(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】グラントフリーのアップリンク伝送のためのHARQシグナリング
(51)【国際特許分類】
H04L 1/16 20230101AFI20231127BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20231127BHJP
【FI】
H04L1/16
H04W28/04 110
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022046081
(22)【出願日】2022-03-22
(62)【分割の表示】P 2019523732の分割
【原出願日】2017-11-01
【審査請求日】2022-03-28
(32)【優先日】2017-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ,ユ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,リチン
(72)【発明者】
【氏名】マ,ジァンレイ
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/072219(WO,A1)
【文献】特表2016-513929(JP,A)
【文献】特開2015-180098(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0229957(US,A1)
【文献】国際公開第2016/153548(WO,A1)
【文献】特開2016-158295(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0034845(US,A1)
【文献】LG Electronics,Discussion on URLLC HARQ operation and reliability enhancement schemes[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1701 R1-1700514,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1701/Docs/R1-1700514.zip>,2017年01月10日,pp. 1-6
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,On MA resources for grant-free transmission[online], 3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1609647,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86b/Docs/R1-1609647.zip>,2016年09月30日,pp. 1-4
【文献】Huawei, HiSilicon,Support of URLLC in UL[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1701 R1-1700024,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1701/Docs/R1-1700024.zip>,2017年01月09日,pp. 1-16
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/16
H04W 28/04
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
IEEE 802.11
15
16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子(ID)と関連付けられたトランスポート・ブロック(TB)をグラントフリーのアップリンク伝送で基地局へ送信することと、
UEごとに夫々割り当てられているポジション・インデックスに対応する複数の位置を含むペイロードを有するHARQフィードバックメッセージを受信することであり、前記複数の位置の各1つと前記UEの各々の異なるHARQプロセスIDとの間にはマッピングが存在し、前記複数の位置の各1つは、前記UEの前記各々の異なるHARQプロセスIDに対応するアクノリッジメント(ACK)又は否定の
アクノリッジメント(NACK)の指示を含む、ことと
を有する方法。
【請求項2】
前記複数の位置の各位置は、各々の異なるTBに対するACK又はNACKを示
す2つのビットを含
み、前記2つのビットのうちの1ビットは、アクティビティ検出が成功したか否かを示し、前記2つのビットのうちのもう1ビットは、データが成功裏に復号化されたか否かを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEが複数のTBを前記基地局へ送信することを更に有し、
前記複数のTBの各TBは、異なるHARQプロセスIDに対応し、
前記複数の位置の各1つは、前記UEによって送信された前記複数のTBの各々の異なる1つについてHARQフィードバックを供給する、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記HARQフィードバックメッセージを受信することは、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信することを有する、
請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記DCIは、前記UEのUE IDと関連付けられ、
前記DCIの巡回冗長検査(CRC)フィールドは、前記UE IDでマスクをかけられる、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記UEは第1UEであり、
前記HARQフィードバックメッセージは、グループACK/NACKメッセージであり、
前記HARQフィードバックメッセージは、第2UEのためのHARQフィードバックを供給する他の位置を含む、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記グラントフリーのアップリンク伝送のためのリソースは、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって、ダウンリンク制御情報(DCI)でグラントなしで設定される、
請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記TBの最初のグラントフリー伝送を伝送した後、当該方法は、
前記TBの前記最初のグラントフリー伝送が終了した後に無線リソース制御(RRC)シグナリングで設定された期間が過ぎると、前記TBに対する前記ACK又は前記NACKの前記指示をモニタし始めることを更に有し、かつ/あるいは、
前記TBを前記グラントフリーのアップリンク伝送で送信することは、前記TBの1つ以上のグラントフリーの繰り返しを送信することを有し、当該方法は、
前記繰り返しの最後の繰り返しが終了した後に無線リソース制御(RRC)シグナリングで設定された期間が過ぎると、前記TBに対する前記ACK又は前記NACKの前記指示をモニタし始めることを更に有する、
請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記UEによって受信される前記TBに対する前記ACK又は前記NACKの前記指示の最も早い時点は、最初のグラントフリー伝送又は前記TBの繰り返しの最後の繰り返しが終了してから、RRCシグナリングで設定された期間の後である、
請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
当該方法は、前記RRCシグナリングを受信することを更に有し、
前記RRCシグナリングは、前記期間を含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
装置であって
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子(ID)と関連付けられたトランスポート・ブロック(TB)をグラントフリーのアップリンク伝送で基地局へ送信する送信器と、
装置ごとに夫々割り当てられているポジション・インデックスに対応する複数の位置を含むペイロードを有するHARQフィードバックメッセージを受信する受信器であり、前記複数の位置の各1つと前記装置の各々の異なるHARQプロセスIDとの間にはマッピングが存在し、前記複数の位置の各1つは、前記装置の前記各々の異なるHARQプロセスIDに対応するアクノリッジメント(ACK)又は否定の
アクノリッジメント(NACK)の指示を含む、前記受信器と
を有する装置。
【請求項12】
前記複数の位置の各位置は、各々の異なるTBに対するACK又はNACKを示す
2つのビットを含
み、前記2つのビットのうちの1ビットは、アクティビティ検出が成功したか否かを示し、前記2つのビットのうちのもう1ビットは、データが成功裏に復号化されたか否かを示す、
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記送信器は、複数のTBを前記基地局へ送信し、
前記複数のTBの各TBは、異なるHARQプロセスIDに対応し、
前記複数の位置の各1つは、前記送信器によって送信された前記複数のTBの各々の異なる1つについてHARQフィードバックを供給する、
請求項11又は12に記載の装置。
【請求項14】
前記受信器は、ダウンリンク制御情報(DCI)で前記HARQフィードバックメッセージを受信する、
請求項11乃至13のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、ユーザ機器(UE)であり、
前記DCIは、前記UEのUE IDと関連付けられ、
前記DCIの巡回冗長検査(CRC)フィールドは、前記UE IDでマスクをかけられる、
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記装置は第1ユーザ機器(UE)であり、
前記HARQフィードバックメッセージは、グループACK/NACKメッセージであり、
前記HARQフィードバックメッセージは、第2UEのためのHARQフィードバックを供給する他の位置を含む、
請求項11乃至15のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記グラントフリーのアップリンク伝送のためのリソースは、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって、ダウンリンク制御情報(DCI)でグラントなしで設定される、
請求項11乃至16のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記TBの最初のグラントフリー伝送を伝送した後、前記装置は、
前記TBの前記最初のグラントフリー伝送が終了した後に無線リソース制御(RRC)シグナリングで設定された期間が過ぎると、前記TBに対する前記ACK又は前記NACKの前記指示をモニタし始め、かつ/あるいは、
前記送信器は、前記TBの1つ以上のグラントフリーの繰り返しを送信することによって、前記TBを前記グラントフリーのアップリンク伝送で送信し、前記装置は更に、
前記繰り返しの最後の繰り返しが終了した後に無線リソース制御(RRC)シグナリングで設定された期間が過ぎると、前記TBに対する前記ACK又は前記NACKの前記指示をモニタし始める、
請求項11乃至17のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記受信器によって受信される前記TBに対する前記ACK又は前記NACKの前記指示の最も早い時点は、最初のグラントフリー伝送又は前記TBの繰り返しの最後の繰り返しが終了してから、RRCシグナリングで設定された期間の後である、
請求項11乃至18のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記受信器は、前記RRCシグナリングを受信し、
前記RRCシグナリングは、前記期間を含む、
請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本願は、2016年11月3日付けで“HARQ Systems and Methods for Grant-Free Uplink Transmissions”と題されて出願された米国特許仮出願第62/416939号、及び2016年11月11日付けで、“HARQ Systems and Methods for Grant-Free Uplink Transmissions”と題されて出願された米国特許仮出願第62/421087号、及び2017年2月16日付けで“HARQ Signaling for Grant-Free Uplink Transmissions”と題されて出願された米国特許仮出願第62/459949号、及び2017年10月31日付けで出願された米国特許出願第15/799157号に基づく優先権を主張する。これらの4つの文献は全て、参照により本願に援用される。
【0002】
分野
本願は、グラントフリーのアップリンク伝送に関係がある。
【背景技術】
【0003】
背景
いくつかの無線通信システムにおいて、ユーザ機器(UE)は、データを基地局へ送り及び/又はデータを基地局から受けるよう、基地局と無線通信する。UEから基地局への無線通信はアップリンク通信と呼ばれる。基地局からUEへの無線通信はダウンリンク通信と呼ばれる。
【0004】
アップリンク及びダウンリンク通信を行うためにはリソースが必要とされる。例えば、UEは、特定の周波数で及び/又は時間における特定のスロットの間にアップリンク伝送において基地局へデータを無線により送ることができる。使用される周波数及び時間スロットはリソースの例である。
【0005】
いくつかの無線通信システムは、グラントベースのアップリンク伝送をサポートし得る。すなわち、UEがデータを基地局へ送りたい場合に、UEはアップリンク・リソースを基地局に要求する。基地局はアップリンク・リソースを許可し、次いで、UEは、許可されたアップリンク・リソースを用いてアップリンク伝送を送る。基地局によって許可され得るアップリンク・リソースの例は、アップリンク直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)フレームにおける時間-周波数位置の組である。
【0006】
いくつかの無線通信システムは、同様に、又は代わりに、グラントフリーのアップリンク伝送をサポートし得る。すなわち、UEは、特にリソースの使用を要求せずに、特に基地局によってリソースを許可されることなしに、他のUEと共有される可能性がある特定のアップリンク・リソースを用いてアップリンク伝送を送ることができる。グラントフリーのアップリンク伝送は、基地局からの動的且つ明示的なスケジューリング・グラントを必要としない。
【0007】
いくつかの場合に、UEがグラントフリーのアップリンク伝送を送るときに、基地局は、アップリンク伝送におけるデータを復号することができないことがある。
【発明の概要】
【0008】
概要
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)は、送信されるデータが誤り訂正符号化を用いて符号化される方法である。次いで、符号化されたデータが送信中に破損し、受信器が誤りを訂正することができない場合に、自動再送要求(ARQ)が実行される。
【0009】
グラントベースのアップリンク伝送のためのHARQシグナリングは、グラントフリーのアップリンク伝送が基地局から明示的なスケジューリング・グラントを受けないので、グラントフリーのアップリンク伝送に利用可能でないことがある。
【0010】
ここでは、グラントフリーのアップリンク伝送のためにHARQを実行するシステム及び方法が開示される。HARQのためのACK/NACKに関連したシグナリング、及びグラントフリーのアップリンク伝送のためにUEを構成することに関連したシグナリングも、開示される。
【0011】
ここで記載されるシステム及び方法を使用することによって、グラントフリーのアップリンク伝送のためのHARQは、従って提供され得る。特に、以下でいくつかの実施形態は、グラントフリーの送信及び再送のためのACK/NACKフィードバックを支援する。
【0012】
1つの実施形態において、基地局によって実行される方法が提供される。方法は、基地局が第1のグラントフリーのアップリンク伝送を第1UEから受けることを含む。方法は、基地局が第2のグラントフリーのアップリンク伝送を第2UEから受けることを更に含む。方法は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを前記第1UEへ前記第2UEへ送ることを更に含む。方法を実行するよう構成された基地局も開示される。
【0013】
他の実施形態では、第1UEによって実行される方法が提供される。方法は、第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送ることを含む。方法は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを受けることを更に含む。方法を実行するUEも開示される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面の簡単な説明
実施形態は、単なる例として、添付の図を参照して記載される。
【0015】
【
図1】1つの実施形態に従う基地局及び複数のUEのブロック図である。
【
図2】1つの実施形態に従って基地局及びUEを更に詳細に示すブロック図である。
【
図3】グラントフリーのアップリンク伝送のためのフォーマットの例を表す。
【
図4】伝送とMAシグニチャ又は物理リソースとの間のマッピングの例を示す表を表す。
【
図5】伝送とMAシグニチャ又は物理リソースとの間のマッピングの例を示す表を表す。
【
図6】1つの実施形態に従って基地局によって実行される方法である。
【
図7】MAシグニチャ/グラントフリーのアクセス領域とフィードバックの直交シーケンス/時間-周波数位置との間のマッピングの例を表す。
【
図8】1つの実施形態に従ってUE及び基地局によって実行される方法である。
【
図9】他の実施形態に従ってUE及び基地局によって実行される方法である。
【
図14】他の実施形態に従ってUE及び基地局によって実行される方法である。
【
図15】1つの実施形態に従って2つのUE及び基地局によって実行される方法である。
【
図16】5つの前の時間スロットの間に送られたパケットについてのグループ・アクノリッジメントを示す時間-周波数リソース分割である。
【
図17】他の実施形態に従ってUE及び基地局によって実行される方法である。
【
図18】他の実施形態に従ってUE及び基地局によって実行される方法である。
【
図19】1つの実施形態に従ってUEによって実行される方法である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
詳細な説明
例示を目的として、具体例の実施形態がこれより、図面とともに以下で更に詳細に説明される。
【0017】
図1は、1つの実施形態に従って、基地局100及び複数のUE102a~cのブロック図である。
【0018】
語「基地局」は、UEからアップリンクでデータを無線により受ける如何なるデバイスも包含する。従って、いくつかの実施で、基地局100は、送信及び受信点(TRP)、ベース・トランシーバ局、無線基地局、ネットワーク・ノード、送信/受信ノード、NodeB、eNodeB(eNB)、gNB(時々、“ギガビット”NodeBと呼ばれる。)、中継局、又はリモート・ラジオ・ヘッドのような他の名称で呼ばれることがある。また、いくつかの実施形態では、基地局100の部分は分配され得る。例えば、基地局100のモジュールのいくつかは、基地局100のアンテナを収容する設備から離れて位置してよく、アンテナを収容する設備へ通信リンク(図示せず。)を介して結合されてよい。従って、いくつかの実施形態では、用語「基地局」100は、必ずしも基地局100のアンテナを収容する設備の部分ではない、処理動作(例えば、復号化及びメッセージ生成)を実行するネットワーク側のモジュールも指すことがある。モジュールはまた、他の基地局へも結合されてよい。
【0019】
動作中、UE102a~cは夫々、グラントフリーのアップリンク伝送を基地局100へ送ることができる。グラントフリーのアップリンク伝送は、基地局100によってUEに特に許可されていないアップリンク・リソースを用いて送られるアップリンク伝送である。グラントフリーのアップリンク伝送は、基地局100からの動的且つ明示的なスケジューリング・グラントを必要としない。
【0020】
グラントフリーのアップリンク伝送は、時々、「グラントレス」、「スケジュールフリー」、若しくは「スケジュールレス」伝送、又は許可なし伝送と呼ばれる。異なるUE102a~cからのグラントフリーのアップリンク伝送は、同じ指定されたリソースを用いて送信されてよい。この場合に、グラントフリーのアップリンク伝送は、競合ベースの伝送である。グラントフリーのアップリンク伝送は、UE102a~cから基地局100へショート・パケットによるバースト・トラフィックを送ること、及び/又は実時間において若しくは低レイテンシでデータを基地局100へ送るに適し得る。グラントフリーのアップリンク伝送スキームが利用され得る適用の例は、大容量マシン・タイプ・コミュニケーション(m-MTC)、超高信頼且つ低レイテンシの通信(URLLC)、スマート電気メーター、スマート・グリッドにおけるテレプロテクション、自動運転を含む。しかし、グラントフリーのアップリンク伝送スキームは、それらの適用に限られない。
【0021】
グラントフリー伝送が送られるアップリンク・リソースは、「グラントフリーのアップリンク・リソース」と呼ばれる。例えば、グラントフリーのアップリンク・リソースは、OFDMAフレームにおける指定された領域であってよい。UE102a~cは、それらのグラントフリーのアップリンク伝送を送るためにその指定された領域を使用し得るが、基地局100は、UE102a~cのうちの、もしあれば、どれが、指定された領域においてグラントフリーのアップリンク伝送を送ろうとしているかを知らない。
【0022】
グラントフリーのアップリンク・リソースは予め定義され、例えば、UE及び基地局100の両方に前もって知られ得る。グラントフリーのアップリンク・リソースは静的であってよく(変化しない。)、あるいは、グラントフリーのアップリンク・リソースは半静的に構成されてよい。半静的な構成は、それが一度構成され、多くのフレームにおいて一度といったようにゆっくりとしか更新/変更され得ないか、又は必要に応じてしか更新され得ないことを意味する。半静的な変更は、半静的な変更が動的な変更ほど頻繁に起こらない点で、動的な変更とは相違する。例えば、動的な変更/更新は、サブフレームごと又は数サブフレームごとの変化を指し、半静的な変更は、いくつかのOFDMAフレームごとに一度若しくは数秒ごとに一度しか起こらないか、又は必要とされる場合にのみ更新される変更を指し得る。
【0023】
いくつかの実施形態で、グラントフリーのアップリンク・リソースは予め構成されてよく、例えば、複数の考えられる予め定義されたグラントフリーのアップリンク・リソース・パーティションが存在してよく、基地局100又はネットワークは、予め定義されたグラントフリーのアップリンク・リソース・パーティションのうちの1つを半静的に選び、使用されているグラントフリーのアップリンク・リソース・パーティションをUEへ信号により伝えることができる。いくつかの実施形態で、基地局100及び/又はUEは、それらの製造中に、例えば、製造中にロードされる予め定義されたテーブルを通じて、グラントフリーのアップリンク・リソースとしてどのアップリンク・リソースを使用すべきかを知るよう構成されてよい。いくつかの実施形態で、グラントフリーのアップリンク・リソースは、基地局100によって、例えば、ブロードキャスト/シグナリング、上位レイヤ・シグナリング(RRCシグナリング)及び動的シグナリング(例えば、DCI)の組み合わせを使用することによって、半静的に構成されてよい。グラントフリーのアップリンク・リソースを動的に信号で伝えることによって、基地局100又はネットワークは、UEのシステム・トラフィックに適応し得る。例えば、グラントフリーのアップリンク伝送を送ることができる、サーブされるより多くのUEが存在するときに、より多くの、グラントフリーのアップリンク伝送が割り当てられ得る。いくつかの実施形態で、ネットワーク内の制御ノード(例えば、コンピュータ)は、使用されるグラントフリーのアップリンク・リソースを決定してよい。ネットワークは、次いで、グラントフリーのアップリンク・リソースを基地局及びUEに示してよい。いくつかの実施形態で、グラントフリー・モードで動作するUEは、割り当てられた伝送リソースを決定するために、1)RRCシグナリング情報及びシステム情報、又は2)RRCシグナリング情報及びDCI情報、又は3)RRCシグナリング情報、システム情報及びDCI情報を組み合わせるよう半静的に構成されてよい。
【0024】
図1は、UE102aによってグラントフリーのアップリンク伝送においてアップリンク・チャネル156を介して送られるメッセージ150を表す。メッセージ150は、多重アクセス(MA)リソースを用いて送信される。MAリソースは、ME物理リソース(例えば、時間-周波数ブロック)及び少なくとも1つのMAシグニチャから成る。MAシグニチャは、次のもの:コードブック/コードワード、シーケンス、インターリーバ及び/又はマッピング・パターン、パイロット、復調基準信号(例えば、チャネル推定のための基準信号)、プリアンブル、空間ディメンジョン、及びパワーディメンジョン、のうちの少なくとも1つを含んでよい。用語「パイロット」は、基準信号、例えば、復調基準信号を少なくとも含む信号を指す。基準信号はMAシグニチャであってよい。いくつかの実施形態で、パイロットは、場合により、チャネル推定指向のプリアンブル、又はランダム・アクセス・チャネル(LTE様のRACH)プリアンブルとともに、復調基準信号を含んでよい。
【0025】
いくつかの実施形態で、アップリンク伝送は、散在符号多重アクセス(SCMA)、インターリーブグリッド多重アクセス(IGMA)、複数ユーザ共有アクセス(MUSA)、低符号レート拡散、周波数領域拡散、非直交符号分割アクセス(NCMA)、パターン分割多重アクセス(PDMA)、リソース拡散多重アクセス(RSMA)、低密度拡散特徴ベクトル拡張(LDS-SVE)、低符号レート及びシグニチャに基づく共有アクセス(LSSA)、非直交符号化アクセス(NOCA)、インターリーブ分割多重アクセス(IDMA)、繰り返し分割多重アクセス(RDMA)、又はグループ直交符号化アクセス(GOCA)のような、非直交多重アクセス(NOMA)を使用してよい。使用される多重アクセス方法に応じて、MAシグニチャは異なる形をとり得る。MAシグニチャは、多重アクセス方法のために使用される具体的なフォーマットに関係し得る。例えば、SCMAが使用される場合には、アップリンク伝送のためのMAシグニチャは、アップリンク伝送のために使用されるSCMAコードブックであってよい。他の例として、IGMAが使用される場合には、アップリンク伝送のためのMAシグニチャは、アップリンク伝送のために使用されるIGMAのシグニチャ、インターリービング・パターン又はグリッド・マッピングであってよい。
【0026】
図2は、より詳細に
図1の基地局100及びUE102aを示すブロック図である。基地局100は、UE102a~cから受け取られたグラントフリー伝送を処理し、且つ、受け取られたグラントフリー伝送に関してここで記載されるHARQ方法に関与するグラントフリー伝送モジュール104を含む。例えば、グラントフリー伝送モジュール104は、グラントフリー伝送復号器206を含んでよい。基地局は、UE102a~c宛ての、ダウンリンク制御情報(DCI)のような情報を符号化する符号器210を更に含む。基地局100は、UE102a~cからアップリンク伝送を受ける受信器209と、メッセージをダウンリンクにおいてUE102a~cへ送る送信器211とを更に含む。1つ以上のアンテナが受信器209及び送信器211へ結合されている。ただ1つのアンテナ208のみが表されている。基地局100はメモリ204を更に含む。基地局100は、動作のための、例えば、物理レイヤを実装するための、他のコンポーネントを更に含むが、それらは明りょうさのために省略されている。
【0027】
符号器210並びに受信器209及び送信器211の処理コンポーネントに加えて、グラントフリー伝送モジュール104及びその構成要素(例えば、グラントフリー伝送復号器206)は、1つ以上のプロセッサに符号器210、受信器209、送信器211、並びにグラントフリー伝送モジュール104及びその構成要素の動作を実行させる命令を実行する1つ以上のプロセッサによって実装されてよい。代替的に、符号器210、受信器209、送信器211、並びにグラントフリー伝送モジュール104及びその構成要素は、符号器210、受信器209、送信器211、並びにグラントフリー伝送モジュール104及びその構成要素の動作を実行するための特定用途向け集積回路(ASIC)、グラフィクス・プロセッシング・ユニット(GPU)、又はプログラムされたフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)のような専用の集積回路を用いて実装されてもよい。
【0028】
UE102aは、グラントフリー・メッセージを生成及び送信し、且つ、グラントフリー・メッセージに関してここで記載されるHARQ方法に関与する相補的なグラントフリー伝送モジュール106を同様に含む。例えば、グラントフリー伝送モジュール106は、グラントフリーのアップリンク伝送において送られるメッセージを生成するグラントフリー・メッセージ発生器214を含む。グラントフリー・メッセージを生成することは、メッセージにおいて送られるデータを符号器219で符号化し、符号化されたデータを変調することを含んでよい。UE102aは、基地局100からの情報を復号するための、例えば、符号器210によって符号化されたDCIを復号するための復号器218を更に含む。UE102aは、アップリンク伝送を送る送信器215と、基地局100からダウンリンクにおいてメッセージを受ける受信器217とを更に含む。1つ以上のアンテナが送信器215及び受信器217へ結合されている。ただ1つのアンテナ216のみが表されている。UE102aはメモリ212を更に含む。UE102aは、動作のための、例えば、物理レイヤを実装するための、他のコンポーネントを更に含むが、それらは明りょうさのために省略されている。
【0029】
復号器218並びに送信器215及び受信器217の処理コンポーネントに加えて、グラントフリー伝送モジュール106及びその構成要素(例えば、グラントフリー・メッセージ発生器214)は、1つ以上のプロセッサに復号器218、送信器215、受信器217、並びにグラントフリー伝送モジュール106及びその構成要素の動作を実行させる命令を実行する1つ以上のプロセッサによって実装されてよい。代替的に、復号器218、送信器215、受信器217、並びにグラントフリー伝送モジュール106及びその構成要素は、復号器218、送信器215、受信器217、並びにグラントフリー伝送モジュール106及びその構成要素の動作を実行するためのASIC、GPU、又はプログラムされたFPGAのような専用の集積回路を用いて実装されてもよい。
【0030】
グラントフリーのアップリンク伝送のためのメッセージ・フォーマットの例
図3は、
図1のグラントフリーのアップリンク伝送においてUE102aによって送られるメッセージ150のフォーマットの例を表す。フォーマットの例は、点線吹き出し124の中に示されている。
【0031】
例126において、メッセージ150は、データ154及びUE ID156に加えて、MAシグニチャ152を含む。UE ID156は、UEを識別するために基地局100によって使用される情報である。例126において、データ154及びUE ID156はともに符号化され、対応する巡回冗長検査(CRC)158が生成され、メッセージ150に含まれる。いくつかの実施形態で、UE ID156は、代わりに、CRC158に埋め込まれる(例えば、スクランブルされる)。これは、ペイロードサイズを低減し得る。UE ID156がCRC158に埋め込まれる場合に、基地局100は、CRC158を復号するために、UE IDを知るか、又は全ての可能性があるUE IDを用いてブラインド検出を実行する必要がある。
【0032】
例128は、UE ID156がデータ154とは別に符号化される例126の変形である。従って、別個のCRC160がUE IRと関連付けられる。いくつかの実施形態で、UE ID156は、1つ以上の他のヘッダ内にあってよく、この場合に、CRC160は、CRC160が位置するヘッダ用である。例128で、UE ID156は、UE ID156の復号化を容易にするために、データ154よりも低い変調及び符号化スキーム(MCS)により送信され得る。UE ID156は成功裏に復号されるが、データ154は成功裏に復号されない状況が存在し得る。
【0033】
例126及び128において、MAシグニチャ152は、例えば、メッセージ150の冒頭に、データ154とは別の時間-周波数リソースを占有するものとして表されている。これは、例えば、MAシグニチャ152が基準信号及び/又はプリアンブルから成る場合に当てはまり得る。しかし、MAシグニチャ152は、代わりに、送信スキーム自体の部分、例えば、使用されるコードブック又は使用されるマッピング若しくはインターリービング・パターンであってよい。この場合に、MAシグニチャ152は、データ154とは別の時間-周波数リソースを占有しなくなる。また、MAシグニチャ152がデータ154とは別の時間-周波数リソースを占有する実施形態において、リソースは、必ずしもメッセージ150の冒頭にある必要はない。
【0034】
図3における例130は、UE ID156及びデータ154が異なるリソースにより送信される変形を示す。例えば、UE ID156は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のような制御チャネルの部分として送信されてよい。データ154は、アップリンク・データ・チャネルのグラントフリー領域において送信されてよい。MAシグニチャは例130では表されておらず、MAシグニチャはデータ伝送の部分ということになる。
【0035】
いくつかの他の実施形態では、UE IDは明示的に送信されない。例えば、いくつかのURLLCシナリオにおいて、リソース及び基準信号構成に基づき、グラントフリーのリソースに関する情報とともに基準信号を検出すれば、UEを識別するためには十分であり得る。この場合に、UE IDは明示的に送信される必要がなく、基地局は、基準信号を成功裏に検出した後にUEを識別することができる。例が132で示されている。MAシグニチャ152及びデータ154のみがメッセージに含まれており、UE IDは含まれない。UE IDは、MAシグニチャ152と、メッセージを送るために使用されたグラントフリーのアップリンク・リソースとに基づき決定され得る。
【0036】
UEがメッセージ150を基地局100へ送るとき、基地局100は最初に、MAシグニチャを検出しようと試みる。MAシグニチャ検出は、MAシグニチャがMAシグニチャの考えられる全ての選択の中から検出されるブラインド検出プロセスを伴ってよい。MAシグニチャを検出することは、アクティビティ検出と呼ばれる。一例として、グラントフリーのアップリンク伝送におけるMAシグニチャは基準信号であってよく、基地局によるアクティビティ検出は、従って、グラントフリーのアップリンク伝送において基準信号を検出することを有することになる。他の例として、グラントフリーのアップリンク伝送におけるMAシグニチャは、基準信号と、グラントフリーのアップリンク伝送においてUEによって使用されるコードブック又はシグニチャとの組み合わせであってよく、基地局によるアクティビティ検出は、従って、基準信号と、グラントフリーのアップリンク伝送において使用されるコードブック/シグニチャとの組み合わせを検出することを有することになる。
【0037】
アクティビティ検出を成功裏に行うことによって、基地局100は、UEがグラントフリーのアップリンク伝送を送信したことを知る。しかし、成功したアクティビティ検出は、UEの身元を基地局100に明らかにしてもしなくてもよい。UEとMAシグニチャとの間に一意のマッピングがある場合に(例えば、所与のMA物理リソースについて、各UEは、異なるMAシグニチャを使用するよう割り当てられている。)、成功したアクティビティ検出は、グラントフリーのアップリンク伝送を送信したUEの身元を明らかにする。そうでなければ、一般に、成功したアクティビティ検出は、グラントフリーのアップリンク伝送を送信したUEの身元を明らかにしない。なお、UEの異なるグループが異なるMAシグニチャを割り当てられる場合に、それは、そのUEがUEの特定のグループからであることを明らかにし得る。いくつかの実施形態で、アクティビティ検出は、メッセージ例128で見られるように、例えば、UE IDがデータ154とは別個に符号化される場合に、UE IDを取得することを更に含んでよい。
【0038】
アクティビティ検出が成功した後、基地局100は次いで、MAシグニチャ及び任意に、データ・メッセージと多重化された更なる基準信号に基づき、チャネル推定を実行し、次いでデータ154を復号しようと試みる。データ復号化も成功する場合に、次いで、基地局100は、基地局100がデータ154を成功裏に復号したことを示すアクノリッジメント(ACK)をダウンリンクにおいてUEへ送ることができる。成功したアクティビティ検出がUEの身元を明らかにしない実施形態では、次いで、メッセージ150の残りの成功した復号化がUEの身元を明らかにすることになる。この場合に、基地局100は、ACKを送信する先のUEを知るだろう。データ復号化が成功しない場合には、否定のアクノリッジメント(NACK)が、場合により再送の許可とともに、基地局によって送られ得る。より詳細に後述されるように、いくつかの実施形態で、NACKは、データの復号化が不成功であった場合に送られない。同じくより詳細に後述されるように、いくつかの実施形態で、NACKが送られる場合に、NACKは、基地局がUEを一意に識別することができなくてもよいので、NACKが送られているUEを一意に識別することができる情報を必ずしも含まなくてよい。
【0039】
一例において、例126におけるMAシグニチャ152は基準信号である。基地局100は最初に、基準信号シーケンスを成功裏に復号することによって、アクティビティ検出を成功裏に実行し得る。基準信号シーケンスは、次いで、アップリンク・チャネル156のチャネル推定のために基地局100によって使用されてよい。基準信号の成功する復号化を容易にするよう、基準信号は低MCSで送信され得る。基準信号が成功裏に復号され、チャネル推定が実行されると、基地局100は次いで、データ154及びUE ID156を有するペイロードを復号する。基地局100は次いで、どのUEからグラントフリー伝送が伝来したかを知らせるUE ID156を読み出すことができる。基地局100は次いで、基地局100がデータ154を成功裏に復号したことを示すACKをダウンリンクにおいてUEへ送ることができる。
【0040】
基地局によるUE識別
グラントフリーのアップリンク伝送は、UE ID、例えば、
図3におけるUE ID156を含んでよい。UE IDは、UEを識別するために基地局100によって使用される情報である。
【0041】
いくつかの実施形態で、UE IDは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)であってよく、あるいは、RNTIに基づいてよい。
【0042】
いくつかの実施形態で、UE IDはインデックスであってよい。インデックスは、UEを、同じグラントフリーのアップリンク・リソースでグラントフリーのアップリンク伝送を送ることを同じく許可されている他のUEと区別する。例えば、インデックスは、UEを、同じ時間スロット、伝送時間インターバル(TTI)、又はサブフレームにおいて共有時間-周波数領域でグラントフリーのアップリンク伝送を送ることを同じく許可されている他のUEと区別し得る。
【0043】
いくつかの実施形態で、UE IDは、1つのセル又はサービング範囲にわたって同じ又は固定である必要がない。例えば、特定のUEが、アップリンク・リソース・パーティションAにおいてグラントフリーのアップリンク伝送を送ることを許可されている10個のUEのグループの部分である場合に、UE IDは、そのUEをグループ内の残り9個のUEと区別する1から10の間のインデックスであってよい。基地局100は、どのUEがグラントフリーのアップリンク伝送を送ったかを決定するために、インデックスと、どのグラントフリーのアップリンク・リソース・パーティションが使用されたかの知識とを使用する。
【0044】
いくつかの実施形態で、所与のMA物理リソースについて、グラントフリーのアップリンク伝送のためにそのMA物理リソースを使用するUEは、異なるMAシグニチャを割り当てられる。基地局100は次いで、MAシグニチャと使用されたMA物理リソースとの組み合わせに基づき、グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEを一意に識別することができる。
【0045】
いくつかの実施形態で、所与のMA物理リソースについて、グラントフリーのアップリンク伝送のためにそのMA物理リソースを使用するUEのいくつかは、同じMAシグニチャを使用してよい。UEインデックスは、同じMAシグニチャを使用するUEを区別するよう基地局100によって割り当てられてよい。例えば、2つのUEがいずれも同じMAシグニチャを使用する場合に、UEのうちの一方は、それらのUE IDとしてUEインデックス“1”を割り当てられてよく、他方のUEは、それらのUE IDとしてUEインデックス“2”を割り当てられてよい。インデックス“1”及び“2”は、同じMAシグニチャを共有する他のUEのために再利用されてよい。次いで、基地局100は、グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEを識別するために、MA物理リソース、MAシグニチャ、及びUEインデックスの組み合わせを使用する。
【0046】
いくつかの実施形態で、各UEは、基地局100及びUEによって知られている異なるMAシグニチャの使用を割り当てられてよい。割り当ては時間にわたって変化し得る。例えば、UEは第1のMAシグニチャを割り当てられてよく、次いで、後の時点で、UEは他のMAシグニチャを割り当てられてよい。受け取られたMAシグニチャ及び使用された時間-周波数リソースは、UEを一意に識別し得る。
【0047】
いくつかの実施形態で、特定のUEは、複数のMAシグニチャ、例えば、最初の送信のための第1のMAシグニチャ、及び再送のための第2のMAシグニチャ、を割り当てられてよい。いくつかの実施形態において、UEのグループの各UEへ割り当てられるMAシグニチャは、ホッピング・パターンに従って時間にわたって変化し得る。いくつかの実施形態で、UEへのMAシグニチャの割り当ては、異なるグラントフリーのアップリンク・リソース・パーティションにおいて異なるUEのために再利用されるか又は繰り返されてよい。例えば、UEの第1グループは、それらのグラントフリーのアップリンク伝送を送るためのアップリンク・リソースの第1パーティションに割り当てられてよい。UEの第1グループの各UEは、異なるMAシグニチャを割り当てられてよい。UEの第2グループは、それらのグラントフリーのアップリンク伝送を送るためのアップリンク・リソースの第2パーティションに割り当てられてよい。UEの第2グループの各UEは、異なるMAシグニチャを割り当てられてよい。第1グループにおけるMAシグニチャは、第2グループにおけるMAシグニチャと重なり合ってよい。それにより、UEを一意に識別するために、基地局100は、アップリンク伝送のMAシグニチャ、及びグラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されたアップリンク・リソースのパーティションの両方を知らなければならない。例えば、基地局100は、グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEの身元を決定するために、検出されたMAシグニチャ152と、ルック・アップ・テーブルを確認するために使用されるグラントフリーのアップリンク・リソース・パーティションに対応するインデックスとを使用してよい。
【0048】
基地局100がUE ID156なしでUEの身元を決定することができる実施形態では、UE ID156は、メッセージ150の部分として送信される必要さえなくてよい。
【0049】
要約すると、基地局100が、グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEを一意に識別することを可能にするための実施には、様々な可能性が存在する。例えば、ただ1つのUEしか特定のグラントフリーのアップリンク・リソースを使用することができない場合に、そのグラントフリーのアップリンク・リソースの使用はUEを一意に識別する。他の例として、特定のリソース領域のためのUEへのMAシグニチャの一意のマッピングがあるとき、MAシグニチャは、そのリソース領域においてUEを一意に識別し得る。他の例として、UE IDがアップリンク・メッセージに存在し、基地局によって成功裏に復号されるとき、UE ID自体がUEを一意に識別することができ、あるいは、UE IDは、他の情報片(例えば、使用されたグラントフリーのアップリンク・リソース)と組み合わせて、UEを一意に識別し得る。
【0050】
グラントフリーのアップリンク伝送のためのHARQ
HARQは、グラントフリーのアップリンク伝送のために実行されてよい。例えば、最初のグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータ154が基地局100によって成功裏に復号されない場合に、再送がUEによって実行されてよい。再送は、初期データの再送、及び/又は初期データを復号するための更なる情報を含んでよい。例えば、再送データは、オリジナルのデータの一部若しくは全て及び/又はパリティ情報を含んでよい。基地局100は、次のようにHARQ合成を実行してよい:復号化に失敗した初期データを捨てるのではなく、復号化に失敗した初期データは、基地局100においてメモリに格納され、初期データを成功裏に復号しようと試みるために、受信された伝送データと結合されてよい。HARQ合成が実行されるとき、UEからの再送データは、初期データの完全な再送である必要がなくてもよい。再送は、初期データに関連したパリティ・ビットの一部又は全てのような、より少ないデータを運び得る。使用され得るHARQ合成の1タイプは、チェイス合成又は増分冗長のようなソフト合成である。
【0051】
最初の送信及び再送は、異なる冗長バージョン(RV)を使用してよい。データがグラントフリー・メッセージ発生器214において符号化されるとき、符号化されたビットは、(場合により互いに重なり合う)異なる組に分割され得る。各組は異なるRVである。例えば、いくつかのRVは、他のRVよりも多いパリティ・ビットを有してよい。各RVは、RVインデックスによって識別される(例えば、RV0、RV1、RV2、・・・など)。アップリンク伝送が特定のRVを用いて送られるとき、そのRVに対応する符号化されたビットしか送信されない。異なるチャネル・コーデック、例えば、ターボ・コーデック、低密度パリティ検査(LDPC)コーデック、ポーラー・コーデック、などが、符号化されたビットを生成するために使用されてよい。UE102a内のグラントフリー・メッセージ発生器214における誤り制御コーデック(図示せず。)は、チャネル符号化を実行してよい。
【0052】
1つの実施形態で、チャネル符号化は、3つのビット、すなわち、システマティック・ビット・ストリーム及び2つのパリティ・ビット・ストリームを含む符号化されたビット・ストリームをもたらす。レート・マッチングが実行されてよく、巡回バッファ(図示せず)はシステマティック・ビット及びパリティ・ビットを格納してよい。ビットは巡回バッファから読み出され、グラントフリーのアップリンク・メッセージにおける伝送のために変調される。巡回バッファは、それと関連付けられた異なるRV、例えば、4つの冗長バージョン(RV)、すなわち、RV0、RV1、RV2、及びRV3を有する。各RVは、符号化されたビットが巡回バッファから読み出されるべき開始位置を示す。従って、各RVは、符号化されたビットの異なる組を伝える。データは最初にRV0を用いて送信され得るが、再送は、より高いRV、例えば、第1の再送のためにはRV2、第2の再送のためにはRV3、などを時々使用してよい。
【0053】
基地局100は、復号化を実行するためにRVの知識を使用する。チェイス合成について、最初の送信及び再送のRVは同じ、例えば、RV0であってよい。増分冗長について、再送は、固定パターンに従うことができるより高いRV、例えば、最初の送信のためにはRV0、第1の再送のためにはRV2、第2の再送のためにはRV3、第3の再送のためにはRV1を使用してよい。従って、データを復号するために、基地局100は、ただ1つの予め定義されたRVしかない場合を除いて、グラントフリーのアップリンク伝送において受け取られるデータのRVインデックスを知ることが必要とされ得る。
【0054】
グラントフリーのアップリンク伝送のためのHARQプロシージャの部分として、ACKは、基地局100がグラントフリーのアップリンク伝送のデータを成功裏に復号するときに基地局100によって送られてよい。いくつかの実施形態で、NACKは、データが成功裏に復号化されないときに基地局100によって送られてよい。しかし、NACKは常には、例えば、所定期間内のACKの不在がNACKとして解釈される“NACKレス”HARQスキームでは、送られなくてよい。いくつかの実施形態で、ACKは、ACKが向けられるUEを識別するUE IDと関連付けられてよい。MAシグニチャ及び使用されるアップリンク・グラントフリー・リソース領域がともにUEを一意に識別する場合に、ACKは、代わりに、MAシグニチャを識別するインデックスと関連付けられてよい。UEは、一致するMAシグニチャ・インデックスに基づき、ACKが自身に向けられていることを知る。NACKは、送られる場合に、UE IDが基地局によって成功裏に復号化されるときにUE IDと関連付けられてよい。代替的に、NACKは、基地局による成功したアクティビティ検出を仮定すれば、否定応答されるアップリンク伝送に対応するMAシグニチャを識別するインデックスと関連付けられてよい。そうでなければ、NACKは、UE ID又はMAシグニチャと関連付けられなくてもよい。
【0055】
再送及びMAシグニチャへのマッピング
最初のグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータが基地局によって成功裏に復号されない場合に、再送がUEによって実行されてよい。いくつかの実施形態で、グラントフリーのアップリンク伝送において使用されるMAシグニチャは、送信が最初の送信又は再送のいずれであるかを識別し得る。いくつかの実施形態で、MAシグニチャは、同様に、又は代わりに、伝送を送るUEを識別するために使用され得る。
【0056】
第1の例として、
図4は、異なるマッピングを示す3つのテーブル302、304、及び306を表す。テーブル302で、MAシグニチャは基準信号である。9つの基準信号(すなわち、9つのMAシグニチャ)のプール{P}は、3つの組{P1}、{P2}、及び{P3}に分割される。基準信号はパイロットであってよい。テーブル302における各行は3タプルを表す。この例で、プール{P}は3つの排他的な組{P1}、{P2}、及び{P3}に分けられる。それにより、各組は、9つの基準信号のうちの3つを有する。具体的に、{P1}は、基準信号p11、p12、及びp13を含み、{P2}は、基準信号p21、p22、及びp23を含み、{P3}は、基準信号p31、p32、及びp33を含む。9つの基準信号のうちの3つが最初の基準信号として指定され、9つの基準信号のうちの他の3つが第1の再送基準信号として指定され、9つの基準信号のうちの最後の3つが第2の再送基準信号として指定される。テーブル302における具体的なマッピングは、単なる一例であり、マッピングは、時間にわたって変化してよく、且つ/あるいは、特定のグラントフリーのアップリンク・リソース・パーティションのためだけであってよい(例えば、異なるMA物理リソースでは異なるマッピングが存在してよい。)。テーブル302における例で、UE102aはタプル・インデックス1を割り当てられ、UE102bはタプル・インデックス2を割り当てられ、UE102cはタプル・インデックス3を割り当てられる。従って、基地局100が成功するアクティビティ検出を実行する(すなわち、基準信号を成功裏に復号する)とき、次いで、基地局100は、どのUEがグラントフリーのアップリンク伝送を送ったかを決定するために基準信号シーケンスを使用する。テーブル302における例で、各基準信号シーケンスはまた、グラントフリーのアップリンク伝送が最初の送信、第1の再送、又は第2の再送のいずれであるかも基地局100に示す。テーブル302の例で、基準信号は、UEの身元に加えて、最初の送信及び再送の両方を識別するために使用され得る。例えば、基準信号p11、p21又はp31は、グラントフリーのパケットがUE102aによって送信されることを示し得る。代替の実施形態では、基準信号とUEとの間には一意のマッピングが依然としてあり得るが、基準信号は、UEの身元にのみマッピングされ、最初の送信又は再送にはマッピングされない。例えば、基準信号p11は第1UEに割り当てられてよく、基準信号p12は第2UEに割り当てられてよく、・・・そして、基準信号p33は第9UEに割り当てられてよい。9つのUEの夫々は次いで、それらの最初の送信及び再送のためにそれらの同じ割り当てられた基準信号を使用してよい。
【0057】
テーブル304は、MAシグニチャが散在符号化多重アクセス(SCMA)コードブックである点を除いて、テーブル302と同じである。9つのSCMAコードブック{A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,及びC3}が最初の送信及び再送の組に分けられ、UE102a~cの各1つに割り当てられる。例えば、コードブックA1の使用は、UE102aが伝送を送ったこと及び伝送が最初のデータ送信であることを基地局100に示す。いくつかの実施形態では、特定の基準信号とSCMAコードブックとの間には固定の、半永続的な、又は動的な関連性も存在してよい。そのような実施形態で、基準信号シーケンス又はSCMAコードブックは、UE及び/又は伝送が最初の送信、第1の再送、若しくは第2の再送のいずれであるかを特定するために使用されてよい。いくつかの実施形態では、1つのSCMAコードブックが複数の基準信号と関連付けられてよい。そのような実施形態で、基準信号シーケンスを特定することは、使用されるSCMAコードブックを明らかにする。いくつかの実施形態では、SCMAコードブックは、基準信号と一対一の関連性を有してよい。そのような実施形態で、基準信号シーケンスを特定することは、使用されるSCMAコードブックを明らかにし、逆もしかりである。
【0058】
テーブル306も、MAシグニチャの代わりに、グラントフリーの伝送のために使用される物理アップリンク・リソースと最初の送信及び再送並びにUEとの間に割り当てられたマッピングが存在する点を除いて、テーブル302と同じである。9つの異なる時間-周波数値{A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,及びC3}が最初の送信及び再送の組に分けられ、UE102a~cの各1つに割り当てられる。例えば、物理アップリンク・リソースA1でのグラントフリーのアップリンク伝送の基地局100による受信は、UE102aが伝送を送ったこと及び伝送が最初のデータ送信であることを基地局100に示す。
【0059】
図4に示される各テーブルにおいて、MAシグニチャ・タプル又は物理リソース・タプルとUEとの間には一意のマッピングが起こる。しかし、いくつかの実施形態では、UEに対する如何なる一意のマッピングも有する必要がない。基地局は、UEを特定のタプルに割り当てる必要がない。より一般的に、異なるMAシグニチャ又は物理リソース、すなわち、
図4におけるテーブル中のタプル、の間のマッピング関係は、最初の送信及び再送が同じパケットに属することを識別するために使用されてよい。例えば、UE102aは、基地局100へ送信される第1データ・パケットのために、テーブル302におけるインデックス・タプル1(p11,p21,p31)をランダムに選択してよく、UE102aは、基地局100へ送信される第2データ・パケットのために、インデックス・タプル2(p12,p22,p32)をランダムに選択してよい。いくつかの実施形態で、UEは、異なるパケットのために異なるタプルを使用することを選択し、又はそうするよう構成されてよい。いくつかの実施形態で、2つのUEは、例えば、それらが最初の送信のためにMAシグニチャをランダムに選択する場合に、同じタプルを選択してよい。これは、mMTCアプリケーションで起こり得る。
【0060】
いくつかの実施形態で、パケットの最初の送信のために使用される第1MAシグニチャと、そのパケットの全てのK回の再送のために使用される第2MAシグニチャとが存在してよく、このとき、Kは1以上である。例えば、
図5におけるテーブル308は、MAシグニチャが基準信号である例を表す。8つの基準信号のプール{P}は2つの組{P1}及び{P2}に分けられる。基準信号はパイロットであってよい。テーブル308における各行は2タプルを表す。2タプルは、特定のUEに一意に割り当てられず、むしろ、UEのグループの各UEは、どの2タプルを使用すべきかをランダムに選択してよい。{P1}は、最初の送信の基準信号のプールであり、基準信号p11、p12、p13、及びp14を含む。{P2}は、再送の基準信号のプールであり、基準信号p21、p22、p23、及びp24を含む。UEがグラントフリーのアップリンク伝送を用いてパケットを送信すべきであるとき、UEは、4つの2タプルのうちの1つを使用する。使用される2タプルは、どの基準信号が最初の送信のために使用されるかと、どの基準信号がありとあらゆるK回の再送のために使用されるかとを示す。例えば、UE102aが、パケットを送信するために、インデックス2によって示される2タプルを使用する場合には、パケットの最初の送信のために使用される基準信号はp12であり、パケットのありとあらゆる再送のために使用される基準信号はp22である。
【0061】
図5に関して上述された実施形態では、使用されるMAシグニチャは、グラントフリーのアップリンク伝送がデータの最初の送信又はデータの再送であるかどうかを特定する。しかし、K>1の場合に、再送MAシグニチャは、同じMAシグニチャがデータの全ての再送のために使用されるので、それが第1の再送、第2の再送、などであるかどうかを明らかにしない。
【0062】
冗長バージョン識別
いくつかの実施形態では、基地局100がグラントフリーのアップリンク伝送のRVを決定することを可能にし得る、MAシグニチャとRVとの間のマッピングが存在してよく、それにより、RVは、明示的に信号により伝えられる必要がない。
【0063】
一例として、夫々のグラントフリーのアップリンク伝送は、2つのRVのうちの1つ(例えば、RV0又はRV1)のみを使用することができると事前設定され得る。第1MAシグニチャは第1RVにマッピングされ、それにより、基地局が第1MAシグニチャを受信するとき、基地局は、グラントフリーのアップリンク伝送のデータが第1RVを有していると知る。第2MAシグニチャは第2RVにマッピングされ、それにより、基地局が第2MAシグニチャを受信するとき、基地局は、グラントフリーのアップリンク伝送のデータが第2RVを有していると知る。
【0064】
より具体的な例として、夫々のグラントフリーのアップリンク伝送は、2つのRVのうちの一方のみを使用することができ、UEがグラントフリーのアップリンク伝送を用いてパケットを送信すべきであるとき、UEは、
図5の4つの2タプルのうちの1つを使用し、最初の送信のために使用される2タプルにおける基準信号は第1RVにマッピングされ、再送のために使用される2タプルにおける基準信号は第2RVにマッピングされる。次いで、基地局100がグラントフリーのアップリンク伝送を受信するとき、基地局100は、使用されるMAシグニチャから、グラントフリーのアップリンク伝送がデータの最初の送信又は再送であるかどうかと、どのRVがグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータのためであるかとを知る。
【0065】
いくつかの実施形態では、例えば、
図5で見られるように、データの最初の送信のために使用される第1MAシグニチャと、そのデータの全ての再送のために使用される第2MAシグニチャとが存在し得るが、使用され得る2つよりも多い可能なRV値が存在してよい。そのような実施形態で、MAシグニチャは、グラントフリーのアップリンク伝送が最初の送信又は再送であるかどうかを判定するために依然として使用され得る。RVは次いで、この情報に基づき、更にはリソース・ホッピング・パターンに基づき識別され得る。
【0066】
一例として、第1MAシグニチャを有しているグラントフリーのアップリンク伝送の受信は、グラントフリーのアップリンク伝送がデータの最初の送信であることを基地局100に明らかにする。グラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されるグラントフリーのアップリンク・リソースは、グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEが、UE及び基地局に前もって知られている特定のリソース・ホッピング・パターンを使用していることを基地局100に明らかにする。リソース・ホッピング・パターンは、最初の送信及びあらゆる再送のために使用されるリソースを特定し、リソース・ホッピング・パターンと、最初の送信及び夫々の再送のために使用されるRVとの間にも既知のマッピングが存在する。従って、基地局は、マッピングから、最初のグラントフリーのアップリンク伝送のRVと、そのデータの全ての将来のグラントフリーのアップリンク再送のRVとを得ることができる。
【0067】
他の例として、第2MAシグニチャを有しているグラントフリーのアップリンク伝送の受信は、グラントフリーのアップリンク伝送がデータの再送であることを基地局100に明らかにする。基地局100は、データの前の再送、又はデータの最初の送信でさえ、記録を有さない。基地局100は、最初の送信のアクティビティ検出が失敗したに違いないと決定し、受信された伝送がデータの第1の再送であると推測する。第1の再送を送るために使用されるグラントフリーのアップリンク・リソースは、UEがUE及び基地局に前もって知られている特定のリソース・ホッピング・パターンを使用していることを基地局100に明らかにする。リソース・ホッピング・パターンは、最初の送信及びあらゆる再送のために使用されるリソースを特定し、リソース・ホッピング・パターンと最初の送信及び夫々の再送のために使用されるRVとの間にも既知のマッピングが存在する。従って、基地局は、マッピングから、第1の再送のRVと、そのデータの全ての将来のグラントフリーのアップリンク再送のRVとを得ることができる。
【0068】
他の例として、グラントフリーのアップリンク伝送を送るためにUEによって使用される時間スロットは、UE及び基地局の両方に知られているマッピングに基づき各々のRVに対応し得る。結果として、グラントフリーのアップリンク伝送が基地局によって受信される時間の存続期間は、従って、送信において使用されるRVを基地局に明らかにする。例えば、奇数時間スロットにおいてグラントフリーのアップリンク伝送を送るとき、UEはRV0を使用し、偶数時間スロットにおいてグラントフリーのアップリンク伝送を送るとき、UEはRV1を使用することが前もって設定されてよい。
【0069】
図6は、一実施形態に従って、基地局100によって実行される方法である。ステップ402で、基地局は、UE102aから、グラントフリーのアップリンク伝送を受ける。グラントフリーのアップリンク伝送は、MAシグニチャを利用する。ステップ404で、基地局100は、MAシグニチャを用いて、グラントフリーのアップリンク伝送におけるデータのRVを決定する。ステップ406で、基地局100は、RVに基づき、グラントフリーのアップリンク伝送におけるデータを復号しようと試みる。
【0070】
ステップ404は、グラントフリーのアップリンク伝送がデータの最初の送信又はデータの再送であるかどうかを判定するためにMAシグニチャを使用することと、UEによって使用されるグラントフリーのアップリンク・リソース、及びグラントフリーのアップリンク伝送がデータの最初の送信又はデータの再送であるかどうかの判定の両方に基づき、RVを求めることとを含んでよい。
【0071】
ACK/NACKのシグナリング
グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEにACK又はNACK(使用される場合。)を信号により伝えるための多種多様な可能性が存在する。種々のオプションが以下で記載される。以下で記載されるオプションのうちの2つ以上の組み合わせが使用されてもよい。また、以下で記載されるオプションのいくつかは、グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEを基地局が最初に一意に識別していると仮定する。UEが一意に識別され得る種々の方法、例えば、UE ID(インデックスであってよい。)を使用すること、又はUE IDを、使用されるグラントフリーのアップリンク・リソースのような他の情報と組み合わせて使用すること、又は使用されるグラントフリーのアップリンク・リソースと組み合わせてMAシグニチャを使用すること、などは、先に記載されている。ここで記載されるACK/NACKは常には明示的に示されなくてもよく、スケジューリング・グラントによって暗黙的に示されるACK/NACKを含んでよい点に留意されたい。例えば、時々、HARQフィードバックは、グラントフリー伝送の同じトランスポート・ブロック(TB)の再送をスケジューリングしているスケジューリング・グラントであり、これは、TBの前のグラントフリー伝送が成功していないこと(すなわち、NACK)を暗に示し得る。他の例では、基地局は、グラントフリー伝送と同じHARQプロセス番号を用いて、新しいTBのスケジューリング・グラントを含むUEへのHARQフィードバックを送ってもよい。その場合に、グラントは、同じHARQプロセスを共有するTBのグラントフリー伝送についての暗黙的なACKを含むと見なされ得る。
【0072】
1つのオプション-専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル
いくつかの実施形態で、基地局100は、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル上でグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK及び/又はNACKを送信してよい。いくつかの実施形態で、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルは、LTEにおける物理HARQインジケータ・チャネル(PHICH)と同様にして実装されてよく、その場合に、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルは“PHICH様”チャネルと呼ばれ得る。
【0073】
いくつかの実施形態で、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル上のフィードバック・タイミングは、グラントフリーのリソース・アクセス・タイミングと固定された関係を有している。例えば、UEがサブフレーム(又はTTI)wにおいてグラントフリーのアップリンク伝送を送る場合に、そのグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK/NACKは、サブフレーム(又はTTI)w+kにおいて専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル上で送られる。理想的には、kは小さく、例えば、k=2である。例えば、ACKが受け取られるまでUEが自動的に再送を送るべきである場合に、kを小さい値にすることは、願わくは、自動再送のより早い終了をもたらすことになる。いくつかの実施形態で、kの値は予め定義され、UE及び基地局に知られている。例えば、kの値は、システム情報において構成されてよい。いくつかの実施形態で、kの値は、夫々のUE又はUEグループについて構成されてよく、構成は、シグナリング、例えば、RRCシグナリングを通じて行われてよい。
【0074】
いくつかの実施形態で、特定のUEのためのACK/NACKフィードバックは、特定の直交シーケンスを用いて専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル上で送られる。一例として、UEのためのACK/NACKフィードバックは、(冗長性を増すよう)繰り返され、次いで、シンボルのグループを生じるよう2進位相シフトキーイング(BPSK)を用いて変調される1つのビットであってよい。シンボルのグループは、次いで、特定の直交シーケンスを用いて乗じられる。同じリソース・グループ又は時間-周波数位置に属するそれらの出力は、一緒に多重化される。セル特有のスクランブリングが次いで適用されてよく、その後に、複数のリソース要素へのマッピングが続く。UEは、ACK/NACKフィードバックを適切に復号するために、どの直交シーケンスが使用されたかを知っている必要がある。例えば、UEは、ACK/NACKフィードバックを復号するよう、受信されたフィードバック信号との直交シーケンスの相関を実行してよい。直交シーケンスは、時々、直交符号と呼ばれる。
【0075】
いくつかの実施形態では、(i)グラントフリーのアップリンク伝送を送るためにUEによって使用されるMEシグニチャ及び/又はグラントフリーのリソースと、(ii)ACK/NACKフィードバックを送るために基地局によって使用される直交シーケンス及び/又はACK/NACKフィードバックが送られる専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおける時間-周波数位置との間に既知のマッピングが存在する。マッピングは、前もって予め決定されてよく、UE及び基地局のメモリにルック・アップ・テーブルの形で格納されてよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、UEによって使用される特定のMAシグニチャと、UEによって使用される特定のアップリンクのグラントフリー・リソース領域との組み合わせは、(m,n)によってインデックスを付され、このとき、mは、UEによって使用される特定のMAシグニチャを識別し、nは、UEによって使用される特定のアップリンクのグラントフリー・リソース領域を識別する。値(m,n)は、ACK/NACKフィードバックのために使用される特定の直交シーケンス、及び専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおけるACK/NACKフィードバックの特定の時間-周波数位置へマッピングされる。いくつかの実施形態では、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおけるACK/NACKフィードバックの特定の時間-周波数位置は、“PHICH様リソース・グループ”と呼ばれる。
【0077】
一例として、
図7におけるテーブル420は、(i)UEによって使用されるMAシグニチャ(m)及びグラントフリーのアクセス領域(n)と、(ii)そのUEのためのACK/NACKフィードバックのために使用される直交シーケンス及びそのACK/NACKフィードバックの時間-周波数位置との間のマッピングを例示する。この例では、グラントフリーのアップリンク伝送を送るためにUEによって使用され得る4つの可能なMAシグニチャが存在し、それらは値m=1,・・・,4によりインデックスを付されている。また、グラントフリーのアップリンク伝送を送るためにUEによって使用され得る4つの可能な時間-周波数領域も存在し、それらは値m=1,・・・,4によりインデックスを付されている。UEによって使用されるMAシグニチャ(m)と、UEによって使用されるグラントフリー領域(n)との組み合わせは、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおける特定の直交符号及び時間-周波数位置へマッピングする。例えば、UE102aが、インデックス値m=3によって識別されるMAシグニチャを使用し、UE102aが、インデックス値n=1によって識別されるグラントフリーのリソースの領域を用いてそのグラントフリーのアップリンク伝送を送る場合に、UEは、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいてそのACK/NACKフィードバックのために使用される直交シーケンスが直交シーケンスCであり、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおけるそのACK/NACKフィードバックの時間-周波数位置が時間-周波数位置iであることを、テーブル420から知る。
【0078】
専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおける直交シーケンス及び時間-周波数位置も、インデックスによって識別され得る。例えば、テーブル420において、夫々の(m,n)は特定の(x,y)へマッピングし、このとき、xは直交シーケンスを識別し、xはA、B、C、又はDであり、yは時間-周波数位置を識別し、yはi、ii、iii、又はivである。xは、直交シーケンス・インデックスと呼ばれてよく、yは、リソース・グループ・インデックス(又はPHICH様リソース・グループ・インデックス)と呼ばれてよい。インデックス(x,y)は、フィードバック及びフィードバックの時間-周波数位置を復号するために使用すべき直交シーケンスを導出するためにUEによって使用される。
【0079】
従って、動作において、UEは、UEによって送られる特定のグラントフリーのアップリンク伝送のためのそのACK/NACKフィードバックを受信及び復号するよう、次の動作を実行してよい。UEは、最初に、グラントフリーのアップリンク伝送を送るためにUEによって使用されるサブフレーム又はTTIに基づき、そのフィードバックを運ぶダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルがどのサブフレーム又はTTIに位置するか(すなわち、上記のw+k)を決定する。UEは、次いで、例えば、
図7のテーブル420で見られるように、使用されるそのMAシグニチャ(m)と使用されるグラントフリー領域(n)との組み合わせをインデックス(x,y)へマッピングする。インデックス(x,y)は、フィードバック及び専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおけるフィードバックの時間-周波数位置を復号するためにどの直交シーケンスを使用すべきかをUEに知らせる。
【0080】
図7におけるテーブル420は、単なる一例である。いくつかの実施形態で、m及びnの組み合わせは、ACK/NACKフィードバックのために使用される直交シーケンスと、ACK/NACKフィードバックの時間-周波数位置とを一意に決定するために必要とされる。他の実施形態では、
図7におけるテーブル420で見られるように、値mは、ACK/NACKフィードバックのために使用される直交シーケンスへ一意にマッピングし、値nは、ACK/NACKフィードバックの時間-周波数位置へ一意にマッピングし、あるいは、逆もしかりである。いくつかの実施形態では、特定のTTI、サブフレーム又はフレームにおいてUEによって使用され得る1つの可能なグラントフリー領域しか存在しなくてよく、その場合にnは常に1に等しく、MAシグニチャのインデックスmは、直交シーケンス及び専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおける時間-周波数位置の組み合わせへ一意にマッピングされ得る。
【0081】
いくつかの実施形態で、MAシグニチャのインデックスmは、基準信号インデックスである。他の実施形態では、MAシグニチャのインデックスmは、基準信号インデックスと、使用されるMAコードブック/シグニチャ/拡散シーケンスとの組み合わせへマッピングする。いくつかの実施形態で、グラントフリーのアクセス領域のインデックスnは、最初又は最後の物理リソース・ブロック(PRB)インデックスによって表され得る。
【0082】
いくつかの実施形態で、基準信号インデックスは、直交シーケンスのインデックスへマッピングされてよく、グラントフリー領域インデックスとMAコードブック/シグニチャ/拡散シーケンスのインデックスとの組み合わせは、リソース・グループのインデックス又は専用DLアクノリッジメント・チャネルの時間-周波数位置へマッピングされ得る。
【0083】
いくつかの実施形態で、UEの身元がアクティビティ検出によって決定され得る(例えば、MAシグニチャがグラントフリーのアップリンク・リソース上でUEを一意に識別する)場合に、UEインデックスmが、MAシグニチャのインデックスmの代わりに使用されてよい。UEインデックスmは、グラントフリーのアクセス領域についてUEと一意に関連付けられている識別子であってよい。例えば、25個のUEしか特定のグラントフリーのアップリンク・リソースにアクセスすることができない場合に、25個のUEの各1つは、“1”から“25”の間の各々のUEインデックスを割り当てられ得る。UEインデックスは、UE及び基地局の両方に知られている。UEインデックスは、予め定義されるか、又は半静的に構成されてよい。UEインデックスは、無線リソース制御(RRC)シグナリングの部分として割り当てられてよい。UEが特定のフレーム、サブフレーム、又はTTIにおいて1つのグラントフリー・アップリンク領域にしかアクセスすることができない場合に、夫々のUEインデックスは、一意のインデックス値(x,y)へマッピングされ得る。UEが特定のフレーム、サブフレーム、又はTTIにおいて複数のグラントフリー領域にアクセスすることができる場合には、UEインデックスは、グラントフリー領域インデックスとともに一緒に、一意のインデックス値(x,y)へマッピングされ得る。
【0084】
いくつかの実施形態で、グラントフリーのアップリンク伝送のために専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル上で送られるフィードバックは、(例えば、QPSKを使用する)2つのビットであってよい。ビットの1つは、アクティビティ検出が成功したかどうかを示すために使用されてよく、ビットの他の1つは、データの復号化が成功したかどうかを示すために使用されてよい。いくつかの実施形態で、2つのビットは、ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおける異なるリソース上で、及び/又は異なる直交シーケンスを用いて、送られてよい。例えば、特定の(m,n)を有しているグラントフリーのアップリンク伝送は、2つのインデックス値(x,y)へマッピングされてよく、このとき、2つのインデックス値(x,y)の各1つは、2つのフィードバック・ビットの一方を運ぶ各々のリソース位置/直交シーケンスに対応する。
【0085】
専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル(例えば、PHICH様チャネル)を使用する実施形態の考えられる利点は、次の通りである。フィードバックの1ビットしか符号化の前に送られない(‘1’=ACK、‘0’=NACK、又は逆もしかり)。これは、オーバーヘッドの節約の可能性を意味する。また、UEを完全に識別する必要性がない。例えば、ACK/NACKを送るために、UE(無線ネットワーク一時識別子)RNTIを識別する必要性がない。代わりに、基地局は、MAシグニチャ(インデックスm)を得るためにアクティビティ検出の実行に成功しさえすればよい。基地局は、アップリンク伝送が受信された時間-周波数位置に基づき、グラントフリーのアップリンク伝送のために使用されるアップリンク・リソース(インデックスn)を知るだろう。専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル(例えば、PHICH様チャネル)を使用する実施形態の考えられる欠点は、次の通りである。1ビットACK/NACKフィードバックに加えて追加情報を加えることがより困難である可能性があり、方法は、同期フィードバックにしかうまく働くことができず、信頼性は、CRCをしないことで低減され得る。
【0086】
図8は、一実施形態に従って、基地局100及びUE102aによって実行される方法である。ステップ422で、UE102aは、グラントフリーのアップリンク・リソース上で基地局100へグラントフリーのアップリンク伝送を送る。グラントフリーのアップリンク伝送はMAシグニチャを利用する。ステップ424で、基地局100は、グラントフリーのアップリンク伝送を受ける。ステップ426で、基地局は、MAシグニチャを得るようアクティビティ検出を実行し、次いで、グラントフリーのアップリンク伝送におけるデータを復号しようと試みる。ステップ428で、基地局100は、ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて、ACK又はNACKを含む、グラントフリーのアップリンク伝送に関連したフィードバックを送る。フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス、及び/又はフィードバックの時間-周波数位置は、MAシグニチャ及びグラントフリーのアップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく。ステップ430で、ACK又はNACKは、ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル上でUE102aによって受け取られる。
【0087】
他のオプション-個別的ACK/NACKフィードバック
いくつかの実施形態で、基地局100は、夫々の個々のUEについてグラントフリーのアップリンク伝送のためのACK及び/又はNACKを送ってよい。いくつかの実施形態で、個々のUEのためのACK/NACKフィードバックは、ダウンリンク制御情報(DCI)を通じて送られてよい。複数のDCIは、ACK/NACKフィードバックが複数のUEへ送られているときに別々に送信され得る。すなわち、夫々のUEは、それ自身の個別的なDCIを有し得る。
【0088】
例えば、特定のUEのためのACK又はNACKは、UE IDによりマスクをかけられているCRCフィールドを有しているそのUEのためのDCIに含まれ得る。UE IDは、UEのためのRNTI(例えば、セルRNTI(C_RNTI))であってよいが、これは必然ではない。UE IDがUEのためのRNTIである場合に、RNTIは、RRCチャネルを通じて信号伝送され得る。DCIは、UE IDによって定義される(例えば、C_RNTIによって定義される)検索空間内の位置で送信され得る。可能性があるDCIコマンドをモニタするときに、UEは、その検索空間内のDCIの全てのとり得る位置を復号しようと試みてよい。CRCが割り当てられたUE IDと一致する場合に、制御チャネルは有効と宣言され、UEはDCI内の情報を処理する。
【0089】
いくつかの実施形態で、グラントフリー伝送の再送のために使用されるRNTI、及びグラントベース伝送又はグラントベース伝送の再送のために使用されるRNTIは、異なる。我々は、グラントフリー伝送のために使用されるRNTIをグラントフリーRNTI(GF-RNTI)又はグラントフリーC-RNTI(GF C-RNTI)と、グラントベース伝送のために使用されるRNTIをグラントベースC-RNTI(GB C-RNTI)と呼ぶことがある。例えば、GB C-RNTIは、グラントベース伝送のためのスケジューリング・グラントのために使用されるPDCCHのCRCに少なくともマスクをかけるために使用され得る。GF C-RNTIは、UE特有のRRCシグナリングにおいて構成されてよい。GB C-RNTIは、UE特有のRRCシグナリング又は他のUE特有のシグナリングにおいて構成されてよい。
【0090】
制御チャネル情報(DCI)における探索空間位置は、グラントフリー・モードで動作するUEのために定義され得る。いくつかの実施形態で、探索空間位置は、各サブフレーム/TTIにおける可能性があるCCE(制御チャネル要素)のインデックスによって示され得る。インデックスは、UEに割り当てられたグラントフリーUE ID(例えば、C_RNTI)又はグラントフリー・グループID(例えば、group_RNTI)から導出される予め定義された関係を有し得る。PDCCHのための探索空間を定義するために使用されるグラントフリーUE IDは、GF C-RNTI又はGB C-RNTIであることができる。この方法は、LTEにおけるPDCCH探索空間の定義と類似する。
【0091】
探索空間を決定する他の方法は、DCIの探索空間位置を明示的に信号伝送することである。提供されるフォーマットは時間-周波数領域であってよく、その中でグラントフリーUEは全てのCCEを探索すべきである。この明示的なシグナリングは、RRCシグナリングにおいて実行されてよい。これは、LTEにおいて定義される、例えば、RRCシグナリングにおけるePDCCH_Configで定義される、ePDCCH探索空間と類似する。一実施形態で、ACK/NACKがUE102aへ送られるべきである場合に、ACK/NACKはUE102aのためのDCIに含まれる。基地局100における符号器210は、UE102aのUE IDによりDCIの少なくとも一部にマスクをかける。マスキングは、UE102aのUE IDを用いてDCIにおける情報の少なくとも一部を変更することを伴ってよい。一例として、DCIのCRCは、UE102aのUE IDによりCRCをスクランブルすることによって、マスクをかけられ得る。UE102aがそのDCIを探すべきであるダウンリンク制御チャネルにおける位置は、102aのUE IDに基づき、及び/又はグラントフリーのアップリンク伝送を送るためにUE102aによって使用されるグラントフリーのアップリンク・リソースに基づき、UE102aによって知られ得る。UE102aは、そのDCIについてダウンリンク制御チャネルの適切なエリアを探索する。UE102aがその制御情報を運ぶ正確な時間-周波数パーティションを知らないとすると、UE102aの復号器218は、その探索エリアにおける制御情報をブラインド復号し、UE102aのIDを用いてCRCをスクランブル解除しようとする。誤ったCRCは、UE102aによって、ダウンリンク制御チャネルにおける特定の制御情報がUE102a宛てでないとのインジケーションとして解釈される。正確なCRCは、そのDCIが正確に復号されたことをUE102aに示す。UE102aは、次いで、復号されたDCIからACK又はNACKを取り出すことができる。UE IDは、DCIのペイロードにあることができる。UE IDは、RNTI又はより高いレイヤIDであることができ、より高いレイヤIDは、特定のセルに結び付けられ且つ基地局及びUEによって知られる必要がない。
【0092】
UE102aによって復号されるDCIは、異なるフォーマットを有してよく、異なる情報を含んでよい。一例として、DCIは、基地局が最初のグラントフリーのアップリンク伝送を成功裏に復号できなかったことをUE102aに示す、再送のためのグラントを含んでよい。そのような事例で、NACKは、DCIが再送のためのグラントを含むという事実に基づいてNACKが暗黙的であるということから、DCIに明示的に含まれなくてもよい。グラントは、グラントフリー伝送をグラントベース再送へ切り替えることができる。
【0093】
いくつかの実施形態で、DCIは比較的に簡単なフォーマットを有し、例えば、グラントの情報を含まない。一例として、DCIは、簡単なものとして、1ビット、すなわち、ACKのための‘0’及びNACKのための‘1’、又は逆もしかり、であってよい。いくつかの実施形態で、DCIは、ACKがUEへ送られている場合には、UEの身元を含んでよく、且つ/あるいは、DCIは、NACKがUEへ送られている場合には、UE ID又は(UE IDが基地局に知られていない場合には)アップリンク伝送におけるMAシグニチャに対応するMAシグニチャのインデックスを含んでよい。いくつかの実施形態で、特定のUEは、いくつかのグラントフリーのアップリンク伝送を有してよく、その場合に、複数のHARQプロセスが存在し得る。
【0094】
いくつかの実施形態で、ACK/NACKを運ぶDCI又は個別フィードバック・チャネルは、同様に、又は代わりに、ACK/NACKされるパケットについてのHARQプロセスID(又はHARQプロセス番号)を含んでよい。ACK/NACKは、明示的又は暗黙的にHARQプロセス番号(あるいは、HARQプロセスID、又はHARQプロセス番号若しくはトランスポート・ブロック(TB)インデックスを識別する何らかの属性、例えば、MAシグニチャのインデックス若しくはグラントフリーのアクセス領域のインデックス又は両方の組み合わせ)を含んでよく、これは、送信される複数のTBが存在する場合に、ACK/NACKがどのTBのために使用されるかを特定するために使用される。HARQプロセスIDは、グラントフリーのアップリンク伝送において基地局へ暗黙的又は明示的に信号伝送され得る。暗黙的シグナリングの例は、HARQプロセスIDが、UEによって使用されるMAシグニチャに基づき、基地局に識別可能である場合である。MAシグニチャは、多重アクセス(MA)スキーム又は上記の何らかの他の属性のために使用される基準信号又はコードブック/シグニチャ/シーケンスであることができる。例えば、MAスキームが、2つのTB(2つのHARQプロセスに対応。)を送信するために2つの異なるコードブックを使用する場合。基地局は、アクティビティ検出を通じてコードブックを識別する。次いで、基地局は、ACK/NACKが対象とするTBを特定する、ACK/NACKにおけるコードブック・インデックス又は対応するHARQプロセス・インデックスを示してよい。いくつかの実施形態で、HARQプロセスIDは、異なるグラントフリーのアクセス領域を通じて暗黙的に識別されることが可能であり得る。例えば、UEが、1時間スロットにおいて2つのグラントフリーのアクセス領域にアクセスすることが可能であるよう構成される場合。UEは、2つの異なるHARQプロセスに対応する2つのTBを送信してよい。ACK/NACKフィードバックにおいて、グラントフリーのアクセス領域のインデックス又はHARQプロセスIDは、ACK/NACKフィードバックがどのTBを対象とするかをUEが識別することができるように、暗黙的又は明示的に示され得る。明示的シグナリングの例は、HARQプロセスIDを示すグラントフリーのアップリンク・メッセージ内のフィールドを有することである。HARQプロセスIDは、よりロバストに保護され得、それにより、基地局は、それがデータを成功裏に復号することができないかもしれない場合でさえ、それを識別することができる。
【0095】
いくつかの実施形態で、個別的DCIは、UEのための他の情報、例えば、UEへ送信されるべき追加のデータ、及び/又は現在のトランスポート・ブロック(TB)の再送若しくは新しいTBの新たな送信を送るためのグラントとともに、送信されてよい。
【0096】
一般に、グラントフリー伝送に関してHARQフィードバック(ACK/NACK又はグラント)のために使用されるDCIは、GF C-RNTI又はGB C-RNTIと関連付けられ得る。いくつかの実施形態で、グラントフリーの最初の送信の再送のグラントのために使用されるDCIのために使用されるUE IDは、GF C-RNTIである。いくつかの他の実施形態では、グラントフリーの最初の送信の再送のグラントのために使用されるDCIのために使用されるUE IDは、GB C-RNTIである。GF C-RNTIは、グラントフリーの最初の送信の再送のために使用されるDCIのCRCにマスクをかけるために少なくとも使用される。DCIが再送のために使用されるかどうかは、DCIにおける新データ・インジケータ(NDI)フィールドによって特定され得る。NDIは、0又は1のいずれかであることができる1ビットのフィールドであってよい。UEが、GB C-RNTIによってマスクをかけられたCRCを伴うDCIグラントを検出する場合に、UEは、NDIが同じHARQプロセスの最後のグラントに対して切り替えられていない場合に、グラントを再送グラントと見なしてよい。他方で、GB C-RNTIによってマスクをかけられたCRCを伴うDCIグラントが存在し、NDIが同じHARQプロセスの最後のグラントに対して切り替えられている場合に、UEは、グラントを、新しいTBのスケジューリング・グラントと見なしてよい。グラントフリー伝送において、最初のグラントフリー伝送のためのスケジューリング・グラントは存在しない。DCIグラントが再送のためであるかどうかは、グラント内のNDIフィールドの固定値によって決定される。例えば、グラントフリーの最初の送信の後、UEがGF C-RNTIによってマスクをかけられたCRCを伴うDCIを検出し、DCI内のNDIフィールドが1に等しい場合に、UEは、DCIを、最初のグラントフリー伝送の再送グラントと見なしてよい。再送がどのTBのためであるかは、DCIに含まれるHARQプロセスIDを用いてUEによって識別され得る。グラントフリーのリソースとHARQプロセスIDとの間には構成又は予め定義されたマッピングが存在してよく、それにより、UEは、HARQプロセスIDがどのTBに対応するかを知る点に留意されたい。他方で、UEがGF C-RNTIによってマスクをかけられたCRCを伴うDCIを検出し、DCI内のNDIフィールドが0に等しい場合には、UEは、DCIを、グラントフリー伝送のACKと見なしてよい。ACKがグラントフリー伝送のどのTBに対応するかは、DCIに含まれるHARQプロセスID又は番号によって識別され得る。いくつかの実施形態で、DCIにはACK/NACKの明示的なビットが存在しない点に留意されたい。UEは、DCIがGF C-RNITと関連し、NDI=0である場合に、DCIを、DCIにおけるHARQプロセスIDと関連するTBのACKと見なすことができる。いくつかの実施形態で、UEがGF C-RNTIによってマスクをかけられたCRCを伴うDCIを検出する場合に、UEは、それを、NDIの値にかかわらず、対応するHARQプロセスの再送グラントと見なしてよい。すなわち、NDIはここで、グラントが再送グラントであるかどうかを判定するためには使用されない。いくつかの実施形態で、グラントフリーTBのACKを示すために使用されるDCIは、GB C-RNTIによりCRCにマスクをかけてよい。UEがGB C-RNTIと関連したDCIを検出し、同じHARQプロセス(DCIにおけるHARQプロセスIDによって識別される。)によるTBの前回の送信がグラントフリー伝送である場合に、UEは、DCIを、NDI値にかかわらず、HARQプロセスIDと関連したグラントフリーTBのACKと見なしてよい。いくつかの他の実施形態で、UEは、NDI=0の場合に、GB C-RNTIと関連したDCIを、グラントフリー伝送のACKと単に見なす。GB C-RNTIと関連したDCIがACKを示すために使用される場合に、UEはまた、それを、含まれるHARQプロセスIDとともに新しいTBのスケジューリング・グラントを含むものとして見なしてよい。UEが送信すべきデータを有している場合に、UEは、GB C-RNTIと関連したDCIにおいて構成されるリソースを用いて、新しいTBを送信してよい。いくつかの実施形態で、GF C-RNTIと関連したDCIがACKを示すために使用される場合に、UEは、それを、新しいTBのスケジューリング・グラントと見なさなくてよく、グラントに基づき新しいTBを送信しなくてよい。いくつかの他の実施形態で、GF C-RNTIと関連したDCIがACKを示すために使用される場合に、UEはまた、それを、含まれるHARQプロセスIDとともに新しいTBのスケジューリング・グラントを含むものとして見なしてよい。UEが送信すべきデータを有している場合に、UEは、GF C-RNTIと関連したDCIにおいて構成されるリソースを用いて、新しいTBを送信してよい。
【0097】
個別的DCIを送ることは、通常、UEの身元を一意に決定するよう基地局に求める。いくつかの実施形態で、基地局は、グラントフリーのアップリンク伝送におけるデータを復号することを通じて、UE IDを取得し得る。グラントフリーのアップリンク・リソースの所与の領域について、MAシグニチャがUEを一意に識別する実施形態では、次いで、基地局によるMAシグニチャの検出は、基地局がUEを一意に識別することを可能にする。基地局は、次いで、例えば、MAシグニチャとUE IDとの間のマッピングを用いて、UEについてのUE IDを取得することができる。
【0098】
いくつかの実施形態で、DCIは、連続した繰り返し/再送の終了のために使用される。いくつかの実施形態で、DCIフォーマットは、アップリンク・スケジューリングのためのLTEにおけるDCIフォーマット0のような、現在のDCIフォーマットと同様であってよい。HARQ-ACKメッセージは、暗黙的に示唆され得る。例えば、連続した繰り返し/再送の終了のためにHARQ-ACKを運ぶDCIフォーマットは、LTE半永続スケジューリング(SPS)リリースPDCCHバリデーションのために使用されるDCIフォーマットと同様であってよい。いくつかの実施形態で、DCIは、完全なグラントなしでACK/NACKのために使用される新しいフォーマットであってよい。
【0099】
いくつかの実施形態で、DCIは、グラントフリー伝送をグラントベース再送へ切り替える、再送のためのスケジューリング・グラントを含んでよい。いくつかの実施形態で、DCIは、グラントフリーUEの新しいパケットをグラントベース伝送へ切り替える、UEの新たな送信のためのスケジューリング・グラントを含んでよい。明示的なグラントは、NACKフィードバックを暗黙的に示唆し得る。
【0100】
いくつかの実施形態で、DCIは、新しいTBの送信のためのスケジューリング・グラントを含んでよく、その場合に、それは、前のTBのACKを暗黙的に示唆し得る。
【0101】
いくつかの実施形態で、フィードバック・チャネルは、制御チャネル又はデータ・チャネルを通じて送信されてよい(DCIのフォーマットになくてもよい。)。フィードバック・チャネルの時間-周波数位置は、時間スロット若しくはサブフレーム番号との、又はグラントフリー伝送リソースとの、又はグラントフリー伝送リソース及び使用されるMAシグニチャの組み合わせとの固定された関係を有してよい。フィードバック・チャネル内のコンテンツは、肯定応答されているUI ID、又は個別的DCIについて上述されたいずれかのコンテンツであってよい。
【0102】
いくつかの実施形態で、個別的DCIにおけるUEのためのACK/NACKの位置は、ACK/NACKされているグラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されたグラントフリーのアップリンク・リソースとの固定されたタイミング関係を有してよい。例えば、UEがサブフレーム(又はTTI)wにおいてグラントフリーのアップリンク伝送を送る場合に、そのグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK/NACKは、サブフレーム(又はTTI)w+kのDCIにおいて送られる。しかし、いくつかの実施形態で、ACK/NACKは、必ずしも、グラントフリーのリソースとの固定されたタイミング関係を有さなくてもよい。HARQプロセスID又は何らかの同様のインジケーションがUEのための個別的DCIに含まれる実施形態では、UEは、DCIのタイミングの代わりにHARQプロセスIDを使用することによって、どのトランスポート・ブロック(又はパケット)が肯定応答されるかを特定することが可能であり得る。いくつかの実施形態で、個別的DCIで送られるACK/NACKは、連続した繰り返しの終了のために使用されてよい。この場合に、任意のタイミングで送信される個別的DCIをサポートすることは有利であり得る。
【0103】
最後に、いくつかの実施形態において上述されたように、UEのための個別的ACK/NACKは、DCIにおいて送られる必要がない。代わりに、例えば、UEのためのACK/NACKは、データ・チャネル、例えば、PDSCHにおいて送られ得る。データ・チャネルにおけるACK/NACKの位置は、DCIにおいて送られ得る。ACK/NACKの位置を示すDCIは、いくつかの実施形態では依然としてUE IDによってスクランブルされてよい。HARQフィードバックは、GF C-RNTIによってマスクをかけられたCRCを伴った、UE特有のDCIであってよい。DCIは、PDSCH伝送をスケジューリングするスケジューリング・グラントを含んでよい。実際のACK/NACK又はHARQフィードバック・コンテンツは、そのデータ・チャネル(PDSCH)において送信されてよい。
【0104】
いくつかの実施形態で、個別的ACK/NACKは、グラントフリー領域インデックス及びMAシグニチャのインデックスの組み合わせ又は一方との固定されたマッピング関係を有している時間-周波数位置でフィードバック・チャネルにおいて送られてよい。このシナリオでは、UEは、フィードバックを探索すべき場所を知っている。フィードバックのコンテンツは、DCIにおいてACK/NACKを送る場合と同様であることができるが、それはDCIのフォーマットになくてもよい。それはCRCを含んでよいが、CRCは、UE IDによってマスクをかけられてもかけられなくてもよい。
【0105】
いくつかの実施形態で、個別的ACK/NACKチャネルは、制限なしに、次のうちの少なくとも1つ又はいくつを含んでよい:
アクティビティ検出を通じて識別されるMAシグニチャのインデックス、又はMAシグニチャのインデックスとグラントフリーのアクセス領域のインデックスとの組み合わせ。
【0106】
UEが識別される場合のUE ID。
【0107】
フィードバックがどのTBに対応するかを特定するHARQプロセス番号。時々、HARQプロセス番号を特定する属性(例えば、MAシグニチャのインデックス、HARQプロセス番号を特定するコードブック・インデックス)が代わりに含まれる。時々、HARQプロセス番号は、明示的に含まれなくてもよく、他の属性から導出され得る。タイミング・アドバンス(TA)信号、又はTAが最初のグラントフリー伝送において推定される場合に、アップリンク同期のためにアップリンク・タイミングを調整するために使用されるタイミング情報(例えば、TA推定のためにプリアンブル又はRSを使用する。)。
【0108】
一時的な身元、例えば、UEとネットワークとの間の更なる通信のために使用される、LTE RARメッセージにおいて割り当てられるものと類似したTC-RNTI。
【0109】
UEが続く送信又は再送のために使用する時間-周波数リソース、MCS、基準信号、MAシグニチャ、などを含むリソースを示すスケジューリング・グラント。
【0110】
続く送信/再送のためのリソース・ホッピング・パターン及び/又はRVホッピング・パターン、及び/又はMAシグニチャ・ホッピング・パターン。
【0111】
ACK又はNACKであるかどうかを示す明示的又は暗黙的な信号、及び任意に、アクティビティ検出がMAシグニチャを成功裏に検出するかどうかを示す信号。
【0112】
図9は、他の実施形態に従って、基地局100及びUE102aによって実行される方法を表す。ステップ423で、UE102aは、グラントフリーのアップリンク伝送をグラントフリーのアップリンク・リソース上で基地局100へ送る。グラントフリーのアップリンク伝送はMAシグニチャを利用する。ステップ425で、基地局100はグラントフリーのアップリンク伝送を受ける。ステップ427で、基地局は、MAシグニチャを得るためにアクティビティ検出を実行し、次いで、グラントフリーのアップリンク伝送におけるデータを復号しようと試みる。データが復号される場合に、次いで、基地局100は、UE102aのUE ID(例えば、RNTI)を取得することができる。ステップ429で、基地局100は、個別的なダウンリンク制御情報において、ACK又はNACKを含むグラントフリーのアップリンク伝送に関連したフィードバックを送る。ACKが送信される場合に、基地局100は、UE IDを用いて、例えば、フィードバックのCRCをUE IDによりスクランブルすることによって、フィードバックにマスクをかける。NACKが送信される場合に、基地局100は、UE IDが基地局によって知られる場合、例えば、MAシグニチャがグラントフリーのアップリンク・リソース上でUE102aを一意に識別する場合にのみ、UE IDを用いてフィードバックにマスクをかける。ステップ431で、ACK又はNACKがUE102aによって受信される。例えば、CRCがUE102aのIDによりスクランブルされる場合に、次いで、UE102aは、UE102aのIDを用いてCRCをスクランブル解除することによって、ACK又はNACKを受信する。
【0113】
他のオプション-データ・チャネルにおけるACK/NACK
いくつかの実施形態で、ACK/NACKは、ダウンリンク・データ・チャネルにおいて、例えば、物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)において、基地局によって送信される。グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEは、データ・チャネルにおいてどこでACK/NACKが見つけられ得るかを示すDCIを探す。DCIは、上記のとおり、個別的DCIであってよく、その場合に、DCIは、UE ID(例えば、GF-RNTI)を用いてマスクをかけられ得る。代替的に、基地局100は、ダウンリンク・データ・チャネルの同じリソース・パーティションにおいて複数のUEのためにACK/NACKを送信してよい。ACK/NACKされるべきであるグラントフリーのアップリンク伝送を送ったあらゆるUEが、ACK/NACKを有しているリソース・パーティションの位置を示す同じDCIを探す。DCIは、データ・チャネル(例えば、PDSCH)においてダウンリンク伝送をスケジューリングするスケジューリング・グラントを含んでよい。実際のACK/NACK又はHARQフィードバック・コンテンツは、そのデータ・チャネル(PDSCH)において送信されてよい。同じDCIは、本開示で上述されるように、それがグループ共通DCIであることができることを意味する。DCIは、共通のID値、“GF_Common_RNTI”のような共通RNTIを用いてマスクをかけられてよい。共通のID値は、グラントフリーのアップリンク伝送を送る夫々のUEに知られ、DCIを復号するために使用される。共通のID値は、予め定義されるか、又はRRCシグナリングを用いて示されてよい。共通IDは、本開示のグループACK/NACKにおいて後述されるように、同じグループRNTI(例えば、“GF_group_RNTI”)であることができる。
【0114】
ダウンリンク制御チャネルにおけるDCIの探索空間は、使用されるグラントフリーのアップリンク・リソースに基づいてよい。
【0115】
一例として、10個のUEは、それらがグラントフリーのアップリンク・リソースの第1の組上で有し得る如何なるグラントフリーのアップリンク伝送も送ることができるよう構成される。10個のUEは、グラントフリーのアップリンク・リソースの第1の組のためのGF_Common_RNTIを知らされる。10個のUEは、グラントフリーのアップリンク・リソースの第1の組の位置に基づきダウンリンク制御チャネルの特定のエリアを探索することを知る。10個のUEは夫々が、DCIを復号するためにGF_Common_RNTIを使用する。DCIは、ダウンリンク・データ・チャネルにおいてどこに10個のUEのためのACK/NACKが位置するかを示す。
【0116】
複数のUEのためのACK/NACKが、例えば、先の段落における例で見られるように、ダウンリンク・データ・チャネルにおける共通のリソース・パーティションに位置する場合に、夫々のACK/NACKは、ACK/NACKが属するUEを識別する情報と関連付けられる。情報は、UE ID、又はグラントフリーのアップリンク伝送において送信されるMAシグニチャを識別するインデックスであってよい。いくつかの実施形態で、ACK/NACKと関連する追加の情報も存在してよい。例えば、特定のUEのためのNACKは、再送のためのグラントをスケジューリングするそれと関連するグラントを有してよい。あるいは、NACKは、グラントフリーのアップリンク伝送を用いて、場合により、如何なる再送も特定のリソース・ホッピング・パターン及び/又はRVホッピング・パターン、及び/又はMAシグニチャ・ホッピング・パターンを用いて実行されるべきであることをUEに示し得る。
【0117】
他のオプション-グループACK/NACK
いくつかの実施形態で、単一ACK/NACKペイロードが1つよりも多いUEに肯定応答してよい。そのようなACK/NACKは、“グループACK/NACK”と呼ばれる。
【0118】
UEは、基地局によって異なるグループに分けられる。グループ分けは、どのUEが同じグラントフリーの時間-周波数アップリンク・リソースにアクセスする可能性が最も高いかに基づいてよい。いくつかの実施形態で、例えば、グラントフリーのアップリンク伝送を送ることができる少数のUEしかない場合に、1つのグループしか存在しないことがある。グループは、時間にわたって更新されてよい。
【0119】
夫々のグループは、グループを他のグループと区別する各々のID、例えば、“GF_group_RNTI”を有している。1つしかグループがない実施形態では、グループIDは予め定義され得るか、あるいは、不要であり得る。いくつかの実施形態で、グループID“GF_group_RNTI”は、UEに明示的に信号により伝えられなくてもよい。GF_group_RNTIは、サブフレーム又は時間スロット番号及びフレーム番号のうちの少なくとも1つの関数として予め定義され、UE及び基地局の両方に知られ得る。いくつかの実施形態で、夫々のグラントフリーのアクセス領域は、前もって知られ得るそれ自体の各々のグループIDを有してよい。グラントフリーのアクセス領域は、UEがグラントフリー伝送を実行するようアクセスすることができる時間-周波数リソースのことであることができる。異なるグラントフリーのリソース領域は、異なる時間-周波数位置のことであることができる。異なる周波数位置は、異なる周波数パーティション、異なるバンド若しくはサブバンド、異なるキャリア若しくはサブキャリア、異なるバンド幅部分(BWP)、異なるリソース・ブロック(RB)若しくはリソース・ブロック・グループ(RBG)、又は一般に、UEに割り当てられるあらゆる異なる周波数単位若しくは異なる周波数領域のことであることができる。各グループ内の夫々のUEは、ポジション・インデックス、例えば、“GF_ack_index”を割り当てられる。ポジション・インデックスは、UEをグループ内の他のUEから識別する。例えば、グループ内に4つのUEがある場合に、1つのUEはポジション・インデックス‘1’を割り当てられてよく、他のUEはポジション・インデックス‘2’を割り当てられ、他のUEはポジション・インデックス‘3’を割り当てられ、残りのUEはポジション・インデックス‘4’を割り当てられる。いくつかの実施形態で、UEポジション・インデックスは、例えば、RRCシグナリングにおいて、半静的に構成されてよい。
【0120】
いくつかの実施形態で、上位レイヤ・シグナリング(例えば、RRCシグナリング)は、UEをグループに割り当て、夫々のグループのグループIDを信号伝送し、ポジション・インデックスを各グループ内の夫々のUEに割り当てるために使用される。いくつかの実施形態で、RRCシグナリングはまた、他のUEがいくつ同じグループ内にあるかを各UEに示してよい。
【0121】
いくつかの実施形態で、UEポジション・インデックスは、グラントフリーのアクセス領域インデックス(時々、インデックスは、時間スロット又はサブフレーム内のインデックスのためだけである。)及びMAシグニチャのインデックスの組み合わせによって置換されてよく、その場合に、UEのインデックスは、UEが、それが使用するMAシグニチャと、それがグラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用するグラントフリーのリソースとに基づき、そのインデックスを知るので、前もってUEに信号伝送される必要がなくてもよい。いくつかの実施形態で、グラントフリーのアクセス領域インデックスは、異なる周波数パーティション、異なるバンド若しくはサブバンド、異なるキャリア若しくはサブキャリア、異なるバンド幅部分(BWP)、異なるリソース・ブロック(RB)若しくはリソース・ブロック・グループ(RBG)のインデックス、又は一般に、UEに割り当てられる異なる周波数単位若しくは異なる周波数領域のインデックスであることができる。
【0122】
グループが構成されると、グループACK/NACKは、各グループがそのグループ内のUEのためのグラントフリーのアップリンク伝送に肯定応答又は否定応答するために使用される。いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、1TTI若しくは1時間スロット若しくは1サブフレームにおいて成功裏に復号される全ての受信されたパケットにACKしてよい。
【0123】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、複数のUEに共通であるか又はUEのグループにアドレッシングされるダウンリンク制御チャネルにおいて送られる。そのような実施形態では、グループACK/NACKは、グループ共通DCIを介して送られると言われることがある。
【0124】
いくつかの実施形態で、グループ共通DCIは、グループID(“GF_group_RNTI”)によって定義される探索空間の1つで送られる。探索空間の定義は、個別的DCIと類似する。いくつかの実施形態で、グループ共通DCIの探索空間は、ダウンリンク制御チャネルの共通探索空間の間にあってよい。いくつかのシナリオでは、探索空間は、ブラインド検出が不要であるように、グループ共通DCIについて固定され得る。可能性があるDCIコマンドをモニタするとき、UEは、その探索空間内のDCIの全ての可能性がある位置を復号しようと試みてよい。CRCが、割り当てられた又は導出されたグループRNTI(GF_group_RNTI)と一致する場合に、制御チャネルは、有効と宣言され、UEは、グループACK/NACKを得るようグループ共通DCI内の情報を処理する。
【0125】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKの位置は、グラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用される時間-周波数リソースの位置に基づく。各グループが夫々のグラントフリーのリソースについて定義された状態で、夫々の時間スロット(時間スロットは時間スロット、サブフレーム、TTi又は一般的な時間単位を意味することができる。)について複数のグループACK/NACKが存在し得る。例えば、各時間スロットは、異なる周波数位置で5つのグラントフリーのアクセス領域を含んでよく、その場合に、同じグラントフリーのアクセス領域にアクセスする全てのUEはグループを形成し得る。この場合に、グループID(GF_group_RNTI)及びUEポジション・インデックスは、予め構成されるか又は前もって信号伝送される必要がなくもよい。各グループは、時間スロット・インデックス及びフレーム番号並びにグラントフリーのアクセス領域リソースの関数であって、UE及び基地局の両方に知られる予め定義されたグループID(例えば、GF_group_RNTI)を有し得る。すなわち、グループID(GF_group_RNTI)は、グラントフリー伝送のために使用されるグラントフリー伝送リソースの周波数位置及び時間単位の関数として、導出され得る。例において、時間スロット内の5つの異なるグラントフリーのアクセス領域に対応する5つの異なるGF_group_RNTIを有する5つのグラントフリーのグループが存在してよい。この場合に、gNBは、その対応するグループID(GF_group_RNTI)によって構成されるグループDCIを通じて5つの別個のグループACK/NACKを送ってよい。グループDCIは、対応するグループRNTIによって定義される探索空間で送られてよく、グループDCIのためのCRCは、同じグループID(GF_group_RNTI)によってマスクをかけられ得る。UEのグループが時間-周波数位置Aでグラントフリーのアップリンク伝送を送る場合に、DCIにおける探索空間Bは、それらのグラントフリーのアップリンク伝送のためのグループACK/NACKを得るために、グラントフリーのアクセス領域(リソース)と関連するグループIDを用いて探索される。いくつかの実施形態で、DCIの探索空間Bは、グループIDに依存してもしなくてもよいグループ共通DCIを送るための共通探索空間であってよい。UEのグループにおいてグラントフリーのアップリンク伝送を送った各UEは、探索エリアBにおける制御情報をブラインド復号し、グラントフリーのリソースと関連するグループIDを用いてCRCをスクランブル解除しようとする。誤ったCRCは、ダウンリンク制御チャネルにおける特定の制御情報がグループACK/NACKでないとのインジケーションとしてUEによって解釈される。正確なCRCは、そのDCIが正しく復号されていることをUEに示す。UE102aは次いで、復号されたDCIからグループACK/NACKを取り出すことができる。いくつかの実施形態で、ブラインド検出は不要であることができる。例えば、探索エリアBの代わりに、グラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用される時間-周波数リソースは、グループACK/NACKを復号するよう、DCIにおける特定の既知の時間-周波数位置にマッピングする。いくつかの実施形態で、グループIDは、DCIのCRCをスクランブルするために使用されない。
【0126】
グラントフリー伝送リソースの周波数位置及び/又は時間単位の関数としてのグループID(グループRNTI)の更なる具体例が、これより説明される。グループIDは、時間リソース・インデックス及び周波数リソース・インデックスの関数、例えば、
GF_group_RNTI=f(t_index,f_index)
であってよい。更なる具体例として、
GF_group_RNTI=A×t_index+B×f_index+C
ここで、A、B、Cは定数であり、×は乗算を表す。
【0127】
周波数リソース・インデックス/情報f_index情報は、異なる周波数パーティション(例えば、周波数パーティション・インデックス)、異なるバンド若しくはサブバンド(例えば、バンド・インデックス若しくはサブバンド・インデックス)、異なるキャリア若しくはサブキャリア(例えば、キャリア・インデックス若しくはサブキャリア・インデックス)、異なるバンド幅部分(BWP)(例えば、BWPインデックス)、異なるリソース・ブロック(RB)若しくはリソース・ブロック・グループ(RBG)(例えば、RBインデックス若しくはRBGインデックス)のインデックス、又は一般に、異なる周波数単位若しくは異なる周波数領域(例えば、周波数単位インデックス若しくは周波数領域インデックス)のインデックス、のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0128】
時間リソース・インデックス/情報(t_index)は、システム・フレーム・インデックス、サブフレーム・インデックス、スロット・インデックス、ミニスロット・インデックス、シンボル・インデックス、のうちの少なくとも1つを含んでよい。グループIDを計算するために使用されるグラントフリーのリソース情報は、グラントフリーのリソースの構成を通じてブロードキャスト・シグナリング、RRCシグナリング、DCIシグナリング又は上記のあらゆる組み合わせによりUEのために構成され得る。上記の例では、時間スロット内の5つの異なるグラントフリーのアクセス領域に対応する5つの異なるGF_group_RNTIを有する5つのグラントフリーのグループが存在する。5つのグラントフリーのアクセス領域は5つの異なる周波数パーティションであることができ、周波数パーティションは、グラントフリーのリソース・パーティションによってUEに知られるサブバンド・インデックス又は簡単に周波数パーティション・インデックスを夫々が含む5つのサブバンドであることができる。夫々のUE及び基地局は、同じグループRNTIを時間インデックス(例えば、スロット・インデックス)及び周波数位置インデックス(例えば、サブバンド又は周波数パーティション・インデックス)の関数として導出し得る。同じ周波数パーティション(又は同じグラントフリーのアクセス領域)にアクセスしているUEは、次いで、同じグループRNTI又はグループIDを共有する。導出されたグループIDは、次いで、グループ共通DCIにおいて送信され得るグループACK/NACKのCRCにマスクをかけるために使用される。基地局が夫々のグループについてグループ共通DCIを送る場合に、同じスロットについて5つの異なるグループ共通DCIが存在することができる。いくつかの実施形態で、周波数位置インデックスは、RBインデックスであることができる。しかし、複数のRBがグラントフリー伝送のために使用/定義される場合に、グループIDを計算するために使用される周波数インデックスは開始又は終了RBインデックスであってよい。
【0129】
いくつかの実施形態で、別個のグループID及びグループACK/NACKが時間スロットにおける異なるグラントフリーのアクセス領域のために使用される場合に、グループACK/NACKにおいて使用されるUEポジション・インデックスは、MAシグニチャのインデックスとの予め定義されたマッピング関係を有してよい。
【0130】
いくつかの実施形態で、1つの時間スロットにおけるグラントフリーのリソース領域にアクセスする全てのUEは、1つのグループACK/NACKフィードバックを用いてフィードバックを送信される。グループID GF_group_RNTIは、グループACK/NACKフィードバックのために定義される。GF_group_RNTIは、簡単に、LTEにおけるランダム・アクセスのために定義されるRA-RNTIとして定義されてよい。いくつかの実施形態で、グループと関連するグループID(GF_group_RNTI)及びUEポジション・インデックスは、前もってUEへ(例えば、上記のRRCのように)信号により伝えられ得る。いくつかの他の実施形態では、グループID(GF_group_RNTI)は、全てのグラントフリーUE及び基地局100によって予め定義され知られ得る。GF_group_RNTIは、時間スロット番号及びフレーム番号の関数でありながら、グラントフリーUE及び基地局100によって依然として知られ得る。このシナリオでは、グループACK/NACKは、このGF_group_RNTIによって構成される1つのグループ共通DCIにおいて送られ得る。DCIは、GF_group_RNTIによってマスクをかけられたCRCを伴って、GF_group_RNTIによって定義された探索空間において送信されてよい。グループACK/NACKが、時間スロットのための複数のグラントフリーのアクセス領域にアクセスするUEのためのACK/NACKフィードバックを含み得るということで、UEポジション・インデックスは、前もって構成されない場合に、グラントフリーのアクセス領域のインデックス及びMAシグニチャのインデックスの組み合わせによる予め定義されたマッピングを有してよい。グラントフリーのアクセス領域のインデックスは、上述されたように、バンド若しくはサブバンド・インデックス、RB若しくはRBGインデックス、BWPインデックス、キャリア若しくはサブキャリア・インデックス、周波数パーティション・インデックス、などのような、如何なる周波数位置インデックスであることもできる。
【0131】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、k個のフィールド(例えば、k個のビット)を有しているメッセージであってよく、ここで、各フィールドは、特定のUEポジション・インデックスと関連付けられ、そのUEからのグラントフリーのアップリンク伝送が肯定応答されるか否かのインジケーションを提供する。一例として、グループはk個のUEを有してよく、グループACK/NACKは、k個のビットを有しているワードであってよい。ワード内の各ビットは、k個のUEのうちの各々1つへマッピングする。例が
図10において434で表されている。‘1’のビット値は、対応するUEからのグラントフリーのアップリンク伝送が成功裏に受信及び復号されたこと、すなわち、ACKを意味する。‘0’のビット値はNACKを意味する。特定のUEからのACK又はNACKがない場合に、次いで、そのUEに対応するビットは‘0’にセットされる。従って、グループ内のUEがグラントフリーのアップリンク伝送を送り、ワード434におけるそのポジション・インデックスが‘0’である場合に、そのUEは、アクティビティ検出が成功したかどうかを知らない。
【0132】
いくつかの実施形態で、UEポジション・インデックスは、上述されたように、上位レイヤ・シグナリング(例えば、RRCシグナリング)において、定義されたグループ(GF_group_RNTI)のために予め構成される。いくつかの実施形態で、UEポジション・インデックスは、グラントフリーのアクセス領域のインデックス及びMAシグニチャのインデックスの組み合わせによる予め定義されたマッピングを有し、UE及びgNBの両方によって知られている。
【0133】
図11は、
図10の変形例を表し、2つのビットb1及びb2がワード436内の各UEポジション・インデックスと関連付けられている。ビットb1は、アクティビティ検出がUEについて成功したか否かを示し(例えば、‘1’=‘はい’)、ビットb2は、データが成功裏に復号化されたか否かを示す(例えば、‘1’=‘データは成功裏に復号された’)。UEは、次に何をすべきかを決定するために追加情報を使用することができる。例えば、UEについてアクティビティ検出さえ成功しなかったことをワード436が示す場合に、次いで、UEは、同じ最初の伝送を同じRVにより再送してよく、一方、UEについて、アクティビティ検出が成功したが、データが成功裏に復号されなかったことをワード436が示す場合に、次いで、UEは、他のRV(例えば、より高いRV)を用いて再送を送ってよい。
【0134】
図10及び11において、UEポジション・インデックスは、代わりにMAシグニチャのインデックス、又はMAシグニチャのインデックスと、どのグラントフリーのアップリンク・リソースがグラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されたかを示すインデックスとの組み合わせ、に基づいてよい。
【0135】
いくつかの実施形態で、特定のUEは、いくつかのグラントフリーのアップリンク伝送を有してよく、その場合に、複数のHARQプロセスが存在してよく、夫々のHARQプロセスはTBを示してよい。HARQプロセスIDは、グラントフリーのアップリンク伝送において基地局へ暗黙的に又は明示的に信号伝送され得る。暗黙的シグナリングの例は、HARQプロセスIDが、UEによって使用されるMAシグニチャに基づき基地局に識別可能である場合である。明示的シグナリングの例は、HARQプロセスIDを示すグラントフリーのアップリンク・メッセージにおいてフィールドを有することである。
【0136】
ポジション・インデックスは更に、HARQプロセスIDを含んでよい。
図12は、
図11におけるそれと同じであるグループACK/NACKの例を表すが、各UEの各HARQプロセスIDは、ビットb1及びb2のそれ自体の組を有している。UEごとにN個の異なる可能なHARQプロセスIDがある。UEは、そのポジション・インデックス及びそのHARQプロセスIDに基づき、ワード438においてどこを見るべきかを知る。
【0137】
他の実施形態では、例えば、UEが複数のMAシグニチャを使用している場合、及び/又はUEが複数のHARQプロセスIDを有している場合に、1つのUEが複数のポジション・インデックスを割り当てられ得る。UEは、どのポジション・インデックスが、UEのグラントフリーのアップリンク伝送に対応する特定のMAシグニチャ及び/又は特定のHARQプロセスIDと関連付けられているかを知ることになる。
【0138】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、グループACK/NACKが肯定応答している夫々のUEについてのUE IDを含む。いくつかの実施形態で、グループACKにおけるUE IDの存在は、そのグラントフリーのアップリンク伝送が基地局によって成功裏に受信及び復号されたことをUEに示す。UE IDの欠如は、そのグラントフリーのアップリンク伝送が基地局によって成功裏に復号されなかったこと、すなわち、暗黙的NACKをUEに示す。いくつかの実施形態で、UE IDを含むのではなく、グループACKは、肯定応答している夫々のグラントフリーのアップリンク伝送について、使用されたMAシグニチャ及びグラントフリーのアップリンク・リソースに対応するインデックスを含む。
【0139】
図13は、他の実施形態に従って、グループACK/NACK440を表す。グループACK/NACK440は、グループACK/NACK440においてACK又はNACKされるUEの数を示すフィールド442を含む。他のフィールド444は、各UE IDの長さを示す。他のフィールド446は、グループACK/NACK440において識別されるUEがACK又はNACKされているかどうかを示す(例えば、‘1’=ACK及び‘0’=NACK)。ACK又はNACKされる各UEのUE IDは、その場合に、フィールド448に存在する。グループACK/NACKは1つのペイロードとして符号化され、CRC450が加えられる。グループACK/NACKがグループ共通DCIを通じて送信される場合に、CRC450は、UE及び基地局の両方によって知られるグループIDによってスクランブルされてよい。
【0140】
フィールド442、444、及び446は任意である。フィールド442、444、及び446のどれも又はほんの一部しか、実施に応じて含まれない。例えば、フィールド444は、UE IDが常にUE及び基地局に前もって知られている固定長さ、例えば、アクティビティ検出及びデータ復号化を通じて得られる固定長さUE ID、である場合に省略され得る。他の例として、フィールド446は、UE IDの存在が常に、UEがACKされていることを意味する場合に、省略され得る。また、いくつかの実施形態で、CRC450は存在しなくてもよい。また、いくつかの実施形態で、フィールド448におけるUE IDの一部又は全ての各UE IDは、(i)ACK/NACKされているグラントフリーのアップリンク伝送を送るUEによって使用されたMAシグニチャを特定するインデックス、又は(ii)UEによって使用されたMAシグニチャを特定するインデックスと、UEによって使用されたグラントフリーのアップリンク・リソースを特定する他のインデックスとの組み合わせ、により置換されてよい。
【0141】
いくつかの実施形態で、
図13のフォーマットを有している2つの別個のグループACK/NACKが送信されてよく、一方のグループACK/NACKは伝送に肯定応答し、他方グループACK/NACKは伝送に否定応答する。他の実施形態では、単一のグループACK/NACKがACK及びNACKの両方を含んでよい。例えば、フィールド446及び448は2度存在してよく、一度は伝送に肯定応答し、もう一度は伝送に否定応答する。いずれの場合にも、NACKが送信されている場合には、基地局は、NACKされているUEを識別することができなくてもよい。その場合に、UE IDは、NACKされているアップリンク伝送のMAシグニチャのインデックス、又はMAシグニチャのインデックスと、NACKされているアップリンク伝送によって使用されるグラントフリーのアップリンク・リソースを特定するインデックスとの組み合わせにより置換されてよい。ACK及びNACKの両方のフィールドが存在するとき、グラントフリーのアップリンク伝送を送信したUEであって、グループACK/NACKにおいてACK又はNACKを見ないUEは、そのグラントフリーのアップリンク伝送のアクティビティ検出でさえ基地局によって成功裏に実行されなかったことを知る。
【0142】
ACK/NACKされる各UEについてのUE IDを含むグループACK/NACK(例えば、
図13において見られる。)は、ACK/NACKされる可能性があるUEが多数存在するが、多数のUEのほんの一部しかグループACK/NACKにおいて実際にはACK/NACKされない場合には、ビットマップを含むグループACK/NACK(例えば、
図10乃至12において見られる。)よりも短くなり得る。
【0143】
上記の全てのフォーマット(例えば、
図10乃至13)について、グループACK/NACKは、ダウンリンク・データ・チャネル(例えば、PDSCH)において、ダウンリンク制御情報(DCI)において、又はDCIのフォーマットを有さなくてもよい既知の位置でのフィードバック・チャネルにおいて、送信されてよい。
【0144】
グループACK/NACKがグループ共通DCIにおいて送信される実施形態で、グループIDは、予め定義されるか又は信号により伝えられ、DCIは、グループID(GF_group_RNTI)によって定義された探索空間において送信される。GF_group_RNTIは、上述されたように、時間スロット又はグラントフリー領域について前もって構成されるか又は予め定義され得る。DCIにおけるCRCフィールドはまた、通常はグループIDによりマスクをかけられる。DCIフォーマットにおける送信の更なる詳細は上述されている。
【0145】
グループACK/NACKがダウンリンク制御情報(DCI)の代わりに、ダウンリンク共有チャネル(例えば、PDSCH)において送信される実施形態で、グループACK/NACKは依然として、例えば、
図10乃至13に関連して、上述されたフォーマットのいずれも有し得る。いくつかの実施形態で、ダウンリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)は、ダウンリンク共有チャネルにおけるグループACK/NACKにおける位置を示してよい。このインジケーションは、スケジューリング・グラントと同じフォーマットを有してよいが、ダウンリンク・データ・チャネルにおいてどこでグループACK/NACKを探すべきか、どのような変調がグループACK/NACKのために使用されたか、などをグループ内のUEに知らせる。いくつかの実施形態で、インジケーションはDCIフォーマットにあり、グループIDを用いてマスクをかけられるかスクランブルされたCRCを伴って、グループID(GF_group_RNTI)によって定義された探索空間において送信されてよい。いくつかの実施形態で、インジケーションは、グループ内のUEに知られるダウンリンク制御チャネルにおける固定位置にあってよく、その場合に、グループ内のUEは、グループIDを用いてダウンリンク制御チャネル内の探索エリアを探索する必要がない。
【0146】
いくつかの実施形態で、ダウンリンク・データ・チャネルにおけるグループACK/NACKは、グループ内のUEについての他の情報、例えば、グループ内のUEの1つ以上へ送信されるべきダウンリンク・データ、を含んでよい。
【0147】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、時間スロット(サブフレーム)若しくはグラントフリーの伝送リソース又はそれら2つの組み合わせに対して固定された時間-周波数位置で送信されてよい。グループACK/NACKは依然として、例えば、
図10乃至13に関連して、上述されたフォーマットのいずれも有し得る。フィードバック情報を運ぶフィードバック・チャネルは、必ずしもDCIになくてもよい。グループIDによって定義された探索空間を有することは必要でなくてもよく、CRCは、グループIDによってマスクをかけられる必要があってもなくてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態で、グループ共通DCIを通じて送信されるグループACK/NACKは、PHICH様チャネルの場合と同様に、ACK/NACKされるグラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されたグラントフリーのアップリンク・リソースのタイミングとの固定されたタイミング関係を有してよい。例えば、UEのグループがサブフレーム(又はTTI)wにおいてグラントフリーのアップリンク伝送を送る場合に、そのグラントフリーのアップリンク伝送のためのグループACK/NACKは、サブフレーム(又はTTI)w+kのDCIにおいて送られる。しかし、いくつかの実施形態では、グループACK/NACKは必ずしも、グラントフリーのリソースとの固定されたタイミング関係を有さなくてもよい。HARQプロセスID又は何らかの同様のインジケーションがDCIにおいて含まれる実施形態では、UEは、DCIのタイミングの代わりに、どのトランスポート・ブロック(又はパケット)がHARQプロセスIDによって肯定応答されるかを識別することが可能であってよい。いくつかの実施形態で、グループ共通DCIを使用するグループACK/NACKは、連続した繰り返しの終了のために使用されてよい。この場合に、任意のタイミングで送信されるDCIをサポートすることは、有利であり得る。
【0149】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、明示的又は暗黙的にHARQプロセス番号(あるいは、HARQプロセスID、又はHARQプロセス番号若しくはトランスポート・ブロック(TB)インデックスを識別する何らかの属性、例えば、MAシグニチャのインデックス若しくはグラントフリーのアクセス領域のインデックス又は両方の組み合わせ)を含んでよく、これは、送信される複数のTBが存在する場合に、グループACK/NACKがどのTBのために使用されるかを特定するために使用される。HARQプロセスIDを含むフォーマットのいくつかは上述されている。HARQプロセスIDは、グラントフリーのアップリンク伝送において基地局へ暗黙的又は明示的に信号伝送され得る。暗黙的シグナリングの例は、HARQプロセスIDが、UEによって使用されるMAシグニチャに基づき、基地局に識別可能である場合である。MAシグニチャは、多重アクセス(MA)スキーム又は上記の何らかの他の属性のために使用される基準信号又はコードブック/シグニチャ/シーケンスであることができる。例えば、MAスキームが、2つのTB(2つのHARQプロセスに対応。)を送信するために2つの異なるコードブックを使用する場合。基地局は、アクティビティ検出を通じてコードブックを識別する。次いで、基地局は、グループACK/NACKが対象とするTBを特定する、グループACK/NACKにおけるコードブック・インデックス又は対応するHARQプロセス・インデックスを示してよい。いくつかの実施形態で、HARQプロセスIDは、異なるグラントフリーのアクセス領域を通じて暗黙的に識別されることが可能であり得る。例えば、UEが、1時間スロットにおいて2つのグラントフリーのアクセス領域にアクセスすることが可能であるよう構成される場合。UEは、2つの異なるHARQプロセスに対応する2つのTBを送信してよい。グループACK/NACKフィードバックにおいて、グラント・アクセス領域インデックス又はHARQプロセスIDは、グループACK/NACKフィードバックがどのTBを対象とするかをUEが識別することができるように、暗黙的又は明示的に示され得る。明示的シグナリングの例は、HARQプロセスIDを示すグラントフリーのアップリンク・メッセージ内のフィールドを有することである。HARQプロセスIDは、よりロバストに保護され得、それにより、基地局は、それがデータを成功裏に復号することができないかもしれない場合でさえ、それを識別することができる。
【0150】
いくつかのシナリオで、グループACK/NACKは、1つのUEについて1つのACK/NACKしか含まなくてよい。この場合に、本開示で記載される全てのグループACK/NACKシグナリング方法及びフォーマットは、グループ内のUEの数が1であるか又はACK/NACKが1つのUEを対象としているときに、個別的ACK/NACKのために適用可能であり得る。一例として、グループ内のUEの数が1である場合に、HARQフィードバックは、グループ共通DCIとは対照的に、UE特有のDCIにおいて送られ得る。グループRNTIはGF C-RNTIになることができ、HARQフィードバックのためのDCIにマスクをかけるために使用され、UE特有のRRCシグナリングにおいて構成されるか、又はグラントフリーの伝送リソース、例えば、グラントフリー伝送の少なくとも時間及び周波数リソースに基づき導出され得る。UE特有のDCIは、夫々のHARQプロセスに対応するがただ1つのUEについてのACK/NACKビットを含んでよい。この場合に、UE特有のDCIは、各ビットがUEの各々のHARQプロセスのためのACK又はNACKを示すビットマップを含んでよい。各ビットの位置/ポジションは、対応するHARQプロセス(又はHARQプロセスID)に関して予め定義されたマッピングを有し得る。
【0151】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、CRCによって保護された単一のACK/NACKペイロードを含んでよい。ペイロードは、ACK/NACKされているアップリンク伝送に対応する全てのUE ID又はMAシグニチャのアグリゲーションを含んでよい。グラントフリーのアップリンク伝送を送った夫々のUEは、次いで、一致するUE ID又はMAシグニチャがグループACK/NACKペイロードにおいて見つけられ得るかどうかと、そのグラントフリーのアップリンク伝送が肯定応答されたかどうかとを確認するよう、グループACK/NACKを復号する。いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、一時的なグループIDと関連付けられてよい。グループIDは、グラントフリーのリソースから導出され得る。例えば、UEのグループが完全に、グラントフリーのアップリンク伝送を各々送信するためにアップリンク・リソースCを使用する場合に、UEのそのグループは、アップリンク・リソースCに対応するグループIDと関連付けられてよい。いくつかの実施形態で、ACK/NACKがグループACK/NACKであることを示す特定の1ビットのフィールドが存在してよく、ACK/NACKの時間及び周波数リソースの位置は、グラントフリーの伝送リソースに直接リンクされ、グループIDは不要であり得る。いくつかの実施形態で、グループACK/NACKを送るためにダウンリンクにおいて予備フィールド(例えば、時間-周波数位置)が存在してよい。予備フィールドの時間-周波数位置は、グラントフリーのアップリンク伝送のために使用されるアップリンクの位置に基づき決定されてよい。例えば、UEのグループが夫々、時間-周波数領域A内でそれらのグラントフリーのアップリンク伝送を送る場合に、グループACK/NACKの予備フィールドは、時間-周波数位置Bにあってよい。
【0152】
本開示で記載される(ダウンリンク制御チャネル若しくはダウンリンク共有チャネル又はあらゆるフィードバック・チャネル全般において送信される)グループACK/NACK及び個別的ACK/NACKの全てで、フィードバックにおいて送信される追加情報が存在してよい。フィードバック・コンテンツは、LTEランダム・アクセスのために使用されるランダム・アクセス応答(RAR)メッセージと類似し得る。グループACK/NACKでは、複数のエントリが存在してよく、各エントリは、UEのためのフィードバックに対応し、MAシグニチャ・インデックスによってインデックス付けされるか、あるいは、MAシグニチャ・インデックスを明示的に含むかのいずれかである。グループACK/NACKが複数のグラントフリーのアクセス領域のフィードバックに対応する場合に、エントリは、グラントフリーのアクセス領域のインデックスとMAシグニチャのインデックスとの組み合わせによってインデックス付けされてよい。各エントリは、制限なしに、次のうちの少なくとも1つ又はいくつかを含んでよい:
a.アクティビティ検出を通じて識別されるMAシグニチャのインデックス、又はMAシグニチャのインデックスとグラントフリーのアクセス領域のインデックスとの組み合わせ。
b.UEが識別される場合のUE ID。
c.フィードバックがどのTBに対応するかを特定するHARQプロセス番号。時々、HARQプロセス番号を特定する属性(例えば、MAシグニチャのインデックス、HARQプロセス番号を特定するコードブック・インデックス)が代わりに含まれる。時々、HARQプロセス番号は、明示的に含まれなくてもよく、他の属性から導出され得る。
d.タイミング・アドバンス(TA)信号、又はTAが最初のグラントフリー伝送において推定される場合に、アップリンク同期のためにアップリンク・タイミングを調整するために使用されるタイミング情報(例えば、TA推定のためにプリアンブル又はRSを使用する。)。
e.一時的な身元、例えば、UEとネットワークとの間の更なる通信のために使用される、LTE RARメッセージにおいて割り当てられるものと類似したTC-RNTI。
f.UEが続く送信又は再送のために使用する時間-周波数リソース、MCS、基準信号、MAシグニチャ、などを含むリソースを示すスケジューリング・グラント。
g.続く送信/再送のためのリソース・ホッピング・パターン及び/又はRVホッピング・パターン、及び/又はMAシグニチャ・ホッピング・パターン。
h.ACK又はNACKであるかどうかを示す明示的又は暗黙的な信号、及び任意に、アクティビティ検出がMAシグニチャを成功裏に検出するかどうかを示す信号。
【0153】
上記の追加情報はまた、個別的DCI、個別的制御チャネル又は個別的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を通じて個別的ACK/NACKのためにも使用されてよい。
【0154】
図14は、一実施形態に従って、基地局100及びUE102aによって実行される方法を表す。ステップ452で、基地局100は、UE102aを、グループを他のグループから区別する対応するGF_group_RNTIを有しているグループに割り当てる。ステップ453で、基地局100は、グループにおけるUE102aのポジション・インデックスを決定する。ステップ454で、基地局100は、UE102aに割り当てられたGF_group_RNTI及びポジション・インデックスをUE102aへ送信し、それらは、ステップ455でUE102aによって受信される。ステップ456で、UE102aは、MAシグニチャを用いてグラントフリーのアップリンク・メッセージを送信し、それは、ステップ457で基地局100によって受信される。ステップ458で、基地局は、アクティビティ検出を実行し、データを復号しようと試みる。ステップ459で、基地局100は、グループACK/NACKにおいてUE102aのためのACK又はNACKを送る。グループACK/NACKはDCI上で送られる。ステップ460で、UE102aは、GF_group_RNTIによって定義された探索空間においてグループACK/NACKを探す。ステップ461で、UE102aは、グループACK/NACKを取得し、UE102aのポジション・インデックスでそのACK/NACKを読み出す。
【0155】
図15は、一実施形態に従って、基地局100並びにUE102a及び102bによって実行される方法である。ステップ462で、UE102aは、グラントフリーのアップリンク伝送を基地局100へ送り、それは、ステップ464で基地局100によって受信される。ステップ466で、UE102bも、グラントフリーのアップリンク伝送を基地局100へ送り、それは、ステップ468で受信される。ステップ463及び464は、ステップ466及び468と並行して起こってよい。ステップ470で、基地局100は、上記のフォーマットのうちのいずれか1つを有し得るグループACK/NACKをUE102a及び102bへ送る。グループACK/NACKは、ステップ472でUE102a及び102bの両方によって受信される。いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、時間スロット、TTI、又はサブフレームのブロックに及ぶ特定の時間ウィンドウ内で受信された全てのUEパケットに肯定応答してよい。そのようなグループACK/NACKは、“非同期”グループACK/NACKと呼ばれる。非同期グループACK/NACKは、予め定義された位置にあるか、又はシステム情報ブロック(SIB)において定義されるか、又はRRCを用いて構成されてよい。
【0156】
非同期グループACK/NACKは、(例えば、異なるTTIにおいて)同じUEによって送られた複数のパケットに肯定応答していてよいので、グループACK/NACKにおける各ACKは、UE ID(又はUEを一意に識別する場合には、MAシグニチャ)、及び肯定応答されている特定のパケットを識別する他の情報の両方を用いて識別される。他の情報は、制限なしに:パケットID;及び/又はパケット到着時間;及び/又はパケットが送られたサブフレーム若しくはリソース/ブロックのような、パケットの位置のインジケーション;及び/又はパケットに含まれるHARQプロセスIDを含んでよい。非同期グループACK/NACKは、制御チャネル、データ・チャネル、又は専用のアクノリッジメント・チャネルにおいて存在してよい。
【0157】
非同期グループACK/NACKは、
図10乃至13でグループACK/NACKについて記載されたものと同様のフォーマットを有し得る。
図10乃至12のビットマップ・フォーマットでは、パケットID、パケット到着時間、サブフレーム番号、グラントフリーのリソースのインデックス、及び/又はHARQプロセスIDの追加は、UEポジション・インデックスに加えられ得る。
図13における集約されたUE IDのフォーマットでは、パケットID、パケット到着時間、サブフレーム番号、及び/又はグラントフリーのリソースのインデックスは、単独でフィールドとして又は各UE IDの上のフィールドとして又はグループ・インデックスとして加えられ得る。例えば、非同期グループACK/NACKは、多数のグループを含んでよく、各グループは、各時間スロットについてグループACK/NACKを含む。
【0158】
いくつかの実施形態で、非同期グループACK/NACKは、前の非同期グループACK/NACKが送られてから後に到着した全てのUEパケットに肯定応答してよい。
【0159】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACK(非同期又は否)のペイロードは、順方向誤り訂正(FEC)符号及び/又はCRCを用いて符号化される。
【0160】
上述されたように、グループACK/NACKは、肯定応答される夫々のアップリンク伝送について、UE識別情報(例えば、UE ID若しくはMAシグニチャ)及び/又はパケット識別情報(例えば、パケットID若しくはパケット到着時間)を含む。いくつかの実施形態で、UE識別情報及び/又はパケット識別情報は、別々に送信されるか、あるいは、集約されて一緒に保護されてよい。例えば、上述されたように、グループACK/NACKは、CRCによって保護された単一のペイロードであってよい。UEは、グループACK/NACKをどこで探すべきかを知る。例えば、UEに知られているグループACK/NACKのための専用チャネルが存在してよい。グループACK/NACK位置は、予め構成されるか、半永続的に構成されるか、又は制御チャネルを用いて動的に変更されてよい。
【0161】
図16は、非同期グループACK/NACKの例を表す。時間-周波数パーティションが5つの時間スロットに分けられている。第1時間スロットで、いずれの各々のグラントフリーのアップリンク伝送を介して、UE1は第1パケットを送り、UE2も第1パケットを送る。第3時間スロットで、夫々が各々のグラントフリーのアップリンク伝送を介して、UE1は第2パケットを送り、UE3は第1パケットを送り、UE4は第1パケットを送る。第4時間スロットで、UE5は、グラントフリーのアップリンク伝送において第1パケットを送る。次いで、第5時間スロットの終了後に、基地局は、5つの時間スロットの間に送られたパケットのための非同期グループACK/NACKを送る。
【0162】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、NACKも運んでよい。グループACK/NACKがNACKしか運んでいない(例えば、UEはそれらのデータを成功裏に復号されなかった。)状況で、グループACKは、グループNACKと同義的に呼ばれることがある。
【0163】
いくつかの実施形態で、グループACK/NACKは、使用されるグラントフリーのリソースとリンクされてよい。すなわち、UEのグループが特定の時間/周波数領域又は位置Aを使用する場合に、UEのそのグループは、グループACK/NACKを探すべき場所を知る。例えば、グループACK/NACKは、ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて時間-周波数位置Bにある。
【0164】
いくつかの実施形態において、グループACK/NACKは、UEアップリンク伝送の時間との固定の関連性を有し得る。例えば、時間Aでグラントフリーのアップリンク伝送を送る全てのUEは、それらの伝送をグループACK/NACKでACK/NACKされ得る。
【0165】
いくつかの実施形態で、非同期グループACK/NACKはまた、グループ共通DCIを通じて送信されてもよい。この場合に、予め定義されたグループID(例えば、GF_group_RNTI)が存在し得る。グループIDは、(例えば、フレーム番号及びサブフレーム又は時間スロット番号の関数として)異なった予め定義された位置で変化し得るが、グラントフリーのアップリンク伝送を送るUE及び基地局の両方に知られる。グループ共通DCIは、グループIDによって定義された探索空間で送られてよく、CRCは、グループIDを用いてマスクをかけられてよい。いくつかの実施形態で、非同期グループACK/NACKは、GF_group_RNTIによって構成されるPDCCHによって示されたデータ・チャネルにおいて送信されてよい。
【0166】
ACK/NACKシグナリング方法の例
図17は、一実施形態に従って、UE102a及び基地局100によって実行される方法である。
【0167】
ステップ502で、UE102aは、グラントフリーのアップリンク伝送において基地局へデータを送る。
【0168】
ステップ504で、基地局は、グラントフリーのアップリンク伝送を受ける。
【0169】
ステップ506で、基地局は、UE102aの身元を決定するよう、グラントフリーのアップリンク伝送を処理する。ステップ506は、復号されたデータからUE102aのUE IDを得ることを有してよい。ステップ506は、アクティビティ検出の後で、グラントフリーのアップリンク伝送によって用いられたMAシグニチャを得ることを代わりに有してもよい。
【0170】
ステップ508で、基地局100は、次の方法:専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル上でACK/NACKを送信すること、又はUE102aのための個別的DCIにおいてACK/NACKを送信すること、又はDCIを介して示されるダウンリンク・データ・チャネルにおけるリソース・パーティションでACK/NACKを送信すること、又はグループACK/NACKの部分としてACK/NACKを送信すること、のうちの1つによりACK又はNACKをUE102aへ送信する。夫々の方法の詳細は上述されている。
【0171】
ステップ510で、UEは、ACK/NACKを送るために基地局100によって使用された方法に対応する方法により、ACK/NACKを受信する。例えば、ACK/NACKが専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル上で基地局によって送信された場合に、次いで、UE102aは、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルからACK/NACKを取得する。
【0172】
グラントフリーのアップリンク伝送のためのUEの構成
UEは、グラントフリーのアップリンク伝送のためにネットワークによって(基地局を介して)構成されてよい。構成は、半静的に変化し得る。
【0173】
一実施形態で、構成は、RRCシグナリングにより実行され、次のパラメータのうちの1つ、いくつか、又は全てをセットすることを含んでよい:
(1)UEがダウンリンク制御チャネルをモニタする必要があるかどうか。グラントベースのアップリンク通信において、UEは、例えば、UEのためのスケジューリング・グラントを受信するために、UEへ送られるDCIのためのダウンリンク制御チャネルを定期的にモニタし得る。しかし、UEがグラントフリーのアップリンク伝送を実行するよう構成されるとき、UEは、それほど頻繁にダウンリンク制御チャネルをモニタしなくてもよく、あるいは、UEは、全くダウンリンク制御チャネルをモニタしなくてもよい。グラントフリーのアップリンク伝送を実行するUEが(仮にあったとして)どれくらいの頻度でダウンリンク制御チャネルをモニタする必要があるかは、ネットワークによってセットされ得る。例えば、グラントフリーのアップリンク伝送を実行するUEは、T個のサブフレームごとに一度、ダウンリンク制御チャネルをモニタするよう構成されてよく、ここで、Tは、ネットワークによって構成されるパラメータである。
【0174】
(2)UEによって実行され得る再送の最大数。例えば、UEは、ACKが受信されるまで、しかし、最大でK回の再送まで、再送を送り続けるよう構成されてよい。K回の再送が送られ、ACKが依然として受信され得ない場合には、UEはもはや如何なる再送も送らず、データが基地局によって受信され正しく復号されなかったと見なす。
【0175】
(3)グラントフリーのアップリンク伝送及び再送のためにUEによってアクセスされ得るリソース、例えば、UEによって使用されるリソース・ホッピング・パターン。いくつかの実施形態で、時間スロットにおける複数のリソース・ホッピング・パターン又は複数のグラントフリーの時間-周波数リソースは、同じUEに割り当てられる。UEが送信すべき複数のパケットを有しているか、又はデータ送るために複数のTBを必要とする場合に、UEは、異なる時間-周波数リソースにわたって複数のTBを送ることを選択してよい。例えば、1つの時間スロットにおける2つのグラントフリーの時間-周波数リソースが同じUEに割り当てられる場合に、UEは、1つのTBと関連する1つのパケットを送るために1つのグラントフリー領域を、及び他のTBを送るために他の領域を使用してよい。夫々のTBは、異なるHARQプロセスに対応し得る。夫々のTBは、独立してその対応するTBの送信又は再送であることができる。
【0176】
(4)伝送及び再送を送るためにUEによって使用されるべき、又は使用され得るMAシグニチャ・タプル。例えば、UEは、
図4のテーブル302における特定の3タプル、又は
図5のテーブル308における特定の2タプルに割り当てられてよい。割り当ては、同様に、又は代わりに、MAシグニチャ・ホッピング・パターン、例えば、どの基準信号が最初の送信、第1の再送、第2の再送、などのために使用されるべきであるかを示すパターンを含んでよい。
【0177】
(5)グラントフリーのアップリンク伝送のためにUEによって使用されるMCS、及び最初の送信の後にMCSが(どれくらいまで)減らされるべきかどうか。例えば、MCSホッピング・パターンが、グラントフリーのアップリンク伝送のためにUEに割り当てられてよい。最初の送信は高いMCSを有してよく、第1の再送はより低いMCSを有してよく、第2の再送はより一層低いMCSを有してよい、など。
【0178】
(6)最初の送信の後にUEがACK及び/又はNACKについてモニタする必要があるかどうか、及び専用のアクノリッジメント・チャネルがモニタされる必要があるかどうか。アクノリッジメント・チャネルをモニタする頻度も構成されてよい。同様に、又は代わりに、UEは、上記の様々なオプションのうちのどれがACK/NACKを送るために使用されるか、例えば、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネル、個別的DCI、ダウンリンク・データ・チャネル、グループACKの部分として、及びあらゆる関連する詳細、を知らされてよい。
【0179】
代替的に、上記のパラメータのいくつか又は全てが、上位レイヤRRCシグナリングを使用する代わりに、DCI情報を介して、示されてよい。UEは、その場合に、DCIをチェックするよう構成されることになる。DCIは、UEがグラントフリーのアップリンク伝送を実行することを可能にするリソース構成、例えば、どのリソースを使用すべきかの割り当て、を含んでよい。
【0180】
先に(1)乃至(6)で述べられていないが、DCIを介して構成され得る他のパラメータは、以下である:
(7)グラントフリーのアップリンク伝送のために使用されるサブフレーム内のリソース。一例として、DCIは、UEがグラントフリーのアップリンク伝送を送ることを許可されるサブフレームにおける第1リソース・ブロック位置を示し得る。いくつかの実施形態で、例えば、グラントフリーのアップリンク伝送のために使用されるリソースとそのリソースを有している対応するホッピング・パターンとの間に既知のマッピングが存在する場合に、サブフレームにおける第1リソース・ブロック位置の知識は、パケットに関する将来の再送のためのリソース・ホッピング・パターンを決定することをUEに可能にし得る。
【0181】
グラントフリーの繰り返し及びグラントフリーからグラントベースへの切り替え
グラントフリーのアップリンク伝送とグラントベースのアップリンク伝送との間を切り替えることがUEにとって有益である状況が存在し得る。
【0182】
グラントフリーのアップリンク伝送を受信することに応答してUEのためにアップリンク伝送をスケジューリングすることは、“グラントフリーからグラントベースへの切り替え”と呼ばれることがあり、すなわち、グラントフリーのアップリンク伝送がUEから受信され、それに応じて、グラントベースのアップリンク伝送が基地局によってそのUEのためにスケジューリングされる。グラントフリーからグラントベースへの切り替えは、グラントフリーのアップリンク伝送を送ったUEへスケジューリング・グラントを送ることによって行われ得る。
【0183】
いくつかの実施形態で、基地局100は、特定の条件に基づき、グラントフリーからグラントベースへの切り替えを行ってよい。いずれか1つの条件、又は条件のいずれかの組み合わせが、グラントフリーからグラントベースへの切り替えを行うべきかどうかを判定するために基地局100によって使用され得る。例となる条件は、次を含む:
(A)グラントフリー・メッセージは、UEが送るべきデータ(又は更なるデータ)を有していることを示すバッファ・ステータス・リポートを含む。それに応じて、基地局100は、グラントフリーからグラントベースへの切り替えを実行してよい。
且つ/あるいは
(B)グラントフリー・メッセージ内のデータが復号されることに失敗する。それに応じて、基地局100は、グラントフリーからグラントベースへの切り替えを実行してよい。
且つ/あるいは
(C)レイテンシ要件。UEがそのレイテンシ境界に近い場合に、基地局100は、グラントフリーからグラントベースへの切り替えを実行してよい。さもなければ、基地局100は切り替えを実行しなくてよく、その場合に、基地局100は、スケジューリング・グラントなしでただACK又はNACKを送ればよく、あるいは、基地局100は、何も送らなくてもよい。UEによる如何なるその後の送信(又は再送)も、その場合に、グラントフリーのアップリンク伝送を介して送られ得る。より一般的には、レイテンシ要件にかかわらず、UEのためのグラントフリーからグラントベースへの切り替えが実行されるべきでないと基地局100が決定する場合には、そのUEはグラントフリーの送信/再送を続け得る。
且つ/あるいは
(D)送信の数。例えば、UEがグラントフリーのアップリンク伝送を介してデータの複数回(例えば、3回)の再送を送っており、基地局によるデータの復号化が依然として失敗する場合には、基地局は、次の再送のためのスケジューリング・グラントを送ることによって、グラントフリーからグラントベースへの切り替えを実行してよい。いくつかの実施形態で、再送の回数は、基準信号識別(例えば、再送において使用される基準信号)によって、又はグラントフリーのアップリンク伝送においてUEによって送られた別個のインジケータによって、決定されてよい。
且つ/あるいは
(E)UEは、UEの既知の環境又は要件(例えば、UEのレイテンシ要件、トラフィック負荷、チャネル条件、など)に基づき、UEがグラントベースのアップリンク伝送へ切り替えることを望むかどうかを示すインジケータを送ってよい。基地局100は、UEがグラントベースのアップリンク伝送へ切り替えたいという望みを示す場合に、グラントフリーからグラントベースへの切り替えを実行してよい。
且つ/あるいは
(F)グラントフリーUEのトラフィック負荷、例えば、現在又は先般のサブフレームに到達するグラントフリーUEの数。グラントフリーのアップリンク伝送の数、及び/又はグラントフリーのアップリンク伝送を送ることを許可されているUEの数が特定の閾値を超える場合に、それに応じて、グラントフリーからグラントベースへの切り替えが、1つ以上のUEのために実行されてよい。
且つ/あるいは
(G)目下検出されているUEがグラントフリー伝送モードで動作することからの潜在的な将来のコリジョンが存在する場合に、グラントフリーからグラントベースへの切り替えが、潜在的な将来のコリジョンを回避しようとするために実行されてよい。
且つ/あるいは
(H)クオリティ・オブ・サービス(QoS)要件。グラントフリーのアップリンク伝送を送るUEのQoS要件に応じて、グラントフリーからグラントベースへの切り替えがそのUEのために実行されてよい。
【0184】
いくつかの実施形態で、DCI及びグラントフリーからグラントベースへの切り替えのためのスケジューリング情報は、次の情報のいくつか又は全ても含んでよい:
(i)許可されたアップリンク伝送の後にUEがグラントフリーのアップリンク伝送を介して更なるアップリンク伝送/再送を送るべきかどうか、又はUEがグラントベース/モードを続ける、すなわち、更なるアップリンク伝送/再送を送る前に将来のグラントを待つべきかどうかを示すインジケータ。一実施形態で、インジケータは、デフォルトで“真”である値であってよい。“真”の値は、ACKが受信されるまで(又は再送の最大数Kが到達されるまで)、許可されたアップリンク伝送の後に送られた如何なる再送もグラントフリーのアップリンク伝送を介して送られるべきであり、且つ、ACK/NACKを待たずに続けるべきであることをUEに示す。“偽”の値は、許可されたアップリンク伝送の後に送られた如何なる再送もグラントベースのアップリンク伝送を介して送られるべきであることをUEに示す。
且つ/あるいは
(ii)グラントが単一の許可されたアップリンク伝送のためであるかどうか、又はUEが複数の送信、例えば、複数の再送を実行することを許可されているかどうかを示すインジケータ。UEが複数の送信を実行することを許可されている場合に、インジケータは、次の1つ、いくつか、又は全てを示してよい:(a)再送の最大数K(例えば、上記の項目(2));並びに/又は(b)最初の送信のためのリソース・ブロック割り当て(例えば、上記の項目(7))及び/若しくはリソース・ホッピング・パターン;並びに/又は(c)最初の送信のためのMAシグニチャ及び/若しくはMAシグニチャ・ホッピング・パターン(例えば、上記の項目(4));並びに/又は(d)最初の送信のためのMCS若しくはMCSホッピング・パターン(例えば、上記の項目(5))。
【0185】
項目(i)及び(ii)はまた、DCI及び/又は、グラントフリーからグラントベースへの切り替えでない許可されたアップリンク通信のためのスケジューリング情報に含まれてもよい。例えば、UEは、グラントベース・モードで動作し得るが、上記の(i)及び(ii)におけるインジケータは、引き続きの挙動のためにUEを構成するよう、許可されたアップリンク通信の一部又は全てのためのDCI及び/又はスケジューリング情報にも含まれてよい。
【0186】
いくつかの実施形態で、UE102aは、(例えば、パケットの)トランスポート・ブロック(TB)の最初の送信を送り、次いで、続くグラントフリーのアップリンク伝送を介してTBの再送を自動的に実行するよう構成されてよい。自動のグラントフリー再送は、TBの連続的な繰り返しの実行と呼ばれることがある。すなわち、TBの最初のアップリンク伝送が実行され、その後に、続くグラントフリーのアップリンク伝送を使用したTBの連続的な繰り返しが続いてよい。最初の伝送は、グラントフリーであっても、又は許可されていてもよい。
【0187】
いくつかの実施形態で、TBの繰り返しは、異なる冗長バージョン、例えば、第1の繰り返しのためのRV1、第2の繰り返しのためのRV2、などを使用してよい。しかし、冗長バージョンは異なる必要がない。いくつかの実施形態で、TBの繰り返しは、異なるMCSを使用してよく、例えば、最初の送信は高いMCSを有してよく、第1の繰り返しはより低いMCSを有してよく、第2の繰り返しはより一層低いMCSを有してよい、など。しかし、異なる繰り返しのMCSは、異なる必要がない。
【0188】
いくつかの実施形態で、繰り返しは、予め構成されたリソース又は予め構成されたホッピング・パターンで実行されてよい。例えば、最初の送信を送るためにUE102aによって使用されるグラントフリーのリソースに基づき、最初の送信に関連した如何なる繰り返しも送るために前もって予め決定された固定の将来のリソースが存在してよい。例えば、最初のグラントフリー伝送が第1TTIにおいて時間-周波数位置Aを使用する場合に、第1の繰り返しは、次のTTIにおいて時間-周波数位置Bで送られるべきであり、第2の繰り返しは、続くTTIにおいて時間-周波数位置Cで送られるべきである、など。
【0189】
連続した繰り返しは、以下の条件のうちの少なくとも1つが満足されるまで、UE102aによって実行されてよい:
(1)基地局100がTBを成功裏に受信及び復号したことを示すメッセージが、基地局100から受信される。メッセージはACKであってよく、あるいは、TBが成功裏に復号されたことをメッセージが承認しているということで、少なくとも、ここでは“ACK”と呼ばれる。ACKは、上記のフォーマットのうちのいずれか1つを有してよい(例えば、専用のダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて送られる、個別的DCIとして送られる、データ・チャネルにおいて送られる、
図10~13のフォーマットのいずれかを有するグループACK/NACKの部分として送られる、など)。いくつかの実施形態で、ACKは、UE102aが1つ以上の更なるTBを送るためのグラントを含んでよい。グラントがACKの部分として含まれる場合に、ACKは、実際には、明示的に含まれる必要がない。すなわち、UE102aがグラントフリーのアップリンク伝送において第1TBを送り、それに応じて、UE102aが1つ以上の更なるTBを送るためのグラントを受ける場合に、UE102aは、第1TBが基地局100によって成功裏に復号されたと考える。ACKは、UE102aが更なるTBを送るためのグラントを受け取ったという事実に基づいて暗黙的である。いくつかの実施形態で、TBの成功した受信のアクノリッジメント/インジケーションは、基地局からのULグラントにある。上述されたように、ACKフィードバックは、送信される複数のTBが存在する場合にACKがどのTBに向けられているかを特定するために使用されるHARQプロセス番号(あるいは、HARQプロセスID、又はHARQプロセス番号若しくはTBインデックスを識別する何らかの属性、例えば、MAシグニチャのインデックス若しくはグラントフリーのアクセス領域のインデックス又は両方の組み合わせ)を含んでよい。HARQプロセスIDは、グラントフリーのアップリンク伝送において基地局へ暗黙的又は明示的に信号により伝えられてよい。暗黙的シグナリングの例は、HARQプロセスIDが、UEによって使用されるMAシグニチャに基づき、基地局に識別可能である場合である。MAシグニチャは、多重アクセス(MA)スキーム又は上記の何らかの他の属性のために使用される基準信号又はコードブック/シグニチャ/シーケンスであることができる。例えば、MAスキームが、2つのTB(2つのHARQプロセスに対応。)を送信するために2つの異なるコードブックを使用する場合。基地局は、アクティビティ検出を通じてコードブックを識別する。次いで、基地局は、ACKが対象とするTBを特定する、グラントにおけるコードブック・インデックス又は対応するHARQプロセス・インデックスを示してよい。いくつかの実施形態で、HARQプロセスIDは、異なるグラントフリーのアクセス領域を通じて暗黙的に識別されることが可能であり得る。例えば、UEが、1時間スロットにおいて2つのグラントフリーのアクセス領域にアクセスすることが可能であるよう構成される場合。UEは、2つの異なるHARQプロセスに対応する2つのTBを送信してよい。ULグラントにおいて、グラント・アクセス領域インデックス又はHARQプロセスIDは、ACKがどのTBを対象とするかをUEが識別することができるように、暗黙的又は明示的に示され得る。明示的シグナリングの例は、HARQプロセスIDを示すグラントフリーのアップリンク・メッセージ内のフィールドを有することである。HARQプロセスIDは、よりロバストに保護され得、それにより、基地局は、それがデータを成功裏に復号することができないかもしれない場合でさえ、それを識別することができる。
且つ/あるいは
(2)TBの繰り返しの数がKに達する。すなわち、UE102aがK回の再送を実行しており、ACKが依然として基地局100から受信されない場合に、UE102aは、TBを基地局100へ送ろうとすることをあきらめる。いくつかの実施形態で、Kは、基地局100によって半静的に構成され、それにより、基地局100/ネットワークは、時間にわたってKを調整することができる。
且つ/あるいは
(3)グラントが、グラントフリーからグラントベースへの切り替えを実行する基地局から受信される。すなわち、基地局100は、再送の1つ以上を実行するようUE102aへグラントを送る。アップリンク・グラントがTBのスロット/ミニスロットについて成功裏に受信される場合に、アップリンク・グラント割り当ては、そのTBのそのスロット/ミニスロットについてのグラントフリー割り当てを無効にし、そして、UEの送信/再送は、そのTBのそのスロット/ミニスロットについてのアップリンク・グラントに従う。上述されたように、グラントは、送信される複数のTBが存在する場合にグラントがどのTBに向けられているかを特定するために使用されるHARQプロセス番号(あるいは、HARQプロセスID、又はHARQプロセス番号若しくはTBインデックスを識別する何らかの属性、例えば、MAシグニチャのインデックス若しくはグラントフリーのアクセス領域のインデックス又は両方の組み合わせ)を含んでよい。HARQプロセスIDは、グラントフリーのアップリンク伝送において基地局へ暗黙的又は明示的に信号により伝えられてよい。暗黙的シグナリングの例は、HARQプロセスIDが、UEによって使用されるMAシグニチャに基づき、基地局に識別可能である場合である。MAシグニチャは、多重アクセス(MA)スキーム又は上記の何らかの他の属性のために使用されるRS又はコードブック/シグニチャ/シーケンスであることができる。例えば、MAスキームが、2つのTB(2つのHARQプロセスに対応。)を送信するために2つの異なるコードブックを使用する場合。基地局は、アクティビティ検出を通じてコードブックを識別する。次いで、基地局は、グラントが対象とするTBを特定する、グラントにおけるコードブック・インデックス又は対応するHARQプロセス・インデックスを示してよい。いくつかの実施形態で、HARQプロセスIDは、異なるグラントフリーのアクセス領域を通じて暗黙的に識別されることが可能であり得る。例えば、UEが、1時間スロットにおいて2つのグラントフリーのアクセス領域にアクセスすることが可能であるよう構成される場合。UEは、2つの異なるHARQプロセスに対応する2つのTBを送信してよい。ULグラントにおいて、グラント・アクセス領域インデックス又はHARQプロセスIDは、グラントがどのTBを対象とするかをUEが識別することができるように、暗黙的又は明示的に示され得る。明示的シグナリングの例は、HARQプロセスIDを示すグラントフリーのアップリンク・メッセージ内のフィールドを有することである。HARQプロセスIDは、よりロバストに保護され得、それにより、基地局は、それがデータを成功裏に復号することができないかもしれない場合でさえ、それを識別することができる。これは、グラントフリー割り当てがミニスロットに基づくスロット(逆もまた同様)に基づきアップリンク・グラントがスケジューリングされると仮定しない点に留意されたい。
【0190】
上述されたように、いくつかの実施形態で、グラントフリーからグラントベースへの切り替えは、最初の送信がグラントフリーのアップリンク伝送を介して送られた後に再送を許可するよう起こり得る。例えば、UE102aは最初の送信を送ってよく、それに応じて、基地局100は成功したアクティビティ検出を実行し得るが、最初の送信におけるデータを復号することには失敗する。基地局100は、そのため、1つ以上の再送を送るようUE102aへグラントを送る。
【0191】
いくつかの実施形態で、再送のためのアップリンク・グラントが時間スロットnで受け取られ、グラントが時間スロットn+k(ここで、k≧0)での再送の許可を示す場合に、UE102aは2つのオプションを有している:
(1)k>1の場合に、UE102aは、スロットn+1からスロットn+k-1までの連続したグラントフリーの繰り返しを実行し、次いで、スロットn+kでグラントベースの再送へ切り替わる。k=1の場合に、UE102aは、次のスロットn+1でグラントベースの再送を実行することになる。
あるいは
(2)k>1の場合に、UE102aは、スロットnの後にグラントフリーの繰り返しを実行することを止め(すなわち、時間スロットn+1又は如何なるその後の時間スロットでもグラントフリーの繰り返しを実行しない。)、UE102aは、グラントに従ってグラントベースの再送を実行することをスロットn+kまで待つ。k=1の場合に、UE102aは、次のスロットn+1でグラントベースの再送を実行することになる。
【0192】
図18は、一実施形態に従って、基地局100及びUE102aによって実行される方法である。ステップ552で、UE102aは、グラントフリーのアップリンク・リソース上で、MAシグニチャを利用してTBの最初のグラントフリー伝送を送る。ステップ554で、基地局100はアップリンク伝送を受ける。ステップ556で、基地局100は、MAシグニチャを識別するようアクティビティ検出を成功裏に実行するが、基地局100は、TBにおけるデータを成功裏に復号することができない。ステップ558で、基地局100は、そのため、グラントをUE102aへ送る。グラントは、後の時間スロットn+kでのTBの再送をスケジューリングする。ステップ560で、グラントは、時間スロットnでUE102aによって受信される。ステップ562で、UE102aは、許可された再送を送り、再送はステップ564で基地局100によって受信される。一実施形態で、ステップ560から562の間に、UE102aは、例えば、スロットn+1からスロットn+k-1まで、TBについての連続したグラントフリーの繰り返しを実行する。他の実施形態では、ステップ560の後、UE102aは、TBの如何なるグラントフリーの繰り返しも送らず、代わりに待機し、ステップ562で、許可された再送のみを送る。
【0193】
図19は、一実施形態に従って、UE102aによって実行される方法である。
【0194】
ステップ602で、UE102aは、1つ以上のグラントフリーのアップリンク通信のためのパラメータを構成するメッセージを基地局100から受ける。
【0195】
ステップ604で、UE102aは、パラメータを取得するようメッセージを復号する。パラメータは:UEがダウンリンク制御チャネルをどれくらいの頻度でモニタする及び/若しくはモニタすべきかどうか;並びに/又はUEによって実行され得る再送の最大数;並びに/又はグラントフリーのアップリンク伝送及び再送のためにUEによってアクセスされ得るリソース;並びに/又はUEによって使用されるべき少なくとも1つのMAシグニチャ;並びに/又はUEによって使用されるMCS;並びに/又は最初の送信後にUEがACK及び/若しくはNACKについてモニタする必要があるかどうか、及び/若しくは専用のアクノリッジメント・チャネルがモニタされる必要があるかどうか;並びに/又はグラントフリーのアップリンク伝送のために使用されるサブフレーム内のリソース、を含む。
【0196】
HARQフィードバック
多数の異なるHARQフィードバック・シナリオが、グラントフリーのアップリンク伝送のために先に与えられている。以下は、連続した繰り返しがあろうとなかろうと、あるいは、グラントフリーのアップリンク伝送が最初の送信であろうと再送であろうと、上記のシナリオの全てに当てはまる。
【0197】
TBは、グラントフリーのアップリンク伝送を用いてUE102aから基地局100へ送られる。それに応じて、グラントフリーのアップリンク伝送のためのHARQフィードバック(例えば、ACK/NACK、グラント、など)が基地局100によってUE102aへ供給される。いくつかの実施形態で、TBの成功した受信のアクノリッジメント/インジケーション(例えば、ACK)は、基地局100からのアップリンク・グラントの形をとる。上述されたように、いくつかの実施形態で、ACK/NACKフィードバックは、送信される複数のTBが存在する場合にACK/NACKがどのTBに向けられているかを特定するために使用されるHARQプロセス番号(あるいは、HARQプロセスID、又はHARQプロセス番号若しくはTBインデックスを識別する何らかの属性、例えば、MAシグニチャのインデックス若しくはグラントフリーのアクセス領域のインデックス又は両方の組み合わせ)を含んでよい。HARQプロセスIDは、UE102aからグラントフリーのアップリンク伝送において基地局100へ暗黙的又は明示的に信号により伝えられてよい。暗黙的シグナリングの例は、HARQプロセスIDが、グラントフリーのアップリンク伝送においてUE102aによって使用されたMAシグニチャに基づき、基地局100に識別可能である場合である。MAシグニチャは、多重アクセス(MA)スキーム又は上記の何らかの他の属性のために使用される基準信号又はコードブック/シグニチャ/シーケンスであってよい。例えば、MAスキームが、2つのTB(2つのHARQプロセスに対応。)を送信するために2つの異なるコードブックを使用する場合。基地局100は、アクティビティ検出を通じてコードブックを識別する。次いで、基地局100は、ACKが対象とするTBを特定する、そのグラントにおけるコードブック・インデックス又は対応するHARQプロセス・インデックスを示してよい。いくつかの実施形態で、HARQプロセスIDは、異なるグラントフリーのアクセス領域を通じて基地局100によって暗黙的に識別されることが可能であり得る。例えば、UE102aが、1時間スロットにおいて2つのグラントフリーのアクセス領域にアクセスすることが可能であるよう構成される場合。UE102aは、2つの異なるHARQプロセスに対応する2つのTBを送信してよい。基地局100からのアップリンク・グラントにおいて、グラント・アクセス領域インデックス又はHARQプロセスIDは、ACKがどのTBを対象とするかをUE102aが識別することができるように、暗黙的又は明示的に示され得る。明示的シグナリングの例は、HARQプロセスIDを示すグラントフリーのアップリンク・メッセージ内のフィールドを有することである。HARQプロセスIDは、よりロバストに保護され得、それにより、基地局100は、それがデータを成功裏に復号することができないかもしれない場合でさえ、それを識別することができる。
【0198】
全てのHARQフィードバック(ACK/NACK及び/又はグラント)シグナリングについて、UEの連続したグラントフリーの繰り返しは、K回の繰り返しを終える前に、任意に、グラントによって早期に停止されるか、あるいは、任意に、ACKによって早期に停止されてよい。例えば、UEがK回の繰り返しの間にACKを受信した場合に、UEは、繰り返しの数がKに達していないならば、更なる繰り返しを中止してよい。いくつかの他のシナリオでは、UEは、繰り返しがK回に達するか、又はアップリンク・グラントが受信されるかのいずれかまで、連続した繰り返しを実行してよい。ACKは、本開示で記載されたシグナリング・フォーマットのいずれかにあることができる(例えば、それは、グループ共通DCI又はUE特有のDCIであることができる。)。同じTBの再送をスケジューリングするスケジューリング・グラントがK回の繰り返しの間又はその後で受け取られる場合に、次いで、UEは、スケジューリング・グラントにおいて構成されたリソースにおけるTBのグラントベースの再送へ切り替わる。
【0199】
いくつかの実施形態で、UEがTBのK回の繰り返しを終え、UEが未だHARQフィードバック(例えば、ACK/NACK又はグラント)を受信していない場合に、UEは、HARQフィードバック(ACK/NACK又はグラント)を待ってよい。K回の繰り返しが送信された後、予め定義されたウィンドウT1内で、UEが基地局からACK又はグラントを受信しない場合には、UEは、NACKを仮定し、TBのグラントフリーの再送を実行してよい。グラントフリーの再送は、構成されたグラントフリーのリソース上で行われてよい。グラントフリーの再送は、K回の繰り返しの他の組を含んでよい。いくつかの他の実施形態で、UEが、K回の繰り返しの後、予め定義された/構成されたウィンドウT1内で、基地局からNACK又はグラントを受信しない場合には、UEは、ACKを仮定し、更にスケジューリングされるまで如何なる更なる再送も実行しなくてよい。いくつかの他の実施形態で、HARQフィードバックが、K回の繰り返しの後、予め定義された時間ウィンドウ内で受信されない場合に、更なるグラントフリーの再送を実行すべきかどうかは、UEの実施次第である。時間ウィンドウが到達されるか又はグラントフリー再送の最大数がUEによって実行される場合に、UEが基地局からのフィードバックなしで如何なる更なるグラントフリーの再送/繰り返しも実行すべきでないように、他の予め定義された/構成された時間ウィンドウT2(最初のグラントフリー伝送の時点から始まる。)又は、UEが実行することができるグラントフリー再送の最大数Nが存在してよい。パラメータT1、T2又はNは、予め定義されるか、あるいは、UE特有のRRCシグナリングにおいて構成され得る。
【0200】
いくつかの実施形態で、UEは、ACKがK回の繰り返しの間又はその後にTBについて受け取られる場合に直ちに、TBのバッファをフラッシュしてよい。ACKは、本開示で記載されたシグナリング形式のいずれかにあることができる。いくつかの他の実施形態で、UEは、ACKが受信されるときに、同じTBの更なる繰り返し/再送を単に先延ばしする。UEは、TBの同じHARQプロセス(又はHARQプロセスID)を使用している新しいTBをスケジューリングするアップリンク・グラントが受け取られる場合にのみ、グラントフリー伝送のTBのHARQバッファをフラッシュしてよい。いくつかの実施形態で、UEが、K回の繰り返しの送信を終えた後、予め定義された/構成されたウィンドウT1内で基地局からNACK又はグラントを受信しない場合には、UEは、ACKを仮定し、TBのバッファをフラッシュしてよく、あるいは、UEは、ACKを仮定し、バッファをフラッシュせず、更にスケジューリングされるまで如何なる更なる再送も実行しない。
【0201】
グラントフリーの再送が、K回の繰り返しのウィンドウ内で如何なるフィードバックも受信しなかった後にUEによって実行されるべきである場合に、UEは、対応するHARQプロセスIDにかかわらず、グラントフリーのリソースのいずれかでグラントフリーの再送を実行してよい。いくつかの他の実施形態で、UEは、グラントフリーの最初の送信の同じHARQプロセスIDへマッピングされているグラントフリーのリソース上でのみグラントフリーの再送を実行することを許可され得る。記載されるプロシージャは、K=1である場合にも有効である。
【0202】
1つのアップリンク・グラントフリー伝送モードにおいて、UEは、DCIシグナリング/起動によらずにRRCシグナリング後にグラントフリー伝送を実行することができる。UEは最初に、最初のアクセス・プロセスを実行する。基地局は次いで、UEのためのグラントフリー伝送リソースを選択し、RRCシグナリングを通じてグラントフリー伝送リソースを示すことによりUEを構成する。リソースは、制限なしに、時間、周波数リソース、基準信号情報、MCS/TBS情報、電力制御パラメータ、リソースの周期性及びオフセット、グラントフリーRNTI、繰り返し数K(K>=1)、などを含んでよい。RRCシグナリングの後、UEは、アップリンク伝送リソースを取得しており、次いで、如何なるDCIシグナリングにもよらずにアップリンク伝送を実行することができる。データの第1バッチがUEに到達した後、UEは次いで、割り当てられたグラントフリー伝送リソースを用いて、データの第1バッチの最初のグラントフリー伝送を実行することができる。いくつかの実施形態で、グラントフリー・モードで動作するUE(“グラントフリーUE”)は、それがグラントフリー伝送を実行することができるためにDCI起動を必要としないということで、最初のグラントフリー伝送を実行する前にDCIをモニタしなくてよい。時間nでデータの最初のグラントフリー伝送を実行するUEは、時間n+1_aでDCをモニタし始めさえすればよく、ここで、t_aは、最初の伝送後にUEがDCIをモニタし始める時間である。時間の単位はスロット、サブフレーム、ミニスロット、又は何らかの時間単位指標であることができる。t_aは、予め定義された値であることができ、あるいは、それは、ネットワークによって構成され、UEへ、例えば、UE特有のRRCシグナリングを介して、送られ得る。t_aが予め定義される場合に、それは、UEが最初のグラントフリー伝送の後にDCIフィードバックを受信すると期待される最も早い時点としてセットされ得る。いくつかの実施形態で、t_a=0又は1であり、すなわち、UEは、最初のグラントフリー伝送の後に直ちにDCIをチェックするか、あるいは、次のスロットにおいてDCIをチェックしてよい。DCIは、UE特有及び/又はグループ共通DCIであることができ、ACK/NACK及び/又はアップリンク・グラントを送信するために使用され得る。いくつかの実施形態で、UEは、K回の繰り返しが終了した後に、DCIのみをモニタするか、又はACK/NACKのみをモニタする。グラントフリーの送信のK回の繰り返しは時間mで終了し、そして、UEは時間m+t_bでDCIをモニタするか又はACK/NACKモニタし始めさえすればよいとする。ここで、t_bも、予め定義されるか又は、RRCシグナリングにおいて構成され得る。UEは、任意に、K回の繰り返しが終了した後の時間ウィンドウでDCIをモニタすることを中止してよい。例えば、K回の繰り返しが時間mで終了する場合に、UEは、時間m+t_cでDCIモニタするのを止めてよい。ここで、t_cは、予め定義されるか又は、RRCシグナリングにおいて構成され得る。
【0203】
K回の繰り返しの後にウィンドウT1内で如何なるHARQフィードバック又はグラントも受信しなかった後にUEがACKを仮定する場合には、UEは、更なるシグナリングまで、更なる繰り返し/再送を中止してよい。いくつかの実施形態で、t_cはT1と同じであり、すなわち、UEは、時間m+T1でDCIをモニタするのを止めるので、それらのうちの1つしか予め定義されるか又はRRCシグナリングにおいて構成されない。いくつかの他の実施形態で、UEは、ウィンドウT1内で如何なるHARQフィードバック又はグラントも受信しなかった後にNACKを仮定し、ACK若しくはグラントが受信されるまで、又は再送の最大数N又は最大再送時間T2(最初のグラントフリー伝送時点nから始まる。)が上述されたように受信されるまで、TBの自主的な再送/繰り返しを実行し始める。UEは、n+T2が到達された後、又は再送の最大数Nが到達された後の時点t_cで、DCIをモニタするのを止めてよい。送信のためにDCIをモニタするのを止めた後、UEは、次の最初のグラントフリー伝送のt_a時点の後に再びDCIをモニタしてよい。
【0204】
いくつかの実施形態で、DCIシグナリングを必要とする他の機能(例えば、支援されるグラントベースの伝送)が存在し得るということで、UEは、最初のグラントフリー伝送の前又は後に休みなくDCIをモニタしてよい。いくつかの実施形態で、UEは、TTiごとにDCIをモニタせず、代わりにUEは、T_m個のTTiごとにDCIをモニタしさえすればよい。ここで、T_mは、予め定義されるか、又はRRCシグナリングにおいて構成され得る。これはまた、UEが最初のグラントフリー伝送の後に時間t_aでのみDCIをモニタし始める場合にも当てはまり得る。一般に、時間及びDCIをモニタすべきかどうかは、例えば、RRCシグナリングを通じて、夫々のUEについて構成され得る。
【0205】
例
上記も鑑みて更に、次の例が開示される。
【0206】
例1:基地局によって実行される方法であって:アップリンク・リソースでユーザ機器(UE)からグラントフリーのアップリンク伝送を受けることと;前記グラントフリーのアップリンク伝送において前記UEによって使用されているMAシグニチャを得るようアクティビティ検出を実行することと;前記グラントフリーのアップリンク伝送におけるデータを復号しようと試みること;ACK又はNACKを含むフィードバックをダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて送信することとを有し;前記フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス及び/又は前記フィードバックの時間-周波数位置は、前記MAシグニチャ及び前記アップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく、方法。
【0207】
例2:例1の方法であって、前記ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルがPHICH様のチャネルである、方法。
【0208】
例3:例1又は例2の方法であって、前記フィードバックを運ぶために使用される前記直交シーケンスが前記MAシグニチャに基づき、前記フィードバックの前記時間-周波数位置が前記アップリンク・リソースに基づく、方法。
【0209】
例4:例1乃至3のうちいずれか1つの方法であって、前記ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおけるフィードバック・タイミングは、前記グラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されるグラントフリーのリソース・アクセス・タイミングと固定された関係を有している、方法。
【0210】
例5:例1乃至4のうちいずれか1つの方法であって、前記ACK又は前記NACKを表す1ビットを得ること;該ビットを繰り返して複数のビットを得ること;該複数のビットを変調してシンボルを得ること;及び前記直交シーケンスによって前記シンボルを変調することを含む動作を実行することによって、前記フィードバックを生成することを更に有する方法。
【0211】
例6:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有し、前記プログラミングは、例1乃至5のうちいずれか1つの方法に従うステップを実行するための命令を含む、基地局。
【0212】
例7:アップリンク・リソースでユーザ機器(UE)からグラントフリーのアップリンク伝送を受ける少なくとも1つのアンテナと;(i)前記グラントフリーのアップリンク伝送において前記UEによって使用されているMAシグニチャを得るようアクティビティ検出を実行し;(ii)前記グラントフリーのアップリンク伝送におけるデータを復号しようと試み;(iii)ACK又はNACKを含むフィードバックの伝送をダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて引き起こすグラントフリー伝送モジュールとを有し;前記フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス及び/又は前記フィードバックの時間-周波数位置は、前記MAシグニチャ及び前記アップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく、基地局。
【0213】
例8:ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって:MAシグニチャを利用するグラントフリーのアップリンク伝送をアップリンク・リソースで基地局へ送ることと;ACK又はNACKを含むフィードバックをダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて受けることとを有し;前記フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス及び/又は前記フィードバックの時間-周波数位置は、前記MAシグニチャ及び前記アップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく、方法。
【0214】
例9:例8の方法であって、前記ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルがPHICH様のチャネルである、方法。
【0215】
例10:例8又は例9の方法であって、前記フィードバックを運ぶために使用される前記直交シーケンスが前記MAシグニチャに基づき、前記フィードバックの前記時間-周波数位置が前記アップリンク・リソースに基づく、方法。
【0216】
例11:例8乃至10のうちいずれか1つの方法であって、前記ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおけるフィードバック・タイミングは、前記グラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されるグラントフリーのリソース・アクセス・タイミングと固定された関係を有している、方法。
【0217】
例12:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有し、前記プログラミングは、例8乃至11のうちいずれか1つの方法に従うステップを実行するための命令を含む、ユーザ機器(UE)。
【0218】
例13:MAシグニチャを利用するグラントフリーのアップリンク伝送をアップリンク・リソースで基地局へ送る少なくとも1つのアンテナと;前記グラントフリーのアップリンク伝送に対応し、ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて受け取られるフィードバックを復号する復号器であり、前記フィードバックはACK又はNACKを含む、前記復号器とを有し;前記フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス及び/又は前記フィードバックの時間-周波数位置は、前記MAシグニチャ及び前記アップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく、ユーザ機器(UE)。
【0219】
例14:基地局によって実行される方法であって:第1ユーザ機器(UE)から第1のグラントフリーのアップリンク伝送を受けることと;第2UEから第2のグラントフリーのアップリンク伝送を受けることと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACK及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKを少なくとも含むペイロードを有しているグループACK/NACKメッセージを送ることとを有する方法。
【0220】
例15:例14の方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKを示す1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKを示す他のビットとを含むワードである、方法。
【0221】
例16:例14の方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するビットの第1対と、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するビットの第2対とを含むワードであり、ビットの各対は、アクティビティ検出が成功したかどうかを示すビットと、データ復号化が成功したかどうかを示す他のビットとを含む、方法。
【0222】
例17:例14乃至16のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードにおける1つのポジション・インデックスは、前記第1UEに対応し、前記ペイロードにおける他のポジション・インデックスは、前記第2UEに対応する、方法。
【0223】
例18:例14の方法であって、前記ペイロードは、複数のUE IDを有し、前記ペイロードにおけるUE IFの存在は、そのUE IDに対応するUEについてのACKを示す、方法。
【0224】
例19:例14乃至18のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、複数のHARQプロセスIDについてのACK/NACKを含む、方法。
【0225】
例20:例14乃至19のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、ダウンリンク制御チャネルにおいて送られ、グループIDによってスクランブルされる、方法。
【0226】
例21:例14乃至19のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、ダウンリンク・データ・チャネルにおいて送られる、方法。
【0227】
例22:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有し、前記プログラミングは、例14乃至21のうちいずれか1つの方法に従うステップを実行するための命令を含む、基地局。
【0228】
例23:第1ユーザ機器(UE)から第1のグラントフリーのアップリンク伝送を受け、第2UEから第2のグラントフリーのアップリンク伝送を受ける少なくとも1つのアンテナと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACK及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKを少なくとも含むペイロードを有しているグループACK/NACKメッセージを生成するグラントフリー伝送モジュールとを有する基地局。
【0229】
例24:第1ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送ることと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKと、第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKとを少なくとも含むペイロードを有しているグループACK/NACKメッセージを受けることとを有する方法。
【0230】
例25:例24の方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKを示す1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKを示す他のビットとを含むワードである、方法。
【0231】
例26:例24の方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するビットの第1対と、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するビットの第2対とを含むワードであり、ビットの各対は、アクティビティ検出が成功したかどうかを示すビットと、データ復号化が成功したかどうかを示す他のビットとを含む、方法。
【0232】
例27:例24乃至26のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードにおける1つのポジション・インデックスは、前記第1UEに対応し、前記ペイロードにおける他のポジション・インデックスは、前記第2UEに対応する、方法。
【0233】
例28:例24の方法であって、前記ペイロードは、複数のUE IDを有し、前記ペイロードにおけるUE IFの存在は、そのUE IDに対応するUEについてのACKを示す、方法。
【0234】
例29:例24乃至28のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、複数のHARQプロセスIDについてのACK/NACKを含む、方法。
【0235】
例30:例24乃至29のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、ダウンリンク制御チャネルにおいて受け取られ、グループIDによってスクランブルされる、方法。
【0236】
例31:例24乃至29のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、ダウンリンク・データ・チャネルにおいて受け取られる、方法。
【0237】
例32:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有し、前記プログラミングは、例24乃至31のうちいずれか1つの方法に従うステップを実行するための命令を含む、ユーザ機器(UE)。
【0238】
例33:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送る少なくとも1つのアンテナと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKと、第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送についてのACK又はNACKとを少なくとも含むペイロードを有しているグループACK/NACKメッセージを復号する復号器とを有する第1ユーザ機器(UE)。
【0239】
例34:基地局によって実行される方法であって:第1ユーザ機器(UE)から第1のグラントフリーのアップリンク伝送を受けることと;第2UEから第2のグラントフリーのアップリンク伝送を受けることと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKとを示すペイロードを有しているグループACK/NACKメッセージを前記第1UEへ及び前記第2UEへ送ることとを有する方法。
【0240】
例35:例34の方法であって、前記グループACK/NACKメッセージを送ることより前に、前記基地局は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送における第1データと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送における第2データとを復号するよう試みる、方法。
【0241】
例36:例34又は35の方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記第1UEへのアップリンク伝送を許可するグラントを含む、方法。
【0242】
例37:例36の方法であって、前記グラントは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送において送られたデータの再送を許可する、方法。
【0243】
例38:例36の方法であって、前記グラントは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送において送られたデータの再送をスケジューリングすることによって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するNACKを暗に示す、方法。
【0244】
例39:例36の方法であって、前記グラントは、新しいデータの送信をスケジューリングすることによって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACKを暗に示す、方法。
【0245】
例40:例34乃至39のうちいずれか1つの方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有しているグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは、前記グループIDと関連付けられる、方法。
【0246】
例41:例40の方法であって、前記グループIDは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)である、方法。
【0247】
例42:例40又は41の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたグラントフリーのリソースの関数である、方法。
【0248】
例43:例42の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られた時間単位の関数である、方法。
【0249】
例44:例43の方法であって、前記時間単位は時間スロットである、方法。
【0250】
例45:例43の方法であって、前記グループIDはまた、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたフレーム番号の関数でもある、方法。
【0251】
例46:例42の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られた周波数位置の関数である、方法。
【0252】
例47:例42の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られた時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、方法。
【0253】
例48:例42の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたサブフレーム、スロット番号、及びフレーム番号のうちの少なくとも1つの関数である、方法。
【0254】
例49:例48の方法であって、前記スロットは時間スロットである、方法。
【0255】
例50:例40乃至49のうちいずれか1つの方法であって、前記グループIDは、上位レイヤ・シグナリングにおいて構成される、方法。
【0256】
例51:例50の方法であって、前記グループIDを無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて前記第1UEへ及び前記第2UEへ信号伝送することを更に有する方法。
【0257】
例52:例40乃至50のうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、グループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において送られる、方法。
【0258】
例53:例52の方法であって、前記グループ共通DCIは、前記グループIDによって定義された探索空間におけるダウンリンク制御チャネルにおいて送られる、方法。
【0259】
例54:例52又は53の方法であって、前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)は、前記グループIDによってマスクをかけられる、方法。
【0260】
例55:例54の方法であって、前記基地局が前記グループIDを用いて前記グループ共通DCIの前記CRCをスクランブルすることを有する方法。
【0261】
例56:例34乃至55のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示す1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示す他のビットとを含むワードである、方法。
【0262】
例57:例34乃至55のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するビットの第1対と、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するビットの第2対とを含むワードであり、ビットの各対は、アクティビティ検出が成功したかどうかを示すビットと、データ復号化が成功したかどうかを示す他のビットと含む、方法。
【0263】
例58:例34乃至55のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードにおける1つの位置は前記第1UEに対応し、前記ペイロードにおける他の位置は前記第2UEに対応する、方法。
【0264】
例59:例58の方法であって、前記第1UEに対応する前記位置は、MAシグニチャに基づく、方法。
【0265】
例60:例59の方法であって、前記第1UEに対応する前記位置は、前記MAシグニチャと、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送るために前記第1UEによって使用されるグラントフリーのリソースとに基づき、前記第1UEによって知られる、方法。
【0266】
例61:例58の方法であって、前記第1UEに対応する前記位置は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、前記第1UEへ信号伝送される、方法。
【0267】
例62:例61の方法であって、前記第1UEに対応する前記位置は、上位レイヤ・シグナリングを用いて信号伝送される、方法。
【0268】
例63:例62の方法であって、前記上位レイヤ・シグナリングはRRCシグナリングである、方法。
【0269】
例64:例34乃至63のうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、全ての受信されたパケットが1TTI又は1時間スロット又は1サブフレームにおいて成功裏に復号されたことについてのACKを示す、方法。
【0270】
例65:例34乃至63のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、複数のUE IDを有し、前記ペイロードにおけるUE IDの存在は、そのUE IDに対応するUEについてのACKを示す、方法。
【0271】
例66:例34乃至63のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、複数のHARQプロセスIDについてのACK/NACKを含む、方法。
【0272】
例67:例66の方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータと関連するHARQプロセスIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送において明示的に又は暗黙的に示される、方法。
【0273】
例68:例66の方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータは、HARQプロセスIDと関連付けられ、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKの前記ペイロード中の位置は、前記第1UEに対応するポジション・インデックス及び前記HARQプロセスIDの両方に基づく、方法。
【0274】
例69:例66の方法であって、前記第1UEは、前記ペイロードにおいて複数の位置を割り当てられ、該複数の位置の夫々1つは、各々のMAシグニチャ及び/又はHARQプロセスIDと関連付けられる、方法。
【0275】
例70:例34乃至69のうちいずれか1つの方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送は、トランスポート・ブロックの複数のアップリンク反復のうちの1つであり、前記グループACK/NACKメッセージは、前記複数のアップリンク反復を終了するために使用される、方法。
【0276】
例71:例70の方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記複数のアップリンク反復を終了するために、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACKを示す、方法。
【0277】
例72:例34乃至71のうちいずれか1つの方法であって、(i)前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたアップリンク時間-周波数リソースと、(ii)前記グループACK/NACKメッセージが送られるダウンリンク時間-周波数リソースとの間には、固定のタイミング関係がある、方法。
【0278】
例73:例34乃至71のうちいずれか1つの方法であって、(i)前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたサブフレーム又は時間単位と、(ii)前記グループACK/NACKメッセージが送られるサブフレーム又は時間単位との間には、固定のタイミング関係がある、方法。
【0279】
例74:例34乃至71のうちいずれか1つの方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータは、HARQプロセスIDと関連付けられ、該HARQプロセスIDのインジケーションは、ダウンリンク制御情報に存在し、前記HARQプロセスIDの前記インジケーションは、前記データが肯定応答されていることを特定するために前記第1UEによって使用される、方法。
【0280】
例75:例34の方法であって、前記ペイロードがダウンリンク・データ・チャネルにおいて送られる、方法。
【0281】
例76:例75の方法であって、前記ダウンリンク・データ・チャネルにおいてどこで前記ペイロードを見つけるべきかを示すダウンリンク制御情報を送ることを更に有する方法。
【0282】
例77:例34の方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する部分を含み、該部分は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送によって利用されるMAシグニチャにマッピングされた前記ペイロード中の位置を有し、前記部分は、前記第1UEのためのスケジューリング・グラント;タイミング・アドバンス(TA)情報;前記第1UEのUE ID;前記第1UEと前記基地局との間の更なる通信のために使用される一時的な身元;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNAK、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0283】
例78:例57の方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送は第1データを運び、当該方法は:アクティビティ検出が成功しなかったことを前記ビットの第1対が示すときに、前記第1UEから前記第1データの再送を受けることを更に有し、該再送は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送と同じ冗長バージョン(RV)にある、方法。
【0284】
例79:例57の方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送は第1データを運び、当該方法は:アクティビティ検出は成功したが、データ復号化は成功しなかったことを前記ビットの第1対が示すときに、前記第1UEから前記第1データの再送を受けることを更に有し、該再送のデータは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送とは異なるRVにある、方法。
【0285】
例80:第1ユーザ機器(UE)から第1のグラントフリーのアップリンク伝送を受け、第2UEから第2のグラントフリーのアップリンク伝送を受ける受信器と;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKとを示すペイロードを有しているグループACK/NACKメッセージを生成するグラントフリー伝送モジュールとを有する基地局。
【0286】
例81:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有する基地局であって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例34乃至79のうちいずれか1つの方法を当該基地局に実行させる命令を含む、基地局。
【0287】
例82:第1ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送ることと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKと、第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKとを示すペイロードを有するグループACK/NACKメッセージを受けることとを有する方法。
【0288】
例83:例82の方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有しているグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは、前記グループIDと関連付けられる、方法。
【0289】
例84:例83の方法であって、前記グループIDは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)である、方法。
【0290】
例85:例83又は84の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるグラントフリーのリソースの関数である、方法。
【0291】
例86:例85の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られる時間単位の関数である、方法。
【0292】
例87:例86の方法であって、前記時間単位は時間スロットである、方法。
【0293】
例88:例86又は87の方法であって、前記グループIDはまた、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるフレーム番号の関数でもある、方法。
【0294】
例89:例85の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られる周波数位置の関数である、方法。
【0295】
例90:例85の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られる時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、方法。
【0296】
例91:例85の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるサブフレーム、スロット、及びフレーム番号のうちの少なくとも1つの関数である、方法。
【0297】
例92:例91の方法であって、前記スロットは時間スロットである、方法。
【0298】
例93:例83乃至92のうちいずれか1つの方法であって、前記グループIDは、上位レイヤ・シグナリングにおいて構成される、方法。
【0299】
例94:例93の方法であって、前記グループIDのインジケーションを無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて前記基地局から受けることを更に有する方法。
【0300】
例95:例83乃至94のうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、グループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において受け取られる、方法。
【0301】
例96:例95の方法であって、前記グループ共通DCIは、前記グループIDによって定義された探索空間におけるダウンリンク制御チャネルにおいて受け取られる、方法。
【0302】
例97:例95又は96の方法であって、前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)は、前記グループIDによってマスクをかけられる、方法。
【0303】
例98:例97の方法であって、前記グループIDを用いて前記グループ共通DCIの前記CRCをスクランブル解除することを更に有する方法。
【0304】
例99:例82乃至98のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示す1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示す他のビットとを含むワードである、方法。
【0305】
例100:例82乃至98のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するビットの第1対と、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するビットの第2対とを含むワードであり、ビットの各対は、アクティビティ検出が成功したかどうかを示すビットと、データ復号化が成功したかどうかを示す他のビットと含む、方法。
【0306】
例101:例82乃至98のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードにおける1つの位置は前記第1UEに対応し、前記ペイロードにおける他の位置は前記第2UEに対応する、方法。
【0307】
例102:例101の方法であって、前記第1UEに対応する前記位置は、MAシグニチャに基づく、方法。
【0308】
例103:例102の方法であって、前記第1UEに対応する前記位置は、前記MAシグニチャと、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送るために前記第1UEによって使用されるグラントフリーのリソースとに基づき、前記第1UEによって知られる、方法。
【0309】
例104:例101の方法であって、前記第1UEに対応する前記位置は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、前記第1UEへ信号伝送される、方法。
【0310】
例105:例104の方法であって、前記第1UEに対応する前記位置は、上位レイヤ・シグナリングを用いて信号伝送される、方法。
【0311】
例106:例105の方法であって、前記上位レイヤ・シグナリングはRRCシグナリングである、方法。
【0312】
例107:例82乃至106のうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKは、全ての受信されたパケットが1TTI又は1時間スロット又は1サブフレームにおいて成功裏に復号されたことについてのACKを示す、方法。
【0313】
例108:例82乃至107のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、複数のUE IDを有し、前記ペイロードにおけるUE IDの存在は、そのUE IDに対応するUEについてのACKを示す、方法。
【0314】
例109:例82の方法であって、前記ペイロードは、複数のHARQプロセスIDについてのACK/NACKを含む、方法。
【0315】
例110:例109の方法であって、HARQプロセスIDが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータと関連付けられ、前記HARQプロセスIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送において明示的に又は暗黙的に示される、方法。
【0316】
例111:例109の方法であって、HARQプロセスIDが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータと関連付けられ、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKの前記ペイロード中の位置は、前記第1UEに対応するポジション・インデックス及び前記HARQプロセスIDの両方に基づく、方法。
【0317】
例112:例109の方法であって、前記第1UEは、前記ペイロードにおいて複数の位置を割り当てられ、該複数の位置の夫々1つは、各々のMAシグニチャ及び/又はHARQプロセスIDと関連付けられる、方法。
【0318】
例113:例82乃至112のうちいずれか1つの方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送は、トランスポート・ブロックの複数のアップリンク反復のうちの1つであり、前記グループACK/NACKメッセージは、前記複数のアップリンク反復を終了するために使用される、方法。
【0319】
例114:例113の方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記複数のアップリンク反復を終了するために、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACKを示す、方法。
【0320】
例115:例82乃至114のうちいずれか1つの方法であって、(i)前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるアップリンク時間-周波数リソースと、(ii)前記グループACK/NACKメッセージが受け取られるダウンリンク時間-周波数リソースとの間には、固定のタイミング関係がある、方法。
【0321】
例116:例82乃至114のうちいずれか1つの方法であって、(i)前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるサブフレーム又は時間単位と、(ii)前記グループACK/NACKメッセージが受け取られるサブフレーム又は時間単位との間には、固定のタイミング関係がある、方法。
【0322】
例117:例82乃至116のうちいずれか1つの方法であって、HARQプロセスIDが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送におけるデータと関連付けられ、該HARQプロセスIDのインジケーションは、ダウンリンク制御情報に存在し、前記HARQプロセスIDの前記インジケーションは、前記データが肯定応答されていることを特定するために前記第1UEによって使用される、方法。
【0323】
例118:例82乃至117のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードがダウンリンク・データ・チャネルにおいて受け取られる、方法。
【0324】
例119:例118の方法であって、前記ダウンリンク・データ・チャネルにおいてどこで前記ペイロードを見つけるべきかを示すダウンリンク制御情報を受けることを更に有する方法。
【0325】
例120:例82乃至119のうちいずれか1つの方法であって、前記ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する部分を含み、該部分は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送によって利用されるMAシグニチャにマッピングされた前記ペイロード中の位置を有し、前記部分は、前記第1UEのためのスケジューリング・グラント;タイミング・アドバンス(TA)情報;前記第1UEのUE ID;前記第1UEと前記基地局との間の更なる通信のために使用される一時的な身元;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNAK、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0326】
例121:例95の方法であって、前記グループ共通DCIを復号することを更に有し、前記グループIDを用いてCRCチェックを行うことを含む方法。
【0327】
例122:例121の方法であって、前記グループIDがRNTIである、方法。
【0328】
例123:例95の方法であって、前記グループ共通DCIを得るよう前記グループIDを用いてダウンリンク制御チャネルにおいて探索空間を探索することを更に有する方法。
【0329】
例124:例123の方法であって、探索される前記探索空間は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送信するために使用されるアップリンク・リソースの関数である、方法。
【0330】
例125:例100の方法であって、アクティビティ検出が成功しなかったことを前記ビットの第1対が示すときに、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送と同じ冗長バージョン(RV)で前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送からのデータを再送することを更に有する方法。
【0331】
例126:例100の方法であって、アクティビティ検出は成功したが、データ復号化は成功しなかったことを前記ビットの第1対が示すときに、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送とは異なるRVで前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送からのデータを再送することを更に有する方法。
【0332】
例127:例82乃至126のうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記UEへのアップリンク伝送を許可するグラントを含む、方法。
【0333】
例128:例127の方法であって、前記グラントは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送において送られたデータの再送を許可する、方法。
【0334】
例129:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送る送信器と;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKと、第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKとを示すペイロードを有するグループACK/NACKメッセージを受ける受信器とを有するユーザ機器(UE)。
【0335】
例130:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有するUEであって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例82乃至128のうちいずれか1つの方法を前記UEに実行させる命令を含む、UE。
【0336】
例131:基地局によって実行される方法であって:第1トランスポート・ブロックに対応するデータを運ぶグラントフリーのアップリンク伝送をユーザ機器(UE)から受けることと;グラントを前記UEへ送ることとを有し、前記グラントは、前記第1トランスポート・ブロックの復号化が失敗するときに前記第1トランスポート・ブロックの再送をスケジューリングし、あるいは、前記第1トランスポート・ブロックの復号化が成功するときに第2トランスポート・ブロックの送信をスケジューリングする、方法。
【0337】
例132:例131の方法であって、前記グラントは、前記第1トランスポート・ブロックのための明示的なACK又は明示的なNACKを含まない、方法。
【0338】
例133:例131又は132の方法であって、前記グラントがダウンリンク制御情報(DCI)において送られる、方法。
【0339】
例134:例131乃至133のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントがグループACK/NACKの部分として送られる、方法。
【0340】
例135:例131乃至134のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントを送る前に、前記基地局は、前記グラントフリーのアップリンク伝送におけるデータに基づき前記第1トランスポート・ブロックを復号しようと試みる、方法。
【0341】
例136:例131乃至135のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントは、前記第1トランスポート・ブロックの前記再送をスケジューリングすることによって、前記第1トランスポート・ブロックのためのNACKを暗に示す、方法。
【0342】
例137:例131乃至135のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントは、前記第にトランスポート・ブロックの前記送信をスケジューリングすることによって、前記第1トランスポート・ブロックのためのACKを暗に示す、方法。
【0343】
例138:例131乃至137のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントが、前記第1トランスポート・ブロックに対応するHARQプロセスIDを含む、方法。
【0344】
例139:例131乃至138のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントフリーのアップリンク伝送は、前記第1トランスポート・ブロックの複数のアップリンク反復のうちの1つであり、前記グラントは前記複数のアップリンク反復を終了する、方法。
【0345】
例140:第1トランスポート・ブロックに対応するデータを運ぶグラントフリーのアップリンク伝送をユーザ機器(UE)から受ける受信器と;前記UEのためのグラントを生成するグラントフリー伝送モジュールとを有し;前記グラントは、前記第1トランスポート・ブロックの復号化が失敗するときに前記第1トランスポート・ブロックの再送をスケジューリングし、あるいは、前記第1トランスポート・ブロックの復号化が成功するときに第2トランスポート・ブロックの送信をスケジューリングする、方法。
【0346】
例141:プロセッサと、該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有する基地局であって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例131乃至139のうちいずれか1つの方法を前記基地局に実行させる命令を含む、基地局。
【0347】
例142:ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって:第1トランスポート・ブロックに対応するデータを運ぶグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送ることと;前記基地局からグラントを受けることであり、該グラントは、前記第1トランスポート・ブロックの復号化が前記基地局で失敗したときには前記第1トランスポート・ブロックの再送をスケジューリングし、又は前記第1トランスポート・ブロックの復号化が前記基地局で成功したときには第2トランスポート・ブロックの送信をスケジューリングする、前記受けることと;前記グラントに従ってアップリンク伝送を送信することとを有する方法。
【0348】
例143:例142の方法であって、前記グラントフリーのアップリンク伝送を送ることに応答して、前記第1トランスポート・ブロックのための明示的なACK又は明示的なNACKが前記UEによって受け取られない、方法。
【0349】
例144:例142又は143の方法であって、前記グラントがダウンリンク制御情報(DCI)において受け取られる、方法。
【0350】
例145:例142乃至144のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントがグループACK/NACKの部分として受け取られる、方法。
【0351】
例146:例142乃至145のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントは、前記第1トランスポート・ブロックの前記再送をスケジューリングすることによって前記第1トランスポート・ブロックのためのNACKを暗に示す、方法。
【0352】
例147:例142乃至145のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントは、前記第にトランスポート・ブロックの前記送信をスケジューリングすることによって前記第1トランスポート・ブロックのためのACKを暗に示す、方法。
【0353】
例148:例142乃至147のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントは、前記第1トランスポート・ブロックに対応するHARQプロセスIDを含む、方法。
【0354】
例149:例142乃至148のうちいずれか1つの方法であって、前記グラントフリーのアップリンク伝送は、前記第1トランスポート・ブロックの複数のアップリンク反復のうちの1つであり、前記グラントは前記アップリンク反復を終了する、方法。
【0355】
例150:グラントフリーのアップリンク伝送を介して基地局へ送られるべきメッセージを生成し、該メッセージが第1トランスポート・ブロックに対応するデータを運ぶグラントフリー伝送モジュールと;前記基地局からグラントを受け、該グラントが、前記第1トランスポート・ブロックの復号化が前記基地局で失敗したときには前記第1トランスポート・ブロックの再送をスケジューリングし、又は前記第1トランスポート・ブロックの復号化が前記基地局で成功したときには第2トランスポート・ブロックの送信をスケジューリングする、受信器と;前記グラントに従ってアップリンク伝送を送信する送信器とを有するユーザ機器(UE)。
【0356】
例151:プロセッサと、該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有するUEであって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例142乃至149のうちいずれか1つの方法を前記UEに実行させる命令を含む、UE。
【0357】
例152:基地局によって実行される方法であって:アップリンク・リソースでユーザ機器(UE)からグラントフリーのアップリンク伝送を受けることと;該グラントフリーのアップリンク伝送に対応する、ACK又はNACKを含むフィードバックをダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて送ることとを有し、前記フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス及び/又は前記フィードバックの時間-周波数位置は、MAシグニチャ及び前記アップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく、方法。
【0358】
例153:例152の方法であって、前記フィードバックを運ぶために使用される前記直交シーケンスは、前記MAシグニチャに基づき、前記フィードバックの時間-周波数位置は、前記アップリンク・リソースに基づく、方法。
【0359】
例154:例152又は153の方法であって、前記ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおけるフィードバック・タイミングは、前記グラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されるグラントフリーのリソース・アクセス・タイミングと固定された関係を有している、方法。
【0360】
例155:例152乃至154のうちいずれか1つの方法であって、前記ACK又は前記NACKを表す1ビットを得ること;該ビットを繰り返して複数のビットを得ること;該複数のビットを変調してシンボルを得ること;及び前記直交シーケンスによって前記シンボルを変調することを含む動作を実行することによって、前記フィードバックを生成することを更に有する方法。
【0361】
例156:例152乃至155のうちいずれか1つの方法であって、前記ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルがPHICH様のチャネルである、方法。
【0362】
例157:アップリンク・リソースでユーザ機器(UE)からグラントフリーのアップリンク伝送を受ける受信器と;ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおける送信のために、前記グラントフリーのアップリンク伝送に対応する、ACK又はNACKを有するフィードバックを生成するグラントフリー伝送モジュールとを有し;前記フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス及び/又は前記フィードバックの時間-周波数位置は、MAシグニチャ及び前記アップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく、基地局。
【0363】
例158:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有する基地局であって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例152乃至156のうちいずれか1つの方法を前記基地局に実行させる命令を含む、基地局。
【0364】
例159:ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって:MAシグニチャを利用するグラントフリーのアップリンク伝送をアップリンク・リソースで基地局へ送ることと;該グラントフリーのアップリンク伝送に対応する、ACK又はNACKを含むフィードバックをダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて受けることとを有し;前記フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス及び/又は前記フィードバックの時間-周波数位置は、前記MAシグニチャ及び前記アップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく、方法。
【0365】
例160:例159の方法であって、前記フィードバックを運ぶために使用される前記直交シーケンスは、前記MAシグニチャに基づき、前記フィードバックの時間-周波数位置は、前記アップリンク・リソースに基づく、方法。
【0366】
例161:例159又は160の方法であって、前記ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおけるフィードバック・タイミングは、前記グラントフリーのアップリンク伝送を送るために使用されるグラントフリーのリソース・アクセス・タイミングと固定された関係を有している、方法。
【0367】
例162:例159乃至161のうちいずれか1つの方法であって、前記ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルがPHICH様のチャネルである、方法。
【0368】
例163:MAシグニチャを利用するグラントフリーのアップリンク伝送をアップリンク・リソースで基地局へ送る送信器と;該グラントフリーのアップリンク伝送に対応し、ダウンリンク・アクノリッジメント・チャネルにおいて受け取られるフィードバックを復号する復号器であり、前記フィードバックはACK又はNACKを含む、前記復号器とを有し;前記フィードバックを運ぶために使用される直交シーケンス及び/又は前記フィードバックの時間-周波数位置は、前記MAシグニチャ及び前記アップリンク・リソースのうちの少なくとも1つに基づく、ユーザ機器(UE)。
【0369】
例164:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有するUEであって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例159乃至162のうちいずれか1つの方法を前記UEに実行させる命令を含む、UE。
【0370】
例165:基地局によって実行される方法であって:ユーザ機器(UE)からグラントフリーのアップリンク伝送をアップリンク時間-周波数リソースで受けることと;前記グラントフリーのアップリンク伝送に対応するフィードバックをダウンリンク制御情報(DCI)において送ることとを有し;前記DCIのCRCはIDを用いてマスクをかけられ、前記IDは、前記グラントフリーのアップリンク伝送が受け取られた前記アップリンク時間-周波数リソースの関数である、方法。
【0371】
例166:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有する基地局であって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例165の方法を前記基地局に実行させる命令を含む、基地局。
【0372】
例167:UEによって実行される方法であって:アップリンク時間-周波数リソースで基地局へグラントフリーのアップリンク伝送を送ることと;該グラントフリーのアップリンク伝送に対応するフィードバックをダウンリンク制御情報(DCI)において受けることとを有し;前記DCIのCRCはIDを用いてマスクをかけられ、前記IDは、前記グラントフリーのアップリンク伝送が送られた前記アップリンク時間-周波数リソースの関数である、方法。
【0373】
例168:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有するUEであって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例167の方法を前記UEに実行させる命令を含む、UE。
【0374】
例169:基地局によって実行される方法であって:グラントフリーのアップリンク伝送のためにユーザ機器(UE)によって使用される変調及び符号化スキーム(MCS)のインジケーションを前記UEへ送ることと;前記UEから、前記MCSを有するデータを運ぶ前記グラントフリーのアップリンク伝送を受けることとを有する方法。
【0375】
例170:例169の方法であって、前記インジケーションが無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて送信される、方法。
【0376】
例171:例169又は170の方法であって、前記インジケーションが、複数のグラントフリーのアップリンク伝送のために前記UEによって使用されるMCSホッピング・パターンを示す、方法。
【0377】
例172:例171の方法であって、前記MCSホッピング・パターンは、第1のグラントフリーのアップリンク伝送が第1MCSを使用すべきであり、第2のグラントフリーのアップリンク伝送が第2MCSを使用すべきであることを示し、前記第2MCSは前記第1MCSよりも低い、方法。
【0378】
例173:例172の方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送は、トランスポート・ブロックの第1の繰り返しであり、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送は、前記トランスポート・ブロックの第2の繰り返しである、方法。
【0379】
例174:グラントフリーのアップリンク伝送のためにユーザ機器(UE)によって使用される変調及び符号化スキーム(MCS)のインジケーションを前記UEへ送る送信器と;前記UEから、前記MCSを有するデータを運ぶ前記グラントフリーのアップリンク伝送を受ける受信器とを有する基地局。
【0380】
例175:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有する基地局であって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例169乃至173のうちいずれか1つの方法を前記基地局に実行させる命令を含む、基地局。
【0381】
例176:ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって:グラントフリーのアップリンク伝送のために前記UEによって使用される変調及び符号化スキーム(MCS)のインジケーションを基地局から受けることと;前記MCSを有するデータを運ぶ前記グラントフリーのアップリンク伝送を前記基地局へ送ることとを有する方法。
【0382】
例177:例176の方法であって、前記インジケーションが無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて受信される、方法。
【0383】
例178:例176又は177の方法であって、前記インジケーションが、複数のグラントフリーのアップリンク伝送のために前記UEによって使用されるMCSホッピング・パターンを示す、方法。
【0384】
例179:例178の方法であって、前記MCSホッピング・パターンは、第1のグラントフリーのアップリンク伝送が第1MCSを使用すべきであり、第2のグラントフリーのアップリンク伝送が第2MCSを使用すべきであることを示し、前記第2MCSは前記第1MCSよりも低い、方法。
【0385】
例180:例179の方法であって、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送は、トランスポート・ブロックの第1の繰り返しであり、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送は、前記トランスポート・ブロックの第2の繰り返しである、方法。
【0386】
例181:ユーザ機器(UE)であって:グラントフリーのアップリンク伝送のために前記UEによって使用される変調及び符号化スキーム(MCS)のインジケーションを基地局から受ける受信器と;前記MCSを有するデータを運ぶ前記グラントフリーのアップリンク伝送を前記基地局へ送る送信器とを有するUE。
【0387】
例182:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有するUEであって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例176乃至180のうちいずれか1つの方法を前記UEに実行させる命令を含む、UE。
【0388】
例183:基地局によって実行される方法であって、当該方法は:2つのアップリンク伝送をユーザ機器(UE)から同じ時間スロットで受けることを有し、前記2つのアップリンク伝送は、第1アップリンク時間-周波数リソースで受信される第1アップリンク伝送と、第2アップリンク時間-周波数リソースで受信される第2アップリンク伝送とを含む、方法。
【0389】
例184:例183の方法であって、前記第1アップリンク伝送は、第1HARQプロセスに対応する第1トランスポート・ブロックを運び、前記第2アップリンク伝送は、第2HARQプロセスに対応する第2トランスポート・ブロックを運ぶ、方法。
【0390】
例185:例184の方法であって、前記第1HARQプロセスのHARQプロセスIDは、前記第1アップリンク伝送が受信される前記第1アップリンク時間-周波数リソースによって暗黙的に識別される、方法。
【0391】
例186:2つのアップリンク伝送をユーザ機器(UE)から同じ時間スロットで受ける受信器を有し、前記2つのアップリンク伝送は、第1アップリンク時間-周波数リソースで受信される第1アップリンク伝送と、第2アップリンク時間-周波数リソースで受信される第2アップリンク伝送とを含む、基地局。
【0392】
例187:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有する基地局であって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例183乃至185のうちいずれか1つの方法を前記基地局に実行させる命令を含む、基地局。
【0393】
例188:ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、当該方法は:2つのアップリンク伝送を基地局へ同じ時間スロットで送ることを有し、前記2つのアップリンク伝送は、第1アップリンク時間-周波数リソースで送信される第1アップリンク伝送と、第2アップリンク時間-周波数リソースで送信される第2アップリンク伝送とを含む、方法。
【0394】
例189:例188の方法であって、前記第1アップリンク伝送は、第1HARQプロセスに対応する第1トランスポート・ブロックを運び、前記第2アップリンク伝送は、第2HARQプロセスに対応する第2トランスポート・ブロックを運ぶ、方法。
【0395】
例190:例189の方法であって、前記第1HARQプロセスのHARQプロセスIDは、前記第1アップリンク伝送が送信される前記第1アップリンク時間-周波数リソースによって暗黙的に識別される、方法。
【0396】
例191:2つのアップリンク伝送を基地局へ同じ時間スロットで送る送信器を有し、前記2つのアップリンク伝送は、第1アップリンク時間-周波数リソースで送信される第1アップリンク伝送と、第2アップリンク時間-周波数リソースで送信される第2アップリンク伝送とを含む、ユーザ機器(UE)。
【0397】
例192:プロセッサと;該プロセッサによって実行されるプログラミングを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを有するUEであって、前記プログラミングは、前記プロセッサによって実行される場合に、例188乃至190のうちいずれか1つの方法を前記UEに実行させる命令を含む、UE。
【0398】
例193:基地局によって実行される方法であって:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を第1ユーザ機器(UE)から受けることと;第2のグラントフリーのアップリンク伝送を第2UEから受けることと;グループACK/NACKメッセージを前記第1UEへ及び前記第2UEへ送ることとを有し、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたサブフレーム、スロット番号、及びフレーム番号のうちの少なくとも1つの関数である、方法。
【0399】
例194:第1UEによって実行される方法であって:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送ることと;前記第1UE及び第2UEへ向けられたグループACK/NACKメッセージを受けることとを有し、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたサブフレーム、スロット番号、及びフレーム番号のうちの少なくとも1つの関数である、方法。
【0400】
例195:基地局によって実行される方法であって:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を第1ユーザ機器(UE)から受けることと;第2のグラントフリーのアップリンク伝送を第2UEから受けることと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを前記第1UEへ及び前記第2UEへ送ることとを有する方法。
【0401】
例196:例195の方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたグラントフリーのリソースの関数である、方法。
【0402】
例197:例195の方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループIDを有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループACK/NACKメッセージは、グループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において送信され、前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)は前記グループIDによってマスクをかけられる、方法。
【0403】
例198:例197の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られた時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、方法。
【0404】
例199:例197又は198の方法であって、前記グループIDは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)であり、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて前記第1UEへ信号伝送される、方法。
【0405】
例200:例195乃至199のうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記ACK又はNACKを示すペイロードを有し、該ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第2ビットとを有し、各ビットは、アクティビティ検出が成功したかどうか又はデータ復号化が成功したかどうかを示す、方法。
【0406】
例201:例200の方法であって、前記ペイロードにおける前記第1ビット及び前記第2ビットの位置は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送のMAシグニチャ及びHARQプロセスIDのうちの少なくとも1つに対応する、方法。
【0407】
例202:例200の方法であって、前記ペイロードにおける前記第1ビットの位置は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記第1UEへ信号伝送される、方法。
【0408】
例203:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を第1ユーザ機器(UE)から受け、第2のグラントフリーのアップリンク伝送を第2UEから受ける受信器と;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを生成するグラントフリー伝送モジュールとを有する基地局。
【0409】
例204:例203の基地局であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたグラントフリーのリソースの関数である、基地局。
【0410】
例205:例203の基地局であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループIDを有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記基地局は、グループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において前記グループACK/NACKメッセージを送信し、前記グループIDによって前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)にマスクをかける、基地局。
【0411】
例206:例205の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られた時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、基地局。
【0412】
例207:例203乃至206のうちいずれか1つの基地局であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記ACK又はNACKを示すペイロードを有し、該ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第2ビットとを有し、各ビットは、アクティビティ検出が成功したかどうか又はデータ復号化が成功したかどうかを示す、基地局。
【0413】
例208:例207の基地局であって、前記ペイロードにおける前記第1ビット及び前記第2ビットの位置は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送のMAシグニチャ及びHARQプロセスIDのうちの少なくとも1つに対応する、基地局。
【0414】
例209:例207又は208の基地局であって、前記基地局は、前記ペイロードにおける前記第1ビットの位置を、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記第1UEへ信号伝送する、基地局。
【0415】
例210:第1ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送ることと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを受けることとを有する方法。
【0416】
例211:例210の方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるグラントフリーのリソースの関数である、方法。
【0417】
例212:例210の方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループIDを有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループACK/NACKメッセージは、グループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において受信され、前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)は前記グループIDによってマスクをかけられる、方法。
【0418】
例213:例211又は212の方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られる時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、方法。
【0419】
例214:例211乃至213のうちいずれか1つの方法であって、前記グループIDは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)であり、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて前記第1UEへ信号伝送される、方法。
【0420】
例215:例211乃至214のうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記ACK又はNACKを示すペイロードを有し、該ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第2ビットとを有し、各ビットは、アクティビティ検出が成功したかどうか又はデータ復号化が成功したかどうかを示す、方法。
【0421】
例216:例215の方法であって、前記ペイロードにおける前記第1ビット及び前記第2ビットの位置は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送のMAシグニチャ及びHARQプロセスIDのうちの少なくとも1つに対応する、方法。
【0422】
例217:例215の方法であって、前記ペイロードにおける前記第1ビットの位置は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記第1UEへ信号伝送される、方法。
【0423】
例218:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送る送信器と;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを受ける受信器とを有する第1ユーザ機器(UE)。
【0424】
例219:例218の第1UEであって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるグラントフリーのリソースの関数である、第1UE。
【0425】
例220:例218の第1UEであって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループIDを有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記受信器は、前記グループACK/NACKメッセージをグループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において受信し、前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)は前記グループIDによってマスクをかけられる、第1UE。
【0426】
例221:例219又は220の第1UEであって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られる時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、第1UE。
【0427】
例222:例218乃至221のうちいずれか1つの第1UEであって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記ACK又はNACKを示すペイロードを有し、該ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第2ビットとを有し、各ビットは、アクティビティ検出が成功したかどうか又はデータ復号化が成功したかどうかを示す、第1UE。
【0428】
例223:例222の第1UEであって、前記ペイロードにおける前記第1ビット及び前記第2ビットの位置は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送のMAシグニチャ及びHARQプロセスIDのうちの少なくとも1つに対応する、第1UE。
【0429】
例224:例222の第1UEであって、前記ペイロードにおける前記第1ビットの位置は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記第1UEへ信号伝送される、第1UE。
例1A:基地局によって実行される方法であって:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を第1ユーザ機器(UE)から受けることと;第2のグラントフリーのアップリンク伝送を第2UEから受けることと;前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを前記第1UEへ及び前記第2UEへ送ることとを有する方法。
例2A:例1Aの方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは、前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたグラントフリーのリソースの関数である、方法。
例3A:例1Aの方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループIDを有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは、前記グループIDと関連付けられ、前記グループACK/NACKメッセージは、グループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において送信され、前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)は、前記グループIDによってマスクをかけられる、方法。
例4A:例2A又は例3Aの方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られた時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、方法。
例5A:例2A又は例3Aの方法であって、前記グループIDは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)であり、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて前記第1UEへ信号伝送される、方法。
例6A:例1A乃至例5Aのうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記ACK又はNACKを示すペイロードを有し、該ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第2ビットとを有し、各ビットは、アクティビティ検出が成功したかどうか又はデータ復号化が成功したかどうかを示す、方法。
例7A:例6Aの方法であって、前記ペイロードにおける前記第1ビット及び前記第2ビットの位置は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送のMAシグニチャ及びHARQプロセスIDのうちの少なくとも1つに対応する、方法。
例8A:例6Aの方法であって、前記ペイロードにおける前記第1ビットの位置は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記第1UEへ信号伝送される、方法。
例9A:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を第1ユーザ機器(UE)から受け、第2のグラントフリーのアップリンク伝送を第2UEから受ける受信器と、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを生成するグラントフリー伝送モジュールとを有する基地局。
例10A:例9Aの基地局であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られたグラントフリーのリソースの関数である、基地局。
例11A:例9Aの基地局であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループIDを有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記基地局は、グループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において前記グループACK/NACKメッセージを送信し、前記グループIDによって前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)にマスクをかける、基地局。
例12A:例10A又は例11Aの基地局であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られた時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、基地局。
例13A:例9A乃至例12Aのうちいずれか1つの基地局であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記ACK又はNACKを示すペイロードを有し、該ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第2ビットとを有し、各ビットは、アクティビティ検出が成功したかどうか又はデータ復号化が成功したかどうかを示す、基地局。
例14A:例13Aの基地局であって、前記ペイロードにおける前記第1ビット及び前記第2ビットの位置は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送のMAシグニチャ及びHARQプロセスIDのうちの少なくとも1つに対応する、基地局。
例15A:例13Aの基地局であって、前記基地局は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、前記ペイロードにおける前記第1ビットの位置を無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記第1UEへ信号伝送する、基地局。
例16A:第1ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送ることと、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを受けることとを有する方法。
例17A:例16Aの方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるグラントフリーのリソースの関数である、方法。
例18A:例16Aの方法であって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループIDを有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループACK/NACKメッセージは、グループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において受信され、前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)は、前記グループIDによってマスクをかけられる、方法。
例19A:例17A又は例18Aの方法であって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られる時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、方法。
例20A:例17A又は例18Aの方法であって、前記グループIDは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)であり、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて前記第1UEへ信号伝送される、方法。
例21A:例16A乃至例20Aのうちいずれか1つの方法であって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記ACK又はNACKを示すペイロードを有し、該ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第2ビットとを有し、各ビットは、アクティビティ検出が成功したかどうか又はデータ復号化が成功したかどうかを示す、方法。
例22A:例21Aの方法であって、前記ペイロードにおける前記第1ビット及び前記第2ビットの位置は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送のMAシグニチャ及びHARQプロセスIDのうちの少なくとも1つに対応する、方法。
例23A:例21Aの方法であって、前記ペイロードにおける前記第1ビットの位置は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記第1UEへ信号伝送される、方法。
例24A:第1のグラントフリーのアップリンク伝送を基地局へ送る送信器と、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACK及び第2UEからの第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応するACK又はNACKを示すグループACK/NACKメッセージを受ける受信器とを有する第1ユーザ機器(UE)。
例25A:例24Aの第1UEであって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループ識別子(ID)を有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られるグラントフリーのリソースの関数である、第1UE。
例26A:例24Aの第1UEであって、前記第1UE及び前記第2UEは、グループIDを有するグループ内にあり、前記グループACK/NACKメッセージは前記グループIDと関連付けられ、前記受信器は、前記グループACK/NACKメッセージをグループ共通ダウンリンク制御情報(DCI)において受信し、前記グループ共通DCIの巡回冗長検査(CRC)は、前記グループIDによってマスクをかけられる、第1UE。
例27A:例25A又は例26Aの第1UEであって、前記グループIDは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送が送られる時間単位及び周波数位置のうちの少なくとも一方の関数である、第1UE。
例28A:例24A乃至例27Aのうちいずれか1つの第1UEであって、前記グループACK/NACKメッセージは、前記ACK又はNACKを示すペイロードを有し、該ペイロードは、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第1ビットと、前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送に対応する第2ビットとを有し、各ビットは、アクティビティ検出が成功したかどうか又はデータ復号化が成功したかどうかを示す、第1UE。
例29A:例28の第1UEであって、前記ペイロードにおける前記第1ビット及び前記第2ビットの位置は、前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送及び前記第2のグラントフリーのアップリンク伝送のMAシグニチャ及びHARQプロセスIDのうちの少なくとも1つに対応する、第1UE。
例30A:例28Aの第1UEであって、前記ペイロードにおける前記第1ビットの位置は、前記第1UEが前記第1のグラントフリーのアップリンク伝送を送ることより前に、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記第1UEへ信号伝送される、第1UE。
【0430】
結論
本発明は、その具体的な特徴及び実施形態を参照して記載されてきたが、様々な変更及び組み合わせが、本発明から外れることなしにそれに対して行われ得る。記載及び図面は、然るに、添付の特許請求の範囲によって定義される発明のいくつかの実施形態の実例として単に見なされるべきであり、本発明の適用範囲内にあるありとあらゆる変更、変形、組み合わせ又は均等をカバーするよう企図される。従って、本発明及びその利点は詳細に記載されてきたが、様々な変更、置換及び代替が、添付の特許請求の範囲によって定義される発明から外れることなしにここで行われ得る。更には、本願の適用範囲は、明細書で記載されているプロセス、マシン、製品、組成物、手段、方法及びステップの特定の実施形態に制限されるよう意図されない。当業者は、ここで記載される対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行するか又は実質的に同じ結果を達成する、既に存在しているか又は後に配置されるプロセス、マシン、製品、組成物、手段、方法、又はステップが本発明に従って利用されてよいことを容易に認識するだろう。然るに、添付の特許請求の範囲は、それらの適用範囲内にそのようなプロセス、マシン、製品、組成物、手段、方法、又はステップを含めるよう意図される。
【0431】
更には、命令を実行する、ここで例示される如何なるモジュール、コンポーネント、又はデバイスも、コンピュータ/プロセッサ読み出し可能な命令、データ構造、プログラム・モジュール、又は他のデータのような情報の記憶のための非一時的なコンピュータ/プロセッサ可読記憶媒体又は複数の媒体を含むか、あるいは別なふうに、それへのアクセスを有し得る。非一時的なコンピュータ/プロセッサ可読記憶媒体の例の非包括的なリストは、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、コンパクト・ディスク型リード・オンリー・メモリ(CD-ROM)、デジタル・ビデオ・ディスク若しくはデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、ブルーレイ・ディスク、又は他の光学ストレージのような光ディスク、何らかの方法若しくは技術で実装される揮発性及び不揮発性のリムーバブル及び非リムーバブル媒体、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、電気的消去可能なプログラム可能リード・オンリー・メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、あるいは他のメモリ技術を含む。如何なるそのような非一時的なコンピュータ/プロセッサ記憶媒体も、デバイスの部分又はそれへアクセス可能若しくは接続可能であってよい。ここで記載される如何なるアプリケーション又はモジュールも、そのような非一時的なコンピュータ/プロセッサ可読記憶媒体によって記憶又は別なふうに保持され得るコンピュータ/プロセッサ読み出し可能/実行可能な命令を用いて実装されてよい。