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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】自動二輪車バッグ用の支持キット
(51)【国際特許分類】
   B62J 11/00 20200101AFI20231127BHJP
   B62J 9/27 20200101ALI20231127BHJP
【FI】
B62J11/00
B62J9/27
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021510228
(86)(22)【出願日】2019-11-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 IB2019059426
(87)【国際公開番号】W WO2020095164
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2022-10-03
(31)【優先権主張番号】102018000010026
(32)【優先日】2018-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】519154416
【氏名又は名称】ジビ エス ピー エイ
【氏名又は名称原語表記】GIVI S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100179947
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 晃太郎
(72)【発明者】
【氏名】ジュセッペ ヴィセンツィ
【審査官】三宅 龍平
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-530306(JP,A)
【文献】米国特許第06053384(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 9/00 - 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの自動二輪車バッグ用の支持キット(100)において、
自動二輪車フレームに付随させることができるように構成された支持フレーム(10)であって、前記支持フレーム10は少なくとも1つの管状要素(11~14)を備え、前記少なくとも1つの管状要素(11~14)は、前記少なくとも1つの管状要素(11~14)に穿孔された1つ以上の貫通孔(15)を備える支持フレーム(10)と、
前記支持フレーム(10)および前記少なくとも1つのバッグに取り外し可能に付随されるように適合された1つ以上の支持手段(20、60)であって、前記1つ以上の支持手段(20、60)は、少なくとも1つの支持クランプ(20)を備え、前記支持クランプ(20)は、
前記支持フレーム(10)の前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の第1の部分を包囲する第1の顎部(21)と、
前記支持フレーム(10)の前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の第2の部分を包囲する第2の顎部(22)と、
頭部(31)、および、少なくとも1つのねじ部分(34)を備える円筒形本体(33)を備える案内ねじ(30)であって、前記案内ねじ(30)は、前記第1の顎部(21)の第1の貫通孔(23)を通り、前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の前記1つ以上の貫通孔(15)のうちの1つの貫通孔(15)を通り、前記第2の顎部(22)の第2の貫通孔(29)を通って取り付けられ、前記案内ねじ(30)は、前記少なくとも1つのバッグの少なくとも一部を支持するよう適合された支持要素(55)を備える案内ねじ(30)と
を備える、支持手段(20、60)と
を備え
前記支持フレーム(10)の前記少なくとも1つの管状要素(11~14)は、前記支持クランプ(20)によって包囲されるように適合された少なくとも1つの取り付け部分(70)を備え、前記少なくとも1つの取り付け部分(70)は、前記支持クランプ(20)の前記第1の顎部(21)および前記第2の顎部(22)によって包囲されるように適合された、少なくとも1つの曲線輪郭部分(71、72)を備え、前記取り付け部分(70)は、前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の前記貫通孔(15)を備え、
前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の前記少なくとも1つの取り付け部分(70)は、第1の曲線輪郭部分(71)、第2の曲線輪郭部分(72)、前記第1の曲線輪郭部分(71)と第2の曲線輪郭部分(72)との間に設けられた直線輪郭部分(75)とを備え、前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の前記貫通孔(15)が、前記直線輪郭部分(75)と、前記第1の曲線輪郭部分(71)および前記第2の曲線輪郭部分(72)の一方との間に穿孔されることを特徴とする支持キット(100)。
【請求項2】
前記支持要素(55)は、前記案内ねじ(30)の前記頭部(31)の少なくとも一部に取り付けられる第1の部分(56)と、前記案内ねじ(30)の前記円筒形本体(33)の少なくとも一部に取り付けられる第2の部分(57)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の支持キット(100)。
【請求項3】
前記支持クランプ(20)の前記第1の顎部(21)は、前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の前記第1の部分を包囲するように適合された少なくとも1つの曲線部分(81、82)を備え、前記支持クランプ(20)の前記第2の顎部(22)は、前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の前記第2の部分を包囲するように適合された少なくとも1つの曲線輪郭部分(91、92)を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の支持キット(100)。
【請求項4】
前記第1の顎部(21)は、少なくとも1つの曲線輪郭部分(81、82)の第1の曲線輪郭部分(81)および第2の曲線輪郭部分(82)を備え、前記第2の顎部(22)は、前記少なくとも1つの曲線輪郭部分(91、92)の第1の曲線輪郭部分(91)および第2の曲線輪郭部分(92)を備え、前記第1の顎部(21)および前記第2の顎部(22)の前記第1の曲線輪郭部分(81、91)は、前記管状要素(11~14)の前記取り付け部分(70)の前記第1の曲線輪郭部分(71)を包囲し、前記第1の顎部(21)および前記第2の顎部(22)の前記第2の曲線輪郭部分(82、92)は、前記管状要素(11~14)の前記取り付け部分(70)の前記第2の曲線輪郭部分(72)を包囲することを特徴とする、請求項に記載の支持キット(100)。
【請求項5】
前記支持クランプ(20)の前記第1の顎部(21)は、前記少なくとも1つのバッグの少なくとも一部を支持するように適合された防振手段(50)を備えるプレート(25)を備えることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の支持キット(100)。
【請求項6】
前記支持クランプ(20)の前記第1の顎部(21)の前記プレート(25)は、前記案内ねじ(30)が配置される方向に平行な方向に、および、前記案内ねじ(30)の前記頭部(31)に向かう方向に延在する第1の部分(24)と、垂直方向に、および、前記案内ねじ(30)が配置されている前記方向に垂直に延びる第2の部分(26)とを備え、前記プレート(25)の前記第2の部分(26)は、前記防振手段(50)を備えることを特徴とする、請求項に記載の支持キット(100)。
【請求項7】
前記支持クランプ(20)の前記第2の顎部(22)は、前記第1の顎部(21)の前記貫通孔(23)を通り、前記少なくとも1つの管状要素(11~14)の貫通孔15を通り、かつ、前記第2の顎部(22)の前記貫通孔(29)を通って、前記案内ねじ(30)を座に取り付けたままにするように適合された停止手段(27、40)を備えることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の支持キット(100)。
【請求項8】
前記停止手段(27、40)は、前記案内ねじ(30)の前記少なくとも1つのねじ部分(34)にねじ込まれたナット(40)と、前記支持クランプ(20)の前記第2の顎部(22)から延びる少なくとも1つの停止壁(27)とを備え、前記少なくとも1つの停止壁(27)は、前記ナット(40)が前記案内ねじ(30)の前記少なくとも1つのねじ部分(34)にねじ込まれた位置にある場合に、前記ナット(40)の回転を阻止するように適合されることを特徴とする、請求項に記載の支持キット(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車バッグ用の支持キットに関する。
【背景技術】
【0002】
最先端技術では、自転車または自動二輪車のフレームに固定された支持フレームに横方向に溶接されるバッグ用の支持キットが知られている。
【0003】
これは、バッグを支持する手段を支持フレームに溶接する必要があり、それを別の種類または形状のバッグに適合させることができない点で不利である。
【0004】
当業で公知のバッグ用支持キットは、任意の支持装置に組み付けることができず、任意のバッグを支持できないため、使用が制限されている点で不利である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、自転車または自動二輪車のフレームに固定可能な任意の支持フレーム上に普遍的に取り付けることができ、任意のバッグを支持する、バッグ用の支持キットを提供することである。
【0006】
本発明によれば、かかる目的は、請求項1に記載の支持キットを用いて達成される。
【0007】
その他の特徴は、従属クレームに記載される。
【0008】
本発明の特徴および利点は、添付の概略図を参照して、例示的であり、限定的ではないと理解されるべき以下の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ラグ、2つの防振支持部および2つの支持クランプを備える支持フレームおよび支持手段を備える、本発明による支持キットの斜視分解図である。
図2】取り付けられた構成における図1の支持キットの正面斜視図である。
図3】取り付けられた構成における図1の支持キットの背面斜視図である。
図4】前記ガイドフレームに取り付けられた支持クランプの1つの拡大斜視図である。
図5】前記フレームから取り外された前記支持クランプの斜視図であり、前記支持クランプは、案内ねじによって一緒に取り付けられた第1および第2の顎部を備える。
図6図4の線VI-VIに沿って取られた断面図である。
図7】前記支持フレームの管状要素の取り付け部分の、線VI-VIに沿って取られた断面図である。
図8】支持フレームと、フロントパネルおよび2つの代替支持クランプ部を備えるおよび支持手段とを備える、本発明による代替支持キットの斜視分解図である。
図9図8の代替支持キットの斜視正面図である。
図10図8の代替支持キットの斜視背面図である。
図11】前記ガイドフレームが取り付けられた代替支持クランプの1つの拡大斜視図である。
図12】前記フレームから取り外された前記代替支持クランプの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
引用された図、特に図1~7を参照して、支持キット100が少なくとも1つのバッグについて示されており、前記支持キット100は、自動二輪車のフレームに取り外し可能に付随させることができる。
【0011】
前記フレーム100を考慮すると、自動二輪車への横方向を定義することが可能であり、横方向は、自動二輪車への内部方向と自動二輪車への外部方向とを含む。
【0012】
支持フレーム10を備える少なくとも1つの自動二輪車バッグ用の支持キット100は、自動二輪車フレームに付随させることができるように構成され、前記支持フレーム10は少なくとも1つの管状要素11~14を備え、前記少なくとも1つの管状要素11~14は、前記少なくとも1つの管状要素11~14に穿孔された1つ以上の貫通孔15を備える。特に、図1を考慮すると、下側管状要素12は、下側管状要素12の側面に2つの貫通孔15を備える。
【0013】
支持フレーム10は、上側管状要素11、下側管状要素12、および、互いに90度(60進法)で、前記少なくとも1つのバッグのうちの1つのバッグの面の1つと平行となるように同じ幾何学的平面上に配置された2つの垂直管状要素13、14を想定する四角形の形状を有する。
【0014】
支持キット100は、前記支持フレーム10および前記少なくとも1つのバッグに取り外し可能に付随されるように適合された1つ以上の支持手段20、60を備え、前記1つ以上の支持手段20、60は、少なくとも1つの支持クランプ20と、ラグ65および2対の防振支持部61、62を備える上側支持手段6とを備える。
【0015】
前記支持フレーム10の前記上側管状要素11は、前記2対の防振支持部の接合による取り付けを可能にするように適合された2つの貫通開口16を備える。各防振支持部は、防振材料製、好ましくはゴム製の防振手段50の座である前部61と、前記前部61と接合するように適合された後部62とを備える。前記防振手段50は、前記少なくとも1つのバッグの少なくとも一部を支持するように適合される。
【0016】
前記2つの防振支持部のそれぞれは、前記第1の部分61が前記貫通開口16の前方から横方向に挿入され、前記第2の部分62が前記貫通開口16の後方から横方向に挿入され、前記第1の部分61および前記第2の部分62が互いに接合し、上側管状要素11の前記貫通開口16と接合されるように取り付けられる。
【0017】
前記上側管状要素11は、前記少なくとも1つのバッグの少なくとも一部を支持するように適合された前記ラグ65を取り付けるように適合された自動二輪車の外側に向かって延びる部分を備える。
【0018】
支持クランプ20は、前記支持フレーム10の前記少なくとも1つの管状要素11~14の第1の部分を包囲する第1の顎部21と、前記支持フレーム10の前記少なくとも1つの管状要素11~14の第2の部分を包囲する第2の顎部22とを備え、前記第1の顎部21は第1の貫通孔23を備え、前記第2の顎部22は第2の貫通孔29を備える。特に、図1に示すように、2つの支持クランプ20は、前記支持フレーム10の下側管状要素12に取り付けられる。
【0019】
支持クランプ20は、自動二輪車の外側に向けられた頭部31を備える案内ねじ30と、少なくとも1つのねじ部分34を備える円筒形本体33とを備え、前記案内ねじ30は、前記第1の顎部21の前記第1の貫通孔23を通り、前記少なくとも1つの管状要素11~14の前記1つ以上の貫通孔15のうちの1つの貫通孔15を通り、前記第2の顎部22の前記第2の貫通孔29を通って取り付けられ、前記案内ねじ30は、前記少なくとも1つのバッグの少なくとも一部を支持するよう適合された支持要素55を備える。前記案内ねじ30がこのように取り付けられると、前記案内ねじ30は着座する。
【0020】
前記案内ねじ30は、支持クランプ20の第1の顎部21の外面から延び、自動二輪車の外側に向かって延びる前記円筒形本体33の一部を備える。
【0021】
特に図4~6に示すように、前記支持要素55は、前記案内ねじ30の前記頭部31の少なくとも一部に取り付けられる第1の部分56と、前記案内ねじ30の前記円筒形本体33の少なくとも一部に取り付けられる第2の部分57とを備える。前記支持要素55は、前記第1の部分56が頭部31の輪郭に追従し、第2の部分57が案内ねじ30の円筒形本体33の前部の輪郭に追従するように、上部に付着して適合される。支持要素55の前記第2の部分57によって覆われる前記円筒形本体33の前記少なくとも一部は、支持クランプ20の第1の顎部21の外面から延び、自動二輪車の外側に向かって延びる、前記円筒形本体33の前記部分である。前記案内ねじ30の前記頭部31は、前記少なくとも1つのバッグの壁に穿孔された相補的な開口に迅速に接続されるように適合されたキノコ形状を有する。
【0022】
前記支持要素55は、バッグの一部を支持できるように、頭部31および案内ねじ30の円筒形本体33の前部の幾何学的形状に適合されるように適合されたアルミニウムまたは他の材料でできている。
【0023】
特に図4~6に示されるように、前記支持クランプ20の前記第1の顎部21は、前記少なくとも1つの管状要素11~14の前記第1の部分を包囲するように適合された少なくとも1つの曲線部分81、82を備え、前記支持クランプ20の前記第2の顎部22は、前記少なくとも1つの管状要素11~14の前記第2の部分を包囲するように適合された少なくとも1つの曲線輪郭部分91、92を備える。
【0024】
前記支持クランプ20の前記第1の顎部21は、前記少なくとも1つのバッグの少なくとも一部を支持するように適合された防振手段50を備えるプレート25を備える。
【0025】
前記支持クランプ20の前記第1の顎部21の前記プレート25は、前記案内ねじ30が配置される方向に平行な方向に、および、前記案内ねじ30の前記頭部31に向かう方向に延在する第1の部分24と、垂直方向に、および、前記案内ねじ30が配置されている前記方向に垂直に延びる第2の部分26とを備え、前記プレート25の前記第2の部分26は、前記防振手段50を備える。
【0026】
前記プレート25は、補強要素83を備える。前記補強要素83は、図6において断面で示されるように三角形の輪郭を有し、垂直方向に延びる。
【0027】
特に図7に示されるように、前記支持フレーム10の前記少なくとも1つの管状要素11~14は、前記支持クランプ20によって包囲されるように適合された少なくとも1つの取り付け部分70を備え、前記少なくとも1つの取り付け部分70は、前記支持クランプ20の前記第1の顎部21および前記第2の顎部22によって包囲されるように適合された1つの曲線輪郭部分71、72を備え、前記取り付け部分70は、前記少なくとも1つの管状要素11~14の前記貫通孔15を備える。
【0028】
前記少なくとも1つの管状要素11~14の前記少なくとも1つの取り付け部分70は、第1の曲線輪郭部分71、第2の曲線輪郭部分72、前記第1の曲線輪郭部分71と第2の曲線輪郭部分72との間に設けられた直線輪郭部分75とを備え、前記少なくとも1つの管状要素11~14の前記貫通孔15が、前記直線輪郭部分75と、前記第1の曲線輪郭部分71および前記第2の曲線輪郭部分72の一方との間に穿孔される。
【0029】
特に図6および7において断面で示されるように、前記管状要素11~14は中空である。前記少なくとも1つの管状要素11~14の前記少なくとも1つの取り付け部分70は、前記少なくとも1つの管状要素11~14の残部よりも低い寸法を有する。前記管状要素11-14は、円形断面を含み、前記管状要素11~14の前記取り付け部分70は、上側位置に配置された前記第1の曲線輪郭部分71と、下側位置で、前記直線輪郭部分75が存在する前記第1の曲線輪郭部分71と第2の曲線輪郭部分72との間に配置され前記第2の曲線輪郭部分72を含む実質的に楕円形の断面を含む。
【0030】
特に図5および6に示されるように、前記第1の顎部21は、前記少なくとも1つの曲線輪郭部分81、82の第1の曲線輪郭部分81および第2の曲線輪郭部分82を備え、前記第2の顎部22は、前記少なくとも1つの曲線輪郭部分91、92の第1の曲線輪郭部分91および第2の曲線輪郭部分92を備え、前記第1の顎部21および前記第2の顎部22の前記第1の曲線輪郭部分81、91は、前記管状要素11~14の前記取り付け部分70の前記第1の曲線輪郭部分71を包囲し、前記第1の顎部21および前記第2の顎部22の前記第2の曲線輪郭部分82、92は、前記管状要素11~14の前記取り付け部分70の前記第2の曲線輪郭部分72を包囲する。
【0031】
特に図3、5および6に示されるように、前記支持クランプ20の前記第2の顎部22は、前記第1の顎部21の前記貫通孔23を通り、前記少なくとも1つの管状要素11~14の貫通孔15を通り、かつ、前記第2の顎部22の前記貫通孔29を通って、前記案内ねじ30を座に取り付けたままにするように適合された停止手段27、40を備える。
【0032】
前記停止手段27、40は、前記案内ねじ30の前記少なくとも1つのねじ部分34にねじ込まれたナット40と、前記支持クランプ20の前記第2の顎部22から延びる少なくとも1つの停止壁27とを備え、前記少なくとも1つの停止壁27は、前記ナット40が前記案内ねじ30の前記少なくとも1つのねじ部分34にねじ込まれた位置にある場合に、前記ナット40の回転を阻止するように適合される。ナット40は、第2の顎部22と一体ではない。ナット40は、案内ねじ30のねじ部分34と取り外し可能にねじ込むことができ、完全にねじを外した構成からねじ位置に移動する。
【0033】
特に図5に示されるように、前記ナット40の回転を阻止する2つの垂直な停止壁27が示されている。
【0034】
前記支持クランプ20および他の支持手段(60)の前記防振手段50は、前記少なくとも1つのバッグの一部と接触することができるように、同じ幾何学的平面上の外面に配置される。
【0035】
有利には、支持クランプ20の第1の顎部21および第2の顎部22の頬の形状は、少なくとも1つの管状要素11~14への固定結合を可能にする。
【0036】
さらに有利には、上記のように取り付け部分70を含む管状要素11~14を使用することにより、さらなる相乗効果が可能となり、それによって、支持クランプ20の顎部21および22が取り付け部分70を変形させ、案内ねじを回転させることなく、より大きな結合剛性を可能とし、案内ねじ30がそれ自体の座から外れるのを防ぐ。
【0037】
有利には、バッグ用の前記支持キット100は、任意の自動二輪車フレームに普遍的に取り付けることができ、任意のバッグを支持する。
【0038】
有利には、前記支持キット100は、前記支持フレーム10に溶接される必要はない。
【0039】
あるいは、バッグの形状に基づいて、他の形態の支持フレーム10を提供することが可能である。
【0040】
あるいは、単一の支持フレーム10に取り付けることができるように様々な支持キット100を提供することが可能である。
【0041】
あるいは、前記前側顎部21の前記第1の貫通孔23および前記後側顎部23の前記第2の貫通孔29のうちの少なくとも1つにねじが切られ、前記ねじが切られた貫通孔23、29は、前記案内ねじ30を着座させる停止手段の1つである。
【0042】
あるいは、前記少なくとも1つの管状要素11~14の前記貫通孔15は、少なくとも1つのねじ部分を含み、前記ねじが切られた貫通孔15は、前記案内ねじ30を着座させる停止手段の1つである。
【0043】
あるいは、図8~12に示されるように、前記ガイドクランプ20がプレート25を含まないようにすることが可能である。前記代替案では、特に図8~10に示されるように、支持手段は、前面プレート60を備える。前側プレート60は、上側管状要素11に取り外し可能に取り付けられている。前側プレート60は、前記少なくとも1つのバッグのそれぞれの部分を取り付けるように適合された2つの部分63を備える。前記前側プレート60は、上側管状要素11の前記貫通開口16に取り付けられる。前記代替案では、ゴムスペーサーが、支持フレーム10に対向するバッグの面に直接取り付けられ、したがって、前側プレート60は、いかなる防振手段50も有さない。
【0044】
あるいは、管状要素11~14がいかなる取り付け部分70も有さず、貫通孔15が管状要素11~14の任意の部分に直接穿孔されるようにすることが可能である。
【0045】
このようにして着想された発明は、多くの修正および変形を行うことができ、それら全てが同一の発明概念に含まれる。さらに、全ての細部を技術的に均等な要素に置き換えることができる。実用上、使用される材料および寸法は、技術的要件に応じて任意のものとすることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12