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公報発行日 2023年12月4
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請求項1記載の車両用シートによれば、次の効果を奏する。クッションフレーム又はバックフレームのいずれか一方のサイドフレームにおいて、偏心部が基部よりも左右方向内方に偏心し、他方のサイドフレームにおいて、偏心部が基部よりも左右方向外方に偏心するので、後突時の荷重が作用すると、クッションフレーム又はバックフレームのいずれか一方のサイドフレームが左右方向内方側に向けて変形し易くなり、他方のサイドフレームが左右方向外方側に向けて変形し易くなる。
これにより、クッションフレームのサイドフレームの変形方向と、バックフレームのサイドフレームの変形方向とを左右方向において逆向きにし易くでき、サイドフレームの変形が互いに干渉することを抑制できるので、後突時のエネルギーを効率よく吸収することができる。よって、後突時の荷重が搭載物に作用することを抑制できるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
請求項2記載の車両用シートによれば、次の効果を奏する。クッションフレーム及びバックフレームは、収納状態において左右に延設され前後に所定間隔を隔てて設けられる第1フレーム及び第2フレームを備え、支持部材は、収納状態において第1フレーム及び第2フレームよりも上方又は下方に偏心した位置で第1フレーム及び第2フレームの間に架け渡されるので、後突時の荷重が支持部材に作用すると、第1フレーム及び第2フレームに対して偏心した方向(上方または下方)に向けて支持部材が変形し易くなる。
これにより、後突時の荷重が作用した場合に、サイドフレームの変形方向(左右方向に向けた変形)と、支持部材の変形方向(上下方向に向けた変形)とを異なる方向にし易くできる。よって、サイドフレームと支持部材との変形が互いに干渉することを抑制できるので、後突時のエネルギーを効率よく吸収することができる。従って、後突時の荷重が搭載物に作用することを抑制できるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
請求項3記載の車両用シートによれば、請求項1又は2に記載の車両用シートの奏する効果に加え、次の効果を奏する。サイドフレームは、その基部および偏心部を連結する連結部を備え、収納状態においてサイドフレームの基部と偏心部とが前後で重ならない位置に配置され、連結部の左右方向への曲げに対する剛性は、サイドフレームの基部よりも低く設定される。これにより、後突時の荷重がサイドフレームに作用した場合に、基部と連結部との接続部分や、連結部と偏心部との接続部分に左右に向けた曲げが生じやすくなる。よって、サイドフレームが左右方向内方または外方に向けて変形し易くなり、後突時の荷重が搭載物に作用することをより効果的に抑制できるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
請求項4記載の車両用シートによれば、請求項1から3のいずれかに記載の車両用シートの奏する効果に加え、次の効果を奏する。サイドフレームの偏心部は、収納状態において前後方向両端よりも中央側に形成される低剛性部を備え、サイドフレームの偏心部の左右方向への曲げに対する剛性は、低剛性部が非形成とされる領域よりも低剛性部において低く設定される。これにより、後突時の荷重がサイドフレームに作用した場合に、偏心部の前後方向両端部分よりも中央側の低剛性部において、左右に向けた曲げの起点になり易くなる。これにより、サイドフレームが左右方向内方または外方に向けて変形し易くなり、後突時の荷重が搭載物に作用することをより効果的に抑制できるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
請求項5記載の車両用シートによれば、請求項4記載の車両用シートの奏する効果に加え、次の効果を奏する。低剛性部は、サイドフレームの偏心部の重心よりも左右方向に偏心した位置に形成され、サイドフレームにおける基部に対する偏心部の偏心方向と、偏心部に対する低剛性部の偏心方向とが同一に設定される。これにより、後突時の荷重がサイドフレームに作用した場合に、低剛性部を起点にした偏心部の変形方向と、偏心部を起点にしたサイドフレームの変形方向とを一致させやすくできる。よって、サイドフレームが左右方向内方または外方に向けて変形し易くなり、後突時の荷重が搭載物に作用することを更に効果的に抑制できるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
請求項6記載の車両用シートによれば、請求項1から5のいずれかに記載の車両用シートの奏する効果に加え、次の効果を奏する。クッションフレーム及びバックフレームのそれぞれのサイドフレームは、上下方向寸法および前後方向寸法よりも左右方向寸法が小さく設定されるので、使用位置に配置された使用状態において、着座者の荷重に起因する上下方向または前後方向の曲げに対するサイドフレームの剛性を確保できる一方、収納状態においては、後突時の荷重に起因する左右方向の曲げ対するサイドフレームの剛性を低くすることができる。これにより、使用状態におけるサイドフレームの強度を確保しつつ、収納状態で後突が生じた場合にサイドフレームを変形させ易くすることができるという効果がある。
請求項7記載の車両用シートによれば、請求項1から6のいずれかに記載の車両用シートの奏する効果に加え、次の効果を奏する。バックフレームに軸支され、収納状態において先端を前方側に向ける姿勢でバックフレームに折り畳み可能に構成されるヘッドレストフレームを備えるので、後突時の荷重によってバックフレームが前後で圧縮されるように変形すると、その変形に伴ってヘッドレストフレームが前方側に向けて変位する。
ヘッドレストフレームは、第1部分と、その第1部分よりも剛性が低く設定されヘッドレストフレームの先端部分を構成する第2部分とを備えるので、仮に、前方側への変位によってヘッドレストフレームの先端が収納部の前方側の壁面(搭載物)に衝突しても、ヘッドレストフレームの先端部分の比較的剛性が低い第2部分を変形させ易くすることができる。この変形により、収納部の前方側の壁面(搭載物)とヘッドレストフレームとの衝突時のエネルギーを吸収することができるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
請求項8記載の車両用シートによれば、請求項1記載の車両用シートの奏する効果に加え、次の効果を奏する。クッションフレーム及びバックフレームは、サイドフレームの対向間でクッション部材を支持する支持部材を備え、一方のサイドフレームと支持部材との左右の対向間隔よりも、他方のサイドフレームと支持部材との左右の対向間隔が小さく設定される。これにより、支持部材との左右の対向間隔が比較的大きい一方のサイドフレームは左右方向内方(支持部材に近付く方向)に向けて変形させ、支持部材との対向間隔が比較的小さい他方のサイドフレームは左右方向外方(支持部材から離れる方向)に向けて変形させることができる。
よって、クッションフレームのサイドフレームとバックフレームのサイドフレームとの変形が干渉することを抑制しつつ、それら各サイドフレームの変形が支持部材に干渉することを抑制できるので、後突時のエネルギーを効率よく吸収することができる。従って、後突時の荷重が搭載物に作用することをより効果的に抑制できるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
請求項9記載の車両用シートによれば、請求項2記載の車両用シートの奏する効果に加え、次の効果を奏する。クッションフレームの支持部材は、収納状態においてクッションフレームの第1フレーム及び第2フレームよりも上方に偏心し、バックフレームの支持部材は、収納状態においてバックフレームの第1フレーム及び前記第2フレームよりも下方に偏心する。これにより、クッションフレーム及びバックフレームの支持部材の変形に他の部材が干渉することを抑制できる。
即ち、収納状態においては、折り畳み状態のシートの上面側にクッションフレームが配置され、下面側にバックフレームが配置される。よって、クッションフレームの支持部材を上方に向けて変形させ、バックフレームの支持部材を下方に向けて変形させることにより、クッションフレームの支持部材の変形にバックフレーム(サイドフレームや支持部材)が干渉することや、バックフレームの支持部材の変形にクッションフレーム(サイドフレームや支持部材)が干渉することを抑制できる。これにより、後突時のエネルギーを効率よく吸収することができ、後突時の荷重が搭載物に作用することをより効果的に抑制できるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
請求項10記載の車両用シートによれば、請求項2記載の車両用シートの奏する効果に加え、次の効果を奏する。支持部材は、第1フレーム及び第2フレームに接続され収納状態において前後方向両端側の部位を構成する一対の基部と、それら一対の基部よりも収納状態において上下方向に偏心する偏心部と、を備え、支持部材の基部の上下方向への曲げに対する剛性が支持部材の偏心部よりも低く設定されるので、後突時の荷重がクッションフレームに作用した場合に、偏心部が変形する前に基部を上方または下方に向けて変形させ易くすることができる。
基部の変形に伴って偏心部が上方または下方に変位するため、偏心部をより確実に第1フレーム及び第2フレームよりも上方または下方に位置させた状態で支持部材を変形させることができる。これにより、支持部材が上方または下方に向けて変形し易くなり、サイドフレームと支持部材との変形が互いに干渉することを抑制できるので、後突時のエネルギーを効率よく吸収することができる。よって、後突時の荷重が搭載物に作用することをより効果的に抑制できるので、搭載物の破損を抑制できるという効果がある。
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