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特許7390858情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/30 20180101AFI20231127BHJP
【FI】
G16H20/30
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019198854
(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公開番号】P2021071965
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小島 圭子
【審査官】森田 充功
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-143442(JP,A)
【文献】特開2007-115200(JP,A)
【文献】国際公開第2017/109919(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する目標設定部と、
発汗を促す活動を行うユーザの活動量に応じて特典を制御する特典制御部と、
前記特典と、前記目標とに基づいて、前記ユーザに対して前記目標を達成するために必要となる情報を提供する情報提供部と、
を備える情報提供装置。
【請求項2】
前記目標設定部は、天気情報を参照して、気温が第1の閾値以上となる時期、又は、前日よりも気温が第2の閾値以上高くなる日を前記目標として設定する、請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記目標設定部は、ユーザによって登録されたイベントの日を前記目標として設定する、請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記情報提供部は、前記ユーザの活動量に応じた特典の合計と、目標達成までに満たすべき目標値との差により得られる情報を提供する、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記情報提供部は、天気情報から得られる未来の気温と、前記ユーザの特典の合計と前記目標値との差とを参照し、前記未来の気温により前記ユーザの体調に影響を与える可能性があるか否かを判定し、前記ユーザの体調に影響を与える可能性がある場合には前記ユーザの体調に影響を与える可能性がある旨の情報をさらに提供する、請求項4に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記情報提供部は、前記特典及び前記目標の他に前記ユーザの過去の活動履歴に基づいて、前記ユーザの活動を行うために適する場所、時間及び活動の少なくともいずれかの情報を提供する、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記情報提供部は、前記ユーザと関係のあるユーザに対しても前記ユーザが前記目標を達成するために必要となる情報を提供する、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記特典制御部は、前記目標の達成に影響を与える活動が行われた場合に、前記目標の達成に影響を与える活動を行ったユーザの特典を減点する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記特典制御部は、前記活動量の他に、天気情報及び環境情報のいずれか一方又両方を加味して特典を制御する、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記目標設定部は、前記目標として設定される日にち又は時期を基準として、前記発汗を促す活動の開始日として推奨する日を設定する、請求項1から9のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項11】
発汗を促す活動を行うユーザの活動量を測定する活動量測定機器と、前記ユーザに対して情報を提供する情報提供装置と、前記情報提供装置から提供された情報を表示するユーザ端末とを備える情報提供システムであって、
前記情報提供装置は、
暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する目標設定部と、
前記活動量測定機器から得られる前記ユーザの活動量に応じて特典を制御する特典制御部と、
前記特典と、前記目標とに基づいて、前記ユーザに対して前記目標を達成するために必要となる情報を提供する情報提供部と、
を備え、
前記ユーザ端末は、
活動量測定機器から得られる前記ユーザの活動量を前記情報提供装置に送信する通信部と、
前記情報提供装置から提供された情報を表示する表示部と、
を備える情報提供システム。
【請求項12】
コンピュータが、
暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する目標設定ステップと、
発汗を促す活動を行うユーザの活動量に応じて特典を制御する特典制御ステップと、
前記特典と、前記目標とに基づいて、前記ユーザに対して前記目標を達成するために必要となる情報を提供する情報提供ステップと、
を有する情報提供方法。
【請求項13】
暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する目標設定ステップと、
発汗を促す活動を行うユーザの活動量に応じて特典を制御する特典制御ステップと、
前記特典と、前記目標とに基づいて、前記ユーザに対して前記目標を達成するために必要となる情報を提供する情報提供ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末装置を用いることによって人の健康状態に関する情報を取得し、健康状態に変化が生じていないか判定する技術が提案されている(特許文献1参照)。このような技術では、定期的に収集された健康状態に関する情報を蓄積することによって、長期的な観点で人の健康状態に変化が生じていないか判定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-215691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、温暖化の影響等によって、熱中症により健康状態に影響を受ける人が増加している。熱中症は、本来、深部体温や体温を継続的に計測し、計測結果の時間的な変化に基づいて発見している。しかしながら、深部体温は侵襲のため物理的に計測が難しく、現実的ではない。
厚生労働省の指針によるWBGT(Wet Bulb Globe Temperature)を用いた熱中症の危険状態の推定も行われてきた。しかしながら、熱中症になりやすいか否かは、当日の外部環境だけでなく、暑さになれているか、すなわち暑熱順化しているか否かの影響も大きい。暑熱順化していない人は、暑熱順化している人に比べて暑さに弱く、熱中症になりやすい。そこで、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることができる技術が望まれている。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることができる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する目標設定部と、発汗を促す活動を行うユーザの活動量に応じて特典を制御する特典制御部と、前記特典と、前記目標とに基づいて、前記ユーザに対して前記目標を達成するために必要となる情報を提供する情報提供部と、を備える情報提供装置である。
【0007】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、前記目標設定部は、天気情報を参照して、気温が第1の閾値以上となる時期、又は、前日よりも気温が第2の閾値以上高くなる日を前記目標として設定する。
【0008】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記目標設定部は、ユーザによって登録されたイベントの日を前記目標として設定する。
【0009】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、前記ユーザの活動量に応じた特典の合計と、目標達成までに満たすべき目標値との差により得られる情報を提供する。
【0010】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、天気情報から得られる未来の気温と、前記ユーザの特典の合計と前記目標値との差とを参照し、前記未来の気温により前記ユーザの体調に影響を与える可能性があるか否かを判定し、前記ユーザの体調に影響を与える可能性がある場合には前記ユーザの体調に影響を与える可能性がある旨の情報をさらに提供する。
【0011】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、前記特典及び前記目標の他に前記ユーザの過去の活動履歴に基づいて、前記ユーザの活動を行うために適する場所、時間及び活動の少なくともいずれかの情報を提供する。
【0012】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記情報提供部は、前記ユーザと関係のあるユーザに対しても前記ユーザが前記目標を達成するために必要となる情報を提供する。
【0013】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記特典制御部は、前記目標の達成に影響を与える活動が行われた場合に、前記目標の達成に影響を与える活動を行ったユーザの特典を減点する。
【0014】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記特典制御部は、前記活動量の他に、天気情報及び環境情報のいずれか一方又両方を加味して特典を制御する。
【0015】
本発明の一態様は、上記の情報提供装置であって、前記目標設定部は、前記目標として設定される日にち又は時期を基準として、前記発汗を促す活動の開始日として推奨する日を設定する。
【0016】
本発明の一態様は、発汗を促す活動を行うユーザの活動量を測定する活動量測定機器と、前記ユーザに対して情報を提供する情報提供装置と、前記情報提供装置から提供された情報を表示するユーザ端末とを備える情報提供システムであって、前記情報提供装置は、暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する目標設定部と、前記活動量測定機器から得られる前記ユーザの活動量に応じて特典を制御する特典制御部と、前記特典と、前記目標とに基づいて、前記ユーザに対して前記目標を達成するために必要となる情報を提供する情報提供部と、を備え、前記ユーザ端末は、活動量測定機器から得られる前記ユーザの活動量を前記情報提供装置に送信する通信部と、前記情報提供装置から提供された情報を表示する表示部と、を備える情報提供システムである。
【0017】
本発明の一態様は、コンピュータが、暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する目標設定ステップと、発汗を促す活動を行うユーザの活動量に応じて特典を制御する特典制御ステップと、前記特典と、前記目標とに基づいて、前記ユーザに対して前記目標を達成するために必要となる情報を提供する情報提供ステップと、を有する情報提供方法である。
【0018】
本発明の一態様は、暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する目標設定ステップと、発汗を促す活動を行うユーザの活動量に応じて特典を制御する特典制御ステップと、前記特典と、前記目標とに基づいて、前記ユーザに対して前記目標を達成するために必要となる情報を提供する情報提供ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることができることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1の実施形態における情報提供システムのシステム構成を表す図である。
図2】第1の実施形態におけるユーザ端末の機能構成を表す概略ブロック図である。
図3】第1の実施形態における情報提供装置の機能構成を表す概略ブロック図である。
図4】第1の実施形態におけるユーザ情報テーブルの一具体例を示す図である。
図5】第1の実施形態における特典情報テーブルの一具体例を示す図である。
図6】第1の実施形態における情報提供システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
図7】第2の実施形態における情報提供システムのシステム構成を表す図である。
図8】第2の実施形態における情報提供装置の機能構成を表す概略ブロック図である。
図9】第2の実施形態におけるユーザ情報テーブルの一具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(概要)
本発明の実施形態は、本格的な猛暑や酷暑が訪れる前に、暑熱順化している人を増やすことによって、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させるものである。本格的な猛暑や酷暑は、国や場所によって異なるが、例えば日本の場合には、梅雨明けの時期(例えば、7月頃)である。急に暑くなる時期に熱中症にかかる人が多くなるのは、暑熱順化できていない人が多いことが一例として挙げられる。猛暑、酷暑が来る前のやや暑い環境で人が発汗を促す活動を継続して行うことで身体が徐々に暑さに慣れていき、結果として暑熱順化することが期待できる。ここで、発汗を促す活動とは、例えば、ウォーキングやジョギング等のような運動や、入浴(例えば、シャワーのみでなく、所定の温度以上の湯船に浸かる)やサウナに入る等のような発汗作用のある場所に居座ることである。なお、発汗を促す活動は、これらに限られない。したがって、本格的な猛暑や酷暑が訪れる前に、ユーザに対して暑さに慣れるように発汗を促す活動を実行させることが重要である。そこで、本発明の実施形態では、暑さに慣れるために満たすべき目標(例えば、本格的な猛暑や酷暑となる日や時期)を設定し、本格的な猛暑や酷暑が訪れる前に、やや暑い環境で発汗を促す活動を行ったユーザに対して特典を付与することによって、ユーザに対して発汗を促す活動の継続を促す。さらに、本発明の実施形態では、ユーザの現在の状態情報や暑熱順化に必要な情報を、目標を達成するために必要な情報として提供することによって、ユーザ自身に対して必要な情報を可視化する。ユーザは、可視化された情報を参照することにより、ユーザ自身の現在の状況や目標を満たすために必要な活動を把握することができる。そして、ユーザに対して、目標を満たすための活動を促す。これにより、ユーザは、本格的な猛暑や酷暑が訪れる前に、暑さに身体を慣らすことができる。そのため、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることができる。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における情報提供システム100のシステム構成を表す図である。情報提供システム100は、活動量測定機器10、ユーザ端末20及び情報提供装置30を備える。活動量測定機器10とユーザ端末20とは、有線又は無線により通信可能に接続される。ユーザ端末20と情報提供装置30とは、ネットワーク40を介して互いに通信可能に接続される。ネットワーク40は、どのように構成されたネットワークであってもよい。例えば、ネットワーク40は、インターネットで構成されてもよいし、LAN(Local Area Network)で構成されてもよいし、WAN(Wide Area Network)で構成されてもよい。また、活動量測定機器10及びユーザ端末20の台数は、複数であってもよい。
【0023】
活動量測定機器10は、ユーザの活動量を測定する機器である。ユーザの活動量は、ユーザの身体又は動きに関する情報である。ユーザの活動量は、例えばユーザの歩数、Mets(Metabolic equivalents)、心拍等の組み合わせである。ユーザの歩数は、加速度により求められてもよい。例えば、活動量測定機器10は、歩数を測定する歩数計、加速度を測定する加速度センサ、心拍などの生体情報を測定する生体センサである。活動量測定機器10は、ウェアラブルなセンサであり、例えば衣服に取り付けることができるセンサであってもよいし、ユーザに身に着けられるセンサであってもよい。ユーザに複数の活動量測定機器10が身に付けられることによって様々な活動量を測定することができる。なお、活動量測定機器10は、1つで複数の活動量を測定できる場合には、複数の活動量を測定してもよい。
【0024】
ユーザ端末20は、活動量測定機器10によって測定されたユーザの活動量の情報を、ネットワーク40を介して情報提供装置30に送信する。活動量測定機器10と、ユーザ端末20とは、有線又は無線により接続される。ユーザ端末20は、活動量測定機器10を有するユーザによって所持されている。ユーザ端末20は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の情報処理装置を用いて構成される。なお、活動量測定機器10と、ユーザ端末20とは一体化されて構成されてもよい。
【0025】
情報提供装置30は、暑さに慣れるために満たすべき目標を設定し、ユーザの活動量に応じた特典を制御するとともに、目標を達成するために必要となる情報をユーザ端末20に提供する。暑さに慣れるために満たすべき目標とは、本格的な猛暑や酷暑が訪れる前にユーザの身体を暑熱順化させることである。したがって、暑さに慣れるために満たすべき目標としては、本格的な猛暑や酷暑が訪れる前の時期や日にちが設定されることが好ましい。例えば、日本では梅雨明けから急激に気温が上昇するため、梅雨明け日までにユーザの身体を暑熱順化させることが好ましい。
【0026】
特典は、条件を満たしたユーザに対して与えられる恩恵である。例えば、特典は、ポイントである。このように、情報提供装置30は、ユーザの活動量に応じた特典を付与する。ユーザに付与されるポイントは、ある一定数貯めることにより、特定のサービスを受けることができる。なお、特典は、ポイントに限られない。また、目標を達成するために必要となる情報とは、例えば目標を達成するまでにユーザが行う必要となる活動に関する情報であってもよいし、ユーザに適する運動の時間帯に関する情報であってもよいし、ユーザが活動する際に適する地域に関する情報であってもよい。
【0027】
図2は、第1の実施形態におけるユーザ端末20の機能構成を表す概略ブロック図である。ユーザ端末20は、通信部21、操作部22、表示部23、制御部24及び記憶部25を備える。
通信部21は、ネットワーク40を介して情報提供装置30との間で通信を行う。通信部21と、情報提供装置30との間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。例えば、通信部21は、活動量測定機器10によって測定されたユーザの活動量の情報を情報提供装置30に送信する。また、例えば、通信部21は、情報提供装置30から送信された情報(以下「提供情報」という。)を受信する。提供情報には、例えば目標を達成するために必要となる情報が含まれる。
【0028】
操作部22は、ユーザの指示をユーザ端末20に入力するための入力装置である。例えば、操作部22は、情報提供装置30から提供される提供情報の表示指示の入力を受け付ける。操作部22は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、タッチパネル、ボタン等の既存の入力装置を用いて構成される。また、操作部22は、入力装置をユーザ端末20に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、操作部22は、入力装置においてユーザの入力に応じて生成された入力信号をユーザ端末20に入力する。
【0029】
表示部23は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部23は、提供情報を表示する。表示部23は、画像表示装置をユーザ端末20に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部23は、提供情報を表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
【0030】
制御部24は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサやメモリを用いて構成される。制御部24は、プログラムを実行することによって、センサ情報取得部241、位置情報取得部242、通信制御部243及び表示制御部244の機能を有する。これらの機能の一部(例えば、センサ情報取得部241、位置情報取得部242)は、予め情報提供装置30に搭載されている必要はなく、追加のアプリケーションプログラムが情報提供装置30にインストールされることで実現されてもよい。
【0031】
センサ情報取得部241は、通信部21によって受信された活動量の情報を取得する。
位置情報取得部242は、ユーザ端末20の位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部242は、予め設定されたタイミングで位置情報を取得する。位置情報取得部242は、例えばGPS(Global Positioning System)であってもよい。
【0032】
通信制御部243は、通信部21を制御する。例えば、通信制御部243は、通信部21を制御して、活動量の情報と、ユーザ端末20の位置情報とを情報提供装置30に送信させる。例えば、通信制御部243は、通信部21によって受信された提供情報を記憶部25に記憶させる。
表示制御部244は、表示部23を制御する。例えば、表示制御部244は、操作部22を介して入力された表示指示に応じて、表示部23を制御して記憶部25に記憶されている提供情報を表示部23に表示させる。
【0033】
記憶部25は、情報提供装置30から送信された提供情報を記憶する。記憶部25は、時系列順に複数の提供情報を記憶してもよい。記憶部25は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
【0034】
図3は、第1の実施形態における情報提供装置30の機能構成を表す概略ブロック図である。情報提供装置30は、通信部31、制御部32及び記憶部33を備える。
通信部31は、ネットワーク40を介してユーザ端末20との間で通信を行う。通信部31と、ユーザ端末20との間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。例えば、通信部31は、ユーザ端末20から送信された活動量の情報の情報と、ユーザ端末20の位置情報とを受信する。例えば、通信部31は、提供情報をユーザ端末20に送信する。
【0035】
制御部32は、CPU等のプロセッサやメモリを用いて構成される。制御部32は、プログラムを実行することによって、情報取得部321、目標設定部322、特典制御部323及び情報提供部324の機能を有する。これらの機能の一部(例えば、情報取得部321、目標設定部322、特典制御部323及び情報提供部324)は、予め情報提供装置30に搭載されている必要はなく、追加のアプリケーションプログラムが情報提供装置30にインストールされることで実現されてもよい。
【0036】
目標設定部322は、暑さに慣れるために満たすべき目標を設定する。具体的には、目標設定部322は、暑さに慣れるために満たすべき目標として、目標を達成する日にち又は時期と、目標を達成したとみなすための特典(以下「目標値」という。)とを対応付けてユーザ毎に設定する。例えば、目標設定部322は、天気情報を参照し、気温が第1の閾値以上となる時期、又は、前日よりも気温が第2の閾値以上高くなる日を、目標を達成する日にち又は時期として設定する。一例として特典がポイントである場合、目標設定部322は、目標を達成する日にちとして梅雨明け日、目標値として10000ポイントとを対応付けてユーザ毎に設定する。
【0037】
目標設定部322は、ユーザ毎に異なる日にち又は時期と、目標値を設定してもよい。天気情報で梅雨明けの日が確定している場合には、目標設定部322はその天気情報を元に、目標を達成する日にち又は時期として設定してもよい。目標値は、時期や日にちによって同じであってもよいし、異なってもよい。ユーザがユーザ端末20を操作して目標を達成する日にち又は時期を設定する指示を入力した場合には、目標設定部322はユーザ端末20から送信された日にち又は時期を、目標を達成する日にち又は時期として設定する。
【0038】
情報取得部321は、ユーザ端末20から送信された活動量の情報と、ユーザ端末20の位置情報とを取得する。情報取得部321は、取得した活動量の情報と、ユーザ端末20の位置情報とをユーザ情報331として記憶部33に記憶する。
【0039】
特典制御部323は、記憶部33に記憶されているユーザ情報331と、特典情報332とに基づいて、活動量に応じて特典を制御する。例えば、特典制御部323は、ユーザの活動量が特典情報332で示される条件を満たす場合には、条件を満たしたユーザに対して特典を付与する。
【0040】
情報提供部324は、ユーザの特典と、暑さに慣れるために満たすべき目標とに基づいて、ユーザに対して目標を達成するために必要となる情報を含む提供情報を提供する。具体的には、情報提供部324は、ユーザの活動量に応じた特典の合計と、暑さに慣れるために満たすべき目標で定められる目標達成の日にち又は時期までに満たすべき目標値との差により得られる情報を提供する。差により得られる情報とは、特典の合計と目標値との差分の情報であってもよいし、差分を無くすための発汗を促す活動の情報であってもよい。例えば、特典の合計が1000ポイントであって、目標値が2000ポイントである場合、情報提供部324は差分である1000ポイントをなくすための発汗を促す活動の情報を提供情報として提供する。
【0041】
記憶部33は、ユーザ情報331及び特典情報332を記憶する。ユーザ情報331は、ユーザに関する情報を含む。ユーザ情報331は、図4に示すユーザ情報テーブルとして記憶部33に記憶されてもよい。特典情報332は、特典に関する情報を含む。特典情報332は、図5に示す特典情報テーブルとして記憶部33に記憶されてもよい。記憶部33は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
【0042】
図4は、第1の実施形態におけるユーザ情報テーブルの一具体例を示す図である。
ユーザ情報テーブルは、ユーザID、ユーザ端末情報、ユーザ属性、特典合計、残特典、目標、活動量及び活動履歴の各値が対応付けられた複数のレコードで構成される。例えば、ユーザ情報テーブルは、ユーザの数分のレコードで構成される。ユーザIDは、ユーザ端末20のユーザを識別するための識別情報を表す。ユーザ端末情報は、ユーザ端末20に関する情報を表す。例えば、ユーザ端末情報は、ユーザ端末20に割り当てられているアドレスの情報(IPアドレスやMACアドレス)や位置情報等である。ユーザ属性は、ユーザの属性を表す。例えば、ユーザ属性は、ユーザの性別、年齢、体型(身長、体重等)である。ユーザ属性は、ユーザの属性に関する情報であればどのような情報であってもよい。特典合計は、ユーザに付与された特典の合計を表す。残特典は、ユーザが保持している特典の残数を表す。
【0043】
目標は、暑さに慣れるために満たすべき目標を表す。目標の項目には、日にち又は時期の値と、目標値とが登録される。目標の項目には、目標設定部322によって設定された値が登録される。目標値は、ユーザの活動内容ごとに設定されてもよいし、複数の活動内容を組み合わせて設定されてもよい。ユーザの特典合計の値が、目標値に達すると、そのユーザは暑熱順化に対応したと判定することができる。すなわち、特典合計の値が、目標値に近いほど、暑さに慣れてきたユーザであることを意味する。活動量は、ユーザ端末20から得られた活動量の情報を表す。ユーザ情報テーブルには、ユーザ端末20から活動量の情報が得られる度に、時系列順に登録される。活動履歴は、ユーザの活動した履歴を表す。活動履歴には、活動内容、活動日時及び地域等の情報が含まれる。活動内容として、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、入浴等の発汗を促す活動が挙げられる。活動内容は、上記以外に発汗を促す活動であればどのような動作であってもよい。
【0044】
図5は、第1の実施形態における特典情報テーブルの一具体例を示す図である。
特典情報テーブルは、活動内容、判定基準及び特典の各値が対応付けられた複数のレコードで構成される。例えば、特典情報テーブルは、活動内容の数分のレコードで構成される。活動内容は、特典の付与の対象となる発汗を促す活動を表す。判定基準は、活動内容が満たされたと判定するための基準を表す。図5に示す例では、活動内容“ウォーキング”の判定基準が、活動量測定機器10(例えば、加速度センサ)により得られたユーザの加速度が所定の速度以上で所定の時間継続される条件が満たされた場合であることが示されている。この条件が満たされることによって、ユーザには活動内容“ウォーキング”に対応付けられた特典が付与される。特典は、活動内容の判定基準が満たされた場合に、ユーザに付与される特典を表す。
【0045】
図6は、第1の実施形態における情報提供システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。図6の処理開始時には、目標設定部322によって目標が設定されているものとする。
活動量測定機器10は、活動量を測定する(ステップS101)。例えば、活動量測定機器10は、予め設定されたタイミングで活動量を測定する。活動量測定機器10は、活動量を測定する度に、測定した活動量の情報をユーザ端末20に送信する(ステップS102)。なお、活動量測定機器10は、活動量を測定した日時の情報を活動量の情報に含めてユーザ端末20に送信する。
ユーザ端末20の通信部21は、活動量測定機器10から送信された活動量の情報を受信する。センサ情報取得部241は、通信部21によって受信された活動量の情報を取得する(ステップS103)。また、位置情報取得部242は、ユーザ端末20の位置情報を取得する(ステップS104)。通信制御部243は、通信部21を制御して、センサ情報取得部241によって取得された活動量の情報と、位置情報取得部242によって取得されたユーザ端末20の位置情報とを情報提供装置30に送信させる。通信部21は、通信制御部243の制御に従って、活動量の情報と、ユーザ端末20の位置情報とを情報提供装置30に送信する(ステップS105)。
【0046】
情報提供装置30の通信部31は、ユーザ端末20から送信された活動量の情報と、ユーザ端末20の位置情報とを受信する。情報取得部321は、通信部31によって受信された活動量の情報と、ユーザ端末20の位置情報とを取得する。情報取得部321は、取得した活動量の情報をユーザ情報テーブルに記憶する。この際、情報取得部321は、活動量の情報の送信元であるユーザ端末20のユーザIDに対応するレコードがユーザ情報テーブルに存在する場合には、活動量の情報を時系列順にユーザ情報テーブルに記憶する。一方で、情報取得部321は、活動量の情報の送信元であるユーザ端末20のユーザIDに対応するレコードがユーザ情報テーブルに存在しない場合には、新たにレコードを作成して活動量の情報をユーザ情報テーブルに記憶する。この処理が繰り返し実行されることによって、ユーザ情報テーブルには1つのユーザ端末20から複数の活動量の情報が登録される。また、ユーザ端末20が複数ある場合には、ユーザ端末20毎に送信された活動量の情報がユーザ情報テーブルに登録される。
【0047】
特典制御部323は、情報取得部321によって取得された活動量の情報と、特典情報テーブルとに基づいて活動量に応じて特典を制御する(ステップS106)。具体的には、まず特典制御部323は、特典情報テーブルを参照して、情報取得部321によって取得された活動量の情報で判定基準が満たされる活動内容があるか否かを判定する。次に、特典制御部323は、判定基準が満たされる活動内容が無い場合には、特典を付与しない。一方、特典制御部323は、判定基準が満たされる活動内容がある場合には、判定基準が満たされた活動内容に対応付けられた特典を付与する。
【0048】
また、活動内容によっては、一つの活動量の情報で判定基準を満たさないことも想定される。例えば、数日間継続して実施することが判定基準として設定されている場合には、一つの活動量の情報では判定基準を満たさない。そのため、特典制御部323は、取得した最新の活動量の情報の他に、所定の期間分の活動量の情報を加味して判定基準を満たすか否かを判定してもよい。また、入浴やサウナに入る等のような活動内容においては、ユーザが事前にユーザ端末20を操作して、実行する活動内容を情報提供装置30に登録する。また、特典情報テーブルには、入浴やサウナに入る等のような活動内容においては、判定基準として所定の温度以上の場所に所定の時間以上位置していること等が登録されてもよい。そして、特典制御部323は、入力された活動内容と、活動量の情報とに基づいて判定基準を満たすか否かを判定する。入浴やサウナにユーザがいるか否かは、ユーザ端末20から温度情報を取得して判定されてもよい。例えば、特典制御部323は、ユーザ端末20から温度情報を活動量の情報として取得して、取得した温度情報で示される温度が所定の時間継続している場合に、入浴やサウナに入る等の活動内容が満たされたと判定する。
【0049】
特典制御部323は、ユーザの特典に変更がある場合にはユーザ情報テーブルを更新する。例えば、特典の付与や特典の使用により特典に変更がある場合にはユーザ情報テーブルを更新する。特典の付与により特典に変更がある場合、特典制御部323は該当するユーザIDのレコードの特典合計及び残特典の値に、付与する特典を加算することによって特典合計及び残特典の値を更新する。また、特典制御部323は、該当するユーザIDのレコードの活動履歴の項目に、判定基準が満たされた活動内容、活動日時及び地域を登録することによって活動履歴の項目を更新する。地域は、取得された位置情報に基づいて決定される。特典の使用により特典に変更がある場合、特典制御部323は該当するユーザIDのレコードの残特典の値から、使用された特典に応じた値を減算することによって残特典の値を更新する。
【0050】
情報提供部324は、少なくともユーザ情報テーブルに基づいて、該当ユーザに対して情報を提供する(ステップS107)。ここで、該当ユーザとは、情報の提供を所望するユーザや、情報の提供タイミングとなったユーザである。情報提供部324が、ユーザに対して情報を提供するタイミングは、予め設定されたタイミングであってもよいし、活動内容の判定基準が満たされたタイミングであってもよいし、ユーザ端末20から情報の提供指示が受信されたタイミングであってもよい。情報提供部324は、ユーザ情報テーブルに含まれる特典合計、残特典、目標値及び活動履歴の情報のいずれかの情報を用いて提供情報を生成する。
【0051】
例えば、情報提供部324は、ユーザ情報テーブルに登録されている特典合計と、目標値とを用いて、特典合計と目標値との差により得られる情報を含む提供情報を生成する。ここで、差により得られる情報として、差分を無くすための発汗を促す活動の情報を提供情報に含める場合、まず情報提供部324はユーザ情報テーブルを参照して、現在の日にちから目標を達成する日にち又は時期として設定される日にちまでの期間を算出する。次に、情報提供部324は、特典情報テーブルを参照して、算出した期間で目標値に達するように、発汗を促す活動内容を選択する。例えば、算出した期間が10日である場合、情報提供部324は、10日で差分を無くすために、差分を無くせる活動内容を選択する。情報提供部324は、特典合計と目標値との差及び選択した活動内容を含む提供情報を生成する。
【0052】
例えば、情報提供部324は、活動内容毎の目標値に達するまでの特典の差分の情報を生成してもよい。この場合、情報提供部324は、特典情報テーブルを用いてどのくらいの活動を行えばよいのか(例えば、ジョギングの特典が○○分不足しているため、数日間継続することなど)を示す情報を生成してもよい。このように、情報提供部324は、特典合計、残特典、目標及び活動履歴の情報のいずれかの情報を用いて提供情報を生成する。情報提供部324は、通信部31を介して、生成した提供情報をユーザ端末20に提供する(ステップS107)。
【0053】
ユーザ端末20の通信部21は、情報提供装置30から送信された提供情報を受信する。通信制御部243は、通信部21によって受信された提供情報を取得する。通信制御部243は、取得した提供情報を記憶部25に記憶する。表示制御部244は、操作部22を介して表示指示に応じて表示部23を制御して、提供情報を表示部23に表示させる。表示部23は、表示制御部244の制御に従って提供情報を表示する(ステップS108)。例えば、表示部23は、提供情報に含まれる特典合計と、目標値とを用いて、特典合計と目標値との差を示す図(例えば、グラフ)を表示する。これにより、ユーザは、目標値に対してどのくらい活動が足りないのかを容易に把握することができる。例えば、表示部23は、提供情報に含まれる活動内容毎の目標値に達するまでの特典の差分の情報を表示する。これにより、ユーザは、目標値に対してどの活動がどのくらい足りないのかを容易に把握することができる。
【0054】
表示制御部244は、特典合計と目標値との差に基づいて、ユーザがどのくらい暑さに慣れているのかを可視化して表示させてもよい。具体的には、まず表示制御部244は、特典合計と目標値との差の値が、ユーザがどのくらい暑さに慣れてきているのかを分類するための複数の基準範囲のいずれに属するのか判定する。複数の基準範囲は、例えば第1の範囲から第3の範囲まであるとする。特典合計と目標値との差の値が第1の範囲に属する場合、表示制御部244は暑さにまだ慣れていないと判定する。特典合計と目標値との差の値が第2の範囲に属する場合、表示制御部244は暑さにだんだん慣れてきたと判定する。特典合計と目標値との差の値が第3の範囲に属する場合、表示制御部244は暑さに慣れてきたと判定する。そして、表示制御部244は、判定結果に応じて異なる情報を表示部23に表示させる。例えば、表示制御部244は、暑さにまだ慣れていないと判定した場合、アイコン(例えば、人形等のグラフィック)を赤色で表示させる。例えば、表示制御部244は、暑さにだんだん慣れてきたと判定した場合、アイコンを黄色で表示させる。例えば、表示制御部244は、暑さに慣れてきたと判定した場合、アイコンを青色で表示させる。これらの表示は、一例であり、判定結果に応じてアイコンの大きさや形を変更させてもよい。
【0055】
以上のように構成された情報提供システム100によれば、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることが可能となる。具体的には、情報提供装置30は、ユーザの活動量に応じて特典を付与する。これにより、ユーザは、特典を多く取得するために、発汗を促す活動を積極的に行うように促すことができる。また、情報提供装置30は、ユーザに対してユーザの現在の状態情報や暑熱順化に必要な情報を提供することで可視化する。これにより、ユーザは、自身に必要な情報を容易に把握することができる。そして、ユーザ自身が目標に向かって自主的に発汗を促す活動を行うことで、徐々に暑熱順化していく。暑熱順化することにより、本格的な猛暑や酷暑になった場合にも暑さによる影響を低減することができる。そのため、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることが可能になる。
【0056】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、活動量の測定対象となったユーザ(以下「対象ユーザ」という。)が所持しているユーザ端末20に対してのみ提供情報を提供する構成を示した。第2の実施形態では、対象ユーザのみならず、対象ユーザと関係のあるユーザ(以下「関連ユーザ」という。)に対しても対象ユーザの情報を提供する。ここで、関連ユーザは、例えば対象ユーザの親類、家族、知人等である。
図7は、第2の実施形態における情報提供システム100aのシステム構成を表す図である。情報提供システム100aは、複数の活動量測定機器10、複数のユーザ端末20及び情報提供装置30aを備える。ユーザ端末20及び情報提供装置30aは、ネットワーク40を介して互いに通信可能に接続される。
【0057】
第2の実施形態において複数のユーザ端末20は、例えば対象ユーザと関連ユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末20が第1の実施形態と相違する点は、記憶部25に記憶している提供情報251には、ユーザ端末20の所持者であるユーザの情報に加えて、関連ユーザの情報も含まれる点である。ユーザ端末20の機能部の構成については、第1の実施形態と同様である。
情報提供装置30aは、ユーザの活動量に応じた特典を付与するとともに、ユーザに関する情報を、対象ユーザと関連ユーザのユーザ端末20に提供する。
【0058】
図8は、第2の実施形態における情報提供装置30aの機能構成を表す概略ブロック図である。情報提供装置30aは、通信部31、制御部32a及び記憶部33aを備える。
第2の実施形態では、制御部32及び記憶部33に代えて、制御部32a及び記憶部33aを備える点で第1の実施形態における情報提供装置30と構成が異なる。情報提供装置30aのその他の構成については、情報提供装置30と同様である。そのため、情報提供装置30a全体の説明は省略し、相違点についてのみ説明する。
【0059】
制御部32aは、CPU等のプロセッサやメモリを用いて構成される。制御部32aは、プログラムを実行することによって、情報取得部321、目標設定部322、特典制御部323及び情報提供部324aの機能を有する。これらの機能の一部(例えば、情報取得部321、目標設定部322、特典制御部323及び情報提供部324a)は、予め情報提供装置30に搭載されている必要はなく、追加のアプリケーションプログラムが情報提供装置30にインストールされることで実現されてもよい。
【0060】
情報提供部324aは、情報提供部324と同様の処理を行う。さらに、情報提供部324aは、通信部31を制御して、提供情報を対象ユーザのユーザ端末20及び関連ユーザのユーザ端末20に送信させる。なお、情報提供部324aは、対象ユーザのユーザ端末20及び関連ユーザのユーザ端末20の双方に全ての提供情報を送信させなくてもよい。例えば、情報提供部324aは、特定の条件が満たされた場合にのみ提供情報を、対象ユーザのユーザ端末20及び関連ユーザのユーザ端末20の双方に送信させなくてもよい。特定の条件は、発汗を促す活動が所定の期間実行されていない場合である。例えば、発汗を促す活動が所定の期間実行されていない場合、暑さに慣れてきた状態が低下してしまうことや、目標値に達しないことが想定される。そこで、情報提供部324aは、特定の条件が満たされた場合に関連ユーザに対して情報を提供することで、関連ユーザから対象ユーザに対して発汗を促す活動の実行を促すことができる。
【0061】
記憶部33aは、ユーザ情報331a及び特典情報332を記憶する。ユーザ情報331aは、ユーザに関する情報を含む。ユーザ情報331aは、図9に示すユーザ情報テーブルとして記憶部33に記憶されてもよい。記憶部33aは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
【0062】
図9は、第2の実施形態におけるユーザ情報テーブルの一具体例を示す図である。
ユーザ情報テーブルは、ユーザID、ユーザ端末情報、ユーザ属性、関連ユーザ情報、特典合計、残特典、目標、活動量及び活動履歴の各値が対応付けられた複数のレコードで構成される。例えば、ユーザ情報テーブルは、ユーザの数分のレコードで構成される。第2の実施形態におけるユーザ情報テーブルには、関連ユーザ情報の項目が新たに追加されている。関連ユーザ情報は、対象ユーザ(図9では、ユーザIDで識別されるユーザ)と関係のあるユーザに関する情報である。例えば、関連ユーザ情報は、ユーザIDであってもよいし、関連ユーザが所持しているユーザ端末20に割り当てられているアドレスの情報(IPアドレスやMACアドレス)であってもよい。
【0063】
情報提供部324aは、第2の実施形態におけるユーザ情報テーブルを参照することによって、対象ユーザと関係のある関連ユーザを特定する。例えば、図9に示す例では、ユーザID“BBB”で識別される対象ユーザと関係のある関連ユーザは、ユーザID“CCC”で識別されるユーザと、ユーザID“DDD”で識別されるユーザである。情報提供部324aは、特定した関連ユーザのユーザ端末情報を取得することによって、関連ユーザのユーザ端末20に対して対象ユーザの提供情報を提供する。
【0064】
以上のように構成された情報提供システム100aによれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、情報提供システム100aでは、対象ユーザのみならず、関連ユーザに対して対象ユーザの提供情報が提供される。これにより、対象ユーザが、発汗を促す活動を行っていなかった場合であっても、関連ユーザが対象ユーザに対して発汗を促す活動の実行を促すことで再度実行させることができる。これにより、対象ユーザも徐々に暑熱順化していくことができる。暑熱順化することにより、本格的な猛暑や酷暑になった場合にも暑さによる影響を低減することができる。そのため、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることが可能になる。
【0065】
(第1の実施形態及び第2の実施形態に共通する変形例)
特典制御部323は、目標の達成に影響を与える活動が行われた場合に、目標の達成に影響を与える活動(以下「阻害活動」という。)を行ったユーザの特典(特典合計及び残特典)を減点するように構成されてもよい。阻害活動とは、数日間連続して発汗を促す活動を行わない場合、質の悪い睡眠が行われた場合、朝食を食べなかった場合等である。上記に示した特典の減点対象となる活動は、一例である。暑さに慣れるためには、継続して発汗を促す活動を行うことが必要である。しかしながら、継続して発汗を促す活動が行われない場合には、目標の達成に影響を与えることになる。そこで、特典制御部323は、阻害活動が行われた場合に、阻害活動を行ったユーザの特典を減点する。例えば、特典制御部323は、ユーザ情報テーブルを参照し、阻害活動を行ったユーザに対応するレコードの特典合計及び残特典から、阻害活動に応じた特典を減算する。阻害活動に応じた活動内容、判定基準及び特典は、特典情報テーブルに登録される。例えば、質の悪い睡眠が行われた場合を例にすると、阻害活動に応じた活動内容が“睡眠不足”であり、判定順が“質の悪い睡眠が行われたこと”であり、特典が“マイナス〇〇”である。質の悪い睡眠が行われたことや朝食を食べなかったことは、ユーザがユーザ端末20を操作することによって入力されてもよい。
このように構成されることによって、阻害活動を行ったユーザの特典が減算される。発汗を促す活動を継続して行わないユーザや体調が悪いユーザは熱ストレスの影響を受けやすい。しかしながら、そのような状態であっても目標値に達すると、自身の身体が暑さに慣れたと勘違いしてしまうことも想定される。そこで、このように阻害活動を行ったユーザの特典が減算されることにより、ユーザの状態を加味しながら暑さに順応させることができる。そのため、より熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることが可能になる。
【0066】
情報提供部324は、同一ユーザにおいて特典の減点が、所定の回数連続(例えば、3回連続)又は短期間(例えば、1週間等)の間に複数回行われた場合、そのユーザのユーザ端末20に対して警告を示す情報を提供してもよい。このように構成される場合、情報提供部324は、ユーザ情報テーブルに登録されている同一ユーザの活動履歴を参照し、所定の回数連続又は短期間の間に複数回特典の減点が行われている場合、そのユーザのユーザ端末20に対して警告を示す情報を提供する。警告を示す情報としては、例えば発汗を促す活動を行わせる情報であってもよいし、発汗を促す活動が最近行われていないことを示す情報であってもよい。
このように構成されることによって、ユーザ自身が最近発汗を促す活動を行っていないことに気付いていない場合であっても気付くためのきっかけを与えることができる。これにより、再度ユーザに対して発汗を促す活動を促すことができる。
【0067】
特典制御部323は、活動量が判定基準を満たさない場合であっても、活動量が判定基準を満たす割合に応じて特典を付与してもよい。例えば、特典制御部323は、活動量が判定基準を満たす割合が8割である場合、8割分の特典を付与してもよい。
特典制御部323は、活動量の他に、天気情報や環境情報(例えば、各地点のWBGT)を加味して特典を付与するように構成されてもよい。このように構成される場合、情報取得部321は、天気情報及び環境情報を取得する。情報取得部321は、天気情報を提供する天気サーバから天気情報を取得してもよいし、ニュースで提供されている天気情報を取得してもよい。特典制御部323は、天気や環境によっては同じ時間帯に活動しても暑さに慣れる度合いが異なる。例えば、湿度が低い日に活動するのに比べ、湿度が高い日に活動するのは暑さへの慣れは異なる。そこで、特典制御部323は、天気情報及び環境情報を加味する場合、活動量に応じた特典に対して、天気情報及び環境情報による特典を加算してユーザに付与してもよい。天気情報及び環境情報による特典は、特典情報テーブルに事前に登録されるものとする。なお、特典制御部323は、天気情報又は環境情報の一方を加味してもよい。 このように構成されることによって、活動量だけでなく、ユーザが活動を行った天気や環境を加味してユーザの暑さへの慣れを判断することができる。そのため、ユーザの活動に応じた特典をより精確に付与することができる。
【0068】
情報提供部324,323aは、提供情報として、発汗を促す活動を行うユーザに対して、活動を行うのに適切な日時、場所、温度、湿度などを地図上に示した情報を提供してもよい。このように構成される場合、情報提供部324,323aは、ユーザ情報テーブルを参照して、ユーザの活動履歴に基づいてユーザが過去に活動を行った地域を把握する。情報提供部324,323aは、ユーザが過去に活動を行った地域の温度や湿度等に基づいて、次に活動を行うのに適する温度や湿度の場所を特定する。地域の温度や湿度は、ネットワーク40を介して不図示の天気情報を提供するサーバから取得してもよい。次に活動を行うのに適する場所は、例えばユーザが過去に活動を行った地域の温度や湿度よりも少し高い温度や湿度の場所である。情報提供部324,323aは、特定した場所の情報を地図上に示した情報を提供情報として生成する。情報提供部324,323aは、生成した提供情報を、対象となるユーザのユーザ端末20に送信する。
このように構成されることによって、ユーザに対して、徐々に温度や湿度が高い場所がおすすめの場所として提供される。これにより、ユーザは、次に活動を行うのに適した場所を容易に把握することができる。また、徐々に温度や湿度が高い環境に慣れていくことにより、体への負担も低減することができる。その結果、熱中症を始めとする熱ストレスによるユーザのリスクを低減させることができる。
【0069】
情報提供部324,323aは、提供情報として、活動内容毎に、どのくらい行うことによって目標値に達することができるのかを示す情報を提供してもよい。
情報提供部324,323aは、提供情報として、特典付与の推移の情報を提供してもよい。
情報提供部324,323aは、ユーザが位置する場所の環境情報(例えば、WBGT)、天気情報を提供情報に含めてユーザに提供してもよい。
【0070】
情報提供部324,323aは、ユーザ情報テーブルを参照して、複数の特定ユーザ(例えば、同年代のユーザ、同体型のユーザ)の情報で得られる統計情報を提供情報として特定ユーザのユーザ端末20に提供してもよい。複数の特定ユーザは、属性が類似する複数のユーザである。具体的には、まず情報提供部324,323aは、ユーザ情報テーブルを参照して、特定ユーザの情報(例えば、特典合計、活動履歴等)を取得する。次に、情報提供部324,323aは、取得した情報を用いて統計結果を表す表又は図を生成する。例えば、情報提供部324,323aは、同年代のユーザの男女別の特典合計の割合、同体型のユーザの男女別の特典合計の割合、同年代のユーザの男女別の活動履歴の結果、同体型のユーザの男女別の活動履歴の結果等の統計結果を表す表又は図を生成する。そして、情報提供部324,323aは、生成した統計結果を含む統計情報を、特定ユーザのユーザ端末20に提供する。ユーザ端末20は、情報提供装置30,30aから送信された統計情報を表示する。具体的には、表示制御部244は、統計情報のみ表示部23に表示させてもよいし、統計情報とユーザ端末20のユーザの情報とを合わせて表示してもよい。
このように構成されることによって、特定ユーザは、自身と類似する属性のユーザの活動状況と、自身の活動状況とを比較することができる。これにより、特定ユーザの活動意欲を促すことができる。
【0071】
目標設定部322は、複数の特定ユーザの情報で得られる統計情報を加味して特定ユーザの目標を設定してもよい。具体的には、まず目標設定部322は、ユーザ情報テーブルを参照して、特定ユーザの情報(例えば、目標)を取得する。次に、目標設定部322は、取得した情報を用いて統計を算出する。例えば、目標設定部322は、同年代のユーザの男女別の日にち又は時期の割合、同体型のユーザの男女別の日にち又は時期の割合等の統計を算出する。そして、目標設定部322は、算出した統計結果に基づいて特定ユーザの日にち又は時期を設定する。
【0072】
特典情報テーブルには、年齢、性別、時間帯、時期、外部の温度、外部の湿度のいずれかの組み合わせに応じて、活動内容の判定基準及び特典が登録されていてもよい。年齢によっては、同じ時間同じ動作を行った場合でも、暑さへの慣れは異なる。例えば、子供と、高齢者とでは、同じ時間同じ動作を行った場合でも、暑さへの慣れは異なる。そこで、特典情報テーブルには、活動内容毎に年齢に応じた判定基準及び特典が登録されていてもよい。また、年齢や性別によっては、活動を促す時期も異なる。さらに、活動を行う時間帯、例えば、日中に活動を行うのと、夜間に活動を行うのとでは体への負荷も異なる。そのため、年齢、性別、時間帯、時期、外部の温度、外部の湿度の組み合わせに応じて、活動内容の判定基準及び特典が登録されることによって、過度な負担をかけずに暑さに慣れていくことができる。
【0073】
目標設定部322は、ユーザによって登録されたイベントの日を、暑さに慣れるために満たすべき目標として設定してもよい。具体的には、目標設定部322は、ユーザが情報提供装置30及び30aにイベント情報を登録する場合、登録されたイベントの日を、目標を達成する日にち又は時期として設定する。ここで、イベントとは、例えば運動会に行く、ハイキングに行く、海に行く等の熱ストレスの影響を受けるイベントである。イベント情報は、ユーザ情報テーブルに登録される。例えば、情報取得部321は、ユーザ端末20からイベント情報の登録要請がなされた場合に、目標設定部322に通知する。目標設定部322は、登録要請に応じて、対応するユーザの目標を達成する日にち又は時期を、イベント情報で示される日にちで設定する。目標設定部322は、目標設定部322が事前に設定した日にち又は時期と、イベント情報で示される日にちとのどちらを、目標を達成する日にち又は時期として設定するのかユーザに問い合わせてもよい。この場合、目標設定部322は、ユーザによって選択された方の日にち又は日時を設定する。また、イベント情報の登録要請が複数なされた場合、目標設定部322はユーザに対してどのイベント情報の内容を設定するのかユーザに問い合わせてもよい。この場合、目標設定部322は、ユーザによって選択された日にち又は日時を設定する。
このように構成されることによって、ユーザが登録したイベントの情報に応じて、目標を達成する日にち又は時期を適宜設定変更することができる。これにより、ユーザのイベントが予め設定されている日にち又は時期よりも早くても対応することができる。そのため、利便性を向上させることが可能になる。
【0074】
特典制御部323は、ユーザ情報テーブルに登録されている目標を達成する日にち又は時期の所定期間前(例えば、1週間前)においては、付与する特典を増大させてもよい。この場合、特典情報テーブルには、特典を増大させる期間の情報が登録される。
特典制御部323は、目標値に達したユーザが継続して、発汗を促す活動を行っている場合にはボーナス特典として特別な特典を付与するように構成されてもよい。この場合、特典情報テーブルには、ボーナス特典に関する情報が登録される。
ユーザ情報テーブルには、図4及び図9に示す情報の他に、環境情報(WBGT)、天気予報、睡眠時間(例えば、睡眠の質)、飲食の有無の情報が登録されてもよい。環境情報(WBGT)、天気予報の情報は、上述したように、特典の付与時に加味される。睡眠時間(例えば、睡眠の質)、飲食の有無の情報は、上述したように、ユーザの体調に影響を与える可能性があるか否かの判定に利用される。
【0075】
目標設定部322は、活動開始推奨日をユーザ毎に設定してもよい。活動開始推奨日は、ユーザに対して、発汗を促す活動の開始日として推奨する日である。ユーザによっては、活動を達成する日にち又は時期がわかっていたとしてもいつから活動を開始していいのかわからないユーザもいる。さらに、1日の活動を少なくして徐々に身体を暑さに慣らしていきたいユーザ、短い期間で暑さに慣らしていきたいユーザなども様々である。そのため、発汗を促す活動の開始日が設定されていることが好ましい。このように構成される場合、目標設定部322は、目標を達成する日にち又は時期を基準日として、基準日から数日前(例えば、1週間~2週間前等)を活動開始推奨日に設定する。例えば、目標設定部322は、基準日から予め設定された日数(例えば、14日等)減算することによって活動開始推奨日を算出してもよいし、他の情報を利用して活動開始推奨日を算出してもよい。そして、目標設定部322は、算出した活動開始推奨日を設定する。他の情報を利用して活動開始推奨日を算出する場合、目標設定部322は、天気情報を参照して、基準日より前の数日間の気温を加味して活動開始推奨日を設定してもよい。このように構成される場合、情報提供部324は、活動開始推奨日になったユーザ又は活動開始推奨日まで残り数日(例えば、2、3日)のユーザのユーザ端末20に対して、活動開始推奨日になった又は近いことを示す情報を提供する。
このように構成されることによって、ユーザに対して活動開始推奨日になったこと又は近いことが通知される。これにより、ユーザは、発汗を促す活動をいつから行えばよいのか考えなくて済む。このようにユーザの負担を軽減しながら、活動の促進を促すことが可能になる。
【0076】
上述した実施形態におけるユーザ端末20及び情報提供装置30をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0077】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0078】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0079】
10…活動量測定機器, 20…ユーザ端末, 21…通信部, 22…操作部, 23…表示部, 24…制御部, 25…記憶部, 30…情報提供装置, 31…通信部, 32…制御部, 33…記憶部, 241…センサ情報取得部, 242…位置情報取得部, 243…通信制御部, 244…表示制御部, 321…情報取得部, 322…目標設定部, 323…特典制御部, 324…情報提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9