IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 荻野 正規の特許一覧

特許7390781スケジュール情報共有方法およびシステム
<>
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図1
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図2
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図3
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図4
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図5
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図6
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図7
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図8
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図9
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図10
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図11
  • 特許-スケジュール情報共有方法およびシステム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】スケジュール情報共有方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1093 20230101AFI20231127BHJP
【FI】
G06Q10/1093
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018115674
(22)【出願日】2018-06-19
(65)【公開番号】P2019219831
(43)【公開日】2019-12-26
【審査請求日】2021-01-12
【審判番号】
【審判請求日】2021-10-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518217512
【氏名又は名称】荻野 正規
(74)【代理人】
【識別番号】100167977
【弁理士】
【氏名又は名称】大友 昭男
(72)【発明者】
【氏名】荻野 正規
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】相崎 裕恒
【審判官】緑川 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-41537(JP,A)
【文献】特表2018-501589(JP,A)
【文献】特開2015-111441(JP,A)
【文献】特開2014-186603(JP,A)
【文献】特開2011-103101(JP,A)
【文献】特開2005-17967(JP,A)
【文献】特開2003-345952(JP,A)
【文献】国際公開第2014/069384(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0113480(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2003-0062165(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを介してライブやイベント等の関係者であって集客や販売を目的としてスケジュール情報の配信を申請する複数の申請者、および前記申請者から配信されたスケジュール情報を利用する複数の利用者が、それぞれ入会登録するステップ、および
スケジュール管理を行なうスケジューラーが実行するステップを含み、
前記スケジューラーが実行するステップは、
前記申請者により、前記スケジュール情報を一括登録して前記利用者すべてに公開するステップ、
前記利用者により、前記公開されたスケジュール情報のうち配信を所望する対象のみを登録するステップ、および
前記利用者の登録された所望配信対象のスケジュール情報を、すべての利用者端末のカレンダーに同期してプリセットするステップ、
を含み、
前記申請者により一括登録されたスケジュール情報を前記所望配信対象として登録したすべての利用者が共有して取得できるスケジュール情報共有方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記スケジュール情報をプリセットするステップは、前記利用者のアカウントである利用者IDと前記スケジューラーとを関連付けることによって、前記利用者IDの所望配信対象のスケジュール情報を前記カレンダーに同期してプリセットすることを含む、スケジュール情報共有方法。
【請求項3】
インターネットを介してライブやイベント等の関係者であって集客や販売を目的としてスケジュール情報の配信を申請する複数の申請者、および前記申請者から配信されたスケジュール情報を利用する複数の利用者が、それぞれ入会登録する会員登録手段、および
スケジュール管理を行なうスケジューラーが実行する手段を含み、
前記スケジューラーが実行する手段は、
前記申請者により、前記スケジュール情報が一括登録されて前記利用者すべてに公開されるスケジュール情報公開手段、
前記利用者により、前記公開されたスケジュール情報のうち配信を所望する対象のみが登録される所望配信対象登録手段、および
前記利用者の登録された所望配信対象のスケジュール情報が、すべての利用者端末のカレンダーと同期されてプリセットされるスケジュール情報プリセット手段、
を含み、
前記申請者により一括登録されたスケジュール情報を前記所望配信対象として登録したすべての利用者が共有して取得できるスケジュール情報共有システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを介して配信したスケジュール情報を共有するスケジュール情報共有方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、公開されたライブやイベント等の前売り情報のようなスケジュール情報については、利用者(需要者)が個人ごとに、インターネットの登録サイトやチケット販売店等を介して、または知り合いを通じて、供給される情報を共有し取得していた。
【0003】
その一方、個人単位ではなく、Google(登録商標)カレンダーやCOOKPAD(登録商標)などのように、インターネット上で情報の共有を目的とする仕組みも知られている。前者のカレンダーでは利用者間で自己のスケジュールを公開する。
【0004】
ところで、広告プラットフォームとして、イベントに関する情報を広く利用者に対して発信し、複数人が情報を共有して、集客増を図るイベント情報共有システムが知られている(例えば、特許文献1)。このシステムは、申請者のオンラインカレンダーに画像付予定情報を貼り付けることでイベントの予定を表し、利用者がその画像付予定情報の共有要求を送信してくると当該利用者のオンラインカレンダーに追加して、申請者と利用者で情報を共有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2014-179056号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来のシステムは、申請者のカレンダーのスケジュール情報を見て利用者が個々に取得するものであって、申請者のカレンダーを介して配信することから多数の利用者が円滑に利用するものとは言えず、スケジュール情報の共有および取得が依然として容易でなかった。その結果、申請者にとっても、必ずしも有効なスケジュール情報の拡散と周知につながらず、集客増を十分に図るものとは言えなかった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決して、多数利用者によるスケジュール情報の共有および確実な取得を容易に実現することができ、また多数申請者もスケジュール情報の有効な拡散と周知を実現することができる、スケジュール情報共有方法およびシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るスケジュール情報共有方法およびシステムは、インターネットを介してスケジュール情報を配信し共有するシステムの会員であって、スケジュール情報の配信を申請する複数の申請者、および配信のスケジュール情報を利用する複数の利用者が、それぞれ入会登録する。そして、スケジュール管理を行なうスケジューラーが以下に実行するものであって、前記申請者が前記スケジュール情報を前記利用者に公開して配信すること、前記利用者が前記公開されたスケジュール情報の配信を所望する対象を登録すること、および前記利用者の登録された所望配信対象に基づき、これに関連する前記スケジュール情報を、すべての利用者端末のカレンダーと同期してプリセットすること、を含む。
【0009】
ここで、スケジュール情報をプリセットするとは、カレンダーに例えばイベントのようなスケジュール情報の特定日を、祝日のような公的特定日を予め記録するのに準じて、予め記録するように区別して取り扱うことを意味する。また、所望配信対象の登録とは、利用者が申請者からのスケジュール情報の配信を所望する対象に対しフラグをたてることを意味し、当該対象を「お気に入り対象」として登録するものが例示される。
【0010】
この構成によれば、申請者が公開するスケジュール情報と、利用者が登録する所望配信対象とを関連付けて、スケジュール情報をすべての利用者端末のカレンダーと同期してプリセットするので、利用者は所望配信対象を登録するだけで、スケジュール情報の配信を要求しなくとも、申請者からすべての利用者にスケジュール情報を自動的に配信してカレンダーに確実に記録することから、多数利用者によるスケジュール情報の共有および確実な取得を容易に実現することができる。また、広告プラットフォームとして申請者もスケジュール情報の有効な拡散と周知を容易に実現することができる。
【0011】
本発明では、前記スケジュール情報をプリセットするステップは、前記利用者のアカウントである利用者IDと前記スケジューラーとを関連付けることによって、前記利用者IDの所望配信対象に関連するスケジュール情報を前記カレンダーに同期してプリセットすることを含むようにしてもよい。この場合、簡単な操作でスケジュール情報の共有および確実な取得をより容易に実現することができる。
【0012】
また、前記スケジュール情報をプリセットするステップは、当該スケジュール情報の種類に応じて、前記利用者の同期するスケジュール情報を制限することを含むようにしてもよい。この場合、スケジュール情報の配信対象を利用者が任意に選択することができる。
【0013】
好ましくは、前記スケジュール情報をプリセットするステップは、さらに、前記利用者端末のカレンダーを既存カレンダーと同期させることを含む。したがって、利用者のスケジュール(予定)を集約して閲覧可能となってその利便性がより向上し、また申請者のスケジュール情報の有効な拡散と周知がより容易となる。既存カレンダーとは、例えばGoogle(登録商標)カレンダーのような既存検索エンジンのスケジューラーを意味する。
【0014】
また、好ましくは、前記スケジュール情報を公開して配信するステップは、スケジュールの承認処理を実施して公開することを含む。この場合、個人、法人など申請者に応じてスケジュール情報にその正当性を付与することもできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、利用者が所望配信対象を登録するだけで、スケジュール情報の配信を要求しなくとも、申請者からすべての利用者に自動的に配信されることから、多数利用者によるスケジュール情報の共有および確実な取得を容易に実現することができる。また申請者もスケジュール情報の有効な拡散と周知を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るスケジュール情報共有システムを示す概略構成図である。
図2】スケジュール情報共有システム1の動作を示すフローチャートである。
図3】スケジュール情報共有システム1の動作を示すフローチャートである。
図4】申請者入会画面の一例を示す図である。
図5】利用者入会画面の一例を示す図である。
図6】スケジュール承認検索画面の一例を示す図である。
図7】お気に入り検索画面の一例を示す図である。
図8】お気に入り検索結果画面の一例を示す図である。
図9】お気に入り詳細画面の一例を示す図である。
図10】お気に入り一覧画面の一例を示す図である。
図11】お気に入り設定画面の一例を示す図である。
図12】カレンダー画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスケジュール情報共有システム1を示す概略構成図である。本システム1は、PC(パーソナルコンピュータ)やスマートホン、タブレットのような申請者端末2および利用者端末3と、各端末2、3とインターネットNを介して接続されたサーバ5とを備えている。申請者および利用者は、インターネットN上で例えばライブやイベントの前売り情報等のスケジュール情報を配信し、共有するシステムの会員である。申請者は例えばライブやイベント等の関係者であり、集客や販売を目的としてスケジュール情報を配信する者である。図1では申請者端末2を1台、利用者端末3を2台のみ図示しているが、それぞれ多数台が設けられる。
【0018】
サーバ5は、図示しないコンピュータのCPU、通信インターフェースおよびI/Oコントローラ等をもち、システムを制御する制御部7と、データベース(記憶装置)8とを備えている。制御部7は会員登録手段12を有しており、この会員登録手段12により、申請者はアカウント登録してそれぞれ申請者IDをもち、スケジュール情報の配信を申請し、利用者に配信するために入会登録するとともに、利用者はアカウント登録して利用者IDをもち、配信のスケジュール情報を利用するために入会登録する、ものである。
【0019】
また、制御部7は、スケジュール情報の管理を行なうスケジューラー10を有している。このスケジューラー10はカレンダー・スケジュール管理を行なうアプリケーションソフトであり、コンピュータのOS(オペレーティングシステム)にインストールすることにより使用可能となる。このスケジューラー10はスケジュール情報公開手段13、所望配信対象登録手段14、およびスケジュール情報プリセット手段15を備えている。
【0020】
スケジュール情報公開手段13により、申請者がスケジュール情報をアカウント登録したスケジュールIDを付して利用者に公開して配信する。所望配信対象登録手段14により、利用者が公開されたスケジュール情報の配信を所望する対象、例えば「お気に入り対象」を登録する。以下、「お気に入り対象」を単に「お気に入り」ともいう。この「お気に入り対象」は情報の取得対象が利用者の心にかなうものであることを意味する名称であり、ウエブサイトのURL(アドレス)における「お気に入り」とは異なる概念である。これら登録された申請者ID、利用者ID、スケジュールIDおよび「お気に入り」は、サーバ5のデータベース8に記憶される。その他、システムに係る顧客情報やスケジュール関連情報等も記憶される。
【0021】
そして、スケジュール情報プリセット手段15により、利用者IDを介してその登録された所望配信対象(お気に入り対象)に基づき、これに関連するスケジュール情報を、すべての利用者端末のカレンダーと同期してプリセットする。
【0022】
つぎに、図2図3に、スケジュール情報共有システム1の動作を示すフローチャートを示す。
【0023】
図2で、申請者は図1の会員登録手段12により、申請者ID、パスワード、メールアドレスおよびスケジュールIDを入力して、スケジュール情報を配信するために入会登録する(ステップS1)。
【0024】
図4は、申請者入会画面の一例を示す。申請者ID、パスワード、メールアドレスおよびスケジュールIDの入力欄のほかに、申請者入会情報を登録するボタン、クリアするボタンなどが設けられている。スケジュールIDは、申請者IDにてスケジュール情報を管理するアカウントである。入会登録するとサーバでは入会受付が完了し、申請者へ入会完了メールが配信される。入会処理完了後、申請者IDおよびパスワードを入力してログインが可能となる。なお、退会する場合には、図示しない申請者退会画面に退会理由などを入力して退会処理が完了すると、申請者へ退会完了メールが配信される。メールは会員との連絡や通知等に使用され、スケジュール情報自体の配信やスケジュール管理には使用されない。
【0025】
入会登録後、図示しない申請者メニュー画面では、後述するスケジュール検索、登録画面、スケジュール一括登録画面、一括承認画面のほかに、前記申請者退会画面や後述する図6のスケジュール承認検索画面へリンクして遷移するメニューが設けられている。
【0026】
図3で、利用者は会員登録手段12により、利用者ID、パスワードおよびメールアドレスを入力して、配信のスケジュール情報を利用するために入会登録する(ステップS2)。入会登録すると、サーバでは入会受付が完了し、利用者へ入会完了メールが配信される。入会処理完了後、利用者IDおよびパスワードを入力してログインが可能となる。
【0027】
図5は、利用者入会画面の一例を示す。利用者ID、パスワードおよびメールアドレスの入力欄のほか、利用者入会情報を登録するボタン、クリアするボタンが設けられている。なお、退会する場合には、図示しない利用者退会画面に退会理由などを入力して退会処理が完了すると、利用者へ退会完了メールが配信される。入会登録後、図示しない利用者メニュー画面では、後述する図7のお気に入り検索画面、図10のお気に入り一覧画面、図12のカレンダー画面へリンクして遷移するメニューが設けられている。
【0028】
図1のスケジューラー10のスケジュール情報公開手段13により、申請者がスケジュールIDを付したスケジュール情報を利用者に公開して配信する。すなわち、図2のように、申請者は、公開するスケジュール情報の検索・登録(修正・削除)を行なう(ステップS3)。スケジュール情報は、図示しないテキスト形式の予定No、スケジュールID、処理フラグ、日時、場所およびタイトル等のイベントデータを含むCSVファイルで処理される。図4の申請者入会画面の欄外に○○○レコードに所属するアーティストのスケジュールを管理する場合を例示している。
【0029】
つぎに、図2で申請者はスケジュール情報の承認処理を行なう(ステップS4)。例えば法人のように申請者が承認処理を実施する場合、承認依頼メールを配信し、承認処理されると、スケジュール情報を公開する。また例えば個人のように承認処理を実施しない場合はこの段階でスケジュール情報を公開する。この承認処理の有無は図4の申請者入会画面にて入力される。これにより、法人などは公開するスケジュール情報にその正当性を付与することができる。図6はスケジュール承認を検索するスケジュール承認検索画面を示す。検索期間、検索時間、スケジュールIDおよびタイトルのほかに、承認するスケジュールを検索するボタン、検索条件をクリアするボタンなどが設けられている。
【0030】
また、図6のスケジュール承認検索画面のタイトルをクリックすることにより、スケジュールを個別に承認する図示しないスケジュール個別承認画面や、予定Noと処理フラグを参照しながらCSVファイルを編集してスケジュールを一括に承認する図示しない一括承認画面に一括承認へのボタンにより遷移することができる。
【0031】
図5でGoogle(登録商標)カレンダーを同期する場合には、チェックボックスにチェックを入れる。この例では、Google(登録商標)カレンダーと同期させているが、これに限定されず、他の既存スケジューラーでもよい。利用者IDと既存スケジューラーと関連付けることにより、利用者はカレンダーにスケジュール情報(予定)を集約して閲覧可能となって利用が促進され、申請者は利用の促進によってスケジュール情報の拡散と周知をより実現できる。
【0032】
図1のスケジューラー10の所望配信対象(お気に入り対象)登録手段14により、利用者IDとスケジューラー10を関連付けることによって、公開されたスケジュール情報の配信を所望する対象である「お気に入り」を登録する。図6の申請者が公開するスケジュール情報におけるスケジュールIDのイベントデータの内容と、利用者が登録する「お気に入り」とは対応しており、利用者は当該イベントデータを見て「お気に入り」を登録する(図9)。すなわち、図3のように、利用者は、利用者IDにてログインし、申請者が一括して登録したスケジュール情報における所望するスケジュールIDのイベントデータに基づき、「お気に入り」の検索・登録(修正・削除)を行なう(ステップS5)。
【0033】
このように、利用者IDとスケジューラー10とを関連付ける、つまり利用者のアカウントである利用者IDとスケジュール情報のアカウントであるスケジュールID(イベントデータ)とを関連付けることによって、利用者端末3にて申請者から利用者IDを介して「お気に入り」のスケジュール情報のすべてが配信されることになる。
【0034】
図3で、図1のスケジューラー10により、申請者が登録したスケジュール情報を同期(反映)し、利用者IDにスケジュール情報の予定を関連付けて(紐付けして)設定した対象のスケジュール情報のみを同期する(ステップS6)。これらの画面を図7~11に示す。図7はお気に入り検索画面、図8はお気に入り検索結果画面、図9はお気に入り詳細画面、図10はお気に入り一覧画面、図11はお気に入り設定画面を示す。図7~10には広告欄が設けられており、広告プラットフォームとしてシステム側で利用者の「お気に入り」や顧客情報等に基づいたイベント予告などの広告活動を行なうことで多数の利用者への有効な宣伝となり集客増を図ることができる。また、広告欄に申請者やスケジュールIDと同様のジャンルの利用者に関連しそうな広告を掲載させることにより、「お気に入り」登録を促し、システム運営者は広告収入を広く得ることもできる。
【0035】
図7のお気に入り検索画面には、「お気に入り」を検索する検索ボタン、図10のお気に入り一覧画面に遷移するリンク、および後述する図12のカレンダー画面に遷移するリンクのほかに、お気に入り関連情報が表示されている。お気に入り関連情報は、特定日のスケジュール(予定)だけでなく、利用者のお気に入りや顧客情報などからそれに関連する他のスケジュールである。図8のお気に入り検索結果画面では、「お気に入り」をクリックすることにより図9のお気に入り詳細画面へ遷移するリンク、図7のお気に入り検索画面へ戻るボタンが設けられている。
【0036】
図9のお気に入り詳細画面では、例えば「お気に入り」がアイドルAで、開始日、終了日、開始時間、終了時間、タイトル、およびカレンダーの登録、解除の欄のほかに、タイトルごとに「お気に入り」を登録、解除するボタン、該当スケジュールのみがカレンダーに登録、解除されるボタン、および図8のお気に入り検索結果画面へ戻るボタンが設けられている。
【0037】
図10のお気に入り一覧画面では、登録している「お気に入り」が一覧で表示されている。「お気に入り」ごとにカレンダー色やメール通知が表示される。「お気に入り」をクリックすると図9のお気に入り詳細画面に遷移するリンク、お気に入り設定をクリックすると図11のお気に入り設定画面に遷移するリンク、「お気に入り」を解除するリンク、図12のカレンダー画面に遷移するリンクのほかに、図示しない利用者メニュー画面に戻るボタンも設けられている。
【0038】
図11のお気に入り設定画面では、お気に入り名、カレンダー表示、カレンダー色、同期、メール通知、変更通知などが表示されている。カレンダー表示はお気に入り設定し、カレンダー表示なしも可能である。メール通知は予定日にメール通知の有無、変更通知は予定に変更があった際にメール通知の有無を、それぞれ選択できる。その他設定も入力する。お気に入り設定を登録する登録ボタン、お気に入り設定をクリアするクリアボタン、「お気に入り」のカレンダー色を選択する色選択ボタンも設けられている。
【0039】
そして、図1のスケジューラー10のスケジュール情報プリセット手段15により、利用者IDとスケジューラー10とを関連付けることによって、利用者IDから「お気に入り」に関連するスケジュールIDのスケジュール情報をカレンダーに同期してプリセットする。これにより、利用者は1つのカレンダーにスケジュール情報がプリセットされていることを確認することができる(ステップS7)。
【0040】
図12のカレンダー画面では、スケジュールAは「お気に入り」(スケジュールID単位)で登録されており、例えばアーティストCのすべてのスケジュール情報が同期されて公開される。スケジュールBは「お気に入り」に登録されずに、個別にスケジュール情報が同期される。例えばアーティストDの特定(単発)のスケジュールだけが同期される。このスケジュールBについては、他の利用者が公開されたスケジュール情報を「お気に入り」に登録すればスケジュールIDに関連付くスケジュール情報が配信される。カレンダーに公的な特定日である祝日や日曜日がプリセットされているように、対象のスケジュールA、Bもカレンダーにプリセットされる。これにより、申請者が配信したスケジュール情報を利用者は確実に取得することができる。
【0041】
図12のカレンダー画面では、例えば、イベント前売り開始のようなスケジュールAはa色、ライブ(名古屋)のようなスケジュールBはb色、祝日はc色、子供の誕生日のような自分用のスケジュールを表示するローカル予定はd色、飲み会のような特定の利用者間のスケジュールを表示するGoogle(登録商標)カレンダーはe色、日曜日は図示しないf色で色分け表示する。これにより、スケジュール別に色分けされているので一見してその全体を容易に把握することができる。なお、図11のお気に入り設定画面でカレンダー色なしを選択できる。また、図12の画面下欄には、選択している曜日のスケジュールが表示される。
【0042】
図12で各スケジュールをクリックすることにより、スケジュールID、期間、時間およびタイトル等を表示した図示しないスケジュール詳細画面に遷移するリンク、図示しない利用者メニュー画面に戻るボタンが設けられている。スケジュールのうちイベントNEW!!はスケジュールAでスケジュール関連情報である。これはお気に入り設定しており、初めて同期されてからN日間表示されて、前記スケジュール詳細画面を参照した時に消滅する。
【0043】
これにより、利用者が個人単位で登録していた公開されたスケジュール情報(ライブやイベントの前売り情報等の予定)の登録作業が不要となり、申請者が一括でシステムにスケジュール情報を登録して配信することで、従来のようなカレンダーを介した配信ではなく「お気に入り」を介した配信をすることにより、各「お気に入り」を設定した利用者へスケジュール情報が確実に配信されることとなり、その共有と取得が容易となる。また申請者にとっては一括登録によって手間がかからず、かつ情報が広く共有されることによって有効な広告手段となる。
【0044】
このように、本発明では、申請者が公開するスケジュール情報と、利用者が登録する所望配信対象とを関連付けて、スケジュール情報をすべての利用者端末のカレンダーに同期(反映)してプリセットするので、利用者は所望配信対象(お気に入り対象)を登録するだけで、スケジュール情報の配信を要求しなくとも、申請者からすべての利用者にスケジュール情報を自動的に配信してカレンダーに確実に記録することから、多数利用者によるスケジュール情報の共有および確実な取得を容易に実現することができる。また、広告プラットフォームとして申請者もスケジュール情報の有効な拡散と周知を容易に実現でき、集客や販売の増加が可能となる。
【0045】
なお、この実施形態では、スケジュール情報としてライブやイベントの前売り情報等を例示しているが、これに限定されるものではなく、例えば利用者間で特に情報の共有が必要とされるような申請者からの情報等も含まれる。
【0046】
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0047】
1:スケジュール情報共有システム
2:申請者端末
3:利用者端末
5:サーバ
7:制御部
8:データベース(記憶装置)
10:スケジューラー
12:会員登録手段
13:スケジュール情報公開手段
14:所望配信対象(お気に入り対象)登録手段
15:スケジュール情報プリセット手段
N:インターネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12