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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 11/00 20060101AFI20231127BHJP
   F25D 21/06 20060101ALI20231127BHJP
   F25D 21/08 20060101ALI20231127BHJP
   F25D 23/06 20060101ALI20231127BHJP
   F25D 23/12 20060101ALI20231127BHJP
【FI】
F25D11/00 102Z
F25D11/00 101B
F25D21/06 J
F25D21/08 A
F25D23/06 W
F25D23/12 L
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021019084
(22)【出願日】2021-02-09
(65)【公開番号】P2022122035
(43)【公開日】2022-08-22
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】小松 利広
(72)【発明者】
【氏名】石塚 正展
(72)【発明者】
【氏名】藤木 義明
【審査官】五十嵐 公輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-099806(JP,A)
【文献】登録実用新案第3199815(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 11/00
F25D 21/06
F25D 21/08
F25D 23/06
F25D 23/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平常温度帯を目標温度帯とするパントリーモードと、
前記パントリーモードよりも低い温度帯を目標温度帯とする冷蔵モードと、を選択可能な貯蔵室と、
圧縮機と、
冷却により着霜する冷却器と、
除霜水を受ける機械室に配された蒸発皿と、
前記冷却器から前記貯蔵室に向けて送風する送風ファンと、を備え、
前記パントリーモードは、少なくとも、前記冷却器を氷点下にまで冷却して着霜させて前記貯蔵室を低湿化し、該冷却器に付着した霜を溶かした除霜水を前記蒸発皿に送り、
前記冷蔵モードは、少なくとも、前記圧縮機を停止して、該圧縮機が停止した状態で前記送風ファンを運転させるオフサイクル除霜を実行し、前記貯蔵室を高湿化することで、
前記貯蔵室の湿度、前記パントリーモードよりも前記冷蔵モードの場合にくする冷蔵庫。
【請求項2】
請求項1において、
前記パントリーモードにおけるオフサイクル除霜の終了基準温度が開始基準温度よりも低い冷蔵庫。
【請求項3】
請求項1において、
前記冷却器、前記圧縮機及び減圧部を含み、冷媒が循環する冷凍サイクルと、を備え、
24時間に亘る、前記冷蔵モード時のオフサイクル除霜の頻度及び/又は総時間は、前記パントリーモード時のオフサイクル除霜の頻度よりも高く及び/又は長くした冷蔵庫。
【請求項4】
請求項1において、
前記冷却器の霜を除霜する除霜ヒータを備え、
24時間に亘る、前記冷蔵モード時における前記除霜ヒータによる除霜の頻度及び/又は総時間は、前記パントリーモード時における前記除霜ヒータによる除霜の頻度及び/又は総時間よりも高く及び/又は長くした冷蔵庫。
【請求項5】
請求項1において、
外郭を構成する箱体と、前記箱体の内部に備えられ前記貯蔵室を形成する内箱と、前記箱体の下方であって前記箱体の外部から内部に向かって凹んで形成され、前記圧縮機を収容する機械室と、
前記箱体と前記内箱との間に充填された断熱材とを備え、
前記冷蔵庫の天井部における断熱材の厚さD1は、前記機械室前の断熱材の厚さD2より厚い、又は、前記冷蔵庫の天井部には真空断熱材が配され、前記機械室前には真空断熱材が配されていない冷蔵庫。
【請求項6】
請求項1において、
前記冷却器の霜を除霜する除霜ヒータを備え、
前記貯蔵室は前記冷蔵モードよりも低い温度帯を目標温度帯とする冷凍モードを選択可能であり、
前記冷凍モードから前記パントリーモードを選択した場合、前記圧縮機及び前記送風ファンを動作、若しくは停止させる閾値を前記パントリーモードの閾値に設定すると共に、前記パントリーモードに切り替え所定時間経過後に前記除霜ヒータによる除霜を実行する冷蔵庫。
【請求項7】
貯蔵室と、
圧縮機、冷却により着霜する冷却器を含む冷凍サイクルと、
前記冷却器から前記貯蔵室に送風するファンと、
前記冷却器の霜を除霜する除霜ヒータと、
除霜水を受ける機械室に配された蒸発皿と、を備え、
前記貯蔵室は、冷蔵温度帯、平常温度帯への目標温度帯の切り替えを可能とし
前記平常温度帯を目標温度帯とする場合、前記冷却器を氷点下にまで冷却して前記貯蔵室を低湿化し、前記除霜ヒータで該冷却器に付着した霜を溶かした除霜水を前記蒸発皿に送るステップを実行し、
前記冷蔵温度帯を目標温度帯とする場合、前記圧縮機を停止して、該圧縮機が停止した状態で前記ファンを運転させるオフサイクル除霜を実行することで前記貯蔵室を高湿化するステップを実行し、
前記貯蔵室の湿度を、前記平常温度帯を目標温度帯とする場合よりも前記冷蔵温度帯を目標温度帯とする場合に高くする冷蔵庫。
【請求項8】
請求項1において、
庫内に設けられた湿度センサを使用して、冷蔵モードでの庫内湿度がパントリーモードでの庫内湿度よりも高くなるように制御する冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の冷・常温庫として、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、庫内に設置した温度センサに応じて冷却加熱装置(ペルチェ素子)を駆動して、庫内が-5℃、20℃、70℃になるように作動し停止するようにした技術が開示されている(0015-0017)。
【0003】
また、他の従来例として特許文献2に記載の技術がある。特許文献2には、断熱構造をもつ保存庫に、コンプレッサーを用いて、設定温度として20℃程度を取り得、詳細には5℃~20℃内の一定温度を取り得る保存庫が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-249245号公報
【文献】実用新案登録第3120407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、設定温度(目標温度)として20℃程度にし得るものの、設定温度に応じたその他の保存指標には着目していないし、ペルチェ素子によるものであるから温度以外の調整は困難である。
【0006】
特許文献2は、保存庫として一定に維持しようとする設定温度には5℃~20℃があり得る旨を開示するに留まり、そもそも設定温度を切替え得るのかや、切替えた温度に応じてどのように制御を変更するのかは不明である。また、コンプレッサー及びファン以外の冷却構成が不明である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記事情に鑑みた本発明は、平常温度帯を目標温度帯とするパントリーモードと、前記パントリーモードよりも低い温度帯を目標温度帯とする冷蔵モードと、を選択可能な貯蔵室と、圧縮機と、冷却により着霜する冷却器と、除霜水を受ける機械室に配された蒸発皿と、
前記冷却器から前記貯蔵室に向けて送風する送風ファンと、を備え、前記パントリーモードは、少なくとも、前記冷却器を氷点下にまで冷却して着霜させて前記貯蔵室を低湿化し、該冷却器に付着した霜を溶かした除霜水を前記蒸発皿に送り、前記冷蔵モードは、少なくとも、前記圧縮機を停止して、該圧縮機が停止した状態で前記送風ファンを運転させるオフサイクル除霜を実行し、前記貯蔵室を高湿化することで、前記貯蔵室の湿度、前記パントリーモードよりも前記冷蔵モードの場合にくすることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】冷蔵庫の外観斜視図である。
図2図1のII-II線断面図である。
図3】扉を開けた状態において冷蔵庫を左前方から見た斜視図である。
図4図3の一部拡大図である。
図5】冷蔵庫の冷凍サイクル構成図である。
図6】冷蔵庫の制御ブロック図である。
図7】冷凍モードの動作を示すフローチャートである。
図8】冷蔵モードの動作を示すフローチャートである。
図9】パントリーモードの動作を示すフローチャートである。
図10】冷凍モードの動作を示すタイムチャートである。
図11】冷蔵モードの動作を示すタイムチャートである。
図12】パントリーモードの動作を示すタイムチャートである。
図13】冷蔵モードにおけるオフサイクル除霜の動作を示すタイムチャートである。
図14】パントリーモードにおけるオフサイクル除霜の動作を示すタイムチャートである。
図15】冷凍モードからパントリーモードへの切り替え時の動作を示すフローチャートである。
図16】冷凍モードからパントリーモードへの切り替え動作を示すタイムチャートである。
図17】冷蔵庫下部の機械室を後方(背面)側から見た部分拡大図である。
図18】実施例2に係る冷蔵庫の正面図である。
図19図18のXIX-XIX断面図である。
図20図18のドア、容器、吐出口を外した(省略した)状態の正面図である。
図21】冷蔵庫の冷凍サイクル構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
【0010】
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
【実施例1】
【0011】
本発明の実施例1について、図面を用いて説明する。図1は冷蔵庫の外観斜視図であり、図2図1のII-II線断面図である。図3は扉を開けた状態において冷蔵庫を左前方から見た斜視図であり、図4図3の一部拡大図である。図5は冷蔵庫の冷凍サイクル構成図であり、図6は冷蔵庫の制御ブロック図である。各図において各方向を矢印にて示すように、使用者の視点から見て前・後・左・右・上・下と定義する。
【0012】
〔冷蔵庫の構成〕
冷蔵庫100は、前方が開口した箱体101にて外郭を構成している。箱体101の前方には、開口部を開閉する扉102が備えられている。箱体101は上部を構成する天板101aと、底部を構成する底板101bと、左右側部を構成する側板101cと、背部を構成する背面板101dから構成されている。箱体101の内部には内箱103が備えられている。箱体101と内箱103との間には、例えば発泡ウレタン等の発泡断熱材140(断熱材)が充填されている。
【0013】
内箱103で形成される貯蔵室104には、上下方向に複数の棚105a,105b及び複数の容器105c,105d,105eが備えられている。棚105a,105b及び複数の容器105c,105d,105eには、収容物として、例えば冷蔵温度帯での保存に適する肉・魚・野菜・飲み物、パントリー温度帯での保存に適する生米・調味料、冷凍温度帯での保存に適する冷凍食品等の食品が載置される。
【0014】
内箱103の内面には、前後方向に延びた複数の内箱リブ106が形成されている。この内箱リブ106は内箱103の左右両壁に形成されている。
【0015】
箱体101の下部後方(背面)には箱体101の外部から内部に向かって凹んだ機械室150が形成され、機械室150には冷媒を圧縮する圧縮機107が備えられている。図5に示すように、圧縮機107には、吐出パイプ120、第1放熱配管121、第2放熱配管122、第3放熱配管123、ドライヤ124、キャピラリーチューブ125、冷却器109(蒸発器)が接続されて冷凍サイクルを構成し、気化熱を利用して貯蔵室104を冷却する。第1放熱配管121、第2放熱配管122、第3放熱配管123には、圧縮機107で圧縮された高温高圧の冷媒が流れる。例えば、第1放熱配管121は冷蔵庫の背面に配置され、冷蔵庫背面の結露を抑制する。第2放熱配管122は、内箱103の外側に配置され、内箱103内の結露を抑制する。第3放熱配管123は、側板101cの内側に配置され、側板101cの結露を抑制する。圧縮機107で圧縮された高温高圧の冷媒は、第1放熱配管121、第2放熱配管122、第3放熱配管123を通過することにより、熱が放熱される。第3放熱配管123を吐出した冷媒はドライヤ124に流れ、配管内に入り込んだ水分が除去される。ドライヤ124を吐出した冷媒は、減圧部としてのキャピラリーチューブ125を流れて低温低圧となる。キャピラリーチューブ125で低温低圧となった冷媒は冷却器109を流れ、冷却器109と庫内104の空気とが熱交換され、空気が冷却される。内箱103には、冷気を吹き出す吐出口108が形成されており、送風ファン110から送風された冷気を貯蔵室104に吐出する。
【0016】
冷却器109の下方には、冷却器109に付着した霜を溶かして除去する除霜ヒータ114が備えらえている。
【0017】
箱体101の後部には、圧縮機107等を制御する主制御装置111が備えられている。主制御装置111は、例えば貯蔵室104に設置された庫内温度センサ113が検出した庫内温度に基づき、圧縮機107を制御する。
【0018】
また、貯蔵室104には、使用者が庫内温度を調整するための温度調整部112が備えられている。温度調整部112には、図4に示すようにダイヤル式の温度調整用ボリューム112aが備えられている。本実施例の冷蔵庫100では、冷蔵、冷凍の温度帯に加え、パントリー(常温保存)の温度帯が選択できるようになっている。
【0019】
冷蔵温度帯(冷蔵モード)としては、1つ以上の温度帯に設定可能であればよいが、本実施例では、チルド温度帯(0℃~+3℃)、冷蔵温度帯(+6℃~+8℃)の2つに設定可能である。その他、さらに、強めの冷蔵温度帯(+3℃~+6℃)を設定可能にしてもよい。このように、設定温度の下限としては、例えば0℃、+3℃、又は+6℃以上にすることができ、上限としては+8℃、+6℃、又は+3℃以下にすることができる。
【0020】
冷凍温度帯(冷凍モード)としては、1つ以上の温度帯に設定可能であればよいが、本実施例では、強め冷凍温度帯(概ね-22℃~-20℃)、弱め冷凍温度帯(概ね-18℃~-16℃)の2つに設定可能である。このように、設定温度の下限としては、例えば-22℃又は-18℃以上にすることができ、上限としては-18℃又は-20℃以下にすることができる。
【0021】
パントリー(常温保存)の温度帯(パントリーモード)としては、1つ以上の温度帯に設定可能であればよいが、本実施例では15℃~20℃の温度帯を目標としている。この点、パントリー温度帯として2つ以上の温度帯に設定可能にしてもよい。パントリー温度帯としては、下限としては10℃、12℃、又は15℃以上、上限としては25℃、22℃、20℃、又は18℃以下にすることができる。
【0022】
〔冷蔵庫の制御構成〕
冷蔵庫100の制御構成について図6を用いて説明する。主制御装置111には操作基板115が接続され、使用者が設定する温度調整部112の温度調整用ボリューム112aの情報を取得する。また、主制御装置111には、庫内温度センサ113が接続され、貯蔵室104の温度を検出する。主制御装置111には、図示しない中央処理装置(CPU:Central Processing Unit))、記憶装置が備えられている。記憶装置には圧縮機107、送風ファン110、除霜ヒータ114等を制御するための制御プログラムが格納されおり、中央処理装置は、温度調整用ボリューム112aの情報と庫内温度センサ113が検出する庫内温度を基に、制御プログラムに従って圧縮機107、送風ファン110、除霜ヒータ114等を制御する。
【0023】
〔冷凍モードの動作〕
次に、図7及び図10を用いて冷凍モードの動作について説明する。図7は、冷凍モードの動作を示すフローチャートであり、図10は冷凍モードの動作を示すタイムチャートである。
【0024】
図7において、冷蔵庫100に電源が投入されると、主制御装置111は温度調整部112の温度調整用ボリューム112aの情報を取得し、温度調整用ボリューム112aが冷凍モードであるか否かを判断する(ステップS701)。
【0025】
ステップS701において、主制御装置111は温度調整用ボリューム112aが冷凍モードである場合(ステップS701のYes)には、圧縮機107及び送風ファン110を動作させるための庫内温度センサ113の閾値をサーモON温度T1(強め冷凍温度帯であれば例えば-12℃)に設定し、圧縮機107及び送風ファン110を停止させるための庫内温度センサ113の閾値をサーモOFF温度T2(強め冷凍温度帯であれば例えば-18℃)に設定する(ステップS702)。
【0026】
ステップS703において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモON温度T1よりも高い場合(ステップS703のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110を動作させる(ステップS704)。圧縮機107及び送風ファン110が動作を開始すると、冷却器109が冷却され、送風ファン110によって冷気が冷蔵庫内に送風され、図10に示すように冷蔵庫内の温度が低下する。ステップS703において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモON温度T1よりも低い場合(ステップS703のNo)には、主制御装置111は、ステップS703の動作を繰り返す。
【0027】
ステップS705において、圧縮機107及び送風ファン110の動作により、冷蔵庫内が冷却され、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモOFF温度T2よりも低くなった場合(ステップS705のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110の動作を停止させる(ステップS706)。
【0028】
ステップS707において、主制御装置111は、前回の除霜運転終了から所定時間H1(図10)を経過したか否かを判断する。前回の除霜運転終了から所定時間H1を経過している場合(ステップS707のYes)には、主制御装置111は、除霜ヒータ114をONし、冷却器109に付着した霜に熱を加え、除霜運転を開始する(ステップS708)。図10に示すように除霜運転が開始すると、除霜ヒータ114の熱により冷蔵庫内の温度が緩やかに上昇する。このため、除霜ヒータ114をONにする前に、庫内温度T0が例えばサーモOFF温度T2に近いところまで冷却運転をさせるようにしてもよい。
ステップS707において、前回の除霜運転終了から所定時間H1を経過していない場合(ステップS707のNo)には、主制御装置111は、ステップS701からの動作を繰り返す。
【0029】
ステップS709において、主制御装置111は、除霜運転開始から所定時間M1(図10)を経過したか否かを判断する。除霜運転開始から所定時間M1を経過している場合(ステップS709のYes)には、主制御装置111は、除霜ヒータ114をOFFし、除霜運転を終了する(ステップS710)。ステップS709において、除霜運転開始から所定時間M1を経過していない場合(ステップS709のNo)には、主制御装置111は、ステップS709の動作を繰り返す。
【0030】
ステップS710において、除霜運転が終了すると、主制御装置111は、ステップS701からの動作を繰り返す。
【0031】
上記のようにして主制御装置111は、冷凍モードを実行する。
【0032】
〔冷蔵モードの動作〕
次に、図8図11、及び図13を用いて冷蔵モードの動作について説明する。図8は、冷蔵モードの動作を示すフローチャートであり、図11は、冷蔵モードの動作を示すタイムチャートである。図11のタイムチャートには、後述するオフサイクル除霜の割り込みは考慮されていない。すなわち、図11の除霜ヒータONの部分の一部又は全部は、後述するオフサイクル除霜に置換される場合がある。
【0033】
図7のステップS701において、主制御装置111は温度調整用ボリューム112aが冷凍モードでない場合(ステップS701のNo)には、図8のステップS801に進む。
【0034】
ステップS801において、主制御装置111は温度調整部112の温度調整用ボリューム112aの情報を取得し、温度調整用ボリューム112aが冷蔵モードであるか否かを判断する。
【0035】
ステップS801において、主制御装置111は温度調整用ボリューム112aが冷蔵モードである場合(ステップS801のYes)には、圧縮機107及び送風ファン110を動作させるための庫内温度センサ113の閾値をサーモON温度T3に設定し、圧縮機107及び送風ファン110を停止させるための庫内温度センサ113の閾値をサーモOFF温度T4に設定する(ステップS802)。なお、冷蔵モードのサーモON温度T3は冷凍モードのサーモON温度T1よりも高い温度であり、冷蔵モードのサーモOFF温度T4は冷凍モードのサーモOFF温度T2よりも高い温度である。
【0036】
ステップS803において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモON温度T3よりも高い場合(ステップS803のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110を動作させる(ステップS804)。圧縮機107及び送風ファン110が動作を開始すると、冷却器109が冷却され、送風ファン110によって冷気が冷蔵庫内に送風され、図11に示すように冷蔵庫内の温度が低下する。ステップS803において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモON温度T3よりも低い場合(ステップS803のNo)には、主制御装置111は、ステップS803の動作を繰り返す。
【0037】
ステップS805において、圧縮機107及び送風ファン110の動作により、冷蔵庫内が冷却され、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモOFF温度T4よりも低くなった場合(ステップS805のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110の動作を停止させる(ステップS806)。
【0038】
ステップS807において、主制御装置111は、前回の除霜運転終了から所定時間H2(図11)を経過したか否かを判断する。前回の除霜運転終了から所定時間H2を経過している場合(ステップS807のYes)には、主制御装置111は、除霜ヒータ114により冷却器109の除霜を行うか否か判断する(ステップS808)。
【0039】
ステップS808において、除霜ヒータ114により冷却器109の除霜を行うと判断した場合(ステップS808のYes)には、主制御装置111は、除霜ヒータ114をONし、冷却器109に付着した霜に熱を加え、除霜運転を開始する(ステップS809)。図11に示すように除霜運転が開始すると、除霜ヒータ114の熱により冷蔵庫内の温度が緩やかに上昇する。このため、除霜ヒータ114をONにする前に、庫内温度T0が例えばサーモOFF温度T4に近いところまで冷却運転をさせるようにしてもよい。
【0040】
ステップS807において、前回の除霜運転終了から所定時間H2を経過していない場合(ステップS807のNo)には、主制御装置111は、ステップS801からの動作を繰り返す。
【0041】
ステップS810において、主制御装置111は、除霜運転開始から所定時間M2(図11)を経過したか否かを判断する。除霜運転開始から所定時間M2を経過している場合(ステップS810のYes)には、主制御装置111は、除霜ヒータ114をOFFし、除霜運転を終了する(ステップS811)。ステップS810において、除霜運転開始から所定時間M2を経過していない場合(ステップS810のNo)には、主制御装置111は、ステップS810の動作を繰り返す。
【0042】
ステップS811において、除霜運転が終了すると、主制御装置111は、ステップS801からの動作を繰り返す。
【0043】
本実施例の冷蔵モードでは、冷凍モードと異なり、除霜ヒータ114の使用に代えて、送風ファン110を動作させ、冷却器109に風を送るオフサイクル除霜を実行可能である。オフサイクル除霜では、圧縮機107は停止し、その停止と同時又は或る程度時間を置いてから送風ファン110を動作させ、その後送風ファン110を停止させる。
【0044】
送風ファン110の駆動により、冷却器109に付着した霜から生じる冷気により、冷蔵庫内の冷却を行う。その際、除霜ヒータ114は好ましくはOFFである。冷却器109に付着した霜は水分を含んでいるので、オフサイクル除霜では冷蔵庫内の湿度も上昇する。
【0045】
図13は、冷蔵モードにおけるオフサイクル除霜の動作を示すタイムチャートである。
【0046】
図8のステップS808において、除霜ヒータ114による冷却器109の除霜をしないと判断した場合(ステップS808のNo)には、主制御装置111は、オフサイクル除霜を実行するものとし、圧縮機107を停止した状態で送風ファン110をON(ステップS812)し、冷却器109に送風する。本実施例では、図13に示すように、圧縮機107及び送風ファン110を停止後、所定時間経過した後、送風ファン110を動作させる。冷蔵庫内の温度は、圧縮機107及び送風ファン110を停止直後は冷蔵庫内の熱エネルギーにより低下又は維持されるため、所定時間経過した後、送風ファン110を動作させる。所定時間経過後、送風ファン110を動作させると、冷却器109に付着した霜が庫内からの戻り冷気を受けて溶け、戻り冷気がこれに伴い冷却されて庫内に吐出される。特に霜量の減少につれて、庫内空気の冷却ができなくなっていき、冷蔵庫内の温度が上昇する。
【0047】
そして、ステップS813において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0が例えばサーモOFF温度T4より高くなった場合(ステップS813のYes)には、主制御装置111は送風ファン110の動作を停止させる(ステップS814)。庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモOFF温度T4より低い場合(ステップS813のNo)には、主制御装置111はステップS813の動作を繰り返す。
【0048】
ステップS814おいて、送風ファンが停止すると、主制御装置111は、ステップS801からの動作を繰り返す。
【0049】
上記のようにして主制御装置111は、冷蔵モードを実行する。
【0050】
〔パントリーモードの動作〕
次に、図9及び図12を用いてパントリーモードの動作について説明する。図9は、パントリーモードの動作を示すフローチャートであり、図12はパントリーモードの動作を示すタイムチャートである。
【0051】
図8のステップS801において、主制御装置111は温度調整用ボリューム112aが冷蔵モードでない場合(ステップS801のNo)には、図9のステップS901に進む。
【0052】
ステップS901において、主制御装置111は温度調整部112の温度調整用ボリューム112aの情報を取得し、温度調整用ボリューム112aがパントリーモードであるか否かを判断する。
【0053】
ステップS901において、主制御装置111は温度調整用ボリューム112aがパントリーモードである場合(ステップS901のYes)には、冷凍モードからの切り替えか否かを判断する(ステップS902)。すなわち、パントリーモードに切り替えられる直前、冷凍モードであったか否かを判断する。直前の庫内温度T0が例えば弱め冷凍温度帯の上限温度(本実施例では概ね-16℃)以下であれば、冷凍モードからの切替であると判断できる。
【0054】
ステップS902において、冷凍モードからの切り替えでは無いと判断される場合(ステップS902のNo)には、圧縮機107及び送風ファン110を動作させるための庫内温度センサ113の閾値をサーモON温度T5に設定し、圧縮機107及び送風ファン110を停止させるための庫内温度センサ113の閾値をサーモOFF温度T6に設定する(ステップS903)。なお、パントリーモードのサーモON温度T5は冷蔵モードのサーモON温度T3よりも高い温度であり、冷蔵モードのサーモOFF温度T4以上にすることもできる。また、パントリーモードのサーモOFF温度T6は冷蔵モードのサーモOFF温度T4よりも高い温度である。
【0055】
ステップS904において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモON温度T5よりも高い場合(ステップS904のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110を動作させる(ステップS905)。圧縮機107及び送風ファン110が動作を開始すると、冷却器109が冷却され、送風ファン110によって冷気が冷蔵庫内に送風され、図12に示すように冷蔵庫内の温度が低下する。本実施例では、キャピラリーチューブ125が唯1つであるため、パントリーモードにおいても、冷却器109は冷凍温度帯の下限であるサーモOFF温度T2未満)まで冷却される。冷却器109がこのように氷点下に達するため、冷却器109には、庫内空気の水分が霜として付着し、庫内湿度を下げることができる。この限りにおいてキャピラリーチューブを2つ以上準備して、パントリーモードやその他のモードで異なるものに切り替えさせてもよい。切替の方法としては、例えば公知の冷媒切替弁(流体切替弁)を用いて、複数のキャピラリーチューブを選択的に切替えることができる冷凍サイクルを構成することができる。
【0056】
ステップS904において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモON温度T5よりも低い場合(ステップS903のNo)には、主制御装置111は、ステップS904の動作を繰り返す。
【0057】
ステップS906において、圧縮機107及び送風ファン110の動作により、冷蔵庫内が冷却され、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモOFF温度T6よりも低くなった場合(ステップS906のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110の動作を停止させる(ステップS907)。
【0058】
ステップS908において、主制御装置111は、前回の除霜運転終了から所定時間H3(図12)を経過したか否かを判断する。前回の除霜運転終了から所定時間H3を経過している場合(ステップS908のYes)には、主制御装置111は、除霜ヒータ114により冷却器109の除霜を行うか否か判断する(ステップS909)。
【0059】
ステップS909において、除霜ヒータ114により冷却器109の除霜を行うと判断した場合(ステップS909のYes)には、主制御装置111は、除霜ヒータ114をONし、冷却器109に付着した霜に熱を加え、除霜運転を開始する(ステップS910)。図12に示すように除霜運転が開始すると、除霜ヒータ114の熱により冷蔵庫内の温度が緩やかに上昇する。
【0060】
ステップS908において、前回の除霜運転終了から所定時間H3を経過していない(ステップS908のNo)場合には、主制御装置111は、ステップS901からの動作を繰り返す。
【0061】
ステップS911において、主制御装置111は、除霜運転開始から所定時間M3(図12)を経過したか否かを判断する。除霜運転開始から所定時間M3を経過している(ステップS911のYes)場合には、主制御装置111は、除霜ヒータ114をOFFし、除霜運転を終了する(ステップS912)。ステップS911において、除霜運転開始から所定時間M3を経過していない場合(ステップS911のNo)には、主制御装置111は、ステップS911の動作を繰り返す。
【0062】
ステップS912において、除霜運転が終了すると、主制御装置111は、ステップS901からの動作を繰り返す。
【0063】
本実施例のパントリーモードでは、冷蔵モードと同様にオフサイクル除霜を実行可能にしてもよい。
【0064】
図14は、パントリーモードにおけるオフサイクル除霜の動作を示すタイムチャートである。
【0065】
図9のステップS909において、除霜ヒータ114による冷却器109の除霜はしないと判断した場合(ステップS909のNo)には、主制御装置111は、オフサイクル除霜を実行するものとし、圧縮機107を停止した状態で送風ファン110をON(ステップS913)し、冷却器109に送風する。本実施例では、図14に示すように、圧縮機107及び送風ファン110を停止後、所定時間経過した後、送風ファン110を動作させる。冷蔵庫内の温度は、圧縮機107及び送風ファン110を停止直後は冷蔵庫内の熱エネルギーにより低下又は維持されるため、所定時間経過した後、送風ファン110を動作させる。所定時間経過後、送風ファン110を動作させると、冷却器109に付着した霜が溶け、冷蔵庫内の温度が上昇する。
【0066】
そして、ステップS914において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0が、例えばサーモOFF温度T6より高くなった場合(ステップS914のYes)には、主制御装置111は送風ファン110の動作を停止させる(ステップS915)。庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモOFF温度T6より低い場合(ステップS914のNo)には、主制御装置111はステップS914の動作を繰り返す。
【0067】
ステップS915において、送風ファンが停止すると、主制御装置111は、ステップS901からの動作を繰り返す。
【0068】
また、ステップS901において、温度調整用ボリューム112aがパントリーモードで無い場合(ステップS901のNo)には、ステップS701からの動作を繰り返す。
【0069】
上記のようにして主制御装置111は、パントリーモードを実行する。なお、ステップS902において、冷凍モードからパントリーモードへの切り替え時の動作(ステップS902のYes)については後述する。
【0070】
〔冷蔵モードとパントリーモードのオフサイクル除霜の比較〕
図13及び図14を用いて、冷蔵モードとパントリーモードのオフサイクル除霜について説明する。
【0071】
上述したように、オフサイクル除霜では、圧縮機107は停止し、送風ファン110を動作させ、冷却器109に付着した霜から生じる冷気により、冷蔵庫内の冷却を行う。冷却器109に付着した霜は水分を含んでいるので、オフサイクル除霜では冷蔵庫内の湿度も上昇する。
【0072】
パントリーモードは平常温度帯を目標温度帯としている。一方、冷蔵モードはパントリーモードよりも低い温度帯を目標温度帯としている。
【0073】
パントリーモードでは、冷蔵庫外との温度差が小さいので、冷蔵モードに比較し冷蔵庫内の熱の漏れ量が小さい。このため、パントリーモードでは温度上昇が冷蔵モードよりも小さく、オフサイクル除霜終了後から圧縮機107及び送風ファン110の運転開始までの時間が長くすることができる。
【0074】
また、冷蔵モードとパントリーモードを所定の時間、例えば1日(24時間)の単位で比較した場合、冷蔵モードにおけるオフサイクル除霜の回数(頻度)及び/又は総時間が、パントリーモードにおけるオフサイクル除霜の回数(頻度)及び/又は総時間よりも多く及び/又は長くなるように制御されている。このようにすることで、冷蔵モードにおける冷蔵庫内の湿度は、パントリーモードにおける冷蔵庫内の湿度よりも高くなっている。これは例えば、冷蔵モードとパントリーモードそれぞれにおいて、除霜ヒータ114による除霜かオフサイクルによる除霜かを選択するステップの選択頻度を調整することで行ってもよいし、パントリーモードのオフサイクル除霜の終了タイミングを、サーモOFF温度T6よりも低い温度にすることで、パントリーモードにおけるオフサイクル除霜時間を短縮することで行ってもよい。これら調整に伴い、適宜、冷蔵モード及びパントリーモードにおいては、除霜ヒータ114による除霜時間を変更し、十分に除霜が完了するようにすることができる。オフサイクル終了後の、圧縮機OFF,庫内ファンOFFの時間で自然に霜が融解しきるのであればそれでもよい。本実施例では冷蔵モードとパントリーモードにおいて湿度の関係が上記を満たすように制御時間や温度閾値を予め設定しているが、例えば、庫内に湿度センサを設けておき、冷蔵モードでの庫内湿度がパントリーモードでの庫内湿度よりも高くなるように制御するようにしてもよい。この制御としては上記のように、除霜の際にヒータ除霜とオフサイクル除霜どちらを実行するかや、オフサイクル除霜を実行するタイミングを適宜変更するようにすることができる。オフサイクル除霜の実行により湿度を上昇させられる状態か高精度に判定すべく、さらに、冷却器109近傍に温度センサを設けてもよい。
【0075】
冷蔵モードでは冷蔵庫内の湿度を高湿にできるので、野菜や惣菜等の保存に適した環境を提供することができる。一方、パントリーモードでは冷蔵庫内の湿度を低湿にできるので、米等の保存に適した環境を提供することができる。
【0076】
〔冷蔵モードとパントリーモードのヒータ除霜の比較〕
図11及び図12を用いて、冷蔵モードとパントリーモードの除霜ヒータの動作について説明する。
【0077】
パントリーモードでは、冷蔵庫外との温度差が小さいので、冷蔵モードに比較し冷蔵庫内の熱の漏れ量が小さい。このため、パントリーモードでは温度上昇が冷蔵モードよりも小さく、圧縮機107及び送風ファン110の運転頻度が低い。
パントリーモードでは冷蔵モードより運転頻度(運転時間)が低いため、消費電力量も低くなる。また除霜ヒータによる除霜の回数(頻度)も少ない。
【0078】
冷蔵モードとパントリーモードを所定の時間、例えば1日(24時間)の単位で比較した場合、冷蔵モードにおける除霜ヒータによる除霜の回数(頻度)は、約1以上に対し、パントリーモードにおける除霜ヒータによる除霜の回数(頻度)は約1以下であり、冷蔵モードにおける除霜ヒータによる除霜の回数(頻度)はパントリーモードにおける除霜ヒータによる除霜の回数(頻度)よりも多い。
【0079】
除霜ヒータの動作中は電力消費量が大きくなるので、消費電力を低減させるためには、除霜ヒータの使用時間は少ない方が良い。本実施例では、パントリーモードにおける除霜ヒータによる除霜の回数(頻度)を冷蔵モードにおける除霜ヒータによる除霜の回数(頻度)よりも少なくし、除霜ヒータの使用時間を少なくしているので、パントリーモードにおける消費電力を低減することができる。
【0080】
〔冷凍モードからパンドリーモードへの切り替え〕
図15及び図16を用いて、冷凍モードからパントリーモードへの切り替え動作について説明する。図15は、冷凍モードからパントリーモードへの切り替え時の動作を示すフローチャートであり、図16は、冷凍モードからパントリーモードへの切り替え動作を示すタイムチャートである。
【0081】
冷凍モードは、冷蔵温度帯よりも低い温度帯を目標温度帯とするものである。
【0082】
図9のステップS902において、主制御装置111は冷凍モードからの切り替えか否かを判断する。
【0083】
ステップS902において、冷凍モードから切り替えられた場合(ステップS902のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110を動作させるための庫内温度センサ113の閾値をサーモON温度T5に設定し、圧縮機107及び送風ファン110を停止させるための庫内温度センサ113の閾値をサーモOFF温度T6に設定する(ステップS916)。
【0084】
ステップS917において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモON温度T5よりも高い場合(ステップS917のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110を動作させる(ステップS918)。ステップS917において、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモON温度T5よりも低い場合(ステップS917のNo)には、主制御装置111は、ステップS917の動作を繰り返す。
【0085】
ステップS919において、圧縮機107及び送風ファン110の動作により、冷蔵庫内が冷却され、庫内温度センサ113が検出する庫内温度T0がサーモOFF温度T6よりも低くなった場合(ステップS919のYes)には、主制御装置111は圧縮機107及び送風ファン110の動作を停止させる(ステップS920)。
【0086】
ステップS921において、主制御装置111は、冷凍モードからパントリーモードへの切り替えから所定時間H4(図16)を経過したか否かを判断する。冷凍モードからパントリーモードへの切り替えから所定時間H4を経過している場合(ステップS921のYes)には、主制御装置111は、除霜ヒータ114をONし、冷却器109に付着した霜に熱を加え、除霜運転を開始する(ステップS922)。図16に示すように除霜運転が開始すると、除霜ヒータ114の熱により冷蔵庫内の温度が緩やかに上昇する。
【0087】
ステップS923において、主制御装置111は、除霜運転開始から所定時間M4(図16)を経過したか否かを判断する。除霜運転開始から所定時間M4を経過している(ステップS923のYes)場合には、主制御装置111は、除霜ヒータ114をOFFし、除霜運転を終了する(ステップS924)。ステップS923において、除霜運転開始から所定時間M4を経過していない場合(ステップS923のNo)には、主制御装置111は、ステップS923の動作を繰り返す。
【0088】
本実施例によれば、冷凍モードからパントリーモードに切り替えた場合、除霜を行うタイミングをパントリーモードに切り替わった後からカウントするようにしているので、必要以上に除霜ヒータが動作すること無く、消費電力を低減できる。
【0089】
〔断熱材の厚さ関係〕
図2に示すように、箱体101と内箱103との間には、発泡断熱材140が充填されている。発泡断熱材140は冷蔵庫の天井、後方、底、及び左右両側に亘って充填されている。冷蔵庫100の下部後方には、圧縮機107等を収容する機械室150があり、冷蔵庫の後方に充填される発泡断熱材140は、機械室150を避け、機械室150の前方と内箱103との間に充填される。
【0090】
ここで、天井部と機械室150前に充填された発泡断熱材140の厚さに注目すると、本実施例では天井部の発泡断熱材140の厚さD1は機械室150前の発泡断熱材140の厚さD2より厚くなっている(D1>D2)。同種の条件で断熱性能を比較した場合、断熱材の厚みが厚い方が断熱性能が優れている。本実施例では、機械室150前の発泡断熱材140の厚さD2が天井部の発泡断熱材140の厚さD1よりも薄くなっているので、天井部に比較すると機械室150前側において冷蔵庫内への熱の侵入が大きい。このため、冷蔵庫内において天井部側より底部側の温度が高くなり、両者に温度差が生じることから、天井側から底部側に向かって冷気が流れる自然対流が発生し、冷蔵庫内を効率的に冷却することができる。この点、天井部側にのみ真空断熱材等を設け、機械室150前よりも断熱性能を高めることでもよい。
【0091】
〔機械室の構成〕
図2及び図17を用いて、機械室の構成について説明する。図17は、冷蔵庫下部の機械室を後方(背面)側から見た部分拡大図である。
【0092】
箱体101の下部後方(背面)には機械室150が形成され、機械室150には冷媒を圧縮する圧縮機107が備えられている。図2に示すように、圧縮機107の上方には除霜ヒータ114が備えられ、さらに除霜ヒータ114の上方には冷却器109が備えられている。
【0093】
除霜ヒータ114に通電され、除霜ヒータ114が加熱すると、冷却器109に付着した霜が溶かされ、水滴が下方に落下する。この水滴を受けるために、本実施例では、圧縮機107の上方に蒸発皿151を設置している。蒸発皿151は、ヒータ等を設置し、その発熱によって蒸発させることも可能であるが、本実施例ではヒータ等を用いず、圧縮機107が駆動することによって発する熱を利用して蒸発させる。蒸発皿151に溜まった水の蒸発を促進するために、例えば、圧縮機107及び送風ファン110を動作中、庫内温度センサ113の検出温度がサーモOFFの設定温度を検出した場合、送風ファン110のみを停止させ、圧縮機107は所定時間継続運転し、送風ファン110よりも後に停止させるようにしても良い。このように運転させることにより圧縮機107の熱によって蒸発皿151に溜まった水の蒸発を促進することができる。
【0094】
また、機械室150の後方(背面)は、外方に向かって開放しており、カバーで覆われていない。本実施例では、蒸発皿151は機械室150から着脱可能としている。例えば、蒸発皿151に溜まった水の蒸発が十分に行えないような場合、機械室150の開放部分から使用者が蒸発皿151を取り出し、蒸発皿151に溜まった水を捨てるようにしても良い。また、機械室150に、蒸発皿151に溜まった水を検出するセンサを設置し、蒸発皿151内の水が所定の量に達した場合に報知するようにしても良い。報知があった場合、使用者は、機械室の後方から蒸発皿151を取り出し、蒸発皿151に溜まった水を捨てるようにする。放置の態様としては、冷蔵庫から音声や光を出力してもよいし、別途冷蔵庫に無線通信機能を備えさせ、使用者の携帯端末に送信させてもよい。
【実施例2】
【0095】
本発明に関する冷蔵庫の実施例2について説明する。図18は実施例2に係る冷蔵庫の正面図、図19図18のXIX-XIX断面図である。実施例1では1ドアタイプの冷蔵庫の例を示したが、実施例2では6ドアタイプの冷蔵庫の例を示す。
【0096】
図18に示すように、冷蔵庫300の箱体10は、上方から冷蔵室2、左右に併設された製氷室3と冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6の順番で貯蔵室を有している。冷蔵庫300はそれぞれの貯蔵室の開口を開閉するドアを備えている。これらのドアは、冷蔵室2の開口を開閉する、左右に分割された回転式の冷蔵室ドア2a、2bと、製氷室3、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6の開口をそれぞれ開閉する引き出し式の製氷室ドア3a、冷凍室ドア4a、第一切替室ドア5a、第二切替室ドア6aである。これら複数のドアの内部材料は主にウレタンで構成されている。
【0097】
ドア2aには表示部201を設けている。ドア2a、2bを冷蔵庫300に固定するために、ドアヒンジ(図示せず)が冷蔵室2上部及び下部に設けてあり、上部のドアヒンジはドアヒンジカバー16で覆われている。
【0098】
製氷室3及び冷凍室4は、庫内を冷凍温度帯(0℃未満)の例えば平均的に-18℃程度にした冷凍貯蔵室であり、冷蔵室2は庫内を冷蔵温度帯(0℃以上)の例えば平均的に4℃程度にした冷蔵貯蔵室である。第一切替室5は、冷凍温度帯もしくは冷蔵温度帯に設定可能な切替貯蔵室である。第二切替室6は、冷凍温度、冷蔵温度、平常温度(常温)の何れかに設定することができる貯蔵室である。本実施例では、例えば、平均的に4℃程度にする冷蔵モードと、平均的に-20℃程度にする冷凍モードとを切り替えられる。さらに第二切替室6では、上記に加え、10℃~20度の平常温度を選択できる。
【0099】
具体的には、第一切替室5と第二切替室6がともに冷凍温度に設定される「FF」モード、第一切替室5と第二切替室6がそれぞれ冷蔵温度と冷凍温度に設定される「RF」モード、第一切替室5と第二切替室6がそれぞれ冷凍温度と冷蔵温度に設定される「FR」モード、第一切替室5と第二切替室6がともに冷蔵温度に設定される「RR」モード、第一切替室5と第二切替室6がそれぞれ冷凍温度と平常温度に設定される「FN」モード、第一切替室5と第二切替室6がそれぞれ冷蔵温度と平常温度に設定される「RN」モードの中から選択することができる。第一切替室5と第二切替室6がそれぞれ平常温度に設定される「NN」モードを準備してもよい。
【0100】
図19に示すように、冷蔵庫300は、鋼板製の外箱10aと合成樹脂製の内箱10bとの間に発泡断熱材(例えば発泡ウレタン)を充填して形成される箱体10により、庫外と庫内は隔てられて構成されている。箱体10には発泡断熱材に加えて、比較的熱伝導率の低い真空断熱材25e,25fを外箱10aと内箱10bとの間に実装することで、食品収納容積を低下させることなく断熱性能を高めている。ここで、真空断熱材は、グラスウールやウレタン等の芯材を、外包材で包んで構成される。外包材はガスバリア性を確保するために金属層(例えばアルミニウム)を含む。また、真空断熱材は製造性から一般的に各面形状が平面で形成される。
【0101】
本実施例では、真空断熱材を、箱体10の背面と下部(真空断熱材25e、25f)及び箱体10の両側部設けることで、冷蔵庫300の断熱性能を高めている。
【0102】
冷蔵室2と、製氷室3及び冷凍室4は断熱仕切壁28によって隔てられている。また、製氷室3及び冷凍室4と、第一切替室5は断熱仕切壁29によって隔てられ、第一切替室5と第二切替室6は断熱仕切壁30によって隔てられている。また,第一切替室5の後方には冷凍用冷却器14b(冷凍用蒸発器)及びその周辺風路(冷凍用冷却器室8b、冷凍室風路12、及び冷凍室戻り風路12d)が設けられ,第一切替室5と冷凍用冷却器14b及びその周辺風路の間には断熱仕切壁27が設けられている。
【0103】
冷蔵室ドア2a、2bの庫内側には複数のドアポケットを設け、また複数の棚を設けることで、冷蔵室2内は複数の貯蔵スペースに区画されている。製氷室ドア3a、冷凍室ドア4a、第一切替室ドア5a、第二切替室ドア6aには、一体に引き出される製氷室容器3b、冷凍室容器4b、第一切替室容器5b、第二切替室容器6bを備えている。
【0104】
冷蔵室2、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6の庫内背面側には、それぞれ冷蔵室温度センサ41、冷凍室温度センサ42、第一切替室温度センサ(図示せず)、第二切替室温度センサ(図示せず)を設け、冷蔵用冷却器14a(冷蔵用蒸発器)の上部には冷蔵用冷却器温度センサ40a、冷凍用冷却器14bの上部には冷凍用冷却器温度センサ40bを設け、これらのセンサにより、冷蔵室2、冷凍室4、第一切替室5、第二切替室6、冷蔵用冷却器14a、及び冷凍用冷却器14bの温度を検知している。また、冷蔵庫300の天井部のドアヒンジカバー16の内部には、外気温度センサ46と外気湿度センサ47を設け、外気(庫外空気)の温度と湿度を検知している。その他にも、ドアセンサ(図示せず)を設けることで、ドア2a、2b、3a、4a、5a、6aの開閉状態をそれぞれ検知している。
【0105】
冷蔵庫300の上部には、制御装置の一部であるCPU、ROMやRAM等のメモリ、インターフェース回路等を搭載した制御基板31を配置している。また、制御基板31は、外気温度センサ46、外気湿度センサ47、冷蔵室温度センサ41、冷凍室温度センサ42、第一切替室温度センサ、第二切替室温度センサ、冷蔵用冷却器温度センサ40a、冷凍用冷却器温度センサ40b等と電気配線(図示せず)で接続されている。
【0106】
制御基板31では、各センサの出力値や操作部200の設定、ROMに予め記録されたプログラム等を基に、圧縮機58や冷蔵用送風ファン9a、冷凍用送風ファン9b、各ダンパ(図示せず)、冷媒制御弁(図示せず),表示部201の制御を行っている。
【0107】
図20は、図18のドア、容器、吐出口を外した(省略した)状態の正面図である。図21は、冷蔵庫の冷凍サイクル構成図である。
図21に示すように、圧縮機58には、凝縮器161、第1放熱配管162、第2放熱配管163、ドライヤ164、三方弁165、冷蔵室用キャピラリーチューブ166、冷蔵用冷却器14a、冷凍用キャピラリーチューブ167、冷凍用冷却器14bが接続されている。
【0108】
圧縮機58で圧縮された高温高圧の気体冷媒は、凝縮器161、第1放熱配管162、第2放熱配管163によって放熱され、常温・高圧の液体冷媒になる。
第2放熱配管163を吐出した冷媒はドライヤ164に流れ、配管内に入り込んだ水分が除去される。ドライヤ164を吐出した冷媒は、三方弁165で選択的に一方に分岐される。すなわち、冷媒は、減圧部としての冷蔵室用キャピラリーチューブ166を流れて低温低圧となる場合がある。この場合、冷蔵室用キャピラリーチューブ166で低温低圧となった冷媒は冷蔵用冷却器14aを流れ、冷蔵用冷却器14aと冷蔵用冷却器室8aの空気とが熱交換され、空気が冷却される。また、減圧部としての冷凍用キャピラリーチューブ167を流れて低温低圧となる場合がある。冷凍用キャピラリーチューブ167で低温低圧となった冷媒は冷凍用冷却器14bを流れ、冷凍用冷却器14bと冷凍用冷却器室8bの空気とが熱交換され、空気が冷却される。三方弁165としては、冷蔵室用キャピラリーチューブ166側と冷凍室用キャピラリーチューブ167側の両方に同時に冷媒を流すように構成してもよい。冷凍用冷却器14bに流れる冷媒温度は、冷蔵用冷却器14aを流れる冷媒温度よりも低い。
【0109】
図19および図20に示すように、冷蔵用冷却器14aと熱交換して低温になった空気(冷気)は、冷蔵用冷却器14aの上方に設けた冷蔵用送風ファン9aにより、冷蔵室風路11、冷蔵室吐出口11aを介して冷蔵室2に送風され、冷蔵室2内を冷却する。ここで、冷蔵用送風ファン9aの形態は、遠心型ファンであるターボファンとしている。冷蔵室2に送風された空気は冷蔵室戻り口15a(図19参照)及び冷蔵室戻り口15b(図20参照)から冷蔵用冷却器室8aへと戻り、再び冷蔵用冷却器14aにより冷却される。
【0110】
冷蔵室2の冷蔵室吐出口11aは冷蔵室2の上部に設けており、本実施例では最上段の棚と上から二段目の棚の上方に空気が吐出するように設けている。また冷蔵室戻り口15a、15bは冷蔵室2の下部に設けており、本実施例では冷蔵室戻り口15bは冷蔵室2の下から二段目に設け、冷蔵室戻り口15aは冷蔵室2の最下段の間接冷却室36の略背部に設けている。
【0111】
また、冷凍用冷却器14bと熱交換して低温になった空気(冷気)は、冷凍用冷却器14bの上方に設けた冷凍用送風ファン9bにより、第一切替室5、第二切替室6に送風され、第一切替室5内、第二切替室6内を冷却する。第一切替室5、第二切替室6への送風は、図示しない周知のダンパによって調整することができる。本実施例では、ダンパの切り替えによって、第一切替室5、第二切替室6を上記した「FF」モード、「RF」モード、「FR」モード、「RR」モード、「FN」モード、「RN」モードへ切り替えることができる。
【0112】
冷蔵用冷却器14aが氷点下になるように冷蔵室用キャピラリーチューブ166の減圧強さを調整した場合、第一切替室5内、第二切替室6への送風は冷蔵用冷却器14aの冷気を用いてもよい。
【0113】
本実施例では、冷蔵庫の最下部に位置する第二切替室6に、平常温度に保温するモードを設けたことを特徴としている。第二切替室6を平常温度に保温するモードにした場合、第二切替室6より上方に位置する第一切替室5は第二切替室6よりも温度が高いので、第二切替室6では上方から下方に向かって空気が流れる自然対流がし易い状態になる。
【0114】
本実施例では、自然対流により、第二切替室6内の温度を均一にすることができる。
【0115】
実施例2において、第二切替室6での冷凍モードの動作、冷蔵モードの動作、パントリーモードの動作、冷蔵モードとパントリーモードのオフサイクル除霜、冷蔵モードとパントリーモードのヒータ除霜、冷凍モードからパンドリーモードへの切り替え動作については、実施例1と同一である。
【0116】
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
【符号の説明】
【0117】
2…冷蔵室、2a,2b…冷蔵室ドア、3…製氷室、3a…製氷室ドア、3b…製氷室容器、4…冷凍室、4a…冷凍室ドア、4b…冷凍室容器、5…第一切替室、5a…第一切替室ドア、5b…第一切替室容器、6…第二切替室、6a…第二切替室ドア、6b…第二切替室容器、8a…冷蔵用冷却器室、8b…冷凍用冷却器室、9a…冷蔵用送風ファン、9b…冷凍用送風ファン、10…箱体、10a…外箱、10b…内箱、11…冷蔵室風路、11a…冷蔵室吐出口、12…冷凍室風路、12d…冷凍室戻り風路、14a…冷蔵用冷却器、14b…冷凍用冷却器、15a…冷蔵室戻り口、15b…冷蔵室戻り口、16…ドアヒンジカバー、25e,25f…真空断熱材、27,28,29,30…断熱仕切壁、31…制御基板、36…間接冷却室、40a…冷蔵用冷却器温度センサ、40b…冷凍用冷却器温度センサ、41…冷蔵室温度センサ、42…冷凍室温度センサ、46…外気温度センサ、47…外気湿度センサ、58…圧縮機、100…冷蔵庫、101…箱体、101a…天板、101b…底板、101c…側板、101d…背面板、102…扉、103…内箱、104…貯蔵室、105a…棚、105b…棚、105c,105d,105e…容器、106…内箱リブ、107…圧縮機、108…吐出口、109…冷却器、110…送風ファン、111…主制御装置、112…温度調整部、112a…温度調整用ボリューム、113…庫内温度センサ、114…除霜ヒータ、115…操作基板、120…吐出パイプ、121…第1放熱配管、122…第2放熱配管、123…第3放熱配管、124…ドライヤ、125…キャピラリーチューブ、140…発泡断熱材、150…機械室、151…蒸発皿、161…凝縮器、162…第1放熱配管、163…第2放熱配管、164…ドライヤ、165…三方弁、166…冷蔵室用キャピラリーチューブ、167…冷凍用キャピラリーチューブ、200…操作部、201…表示部、300…冷蔵庫
図1
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