IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インサイト・コーポレイションの特許一覧

特許7391046A2A/A2B阻害剤としての縮合ピリミジン誘導体
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】A2A/A2B阻害剤としての縮合ピリミジン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20231127BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 9/04 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20231127BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20231127BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231127BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20231127BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20231127BHJP
【FI】
C07D487/04 146
C07D487/04 CSP
A61P35/00
A61P35/04
A61P29/00
A61P11/00
A61P9/00
A61P25/28
A61P9/10 101
A61P9/10
A61P9/04
A61P25/16
A61P3/10
A61K31/519
A61P43/00 111
C07D487/04 144
C07D519/00 311
A61K31/5377
【請求項の数】 78
(21)【出願番号】P 2020564640
(86)(22)【出願日】2019-05-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-13
(86)【国際出願番号】 US2019032948
(87)【国際公開番号】W WO2019222677
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2022-05-16
(31)【優先権主張番号】62/673,666
(32)【優先日】2018-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/675,546
(32)【優先日】2018-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/677,487
(32)【優先日】2018-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505193450
【氏名又は名称】インサイト・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】INCYTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・エス・マキャマント
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ・ルァ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シャオジャオ
(72)【発明者】
【氏名】ハン・ヒウン
(72)【発明者】
【氏名】ウー・リアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンチン・ヤオ
(72)【発明者】
【氏名】ユー・ジヨン
【審査官】早川 裕之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/184590(WO,A1)
【文献】特表2005-511698(JP,A)
【文献】特表2003-528811(JP,A)
【文献】特表2011-513417(JP,A)
【文献】特表2010-521506(JP,A)
【文献】国際公開第2006/132275(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61P
A61K 31/
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩であって、式中:
が、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、C(=NRe1)Rb1、C(=NRe1)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR1A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa1、Rb1、Rc1、及びRd1が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra1、Rb1、Rc1、及びRd1の前記C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR1A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRe1が、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR1Aが、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択され、
が、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa2、SRa2、NHORa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)NRc2(ORa2)、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、C(=NRe2)Rb2、C(=NOH)Rb2、C(=NCN)Rb2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NOH)NRc2d2、NRc2C(=NCN)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)Rb2、NRc2S(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)(=NRe2)Rb2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、S(O)NRc2d2、OS(O)(=NRe2)Rb2、OS(O)b2、SF、P(O)Rf2g2、OP(O)(ORh2)(ORi2)、P(O)(ORh2)(ORi2)、及びBRj2k2から選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa2、Rb2、Rc2、及びRd2が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc2及びRd2が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR2A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe2が、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf2及びRg2が、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh2及びRi2が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj2及びRk2が、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj2及びRk2が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR2Aが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa21、SRa21、NHORa21、C(O)Rb21、C(O)NRc21d21、C(O)NRc21(ORa21)、C(O)ORa21、OC(O)Rb21、OC(O)NRc21d21、NRc21d21、NRc21NRc21d21、NRc21C(O)Rb21、NRc21C(O)ORa21、NRc21C(O)NRc21d21、C(=NRe21)Rb21、C(=NOH)Rb21、C(=NCN)Rb21、C(=NRe21)NRc21d21、NRc21C(=NRe21)NRc21d21、NRc21C(=NOH)NRc21d21、NRc21C(=NCN)NRc21d21、NRc21C(=NRe21)Rb21、NRc21S(O)NRc21d21、NRc21S(O)Rb21、NRc21S(O)b21、NRc21S(O)(=NRe21)Rb21、NRc21S(O)NRc21d21、S(O)Rb21、S(O)NRc21d21、S(O)b21、S(O)NRc21d21、OS(O)(=NRe21)Rb21、OS(O)b21、SF、P(O)Rf21g21、OP(O)(ORh21)(ORi21)、P(O)(ORh21)(ORi21)、及びBRj21k21から独立して選択され、R2Aの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa21、Rb21、Rc21、及びRd21が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra21、Rb21、Rc21、及びRd21の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR2B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc21及びRd21が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR2B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe21が、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf21及びRg21が、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh21及びRi21が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj21及びRk21が、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj21及びRk21が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR2Bが、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、チオ、C1-3アルキルチオ、C1-3アルキルスルフィニル、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-3アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルコキシカルボニルアミノ、C1-3アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-3アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-3アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
が、NまたはCRであり、
が、H、D、ハロ、OH、CN、NO、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C3-5シクロアルキル、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、チオ、C1-3アルキルチオ、C1-3アルキルスルフィニル、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-3アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルコキシカルボニルアミノ、C1-3アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-3アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-3アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルアミノから選択され、
Cyが、3-シアノフェニルであり、前記3-シアノフェニルが、FまたはCH のうちの1つによって任意選択で置換され
が、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
Lが、Y、C1-6アルキレン、C2-6アルケニレン、C2-6アルキニレン、C1-6アルキレン-Y、Y-C1-6アルキレン、C1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン、Y-C1-6アルキレン-Y-、Y-C1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン、及びC1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン-Yから選択され、前記アルキレン連結基、アルケニレン連結基、及びアルキニレン連結基が、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのYが、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR-、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択され、
それぞれのRが、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、ならびにS(O)b5から独立して選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
Cyが、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらがそれぞれ、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基で任意選択で置換され、
及びRが、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、及びS(O)b5からそれぞれ独立して選択され、RまたはRの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルが、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRb5が、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクロアルキル、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa8、SRa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、OC(O)Rb8、OC(O)NRc8d8、NRc8d8、NRc8NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、C(=NRe8)Rb8、C(=NOH)Rb8、C(=NCN)Rb8、C(=NRe8)NRc8d8、NRc8C(=NRe8)NRc8d8、NRc8C(=NOH)NRc8d8、NRc8C(=NCN)NRc8d8、NRc8C(=NRe8)Rb8、NRc8S(O)NRc8d8、NRc8S(O)Rb8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)(=NRe8)Rb8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)Rb8、S(O)NRc8d8、S(O)b8、S(O)NRc8d8、OS(O)(=NRe8)Rb8、OS(O)b8、SF、P(O)Rf8g8、OP(O)(ORh8)(ORi8)、P(O)(ORh8)(ORi8)、及びBRj8k8から独立して選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra8、Rb8、Rc8、及びRd8の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc8及びRd8が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe8が、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf8及びRg8が、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh8及びRi8が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj8及びRk8が、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj8及びRk8が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR8Aが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa81、SRa81、NHORa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)NRc81(ORa81)、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、C(=NRe81)Rb81、C(=NOH)Rb81、C(=NCN)Rb81、C(=NRe81)NRc81d81、NRc81C(=NRe81)NRc81d81、NRc81C(=NOH)NRc81d81、NRc81C(=NCN)NRc81d81、NRc81C(=NRe81)Rb81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、NRc81S(O)b81、NRc81S(O)(=NRe81)Rb81、NRc81S(O)NRc81d81、S(O)Rb81、S(O)NRc81d81、S(O)b81、S(O)NRc81d81、OS(O)(=NRe81)Rb81、OS(O)b81、SF、P(O)Rf81g81、OP(O)(ORh81)(ORi81)、P(O)(ORh81)(ORi81)、及びBRj81k81から独立して選択され、R8Aの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe81が、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf81及びRg81が、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh81及びRi81が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj81及びRk81が、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj81及びRk81が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR8Bが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa82、SRa82、NHORa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)NRc82(ORa82)、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、C(=NRe82)Rb82、C(=NOH)Rb82、C(=NCN)Rb82、C(=NRe82)NRc82d82、NRc82C(=NRe82)NRc82d82、NRc82C(=NOH)NRc82d82、NRc82C(=NCN)NRc82d82、NRc82C(=NRe82)Rb82、NRc82S(O)NRc82d82、NRc82S(O)Rb82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)(=NRe82)Rb82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)Rb82、S(O)NRc82d82、S(O)b82、S(O)NRc82d82、OS(O)(=NRe82)Rb82、OS(O)b82、SF、P(O)Rf82g82、OP(O)(ORh82)(ORi82)、P(O)(ORh82)(ORi82)、及びBRj82k82から独立して選択され、R8Bの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc82及びRd82が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8C置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe82が、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf82及びRg82が、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh82及びRi82が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj82及びRk82が、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj82及びRk82が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR8Cが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa83、SRa83、NHORa83、C(O)Rb83、C(O)NRc83d83、C(O)NRc83(ORa83)、C(O)ORa83、OC(O)Rb83、OC(O)NRc83d83、NRc83d83、NRc83NRc83d83、NRc83C(O)Rb83、NRc83C(O)ORa83、NRc83C(O)NRc83d83、C(=NRe83)Rb83、C(=NOH)Rb83、C(=NCN)Rb83、C(=NRe83)NRc83d83、NRc83C(=NRe83)NRc83d83、NRc83C(=NOH)NRc83d83、NRc83C(=NCN)NRc83d83、NRc83C(=NRe83)Rb83、NRc83S(O)NRc83d83、NRc83S(O)Rb83、NRc83S(O)b83、NRc83S(O)(=NRe83)Rb83、NRc83S(O)NRc83d83、S(O)Rb83、S(O)NRc83d83、S(O)b83、S(O)NRc83d83、OS(O)(=NRe83)Rb83、OS(O)b83、SF、P(O)Rf83g83、OP(O)(ORh83)(ORi83)、P(O)(ORh83)(ORi83)、及びBRj83k83から独立して選択され、R8Cの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8D置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa83、Rb83、Rc83、及びRd83が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra83、Rb83、Rc83、及びRd83の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8D置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc83及びRd83が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8D置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe83が、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf83及びRg83が、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh83及びRi83が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj83及びRk83が、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj83及びRk83が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR8Dが、OH、NO、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される、前記化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項2】
「アルキル」置換基、「アルケニル」置換基、「アルキニル」置換基、「アリール」置換基、「フェニル」置換基、「シクロアルキル」置換基、「ヘテロシクロアルキル」置換基、もしくは「ヘテロアリール」置換基、または「-C1-6アルキル-」連結基、「アルキレン」連結基、「アルケニレン」連結基、及び「アルキニレン」連結基の炭素原子に結合している水素原子の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つが、重水素原子によって任意選択で交換される、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項3】
が、CRである、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項4】
が、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから選択される、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項5】
が、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから選択される、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項6】
が、HまたはC1-6アルキルである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項7】
が、Hである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項8】
が、Nである、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項9】
が、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR1A置換基でそれぞれ任意選択で置換される、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項10】
が、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルから選択される、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項11】
が、HまたはC1-6アルキルである、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項12】
が、Hである、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項13】
が、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、NO、ORa2、NHORa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)NRc2(ORa2)、C(O)ORa2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa2、Rb2、Rc2、及びRd2が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR2Aが、D、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項14】
が、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びCNから選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つまたは2つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR2Aが、D、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項15】
が、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びCNから選択され、Rの前記C1-6アルキルが、独立して選択される1つまたは2つのR2A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR2Aが、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項16】
が、H、C1-6アルキル、及びCNから選択され、前記C1-6アルキルが、1つまたは2つのOH基で任意選択で置換される、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項17】
が、H、ヒドロキシメチル、及びCNから選択される、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項18】
が、-C(O)NRである、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項19】
が、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択される、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項20】
が、Hである、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項21】
が、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択される、請求項1~20のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項22】
が、C1-6アルキルである、請求項1~20のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項23】
が、-C(O)NHCHCHである、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項24】
が、-L-Cyである、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項25】
Lが、Y、C1-6アルキレン、C2-6アルケニレン、C2-6アルキニレン、C1-6アルキレン-Y、及びY-C1-6アルキレンから選択され、前記アルキレン連結基が、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項26】
Lが、Y及びC1-6アルキレンから選択され、前記アルキレン連結基が、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項27】
Lが、Yである、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項28】
Lが、C1-6アルキレンであり、前記C1-6アルキレンが、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項29】
Lが、C1-6アルキレン-Yであり、前記アルキレン連結基が、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項30】
Lが、Y-C1-6アルキレンであり、前記アルキレン連結基が、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項31】
それぞれのYが、-C(O)-、-C(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択される、請求項1~17、請求項2427、請求項29、及び請求項30のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項32】
それぞれのYが、-NR-である、請求項1~17、請求項2427、請求項29、及び請求項30のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項33】
それぞれのRが、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される、請求項1~17、請求項2427、及び請求項2930のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項34】
それぞれのRが、H及びC1-6アルキルから独立して選択される、請求項1~17、請求項2427、及び請求項2930のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項35】
それぞれのRが、Hである、請求項1~17、請求項2427、及び請求項2930のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項36】
Lが、-NH-である、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項37】
Lが、-NR-、C1-3アルキレン、C1-3ヒドロキシアルキレン、及びC1-3アミノアルキレンから選択される、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項38】
Lが、-NH-、-CH-、-CH(OH)-、-CH(NH)-、-CH-NH-、及び-NH-CH-から選択される、請求項1~17及び請求項24のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項39】
Cyが、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらがそれぞれ、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基で任意選択で置換される、請求項1~17及び請求項2438のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項40】
Cyが、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルから選択され、前記フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルが、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換される、請求項1~17及び請求項2438のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項41】
それぞれのR8Dが、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノである、請求項1~40のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項42】
それぞれのR8Dが、ハロである、請求項1~40のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項43】
それぞれのRが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、ならびにS(O)NRc8d8から独立して選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換される、請求項1~42のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項44】
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換される、請求項1~43のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項45】
それぞれのR8Aが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、及びNRc81S(O)b81から独立して選択され、R8Aの前記C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換される、請求項1~44のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項46】
それぞれのR8Aが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、NRc81S(O)b81から独立して選択され、R8Aの前記C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換される、請求項1~44のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項47】
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換される、請求項1~46のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項48】
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換される、請求項1~46のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項49】
それぞれのR8Aが、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される、請求項1~44のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項50】
それぞれのR8Bが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa82、SRa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)b82、及びS(O)NRc82d82から独立して選択され、R8Bの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換される、請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項51】
それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換される、請求項1~48及び請求項50のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項52】
それぞれのR8Cが、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される、請求項1~48及び請求項50のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項53】
それぞれのR8Cが、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、及びカルボキシから独立して選択される、請求項1~48及び請求項50のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項54】
が、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
が、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa2、NHORa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)NRc2(ORa2)、C(O)ORa2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)b2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa2、Rb2、Rc2、及びRd2が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR2Aが、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa21、NHORa21、C(O)Rb21、C(O)NRc21d21、C(O)NRc21(ORa21)、C(O)ORa21、NRc21d21、NRc21C(O)Rb21、NRc21C(O)ORa21、NRc21C(O)NRc21d21、NRc21S(O)b21、NRc21S(O)NRc21d21、S(O)b21、及びS(O)NRc21d21から選択され、R2Aの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa21、Rb21、Rc21、及びRd21が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra21、Rb21、Rc21、及びRd21の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR2Bが、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、チオ、C1-3アルキルチオ、C1-3アルキルスルフィニル、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-3アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルコキシカルボニルアミノ、C1-3アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-3アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-3アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
が、NまたはCRであり、
が、H、D、ハロ、OH、CN、NO、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C3-5シクロアルキル、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、チオ、C1-3アルキルチオ、C1-3アルキルスルフィニル、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-3アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルコキシカルボニルアミノ、C1-3アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-3アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-3アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルアミノから選択され、
Cyが、3-シアノフェニルであり、前記3-シアノフェニルが、FまたはCH のうちの1つによって任意選択で置換され
が、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
Lが、Y、C1-6アルキレン、C2-6アルケニレン、C2-6アルキニレン、C1-6アルキレン-Y、Y-C1-6アルキレン、C1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン、Y-C1-6アルキレン-Y-、Y-C1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン、及びC1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン-Yから選択され、前記アルキレン連結基、アルケニレン連結基、及びアルキニレン連結基が、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのYが、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR-、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択され、
それぞれのRが、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、及びS(O)b5から選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
Cyが、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールから選択され、前記C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールが、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
及びRが、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、及びS(O)b5からそれぞれ独立して選択され、RまたはRの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルが、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRb5が、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、
それぞれのRが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、ならびにS(O)NRc8d8から選択され、Rの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、及びNRc81S(O)b81から独立して選択され、R8Aの前記C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Bが、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa82、SRa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)b82、及びS(O)NRc82d82から独立して選択され、R8Bの前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82の前記C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Cが、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項55】
が、Hであり、
が、H、CN、及びヒドロキシメチルから選択され、
Cyが、3-シアノフェニルであり、前記3-シアノフェニルが、FまたはCHのうちの1つによって任意選択で置換され、
が、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
が、Hであり、
がC1-3アルキルであり、
Lが、Y、C1-3アルキレン、C1-3アルキレン-Y、及びY-C1-3アルキレンから選択され、前記アルキレン連結基がそれぞれ、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのYが、-NR-であり、
が、H及びC1-3アルキルから選択され、
Cyが、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルから選択され、前記フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルが、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRが、ハロ、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、ならびにS(O)NRc8d8から独立して選択され、Rの前記C1-3アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8が、H及びC1-3アルキルから独立して選択され、前記C1-3アルキルが、独立して選択される1つまたは2つのR8A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Aが、ハロ、C1-3アルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、及びNRc81C(O)NRc81d81から独立して選択され、R8Aの前記C1-3アルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81が、H、C1-3アルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81の前記C1-3アルキル及び4~7員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、もしくは3つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つもしくは2つのR8B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Bが、ハロ、C1-3アルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、前記C1-3アルキルが、独立して選択される1つまたは2つのR8C置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Cが、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、及びカルボキシから独立して選択される、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項56】
式(I)の前記化合物が、式(II):
【化2】
の化合物である、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項57】
式(I)の前記化合物が、式(III):
【化3】
の化合物である、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項58】
式(I)の前記化合物が、式(IV):
【化4】
の化合物である、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項59】
式(I)の前記化合物が、式(V):
【化5】
の化合物である、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項60】
式(I)の前記化合物が、式(VI):
【化6】
の化合物である、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項61】
式(I)の前記化合物が、式(VII):
【化7】
の化合物である、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項62】
式(I)の前記化合物が、式(VIII):
【化8】
の化合物である、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項63】
式(I)の前記化合物が、式(IX):
【化9】
の化合物である、請求項1もしくは請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項64】
3-(5-アミノ-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(ピリジン-2-イルメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(シクロヘキシルメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-オキソピロリジン-1-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(アミノ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-(ヒドロキシメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(フェニルアミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、及び
5-アミノ-7-(3-シアノフェニル)-N-エチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-カルボキサミド、
から選択される、請求項1に記載の化合物、
または前記化合物のいずれかの医薬的に許容可能な塩。
【請求項65】
3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-メチルベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-8-カルボニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-((6-メチル-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-((エチル(2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(2-(2-((3-(2H-テトラゾール-5-イル)ピロリジン-1-イル)メチル)-6-フルオロベンジル)-5-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-(((1-エチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
N-(1-(2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)ピロリジン-3-イル)アセトアミド、
3-(2-(2-((2-(2H-テトラゾール-5-イル)ピロリジン-1-イル)メチル)-6-フルオロベンジル)-5-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
1-(2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)ピロリジン-3-カルボニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-((6-メチル-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)(エチル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸、
3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、及び
3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(2-モルホリノエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
から選択される、請求項1に記載の化合物、
または前記化合物のいずれかの医薬的に許容可能な塩。
【請求項66】
請求項1~65のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩と、医薬的に許容可能な医薬品添加物または担体と、を含む、医薬組成物。
【請求項67】
請求項1~65のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を含む、患者における疾患または障害の治療に用いるための医薬であって、前記疾患または障害が、膀胱癌、肺癌、乳、卵巣癌、結腸直腸癌、膵癌、前立腺癌、または頭頸部癌である、前記医薬。
【請求項68】
前記疾患または障害が、頭頸部癌である、請求項67に記載の医薬。
【請求項69】
前記頭頸部癌が、頭頸部扁平上皮癌である、請求項68に記載の医薬。
【請求項70】
前記疾患または障害が、肺癌である、請求項67に記載の医薬。
【請求項71】
前記肺癌が、非小細胞肺癌(NSCLC)である、請求項70に記載の医薬。
【請求項72】
前記疾患または障害が、卵巣癌である、請求項67に記載の医薬。
【請求項73】
前記疾患または障害が、前立腺癌である、請求項67に記載の医薬。
【請求項74】
前記前立腺癌が、転移性去勢抵抗性前立腺癌である、請求項73に記載の医薬。
【請求項75】
前記疾患または障害が、乳癌である、請求項67に記載の医薬。
【請求項76】
前記疾患または障害が、膀胱癌である、請求項67に記載の医薬。
【請求項77】
前記疾患または障害が、結腸直腸癌である、請求項67に記載の医薬。
【請求項78】
前記疾患または障害が、膵癌である、請求項67に記載の医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アデノシン受容体(A2Aサブタイプ及びA2Bサブタイプなど)の活性を調節し、アデノシン受容体の活性と関連する疾患(例えば、がん、炎症性疾患、循環器疾患、及び神経変性疾患を含む)の治療において有用な縮合ピリミジン誘導体を提供する。
【背景技術】
【0002】
アデノシンは、多くの免疫細胞型を介して免疫応答を調節することが可能な細胞外シグナル伝達分子である。アデノシンは、Drury and Szent-Gyorgyuによって冠血管トーンの生理学的制御因子として最初に認識されていたものの(Sachdeva,S.and Gupta,M.Saudi Pharmaceutical Journal,2013,21,245-253)、アデノシンが細胞表面上の特定の受容体を占有することによって細胞機能を制御することがSattin and Rallによって示されたのは実に1970年のことであった(Sattin,A.,and Rall,T.W.,1970.Mol.Pharmacol.6,13-23、Hasko’,G.,at al.,2007,Pharmacol.Ther.113,264-275)。
【0003】
アデノシンは、さまざまな他の生理学的機能においても極めて重要な役割を担っている。アデノシンは、核酸の合成に関与しており、3つのリン酸基に連結されるとATP(細胞エネルギー系の不可欠な構成要素)を形成する。アデノシンは、細胞外のATPが酵素的に分解されることによって生じ得るか、または損傷細胞膜を通過することによって損傷ニューロン及び損傷グリア細胞から放出されることによっても生じ得る(Tautenhahn,M.et al.Neuropharmacology,2012,62,1756-1766)。アデノシンは、細胞膜に局在する特定の受容体に作用することによって、末梢及び中枢神経系の両方においてさまざまな薬理学的効果を生じさせる(Matsumoto,T.et al.Pharmacol.Res.,2012,65,81-90)。別の経路によってもアデノシンが細胞外に生じることが報告されている。こうした経路には、CD38、CD203a、及びCD73が協奏的に作用することによってATPの代わりにニコチンアミドジヌクレオチド(NAD)からアデノシンが生じるものが含まれる。アデノシンは、他のホスファターゼ(アルカリホスファターゼまたは前立腺特異的ホスファターゼなど)によってCD73非依存的にも生じ得る。
【0004】
A1受容体、A2A受容体、A2B受容体、及びA3受容体を含めて、ヒトのアデノシン受容体には4つのサブタイプが存在することが知られている。A1及びA2Aは高親和性受容体である一方で、A2B及びA3は低親和性受容体である。アデノシン及びそのアゴニストは、こうした受容体のうちの1つ以上を介して作用し得、アデニル酸シクラーゼ(サイクリックAMP(cAMP)を増加させる役割を担う酵素)の活性を調節し得る。受容体が異なると、この酵素に与える刺激作用及び阻害作用が異なる。cAMPの細胞内濃度が上昇すると、免疫細胞及び炎症細胞の活性が抑制され得る(Livingston,M.et al.,Inflamm.Res.,2004,53,171-178)。
【0005】
A2Aアデノシン受容体は、末梢及びCNSにおいてシグナルを発することができ、A2Aのアゴニストは、抗炎症剤として探索されており、A2Aのアンタゴニストは、神経変性疾患を対象として探索されている(Carlsson,J.et al.,J.Med.Chem.,2010,53,3748-3755)。ほとんどの細胞型において、A2Aサブタイプは細胞内カルシウムレベルを抑制する一方で、A2Bは当該レベルを増強する。A2A受容体は、一般に、免疫細胞に由来する炎症応答を抑制するものと思われる(Borrmann,T.et al.,J.Med.Chem.,2009,52(13),3994-4006)。
【0006】
A2B受容体は、胃腸管、膀胱、肺、及びマスト細胞上に高度に発現する(Antonioli,L.et al.,Nature Reviews Cancer,2013,13,842-857)。A2B受容体は、A2A受容体と構造的に密接に関連し、アデニル酸シクラーゼを活性化することが可能であるが、機能的には異なる。このサブタイプは、アデニル酸シクラーゼ以外のシグナル伝達系を利用し得るものとされている(Livingston,M.et al.,Inflamm.Res.,2004,53,171-178)。すべてのアデノシン受容体の中でも、A2Bアデノシン受容体は生理学的条件の下では静的なままであり、細胞外のアデノシンレベルが上昇する結果として活性化すると考えられている低親和性受容体である(Ryzhov,S.et al.Neoplasia,2008,10,987-995)。A2Bアデノシン受容体が活性化すると、Gsタンパク質及びGqタンパク質が活性化することによって、それぞれアデニル酸シクラーゼ及びホスホリパーゼCが刺激され得る。分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼと共役することも報告されている(Borrmann,T.et al.,J.Med.Chem.,2009,52(13),3994-4006)。
【0007】
免疫系では、アデノシンシグナル伝達が関与することが、過剰な免疫反応から組織を保護する不可欠な制御機構であり得る。アデノシンは、多くの細胞型(T細胞、ナチュラルキラー細胞、マクロファージ、樹状細胞、マスト細胞、及び骨髄由来免疫抑制細胞を含む)を介して免疫応答を負に調節し得る(Allard,B.et al.Current Opinion in Pharmacology,2016,29,7-16)。
【0008】
腫瘍では、この経路が腫瘍微小環境によって乗っ取られており、この経路によって免疫系の抗腫瘍能力が妨害される結果、がんの進行が促進される。こうした腫瘍微小環境では、アデノシンは、主に、CD39及びCD73によって細胞外ATPから生じていた。複数の細胞型が、CD39及びCD73を発現することによってアデノシンを生成し得る。このことは、腫瘍細胞、エフェクターT細胞、制御性T細胞、腫瘍関連マクロファージ、骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)、内皮細胞、がん関連線維芽細胞(CAF)、及び間葉系間質細胞/幹細胞(MSC)に当てはまる。腫瘍微小環境における低酸素状態、炎症、及び他の免疫抑制シグナル伝達によって、CD39及びCD73の発現、ならびにその後のアデノシン産生が誘導され得る。結果として、固形腫瘍におけるアデノシンレベルは、正常な生理学的条件のものと比較して異常に高い。
【0009】
A2Aは、ほとんどがリンパ系細胞(エフェクターT細胞、制御性T細胞、及びナチュラルキラー細胞を含む)上に発現する。A2A受容体を遮断すると、T細胞を一時的に不活化する下流の免疫抑制シグナルが阻止され得る。A2B受容体は、主に、単球由来の細胞(樹状細胞、腫瘍関連マクロファージ、骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)、及び間葉系間質細胞/幹細胞(MSC)を含む)上に発現する。前臨床モデルにおいてA2B受容体を遮断すると、腫瘍増殖が抑制され、転移が遮断され、腫瘍抗原の提示が増加し得る。
【0010】
ADORA2A/ADORA2B(A2A/A2B)を遮断することを、その安全性プロファイルの観点から見ると、A2A受容体ノックアウトマウス及びA2B受容体ノックアウトマウスは、すべて成長異常を示すことなく生存可能であると共に、繁殖性である(Allard,B.et al.Current Opinion in Pharmacology,2016,29,7-16)。A2A KOマウスでは、炎症促進性サイトカインのレベルが上昇するのはLPSの投与時のみであり、ベースラインで炎症が生じる証拠は存在しない(Antonioli,L.et al.,Nature Reviews Cancer,2013,13,842-857)。A2B KOマウスでは、血小板、赤血球、及び白血球の数は正常であったが、ナイーブなA2B KOマウスのベースラインでの炎症(TNF-アルファ、IL-6)は上昇していた(Antonioli,L.et al.,Nature Reviews Cancer,2013,13,842-857)。LPS処理後には、TNF-アルファ及びIL-6の産生進行が検出された。A2B KOマウスでは、炎症を媒介する血管接着分子及び白血球接着/ローリングの増加、マスト細胞活性化の増進、IgE介在性アナフィラキシーに対する感受性の増加、ならびに低酸素下での血管漏出及び好中球流入の増加も見られた(Antonioli,L.et al.,Nature Reviews Cancer,2013,13,842-857)。
【0011】
まとめると、疾患(がん、炎症性疾患、循環器疾患、及び神経変性疾患など)を治療するための新たなアデノシン受容体選択的リガンド(A2Aサブタイプ及びA2Bサブタイプに対するものなど)を開発することに対するニーズが存在する。本出願は、このニーズなどを対象とする。
【発明の概要】
【0012】
本発明は、とりわけ、式(I):
【化1】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩に関し、構成員は、本明細書に定義される。
【0013】
本発明は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容可能な塩と、医薬的に許容可能な担体と、を含む医薬組成物をさらに提供する。
【0014】
本発明は、アデノシン受容体の活性を阻害する方法をさらに提供し、この方法は、受容体を、式(I)の化合物またはその医薬的に許容可能な塩と接触させることを含む。
【0015】
本発明は、アデノシン受容体の発現異常と関連する疾患または障害を治療する方法をさらに提供し、この方法は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を治療的に有効な量で当該患者に投与することを含む。
【0016】
本発明は、本明細書に記載の方法のいずれかにおいて使用するための式(I)の化合物またはその医薬的に許容可能な塩をさらに提供する。
【0017】
本発明は、本明細書に記載の方法のいずれかにおいて使用するための薬剤を調製するための、式(I)の化合物またはその医薬的に許容可能な塩の使用をさらに提供する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
化合物
本出願は、とりわけ、式(I):
【化2】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を提供し、式中:
は、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、C(=NRe1)Rb1、C(=NRe1)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR1A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa1、Rb1、Rc1、及びRd1は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra1、Rb1、Rc1、及びRd1のC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR1A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRe1は、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR1Aは、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択され、
は、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa2、SRa2、NHORa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)NRc2(ORa2)、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、C(=NRe2)Rb2、C(=NOH)Rb2、C(=NCN)Rb2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NOH)NRc2d2、NRc2C(=NCN)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)Rb2、NRc2S(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)(=NRe2)Rb2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、S(O)NRc2d2、OS(O)(=NRe2)Rb2、OS(O)b2、SF、P(O)Rf2g2、OP(O)(ORh2)(ORi2)、P(O)(ORh2)(ORi2)、及びBRj2k2から選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa2、Rb2、Rc2、及びRd2は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc2及びRd2は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR2A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe2は、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf2及びRg2は、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh2及びRi2は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj2及びRk2は、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj2及びRk2は、それらが結合しているB原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR2Aは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa21、SRa21、NHORa21、C(O)Rb21、C(O)NRc21d21、C(O)NRc21(ORa21)、C(O)ORa21、OC(O)Rb21、OC(O)NRc21d21、NRc21d21、NRc21NRc21d21、NRc21C(O)Rb21、NRc21C(O)ORa21、NRc21C(O)NRc21d21、C(=NRe21)Rb21、C(=NOH)Rb21、C(=NCN)Rb21、C(=NRe21)NRc21d21、NRc21C(=NRe21)NRc21d21、NRc21C(=NOH)NRc21d21、NRc21C(=NCN)NRc21d21、NRc21C(=NRe21)Rb21、NRc21S(O)NRc21d21、NRc21S(O)Rb21、NRc21S(O)b21、NRc21S(O)(=NRe21)Rb21、NRc21S(O)NRc21d21、S(O)Rb21、S(O)NRc21d21、S(O)b21、S(O)NRc21d21、OS(O)(=NRe21)Rb21、OS(O)b21、SF、P(O)Rf21g21、OP(O)(ORh21)(ORi21)、P(O)(ORh21)(ORi21)、及びBRj21k21から選択され、R2AのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa21、Rb21、Rc21、及びRd21は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra21、Rb21、Rc21、及びRd21のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR2B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc21及びRd21は、それらが結合しているN原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR2B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe21は、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf21及びRg21は、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh21及びRi21は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj21及びRk21は、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj21及びRk21は、それらが結合しているB原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR2Bは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、チオ、C1-3アルキルチオ、C1-3アルキルスルフィニル、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-3アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルコキシカルボニルアミノ、C1-3アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-3アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-3アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
は、NまたはCRであり、
は、H、D、ハロ、OH、CN、NO、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C3-5シクロアルキル、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、チオ、C1-3アルキルチオ、C1-3アルキルスルフィニル、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-3アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルコキシカルボニルアミノ、C1-3アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-3アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-3アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルアミノから選択され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、CyのC6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa7、SRa7、NHORa7、C(O)Rb7、C(O)NRc7d7、C(O)NRc7(ORa7)、C(O)ORa7、OC(O)Rb7、OC(O)NRc7d7、NRc7d7、NRc7NRc7d7、NRc7C(O)Rb7、NRc7C(O)ORa7、NRc7C(O)NRc7d7、C(=NRe7)Rb7、C(=NOH)Rb7、C(=NCN)Rb7、C(=NRe7)NRc7d7、NRc7C(=NRe7)NRc7d7、NRc7C(=NOH)NRc7d7、NRc7C(=NCN)NRc7d7、NRc7C(=NRe7)Rb7、NRc7S(O)NRc7d7、NRc7S(O)Rb7、NRc7S(O)b7、NRc7S(O)(=NRe7)Rb7、NRc7S(O)NRc7d7、S(O)Rb7、S(O)NRc7d7、S(O)b7、S(O)NRc7d7、OS(O)(=NRe7)Rb7、OS(O)b7、SF、P(O)Rf7g7、OP(O)(ORh7)(ORi7)、P(O)(ORh7)(ORi7)、及びBRj7k7から選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa7、Rb7、Rc7、及びRd7は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra7、Rb7、Rc7、及びRd7のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc7及びRd7は、それらが結合しているN原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR7A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe7は、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf7及びRg7は、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh7及びRi7は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj7及びRk7は、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj7及びRk7は、それらが結合しているB原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR7Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
Lは、Y、C1-6アルキレン、C2-6アルケニレン、C2-6アルキニレン、C1-6アルキレン-Y、Y-C1-6アルキレン、C1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン、Y-C1-6アルキレン-Y-、Y-C1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン、及びC1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン-Yから選択され、当該アルキレン連結基、アルケニレン連結基、及びアルキニレン連結基は、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのYは、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR-、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択され、
それぞれのRは、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、ならびにS(O)b5から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらはそれぞれ、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基で任意選択で置換され、
及びRは、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、及びS(O)b5からそれぞれ独立して選択され、RまたはRのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRb5は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクロアルキル、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa8、SRa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、OC(O)Rb8、OC(O)NRc8d8、NRc8d8、NRc8NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、C(=NRe8)Rb8、C(=NOH)Rb8、C(=NCN)Rb8、C(=NRe8)NRc8d8、NRc8C(=NRe8)NRc8d8、NRc8C(=NOH)NRc8d8、NRc8C(=NCN)NRc8d8、NRc8C(=NRe8)Rb8、NRc8S(O)NRc8d8、NRc8S(O)Rb8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)(=NRe8)Rb8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)Rb8、S(O)NRc8d8、S(O)b8、S(O)NRc8d8、OS(O)(=NRe8)Rb8、OS(O)b8、SF、P(O)Rf8g8、OP(O)(ORh8)(ORi8)、P(O)(ORh8)(ORi8)、及びBRj8k8から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra8、Rb8、Rc8、及びRd8のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc8及びRd8は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe8は、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf8及びRg8は、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh8及びRi8は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj8及びRk8は、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj8及びRk8は、それらが結合しているB原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR8Aは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa81、SRa81、NHORa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)NRc81(ORa81)、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、C(=NRe81)Rb81、C(=NOH)Rb81、C(=NCN)Rb81、C(=NRe81)NRc81d81、NRc81C(=NRe81)NRc81d81、NRc81C(=NOH)NRc81d81、NRc81C(=NCN)NRc81d81、NRc81C(=NRe81)Rb81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、NRc81S(O)b81、NRc81S(O)(=NRe81)Rb81、NRc81S(O)NRc81d81、S(O)Rb81、S(O)NRc81d81、S(O)b81、S(O)NRc81d81、OS(O)(=NRe81)Rb81、OS(O)b81、SF、P(O)Rf81g81、OP(O)(ORh81)(ORi81)、P(O)(ORh81)(ORi81)、及びBRj81k81から独立して選択され、R8AのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe81は、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf81及びRg81は、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh81及びRi81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj81及びRk81は、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj81及びRk81は、それらが結合しているB原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR8Bは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa82、SRa82、NHORa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)NRc82(ORa82)、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、C(=NRe82)Rb82、C(=NOH)Rb82、C(=NCN)Rb82、C(=NRe82)NRc82d82、NRc82C(=NRe82)NRc82d82、NRc82C(=NOH)NRc82d82、NRc82C(=NCN)NRc82d82、NRc82C(=NRe82)Rb82、NRc82S(O)NRc82d82、NRc82S(O)Rb82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)(=NRe82)Rb82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)Rb82、S(O)NRc82d82、S(O)b82、S(O)NRc82d82、OS(O)(=NRe82)Rb82、OS(O)b82、SF、P(O)Rf82g82、OP(O)(ORh82)(ORi82)、P(O)(ORh82)(ORi82)、及びBRj82k82から独立して選択され、R8BのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され
それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc82及びRd82は、それらが結合しているN原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8C置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe82は、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf82及びRg82は、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh82及びRi82は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj82及びRk82は、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj82及びRk82は、それらが結合しているB原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR8Cは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa83、SRa83、NHORa83、C(O)Rb83、C(O)NRc83d83、C(O)NRc83(ORa83)、C(O)ORa83、OC(O)Rb83、OC(O)NRc83d83、NRc83d83、NRc83NRc83d83、NRc83C(O)Rb83、NRc83C(O)ORa83、NRc83C(O)NRc83d83、C(=NRe83)Rb83、C(=NOH)Rb83、C(=NCN)Rb83、C(=NRe83)NRc83d83、NRc83C(=NRe83)NRc83d83、NRc83C(=NOH)NRc83d83、NRc83C(=NCN)NRc83d83、NRc83C(=NRe83)Rb83、NRc83S(O)NRc83d83、NRc83S(O)Rb83、NRc83S(O)b83、NRc83S(O)(=NRe83)Rb83、NRc83S(O)NRc83d83、S(O)Rb83、S(O)NRc83d83、S(O)b83、S(O)NRc83d83、OS(O)(=NRe83)Rb83、OS(O)b83、SF、P(O)Rf83g83、OP(O)(ORh83)(ORi83)、P(O)(ORh83)(ORi83)、及びBRj83k83から独立して選択され、R8CのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8D置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa83、Rb83、Rc83、及びRd83は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、Ra83、Rb83、Rc83、及びRd83のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8D置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc83及びRd83は、それらが結合しているN原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8D置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRe83は、H、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、
それぞれのRf83及びRg83は、H、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRh83及びRi83は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-6アルキル-、C3-7シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-から独立して選択され、
それぞれのRj83及びRk83は、OH、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のRj83及びRk83は、それらが結合しているB原子と一緒になることで、C1-6アルキル及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR8Dは、OH、NO、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される。
【0019】
いくつかの実施形態では、Xは、CRである。
【0020】
いくつかの実施形態では、Xは、Nである。
【0021】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから選択される。
【0022】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、及びC1-6ハロアルコキシから選択される。
【0023】
いくつかの実施形態では、Rは、HまたはC1-6アルキルである。
【0024】
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。
【0025】
いくつかの実施形態では、Rは、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR1A置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0026】
いくつかの実施形態では、Rは、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルから選択される。
【0027】
いくつかの実施形態では、Rは、HまたはC1-6アルキルである。
【0028】
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。
【0029】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、NO、ORa2、NHORa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)NRc2(ORa2)、C(O)ORa2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのRa2、Rb2、Rc2、及びRd2は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのR2Aは、D、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0030】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びCNから選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つまたは2つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのR2Aは、D、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0031】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つまたは2つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのR2Aは、D、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0032】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、及びCNから選択され、RのC1-6アルキルは、独立して選択される1つまたは2つのR2A置換基で任意選択で置換され、それぞれのR2Aは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される。
【0033】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、ハロ、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、RのC1-6アルキルは、独立して選択される1つまたは2つのR2A置換基で任意選択で置換され、それぞれのR2Aは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される。
【0034】
いくつかの実施形態では、Rは、H、C1-6アルキル、及びCNから選択され、C1-6アルキルは、1つまたは2つのOH基で任意選択で置換される。
【0035】
いくつかの実施形態では、Rは、H及びC1-6アルキルから選択され、C1-6アルキルは、1つまたは2つのOH基で任意選択で置換される。
【0036】
いくつかの実施形態では、Rは、H、CN、及びヒドロキシメチルから選択される。
【0037】
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはヒドロキシメチルである。
【0038】
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。
【0039】
いくつかの実施形態では、Rは、CNである。
【0040】
いくつかの実施形態では、Rは、ヒドロキシメチルである。
【0041】
いくつかの実施形態では、Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールから選択され、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのRは、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、NO、ORa7、NHORa7、C(O)Rb7、C(O)NRc7d7、C(O)NRc7(ORa7)、C(O)ORa7、NRc7d7、NRc7C(O)Rb7、NRc7C(O)ORa7、NRc7C(O)NRc7d7、NRc7S(O)b7、NRc7S(O)NRc7d7、S(O)b7、及びS(O)NRc7d7から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのRa7、Rb7、Rc7、及びRd7は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのR7Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0042】
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、C3-6シクロアルキル、及び5~6員のヘテロアリールから選択され、Cyのフェニル、C3-6シクロアルキル、及び5~6員のヘテロアリールは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのRは、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、NO、ORa7、NHORa7、C(O)Rb7、C(O)NRc7d7、C(O)NRc7(ORa7)、C(O)ORa7、NRc7d7、NRc7C(O)Rb7、NRc7C(O)ORa7、NRc7C(O)NRc7d7、NRc7S(O)b7、NRc7S(O)NRc7d7、S(O)b7、及びS(O)NRc7d7から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのRa7、Rb7、Rc7、及びRd7は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのR7Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0043】
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、C3-6シクロアルキル、及び5~6員のヘテロアリールから選択され、フェニル、C3-6シクロアルキル、及び5~6員のヘテロアリールは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0044】
いくつかの実施形態では、Cyは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基で任意選択で置換されるフェニルである。
【0045】
いくつかの実施形態では、Cyは、独立して選択される1つまたは2つのR置換基で任意選択で置換されるフェニルであり、
それぞれのRは、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、OH、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0046】
いくつかの実施形態では、Cyは、独立して選択される1つまたは2つのR置換基で任意選択で置換されるフェニルであり、
それぞれのRは、D、CN、ハロ、及びCHから独立して選択される。
【0047】
いくつかの実施形態では、それぞれのRは、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、NO、ORa7、NHORa7、C(O)Rb7、C(O)NRc7d7、C(O)NRc7(ORa7)、C(O)ORa7、NRc7d7、NRc7C(O)Rb7、NRc7C(O)ORa7、NRc7C(O)NRc7d7、NRc7S(O)b7、NRc7S(O)NRc7d7、S(O)b7、及びS(O)NRc7d7から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのRa7、Rb7、Rc7、及びRd7は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのR7Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0048】
いくつかの実施形態では、それぞれのRは、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、OH、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0049】
いくつかの実施形態では、それぞれのRは、D、CN、ハロ、及びCHから独立して選択される。
【0050】
いくつかの実施形態では、Cyは、シアノフェニルである。
【0051】
いくつかの実施形態では、Cyは、3-シアノフェニルであり、3-シアノフェニルは、FまたはCHのうちの1つによって任意選択で置換される。
【0052】
いくつかの実施形態では、Cyは、3-シアノフェニルである。
【0053】
いくつかの実施形態では、Rは、-C(O)NRである。
【0054】
いくつかの実施形態では、Rは、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択される。
【0055】
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。
【0056】
いくつかの実施形態では、Rは、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択される。
【0057】
いくつかの実施形態では、Rは、C1-6アルキルである。
【0058】
いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれHである。
【0059】
いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、C1-6アルキルである。
【0060】
いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれC1-6アルキルである。
【0061】
いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、C1-3アルキルである。
【0062】
いくつかの実施形態では、Rは、-C(O)NHCHである。
【0063】
いくつかの実施形態では、Rは、-L-Cyである。
【0064】
いくつかの実施形態では、Lは、Y、C1-6アルキレン、C2-6アルケニレン、C2-6アルキニレン、C1-6アルキレン-Y、及びY-C1-6アルキレンから選択され、当該アルキレン連結基は、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される。
【0065】
いくつかの実施形態では、Lは、Y、C1-6アルキレン、及びY-C1-6アルキレンから選択され、当該アルキレン連結基は、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される。
【0066】
いくつかの実施形態では、Lは、YまたはC1-6アルキレンであり、当該アルキレン連結基は、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される。
【0067】
いくつかの実施形態では、Lは、Yである。
【0068】
いくつかの実施形態では、Lは、C1-6アルキレンであり、当該C1-6アルキレンは、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される。
【0069】
いくつかの実施形態では、Lは、C1-6アルキレン-Yであり、当該アルキレン連結基は、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される。
【0070】
いくつかの実施形態では、Lは、Y-C1-6アルキレンであり、当該アルキレン連結基は、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換される。
【0071】
いくつかの実施形態では、それぞれのYは、-C(O)-、-C(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択される。
【0072】
いくつかの実施形態では、それぞれのYは、-NR-である。
【0073】
いくつかの実施形態では、それぞれのRは、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから独立して選択される。
【0074】
いくつかの実施形態では、それぞれのRは、H及びC1-6アルキルから独立して選択される。
【0075】
いくつかの実施形態では、それぞれのRは、Hである。
【0076】
いくつかの実施形態では、Lは、-NH-である。
【0077】
いくつかの実施形態では、Lは、-NR-、C1-3アルキレン、C1-3ヒドロキシアルキレン、及びC1-3アミノアルキレンから選択される。
【0078】
いくつかの実施形態では、Lは、-NH-、-CH-、-CH(OH)-、-CH(NH)-、-CH-NH-、及び-NH-CH-から選択される。
【0079】
いくつかの実施形態では、Lは、-NH-、-CH-、-CH(OH)-、及び-CH(NH)-から選択される。
【0080】
いくつかの実施形態では、Lは、-CH-である。
【0081】
いくつかの実施形態では、Lは、-CH-CH-NH-である。
【0082】
いくつかの実施形態では、Lは、-CH-NH-である。
【0083】
いくつかの実施形態では、Lは、-NH-CH-CH-である。
【0084】
いくつかの実施形態では、Lは、-NH-CH-である。
【0085】
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらはそれぞれ、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基で任意選択で置換される。
【0086】
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、フェニル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、それぞれのR8Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0087】
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルから選択され、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0088】
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルから選択され、フェニルは、1-メチル-1H-ピラゾール-4-イルで任意選択で置換され、イミダゾリルは、メチルで置換される。
【0089】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Dは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノから独立して選択される。
【0090】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Dは、ハロである。
【0091】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Dは、フルオロである。
【0092】
いくつかの実施形態では、それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、ならびにS(O)NRc8d8から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0093】
いくつかの実施形態では、それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0094】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Aは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、及びNRc81S(O)b81から独立して選択され、R8AのC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0095】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Aは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、NRc81S(O)b81から独立して選択され、R8AのC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0096】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Aは、ハロ、C1-3アルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、及びNRc81C(O)NRc81d81から独立して選択され、R8AのC1-3アルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0097】
いくつかの実施形態では、それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換される。
【0098】
いくつかの実施形態では、それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0099】
いくつかの実施形態では、それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換される。
【0100】
いくつかの実施形態では、それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0101】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0102】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Bは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa82、SRa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)b82、及びS(O)NRc82d82から独立して選択され、R8BのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0103】
いくつかの実施形態では、それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換される。
【0104】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Cは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される。
【0105】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Cは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、及びカルボキシから独立して選択される。
【0106】
いくつかの実施形態では、それぞれのR8Cは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノから独立して選択される。
【0107】
いくつかの実施形態では:
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
は、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-、CN、NO、ORa2、NHORa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)NRc2(ORa2)、C(O)ORa2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)b2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール-C1-6アルキル-、C3-10シクロアルキル-C1-6アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C1-6アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C1-6アルキル-は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa2、Rb2、Rc2、及びRd2は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR2Aは、H、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa21、NHORa21、C(O)Rb21、C(O)NRc21d21、C(O)NRc21(ORa21)、C(O)ORa21、NRc21d21、NRc21C(O)Rb21、NRc21C(O)ORa21、NRc21C(O)NRc21d21、NRc21S(O)b21、NRc21S(O)NRc21d21、S(O)b21、及びS(O)NRc21d21から選択され、R2AのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa21、Rb21、Rc21、及びRd21は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra21、Rb21、Rc21、及びRd21のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR2B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR2Bは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、チオ、C1-3アルキルチオ、C1-3アルキルスルフィニル、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-3アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルコキシカルボニルアミノ、C1-3アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-3アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-3アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
は、NまたはCRであり、
は、H、D、ハロ、OH、CN、NO、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、C3-5シクロアルキル、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、チオ、C1-3アルキルチオ、C1-3アルキルスルフィニル、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-3アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルコキシカルボニルアミノ、C1-3アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-3アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-3アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノカルボニルアミノから選択され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO、ORa7、NHORa7、C(O)Rb7、C(O)NRc7d7、C(O)NRc7(ORa7)、C(O)ORa7、NRc7d7、NRc7NRc7d7、NRc7C(O)Rb7、NRc7C(O)ORa7、NRc7C(O)NRc7d7、NRc7S(O)b7、NRc7S(O)NRc7d7、S(O)b7、及びS(O)NRc7d7から選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa7、Rb7、Rc7、及びRd7は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra7、Rb7、Rc7、及びRd7のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR7A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR7Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
Lは、Y、C1-6アルキレン、C2-6アルケニレン、C2-6アルキニレン、C1-6アルキレン-Y、Y-C1-6アルキレン、C1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン、Y-C1-6アルキレン-Y-、Y-C1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン、及びC1-6アルキレン-Y-C1-6アルキレン-Yから選択され、当該アルキレン連結基、アルケニレン連結基、及びアルキニレン連結基は、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのYは、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR-、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択され、
それぞれのRは、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、及びS(O)b5から選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、4~10員のヘテロシクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールから選択され、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、4~10員のヘテロシクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
及びRは、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、及びS(O)b5からそれぞれ独立して選択され、RまたはRのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRb5は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、ならびにS(O)NRc8d8から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、及びNRc81S(O)b81から独立して選択され、R8AのC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Bは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa82、SRa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)b82、及びS(O)NRc82d82から独立して選択され、R8BのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Cは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される。
【0108】
いくつかの実施形態では、-L-CyがRによって置換される場合、L-Cyは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基のいずれかによって置換される。
【0109】
いくつかの実施形態では:
は、Hであり、
は、H、D、ハロ、CN、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、RのC1-6アルキルは、独立して選択される1つまたは2つのR2A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR2Aは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
は、NまたはCRであり、
は、H、D、ハロ、OH、CN、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、シアノ-C1-3アルキル、HO-C1-3アルキル、C1-3アルコキシ-C1-3アルキル、アミノ、C1-3アルキルアミノ、ジ(C1-3アルキル)アミノ、C1-3アルキルスルホニル、カルバミル、C1-3アルキルカルバミル、ジ(C1-3アルキル)カルバミル、C1-3アルキルカルボニル、C1-3アルキルカルボニルアミノ、C1-3アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-3アルキルアミノスルホニル、及びジ(C1-3アルキル)アミノスルホニルから選択され、
Cyは、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらはそれぞれ、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノから独立して選択され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
Lは、Y、C1-6アルキレン、C1-6アルキレン-Y、及びY-C1-6アルキレンから選択され、当該アルキレン連結基は、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基によって任意選択で置換され、
それぞれのYは、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR-、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択され、
それぞれのRは、H及びC1-6アルキルから選択され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、4~10員のヘテロシクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールから選択され、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、4~10員のヘテロシクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
及びRは、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルからそれぞれ独立して選択され、RまたはRのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、ならびにS(O)NRc8d8から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、及びNRc81S(O)b81から独立して選択され、R8AのC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Bは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、4~7員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa82、SRa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)b82、及びS(O)NRc82d82から独立して選択され、R8BのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Cは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される。
【0110】
いくつかの実施形態では:
は、Hであり、
は、H、D、ハロ、C1-6アルキル、CN、ヒドロキシメチル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
Cyは、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらはそれぞれ、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノから独立して選択され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
Lは、Y、C1-3アルキレン、C1-3アルキレン-Y、及びY-C1-3アルキレンから選択され、当該アルキレン連結基はそれぞれ、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのYは、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR-、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択され、
は、H及びC1-6アルキルから選択され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、及びS(O)NRc8d8から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、NRc81S(O)b81から独立して選択され、R8AのC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR8B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Bは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa82、SRa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)b82、及びS(O)NRc82d82から独立して選択され、R8BのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Cは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される。
【0111】
いくつかの実施形態では:
は、Hであり、
は、H、D、ハロ、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
Cyは、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらはそれぞれ、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノから独立して選択され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
Lは、Y、C1-3アルキレン、C1-3アルキレン-Y、及びY-C1-3アルキレンから選択され、当該アルキレン連結基はそれぞれ、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのYは、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR-、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-S(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)NR-から独立して選択され、
は、H及びC1-6アルキルから選択され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、ならびにS(O)NRc8d8から独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルから独立して選択され、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、NRc81C(O)NRc81d81、NRc81S(O)NRc81d81、NRc81S(O)Rb81、NRc81S(O)b81から独立して選択され、R8AのC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Bは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、ORa82、SRa82、C(O)Rb82、C(O)NRc82d82、C(O)ORa82、OC(O)Rb82、OC(O)NRc82d82、NRc82d82、NRc82NRc82d82、NRc82C(O)Rb82、NRc82C(O)ORa82、NRc82C(O)NRc82d82、NRc82S(O)b82、NRc82S(O)NRc82d82、S(O)b82、及びS(O)NRc82d82から独立して選択され、R8BのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa82、Rb82、Rc82、及びRd82は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから独立して選択され、Ra82、Rb82、Rc82、及びRd82のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8C置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Cは、OH、CN、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6ハロアルキル、シアノ-C1-6アルキル、HO-C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、チオ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、カルバミル、C1-6アルキルカルバミル、ジ(C1-6アルキル)カルバミル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルオキシ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C1-6アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C1-6アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される。
【0112】
いくつかの実施形態では、
は、Hであり、
は、H、CN、及びヒドロキシメチルから選択され、
Cyは、3-シアノフェニルであり、3-シアノフェニルは、FまたはCHのうちの1つによって任意選択で置換され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
は、Hであり、
は、C1-3アルキルであり、
Lは、Y、C1-3アルキレン、C1-3アルキレン-Y、及びY-C1-3アルキレンから選択され、当該アルキレン連結基はそれぞれ、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8D置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのYは、-NR-であり、
は、H及びC1-3アルキルから選択され、
Cyは、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルから選択され、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルは、R8D及びRから独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキル、CN、NO、ORa8、NHORa8、C(O)Rb8、C(O)NRc8d8、C(O)NRc8(ORa8)、C(O)ORa8、NRc8d8、NRc8C(O)Rb8、NRc8C(O)ORa8、NRc8C(O)NRc8d8、NRc8S(O)b8、NRc8S(O)NRc8d8、S(O)b8、ならびにS(O)NRc8d8から独立して選択され、RのC1-3アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、フェニル、C3-7シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル-C1-4アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C1-4アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C1-4アルキルは、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa8、Rb8、Rc8、及びRd8は、H及びC1-3アルキルから独立して選択され、C1-3アルキルは、独立して選択される1つまたは2つのR8A置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、ハロ、C1-3アルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、CN、ORa81、SRa81、C(O)Rb81、C(O)NRc81d81、C(O)ORa81、OC(O)Rb81、OC(O)NRc81d81、NRc81d81、NRc81C(O)Rb81、NRc81C(O)ORa81、及びNRc81C(O)NRc81d81から独立して選択され、R8AのC1-3アルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのRa81、Rb81、Rc81、及びRd81は、H、C1-3アルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、Ra81、Rb81、Rc81、及びRd81のC1-3アルキル及び4~7員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、もしくは3つのR8B置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のRc81及びRd81は、それらが結合しているN原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、4~10員のヘテロシクロアルキル基は、独立して選択される1つもしくは2つのR8B置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Bは、ハロ、C1-3アルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、C1-3アルキルは、独立して選択される1つまたは2つのR8C置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR8Cは、OH、CN、ハロ、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、及びカルボキシから独立して選択される。
【0113】
いくつかの実施形態では:
は、Hであり、
は、H、CN、及びC1-6アルキルから選択され、C1-6アルキルは、1つまたは2つのOH基で任意選択で置換され、
Cyは、独立して選択される1つまたは2つのR置換基で任意選択で置換されるフェニルであり、
それぞれのRは、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、NO、OH、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
Lは、-C(O)NR-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-NRS(O)NR-、C1-3アルキレン、C1-3アルキレン-Y、及びY-C1-3アルキレンから選択され、当該アルキレン連結基は、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのYは、-NR-であり、
は、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、OH、CN、及びNOから独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0114】
いくつかの実施形態では:
は、Hであり、
は、H及びC1-6アルキルから選択され、C1-6アルキルは、1つまたは2つのOH基で任意選択で置換され、
Cyは、独立して選択される1つまたは2つのR置換基で任意選択で置換される選択されたフェニルであり、
それぞれのRは、D、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、CN、NO、OH、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
は、H、C1-6アルキル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、
Lは、-C(O)NR-、-OC(O)NR-、-NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-NRS(O)-、-NRS(O)NR-、C1-3アルキレン、C1-3アルキレン-Y、及びY-C1-3アルキレンから選択され、当該アルキレン連結基は、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
は、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、及びC1-6ハロアルキルから選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
Cyは、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、C6-10アリール、C3-10シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、OH、CN、及びNOから独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0115】
いくつかの実施形態では:
は、Hであり、
は、H、CN、及びヒドロキシメチルから選択され、
Cyは、3-シアノフェニル、2-メチルベンゾニトリル、及び2-フルオロベンゾニトリルから選択され、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
は、H及びC1-3アルキルから選択され、
は、H及びC1-3アルキルから選択され、
Lは、C1-3アルキレン、C1-3ヒドロキシアルキレン、及びC1-3アミノアルキレンから選択され、
Cyは、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、OH、CN、及びNOから独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0116】
いくつかの実施形態では:
は、Hであり、
は、H及びヒドロキシメチルから選択され、
Cyは、3-シアノフェニルであり、
は、-C(O)NR及び-L-Cyから選択され、
は、H及びC1-3アルキルから選択され、
は、H及びC1-3アルキルから選択され、
Lは、C1-3アルキレン、C1-3ヒドロキシアルキレン、及びC1-3アミノアルキレンから選択され、
Cyは、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つのR置換基で任意選択で置換され、
それぞれのRは、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、OH、CN、及びNOから独立して選択され、RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、フェニル、C3-6シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~6員のヘテロシクロアルキルは、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR8A置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR8Aは、OH、NO、CN、ハロ、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、アミノ、C1-3アルキルアミノ、及びジ(C1-3アルキル)アミノから独立して選択される。
【0117】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II):
【化3】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩である。
【0118】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(III):
【化4】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩である。
【0119】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(IV):
【化5】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩である。
【0120】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(V):
【化6】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩である。
【0121】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(VI):
【化7】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩である。
【0122】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(VII):
【化8】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩である。
【0123】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(VIII):
【化9】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩である。
【0124】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(IX):
【化10】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩である。
【0125】
ある態様では、
3-(5-アミノ-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(ピリジン-2-イルメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(シクロヘキシルメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-オキソピロリジン-1-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(アミノ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-(ヒドロキシメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(フェニルアミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、及び
5-アミノ-7-(3-シアノフェニル)-N-エチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-カルボキサミド、
3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-メチルベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-8-カルボニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-((6-メチル-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-((エチル(2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(2-(2-((3-(2H-テトラゾール-5-イル)ピロリジン-1-イル)メチル)-6-フルオロベンジル)-5-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-(((1-エチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
N-(1-(2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)ピロリジン-3-イル)アセトアミド、
3-(2-(2-((2-(2H-テトラゾール-5-イル)ピロリジン-1-イル)メチル)-6-フルオロベンジル)-5-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
1-(2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)ピロリジン-3-カルボニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-((6-メチル-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)(エチル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸、
3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、ならびに
3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(2-モルホリノエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリルから選択される化合物、
またはこれらの化合物のいずれかの医薬的に許容可能な塩が本明細書で提供される。
【0126】
本発明のある特定の特徴は、明確化のために別々の実施形態と関連付けて記載されるが、単一の実施形態において組み合わせても提供され得ることがさらに理解されよう。逆に、本発明のさまざまな特徴は、簡略化のために単一の実施形態と関連付けて記載されるが、別々に提供されるか、または任意の適切な部分的組み合わせにおいて提供されることもあり得る。
【0127】
nが整数である「n員」という用語は、典型的には、一部分における環形成原子の数を説明するものであり、当該一部分における環形成原子の数がnであるということである。例えば、ピペリジニルは、6員のヘテロシクロアルキル環の一例であり、ピラゾリルは、5員のヘテロアリール環の一例であり、ピリジルは、6員のヘテロアリール環であり、1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレンは、10員のシクロアルキル基の一例である。
【0128】
本明細書で使用される「任意選択で置換される」という語句は、置換されないか、または置換されることを意味する。置換基は、独立して選択され、置換は、化学的に実現可能な任意の位置に対してなされ得る。
【0129】
本明細書で使用される「置換される」という用語は、水素原子が除去され、置換基によって交換されることを意味する。単一の二価置換基(例えば、オキソ)は、2つの水素原子を交換し得る。所与の原子に対する置換は、原子価によって制限されることが理解されよう。
【0130】
本明細書で使用される「それぞれの「可変基(variable)」は、~から独立して選択される」という語句は、「「可変基」は、その出現ごとに、~から選択される」と実質的に同じ意味を有する。化合物の任意の構成要素または式において任意の可変基が2回以上出現する場合、出現ごとのその定義は、あらゆる他の出現時のその定義から独立したものである。したがって、例えば、1つ、2つ、3つ、または4つの「R」可変基で置換されるものとして、ある基が示されるのであれば、当該基は、最大で4つのR基で任意選択で置換され得るものであり、Rは、その出現ごとに、Rの定義から独立して選択される。さらには、置換基及び/または可変基の組み合わせは、そのような組み合わせの結果として安定な化合物が得られる場合にのみ、許容される。
【0131】
定義を通じて、「Cn-m」という用語は、端点を含む範囲を示し、n及びmは、整数であり、炭素の数を示す。例としては、C1-3、C1-4、C1-6、及び同様のものが挙げられる。
【0132】
本明細書で使用される「Cn-mアルキル」という用語は、単独で用いられるか、または他の用語と併用され、直鎖または分岐鎖であり得る炭素数n~mの飽和炭化水素基を指す。アルキル部分の例としては、限定されないが、化学基(メチル(Me)、エチル(Et)、n-プロピル(n-Pr)、イソプロピル(iPr)、n-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、sec-ブチルなど)、高級ホモログ(2-メチル-1-ブチル、n-ペンチル、3-ペンチル、n-ヘキシル、1,2,2-トリメチルプロピルなど)、及び同様のものが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つの炭素原子、1~4つの炭素原子、1~3つの炭素原子、または1~2つの炭素原子を含む。
【0133】
本明細書で使用される「Cn-mアルケニル」は、炭素間二重結合を1つ以上有する炭素数n~mのアルキル基を指す。アルケニル基の例としては、限定されないが、エテニル、n-プロペニル、イソプロペニル、n-ブテニル、sec-ブテニル、及び同様のものが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルケニル部分は、2~6つ、2~4つ、または2~3つの炭素原子を含む。
【0134】
本明細書で使用される「Cn-mアルキニル」は、炭素間三重結合を1つ以上有する炭素数n~mのアルキル基を指す。アルキニル基の例としては、限定されないが、エチニル、プロピン-1-イル、プロピン-2-イル、及び同様のものが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキニル部分は、2~6つ、2~4つ、または2~3つの炭素原子を含む。
【0135】
本明細書で使用される「Cn-mアルコキシ」という用語は、単独で用いられるか、または他の用語と併用され、-O-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素を有する。アルコキシ基の例としては、限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n-プロポキシ及びイソプロポキシ)、ブトキシ(例えば、n-ブトキシ及びtert-ブトキシ)、及び同様のものが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0136】
本明細書で使用される「アミノ」という用語は、-NHという式の基を指す。
【0137】
本明細書で使用される「アリール」という用語は、単独で用いられるか、または他の用語と併用され、芳香族炭化水素基を指し、当該芳香族炭化水素基は、単環式のものまたは多環式のもの(例えば、2つ、3つ、もしくは4つの縮合環を有するもの)であり得る。「Cn-mアリール」という用語は、n~m個の環炭素原子を有するアリール基を指す。アリール基には、例えば、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、インダニル、インデニル、及び同様のものが含まれる。いくつかの実施形態では、アリール基は、5~10個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリール基は、フェニルまたはナフチルである。いくつかの実施形態では、アリールは、フェニルである。
【0138】
本明細書で使用される「ハロ」は、F、Cl、Br、またはIを指す。いくつかの実施形態では、ハロは、F、Cl、またはBrである。いくつかの実施形態では、ハロは、FまたはClである。いくつかの実施形態では、ハロは、Fである。いくつかの実施形態では、ハロは、Clである。
【0139】
本明細書で使用される「Cn-mハロアルコキシ」は、-O-ハロアルキルという式で表される炭素原子数n~mの基を指す。ハロアルコキシ基の例としては、OCF及びOCHFが挙げられる。いくつかの実施形態では、ハロアルコキシ基は、フッ素化のみを受けたものである。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0140】
本明細書で使用される「Cn-mハロアルキル」という用語は、単独で用いられるか、または他の用語と併用され、1~2s+1個(「s」は、アルキル基における炭素原子の数である)のハロゲン原子(同じか、または異なり得る)を有するアルキル基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、ハロアルキル基は、フッ素化のみを受けたものである。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。ハロアルキル基の例としては、CF、C、CHF、CHF、CCl、CHCl、CCl及び同様のものが挙げられる。
【0141】
本明細書で使用される「チオ」という用語は、-SHという式の基を指す。
【0142】
本明細書で使用される「カルバミル」という用語は、-C(O)NHという式の基を指す。
【0143】
本明細書で使用される「カルボニル」という用語は、単独で用いられるか、または他の用語と併用され、-C(O)-基を指す。
【0144】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルアミノ」という用語は、-NH(アルキル)という式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0145】
本明細書で使用される「Cn-mアルコキシカルボニル」という用語は、-C(O)O-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0146】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルカルボニル」という用語は、-C(O)-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0147】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルカルボニルアミノ」という用語は、-NHC(O)-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0148】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルスルホニルアミノ」という用語は、-NHS(O)-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0149】
本明細書で使用される「アミノスルホニル」という用語は、-S(O)NHという式の基を指す。
【0150】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルアミノスルホニル」という用語は、-S(O)NH(アルキル)という式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0151】
本明細書で使用される「ジ(Cn-mアルキル)アミノスルホニル」という用語は、-S(O)N(アルキル)という式の基を指し、それぞれのアルキル基は、n~m個の炭素原子を独立して有する。いくつかの実施形態では、それぞれのアルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を独立して有する。
【0152】
本明細書で使用される「アミノスルホニルアミノ」という用語は、-NHS(O)NHという式の基を指す。
【0153】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルアミノスルホニルアミノ」という用語は、-NHS(O)NH(アルキル)という式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0154】
本明細書で使用される「ジ(Cn-mアルキル)アミノスルホニルアミノ」という用語は、-NHS(O)N(アルキル)という式の基を指し、それぞれのアルキル基は、n~m個の炭素原子を独立して有する。いくつかの実施形態では、それぞれのアルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を独立して有する。
【0155】
本明細書で使用される「アミノカルボニルアミノ」という用語は、単独で用いられるか、または他の用語と併用され、-NHC(O)NHという式の基を指す。
【0156】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルアミノカルボニルアミノ」という用語は、-NHC(O)NH(アルキル)という式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0157】
本明細書で使用される「ジ(Cn-mアルキル)アミノカルボニルアミノ」という用語は、-NHC(O)N(アルキル)という式の基を指し、それぞれのアルキル基は、n~m個の炭素原子を独立して有する。いくつかの実施形態では、それぞれのアルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を独立して有する。
【0158】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルカルバミル」という用語は、-C(O)-NH(アルキル)という式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0159】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルチオ」という用語は、-S-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0160】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルスルフィニル」という用語は、-S(O)-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0161】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルスルホニル」という用語は、-S(O)-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する。
【0162】
本明細書で使用される「シアノ-C1-nアルキル」という用語は、-(C1-nアルキレン)-CNという式の基を指し、アルキル基は、1~n個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する(例えば、-(C1-3アルキレン)-CN)。
【0163】
本明細書で使用される「HO-C1-nアルキル」という用語は、-(C1-nアルキレン)-OHという式の基を指し、アルキル基は、1~n個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する(例えば、-(C1-3アルキレン)-OH)。
【0164】
本明細書で使用される「C1-nアルコキシ-C1-nアルキル」という用語は、-(C1-nアルキレン)-O(C1-nアルキル)という式の基を指し、アルキル基は、1~n個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を有する(例えば、-(C1-6アルキレン)-O(C1-6アルキル))。
【0165】
本明細書で使用される「カルボキシ」という用語は、-C(O)OHという式の基を指す。
【0166】
本明細書で使用される「ジ(Cn-m-アルキル)アミノ」という用語は、-N(アルキル)という式の基を指し、これら2つのアルキル基はそれぞれ、n~m個の炭素原子を独立して有する。いくつかの実施形態では、それぞれのアルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を独立して有する。
【0167】
本明細書で使用される「ジ(Cn-m-アルキル)カルバミル」という用語は、-C(O)N(アルキル)という式の基を指し、これら2つのアルキル基はそれぞれ、n~m個の炭素原子を独立して有する。いくつかの実施形態では、それぞれのアルキル基は、1~6つ、1~4つ、または1~3つの炭素原子を独立して有する。
【0168】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルカルボニルオキシ」という用語は、-OC(O)-アルキルという式の基であり、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。
【0169】
本明細書で使用される「アミノカルボニルオキシ」は、-OC(O)-NHという式の基である。
【0170】
本明細書で使用される「Cn-mアルキルアミノカルボニルオキシ」は、-OC(O)-NH-アルキルという式の基であり、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。
【0171】
本明細書で使用される「ジ(Cn-mアルキル)アミノカルボニルオキシ」は、-OC(O)-N(アルキル)という式の基であり、それぞれのアルキル基は、n~m個の炭素原子を独立して有する。
【0172】
本明細書で使用されるCn-mアルコキシカルボニルアミノは、-NHC(O)-O-アルキルという式の基を指し、アルキル基は、n~m個の炭素原子を有する。
【0173】
本明細書で使用される「シクロアルキル」は、非芳香族環式炭化水素(環化アルキル基及び環化アルケニル基を含む)を指す。シクロアルキル基には、単環式基または多環式基(例えば、少なくとも2つの縮合環を有するもの)、スピロ環、及び架橋環(例えば、架橋ビシクロアルキル基)が含まれ得る。シクロアルキル基の環形成炭素原子は、オキソまたはスルフィド(例えば、C(O)またはC(S))によって任意選択で置換され得る。シクロアルキルの定義には、シクロアルキル環に縮合した芳香環(すなわち、シクロアルキル環と共通する結合を有する芳香環)を1つ以上有する部分(例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、及び同様のもののベンゾ誘導体またはチエニル誘導体)も含まれる。縮合芳香環を含むシクロアルキル基は、当該縮合芳香環の環形成原子を含めて、任意の環形成原子を介して結合され得る。シクロアルキル基は、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、または10個の環形成炭素(すなわち、C3-10)を有し得る。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、C3-10単環式シクロアルキルまたはC3-10二環式シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、C3-7単環式シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、C4-7単環式シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、C4-10スピロ環またはC4-10架橋シクロアルキル(例えば、架橋ビシクロアルキル基)である。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル(norpinyl)、ノルカルニル(norcarnyl)、キュバン、アダマンタン、ビシクロ[1.1.1]ペンチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、スピロ[3.3]ヘプタニル、及び同様のものが挙げられる。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。
【0174】
本明細書で使用される「ヘテロアリール」は、N、O、S、及びBから選択される少なくとも1つの環員ヘテロ原子を有する単環式香族ヘテロ環または多環式芳香族ヘテロ環(例えば、少なくとも2つの縮合環を有するもの)を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール環は、N、O、S、及びBから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの環員ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール部分におけるいずれかの環形成Nは、N-オキシドであり得る。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、N、O、S、及びBから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの環員ヘテロ原子を有する5~10員の単環式ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、N、O、及びSから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの環員ヘテロ原子を有する5~10員の単環式ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、N、O、S、及びBから独立して選択される1つまたは2つの環員ヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、N、O、及びSから独立して選択される1つまたは2つの環員ヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、5~10個または5~6つの環形成原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール基は、1~4つの環形成ヘテロ原子、1~3つの環形成ヘテロ原子、1~2つの環形成ヘテロ原子、または1つの環形成ヘテロ原子を有する。ヘテロアリール基が複数の環員ヘテロ原子を含む場合、それらのヘテロ原子は、同じか、または異なり得る。ヘテロアリール基の例としては、限定されないが、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3-トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-トリアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル及び1,2-ジヒドロ-1,2-アザボリン、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、アゾリル、イソチアゾール、トリアゾール、チアジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、イミダゾ[1,2-b]チアゾリル、プリニル、トリアジニル、チエノ[3,2-b]ピリジニル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、1,5-ナフチリジニル、1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジニル、ならびに同様のものが挙げられる。
【0175】
本明細書で使用される「ヘテロシクロアルキル」は、少なくとも1つの非芳香環(飽和環または部分不飽和環)を有する単環式ヘテロ環または多環式ヘテロ環を指し、ヘテロシクロアルキルの環形成炭素原子の1つ以上は、N、O、S、及びBから選択されるヘテロ原子によって交換されており、ヘテロシクロアルキル基の環形成炭素原子及び環形成ヘテロ原子は、1つ以上のオキソまたはスルフィド(例えば、C(O)、S(O)、C(S)、またはS(O)など)によって任意選択で置換され得る。ヘテロシクロアルキル基には、単環式系及び多環式系(例えば、少なくとも2つの縮合環を有するもの)が含まれる。ヘテロシクロアルキルには、3~10員または4~10員の単環式ヘテロシクロアルキル基及び多環式ヘテロシクロアルキル基が含まれる。ヘテロシクロアルキル基には、スピロ環及び架橋環(例えば、N、O、S、及びBから選択されるヘテロ原子によって環形成炭素原子が1つ以上交換された5~10員の架橋ビヘテロシクロアルキル環)も含まれ得る。ヘテロシクロアルキル基は、環形成炭素原子または環形成ヘテロ原子を介して結合され得る。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~3つの二重結合を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~2つの二重結合を含む。ヘテロシクロアルキルの定義には、非芳香族ヘテロ環式環に縮合した芳香環(すなわち、非芳香族ヘテロ環式環と共通する結合を有する芳香環)を1つ以上有する部分(例えば、ピペリジン、モルホリン、アゼピンなどのベンゾ誘導体またはチエニル誘導体)も含まれる。縮合芳香環を含むヘテロシクロアルキル基は、当該縮合芳香環の環形成原子を含めて、任意の環形成原子を介して結合され得る。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、3~10個の環形成原子、4~10個の環形成原子、3~7つの環形成原子、または5~6つの環形成原子を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、1~4つのヘテロ原子、1~3つのヘテロ原子、1~2つのヘテロ原子、または1つのヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、N、O、S、及びBから独立して選択される1または2つのヘテロ原子を有し、かつ酸化された環員を1つ以上有する4~6員の単環式ヘテロシクロアルキルである。
【0176】
いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、N、O、S、及びBから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのヘテロ原子を有し、かつ酸化された環員を1つ以上有する5~10員の単環式ヘテロシクロアルキルまたは二環式ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、N、O、及びSから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのヘテロ原子を有し、かつ酸化された環員を1つ以上有する5~10員の単環式ヘテロシクロアルキルまたは二環式ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、N、O、及びSから独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのヘテロ原子を有し、かつ酸化された環員を1つ以上有する5~6員の単環式ヘテロシクロアルキルである。ヘテロシクロアルキル基の例としては、ピロリジン-2-オニル、1,3-イソオキサゾリジン-2-オニル、ピリドニル、ピリミドニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、オキセタニル、アゼチジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピペリジニル、ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、アゼパニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン、ベンズアザペン(benzazapene)、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、ジアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、オキサビシクロ[2.1.1]ヘキサニル、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、オキサビシクロ[2.2.2]オクタニル、アザビシクロ[2.2.2]オクタニル、アザアダマンタニル、ジアザアダマンタニル、オキサ-アダマンタニル、アザスピロ[3.3]ヘプタニル、ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、オキサ-アザスピロ[3.3]ヘプタニル、アザスピロ[3.4]オクタニル、ジアザスピロ[3.4]オクタニル、ジアザスピロ[3.4]オクタン-5-オン、オキサ-アザスピロ[3.4]オクタニル、アザスピロ[2.5]オクタニル、ジアザスピロ[2.5]オクタニル、アザスピロ[4.4]ノナニル、ジアザスピロ[4.4]ノナニル、オキサ-アザスピロ[4.4]ノナニル、アザスピロ[4.5]デカニル、ジアザスピロ[4.5]デカニル、ジアザスピロ[4.4]ノナニル、オキサ-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、及び同様のものが挙げられる。
【0177】
本明細書で使用される「Co-pシクロアルキル-Cn-mアルキル-」は、シクロアルキル-アルキレン-という式の基を指し、シクロアルキルは、o~p個の炭素原子を有し、アルキレン連結基は、n~m個の炭素原子を有する。
【0178】
本明細書で使用される「Co-pアリール-Cn-mアルキル-」は、アリール-アルキレン-という式の基を指し、アリールは、o~p個の炭素原子を有し、アルキレン連結基は、n~m個の炭素原子を有する。
【0179】
本明細書で使用される「ヘテロアリール-Cn-mアルキル-」は、ヘテロアリール-アルキレン-という式の基を指し、アルキレン連結基は、n~m個の炭素原子を有する。
【0180】
本明細書で使用される「ヘテロシクロアルキル-Cn-mアルキル-」は、ヘテロシクロアルキル-アルキレン-という式の基を指し、アルキレン連結基は、n~m個の炭素原子を有する。
【0181】
本明細書で使用される「アルキル連結基」は、直鎖または分岐鎖である二価のアルキル連結基(「アルキレン基」)である。例えば、「Co-pシクロアルキル-Cn-mアルキル-」、「Co-pアリール-Cn-mアルキル-」、「フェニル-Cn-mアルキル-」、「ヘテロアリール-Cn-mアルキル-」、及び「ヘテロシクロアルキル-Cn-mアルキル-」は、アルキル連結基を含む。「アルキル連結基」または「アルキレン基」の例としては、メチレン、エタン-1,1-ジイル、エタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、プロパン-1,2-ジイル、プロパン-1,1-ジイル、及び同様のものが挙げられる。
【0182】
ある特定の場所では、定義または実施形態は、特定の環(アゼチジン環、ピリジン環など)を指す。別段の指定がない限り、こうした環は、任意の環員に結合され得るが、但し、当該原子の原子価を超えないことが条件である。例えば、アゼチジン環は、当該環の任意の位置で結合され得る一方で、ピリジン-3-イル環は、3位で結合される。
【0183】
本明細書で使用される「オキソ」という用語は、二価置換基としての酸素原子(すなわち、=O)を指し、この酸素原子は、炭素に結合するとカルボニル基(例えば、C=OもしくはC(O))を形成し、または窒素ヘテロ原子もしくは硫黄ヘテロ原子に結合するとニトロソ基、スルフィニル基、もしくはスルホニル基を形成する。
【0184】
本明細書に記載の化合物は、不斉性であり得る(例えば、1つ以上の立体中心を有する)。別段の指定がない限り、すべての立体異性体(エナンチオマー及びジアステレオマーなど)が意図される。不斉性に置換された炭素原子を含む本開示の化合物は、光学的に活性な形態またはラセミ形態で単離され得る。光学的に不活性な出発物質から光学的に活性な形態をどのように調製するかについては、当該技術分野で方法が知られており、こうした方法は、ラセミ混合物を分割することによるもの、または立体選択的な合成によるものなどである。本明細書に記載の化合物には、オレフィン、C=N二重結合、及び同様のものの幾何異性体も多く存在し得、そのような安定な異性体はすべて、本発明において企図される。本開示の化合物のシス幾何異性体及びトランス幾何異性体は説明され、異性体の混合物または分離された異性体として単離され得る。いくつかの実施形態では、化合物は、(R)-配置を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、(S)-配置を有する。本明細書で提供される式(例えば、式(I)、式(II)など)は、化合物の立体異性体を含む。
【0185】
化合物のラセミ混合物の分割は、当該技術分野で知られる多数の方法のいずれかよって実施することができる。方法の例としては、光学的に活性な塩形成有機酸であるキラル分割酸を使用する分画再結晶化が挙げられる。分画再結晶化法に適した分割剤は、例えば、光学的に活性な酸であり、こうした光学的に活性な酸は、D体及びL体の酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、またはさまざまな光学的に活性なカンファースルホン酸(β-カンファースルホン酸など)などである。分画結晶化法に適した他の分割剤には、立体異性体的に純粋な形態のα-メチルベンジルアミン(例えば、S体及びR体、またはジアステレオマー的に純粋な形態)、2-フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N-メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2-ジアミノシクロヘキサン、及び同様のものが含まれる。
【0186】
ラセミ混合物の分割は、光学的に活性な分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラムでの溶出によっても実施することができる。当業者なら、適切な溶出溶媒組成を決定することができる。
【0187】
本明細書で提供される化合物には、互変異性体も含まれる。互変異性体は、プロトンの転移を伴って単結合と隣接二重結合とが切り替わることで生じる。互変異性体には、実験式及び全体の電荷が同じ異性プロトン化状態をとるプロトトロピック互変異性体が含まれる。プロトトロピック互変異性体の例としては、ケトン-エノールペア、アミド-イミド酸ペア、ラクタム-ラクチムペア、エナミン-イミンペア、ならびにヘテロ環式系の2つ以上の位置をプロトンが占め得る環状形態(例えば、1H-イミダゾール及び3H-イミダゾール、1H-1,2,4-トリアゾール、2H-1,2,4-トリアゾール、及び4H-1,2,4-トリアゾール、1H-イソインドール及び2H-イソインドール、2-ヒドロキシピリジン及び2-ピリドン、ならびに1H-ピラゾール及び2H-ピラゾール)が挙げられる。互変異性体は、平衡状態にあるか、または適切な置換によって1つの形態に立体的にロックされ得る。
【0188】
化合物及びその医薬的に許容可能な塩はすべて、他の物質(水及び溶媒など)と一緒に見られ得るか(例えば、水和物及び溶媒和物)、または単離され得る。
【0189】
いくつかの実施形態では、化合物の調製は、酸または塩基の添加を伴うものであり得、この添加は、例えば、所望の反応に触媒作用を及ぼすか、または塩形態(酸付加塩など)を形成させるために行われる。
【0190】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物またはその塩は、実質的に単離される。「実質的に単離される」は、化合物が、それが形成または検出される環境から少なくとも部分的または実質的に分離されることが意図される。部分的な分離には、例えば、本明細書で提供される化合物の組成物中含量を高めることが含まれ得る。実質的な分離には、本明細書で提供される化合物またはその塩の組成物中含量を少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%とすることが含まれ得る。化合物及びその塩を単離するための方法は、当該技術分野では日常的に利用されている。
【0191】
本明細書で使用される「化合物」という用語は、示される構造の立体異性体、幾何異性体、互変異性体、及び同位体をすべて含むことが意図される。名称または構造によって1つの特定の互変異性体として同定される本明細書に記載の化合物は、別段の指定がない限り、他の互変異性体も含むことが意図される。
【0192】
「医薬的に許容可能」という語句は、過剰な毒性、刺激作用、アレルギー応答、または他の問題もしくは合併症を伴うことなく、健全な医学的判断の範囲内で、ヒト及び動物の組織と接触させて使用する上で、化合物、材料、組成物、及び/または剤形が適しており、合理的な利益/リスク比に見合うものであることを指すために本明細書で用いられる。
【0193】
本出願は、本明細書に記載の化合物の医薬的に許容可能な塩も含む。本開示は、本明細書に記載の化合物の医薬的に許容可能な塩も含む。本明細書で使用される「医薬的に許容可能な塩」は、開示の化合物の誘導体を指し、こうした誘導体では、現存する酸部分または塩基部分をその塩形態に変換することによって当該親化合物が修飾されている。医薬的に許容可能な塩の例としては、限定されないが、塩基性残基(アミンなど)の鉱酸塩または有機酸塩、酸性残基(カルボン酸など)のアルカリ塩または有機塩、及び同様のものが挙げられる。本開示の医薬的に許容可能な塩には、親化合物の通常の無毒な塩(例えば、無毒な無機酸または有機酸から形成されるもの)が含まれる。本開示の医薬的に許容可能な塩は、従来の化学的な方法によって、塩基性部分または酸性部分を含む親化合物から合成され得る。一般に、そのような塩は、遊離の酸形態または塩基形態のこうした化合物を、水もしくは有機溶媒またはこれら2つの混合物において、化学量論量の適切な塩基または酸と反応させることによって調製することができ、一般に、エーテル、酢酸エチル、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソ-プロパノール、もしくはブタノール)、またはアセトニトリル(ACN)のような非水性媒体が好ましい。適切な塩のリストは、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418、及びJournal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)に見られ、これらの文献はそれぞれ、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0194】
合成
本明細書で提供される化合物は、その塩及び立体異性体を含めて、既知の有機合成手法を使用して調製することができ、多数の可能な合成経路のいずれかに沿って合成できることが理解されよう。
【0195】
本明細書に記載の化合物を調製するための反応は、適切な溶媒において実施することができ、有機合成分野の当業者なら、こうした適切な溶媒を容易に選択することができる。適切な溶媒は、反応が実施される温度(例えば、溶媒が凝固する温度~溶媒が沸騰する温度の範囲に入り得る温度)で出発物質(反応物質)、中間体、または生成物と実質的に非反応性であり得る。所与の反応は、1つの溶媒、または複数の溶媒の混合物において実施され得る。当業者なら、特定の反応ステップに応じて、特定の反応ステップに適した溶媒を選択することができる。
【0196】
本明細書で使用される「環境温度」または「室温」または「rt」という表現は、当該技術分野で理解されるものであり、一般に、反応が実施される部屋の温度(例えば、約20℃~約30℃の温度)に近い温度(例えば、反応温度)を指す。
【0197】
本明細書に記載の化合物の調製は、さまざまな化学基の保護及び脱保護を伴うものであり得る。当業者なら、保護及び脱保護の必要性、ならびに適切な保護基の選択を容易に決定することができる。保護基の化学については、例えば、Wuts et al.,Protective Groups in Organic Synthesis,4th Ed.,(Wiley,2006)において見つけることができる。
【0198】
反応は、当該技術分野で知られる任意の適切な方法に従って監視され得る。例えば、分光学的な手段(核磁気共鳴分光法(例えば、1Hもしくは13C)、赤外分光法、分光光度法(例えば、UV-可視)など)、質量分析、またはクロマトグラフィー法(高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、液体クロマトグラフィー-質量分析(LCMS)、もしくは薄層クロマトグラフィー(TLC)など)によって、生成物の形成が監視され得る。当業者なら、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)及び順相シリカクロマトグラフィーを含めて、さまざまな方法によって化合物を精製することができる。
【0199】
以下のスキームでは、本発明の化合物の調製と関連付けて一般的なガイダンスが示される。一般的な有機化学の知見を使用してこうしたスキームに示される調製法を改変または最適化することで、本発明のさまざまな化合物を調製できることを当業者なら理解するであろう。
【0200】
式1~8の化合物は、スキーム1に概略が示される合成経路を介して調製することができる。市販の出発物質1-1をカルボニル付加物1-2と温度を上げて縮合させると二環式化合物が得られ、次に、この二環式化合物を適切な還元剤(例えば、DIABL-H)で還元することでアルコール1-3を得ることができる。標準的な鈴木クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒及び適切な塩基の存在下で行うもの)、または標準的なスティルクロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)、または標準的な根岸クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)の下で、化合物1-3を式1-4の化合物(式中、Mは、ボロン酸、ボロン酸エステル、または適切に置換された金属[例えば、Mは、B(OR)、Sn(アルキル)、またはZn-Halである]である)とカップリングさせることで、中間体1-5を得ることができる。適切な試薬(三臭化リン(PBr)など)で1-5をハロゲン化することで、化合物1-6(Halは、ハロゲン原子(F、Cl、Br、またはIなど)である)が得られる。次に、標準的な鈴木クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒及び適切な塩基の存在下で行うもの)、または標準的なスティルクロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)、または標準的な根岸クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)の下で、化合物1-6を式1-7の付加物(式中、Mは、ボロン酸、ボロン酸エステル、または適切に置換された金属[例えば、Mは、B(OR)、Sn(アルキル)、またはZn-Halである]である)とカップリングさせることによって式1-8の化合物を調製することができる。
スキーム1.
【化11】
【0201】
式2-8の化合物は、スキーム2に概略が示される合成経路を介して調製することができる。標準的な鈴木クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒及び適切な塩基の存在下で行うもの)、または標準的なスティルクロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)、または標準的な根岸クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)の下で、芳香族アミン2-1(Halは、ハロゲン原子(F、Cl、Br、またはIなど)である)を適切なカップリング試薬1-4(式中、Mは、ボロン酸、ボロン酸エステル、または適切に置換された金属[例えば、Mは、B(OR)、Sn(アルキル)、またはZn-Halである]である)と最初に反応させることで、中間体2-2を得た。適切な条件の下で2-2をヒドラジド2-3と反応させることで、2-4が得られる。次に、適切な試薬(N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミドなど)の存在下で温度を上げてヒドラジド2-4を環化させることで、生成物2-5が得られる。適切な試薬(例えば、N-ブロモスクシンイミド)を使用して2-5のハロゲン化反応を行うことで、2-6が得られる。2-1からの2-2の調製について記載した手順と同様の手順を使用して化合物2-6を式2-7の付加物とカップリングさせることで、生成物2-8を得ることができる。
スキーム2.
【化12】
【0202】
式3-8の化合物は、スキーム3に概略が示される合成経路を介して調製することができる。適切な条件の下で2-2(スキーム2で調製されるものであり、Halは、ハロゲン原子(F、Cl、Br、またはIなど)である)をヒドラジド3-1(PGは、適切な保護基(メチルまたはエチルなど)である)と反応させることで、3-2が得られる。次に、適切な試薬(N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミドなど)の存在下で温度を上げてヒドラジド3-2を環化させることで、生成物3-3が得られる。適切な試薬(例えば、N-ブロモスクシンイミド)を使用して3-3のハロゲン化反応を行うことで、3-4が得られる。標準的な鈴木クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒及び適切な塩基の存在下で行うもの)、または標準的なスティルクロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)、または標準的な根岸クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)の下で、化合物3-4を式2-7の付加物(式中、Mは、ボロン酸、ボロン酸エステル、または適切に置換された金属[例えば、Mは、B(OR)、Sn(アルキル)、またはZn-Halである]である)とカップリングさせることで、中間体3-5を得ることができる。適切な条件(塩基(例えば、NaOH)を存在させるものなど)の下でエステル3-5を加水分解することで、カルボン酸3-6が得られる。次に、適切な条件(塩基(例えば、DIPEA)の存在下でカップリング試薬(例えば、BOP)を使用するものなど)の下で中間体3-6をアミン3-7とのアミドカップリング反応に供すことで、生成物3-8が得られる。
スキーム3.
【化13】
【0203】
式4-8の化合物は、スキーム4に概略が示される合成経路を介して調製することができる。4-1中の1つの塩素原子をアミン4-2(PGは、適切な保護基を表す)で置換することで、化合物4-3が得られる。次に、適切な化学変換(O-エチルカーボンイソチオシアナチデート(O-ethyl carbonisothiocyanatidate)及びヒドロキシルアミン塩酸塩を使用する2ステップシークエンスなど)を介して化合物4-3を環化させることで、中間体4-4を得ることができる。標準的な鈴木クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒及び適切な塩基の存在下で行うもの)、または標準的なスティルクロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)、または標準的な根岸クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)の下で、4-4と式1-4の試薬(式中、Mは、ボロン酸、ボロン酸エステル、または適切に置換された金属[例えば、Mは、B(OR)、Sn(アルキル)、またはZn-Halである]である)とのカップリング反応を行うことで、中間体4-5が得られる。次に、適切な条件(パラジウム触媒(例えば、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II))及び塩基(例えば、ナトリウムtert-ブトキシド)の存在下でのバックワルド・ハートウィグカップリング条件など)の下で、4-5と4-6(Halは、ハロゲン原子(F、Cl、Br、またはIなど)である)とのカップリング反応を行うことで、式4-7の付加物が得られる。次に、適切な条件の下で4-7中の保護基を除去することで、式4-8の生成物が得られる。
スキーム4.
【化14】
【0204】
式5-4の化合物は、スキーム5に概略が示される合成経路を介して調製することができる。合成を進めて得られる中間体5-1(スキーム2に概略が示される合成手順を使用して調製することができる)を、適切な試薬(四酸化オスミウム(IV)など)の存在下でジヒドロキシル化反応に最初に供した後、酸化的に開裂させることで、アルデヒド5-2が得られる。標準的な還元的アミノ化条件(例えば、水素化ホウ素還元剤の存在下で行うもの)の下で5-2と式5-3のアミンとのアミノ化反応を行うことによって最終生成物5-4を調製することができる。
スキーム5.
【化15】
【0205】
式6-5の化合物は、スキーム6に概略が示される合成経路を介して調製することができる。合成を進めて得られる中間体4-5(スキーム4に概略が示される合成手順を使用して調製することができる)を、還元的アミノ化条件(例えば、水素化ホウ素還元剤の存在下で行うもの)の下でアルデヒド6-1とのアミノ化反応に供すことで、6-2が得られる。標準的な鈴木クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒及び適切な塩基の存在下で行うもの)、または標準的なスティルクロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)、または標準的な根岸クロスカップリング条件(例えば、パラジウム触媒の存在下で行うもの)の下で、6-2と式6-3の試薬(式中、Mは、ボロン酸、ボロン酸エステル、または適切に置換された金属[例えば、Mは、B(OR)、Sn(アルキル)、またはZn-Halである]である)とのカップリング反応を行うことで、中間体6-4が得られる。次に、適切な条件の下で6-4中の保護基を除去することで、式6-5の生成物が得られる。
スキーム6.
【化16】
【0206】
使用方法
本開示の化合物は、アデノシン受容体(A2Aサブタイプ受容体及びA2Bサブタイプ受容体など)の活性を調節することができる。したがって、本明細書に記載の化合物、塩、または立体異性体は、アデノシン受容体(例えば、A2A受容体及び/またはA2B受容体)を、本明細書に記載の化合物、塩、または組成物のいずれか1つまたは複数と接触させることによって当該受容体を阻害する方法において使用され得る。いくつかの実施形態では、化合物または塩は、本明細書に記載の化合物または塩を有効量で投与することによって、アデノシン受容体の活性を阻害する必要がある個体/患者においてそうした阻害を行う方法において使用され得る。いくつかの実施形態では、調節することは、阻害することである。いくつかの実施形態では、接触させることは、インビボで行われる。いくつかの実施形態では、接触させることは、エクスビボまたはインビトロで行われる。
【0207】
本明細書に記載の化合物または塩は、選択的であり得る。「選択的」は、化合物が、少なくとも1つの他の受容体、キナーゼなどと比較して強い親和性または効力で、それぞれアデノシン受容体に結合するか、またはアデノシン受容体を阻害することが意図される。本開示の化合物は、アデノシン受容体(例えば、A2Aアデノシン受容体及びA2Bアデノシン受容体)の二重アンタゴニスト(すなわち、阻害剤)でもあり得る。
【0208】
本開示の別の態様は、アデノシン受容体と関連する疾患または障害の治療を必要とする個体(例えば、患者)に対して、本開示の化合物またはその医薬組成物を治療的に有効な量または用量で1つ以上投与することによって当該個体においてそのような治療を行う方法に関する。アデノシン受容体と関連する疾患または障害には、アデノシン受容体の発現または活性(過剰発現及び/または活性レベル異常を含む)に直接的または間接的に繋がる任意の疾患、障害、または状態が含まれ得る。
【0209】
本開示の化合物は、アデノシン受容体の活性と関連する疾患の治療において有用であり、こうした疾患には、例えば、がん、炎症性疾患、循環器疾患、神経変性疾患、免疫調節障害、中枢神経系疾患、及び糖尿病が含まれる。
【0210】
複数の免疫抑制機構におけるアデノシン受容体(例えば、A2A受容体、A2B受容体)の役割が無視できないほどに大きいことに基づくと、阻害剤を開発することが、免疫系を強化して腫瘍の進行を抑制することに繋がり得る。アデノシン受容体阻害剤を単独使用または他の治療と併用することで、膀胱癌、肺癌(例えば、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺転移)、メラノーマ(例えば、転移性メラノーマ)、乳癌、子宮頸癌、卵巣癌、結腸直腸癌、膵癌、食道癌、前立腺癌、腎癌、皮膚癌、甲状腺癌、肝癌、子宮癌、頭頸部癌、及び腎細胞癌が治療され得る(Antonioli,L.et al.,Nature Reviews Cancer,2013,13,842-857)。https://globenewswire.com/news-release/2017/04/04/954192/0/en/Corvus-Pharmaceuticals-Announces-Interim-Results-from-Ongoing-Phase-1-1b-Study-Demonstrating-Safety-and-Clinical-Activity-of-Lead-Checkpoint-Inhibitor-CPI-444-in-Patients-with-Adva.html、Cekic C.et al.,J Immunol,2012,188:198-205、Iannone,R.et al.,Am.J.Cancer Res.2014,4:172-181(この研究では、A2A及びCD73の両方を遮断するとB16F10マウスメラノーマモデルにおける抗CTLA-4mAb治療の抗腫瘍活性が増強されることが示されている)、Iannone,R.et al.,Neoplasia,2013,15:1400-1410、ならびにBeavis PA.,et al.,Proc Natl Acad Sci.USA,2013,110:14711-14716(この試験では、A2A及びCD73を遮断すると、CD73を高発現する4T1乳房腫瘍モデルにおける転移が低減されることが示されている)も併せて参照のこと。いくつかの実施形態では、前立腺癌は、転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)である。いくつかの実施形態では、結腸直腸癌(colorectal cancer)は、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)(CRC)である。
【0211】
いくつかの実施形態では、疾患または障害は、肺癌(例えば、非小細胞肺癌)、メラノーマ、膵癌、乳癌、頭頸部扁平上皮癌、前立腺癌、肝癌、大腸癌、子宮内膜癌、膀胱癌、皮膚癌、子宮の癌、腎癌、胃癌、または肉腫である。いくつかの実施形態では、肉腫は、アスキン腫瘍、ブドウ状肉腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性血管内皮腫、悪性シュワン腫、骨肉腫、胞巣状軟部肉腫、血管肉腫、葉状嚢胞肉腫、隆起性皮膚線維肉腫、類腱腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、類上皮肉腫、骨外性軟骨肉腫、骨外性骨肉腫、線維肉腫、消化管間質腫瘍(GIST)、血管外皮腫、血管肉腫、カポジ肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、リンパ管肉腫、リンパ肉腫、悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)、神経線維肉腫、横紋筋肉腫、滑膜肉腫、または未分化多形肉腫である。
【0212】
いくつかの実施形態では、疾患または障害は、中皮腫または腺癌である。いくつかの実施形態では、疾患または障害は、中皮腫である。いくつかの実施形態では、疾患または障害は、腺癌である。
【0213】
MDSC(骨髄由来免疫抑制細胞)は、骨髄細胞系列に由来する不均一な免疫細胞群(骨髄幹細胞を起源とする細胞のファミリー)である。MDSCは、病理学的な状況(慢性感染症及びがんなど)において造血が変化する結果として強力に増殖する。MDSCは、免疫賦活特性ではなく、むしろ強い免疫抑制活性を有するという点において他の骨髄系細胞型とは区別される。MDSCは、他の骨髄系細胞と同様に、他の免疫細胞型(T細胞、樹状細胞、マクロファージ、及びナチュラルキラー細胞を含む)と相互作用してその機能を制御する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物などは、マクロファージ及び/またはMDSCの浸潤基礎レベルが高い固形腫瘍を含めて、MDSCが高度に浸潤したがん組織(例えば、腫瘍)と関連する方法において使用され得る。
【0214】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、肺炎症の治療において使用することができ、こうした肺炎症には、ブレオマイシン誘発性肺線維症、及びアデノシンデアミナーゼ欠損症と関連する損傷(Baraldi,et al.,Chem.Rev.,2008,108,238-263)が含まれる。
【0215】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、炎症性疾患の治療剤として使用することができ、こうした炎症性疾患は、アレルギー反応(例えば、A2Bアデノシン受容体依存性アレルギー反応)及び他のアデノシン受容体依存性免疫反応などである。本開示の化合物によって治療され得る追加の炎症性疾患には、呼吸器障害、敗血症、再灌流傷害、及び血栓症が含まれ得る。
【0216】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、循環器疾患の治療剤として使用することができ、こうした循環器疾患は、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症、心不全)、脳血管疾患(脳卒中、一過性脳虚血発作)、末梢動脈疾患、ならびにアテローム性大動脈硬化及び動脈瘤などである。アテローム性動脈硬化は、多くの型の循環器疾患の根底をなす病因的因子である。アテローム性動脈硬化は、脂肪線条を伴って青年期に始まり、この脂肪線条は成人期にプラークに成長し、血管の閉塞を誘発する血栓事象を最終的に引き起こすことで、臨床的に重大な病的状態及び死亡率を招く。A2Bアデノシン受容体及びA2Aアデノシン受容体に対するアンタゴニストは、アテローム性プラークの形成を阻止する上で有益であり得る(Eisenstein,A.et al.,J.Cell Physiol.,2015,230(12),2891-2897)。
【0217】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、運動能の障害、黒質線条体ドーパミン系の変性によって引き起こされる欠乏、及びパーキンソン病、動機的な鬱病症状のいくつかの治療剤として使用され得る(Collins,L.E.et al.Pharmacol.Biochem.Behav.,2012,100,498-505.)。
【0218】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、糖尿病及び関連障害(インスリン抵抗性など)の治療剤として使用され得る。糖尿病は、アデノシンの産生、IL-6及びCRPの産生を刺激するA2Bアデノシン受容体(A2BR)の発現、インスリン抵抗性、ならびにA2BR遺伝子の単一ヌクレオチド多型(ADORA2B SNP)と炎症マーカーとの間の結び付きに影響を与える。糖尿病においてA2BRシグナル伝達が増加すると、炎症促進性メディエーターが上昇することによって部分的にインスリン抵抗性が強まり得る。選択的A2BR遮断剤は、インスリン抵抗性の治療に有用であり得る(Figler,R.A.et al.Diabetes,2011,60(2),669-679)。
【0219】
式(I)の化合物またはその実施形態のいずれも、良好な薬理学的プロファイル及び有望な生物医薬的特性(毒性学的プロファイル、代謝特性及び薬物動態特性、溶解性、ならびに浸透性など)を有し得ると考えられる。適切な生物医薬的特性を決定することは当業者の技能に含まれるものであることが理解されよう。こうした決定は、例えば、細胞における細胞毒性を決定すること、またはある特定の標的もしくはチャネルを阻害して潜在的な毒性を決定することである。
【0220】
「個体」または「患者」という用語は、互換的に使用され、哺乳類を含む任意の動物を指し、こうした哺乳類は、好ましくはマウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、または霊長類であり、最も好ましくはヒトである。
【0221】
「治療的に有効な量」という語句は、研究者、獣医師、医師、または他の臨床医によって探求されている組織、系、動物、個体、またはヒトにおいて活性化合物または医薬剤が生物学的応答または薬物的応答を誘発する量を指す。
【0222】
本明細書で使用される「治療すること」または「治療」という用語は、(1)疾患を抑制すること(例えば、疾患、状態、または障害の病態または総体症状を患っているか、または示している個体における疾患、状態、または障害を抑制すること(すなわち、病態及び/または総体症状のさらなる進行を抑止すること))、ならびに(2)疾患を軽快させること(例えば、疾患、状態、または障害の病態または総体症状を患っているか、または示している個体における疾患、状態、または障害を軽快させること(すなわち、病態及び/または総体症状を改善させること)(疾患の重症度を低減することなど))、のうちの1つ以上を指す。
【0223】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、本明細書で言及される疾患のいずれかの発症リスクを阻止または低減する上で有用であり、こうした発症リスクの阻止または低減は、例えば、疾患、状態、または障害に罹患しやすくあり得るが、今のところは疾患の病態または総体症状を患っていないか、または示していない個体における疾患、状態、または障害の発症リスクの阻止または低減である。
【0224】
併用療法
I.免疫チェックポイント療法
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるA2A及びA2Bの二重阻害剤は、本明細書に記載のがんを治療するために、1つ以上の免疫チェックポイント阻害剤と併用され得る。1つの実施形態では、本明細書に記載の免疫チェックポイント阻害剤の1つ以上との併用は、メラノーマを治療するために行われ得る。本開示の化合物は、1つ以上の免疫チェックポイント阻害剤と併用され得る。免疫チェックポイント阻害剤の例としては、免疫チェックポイント分子に対する阻害剤が挙げられ、こうした免疫チェックポイント分子は、CBL-B、CD20、CD28、CD40、CD122、CD96、CD73、CD47、GITR、CSF1R、JAK、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ、TAM、アルギナーゼ、HPK1、CD137(4-1BBとしても知られる)、ICOS、B7-H3、B7-H4、BTLA、CTLA-4、LAG3、TIM3、VISTA、TIGIT、PD-1、PD-L1、及びPD-L2などである。いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子は、CD27、CD28、CD40、ICOS、OX40、GITR、及びCD137から選択される刺激性チェックポイント分子である。いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子は、A2AR、B7-H3、B7-H4、BTLA、CTLA-4、IDO、KIR、LAG3、PD-1、TIM3、TIGIT、及びVISTAから選択される抑制性チェックポイント分子である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される本開示の化合物は、KIR阻害剤、TIGIT阻害剤、LAIR1阻害剤、CD160阻害剤、2B4阻害剤、及びTGFRベータ阻害剤から選択される1つ以上の薬剤と併用され得る。
【0225】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるA2A及びA2Bの二重阻害剤は、免疫チェックポイント分子(例えば、OX40、CD27、GITR、及びCD137(4-1BBとしても知られる))のアゴニストの1つ以上と併用され得る。
【0226】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、抗PD1抗体、抗PD-L1抗体、または抗CTLA-4抗体である。
【0227】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PD-1の阻害剤(例えば、抗PD-1モノクローナル抗体)である。いくつかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ(MK-3475としても知られる)、デュルバルマブ(Imfinzi(登録商標))、ピディリズマブ、SHR-1210、PDR001、MGA012、PDR001、AB122、またはAMP-224である。いくつかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体は、ニボルマブまたはペムブロリズマブである。いくつかの実施形態では、抗PD1抗体は、ペムブロリズマブである。いくつかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体は、MGA012である。いくつかの実施形態では、抗PD1抗体は、SHR-1210である。他の抗がん剤(複数可)には、抗体医薬(4-1BBに対するもの(例えばウレルマブ、ウトミルマブ)など)が含まれる。
【0228】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PD-L1の阻害剤(例えば、抗PD-L1モノクローナル抗体)である。いくつかの実施形態では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、BMS-935559、MEDI4736、MPDL3280A(RG7446としても知られる)、またはMSB0010718Cである。いくつかの実施形態では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、MPDL3280AまたはMEDI4736である。
【0229】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PD-1及びPD-L1の阻害剤(例えば、抗PD-1/PD-L1モノクローナル抗体)である。いくつかの実施形態では、抗PD-1/PD-L1は、MCLA-136である。
【0230】
いくつかの実施形態では、阻害剤は、MCLA-145である。
【0231】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、CTLA-4の阻害剤(例えば、抗CTLA-4抗体)である。いくつかの実施形態では、抗CTLA-4抗体は、イピリムマブ、トレメリムマブ、AGEN1884、またはCP-675,206である。
【0232】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、LAG3の阻害剤(例えば、抗LAG3抗体)である。いくつかの実施形態では、抗LAG3抗体は、BMS-986016、LAG525、またはINCAGN2385である。
【0233】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、TIM3の阻害剤(例えば、抗TIM3抗体)である。いくつかの実施形態では、抗TIM3抗体は、INCAGN2390、MBG453、またはTSR-022である。
【0234】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、GITRの阻害剤(例えば、抗GITR抗体)である。いくつかの実施形態では、抗GITR抗体は、TRX518、MK-4166、INCAGN1876、MK-1248、AMG228、BMS-986156、GWN323、またはMEDI1873である。
【0235】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、OX40のアゴニスト(例えば、OX40アゴニスト抗体またはOX40L融合タンパク質)である。いくつかの実施形態では、抗OX40抗体は、MEDI0562、MOXR-0916、PF-04518600、GSK3174998、またはBMS-986178である。いくつかの実施形態では、OX40L融合タンパク質は、MEDI6383である。
【0236】
いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、CD20の阻害剤(例えば、抗CD20抗体)である。いくつかの実施形態では、抗CD20抗体は、オビヌツズマブまたはリツキシマブである。
【0237】
本開示の化合物は、二重特異性抗体と併用され得る。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体のドメインの1つは、PD-1、PD-L1、CTLA-4、GITR、OX40、TIM3、LAG3、CD137、ICOS、CD3、またはTGFβ受容体を標的とする。
【0238】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、1つ以上の代謝酵素阻害剤と併用され得る。いくつかの実施形態では、代謝酵素阻害剤は、IDO1、TDO、またはアルギナーゼの阻害剤である。IDO1阻害剤の例としては、エパカドスタット、NLG919、BMS-986205、PF-06840003、IOM2983、RG-70099、及びLY338196が挙げられる。
【0239】
全体を通じて示される追加の化合物、阻害剤、薬剤などは、単一の剤形もしくは連続的な剤形において本開示の化合物と併用され得るか、または別の剤形として同時もしくは連続的に投与され得る。
【0240】
II.がん治療
がん細胞の増殖及び生存は、複数のシグナル伝達経路による影響を受け得る。したがって、活性の調節対象である標的に対して異なる選択性を示す異なる酵素/タンパク質/受容体阻害剤を組み合わせてそのような状態を治療することが有益である。複数のシグナル伝達経路(または所与のシグナル伝達経路に関与する複数の生体分子)を標的とすることで、細胞集団に薬物抵抗性が生じる可能性が低減され、及び/または治療の毒性が低減され得る。
【0241】
本開示の化合物は、疾患(がんなど)を治療するために、1つ以上の他の酵素/タンパク質/受容体阻害剤または1つ以上の治療と併用され得る。併用療法で治療することが可能な疾患及び徴候の例としては、本明細書に記載のものが挙げられる。
【0242】
1つ以上の追加の医薬剤(例えば、化学療法剤、がん免疫療法剤、代謝酵素阻害剤、ケモカイン受容体阻害剤、及びホスファターゼ阻害剤など)、ならびに標的治療剤(Bcr-Ablキナーゼ阻害剤、Flt-3キナーゼ阻害剤、EGFRキナーゼ阻害剤、HER2キナーゼ阻害剤、JAKキナーゼ阻害剤、c-METキナーゼ阻害剤、VEGFRキナーゼ阻害剤、PDGFRキナーゼ阻害剤、c-Kitキナーゼ阻害剤、IGF-1Rキナーゼ阻害剤、RAFキナーゼ阻害剤、ALKキナーゼ阻害剤、CDKキナーゼ阻害剤、及びFAKキナーゼ阻害剤など)が、アデノシン関連の疾患、障害、または状態を治療するために、本開示の化合物と併用され得る。他の薬剤(治療抗体など)が、アデノシン関連の疾患、障害、または状態を治療するために、本開示の化合物と併用され得る。1つ以上の追加の医薬剤は、同時または連続的に患者に投与され得る。
【0243】
併用療法において使用するための抗体の例としては、限定されないが、トラスツズマブ(例えば、抗HER2)、ラニビズマブ(例えば、抗VEGF-A)、ベバシズマブ(商品名Avastin、例えば、抗VEGF)、パニツムマブ(例えば、抗EGFR)、セツキシマブ(例えば、抗EGFR)、Rituxan(抗CD20)、及びc-METに対する抗体が挙げられる。
【0244】
下記の薬剤の1つ以上が、本開示の化合物と併用され得るが、こうした薬剤は、非限定的なリストとして示されるものである:細胞増殖抑制剤、taxotere、taxol、camptostar、エポチロン、5-フルオロウラシル、SCH66336、R115777、L778,123、BMS214662、IRESSA(商標)(ゲフィチニブ)、TARCEVA(商標)(エルロチニブ)、EGFRに対する抗体、GLEEVEC(商標)(メシル酸イマチニブ)、イントロン、ara-C、アドリアマイシン、cytoxan、クロルメチン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホロアミン、ブスルファン、6-メルカプトプリン、6-チオグアニン、リン酸フルダラビン、ELOXATIN(商標)(オキサリプラチン)、ビンデシン、ミスラマイシン、デオキシコホルマイシン、L-アスパラギナーゼ、17アルファ-エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、ゴセレリン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、ナベルベン(navelbene)、レロキサフィン(reloxafine)、ドロロキサフィン(droloxafine)、ヘキサメチルメラミン、avastin、HERCEPTIN(商標)(トラスツズマブ)、BEXXAR(商標)(トシツモマブ)、VELCADE(商標)(ボルテゾミブ)、ZEVALIN(商標)(イブリツモマブチウキセタン)、TRISENOX(商標)(三酸化ヒ素)、XELODA(商標)(カペシタビン)、ビノレルビン、ポルフィマー、ERBITUX(商標)(セツキシマブ)、アフィジコロン(aphidicolon)、rituxan、Sml1、triapine、didox、trimidox、amidox、3-AP、及びMDL-101、731。
【0245】
本開示の化合物は、他のがん治療法とさらに併用することができ、こうしたがん治療法は、例えば、化学療法、放射線療法、腫瘍標的治療、アジュバント療法、免疫療法、または手術によるものである。免疫療法の例としては、サイトカイン治療(例えば、インターフェロン、GM-CSF、G-CSF、IL-2)、CRS-207免疫療法、がんワクチン、モノクローナル抗体、養子T細胞移入、トール受容体アゴニスト、STINGアゴニスト、腫瘍溶解性ウイルス療法、及び免疫調節小分子(サリドマイドまたはJAK1/2阻害剤を含む)、ならびに同様のものが挙げられる。化合物は、1つ以上の抗がん剤(化学療法剤など)と併せて投与され得る。化学療法剤の例としては、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、ベバシズマブ、ベキサロテン、バリシチニブ、ブレオマイシン、ボルテゾミビ(bortezombi)、ボルテゾミブ、静注ブスルファン、経口ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンジフチトクス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エピルビシン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、クエン酸フェンタニル、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブオゾガマイシン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、メシル酸イマチニブ、インターフェロンアルファ2a、イリノテカン、二トシル酸ラパチニブ、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸ロイプロリド、レバミゾール、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オラパリブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、ペグアスパラガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ルキソリチニブ、ルカパリブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、リンゴ酸スニチニブ、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリノスタット、ニラパリブ、ベリパリブ、タラゾパリブ、及びゾレドロネート、のいずれかが挙げられる。
【0246】
化学療法剤の追加の例としては、プロテオソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ)、サリドマイド、revlimid、ならびにDNA損傷剤(メルファラン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、エトポシド、カルムスチン、及び同様のものなど)が挙げられる。
【0247】
Bcr-Abl阻害剤の例としては、メシル酸イマチニブ(GLEEVAC(商標))、ニロチニブ、ダサチニブ、ボスチニブ、及びポナチニブ、ならびに医薬的に許容可能な塩が挙げられる。適切なBcr-Abl阻害剤の他の例としては、米国特許第5,521,184号、WO04/005281、及び米国第60/578,491号に開示の属及び種の化合物及びその医薬的に許容可能な塩が挙げられる。
【0248】
適切なFlt-3阻害剤の例としては、ミドスタウリン、レスタウルチニブ、リニファニブ、スニチニブ、リンゴ酸スニチニブ、ソラフェニブ、キザルチニブ、クレノラニブ、パクリチニブ、タンズチニブ、PLX3397、及びASP2215、ならびにそれらの医薬的に許容可能な塩が挙げられる。他の適切なFlt-3阻害剤の例としては、WO03/037347、WO03/099771、及びWO04/046120に開示の化合物及びそれらの医薬的に許容可能な塩が挙げられる。
【0249】
適切なRAF阻害剤の例としては、ダブラフェニブ、ソラフェニブ、及びベムラフェニブ、ならびにそれらの医薬的に許容可能な塩が挙げられる。他の適切なRAF阻害剤の例としては、WO00/09495及びWO05/028444に開示の化合物及びそれらの医薬的に許容可能な塩が挙げられる。
【0250】
適切なFAK阻害剤の例としては、VS-4718、VS-5095、VS-6062、VS-6063、BI853520、及びGSK2256098、ならびにそれらの医薬的に許容可能な塩が挙げられる。他の適切なFAK阻害剤の例としては、WO04/080980、WO04/056786、WO03/024967、WO01/064655、WO00/053595、及びWO01/014402に開示の化合物及びそれらの医薬的に許容可能な塩が挙げられる。
【0251】
適切なCDK4/6阻害剤の例としては、パルボシクリブ、リボシクリブ、トリラシクリブ、レロシクリブ、及びアベマシクリブ、ならびにそれらの医薬的に許容可能な塩が挙げられる。他の適切なCDK4/6阻害剤の例としては、WO09/085185、WO12/129344、WO11/101409、WO03/062236、WO10/075074、及びWO12/061156に開示の化合物及びそれらの医薬的に許容可能な塩が挙げられる。
【0252】
いくつかの実施形態では、副腎皮質ステロイド(デキサメタゾンなど)が、本開示の化合物と併せて患者に投与され、デキサメタゾンは、連続的な投与とは異なって間欠的に投与される。
【0253】
式(I)の化合物もしくは本明細書に記載の式のいずれかの化合物、請求項のいずれかに記載の化合物及び本明細書に記載の化合物、またはその塩は、別の免疫原と併用することができ、こうした免疫原は、がん性細胞、精製腫瘍抗原(組換えタンパク質、ペプチド、及び糖質分子を含む)、細胞、ならびに免疫刺激性サイトカインをコードする遺伝子がトランスフェクトされた細胞などである。使用可能な腫瘍ワクチンの例としては、限定されないが、メラノーマ抗原のペプチド(gp100、MAGE抗原、Trp-2、MARTI、及び/またはチロシナーゼのペプチドなど)、あるいはサイトカインGM-CSFを発現するようにトランスフェクトされた腫瘍細胞が挙げられる。
【0254】
式(I)の化合物もしくは本明細書に記載の式のいずれかの化合物、請求項のいずれかに記載の化合物及び本明細書に記載の化合物、またはその塩は、がんを治療するためにワクチン接種プロトコールと併用され得る。いくつかの実施形態では、GM-CSFを発現するように腫瘍細胞への形質導入が行われる。いくつかの実施形態では、腫瘍ワクチンは、ヒトのがんに関与するウイルスに由来するタンパク質を含む。こうしたウイルスは、ヒトパピローマウイルス(HPV)、肝炎ウイルス(HBV及びHCV)、ならびにカポジヘルペス肉腫ウイルス(KHSV)などである。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、腫瘍特異的抗原(その腫瘍組織自体から単離された熱ショックタンパク質など)と併用され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物もしくは本明細書に記載の式のいずれかの化合物、請求項のいずれかに記載の化合物及び本明細書に記載の化合物、またはその塩は、強力な抗腫瘍応答を活性化するために樹状細胞による免疫化と併用され得る。
【0255】
本開示の化合物は、Feアルファ受容体発現エフェクター細胞またはFeガンマ受容体発現エフェクター細胞を腫瘍細胞へと標的化する二重特異性の大環状ペプチドと併用され得る。本開示の化合物は、宿主免疫応答性を活性化する大環状ペプチドとも併用され得る。
【0256】
いくつかの別の実施形態では、本開示の化合物は、骨髄移植または幹細胞移植の前、間、及び/または後に、他の治療剤と併せて患者に投与され得る。本開示の化合物は、造血起源のさまざまな腫瘍を治療するために骨髄移植と併用され得る。
【0257】
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、1つ以上の他のキナーゼ阻害剤(イマチニブを含む)と併用され得る。この併用は、具体的には、イマチニブまたは他のキナーゼ阻害剤に抵抗性の患者を治療するために行われる。
【0258】
化合物は、腫瘍ワクチン、及びT細胞を活性化するための追加免疫としてのCAR(キメラ抗原受容体)T細胞治療と併用され得る(21)。いくつかの実施形態では、腫瘍ワクチンは、ヒトのがんに関与するウイルスに由来するタンパク質を含む。こうしたウイルスは、ヒトパピローマウイルス(HPV)、肝炎ウイルス(HBV及びHCV)、ならびにカポジヘルペス肉腫ウイルス(KHSV)などである。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、腫瘍特異的抗原(その腫瘍組織自体から単離された熱ショックタンパク質など)と併用され得る。いくつかの実施形態では、化合物は、強力な抗腫瘍応答を活性化するために樹状細胞による免疫化と併用され得る。
【0259】
こうした化学療法剤のほとんどについて、安全かつ有効に投与するための方法が当業者に知られている。さらに、それらの投与については、標準的な文献に記載されている。例えば、“Physicians’Desk Reference”(PDR、例えば、1996 edition、Medical Economics Company,Montvale,NJ)には、化学療法剤の多くの投与について記載されており、当該文献の開示内容は、その全体が示されるのと同様に、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0260】
III.感染症:ウイルス、細菌、真菌、または寄生虫
本開示の化合物は、感染症を治療するために、1つ以上の他の阻害剤または1つ以上の治療と併用され得る。感染症の例としては、ウイルス感染症、細菌感染症、真菌感染症、または寄生虫感染症が挙げられる。
【0261】
式(I)の化合物もしくは本明細書に記載の式のいずれかの化合物、請求項のいずれかに記載の化合物及び本明細書に記載の化合物、またはその塩は、病原体、毒素、及び自己抗原に対する免疫応答を刺激するために、ワクチンと併用され得る。この治療手法が特に有用であり得る病原体の例としては、有効なワクチンが存在しない病原体、または従来のワクチンの有効性が不十分な病原体が挙げられる。こうした病原体には、限定されないが、HIV、Hepatitis(A、B、及びC)、Influenza、Herpes、Giardia、Malaria、Leishmania、Staphylococcus aureus、Pseudomonas Aeruginosaが含まれる。
【0262】
本開示の方法によって治療することが可能な感染症を引き起こすウイルスには、限定されないが、ヒトパピローマウイルス、インフルエンザ、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、またはD型肝炎ウイルス、アデノウイルス、ポックスウイルス、単純ヘルペスウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、重症急性呼吸器症候群ウイルス、エボラウイルス、麻疹ウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、VZV、HSV-1、HAV-6、HSV-II、及びCMV、エプスタイン・バーウイルス)、フラビウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、コクサッキーウイルス、コロノウイルス(cornovirus)、呼吸器合胞体ウイルス、ムンプスウイルス、ロタウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、パルボウイルス、ワクシニアウイルス、HTLVウイルス、デングウイルス、パピローマウイルス、伝染性軟属腫ウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、JCウイルス、ならびにアルボウイルス脳炎ウイルスが含まれる。
【0263】
本開示の方法によって治療することが可能な感染症を引き起こす病原性細菌には、限定されないが、クラミジア、リケッチア細菌、マイコバクテリア、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、髄膜炎菌及び淋菌、クレブシエラ、プロテウス、セラチア、シュードモナス、レジオネラ、ジフテリア、サルモネラ、桿菌、コレラ、テタヌス、ボツリヌス、炭疽、ペスト、レプトスピラ症、ならびにライム病の原因細菌が含まれる。
【0264】
本開示の方法によって治療することが可能な感染症を引き起こす病原性真菌には、限定されないが、Candida(albicans、krusei、glabrata、tropicalisなど)、Cryptococcus neoformans、Aspergillus(fumigatus、nigerなど)、Mucorales属(mucor、absidia、rhizophus)、Sporothrix schenkii、Blastomyces dermatitidis、Paracoccidioides brasiliensis、Coccidioides immitis、及びHistoplasma capsulatumが含まれる。
【0265】
本開示の方法によって治療することが可能な感染症を引き起こす病原性寄生虫には、限定されないが、Entamoeba histolytica、Balantidium coli、Naegleriafowleri、Acanthamoebaの1種、Giardia lambia、Cryptosporidiumの1種、Pneumocystis carinii、Plasmodium vivax、Babesia microti、Trypanosoma brucei、Trypanosoma cruzi、Leishmania donovani、Toxoplasma gondi、及びNippostrongylus brasiliensisが含まれる。
【0266】
薬剤は、単一の剤形もしくは連続的な剤形において本開示の化合物と併用され得るか、または別の剤形として同時もしくは連続的に投与され得る。
【0267】
医薬製剤及び剤形
本開示の化合物は、医薬品として用いられる場合、医薬組成物の形態で投与され得る。こうした組成物は、医薬分野でよく知られる様式で調製することができ、望まれる治療が局所治療または全身治療であるかどうか、及び治療対象領域に応じて、さまざまな投与経路で投与され得る。投与は、局所投与(経皮投与、皮下投与、経眼投与、及び粘膜に対する投与(鼻腔内送達、膣内送達、及び直腸内送達を含む)を含む)、肺内投与(例えば、粉末もしくはエアロゾルの吸入もしくは吹送による投与(噴霧器によるものを含む)、気管内投与、または鼻腔内投与)、経口投与、あるいは非経口投与であり得る。非経口投与には、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、筋肉内への注射もしくは注入、または頭蓋内(例えば、くも膜下腔内もしくは脳室内)への投与が含まれる。非経口投与は、単回のボーラス用量の形態のものであり得るか、または例えば、連続注入ポンプによるものであり得る。局所投与のための医薬組成物及び製剤には、経皮吸収パッチ、軟膏、ローション、クリーム、ゲル、ドロップ、坐剤、スプレー、液体、及び粉末が含まれ得る。通常の医薬的な担体、水性基剤、粉末基剤、または油性基剤、増粘剤、及び同様のものが必要であるか、または望ましくあり得る。
【0268】
本開示は、1つ以上の医薬的に許容可能な担体(医薬品添加物)と併せて、本開示の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を活性成分として含む医薬組成物も含む。いくつかの実施形態では、組成物は、局所投与に適する。本明細書に記載の組成物の調製においては、活性成分は、典型的には、医薬品添加物と混合されるか、医薬品添加物によって希釈されるか、またはそのような担体内に、例えば、カプセル、サシェ、紙、もしくは他の容器の形態で封入される。医薬品添加物が希釈剤として働く場合、そうした医薬品添加物は、固体材料、半固体材料、または液体材料であり得、こうした材料は、活性成分の媒体、担体、または媒介物として働く。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、粉末、トローチ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁液、乳濁液、溶液、シロップ、エアロゾル(固体としてのもの、または液体媒体におけるもの)、軟膏(例えば、活性化合物を最大で10重量%含むもの)、ソフトゼラチンカプセル及びハードゼラチンカプセル、坐剤、滅菌注射用溶液、ならびに滅菌包装粉末の形態をとり得る。
【0269】
製剤の調製においては、活性化合物は、粉砕して適切な粒度にしてから他の成分と混合され得る。活性化合物が実質的に不溶性であるならば、そうした活性化合物は、200メッシュ未満の粒度に粉砕され得る。活性化合物が実質的に水溶性であるならば、粉砕によって粒度を調整することで(例えば、約40メッシュ)、そうした活性化合物が製剤中で実質的に均一に分布するようになる。
【0270】
既知の粉砕手順(湿式粉砕など)を使用して本開示の化合物を粉砕することで、錠剤の形成及び他の製剤型に適した粒度を得ることができる。本開示の化合物の微粉砕(ナノ粒子)調製物は、当該技術分野で知られる工程によって調製することができる。例えば、国際出願第WO2002/000196号を参照のこと。
【0271】
適切な医薬品添加物の例のいくつかとしては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギン酸、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、及びメチルセルロースが挙げられる。製剤は、滑沢剤(タルク、ステアリン酸マグネシウム、及びミネラルオイルなど)、湿潤剤、乳化剤及び懸濁剤、保存剤(ヒドロキシ安息香酸メチル及びヒドロキシ安息香酸プロピルなど)、甘味剤、ならびに香味剤を追加で含み得る。本開示の組成物は、当該技術分野で知られる手順を用いることによって患者に投与された後、活性成分の放出が迅速化、持続、または遅延するように製剤化され得る。
【0272】
組成物は、単位剤形において製剤化することができ、各用量は、活性成分を約5~約1000mg(1g)含み、より通常は約100~約500mg含む。「単位剤形」という用語は、ヒト対象及び他の哺乳類のための単位用量として適切な物理的に個別の単位を指し、各単位は、適切な医薬品添加物と結び付いた状態で所望の治療効果が得られるように計算された所定量の活性物質を含む。
【0273】
いくつかの実施形態では、本開示の組成物は、活性成分を約5~約50mg含む。この実施形態では、組成物は、活性成分を約5~約10mg、約10~約15mg、約15~約20mg、約20~約25mg、約25~約30mg、約30~約35mg、約35~約40mg、約40~約45mg、または約45~約50mg含むことを当業者なら理解するであろう。
【0274】
いくつかの実施形態では、本開示の組成物は、活性成分を約50~約500mg含む。この実施形態では、組成物は、活性成分を約50~約100mg、約100~約150mg、約150~約200mg、約200~約250mg、約250~約300mg、約350~約400mg、または約450~約500mg含むことを当業者なら理解するであろう。
【0275】
いくつかの実施形態では、本開示の組成物は、活性成分を約500~約1000mg含む。この実施形態では、組成物は、活性成分を約500~約550mg、約550~約600mg、約600~約650mg、約650~約700mg、約700~約750mg、約750~約800mg、約800~約850mg、約850~約900mg、約900~約950mg、または約950~約1000mg含むことを当業者なら理解するであろう。
【0276】
本明細書に記載の化合物についても、本開示の方法及び使用において同様の用量で使用され得る。
【0277】
活性化合物は、広い用量範囲にわたって有効であり得、一般に、医薬的に有効な量で投与される。しかしながら、実際に投与される化合物の量は、通常、治療されるべき状態、選択される投与経路、実際に投与される化合物、個々の患者の年齢、体重、及び応答、患者の症状の重症度、ならびに同様のものを含めて、関連する状況に応じて医師によって決定されることになることが理解されよう。
【0278】
固体組成物(錠剤など)の調製については、主要活性成分を医薬品添加物と混合することで、本開示の化合物の均一混合物を含む固体の製剤化前組成物が形成される。こうした製剤化前組成物が均一と称される場合、典型的には、等しく有効な単位剤形(錠剤、丸剤、及びカプセルなど)へと組成物を容易に細分割することが可能なように組成物全体にわたって活性成分が均等に分散している。次に、この製剤化前固体は、上記の型の単位剤形(例えば、本開示の活性成分を約0.1~約1000mg含むもの)へと細分割される。
【0279】
本開示の錠剤または丸剤は、コートするか、またはその他の様式の処理を施すことで、作用延長という利点が得られる剤形となり得る。例えば、錠剤または丸剤は、内部用量成分及び外部用量成分を含み得、外部用量成分は、内部用量成分を包む外被膜の形態をとる。これら2つの成分は、胃における崩壊に抵抗するように働くと共に、内部成分がそのままの状態で十二指腸に届くことを可能にするか、または内部成分の放出を遅らせることを可能にするように働く腸溶層によって分離され得る。そのような腸溶層または腸溶コーティングには、さまざまな材料を使用することができ、そのような材料には、いくつかのポリマー酸、ならびにセラック、セチルアルコール、及び酢酸セルロースなどの材料とポリマー酸との混合物が含まれる。
【0280】
本開示の化合物及び組成物が経口投与または注射投与のために組み込まれ得る液体形態には、水性溶液、適切に香味付けされたシロップ、水性懸濁液または油性懸濁液、及び食用油(綿実油、ゴマ油、ヤシ油、またはピーナッツ油など)で香味付けされた乳濁液、ならびにエリキシル剤及び同様の医薬媒体が含まれる。
【0281】
吸入または吹送のための組成物には、医薬的に許容可能な水性溶媒もしくは有機溶媒またはそれらの混合物における溶液及び懸濁液、ならびに粉末が含まれる。液体組成物または固体組成物は、前述の適切な医薬的に許容可能な医薬品添加物を含み得る。いくつかの実施形態では、組成物は、局所作用または全身作用を得るために経口経路または経鼻呼吸器経路によって投与される。組成物は、不活性ガスを使用することによって噴霧され得る。噴霧装置から噴霧溶液が直接的に呼吸吸入され得るか、またはフェイスマスク、テント、もしくは間欠陽圧呼吸器に噴霧装置が取り付けられ得る。溶液組成物、懸濁液組成物、または粉末組成物は、適切な様式で製剤を送達する装置から経口的または経鼻的に投与され得る。
【0282】
局所製剤は、通常の担体を1つ以上含み得る。いくつかの実施形態では、軟膏は、水と、例えば、流動パラフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プロピレングリコール、白色ワセリン、及び同様のものから選択される1つ以上の疎水性担体と、を含み得る。クリームの担体組成物は、水をグリセロール及び1つ以上の他の成分(例えばモノステアリン酸グリセリン、PEG-モノステアリン酸グリセリン、及びセチルステアリルアルコール)と組み合わせたものを基礎とし得る。ゲルは、イソプロピルアルコール及び水を他の成分(例えば、グリセロール、ヒドロキシエチルセルロース、及び同様のものなど)と適切に組み合わせて使用して製剤化され得る。いくつかの実施形態では、局所製剤は、本開示の化合物を少なくとも約0.1wt%、少なくとも約0.25wt%、少なくとも約0.5wt%、少なくとも約1wt%、少なくとも約2wt%、または少なくとも約5wt%含む。局所製剤は、選択される徴候(例えば、乾癬または他の皮膚状態)の治療に対する説明を任意選択で関連付けたチューブに例えば100gが適切に充填され得る。
【0283】
患者に投与される化合物または組成物の量は、投与されるもの、投与の目的(予防または治療など)、患者の状態、投与の様式、及び同様のものによって変わることになる。治療用途では、既に疾患を患っている患者に対して、そうした疾患及びその合併症の症状を治癒させるか、または少なくとも部分的に抑止する上で十分な量で組成物が投与され得る。有効用量は、複数の因子(疾患の重症度、患者の年齢、体重、及び全身状態、ならびに同様のものなど)に応じた担当医師の判断によるものであることに加えて、治療される病状にも依存することになる。
【0284】
患者に投与される組成物は、上記の医薬組成物の形態をとり得る。こうした組成物は、通常の滅菌手法によって滅菌され得るか、またはろ過滅菌され得る。水性溶液は、そのまま使用するために包装するか、または凍結乾燥することができ、凍結乾燥調製物は、滅菌水性担体と混合してから投与される。化合物調製物のpHは、典型的には3~11であり、より好ましくは5~9であり、最も好ましくは7~8とされる。前述の医薬品添加物、担体、または安定剤の使用によっては、結果的に医薬塩が形成されることになることが理解されよう。
【0285】
本開示の化合物の治療用量は、例えば、治療が行われる特定の用途、化合物の投与様式、患者の健康及び状態、ならびに処方する医師の判断に応じて変わり得る。医薬組成物における本開示の化合物の割合または濃度は、用量、化学的特徴(例えば、疎水性)、及び投与経路を含めて、いくつかの因子によって変わり得る。例えば、本開示の化合物は、非経口投与向けに、化合物を約0.1~約10%w/v含む水性の生理学的緩衝液において提供され得る。典型的な用量範囲のいくつかは、約1μg/体重kg/日~約1g/体重kg/日である。いくつかの実施形態では、用量範囲は、約0.01mg/体重kg/日~約100mg/体重kg/日である。用量は、疾患または障害の型及び進行度、特定の患者の総体的な健康状態、選択される化合物の相対的な生物学的効力、医薬品添加物の製剤、ならびにその投与経路などの変数に依存する可能性がある。有効用量は、インビトロまたは動物モデルの試験系から得られる用量反応曲線から外挿され得る。
【0286】
本開示の組成物は、1つ以上の追加の医薬剤(化学療法剤、ステロイド、抗炎症化合物、または免疫抑制剤など)をさらに含み得、こうした追加の医薬剤の例は、本明細書で挙げられている。
【0287】
標識化合物及びアッセイ方法
本開示の別の態様は、画像化手法のみでなく、組織試料(ヒトのものを含む)におけるA2A受容体及び/またはA2B受容体の位置特定及び定量化のためのアッセイ、ならびに標識化合物の阻害結合によってA2A及び/またはA2Bのアンタゴニストを同定するためのアッセイにおいても、インビトロ及びインビボの両方で有用であると想定される標識された本開示の化合物(放射標識されたもの、蛍光標識されたものなど)に関する。本開示の化合物の原子を1つ以上置換することは、ADME(吸収、分布、代謝、及び排泄)の差異を生じさせる上でも有用であり得る。したがって、本開示は、そのような標識または置換された化合物を含むアデノシン受容体(例えば、A2A及び/またはA2B)アッセイを含む。
【0288】
本開示は、同位体標識された本開示の化合物をさらに含む。「同位体標識」化合物または「放射標識」化合物は、典型的には天然に見られる(すなわち、天然に生じる)原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって原子の1つ以上が交換または置換された本開示の化合物である。本開示の化合物に組み込まれ得る適切な放射性核種には、限定されないが、H(重水素のDとしても記載される)、H(三重水素のTとしても記載される)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、18F、35S、36Cl、82Br、75Br、76Br、77Br、123I、124I、125I、及び131Iが含まれる。例えば、本開示の化合物の水素原子の1つ以上は、重水素原子によって交換され得る(例えば、式(I)のC1-6アルキル基の水素原子の1つ以上は、重水素原子で任意選択で置換され得る(-CHが置換されて-CDにされるなど))。いくつかの実施形態では、式(I)中のアルキル基は、完全に重水素化され得る。
【0289】
本明細書に示される化合物の構成原子の1つ以上は、天然または非天然の存在比となるように、当該原子の同位体によって交換または置換され得る。いくつかの実施形態では、化合物は、少なくとも1つの重水素原子を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、2つ以上の重水素原子を含む。いくつかの実施形態では、化合物は、1~2つ、1~3つ、1~4つ、1~5つ、または1~6つの重水素原子を含む。いくつかの実施形態では、化合物における水素原子はすべて、重水素原子によって交換または置換され得る。
【0290】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の「アルキル」置換基、「アルケニル」置換基、「アルキニル」置換基、「アリール」置換基、「フェニル」置換基、「シクロアルキル」置換基、「ヘテロシクロアルキル」置換基、もしくは「ヘテロアリール」置換基、または「-C1-6アルキル-」連結基、「アルキレン」連結基、「アルケニレン」連結基、及び「アルキニレン」連結基の炭素原子に結合している水素原子の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つは、重水素原子によって任意選択で交換される。
【0291】
当該技術分野では、有機化合物に同位体を含めるための合成方法が知られている(Deuterium Labeling in Organic Chemistry by Alan F.Thomas(New York,N.Y.,Appleton-Century-Crofts,1971、The Renaissance of H/D Exchange by Jens Atzrodt,Volker Derdau,Thorsten Fey and Jochen Zimmermann,Angew.Chem.Int.Ed.2007,7744-7765、The Organic Chemistry of Isotopic Labelling by James R.Hanson,Royal Society of Chemistry,2011)。同位体標識化合物は、さまざまな試験(NMR分光法、代謝実験、及び/またはアッセイなど)において使用され得る。
【0292】
重同位体(重水素など)での置換を行うと、代謝安定性が向上する(例えば、インビボ半減期が長期化するか、または必要用量が減少する)結果として、ある特定の治療上の利点が得られる可能性があるため、そうした置換は、状況によっては好ましくあり得る(例えば、A.Kerekes et.al.J.Med.Chem.2011,54,201-210、R.Xu et.al.J.Label Compd.Radiopharm.2015,58,308-312を参照のこと)。具体的には、1つ以上の代謝部位を置換することで、治療上の利点が1つ以上得られる可能性がある。
【0293】
放射標識される本開示の化合物に組み込まれる放射性核種は、その放射標識される化合物の特定の用途に依存することになる。例えば、インビトロでのアデノシン受容体の標識化及び競合アッセイについては、H、14C、82Br、125I、131I、または35Sが組み込まれた化合物が有用であり得る。放射画像化用途については、11C、18F、125I、123I、124I、131I、75Br、76Br、または77Brが有用であり得る。
【0294】
「放射標識化合物」または「標識化合物」は、少なくとも1つの放射性核種が組み込まれている化合物であることが理解されよう。いくつかの実施形態では、放射性核種は、H、14C、125I、35S、及び82Brからなる群から選択される。
【0295】
本開示は、本開示の化合物に放射性同位体を組み込むための合成方法をさらに含み得る。有機化合物に放射性同位体を組み込むための合成方法は当該技術分野でよく知られており、当業者なら開示の化合物に適した方法を容易に認識するであろう。
【0296】
標識された本開示の化合物は、化合物を同定/評価するためのスクリーニングアッセイにおいて使用され得る。例えば、新たに合成または同定される化合物(すなわち、試験化合物)は標識され、この標識化合物は、アデノシン受容体との接触時のその濃度変化を、標識を追跡して監視することによって、アデノシン受容体に結合する能力について評価され得る。例えば、試験化合物(標識されたもの)は、アデノシン受容体(すなわち、標準化合物)に結合することが知られる別の化合物の結合を低減する能力について評価され得る。したがって、アデノシン受容体への結合に対して試験化合物が標準化合物と競合する能力は、その結合親和性と直接的に相関する。対照的に、いくつかの他のスクリーニングアッセイでは、標準化合物が標識され、試験化合物は標識されない。したがって、標準化合物と試験化合物との間の競合を評価するために、標識された標準化合物の濃度が監視され、それによって、試験化合物の相対的な結合親和性が確認される。
【0297】
キット
本開示は、本開示の化合物を治療的に有効な量で含む医薬組成物を含む1つ以上の容器を含む医薬キットも含み、当該医薬キットは、例えば、アデノシン受容体と関連する疾患または障害(例えば、がん、炎症性疾患、循環器疾患、または神経変性疾患など)の治療または予防において有用である。当業者なら容易に理解するであろうが、そのようなキットは、必要に応じて、さまざまな通常の医薬キットコンポーネント(例えば、1つ以上の医薬的に許容可能な担体を含む容器、追加の容器など)を1つ以上、さらに含み得る。投与されるべきコンポーネントの量、投与指針、及び/またはコンポーネントの混合指針を指示する説明(挿入物または標識としてのもの)もまた、キットに含められ得る。
【0298】
本発明は、具体的な実施例によってさらに詳細に説明されることになる。下記の実施例は、例示を目的として提供されるものであり、いかなる様式においても本発明を限定することを意図するものではない。本質的に同じ結果が得られるように変更または改変することが可能なさまざまな非重要パラメーターを当業者なら容易に認識するであろう。実施例の化合物は、本明細書に記載のアッセイの少なくとも1つによれば、アデノシン受容体(例えば、A2A及び/またはA2B)の活性を阻害することが明らかになっているものである。
【実施例
【0299】
調製した化合物のいくつかの分取LC-MS精製は、Waters質量指向型分画システムで実施した。こうしたシステムを操作するための基本的な装置セットアップ、プロトコール、及び制御ソフトウェアについては、文献に詳述されている(例えば“Two-Pump At Column Dilution Configuration for Preparative LC-MS”,K.Blom,J.Combi.Chem.,4,295(2002)、“Optimizing Preparative LC-MS Configurations and Methods for Parallel Synthesis Purification”,K.Blom,R.Sparks,J.Doughty,G.Everlof,T.Haque,A.Combs,J.Combi.Chem.,5,670(2003)、及び“Preparative LC-MS Purification:Improved Compound Specific Method Optimization”,K.Blom,B.Glass,R.Sparks,A.Combs,J.Combi.Chem.,6,874-883(2004)を参照のこと)。分離した化合物は、典型的には、下記の条件の下での分析的な液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)による純度分析に供した:機器;Agilent 1100 series,LC/MSD、カラム:Waters Sunfire(商標)C18 5μm,2.1×50mm、緩衝液:移動相A:TFAを0.025%含む水、及び移動相B:アセトニトリル;流速2.0mL/分でB濃度を3分かけて2%→80%とするグラジエント。
【0300】
調製した化合物のいくつかは、MS検出器を用いる逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)またはフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)(実施例に記載のもの)によって分取スケールでも分離した。典型的な分取逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)カラム条件は、下記の通りである:
【0301】
pH=2での精製:Waters Sunfire(商標)C18 5μm,30×100mmまたはWaters XBridge(商標)C18 5μm,30×100mmカラム(移動相A:TFA(トリフルオロ酢酸)を0.1%含む水、及び移動相B:アセトニトリルで溶出);流速60mL/分。分離グラジエントは、文献に記載の化合物特異的方法最適化プロトコールを使用して化合物ごとに最適化した(例えば、“Preparative LCMS Purification:Improved Compound Specific Method Optimization”,K.Blom,B.Glass,R.Sparks,A.Combs,J.Comb.Chem.,6,874-883(2004)を参照のこと)。
【0302】
pH=10での精製:Waters XBridge(商標)C18 5μm,30×100mmカラム(移動相A:NHOHを0.1%含む水、及び移動相B:アセトニトリルで溶出);流速60mL/分。分離グラジエントは、文献に記載の化合物特異的方法最適化プロトコールを使用して化合物ごとに最適化した(例えば、“Preparative LCMS Purification:Improved Compound Specific Method Optimization”,K.Blom,B.Glass,R.Sparks,A.Combs,J.Comb.Chem.,6,874-883(2004)を参照のこと)。
【0303】
実施例1.3-(5-アミノ-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化17】
【0304】
ステップ1:3-(2-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)ベンゾニトリル
【化18】
4,6-ジクロロピリミジン-2-アミン(2.5g、15.24mmol)、(3-シアノフェニル)ボロン酸(2.016g、13.72mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.057g、0.915mmol)、及び炭酸ナトリウム(3.23g、30.5mmol)を1,4-ジオキサン(60mL)及び水(5mL)中に含む混合物を窒素で脱気した後、得られた混合物を60℃で2日間加熱した。室温(RT)に冷却後、混合物を濃縮してから水で希釈し、ジクロロメタン(DCM)で抽出(30mLで3回)した。有機層を統合し、MgSOで脱水し、ろ過してから濃縮した。酢酸エチル(EtOAc)を8%含むジクロロメタンを用いるシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製することで、所望の生成物を得た。LCMS C11ClN (M+H)に対する計算値: 231.0. 実測値: 231.0。
【0305】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
3-(2-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)ベンゾニトリル(100mg、0.434mmol)及び2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトヒドラジド(108mg、0.650mmol)をエタノール(2ml)中に含む溶液を加熱し、95℃で3時間攪拌した。RTに冷却後、反応混合物を濃縮して乾固させ、N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(1mL)に取り込み、120℃で7時間攪拌した。得られた混合物をRTに冷却し、氷の上に注ぎ、1時間攪拌した。得られた懸濁液をDCMで3回抽出した。有機層を統合し、MgSOで脱水し、ろ過してから濃縮した。残渣をメタノール(MeOH)に溶解し、分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C1915O (M+H)に対する計算値: 343.1;実測値 343.1。
【0306】
実施例2.3-(5-アミノ-2-ベンジル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化19】
表題化合物は、実施例1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトヒドラジドの代わりに2-フェニルアセトヒドラジドを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C1915 (M+H)に対する計算値: 327.1;実測値 327.1。
【0307】
実施例3.3-(5-アミノ-2-(ピリジン-2-イルメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化20】
表題化合物は、実施例1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトヒドラジドの代わりに2-(ピリジン-2-イル)アセトヒドラジドを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C1814 (M+H)に対する計算値: 328.1;実測値 328.1。
【0308】
実施例4.3-(5-アミノ-2-(シクロヘキシルメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化21】
表題化合物は、実施例1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトヒドラジドの代わりに2-シクロヘキシルアセトヒドラジドを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C1921 (M+H)に対する計算値: 333.2;実測値 333.2。
【0309】
実施例5.3-(5-アミノ-2-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化22】
【0310】
ステップ1:3-(5-アミノ-2-(3-ブロモベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化23】
表題化合物は、実施例1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトヒドラジドの代わりに2-(3-ブロモフェニル)アセトヒドラジドを使用した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc濃度0%→80%)によって精製することで、所望の生成物を得た。LCMS C1914BrN (M+H)に対する計算値: 405.0;実測値 405.2。
【0311】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
3-(5-アミノ-2-(3-ブロモベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(10mg、0.025mmol)、(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ボロン酸(6.21mg、0.049mmol)、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)(1.942mg、2.468μmol)、及び炭酸ナトリウム(2.62mg、0.025mmol)を1,4-ジオキサン(224μL)及び水(22.43μL)中に含む混合物にNをパージした後、100℃で1時間攪拌した。得られた混合物をRTに冷却し、濃縮し、分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2319 (M+H)に対する計算値: 407.2;実測値 407.1。
【0312】
実施例6.3-(5-アミノ-2-((2-オキソピロリジン-1-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化24】
表題化合物は、実施例1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトヒドラジドの代わりに2-(2-オキソピロリジン-1-イル)アセトヒドラジドを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C1716O (M+H)に対する計算値: 334.1;実測値 334.2。
【0313】
実施例7.3-(5-アミノ-2-((1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化25】
【0314】
ステップ1:2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)アセトヒドラジド
【化26】
エチル2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)アセテート(50mg、0.297mmol)を含むエタノール(991μL)溶液に対して、ヒドラジン(18.66μL、0.595mmol)をRTで添加した。反応混合物を100℃で2時間攪拌し、RTに冷却し、濃縮し、追加精製せずに次のステップにおいて使用した。LC-MS C11O (M+H)に対する計算値: 155.1;実測値 155.1。
【0315】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-((1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
表題化合物は、実施例1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトヒドラジドの代わりに2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)アセトヒドラジドを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LC-MS C1715 (M+H)に対する計算値: 331.1;実測値 331.1。
【0316】
実施例8.3-(5-アミノ-2-(アミノ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化27】
【0317】
ステップ1:3-(5-アミノ-2-(クロロ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化28】
3-(5-アミノ-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(実施例1由来)(10mg、0.029mmol)に対して、塩化チオニル(107μl、1.460mmol)をRTで添加した。30分間攪拌後、反応混合物を濃縮して乾固させることで、所望の生成物を得た。この生成物を追加精製せずに次のステップにおいて使用した。LC-MS C1914ClN (M+H)に対する計算値: 361.1;実測値 361.1。
【0318】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-(アミノ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
3-(5-アミノ-2-(クロロ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(5mg、0.014mmol)を含むDMF(139μL)溶液に対してNHOH溶液を添加し、混合物を80℃で加熱しながら一晩攪拌した。次に、得られた混合物をRTに冷却し、分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LC-MS C1916 (M+H)に対する計算値: 342.1;実測値 342.1。
【0319】
実施例9.3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-(ヒドロキシメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化29】
【0320】
ステップ1:3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化30】
3-(5-アミノ-2-ベンジル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(実施例2由来)(20mg、0.061mmol)を含むDCM(305μL)溶液に対して、NBS(10.87mg、0.061mmol)を0℃で添加した。0℃で30分間攪拌後、混合物の反応を飽和NaHCO溶液で停止し、この混合物をDCMで抽出(3回)した。有機層を統合し、MgSOで脱水してから濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM中EtOAc濃度0→50%)によって精製することで、所望の生成物を得た。LC-MS C1914BrN (M+H)に対する計算値: 405.0;実測値 405.1。
【0321】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-ビニル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化31】
3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(50mg、0.123mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(38.0mg、0.247mmol)、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)(9.71mg、0.012mmol)、及び炭酸ナトリウム(13.08mg、0.123mmol)を1,4-ジオキサン(1122μL)及び水(112μL)中に含む混合物にNをパージし、100℃で1時間攪拌した。次に、反応混合物をRTに冷却し、濃縮し、EtOAcで抽出(3回)した。有機層を統合し、MgSOで脱水してから濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM中EtOAc濃度0→50%)によって精製した。LC-MS C2117 (M+H)に対する計算値: 353.2;実測値 353.2。
【0322】
ステップ3:3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-ホルミル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化32】
3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-ビニル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(35mg、0.100mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(42.8mg、0.200mmol)を含む1,4-ジオキサン(1000μL)溶液に対して、四酸化オスミウムを含む水(4%w/w、78μL、10.00μmol)をRTで添加した。1時間攪拌後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出(3回)した。有機層を統合し、MgSOで脱水してから濃縮し、追加精製せずに次のステップにおいて使用した。LC-MS C2015O (M+H)に対する計算値: 355.1;実測値 355.2。
【0323】
ステップ4:3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-(ヒドロキシメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-ホルミル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(5mg、0.014mmol)を含むDCM(141μL)溶液に対して、水素化ホウ素ナトリウム(1.06mg、0.028mmol)を0℃で添加した。10分間攪拌後、得られた混合物をMeOHで希釈し、分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LC-MS C2017O (M+H)に対する計算値: 357.1;実測値 357.1。
【0324】
実施例10.3-(5-アミノ-2-(フェニルアミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化33】
【0325】
ステップ1:6-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)ピリミジン-2,4-ジアミン
【化34】
2,6-ジクロロピリミジン-4-アミン(1g、6.10mmol)を2-プロパノール(6.10mL)中に含む溶液に対して、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.278ml、7.32mmol)及びビス(4-メトキシベンジル)アミン(1.569g、6.10mmol)を添加した。得られた溶液を100℃で16時間攪拌し、RTに冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機抽出液を水(100mL)で洗浄し、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水してからろ過し、濃縮することで、粗生成物を得た。この粗生成物を追加精製せずに次のステップにおいて使用した。LC-MS C2022ClN (M+H)に対する計算値: 385.1;実測値 385.1。
【0326】
ステップ2:7-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2,5-ジアミン
【化35】
6-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)ピリミジン-2,4-ジアミン(2.309g、6mmol)を含む1,4-ジオキサン(12.00mL)溶液に対して、O-エチルカーボンイソチオシアナチデート(1.018mL、9.00mmol)をRTで添加した。次に、反応混合物を90℃で一晩攪拌した。反応混合物をRTに冷却してから濃縮し、粗物質をメタノール(21.46mL)及びエタノール(21.48mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.090mL、12.00mmol)を添加した後、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.251g、18.00mmol)を添加した。反応混合物を45℃で2時間攪拌し、RTに冷却してから濃縮した。得られた物質をEtOAcに取り込み、水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水してからろ過し、濃縮することで、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc濃度を0%→50%として溶出)によって精製した。LC-MS C2122ClN (M+H)に対する計算値: 425.1;実測値 425.2。
【0327】
ステップ3:3-(2-アミノ-5-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化36】
(3-シアノフェニル)ボロン酸(156mg、1.059mmol)、7-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2,5-ジアミン(300mg、0.706mmol)、及び炭酸ナトリウム(150mg、1.412mmol)を1,4-ジオキサン(1961μL)及び水(392μL)中に含む混合物に対して、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリ-i-プロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(55.6mg、0.071mmol)を添加した。混合物にNをパージし、95℃で一晩攪拌した。次に、反応混合物をRTに冷却してから濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中のEtOAc濃度を0%→50%として溶出)によって精製した。LC-MS C2826 (M+H)に対する計算値: 492.2;実測値 492.2。
【0328】
ステップ4:3-(5-アミノ-2-(フェニルアミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
3-(2-アミノ-5-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(10mg、0.020mmol)、ヨードベンゼン(4.15mg、0.020mmol)、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)(1.601mg、2.034μmol)、及びナトリウムtert-ブトキシド(3.91mg、0.041mmol)を1,4-ジオキサン(203μL)中に含む混合物を100℃で1時間攪拌した。反応混合物をRTに冷却してから濃縮し、0.5mLのTFAで処理し、60℃で30分間攪拌した。次に、反応混合物を濃縮し、分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LC-MS C1814 (M+H)に対する計算値: 328.1;実測値 328.2。
【0329】
実施例11.3-(5-アミノ-2-ベンジルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化37】
【0330】
ステップ1:エチル5-アミノ-7-クロロイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキシレート
【化38】
6-クロロピリミジン-2,4-ジアミン(2g、13.83mmol)及びエチル3-ブロモ-2-オキソプロパノエート(2.60ml、20.75mmol)をDME(50ml)中に含む溶液を70℃で一晩攪拌した。完了後、反応混合物を室温に冷却し、得られた固体をろ過によって収集した。粗固体を熱メタノール(25mL)に溶解し、溶液を徐々に室温に冷却することによって所望の生成物を再結晶化させた。生成物をろ過によって収集し、EtOAcで洗浄し、乾燥させることで、所望の生成物を得た。LC-MS C10ClN (M+H)に対する計算値: m/z = 241.0 ;実測値 241.1。
【0331】
ステップ2:(5-アミノ-7-クロロイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-イル)メタノール
【化39】
エチル5-アミノ-7-クロロイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキシレート(2.0g、8.3mmol)をTHF(200mL)中に含む溶液を攪拌しながら、この溶液に対して、LAH(12.5mL、THF中1M、12.5mmol)を0℃で添加した。3時間攪拌後、水(0.3mL)/1NのNaOH(0.3mL)/水(0.9mL)を用いての反応混合物の反応を0℃で注意深く停止し、この混合物をろ過し、EtOAc/MeOH(9/1)ですすいだ。ろ液をNaSOで脱水してから減圧下で濃縮した。溶液から淡黄色の固体が沈殿し、この固体をろ過によって収集することで、所望の生成物(0.85g、4.3mmol)を得た。LC-MS CClNO (M+H)に対する計算値: m/z = 199.0 ;実測値 199.1。
【0332】
ステップ3:3-(5-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化40】
(5-アミノ-7-クロロイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-イル)メタノール(0.85g、4.3mmol)、(3-シアノフェニル)ボロン酸(0.94g、6.4mmol)、XPhos Pd G2(0.168g、0.214mmol)、及び炭酸ナトリウム(1.36g、12.8mmol)を1,4-ジオキサン(100mL)及び水(10mL)中に含む混合物に窒素をパージした後、この混合物を100℃で1時間攪拌した。室温に冷却後、反応混合物をブラインで洗浄し、NaSOで脱水してからろ過し、減圧下で濃縮した。溶液から淡黄色の固体が沈殿し、この固体をろ過によって収集することで、所望の生成物(1.1g、4.1mmol)を得た。LC-MS C1412O (M+H)に対する計算値: m/z = 266.1;実測値 266.1。
【0333】
ステップ4:3-(5-アミノ-2-(ブロモメチル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
【化41】
3-(5-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(0.10g、0.38mmol)をTHF(10mL)中に含む溶液を攪拌しながら、この溶液に対して、PBr(71μL、0.75mmol)をRTで添加した。3時間後、水を用いて反応混合物の反応を0℃で注意深く停止した。得られた淡褐色の固体をろ過によって収集し、EtOで洗浄し、減圧下で乾燥させることで、所望の生成物(82mg、0.25mmol)を得た。LC-MS C1411BrN (M+H)に対する計算値: m/z = 328.0 ;実測値 328.0。
【0334】
ステップ5:3-(5-アミノ-2-ベンジルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル
3-(5-アミノ-2-(ブロモメチル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル(10mg、30μmol)、フェニルボロン酸(7.4mg、61μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.5mg、3.1μmol)、及び炭酸セシウム(30mg、91μmol)を1,4-ジオキサン(2mL)及び水(0.2mL)中に含む混合物に窒素をパージした後、この混合物を100℃で1時間攪拌した。得られた混合物をMeOH(3mL)で希釈してからろ過した。粗物質を分取LCMS(pH=2、MeCN/TFA含有水)によって精製することで、所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C2016 (M+H)に対する計算値: m/z = 326.1;実測値 326.2。
【0335】
実施例12.5-アミノ-7-(3-シアノフェニル)-N-エチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-カルボキサミド
【化42】
【0336】
ステップ1:エチル5-アミノ-7-(3-シアノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-カルボキシレート
【化43】
この化合物は、実施例1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトヒドラジドの代わりにエチル2-ヒドラジニル-2-オキソアセテートを使用した。この化合物は、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中のEtOAc濃度を0%→50%として溶出)によって精製した。LC-MS C1513 (M+H)に対する計算値: 309.1;実測値 309.1。
【0337】
ステップ2:5-アミノ-7-(3-シアノフェニル)-N-エチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-カルボキサミド
エチル5-アミノ-7-(3-シアノフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-カルボキシレート(0.062g、0.2mmol)を含むTHF(1mL)溶液に対して、1NのNaOH水溶液(0.2mL)を添加し、反応混合物を40℃で1時間攪拌した。次に、1NのHCl水溶液を添加してpHを4に調整し、得られた混合物をDCM/iPrOHで抽出(5回)した。有機層を統合し、硫酸ナトリウムで脱水し、ろ過してから濃縮することで、所望のカルボン酸中間体を得た。
【0338】
上記のカルボン酸中間体をDMF(2.0mL)に溶解した後、2Mのエタンアミンを含むTHF(0.10mL)、BOP(0.177g、0.400mmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.035mL、0.20mmol)を添加した。RTで1時間攪拌した後、混合物を濃縮し、分取LCMS(pH=2、MeCN/TFA含有水)によって精製することで、所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C1514O (M+H)に対する計算値: m/z = 308.1;実測値 308.2。
【0339】
実施例13.3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-メチルベンゾニトリル
【化44】
【0340】
ステップ1:メチル2-(2,6-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシアセテート
【化45】
2,6-ジフルオロマンデル酸(5.0g、27mmol)を含むメタノール(45mL)溶液に対して、濃硫酸(1.4mL、27mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で4時間攪拌してから濃縮した。得られたスラリーに対して飽和NaHCO溶液を添加した。得られた混合物をDCMで抽出した。有機層を統合し、水で洗浄し、MgSOで脱水し、ろ過してから濃縮することで、粗生成物を得た。この粗生成物を追加精製せずに次のステップにおいて使用した。LC-MS C1112NO (M+H+MeCN)に対する計算値: m/z = 244.1;実測値 244.2。
【0341】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-メチルベンゾニトリル
表題化合物は、実施例7に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ1においてエチル2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)アセテートの代わりにメチル2-(2,6-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシアセテートを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C2015O (M+H)に対する計算値: 393.1;実測値 393.1。
【0342】
実施例14.3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化46】
【0343】
ステップ1:3-(2-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化47】
3-ブロモ-2-フルオロベンゾニトリル(18.3g、91mmol)をTHF(60mL)中に含む溶液を0℃に冷却し、この溶液に対して、i-PrMgCl・LiCl錯体(70.4mL、91mmol)を含むTHF(1.3M)を20分間にわたって添加した。混合物を0℃で50分間攪拌した後、塩化亜鉛(48.1mL、91mmol)を含む2-MeTHF(1.9M)を0℃で混合物に添加した。反応混合物を室温で25分間攪拌した後、4,6-ジクロロピリミジン-2-アミン(10g、61.0mmol)を反応混合物に一度に添加した。溶液を10分間攪拌した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.41g、1.22mmol)を混合物に添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。完了後、2,4,6-トリメルカプトトリアジンシリカゲル(2g)を反応液に添加した。混合物を1時間攪拌してからろ過した。所望の生成物が完全に溶出(LCMSによる検出)するまで固体を酢酸エチルで洗浄した。ろ液を飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄し、水で洗浄した。有機物を濃縮して粗生成物を得た。水を粗物質に添加し、得られた沈殿物をろ過によって収集し、窒素気流下で乾燥させた。粗物質を追加精製せずに次のステップに使用した。LC-MS C11ClFN (M+H)に対する計算値: m/z = 249.0;実測値 249.0。
【0344】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
表題化合物は、実施例13に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において3-(2-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)-2-メチルベンゾニトリルの代わりに3-(2-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)-2-フルオロベンゾニトリルを使用した。2つのエナンチオマーは、Phenomenex(R,R)-Whelk-O1カラム(21.2×250mm、粒度5μm)を使用するキラルSFC(流速を85mL/分としてアイソクラティック移動相(MeOHを15%含むCO)で溶出)によって分離した。ピーク1及びピーク2の保持時間は、それぞれ3.8分及び5.3分であった。濃縮後、ピーク2を分取LCMS(pH=2、MeCN/TFA含有水)によって精製することで、所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C1912O (M+H)に対する計算値: 397.1;実測値 397.1。
【0345】
実施例15.5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-8-カルボニトリル
【化48】
【0346】
ステップ1:3-(5-アミノ-8-ブロモ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化49】
この化合物は、実施例9のステップ1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、3-(5-アミノ-2-ベンジル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリルの代わりに3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル(実施例14由来)を使用した。LCMS C1911BrFO (M+H)に対する計算値: 475.0;実測値 475.0。
【0347】
ステップ2:5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-8-カルボニトリル
3-(5-アミノ-8-ブロモ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル(0.12g、0.25mmol)、ZnCN(0.060g、0.51mmol)、及びtBuXPhos Pd G3(0.020g、0.025mmol)を1,4-ジオキサン(0.63mL)及び水(0.63mL)中に含む混合物にNをパージし、100℃で1時間攪拌した。室温に冷却後、反応混合物を飽和NaHCOで希釈し、有機物をEtOAcで抽出(3回)した。有機物を統合し、MgSOで脱水してから濃縮した。Phenomenex Lux Celluose-4カラム(21.2×250mm、粒度5μm)を使用するキラルHPLC(流速を20mL/分としてアイソクラティック移動相(EtOHを60%含むヘキサン)で溶出)によって2つのエナンチオマーを分離した。ピーク1及びピーク2の保持時間は、それぞれ4.9分及び7.2分であった。濃縮後、ピーク1を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C2011O (M+H)に対する計算値: 422.1;実測値 422.1。
【0348】
実施例16.3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化50】
【0349】
ステップ1:メチル2-(2-フルオロ-6-ビニルフェニル)アセテート
【化51】
この化合物は、実施例9のステップ2に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリルの代わりにメチル2-(2-ブロモ-6-フルオロフェニル)アセテートを使用した。LCMS C1112FO (M+H)に対する計算値: 195.1;実測値 195.1。
【0350】
ステップ2:メチル2-(2-フルオロ-6-ビニルフェニル)-2-ヒドロキシアセテート
【化52】
メチル2-(2-フルオロ-6-ビニルフェニル)アセテート(2.5g、12.9mmol)をTHF(130mL)に溶解し、-78℃に冷却した。LDA(16.7mL、16.7mmol)を含むTHF(1.0M)を滴下して添加し、得られた溶液を-78℃で30分間攪拌した後、9,9-ジメチルテトラヒドロ-4H-4a,7-メタノベンゾ[c][1,2]オキサジレノ[2,3-b]イソチアゾール3,3-ジオキシド(4.7g、20.6mmol)を含むTHF(0.5M)を滴下して添加した。-78℃に30分間保った後、反応混合物を0℃に温め、1時間攪拌した。反応混合物の反応を飽和NHClで停止した。水層をDCMで抽出(3回)した。有機物を統合し、無水NaSOで脱水し、ろ過してから減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の酢酸エチル濃度を0→50%として溶出)によって精製することで、所望の生成物を得た。LCMS C1111FONa (M+Na)に対する計算値: 233.1;実測値 233.1。
【0351】
ステップ3:2-(2-フルオロ-6-ビニルフェニル)-2-ヒドロキシアセトヒドラジド
【化53】
この化合物は、実施例7のステップ1に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、エチル2-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)アセテートの代わりにメチル2-(2-フルオロ-6-ビニルフェニル)-2-ヒドロキシアセテートを使用した。LCMS C1012FN (M+H)に対する計算値: 211.1;実測値 211.1。
【0352】
ステップ4:3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-ビニルフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化54】
この化合物は、実施例14のステップ2に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、2-(2,6-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシアセトヒドラジドの代わりに2-(2-フルオロ-6-ビニルフェニル)-2-ヒドロキシアセトヒドラジドを使用した。LCMS C2115O (M+H)に対する計算値: 405.1;実測値 405.1。
【0353】
ステップ5:3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-ホルミルフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化55】
この化合物は、実施例9のステップ3に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-ビニル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリルの代わりに3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-ビニルフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリルを使用した。LCMS C2013 (M+H)に対する計算値: 407.1;実測値 407.1。
【0354】
ステップ6:3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
3-アミノ-1-メチルピロリジン-2-オン(63mg、0.55mmol)及び3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-ホルミルフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル(150mg、0.37mmol)を1,2-ジクロロエタン(1.9mL)中に含む溶液を40℃で2時間攪拌した。次に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(160mg、0.74mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCOで希釈し、有機物をEtOAcで抽出(3回)した。有機物を統合し、MgSOで脱水してから濃縮した。Phenomenex Lux Celluose-4カラム(21.2×250mm、粒度5μm)を使用するキラルHPLC(流速を20mL/分としてアイソクラティック移動相(EtOHを45%含むヘキサン)で溶出)によってジアステレオマーを分離した。ピーク1及びピーク2の保持時間は、それぞれ14.9分及び17.5分であった。濃縮後、Phenomenex Lux Celluose-1カラム(21.2×250mm、粒度5μm)を使用するキラルHPLC(流速を20mL/分としてアイソクラティック移動相(EtOHを30%含むヘキサン)で溶出)によってピーク2をさらに分離した。ピーク1及びピーク2の保持時間は、それぞれ11.0分及び15.5分であった。濃縮後、ピーク1を分取LC-MS(pH=2、MeCN/TFA含有水)によって精製することで、所望の生成物をTFA塩として得た。LC-MS C2523 (M+H)に対する計算値: 505.2;実測値 505.2。
【0355】
実施例17.3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-((6-メチル-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化56】
表題化合物は、実施例16に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ6において3-アミノ-1-メチルピロリジン-2-オンの代わりに6-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-5-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2725 (M+H)に対する計算値: 531.2;実測値 531.2。
【0356】
実施例18.3-(5-アミノ-2-((2-((エチル((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化57】
【0357】
ステップ1:3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-((((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化58】
この化合物は、実施例16に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ6において3-アミノ-1-メチルピロリジン-2-オンの代わりに(S)-3-アミノピロリジン-2-オンを使用した。LCMS C2421 (M+H)に対する計算値: 491.2;実測値 491.2。
【0358】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-((2-((エチル((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
アセトアルデヒド(2.5μL、0.044mmol)、3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-((((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル(20mg、0.040mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(13μL、0.076mmol)をDCM(0.10mL)及びメタノール(0.10mL)中に含む溶液を室温で8時間攪拌した。次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.0mg、0.080mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCOで希釈し、有機物をEtOAcで抽出(3回)した。有機物を統合し、MgSOで脱水してから濃縮した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2625 (M+H)に対する計算値: 519.2;実測値 519.2。
【0359】
実施例19.2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸
【化59】
【0360】
ステップ1:3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-ホルミルベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化60】
この化合物は、実施例16のステップ4~ステップ5に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ4において2-(2-フルオロ-6-ビニルフェニル)-2-ヒドロキシアセトヒドラジドの代わりに2-(2-フルオロ-6-ビニルフェニル)アセトヒドラジドを使用した。LCMS C2013O (M+H)に対する計算値: 391.1;実測値 391.1。
【0361】
ステップ2:2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸
2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸(6.0mg、0.038mmol)、3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-ホルミルベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル(10mg、0.026mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(6.7μL、0.038mmol)を1,2-ジクロロエタン(0.10mL)及びメタノール(0.10mL)中に含む混合物を40℃で2時間攪拌した。次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.6mg、0.026mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCOで希釈し、有機物をEtOAcで抽出(3回)した。有機物を統合し、MgSOで脱水してから濃縮した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2623 (M+H)に対する計算値: 533.2;実測値 533.2。
【0362】
実施例20.(R)-3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化61】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに(R)-3-アミノジヒドロフラン-2(3H)-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2420 (M+H)に対する計算値: 476.2;実測値 476.2。
【0363】
実施例21.(R)-3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化62】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに(R)-3-アミノピロリジン-2-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2421O (M+H)に対する計算値: 475.2;実測値 475.2。
【0364】
実施例22.(S)-3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化63】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに(S)-3-アミノピロリジン-2-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2421O (M+H)に対する計算値: 475.2;実測値 475.2。
【0365】
実施例23.3-(2-(2-((3-(2H-テトラゾール-5-イル)ピロリジン-1-イル)メチル)-6-フルオロベンジル)-5-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化64】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに5-(ピロリジン-3-イル)-2H-テトラゾールを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C252211 (M+H)に対する計算値: 514.2;実測値 514.2。
【0366】
実施例24.3-(5-アミノ-2-(2-(((1-エチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化65】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに3-アミノ-1-エチルピロリジン-2-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2625O (M+H)に対する計算値: 503.2;実測値 503.2。
【0367】
実施例25.(S)-N-(1-(2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)ピロリジン-3-イル)アセトアミド
【化66】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに(S)-N-(ピロリジン-3-イル)アセトアミドを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2625O (M+H)に対する計算値: 503.2;実測値 503.2。
【0368】
実施例26.(S)-3-(2-(2-((2-(2H-テトラゾール-5-イル)ピロリジン-1-イル)メチル)-6-フルオロベンジル)-5-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化67】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに(S)-5-(ピロリジン-2-イル)-2H-テトラゾールを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C252211 (M+H)に対する計算値: 514.2;実測値 514.2。
【0369】
実施例27.(S)-1-(2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)ピロリジン-3-カルボニトリル
【化68】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに(S)-ピロリジン-3-カルボニトリルを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2521 (M+H)に対する計算値: 471.2;実測値 471.2。
【0370】
実施例28.3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-((6-メチル-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化69】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに6-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-5-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2725O (M+H)に対する計算値: 515.2;実測値 515.4。
【0371】
実施例29.3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化70】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに3-アミノ-1-メチルピロリジン-2-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2523O (M+H)に対する計算値: 489.2;実測値 489.4。
【0372】
実施例30.2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)(エチル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸
【化71】
表題化合物は、実施例18に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-((((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリルの代わりに2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸を使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2827 (M+H)に対する計算値: 560.2;実測値 560.2。
【0373】
実施例31.3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化72】
【0374】
ステップ1:3-(エチルアミノ)-1-メチルピロリジン-2-オン
【化73】
3-アミノ-1-メチルピロリジン-2-オン(360mg、3.2mmol)及びアセトアルデヒド(0.89mL、15.8mmol)をDCM(7.5mL)中に含む溶液を室温で2時間攪拌した。アミンの変換をLCMS(pH10)によって検出しながら、この変換が完了した時点で反応混合物を減圧下で濃縮した。次に、残渣をDCM(7.5mL)及びメタノール(2.5mL)に再溶解した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(400mg、6.3mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCOで希釈し、有機物をEtOAcで抽出(3回)した。有機物を統合し、MgSOで脱水してから濃縮した。粗生成物を追加精製せずに次のステップに使用した。LCMS C15O (M+H)に対する計算値: 143.1;実測値 143.2。
【0375】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに3-(エチルアミノ)-1-メチルピロリジン-2-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2727O (M+H)に対する計算値: 517.2;実測値 517.2。
【0376】
実施例32.(R)-3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化74】
表題化合物は、実施例19に記載の手順と同様の手順を使用して調製し、この調製では、ステップ2において2-(3-アミノ-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸の代わりに(R)-3-(エチルアミノ)ピロリジン-2-オンを使用した。得られた残渣を分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LCMS C2625O (M+H)に対する計算値: 503.2;実測値 503.2。
【0377】
実施例33.3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化75】
【0378】
ステップ1:3-(5-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(((6-ブロモピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化76】
3-(2-アミノ-5-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル(650mg、1.276mmol)及び6-ブロモピコリンアルデヒド(475mg、2.55mmol)をEtOH(8ml)中に含む混合物に対して、オルトギ酸トリエチル(637μl、3.83mmol)を添加した。反応混合物を120℃で一晩還流した。室温に冷却後、懸濁液が黄色の溶液になるまで懸濁液をDCMで希釈した後、NaBH(97mg、2.55mmol)を懸濁液に添加した。室温で1時間攪拌した後、飽和NHCl水溶液を用いて反応混合物の反応を注意深く停止した後、この混合物をDCMで2回抽出した。有機層を統合し、NaSOで脱水し、ろ過してから蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(Hex中のEtOAc濃度25→50%)によって精製することで、生成物を得た。LC-MS C3429BrFN (M+H)に対する計算値: 679.2, 681.2;実測値 679.2, 681.2。
【0379】
ステップ2:3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
3-(5-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(((6-ブロモピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル(21.4mg、0.031mmol)、tert-ブチル4-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(23.7mg、0.063mmol)、及びNaCO(10mg、0.094mmol)を1,4-ジオキサン(1ml)及び水(0.5ml)中に含む混合物に対して、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリ-i-プロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(2.5mg、3.15μmol)を添加した。混合物にNをパージし、110℃で一晩加熱した。混合物を蒸発させて乾固させ、TFA(1ml)を添加した後、120℃で20分間加熱し、アセトニトリルで希釈してからろ過し、分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LC-MS C2625FN11 (M+H)に対する計算値: 510.2;実測値 510.2。
【0380】
実施例34.3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(2-モルホリノエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル
【化77】
3-(5-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(((6-ブロモピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル(実施例33のステップ1由来)(21.4mg、0.031mmol)、4-(2-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エチル)モルホリン(19.3mg、0.063mmol)、及びNaCO(10mg、0.094mmol)を1,4-ジオキサン(1ml)及び水(0.5ml)中に含む混合物に対して、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリ-i-プロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(2.5mg、3.15μmol)を添加した。混合物にNをパージし、110℃で一晩加熱した。混合物を蒸発させて乾固させ、TFA(1ml)を添加した後、120℃で20分間加熱し、アセトニトリルで希釈してからろ過し、分取LC-MS(pH2、アセトニトリル/TFA含有水)によって精製することで、生成物をTFA塩として得た。LC-MS C2727FN11O (M+H)に対する計算値: 540.2;実測値 540.2。
【0381】
実施例A.アデノシンA2A受容体のサイクリックAMP GSアッセイ
安定にトランスフェクトされたヒトアデノシンA2A受容体発現HEK-293細胞(Perkin Elmer)が、10%のFBS及び400μg/mLのGeneticin(Life Technologies)を含むMEM培地において維持される。アッセイの18~24時間前にgeneticinが培地から除去される。FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)技術を利用するcisbio cAMP-GS Dynamicキットを使用して細胞におけるcAMPの蓄積が測定される。適切な濃度にした本開示の化合物が、白色の96ウェルハーフエリアプレート(Perkin Elmer)においてRTで穏やかに振とうしながら10000個細胞/ウェルと30分間混合される。4nMのアゴニスト(CGS21680(R&D Technologies))が各ウェルに添加され、室温で60分間、穏やかに振とうされる。検出試薬(d2標識cAMP(アクセプター)及び抗cAMPクリプテート(ドナー))が各ウェルに添加され、室温で60分間、穏やかに振とうされる。Pherastar(BMG Labtech)でプレートの読み取りが行われ、蛍光比665/620が計算され、化合物濃度の対数に対して対照に対するパーセントをとる曲線をGraphPad Prismを使用して当てはめることによってEC50が決定される。
【0382】
実施例B.アデノシンA2B受容体のサイクリックAMP GSアッセイ
安定にトランスフェクトされたヒトアデノシンA2B受容体発現HEK-293細胞(Perkin Elmer)を、10%のFBS及び100μg/mLのGeneticin(Life Technologies)を含むMEM培地において維持した。アッセイの18~24時間前にgeneticinを培地から除去した。FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)技術を利用するcisbio cAMP-GS Dynamicキットを使用して細胞におけるcAMPの蓄積を測定した。適切な濃度にした本開示の化合物を、白色の96ウェルハーフエリアプレート(Perkin Elmer)において室温で穏やかに振とうしながら10000個細胞/ウェルと30分間混合した。12nMのアゴニスト(NECA(R&D Technologies))を各ウェルに添加し、室温で60分間、穏やかに振とうした。検出試薬(d2標識cAMP(アクセプター)及び抗cAMPクリプテート(ドナー))を各ウェルに添加し、RTで60分間、穏やかに振とうした。Pherastar(BMG Labtech)でプレートの読み取りを行い、蛍光比665/620を計算し、化合物濃度の対数に対して対照に対するパーセントをとる曲線をGraphPad Prismを使用して当てはめることによってEC50を決定した。実施例についてこの方法によって得られたEC50データは、表Bに示される。
【0383】
実施例C.A2A Tag-lite(登録商標)HTRFアッセイ
黒色の低容積384ウェルポリスチレンプレート(Greiner 784076-25)において最終体積を10μLとしてアッセイを実施した。試験化合物をDMSOで最初に段階希釈し、プレートウェルに100nl添加してから、他の反応成分をプレートウェルに添加した。DMSOの最終濃度は1%とした。Tag-lite(登録商標)アデノシンA2A標識細胞(CisBio C1TT1A2A)をTag-lite緩衝液(CisBio LABMED)で1:5希釈し、1200gで5分間スピンダウンさせた。ペレットを、最初の細胞浮遊液体積の10.4倍体積のTag-lite緩衝液に再浮遊させ、アデノシンA2A受容体Redアンタゴニスト蛍光リガンド(CisBio L0058RED)を最終濃度が12.5nMとなるように添加した。この細胞とリガンドとの混合物をアッセイウェルに10ul添加し、室温で45分間インキュベートしてから、HTRF337/620/665光学モジュールを備えたPHERAstarFSプレートリーダー(BMG Labtech)で読み取った。蛍光リガンドの結合パーセントを計算した。この計算では、当該リガンドを100nMのA2Aアンタゴニスト対照ZM241385(Tocris 1036)が100%置き換えるものとされ、1%のDMSOによる置き換え%は0%とされる。阻害剤濃度の対数に対する結合%データを結合部位数1の競合結合モデルに当てはめた(GraphPad Prismバージョン7.02)(リガンド定数=12.5nM及びリガンドKd=1.85nM)。実施例についてこの方法によって得られたKデータは、表Bに示される。
【0384】
実施例D.A2Bフィルター結合アッセイ
ディープウェルポリプロピレンプレート(Greiner 786201)において最終体積を550μLとしてアッセイが実施される。試験化合物がDMSOで最初に段階希釈された後、プレートウェルに5.5ul添加されてから、他の反応成分がプレートウェルに添加される。DMSOの最終濃度は3%とされる。ヒトアデノシン受容体A2Bを過剰発現するHEK293細胞膜(Perkin Elmer ES-113-M400UA)が、50mMのHEPES(pH7.0)(5mMのMgCl、1mMのEDTAを含む)(アッセイ緩衝液)で40μg/mLに希釈される。[3H]8-シクロペンチル-1,3-ジプロピルキサンチン(Perkin Elmer NET974001MC)がアッセイ緩衝液+22%のDMSOで24.2nMに希釈された後、上記の希釈された膜に添加されることによって1nMにさらに希釈される。この膜とリガンドとの混合物がアッセイウェルに545μl添加され、室温、振とう機上で1時間インキュベートされる。次に、50mMのHEPES(pH6.5)(5mMのMgCl、1mMのEDTA、0.5%のBSAを含む)に事前に浸漬したUniFilter GF/Cフィルタープレート(Perkin Elmer 6005174)に通して膜混合物がろ過された後、氷冷した50mMのHEPES(pH6.5)(5mMのMgCl、1mMのEDTA、0.2%のBSAを含む)を5mL使用して洗浄される。MicroScint(商標)カクテル(Perkin Elmer 6013621)が50μl添加され、Topcount NXT FS(Perkin Elmer)でプレートの読み取りが行われる。[3H]リガンドの結合パーセントが計算される。この計算では、当該リガンドを1000nMのLUF5834(Tocris 4603)対照が100%置き換えるものとされ、3%のDMSOによる置き換え%は0%とされる。阻害剤濃度の対数に対する結合%データが結合部位数1の競合結合モデルに当てはめられる(GraphPad Prismバージョン7.02)(リガンド定数=2nM及びリガンドKd=13nM)。
【0385】
実施例E.A1 SPA結合アッセイ及びA3 SPA結合アッセイ
両アッセイは、白色の384ウェルポリスチレンプレート(Greiner 781075)において最終体積を50μLとして実施される。阻害剤がDMSOで最初に段階希釈され、プレートウェルに100nL添加されてから、他の反応成分がプレートウェルに添加される。DMSOの最終濃度は2%とされる。
【0386】
小麦胚芽凝集素でコートされたケイ酸イットリウムSPAビーズ(Perkin Elmer RPNQ0023)、及び各ヒトアデノシン受容体を過剰発現するCHO-K1細胞膜が、ロータリー攪拌機上で50mMのHEPES(pH7.0)(5mMのMgCl、1mMのEDTAを含む)(アッセイ緩衝液)において4℃で2時間インキュベートされる。6000gでの1分間の遠心分離によってビーズがペレット化された後、結合していなかった膜を含む上清が捨てられる。元の体積のアッセイ緩衝液にビーズが再懸濁される。各放射性リガンドがアッセイ緩衝液+22%のDMSOで最終濃度の12.2倍となるように希釈された後、SPAビーズ懸濁液に添加される。SPAビーズ反応混合物がアッセイウェルに50μl添加され、室温、600rpmで1時間、プレートが振とうされる。次に、ビーズが1時間静置された後、Topcount NXT FS(Perkin Elmer)で読み取られる。放射標識リガンドの結合パーセントが計算される。この計算では、当該リガンドを>100X Kiの対照が100%置き換えるものとされ、2%のDMSOによる置き換え%は0%とされる。阻害剤濃度の対数に対する結合%データが結合部位数1の競合結合モデルに当てはめられる(GraphPad Prismバージョン7.02)。アッセイ条件は、以下の表Aに提供される。
【表A】
【0387】
2A_Kiデータ及びA2B_cAMP_EC50データは、以下の表Bに提供される。「†」という記号は、A2A_KiまたはA2B_cAMP_EC50が10nM以下であることを示し、「††」は、A2A_KiまたはA2B_cAMP_EC50が10nM超であるが、100nM以下であることを示す。「†††」は、A2A_KiまたはA2B_cAMP_EC50が100nM超であるが、1μM以下であることを示し、「††††」は、A2A_KiまたはA2B_cAMP_EC50が1μM超であることを示す。
【表B】
【0388】
前述の説明から、本明細書に記載のものに加えて、本発明のさまざまな改変が当業者には明らかであろう。そのような改変もまた、添付の特許請求の範囲に含まれることが意図される。特許、特許出願、及び刊行物をすべて含めて、本出願において引用される参考文献はそれぞれ、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
本願は、下記の態様も包含する。
[態様1]
式(I):
【化78】
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩であって、式中:
が、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、C(O)R b1 、C(O)NR c1 d1 、C(O)OR a1 、C(=NR e1 )R b1 、C(=NR e1 )NR c1 d1 、S(O) b1 、及びS(O) NR c1 d1 から選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及びC 1-6 ハロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 1A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a1 、R b1 、R c1 、及びR d1 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、R a1 、R b1 、R c1 、及びR d1 の前記C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 1A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR e1 が、H、OH、CN、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR 1A が、OH、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、C 1-3 ハロアルキル、C 1-3 アルコキシ、C 1-3 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノから独立して選択され、
が、H、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、CN、NO 、OR a2 、SR a2 、NHOR a2 、C(O)R b2 、C(O)NR c2 d2 、C(O)NR c2 (OR a2 )、C(O)OR a2 、OC(O)R b2 、OC(O)NR c2 d2 、NR c2 d2 、NR c2 NR c2 d2 、NR c2 C(O)R b2 、NR c2 C(O)OR a2 、NR c2 C(O)NR c2 d2 、C(=NR e2 )R b2 、C(=NOH)R b2 、C(=NCN)R b2 、C(=NR e2 )NR c2 d2 、NR c2 C(=NR e2 )NR c2 d2 、NR c2 C(=NOH)NR c2 d2 、NR c2 C(=NCN)NR c2 d2 、NR c2 C(=NR e2 )R b2 、NR c2 S(O)NR c2 d2 、NR c2 S(O)R b2 、NR c2 S(O) b2 、NR c2 S(O)(=NR e2 )R b2 、NR c2 S(O) NR c2 d2 、S(O)R b2 、S(O)NR c2 d2 、S(O) b2 、S(O) NR c2 d2 、OS(O)(=NR e2 )R b2 、OS(O) b2 、SF 、P(O)R f2 g2 、OP(O)(OR h2 )(OR i2 )、P(O)(OR h2 )(OR i2 )、及びBR j2 k2 から選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 2A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a2 、R b2 、R c2 、及びR d2 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、R a2 、R b2 、R c2 、及びR d2 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 2A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c2 及びR d2 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 2A 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR e2 が、H、OH、CN、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR f2 及びR g2 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR h2 及びR i2 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR j2 及びR k2 が、OH、C 1-6 アルコキシ、及びC 1-6 ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のR j2 及びR k2 が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C 1-6 アルキル及びC 1-6 ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR 2A が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、CN、NO 、OR a21 、SR a21 、NHOR a21 、C(O)R b21 、C(O)NR c21 d21 、C(O)NR c21 (OR a21 )、C(O)OR a21 、OC(O)R b21 、OC(O)NR c21 d21 、NR c21 d21 、NR c21 NR c21 d21 、NR c21 C(O)R b21 、NR c21 C(O)OR a21 、NR c21 C(O)NR c21 d21 、C(=NR e21 )R b21 、C(=NOH)R b21 、C(=NCN)R b21 、C(=NR e21 )NR c21 d21 、NR c21 C(=NR e21 )NR c21 d21 、NR c21 C(=NOH)NR c21 d21 、NR c21 C(=NCN)NR c21 d21 、NR c21 C(=NR e21 )R b21 、NR c21 S(O)NR c21 d21 、NR c21 S(O)R b21 、NR c21 S(O) b21 、NR c21 S(O)(=NR e21 )R b21 、NR c21 S(O) NR c21 d21 、S(O)R b21 、S(O)NR c21 d21 、S(O) b21 、S(O) NR c21 d21 、OS(O)(=NR e21 )R b21 、OS(O) b21 、SF 、P(O)R f21 g21 、OP(O)(OR h21 )(OR i21 )、P(O)(OR h21 )(OR i21 )、及びBR j21 k21 から独立して選択され、R 2A の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 2B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a21 、R b21 、R c21 、及びR d21 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、R a21 、R b21 、R c21 、及びR d21 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 2B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c21 及びR d21 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 2B 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR e21 が、H、OH、CN、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR f21 及びR g21 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR h21 及びR i21 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR j21 及びR k21 が、OH、C 1-6 アルコキシ、及びC 1-6 ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のR j21 及びR k21 が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C 1-6 アルキル及びC 1-6 ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR 2B が、OH、NO 、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、C 1-3 ハロアルキル、シアノ-C 1-3 アルキル、HO-C 1-3 アルキル、C 1-3 アルコキシ-C 1-3 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、C 1-3 アルコキシ、C 1-3 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノ、チオ、C 1-3 アルキルチオ、C 1-3 アルキルスルフィニル、C 1-3 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-3 アルキルカルバミル、ジ(C 1-3 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-3 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-3 アルキルカルボニルアミノ、C 1-3 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-3 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-3 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-3 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-3 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-3 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-3 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-3 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
が、NまたはCR であり、
が、H、D、ハロ、OH、CN、NO 、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、シアノ-C 1-3 アルキル、HO-C 1-3 アルキル、C 1-3 アルコキシ-C 1-3 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノ、チオ、C 1-3 アルキルチオ、C 1-3 アルキルスルフィニル、C 1-3 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-3 アルキルカルバミル、ジ(C 1-3 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-3 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-3 アルキルカルボニルアミノ、C 1-3 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-3 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-3 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-3 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-3 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-3 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-3 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-3 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノカルボニルアミノから選択され、
Cy が、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、Cy の前記C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、CN、NO 、OR a7 、SR a7 、NHOR a7 、C(O)R b7 、C(O)NR c7 d7 、C(O)NR c7 (OR a7 )、C(O)OR a7 、OC(O)R b7 、OC(O)NR c7 d7 、NR c7 d7 、NR c7 NR c7 d7 、NR c7 C(O)R b7 、NR c7 C(O)OR a7 、NR c7 C(O)NR c7 d7 、C(=NR e7 )R b7 、C(=NOH)R b7 、C(=NCN)R b7 、C(=NR e7 )NR c7 d7 、NR c7 C(=NR e7 )NR c7 d7 、NR c7 C(=NOH)NR c7 d7 、NR c7 C(=NCN)NR c7 d7 、NR c7 C(=NR e7 )R b7 、NR c7 S(O)NR c7 d7 、NR c7 S(O)R b7 、NR c7 S(O) b7 、NR c7 S(O)(=NR e7 )R b7 、NR c7 S(O) NR c7 d7 、S(O)R b7 、S(O)NR c7 d7 、S(O) b7 、S(O) NR c7 d7 、OS(O)(=NR e7 )R b7 、OS(O) b7 、SF 、P(O)R f7 g7 、OP(O)(OR h7 )(OR i7 )、P(O)(OR h7 )(OR i7 )、及びBR j7 k7 から独立して選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 7A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a7 、R b7 、R c7 、及びR d7 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、R a7 、R b7 、R c7 、及びR d7 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 7A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c7 及びR d7 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 7A 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR e7 が、H、OH、CN、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR f7 及びR g7 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR h7 及びR i7 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR j7 及びR k7 が、OH、C 1-6 アルコキシ、及びC 1-6 ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のR j7 及びR k7 が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C 1-6 アルキル及びC 1-6 ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR 7A が、OH、NO 、CN、ハロ、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、シアノ-C 1-6 アルキル、HO-C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-6 アルキルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノ、チオ、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-6 アルキルカルバミル、ジ(C 1-6 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-6 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-6 アルキルカルボニルアミノ、C 1-6 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
が、-C(O)NR 及び-L-Cy から選択され、
Lが、Y 、C 1-6 アルキレン、C 2-6 アルケニレン、C 2-6 アルキニレン、C 1-6 アルキレン-Y 、Y -C 1-6 アルキレン、C 1-6 アルキレン-Y -C 1-6 アルキレン、Y -C 1-6 アルキレン-Y -、Y -C 1-6 アルキレン-Y -C 1-6 アルキレン、及びC 1-6 アルキレン-Y -C 1-6 アルキレン-Y から選択され、前記アルキレン連結基、アルケニレン連結基、及びアルキニレン連結基が、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのY が、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR -、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR -、-NR -、-NR C(O)-、-NR C(O)O-、-NR C(O)NR -、-NR S(O) -、-S(O) -、-S(O) NR -、及び-NR S(O) NR -から独立して選択され、
それぞれのR が、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、ならびにS(O) b5 から独立して選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
Cy が、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらがそれぞれ、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基で任意選択で置換され、
及びR が、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、及びS(O) b5 からそれぞれ独立して選択され、R またはR の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及びC 1-6 ハロアルキルが、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR b5 が、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 3-7 シクロアルキル、4~7員のヘテロシクロアルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、CN、NO 、OR a8 、SR a8 、NHOR a8 、C(O)R b8 、C(O)NR c8 d8 、C(O)NR c8 (OR a8 )、C(O)OR a8 、OC(O)R b8 、OC(O)NR c8 d8 、NR c8 d8 、NR c8 NR c8 d8 、NR c8 C(O)R b8 、NR c8 C(O)OR a8 、NR c8 C(O)NR c8 d8 、C(=NR e8 )R b8 、C(=NOH)R b8 、C(=NCN)R b8 、C(=NR e8 )NR c8 d8 、NR c8 C(=NR e8 )NR c8 d8 、NR c8 C(=NOH)NR c8 d8 、NR c8 C(=NCN)NR c8 d8 、NR c8 C(=NR e8 )R b8 、NR c8 S(O)NR c8 d8 、NR c8 S(O)R b8 、NR c8 S(O) b8 、NR c8 S(O)(=NR e8 )R b8 、NR c8 S(O) NR c8 d8 、S(O)R b8 、S(O)NR c8 d8 、S(O) b8 、S(O) NR c8 d8 、OS(O)(=NR e8 )R b8 、OS(O) b8 、SF 、P(O)R f8 g8 、OP(O)(OR h8 )(OR i8 )、P(O)(OR h8 )(OR i8 )、及びBR j8 k8 から独立して選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a8 、R b8 、R c8 、及びR d8 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、R a8 、R b8 、R c8 、及びR d8 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c8 及びR d8 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8A 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR e8 が、H、OH、CN、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR f8 及びR g8 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR h8 及びR i8 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR j8 及びR k8 が、OH、C 1-6 アルコキシ、及びC 1-6 ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のR j8 及びR k8 が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C 1-6 アルキル及びC 1-6 ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR 8A が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、CN、NO 、OR a81 、SR a81 、NHOR a81 、C(O)R b81 、C(O)NR c81 d81 、C(O)NR c81 (OR a81 )、C(O)OR a81 、OC(O)R b81 、OC(O)NR c81 d81 、NR c81 d81 、NR c81 NR c81 d81 、NR c81 C(O)R b81 、NR c81 C(O)OR a81 、NR c81 C(O)NR c81 d81 、C(=NR e81 )R b81 、C(=NOH)R b81 、C(=NCN)R b81 、C(=NR e81 )NR c81 d81 、NR c81 C(=NR e81 )NR c81 d81 、NR c81 C(=NOH)NR c81 d81 、NR c81 C(=NCN)NR c81 d81 、NR c81 C(=NR e81 )R b81 、NR c81 S(O)NR c81 d81 、NR c81 S(O)R b81 、NR c81 S(O) b81 、NR c81 S(O)(=NR e81 )R b81 、NR c81 S(O) NR c81 d81 、S(O)R b81 、S(O)NR c81 d81 、S(O) b81 、S(O) NR c81 d81 、OS(O)(=NR e81 )R b81 、OS(O) b81 、SF 、P(O)R f81 g81 、OP(O)(OR h81 )(OR i81 )、P(O)(OR h81 )(OR i81 )、及びBR j81 k81 から独立して選択され、R 8A の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、R a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c81 及びR d81 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8B 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR e81 が、H、OH、CN、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR f81 及びR g81 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR h81 及びR i81 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR j81 及びR k81 が、OH、C 1-6 アルコキシ、及びC 1-6 ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のR j81 及びR k81 が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C 1-6 アルキル及びC 1-6 ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR 8B が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、CN、NO 、OR a82 、SR a82 、NHOR a82 、C(O)R b82 、C(O)NR c82 d82 、C(O)NR c82 (OR a82 )、C(O)OR a82 、OC(O)R b82 、OC(O)NR c82 d82 、NR c82 d82 、NR c82 NR c82 d82 、NR c82 C(O)R b82 、NR c82 C(O)OR a82 、NR c82 C(O)NR c82 d82 、C(=NR e82 )R b82 、C(=NOH)R b82 、C(=NCN)R b82 、C(=NR e82 )NR c82 d82 、NR c82 C(=NR e82 )NR c82 d82 、NR c82 C(=NOH)NR c82 d82 、NR c82 C(=NCN)NR c82 d82 、NR c82 C(=NR e82 )R b82 、NR c82 S(O)NR c82 d82 、NR c82 S(O)R b82 、NR c82 S(O) b82 、NR c82 S(O)(=NR e82 )R b82 、NR c82 S(O) NR c82 d82 、S(O)R b82 、S(O)NR c82 d82 、S(O) b82 、S(O) NR c82 d82 、OS(O)(=NR e82 )R b82 、OS(O) b82 、SF 、P(O)R f82 g82 、OP(O)(OR h82 )(OR i82 )、P(O)(OR h82 )(OR i82 )、及びBR j82 k82 から独立して選択され、R 8B の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8C 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a82 、R b82 、R c82 、及びR d82 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、R a82 、R b82 、R c82 、及びR d82 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8C 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c82 及びR d82 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8C 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR e82 が、H、OH、CN、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR f82 及びR g82 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR h82 及びR i82 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR j82 及びR k82 が、OH、C 1-6 アルコキシ、及びC 1-6 ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のR j82 及びR k82 が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C 1-6 アルキル及びC 1-6 ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR 8C が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-6 アルキル-、C 3-7 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、CN、NO 、OR a83 、SR a83 、NHOR a83 、C(O)R b83 、C(O)NR c83 d83 、C(O)NR c83 (OR a83 )、C(O)OR a83 、OC(O)R b83 、OC(O)NR c83 d83 、NR c83 d83 、NR c83 NR c83 d83 、NR c83 C(O)R b83 、NR c83 C(O)OR a83 、NR c83 C(O)NR c83 d83 、C(=NR e83 )R b83 、C(=NOH)R b83 、C(=NCN)R b83 、C(=NR e83 )NR c83 d83 、NR c83 C(=NR e83 )NR c83 d83 、NR c83 C(=NOH)NR c83 d83 、NR c83 C(=NCN)NR c83 d83 、NR c83 C(=NR e83 )R b83 、NR c83 S(O)NR c83 d83 、NR c83 S(O)R b83 、NR c83 S(O) b83 、NR c83 S(O)(=NR e83 )R b83 、NR c83 S(O) NR c83 d83 、S(O)R b83 、S(O)NR c83 d83 、S(O) b83 、S(O) NR c83 d83 、OS(O)(=NR e83 )R b83 、OS(O) b83 、SF 、P(O)R f83 g83 、OP(O)(OR h83 )(OR i83 )、P(O)(OR h83 )(OR i83 )、及びBR j83 k83 から独立して選択され、R 8C の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-6 アルキル-、C 3-7 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8D 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a83 、R b83 、R c83 、及びR d83 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-6 アルキル-、C 3-7 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、R a83 、R b83 、R c83 、及びR d83 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-6 アルキル-、C 3-7 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8D 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c83 及びR d83 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4員、5員、6員、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8D 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR e83 が、H、OH、CN、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、
それぞれのR f83 及びR g83 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 ハロアルコキシ、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-6 アルキル-、C 3-7 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR h83 及びR i83 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-6 アルキル-、C 3-7 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-から独立して選択され、
それぞれのR j83 及びR k83 が、OH、C 1-6 アルコキシ、及びC 1-6 ハロアルコキシから独立して選択され、
または同じB原子に結合している任意のR j83 及びR k83 が、それらが結合している前記B原子と一緒になることで、C 1-6 アルキル及びC 1-6 ハロアルキルから独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つの置換基で任意選択で置換された5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル基を形成し、
それぞれのR 8D が、OH、NO 、CN、ハロ、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、シアノ-C 1-6 アルキル、HO-C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-6 アルキルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノ、チオ、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-6 アルキルカルバミル、ジ(C 1-6 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-6 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-6 アルキルカルボニルアミノ、C 1-6 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される、前記化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様2]
「アルキル」置換基、「アルケニル」置換基、「アルキニル」置換基、「アリール」置換基、「フェニル」置換基、「シクロアルキル」置換基、「ヘテロシクロアルキル」置換基、もしくは「ヘテロアリール」置換基、または「-C 1-6 アルキル-」連結基、「アルキレン」連結基、「アルケニレン」連結基、及び「アルキニレン」連結基の炭素原子に結合している水素原子の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つが、重水素原子によって任意選択で交換される、態様1に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様3]
が、CR である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様4]
が、H、D、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、シアノ-C 1-3 アルキル、HO-C 1-3 アルキル、C 1-3 アルコキシ-C 1-3 アルキル、C 1-3 アルキルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノから選択される、態様1~3のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様5]
が、H、D、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 アルコキシ、及びC 1-6 ハロアルコキシから選択される、態様1~3のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様6]
が、HまたはC 1-6 アルキルである、態様1~3のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様7]
が、Hである、態様1~3のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様8]
が、Nである、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様9]
が、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及びC 1-6 ハロアルキルから選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及びC 1-6 ハロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 1A 置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~8のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様10]
が、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及びC 1-6 ハロアルキルから選択される、態様1~8のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様11]
が、HまたはC 1-6 アルキルである、態様1~8のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様12]
が、Hである、態様1~8のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様13]
が、H、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、CN、NO 、OR a2 、NHOR a2 、C(O)R b2 、C(O)NR c2 d2 、C(O)NR c2 (OR a2 )、C(O)OR a2 、NR c2 d2 、NR c2 C(O)R b2 、NR c2 C(O)OR a2 、NR c2 C(O)NR c2 d2 、NR c2 S(O) b2 、NR c2 S(O) NR c2 d2 、S(O) b2 、及びS(O) NR c2 d2 から選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 2A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a2 、R b2 、R c2 、及びR d2 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、R a2 、R b2 、R c2 、及びR d2 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 2A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 2A が、D、OH、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、C 1-3 ハロアルキル、C 1-3 アルコキシ、C 1-3 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノから独立して選択される、態様1~12のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様14]
が、H、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及びCNから選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つまたは2つのR 2A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 2A が、D、OH、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、C 1-3 ハロアルキル、C 1-3 アルコキシ、C 1-3 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノから独立して選択される、態様1~12のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様15]
が、H、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、及びCNから選択され、R の前記C 1-6 アルキルが、独立して選択される1つまたは2つのR 2A 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR 2A が、OH、CN、ハロ、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、シアノ-C 1-6 アルキル、HO-C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-6 アルキルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノ、チオ、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-6 アルキルカルバミル、ジ(C 1-6 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-6 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-6 アルキルカルボニルアミノ、C 1-6 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される、態様1~12のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様16]
が、H、C 1-6 アルキル、及びCNから選択され、前記C 1-6 アルキルが、1つまたは2つのOH基で任意選択で置換される、態様1~12のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様17]
が、H、ヒドロキシメチル、及びCNから選択される、態様1~12のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様18]
Cy が、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールから選択され、前記C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR が、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、CN、NO 、OR a7 、NHOR a7 、C(O)R b7 、C(O)NR c7 d7 、C(O)NR c7 (OR a7 )、C(O)OR a7 、NR c7 d7 、NR c7 C(O)R b7 、NR c7 C(O)OR a7 、NR c7 C(O)NR c7 d7 、NR c7 S(O) b7 、NR c7 S(O) NR c7 d7 、S(O) b7 、及びS(O) NR c7 d7 から独立して選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 7A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a7 、R b7 、R c7 、及びR d7 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 7A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 7A が、OH、NO 、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、C 1-3 ハロアルキル、C 1-3 アルコキシ、C 1-3 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノから独立して選択される、態様1~17のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様19]
Cy が、フェニル、C 3-6 シクロアルキル、及び5~6員のヘテロアリールから選択され、前記フェニル、C 3-6 シクロアルキル、及び5~6員のヘテロアリールが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~17のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様20]
Cy が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 置換基で任意選択で置換されるフェニルである、態様1~17のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様21]
それぞれのR が、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、CN、NO 、OR a7 、NHOR a7 、C(O)R b7 、C(O)NR c7 d7 、C(O)NR c7 (OR a7 )、C(O)OR a7 、NR c7 d7 、NR c7 C(O)R b7 、NR c7 C(O)OR a7 、NR c7 C(O)NR c7 d7 、NR c7 S(O) b7 、NR c7 S(O) NR c7 d7 、S(O) b7 、及びS(O) NR c7 d7 から独立して選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 7A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a7 、R b7 、R c7 、及びR d7 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 7A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 7A が、OH、NO 、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、C 1-3 ハロアルキル、C 1-3 アルコキシ、C 1-3 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノから独立して選択される、態様19もしくは態様20に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様22]
それぞれのR が、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、CN、OH、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノから独立して選択される、態様19もしくは態様20に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様23]
Cy が、独立して選択される1つまたは2つのR 置換基で任意選択で置換されるフェニルであり、
それぞれのR が、D、CN、ハロ、及びCH から独立して選択される、態様1~17のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様24]
Cy が、3-シアノフェニルであり、前記3-シアノフェニルが、FまたはCH のうちの1つによって任意選択で置換される、態様1~17のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様25]
が、-C(O)NR である、態様1~24のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様26]
が、H、C 1-6 アルキル、及びC 1-6 ハロアルキルから選択される、態様1~25のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様27]
が、Hである、態様1~25のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様28]
が、H、C 1-6 アルキル、及びC 1-6 ハロアルキルから選択される、態様1~27のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様29]
が、C 1-6 アルキルである、態様1~27のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様30]
が、-C(O)NHCH CH である、態様1~24のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様31]
が、-L-Cy である、態様1~24のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様32]
Lが、Y 、C 1-6 アルキレン、C 2-6 アルケニレン、C 2-6 アルキニレン、C 1-6 アルキレン-Y 、及びY -C 1-6 アルキレンから選択され、前記アルキレン連結基が、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR 8D 置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR 置換基で任意選択で置換される、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様33]
Lが、Y 及びC 1-6 アルキレンから選択され、前記アルキレン連結基が、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR 8D 置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR 置換基で任意選択で置換される、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様34]
Lが、Y である、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様35]
Lが、C 1-6 アルキレンであり、前記C 1-6 アルキレンが、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR 8D 置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR 置換基で任意選択で置換される、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様36]
Lが、C 1-6 アルキレン-Y であり、前記アルキレン連結基が、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR 8D 置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR 置換基で任意選択で置換される、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様37]
Lが、Y -C 1-6 アルキレンであり、前記アルキレン連結基が、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR 8D 置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR 置換基で任意選択で置換される、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様38]
それぞれのY が、-C(O)-、-C(O)NR -、-NR -、-NR C(O)-、-NR C(O)O-、-NR C(O)NR -、-NR S(O) -、-S(O) -、-S(O) NR -、及び-NR S(O) NR -から独立して選択される、態様1~24、態様31~34、態様36、及び態様37のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様39]
それぞれのY が、-NR -である、態様1~24、態様31~34、態様36、及び態様37のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様40]
それぞれのR が、H、C 1-6 アルキル、及びC 1-6 ハロアルキルから独立して選択される、態様1~24、態様31~34、及び態様36~39のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様41]
それぞれのR が、H及びC 1-6 アルキルから独立して選択される、態様1~24、態様31~34、及び態様36~39のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様42]
それぞれのR が、Hである、態様1~24、態様31~34、及び態様36~39のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様43]
Lが、-NH-である、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様44]
Lが、-NR -、C 1-3 アルキレン、C 1-3 ヒドロキシアルキレン、及びC 1-3 アミノアルキレンから選択される、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様45]
Lが、-NH-、-CH -、-CH(OH)-、-CH(NH )-、-CH -NH-、及び-NH-CH -から選択される、態様1~24及び態様31のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様46]
Cy が、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから選択され、これらがそれぞれ、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基で任意選択で置換される、態様1~24及び態様31~45のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様47]
Cy が、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルから選択され、前記フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルが、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~24及び態様31~45のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様48]
それぞれのR 8D が、OH、CN、ハロ、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-6 アルキルアミノ、及びジ(C 1-6 アルキル)アミノである、態様1~47のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様49]
それぞれのR 8D が、ハロである、態様1~47のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様50]
それぞれのR が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキル、CN、NO 、OR a8 、NHOR a8 、C(O)R b8 、C(O)NR c8 d8 、C(O)NR c8 (OR a8 )、C(O)OR a8 、NR c8 d8 、NR c8 C(O)R b8 、NR c8 C(O)OR a8 、NR c8 C(O)NR c8 d8 、NR c8 S(O) b8 、NR c8 S(O) NR c8 d8 、S(O) b8 、ならびにS(O) NR c8 d8 から独立して選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8A 置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~49のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様51]
それぞれのR a8 、R b8 、R c8 、及びR d8 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルから独立して選択され、前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8A 置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~50のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様52]
それぞれのR 8A が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキル、CN、OR a81 、SR a81 、C(O)R b81 、C(O)NR c81 d81 、C(O)OR a81 、OC(O)R b81 、OC(O)NR c81 d81 、NR c81 d81 、NR c81 C(O)R b81 、NR c81 C(O)OR a81 、NR c81 C(O)NR c81 d81 、NR c81 S(O)NR c81 d81 、NR c81 S(O)R b81 、及びNR c81 S(O) b81 から独立して選択され、R 8A の前記C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~51のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様53]
それぞれのR 8A が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、CN、OR a81 、SR a81 、C(O)R b81 、C(O)NR c81 d81 、C(O)OR a81 、OC(O)R b81 、OC(O)NR c81 d81 、NR c81 d81 、NR c81 C(O)R b81 、NR c81 C(O)OR a81 、NR c81 C(O)NR c81 d81 、NR c81 S(O)NR c81 d81 、NR c81 S(O)R b81 、NR c81 S(O) b81 から独立して選択され、R 8A の前記C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~51のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様54]
それぞれのR a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルから独立して選択され、R a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c81 及びR d81 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8B 置換基で任意選択で置換される、態様1~53のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様55]
それぞれのR a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、R a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c81 及びR d81 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8B 置換基で任意選択で置換される、態様1~53のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様56]
それぞれのR 8A が、OH、NO 、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、C 1-3 ハロアルキル、C 1-3 アルコキシ、C 1-3 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノから独立して選択される、態様1~51のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様57]
それぞれのR 8B が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、CN、OR a82 、SR a82 、C(O)R b82 、C(O)NR c82 d82 、C(O)OR a82 、OC(O)R b82 、OC(O)NR c82 d82 、NR c82 d82 、NR c82 NR c82 d82 、NR c82 C(O)R b82 、NR c82 C(O)OR a82 、NR c82 C(O)NR c82 d82 、NR c82 S(O) b82 、NR c82 S(O) NR c82 d82 、S(O) b82 、及びS(O) NR c82 d82 から独立して選択され、R 8B の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8C 置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~55のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様58]
それぞれのR a82 、R b82 、R c82 、及びR d82 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、R a82 、R b82 、R c82 、及びR d82 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8C 置換基でそれぞれ任意選択で置換される、態様1~55及び態様57のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様59]
それぞれのR 8C が、OH、CN、ハロ、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、シアノ-C 1-6 アルキル、HO-C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-6 アルキルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノ、チオ、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-6 アルキルカルバミル、ジ(C 1-6 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-6 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-6 アルキルカルボニルアミノ、C 1-6 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される、態様1~55及び態様57のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様60]
それぞれのR 8C が、OH、CN、ハロ、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、シアノ-C 1-6 アルキル、HO-C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-6 アルキルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノ、及びカルボキシから独立して選択される、態様1~55及び態様57のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様61]
が、H、C 1-6 アルキル、及びC 1-6 ハロアルキルから選択され、
が、H、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-、CN、NO 、OR a2 、NHOR a2 、C(O)R b2 、C(O)NR c2 d2 、C(O)NR c2 (OR a2 )、C(O)OR a2 、NR c2 d2 、NR c2 C(O)R b2 、NR c2 C(O)OR a2 、NR c2 C(O)NR c2 d2 、NR c2 S(O) b2 、S(O) b2 、及びS(O) NR c2 d2 から選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール-C 1-6 アルキル-、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル-、(5~10員のヘテロアリール)-C 1-6 アルキル-、及び(4~10員のヘテロシクロアルキル)-C 1-6 アルキル-が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 2A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a2 、R b2 、R c2 、及びR d2 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、R a2 、R b2 、R c2 、及びR d2 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 2A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 2A が、H、D、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO 、OR a21 、NHOR a21 、C(O)R b21 、C(O)NR c21 d21 、C(O)NR c21 (OR a21 )、C(O)OR a21 、NR c21 d21 、NR c21 C(O)R b21 、NR c21 C(O)OR a21 、NR c21 C(O)NR c21 d21 、NR c21 S(O) b21 、NR c21 S(O) NR c21 d21 、S(O) b21 、及びS(O) NR c21 d21 から選択され、R 2A の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 2B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a21 、R b21 、R c21 、及びR d21 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、R a21 、R b21 、R c21 、及びR d21 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 2B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 2B が、OH、NO 、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、C 1-3 ハロアルキル、シアノ-C 1-3 アルキル、HO-C 1-3 アルキル、C 1-3 アルコキシ-C 1-3 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、C 1-3 アルコキシ、C 1-3 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノ、チオ、C 1-3 アルキルチオ、C 1-3 アルキルスルフィニル、C 1-3 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-3 アルキルカルバミル、ジ(C 1-3 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-3 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-3 アルキルカルボニルアミノ、C 1-3 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-3 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-3 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-3 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-3 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-3 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-3 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-3 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
が、NまたはCR であり、
が、H、D、ハロ、OH、CN、NO 、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、シアノ-C 1-3 アルキル、HO-C 1-3 アルキル、C 1-3 アルコキシ-C 1-3 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、アミノ、C 1-3 アルキルアミノ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノ、チオ、C 1-3 アルキルチオ、C 1-3 アルキルスルフィニル、C 1-3 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-3 アルキルカルバミル、ジ(C 1-3 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-3 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-3 アルキルカルボニルアミノ、C 1-3 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-3 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-3 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-3 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-3 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-3 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-3 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-3 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-3 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-3 アルキル)アミノカルボニルアミノから選択され、
Cy が、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、前記C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、CN、NO 、OR a7 、NHOR a7 、C(O)R b7 、C(O)NR c7 d7 、C(O)NR c7 (OR a7 )、C(O)OR a7 、NR c7 d7 、NR c7 NR c7 d7 、NR c7 C(O)R b7 、NR c7 C(O)OR a7 、NR c7 C(O)NR c7 d7 、NR c7 S(O) b7 、NR c7 S(O) NR c7 d7 、S(O) b7 、及びS(O) NR c7 d7 から選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 7A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a7 、R b7 、R c7 、及びR d7 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、R a7 、R b7 、R c7 、及びR d7 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 7A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 7A が、OH、NO 、CN、ハロ、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、シアノ-C 1-6 アルキル、HO-C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-6 アルキルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノ、チオ、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-6 アルキルカルバミル、ジ(C 1-6 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-6 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-6 アルキルカルボニルアミノ、C 1-6 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択され、
が、-C(O)NR 及び-L-Cy から選択され、
Lが、Y 、C 1-6 アルキレン、C 2-6 アルケニレン、C 2-6 アルキニレン、C 1-6 アルキレン-Y 、Y -C 1-6 アルキレン、C 1-6 アルキレン-Y -C 1-6 アルキレン、Y -C 1-6 アルキレン-Y -、Y -C 1-6 アルキレン-Y -C 1-6 アルキレン、及びC 1-6 アルキレン-Y -C 1-6 アルキレン-Y から選択され、前記アルキレン連結基、アルケニレン連結基、及びアルキニレン連結基が、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのY が、-O-、-S-、-C(O)-、-C(O)NR -、-C(O)O-、-OC(O)-、-OC(O)NR -、-NR -、-NR C(O)-、-NR C(O)O-、-NR C(O)NR -、-NR S(O) -、-S(O) -、-S(O) NR -、及び-NR S(O) NR -から独立して選択され、
それぞれのR が、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、4~10員のヘテロシクロアルキル、及びS(O) b5 から選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、5~10員のヘテロアリール、及び4~10員のヘテロシクロアルキルが、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
Cy が、C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールから選択され、前記C 6-10 アリール、C 3-10 シクロアルキル、及び5~10員のヘテロアリールが、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
及びR が、H、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、及びS(O) b5 からそれぞれ独立して選択され、R またはR の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、及びC 1-6 ハロアルキルが、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つの置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR b5 が、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 3-7 シクロアルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、
それぞれのR が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキル、CN、NO 、OR a8 、NHOR a8 、C(O)R b8 、C(O)NR c8 d8 、C(O)NR c8 (OR a8 )、C(O)OR a8 、NR c8 d8 、NR c8 C(O)R b8 、NR c8 C(O)OR a8 、NR c8 C(O)NR c8 d8 、NR c8 S(O) b8 、NR c8 S(O) NR c8 d8 、S(O) b8 、ならびにS(O) NR c8 d8 から選択され、R の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a8 、R b8 、R c8 、及びR d8 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルから独立して選択され、前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 8A が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキル、CN、OR a81 、SR a81 、C(O)R b81 、C(O)NR c81 d81 、C(O)OR a81 、OC(O)R b81 、OC(O)NR c81 d81 、NR c81 d81 、NR c81 C(O)R b81 、NR c81 C(O)OR a81 、NR c81 C(O)NR c81 d81 、NR c81 S(O)NR c81 d81 、NR c81 S(O)R b81 、及びNR c81 S(O) b81 から独立して選択され、R 8A の前記C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルから独立して選択され、R a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c81 及びR d81 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR 8B 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR 8B が、ハロ、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、CN、OR a82 、SR a82 、C(O)R b82 、C(O)NR c82 d82 、C(O)OR a82 、OC(O)R b82 、OC(O)NR c82 d82 、NR c82 d82 、NR c82 NR c82 d82 、NR c82 C(O)R b82 、NR c82 C(O)OR a82 、NR c82 C(O)NR c82 d82 、NR c82 S(O) b82 、NR c82 S(O) NR c82 d82 、S(O) b82 、及びS(O) NR c82 d82 から独立して選択され、R 8B の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8C 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a82 、R b82 、R c82 、及びR d82 が、H、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルから独立して選択され、R a82 、R b82 、R c82 、及びR d82 の前記C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、及びC 2-6 アルキニルが、独立して選択される1つ、2つ、3つ、または4つのR 8C 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR 8C が、OH、CN、ハロ、C 1-6 アルキル、C 2-6 アルケニル、C 2-6 アルキニル、C 1-6 ハロアルキル、シアノ-C 1-6 アルキル、HO-C 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-C 1-6 アルキル、C 3-5 シクロアルキル、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 ハロアルコキシ、アミノ、C 1-6 アルキルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノ、チオ、C 1-6 アルキルチオ、C 1-6 アルキルスルフィニル、C 1-6 アルキルスルホニル、カルバミル、C 1-6 アルキルカルバミル、ジ(C 1-6 アルキル)カルバミル、カルボキシ、C 1-6 アルキルカルボニル、C 1-4 アルコキシカルボニル、C 1-6 アルキルカルボニルアミノ、C 1-6 アルコキシカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルオキシ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルオキシ、C 1-6 アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニル、C 1-6 アルキルアミノスルホニル、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニル、アミノスルホニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノスルホニルアミノ、ジ(C 1-6 アルキル)アミノスルホニルアミノ、アミノカルボニルアミノ、C 1-6 アルキルアミノカルボニルアミノ、及びジ(C 1-6 アルキル)アミノカルボニルアミノから独立して選択される、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様62]
が、Hであり、
が、H、CN、及びヒドロキシメチルから選択され、
Cy が、3-シアノフェニルであり、前記3-シアノフェニルが、FまたはCH のうちの1つによって任意選択で置換され、
が、-C(O)NR 及び-L-Cy から選択され、
が、Hであり、
がC 1-3 アルキルであり、
Lが、Y 、C 1-3 アルキレン、C 1-3 アルキレン-Y 、及びY -C 1-3 アルキレンから選択され、前記アルキレン連結基がそれぞれ、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR 8D 置換基で任意選択で置換され、かつ1つのR 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのY が、-NR -であり、
が、H及びC 1-3 アルキルから選択され、
Cy が、フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルから選択され、前記フェニル、シクロヘキシル、ピリジル、ピロリジノニル、及びイミダゾリルが、R 8D 及びR から独立して選択される1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR が、ハロ、C 1-3 アルキル、C 1-3 ハロアルキル、C 2-4 アルケニル、C 2-4 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキル、CN、NO 、OR a8 、NHOR a8 、C(O)R b8 、C(O)NR c8 d8 、C(O)NR c8 (OR a8 )、C(O)OR a8 、NR c8 d8 、NR c8 C(O)R b8 、NR c8 C(O)OR a8 、NR c8 C(O)NR c8 d8 、NR c8 S(O) b8 、NR c8 S(O) NR c8 d8 、S(O) b8 、ならびにS(O) NR c8 d8 から独立して選択され、R の前記C 1-3 アルキル、C 2-4 アルケニル、C 2-4 アルキニル、フェニル、C 3-7 シクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、フェニル-C 1-4 アルキル、C 3-7 シクロアルキル-C 1-4 アルキル、(5~6員のヘテロアリール)-C 1-4 アルキル、及び(4~7員のヘテロシクロアルキル)-C 1-4 アルキルが、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR 8A 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a8 、R b8 、R c8 、及びR d8 が、H及びC 1-3 アルキルから独立して選択され、前記C 1-3 アルキルが、独立して選択される1つまたは2つのR 8A 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR 8A が、ハロ、C 1-3 アルキル、5~6員のヘテロアリール、4~7員のヘテロシクロアルキル、CN、OR a81 、SR a81 、C(O)R b81 、C(O)NR c81 d81 、C(O)OR a81 、OC(O)R b81 、OC(O)NR c81 d81 、NR c81 d81 、NR c81 C(O)R b81 、NR c81 C(O)OR a81 、及びNR c81 C(O)NR c81 d81 から独立して選択され、R 8A の前記C 1-3 アルキル、5~6員のヘテロアリール、及び4~7員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、または3つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
それぞれのR a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 が、H、C 1-3 アルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、R a81 、R b81 、R c81 、及びR d81 の前記C 1-3 アルキル及び4~7員のヘテロシクロアルキルが、独立して選択される1つ、2つ、もしくは3つのR 8B 置換基でそれぞれ任意選択で置換され、
または同じN原子に結合している任意のR c81 及びR d81 が、それらが結合している前記N原子と一緒になって4~10員のヘテロシクロアルキル基を形成し、前記4~10員のヘテロシクロアルキル基が、独立して選択される1つもしくは2つのR 8B 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR 8B が、ハロ、C 1-3 アルキル、及び4~7員のヘテロシクロアルキルから独立して選択され、前記C 1-3 アルキルが、独立して選択される1つまたは2つのR 8C 置換基で任意選択で置換され、
それぞれのR 8C が、OH、CN、ハロ、C 1-3 アルキル、C 1-3 ハロアルキル、C 1-3 アルコキシ、及びカルボキシから独立して選択される、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様63]
式(I)の前記化合物が、式(II):
【化79】
の化合物である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様64]
式(I)の前記化合物が、式(III):
【化80】
の化合物である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様65]
式(I)の前記化合物が、式(IV):
【化81】
の化合物である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様66]
式(I)の前記化合物が、式(V):
【化82】
の化合物である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様67]
式(I)の前記化合物が、式(VI):
【化83】
の化合物である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様68]
式(I)の前記化合物が、式(VII):
【化84】
の化合物である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様69]
式(I)の前記化合物が、式(VIII):
【化85】
の化合物である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様70]
式(I)の前記化合物が、式(IX):
【化86】
の化合物である、態様1もしくは態様2に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様71]
3-(5-アミノ-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(ピリジン-2-イルメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(シクロヘキシルメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-オキソピロリジン-1-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(アミノ(フェニル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジル-8-(ヒドロキシメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(フェニルアミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-ベンジルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)ベンゾニトリル、及び
5-アミノ-7-(3-シアノフェニル)-N-エチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-カルボキサミド、
から選択される、態様1に記載の化合物、
または前記化合物のいずれかの医薬的に許容可能な塩。
[態様72]
3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-メチルベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-2-((2,6-ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-8-カルボニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-フルオロ-6-((6-メチル-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)メチル)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-((2-((エチル(2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(2-(2-((3-(2H-テトラゾール-5-イル)ピロリジン-1-イル)メチル)-6-フルオロベンジル)-5-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-(((1-エチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
N-(1-(2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)ピロリジン-3-イル)アセトアミド、
3-(2-(2-((2-(2H-テトラゾール-5-イル)ピロリジン-1-イル)メチル)-6-フルオロベンジル)-5-アミノ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
1-(2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)ピロリジン-3-カルボニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-((6-メチル-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-フルオロ-6-(((1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)ベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
2-(3-((2-((5-アミノ-7-(3-シアノ-2-フルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-2-イル)メチル)-3-フルオロベンジル)(エチル)アミノ)-2-オキソピロリジン-1-イル)酢酸、
3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(1-メチル-2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(2-((エチル(2-オキソピロリジン-3-イル)アミノ)メチル)-6-フルオロベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、及び
3-(5-アミノ-2-(((6-(1-(2-モルホリノエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)-2-フルオロベンゾニトリル、
から選択される、態様1に記載の化合物、
または前記化合物のいずれかの医薬的に許容可能な塩。
[態様73]
態様1~72のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩と、医薬的に許容可能な医薬品添加物または担体と、を含む、医薬組成物。
[態様74]
アデノシン受容体の活性を阻害する方法であって、前記方法が、前記受容体を、態様1~72のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩と接触させることを含む、前記方法。
[態様75]
患者における疾患または障害を治療する方法であって、前記疾患または障害が、A2A受容体またはA2B受容体の発現異常と関連し、前記方法が、態様1~72のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を治療的に有効な量で前記患者に投与することを含む、前記方法。
[態様76]
前記疾患または障害が、がん、炎症性疾患、循環器疾患、または神経変性疾患である、態様75に記載の方法。
[態様77]
前記がんが、膀胱癌、肺癌、メラノーマ、乳癌、子宮頸癌、卵巣癌、結腸直腸癌、膵癌、食道癌、前立腺癌、腎癌、皮膚癌、甲状腺癌、肝癌、子宮癌、頭頸部癌、または腎細胞癌である、態様76に記載の方法。
[態様78]
前記がんが、非小細胞肺癌(NSCLC)、転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)、または結腸直腸癌(CRC)である、態様76に記載の方法。
[態様79]
前記炎症性疾患が、肺炎症である、態様76に記載の方法。
[態様80]
前記肺炎症が、ブレオマイシン誘発性肺線維症である、態様79に記載の方法。
[態様81]
前記炎症性疾患が、アデノシン受容体依存性アレルギー反応またはアデノシン受容体免疫反応である、態様76に記載の方法。
[態様82]
前記アデノシン受容体依存性アレルギー反応が、A2B受容体依存性である、態様81に記載の方法。
[態様83]
前記炎症性疾患が、呼吸器障害、敗血症、再灌流傷害、または血栓症である、態様76に記載の方法。
[態様84]
前記循環器疾患が、冠動脈疾患、脳血管疾患、末梢動脈疾患、アテローム性大動脈硬化、または動脈瘤である、態様76に記載の方法。
[態様85]
前記冠動脈疾患が、心筋梗塞、狭心症、または心不全である、態様84に記載の方法。
[態様86]
前記脳血管疾患が、脳卒中または一過性脳虚血発作である、態様84に記載の方法。
[態様87]
前記神経変性疾患が、パーキンソン病である、態様76に記載の方法。
[態様88]
前記疾患または障害が、糖尿病またはインスリン抵抗性である、態様75に記載の方法。
[態様89]
アテローム性プラークの形成の治療または予防を必要とする患者において前記治療または予防を行う方法であって、前記方法が、態様1~72のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を治療的に有効な量で前記患者に投与することを含む、前記方法。