもよい。
【0207】
一方、情報処理サーバ10は、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信したとき(ステップS701:YES)、第1航空会社システムから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したか否かを判定してもよい(ステップS702)。情報処理サーバ10は、当該照合情報を受信しない場合(ステップS702:NO)、当該照合情報を受信するまで待機してもよい。
【0208】
一方、情報処理サーバ10は、当該照合情報を受信したとき(ステップS702:YES)、配送要求に対して付与される第1取引番号と、照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS703)。
【0209】
次に、情報処理サーバ10は、第1取引番号を用いた手荷物タグの出力要求を受信したか否かを判定してもよい(ステップS704)。情報処理サーバ10は、手荷物タグの出力要求を受信しない場合(ステップS704:NO)、当該要求を受信するまで待機してもよい。
【0210】
一方、情報処理サーバ10は、手荷物タグの出力要求を受信したとき(ステップS704:YES)、出力要求を送信した端末装置200に対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を送信してもよい。
【0211】
以上、図7を参照して、手荷物タグを管理する情報処理サーバ10の動作の流れの一例について説明した。
【0212】
図8は、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバの動作の流れの他の例を示すフロー図である。具体的には、図8は、搭乗情報が、第1航空会社システム300aから付与されたフライト予約番号である場合における、情報処理サーバの動作の流れの他の例を示すフロー図である。以下、図8を参照して、手荷物タグを管理する情報処理サーバ10の動作の流れの他の例について説明する。なお、図8において、ステップS701からステップS703の情報処理の内容は図7と重複するため、説明を省略する。
【0213】
図8において、情報処理サーバ10が、第1取引番号に基づく手荷物タグの出力要求を、第1ユーザー以外の者によって操作される出力要求を送信した端末装置200から受信したか否かを判定し(ステップS704)、手荷物タグの出力要求を受信したとき(ステップS704:YES)、情報処理サーバ10は、第1航空会社システム300aに対して搭乗情報を用いた搭乗チェックインが実行されているか否かを判定してもよい(ステップS801)。
【0214】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、手荷物タグの出力要求を受信したとき、当該出力要求に対応付けられた第1取引番号の情報に基づき、例えば図5に示すテーブル情報に含まれる取引番号の情報と搭乗情報を用いて、第1取引番号に対応するフライト予約番号を特定し、特定されたフライト予約番号を用いて、第1航空会社システム300aに対して、搭乗チェックインが実行済みであるか否かを問い合わせてもよい。
【0215】
情報処理サーバ10は、搭乗チェックインが実行済みではない場合(ステップS801:NO)、第1ユーザーに対して所定メッセージを通知してもよい(ステップS802)。
【0216】
具体的には、例えば、記憶装置103に記憶された第1ユーザーのアドレス情報を用いて第1ユーザーに所定メッセージを送信してもよく、または、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aにインストールされた所定のアプリケーションソフトウェアを用いて表示媒体201aに当該所定メッセージを表示させてもよい。当該所定メッセージは、例えば、搭乗チェックインを促す内容のメッセージであってもよい。
【0217】
一方、情報処理サーバ10は、搭乗チェックインが実行済みである場合(ステップS801:YES)、第1取引番号に対応する手荷物タグの情報を送信してもよい(ステップS705)。
【0218】
このように、搭乗チェックインが実行済みである場合に手荷物タグの情報を出力可能とすることによって、空港における航空会社のカウンターに当該手荷物が配送された場合に、搭乗チェックインが実行済みではないことを理由として手荷物の受け入れが保留されることを回避できる。延いては、搭乗チェックインが実行済みである場合に手荷物タグの情報を出力可能とすることによって、危険物を含む手荷物が航空機に搭載される危険性を予め回避することに貢献でき、さらに、空港において手荷物が一時的に空間を専有することを回避することに貢献できる。
【0219】
以上、図8を参照して、手荷物タグを管理する情報処理サーバ10の動作の流れの他の例について説明した。
【0220】
以上のように、本実施に係る情報処理サーバ10を用いた手荷物タグ管理方法は、一又は複数の端末装置200と通信ネットワークによって接続された情報処理サーバ10を備える情報処理システム1における手荷物タグ管理方法であって、情報処理サーバ10が、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システム300aから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、配送要求に対して付与される第1取引番号と、照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させ、第1取引番号を用いた手荷物タグの出力要求を受信したとき、出力要求を送信した端末装置200に対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を送信してもよい。
【0221】
これにより、照合情報を用いて予め特定された手荷物タグの情報と対応付けられた取引番号を用いて、手荷物タグを容易に出力可能とさせることに寄与することができる。
【0222】
すなわち、管理者は、一又は複数の端末装置200と通信ネットワークによって接続された情報処理サーバ10を備える情報処理システム1における手荷物タグ管理方法であって、情報処理サーバ10が、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システム300aから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したことに応じて、配送要求に対して付与される第1取引番号と、照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させた場合において、情報処理サーバ10が第1取引番号を用いた手荷物タグの出力要求を受信したとき、情報処理サーバ10を用いて、出力要求を送信した端末装置200に対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を取得可能にさせる手荷物タグ管理方法を実施することによって、照合情報を用いて予め特定された手荷物タグの情報と対応付けられた取引番号を用いて、手荷物タグを容易に出力可能とさせることに寄与することができる。
【0223】
なお、管理者が、情報処理サーバ10を用いて、出力要求を送信した端末装置200に対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を取得可能にさせるということは、管理者の実施行為によって、または、管理者の意思に基づいて情報処理サーバ10に実装されたプログラムによって、通信ネットワークに当該端末装置200が接続されていることを条件に、当該端末装置200が、情報処理サーバ10から送信された手荷物タグの情報を取得できるようにすることを意味してもよい。
【0224】
すなわち、情報処理サーバ10が所在する国にかかわらず、当該端末装置200が第1国に所在する場合、管理者による手荷物タグ管理方法の実施は、当該第1国における実施行為とみなされてもよい。
【0225】
なお、上記説明においては、情報処理サーバ10が照合情報を受信した場合において、第1ユーザーが、取引番号を付した手荷物をホテルなどの集荷場所に預けるタイミングは任意であるものとして説明したが、係る場合において、第1ユーザーが集荷場所に手荷物を預けるタイミングが所定時刻よりも遅いとき、手荷物に対して手荷物タグが付されているにもかかわらず、手荷物を第1ユーザーの搭乗便に搭載することが困難になるおそれがある。また、第1ユーザーが集荷場所に手荷物を必要以上に早く預けた場合においては、例えば、ホテルなどにおける保管場所を当該手荷物が長時間にわたって専有してしまうおそれがある。
【0226】
そこで、情報処理サーバ10を用いて、配送要求に係る手荷物を集荷場所に預け入れる期限情報を、配送要求に含まれる内容に基づいて判定させてもよい。具体的には、配送日時までに配送先に手荷物を届けるための期限情報を第1ユーザーに通知してもよい。
【0227】
すなわち、手荷物の配送要求を示す情報が、少なくとも手荷物の集荷場所の情報と、配送先を特定可能である配送先特定情報、及び、配送日時を特定可能である配送日時特定情報を含む特定情報とを含み、集荷場所の情報及び特定情報が、第1取引番号に対応付けられて記憶装置103に記憶される場合において、情報処理サーバ10が照合情報を受信したとき、記憶装置103に記憶された所定のプログラムを用いて集荷場所の情報及び特定情報に基づき情報処理サーバ10によって設定される、手荷物を集荷場所に預け入れる期限を示す期限情報を、第1ユーザーに通知可能にさせてもよい。
【0228】
図9は、配送要求の内容に基づいて期限情報を設定するための動作の流れの一例を示す図である。以下、図9を参照して、手荷物を集荷場所に預け入れる期限情報の設定に関して、情報処理システム1に含まれる各要素間における情報の送受信ならびに各要素において行われる情報処理について説明する。
【0229】
図9において、情報処理サーバ10は、配送要求を受信したか否かを判定してもよい(ステップS701)。なお、ステップS701に関する情報処理は、図7を参照したフロー図の説明と重複するため、詳細な説明を省略する。
【0230】
図9において、情報処理サーバ10は、手荷物タグの特定要求として第1端末装置200aから照合情報を受信したとき(ステップS701:YES)、第1取引番号に対応付けられて記憶装置103において記憶された集荷場所の情報、ならびに、配送先および配送日時を特定可能である特定情報を参照し、記憶装置103に記憶された所定のプログラムを用いて、集荷場所の情報と、特定情報とに基づいて、集荷場所に対して、手荷物を預け入れる期限を示す期限情報を設定してもよい(ステップS901)。
【0231】
特定情報とは、例えば、配送先特定情報と、配送日時特定情報とが、互いに別個の情報である場合において、配送先特定情報および配送日時特定情報を包括的に呼称するためのものであってもよい。係る場合、配送先特定情報は、上述のとおり、例えば、空港および航空会社のカウンターの具体的な所在情報であってもよく、配送日時特定情報は、例えば、具体的な日時情報であってもよい。
【0232】
また、特定情報とは、例えば、配送先特定情報の要素と、配送日時特定情報の要素とを含む、一の情報であってもよい。係る場合、特定情報は、例えば、第1ユーザーが搭乗する搭乗便の情報であってもよい。情報処理サーバ10は、第1ユーザーが操作する第1端末装置200aから、配送要求の内容として搭乗便の情報を受信したとき、第1取引番号に対応付けて搭乗便の情報を記憶装置103に記憶させてもよい。
【0233】
情報処理サーバ10は、照合情報を受信した場合、記憶装置103に記憶される任意の搭乗便の名称と航空会社の情報およびフライト時刻の情報とを対応付けた所定のテーブル情報を用いて、第1ユーザーの搭乗便の情報に含まれる第1航空会社の情報から配送先特定情報として、例えば空港および航空会社のカウンターの具体的な所在情報を設定し、第1ユーザーの搭乗便の情報に含まれるフライト時刻の情報から配送日時特定情報として、例えば具体的な日時情報を設定してもよい。
【0234】
すなわち、特定情報が搭乗便の情報である場合において、情報処理サーバ10は、記憶装置103において記憶される所定のテーブル情報を用いて、搭乗便の情報に含まれる第1航空会社の情報に基づいて配送先を特定し、搭乗便の情報に含まれるフライト時刻の情報に基づいて配送日時を特定し、期限情報は、集荷場所の情報、配送先の情報、及び、配送日時の情報に基づいて設定されてもよい。
【0235】
上述した期限情報を設定するための所定プログラムは、例えば、集荷場所の情報、配送先特定情報、及び、配送日時特定情報と、記憶装置103に記憶された距離及び時間に関する所定のデータベースとを用いて期限情報を設定するプログラムであってもよい。
【0236】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、当該リレーショナルデータベースを用いて、集荷場所の情報及び配送先の情報に基づいて配送に要する配送推定時間を算出し、算出された配送推定時間の情報と配送日時の情報とに基づいて期限情報を設定してもよい。
【0237】
設定される期限情報は、算出された具体的な時刻情報であってもよく、または、予め定められた複数の時間帯候補のうちから特定された時間帯情報であってもよい。時間帯情報は、例えば、朝、昼、夕などであってもよく、または、午前および午後であってもよい。期限情報の内容は一例であって、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0238】
また、期限情報を設定するための所定プログラムは、例えば、一の集荷場所、一の配送先、及び、一の配送日時の情報を少なくとも含むパラメータ情報、並びに、一の手荷物の預け入れ日時情報を含む複数の教師データと、複数の教師データのそれぞれに対応し、且つ、一の配送日時と手荷物の配送完了時との時間の程度を示す複数のラベル情報とを用いた機械学習によって生成された期限情報設定モデルを用いて、集荷場所の情報及び特定情報に基づいて期限情報を設定するプログラムであってもよい。
【0239】
期限情報設定モデルは、例えば、集荷場所の情報と、配送先の情報と、配送日時の情報と、手荷物の預け入れ日時情報と、配送日時と手荷物の配送完了時の時間の程度を示すラベル情報と、に基づいた機械学習によって生成されたモデルであってもよい。
【0240】
すなわち、期限情報設定モデルは、上述した集荷場所の情報と同一又は異なる集荷場所の情報、および、上述した配送先の情報と同一又は異なる配送先の情報を含む複数のパラメータ情報と、当該複数のパラメータ情報のそれぞれと対応し、且つ、手荷物の預け入れ日時情報とを教師データとし、配送日時と手荷物の配送完了時の実測時間の差の程度を示す評価情報をラベルとして、ディープラーニング等の機械学習によって学習させることで生成された学習モデルであってもよい。学習モデルの生成に用いられる各情報は、記憶装置103に記憶されていてもよい。
【0241】
例えば、パラメータ情報および手荷物預け入れ日時情報のそれぞれがベクトル値として表現され、相互に積算された結果が教師データとして用いられてもよい。また、配送日時と手荷物の配送完了時の時間の差が所定値以上であるとき、ラベル情報として1が付与され、一方で、当該時間の差が所定値以上ではないとき、ラベル情報として0が付与されることで、期限情報設定モデルが学習されてもよい。ディープラーニング等の機械学習の概要および具体的な学習手法は公知であるため、詳細な説明を省略する。
【0242】
そして、情報処理サーバ10は、制御部102を用いて、例えば、任意のパラメータ情報を受信したとき、当該パラメータ情報と、手荷物預け入れ日時の複数の候補情報のそれぞれとの組み合わせを期限情報設定モデルに入力することによって、複数の候補情報のそれぞれに対して、例えば0以上1以下の評価結果が出力されてもよい。係る場合、情報処理サーバ10は、出力された評価結果の情報に基づいて、評価結果の数字に基づく所定基準を用いて、一の期限情報を設定してもよい。
【0243】
なお、機械学習によって生成された学習モデルを用いた推論または分類処理の具体的な内容は公知であるため、詳細な説明は省略する。また、期限情報設定モデルは、新規のパラメータ情報と、新規の手荷物預け入れ日時情報と、新規の評価情報とを用いて更新されてもよい。
【0244】
なお、パラメータ情報は、さらに、曜日の情報を含んでもよい。すなわち、パラメータ情報は、さらに、一の曜日の情報を含み、所定のプログラムは、期限情報設定モデルを用いて、集荷場所の情報、特定情報、及び、配送日時の曜日情報に基づいて期限情報を設定するプログラムであってもよい。これにより、曜日ごとの交通事情などを考慮した期限情報設定モデルを構築でき、ユーザーに対して、曜日ごとに適切な期限情報を設定できる。
【0245】
このように、期限情報設定モデルを用いて特定された期限情報は、ユーザー数が増えるほど、期限情報の設定精度を向上させることができる。
【0246】
図9に戻り、情報処理サーバ10は、上記所定のプログラムを用いて設定された期限情報を第1ユーザーに通知可能にさせてもよい(ステップS902)。具体的には、例えば、設定された期限情報を第1ユーザーのアドレス情報を用いて第1ユーザーに通知可能にしてもよく、本サービスに係るWebサイトまたはアプリケーションソフトウェア上の所定ページに当該期限情報を表示させることで第1ユーザーに通知可能にしてもよい。また、上記の予約番号の通知と同様に、電話、郵送、その他の通信手段などによって、第1ユーザーに取引番号を通知してもよい。
【0247】
以上のように、所定のプログラムを用いて集荷場所の情報及び特定情報に基づき情報処理サーバ10によって設定される、手荷物を集荷場所に預け入れる期限を示す期限情報を、第1ユーザーに通知可能とすることによって、荷物を集荷場所に預け入れる適切な時間を示唆することができ、または、配送日時までに配送先に手荷物を届けるサービスを実現させることができる。
【0248】
なお、例えば、集荷場所において集荷された手荷物に付される取引番号を用いて、当該手荷物を航空機に搭載して輸送するための輸送料金を判定可能であってもよい。
【0249】
例えば、第1取引番号を含む所定用紙が付された手荷物が集荷場所に預けられ、ホテルの担当者が第1取引番号を参照し、任意の端末装置200を操作することによって、第1取引番号を用いた料金判定要求が情報処理サーバ10に対して実行されてもよい。
【0250】
料金判定要求とは、手荷物の輸送料金の判定を求める処理であり、例えば、ホテルの担当者が、ホテルに設けられた所定の一又は複数の計測器を用いて当該手荷物のサイズ、重量を測定した場合において、測定結果および手荷物の個数の情報などに対応する手荷物の輸送料金の判定を、情報処理サーバ10に対して要求するものであってもよい。手荷物の輸送料金とは、任意の手荷物を所定の航空会社の航空便に搭載して輸送するための料金であってもよい。例えば、手荷物の輸送料金とは、任意の手荷物を第1ユーザーの搭乗便に搭載して輸送するために、第1ユーザーが第1航空会社に対して支払う料金であってもよい。
【0251】
具体的には、例えば、本サービスにかかるWebサイト等における料金判定要求に係る所定ページが任意の端末装置200の表示媒体201に表示された場合に、当該ページにおいて、第1取引番号が設定可能であってもよい。情報処理サーバ10は、当該ページにおいて設定された第1取引番号を受信したとき、記憶装置103において第1取引番号に対応付けられて記憶された手荷物タグの情報に対応する第1航空会社を特定させてもよい。第1航空会社の情報は、手荷物タグの情報に含まれていてもよく、または、第1取引番号と、手荷物タグの情報と、対応付けられて、記憶装置103に記憶されていてもよい。
【0252】
情報処理サーバ10は、特定された第1航空会社に応じた輸送料金を決定させるための手荷物に関する情報として、手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報の設定を、当該任意の端末装置200に対して要求してもよい。
【0253】
例えば、情報処理サーバ10における情報処理に応じて、当該任意の端末装置200に備わる表示媒体201に、手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報を設定可能にさせる手荷物情報設定ページが表示されてもよい。係る場合において、手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち、輸送料金を決定させる情報の種類または組み合わせ、および、各情報の計測方法は、第1航空会社によって任意に設定される情報であってもよい。
【0254】
手荷物情報設定ページにおいて、第1航空会社によって任意に設定される仕様に基づき、手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報が設定されたとき、情報処理サーバ10は、設定された情報を受信してもよい。そして、情報処理サーバ10は、受信した手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報に応じた第1航空会社における第1輸送料金を、所定の料金データベースに基づいて判定してもよい。
【0255】
所定の料金データベースとは、例えば、任意の手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報を含む輸送料金決定情報と、所定の航空会社を特定可能である航空会社特定情報とに応じて、任意の手荷物を当該所定の航空会社の航空便に搭載して輸送するための輸送料金を特定させるデータベースであってもよい。航空会社特定情報とは、例えば、航空会社の名称もしくは略称であってもよく、または、航空会社に固有の識別情報であってもよい。
【0256】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、第1取引番号に基づいて特定された第1航空会社の情報を用いて、上記の料金データベースのうち第1航空会社の料金情報を参照し、且つ、参照結果と、受信された手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報とによって、第1ユーザーの手荷物にかかる第1輸送料金が判定されてもよい。
【0257】
料金データベースにおいて、第1航空会社における輸送料金は、手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報が所定条件を満たすか否かによって特定されてもよい。例えば、手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報が、第1航空会社によって任意に設定された所定条件を満たすとき、第1輸送料金は無料であってもよい。一方、当該少なくとも一の情報が、所定条件を満たさないとき、手荷物にかかる追加料金として、第1輸送料金は特定の金額であってもよい。
【0258】
なお、料金データベースは、一又は複数のデータベースによって構成されてもよい。また、料金データベースは、情報処理システム1に含まれていればよく、例えば、記憶装置103に記憶されていてもよい。
【0259】
なお、上記説明においては、料金判定要求に係る所定ページにおいて第1取引番号が設定され、第1取引番号に基づいて第1航空会社が特定された場合に、手荷物のサイズ情報などが設定可能となる場合について説明したが、その限りではない。例えば、料金判定要求に係る所定ページにおいて、第1取引番号と、第1航空会社において任意に設定された手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報とが設定可能であってもよい。係る場合、例えば、ホテルの担当者は、第1ユーザーから搭乗予定である第1航空会社の名称を共有され、且つ、第1航空会社における輸送料金算定のための手荷物のサイズなどの測定方法を把握していてもよい。
【0260】
以上のとおり、任意の手荷物のサイズ、重量、及び、個数のうち少なくとも一の情報を含む輸送料金決定情報と、所定の航空会社を特定可能である航空会社特定情報とに応じて、任意の手荷物を所定の航空会社の航空便に搭載して輸送するための輸送料金を特定させる一又は複数の料金データベースが情報処理システム1に含まれる場合において、情報処理サーバ10が、第1取引番号と、第1ユーザーの手荷物のサイズ、重量、及び、個数のうち少なくとも一の情報とを含む料金判定要求を受信したとき、情報処理サーバ10を用いて、受信された手荷物のサイズ、重量、及び、個数のうち少なくとも一の情報に応じた、第1取引番号に対応付けて記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報に対応する第1航空会社における第1輸送料金を、一又は複数の料金データベースに基づいて判定してもよい。
【0261】
このように、第1取引番号を用いることで容易に航空会社が特定可能となるため、航空会社ごとに異なる輸送料金のうちから第1航空会社の料金情報を容易に判定可能である。また、例えば、輸送料金が無料ではない場合には、ホテルの担当者が、第1ユーザーに対して、料金不足であるか否かの確認を促すことができる。
【0262】
なお、上記説明においては、料金データベースにおいて、輸送料金を特定するための情報は、手荷物のサイズ、重量、および、個数のうち少なくとも一の情報である場合について説明したが、その限りではない。例えば、さらに、国内線か国際線か等の搭乗便の航路の情報、および、搭乗便における搭乗クラスの情報のうち少なくとも一方を含む搭乗便の情報に基づいて、輸送料金が特定されてもよい。
【0263】
すなわち、輸送料金決定情報が、さらに、搭乗便の情報を含む場合において、情報処理サーバ10が料金判定要求を受信したとき、情報処理サーバ10を用いて、受信された手荷物のサイズ、重量、及び、個数のうち少なくとも一の情報と、記憶装置103において第1取引番号に対応付けて記憶された手荷物タグの情報に対応する搭乗便の情報とに応じた、第1輸送料金を判定してもよい。
【0264】
また、上記説明においては、例えば、ホテルの担当者が実際に測定した手荷物に関する情報に応じた輸送料金が提供される場合について説明したが、さらに、第1ユーザーが配送要求において設定した情報に基づく輸送料金との対比が実行されてもよい。
【0265】
すなわち、手荷物の配送要求を示す情報が、第1ユーザーの設定に基づく輸送料金であるユーザー設定料金の情報を含み、且つ、ユーザー設定料金の情報が記憶装置103に記憶される場合において、情報処理サーバ10が料金判定要求を受信したとき、情報処理サーバ10を用いて、第1輸送料金に対するユーザー設定料金の過不足情報を判定させ、過不足情報を第1取引番号に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。
【0266】
具体的には、例えば、上述した配送設定ページにおいて、入力部202を用いて、ユーザーの自己申告に基づく輸送料金の情報が設定可能であってもよい。例えば、配送設定ページにおいて、搭乗の予約先である航空会社を設定可能である場合において、入力部202を用いて第1航空会社が設定されたとき、第1航空会社において任意に設定された手荷物の輸送料金に関する情報が表示されてもよい。
【0267】
手荷物の輸送料金に関する情報とは、手荷物の輸送料金が発生するか否かの判断の用に供する情報であってもよい。例えば、手荷物の輸送料金に関する情報は、輸送料金が無料である場合における手荷物のサイズ、重量、および個数などの制限情報であってもよい。なお、手荷物のサイズの測定方法の情報などが付記されていてもよい。
【0268】
係る場合において、配送設定ページにおいて、手荷物の輸送料金に関する情報に基づいて、第1ユーザーが手荷物の輸送料金が無料対象の範囲内であると判断したとき、輸送料金が発生しない旨を示す情報が設定されてもよい。輸送料金が発生しない旨を示す情報は、例えば、輸送料金が発生するか否かについて二者択一で選択可能に表示された所定のチェックボックス、プルダウンメニューなどであってもよい。
【0269】
なお、上述した、配送設定ページにおいて第1ユーザーの自己申告に基づく輸送料金の情報を設定する方法は一例であり、その限りではない。例えば、配送設定ページにおいて、手荷物の具体的な寸法情報、重量情報、または、個数情報が設定可能であってもよく、第1ユーザーによって設定された情報に基づいて、所定プログラムの実行によって、手荷物の輸送料金が無料対象の範囲内であるか否かの判定が行われてもよい。
【0270】
そして、情報処理サーバ10は、配送要求の内容として、第1ユーザーの設定に基づく輸送料金であるユーザー設定料金の情報を受信してもよい。また、情報処理サーバ10は、ユーザー設定料金の情報を記憶装置103に記憶させてもよい。
【0271】
係る場合において、情報処理サーバ10は、上述した第1取引番号に対応付けられた料金判定要求を受信したとき、配送要求におけるユーザーの設定に基づくユーザー設定料金を、第1取引番号に基づいて特定し、第1輸送料金に対するユーザー設定料金の過不足を判定し、例えば、不足分の情報を第1取引番号に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。
【0272】
具体的には、情報処理サーバ10は、第1輸送料金が追加料金として特定の金額情報である場合において、ユーザーの過誤によってユーザー設定料金が無料であるものとして記憶装置103に記憶されているとき、情報処理サーバ10は、第1ユーザーの第1取引番号に対応付けて、追加料金が発生する旨を記憶装置103に記憶させてもよい。
【0273】
なお、第1取引番号に対応付けられて記憶された過不足情報は、例えば、不足分の金額の情報を、ホテル担当者などが操作する端末に対して、取得可能にさせてもよい。または、例えば、不足分の金額の情報を用いて、予め第1ユーザーによって登録された支払手段を用いて、第1ユーザーに支払請求をしてもよい。また、予め第1ユーザーから、手荷物のサイズ、重量、または個数によって追加料金が発生する場合がある旨の同意を取得してもよい。例えば、配送設定ページにて、手荷物のサイズ、重量、または個数が搭乗便の情報によって定まる無料対象の範囲内を超えた場合に追加料金が発生する場合があることに第1ユーザーが同意しないと配送要求が行えないチェックボックスを設けてもよい。このとき、情報処理サーバ10は、第1ユーザーの第1取引番号に対応付けて、同意取得の有無を記憶装置103に記憶させてもよい。
【0274】
なお、上記説明においては、手荷物タグを付す手荷物を搭載させる対象は航空機であるとして説明したが、例えば、列車などの車両、船舶、その他の、人が搭乗可能である移動体であってもよい。
【0275】
なお、本実施形態の説明において、各機能および各情報処理に関する公知技術の説明は省略している。
【0276】
(コンピュータのハードウェア構成の一例)
実施形態および各変形例における各部の機能は、プログラムにより実現されてもよい。
【0277】
すなわち、本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、一又は複数の端末装置200と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システム300aから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、配送要求に対して付与される第1取引番号と、照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させ、第1取引番号を用いた手荷物タグの出力要求を受信したとき、出力要求を送信した端末装置200に対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を送信する制御処理と、をコンピュータに実行させるようにしてもよい。
【0278】
係る場合におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を図10に示す。
【0279】
図10に示すように、コンピュータ9000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)9001、RAM(Random Access Memory)9002、ROM(Read Only Memory)9003、記憶装置9004、入出力インターフェース(I/F)9005、読取インターフェース(I/F)9006、通信インターフェース(I/F)9007を有する。上述した各部はバス9008を介して、直接的に、または、間接的に接続される。
【0280】
記憶装置9004は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。コンピュータ9000は、入出力インターフェース9005を介して、入出力(I/O)装置9009と接続される。入出力装置9009は、磁気ディスク装置等の入力機能および出力機能を有する装置の他、入力機能が主機能である入力装置、出力機能が主機能である出力装置を含む。入力装置は、例えば、入力キー、マウス、タッチパネル、スキャナである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタである。
【0281】
読取インターフェース9006は、記録媒体9010に記録されたプログラムまたはデータを読み取る。記録媒体9010は、例えば、半導体メモリ、光学記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体等である。
【0282】
通信インターフェース9007は、ネットワーク9011を介して、他の機器からデータを受信し、他の機器へデータを送信する。ネットワーク9011は、有線ネットワークであってもよく、無線ネットワークであってもよい。他の機器は、クライアント装置であってもよく、サーバ装置であってもよい。
【0283】
例えば、ROM9003に記憶されたプログラム、記憶装置9004に記憶されたプログラム、記録媒体9010に記録されたプログラム、または、通信インターフェースが他の機器から受信したプログラムは、RAM9002にロードされる。上記の実施形態および各変形例において、例えば、CPU9001がRAM9002にロードされたプログラムを実行することにより、上記の実施形態等における各部の機能が実現される。
【0284】
なお、コンピュータ9000における各部の機能は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよい。
【0285】
なお、情報処理システム1におけるコンピュータに実行させる情報処理プログラムまたは説明された機能は、非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体(A non-transitory, tangible computer-readable storage medium)に記録されてもよい。非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等によってアクセスされることが可能な任意の記録媒体である。任意の記録媒体は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置、光ディスク等であって、例示したものに限定されない。
【0286】
なお、以上の説明において、A、BおよびCのうち少なくとも1つ(at least one of)が含まれるとは、A、B、Cのうち1つまたは2つ以上(one or two or more of)の組み合わせでもよいという意味であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0287】
本発明に係る手荷物タグ管理方法、情報処理装置、情報処理プログラム、および記録媒体は、手荷物タグの情報を管理する情報処理に関する技術全般に有効である。
【符号の説明】
【0288】
1 情報処理システム
10 情報処理サーバ
100 情報処理装置
101 通信部
102 制御部
103 記憶装置
200 端末装置
201 表示媒体
202 入力部
203 通信部
204 メモリ
205 制御部
300 航空会社システム
9000 コンピュータ
9001 CPU
9002 RAM
9003 ROM
9004 記憶装置
9005 入出力インターフェース
9006 読取インターフェース
9007 通信インターフェース
9008 バス
9009 入出力装置
9010 記録媒体
9011 ネットワーク
【要約】
【課題】照合情報を用いて予め特定された手荷物タグの情報と対応付けられた取引番号を用いて、手荷物タグを容易に出力可能とさせることに寄与する。
【解決手段】手荷物タグ管理方法は、情報処理サーバ10が、第1ユーザーからの手荷物の配送要求を受信し、第1航空会社システム300aから付与された航空会社における搭乗便を特定可能である搭乗情報を少なくとも含む照合情報を受信したとき、配送要求に対して付与される第1取引番号と、照合情報を用いて特定された手荷物タグの情報とを対応付けて記憶装置103に記憶させ、第1取引番号を用いた手荷物タグの出力要求を受信したとき、出力要求を送信した端末装置200に対して、記憶装置103に記憶された手荷物タグの情報を送信する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10